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健康情報を発信していると、「体質を変えたい人」や「病気を治したい人」達から、健康管理が難しい、上手くいかない...といった悩みを相談されます。
悩みの種類は様々です。例えば、
- 上手くいかない(書いてある通りにならない)
- お金がかかるのではないかという心配
- 人間関係が原因で上手くいかない
・・・等です。本記事でお話するのは、三つ目の「人間関係が原因で上手くいかないケース」になります。実は、これが一番難しい問題かもしれません。
「健康法」を実践すると、「生活習慣」を変える事に繋がります。
「生活習慣」は「生き方」とも密接に関係しているので、それによって、人とぶつかる事があります。そうなってしまっては、どんな良い方法であっても快く続けることができません。
避けようと思っても、トラブルになる時はなるので、
実践をしたい方は、「どんな状況になるか」や、「トラブルになった時の対策」は知っておいた方が良いでしょう。
ケースバイケースなので、誰にでも当てはまるわけではありませんが、こんな話もあるんだという事を知っていただければ幸いです。
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人間関係によって揉める理由は変わる
「トラブルにならない健康法」と、「トラブルになる健康法」があります。
前者は、医者や栄養士から勧められるような王道の方法です。例えば、「栄養はバランス良く食べましょう」とか、「カロリー制限」とか、「抗癌剤治療」...等です。
このような方法は、一般的に認められているので、実行したとしても、周囲は誰も反対しないので、トラブルにはなりません。むしろ、協力的になります。
しかし、これらは健康を損ねる問題のある方法です。従って、こちらを選択すると、人とのトラブルは避けられますが、健康状態は改善しません。
一方、このような王道の方法を否定する健康法は、周囲の反応が変わってきます。
「王道の方法を否定する」...とは、例えば、私が実行している糖質制限やサプリメントを使う方法です。
これらは、一般的に認められていない方法なので、実行しようとすると、変人扱いされたり、孤立したり...ケンカになる事だってあります。
では、どのようなトラブルになるかというと、相手が「他人」か「身内」かで変わります。
これまで聞いてきたケースはこうです。
- 他人・・・変人扱い・孤立
- 身内・・・変人扱い・孤立・ケンカ
お気づきだと思いますが、衝突すると酷いのは「身内」です。
何故なら、他人は生活には深く入りこまないので、少々変わった事をしていても「ちょっと面倒くさい奴」で終わります。
しかし、直接生活に影響がでる身内は激しく抵抗します。
こうなると、その方法が正しいか正しくないか、効果があるかないか...は関係なくトラブルになります。
反対する人は、「人の健康法の為に、それも一般的でない方法の為に、自分の生活を変えたくない」と思っている可能性もあります。
特に理論ではなく感情で物事を考える人に、「何故、その方法が良いのか」を理論的に説明しても、聞く耳をもちません。
次は、「効果はあるけど、実践すると他人と共存が難しくなる健康法」をする人が、身内とどんな風にトラブルになるのかについて話していきます。
ちなみに、身内に反対されるケースは2パターンあります。
それは「自分が健康法をする場合」と、「家族に健康法をさせたい場合」です。
この2つは、対処法も難易度も違うので、別に考えます。
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自分の体質や病気を改善したい時に反対される
まずは「健康法を始めたいと思った本人が実践する時に、家族とトラブルになるケース」についてお話します。
つまり、「実行したいと思う人」と「実行する人」が同じ場合ですね。
ここでは、糖質制限を例にします。
「自分の健康の為に、糖質制限をしたいと思った人」がいたとします。
自分の為の健康管理なので、本人の「やる気」さえあれば簡単にできそうですが、実はそうでもありません。
それは、その人の立場によって変わります。これまで、相談を受けて以下のような傾向がありました。
- 実践者が女性・・・家族と違う食事を作るのは困難
- 実践者が男性・・・作ってもらう立場
- 実践者が未成年・・・作ってもらう立場
言うまでもありませんが、作ってもらう立場であり、養ってもらう立場である「未成年」は、反対されたら厳しいです。
では、作ってもらう立場ではあるけど、養ってもらっていない「男性」の場合はどうでしょう。
これは、パートナーが同じ食事をしてくれるか、してくれないか...によって変わります。
もし、パートナーが「バランスの良い食事が良い」とか、「ベジタリアン」だった場合は厳しいです。
糖質制限を認めてしまうと、2人分の別メニューを作らなければなりませんから。
こうなると、バトルです。
これが仮に、病院の医師から「今の症状には糖質制限が適切です」と言われたなら、まだ理解してもらえるかもしれません。しかし、現在は、基本的にほとんどの病院では糖質制限指導は行なわれていません。
調べない人は「病院が指導しない、一般的ではない食事法」を危険だと認識していますから、反対します。
また、「病院が指導しない、一般的ではない食事法」をする為に、なんでそんな面倒くさいことをしないといけないの?...とも思われます。
中には、家族がバラバラになる程のケンカに発展するケースもあるようです。
食事を作ってもらう立場の人は厳しいです。
では、実践者が、「女性」の場合はどうでしょう。
ほとんどの女性は食事を作る立場ですが、家族が「普通の食事」を望んでいた場合、糖質制限をする為には、やはり2パターンの食事を作るハメになります。
私の母は、一時期、私の影響で「糖質制限っぽい食事」を作っていたのですが、「ちょっとのおかずと、ご飯さえあれば良い」...という考えの父は、その食事を食べようとしませんでした。
残したらもったいないし、別メニューを作るのはしんどい...という理由で、結局、糖質制限はできず、糖質まみれの食事になっています。
以下の記事にその話を書いています。
このような悩みに対する解決策を紹介します。
- 可能であればとりあえず強引に実践し、結果を出して見せ付ける(誰に対しても効果的)
- 知識をつけて理論的に説明する(女性に対してはあまり効果がない)
- 結果を出した人の例を持ち出す
- 大事な事は繰り返し言う
- 時間をかける
- 1回や2回叩かれたくらいでへこたれない
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もし、あなたが癌になったら
分かりやすくする為に、癌を例に、トラブルになる展開をお話します。
このブログでは癌のメカニズムについてや、一般で正しいとされている癌治療がいかにデタラメかという事を説明しています。
余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!
【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します
これらの記事を読まれた方が、もし癌になったら、「一般的な治療法は受けたくない」「栄養療法を試したい」...と考えるでしょう。
しかし、良い情報を知っていれば解決...ではありません。
ここからは、あなたが癌になった場合を想像して下さい。
あなたは冷静なので、現代医療ではなく、別の方法で治そうと考えます。「抗がん剤は使わない」と決めます。
そう決断したのは、その場凌ぎの思い付きではなく、散々調べて、「抗がん剤は使わない方が良い」と知ったからです。理由があっての判断です。
しかし、もしあなたの家族が同じ方向を向いていなかった場合、対立します。
ほとんどの人は「病気になれば現代医療に丸投げこそが正しい選択だ」と思っています。
きちんと調べて答えを出したあなたに対して、よく調べもしないで「抗がん剤を使わないなんてとんでもない」と言ってきます。
あなたがそれを拒めば、家族に泣きつかれます。
治療に集中しなければならない大事な時に余計な事で疲弊するわけです。
闘って自分の意見を貫くか、諦めて悪いと分かっている方法に従うかのどちらかを選ばなければなりません。
このケースは「癌になった本人」が聡明なあなたですので、根気良く説得すれば、まだ「あなたの調べた事を実践する余地」はあります。
自分の目的の為に、自分の生活を変えるのはまだ簡単です。
もっと難しいのは、身内が病気になった時、その方法を身内にしてほしい場合です。
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身内が病気になった時に勧めて拒否される
基本、「健康法」とは自分の為にするものですが、時に、それを人に勧めたくなる事があります。
多いのが、身内が大病になった時です。
この場合は「健康法を良いと思っている人」と「実践者」が異なるので、反対されると難易度は上がります。
健康法を自分の為にする場合は、多少強引にしても構わないと思っていますが、身内が大病をした時に「自分が推奨する健康法」を紹介する場合は、特に慎重になる必要があります。
例えば「糖質制限」は、世間一般からすると非常識な方法です。
これを紹介すれは、胡散臭いと思われます。
ここで強引に進めては、拒絶反応を起こして、その後二度と耳を傾けてくれなくなる可能性が高いので、やんわりと話すのが無難です。
胡散臭いと思われている方法なので、「それを紹介する人本人」がその健康法でなんらかの結果を出している方が説得力は増します。過去に何かの病気が治ったとか、やせたとか、若いとか...
当然ですが、同居していない身内ほど説得は難しいです。
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もし、あなたの家族や親族が癌になったら
ここでまた癌を例に、反対された時の展開を解説します。
今度は、癌になったのが、あなたのお爺さんや、お婆さんだったと想像して下さい。
あなたはネットで「癌」や「抗がん剤治療」について調べます。そして、「抗がん剤を使わない方が良い」...という情報を見つけます 。
それと同時に、癌に効果的な別の治療法も見つける事ができました。
しかし、「良い情報ゲット=危険回避」ではありません。
もしあなたが身内に抗がん剤を受けさせないように動くと、かなりの確率で身内から邪魔が入ります。
あなたがお爺さんや、お婆さんを危険から救おうと、一生懸命分析して、どこからどうみても辻褄の合う情報の元に行動していたとしても、それが100%正しかったとしても、一般常識とかけ離れていた場合は、全力で邪魔をしてきます。
危険な場所に留まらせようとするのです。
癌になったのが親なら説得できるかもしれません。
しかし、祖父母となると、叔父や叔母、従兄弟等、説得させないといけない相手が増えます。
もしこの中に医療関係者がいたら最悪です。みんなその人の意見に耳を傾けます。
ほとんどの人は、「治る見込みのない医療」であっても、「世間一般ではそれが良いとされている、これさえすれば間違いない」と信じています。
常識を信じて疑わない人達を説得するのは至難のワザです。
あなたの話は通用しないと思って下さい。
「大切な人を守る」というのは、単純に「良い情報を掴めばよい」とか、「良い方法を実践すれば良い」わけではありません。
「健康法を人に押し付けるな」という意見が出てきそうなので、一応言っておきます。
現代医療は、救命救急等の処置は優れています。しかし、慢性疾患に対しては、ほとんど効果がなく、症状を抑えるものばかりで、根本的に治せないものがほとんどです。逆に状態を悪化させてしまう事も多いです。
そして、栄養学もデタラメが多いです。「栄養はバランスが大事」とか、「カロリー制限」とか、「糖質は60%食べましょう」...等と言った話を真に受けて実践すると、不健康になります。
このような話は、健康に関心があり、社会の構造も含めて考えられる人にとっては周知の事実です。
しかし、そうじゃない人は、抗癌剤が危険であること、それでも利権がからんでいるから一般的な治療法になっていること、病気の治療中に糖質は摂取しない方がいい...といった話は知りません。だから、世間一般で常識とされる方法にすがってしまいます。
その裏側を知っている人間からすれば、危険だと分かっているものに身内が手を出すのを止めるのは当たり前です。
押し付けでもなんでもなく、人間として正常な感覚です。
私から言わせれば、このような事実を知っていながら、止めたいと思わない方がどうかしています。
正しい健康法を自分で実践したり、身内が病気になった時にすすめた時に、どうやったらトラブルにならずに済むか...
次は、私が最終的に辿り着いた解決策をお話します。
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自分一人だけ健康になれば良いという考えではダメな理由
常識とか一般論というのは相当やっかいです。
私にも経験があるのですが、時間をかけて丁寧に説明して、ようやく納得してくれた...と思った矢先に、テレビで有名な専門家が「一般論」を語ったとします。
すると、その前に、私が資料を集めて、相手の疑問に答えて、私が実際に実践して結果を出してみせても、その一言でチャラです。
やっぱりあの先生が〇〇って言っているから、一般論が正しいんだ
...と、見事にふりだしに戻してくれます。
失礼だと思われるかもしれませんが、頭を使っていないので、内容ではなく、「ブランドのある人」かどうかで「話の内容」が正しいかどうかを判断するのです。
このタイプの人は、常識が「白いものを黒」と言えば、「黒」と思うので、常識そのものが変わらない限り、理解することはないでしょう。
それでも挫けず繰り返し説得するのもいいかもしれませんが、こちらが相当疲弊します。
解決するには世の中全体を変えるしかありません。遠回りなようで、それが一番手っ取り早いです。
というより、これしかありません。
それが出来なければ、先に書いたような不毛な争いを繰り返すことになります。こんな事をするぐらいなら、世の中全体を変えていったほうがはるかに楽です。
効果のある健康情報を掴んでいる人の中には、「自分だけ有益な情報を掴んで健康になれば良い」と考える人もいます。
しかし、このような考えでは、周りの環境の影響によって、良い情報を手にしていた自分も困る可能性がでてきます。
また、自分だけは助かるかもしれませんが、「悪い情報に流されてしまう周囲の人」を守る事はできません。
みんなが同じ水槽の中で生活していると考えて下さい。
「自分一人だけ健康になろう」というのは、その汚い水の中で、「水草のあたりならマシだ」とか、「フィルターの近くならマシだ」...等と言っているようなものです。
これでは気をつけた人しか助かりません。
例えば、母親が子供の健康に気を配っても、外出先で添加物まみれの食べ物を食べる
・・・よくある話ですが、これでは意味がありません。
子供の回りにいる、先生、お爺ちゃん、お婆ちゃん、友達の家、近所の人...みんなが気をつけているわけではありません。
子供を健康にしようと思ったら、「体に悪いものを食べさせない」社会である必要があります。
母親1人だけが気をつけてもダメなのはこういう理由です。
「汚れた水」を放置すれば、結局、自分もその汚れた水の影響を受ける事になります。
そんな中で自分一人がみんなと違うことをしようとすると、例えそれがどんなに正しい事であっても叩かれます。
自分を健康にする為の食事法で家族と揉め、家族を助けられる可能性のある治療法を紹介したら気まずい雰囲気になる...
ここで、周囲と揉めないように諦めたり、自分がやりたいように押し切っても、本当の解決になりません。
「健康になるための正しい知識を手に入れたい」と思う動機は、おそらく「自分の為、周囲の人の為になんとかしたい」がほとんどです。
「自分や周囲の人を守る為に使おう」と思って集めた情報なら、その為に使いたいと思いませんか。
ケンカになったら本末転倒です。
そんな不毛な争いをしなくて済むように、社会のおかしな情報をそのままにしないようにする事が大事だと思っています。
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