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病気の治療法や食事を巡って家族や身内と大ゲンカ...にならない為の注意点

病気の治療法や食事を巡って家族や身内と大ゲンカ...にならない為の注意点

 

健康情報を発信していると、「体質を変えたい人」や「病気を治したい人」達から、健康管理が難しい、上手くいかない...といった悩みを相談されます。

 

 

 

悩みの種類は様々です。例えば、

 

 

 

  • 上手くいかない(書いてある通りにならない)

 

  • お金がかかるのではないかという心配

 

  • 人間関係が原因で上手くいかない

 

 

 

・・・等です。本記事でお話するのは、三つ目の「人間関係が原因で上手くいかないケース」になります。実は、これが一番難しい問題かもしれません。

 

 

 

 

「健康法」を実践すると、「生活習慣」を変える事に繋がります。

 

 

 

 

「生活習慣」は「生き方」とも密接に関係しているので、それによって、人とぶつかる事があります。そうなってしまっては、どんな良い方法であっても快く続けることができません。

 

 

 

避けようと思っても、トラブルになる時はなるので、

 

 

 

 

実践をしたい方は、「どんな状況になるか」や、「トラブルになった時の対策」は知っておいた方が良いでしょう。

 

 

 

ケースバイケースなので、誰にでも当てはまるわけではありませんが、こんな話もあるんだという事を知っていただければ幸いです。

 

 

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人間関係によって揉める理由は変わる

 

 

 

「トラブルにならない健康法」と、「トラブルになる健康法」があります。

 

 

 

前者は、医者や栄養士から勧められるような王道の方法です。例えば、「栄養はバランス良く食べましょう」とか、「カロリー制限」とか、「抗癌剤治療」...等です。

 

 

 

このような方法は、一般的に認められているので、実行したとしても、周囲は誰も反対しないので、トラブルにはなりません。むしろ、協力的になります。

 

 

 

しかし、これらは健康を損ねる問題のある方法です。従って、こちらを選択すると、人とのトラブルは避けられますが、健康状態は改善しません。

 

 

一方、このような王道の方法を否定する健康法は、周囲の反応が変わってきます。

 

 

 

「王道の方法を否定する」...とは、例えば、私が実行している糖質制限やサプリメントを使う方法です。

 

 

 

これらは、一般的に認められていない方法なので、実行しようとすると、変人扱いされたり、孤立したり...ケンカになる事だってあります。

 

 

 

では、どのようなトラブルになるかというと、相手が「他人」か「身内」かで変わります。

 

 

これまで聞いてきたケースはこうです。

 

 

 

 

 

  • 他人・・・変人扱い・孤立

 

 

 

  • 身内・・・変人扱い・孤立・ケンカ

 

 

 

 

お気づきだと思いますが、衝突すると酷いのは「身内」です。

 

 

 

何故なら、他人は生活には深く入りこまないので、少々変わった事をしていても「ちょっと面倒くさい奴」で終わります。

 

 

 

しかし、直接生活に影響がでる身内は激しく抵抗します。

 

 

 

こうなると、その方法が正しいか正しくないか、効果があるかないか...は関係なくトラブルになります。

 

 

 

反対する人は、「人の健康法の為に、それも一般的でない方法の為に、自分の生活を変えたくない」と思っている可能性もあります。

 

 

 

特に理論ではなく感情で物事を考える人に、「何故、その方法が良いのか」を理論的に説明しても、聞く耳をもちません。

 

 

 

次は、「効果はあるけど、実践すると他人と共存が難しくなる健康法」をする人が、身内とどんな風にトラブルになるのかについて話していきます。

 

 

 

 

ちなみに、身内に反対されるケースはパターンあります。

 

 

 

それは「自分が健康法をする場合」と、「家族に健康法をさせたい場合」です。

 

 

 

この2つは、対処法も難易度も違うので、別に考えます。

 

 

 

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自分の体質や病気を改善したい時に反対される

 

 

 

まずは「健康法を始めたいと思った本人が実践する時に、家族とトラブルになるケース」についてお話します。

 

 

 

つまり、「実行したいと思う人」と「実行する人」が同じ場合ですね。

 

 

 

ここでは、糖質制限を例にします。

 

 

 

「自分の健康の為に、糖質制限をしたいと思った人」がいたとします。

 

 

 

自分の為の健康管理なので、本人の「やる気」さえあれば簡単にできそうですが、実はそうでもありません。

 

 

 

それは、その人の立場によって変わります。これまで、相談を受けて以下のような傾向がありました。

 

 

 

 

  • 実践者が女性・・・家族と違う食事を作るのは困難

 

  • 実践者が男性・・・作ってもらう立場

 

  • 実践者が未成年・・・作ってもらう立場

 

 

 

 

 

言うまでもありませんが、作ってもらう立場であり、養ってもらう立場である「未成年」は、反対されたら厳しいです。

 

 

 

 

 

では、作ってもらう立場ではあるけど、養ってもらっていない「男性」の場合はどうでしょう。

 

 

 

これは、パートナーが同じ食事をしてくれるか、してくれないか...によって変わります。

 

 

 

もし、パートナーが「バランスの良い食事が良い」とか、「ベジタリアン」だった場合は厳しいです。

 

 

 

糖質制限を認めてしまうと、2人分の別メニューを作らなければなりませんから。

 

 

 

こうなると、バトルです。

 

 

 

これが仮に、病院の医師から「今の症状には糖質制限が適切です」と言われたなら、まだ理解してもらえるかもしれません。しかし、現在は、基本的にほとんどの病院では糖質制限指導は行なわれていません。

 

 

調べない人は「病院が指導しない、一般的ではない食事法」を危険だと認識していますから、反対します。

 

 

 

また、「病院が指導しない、一般的ではない食事法」をする為に、なんでそんな面倒くさいことをしないといけないの?...とも思われます。

 

 

 

 

 

中には、家族がバラバラになる程のケンカに発展するケースもあるようです。

 

 

 

食事を作ってもらう立場の人は厳しいです。

 

 

 

では、実践者が、「女性」の場合はどうでしょう。

 

 

 

ほとんどの女性は食事を作る立場ですが、家族が「普通の食事」を望んでいた場合、糖質制限をする為には、やはり2パターンの食事を作るハメになります。

 

 

 

 

私の母は、一時期、私の影響で「糖質制限っぽい食事」を作っていたのですが、「ちょっとのおかずと、ご飯さえあれば良い」...という考えの父は、その食事を食べようとしませんでした。

 

 

 

残したらもったいないし、別メニューを作るのはしんどい...という理由で、結局、糖質制限はできず、糖質まみれの食事になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

このような悩みに対する解決策を紹介します。

 

 

 

 

  • 可能であればとりあえず強引に実践し、結果を出して見せ付ける(誰に対しても効果的)

 

 

  • 知識をつけて理論的に説明する(女性に対してはあまり効果がない)

 

 

  • 結果を出した人の例を持ち出す

 

 

  • 大事な事は繰り返し言う

 

 

  • 時間をかける

 

 

  • 1回や2回叩かれたくらいでへこたれない

 

 

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もし、あなたが癌になったら

 

 

分かりやすくする為に、癌を例に、トラブルになる展開をお話します。

 

 

 

 

このブログでは癌のメカニズムについてや、一般で正しいとされている癌治療がいかにデタラメかという事を説明しています。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

これらの記事を読まれた方が、もし癌になったら、「一般的な治療法は受けたくない」「栄養療法を試したい」...と考えるでしょう。

 

 

 

しかし、良い情報を知っていれば解決...ではありません。

 

 

ここからは、あなたが癌になった場合を想像して下さい。

 

 

あなたは冷静なので、現代医療ではなく、別の方法で治そうと考えます。「抗がん剤は使わない」と決めます。

 

 

 

そう決断したのは、その場凌ぎの思い付きではなく、散々調べて、「抗がん剤は使わない方が良い」と知ったからです。理由があっての判断です。

 

 

 

しかし、もしあなたの家族が同じ方向を向いていなかった場合、対立します。

 

 

 

ほとんどの人は「病気になれば現代医療に丸投げこそが正しい選択だ」と思っています。

 

 

 

きちんと調べて答えを出したあなたに対して、よく調べもしないで「抗がん剤を使わないなんてとんでもない」と言ってきます。

 

 

あなたがそれを拒めば、家族に泣きつかれます。

 

 

治療に集中しなければならない大事な時に余計な事で疲弊するわけです。

 

 

闘って自分の意見を貫くか、諦めて悪いと分かっている方法に従うかのどちらかを選ばなければなりません。

 

 

このケースは「癌になった本人」が聡明なあなたですので、根気良く説得すれば、まだ「あなたの調べた事を実践する余地」はあります。

 

 

 

自分の目的の為に、自分の生活を変えるのはまだ簡単です。

 

 

もっと難しいのは、身内が病気になった時、その方法を身内にしてほしい場合です。

 

 

 

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身内が病気になった時に勧めて拒否される

 

 

 

基本、「健康法」とは自分の為にするものですが、時に、それを人に勧めたくなる事があります。

 

 

多いのが、身内が大病になった時です。

 

 

 

この場合は「健康法を良いと思っている人」と「実践者」が異なるので、反対されると難易度は上がります。

 

 

 

健康法を自分の為にする場合は、多少強引にしても構わないと思っていますが、身内が大病をした時に「自分が推奨する健康法」を紹介する場合は、特に慎重になる必要があります。

 

 

 

例えば「糖質制限」は、世間一般からすると非常識な方法です。

 

 

 

これを紹介すれは、胡散臭いと思われます。

 

 

 

 

ここで強引に進めては、拒絶反応を起こして、その後二度と耳を傾けてくれなくなる可能性が高いので、やんわりと話すのが無難です。

 

 

 

 

胡散臭いと思われている方法なので、「それを紹介する人本人」がその健康法でなんらかの結果を出している方が説得力は増します。過去に何かの病気が治ったとか、やせたとか、若いとか...

 

 

 

当然ですが、同居していない身内ほど説得は難しいです。

 

 

 

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もし、あなたの家族や親族が癌になったら

 

 

ここでまた癌を例に、反対された時の展開を解説します。

 

 

 

今度は、癌になったのが、あなたのお爺さんや、お婆さんだったと想像して下さい。

 

 

 

あなたはネットで「癌」や「抗がん剤治療」について調べます。そして、「抗がん剤を使わない方が良い」...という情報を見つけます 。

 

 

 

それと同時に、癌に効果的な別の治療法も見つける事ができました。

 

 

 

しかし、「良い情報ゲット=危険回避」ではありません。

 

 

 

もしあなたが身内に抗がん剤を受けさせないように動くと、かなりの確率で身内から邪魔が入ります。

 

 

 

 

あなたがお爺さんや、お婆さんを危険から救おうと、一生懸命分析して、どこからどうみても辻褄の合う情報の元に行動していたとしても、それが100%正しかったとしても、一般常識とかけ離れていた場合は、全力で邪魔をしてきます。

 

 

 

危険な場所に留まらせようとするのです。

 

 

 

癌になったのが親なら説得できるかもしれません。

 

 

 

しかし、祖父母となると、叔父や叔母、従兄弟等、説得させないといけない相手が増えます。

 

 

 

もしこの中に医療関係者がいたら最悪です。みんなその人の意見に耳を傾けます。

 

 

 

 

ほとんどの人は、「治る見込みのない医療」であっても、「世間一般ではそれが良いとされている、これさえすれば間違いない」と信じています。

 

 

 

常識を信じて疑わない人達を説得するのは至難のワザです。

 

 

 

あなたの話は通用しないと思って下さい。

 

 

 

「大切な人を守る」というのは、単純に「良い情報を掴めばよい」とか、「良い方法を実践すれば良い」わけではありません。

 

 

 

「健康法を人に押し付けるな」という意見が出てきそうなので、一応言っておきます。

 

 

現代医療は、救命救急等の処置は優れています。しかし、慢性疾患に対しては、ほとんど効果がなく、症状を抑えるものばかりで、根本的に治せないものがほとんどです。逆に状態を悪化させてしまう事も多いです。

 

 

そして、栄養学もデタラメが多いです。「栄養はバランスが大事」とか、「カロリー制限」とか、「糖質は60%食べましょう」...等と言った話を真に受けて実践すると、不健康になります。

 

 

このような話は、健康に関心があり、社会の構造も含めて考えられる人にとっては周知の事実です。

 

 

しかし、そうじゃない人は、抗癌剤が危険であること、それでも利権がからんでいるから一般的な治療法になっていること、病気の治療中に糖質は摂取しない方がいい...といった話は知りません。だから、世間一般で常識とされる方法にすがってしまいます。

 

 

その裏側を知っている人間からすれば、危険だと分かっているものに身内が手を出すのを止めるのは当たり前です。

 

 

押し付けでもなんでもなく、人間として正常な感覚です。

 

私から言わせれば、このような事実を知っていながら、止めたいと思わない方がどうかしています。

 

 

 

正しい健康法を自分で実践したり、身内が病気になった時にすすめた時に、どうやったらトラブルにならずに済むか...

 

 

次は、私が最終的に辿り着いた解決策をお話します。

 

 

 

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自分一人だけ健康になれば良いという考えではダメな理由

 

 

 

常識とか一般論というのは相当やっかいです。

 

 

 

私にも経験があるのですが、時間をかけて丁寧に説明して、ようやく納得してくれた...と思った矢先に、テレビで有名な専門家が「一般論」を語ったとします。

 

 

 

すると、その前に、私が資料を集めて、相手の疑問に答えて、私が実際に実践して結果を出してみせても、その一言でチャラです。

 

 

 

やっぱりあの先生が〇〇って言っているから、一般論が正しいんだ

 

 

 

...と、見事にふりだしに戻してくれます。

 

 

 

失礼だと思われるかもしれませんが、頭を使っていないので、内容ではなく、「ブランドのある人」かどうかで「話の内容」が正しいかどうかを判断するのです。

 

 

 

このタイプの人は、常識が「白いものを黒」と言えば、「黒」と思うので、常識そのものが変わらない限り、理解することはないでしょう。

 

 

 

それでも挫けず繰り返し説得するのもいいかもしれませんが、こちらが相当疲弊します。

 

 

 

解決するには世の中全体を変えるしかありません。遠回りなようで、それが一番手っ取り早いです。

 

 

というより、これしかありません。

 

 

 

それが出来なければ、先に書いたような不毛な争いを繰り返すことになります。こんな事をするぐらいなら、世の中全体を変えていったほうがはるかに楽です。

 

 

 

 

効果のある健康情報を掴んでいる人の中には、「自分だけ有益な情報を掴んで健康になれば良い」と考える人もいます。

 

 

 

しかし、このような考えでは、周りの環境の影響によって、良い情報を手にしていた自分も困る可能性がでてきます。

 

 

 

また、自分だけは助かるかもしれませんが、「悪い情報に流されてしまう周囲の人」を守る事はできません。

 

 

 

 

みんなが同じ水槽の中で生活していると考えて下さい。

 

 

 

「自分一人だけ健康になろう」というのは、その汚い水の中で、「水草のあたりならマシだ」とか、「フィルターの近くならマシだ」...等と言っているようなものです。

 

 

 

これでは気をつけた人しか助かりません。

 

 

 

例えば、母親が子供の健康に気を配っても、外出先で添加物まみれの食べ物を食べる

 

 

 

 

・・・よくある話ですが、これでは意味がありません。

 

 

 

子供の回りにいる、先生、お爺ちゃん、お婆ちゃん、友達の家、近所の人...みんなが気をつけているわけではありません。

 

 

 

 

子供を健康にしようと思ったら、「体に悪いものを食べさせない」社会である必要があります。

 

 

母親1人だけが気をつけてもダメなのはこういう理由です。

 

 

 

「汚れた水」を放置すれば、結局、自分もその汚れた水の影響を受ける事になります。

 

 

 

そんな中で自分一人がみんなと違うことをしようとすると、例えそれがどんなに正しい事であっても叩かれます。

 

 

 

自分を健康にする為の食事法で家族と揉め、家族を助けられる可能性のある治療法を紹介したら気まずい雰囲気になる...

 

 

 

ここで、周囲と揉めないように諦めたり、自分がやりたいように押し切っても、本当の解決になりません。

 

 

 

 

 

「健康になるための正しい知識を手に入れたい」と思う動機は、おそらく「自分の為、周囲の人の為になんとかしたい」がほとんどです。

 

 

 

「自分や周囲の人を守る為に使おう」と思って集めた情報なら、その為に使いたいと思いませんか。

 

 

 

ケンカになったら本末転倒です。

 

 

 

 

そんな不毛な争いをしなくて済むように、社会のおかしな情報をそのままにしないようにする事が大事だと思っています。

 

 

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血圧と本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

高血圧には種類あります。

 

 

 

1つは、「他の疾患」や「薬剤」や「ホルモン分泌異常」が原因で起こる「二次性高血圧 にじせい・こうけつあつ」。

 

 

 

そしてもう1つは、原因がハッキリしない「本態性高血圧 ほんたいせい・こうけつあつ」です。

 

 

 

  • 二次性高血圧・・・原因がハッキリしている

 

 

  • 本態性高血圧・・・原因不明

 

 

 

本記事で取り上げるのは、後者の「本態性高血圧」です。なんと、高血圧になる人の90%がこちらだそうです。

 

 

 

つまり、一般論では高血圧の90%は原因がよく分かっていない・・・と、いうことになります。

 

 

一般論にそう言われると、それだけで「高血圧」は凄く難しい事のような気がしてきます。

 

 

 

私も情報が偏るのは嫌なので、「一般的な説」も、「一般的じゃない説」も満遍なく紹介したいと思ったのですが、さすがに「90%が分かっていない」となると話は別です。「分かっていない状態で述べられた一般論」は、あてにはなりませんから。

 

 

 

従って、前回の記事では、以下のような「一般的ではない血圧の説」を主にご紹介しました。

 

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

内容を要約すると以下の通りです。

 

 

  • 塩分と血圧は関係ない

 

  • 高血圧には糖質制限が効果的

 

  • 歳をとって高血圧になるのは健康

 

 

世間一般で言われている事と間逆なので、これを読まれた方は驚かれたと思います。

 

 

しかし、私が調べたところ、これらの説は、「どれが正しい」という以前に、どの説も非常にシンプルに感じられました。そして、「原因がわからないようなもの」ではありませんでした。例えば、

 

 

 

  • 健康であれば、「摂りすぎた塩分」を排出することができるので塩分で高血圧にはならない

 

  • 血圧が歳とともに高くなるのは、血液を送り出す必要があるからで、自然である

 

 

 

・・・等、どれも非常に理にかなった仕組みです。

 

 

これを難しく複雑に語る方が逆に難しいと言えます。それなのに、頭の良い人たちが「分かっていない」ということらしいです。

 

 

ここでもう一度、前回引用した「高血圧の原因が分かっていない」という記事を読んでみて下さい。

 

 

『ナースが教える仕事術 動脈硬化になると大変!知らないと怖い高血圧の症状と血圧を下げる方法』より引用

 

 

 

では、高血圧は何が原因で発生するのでしょうか?

 

高血圧の原因は「塩分」!?
実は高血圧の90%は原因がよくわかっていません。

 

「本態性高血圧」は、身体に特に異常がないのに血圧が高くなる症状です。実は本態性高血圧で高血圧になる方は、全体の90%だといわれています。

 

そして、残りの10%は「二次性高血圧」と呼ばれ、腎臓病やホルモン異常などの病気が原因で高血圧になる方です。ただ、「二次性高血圧」の場合は、原因となる病気が治ると、血圧も正常になります。

 

というわけで、厄介なのは原因が不明な「本態性高血圧」です。何しろ、原因が不明なんです。

 

 

このようにハッキリと、「本態性高血圧」は原因がわからないと書いてあります。

 

 

 

なので、本当に血圧の仕組みが複雑難解なのかどうか調べてみました。

 

 

通常は、「重要だと思った部分」をそのまま引用させていただくのですが、今回はよりシンプルな説明にしたいので、参考にさせていただいた記事の中から、私が学んで「分かりやすい」と思った箇所を、私なりに整理してお伝えします。参考先は以下になります。

 

 

低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 糖質制限ダイエットで高血圧が治せる理由

 

 

【荒木式】高血圧克服プログラム~薬もキツイ運動もやめられた画期的な治療法~

 

 

 

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血圧とは

 

「血液が血管の壁を押す力」を、血圧と言います。

 

「血液が血管を押す力が強くなること」を、血圧が上がると言います。

 

 

 

圧力が上下する理由

 

血管が以下の様な状態によって、血圧は上下します。

 

 

 

  • 硬さ・・・血管の壁が硬い

 

  • 太さ・・・血管が狭い

 

  • 長さ・・・血管が長い

 

 

 

これら3つのうち、血圧に大きく関係しているのは、「血管の硬さ」と「血管の太さ」だそうです。

 

 

「血管の長さ」は関係ないみたいです。血管は伸び縮みしないので、長さが変化しない以上、それによる血圧変化もないという事です。

 

 

シンプルですね。

 

 

  • 血管が柔らかく、広く、短い  → 血圧は低くなる

 

  • 血管が硬く、狭く、長い    → 血圧は高くなる

 

 

これもまたシンプルです。複雑な事は一つもありません。

 

 

 

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血圧が上がる原因

 

 

血圧が上がる原因は色々あります。

 

 

 

血管の状態が原因

 

 

  • 血管の壁が硬くなる(動脈硬化)
  • 血管が狭くなる(血管狭窄)

 

 

 

その他の原因

 

 

  • 体質が酸性になる
  • インスリン抵抗性になる ※インスリンが正常に働かなくなった状態

 

 

 

 

血管の状態が原因の高血圧

 

 

血管の状態が硬くなったり、狭くなったりする事で血圧は上がります。しかし、血管が硬くなったり、狭くなったりするのは理由があります。それが「動脈硬化」や、「血管狭窄 きょうさく」です。

 

 

動脈硬化の原因

 

まず、血管が硬くなる(動脈硬化)原因ですが、一般的に言われているように「コレステロールが原因」ではありません。

 

「余った糖」と「体のタンパク質」が結びつく事によって起こる糖化反応が動脈硬化の真の原因です。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

糖化によって体のタンパク質は劣化します。血管もタンパク質で出来ていますから、糖化によって劣化します。

 

血管の糖化のイメージとしては、血管が砂糖漬けになって脆くなった姿を想像していただければと思います。

 

 

動脈硬化については、詳しくは以下の記事をご覧下さい。コレステロールではなく、血管そのものに焦点を当てて説明しています。

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

 

血管狭窄の原因

 

 

続いて、血管が細くなる(血管狭窄)原因ですが、一般論では「コレステロールが付くから血管が細くなる」ということになっています。

 

 

確かに、「血管が細くなった箇所」を摘出して確認すると、コレステロールもあるそうです。

 

 

しかし、それ以上に圧倒的に多いのが「血小板」と「白血球」だそうです。

 

 

どういうことか説明します。

 

 

血液は、液体部分である「血しょう」と、血球である「赤血球」「白血球」「血小板」に分けられます。

 

 

 

 

血管が細くなった所に集まる「白血球」と「血小板」は、傷口を塞いだり、バイ菌の侵入を防ぐ役割を果たしている成分です。

 

 

これらの成分が「血管が狭くなっている所」に集中している・・・ということは、その部分が傷の修復が必要だったという事になります。

 

 

つまり、傷があったから、「血小板」や「白血球」が集まっていたのです。従って、傷などなければ、これらはそこにはいません。

 

 

 

 

何らかの原因で傷ができる

 

 

傷口に「白血球」や「血小板」が集まる

 

 

血管が狭くなる

 

 

よく見たらコレステロールも付いていた

 

 

コレステロールが悪い

 

 

 

 

しかも、「コレステロール」も、血管の傷が原因で集まっていたそうです。

 

 

 

 

動画の重要なポイントを書き出しました。

 

 

(1:46~)

 

 

ティータ博士によるとコレステロールが悪者になった理由は かつての心疾患患者の血管内にコレステロールが発見されたという理由であり

 

 

ティータ博士によるとコレステロールは無意味に血管内にたまるのではなく 体が血管内に起きる炎症を修復するためだと提言しています。

 

 

つまりコレステロールが元々の原因ではなく血管内の炎症によるものです

 

 

体が炎症を察知するとそこにコレステロールを送って血管を修復する仕組みになっています

 

 

・・・このように述べられています。「血小板」と「白血球」だけでなく、「コレステロール」も傷の修復の為に集まっていたのです。

 

 

で、血管の傷とは炎症です。

 

 

「炎症の原因」は色々ありますが、量、回数共に「糖質」がダントツで多いです。詳しくは以下で述べています。

 

炎症にと自己免疫疾患ついて分かりやすく説明してみた

 

 

 

さらに、糖質は「高血糖による血管のダメージ」を引き起こすので注意が必要です。

 

 

また、他の血管が傷つく原因に、「ビタミン12」の不足があるそうです。それによって、「ホモシステイン」というアミノ酸の一種がたまって血管がボロボロになるそうです。

 

 

「傷」「炎症」が、血管の狭窄の原因です。

 

 

 

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体質が酸性になることが原因の高血圧

 

 

「血管の状態」とは別の理由で、血圧が上がる事もあります。

 

 

「体質が酸性になることで血圧が上がる理由」についてお話します。

 

 

体質が酸性になると、体に酸素が上手く行き届かなくなるので、高血圧になります。

 

 

酸素濃度と同じくらい重要なのが、血液の「ph値」です。

 

 

数値が低いと酸性が強いということになります。

 

 

人間の場合は、7.35~7.45が正常だと言われています。そして、生命の危険があるのは7.1以下です。

 

 

『ナースプレス アシドーシス・アルカローシス』より引用

 

 

 

人間の体は「弱アルカリ性」になっています。

 

 

「弱アルカリ性」の状態だと、「血液によって運ばれてきた酸素」は、細胞に受け取られます。

 

 

で、「ミトコンドリア」は、酸素を使って、生体に必要なエネルギー物質「ATP エーティーピー」を作り出しています。

 

 

(細胞)

 

 

「ミトコンドリア」が「ATP 」を順調に作れなくなるのが、ph7.3以下だそうです。

 

 

「ミトコンドリア」の働きが低下すれば、生命活動に必要な「ATP」が不足するので、様々な体の不調がでてきます。

 

 

で、体が酸性になる原因を探ると、糖質が関係しています。

 

 

食事で糖質を摂取すると、まず「ブドウ糖」まで分解されます。

 

 

そして、さらに「ブドウ糖(グルコース)」を「ピルビン酸」という物質に分解して、エネルギー物質「ATP」を作るのですが、その後、副産物として乳酸が発生することがあります。

 

 

 

 

(左のルートは「乳酸」が発生します)

 

 

 

乳酸は酸性です。

 

 

この「乳酸」が蓄積していくと、体は酸性になります。

 

 

糖質を摂れば必ずこのルートになるわけではありませんが、そうなりやすい条件を持っている人はいます。

 

 

 

 

 

 

 

乳酸の蓄積により、体が「酸性」になると、「血液によって運ばれてきた酸素」は、うまく受け取ってもらえなくなります。

 

 

すると、体中に酸素が行き渡らなくなります。

 

 

酸欠です。

 

その結果、酸素を送るために心臓が頑張ります。

 

血圧が上がります。つまり、

 

 

 

糖の摂取

 

 

乳酸発生、蓄積

 

 

体が酸性になる

 

 

体の酸欠

 

 

酸素を送るため心臓が頑張る

 

 

血圧が上がる

 

 

 

というわけです。これも元を辿れば「糖質」が原因ということになります。

 

 

 

 

 

乳酸が蓄積し、体が酸性化すると、ミトコンドリアが機能不全になり、細胞が癌化します。これも、元を辿れば「糖質」が原因です。詳しくは以下をご覧下さい。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

 

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糖質制限で効果のある高血圧と、効果のない高血圧

 

 

「90%の高血圧の原因はよく分かっていない」というのが定説ですが、こうしてみてみると、「糖質」が本態性高血圧に関係している事は明白ですね。

 

 

高血圧の予防は「塩分」を控えるのではなく、「糖質」を控えるのが正解でしょう。

 

 

カルピンチョ氏の記事を参考に、高血圧を改善する為に、糖質制限で効果がある場合とない場合(糖質制限することで血圧が下がる人と下がらない人)を整理してみました。

 

 

分かりやすく、効果があるに属するタイプをに、効果があったりなかったりするタイプをにしました。

 

 

 

おそらくほぼ全員効果的

 

  • 2型糖尿病の人

 

  • 高血糖で境界型と言われている人

 

 

おそらく効果的

 

 

  • 耐糖能異常」はなくても、「肥満(BMIが25以上)があって高血圧」の人

 

 

効果的

 

 

  • リンゴ型体型で(内臓脂肪が多くて)高血圧の人

 

 

効果がある場合と、効果なない場合がある

 

  • 肥満ではない、血糖値異常もない、だけど高血圧であるという人

 

 

 

注意して欲しいのは、一番下の「効果がある場合と、効果がない場合」です。

 

 

「肥満ではない、血糖値異常もない、だけど高血圧であるという人」というのは、以下のような人達のことを意味しています。

 

 

  • 血圧を上げるホルモンを産生する腫瘍ができている人

 

 

  • 腎臓の血管が生まれつき細い人

 

 

  • 家族性の原因不明の高血圧症がある人

 

 

この場合、「インスリン」や「血糖値」が原因の高血圧ではありません。「元の病気」が高血圧の原因という事です。氏によると、この場合の高血圧は、「元の病気」を突き止めて治していくしかないそうです。

 

 

おそらく、これが一般論の言う、元の病気を治療すれば、血圧も正常になる、10%の「二次性高血圧」の事でしょう。

 

 

そして、糖質制限で効果がある残りの高血圧とは、一般論の言う90%の「本態性高血圧」の事でしょう。

 

 

 

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改めて高血圧の仕組みについて考える

 

 

つまり、一般論の言う「原因不明の90%の本態性高血圧」は、糖質制限で効果があるという事です。全員糖質制限をしたら、原因不明の高血圧の人は、ほとんどいなくなるのではないでしょうか。実に単純明白な理屈です。どこが難解なのでしょうか。

 

それを「わからない、わからない」と言っているわけです。

 

 

ただし、注意して欲しい事があります。私はここで、「90%も糖質制限で血圧が下がるからいい」と言っているのではありません。それだと、「血圧は、低いのが良くて、高いのが悪い」という従来の常識からは抜けきれていません。

 

 

前回の記事にも書きましたように、「血圧が高くてはいけない」という概念自体を改める必要があります。その人の血管の状態や、年齢や病状などを総合的に判断して、その人にとって最適な血圧である事が望ましいのではないかと思っています。

 

 

実際に血圧が高い事で健康を保っているお年寄りがいるのです。

 

 

血管が脆くなって、血管が破れる心配がある人や、病気が原因で必要以上に血圧が上がっている人は、血圧を下げる必要があると思いますが、特に体に異常がない人の場合の高血圧は下げなくてもいいと思っています。

 

 

しかし、これは素人判断は難しいと言えます。自己判断で薬を勝手に止める人もいるようですが、「自分がどちらのタイプ」なのか判断できない以上、それはかえって危険です。もし「血管がボロボロで薬によって下げなければならないタイプ」なのにも関わらず、止めてしまったら危ないです。

 

今の医療は、血管が丈夫だろうが、丈夫じゃなかろうが、血圧が上がっただけで薬を出そうとします。「薬が必要な人」と、「そうじゃない人」まで一緒くたにしています。血管が丈夫なのにも関わらず、血圧を下げる必要がないにも関わらず、一定の数値を超えたら「高血圧」と診断されます。

 

 

私としては、少なくともこのぐらいの選択肢はほしいです。

 

 

 

  • 10%の人は、元の病気を治して血圧を下げる

 

  • 90%の人は、原因が糖質なら糖質を控えて血圧を下げる

 

  • 健康な人は無理に血圧を下げない

 

 

血圧に対する認識を改めないといけないと思います。「糖質制限に理解のある医師」が必要なのは言うまでもありません。

 

前回の記事では、高血圧のお年寄りの方が長生きな様子が書かれている記事を紹介しました。他にも、私が色々な情報を調べたところ、中には「高血圧は(疾患ではなく)、生理作用」と書いている人もいました。

 

 

「高血圧は悪」だと決め付けている人は、受け入れられない話かもしれません。しかし、歳をとると血管に柔軟性がなくなって、その力が弱まってくるので、脳や体に血液を送るために圧力を上げる必要が出てきます。

 

 

何もしなくても血圧は上がる、それは自然な事なのです。

 

 

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血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

血圧が高いと良くない

 

 

血圧が高い人は塩分を控えなければならない

 

 

・・・いろんなところで言われているので、「理由はよく分からないけど、なんとなくそうなんだ」と思っている人は多いです。

 

 

しかし、真実は全く違います。

 

 

塩分が血圧を上げる原因ではないですし、血圧が上がること自体も悪いことではありません。

 

塩分だけに気を取られたり、むやみに血圧を下げようとする方が体に悪いのです。

 

 

その根拠をお話します。

 

 

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塩分は高血圧の原因なのか

 

 

一般的に、「塩分の摂りすぎが高血圧の原因だ」みたいに言われていますが、一方で、「塩分と血圧は関係ない」という説もあります。

 

 

 

前者はすでに知られている事なので、ここでは、後者の意見を見てみましょう。

 

 

 

『田中佳先生のブログ ◆ 減塩と高血圧は基本的には無関係』より引用

 

 

また、塩類と高血圧の関係を説明する時に、下記の様な理屈が示されます。

 

1 塩化ナトリウムを多く摂る

 

2 体内の細胞内ナトリウム濃度が上昇

 

3 水分を取り込んでナトリウム濃度を調整

 

4 血液中に水分が多くなる = 血液量が増加

 

5 血管にかかる圧力が上昇

 

6 血圧の上昇を招く

 

ということです。

 

そもそも過剰な塩分は腎臓から尿へ排出される機能を健常人(と、心臓・腎臓障害なしの病人)は備えているので、ここでは「排出」という理屈が抜けています。

 

たとえ圧が上がっても、血管の弾力があればその程度の上昇圧は吸収されます。

 

本物の動脈硬化で、この弾力を失って、パリパリのお煎餅のようになった人であれば多少の影響は受けるかも知れません。

 

 

そもそも身体の機能は、そんな “へなちょこ”ではないはずなのです。

 

考えてみて下さい。

 

食事の度に出入りの激しい塩分濃度でですね、血管の伸縮がいちいち影響を受ける訳にはいきません。自律神経も合わせて血圧の調節を行い、生命維持に深く関わる機能の恒常性は厳しく管理されているからです。

 

ついでに言いますと、血管を広げたり縮めたりする血管平滑筋はカルシウム(Ca)イオンの影響を受け、ナトリウム(Na)ではありません。

 

 

つまり、一般的に言われている「塩分を摂りすぎると高血圧になる」という説は、「過剰に摂取した塩分を排出しない」という前提の元に語られているのです。

 

 

当然、前提が違えば、それを元に成り立っている説は崩れます。

 

 

基本的に健常者の場合は、「過剰な塩分」は排泄されるので問題はないそうです。

 

 

 

「ただし、心不全と透析していない腎不全は、塩分の調節能力が機能しないため、減塩はやむを得ないので除きます。」と引用元の冒頭に書かれています。

 

 

 

それに、例え血圧が上がっても、血管に問題さえなければ大丈夫なのだそうです。

 

 

ということは、「高血圧」というのは、「血圧が上がる事」自体が問題なのではなく、「血管が脆い事」が問題だという事です。

 

 

「ボロボロのホース」に圧力をかけたらホースは破れますが、「綺麗で弾力のあるホース」に圧力をかけても破れないのと同じ理屈です。

 

 

血管の場合、何故か「破れるのはホースがボロいからではなく、ホースに圧力をかけたから悪い」に原因がすり替わっています。

 

 

 

「例え塩分を過剰摂取しても、体が上手いこと調節してくれるので、血圧上昇に直結しない」のだとしたら、血圧が上がる本当の原因はなんでしょうか。

 

 

次はその事について考えてみたいと思います。

 

 

 

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健康だからこそ血圧が上がる

 

 

一般的に「血圧が上がる事は悪い事である」という前提になっています。

 

 

しかし、その概念自体が本当なのか考える必要があります。

 

 

そもそも「血圧」は、普通に生きているだけで、何もしなくても歳と共に上がっていくものだそうです。

 

 

それは自然な事であり、不健康ではなく健康的なのです。

 

 

『100歳まで長生きできるコレステロール革命 著書・大櫛陽一』より引用

 

 

人間は、年をとれば、誰でも血圧が上がるのが普通なのです。

 

 

血圧の大きな役目のひとつは脳や末梢の細胞に新鮮な血液を送り届けることですが、年をとると、血管に柔軟性がなくなってだんだんその力が弱まってきます。

 

 

だから、加齢に伴い血圧を少しずつ上げて、脳や体に必要な新鮮な血液を送り続けているのです。

 

 

すなわち、高齢になるにしたがって少しずつ血圧が上昇してくるのは元気な証拠でもあるわけです。

 

 

(178P)

 

 

このように、「歳を取って血圧が上がる事は正常」という見方をすれば、同じ血圧の数値でも印象が全く違ってきます。

 

 

そして、この説を裏づける話が以下になります。

 

 

『薬屋おやじのボヤキ(旧版)高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。』より引用

 

 

次に、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査、これは既に記事にしたところですが、高齢者にとっては、むしろ血圧が高いほど死亡率が低い、血圧が180ぐらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない、という結果が出ています。

 

 

(2013.5.6補記:フィンランドで、75歳から85歳までの降圧剤を飲まない521人の経過を見た調査では、80歳以上のグループでは血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く 、140を切った人たちの生存率はガクンと下がっています。)

 

 

こうしたことから、冒頭で書きましたイタリア人のお医者さんは「血圧150、健康」と診断されたのです。なお、テレビに登場したご婦人は80歳ぐらいでしたから、もっと血圧が高くてもいいくらいです。

 

 

もう一つ既報ですが、岡本裕さんというお医者さんは、長く脳外科専門医をなさっておられた経験から、「血圧が常時200を超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はない」という印象をお持ちです。

 

 

 

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改めて一般的な血圧の話を読む

 

 

ここまで話した内容は一般的ではない説です。

 

 

ここで、これまでの話と、「一般的な高血圧の話」を比較してみます。

 

 

以下と似た様な話はたくさんあったので、これが一般的な説なのでしょう。

 

 

『ナースが教える仕事術 動脈硬化になると大変!知らないと怖い高血圧の症状と血圧を下げる方法』より引用

 

では、高血圧は何が原因で発生するのでしょうか?

 

 

高血圧の原因は「塩分」!?
実は高血圧の90%は原因がよくわかっていません。

 

 

高血圧は大きく分けて「本態性高血圧(一次性高血圧)」と「二次性高血圧」に分類されます。

 

 

「本態性高血圧」は、身体に特に異常がないのに血圧が高くなる症状です。実は本態性高血圧で高血圧になる方は、全体の90%だといわれています。

 

 

そして、残りの10%は「二次性高血圧」と呼ばれ、腎臓病やホルモン異常などの病気が原因で高血圧になる方です。ただ、「二次性高血圧」の場合は、原因となる病気が治ると、血圧も正常になります。

 

 

というわけで、厄介なのは原因が不明な「本態性高血圧」です。何しろ、原因が不明なんです。

 

 

 

高血圧の90%の原因がわかっていないというのは酷いですね。

 

 

それはつまり、「原因が塩分かどうかすらもわからない」という事です。

 

 

それなのに「減塩しろ」と指導する根拠はなんなのでしょうか。

 

 

その90%は、身体に特に異常がないのに、血圧が高くなる症状として認識されています。

 

先程の引用記事を読んでいただければわかると思いますが、「身体に特に異常がないからこそ、自然の成り行きで血圧が高くなっている」だけの話です。

 

 

「現実に起こっている事」は、医学書に書かれてある事よりも何倍もシンプルです。

 

 

それを無視して「血圧が上がるのは悪い」と決め付けているから、「正常だから、血圧が高くなる」、「血圧が高い事も、場合によっては正常かもしれない」という考えがわかないのです。

 

 

前提を変えない事に固執すると、「おかしい、おかしい」「治らない、治らない」と頭を抱えることになります。

 

 

こうして、「一般的ではない説」と「従来の説」を読み比べてみると、理に適っている説は前者だと言えます。

 

 

分かっていないくせに、血圧を下げる為の薬を出したり、塩分を控えろと言ったりします。

 

 

私はその指導法はどうかと思います。

 

 

 

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血圧が上がると危険な状態とは

 

 

「血圧が上がる事」自体は悪いことではありません。

 

 

ただし、例外もあります。

 

 

ここからは、「血圧が上がった時に悪い影響がでるケース」を紹介します。

 

 

 

『薬屋おやじのボヤキ 高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。(改訂版)』より引用

 

 

「血圧が低い」ということは、心筋の収縮力が弱くて血流を生み出す力が弱いということになりますし、逆に「血圧が高い」ということは、心筋の収縮力が強くて血流を生み出す力が強い、と言えましょう。

 

 

どちらがいいでしょうか。

 

 

「血圧が高い」ほうがいいに決まっていますよね。

 

 

なんせ、これによって血流がスムーズになり、全身くまなく血液が巡り、体中の細胞に十分な酸素供給をすることができるからです。

 

 

(中略)

 

 

血管に弾力があり、詰まりもないのであれば、血液はスムーズに流れますから、心筋の収縮力は小さなもので済みます。若い人や毎日スポーツを欠かさない中高年の方は、概ねこの傾向にあります。

 

 

逆に、血管の弾力がなくなり、所々で折れ曲がっりたり、詰まりかけたり、といった状態になると、血流にブレーキがかかりますから、全身に十分な血液を流すには、心筋の収縮力を高めるしかありません。

 

 

これは典型的な老化現象で、中高年は避けて通れないところです。

 

 

(中略)

 

 

従って、特別な場合、例えば超肥満で冠状動脈の血管壁がベトベトになっていて心筋梗塞の危険が高いとか、中高年になって冠状動脈が切れそうな状態にあるとか、そういった血流ストップや血管破裂の恐れが非常に高い場合に、あくまで補助的に血圧を下げる必要が出てくるだけのことでしょう。

 

 

 

まず、以下のような老化現象があるから、血圧が上がるのだそうです。

 

 

 

  • 血管の弾力がなくなる

 

 

 

  • 所々で折れ曲がっりたり、詰まりかける

 

 

 

 

ただし、以下のような状態は危険だそうです。これが血圧を下げた方がいい状態です。

 

 

 

 

  • 超肥満

 

 

 

  • 血管壁がベトベト

 

 

 

  • 心筋梗塞の危険が高い

 

 

 

  • 血管破裂の恐れが非常に高い

 

 

 

 

ほぼ血管の疾患ですね。

 

 

 

血圧が歳と共に上がることが正常で、

 

 

血圧が上がった時に危険なのは、血管が痛んでいるからなら、

 

 

 

専門家が指導しなければいけないは、「血管が傷つかないようにする事」ではないでしょうか。それこそが根本的な治療になります。

 

 

 

しかし、「血管をボロボロにするのはコレステロールだ」とか、「血液をサラサラにする為に野菜を食べましょう」・・・みたいな事を言うわけです。

 

 

 

「血圧の原因」も分からなければ、「血管が痛む原因」も、「血液がドロドロになる原因」も分からないようです。

 

 

 

 

これらの症状を見てもらったら、人によっては察しがつくと思います。

 

 

 

これらの原因は糖質です。

 

 

 

 

血管そのものがボロボロになるのは「糖化」による症状です。

 

 

血液がドロドロ、ベタベタになるのは「血糖値」が高いのです。

 

 

 

 

動脈硬化はコレステロールではなく糖質が大きな原因です。

 

 

科学や論文のインチキはコレステロールが教えてくれる

 

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

 

血液をサラサラにすると思っている野菜は糖質が多く、血液をベタベタにします。

 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

人間の血液は4~5ℓです。その中に必要な糖質はたったの5gです。血糖値が120以上になると、免疫力が75%低下します。

 

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

これらの下地があって、とどめの一撃に高血圧がくるからヤバイのです。

 

 

 

糖質を食べなければ、血管が著しくボロボロになる事もないし、血液がドロドロになる心配もありません。

 

 

血管が丈夫なら、高い血圧を下げる必要もありません。

 

 

 

 

糖質が高血圧の原因になる

 

 

 

糖質が血管を傷つけたり、血液をドロドロにすることはお話しました。

 

 

しかし、

 

 

 

  • 血管の弾力がなくなる

 

 

 

  • 所々で折れ曲がっりたり、詰まりかける

 

 

 

 

・・・といった老化現象自体もまた、糖質が影響しています。

 

 

人間の体の構成成分で最も多いのが「水」で、その次に多いのが「タンパク質」です。

 

 

 

つまり、体の大部分は「タンパク質」でできています。

 

 

 

糖質は摂りすぎると、余って、体のタンパク質とくっついて「糖化」させます。

 

 

 

糖化すると細胞が劣化します。

 

 

 

糖化と「老化」はイコールです。

 

 

 

「酸化」もダメージが大きいですが、「糖化」の方が体を傷つけます。摂る量が半端ないからです。

 

 

 

「自然に血圧が上がる」理由が老化現象なら、元を辿れば、それも 糖化→糖質 が関係していると言えます。

 

 

 

 

『ダイエット☆マメグラフ 糖質制限と高血圧』より引用

 

 

世の中には本当にたくさんの高血圧の治療方法法があります。

 

でも薬も使わないで、血圧を下げたければ「糖質」を摂取しない食事をすることです。血圧が上がる要因はいくつかありますが、その大きな要因とは

 

 

 

・血管が硬くなる「動脈硬化」によるもの

 

・血管が細くなる「血管狭窄」によるもの

 

・自律神経のバランスを崩す「インスリン抵抗性」によるもの

 

 

 

これらは「糖質」の過剰摂取が原因です。「糖質」を摂取しないことが、高血圧を治す法になるわけなのです。そして、その食事法こそが、“糖質制限食”です。

 

 

 

従来の「塩分が高血圧を引き起こす説」を信じている人は信じられないかもしれませんがこれが現実です。

 

 

気を付けるものを間違えています。

 

 

 

塩分だけ気をつけて、糖質を控えないなら、それは高血圧の対策になっていないのです。

 

 

 

次回は、どうして糖質が血圧を上げるのか、詳しいメカニズムについてお話します。

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

 

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正月に太る原因は糖質です。おせち料理に使用される砂糖は約1kg

正月に太る原因は糖質です。おせち料理に使用される砂糖は約1kg

 

「和食は素材の味を生かした料理」・・・等と言われています。

 

 

しかし、ハッキリ言って、和食は「素材の味」ではなく、「調味料の味」です。特に、「砂糖」や「みりん」といった、甘味料の量が多すぎます。

 

 

今回は、その和食の中でも、最も糖質が多く味付けの濃い「おせち料理」に焦点を当ててお話したいと思います。

 

 

ちなみに、人が太る原因は「糖質」です。

 

 

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お重の砂糖は1kg

 

まず「和食はヘルシーだ」と思っている人の目を覚ます、強烈な記事をご紹介します。

 

これによると、おせち料理に使われる砂糖の量は約1kgだそうです。

 

 

『独立行政法人 農畜産業振興機構 おせち料理と砂糖』より引用

 

 

 おせち料理は、お重の前に祝肴をいただき、初の重、二の重、三の重、与の重と続きます。

 

 

祝い肴には田作り、数の子、黒豆をいただきます。田作りには五穀豊穣、数の子には子孫繁栄、黒豆には豆々しく元気を意味しており縁起をかついだ料理です。

 

 

初の重には紅白かまぼこ、伊達巻、梅花かん・牛乳かん、栗きんとん、きんかんの甘煮、たたきごぼうを詰めます。初の重には甘味のものが多いのでほかの濃い味の料理をすっきりさせてくれます。

 

 

二の重には冷めてもおいしい焼き物として鶏肉のみそ松風焼き、さわらの西京焼き、小鯛の南蛮漬け、いかのウニ焼き、あんずの甘煮を詰めます。

 

 

三の重には煮物を詰めます。富貴寄せのように縁起のよい切り方をした材料を各々煮て合わせる方法と大切りにした野菜を煮えにくい順に鍋に加えて一緒に煮しめていくお煮しめの方法があります。お煮しめは素朴な煮物ですが、家族が仲良く一緒に結ばれるようにという祝いの心がこめられているのです。

 

 

与の重には酢の物を詰めます。ナマコの粕漬け、ヒラメの昆布巻き、新巻鮭のかぶ巻き、さらに、なます、炒めなます、菊花かぶなど生野菜を取るようにします。

 

 

このように4つのお重に詰められた食品や調理をみると、栄養バランスだけでなく、甘・辛・酸など味のバランスも良いということに気づきます。改めておせち料理が素晴らしい日本の伝統的食文化であることに驚かされます。

 

 

以下の部分に注目して下さい。

 

 

>このように4つのお重に詰められた食品や調理をみると、栄養バランスだけでなく、甘・辛・酸など味のバランスも良いということに気づきます。改めておせち料理が素晴らしい日本の伝統的食文化であることに驚かされます。

 

 

・・・だそうです。

 

 

では、「栄養バランス」がどのように良いのか、その内訳を見てみましょう。

 

 

おせち料理に使われる砂糖の量は?

 

おせち料理で砂糖を使わない料理はありません。

 

おせち料理のレシピより、砂糖の使用量をみてみると、田作り30g、黒豆150g、伊達巻30g、梅花かん・牛乳かん200g、栗きんとん200g、きんかんの甘煮60g、たたきごぼう20g、鶏肉のみそ松風焼き15g、小鯛の南蛮漬け60g、あんずの甘煮50g、富貴寄せ50g、新巻鮭のかぶ巻き15g、なます40g、炒めなます40g、菊花かぶ15gと合計約1000gの砂糖が使用されています。

 

これでも昔のおせち料理のレシピに比べると砂糖の量は少なくなっていますが、1年のうちで最も砂糖を利用しているといえるでしょう。

 

 

これを「栄養バランスが良い」と言うそうです・・・凄い感覚です。

 

 

どこからどう見ても糖質過多でしょう。

 

 

ここまで多いと、健康面だけではなく、味にも問題がでてきます。

 

 

和食が好きな人でも「おせち料理は美味しくない」という人は結構いますが、これだけ甘かったら美味しくないのも無理はありません。

 

というか、不味いと思うのが正常な感覚です。

 

 

一応、上に示された1kgは、あくまで重箱の中に入った料理の砂糖です。

 

 

店で買ったのならともかく、家庭で作った場合、お重の中に入りきらなかった料理が、タッパーの中にあったりしますから、総使用量は、これより多いと思った方がいいでしょう。

 

 

おせち料理を作った事がある人は、この話を聞いても驚かないかもしれませんが、作られた事がない人は、砂糖1kgという数字は信じられないかもしれません。

 

 

なので、「黒豆」を例に、一品にどれくらい砂糖を使っているのか見てみましょう。

 

 

 

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甘い黒豆に含まれている砂糖の量

 

 

先に紹介した記事では、黒豆に対して砂糖150g・・・と、控えめになっていますが、現実はこんなもんじゃありません。

 

 

 

豆と砂糖の割合に注目したら、いかにとんでもない量の砂糖を使っているのかが分かります。

 

 

以下のサイトに「黒豆のレシピ」がたくさん載っているので、「豆に対して、砂糖をどれぐらい使っているか」をまとめてみました。

 

 

cook-list

 

・黒豆 … 250g
・砂糖 … 250g

 

 

・黒豆 (乾) カップ1(150g)
・砂糖 大さじ4+大さじ4

 

 

・黒豆 (乾)300g
・砂糖   600g

 

 

・黒豆 (乾)カップ2(約300g)
・白ざらめカップ2~2+1/2

 

 

・黒豆…200g
・砂糖…200g

 

 

・黒豆 (乾)300g
・グラニュー糖カップ2+1/2

 

 

・黒豆…1袋(250g)
・砂糖…180~200g

 

 

 

お菓子か。「黒豆」ではなく「黒飴」です。

 

 

比較として、以下のサイトで「ケーキの砂糖の量」を見てみましたが、こちらのケーキがかわいく見えます。

 

買うよりも手作りでしょ! ショートケーキのレシピまとめ

 

 

ちなみに、1カップとは200mlで、大さじ1は15gです。料理人によって割合は様々ですが、黒豆はどれも砂糖を多く使っています。

 

というか、このぐらい使わないとあの黒豆の味はでないのです。

 

よく料理自慢の人が「甘さ控えめ」と言って、黒豆を食べさせてくれるのですが、「甘さ控えめと」いうのは大嘘です。

 

悪いですが、大して控えていません。

 

何故そう言いきれるのかと言うと、私も作っていたからです。

 

 

 

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本当に甘さ控えめの黒豆を作ったら大失敗

 

これは始めて黒豆を作った時の話です。

 

計量器で砂糖を測ろうとレシピ本を開いた時、あまりの砂糖の量に我が目を疑いました。

 

確か黒豆が300gに対し、砂糖が250gだったと思います。

 

「この本が間違っているのかもしれない」と思って、クックパッドや他の本で確認したのですが、砂糖の量はどれも似たり寄ったり...。

 

信じられませんでしたが、「黒豆には砂糖をこれだけ入れろ」と、レシピが言っているのです。

 

当時は糖質制限はしていなかったので、今程「糖質の害」の知識はありませんでしたが、さすがにこの量の砂糖はヤバイと思いました。

 

でも、「書いてあるからやるしかない」と思って、計量を始めました。

 

ボールに砂糖を入れても入れても250gに到達しません。

 

一時期、ケーキ屋に勤めていたので、250g程度の砂糖の計量は見慣れていましたが、お菓子ではなく、料理に使うという認識なので、とんでもない量に感じました。

 

砂糖が250gに達した時、ボールの中は砂糖山盛りで、それを見て恐ろしくなりました。

 

いや、やっぱりこれはないだろう...。

 

そう思って、100g程、砂糖の袋に返しました。それでも150gもあるので、多い気がします。

 

 

しかし、レシピ本からすると、少ないわけす。また考えます。

 

ここまで減らしたら不味いかな...。

 

今度は少し増やして200gにしてみます。レシピよりは少ないですが、200という数字がヤバイわけです。

 

いや、もうちょっと減らした方が...。

 

 

 

・・・このような感じで、計量を始めてから15分ぐらい、砂糖をボールに入れたり、戻したりして散々悩みました。

 

 

最終的に、黒豆300gに対して、砂糖は150gにしました。豆に対して砂糖半分で落ち着いたわけです。

 

 

すると、どうなったと思いますか?

 

 

とんでもなく不味い黒豆になりました。一応言っておきますが、砂糖の量以外は何もいじっていません。

 

 

150gも砂糖を使っているわけですが、甘さを感じないのです。

 

ではないですが、「黒豆=甘い」と、脳にインプットされているので、そのイメージの甘さに達しないと、甘さを感じないのです。

 

砂糖を控えた黒豆は完全に別の料理でした。

 

おそらく、おせちの黒豆を食べた事のない外国人に、「普通の豆料理」として食べさせたら、そんなに不味くはないと思いますが、日本人の感覚で「黒豆だ」と思って食べると不味いです。

 

砂糖をたった100g減らしただけでこのザマです。本当に甘さ控えめにしたらこうなります。

 

「黒豆の美味しさ」というのは砂糖の味なのです。

 

だから、「甘さ控えめ」と言われた黒豆を食べて、もし美味しかったら、それは砂糖を大して控えていないということです。

 

で、この話には続きがあります。

 

「黒豆は砂糖を減らしたらいけない」という事を学習した私は、翌年、砂糖の代わりに人口甘味料を使いました。「人工甘味料なら糖質0だから」と、250g投入しました。

 

 

で、どうなったかと言うと、

 

今度は、甘すぎて不味い。

 

 

舌にしつこく残る甘さです。

 

それもそのはず、人工甘味料の甘さは砂糖の数倍です。その事を知らなかった私は、砂糖の数倍の甘さをもつ人工甘味料を250g投入しました。

 

一応言っておくと、人工甘味料は甘すぎる事も問題ですが、健康上よろしくないので、この方法はオススメしません。

 

 

 

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室町時代の黒豆

 

「昔のおせち料理の方が砂糖が多かった」という意見がある一方で、こんな話もあります。

 

砂糖をたくさん使う黒豆ですが、以下の説によると、昔は砂糖を使っていなかったみたいです。

 

ということは、今と全く違う味の料理でしょう。

 

 

『IN YOU 糖質オフ!混ぜるだけで簡単おいしい「黒豆でつくる和フムス」の作り方【ヴィーガン・レシピ】』より引用

 

実はおせち料理として黒豆を食べる習慣は古くからあり、室町時代に食べられていた「座禅豆」という料理が起源と言われています。

 

当時は砂糖がなかなか手に入らなかったため、黒豆とこんにゃくを一緒に炊き合わせていたそうです。

 

室町時代には砂糖が手に入らないという理由で入れていなかったわけですが、砂糖を使わない調理法は健康のことを考えると理に適っていますね。砂糖が簡単に手に入る現代でも見習いたいところ。

 

 

 

 

(追記)昭和のおせち料理も甘くなかった

 

 

昭和の初めは砂糖が貴重だったそうで、和食でも今のように砂糖は使われていなかったという意見もありますので紹介します。

 

 

『失われし食と日本人の尊厳 / 著者:弓田亨』より引用

 

 

《以前は料理と砂糖の間には一線があった》

 

私が子供の頃、日々の家庭料理にはほとんど砂糖は入っておらず、甘くありませんでした。

 

正月の料理にも黒豆ときんとん以外は砂糖は加えられていなかったと思います。

 

戦後それほど経っていない頃だったので、砂糖はまだ貴重品でした。

 

お歳暮には上白糖がよく使われましたが、もらっても使わずに、それをそのままよその家にお歳暮として回すことも多々ありました。

 

甘いお菓子といえば、本当にたまのまんじゅうくらいだったので、甘いものに対する憧れが誰にでもありました。

 

合津では法事で、干しだら(棒鱈)をたっぷりの砂糖で煮た「甘露煮」が必ず作られました。多くの人が集まる折りに、わざわざ遠いところから来て頂いた感謝の意味で、甘いものをふるまうことが最上のもてなしだったのでしょう。

 

(277p~278p)

 

 

 

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(追記)砂糖を控えたおせち料理

 

 

「砂糖の量を減らした黒豆を作ったら不味かった」というお話をしましたが、同じような事を、弓田氏がされていましたので紹介します。

 

手の掛け方は、私のような素人と違い徹底していますが、それでも砂糖抜きだと美味しくできないようです。

 

 

『失われし食と日本人の尊厳 / 著者:弓田亨』より引用

 

 

糖尿病の家族をかかえる家庭でも、そして病院の病人食であっても味わいの乏しい薄ら甘いだけの食事が出てきます。

 

特に正月のおせち料理は砂糖の固まりのように甘く、わざわざ「正月太り比べ」のために作られたかのようです。すべてがどぎつい甘さに漬かり、すべてが不自然なのです。

 

この様な料理が体を傷つけないわけがありません。

 

そうだ、私が子供の頃そうであったように、砂糖を少しも使わない料理を作ろう。まず初めにおせち料理から作り直そう、そう思いました。

 

フランス菓子・料理教室長である椎名との試作が始まりました。

 

彼女は短大の家政科を卒業後、日本料理教室の助手などをし、当時高名な先生の講習会にたびたび参加するなど、和食にはかなりの経験と知識がある頼れるパートナーであり、彼女と共に考えていけば、砂糖なしの料理もきっと確立できると考えていました。

 

まずそれまで椎名が作ってきた、砂糖をたっぷり使った料理から、とりあえず砂糖を完全に抜き、鰹節を多めにして、濃い目の一番出汁を作りました。しかし私の舌が納得する味が出ません。

 

次は鰹節にさば節を加え出汁を取りました。でも駄目です。

 

下茹でする時にも野菜の旨味を逃さないようにできるだけ、ヒタヒタの水で煮るなど気を配りました。筍などの切り方を変えたり、煮方を変えたり様々のことをしました。

 

また鶏肉も地鶏のしっかりした味のものを探しました。

 

昆布巻きの昆布もいくつかの産地のものを使ってみました。

 

でもどんなに工夫をしても、砂糖を抜いてしまうとまったく味が成り立たないのです。

 

私はパティスリーを開店した当初から、正月は必ず会津の雑煮を作り、皆に食べてもらっていました。少しの飾り気もない、鶏肉と大根と里芋の本当に朴訥な味わいの田舎雑煮でした。

 

初めの頃は皆喜んで食べてくれましたし、確かにとてもおいしかった。

 

前述のりんごやいちじくでの経験から4、5年後の頃からだと思いますが、少しもおいしくなくなっていったのです。どうもおかしいと思いながら、毎年少しずつ工夫しますが、次第に以前の味わいはさらに消えていきました。

 

この新たな試作でいくつかの違う方法をとり入れて作りましたが、まったく駄目でした。身も心も完全に打ち砕かれた第1回目の試作でした。

 

正月も過ぎるともう何の気力も残っていません。おせち料理の試作はここで一旦中断となりました。

 

後日談ですが、椎名は本当は仕方なく付き合っていたようです。

 

「どうして砂糖を使ってはいけないんだ。必要だから今の今まで日本では料理に砂糖を加えてきたんだ。こんな試作に何の意味があるんだ」と考えていたようです。

 

それは無理もありません。今まで自分がずっと慣れ親しみ生きてきた世界を、私に完全に否定されるのですから。

 

(286p~287p)

 

 

 

「和食は素材の味を生かした料理」と言われていますが、

 

調味料を抜いて、素材の味を生かしたら味が成り立たなくなるのです。

 

 

 

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砂糖以外の糖質

 

 

砂糖の話をしたので、付け加えておかなければならない事があります。

 

おせち料理の重箱に、砂糖を約1kg使う事にショックを受けられたかもしれません。

 

そして、美味しい黒豆を作るには、黒豆と同じぐらいの重さの砂糖が必要な事にも驚かれたかもしれません。

 

しかし、加えられている「砂糖」だけにビックリしないで欲しいのです。

 

それは糖質の氷山の一角に過ぎないからです。

 

糖質は砂糖だけではなく、普段食べている穀物や野菜、果物にも大量に含まれています。

 

 

だから、「砂糖の害」を語るなら、「砂糖を含めた糖質の害」を語る必要があります。

 

 

私は現在、糖質量1日10g以下の糖質制限をしているのですが、それ以前は、多い時、一日で約230g~260gもの糖質を摂っていました。

 

ご飯や野菜、間食の糖質量を測ったらこの数字になります。つまり4日で砂糖約一袋、1kgです。

 

 

 

ここまでではなくとも、糖質の多い和食を好まれる方は、一日糖質150g~200gは普通に摂られていると思います。

 

 

で、大事なのはここです。

 

「砂糖から260gの糖質を摂る」のと、「ご飯や野菜から糖質260g摂る」のは、姿が違うだけで本質的には全く一緒です

 

砂糖だけが悪者ではありません。

 

だから砂糖などの調味料を控えれば万事解決・・・ではないのです。

 

味を薄くしても、穀物や野菜の食材には元々多くの糖質がある事を忘れないで下さい。

 

そして、穀物や野菜が中心になりがちな和食は糖質過多になる食事です。

 

 

 

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糖質の多い食事

 

 

ここからは、和食のような「糖質の多い食事」を摂る事による、健康上の問題についてお話します。

 

正月に太ることとも関係があります。

 

私は以前、「和食のどこが素材を生かした料理なんだ」という記事を書きました。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

日本人は「ご飯を中心におかずを食べる」というスタイルの食事をします。だから、そのおかずも、味は濃く、ご飯に合うように設計されています。

 

おせち料理は極端ですが、普段食べている和食も、かなり調味料が使われているので、これらを食べている人は糖質を過剰摂取している事になります。

 

 

ご飯の糖質 + おかず(素材の糖質+調味料の糖質)

 

 

でも、多くの人は「糖質の害」を過小評価しているので、それだけの糖質を摂っても、「何も問題が起きていない」と錯覚しています。

 

しかし、ハッキリ言って、糖質は慢性疾患の原因になります。

 

糖質の多い和食を食べている人がそれに気が付いていない・・・のは問題です。

 

誤解のないように言っておくと、私は「日本の料理が、他の国の料理に比べて悪い」と言いたいのではありません。

 

世界は広いので、和食以外にも、「調味料たっぷりの外国料理」はあるでしょう。

 

 

私が言いたいのは、「和食は調味料たっぷりで糖質過多なのにも関わらず、「ヘルシー」と定義付けられるのは、問題ではないのか」という事です。

 

 

その概念により、多くの人が、問題大ありの和食を「ヘルシー」だと思って食べています。人によっては健康の為に、あえて和食を意識して作るのではないでしょうか。

 

 

和食を食べると、ご飯や根菜を多く摂ってしまうので、かなり血糖値が上がります。ヘルシーとは程遠いのです。

 

 

次は糖質で不健康になる根拠を紹介します。

 

 

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疾患と糖質の関係

 

 

私は糖質の過剰摂取で体を弱らせてしまったので、「糖質の害をもっと多くの人に認識してもらいたい」と思っています。

 

 

 

そこで、「糖質を摂りすぎると、何が悪いのか、どうなるのか」について、具体例を挙げておきます。

 

 

 

 

 

糖質は肥満の原因になる

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

経験上、脂質は悪くない。太った原因はただの勘違いだった

 

本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

 

 

 

糖質はタンパク質と結びついて細胞を劣化させる

 

 

糖質は余ると、体のタンパク質と結びついて「糖化反応」します。糖化によって体は細胞レベルで弱っていきます。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

胃が糖化すると、肉や脂が食べられなくなります。

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

 

 

 

糖質は癌の原因になる

 

 

 

糖質は細胞が癌化する原因にもなります。癌家系の方は以下の記事に目を通しておいた方がいいかもしれません。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

 

糖質は高血圧の原因になる

 

 

糖質は「血糖値」だけではなく「血圧」も上げます。

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

糖質は動脈硬化の原因になる

 

 

動脈硬化はコレステロールが悪いかのように語られていますが、元を辿ると糖質が原因です。

 

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

 

 

 

糖質は太る原因になりますが、それは、糖質による影響の一つに過ぎないのです。

 

 

タバコやお酒は、「摂りすぎるとどうなるか」リスクを知った上で嗜んでいます。

 

 

同じように、糖質も、健康を損ねる事を知った上で、それを食べるかどうか決めれば良いのです。

 

 

しかし、糖質の危険性は軽んじられています。知らなければ警戒もしません。

 

 

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おせちはヘルシーではない

 

 

「おせち料理」を含め、日本料理は意外にヘルシーではない事が、分かっていただけたのではないかと思います。

 

特に男性は、「作って出された料理」を食べる事が多いので、その料理の中にどれだけの調味料が使われているか、どんな栄養が含まれているのか、ピンと来ないと思います。

 

ですが、「自分が食べている物の中に何が入っているのか」、また「それを食べる事でどうなるのか」を把握する事はとても重要なのです。

 

 

「おせち料理なんてたまにしか食べないんだから、そんなに目くじら立てなくてもいいだろう」・・・と思われたかもしれませんが、「お祝いだから」と、ここまで甘い料理を作って食べてしまう感覚が問題なのです。

 

 

特別な日に、このような異常な感覚が炸裂しただけの話で、普段から濃い味を好む背景があるという事です。

 

 

味を楽しむなら良いですが、間違ってもこのような食事を「ヘルシー」だと言ってはいけません。

 

「糖質の害」を無視して、おせち料理のお重を「栄養バランスが良い」・・・等と考えているようでは、不健康になります。

 

 

(追記)糖質を食べている人が気を付けた方が良い事

 

 

お正月は、おせち料理だけでなく、お餅や、お寿司・・・等、糖質を摂る事が多いので健康には良くありません。

 

年末から暴飲暴食が続く人は特にです。

 

健康の為には糖質を制限する事が好ましいのですが、楽しいイベント事を全て拒否するわけにもいきません。

 

 

そこで、糖質を避けられない方の為に対処法を紹介します。

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

元々この記事は、ベジタリアンの方や、食事制限が出来ない方の為に書いたのですが、普段食事を制限している方も不摂生をした時に使える知識なので、よかったら読んでみて下さい。

 

 

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トマト缶を使ったレシピは多いのにトマトパックは売れ残る。安全な商品の需要について考えてみた

トマト缶を使ったレシピは多いのにトマトパックは売れ残る。安全な商品の需要について考えてみた

 

だいぶ前に、「専門家が食べない七つの食品」“7 Foods the Experts Won’t Eat” という記事を読みました。

 

その中では以下の食品が危険な食品として挙げられていました。

 

 

●トマト缶

●洋食サーモン

●トウモロコシを食べて育った牛

●電子レンジで作るポップコーン

●有機栽培でないじゃがいも

●成長ホルモンを与えられた牛の牛乳

●オーガニックでないリンゴ

 

 

 

このうちの「トマト缶」について考えてみたいと思います。

 

 

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トマト缶 VS トマト紙パック

 

 

 

「トマト缶」が危険な理由ですが、「トマト缶」の内側に塗られている樹脂加工が、トマトの酸によって溶け出すからです。

 

それが、「成長ホルモン」や「生殖ホルモン」に影響を与えるそうです。

 

缶詰は色々ありますが、「トマト缶」が危険なのは、トマトのが強いからです。

 

 

 

以前、「トマト缶」が危険だと知った私は、さっそくその後から、缶を止めて紙パックタイプの商品を購入することにしました(※まだ糖質制限をしていない頃です)。

 

ちょうど、地元のスーパーでも「トマトパック」の取り扱いが増えていた時だったのでよかったのですが、わずか半年で、売り場面積が縮小され、今では「トマト缶」だけになってしまいました。

 

「トマトパック」の取り扱いを完全に無くした店では、「トマト缶」の方はいつも減っていたのに、「トマトパック」の方はいつ見ても残っていました。

 

まだ「トマトパック」を扱っているお店もありますが、以前に比べ置いている数が減りました。

 

つまり、「トマトパック」ではなく、「トマト缶」を選ぶ人がほとんどだということです。

 

何故、わざわざ危険な物を選ぶのか不思議でしたが、賞味期限を見てわかりました。缶の方が圧倒的に保存期間が長いのです。紙パックの方は数ヶ月です。

 

そして、私がスーパーで見た限りでは、通常は値段は紙パックが高めです。これも好まれない理由の一つでしょう。

 

 

しかし、私が良く買っていた店では、缶とパックの値段はそんなに変わりませんでした。少し紙が高いですが、大した差ではありません。なので、値段ではなく、やはり保存期間が短いのが不人気の原因なのかなと思いました。

 

保存期間を重視するということは、「便利さ」を重視するという事です。それとも、「トマト缶」が危険だと知らない人が多いのか...

 

とにかく、安全な「トマトパック」に需要がなかったのは事実です。

 

 

他の地域はわからないですが、もし他の地域もこのような状況だったら、やがて生産打ち切りになってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

 

なお、このブログでは、「一つの事象に、専門家の意見が真っ二つに割れる事がある」事を、度々指摘してきましたが、この「トマト缶」も、ご多分にもれず、やっぱり意見が割れていました。

 

缶詰に使用のビスフェノールA フランスで禁止も健康リスク皆無と発表

 

 

 

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糖質0麺もやがて消えるのか

 

 

安全な物が消えるのは、「トマトパック」に限った話ではありません。糖質の少ない商品も売れ残る傾向にあります。

 

私は糖質制限をしているので、最近「糖質0の麺」が普通のスーパーでも安く手に入るようになって喜んでいたのですが、「トマト缶」の時と同じような現象が起きています。どんどん売り場面積が少なくなるので、やがて消えてしまうのではないかと思っています。

 

 

ハッキリ言って、「糖質0の麺」は、従来の炭水化物の麺に比べると美味しくありません。普通の麺を食べている人からすると不味いでしょう(すみません・・・)。

 

 

しかし、糖質制限をしている人からすると、新鮮です。食の幅が広がります。

 

 

糖質制限をする事で、「甘いものが食べたい」という欲求は次第になくなっていくので、未練もなくなります。

 

しかし、唯一未練があるのは、食材の食感です。タンパク質、脂質は食感がいまいちです。

 

 

野菜のシャキシャキ感とか、

スナックをかじった時のサクサク感

麺類を食べた時の喉越しなど、

 

 

食べる時の食感は、食の楽しみに貢献していると思います。この食感だけは、どう頑張っても動物性の食材では出せません。

 

なので、多少不味くても、たまに違った食感のものが食べたいと思った時に、そういう選択肢があるだけで、食事が楽しくなります。

 

現在実践している人はもちろん、これから糖質制限に参入する人にとっても、食べられるものが少ないより、食べられるものが多い方が楽しいはずです。

 

 

でも、売れ残っているのをよく見かけます。

 

需要がない・・・

 

流行っているように見えて、糖質を制限する人は、少ないのだなと実感します。

 

 

そういう安全なものが消えていくと、ますます、「糖質制限をすると食べるものがない」と言って、挑戦するハードルが高くなります。

 

そして、糖質制限をする人が少なくなれば、関連商品は益々減っていきます。

 

 

 

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安全なものは消えやすい

 

 

安全な物が、どこのスーパーでも普通に買えるようになって欲しいですが、需要が増えないと話になりません。その為には、「安全に気を配る人」の増加が不可欠です。でも、

 

 

危険なものでもちょっとくらいなら大丈夫、毎日食べるわけじゃないし

 

今はそんなの気にしない

 

 

・・・こう考える人は多いです。安全にばかり気を配っても、今すぐ健康になるわけではありません。だから気をつけることに意味がないように感じられるかもしれません。

 

しかし、その積み重ねがないと、安全な物が手に入る社会は築けません。

 

これは食品に限った話ではありません。

 

 

(追記)

例えば今、白熱球に替わり、LEDが普及していますが、LEDの発するブルーライトは、人間の健康に悪影響を及ぼします。

 

LEDの安全性は疑わしい。ブルーライトで目の奥や頭が痛くなる理由

 

肌の対策まで必要?ブルーライトの生体への影響は深刻だった

 

白熱球が姿を消すのは時間の問題です。

 

 

しかし、「危険なものは避けたい」と少人数が思ったところで、他の大多数の人間がその危険なものを選択すれば、危険なものの需要が増え、売れ残った良質なものが消えていきます。

 

 

そうなってしまうと「危険なものを避けようと思った人」でも、事実上、それを避けることは出来なくなります。選択肢そのものがなくなるからです。

 

 

(追記)事実、そうなりつつあります。

 

草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

私はそんな細かい事は一生気にしないからいい

 

そう思う人もいるかもしれません。

 

今そう思ったとしても、病気になったり、子供が出来たりすれば、安全な物を選択しなければいけない時が来るかもしれません。そうなった時に、安全な道が残されていなかったら、恐い事だと思いませんか。

 

 

安全な物は残さないといけないのです。

 

 

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