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- 分かりやすいシリーズ - 病気
「〇〇炎」と名がつく疾患は多いです。
身近で不快な症状なので、なってしまうと慌てて治そうとします。
しかし、「炎症」が起こっている時、どうなっているのか、何が原因なのかを分かっていないと、筋違いの治療を選択してしまいます。
メカニズムを詳しく知っておいて損はないので、本記事では「炎症」の本質についてシンプルにお話します。
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「炎症」と「免疫」の違い
まず、混同しやすい「炎症」と「免疫」の違いを明確にしておきます。
免疫
「免れる」「疫病(えきびょう)」と書いて「免疫 めんえき」です。これは、「自己と、非自己を区別して、非自己を排除する」仕組みのことです。
概念としては、「システム」、「生体の能力」、「力」です。
炎症
「炎症」というのは、「生体が何らかの刺激を受けた時に、これを取り除いて再生する為の」反応のことです。
概念としては、「症状」、「状態」、「反応」です。
「免疫」が、お巡りさんや防衛軍のイメージ、
「炎症」は、戦闘のイメージです。
免疫(システム)の異常
後の説明で必要なので、もう少しだけ「免疫」の話にお付き合い下さい。
免疫とは、「自分」と「自分じゃないもの」を区別して排除するシステムですから、「外から入ってくる病原体、ウイルス等」は当然排除されます。
体を守る為にイイ仕事をしてくれているのです。
しかし、このシステムに異常が起きる事もあります。
「アレルギー」と、「自己免疫疾患 じこめんえきしっかん」です。
「ある異物」に対して、免疫が必要以上に働いてしまうのが「アレルギー」です。「花粉症」や、「気管支ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」等がこれにあたります。
これに対して、
「自己」と「非自己」の認識がおかしくなって、自己組織に攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。「慢性関節リウマチ」や「膠原病」等がこれにあたります。例え自分自身であっても、免疫が 「これは自分ではない」 と判断したら、「敵」として攻撃してしまうのです。自分の攻撃であっても、体は傷つきます。
「アレルギー」は、「自己」と「非自己」の認識には問題はないので、攻撃対象はあくまで外敵です。
しかし、外敵に対して過剰に攻撃をしてしまうので、これはこれで、「周りの正常な組織」に被害が波及します。
「アレルギー」や「自己免疫疾患」も、「炎症」なので、なってしまうと非常にしんどい症状です。
それでは、ここから、本題の「炎症」について話をすすめます。
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炎症の徴候
外敵に対して、体が反応しているのが「炎症」です。
「炎症」の徴候は、以下です。
- 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」
- 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」
- 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」
- 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」
- 動かせない等・・・「機能障害」
↑
痛々しいですね...。
炎症が長く続いたり強すぎたりすると、体に負担がかかります。
それでも、外敵に負けるわけにはいかないので、体を守る為、修復する為に、反応するのです。
炎症の原因
免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。
では、外敵(有害な刺激)とはどんなものかというと、以下の3つに分けられます。
- 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫...等
- 化学的因子・・・・化学物質...等
- 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛...等
このうち、私達が最も注意を怠りやすいのが「化学的因子」です。
「化学的因子」には、酸、アルカリ、薬・・・等、色々ありますが、実は、ほとんどの人が毎日食べている「糖質」も炎症の原因になります。
毎日食べている・・・ということは、毎日「炎症の原因」を作り出しているということです。だからヤバいのです。
なので、ここからは、炎症の原因である化学的因子のうちの一つ、「糖質」に絞って話を進めたいと思います。他の因子と違って、「糖質が炎症を引き起こす」という事実を、まだ知らない人が多いからです。
関節リウマチ、アルツハイマー、膠原病・・・これらの病気に「糖質」が関わっている事は、糖質制限実践者の間では常識です(「糖質制限=お気軽なダイエット」という認識の人は除く)。
従って、これらの病気は、原因である糖質を減らす事が鍵となります。
特に、難病である「膠原病 こうげんびょう」は、糖質制限で劇的に良くなるという報告があります。
米を一口も食わない覚悟がいるそうですが、驚くほど回復するそうです。
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膠原病の本当の原因と治し方
「膠原 こうげん」は、「コラーゲン」のことです。
そして、「膠原病」は、以下のような病気です。
『東京女子医科大学付属 膠原病リウマチ痛風センター』より引用
膠原病とは
「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。
関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。
関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。
簡単に言うと「膠原病」とは、全身に炎症が起こる病気です。
「炎症」とは、何かの刺激に対して起こる「受動的な反応」です。ということは、当然、「炎症」の前に「何か」が先にあったということになります。
それは「糖質」の摂取です。
糖質を食べると「糖化反応 とうかはんのう」が起きて、体の細胞を劣化させます。
その結果、毒性の強い「AGE エージーイー」という物質が生じます。
『花粉症は1週間で治る / 著者:溝口徹』より引用
AGEは、近年、老化をもたらす要因として注目されている物質で、細胞内の酸化酵素を活性化して、酸化を促進させます。
つまり、体内で活性酸素による酸化作用が起こる前の段階でAGEがかかわっているのです。
体内のタンパク質のなかで、とくにAGEの害を受けやすいのが、コラーゲンです。
(129p)
「膠原病」は、コラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる疾患です。
コラーゲンにダメージを与える糖化反応やAGEの元になるのは糖質です。「膠原病」は糖質を制限した方が良いのは、こういう理由だからです。
ここで、以下の記述をご覧下さい。
『Wikipedia 膠原病』より引用
膠原病 (こうげんびょう、英: connective tissue disease [disorder]) とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。
(中略)
原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、『(A)組織に沈着したり、(B)組織を攻撃する』ことで発病すると考えられ、死亡に至る場合もある。
典型的な症状として発熱・皮疹・倦怠感・関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・レイノー現象などがあげられ、女性に多いのも特徴である。
遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。
慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行することがある。
多くの場合に自己免疫疾患としての機序が関与していると考えられており、完全な病態の解明は、未だ成されていない。
最後に「完全な病態の解明は、未だ成されていない。」と書かれています。
しかしですね、
私が膠原病は糖質が原因だから糖質制限が劇的に効くという事を知ったのは2年前(2015年)です。それなのに、いまだに原因がわかっていないことになっていて、「糖質」のことなど、一切書かれていないのです。
これが定説です。
「慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行する」と書かれていますが、糖質を止めなかったら、そうなるのは当然です。何故なら、ほとんど多くの日本人は、非常に糖質の多い食事をしているからです。
和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ
原因をハッキリさせなければ、誰も気をつけません。
ですが、これは「膠原病」に限った話ではありません。
「糖質が原因で起こる疾患」はどれも同じです。他の原因については小難しい言葉で、あーでもない、こーでもないと説明するくせに、何故か決まって糖質については触れようとしません。
「体質」、「ストレス」、「老化」、等に誘導し、最後は
「原因は分からない」
で締め、話は終了です。
例えば、癌も全く同じで、原因である「乳酸の蓄積」には触れません。乳酸の蓄積は、元を辿ると「糖質の食べすぎ」、それに加えて「ビタミンB群」の不足が原因です。
余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!
癌も膠原病も、本当の原因が見えない状態だから「難病」なのですが、蓋を開けてみると簡単な理屈で、難病でもなんでもありません。
話を戻しますが、
全身に炎症が起こる「膠原病」は糖質が原因です。根本的に治す為には「糖質」を徹底的に断ち、修復に必要な「タンパク質」が多く必要です。
米を食べながら治療、お菓子を食べながら治療は論外です。
野菜や果物は・・・と言うと、こちらも糖質が多いので注意が必要です。
私は過去に健康の為に食べていた野菜や果物で体を弱らせたので、これらを嗜好品として楽しむならともかく、健康の為に食べるべきではないと考えています。
野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害
なお、「薬を使用している」人、「低フェリチン」の人、「LowT3症候群」の人の場合は、回復に時間がかかるそうです。
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糖質が炎症を引き起こすメカニズム
どうして糖質が炎症を起こすのか・・・については、以下の記事が参考になります。
『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用
炎症とは、免疫反応です。
異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。
糖質が、炎症を促進する理由は
1.糖質コルチコイドを抑制するから
糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)
つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。
2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから
過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。
脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。
3.全身のタンパク質をAGE化するから
糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。
身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。
1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。
以前も紹介しましたが、こちらの動画でも、糖質と炎症について述べられています。(3:03~から)
「糖質」以外にも炎症を起こす食べ物はあります。
しかし、いつも言っているように、糖質は他の物質に比べて、取り込む量が半端ないのです。
普通の人は1日100gとか200gの糖質を、平気で食べるでしょう。他の物質はここまでは食べません。
「膠原病」は、全身に「炎症」が起こる病気なので、糖質を食べながら治療はありえない・・・というのがお分かりいただけるかと思います。
そして、「膠原病」の回復には多くの「タンパク質」が必要と言いましたが、非常に重要なポイントなので、その理由についても説明しておきます。
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タンパク質不足も自己免疫疾患の原因になる
全身に炎症が起こる「膠原病」は、自己免疫疾患の一種です。
「自己免疫疾患」とは、身体を守ってくれる「免疫」という防衛軍が、敵と味方の区別がつかなくて、自己組織に攻撃をしてしまう疾患です。
「タンパク質不足」は、その敵と味方の区別がつかない勘違いを引き起こす原因になります。
生体は、アミノ酸を材料に、タンパク質を作るのですが、常に
作る → 壊す → 作る → 壊す...
を繰り返しています。
すると、当然、「アミノ酸」も古くなります。「原子団」や「ミネラル」が結合し変形します。その場合、再利用には相応しくないので破棄されるわけです。
しかし、「タンパク質貧乏」の場合は事情が違ってきます。
新しい材料が調達できないのですから、痛んだ材料を再利用するしかありません。捨てるなんてもったいない事しません。
痛んだ材料を再利用
・・・等と言うと、一見エコっぽいですが、これこそが「自己免疫疾患」の原因なのです。
「変形したアミノ酸」は、身体(免疫)にとってはもはや「味方」ではなく「曲者」です。
なんだこいつはっ!!と、攻撃してしまうのです。
古いアミノ酸を捨てる為にも、常に新鮮な「タンパク質」を摂る必要があります。
ここでは「膠原病」を例にしましたが、糖質を原因とする「炎症」には、この知識は応用できます。
糖質を減らして、修復に必要なタンパク質をしっかり摂る、これが回復の条件です。
では、ここで再び話を「炎症」に戻します。
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「酸化」と「糖化」と「炎症」は関係がある
ここまでの話を読んで、
糖質=炎症
は、結びついたと思いますが、実は「酸化」も炎症に関係するそうです。
『医療法人社団医献会 辻クリニック facebook 2012年11月19日』より引用
人の3大劣化は『酸化』『糖化』『炎症』であり、これらはすべてリンクする化学反応である。
*糖化→AGEs(糖化最終産物)→活性酸素発生、炎症発生
*活性酸素→酸化、炎症反応発動
(中略)
この『タンパク質劣化』が
*皮膚で起これば?
*血管で起これば?
*神経細胞で起これば?
*筋肉で起これば?
*骨/関節軟骨で起これば?
*肝臓で起これば?
*腎臓で起これば?
と考えれば、『老化と疾患』が理解できる。
カラダの中で細胞レベルで発生する『酸化・糖化・炎症』を止めない限り、いくら外から治療(内科的・外科的含め)を施したところで、最終的には「モグラ叩き」と同じように対処きしれないことは明らかである。
『予防医療/抗老化医療』というものは
1:酸化・糖化・炎症の素を減らす努力(生活改善)
2:抗酸化・抗糖化・抗炎症
が同時に行われることによってその効果を最大限にすることができる。
そして、医療が提供できるのは『2』であり、『1』は本人の自覚のもとに行われなくてはならない。このことをしっかりと伝えることも、医療の役割のひとつであろうと考えている。
「膠原病」や「関節リウマチ」などの、大きな炎症になっていないから関係ないと思わないで下さい。本人が自覚できるレベルの「炎症」もあれば、本人が自覚できない小さな「炎症」もあるからです。
一例ですが、瞼の上に脂肪の塊ができる「 眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」も、まず炎症が起こるそうです。切っても切っても再発するそうなのですが、それは、「炎症」の元を止めないからです。
瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは
炎症が酷いと体にダメージが大きいので、時には薬で抑える事も必要です。
しかし、元となった原因を排除するという視点を忘れるべきではありません。それは、化学的因子に限らず、物理的因子、生物学的因子も同じです。
次は炎症が起きている時、どんな事が起こっているのかについてお話します。
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炎症=今治しているよ
炎症には、赤くなる、腫れる、熱くなる、痛い、動かせない等がありますが、そうなるには理由があります。
「それぞれの炎症の声」について、分かりやすく書かれている以下の記事を紹介します。
『るいネット Life Journal vol.5【不快な症状も体の声~病気が治っていく過程で生じる治癒反応】』より引用
まずは、痛みや腫れの声についてです。
1.「痛み・腫れ」の声=「今、壊れた部分を治している」
痛みや腫れは傷ついた組織を修復するときに必要不可欠なステップです。
病気の多くは、交感神経の緊張状態で発症します。交感神経が緊張すると、血管は絞られ血流が悪くなるとともに、顆粒球がふえて活性酸素による組織破壊が起こります。(リンク)病気を治すためには、これとは逆のプロセスをたどる必要があります。
すなわち、副交感神経が優位になって血管を開き、血流をふやして傷ついた組織を修復するのです。この修復作業のときに働くのは、プロスタグランジンというホルモン様物質です。
プロスタグランジンには、①血管を開く、②痛みを起こす、③発熱させるという3つの働きがあります。
私たちが不快と感じる痛みや発熱、患部の腫れといった症状は、プロスタグランジンの作用で血流がふえ、組織を修復する際に生じるものです。
最も分かり易い例が「しもやけ」です。寒さで血流が悪くなり組織が破壊されると、体はそこに血液を送り込んで修復します。プロスタグランジンが産生され、血管を拡張して血流をふやした結果、患部が赤く腫れ、痛がゆくなるのです。これは組織を修復しているときに起こる症状です。
「関節リウマチ」も関節に炎症が起こって、体のあちこちの関節が腫れたり、痛くなったりします。これは関節内の異常になった自己細胞をリンパ球が処理し、傷ついた組織を修復するときに現れる症状です。
血流障害を解消するとき、破壊された組織を修復するときなど、体は血管を拡張し、血流をふやし炎症を起こして対応します。
病気の種類が違っても、治癒反応は同じ過程をたどります。
痛みや腫れ、炎症があるときは「今、壊れた部分を治している」と受け止めてください。
次は発熱の声についてです。
2.「発熱」の声=「今、リンパ球が闘っている」
発熱は、究極の自然治癒力ということができます。
体内に侵入してきたウィルスなどの微生物を排除するとき、壊れた組織を修復する時には、体の代謝(体内での利用と排出)を高める必要があります。代謝を上げるには、発熱のエネルギーが必要なのです。
わかりやすい例は、カゼによる発熱です。
リンパ球が活性化するためには熱が必要で、だいたい37~38℃に体温が上がったときに、最も攻撃力が強くなります。
そこで体内にウィルスの侵入を認めると、発熱を起こす物質が次々に放出されて臨戦態勢を整えるのです。
カゼで熱が高いときは、「今、リンパ球が闘っている」と理解し、解熱剤で下げないようにしましょう。水分をじゅうぶんにとって休んでいれば治ります。
最後はかゆみです。
3.「かゆみ」の声=「体が毒を排出したがっている」
体がかゆみを生じさせる目的は、体内の毒物を排泄することにあります。
体内に抗原が入ってくると、体はIgE抗体(免疫グロブリンE)という抗体を作り、抗原を無毒化しようとします。
アレルギー反応はこの抗原と抗体、そしてもう一つ、マスト細胞(肥満細胞)が関わって起こります。
IgEはマスト細胞の表面にあり、侵入してきた抗原と結びつきます。
その刺激でマスト細胞の細胞膜が壊れ、細胞内からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が周囲に放出されます。
ビスタミンは炎症を起こして皮膚を赤く腫れさせたり、かゆみを起こしたりします。この一連の反応は血流をふやして、抗原を洗い流すため生じるものです。
皮膚は排泄器官の1つです。体が拒絶したものはここから排泄しようとします。
この場合、アレルギー反応のように形のあるものだけでなく、心にたまった毒も皮膚から排泄しようとします。これは、「いやなもの反射」が皮膚に起こった場合です。
自分の大嫌いなものに出くわした時、体中にかゆみが走ることがありますよね。
かゆみや湿疹が出たときは「体が毒を出したがっている」と思ってください。
かゆみを解消するには、体を温めて血行を促し、体の毒出し作業を応援することが大切です。
不快な症状を薬で抑える事も時には必要ですが、これら「炎症の声」を覚えていていただければと思います。
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アリヤさんこんばんは。しばらくぶりです。
糖質制限の件ですが、40年以上の食習慣を変えていくのは容易でない!というのが実直な感想です。
タンパク質でお腹をいっぱいにするのがとても大変です。買い物の段階で食べるべきタンパク質の量の見当がつかない=今まで炭水化物でお腹をいっぱいにしていたことに気づいた。
なのでいつもお腹が空いています。
プロテインバーやヨーグルトなどでしのいでいますが、本能的に加工してないものを食べた方が良いと感じます。
油は 良い油はとても高価なので、せめて悪くない油をとるようにしています。
相変わらず野菜は多いです。
ですが、意識をするだけで、いろんな気づきがありました!少しずつ悪いものを省いていくようにします。
ところで、前から気になっていた事があります。
それは日本は添加物大国であるということ。
データ抜粋↓
【なぜ添加物がこんなに多い?】
日本・・・・・351品目
アメリカ・・・133品目
ドイツ・・・・・64品目
フランス・・・・32品目
イギリス・・・・21品目
そのせいか日本人は癌が多いとか。もちろんその他アレルギーや幾多の病気も…。
今まで添加物の害について記事にされたことがありましたら、お手数ですがアップ日を教えていただけるとありがたいです。
研究中でしたら、また報告(記事のアップ)をお待ちしています。
りっこさん、いきなり変えようとするとしんどいので、焦らず少しずつでいいと思います。気が付いて変えようと意識しているだけで十分前進しているのですから。
お腹がすくということは、エネルギー不足、つまり脂質不足があるのかもしれません。
タンパク質は体の主成分ですが、エネルギーとしてはあてになりません。
糖質を制限した場合、エネルギーは脂質から摂るようにします。両方制限するのは危険なので止めて下さい。
私もお腹がすいた時に、チーズやプロテインバーを食べる事があったのですが、最近はバターに変えました。
エネルギーが補充されると空腹感がなくなります。
添加物についてですが、以下の記事で取り上げました。
草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である
安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い
アリヤさん、早速のお返事ありがとうございます。
関連記事を読ませていただきました。私も20年以上前から「日本おかしくね?」と思っていました。
けれど、添加物を避けようとすると、日本での日常生活か困難になります。
昔に戻るか 田舎で自給自足するか…。みたいな。
それから新たにいろいろな記事を読ませていただきましたが、私の体質は以前のアリヤさんと本当によく似ています。胃下垂、動物性油脂を食べると胃もたれ、傷が治りにくい、食後の後片付けがなかなか取りかかれない。あと昼間でもこれでもかと睡魔に襲われます。
糖化についてはわりと最近知り、確実に自分も泥沼にハマっていると自覚し恐ろしく感じています。
お返事頂いたように、すぐに食生活全般をすっかり変えるのは大変困難です。
ですが、今回の副鼻腔炎などの疾病と共に、もうひとつ体質を変えたいと切に思ったのは、新しく趣味が出来たことです。
昨年からボルダリングと登山を始めました。共に大変エネルギーを消耗します。このエネルギーを作り出すのには糖化しきった体を変える以外にないと思いました。人並みのスタミナになることや、疲労回復や怪我の予防に確実に成果がありそうです。
やっぱり目の前に楽しいビジョンが無いと続けられないですからね!
飛び散った文章ですみません、まだおじゃまさせていただきます。
りっこさんのおっしゃる通りです。
>けれど、添加物を避けようとすると、日本での日常生活か困難になります。
昔に戻るか 田舎で自給自足するか…。みたいな。
真面目に危険なものを避けようとする人と、気にしない人の割合が2:8だったとします。
8は最初から危険物質にまみれて生活します。
しかし、残りの2の人も、金と時間と手間がかかる為、結果的に続けられなくなります。
社会が変わらない限り、気をつける気がない人も、気をつける人もどちらも危険なところで生活することになります。
私も以前は気をつけていましたが、全てに気を配るのは大変です。
食事制限を趣味の為に頑張るのはいいですね。
楽しんで続けていれば、気が付いたら1年、2年と経って、いつの間にか習慣化します。