長期間の強いストレスによって、私は体調を崩しました。
記憶障害、動機、吐き気、手の震え、睡眠障害...
これらを改善させようとしたのですが、なかなか治りませんでした。
簡単に治ると思って色々試したけど、なかなか改善しなかった...
しかし、小西伸也先生の本「自分で若ハゲをストップ!』に、治らない理由はこれではないか...と思える事が書かれていました。
不調のタイプを整理する
本を読む限り、私の症状は、栄養療法だけでは治らないなと思いました。
その理由を説明する前に、まず問題を整理します。
体調不良はいくつかのカテゴリーに分類できます。
カテゴリーはまだあるかもしれませんが、今のところ、私はこの5つに整理して考えています。
これらの問題は、それぞれ完全に独立しているわけではなく、影響しあっています。
いつも行っている栄養療法は、化学的な問題を解決する方法になります。
ストレスは、精神的な問題です。解決する為には、環境を変える事が必要です。
電気的な問題は、気、電磁波、放射能といったものです。今回は、強い電磁波を長期間浴びないようにする対策をとりました。
外敵は、ウイルスや細菌等です。これは、免疫力を下げないようにする必要があります。
で、なかなか治らなかった、動悸、吐き気、手が震える、記憶障害...といった症状ですが、これらは物理的な問題によって生じていると考えました。
私は以下のような仮説を立てました。
①ストレス(精神的な問題)が続く
②「低酸素、高血糖等の化学的な問題」と、「物理的な問題」が生じる
③強い電磁波(電気的な問題)によって悪化
実際に、物理的な問題が生じているかどうかを診てもらいたいと思いました。
12月に東京に行く予定があったので、治療の予約をしました。
楽道の小西先生
治療庵楽道の小西伸也先生は、治療師であり、食事法の情報発信や栄養相談もされています。
私が厳格な糖質制限を始めるキッカケになった人です。
かなり影響を受けているのですが、これまで当ブログで紹介しなかったのは、議論や争い事等には関わりたくないという趣旨を公言されていたからです。
当ブログは、健康や栄養をテーマにしていますが、その背景にある社会問題にも言及します。政治的な話題になると、議論や争いは出てくるでしょう。
私が紹介することで、ご迷惑になってはいけないと思ったので、これまでは、あえて話題にはせず、必要な時は名前を伏せた状態で記事にしていました。
でも12月に治療して頂いた時に、ブログで小西先生の事を書いてもいいかどうか訊ねてみたところ、紹介しても良いと言って下さいました。
実体験に基づいた有益な情報を発信されており、私としても拡散したいので、今後は取り上げていきます。
小西先生の本は、現場に基づいた内容で、信憑性があるので、自分に関係ない症状がテーマであっても、一応目を通すようにしています。
「自分で若ハゲをストップ!』もその一つです。
その中で、ストレスが原因で、腱や靭帯が締まった状態になるという事が書かれていました。
ストレスによって体が緩まなくなる
理屈はこうです。
ストレスを受けると、筋肉や腱や靭帯が緊張して収縮します。
筋肉の方は回復しやすいのですが、腱や靭帯はなかなか回復しません。縮んだままになるようです。
緩まない状態...これが、前頭部や頭頂部がハゲる原因の一つというわけです。
これを読んだ時、
筋肉や腱や靭帯は全身にある。ということは、胸の周辺にある、筋肉、腱、靭帯が、ストレスによって縮むことで、呼吸が苦しくなったりする事があるかもしれない
...と思いました。
結論から言うと私の立てた仮説は、当たっていました。
理由は、治療をしてもらった後に症状が無くなったからです。
「治らなかったらどうしよう」と思っていたので、糖質制限で体質が改善した時に匹敵するくらい嬉しかったです。
治療と体の状態
腱や靭帯が縮んでいるかどうか...は、自分で体を触っても、全くわかりません。
とても小さい差だと思います。
自分の状態が把握できないので、私一人では解決は無理でした。それ以前に、本を読まなければ、その理屈すらも分からなかったです。
治ったのですが、具体的にどの部分を、どうやったかは、上手く説明ができません。
体で起こった事、症状が改善しなかった原因や、治療の流れ等を、分かりやすく説明してもらったのですが、あの時は記憶障害が酷く、内容を正確に覚えていないからです。
聞いた話を書いておけばよかった...と後悔しています。
緊張していた部分を緩めてもらった...ということは分かるのですが、これを説明するほど理解できていません。
なので、一応覚えている事だけお伝えします。記憶力が低下している時に聞いたので、細かいところは間違っているかもしれませんが、だいたいこんなもんだと思って読んで下さい。
正確な事が分かり次第、訂正します。
記憶障害の原因
症状の中でとくに酷かったのが、動機と吐き気だったので、締まりが酷いとしたら、肋骨の周辺だろうと思っていたのですが、どうも骨盤の方が酷かったみたいです。
記憶障害も確か、骨盤が締まることによる影響だった...ような気がします。
動悸や吐き気の原因
治療の前に、動機や吐き気が起きる事に困っていると伝えました。
なので、これについては、説明の量が多かったです。要約します。
- 病院で心臓の検査をしたとしても、ストレスを感じている真っ最中以外は普通なので、「異常なし」と判断される可能性がある。「自律神経失調症」等と言われる可能性がある。
- ストレスによって腱や靭帯が締まる。でも、わずかなのでレントゲンなどでは分からない。
- 締まることによって、心臓に繋がる血管が圧迫される。心臓自体に問題があるわけではない。
圧迫されるということは、肺もそうだと思います。呼吸をしても胸が開かないような息苦しさがあったし、ため息をやたらとついていたのは、少ない酸素を取り込むためかもしれません。
ちなみに、低酸素だと、解糖系主導になります。
治療後すぐの体の状態
治療を終えてすぐに感じたのは、呼吸が楽 ということです。
治療が終わって駅に行ったのですが、新幹線を待っている間、血行がよくなって指先が温かくなっていることに気づきました。
そして、「取り込める酸素の量が増えた」からかもしれませんが、だんだん脳と目がハッキリしてきました。視界が開けるような感じです。
新幹線に乗っている時、睡魔が襲ってきて1時間以上グッスリ寝ました。
睡眠障害だったので、「こんな環境の違うところで寝るなんて珍しいな」と思ったのですが、その時だけでなく、以後も睡眠がまともにとれるようになりました。
ちょっと動きが止まると、すぐ眠たくなります。座るとヤバイです。
アッサリ寝られるので「なんで今までこんな簡単なことができなかったんだろう?」と思ってしまいます。治療によって、体がリラックスの仕方を思い出してくれたようです。
寝付きはいいし、眠りが深いので、目が覚めた時のスッキリ感がまるで違います。
治療前までは、疲れて眠たくても、寝ようとすると何故か寝られない...という状態でした。なんとか寝ても、形だけで、あまり寝たような気がしませんでした。
ちなみに、このような睡眠障害は、糖質制限を始める前からありました。
糖質制限、ナイアシン、メラトニン...これらで睡眠障害が改善されたという話はよく聞くのですが、私の場合は効果がありませんでした。一応、どれも一時的には回復するのですが、数日すると効果がなくなります。
私の祖母は、ナイアシンを飲むとよく寝られると言っています。
その為、私の睡眠障害の原因は、栄養の問題ではないと長い間思っていましたが、この仮説も当たっていました。
睡眠障害になる前、虚弱体質だった頃は、いつも疲れていて、睡眠依存というくらい眠たかったです。「とにかく寝て回復させよう」と寝てばかりでした。
でも、寝ても寝ても全く疲れがとれなかったので、睡眠の「質」は悪かったです。
今回、睡眠の「質」が良くなったので、寝るほど回復します。
今まで睡眠の量、質が不十分だったせいか、治療後は、負債を取り立てるように睡魔が襲ってきました。本を読もうと思ってもなかなか進みませんでした。
年末年始は、この状態だったので、用事がない時は、極力寝るようにしていました。
呼吸や睡眠といった、当たり前の事が普通にできるのは幸せな事です。
そして、睡眠が十分にとれるようになったことで、低下していた脳の働きが日に日に回復していきました。
治療後一週間の状態
治療後、一週間経っても、肋骨がないみたいに呼吸が楽で、いつも空気が美味しいという状態が続きました。
オーバーだと思われるかもしれないですが、ずっと息苦しかったので、それがなくなるだけで生活が楽になります。
私や周囲の人の経験上、気功、カイロプラクティック、オステオパシー、整体...といった体を調整する治療は、「してもらったその時」はいいけど、だんだん元に戻っていき、下手をしたら翌日には治療前と変わらない状態に...という事が多いです。
それを解決するには、ある程度定期的に通い続ける必要があります。
でも東京は遠いので、定期的に通えません。
たから、原因が分かって治るとしても、回復までは時間と回数がかかると覚悟していました。
正直言って、一回でここまで良くなると思っていなかったので、感動しました。
反省
しっかり休んで、元気になった後で、改めて自分の体に起こった事や、治った理由を考えました。
過去に小西先生がHPに書かれていた記事のコピーを読んでみると、ストレスに関することが書かれていました。
また、三石先生の本にもストレスと活性酸素の話が書いてありました。
私は、すでに情報を持っており、それを目にしていながら、それをちゃんと読まなかったのです。
もし、この段階でストレスが体に与える影響を勉強していれば、こんな体験をしなくてすんだかもしれません。酷くならないように対処していたでしょう。
今回体調不良になったのは、ストレスを甘くみていた自分の落ち度です。
右下の本が解決のキッカケになった本です。頭蓋骨を調節する方法や、栄養の取り方が分かりやすく書かれています。
左下の本は、治療後に、もっと理屈を理解したくて読み始めました。体の調節の理論や実技が、イラスト多めで分かりやすく書かれています。栄養の話もあります。
栄養療法の改善
ここまでは、治療によって物理的に体を整えてもらったというお話でした。
これと合わせて、栄養についてもアドバイスを頂いたので、それに従って、何をどう変えたかを説明します。
治療によって吐き気が起きなくなったので、食事は以前のような糖質制限に戻しました。ただ、年末年始で、人と食事を楽しんだので、日によってはがっつり糖質をたべました。
プロテインやサプリは、以前と全く同じではなく、この時の私の状態に合うように、次の部分を変更しました。
小西先生と話をして、学んだことが多かったのですが、メモをとってなかったので、栄養に関しても記憶があいまいなのですが、だいたいこんな理由だったと思います。
ストレスによって、大量の活性酸素が発生。細胞膜が酸化しているので、還元の為にEを少しずつ増量。
レシチンについては、何故必要なのかの記憶が抜けています。
「レシチンは卵を毎日たべているから必要ないと思ってました」と言ったら、「肉を毎日食べているからプロテインを飲まなくてもいいというのと同じ」と言われて、そうだなと納得したのは覚えています。
EAAは、情報収集をストップしていたので、名前だけ知っていました。なので、この時に始めてどんなものか理解しました。
吸収しやすいので、消化吸収能力が低下している私にはちょうどいいと思いました。
EAAはおいしくないと聞いていたので、プロテインよりまずいのかなと思ったのですが、数種類飲み比べてみたところ、個人的にどれも美味しかったです。
プロテインみたいな、ドロッとした感じがないので、飲みやすいです。これは両親や祖母も同意見でした。
美味しいというだけで、栄養療法が楽になりました。
EAAは本を読んで学んでからスタートしたので、飲み始めたのは、治療数日後からです。
EAAに変えたり、Eは2000IUにしたあたりから、体が一段と楽になりました。
こんな感じで、治療によって体を整えてもらった事(物理的な問題の解決)と、栄養療法(化学的な問題の解決)の相乗効果によって、劇的に回復し、普通に生活できるようになりました。
ちょっとのことで動悸も吐き気も起きなくなりました。
また締まってはいけないので、なるべく平穏に過ごそうと思ったのでした...
この時は。
治療一か月後の体の状態へ続く