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虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

カテゴリー:調査
血圧と本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

高血圧には種類あります。

 

1つは、「他の疾患」や「薬剤」や「ホルモン分泌異常」が原因で起こる「二次性高血圧 にじせい・こうけつあつ」。

 

そしてもう1つは、原因がハッキリしない「本態性高血圧 ほんたいせい・こうけつあつ」です。

 

 

  • 二次性高血圧・・・原因がハッキリしている
  • 本態性高血圧・・・原因不明

 

 

本記事で取り上げるのは、後者の「本態性高血圧」です。なんと、高血圧になる人の90%がこちらだそうです。

 

 

つまり、一般論では高血圧の90%は原因がよく分かっていない・・・と、いうことになります。

 

 

一般論にそう言われると、それだけで「高血圧」は凄く難しい事のような気がしてきます。

 

 

私も情報が偏るのは嫌なので、「一般的な説」も、「一般的じゃない説」も満遍なく紹介したいと思ったのですが、さすがに「90%が分かっていない」となると話は別です。「分かっていない状態で述べられた一般論」は、あてにはなりませんから。

 

 

従って、前回の記事では、以下のような「一般的ではない血圧の説」を主にご紹介しました。

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

内容を要約すると以下の通りです。

 

 

  • 塩分と血圧は関係ない

 

  • 高血圧には糖質制限が効果的

 

  • 歳をとって高血圧になるのは健康

 

 

世間一般で言われている事と間逆なので、これを読まれた方は驚かれたと思います。

 

 

しかし、私が調べたところ、これらの説は、「どれが正しい」という以前に、どの説も非常にシンプルに感じられました。そして、「原因がわからないようなもの」ではありませんでした。例えば、

 

 

 

  • 健康であれば、「摂りすぎた塩分」を排出することができるので塩分で高血圧にはならない

 

  • 血圧が歳とともに高くなるのは、血液を送り出す必要があるからで、自然である

 

 

 

・・・等、どれも非常に理にかなった仕組みです。

 

 

これを難しく複雑に語る方が逆に難しいと言えます。それなのに、頭の良い人たちが「分かっていない」ということらしいです。

 

 

ここでもう一度、前回引用した「高血圧の原因が分かっていない」という記事を読んでみて下さい。

 

 

『ナースが教える仕事術 動脈硬化になると大変!知らないと怖い高血圧の症状と血圧を下げる方法』より引用

 

 

 

では、高血圧は何が原因で発生するのでしょうか?

 

高血圧の原因は「塩分」!?
実は高血圧の90%は原因がよくわかっていません。

 

「本態性高血圧」は、身体に特に異常がないのに血圧が高くなる症状です。実は本態性高血圧で高血圧になる方は、全体の90%だといわれています。

 

そして、残りの10%は「二次性高血圧」と呼ばれ、腎臓病やホルモン異常などの病気が原因で高血圧になる方です。ただ、「二次性高血圧」の場合は、原因となる病気が治ると、血圧も正常になります。

 

というわけで、厄介なのは原因が不明な「本態性高血圧」です。何しろ、原因が不明なんです。

 

 

このようにハッキリと、「本態性高血圧」は原因がわからないと書いてあります。

 

 

 

なので、本当に血圧の仕組みが複雑難解なのかどうか調べてみました。

 

 

通常は、「重要だと思った部分」をそのまま引用させていただくのですが、今回はよりシンプルな説明にしたいので、参考にさせていただいた記事の中から、私が学んで「分かりやすい」と思った箇所を、私なりに整理してお伝えします。参考先は以下になります。

 

 

低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 糖質制限ダイエットで高血圧が治せる理由

 

 

【荒木式】高血圧克服プログラム~薬もキツイ運動もやめられた画期的な治療法~

 

 

 

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血圧とは

 

「血液が血管の壁を押す力」を、血圧と言います。

 

「血液が血管を押す力が強くなること」を、血圧が上がると言います。

 

 

 

圧力が上下する理由

 

血管が以下の様な状態によって、血圧は上下します。

 

 

 

  • 硬さ・・・血管の壁が硬い

 

  • 太さ・・・血管が狭い

 

  • 長さ・・・血管が長い

 

 

 

これら3つのうち、血圧に大きく関係しているのは、「血管の硬さ」と「血管の太さ」だそうです。

 

 

「血管の長さ」は関係ないみたいです。血管は伸び縮みしないので、長さが変化しない以上、それによる血圧変化もないという事です。

 

 

シンプルですね。

 

 

  • 血管が柔らかく、広く、短い  → 血圧は低くなる

 

  • 血管が硬く、狭く、長い    → 血圧は高くなる

 

 

これもまたシンプルです。複雑な事は一つもありません。

 

 

 

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血圧が上がる原因

 

 

血圧が上がる原因は色々あります。

 

 

 

血管の状態が原因

 

 

  • 血管の壁が硬くなる(動脈硬化)
  • 血管が狭くなる(血管狭窄)

 

 

 

その他の原因

 

 

  • 体質が酸性になる
  • インスリン抵抗性になる ※インスリンが正常に働かなくなった状態

 

 

 

 

血管の状態が原因の高血圧

 

 

血管の状態が硬くなったり、狭くなったりする事で血圧は上がります。しかし、血管が硬くなったり、狭くなったりするのは理由があります。それが「動脈硬化」や、「血管狭窄 きょうさく」です。

 

 

動脈硬化の原因

 

まず、血管が硬くなる(動脈硬化)原因ですが、一般的に言われているように「コレステロールが原因」ではありません。

 

「余った糖」と「体のタンパク質」が結びつく事によって起こる糖化反応が動脈硬化の真の原因です。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

糖化によって体のタンパク質は劣化します。血管もタンパク質で出来ていますから、糖化によって劣化します。

 

血管の糖化のイメージとしては、血管が砂糖漬けになって脆くなった姿を想像していただければと思います。

 

 

動脈硬化については、詳しくは以下の記事をご覧下さい。コレステロールではなく、血管そのものに焦点を当てて説明しています。

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

 

血管狭窄の原因

 

 

続いて、血管が細くなる(血管狭窄)原因ですが、一般論では「コレステロールが付くから血管が細くなる」ということになっています。

 

 

確かに、「血管が細くなった箇所」を摘出して確認すると、コレステロールもあるそうです。

 

 

しかし、それ以上に圧倒的に多いのが「血小板」と「白血球」だそうです。

 

 

どういうことか説明します。

 

 

血液は、液体部分である「血しょう」と、血球である「赤血球」「白血球」「血小板」に分けられます。

 

 

 

 

血管が細くなった所に集まる「白血球」と「血小板」は、傷口を塞いだり、バイ菌の侵入を防ぐ役割を果たしている成分です。

 

 

これらの成分が「血管が狭くなっている所」に集中している・・・ということは、その部分が傷の修復が必要だったという事になります。

 

 

つまり、傷があったから、「血小板」や「白血球」が集まっていたのです。従って、傷などなければ、これらはそこにはいません。

 

 

 

 

何らかの原因で傷ができる

 

 

傷口に「白血球」や「血小板」が集まる

 

 

血管が狭くなる

 

 

よく見たらコレステロールも付いていた

 

 

コレステロールが悪い

 

 

 

 

しかも、「コレステロール」も、血管の傷が原因で集まっていたそうです。

 

 

 

 

動画の重要なポイントを書き出しました。

 

 

(1:46~)

 

 

ティータ博士によるとコレステロールが悪者になった理由は かつての心疾患患者の血管内にコレステロールが発見されたという理由であり

 

 

ティータ博士によるとコレステロールは無意味に血管内にたまるのではなく 体が血管内に起きる炎症を修復するためだと提言しています。

 

 

つまりコレステロールが元々の原因ではなく血管内の炎症によるものです

 

 

体が炎症を察知するとそこにコレステロールを送って血管を修復する仕組みになっています

 

 

・・・このように述べられています。「血小板」と「白血球」だけでなく、「コレステロール」も傷の修復の為に集まっていたのです。

 

 

で、血管の傷とは炎症です。

 

 

「炎症の原因」は色々ありますが、量、回数共に「糖質」がダントツで多いです。詳しくは以下で述べています。

 

炎症にと自己免疫疾患ついて分かりやすく説明してみた

 

 

 

さらに、糖質は「高血糖による血管のダメージ」を引き起こすので注意が必要です。

 

 

また、他の血管が傷つく原因に、「ビタミン12」の不足があるそうです。それによって、「ホモシステイン」というアミノ酸の一種がたまって血管がボロボロになるそうです。

 

 

「傷」「炎症」が、血管の狭窄の原因です。

 

 

 

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体質が酸性になることが原因の高血圧

 

 

「血管の状態」とは別の理由で、血圧が上がる事もあります。

 

 

「体質が酸性になることで血圧が上がる理由」についてお話します。

 

 

体質が酸性になると、体に酸素が上手く行き届かなくなるので、高血圧になります。

 

 

酸素濃度と同じくらい重要なのが、血液の「ph値」です。

 

 

数値が低いと酸性が強いということになります。

 

 

人間の場合は、7.35~7.45が正常だと言われています。そして、生命の危険があるのは7.1以下です。

 

 

『ナースプレス アシドーシス・アルカローシス』より引用

 

 

 

人間の体は「弱アルカリ性」になっています。

 

 

「弱アルカリ性」の状態だと、「血液によって運ばれてきた酸素」は、細胞に受け取られます。

 

 

で、「ミトコンドリア」は、酸素を使って、生体に必要なエネルギー物質「ATP エーティーピー」を作り出しています。

 

 

(細胞)

 

 

「ミトコンドリア」が「ATP 」を順調に作れなくなるのが、ph7.3以下だそうです。

 

 

「ミトコンドリア」の働きが低下すれば、生命活動に必要な「ATP」が不足するので、様々な体の不調がでてきます。

 

 

で、体が酸性になる原因を探ると、糖質が関係しています。

 

 

食事で糖質を摂取すると、まず「ブドウ糖」まで分解されます。

 

 

そして、さらに「ブドウ糖(グルコース)」を「ピルビン酸」という物質に分解して、エネルギー物質「ATP」を作るのですが、その後、副産物として乳酸が発生することがあります。

 

 

 

 

(左のルートは「乳酸」が発生します)

 

 

 

乳酸は酸性です。

 

 

この「乳酸」が蓄積していくと、体は酸性になります。

 

 

糖質を摂れば必ずこのルートになるわけではありませんが、そうなりやすい条件を持っている人はいます。

 

 

 

 

 

 

 

乳酸の蓄積により、体が「酸性」になると、「血液によって運ばれてきた酸素」は、うまく受け取ってもらえなくなります。

 

 

すると、体中に酸素が行き渡らなくなります。

 

 

酸欠です。

 

その結果、酸素を送るために心臓が頑張ります。

 

血圧が上がります。つまり、

 

 

 

糖の摂取

 

 

乳酸発生、蓄積

 

 

体が酸性になる

 

 

体の酸欠

 

 

酸素を送るため心臓が頑張る

 

 

血圧が上がる

 

 

 

というわけです。これも元を辿れば「糖質」が原因ということになります。

 

 

 

 

 

乳酸が蓄積し、体が酸性化すると、ミトコンドリアが機能不全になり、細胞が癌化します。これも、元を辿れば「糖質」が原因です。詳しくは以下をご覧下さい。

 

 

抗癌剤治療や手術をする前に知っておいて欲しい、癌が発生するシンプルな理由

 

 

 

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糖質制限で効果のある高血圧と、効果のない高血圧

 

 

「90%の高血圧の原因はよく分かっていない」というのが定説ですが、こうしてみてみると、「糖質」が本態性高血圧に関係している事は明白ですね。

 

 

高血圧の予防は「塩分」を控えるのではなく、「糖質」を控えるのが正解でしょう。

 

 

カルピンチョ氏の記事を参考に、高血圧を改善する為に、糖質制限で効果がある場合とない場合(糖質制限することで血圧が下がる人と下がらない人)を整理してみました。

 

 

分かりやすく、効果があるに属するタイプをに、効果があったりなかったりするタイプをにしました。

 

 

 

おそらくほぼ全員効果的

 

  • 2型糖尿病の人

 

  • 高血糖で境界型と言われている人

 

 

おそらく効果的

 

 

  • 耐糖能異常」はなくても、「肥満(BMIが25以上)があって高血圧」の人

 

 

効果的

 

 

  • リンゴ型体型で(内臓脂肪が多くて)高血圧の人

 

 

効果がある場合と、効果なない場合がある

 

  • 肥満ではない、血糖値異常もない、だけど高血圧であるという人

 

 

 

注意して欲しいのは、一番下の「効果がある場合と、効果がない場合」です。

 

 

「肥満ではない、血糖値異常もない、だけど高血圧であるという人」というのは、以下のような人達のことを意味しています。

 

 

  • 血圧を上げるホルモンを産生する腫瘍ができている人

 

 

  • 腎臓の血管が生まれつき細い人

 

 

  • 家族性の原因不明の高血圧症がある人

 

 

この場合、「インスリン」や「血糖値」が原因の高血圧ではありません。「元の病気」が高血圧の原因という事です。氏によると、この場合の高血圧は、「元の病気」を突き止めて治していくしかないそうです。

 

 

おそらく、これが一般論の言う、元の病気を治療すれば、血圧も正常になる、10%の「二次性高血圧」の事でしょう。

 

 

そして、糖質制限で効果がある残りの高血圧とは、一般論の言う90%の「本態性高血圧」の事でしょう。

 

 

 

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改めて高血圧の仕組みについて考える

 

 

つまり、一般論の言う「原因不明の90%の本態性高血圧」は、糖質制限で効果があるという事です。全員糖質制限をしたら、原因不明の高血圧の人は、ほとんどいなくなるのではないでしょうか。実に単純明白な理屈です。どこが難解なのでしょうか。

 

それを「わからない、わからない」と言っているわけです。

 

 

ただし、注意して欲しい事があります。私はここで、「90%も糖質制限で血圧が下がるからいい」と言っているのではありません。それだと、「血圧は、低いのが良くて、高いのが悪い」という従来の常識からは抜けきれていません。

 

 

前回の記事にも書きましたように、「血圧が高くてはいけない」という概念自体を改める必要があります。その人の血管の状態や、年齢や病状などを総合的に判断して、その人にとって最適な血圧である事が望ましいのではないかと思っています。

 

 

実際に血圧が高い事で健康を保っているお年寄りがいるのです。

 

 

血管が脆くなって、血管が破れる心配がある人や、病気が原因で必要以上に血圧が上がっている人は、血圧を下げる必要があると思いますが、特に体に異常がない人の場合の高血圧は下げなくてもいいと思っています。

 

 

しかし、これは素人判断は難しいと言えます。自己判断で薬を勝手に止める人もいるようですが、「自分がどちらのタイプ」なのか判断できない以上、それはかえって危険です。もし「血管がボロボロで薬によって下げなければならないタイプ」なのにも関わらず、止めてしまったら危ないです。

 

今の医療は、血管が丈夫だろうが、丈夫じゃなかろうが、血圧が上がっただけで薬を出そうとします。「薬が必要な人」と、「そうじゃない人」まで一緒くたにしています。血管が丈夫なのにも関わらず、血圧を下げる必要がないにも関わらず、一定の数値を超えたら「高血圧」と診断されます。

 

 

私としては、少なくともこのぐらいの選択肢はほしいです。

 

 

 

  • 10%の人は、元の病気を治して血圧を下げる

 

  • 90%の人は、原因が糖質なら糖質を控えて血圧を下げる

 

  • 健康な人は無理に血圧を下げない

 

 

血圧に対する認識を改めないといけないと思います。「糖質制限に理解のある医師」が必要なのは言うまでもありません。

 

前回の記事では、高血圧のお年寄りの方が長生きな様子が書かれている記事を紹介しました。他にも、私が色々な情報を調べたところ、中には「高血圧は(疾患ではなく)、生理作用」と書いている人もいました。

 

 

「高血圧は悪」だと決め付けている人は、受け入れられない話かもしれません。しかし、歳をとると血管に柔軟性がなくなって、その力が弱まってくるので、脳や体に血液を送るために圧力を上げる必要が出てきます。

 

 

何もしなくても血圧は上がる、それは自然な事なのです。

 

 

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血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

血圧が高いと良くない

 

 

血圧が高い人は塩分を控えなければならない

 

 

・・・いろんなところで言われているので、「理由はよく分からないけど、なんとなくそうなんだ」と思っている人は多いです。

 

 

しかし、真実は全く違います。

 

 

塩分が血圧を上げる原因ではないですし、血圧が上がること自体も悪いことではありません。

 

塩分だけに気を取られたり、むやみに血圧を下げようとする方が体に悪いのです。

 

 

その根拠をお話します。

 

 

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塩分は高血圧の原因なのか

 

 

一般的に、「塩分の摂りすぎが高血圧の原因だ」みたいに言われていますが、一方で、「塩分と血圧は関係ない」という説もあります。

 

 

 

前者はすでに知られている事なので、ここでは、後者の意見を見てみましょう。

 

 

 

『田中佳先生のブログ ◆ 減塩と高血圧は基本的には無関係』より引用

 

 

また、塩類と高血圧の関係を説明する時に、下記の様な理屈が示されます。

 

1 塩化ナトリウムを多く摂る

 

2 体内の細胞内ナトリウム濃度が上昇

 

3 水分を取り込んでナトリウム濃度を調整

 

4 血液中に水分が多くなる = 血液量が増加

 

5 血管にかかる圧力が上昇

 

6 血圧の上昇を招く

 

ということです。

 

そもそも過剰な塩分は腎臓から尿へ排出される機能を健常人(と、心臓・腎臓障害なしの病人)は備えているので、ここでは「排出」という理屈が抜けています。

 

たとえ圧が上がっても、血管の弾力があればその程度の上昇圧は吸収されます。

 

本物の動脈硬化で、この弾力を失って、パリパリのお煎餅のようになった人であれば多少の影響は受けるかも知れません。

 

 

そもそも身体の機能は、そんな “へなちょこ”ではないはずなのです。

 

考えてみて下さい。

 

食事の度に出入りの激しい塩分濃度でですね、血管の伸縮がいちいち影響を受ける訳にはいきません。自律神経も合わせて血圧の調節を行い、生命維持に深く関わる機能の恒常性は厳しく管理されているからです。

 

ついでに言いますと、血管を広げたり縮めたりする血管平滑筋はカルシウム(Ca)イオンの影響を受け、ナトリウム(Na)ではありません。

 

 

つまり、一般的に言われている「塩分を摂りすぎると高血圧になる」という説は、「過剰に摂取した塩分を排出しない」という前提の元に語られているのです。

 

 

当然、前提が違えば、それを元に成り立っている説は崩れます。

 

 

基本的に健常者の場合は、「過剰な塩分」は排泄されるので問題はないそうです。

 

 

 

「ただし、心不全と透析していない腎不全は、塩分の調節能力が機能しないため、減塩はやむを得ないので除きます。」と引用元の冒頭に書かれています。

 

 

 

それに、例え血圧が上がっても、血管に問題さえなければ大丈夫なのだそうです。

 

 

ということは、「高血圧」というのは、「血圧が上がる事」自体が問題なのではなく、「血管が脆い事」が問題だという事です。

 

 

「ボロボロのホース」に圧力をかけたらホースは破れますが、「綺麗で弾力のあるホース」に圧力をかけても破れないのと同じ理屈です。

 

 

血管の場合、何故か「破れるのはホースがボロいからではなく、ホースに圧力をかけたから悪い」に原因がすり替わっています。

 

 

 

「例え塩分を過剰摂取しても、体が上手いこと調節してくれるので、血圧上昇に直結しない」のだとしたら、血圧が上がる本当の原因はなんでしょうか。

 

 

次はその事について考えてみたいと思います。

 

 

 

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健康だからこそ血圧が上がる

 

 

一般的に「血圧が上がる事は悪い事である」という前提になっています。

 

 

しかし、その概念自体が本当なのか考える必要があります。

 

 

そもそも「血圧」は、普通に生きているだけで、何もしなくても歳と共に上がっていくものだそうです。

 

 

それは自然な事であり、不健康ではなく健康的なのです。

 

 

『100歳まで長生きできるコレステロール革命 著書・大櫛陽一』より引用

 

 

人間は、年をとれば、誰でも血圧が上がるのが普通なのです。

 

 

血圧の大きな役目のひとつは脳や末梢の細胞に新鮮な血液を送り届けることですが、年をとると、血管に柔軟性がなくなってだんだんその力が弱まってきます。

 

 

だから、加齢に伴い血圧を少しずつ上げて、脳や体に必要な新鮮な血液を送り続けているのです。

 

 

すなわち、高齢になるにしたがって少しずつ血圧が上昇してくるのは元気な証拠でもあるわけです。

 

 

(178P)

 

 

このように、「歳を取って血圧が上がる事は正常」という見方をすれば、同じ血圧の数値でも印象が全く違ってきます。

 

 

そして、この説を裏づける話が以下になります。

 

 

『薬屋おやじのボヤキ(旧版)高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。』より引用

 

 

次に、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査、これは既に記事にしたところですが、高齢者にとっては、むしろ血圧が高いほど死亡率が低い、血圧が180ぐらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない、という結果が出ています。

 

 

(2013.5.6補記:フィンランドで、75歳から85歳までの降圧剤を飲まない521人の経過を見た調査では、80歳以上のグループでは血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く 、140を切った人たちの生存率はガクンと下がっています。)

 

 

こうしたことから、冒頭で書きましたイタリア人のお医者さんは「血圧150、健康」と診断されたのです。なお、テレビに登場したご婦人は80歳ぐらいでしたから、もっと血圧が高くてもいいくらいです。

 

 

もう一つ既報ですが、岡本裕さんというお医者さんは、長く脳外科専門医をなさっておられた経験から、「血圧が常時200を超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はない」という印象をお持ちです。

 

 

 

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改めて一般的な血圧の話を読む

 

 

ここまで話した内容は一般的ではない説です。

 

 

ここで、これまでの話と、「一般的な高血圧の話」を比較してみます。

 

 

以下と似た様な話はたくさんあったので、これが一般的な説なのでしょう。

 

 

『ナースが教える仕事術 動脈硬化になると大変!知らないと怖い高血圧の症状と血圧を下げる方法』より引用

 

では、高血圧は何が原因で発生するのでしょうか?

 

 

高血圧の原因は「塩分」!?
実は高血圧の90%は原因がよくわかっていません。

 

 

高血圧は大きく分けて「本態性高血圧(一次性高血圧)」と「二次性高血圧」に分類されます。

 

 

「本態性高血圧」は、身体に特に異常がないのに血圧が高くなる症状です。実は本態性高血圧で高血圧になる方は、全体の90%だといわれています。

 

 

そして、残りの10%は「二次性高血圧」と呼ばれ、腎臓病やホルモン異常などの病気が原因で高血圧になる方です。ただ、「二次性高血圧」の場合は、原因となる病気が治ると、血圧も正常になります。

 

 

というわけで、厄介なのは原因が不明な「本態性高血圧」です。何しろ、原因が不明なんです。

 

 

 

高血圧の90%の原因がわかっていないというのは酷いですね。

 

 

それはつまり、「原因が塩分かどうかすらもわからない」という事です。

 

 

それなのに「減塩しろ」と指導する根拠はなんなのでしょうか。

 

 

その90%は、身体に特に異常がないのに、血圧が高くなる症状として認識されています。

 

先程の引用記事を読んでいただければわかると思いますが、「身体に特に異常がないからこそ、自然の成り行きで血圧が高くなっている」だけの話です。

 

 

「現実に起こっている事」は、医学書に書かれてある事よりも何倍もシンプルです。

 

 

それを無視して「血圧が上がるのは悪い」と決め付けているから、「正常だから、血圧が高くなる」、「血圧が高い事も、場合によっては正常かもしれない」という考えがわかないのです。

 

 

前提を変えない事に固執すると、「おかしい、おかしい」「治らない、治らない」と頭を抱えることになります。

 

 

こうして、「一般的ではない説」と「従来の説」を読み比べてみると、理に適っている説は前者だと言えます。

 

 

分かっていないくせに、血圧を下げる為の薬を出したり、塩分を控えろと言ったりします。

 

 

私はその指導法はどうかと思います。

 

 

 

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血圧が上がると危険な状態とは

 

 

「血圧が上がる事」自体は悪いことではありません。

 

 

ただし、例外もあります。

 

 

ここからは、「血圧が上がった時に悪い影響がでるケース」を紹介します。

 

 

 

『薬屋おやじのボヤキ 高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。(改訂版)』より引用

 

 

「血圧が低い」ということは、心筋の収縮力が弱くて血流を生み出す力が弱いということになりますし、逆に「血圧が高い」ということは、心筋の収縮力が強くて血流を生み出す力が強い、と言えましょう。

 

どちらがいいでしょうか。

 

「血圧が高い」ほうがいいに決まっていますよね。

 

なんせ、これによって血流がスムーズになり、全身くまなく血液が巡り、体中の細胞に十分な酸素供給をすることができるからです。

 

(中略)

 

血管に弾力があり、詰まりもないのであれば、血液はスムーズに流れますから、心筋の収縮力は小さなもので済みます。若い人や毎日スポーツを欠かさない中高年の方は、概ねこの傾向にあります。

 

逆に、血管の弾力がなくなり、所々で折れ曲がっりたり、詰まりかけたり、といった状態になると、血流にブレーキがかかりますから、全身に十分な血液を流すには、心筋の収縮力を高めるしかありません。

 

これは典型的な老化現象で、中高年は避けて通れないところです。

 

(中略)

 

従って、特別な場合、例えば超肥満で冠状動脈の血管壁がベトベトになっていて心筋梗塞の危険が高いとか、中高年になって冠状動脈が切れそうな状態にあるとか、そういった血流ストップや血管破裂の恐れが非常に高い場合に、あくまで補助的に血圧を下げる必要が出てくるだけのことでしょう。

 

 

まず、以下のような老化現象があるから、血圧が上がるのだそうです。

 

 

 

  • 血管の弾力がなくなる

 

 

 

  • 所々で折れ曲がっりたり、詰まりかける

 

 

 

 

ただし、以下のような状態は危険だそうです。これが血圧を下げた方がいい状態です。

 

 

 

 

  • 超肥満

 

 

 

  • 血管壁がベトベト

 

 

 

  • 心筋梗塞の危険が高い

 

 

 

  • 血管破裂の恐れが非常に高い

 

 

 

 

ほぼ血管の疾患ですね。

 

 

 

血圧が歳と共に上がることが正常で、

 

 

血圧が上がった時に危険なのは、血管が痛んでいるからなら、

 

 

専門家が指導しなければいけないは、「血管が傷つかないようにする事」ではないでしょうか。

 

 

 

それこそが根本的な治療になります。

 

 

 

しかし、「血管をボロボロにするのはコレステロールだ」とか、「血液をサラサラにする為に野菜を食べましょう」・・・みたいな事を言うわけです。

 

 

 

「血圧の原因」も分からなければ、「血管が痛む原因」も、「血液がドロドロになる原因」も分からないようです。

 

 

 

 

これらの症状を見てもらったら、人によっては察しがつくと思います。

 

これらの原因は糖質です。

 

 

 

血管そのものがボロボロになるのは「糖化」による症状です。

 

 

血液がドロドロ、ベタベタになるのは「血糖値」が高いのです。

 

 

 

 

動脈硬化はコレステロールではなく糖質が大きな原因です。

 

 

科学や論文のインチキはコレステロールが教えてくれる

 

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

 

血液をサラサラにすると思っている野菜は糖質が多く、血液をベタベタにします。

 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

人間の血液は4~5ℓです。その中に必要な糖質はたったの5gです。血糖値が120以上になると、免疫力が75%低下します。

 

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

これらの下地があって、とどめの一撃に高血圧がくるからヤバイのです。

 

 

 

糖質を食べなければ、血管が著しくボロボロになる事もないし、血液がドロドロになる心配もありません。

 

 

血管が丈夫なら、高い血圧を下げる必要もありません。

 

 

 

 

糖質が高血圧の原因になる

 

 

 

糖質が血管を傷つけたり、血液をドロドロにすることはお話しました。

 

 

しかし、

 

 

 

  • 血管の弾力がなくなる

 

 

 

  • 所々で折れ曲がっりたり、詰まりかける

 

 

 

・・・といった老化現象自体もまた、糖質が影響しています。

 

 

人間の体の構成成分で最も多いのが「水」で、その次に多いのが「タンパク質」です。

 

 

つまり、体の大部分は「タンパク質」でできています。

 

 

糖質は摂りすぎると、余って、体のタンパク質とくっついて「糖化」させます。

 

 

 

糖化すると細胞が劣化します。

 

 

 

糖化と「老化」はイコールです。

 

 

 

「酸化」もダメージが大きいですが、「糖化」の方が体を傷つけます。摂る量が半端ないからです。

 

 

 

「自然に血圧が上がる」理由が老化現象なら、元を辿れば、それも 糖化→糖質 が関係していると言えます。

 

 

 

 

『ダイエット☆マメグラフ 糖質制限と高血圧』より引用

 

 

世の中には本当にたくさんの高血圧の治療方法法があります。

 

でも薬も使わないで、血圧を下げたければ「糖質」を摂取しない食事をすることです。血圧が上がる要因はいくつかありますが、その大きな要因とは

 

 

 

・血管が硬くなる「動脈硬化」によるもの

 

・血管が細くなる「血管狭窄」によるもの

 

・自律神経のバランスを崩す「インスリン抵抗性」によるもの

 

 

 

これらは「糖質」の過剰摂取が原因です。「糖質」を摂取しないことが、高血圧を治す法になるわけなのです。そして、その食事法こそが、“糖質制限食”です。

 

 

 

従来の「塩分が高血圧を引き起こす説」を信じている人は信じられないかもしれませんがこれが現実です。

 

 

気を付けるものを間違えています。

 

 

 

塩分だけ気をつけて、糖質を控えないなら、それは高血圧の対策になっていないのです。

 

 

 

次回は、どうして糖質が血圧を上げるのか、詳しいメカニズムについてお話します。

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

 

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スーパー糖質制限の副作用!?甲状腺機能低下症の様な症状について。
スーパー糖質制限の副作用!?甲状腺機能低下症の様な症状について。

いきなり「厳しい糖質制限」に適応出来ない人がいます。

 

 

 

体が冷えたり、だるくなったり、疲れやすくなったり・・・そういう症状が出る人がいます。

 

 

私は「中途半端な糖質制限」で失敗したので、これについての実体験はありますが、「厳しい糖質制限」の方は上手くいったので、「厳しい糖質制限が合わない場合の実体験」がありません。

 

 

自分に体験がない場合は、参考になりそうな情報を積極的に紹介していこうと思います。

 

 

今回は、厳しい糖質制限をして体調不良になった人に是非読んで欲しい記事を紹介します。

 

 

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中途半端な糖質制限ではなく、ちゃんと「厳しい糖質制限」をしているのに、体調を崩す・・・何故そのような事になってしまうのか。その理由の一つが、わかりやすく書かれているので参考になると思います。

 

 

私はこれまで、自分や、周囲の人に起こらなかった症状については、あまり意識して学んで来なかったので、この情報も、過去に一度軽く読んだだけでした。苦手な記号と横文字が出てきたので、そこを飛ばして読んだわけです。

 

 

なんとなくわかったような気になっていましたが、もっと良く理解したいので、今回、改めて勉強してみることにしました。

 

 

これから紹介するのは、2012年の2月に書かれたDr.Cateの記事を、以下のブログを書かれているカルピンチョ氏が要約したものになります。

 

 

 

低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 いきなりスーパー糖質制限すると全身倦怠感が・・・』より引用

 

 

 

Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance

あまりにも急激な糖質制限は甲状腺トラブルとホルモンバランスの乱れを招く

 

 

Summary

 

要約

 

急激にダイエットを始めた人の中には全身倦怠感とか脱毛とか便秘とか、甲状腺機能低下症を思わせる副作用に悩まされる人がいます。

 

 

(カルピンチョ注: 甲状腺ホルモンは新陳代謝を亢進させるホルモンで、高いとエネルギー消費が活発になり、やせ気味で汗っかきで元気、低いとエネルギー消費が悪く、むくみ気味で冷え性でいつも疲れている感じになります)

 

 

この方たちでは、これらの症状は再び糖質摂取生活に戻ることで速やかに改善します。

 

 

私の患者さんからはこういう話を聞かなかったので不思議だったのですが、低糖質ダイエッターのサイトでのディスカッションを見てそういう人たちがいるのを確認しました。

 

 

長いので、一旦ここで切ります。

 

 

いきなりハードな食事制限をすると「甲状腺機能低下症」のような症状になる人がいる・・・この部分を理解する為に、まずは「甲状腺機能低下症」がどんな症状なのか説明します。

 

 

「甲状腺」とは、喉仏の近くにある臓器です。そして、この機能が低下するのが「甲状腺機能低下症」です。

 

 

「甲状腺」は、サイズは小さいですが、エネルギーを作り出す重要な臓器なのです。

 

 

 

そして、この臓器の主な機能は、「甲状腺ホルモンの分泌」です。

 

 

「甲状腺ホルモン」には、栄養素をエネルギーに変える働きがあります。この働きのおかげて、体を動かしたり、考えたりする事が出来ます。それだけではなく、「甲状腺ホルモン」には、基礎代謝を向上させたり、体温を上げたり、成長を促したり・・・等の重要な働きもあります。

 

 

従って、「甲状腺の機能が低下する」ということは、これらの働きが低下するということです。こうなると、甲状腺ホルモンの分泌量が低下します。

 

 

上に書いた働きを見てもらったらわかると思いますが、普段いい仕事をするが故に、機能が低下した時は、体の様々なところで異変が起きるようになります。

 

 

例えば「栄養素をエネルギーに変える機能」が低下すれば、「エネルギーが必要な組織」に支障が出ます。疲労や倦怠感を招いたり、四六時中眠くなったりします。エネルギーが供給されないのですから、当然元気は出ません。

 

このホルモンは、成長を促しているわけですから、不足すれば成長にも悪影響がでます。このホルモンがないと、「おたまじゃくし」も「カエル」に成長できないと言われています。

 

 

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甲状腺機能は、このように低下する場合もありますが、反対に亢進する場合もあります。

 

 

どちらにせよ、甲状腺の機能異常は、体に様々な不具合を引き起こします。甲状腺ホルモンは、多すぎても、少なすぎても、体は上手く機能しないのです。

 

 

機能が低下する病気を「甲状腺機能低下症」といい、反対に、甲状腺ホルモンが過剰になる病気を、「甲状腺機能亢進症」といいます。ここでは機能低下症の方の症状を見ていきます。

 

 

常に眠い
全身の倦怠感
思考力低下
心拍数低下
体温が低下
皮膚の乾燥
夏でも汗をかかない
むくみ
脱毛
声が低音化してしわがれる
体重が増える
便秘になる
生理不順

 

 

「抜け毛」とか、「倦怠感」とか、糖質制限で体調を崩す人の症状とも似ています。

 

 

ここで、話を糖質制限を話に戻して、引用の続きです。

 

 

このような症状が起こる理由は、こういう人では甲状腺ホルモンT4が末梢で不活性型のreverseT3に変わってしまうために、 末梢レベルで甲状腺機能低下(Cellular Hypothyroidism)が引き起こされるからだと考えられます。

 

リバースT3は消耗性疾患、飢餓、冬眠前などの栄養不足の時に体の新陳代謝を下げてエネルギーロスの少ない冬眠モードに変えようとするホルモンです。活性型甲状腺ホルモンであるT3の機能を阻害することで甲状腺ホルモンの作用を抑えます。

 

さらにこれの代謝物であるサイロナミンも末梢に溜まり、同じような作用を果たします、このために全身倦怠感でぐったりするのです。

http://edrv.endojournals.org/content/32/1/64.full.pdf

 

>「甲状腺ホルモンT4」が末梢で不活性型の「reverseT3」に変わってしまうために、末梢レベルで甲状腺機能低下が引き起こされる。

 

 

「T4」「リバースT3」は甲状腺ホルモンの名前です。

 

甲状腺ホルモンは、上の引用で出てきた「T4」、「リバースT3」と、「T3」の3種類があります。簡単に説明します。

 

 

 

■「T3」は、 riiodothyronine(トリヨードサイロニン)
■「T4」は、 hyroxine(サイロキシン)

 

■「リバースT3」は、(リバース・トリヨードサイロニン)と言って、「T3のニセモノ」とも言われているそうです。

 

 

 

ちなみに、Tの後ろにある「3」とか「4」という数字は、「ヨード」の数を示しているそうです。

 

 

「ヨード」というのは、甲状腺ホルモンの材料です。「ヨード(ヨウ素)」は、生存や成長に欠かせない微量元素・ミネラルで、昆布等の海産物に多く含まれています。「サイログロブリンと言う甲状腺濾胞細胞のみでつくられる糖蛋白」に、この「ヨード」が結合してホルモンになります。

 

 

「サイログロブリン」に「ヨード」が4つ結合したものを「T4」と呼びます。(量が多い。活性が弱いが、安定している)

 

「サイログロブリン」に「ヨード」が3つ結合したものを「T3」と呼びます。(量は少ないが、活性があり、T4の10倍強力)

 

 

「T4」は、甲状腺でのみ作られます。

 

「T3」は、血液中の約20%が甲状腺から分泌され、残りは「T4」「T3」へ変換されます。(※「T4」は、肝臓や腎臓で「脱ヨード酵素」の働きによって、4つあったうち、1つのヨードが外れて、「T3」へと変換されます。)

 

 

ということなので、甲状腺から分泌されるホルモンのほとんどは、活性の弱い「T4」です。「T3」は僅かです。

 

「甲状腺のホルモン」は3種類ですので、次は残りの「リバースT3」について調べてみます。まず、「T3のニセモノ」と言われる「リバースT3」が何なのかについて解説された記事が以下になりますので紹介します。

 

 

『かわせカイロプラクティック症例ブログ 病院の検査ではわからない「隠れ甲状腺機能低下症」について』より引用

 

 

「リバースT3」というのはT3にそっくりですが、甲状腺ホルモンとしての働きがほとんどない役立たずの偽物です。

 

T3の80%は抹消でT4から変換されて作られています。しかし、T4からT3に正常に変換されず、役立たずのリバースT3に変換されている状態があります。

 

この状態でも、通常の病院の検査ではリバースT3はT3と同じ物質として検査結果が出るので「異常なし」となってしまいます。甲状腺機能低下症のような症状があるのに、病院の検査では異常なしと言われた人は、もしかして「リバースT3」が増え
ているかもしれませんね。

 

 

どうやら「リバースT3」も、「T3」同様「T4」から変換されるようですね。

 

 

しかし、「正常な変換ではない」とか、「役立たず」とか、えらい言われようです。これを読む限り、「リバースT3」は好ましい物質ではないようです。さらに調べてみます。

 

『ドクター牧瀬のサプリメント・クリニック 隠れ甲状腺機能低下症』より引用

 

こういった、現代に蔓延する、不定愁訴的な症状は、甲状腺の機能低下に由来することが多々あります。 医者はいちおう甲状腺機能低下も疑い、その検査をします。 しかし、たいがいは正常とでてくるのです。 ところが、この正常というのがくせもので、正常範囲下限ぎりぎりの正常から、上限ぎりぎりの正常まであります。

 

そして、ふつうの甲状腺の血液検査ではかるのはTSH(甲状腺刺激ホルモン)、T3(トリヨードサイロニン)、T4(テトラヨードサイロニン)くらいです。 rT3(リバースT3)は測定しません。

 

甲状腺のホルモンはT4、T3、それとrT3の3種類があります。

 

その中で、活性の強いのがT3です。rT3はT3の鏡像の異性体です。rはreverse (裏返す)のrです。 その活性はT3と比べるとほとんどありません。したがって、T3が甲状腺ホルモンとしての主な働きをしているといえます。

 

ところが、通常の検査では、rT3はT3と同じにみなされ、T3として検査結果がでてきます。 すると、いくら活性のないrT3が多く、活性の強いT3が少なくても、検査としては異常なしということがときどきおこりえるのです。しかも、TSHも正常とでてくることがあるのです。

 

ただ、残念ながら日本では、このrT3の検査は普通のクリニックや病院では行われません。

 

(中略)

 

おそらく、うつ病、あるいは慢性疲労症候群、あるいは更年期障害と診断されている人たちの中には「ReverseT3」が多い状態の人がけっこういると推測されます。 肝臓の弱い人、腎臓に問題がある人、糖尿病が進行している人、神経性食欲不振症の人なども、「ReverseT3」が多くなる可能性が高いので、注意が必要です。

 

 

「役立たず」と言われるだけあって、やはり「リバースT3」が多くなると、体に不都合な症状が出てくるようです。

 

 

『とある研修医の雑記帳 T3,T4、T3rの違い』より引用

 

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの98%はT4の形で分泌される(1,5%がT3、0.5%がrT3(リバースT3)の形で分泌される)。

 

T4は活性が弱いのでとりあえずT4の形で分泌して、必要に応じてT3へ変換して甲状腺ホルモンとして働いてもらっているのである(T3はT4の10倍の生理作用を有すると言われている)。

 

また、T4は脱ヨード化される部位の違いによってrT3タイプのホルモンになる。

 

rT3は活性を持たない休眠状態の甲状腺ホルモンである。よってT4が末梢でT3かrT3のどちらに変化するかによって甲状腺ホルモンの作用が変化するといえる。

 

たとえば神経性食思不振症や飢餓、新生児などはT3よりもrT3が多く作られる。これは体が弱っているのでアクセル全開にして代謝を亢進させまくっても仕方がないからrT3というブレーキを踏んでいる状態と例えることもできる。

 

 

 

「T4」は「T3」にもなるし、「リバースT3」にもなるということですが、

 

「T4」が、正常と言われる「T3」ではなく、「リバースT3」に変換されてしまう理由は何なんでしょうか。

 

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ここで、最初の引用にあった話を思い出してみます。

 

 

 

●いきなり厳しい糖質制限をはじめると、人によっては、甲状腺機能低下症を思わせる症状になること

 

●その症状は、「T4」が「リバースT3」に変わった為、末梢レベルで甲状腺機能低下が引き起こされること

 

●「リバースT3」は、栄養不足の時に体の新陳代謝を下げてエネルギーロスの少ない冬眠モードに変えようとするホルモン。T3の機能を阻害するので、甲状腺ホルモンの作用を抑えること。

 

●全身倦怠感でぐったりすること。

 

 

 

「リバースT3」は、冬眠モードに変えようとするホルモンとのこと。

 

 

で、「甲状腺機能低下症を思わせる症状が、人によって出たり出なかったりするのは何故か」、「それはどういうメカニズムでなるのか」、そして、「そうならない為にはどうすればいいか」、その解決策が以下になります(カルピンチョ氏の要約の続きです)。

 

 

ところが、私(Dr.Cate)の患者さんには一人もそういう副作用で悩む方がいませんでした。私は糖質制限指導をするときには一日一食、朝ご飯で糖質制限することから始めさせています。これはシンプルにその方が取り組みやすいし、患者さんの抵抗感も少ないからという理由でしたが、これが功を奏したようです。

 

いきなり激しい糖質制限をしてこの症状(甲状腺機能低下症)を起こす人はその前までは糖質摂取量の多い人が多いようです。体は常に糖質がエネルギーとして入ってくることに慣れきっていて、脂肪をエネルギーとして使う仕組みは動いていないのです、持っているけど、何十年も眠ったままなのですね。

 

こういう人がいきなり厳しい糖質制限すると、糖質以外に慣れてない体は、それが飢餓状態であると勘違いしてしまいます。それで急いでエネルギーを使わない冬眠モードにスイッチ、リバースT3を盛んに作り始めるというわけです。
森のクマさんと同じです。

 

春先は柔らかい葉っぱや、生まれた手で動きの遅い獲物がたくさん手に入ります。でも、秋には食べられる若芽もなくなり、獲物の動物も大人になって簡単には捕まえられなくなります。だから秋には、森に実った果実(berry)をたっぷり食べて糖質ばっかり摂取しています。

 

ですが、秋が深まると果物はなくなり、獲物も簡単に手に入らなくなるので、果実を食べつくすと同時に、エネルギーが摂取できない飢餓状態が訪れます。幸い、秋に大量に食べた果実のおかげで体には脂肪がたっぷりたまっています。こうなったときに、体は飢餓対策として新陳代謝が落ちるので、速やかに冬眠モードに入れるというわけです。
「糖質に体を慣らしたところでそれをいきなり切る」というのが冬眠モードに入るコツというわけです。

 

(かるぴんちょ注: 糖質主食の現代人は一年中、森の熊さんの冬眠突入前モードの生活を送っているというわけですから太るのも納得ですよね。)

 

「リバースT3」は、栄養不足の時にエネルギーロスの少ない「冬眠モード」に変えようとするホルモンでした。

 

体が「栄養不足である」と勘違いすることで、この「リバースT3」が増えます、その結果「甲状腺機能低下症」のような症状になり、眠い、だるい、疲れやすい、冷える・・・こういうカラクリです。

 

 

何故、体が栄養不足、飢餓状態だと勘違いしたのかを、カルピンチョ氏はこのように述べられています。

 

 

何十年も毎日まいにち、三食、糖質を食べ続けた体が、糖質摂取を前提とした代謝モードしか用意していなかったのです。肝臓も脂肪やたんぱく質をうまく使えないので、糖新生がなかなか上手にできないのです。だから急激な糖質摂取カットを、その人の体は食べるものが少ない「飢餓状態」と勘違いしていたのだと思われます。

 

 

 

人間は食事から糖質を摂取しなくても、肝臓が乳酸やアミノ酸(タンパク質の分解物)やグリセロール(中性脂肪の分解産物)からブドウ糖を作ってくれます。これを糖新生と言います。

 

 

このシステムがあるおかげで、生きていく為に必要な糖分はまかなえるようになっています。しかし、その「糖新生」が上手くいかなかったら、必要な糖分は作り出せないことになるので、「栄養が足りない→飢餓だ!」となるんだと思います。

 

 

「冬眠モード」になった時のだるさ、冷え、疲れやすさ等の症状は「甲状腺機能低下症のような症状」と似ているそうですが、本物の「甲状腺機能低下症」ではなく、low T3 症候群(低T3症候群、Sick Euthyroid Syndrome)という症状らしいです。なので、甲状腺機能の方は正常です

 

ちなみに、動物も冬眠前に「low T3症候群」の状態になって、「T3」を抑えて、代謝を抑え冬眠します。冒頭でもお伝えした通り、私にはこの「冬眠モード」は来ませんでした。私は結構糖質を食べていたのですが、最初から「糖新生」が上手くいったみたいです。「糖新生」が上手くいくか、いかないかは実際にやってみないとわからないですね。

 

 

 

いきなり「厳しい糖質制限」を始める人は、「冬眠モード」が発生する可能性がある事を、常に考慮しておいた方がいいかもしれません。引用した記事によれば、少しずつ糖質制限に体を慣らせていく方法だと、このような副作用を起こす人が一人もいないという事なので、この方が安心ですね。
 

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糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する
糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

糖質を食べると、体のタンパク質に余った糖が結びつく「糖化反応」が起きます。

 

 

この反応によって細胞が劣化するので、体が弱っていきますが、いきなりではありません。

 

 

体が人よりも弱い人は、わりと早く影響が表れますが、丈夫な普通の人は、後で影響がでるので、遡って「あの時の糖質が原因だった」とは思いません。

 

 

まぁ、気付かないのが普通です。

 

 

その為、糖質の過剰摂取をしてもなんとも思いませんし危機感もありません。

 

 

 

昔、私は体が弱かったので、なんとかして体を元気にしたいと思ってアレコレと試しましたが、何を試してもほぼ効果がなく、体が丈夫にはなりませんでした。

 

 

 

その原因は、糖質が悪いと思っていなかったので、「糖質」以外を気をつけていたことにありました。

 

 

 

糖質には警戒心がなかったので、無防備に食べ続けていたのです。

 

 

 

しかし、その後、糖質制限を始めて、糖質を徹底的に排除しました。

 

 

糖質制限の効果を確かめたかったので、摂取していた健康食品は止め、食品添加物や遺伝子組み換え食品等、それまで気を付けていたものは余り気にしなくなりました。

 

 

 

それまでと間逆ですが、体が驚くほど元気になりました。

 

 

その結果分かったのは、それだけ糖質の毒性が強いということです。

 

 

私も昔はその知識がなかったので、ずいぶん体を壊しました。その経験から言える事は、

 

 

糖質を食べ続ける生活をおくっているにも関わらず、現段階で不調を何も感じられなかったとしても、本人が気付いていないだけで影響を受けている可能性は十分にあるということです。

 

 

そして、そういう場合は、後でジワジワと症状が表れます。

 

 

「糖質をたくさん食べているけど別に何も起きない」という考えの方は、私の様に体を痛めるまでに気付いて、食べるならせめて、糖質に対して「体に合わないものを食べているんだ」という自覚を持って欲しいと思います。

 

 

 

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体に合わないものを食べる

 

 

 

「食べられる事」と「食べたものが本来の食性に合っているかどうか」は別の問題です。

 

 

 

当たり前ですが、一応、「食べたら体に悪いもの」でも、口の中に入れれば「食べる事」は可能です。

 

 

 

また、多くの人が主張される様に、「合わない物」を食べても、場合によっては症状が出ず、元気で過ごせる場合もあります。

 

 

 

しかし、何も起きなかったからといって、イコール「その食品がその動物の体に合う事」にはならないと私は思います。

 

 

 

例えば、牛は本来は「草」を食べる動物ですが、「トウモロコシ」も食べることができます。

 

 

 

アーロン・ウールフ監督の「キング・コーン 世界を作る魔法の一粒」というドキュメンタリー映画があるのですが、

 

 

 

「体に合わないコーン」を食べさせられている牛は、やはり、体を壊してしまうそうです。

 

 

 

ですが、そうならないように大量の抗生物質が使われます。

 

 

 

 

牛に穀物を与える場合、120日以内の牛であれば問題ないそうですが、それ以上の牛に与えると胃潰瘍ができたりするそうです。

 

 

 

このように、例え食べる事はできても、「本来食べるべきでないもの」を食べると弊害が起きるのです。

 

 

 

そして、「コーン」よりもヤバイのが一時期問題になった「肉骨粉」です。

 

 

 

あれなど「植物食性の牛」に動物性食材を与える行為です。

 

 

 

 

そして、「合わない食べ物」があるのは牛だけではありません。

 

 

 

私は昔、大型犬を飼っていたのですが、私の食べるお菓子を時々与えていました。

 

 

 

しかし、ずいぶん後に、ネットで犬について調べていたところ、「犬にチョコレートを与えてはいけない」と書いてありました。

 

 

 

 

 

ネギ科の植物と、骨付きの鶏肉(骨が縦に裂けて危険だから)はダメだというのは知っていましたが、食べさせてはいけない物は、まだまだたくさんあり、他にも知らずに食べさせていたものがいくつかありました。知らなかったとはいえ、恐ろしい事をしていました。

 

 

 

また、犬を通じて仲良くなった人も、同じように人間の食べ物を日常的に与えておられました。「人間用のケーキ」を犬に食べさせたと聞いたときにはさすがにビックリしました。

 

 

 

さらに言うと、ペットフードが一般的ではなかった時代、ほとんどの飼い主が人間の食べ残しを与えていました。ですから、結果的に多くの人が、犬に「食べさせてはいけない物」を食べさせていたと思います。ご飯に味噌汁をかける等は定番です。

 

 

 

そんなものでも、犬は「食べる事」は出来ますし、いきなり病気になったりしません。

 

 

 

犬も牛も人間も、動物には「食べない方がいい食材、栄養素」があります。「それぞれの動物に合った食性」というものがあるからでしょう。

 

 

 

では何故、なんでもバランス良く食べないのでしょうか。

 

 

それどころか、食べるものが絞られていて、わざとバランスが悪いように設計されているといえます。

 

 

 

次はこの「バランス」について考えてみます。

 

 

 

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バランスという不自然

 

 

同じ物ばかり食べる様子は、「人間の価値観」で見ると偏っているように見えます。

 

 

それを「極端だ!」と表現する人もいます。そして、バランスの大切さを主張されます。

 

 

ですが、基本的に生物は自らの食性に合った極端な食性をもっています。

 

 

そもそも「食べる物が限られている」というのは、バランスが悪い事なのでしょうか。理にかなっていない事なのでしょうか。

 

 

 

私はそうは思いません。

 

 

 

自然が創り上げるものは、上手くできているものです。

 

 

 

もし、「バランスが悪い、偏った食事」をするように元から体が設計されているとしたら、それは自然が創りだしたものです。

 

 

その状態がその生体にとって正常なのです。

 

 

 

それにこうも考えられます。

 

 

 

もし全ての動物が同じ物を食べていたら、そればかりがなくなります。奪い合えば、当然弱い者は食にありつくことができません。

 

 

 

「競争相手が存在しない事」、「食性がみんな少しずつ違う事」は、地球規模で考えると、メリットです。そうでないと逆に不都合が生じると思います。

 

 

 

全体的な事を考えると、動物によって食べるものがバラバラで、偏っているのはとても自然な事です。

 

 

 

 

  • 植物食性動物は植物性ばかり

 

  • 動物食性動物は動物性ばかり

 

 

※「両方に対応できる内臓」を持ち合わせている生き物は、両方いける

 

 

 

 

 

 

昆虫のように、成長過程で食性が変化する生き物もいますが、それはその生物の設計図の範囲内での変化です。

 

 

幼虫からさなぎになると、外見だけでなく内臓も変化するそうです。幼虫と成虫の食べるものが違うのはその為らしいです。

 

 

 

これは私達が考えるような「雑食」ではありません。

 

 

表面的にみれば「違う性質のもの」を食べているので、「雑食」と言えなくもないかもしれませんが、前提として内臓の構造が変化しているので、他の動物とは明らかに違います。

 

 

普通は内臓の構造は変わりませんから。

 

 

このように、性質の違うものを食べるには、虫のように途中で変化するなど、特殊な内臓の構造が必要です。

 

 

 

内臓が追いつかない状態で不自然に雑食をすると、問題が起きても不思議ではありません。

 

 

 

内臓と食べ物の関係については以下をご覧下さい。

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

人間もそうですが、人間に飼われている犬などのペットにも当てはまります。犬も、偏っていると言われている糖質制限食で元気になったという話が増えています。

 

 

 

虫のように変わった内臓をもちあわせていない動物は、本来の食性に合った、「偏った食事」をする方が自然です。人間も動物ですから、そういう極端な性質があって当たり前です。

 

 

他の動物がそうであるように、人間もバランスは関係なく、自らの設計図に合った食事をする方が理にかなっていると思います。

 

 

 

内臓や食性を無視して、「バランスが良ければいい」と考える事は、むしろ不自然で偏った考えなのです。

 

 

 

設計を無視し、人間の考えたバランスに従って、本来必要ない栄養素を摂ると、いきなりは壊れないかもしれませんが、不具合が起きる可能性が高くなります。

 

 

 

まず、構造や仕組みを理解し、「それには何が必要で、何が必要じゃないのか」を見極めた上で、相応しい栄養素を摂るのが正解でしょう。

 

 

 

対象を何も見ず、ただ「バランス」と言うのは、稚拙としか言えません。

 

 

 

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合わないものを大量に摂るとどうなるか

 

 

 

人間にとって不必要な栄養素といえば、ダントツで糖質です。

 

 

私も過去に「食品添加物」を避けたり、「遺伝子組み換え食品」を避けたり、害となるあらゆるものを避けていました。それらも摂りたくないものです。

 

 

ですが、それらと比較しても糖質の害だけは突出しています。

 

 

とにかく、摂取する量が尋常ではありません。

 

 

料理に含まれる食品添加物を取り出して測ったとしても、おそらく一日に食べる量は100gも満たないと思います。ですが、糖質は100g程度なら余裕で越えます。

 

 

 

その量の糖質を毎日毎日摂っていたら、体に以下のような影響を与えます。遅効性で、どこに害がでるか分からない特徴があります。

 

 

『老けたくなければファーストフードを食べるな 老化物質AGEの正体 著者:山岸昌一』より引用

 

 

 

AGEの正体は何かといいますと、糖化物質です。体内にあるタンパク質が糖化した結果、本来のタンパク質とは似ても似つかないものになった。

 

 

AGEはちょうどお菓子のように、表面にベタベタと糖がくついたような姿を想像されたらいいと思います。元はきれいなタンパク質だったのに、砂糖でまぶしたようにベトベトになって、本来の働きがまったくできなくなった。

 

 

糖尿病が進行するとそれらが体中のいたるところに広がり増えていきます。唾液にも、爪にも、皮膚にも、髪の毛にも、いろいろな臓器にも…..。でも唾液を構成するタンパク質と、皮膚を構成するタンパク質では種類が違います。ですから、できあがったものはそれぞれ違う。一つの名称では呼べません。

 

 

そこでタンパク質が糖化したことを「AGE化」したと呼び、AGE化した糖化物質をひとまとめにして「AGE」と名付けたのです。

 

 

AGEには、元のタンパク質によってさまざまな種類があります。糖のたんこぶがタンパク質のどの部分に、どんなふうにつくかによっても性質が変わってきます。もちろん、くっつく 糖の種類によっても違います。

 

 

一説によると、AGEは何十種類もあるのではないかと言われています。

 

 

皮膚のように一ヶ月で入れ替わるもの、ヘモグロビンを含む赤血球のように四ヶ月で入れ替わるもの、骨のコラーゲンのように二~一〇年で入れ替わるもの、それぞれAGEから受ける影響も変わってきます。

 

 

目の水晶体を構成するクリスタリンというタンパク質は一生変わりません。つまり、生まれたときからのAGEの蓄積をそのまま受けつづけます。

 

 

神経細胞も心筋細胞も一生変わりません。そういう場所のAGEはずっとたまったまま、組織に影響を与えつづけています。

 

 

また、AGE化は体中で進行していますが、患者さんによっては腎臓だけが悪くなって、目はまだ大丈夫な人もいます。個人差もあります。

 

 

もし白内障の原因が100%AGEだとすると、どんな人でもAGEがたまりつづければ、必ず白内障が起きるはずです。

 

 

しかし現実にはそうはなりません。

 

 

なぜなら同じ量のAGEがあっても、パンクしてしまう臓器とまだ耐えられる臓器がある。低い量のAGEしかなくても、別の因子が加わったために、障害が出てしまう臓器もあるからです。

 

 

つまりAGEがそれぞれの臓器に与える障害の度合いは、他の因子によって薄められたり、濃くなったりするのです。AGE化は体中で起きていますが、症状のあらわれ方は臓器それぞれ、人それぞれだということです。

 

 

(38p~39p)

 

 

 

原因は同じ糖質によって引き起こされますが、「症状のあらわれ方は臓器それぞれ、人それぞれ」という部分がポイントです。

 

 

これは、私にも言えることです。

 

 

私は胃が弱かったですが、腸は普通です。お腹を壊すこともほとんどありませんし、便秘になることもありません。山岸氏が指摘されるように、それぞれの臓器の強弱によって、影響を受けやすいところと、受けにくいところがあるのだと思います。

 

 

弱いところから痛むと思った方がいいです。

 

 

私の場合、他の臓器に比べて胃が格段に弱かったから、内臓では胃にばかり目立った症状がでました。

 

 

 

 

 

 

ですが、糖質中心の食事を続けていたら、近い将来、他の臓器もイカれていたと思います。

 

 

このことから分かるように、「この症状にならないから、俺は糖質食ってもセーフなんだ」というのは錯覚です。

 

 

 

勘違いしない為にも、部位別、症状だけを見るのではなく、体のどこかに「糖化特有の症状」が出ていないかに注目することが重要です。

 

 

 

 

「糖化特有の症状」については、詳しくは以下で述べています。どれか1つは当てはまるものがあると思います。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

ここで一つ注意してほしいのですが、「私の胃が弱かったのは糖化が原因だった」といいましたが、だからと言って、胃が悪かったら全て糖化が原因とは限りません。

 

 

当たり前ですね。例えば胃に穴が開いていたらそれは違う病気なわけです。

 

 

仮に原因がストレスなら、食事ではなく、置かれているストレスの元を解決しないと胃は元気にならないと思います。 

 

 

症状に注目して、原因を正確に突き止めて、それに見合った対処をする事が大切です。

 

 

 

引用した内容を読んでお分かりいただけたかと思いますが、糖化は人によって、どこにどんな症状ででてくるかわかりません。だから原因が糖質だと気付きにくいのです。

 

 

 

ですが、「糖化した場合はどんな症状になるのか」をあらかじめ知っておく事で、糖化に気付きやすくなります。今は前例が多くあるので、それと照らし合わせれば、糖化なのか糖化じゃないのか、ある程度予測することが可能です。

 

 

 

一番はお医者さんが、病院で普通に「これは、糖化が原因ですね。」と診断してくれれば良いのですが、そこまで世の中が変わるには時間がかかるので、当分は個人が自分で分析するしかありません。

 

 

 

その為、分析ができる人とそうじゃない人で、健康状態に差が出てくると思います。

 

 

 

心配なのは体の弱い人より、体の丈夫な人です。

 

 

「糖質を食べても自分は何も起きないから大丈夫」と主張する人は、体が丈夫な人です。

 

 

丈夫なのはいいのですが、目立った症状がないのをいいことにバクバクと糖質を食べ続けます。本当は大丈夫じゃないのですけどね。

 

 

 

なんとか危険を伝えたいのですが分かってもらえないので苦労します。

 

 

「症状がでないから大丈夫」と調子に乗るのは最も危険なのです。

 

 

 

私も昔そうだったので、特に思います。

 

 

 

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甘いものは私の体に合っているという勘違い

 

 

私は糖質大好きなので、糖質制限を始める前は、かなりの糖質を食べていました。

 

 

 

しかし、私は糖質を食べても全然太らない体質です。

 

 

 

ご飯をおかわりしようが、甘いものをいくら食べようが肥満とは無縁でした。学生の時、周囲のほとんどの女の子は、私のこの体質を羨ましがっていました。

 

 

私もこの体質をいいことに

 

 

「私は普通の人が太る炭水化物や甘いものを食べても太らない」と調子に乗り、中学生の頃から毎日カップのアイスクリームを2つ食べていました。安売りの時は3つとか、箱入りのを一日で食べるとかしていました。

 

 

全く太りませんでしたから、「甘いものは私の体に合っている」などと思っていました。

 

 

当時は「糖化」とか「酸化」という言葉もありませんし、世間一般で目の敵にされていたのは、「脂質」や「塩分」です。

 

 

糖質で言われていたのは、「甘いものを摂りすぎると虫歯になる」、「骨が溶ける」くらいでしょうか。

 

 

しかし、どんなに甘いものの恐さを訴えられても、私は甘いものによって悪い影響を受けているとは思えませんでした。太らなかったわけですから。

 

 

現実の伴わない常識には聞く耳を持たないものです(今から考えると、しっかり悪い影響がでていたのですが、当時は情報がなく認識できていませんでした)。

 

 

太ると言われても太らない様に、「骨も溶けないだろう」、「特に何も問題はないだろう」と考えていたのです。

 

 

しかし、それは影響がなかったのではなく、

 

 

たまたま「太る」という方向に症状が出なかっただけです。

 

 

 

そして、私がそれに気が付いていなかっただけです。

 

 

 

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症状は1つではない

 

 

先程紹介した本にあったように、「糖質」という1つの原因で、様々な慢性疾患になります。

 

 

従って、起きる症状は人それぞれです。

 

 

なので、「糖質は太る」という図式も、実は半分正解で、半分間違っています。太る人もいれば、私の様に痩せてしまう人もいるのです。

 

 

理解に苦しむかもしれませんが、正反対の症状のどちらも糖質の影響です。

 

 

 

ちなみに、私が食べ続けた糖質は、常識とは別のところに問題を起こしました。何故私が太らなかったか、その理由は恐ろしいものでした。

 

 

 

 

 

 

アイスクリームをバクバクと毎日欠かさず食べた私ですが、もし、太っていたら、糖質を食べ過ぎないように気をつけていたでしょう。

 

 

 

「甘いもの=太る」という図式しか頭になかった事は問題でした。

 

 

こうして症状を決め付けると、他の可能性は疑いません。

 

 

だから「この症状がでないから問題ない」という発想に繋がったのです。

 

 

その為、胃が弱かろうが、爪がペラペラだろうが、関節から音がでようが、自身の糖分の摂りすぎを問題視することはありませんでした。

 

 

で、他のことを気をつけて、糖質を食べ続けながら、「なんでこんなに不健康なんだろう」と思うわけです。

 

 

知らないとはこういうことです。

 

 

 

まとめ

 

 

私は糖化によって、体にかなりダメージを受けたので、しつこく糖化についてお話ししています。同じように体を弱らせてしまっている人に気付いてほしいからです。

 

 

糖質制限はダイエットのイメージが強いですが、私は糖質制限の一番のメリットは「糖化」を抑えられることだと思っています。

 

 

 

糖質の摂りすぎは、「糖化」だけでなく、ある条件によって癌の原因にもなります。これを防ぐ意味でも糖質制限は有効なのです。

 

抗癌剤治療や手術をする前に知っておいて欲しい、癌が発生するシンプルな理由

 

 

 

 

糖化は体を弱らせます。そうならない為にも、糖質の量には気をつけて下さい。

 

 

 

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