これまで、「電磁波の危険性」に関する記事をいくつか書いてきましたが、今回は、「電磁波は安全だ」という意見を取り上げます。

 

 

 

ネットや本などで色々調べると、場所、年齢、症状、不調の原因になった機器の種類

 

 

 

...条件は様々ですが、電磁波の健康被害の報告がたくさん見つかります。専門家が行った実験も少なくありません。

 

 

 

やっぱり、健康に良くないんだ...と思うことでしょう。

 

 

 

 

しかし、おかしな現実に遭遇します。

 

 

 

 

健康被害の報告がある一方で、日本の総務省の見解では、「電磁波と健康被害との関係」は、ほとんど認められていないのです。

 

 

 

 

当然、多くの企業も、「総務省がこう言っているから」...と、従います。「安全基準を守っている側」は、問題ないと考えるのです。

 

 

 

その為、最初は、電磁波の健康への影響を心配していた人も、安心して忘れていきます。

 

 

 

被害を実感していない人は、特にそうなりやすいです。

 

 

 

私が問題にしたいのは、本当にその安全基準は信用に値するものなのかという事です。

 

 

 

日本では、他の国に比べ、電磁波の安全基準が低いと言われています。「危険」と「安全」の概念が違うのです。

 

 

 

このように基準が違うと、話し合ってもすれ違います。

 

 

 

従って、「電磁波安全派」が、何を根拠に安全だと主張しているのかを知る事は、非常に重要です。

 

 

 

相手の言い分を知らないと反論もできいないので、今回は趣向を変えて、総務省が「電磁波の安全性や危険性」をどのように考えているのかを紹介することにしました。

 

 

 

またそれに対して、疑問に感じる事や、おかしいと思う部分を指摘していきます。

 

 

総務省の主張する電磁波の安全性

 

 

総務省のHPで、「電磁波の安全性」について語られている部分を紹介し、要点をおさえます。

 

 

 

『電波と安心な暮らし 知っておきたい身近な電波の知識』より引用

 

 

 

 

 

これは電磁波のうちの「電波」に関する話です。

 

 

「電波」の位置づけはこちらで、「放射線」や「光」に比べると、周波数が少ないです。

 

 

 

 

 

電波は、放射線のように「電離作用 でんりさよう」がありません。その点に着目すれば、放射線に比べるとずっと安全です。

 

 

 

「電離作用」の説明はこちら。

 

 

電磁波(種類と周波数と波長)について分かりやすく説明してみたより引用

 

 

電離作用は、以下のように、「放射線が原子を通過する時に、電子を弾き飛ばしてしまう」働きの事です。

 

 

 

 

 

電子が弾き飛ばされてしまったので、残った原子は、プラスの電荷をもった原子(イオン)になります。イオン化と言います。

 

 

 

このような原子は、不安定です。

 

 

その為、安定した状態になろうとして、「他の原子」の電子を奪います。傘を取られた奴が、他の人の傘を取って帰る...みたいなもんです。

 

 

 

不安定な原子は、電子ドロボーになります。

 

 

 

この電離作用が、健康被害の最大の原因になります。

 

 

 

 

50年も研究してきたので、電波の「いい面」も「悪い面」も熟知しているそうです。

 

 

そして、生体への影響については、次のような作用が認められています。

 

 

 

 

 

 

 

比較的低い周波数には「刺激作用」があり、周波数が高い電波は「熱作用」があると書かれています。

 

 

 

  • 刺激作用

 

  • 熱作用

 

 

 

 

この2つは、「電磁波の人体への影響」として認められていますが、これ以外は認めていません。

 

 

 

これが、これから展開する話の、前提、基準になります。

 

 

次は、安全についての話です。

 

 

 

 

 

 

以下の部分に注目して下さい。

 

 

日常生活において浴びる電波は非常に弱く、刺激作用や熱作用を及ぼすようなレベルではない

 

 

先ほど説明した前提が反映されています。つまり、こういうことです。

 

 

 

電波は非常に弱い → 放射線や光に比べたら

 

 

刺激作用や熱作用を及ぼさない → だから害はないだろう

 

 

 

 

「刺激作用」や「熱作用」でないものは、いかなる理由も認めないので、それに該当しない報告は、次のような捉え方をされます。

 

 

 

枠で囲った、黄色の部分を見て下さい。

 

 

 

 

 

 

 

簡単に説明します。

 

 

「電波」は、以下のような健康への影響が問題になっています。しかし、これらは「刺激作用」や「熱作用」ではありません。

 

 

 

血液脳関門に及ぼす影響

 

記憶機能に及ぼす影響

 

脳腫瘍の発生に及ぼす影響

 

脳微小循環動態に及ぼす影響

 

睡眠に及ぼす影響

 

疫学調査

 

 

 

 

これらの影響は、素人が適当に主張している話ではなく、専門家が研究して分かったものです。電磁波関係の本にも、よく出てきます。

 

 

 

しかし、これに対して日本では次のように結論づけられています。

 

 

 

...を調べ、いずれも影響は認められないという結果を得ています。

 

 

 

調べた結果、各国の報告が認めるに値しなかった...そうです。

 

 

 

どちらを信じていいか分からなくなります。

 

 

 

で、国民の不安に対しては、次のような回答がされています。

 

 

 

 

 

 

ほとんどの人が安心するポイントを書きだします。

 

 

 

 

  • 「健康への悪影響」を示唆する研究報告があることは知っているが、「実験で再現」できないので、証拠としては認めない。

 

  • WHOも「健康への悪影響」は、研究による一貫性のある証拠は示唆されていないとしている。

 

  • 総務省が正当性を主張する時は、たいていWHOの見解を引っ張る

 

 

 

このような言い分は、よく見かけます。

 

 

 

多くの人は、この内容で「ふ~ん」と納得してしまうのかもしれません。

 

 

 

以上、総務省の見解を紹介しました。

 

 

 

本記事で紹介したのは、「総務省が公開している電磁波の情報」のほんの一部です。

 

 

 

 

何故、たくさんある情報の、この部分を取り上げたのかと言うと、「電磁波の安全性」が語られる時の理屈になっているからです。

 

 

 

企業が「電磁波の安全性」をアピールする時も、この部分が根拠にされます。あっちでも、こっちでも見られます。

 

 

 

また、「電磁波に対して不安を感じている人」が、参考にする情報でもあります。

 

 

 

電磁波に対して、「安心だ」と考えるのか、「楽観視してはいけない」と考えるのかは、この元になった総務省の見解に左右されるのです。

 

 

 

 

だから、「多くの人が参考にしている情報」を元に、電磁波の安全性について考えようと思いました。

 

 

 

ここからは、もう少し詳しくみていきます。

 

 

電磁波の生体への作用の種類

 

 

総務省のHPには、「電磁波の生体への作用」について、具体的な事が書いてあります。

 

 

以下は、刺激作用、熱作用、非熱作用の詳しい説明です。

 

 

『総務省 電波の人体に対する影響』より引用

 

 

 

4 電波の生体に対する影響

 

 

電波は、エックス線などの電離放射線と違い、物質の原子をはぎとる電離作用を引き起こしません。では、まったく影響がないかといえば、短期的な影響として、次のものがあります。

 

 

1 刺激作用

 

低周波(100kHz(キロヘルツ)以下)のきわめて強い電波を浴びることにより体内に電流が流れ、“ビリビリ”“チクチク”と感じる、刺激作用のことが知られています。

 

この周波数帯は、船舶の航行用等の特殊な用途に使用されています。

 

 

2 熱作用

 

 

高周波(100kHz(キロヘルツ)以上)のきわめて強い電波を浴びると体温が上がります。この原理を応用したのが電子レンジです。

 

 

 

なお、携帯電話基地局や放送局などから発射される弱い電波を長期間浴びた時の健康影響(非熱作用)については、現在のところ、熱作用による影響以外に根拠を示すことのできる影響は見つかっていません。

 

 

こんな図もありました。

 

 

 

 

 

 

この3つの作用を、私なりに整理してみました。

 

 

 

 

 

「非熱作用」が認められていないのは困ったことです。

 

 

 

...というのも、以前紹介した、

 

 

 

「電磁波を浴びると、静電気がたまり、それがビタミンCを流出させ、免疫力が低下する」という話も、

 

5Gの空間では、生体は健康的な生活を送ることはできません。

 

 

 

「60Ghzの電磁波を浴びると、ヘモグロビンが酸素とくっつかなくなり、酸素の利用障害が起こる」という話も、

 

【原因不明】免疫力が低下したかもしれないと思った時に参考になるサイト

 

 

 

 

どちらも、温度の上昇が直接の原因ではありません。刺激とも違います。

 

 

 

だからカテゴリーは、「非熱」になるでしょう。

 

 

 

熱の作用がないので、軽んじられます。

 

 

 

電磁波を安全だとする根拠は、熱作用とその安全基準

 

 

一方で、「刺激作用」や「熱作用」の方は認められています。「熱作用」は特にです。

 

 

 

そして、熱作用は認めるけど、それも「電波防護指針」によって守られているので、大丈夫である...という理論展開になります。

 

 

 

こちらにも、そのような事が書いてあります。

 

 

 

8 電波の健康リスク

 

 

健康リスクとは、人間が特定の有害性によって被害を受ける見込み、あるいは可能性をいいます。有害性とは人の健康に害を与えうるもの、あるいは状況のことをいいます。

 

 

無線通信に使われている電波の健康への影響(有害性)で、現在はっきりしているものは熱作用に関連するものです。

 

 

熱作用については、前述“5.安全のための基準”で説明しましたように、電波防護指針により守られていますので、熱作用により健康に悪影響が生じることはありませんし、がんやその他の健康に対して悪影響を及ぼすとの根拠は見つかっていません。

 

 

電波は、1888年にヘルツ(ドイツ)が電波の存在を火花放電発生器で実証してから100年以上いろいろな研究や実験をして、その性質はよくわかっています。

 

 

また、健康への影響についても50年以上研究、実験がされ、現在も世界保健機関(WHO)の国際電磁界プロジェクトなどで多くの研究が進められています。

 

 

 

そこで、3つの作用のうち、最も重視されている「電磁波と熱の関係」について調べてみました。

 

 

「生体」と「機器」への影響は別々に考えます。

 

 

まずは、分かりやすい「機器」の方から。

 

 

電磁波の機器への熱作用

 

 

 

電磁波、熱...と聞くと、多くの人は、「電子レンジ」を思い浮かべると思います。

 

 

 

しかし、それはありがちなので、「電子レンジ」以外で、電磁波が熱を引き起こす例を紹介します。

 

 

 

何年か前にイタリアで起こった話で、世界丸見えTV特捜部の2014年8月11日に放送されたものです。

 

 

 

動画(12:18~19:02)

 

 

 

 

内容を文字お越しします。

 

 

一体、何が起こっているのか?

 

 

専門家も首をかしげる不可解な事件。そんな常識や科学では解明できない事件ばかりを集めた番組が「説明のつかない事件簿」。

 

 

まず、最初の怪奇事件の現場は、イタリア、シチリア島にあるカンネート村。

 

 

人口わずか180人、民家38軒という小さな村だ。

 

 

2003年12月23日、住民を恐怖のどん底に陥れる、その事件は始まった。

 

 

住民:「家族で食事をしていると、突然ヒューズボックスが燃え上がったんだ。」

 

 

 

 

住民:「うちの場合は、突然コンセントが燃え出したんだ。まだ建ててから半年も経っていない家なのに...。」

 

 

 

 

 

 

原因不明の不審火が、村中で次々と発生した。わずか3か月の間に、その数なんと50件。

 

 

何者かが火をつけて回った様子もない。この小さな村で、一体何が起きたのか。

 

 

 

騒ぎを聞きつけ、マスコミも駆けつけた。

 

 

すると、テレビカメラの前で、またしてもヒューズボックスが発火。さらに、爆発が起こった。

 

 

 

村長:「もしかしたら、原因は電気関係かもしれないと考えました。そこで電力会社に要請して、村への送電をストップしたんです。」

 

 

 

 

これで平穏な暮らしが戻ってくるはずであった。しかし...

 

 

調査員:「村にある電気モーターが異常なほど熱を持って、最後は燃えだしてしまいました。村の電気が切られているのにです。」

 

 

 

村長:「そうなんです。電気を止めても火災が続いたんです。もう常識では説明できません。何かがおかしい。」

 

 

 

 

そして事態は、さらに不気味さを増していく。

 

 

 

住民:「寝ていたら、マットレスが突然燃え出したんだ。もう、怖くて村を逃げ出したよ。」

 

 

 

 

 

なんと今度は、家具や、ソファ、ベッドまでもが燃え始めたのだ。

 

 

 

恐怖に怯えた人々は、この村は祟られているのではないかと疑い始めた。

 

 

 

そして村人達は、驚くべき人物に救いを求めた。それは、カトリック教徒の指導者、時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世である。

 

 

 

地元教会:「法王に励ましのお言葉をいただけないかお願いしたところ、寛大にも応えてくださいました。村の方々もどれだけ心強かったことか。」

 

 

 

ところが、これでも事態が好転することはなかった。その後も火災は増え続け、不審火の総数は、ついに300件を超えた。

 

 

 

 

 

この事態に、ついにイタリア政府が動いた。村人全員をホテルに避難させ、徹底的な調査を開始したのだ。一体、原因は何なのか?

 

 

 

調査の結果、驚くべき事実が判明した。

 

 

 

火災が起きる時には、勝手にウインカーがついたり、ドアロックが開閉される等、車やパソコンに誤作動が、同時に起こっていたのである。

 

 

さらに、村の周辺で様々な計測を行ってみると、驚きの結果が現れた。

 

 

 

なんと、自然界では起こりえないレベルの強力な電磁波が計測されたのだ。だが、電磁波と不審火にどんな関係があるというのか。

 

 

 

 

軍事技術作家:「例えば、最新兵器の中には、強力な電磁波を発生させて、電気回路を破壊するものが存在します。こうしたものによって、火災が起こることは、十分に考えられます。」

 

 

 

 

そして、ソファーやベッドが燃え出したのは、中のスプリングが電磁波に反応した可能性もあるという。

 

 

 

 

だが、何故この村に強力な電磁波が発生しているのか。

 

 

 

1つ考えられるのが、アメリカ軍の存在。

 

 

 

実は、この村の北の海域は、アメリカ海軍が日常的に軍事演習を行っている場所。もしや、軍事的な何かが関係しているのか。

 

 

 

 

さらに、こんな目撃情報も飛び出した。不審火と同じ時期に、彼は見た事もない謎の飛行物体を目撃したという。

 

 

 

住民:「その飛行物体は、不思議な光を放ちました。するとその直後、肌に焼けるような痛みを感じたんです。」

 

 

もしや、UFOが強力な電磁波を発したのか?

 

 

 

 

謎が深まる中、事態は急展開をみせる。

 

 

 

2005年5月、1年5か月も続いた不審火の発生が突然止まったのだ。それは、政府が調査に乗り出して、間もなくのことであった。

 

 

 

 

 

ジャーナリスト:「タイミングから考えても、不審火が自然に収まったとは、とても思えませんでした。」

 

 

 

 

住民達は、ようやく我が家に帰る事ができたが...

 

 

 

住民:「結局、明確な答えを得ることはできませんでした。私達や子供達の健康にどんな影響をおよぼすのか、これから先、この村で安全に暮らせるかどうかも分からないのです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

生体と機械はメカニズムが違いますが、電磁波が熱を生じさせる様子がよく分かる話です。

 

 

 

同時に、機械やコイル状のものが発火するレベルでも、生体には表面的には目立った変化が見られないことも証明しています。

 

 

 

だから電磁波の健康へ影響として、最も注目すべきは「熱作用」であり、

 

 

その作用も、生体には表面的な変化が見られないから問題はない、証明できない...とされやすいと言えます。

 

 

 

でも、それなら放射能も同じです。

 

 

 

ほとんどの場合、あれを浴びても表面的には何も起こっていないように見えます。

 

 

 

しかし、こちらの場合は、「今は問題なくても、後から後遺症が出る」...等と言って注意勧告されます。

 

 

 

表面的には健康への影響は確認できませんが、それでも私は、ここに住む人達の健康が心配です。

 

 

 

そして、この時の電磁波の周波数も知りたいです。

 

 

 

どちらにせよ、目に見えないものは要注意ですね。

 

 

 

私が今気になっているのは、「携帯電話の基地局」や、「スマートメーター」です。

 

 

 

スマートメーター自体は、30分に一度、情報を送信するので、それ以外の時は、他の機器に比べると、電磁波はそんなに高くない...という調査もあります(Wi-Fiや携帯の方が強いようです)。

 

 

ふくろう不動産 スマートメーターの電磁波を実際に測ってみました

 

 

 

 

 

以下の動画は、以前も紹介しましたが、34:00から、事故情報データバンクシステムの、スマートメーターの情報を取り上げています。

 

 

 

 

 

 

これは電磁波なのか、電気の問題なのか分かりませんが、気になったので紹介しておきます。みんなが知っておくべき情報なので。

 

 

 

ここまでは、機器への熱作用について紹介しました。

 

 

次は、生体への熱作用についてです。

 

 

電磁波の生体への熱作用

 

 

 

生体と機械はメカニズムが違うので、同じ作用でも別に考えないといけない...と言われています。

 

 

 

生体への熱作用は「ストレス」と、それによる「行動の変化」です。先に紹介した説明を簡単にします。

 

 

 

 

 

電波が生物に当たる

一部は体内に吸収されて、そのエネルギーが熱となる

(電波が強い場合)

発熱量が大きいので体温が上昇する

体温上昇によるストレスにより、動物の行動パターンが変化する

 

 

 

 

 

 

変化するのは「行動」であり、「体の状態」「健康状態」の変化については、言及されていないので不明です。

 

 

 

 

 

電磁波の生体への刺激作用

 

 

ついでなので、「刺激作用」も簡単に説明します。

 

 

 

 

生物が電波にばく露される

微量ながら電流が生じる

(強い電波にばく露され、電流の大きさが一定を超える場合)

神経や筋の活動に影響を与える

 

 

 

 

ビリビリ、チクチクと感じるようです。

 

 

 

一方、機械の方は、直接電磁波を当てると電流が流れるものなのか...その辺はよく分からないです。

 

 

 

でも、電流が流れる事で機械が壊れる事はあります。

 

 

 

電子部品を扱う工場に勤めると、精密機械に「静電気」が流れないように、アース線をつけたりします。ちょっとの電流でも壊れるみたいです。

 

 

 

「静電気」は代謝異常を起こすので、生体にとっても問題ですが、壊れるスピードの点では、機械の方が弱いと言えます。

 

 

 

ただ、電磁波を浴びることで機械に電流が流れるのかは、分からないです。

 

 

 

疑問1:熱作用や刺激作用はあまり感じない

 

 

ここまでの話を元に、私が疑問に思っている事をお話します。

 

 

私が電磁波によって体調を崩したという事は、以下の記事でお話しました。

 

体調不良が電磁波によって悪化。気づいて対策するまでの過程。

 

 

 

私は人よりも電磁波に対して弱い体だと思うのですが、その私でも「刺激作用」や「熱作用」はとくに感じないのです。

 

 

 

赤外線等、周波数の高い「光」であれば、温かいと感じますが、「電波」では熱を感じた事はありません。

 

 

 

 

物を温める「電子レンジ」の前に立っても、何も起きませんし、「IHクッキングヒーター」も平気で使えます。

 

 

 

「温度が高くなる機器」の側にいれば、その熱は伝わってきます。

 

 

 

しかし、これらを使う事によって生じた電磁波から、自身が発熱し「なんか熱いな」...等とは感じません。

 

 

 

また、周波数の低い物の側にいる時、刺激作用も感じません。

 

 

 

昔、気功治療をした時や、接骨院の電気治療をした時くらいです。これらは、刺激といっても非常に弱いし、不快でもありません。

 

 

 

人によって違うのかもしれませんが、私の場合はこんな感じです。

 

 

 

でも、Wi-Fiの親機の使用では具合が悪くなりました。集中力の低下、睡眠障害等の、複数の症状が急に現れて、使用を止めるとおさまりました。

 

 

 

これらは、どう考えても、熱や刺激ではありません。

 

 

 

辻褄が合わないので、全く意味がわからないのです。

 

 

 

理由がハッキリしないと、対処も考えられないので困ります。だから原因を探し中です。

 

 

 

以下のサイトでは、電磁波(電場と磁場)が、体に与える影響が図になっています。

 

『Denjiha Clinic 人は電気仕掛け』より引用

 

 

 

 

 

電場が「刺激作用」で、磁場が「熱作用」という事でしょうか。

 

 

 

補足になりますが、人体は直流です。詳しくは以下の記事で。

 

電磁波(電界・磁界)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

 

疑問2:周波数の数値は、あまり関係ないかもしれない

 

 

電磁波について調べていると、矛盾が多くて、何が正しいのか分からなくなってきます。

 

 

 

最近思うことなのですが、単純に「周波数が高い・低い」「強い・弱い」だけで考えると、電磁波の生体への影響の本質から遠ざかるような気がします。

 

 

 

ちょっと次の図を見て下さい。

 

 

 

 

「ミリ波」は、30GHz~300GHz帯を指しますが、厳密な区分けではないので、5Gの28GHz帯も「ミリ波」と呼ぶそうです。

 

 

 

この図は、総務省の「3つの作用」の説明を元に、周波数ごとに分けた図です。元になった文章がこちらです。

 

 

『総務省 電波の人体に対する影響』より引用

 

 

 

4 電波の生体に対する影響

 

 

電波は、エックス線などの電離放射線と違い、物質の原子をはぎとる電離作用を引き起こしません。では、まったく影響がないかといえば、短期的な影響として、次のものがあります。

 

 

1 刺激作用

 

低周波(100kHz(キロヘルツ)以下)のきわめて強い電波を浴びることにより体内に電流が流れ、“ビリビリ”“チクチク”と感じる、刺激作用のことが知られています。

 

この周波数帯は、船舶の航行用等の特殊な用途に使用されています。

 

 

2 熱作用

 

 

高周波(100kHz(キロヘルツ)以上)のきわめて強い電波を浴びると体温が上がります。この原理を応用したのが電子レンジです。

 

 

 

なお、携帯電話基地局や放送局などから発射される弱い電波を長期間浴びた時の健康影響(非熱作用)については、現在のところ、熱作用による影響以外に根拠を示すことのできる影響は見つかっていません。

 

 

 

この文章のうち、何回読んでも分からないのが、次の部分です。

 

 

 

刺激作用は、低周波(100kHz(キロヘルツ)以下)のきわめて強い電波

 

熱作用は、高周波(100kHz(キロヘルツ)以上)のきわめて強い電波

 

非熱作用は、携帯電話基地局や放送局などから発射される弱い電波

 

 

 

 

刺激作用と熱作用が「きわめて強い電波」なのに、携帯基地局や放送局は「弱い電波」と書かれています。

 

 

 

でも、後者の特に基地局は、周波数で言えば高いと思うのですが...。

 

 

 

こういうのが良く分からないです。

 

 

 

電磁波の健康被害は「非熱作用」に注目する必要がある

 

 

機器は熱や微量の電流でも壊れるけど、生体は表面的には変化が見られません。

 

 

このことから、生体と機器はメカニズムが違う、電磁波が機器に影響があったとしても、生体はそこまで心配いらない...と考える人もいるでしょう。

 

 

 

しかし、私からすれば、実際に影響があるかどうかの問題なので、「メカニズムの違い」を理由に、話を終わらせるのはよくないと思います。

 

 

 

違ったら違ったなりの影響がある...と考えます。実際に、具合が悪くなる人がいるのですから。

 

 

 

電磁波の健康被害は、熱や刺激以外の部分にあると思うので、次は「非熱作用」について、色々と考えていきます。

 

 

電磁波の健康被害の体験や研究が無視される仕組みと、安全神話を作る人脈