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試してみたらこうなった

虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

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サプリメント肯定派が批判される理由は正当なのか検証してみた 
サプリメント肯定派が批判される理由は正当なのか検証してみた 

 

私は糖質制限やサプリメントで健康管理をしているので、その方法をブログで紹介しています。

 

 

なので、健康相談のメールやコメントがよく届きます。

 

 

内容は様々ですが、サプリメントに対して不安をもたれている方は結構多いです。

 

 

 

最近も「鉄をサプリメントで摂取する事」の問題点を指摘されました。

 

 

 

何故「鉄」かと言うと、私が以下のような記事を書いているからです。

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

読んでいない方の為に内容を簡単に説明します。

 

 

 

私は女性なので、生理によって毎月「鉄」と「タンパク質」を失います。

 

 

 

生理がある女性は「鉄不足」になりやすいのです。

 

 

 

この「鉄不足」を放置すると、様々な慢性疾患につながります。

 

 

 

また、「鉄不足」で妊娠、出産をすると「産後うつ」の原因になったり、生まれてくる子供の健康状態にまで影響します。

 

 

発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは

 

子供の歯並びが悪くなる真の原因。骨格的な不正咬合の予防は母親にかかっている

 

 

 

失ったら食事から摂取すればいいだろう…と思われるかもしれませんが、食事に含まれる量では足りません。微量なので歯が立たないのです。

 

 

 

生理がある女性の場合は、サプリメントを使わないと鉄不足の解消は難しいです。

 

 

 

私も鉄のサプリメントを飲むまでは、鉄が足りているかどうか測る「フェリチン」は低いままでした。

 

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

 

私が鉄不足の問題点に気付き、鉄のサプリメントを飲むキッカケになったのは、藤川徳美医師です。

 

 

 

心療内科のお医者さんで、栄養療法も積極的に行なわれています。

 

 

 

彼のfacebookや本は、私が行なっている糖質制限や、メガビタミン等の知識が豊富につまっており、常に勉強させてもらっています。

 

 

 

藤川医師やその他の人の情報を参考に、鉄を始めとしたサプリメントを飲んで1年半経ちました。

 

 

これで結果がでなければ肯定はしませんが、

 

 

 

サプリメントを飲む事によって、食事だけでは起こらなかった良い変化が次々と起きているので、鉄に限らず、私はサプリメントを利用する事は良い事だと思っています。

 

 

 

何を飲んでどうなったか…という途中経過は以下の記事に書いています。

 

私が2017年に飲み始めたサプリメントと、変化した健康状態

 

 

 

私は鉄不足をサプリメントを使って解消する事はもちろん、その他のサプリメントの使用もブログで肯定しているので、不安な人にはなるべく細かく説明するようにしています。

 

 

 

似たような質問が多いので、読者さんのやり取りを元に、「鉄をサプリメントで摂取する事の問題点」に対する私の考えを3回にわたって記事にしました。

 

 

ウコンが原因と見られる肝臓の障害は、本当に鉄が問題なのか考えてみた

 

 

サプリメントを過剰摂取しても問題ないケースと、その結果について

 

 

良い栄養状態の判断基準

 

 

 

 

このようなやり取りは何度かあるのですが、いつも違和感を感じていました。それは以下の2点です。

 

 

 

 

  • サプリメントの摂取に対する恐れが過剰

 

 

  • 鉄をサプリメントで摂取する事に対する批判が、的外れ

 

 

 

 

 

鉄をサプリメントで摂取する事や、藤川医師を批判している記事を、これまでも何度か見てきたのですが、それも同じ傾向です。

 

 

 

 

わざとやっているのか、誘導されてそのようにしているのか分かりませんが、

 

 

 

どちらにせよ、これによって損をするのは、「正しい情報を必要とする人達」なので、そのカラクリを解説しておきます。

 

 

 

 

一応、前回の続きになるので、先に3つの記事を読む事をおすすめします。

 

 

 

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藤川徳美医師の主張について

 

 

 

藤川徳美医師と言えば「鉄」で有名ですが、彼の記事、動画、本を調べると、鉄だけを勧めているわけではありません。

 

 

 

男性のうつは糖質過多が圧倒的…とも発言されているので、同じ症状でも原因が違う事、対処法が違う事をしっかり把握されています。

 

 

 

様々な情報を発信されていますが、心療内科の先生なので、必然的にその分野の疾患を改善させた話を語られる事が多いです。「うつ」とか「パニック障害」とか「統合失調症」…等です。

 

 

 

従って、これらの疾患の原因である「糖質過多」や「鉄不足」の患者さんと接する機会が多いので、その改善策に「糖質制限」や「鉄不足の解消」が目立つのは当然と言えます。

 

 

 

 

「鉄不足の症状」にフォーカスして掘り下げている時は、鉄不足とその危険性を強調されます。

 

 

 

ですが、これは「問題」に対する「解答」を述べられているのですから、理論的におかしくはありません。

 

 

 

 

しかし、人によっては、その様子が「いかなる時も、どんな人に対しても、鉄だけが大事であるかのように主張している」ように見えるのかもしれません(私には見えませんが…)。

 

 

 

 

前回も言いましたが、

 

 

 

 

藤川医師が「鉄不足とそれによる問題」を強調される時は、最初から最後まで話をきちんと読むと、「鉄不足の症状」について語られている時です。

 

 

 

サプリメントを使う場合は、どのくらいの量を、どのくらいの数値まで摂ればいいのか、具体的な数字でハッキリと示されています。しかも、その根拠は大勢の患者さんです。

 

 

 

また「症状の原因」が違う時は、それに合致する栄養素が必要である事を詳しく述べられています。他のミネラルだったり、ビタミンだったり、タンパク質だったり…。

 

 

 

いつも鉄だけを強調しているわけではありません。

 

 

 

私には「質的な栄養失調」にならないようにする為に、全ての栄養素について、時間をかけて満遍なく説明されているように見えます。

 

 

 

「質的な栄養失調」とは、

 

 

 

糖質過多、タンパク質不足、脂肪酸不足、ビタミン不足、ミネラル不足

 

 

 

…のことを指します。ちなみに、バランスよく食べている人は、この状態になっています。

 

 

 

しかし、栄養素は種類が多いので一度に全てを語るのは困難です。

 

 

 

それに、物事には事を円滑に進める為の優先順位というのがあります。要となる情報から順番に説明していった方がいいわけです。

 

 

 

このケースで優先して発信した方がいい条件とは、例えば、

 

 

 

  • 多くの人がわずらっている疾患に関わる栄養素

 

 

  • 多くの人が不足しやすい栄養素

 

 

  • タンパク質等の、働きの軸となる栄養素

 

 

  • 重要なのに社会的認知度が低い栄養素

 

 

 

・・・です。日本人の場合は、タンパク質不足、鉄不足、ビタミンB群不足、糖質過多です。

 

 

 

従って、藤川医師は、鉄だけでなく、これらの栄養素についても繰り返し述べられています。

 

 

 

既に多くの人が認識していて、問題視しているならいいですが、ほとんどの人は無関心です。そして、それを起因とする疾患が蔓延しています。

 

 

 

ここを改善せずに他の栄養療法をやると効率が落ちますし、そのせいで、ザルで水をすくうような効率の悪い健康法をしている人も大勢います。

 

 

 

 

ハッキリ言って、時間手間の無駄です。

 

 

 

 

それは、糖質過多やタンパク質不足を放置して健康食品を飲んで、虚弱体質が改善しなかった私にも当てはまります。

 

 

 

多くの人がこのような無駄な事をしなくても済むように、優先順位の高い情報は社会認知されるまで、何度も繰り返し強調するべきでしょう。(そのせいで、他の情報を紹介するのが遅れたとしても、それはそれで、「他にも大事な事はあるよ、これだけじゃないよ」と一言言って、後で説明すれば済むことです。その後で述べる内容も、優先順位の高い事をしていなければ効果が薄れるわけですから。)

 

 

 

知っている者の責任として私でもそう思います。

 

 

 

関心の無い人に対しては何度も繰り返し言う必要があるのです。

 

 

 

しかし、だからといって、その「強調している事」だけが全てなわけではありません。

 

 

 

話を戻しますが、藤川医師が鉄過剰について述べられている時、それは「鉄不足の症状」にフォーカスしているからこその、回答なのです。ちまたにある「〇〇を摂れば全て良くなる」的な内容では一切ありません。

 

 

 

鉄に限らず、その他のミネラル、ビタミンも重要であることは何度も繰り返し述べられています。これは熟読している人なら理解できます。

 

 

 

彼は大局的には、「質的な栄養失調」を改善させる事が大事であると主張されています。つまり、糖質過多、タンパク質不足、脂肪酸不足、ビタミン不足、そしてミネラル不足は良くない…という意味です。

 

 

 

その中で、日本人が優先的に改善した方が良いことの1つとして、鉄不足やビタミンB1の不足が挙げられているのです。これらは、あくまで局所です。

 

 

 

鉄不足だけを気をつけろとか、単体で特定の栄養素だけを摂れ…等とは言っていません。

 

 

 

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藤川徳美医師がfacebookや本で主張している事を検証してみた

 

 

 

ここで、藤川医師が実際にどのように語られているのか、記事や書籍をいくつか見ていきます。

 

 

 

以下の記事では、欧米人は鉄不足が稀である事を指摘されています。そして、鉄ではなく、彼らが不足しやすい栄養素について述べられています。

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2014年12月28日』より引用

 

2-2.経口投与

 

 

鉄剤経口投与は必要量だけトランスフェリンと結合し、吸収される

 

鉄剤経口投与による遊離鉄過剰は理論的にあり得ない

 

 

鉄過剰症の判断はフェリチン値

 

鉄経口投与で過剰症にはなりにくい(溝口徹先生の講演資料ではほぼならないと記載)

 

欧米の基準ではフェリチン100以下は鉄不足

 

欧米では鉄不足は少ない様子、アメリカの栄養療法の本でも、亜鉛不足、マグネシウム不足、ヨウ素不足、リチウム不足、の次に鉄不足が記載されていた

 

 

→肉食が主体の欧米では、ベジタリアン以外は鉄不足にならない

 

 魚介類摂取が少ないため、亜鉛、マグネシウムが不足しやすい

 

鉄不足より鉄過剰への言及が多い

 

 

 

 

 

以下の記事では、目標値に達する期間と、それに達したら鉄を終了する事が書かれています。

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2015年7月27日』より引用

 

 

ちなみに50歳以上の女性でも10-20%に鉄不足を認めますが、鉄剤投与6-12ヶ月でフェリチン値は十分上昇するため、その時点で鉄剤処方は終了となります

 

 

 

 

また、症状に合わせて治療法を選択する事も書かれています。栄養療法だけ、鉄だけ、ではありません。

 

 

 

『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった / 著者:藤川徳美』より引用

 

 

それでは、初診時で、フェリチン値が31~50の人はどうでしょうか。

 

 

私の基準では、鉄不足という判断になりますが、一般的にはギリギリのラインかもしれません。

 

 

いずれにせよ、フェリチン値はまず、50超えを目標として、鉄剤を処方します。

 

 

こうした、フェリチン値は低いが、極端に低くはないという患者さんの場合には、栄養以外の問題、つまり、睡眠の問題や、家庭や職場の人間関係などの心理社会的因子の関与も大きい可能性がありますので、それに適した療法を併用しながら様子をみていきます。

 

 

 

(59p)

 

 

 

 

以下は、男性や閉経女性の鉄剤投与への慎重さが伺えます。

 

 

男性の鉄不足は極めて稀です。極端な低タンパク食やベジタリアン、もしくは痔出血がある人などに生じる場合があります。

 

 

女性と異なり、鉄剤投与によりフェリチン値は速やかに上昇します。

 

 

この症例の場合、毎月フェリチンが10ずつ上昇しています。

 

 

このような患者さんに、年単位で鉄剤を漠然と投与してしまうと、鉄過剰症のおそれもあります。

 

 

ですから、男性、そして50歳以上の女性は、フェリチン値を見ながら、どの時点で鉄剤をやめるかの判断が重要となります。

 

 

一方、月経で鉄を失う15歳から50歳までの女性は、いくら鉄剤を継続しても、フェリチンが100に届かない人が多く、鉄過剰症の心配はほとんどないでしょう。

 

 

(143p)

 

 

 

また、過去のインタビュー動画をみても、男性はあえて鉄剤を飲む必要がない人がほとんどだと述べられていました。

 

 

 

色々調べましたが、

 

 

 

フェリチンが充分ある閉経女性や男性は飲む必要はない、鉄が足りている欧米人のような人は、鉄よりも別の栄養素を摂る事が適している・・・としっかり説明されています。

 

 

 

 

 

く ど い ですが、

 

 

 

藤川医師、そして、それに影響を受けている人達が、鉄サプリを飲むように勧めている対象は、「フェリチンが少ない人」です。

 

 

 

藤川医師はどんな人が飲めば良いのか、どのようにして量を調節し、どういう結果になったのか、大多数の患者の例を具体的に出しながら、フェリチンの目安、フェリチンを測れる病院、サプリも複数メーカを提示されています。

 

 

 

中学生程度の国語力があれば、どこからどう見ても、「鉄不足じゃない人まで鉄を摂りなさい」…等と主張されていないと読み取ることができます。

 

 

 

これが「鉄は必要だから誰でもたくさん飲みましょう」等と言っているなら、確かに危険です。それなら私も警戒します。

 

 

 

しかし、そんな主張はしていないのですから、警戒も批判もする必要がありません。

 

 

 

その情報を一切読まずに、危険危険と言っている人達に違和感を感じます。

 

 

 

 

批判するだけ批判しておいて、「藤川医師も誰でも飲めとはいっていないと思いますが…」的な事を付け加えられていたりますが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら問題ないだろうが

 

 

 

 

・・・と彼の情報を読み込んでいる私は思うわけです。

 

 

 

「ある問題行動をしていない」のにも関わらず、まるでその行動を行なっているかのように決め付け、それに対して文句を言っているのですから、空論もいいところです。

 

 

 

この件で言えば、「フェリチンが不足していて鉄が必要な人に鉄サプリを勧めている」という事実があるにもかかわらず、

 

 

まるで、「不特定多数に鉄サプリを際限なく勧めている」かのような言い方で、過剰!危険!とわめいているのです。

 

 

 

 

全てひとくくりにして「鉄サプリの摂取を勧めるのは危険」とするのは、誤解を与える表現です。

 

 

 

 

これは、藤川医師や鉄をはじめとするサプリに対して、「悪イメージ工作」を行なっているようなものです。

 

 

 

 

こうやって騒ぐことによって「サプリメントを摂った方が良いと主張する奴は、頭のおかしい奴である」というイメージ付けを行なっているともとれます。

 

 

 

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過剰の基準

 

 

前回、ミネラルは複合的に比率よく摂取する必要がある事をお話しました。

 

 

 

単体で過剰摂取をすると、他のミネラルの吸収を妨げたり、体に不具合が起きるからです。

 

 

それはそうなのですが、この一面だけを見て「単体の大量摂取=過剰だ」と反応するのは間違いです。

 

 

 

前提条件によっては、単体の摂取であっても過剰にはなりません。

 

 

 

 

ある単体が、他の物質に比べて過剰に欠けていたら、他のもの以上に補う必要があります。

 

 

 

例えばA、B、C、Dがマイナス2で、Eがマイナス5だった場合、A~Eを全てプラス2ずつ摂っていたのでは、Eだけはマイナス3のままです。

 

 

 

この場合、マイナスが多いEだけプラス5にするのは適切です。

 

 

 

 

日本人は鉄不足に対する国策が行なわれていないので、生理がある女性は鉄不足になりやすいです。

 

 

不足になりやすい環境だからこそ、多く摂る必要があります。欠けたままにしておく方が問題です。

 

 

 

これが仮に、不足分以上に、プラス6とか10とか摂っていたら問題かもしれませんが、そんな事をしろとは言っていないわけです。

 

 

 

Eはマイナスが他と比べて多いから、満ちるまで摂りましょう…と言っているので問題はありません。

 

 

 

大量=過剰 ではなく、

 

許容量を越えた=過剰 なのです。

 

 

 

従って、大量であっても許容量に達していなければ不足になり、反対に、少量であっても許容量を越えていればそれは過剰にあたります。

 

 

 

・・・このように、条件によって「過剰の基準」は変わります。

 

 

 

 

そして、大量と言っても、見境なしに飲めとは主張されていません。1日に摂るサプリの量を具体的に提示されているので、その容量を守って、数ヶ月かけて、上げていけば安全です。

 

 

 

 

量だけを見て、「過剰だ、過剰だ」と判断するのは考えが浅いと思います。

 

 

 

 

鉄単体を許容量を越してまで摂れとは言っておらず、1度に飲む適切な量を示し、合わせて「質的な栄養失調」を改善させるようにと主張されているにも関わらず、

 

 

 

どういうわけか、「いつも鉄だけをサプリで過剰に摂れ」と言っているかのように解釈し、それ対して、「鉄の過剰摂取は危険」だの、「サプリメントで摂る事は危険だ」と反応している人達がいます。

 

 

 

これは、「他のに比べてEは3少ないから、満ちるまでサプリで補いましょう」…と言っているのに、

 

 

「いかなる状況でも、Eだけを過剰に摂れ」と言っているかのように解釈し、それに対して、「Eだけ多めに摂っている、過剰だ、危険だ」と言っているようなものです。

 

 

 

 

これっておかしいと思いませんか?

 

 

 

時々、鉄をサプリメントで補う事や、サプリメント自体を否定しているサイトを紹介されるのですが、その内容を読んでみると決まってこのパターンです。

 

 

 

その様子を見て、臨床で効果がある方法で、しかも問題のない量を提示しているにも関わらず、それでも過剰に否定するか?・・・といつも不思議に思っていました。

 

 

 

 

しかも、フェリチンが足りて症状が改善すれば鉄を減らし、中止する方向にしている事も書かれているのにです。

 

 

 

それでも「長期間摂ったらどうなるかわからない」等と言って、行なわない対応の結果起こる事を心配するわけです。

 

 

 

 

だから誰もそんな事をしろとは言っていません。

 

 

 

的外れな事を根拠に叩いているのです。

 

 

 

この話は、糖質制限のバッシングを彷彿とさせます。

 

 

 

 

有益な情報に対する批判の仕方

 

 

 

糖質を中途半端に減らして(つまり糖質を食べながら)、タンパク質や脂質をタップリ食べ続ける事で慢性疾患になったり、死亡率が上がったりするデータがあります。

 

 

 

このような食事は、「緩い糖質制限」に等しいです。そして、「糖質制限ダイエット」もこの部類に属します。糖質の減らし具合が甘いからです。

 

 

 

この「緩い糖質制限」は、糖質を徹底的に制限した「スーパー糖質制限」とは内容も結果も全く異なります。私は両方実践したのでよく分かります。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

「緩い糖質制限」は慢性疾患のリスクがありますが、糖質を徹底的に制限した状態でタンパク質や脂質を多く摂取する「スーパー糖質制限」は健康になります。

 

 

 

また、体質改善もできますし、癌や難病の治療にも応用できます。

 

 

 

 

その違いが分かっていながら、糖質制限否定派は

 

 

「糖質を中途半端に減らして(つまり糖質を食べながら)、タンパク質や脂質をタップリ食べ続けて慢性疾患になったり、死亡率が上がったりするデータ」を持ち出して、全く違う習慣である「スーパー糖質制限」まで危険であるかのように叩きます。

 

 

 

違うわけですから、その根拠で「スーパー糖質制限」が叩かれる筋合いはないわけです。

 

 

 

何度、「批判の根拠は、スーパー糖質制限に該当しない」と主張しても、違うデータをネタに叩く事を止めません。

 

 

 

これは、批判する事が目的で、理由は何でもいいと見て間違いないでしょう。

 

 

 

だから正確でなくても、それらしいものであれば根拠に使うのです。

 

 

 

 

「鉄を許容量を越えてまで摂れ」とは主張していないのに、「過剰に摂取しろ」と主張しているかのようにすり替えて、批判の根拠にするのも同じです。

 

 

 

その叩かれる根拠が間違っているのですから、批判される筋合いはありません。

 

 

 

だから、見ていて違和感を感じていたのです。

 

 

 

 

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サプリメントの長期間摂取に対する不安

 

 

 

詳しくは前回の記事に書いたのですが、サプリメントの長期間の摂取を心配する人がいるので、栄養を食事以外から長期間取ったらどうなるか・・・についても話しておきます。

 

 

 

私がもし健康食品でミネラルを何十年と飲んで健康な人達の事を見ていなければ、もしかしたら10年、20年と長期で摂った場合、不都合があるのかな?…等と考えたかもしれません。

 

 

 

しかし、私はミネラルを適切に大量に長期間摂った人が健康で若々しい状態を維持している事を知っています。

 

 

 

従って、不足している人に適切な量を与えた場合、それが例え世間一般の基準とかけ離れていても安全だ…と言われたら納得できます。

 

 

 

また、ミネラルではないですが、メガビタミン実践者が長寿であり、それを批判した医師達が短命だった事も知っています。

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2017年12月18日』より引用

 

 

メガビタミン実践者は皆、長寿で生涯現役だった。

 

 

三石先生95歳、ホッファー92歳、ポーリング92歳、ロジャー・ウイリアムス95歳。

 

 

ポーリングを批判した医師達のほとんどは、60歳代で死亡している。

 

 

 

ビタミンもミネラルも配合が絶妙であれば、長期摂取しても問題はないのです。

 

 

 

 

 

サプリメントが批判される理由を社会背景から考えてみたへ続く

 

 

 

 

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「美味しいと感じる食べ物は体に良い」と感覚だけで判断するのは危険です
「美味しいと感じる食べ物は体に良い」と感覚だけで判断するのは危険です

 

 

 

「“美味しい”と感じる物を食べる事が体に良いのではないか?」

 

 

 

本記事では、この疑問に対して、私の考えを説明していきます。

 

 

 

以下の記事のコメント欄で、このような質問を頂きました。全文を読みたい方はリンク先を読んで下さい。

 

 

 

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

さて、私も”気持ちいい、美味しい”をベースに食事をしたいのですが、そういった意味で行くとフルーツは確かに何もつけなくても美味しいです。

 

 

お菓子やお米のように、加工、味付けが必要なく、そのものだけで美味しく、消化もフルーツだけで食べれば普通の食事をするときより断然負担を感じません。

 

 

すぐお腹が空きます。

 

 

ただ、糖質が高いのは紛れも無い事実です。特に果糖は危険だという記事もこちらで拝見いたしました。

 

 

私がフルーツのみを食べていた時はお肉も食べていませんでしたので、あっという間に痩せ細り、身体はかなりの低血圧でした。栄養不足ももちろんですがこちらのHPを拝見した今では糖化が原因だったのかもと思っています。

 

 

しかし、人間は草食動物ではなく肉食だと仮定して、糖は作り出せるから食物からはそんなに摂取しなくていいとして、何故甘い物は美味しく感じるのでしょうか。

 

 

美味しくないはずのビールやタバコを脳で楽しむ私たちではない、動物に近い未熟な子供でも、甘い物を欲しがります。それは、身体が必要と感じるからなのかな、と考えます。

 

 

人間は脳をフルパワーで活動させると餓死するという情報もある程、脳の作用は計り知れません。

 

 

そんな人間の舌は、様々な味覚を持っています。

 

 

猫は甘みを感じることが出来ません。それは、猫は肉食であり糖質が必要ないからと考えます。

 

 

鳥は甘みが分かるそうです。鳥は穀物や木の実などの糖質を摂取するからでしょうか。

 

 

私は舌の機能も、消化器官と連動しているのかなと考えています。

 

 

必要なものは心地よい感覚、辛味や苦味などは苦痛に、そういったフィルターの役割をしているのだと思います。

 

 

 

ちなみに、「果糖」が体に悪い事を話している記事は以下になります。

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

美味しいものは体に良いのではないか…と考えている方は意外と多いです。私も何度も聞いてきました。

 

 

 

これまでは、美味しいものを食べたいから、そういう事にしておきたいだけで、深く考えずに言っている…という人がほとんどだったので、あえてこの意見に対して反論はしてきませんでした。

 

 

 

 

しかし、美味しいと思う食べ物が安全だとか、体の構造的に合っているのかもしれない…と「知識」「健康法」として広がるなら話は別です。

 

 

 

このように、感覚を過信すると健康を損ねる危険性があるので、その説に信憑性がない理由を記事にしておくことにしました。

 

 

 

 

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フルーツが美味しいわけ

 

 

本題に入る前に、フルーツは美味しくて胃に負担が少ない…という見方について注意しておきます。

 

 

 

確かに、フルーツは何もつけなくても美味しいですが、そうなるように品種改良されていることを忘れてはいけません。

 

 

 

これはフルーツだけではなく野菜にも言えることですが、人間が手を加える前の果物や野菜は、苦かったり、食べる部分が少なかったり、硬かったり、小さかったり…現代私達が食べている物とはまるで違います。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、品種改良は現在進行形で行なわれており、テレビで特産の果物が紹介される場合は、甘く品種改良した事が誇らしげに語られています。

 

 

 

そして、仮に原種のフルーツが美味しかったとしても、それは、それを食べる動物の体の為ではなく、植物側の事情があるのです。これについて、詳しくは後半で説明します。

 

 

 

そしてフルーツが消化に良いのは、「食物酵素」の力です。

 

 

 

私も糖質制限をする前は、胃が弱かったので、食べる前に「健康食品の酵素」を飲んだり、それがない時は、フルーツや生野菜を先に食べるなどして消化しやすくしていました。

 

 

 

酵素の力で消化が良くなるのは事実ですが、フルーツの場合は「糖化」という副作用付きです。

 

 

 

 

 

糖質制限を始める前の私は、果糖の怖ろしさを知らなかったので、間食をお菓子(チョコレート、クッキー、アイスクリーム等)からリンゴに変えたのですが、半年後に急にシワが増えました。

 

 

果糖が少ないお菓子では長年食べてもシワは増えなかったのに…です。

 

 

 

それまでに「お菓子で蓄積したダメージ」があったことを考慮しても、果物はわずか半年でそうなったので怖いと思いました。

 

 

 

果糖はブドウ糖の10倍糖化するというのは信憑性があります。

 

 

 

 

というわけで本題です。

 

 

 

 

感覚を頼ることが危険な理由

 

 

 

「感覚だけを頼りに、体に良いか悪いかを判断する事」を、信憑性が低くて危険だと思う理由を簡潔に述べます。

 

 

 

1、美味しいと感じる食べ物が結果的に体に良いこともあるが、それはあくまで結果論なので、「美味しい物=体に良い」わけではない

 

 

 

2、人間の感覚は当てにならないし、狂う事もある

 

 

 

3、「気持ち良い、美味しい=体に良い」なら、これらを我慢することが悪い事になる。しかし、「気持ち良いや美味しいを我慢するストレス」がどれほど酷いストレスなのかハッキリしない

 

 

 

 

順番に説明していきます。

 

 

 

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「美味しい物=体に良かった」は、結果論

 

 

 

まず、体に良い物を「食べたい」と思ったり、それを食べた時に「美味しい」と感じることは、あるかないか…と考えたら、これは実際にあります。

 

 

 

ここで言う「体に良い」とは、体に足りない栄養素や、必要な栄養素の事です。

 

 

 

例を挙げます。

 

 

今、私は鉄サプリを飲んでいるので、鉄が不足することはありません。しかし、鉄サプリを飲んでいない時代は、生理で鉄を失った後にレバーを食べると、いつも食べた時より美味しく感じていました。

 

 

 

これは、必要なものが美味しく感じる現象です。

 

 

 

 

また、糖質を食べていた時代、間食で甘い物を食べすぎた場合、いきなり気分が悪くなったりすることもありました。

 

 

 

これは、不要なもの、足りたものが美味しく感じなくなる現象です。

 

 

 

 

…このような体験は誰でもあるでしょう。だから、

 

 

 

  • 「美味しい」と感じる食べ物は、体に良い、必要な栄養素

 

  • 「美味しくない」と感じる食べ物は、体に悪い、不要な栄養素

 

 

 

…といった、感覚を重視する説は、100%間違っているわけではありません。

 

 

しかし、このような体験は、あくまで結果論です。

 

 

 

美味しく感じたものが、たまたまその時の体に必要な栄養素だった、体に良かった…という事に過ぎず、それ以上でも、それ以下でもありません。

 

 

 

 

別に「気持ち良い、美味しいと感じる食べ物が体に良い」という規則性があるわけではないのです。

 

 

 

何故なら、「気持ち良い、美味しいと感じる物が体に悪い」事もあるからです。

 

 

 

 

例えば、糖質、煙草、薬物、アルコール…これらは快楽を得られますが、体にダメージを与える物質であり、体に悪いです。ちなみに、これらは全て植物性です。

 

 

 

 

感覚は当てにならない

 

 

 

私は糖質過多によって体を弱らせたので糖質の害をよく知っていますし、他の人が同じようにならないように、こうして情報も発信しています。

 

 

 

ハッキリと糖質の害が分かっている私でも、たまに糖質を食べると脳は「美味しい」と感じます。

 

 

 

最初はあまりの甘さにビックリしますが、しばらく繰り返すと慣れてくるのです。

 

 

 

そして、私は糖質を食べる場合、サプリを飲まないと、疲れやすくなったり、目が痒くなったり、吹き出物がでたり…と体に異変も起きます。

 

 

 

それでも味に関して言えば、美味しいです。

 

 

 

先ほど、鉄が足りていない時にレバーを美味しく感じた…という話をしましたが、その時に感じた「体に必要だったから美味しい」と、

 

 

 

先日旅行で普通に糖質(ラーメンやインド料理)を食べた時に感じた「快楽の美味しい」は、

 

 

 

同じ「美味しい」感覚です。

 

 

 

 

一応言っておくと、前者は動物性食品なので「動物食性動物である人間の体」にとって良いですが、後者は糖質がたっぷり含まれているので人間の体にとって悪いです。

 

 

 

しかし、それを感覚的に「こっちの美味しいは体に良いけど、こっちの美味しいは体に悪い」…なんて区別はつかないわけです。

 

 

 

見分けられる特殊能力がある人は別ですが、私にはそんなものないので、知識や情報を元に判断します。

 

 

 

他の人もほとんど同じでしょう。感覚で「良い結果をもたらす快楽」と、「悪い結果をもたらす快楽」の区別はできていません。

 

 

 

ただ「美味しい」「気持ちがいい」「楽しい」「楽」という感覚があるだけです。

 

 

 

能力がそうなので、「美味しかったものがたまたま体に良かったケース」だけを取り上げて、それが全てに当てはまるだろうと勘違いするのは危険なのです。

 

 

 

占いの結果で、「当たっている事」と「外れている事」があったとします。

 

 

 

冷静な人は、「当たっている事」と「外れている事」を比較しますが、そうじゃない人は、「当たっている事」だけに注目しがちです。

 

 

 

両方のケースがあることを忘れてはいけないのですが、人は都合の良かったものだけを覚えようとします。その方が精神的に楽だからです。

 

 

 

そして、人間は良いものに反応するのではなく、甘やかしてくれるもの、楽をさしてくれるものに反応しやすい…という事も忘れるべきではありません。

 

 

 

全員がそうではないですが、そういう傾向が強いです。

 

 

 

実際、世の中を見わたしてみると、そういうサービスや商品が売れています。あらゆる分野で、人間の徳を高める物よりも、堕落させる物の量が圧倒的に多いです。

 

 

 

 

動物はどうか分かりませんが、人間に飼われているペットを見ると同じような感じがします。

 

 

 

美味しい、気持ちが良いと感じる物を選択しても、実態は「体に良い物」ではなく、「堕落させる物」である可能性もあるので、感覚だけを過信しない方が良いのです。

 

 

 

そして、感覚だけに頼るのが良くない理由は、「当てにならない」という理由だけではありません。

 

 

 

仮に「正常な感覚」だったとしても、簡単に狂ってしまうからです。

 

 

 

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体に悪い状態を心地よいと感じてしまう例

 

 

の人は、「体を傷つける行為」を気持ち良いと感じるようです。

 

 

某番組で、怪我をした時も麻酔なしで縫ってもらう…と笑いながら語っていた姿を見ましたが、理解に苦しみます。

 

 

その他のエピソードも痛々しいので、その方の健康が心配になったものです。

 

 

 

人の感覚は、ダメージを気持ち良いと感じることもある…という良い例です。

 

 

 

DVを受けながらも、時々優しくしてくれるから別れられない人もいます。これも理解に苦しみます。

 

 

明らかに人生にとってマイナスなのに、それを「居心地が良い」と感じる事もあるようです。

 

 

 

「気持ち良い」と感じることは体に良い…という考えが危険なのはこれでお分かりだと思います。

 

 

 

…まぁ、これらは比較的少ない例なので、もう1点、誰でも陥る可能性のある例を紹介しておきます。

 

 

 

 

それは姿勢です。

 

 

 

整体やカイロプラクティック等の治療に通ったことがある人なら分かると思いますが、体が歪んだ状態の時に、無理矢理正しい姿勢にすると、体に違和感を感じます。

 

 

 

最初に体の状態を診て貰う時に、「真っ直ぐだと思う姿勢をとって下さい」と言われて姿勢を正すと、自分では真っ直ぐのつもりなのに、客観的に見ると歪んでいるのです。

 

 

 

で、「これが正しい位置です」と、体を動かされると、そっちの方が歪んでいるような気がします。

 

 

 

また、治療しても、直後は姿勢が良くなるのに、その後普通に生活しているだけですぐに悪い姿勢に戻ることがあります。

 

 

 

なんで簡単に戻ってしまうのか…ですが、

 

 

 

「不自然な姿勢」をとり続けていると、「正しい姿勢」を維持する為の筋肉が衰えたり、「悪い姿勢」を維持するような筋肉のつき方になります。

 

 

 

それだけでなく、脳、神経がその悪い姿勢を「正しい」と勘違いするので、不自然な姿勢が形状記憶されてしまいます。

 

 

 

こうなると、形状記憶のせいで、治しても、治療が終わった直後から、悪い姿勢の行動パターンを無意識にとってしまいます。その結果、元に戻ってしまうのです。

 

 

 

このような状態の人は、悪い姿勢を楽に感じたり、正しい姿勢に違和感を感じたりするようになります。

 

 

 

例えば、いつも猫背の人は、真っ直ぐな姿勢だとしんどく、猫背の時の方が楽なのです。感覚的には…。

 

 

でも、体の為にはその楽な状態を続ける事は良くないです。

 

 

 

コレもまた、体は「健康に良い状態」を良いと感じるとは限らない例です。

 

 

 

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美味しいものを我慢するストレスがどれほど酷いストレスなのか

 

 

ここまで「気持ち良い、美味しい」という感覚と、「体に良い事」は必ずしも一致しないという事をお話してきました。

 

 

 

「気持ち良い、美味しい」という感覚を重視して、好きなものばかり食べると、選択した内容によっては病気になる…的な事を言うと、かなりの確率で返ってくるのがこの言葉です。

 

 

 

我慢は体に良くない、我慢をすることで、かえってストレスになる

 

 

 

 

・・・これについても、ツッコミを入れたいと思います。

 

 

 

 

確かに我慢もが過ぎればストレスになります。ストレスによって血糖値も上がります。ですが、ただの我慢は危険レベルとしては大したことありません。

 

 

 

これが、「空気」とか「水」とか「必須栄養素」とか、生命維持に直結するものの我慢であれば、確かにダメージがでかいです。

 

 

 

 

しかし、そうではない「生命維持に直結しない欲求」が満たされないぐらいでは、大したダメージはありません。それしきの事で病気になっていたら、その生体は欲しいものが簡単に手に入らない自然界では生きていけません。

 

 

 

ハッキリ言って、「体に悪い物、不要な物を我慢するストレスにより生じたダメージ」より、「物理的に体に悪いものを摂ることによるダメージ」の方が圧倒的に大きいです。

 

 

 

煙草を例にすると、「煙草を我慢するストレス」よりも、「煙草を吸うことで生じるダメージ」の方がでかいわけです。

 

 

 

なのに、後者を過小評価し、前者を重篤な事であるかのように語る人が多すぎます。

 

 

 

このように言っておけば、我慢をしなくても良いから、多くの人は同調し納得してしまうのです。その方が楽だからです。

 

 

 

正直に「我慢はしたくない」と言えばいいのに、依存や堕落を認めようとしません。

 

 

 

 

「ストレスになる」という言葉が、我慢しなくてもいい大義名分になっているのです。

 

 

 

 

 

このように言うと、「いや、ストレスで体調を崩す事はあるんだ」と思う人がでてくるので、それについても考えてみます。

 

 

 

 

病気に発展するほどのストレスとは

 

 

 

世の中には、心療内科とか精神科とかカウンセリング等があるので、心の状態、ストレスが体に影響している事は否定しません。

 

 

 

しかし、「健康を損ねるほどのストレス」と、「健康には影響しないストレス」があります。

 

 

 

「健康を損ねるほどのストレス」は、例えば、

 

 

 

  • 戦争で悲惨な体験をしたストレス

 

  • しきたりによって生まれながらに自由がないストレス

 

  • 健康を損ねるような奴隷的な労働によるストレス

 

  • いじめられる

 

  • 抵抗力の弱い年配者に精神的な負担をかける

 

 

 

 

 

…等です。このレベルの怒りや恐怖などのマイナス感情にさらされると、体までおかしくなる…というなら頷けます。

 

 

 

それに比べ、以下はどうでしょう。

 

 

 

 

  • 美味しい食事を我慢するストレス

 

 

 

・・・

 

 

ストレスの感じ方は人それぞれだから大小は関係ない・・・と言われますが、私はこれらを同じストレスとして扱うのは違うと考えています。

 

 

 

悪いですが、後者程度でどう体にダメージがあるのか教えて欲しいです。

 

 

 

私は体が弱く有害物質に反応しやすい体質ですが、「美味しい食事を我慢するストレス」だけで具合が悪くなったことは一度もありません。

 

 

 

体が弱くても、この程度のストレスではダメージを受けないものです。だから、安心して下さいと声を大にして言いたいです。

 

 

 

付け加えると、「必要なもの」と「必要ではないけど欲しいもの」は違います。

 

 

前者が足りなくて具合が悪くなることはあっても、後者が手に入らなくて具合が悪くなる事はほぼないでしょう。

 

 

 

ほぼ…といったのは「依存してしまった場合」はどうなるか分からないからです。

 

 

 

年配の人と話をすると「昔はストレスという概念が無かった。現代は、なんでもかんでもストレス、ストレスといって過保護になりすぎている」という話をされます。

 

 

厳しいようですが、この考えは一理あると思っています。

 

 

 

私は、病気になってしまうような、生活を圧迫するような、我慢したところで何も得るものがないようなストレスは避けるべきだと思います。

 

 

しかし、そうじゃないような事象まで無理矢理ストレスにして大騒ぎをする事は良くないと考えています。

 

 

 

これでは、人はいつまでたっても未熟なままで強くなりません。甘えるから弱くなる事もあるのです。

 

 

 

また、人間(動物)は、基本的に「甘えさせてくれる環境」に弱いということも強調しておきます。

 

 

 

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動物の堕落を利用する植物の罠

 

 

 

ここからは、

 

 

人間は動物食性動物で、糖は「糖新生」によって作り出せるから食物からは摂取しなくていい。それなら、何故甘い物を美味しく感じるのか、必要だからじゃないのか?

 

 

 

・・・という問いに答えていきます。

 

 

 

 

糖質は脂質に比べると低エネルギーですが、エネルギーに変わるスピードが早いです。

 

 

即効性という点では優れています。

 

 

 

 

 

 

 

それ故に、自然界の中で糖質を見つけた場合、エネルギー的には「ラッキー食材」です。その為、脳が心地よく美味しく感じるのでしょう。

 

 

 

ただし、野生の食材ですから、糖質といっても現代のように多くないです。

 

 

 

糖質がめったに手に入らない…という前提では、美味しく感じて食べたとしても害は小さいです。

 

 

 

 

これは、食べる人間(動物)の視点で考えた話です。

 

 

 

次に「ラッキー食材」の植物(糖質)の立場から考えます。

 

 

 

ここまで繰り返し、人間(動物)は良い物よりも甘えさせてくれる環境に弱く、堕落しやすい事を述べてきましたが、その人間(動物)の習性を利用して罠にかけて生存しているのが植物です。

 

 

 

動けない植物は、種や花粉を何かに運んでもらう必要があります。

 

 

 

 

「品種改良される前の果物」がどれほどの甘みがあったか分かりませんが、今ほどでなくても、他の部位に比べて、実は美味しかったと仮定します。

 

 

 

実が他の部位より美味しいのは、その中の種を運んでもらうために、動物に手に取ってもらう必要があるからと考えられます。

 

 

 

味に全く魅力がなければ運んでもらえません。

 

 

 

昆虫に対しては、蜜を提供することによって花粉を運ばせています。

 

 

 

何故甘く美味しく感じるのか?…というよりも、

 

 

 

植物の戦略で、利用する動物を罠にかけるために適した武器(甘く感じる)を持っているだけなのだと考えています。

 

 

 

 

 

人間が他の動物を罠にかける時も、「その動物が好む仕掛け」を用意します。

 

 

 

動物から見れば、罠であっても「好物」は好物です。

 

 

 

ここで「気持ちいと感じるもの=体に良い」という固定概念で罠を見ると、「好物だから体に良いに決まっている」という発想しかできません。

 

 

 

仮に、危険だと分かっても、「何故、危険そうなのに、魅力的に見えるのか?」という発想になります。

 

 

 

「何故、果物は美味しく感じるのか?」と考えるのは、それと一緒です。

 

 

 

この罠は魅力的だから体に必要ではないのか…と動物が思うなら、それは罠にハマっているだけです。

 

 

見方を変えると、このような違いになります。

 

 

 

×・・・「食べる側」にとって体に良いから美味しく感じる

 

 

・・・「罠にかける側」が、「種を運んで欲しいターゲット」が美味しいと感じる罠を仕掛けている

 

 

 

 

ちなみに、種を運んでもらいたいけど、食べられすぎては困るので、食べた動物が弱る物質である事も重要です。

 

 

 

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糖質を「美味しい」と感じている時の脳内

 

 

 

 

一応、甘いものを食べて美味しいと感じる時、脳で何が起こっているのか説明された記事を紹介しておきます。

 

 

 

『Daiwa ドクターからの健康アドバイス 糖質と甘味は中毒になる』より引用

 

 

脳内報酬系が活性化されると快感を感じる

 

 

 

人間を含めて動物は「気持ちがよい」とか「快感」を求めることが行動の重要な動機になります。

 

 

このような快感が生じる仕組みは脳内にあり「脳内報酬系」と呼ばれています。

 

 

脳内報酬系は、人や動物の脳において欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快感の感覚を与える神経系です。

 

 

(中略)

 

 

糖質と甘味は脳内報酬系を刺激する

 

 

糖質も甘味も薬物依存と同じ作用をすることが動物実験などで明らかになっています。

 

 

快感を求めて甘味や糖質の摂取を求め、次第に摂取量が増え、摂取しないとイライラなどの禁断症状が出てきます。

 

 

ラットの実験で、コカインよりも甘味の方がより脳内報酬系を刺激するという結果が報告されています。つまり、甘味はコカインよりも中毒(依存性)になりやすいという実験結果です。

 

 

砂糖の多い食品や飲料の過剰摂取は甘味による快感によって引き起こされ、これは薬物依存との共通性が指摘されています。そこで、甘味による依存性(甘味中毒)と薬物に対する依存性(薬物中毒)のどちらが強いかを比較する目的で実験が行われています。

 

 

この実験では、ラットを2つのレバー(ドアの取手)があるケージに入れ、一つのレバーを押すとコカインが静脈注射され、もう一つのレバーを押すとサッカリンの入った水を20秒間だけ飲めるような仕組みを作って実験しています。

 

 

するとほとんどのラットはサッカリンの入った水を飲むレバーを多く押したという結果が得られたのです。

 

 

サッカリンは砂糖の200倍以上の甘味があるカロリーゼロの人口甘味料です。

 

 

コカインは中枢神経を興奮させて強い快感を得るので薬物依存症(薬物中毒)になりやすい覚醒剤です。

 

 

サッカリンの代わりに砂糖でも同じ効果でした。

 

 

サッカリンに対する嗜好はコカインの投与量を増やしても変わらず、コカイン中毒になったラットを使ってもサッカリンの方を選ぶという結果が得られました。

 

 

つまり、この実験結果は、甘味に対する中毒はコカイン中毒よりも勝るということを示しています。

 

 

(中略)

 

 

糖質は脳内麻薬の産生を増やす

 

 

グルコースは脳神経の主なエネルギー源です。

 

 

したがって、糖質の多い食事で血糖が上がることは脳にとっては快感となり、報酬系を活性化するように糖質を求めるようになります。また、甘味自体が味覚神経系を介して報酬系を活性化します。

 

 

さらに、甘味物質や糖質は脳内麻薬と言われるβーエンドルフィンの産生を増加させることがラットを用いた実験で報告されています。

 

 

 

 

結論

 

 

 

美味しい、気持ち良いと感じるものが、体に良いことはあります。

 

 

しかし、それを過信するのではなく、「そういう事実もあるだけ」…と捕らえておいた方が冷静な選択ができます。

 

 

 

気持ち良いという感覚を重視するなら、その結果体に何が起こったのかを確認することが重要です。

 

 

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「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話
「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

脳の細胞は大きくわけるとつのタイプがあります。「ニューロン」と「グリア細胞」です。

 

 

この2つは、特徴やエネルギー代謝が異なります。

 

 

「ニューロン(別名:神経細胞)」とは、思考する細胞です。

 

一方「グリア細胞(別名:神経膠細胞)」は、「ニューロン」の補助役で、思考しない細胞です。

 

 

 

  • ニューロン・・・思考する

 

  • グリア細胞・・・思考しない、ニューロンの補助

 

 

 

この2つの細胞は数でいったら、「グリア細胞」が圧倒的に多いです。その数、「ニューロン」の十倍~数十倍です。

 

 

10倍という説があったり、50倍という説があります。

 

 

 

というわけで、この2つの細胞がどのようにしてエネルギー代謝を行なっているのか、また、脳にはブドウ糖がどのくらい必要なのか詳しく解説していきます。

 

 

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エネルギー源が違う「ニューロン」と「グリア細胞」

 

 

いきなりですが、結論です。

 

 

思考を司る「ニューロン」のエネルギー源は、「ケトン体」と、グリア細胞のエネルギー代謝で生じた「乳酸」です。

 

 

一方、思考を司らない「グリア細胞」のエネルギー源は、「ブドウ糖」になります。

 

 

  • 「ニューロン」・・・ケトン体、乳酸

 

  • 「グリア細胞」・・・ブドウ糖

 

 

この事実だけを見たら、「脳細胞の大多数を占めるグリア細胞のエネルギー源がブドウ糖だから、脳のエネルギー源はブドウ糖と言えるな」・・・と考えられなくもないです。

 

 

しかし、「思考する細胞」と「思考しない細胞」では、どちらが脳と言えるのか・・・と考えたら、やはり思考する方です。

 

 

例えば、アシスタントの助けがないと作業が完了できなかったとしても、アシスタントの数が多かったとしても、漫画の作者(作品の脳)は、アシスタントではなく「漫画家」です。

 

 

アシスタントは漫画の作者、漫画の顔ではありません。

 

 

同じように、「グリア細胞」の助けが必要であっても、脳の主役は、やはり思考する「ニューロン」だと言えます。

 

 

そのように考えると、思考する「ニューロン」のエネルギー源はブドウ糖ではないのですから、やはり「脳のエネルギー源はブドウ糖だ」というのは、誤解を与える意見であると言わざるを得ません。

 

 

 

ここから、「ニューロン」と「グリア細胞」の違いについて説明します。

 

 

ニューロンの特徴

 

 

まずは「ニューロン(神経細胞)」の簡単な紹介をします。

 

 

 

ニューロン

 

 

放射線状に広がった突起を「樹状突起 じゅじょうとっき」といって、情報の入力部分になります。

 

 

そして、長く伸びた軸の先端が出力部分になります。

 

 

この細胞がいくつも連続して情報のバケツリレーをしているというわけです。

 

 

このような感じで。

 

 

 

ニューロン

 

 

情報の流れは、

 

 

「樹状突起」→「軸索」→「軸索の末端」 → 「隣のニューロン」 ・・・の連続です。

 

 

そして、「ニューロン」と「ニューロン」の連結部分を「シナプス」と言います。

 

 

 

シナプス

 

 

 

「シナプス」は繋がっていません。

 

 

電気信号が先端までくると、そこから「神経伝達物質」という化学物質が分泌されて、次の「ニューロン」に伝わる仕組みになっています。

 

 

 

シナプスと神経伝達物質

 

 

 

特徴を把握したので、次は「ニューロン」のエネルギー代謝に焦点を当てます。

 

 

 

ニューロンのエネルギー代謝

 

 

「ニューロン」は、ミトコンドリアの多い細胞です。

 

 

ニューロン

 

 

ミトコンドリアとは細胞内にある発電所のようなものです。

 

 

ミトコンドリアでは「クエン酸回路」、そして「電子伝達系」という反応によってエネルギー物質「ATP」を作ります。

 

 

ATP、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系については以下の記事で説明しています。

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

 

 

 

エネルギーの材料は、脂肪酸から生成された「ケトン体」や、「グリア細胞で発生した乳酸」になります。

 

 

「ニューロン」には、「ブドウ糖」を材料とするエネルギー代謝である「解糖系」はほぼないそうです。

 

 

 

ミトコンドリアのエネルギー代謝

 

 

 

ミトコンドリアでの代謝に依存しているので、ニューロンのエネルギー代謝は「高エネルギー」ということになります。

 

 

「ニューロン」のように、ミトコンドリア主体の細胞は、生涯にわたって細胞分裂をしないのが特徴です。

 

 

 

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グリア細胞の特徴(中枢神経系)

 

 

神経には「中枢神経系(脳と脊髄からなる神経)」と、「末梢神経系(脳と脊髄以外の神経)」があります。

 

で、中枢神経に存在する「グリア細胞」は種類あるのですが、それぞれ、どんな細胞なのか簡単に紹介します。

 

 

上衣細胞

 

 

まずは「上衣細胞 じょういさいぼう」です。

 

 

上衣細胞

 

 

この細胞は、脳室の壁を構成しています。

 

 

「脳室」は、嗅脳室、側脳室、第三脳室、中脳水道、第四脳室、脊髄中心管です。

 

 

 

アストロサイト

 

 

次は「アストロサイト」です。

 

 

 

アストロサイト

 

 

 

この「アストロサイト」の機能は複数あります。近年、研究が進んで新たな機能が発見されているようですが、メインの機能がこちらです。

 

 

 

  • 構造面でニューロンのネットワークを支える

 

  • 物質輸送を介し、アストロサイト周辺の条件を調節する

 

  • 毛細血管の周囲を取り囲んで「血液脳関門 」を形成する

 

 

このうちの、「血液脳関門 けつえきのうかんもん」について説明します。

 

 

通常の毛細血管の「内皮細胞 ないひさいぼう」には隙間があるので、様々な物質が血管の内外を自由に出入りできます。

 

しかし、脳の毛細血管の「内皮細胞」はちょっと違っていて、有害物質が入らないように関所のような機能があります。それが「血液脳関門」で、英語名は響きがよく「lood-rain arrier ブラッド-ブレインバリア」と言います。

 

「アストロサイト」の足の突起は、BBBの外側を構成しています。こんな感じで。

 

 

 

アストロサイトと血液脳関門

 

 

この関門を通過できるのは「酸素」、「ブドウ糖」、「ケトン体」、「一部のアミノ酸やビタミン」、「アルコール」等、「分子量が小さい物質」や、「脂溶性で細胞膜を通過できる物質」です。

 

 

 

以前、「水素水を飲んだら頭痛が消えた」という話をしたことがあります。「水素」は物質の中で一番小さい分子なので、「血液脳関門」を通過することができるので、それで効果があったのでしょう。

 

目と脳は密接に関係している。慢性的な頭痛の原因と、それが改善した理由とは

 

 

 

 

ミクログリア

 

 

次は「ミクログリア」です。

 

 

ミクログリア

 

 

「ミクログリア」は小型の細胞で、ニューロン、アストロサイト、血管内皮細胞などに接しています。

 

中枢系の免疫が担当です。また、神経細胞が死んだ時に死骸を食べて処理する機能もあります。

 

 

 

オリゴデンドロサイト

 

 

次は「オリゴデンドロサイト」です。

 

 

オリゴデンドロサイト

 

 

「オリゴデンドロサイト」は、「ニューロン」の軸索に巻きついていて、電気信号を効率よく伝える為の「絶縁体(※電気を伝えない物体)」の役割を果たしています。

 

 

 

グリア細胞の特徴(末梢神経系)

 

 

ここまで、中枢神経系の4種類の「グリア細胞」を紹介しましたが、補足で、末梢神経系の「グリア細胞」も紹介しておきます。

 

 

 

シュワン細胞

 

 

「シュワン細胞」は、軸索に巻きついています。

 

 

シュワン細胞

 

 

 

衛星細胞

 

 

「衛星細胞」というのもあります。

 

 

 

衛星細胞

 

 

 

 

では、ここからは「グリア細胞」のエネルギー代謝の説明に入っていきます。

 

 

 

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グリア細胞のエネルギー代謝

 

 

思考をしない「グリア細胞」は、エネルギー産生の99%を「解糖系」に依存しています(※つまり、エネルギー源をブドウ糖に依存しているということです)。ミトコンドリアに依存している「ニューロン」と逆ですね。

 

 

 

解糖系のエネルギー代謝

 

 

 

「グリア細胞」に必要なブドウ糖は、毎時3~4gです。

 

 

「ニューロン」と「グリア細胞」の違いをまとめます。

 

 

 

  • 「ニューロン」・・・ケトン体、乳酸(ミトコンドリア)

 

  • 「グリア細胞」・・・ブドウ糖(解糖系)

 

 

 

ここで注目していただきたいのが、ブドウ糖(グルコース)をエネルギー源とする解糖系に依存する「グリア細胞」は、乳酸が発生するということです。

 

 

 

 

グリア細胞の解糖系で生じた乳酸

 

 

「ニューロン」のエネルギー源は、「ケトン体」と「解糖系で発生した乳酸」でした。ケトン体が足りなくなった時に、乳酸をエネルギー源として利用するのです。

 

 

「グリア細胞」で発生した乳酸は、「乳酸トランスポーター」によって「ニューロン」に運ばれます。そして、乳酸はピルビン酸に変換され、酸素と共にミトコンドリアに取り込まれてエネルギーを産生します。

 

 

 

グリア細胞で発生した乳酸

 

 

乳酸トランスポーターがニューロンに運ぶ

 

 

乳酸はピルビン酸に変換される

 

 

ピルビン酸はミトコンドリアに取り込まれる

 

 

エネルギー産生

 

 

 

「ブドウ糖(グルコース)の代謝によって生じた乳酸をエネルギー源にしているのだから、「ニューロン」もブドウ糖が必要じゃないか」・・・と、思われた人もいるかもしれません。

 

 

しかし、これだけで「糖質の摂取は必要なんだ」と結論付けるのは早いです。

 

 

「グリア細胞」のブドウ糖も、「糖新生(肝臓や腎臓で、糖質以外の材料から糖質を作るシステム)」でまかなうことができるからです。

 

 

 

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グリア細胞に必要な糖質量

 

 

体は肝臓や腎臓で、糖質以外の材料からブドウ糖(グルコース)を合成することができます。

 

 

肝臓と腎臓

 

 

その合成経路については以下の記事で説明しました

 

 

糖新生の仕組みについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

どのぐらいの量が合成できるのかというと、毎時g~10g(小さじ1~2)です。

 

 

『Cafe すてきに活ききる 旬(ときめき)亭 糖新生、低血糖 萩原敦』より引用

 

 

飢餓時だけに「糖新生」が、特別に起きるわけではない。

 

 

わかりやすく言えば、糖質を食って血糖値が上昇している時は、糖新生は抑制されるが、それ以外の空腹時や睡眠時は、肝臓と腎臓でグルコースを毎時6~10g程度、血液中に24時間供給している。

 

 

もし、あなたがしっかりとした糖質制限をしているなら、食事中も食後も糖新生は継続しているのである。

 

 

脳のグリア細胞の解糖系では、過酷な頭脳労働時は毎時4gぼーっとしている時は、2~3g、睡眠中は2g程度のグルコースの消費がある。

 

 

赤血球は、安静時(事務仕事程度)では、毎時2g程度消費されている。

 

 

血糖値の標準値を100とすると、体重50キロのヒトで、血中に4gのグルコース量で飽和していることになる。

 

 

この初期血糖値の4gと糖新生による追加グルコース6~10g(中間値8をとる)を加算すると、4+8=12 12-(4+2)=6gということで、単純計算でも、血糖値が相当、上昇することになる。

 

 

これを抑制するのが、持続的に分泌されている「インスリン基礎分泌」である。

 

 

はっきり言って、「糖新生」のグルコース合成の量と「インスリン基礎分泌」の量の均衡が、空腹時血糖値や睡眠時の血糖値を、定めているのである。

 

 

したがって、生涯に渡って、糖質ゼロで、食生活を営んでも、糖新生とインスリン基礎分泌の均衡が保たれれば、低血糖にも高血糖にもならないのであり、血糖値の恒常性を完全に維持できるのである。

 

 

グリア細胞や赤血球には(ブドウ糖)グルコースが必要ですが、食事から摂らなくても十分足りることがお分かりいただけると思います。

 

 

  • 基礎血糖(血液4~5リットルに対し、4~5g)

 

  • 絶食時、糖質制限時、糖新生で合成されるグルコース(毎時6~8g)

 

  • 脳のグリア細胞のグルコース消費量(毎時2~4g)

 

  • 赤血球のグルコース消費量(毎時2g程度)

 

 

 

消費の量よりも、糖新生で作られる量の方が多いのです。

 

 

以前、糖新生まできちんと説明せず、「グリア細胞はケトン体が利用できないから砂糖を摂った方が良い」・・・という意見を見たので油断なりません。

 

 

一応、糖質を過剰に摂る事で、脳にどんな影響があるのか紹介しておきます。

 

 

 

脳腫瘍の原因

 

 

糖新生で必要な糖質量がまかなえるということは既に説明しました。では、「脳にはブドウ糖が必要である」を真に受けて糖質を食べるとどうなるか、リスクについてお話します。

 

注意すべきなのは、「乳酸の蓄積」「糖化」です。

 

乳酸を処理するシステムは体に備わっていますが、過剰になれば、やはり、どの細胞も同じ末路を辿ります。

 

 

詳しくは以下の癌の記事で説明したのですが、

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

人間の血液は、pH7.35~7.45に保たれているのが正常です。

 

 

数値が小さくなると酸性になるのですが、pH7.3以下になると機能低下になり、pH7.1以下になると死の危険があります。

 

 

で、問題の「乳酸」ですが、酸とつくように pH 程度の酸性物質です。これが蓄積すると、血液のpHが酸性に傾いていきます。それによってミトコンドリアが機能不全になり、場合によっては細胞が癌化します。

 

 

癌細胞は正常細胞の何倍もブドウ糖を取り込む細胞です。従って、癌は酸性に傾いた体を救うために過剰な糖(乳酸)を処理していると考えられます。

 

 

それは脳の細胞も同じことです。

 

 

糖質の過剰供給で乳酸が発生し、「グリア細胞」が癌化したのが脳腫瘍です。

 

 

解糖系がほぼなく乳酸が発生しない「ニューロン」は癌化しません。

 

 

また、「ニューロン」はほとんど細胞分裂しませんが、「グリア細胞」には分裂、増殖能力があります。

 

 

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アルツハイマーと認知症

 

 

「乳酸」の蓄積も体に不具合をもたらしますが、「糖化」の症状もあなどれません。

 

 

「糖化反応」とは、「余った糖」と「体のタンパク質」が結びついて体温で暖められ、タンパク質が変性する現象のことです。それによって生じた物質が「AGE/AGEs」です。

 

 

「健常な老人」と「アルツハイマー病の患者」の前頭葉を比べると、アルツハイマー病の患者には3倍以上のAGEsが蓄積しているそうです。

 

 

参考:抗糖化コラム アルツハイマー病とAGEs

 

 

このAGEsは、周囲の細胞を攻撃する性質があります。従って、蓄積量が3倍というのはキツイです。

 

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

 

ちなみに、アルツハイマー病は、「3型の糖尿病」と言われています。

 

 

 

また、「脳血管性認知症」の原因も糖化が関係しています。

 

 

ニューロンの軸索は、「絶縁体」の役目をするカバーで覆われています。「オリゴデンドロサイト」や「シュワン細胞」です。これらを「髄鞘 ずいしょう」、「ミエリン鞘」と言うのですが、認知症の患者さんはこれが薄くなっているそうです。

 

 

『Wikipedia 髄鞘』より引用

 

 

神経科学において髄鞘 (ずいしょう、myelin sheath) は、脊椎動物の多くのニューロンの軸索の周りに存在する絶縁性のリン脂質の層を指す。 ミエリン鞘とも言う。

 

 

コレステロールの豊富な絶縁性の髄鞘で軸索が覆われることにより神経パルスの電導を高速にする機能がある。

 

 

髄鞘はグリア細胞の一種であるシュワン細胞とオリゴデンドロサイト (乏突起または稀突起グリア細胞、en:oligodendrocyte) からなっている。 シュワン細胞は末梢神経系の神経に髄鞘を形成し、一方オリゴデンドロサイトは中枢神経系の神経での髄鞘を形成している。

 

 

髄鞘が薄くなる原因は、「動脈硬化による血流不足で、酸素と栄養が十分に届かないこと」、「ミエリン鞘の糖化」が考えられています。

 

 

 

ちなみに、糖質は動脈硬化の原因にもなります。

 

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

 

 

脳とブドウ糖

 

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖」・・・というお決まりのセリフは、情報を小出しにしていて肝心なところが抜け落ちているので、フェアではありません。

 

 

正しくは「脳の「思考をしないグリア細胞」は、エネルギー源をブドウ糖に依存しているが、そのブドウ糖は糖新生で供給できる」です。

 

 

糖質の過剰摂取はリスクがあるので、忘れないようにして下さい。

 

 

 

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糖質制限をしているのに血糖値が高いのは、糖新生が原因かもしれません

 

糖質は依存性が強いだけでなく、過剰に摂取すると害になります。

 

 

しかし、そうはいっても「ブドウ糖」は人体にとって必要な栄養素です。その必要な血中のブドウ糖濃度は、全血液約5ℓに対して5gです。

 

 

 

わずかな量ですが、体には「ブドウ糖に依存している細胞」があるので、この一定のブドウ糖がないと生きていけません。

 

 

 

しかし、食事から糖質(ブドウ糖)が全く入ってこないとどうでしょうか。例えば、睡眠等の絶食時、糖質を制限する食事を実践している時等です。

 

 

 

糖が体に入ってこないので血糖値が低下しそうな気がします。

 

 

 

しかし、問題ありません。

 

 

生命維持に必要な最低限の血糖値が維持できないのは非常に危険なので、体には血糖を維持するためのシステムが備わっています。それが「グリコーゲン分解」と「糖新生」です。

 

 

 

  • グリコーゲン分解

 

  • 糖新生

 

 

 

「グリコーゲン」は、ブドウ糖が複雑に繋がった構造をしており、肝臓や筋肉に貯蔵しています。これを分解してブドウ糖にできるのですが、容量が少ないので早く枯渇してしまいます。

 

 

しかし、そうなっても、肝臓や腎臓で、「糖質以外の材料」から糖質(ブドウ糖)を新たに作りだすシステム、「糖新生」があるので安心です。

 

 

肝臓と腎臓

 

 

糖質の摂取が途絶え、さらにグリコーゲンが枯渇しても、「糖新生」によって合成できるので、生きていく為に必要な血液中のブドウ糖の濃度は維持できます。

 

 

ただし、良い面ばかりではありません。

 

 

優れた「糖新生」の機能ですが、場合によっては高血糖になってしまう事があります。

 

 

糖質制限をしていても起こりうる現象なので注意が必要です。

 

 

本記事では、糖新生の働きと、それはどのような場合に起こるのかについてお話します。

 

 

ちなみに、体内でどのような材料から、どうやってブドウ糖を作るのか・・・という代謝経路の話は、以下の記事で説明しましたので参考にして下さい。

 

 

糖新生の仕組みについて分かりやすく説明してみた

 

 

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糖新生を必要としている細胞

 

 

生体は生きていくために、エネルギー物質「ATP」を作り出し、これを使って生命活動を行なっています。

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

「ATP」がないと何もできませんし、無くなるとどの生物も死にます。

 

 

その「ATP」の元となる材料は、糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)、ケトン体(脂肪酸を分解してできた物質)、タンパク質(アミノ酸)です。

 

 

多くの細胞は、これらの材料を燃料にできるのですが、そうではない細胞も存在します。

 

 

冒頭で「体にはブドウ糖に依存している細胞がある」と言いましたが、それが以下です。

 

 

ブドウ糖しか利用できない癌細胞と赤血球とグリア細胞

 

 

 

これらの細胞は、どれもエネルギー代謝が「解糖系」なので、ブドウ糖が必要です。言いかえると、「糖新生」のシステムが必要ということになります。

 

 

 

 

ではここで、それぞれの細胞について、簡単に解説しておきます。

 

 

赤血球

 

赤血球は、全身の細胞に酸素を届ける仕事をしています。赤血球の細胞内には、発電所である「ミトコンドリア」が存在しません。

 

従って、「ミトコンドリア」でのエネルギー代謝ではなく、細胞質基質での「解糖系」という発電方法でエネルギーを得ています。「解糖系」のエネルギー源は「ブドウ糖」です。

 

では、何故赤血球には「ミトコンドリア」がないのか・・・ですが、「ミトコンドリア」は酸素を要求するので、もし赤血球に「ミトコンドリア」があれば、配達用の酸素を運ぶ途中で消費してしまうかもしれません。ない方が都合がいいと考えられます。

 

 

 

 

 

グリア細胞

 

グリア細胞は、神経を構成する「ニューロン」以外の細胞です。

 

脳の細胞は大きく分けて、思考をする「ニューロン」と、思考をしない「グリア細胞」の2つのタイプがあります。両者は特徴やエネルギー代謝が異なります。

 

「グリア細胞」の方は、エネルギー産生の99%を「解糖系」に依存しています。つまり、エネルギー源をブドウ糖に依存しているということです。

 

一方、「ニューロン」は、「ミトコンドリア」の多い細胞で、「ブドウ糖」を材料とする「解糖系」はほぼないそうです。脂肪酸から生成された「ケトン体」や「グリア細胞で発生した乳酸」をエネルギー源にしています。

 

 

 

  • 「ニューロン」・・・ケトン体、乳酸(ミトコンドリア)

 

  • 「グリア細胞」・・・ブドウ糖(解糖系)

 

 

 

「グリア細胞」について、詳しくは以下の記事で話しています。

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

 

 

癌細胞

 

 

癌細胞は、正常細胞の何倍もブドウ糖を取り込む細胞です。一見悪者に見えますが、実は、糖質の過剰摂取によって発生した「乳酸」によって酸性化した体を助ける為に役立っています。

 

 

癌細胞は「ミトコンドリア」が機能不全になっているので、解糖系によるエネルギー産生に依存(つまり、ブドウ糖に依存)しています。これは過剰になったブドウ糖(乳酸)を処理する為の機能だと考えると辻褄が合います。

 

 

 

 

 

 

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糖新生の仕組み

 

 

「グリコーゲン」に蓄えられたブドウ糖の量はたいしたことないので、絶食状態が続くと「糖新生」のシステムに切り替わります。

 

 

①食事からのブドウ糖の供給が途絶える

 

 

②血糖値が下がってくる

 

 

③グリコーゲンをブドウ糖に分解して供給

 

 

④グリコーゲンが枯渇

 

 

⑤糖新生でブドウ糖を合成

 

 

 

食事からの糖が途絶える状況・・・というのは、「絶食時」そして、「糖質制限」などです。

 

 

絶食が続いて糖が足りなくなった時に、「糖新生」の材料に使われるのは、自らの筋肉を分解した「糖原性アミノ酸」です(※絶食ですから食事からのアミノ酸供給はありません)

 

 

糖質制限をしている人の場合は、食事からタンパク質を多く摂取するので、これを分解してできた「糖原性アミノ酸」を材料に「糖新生」が行なわれます。しかし、睡眠時等これらが入ってこない時は、自らの筋肉を分解した「糖原性アミノ酸」を「糖新生」の材料にします。

 

私のように糖質量1日10g以下の厳しい糖質制限をしても大丈夫なのは、「糖新生」があるおかげです。注意することは、タンパク質の摂取量が減ると筋肉の減る量が増えるので、タンパク質を不足させないようにすることです。

 

 

この「糖新生」は腎臓でも行なわれているのですが、主に肝臓が行なっています。その為「肝硬変」の方は、「糖新生」の機能が落ちているので糖質制限はしてはダメなのです。

 

 

ちなみに、糖新生の材料は「糖原性アミノ酸」の他、「グリセロール」、「乳酸」等があります。

 

 

 

糖新生によって合成される糖質量

 

 

「糖新生」は、誰の体内でも日常的に起こっている現象です。糖質を控えている人や、飢餓の時の専売特許ではありません。普通に糖質が多い食事をしている人でも空腹時には起こっています。

 

 

『Cafe すてきに活ききる 旬(ときめき)亭  糖新生、低血糖 萩原敦』より引用

 

「糖新生」という言葉の説明を権威の医学書等で閲覧すると、まず、「飢餓時・・」という言葉が冒頭に登場する。

 

これで、まず騙される。これは権威の騙しの常套手段である。一発目で、読み手を嘘の屁理屈に誘導する。頼みは権威だけである。飢餓時だけに「糖新生」が、特別に起きるわけではない。

 

わかりやすく言えば、糖質を食って血糖値が上昇している時は、糖新生は抑制されるが、それ以外の空腹時や睡眠時は、肝臓と腎臓でグルコースを毎時6~10g程度、血液中に24時間供給している。

 

もし、あなたがしっかりとした糖質制限をしているなら、食事中も食後も糖新生は継続しているのである。

 

脳のグリア細胞の解糖系では、過酷な頭脳労働時は毎時4gぼーっとしている時は、2~3g、睡眠中は2g程度のグルコースの消費がある。

 

赤血球は、安静時(事務仕事程度)では、毎時2g程度消費されている。

 

血糖値の標準値を100とすると、体重50キロのヒトで、血中に4gのグルコース量で飽和していることになる。

 

この初期血糖値の4gと糖新生による追加グルコース6~10g(中間値8をとる)を加算すると、4+8=12 12-(4+2)=6gということで、単純計算でも、血糖値が相当、上昇することになる。

 

 

これを抑制するのが、持続的に分泌されている「インスリン基礎分泌」である。

 

はっきり言って、「糖新生」のグルコース合成の量と「インスリン基礎分泌」の量の均衡が、空腹時血糖値や睡眠時の血糖値を、定めているのである。

 

したがって、生涯に渡って、糖質ゼロで、食生活を営んでも、糖新生とインスリン基礎分泌の均衡が保たれれば、低血糖にも高血糖にもならないのであり、血糖値の恒常性を完全に維持できるのである。

 

血糖値の恒常性を破壊し、乱すのが、糖質の摂取による、血糖値の乱高下に他ならない。これが高血糖、高インスリンを呼び、糖尿病、がん、動脈硬化等、万病の温床になるのである。

 

たとえば、糖尿病になると、インスリン基礎分泌も衰える。

 

糖新生は、ほとんどの場合衰えないから、空腹時の血糖値が、400とか、500とかになる。

 

ようするに「糖新生」は、マイペースで、グルコースを忠実にコツコツ合成し続けるのである。

 

何度も書いているが、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島β細胞は、肝臓の10分の1の抗酸化能力しかない、稼働させればさせる程、インスリンは枯渇する。

 

ヒトにとって、本当の恐怖は、インスリン基礎分泌が衰え、空腹時に、血糖値が400とか500とか、になることである。

 

くどいが、ヒトは、低血糖等になるような状態にならなように万全の態勢を整えているのである。

 

まさに、健康であれば、低血糖になんかならないのである。低血糖対策は、ヒトの人体においては完全無欠の体制なのである。
例外的に低血糖になるのは、

 

①糖質を摂取し過ぎて、インスリンがタイムリーに分泌されなくなり、機能性低血糖のような血糖値がある程度下がってから、インスリン追加分泌が始まったりするようなとき。

 

②糖尿病の治療を、 糖質制限で行わず、糖質をわざわざ摂取して、血糖値を上昇させ、インスリン等を用いて、過度に血糖値を下げ過ぎてしまった時。

 

健康なヒトが、普通の生活をしている中で、低血糖が起きることはない。糖質制限をしたり、昼食にありつけなかったくらいで、低血糖になるようなことは絶対にないのである。

 

ここが重要である。

 

ここを知らないと、「糖質制限は低血糖になる!」「糖質制限は危険である!」という単純な嘘に簡単に騙されるのである。

 

 

ポイントとなる数値をまとめます。

 

 

 

  • 人間の血液は4~5ℓ、それ含まれるグルコースは4~5

 

  • 空腹時、糖質制限中、「糖新生」で供給されるグルコースは、毎時6~10

 

  • 中枢神経(脳)の「グリア細胞」は、毎時3~4gのグルコースを消費

 

  • 赤血球は毎時gのグルコースを消費

 

 

 

消費する量に対して、「糖新生」によって作られる量の方が多いことがわかります。糖質を食べなくてもこの状態です。もし「インスリン」が無かったり、機能していなかったら簡単に血糖値は上がってしまいます。

 

 

 

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血糖値の調節

 

「インスリン」とは、上がった血糖値を下げる作用のあるホルモンです。

 

 

常に分泌され、一定の量が保たれているのを「基礎分泌」

 

血糖値が上がった時に、下げるために追加で分泌されるのが「追加分泌」です。

 

分泌のボリュームを図で表すとこんな感じです。

 

 

 

 

「基礎分泌」は生命維持に必要ですが、「追加分泌」は高いほど有害で病気のリスクが増えます。健康維持の為には「追加分泌」を出さない生活が良いのです。

 

 

一方、血糖値が下がってきた時に、「グリコーゲン分解」と「糖新生」を促進させるホルモンが「グルカゴン」です。

 

 

「インスリン」は上がった血糖値を下げる作用がありますが、「グルカゴン」は下がった血糖値を上げる作用があります。

 

血糖値を下げるインスリンと血糖値を上げるグルカゴン

 

 

 

ちなみに、血糖値を上げるホルモンは「グルカゴン」を含めて全部で5種類ありますが、血糖値を下げるホルモンは「インスリン」だけです。

 

 

 

血糖を上げるホルモン

 

  • グルカゴン(膵臓のランゲルハンス島・a細胞)

 

  • 甲状腺ホルモン(甲状腺)

 

  • 成長ホルモン(脳下垂体)

 

  • アドレナリン(副腎髄質)

 

  • コルチゾール(副腎皮質)

 

 

血糖値を下げるホルモン

 

  • インスリン(膵臓のランゲルハンス島・β細胞)

 

 

 

 

血糖値を上げる仕組みがに対して、血糖値を下げる仕組みがです。

 

体は、血糖値を上げるのは得意だけど、血糖値を下げるのは得意ではないということです。

 

夏井睦医師が、アクセルが5つあるのに、ブレーキが1つしかない車だと表現されていますが、正にその通りで、誰がどうみてもアンバランスです。

 

 

5つあれば、どれか1つ壊れてもなんとかなりますが、1つしかない場合、壊れた時困るわけです。

 

体がこのようなシステムになっているということは、ブレーキは酷使する前提で作られていないと考えられます。

 

 

 

 

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グルカゴンとインスリンとは

 

 

「グリコーゲン分解」と「糖新生」を促進させる「グルカゴン」は、血糖値を下げる「インスリン」と同じ膵臓のランゲルハンス島で作られています。

 

 

膵臓のランゲルハンス島

 

 

こちらが「ランゲルハンス島」の拡大図です。インスリンは「β細胞」で作られますが、グルカゴンは「α細胞」から作られます。

 

 

ランゲルハンス島のβ細胞とα細胞

 

 

 

「糖新生」を促進させ血糖値を上げる「グルカゴン」の効力と、血糖値を下げる「インスリン」の効力

 

 

この2つのバランスが崩れなければいいわけです。分かりやすくする為に、単純に考えてみます。

 

「グルカゴン」の分泌と、「インスリン」の分泌が同量なら血糖値は安定しますが、

 

 

 

 

「グルカゴン」の分泌が「インスリン」の分泌より上回れば血糖値は上昇します。

 

 

 

 

反対に、「グルカゴン」の分泌より「インスリン」の分泌の方が上回れば血糖値は下がります。

 

 

 

というわけで、ここで話を「糖新生」に戻します。

 

 

 

 

タンパク質の摂取で高血糖になる原因

 

 

糖質制限をしているのに血糖値を測ったら数値が高くてがっかりした・・・という話を時々目にするので、糖質制限をしているのに血糖値が上がる理由についてお話します。

 

 

考えられるのが、タンパク質摂取によって起こった「糖新生」です。

 

 

栄養素には直接血糖値を上昇させるものと、糖新生によって間接的に血糖値が上昇するものがあります。前者は「糖質」で、後者は「タンパク質」です。

 

 

「タンパク質」は直接的には血糖値を上げませんが、「糖新生」の材料になります。「糖新生」で、ブドウ糖が合成されてしまうと、場合によっては高血糖になるので注意が必要です。

 

 

残念ですが、「糖新生」によって血糖値が上がりすぎると、食事から糖質を摂っているのと変わらないことになります。

 

 

では、どんな時に「糖新生」が過剰になってしまうのかですが、「糖新生」によって血糖値が上がるケースは様々なので、「糖尿病のケース」か、「糖尿病じゃないケース」に分けて説明します。

 

 

まずは糖尿病の人のケースから説明します。こちらは「インスリン」と「グルカゴン」が関係しています。

 

 

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糖尿病が原因で、「糖新生」で血糖値が高くなるケース

 

 

「インスリン」は、「糖新生」を抑制する働きがあります。

 

糖尿病には「β細胞が壊れてインスリンが分泌されなくなってしまった1型」と、

 

「インスリンの分泌が少なくなったり、体がインスリンにあまり反応しなくなってしまった2型」があります。

 

 

・・・このように、糖尿病は「インスリン」が正常に分泌されない状態です。それが原因で以下のようになります。

 

 

1型糖尿病

 

内因性(自分の体で作られた)インスリンが0の人は、当然ながらインスリンは分泌できません。従って、このタイプの人が「タンパク質」を摂取すると、グルカゴンだけが分泌されます。

 

抑える作用がないので、血糖値は上昇します。

 

 

 

2型糖尿病

 

内因性(自分の体で作られた)インスリンが不足したり効きが悪い場合も、やはり抑える作用が弱いので、グルカゴンの分泌量が勝ってしまい、血糖値が上昇します。

 

 

また、糖尿病予備軍の人もタンパク質摂取による「糖新生」で血糖値が上昇します。

 

 

 

血糖値を下げるインスリンと、血糖値を上げるグルカゴンのバランスがとれている健康な人は、タンパク質を摂取しても血糖値の変化はほとんどありません。

 

 

 

 

 

糖質制限中に起こる暁現象

 

 

糖尿病の場合、厳しい糖質制限をしても血糖値が下がらない事があります。

 

 

『ドクター江部の糖尿病徒然日記 糖毒、糖新生、暁現象、糖質制限食、薬物療法。』より引用

 

1ヶ月間のスーパー糖質制限食実践でも血糖値が下がらないなら、糖毒状態に陥っている可能性があります。

 

① 高血糖の持続→膵臓のランゲルハンス島のβ細胞にダメージ→インスリン分泌低下
② 高血糖の持続→筋肉細胞レベルでのインスリン抵抗性増大

 

高血糖があると①と②が体内で生じます。

インスリン分泌低下と抵抗性増大が生じれば、ますます高血糖となります。

 

≪高血糖の持続→インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大→高血糖の持続→≫

 

この悪循環パターンを、臨床的には「糖毒」 と呼びます。

 

一日の血糖値の日内変動が、常に180~200mg/dlを超えていると糖毒状態となります。

 

なぜ、高血糖自体がインスリン分泌を低下させるのか、インスリン抵抗性を増大させるのか、最先端の研究で調べられてはいるのですが、はっきり言ってまだよくわからないのが現状です。

 

糖尿病の罹病歴が4~5年くらいなら、「スーパー糖質制限食」で食後高血糖がリアルタイムに改善し、さらに早朝空腹時血糖値も改善し糖毒状態が解除されることがほとんどです。

 

しかし、10年近い糖尿病歴があると、「スーパー糖質制限食」で食後高血糖はリアルタイムに改善したとしても、一日を通して、180~200mg/dlを切ってこない状況になります。

 

こうなるとなかなか糖毒も解除されないし、早朝空腹時血糖値も、180~200mg/dlを切れない状態が持続します。

 

1回の食事の糖質量が、10~20g以下の糖質制限食でも、早朝空腹時血糖値が198~200mg以上あるのは、夜中の糖新生が過剰になっていると考えられます。

 

糖尿病がない人は、夜中に肝臓が糖新生を開始してもインスリンがリアルタイムに反応して、糖新生を制御します。

 

しかし糖尿人においては、インスリン作用が不足しているため糖新生を制御できません。

 

2型糖尿人において、眠前11時頃の血糖値が100mg/dlくらいでも朝起きて測定すると、夜中に何にも食べていないのに、120~130mg/dlになることがあり、これを暁現象と呼びます。

 

 

「糖新生」自体は悪いことではありません。必要な機能です。

 

しかし、糖尿病等、なんらかの原因で過剰になってしまう事が問題なのです。

 

 

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その他が原因で「糖新生」で血糖値が高くなるケース

 

 

糖尿病じゃなくても、「糖新生」が過剰に起こってしまうケースがあります。例えば以下のようなケースです。

 

 

  • カテコールアミンのですぎ

 

  • 交感神経の優位(良くない感情)

 

 

「カテコールアミン」とは、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの総称のことです。

 

 

これは私のようにスーパー糖質制限を行なっていて、糖尿病ではない人も注意が必要です。

 

 

『藤川徳美医師 Facebook 2015年7月20日』より引用

 

食事で糖質を摂らなくても、糖新生によってグルコースが作られます

 

低血糖になるとグルカゴンが分泌され、糖新生が行われます

 

興奮ホルモンであるアドレナリン分泌、ストレスホルモンであるコルチゾール(ステロイド)分泌も糖新生を促します

 

アドレナリン、コルチゾールは元々、ライオンや熊に襲われそうになった時などに分泌されるようになっているのだと思う
怒り、恨み、不安、恐怖、などのネガティブな感情は糖新生を促すということになる

 

糖新生はかなり個体差が大きいと考えられる

 

子供の頃の母子分離、虐待を受けるとネガティブ感情を惹起しやすくするため、糖新生反応を生じやすくなり、後々の精神病やガンの原因となり得る

 

逆に、笑いはがんを防ぐと言われている
常に穏やかでゆったりとした気持ちで過ごすことは過剰な糖新生を抑えるはず

 

 

また、睡眠不足も「糖新生」に影響を与えるようです。

 

 

『藤川徳美医師 Facebook 2015年11月12日』より引用

 

睡眠不足では交感神経が持続的に刺激された状態となります

 

交感神経が刺激されるとアドレナリン、コルチゾールが持続的に分泌されます

 

そうなると、血管が収縮して血圧が上がります

 

糖新生が亢進し血糖値を上昇させます

 

つまり、睡眠不足が改善すれば降圧薬は止めることもできるし、糖尿病薬も減らせるという理屈になります

 

 

このように、何をしたら血糖値が上がるのかを知っておくのも、糖質制限を上手く行なう為に必要です。

 

 

 

 

 

糖質制限中、糖新生で高血糖にならないように気をつけたいこと

 

 

タンパク質は体の材料です。従って、体の悪い部分を修復させる為には、タンパク質の摂取が不可欠になります。

 

 

しかし、修復の為にと思って摂取したタンパク質が「糖新生」にばかり使われてしまうこともあるわけです。・・・それは嫌ですよね。

 

 

糖質制限をしているのに、何故か血糖値が上がったり、太ったり、だるくなったり、眠たくなったり・・・と、糖質を取っている時と変わらない症状になったら、タンパク質による「糖新生」が起こっている可能性があります。

 

 

これが糖質制限に挫折する原因にもなるのですが、このような知識を知っているか知っていないかで全く違います。

 

 

回復の為に摂取した大量のタンパク質を、目的どおり修復に使う為に、私は以下の事に気をつけています。

 

 

 

  • 脂質の摂取

 

  • 一度に沢山食べるのではなく小分けにして数回で食べる

 

  • プロテインであれば1度に30g以上を摂らない

 

 

 

 

1度にたくさん食べない・・・というのは、なんとなく理解できると思います。

 

では、脂質の摂取が「糖新生」とどう関係があるのかというと、

 

 

『新井 圭輔医師 facebook 2016年4月4日』より引用

 

 

『暁現象を抑える』—世紀の大発見かもしれない。

暁現象が観測される糖尿病患者さんたちの最近の早朝空腹時血糖が抑えられている

How? 『寝る前にバターを食べるそうである』

 

 

バター効果? 理論的には説明できそうです。糖新生は、本質的には、余剰タンパク摂取分をエネルギー源である脂肪に変換するためのものと私は信じています。

 

 

糖新生を促進する因子は、アミノ酸余剰量 生体には基本的にフィードバックシステムが働きます。最終産物である脂肪濃度の上昇率が糖新生に対して抑制的に働くことは十分に想定可能です。バターを摂取すると、血中中性脂肪濃度の増加率が上昇して、濃度も高くなれば、糖新生に対して負のフィードバックが働くことが考えられます。これは、世紀の大発見かもしれません。

 

糖新生の最終産物が糖ではなく、脂質であることが、脂質でフィードバックがかかると言う事実をもたらすのです。これはすごく興味深い知見です。

 

糖新生の本質が、余剰のタンパク摂取分をエネルギー源である脂質として蓄えるための仕組みというのは、現状では定説ではなく、私が唱える仮説です。しかしその仮説が真実である可能性を高めたのが、『脂質による糖新生の抑制』と言う観測事実なのです。とても意義深いものです。

 

 

私はスーパー糖質制限を始めた時から夜食にバターを摂っているので、「脂質による糖新生の抑制」には、なるほどと思ってしまいます。

 

 

そして、他の対策に、薬もあるのでちょっと紹介しておきます。

 

 

 

糖新生を抑える薬、メトホルミン

 

 

癌治療に糖質制限を取り入れる場合は、「メトホルミン」という糖尿病治療薬が使用されます。これは「糖新生」を抑える薬なので、タンパク質がブドウ糖に変換されません。

 

 

ブドウ糖は癌を育てるので、治療には、徹底した糖質制限に、点滴はブドウ糖がない「イントラリポス」、そして「メトホルミン」を使う・・・というわけです。

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

最後に

 

 

「糖新生」は必要な機能ですが、過剰になって高血糖になれば、当然体に悪影響が出ます。

 

 

なので、そうなる原因と解決策は一通り頭に入れておいた方がいいと思います。

 

 

 

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