ビタミンやミネラルをしっかり摂ろうと思ったら、サプリメントや食品から摂ることになります。

 

 

食品の場合、ビタミンやミネラルが豊富なのは、やはり野菜や果物ですね。

 

 

 

野菜も果物も、世間一般では「健康的」なイメージです。

 

 

 

しかし、それは半分正解で、半分間違いです。

 

 

 

何故なら、野菜や果物には、健康に必要な「ビタミン」や「ミネラル」が豊富に含まれていますが、体に害を与える「糖質」も多く含まれているからです。

 

 

これらを摂る時には、メリットだけでなくデメリットも摂っていることを忘れてはいけません。

 

 

その事に気が付かず、「ビタミン」や「ミネラル」の欠乏を恐れるあまり、健康目的で野菜や果物を摂ると、逆に糖質を過剰摂取してしまう可能性があるので注意して下さい。

 

 

私は、健康に気をつけたいなら、ビタミンやミネラルの欠乏を何とかしようとするより、先に糖質の過剰摂取の方を治した方がいいと思います。

 

 

 

糖質の過剰摂取を治さない状態では、何をしても効果が半減するからです。

 

 

それは、例えるなら、穴の開いたバケツを塞がずして、水を注ぐようなものです。

 

 

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気付かない害

 

 

 

世の中には、「白砂糖は悪だが、黒砂糖や蜂蜜はOK」とか、「砂糖は体に悪いが、植物性の食品は体に良い」という話があります。

 

 

一見、どこにでもありそうな健康の話ですが、

 

実はこれ、矛盾しています。

 

 

白砂糖も、黒砂糖も、蜂蜜も、野菜も、果物も、全て同じだからです。

 

 

何が同じかというと「糖質」が含まれていることがです。これらは、形も味も違いますし、含まれているビタミンやミネラルも違います。

 

 

 

しかし、「糖質」を多く含んでいることだけはどれも共通しています。

 

 

 

「砂糖の糖質」で起こる事は、「他の植物性の食品の糖質」によっても起こります。だから、「砂糖(糖質)を摂るのが悪い」のなら、同じように「他の植物性の食品(糖質多い)も悪い」ことになります。

 

 

しかし、「白砂糖を否定しながら、一方で、他の植物性食品を肯定する人」は結構おられます。

 

 

白砂糖には厳しいのに、多くの植物性食品に含まれる糖質は、何故か無視なのです。

 

 

その理由に「白砂糖は精製されていてミネラル・ビタミンがないから悪い」を挙げられます。

 

 

 

違うだろ

 

 

・・・と、言ってやりたいです。

 

 

 

砂糖が悪い一番の理由は「糖質」だからです。

 

 

ビタミンやミネラルがただないだけでは、何も起こりません。プラスにもなりませんがマイナスにもなりません。

 

 

しかし、「白砂糖は精製されてミネラル・ビタミンがないから悪い」という理屈を聞いたら、知らない人は「ビタミンやミネラルがある甘味料なら安全」な気がしてくるでしょう。

 

 

というよりも、ビタミンやミネラルが強調されると、「糖質は体にダメージを与える」という本質が忘れられます。

 

 

 

こうして、いつの間にか、問題がミネラル・ビタミンの話にすり替わっていきます。

 

 

 

ビタミンやミネラルの必要性を強調するのはいいのですが、私からすると、このような話の展開は「糖質の害」の話を煙に撒かれた気分になります。

 

 

 

 

チャラにはならない

 

 

質のいい土壌で育った植物性の食品は、ビタミンやミネラルが豊富でしょう。

 

 

ですが、「ビタミン・ミネラルがあるから、糖質の害はチャラ」というわけにはいきません。

 

 

穀物でも野菜でも果物でも、「1つの固体」の中に様々な栄養が一緒に含まれているので、メリットのある栄養も、デメリットな栄養も、同時に取ることになります。

 

 

 

財産だけでなく負債も相続するようなものです。

 

 

 

実は、野菜や果物というのは、負債の方が大きいのです。

 

 

 

サプリメントの場合は、狙った栄養素を単体で摂ることも可能ですが、食品はそのようなことは出来ません。野菜や果物を食べれば、メリットとデメリットの両方を同時に取り込むことになります。

 

 

メリットが輝いて見えても、デメリットが消えるわけではありません。

 

 

ですが、「野菜や果物はヘルシー」と、メリットばかりのように宣伝されているので、多くの人は「その影に隠れる糖質のデメリット」を、無かった事のように感じていることでしょう。

 

 

 

植物性の食品に、いくらビタミンやミネラルが豊富に含まれていても、抱き合わせで「その量をはるかに上回る毒物」を摂取すれば、体には負担がかかります。

 

 

しかし、その情報を教えずに、メリットばかりを強調すれば、みんな「健康の為に」とこれらをバクバク食べます。害はないと信じているので、とんでもない量の糖質をとっている事にも気付かないのです。

 

 

過去の私も例外ではありません。野菜や果物に含まれている糖質に油断していました。

 

 

私は健康にいいと信じて、緑黄色野菜のポタージュスープを毎日飲んでいました。

 

 

スープメーカーで作っていたので、生クリームとか余計なものを入れなくても、野菜だけで美味しく仕上がります。偏らないように、人参、かぼちゃ、トマト、さつまいも、カリフラワー、ほうれん草など、緑黄色野菜をメインに、その時々で色んなものを混ぜていました。

 

 

上手いんですよ、これが。

 

 

ビタミンやミネラルが豊富に摂れると思っていたのでガブガブ飲みました。

 

 

 

その糖質量...

 

 

 

今考えたらゾッとします。

 

 

このように、ビタミンやミネラルばかりにこだわると、「気にしなければならない糖質」の存在を忘れてしまいます。

 

 

そしてメリットばかり強調するのは悪質だということがお分かりいただけると思います。両方伝えて、その上で選択させればいいのに、そうしないから選択を誤るわけです。

 

 

給料が今月から10万円上がっても、今月からギャンブルで20万円浪費したら意味がありません。それよりは「給料は今のままだけど、浪費なしで真面目に過ごす」方が、安全な生活が送れます。

 

 

また、「給料は多いけど、暴力を振るう旦那」より、「給料は少なくても、暴力を振るわない旦那」の方が、幸せになる確率は高いでしょう。

 

 

メリットに飛びつく前に、「抱き合わせで付いてくるデメリット」が、どんなものなのかまで考える必要があります。

 

 

 

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糖質の害を避けることは重要

 

 

糖質の害は軽く見られているので気にする方は少ないかもしれません。

 

 

 

しかし、糖質は「糖化」、「癌」、「感染症に弱くなる」・・・等、慢性疾患の原因になります。

 

 

(追記)ここで、「糖質が体に与える影響」について一部を紹介します。

 

 

  • 多くの人がなる本態性高血圧の原因は「塩」ではなく「糖質」です。

 

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

  • 癌の原因は、糖質が分解されてできる「ブドウ糖」を代謝する時に発生する「乳酸」の蓄積です。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

  • 糖化は全身を細胞レベルで弱らせます。

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

ビタミンやミネラルが欠乏する事によって起こる病気もたくさんあるので、「ビタミンやミネラルを全く気にするな」とは言いません。

 

 

ですが、現代人にとって一番の問題は、ミネラル・ビタミンが足りない事よりも、糖質という(人間にとっての)毒物に絶えず晒されている事だと思います。

 

 

 

「借金を抱えている人」が一番にしなければならないのは、無駄な出費をカットする事です。

 

 

同じように、健康も「体にダメージを与えるもの」をまず止める。その方が効率よく改善できます。

 

 

 

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ビタミンやミネラルが欠乏する原因

 

 

私が、ビタミンやミネラルの欠乏を心配するよりも、先に体が糖質の害を受けているかどうかに注目した方がいいと思う理由は他にもあります。

 

 

まず、ビタミンやミネラルが欠乏する2つの理由を見てください。

 

 

 

 

  • ビタミン・ミネラルの摂取量が少ない

 

 

  • 摂取量は足りているが、糖質の過剰摂取で、せっかく摂ったビタミン・ミネラルが消費される

 

 

 

糖質には後者のようなデメリットもあります。

 

 

 

私は、「現代人のビタミンやミネラルの欠乏」の主な原因は、「糖質の過剰摂取」にあるのではないかと疑っています。

 

 

ビタミンが不足して壊血病になった「昔の船乗り」と違い、現代は十分過ぎるほどの食料があります。例え土壌の質が低下して、1つの食材の栄養の量が昔より減っていたとしても、それを補うほどの量は食べているはずだからです。

 

 

それなのに不足するのは、どこかから摂取した栄養が漏れ出している可能性があります。

 

 

それか、食べただけで、最初から栄養が吸収されていないということも考えられます。

 

 

そもそも、植物性食品は人間の消化器官には適していないのですから、そのような現象が起こっていたとしても何の不思議もありません。

 

 

 

意味のない栄養の摂り方

 

 

糖質は栄養泥棒・・・という言葉があります。

 

 

上手いこと言うなぁ・・・と思いました。

 

 

「糖質」は体内で分解されて、エネルギーとして使われる時に、ビタミンやミネラルを消費します。

 

 

野菜や果物を摂ると、ビタミンやミネラルと、同時に糖質も摂ってしまうと言いました。

 

 

しかし、それだけではなく、せっかく「健康の為に」と思って摂ったビタミンやミネラルが、「糖質」にとられてしまうのです。

 

 

正に泥棒です。栄養だけでなく、食費やサプリメントのお金ももったいないです。

 

 

 

(追記)昔はどの健康食品を飲んでも効果がほとんど感じられませんでした。

 

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

糖質を過剰に摂りながらだと、ビタミンやミネラルを摂っても取っても意味がありません。

 

 

貧乏なのは給料が少ないからとは限りません。例え給料を沢山貰っていたとしても、それを上回る浪費をしていたら、例え毎月100万稼いでも貧乏なのです。

 

 

ビタミンやミネラルの消費を上回る量をサプリで補えばいいのかもしれませんが、かなりお金がかかります。

 

 

経済的な視点からみても、そのような無駄な事をするより、糖質の摂取量を見直した方が良いと考えます。

 

 

昔の私は「糖質の処理にビタミン・ミネラルが使われている」という知識が無かったので、他のことには気をつけても、糖質の過剰摂取だけはそのままでした。その結果、せっかく摂ったビタミンやミネラルがパクられまくっていました。

 

 

 

 

  • ビタミンやミネラルを摂る為に野菜や果物を食べるが、そこに含まれている糖質を消費するために、ビタミンやミネラルを浪費する

 

 

 

  • 高いお金を払って健康食品を買うが、糖質を大量に食べるので、健康食品から摂ったビタミンやミネラルが使われる

 

 

 

 

ビタミン・ミネラルはただでさえ不足しがちな栄養素です。それを「糖質の代謝」という作業で浪費してしまってはもったいないと思いませんか。

 

 

給料をもらったら、何かを買ったり、家を直したり、出来るだけ建設的に、自由に使いたいですよね。栄養素だって、せっかくいい栄養素が体の中に入ってきたら、体を修復したり等、建設的な事に使いたいものです。

 

 

 

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枝葉ではなく本質を見る

 

 

「メリット」よりも「デメリット」の方が大きい場合、注意が必要です。

 

 

何度も言いますが、ビタミン・ミネラルに注目するのはいいですが、本質を「糖質」から逸らすべきではありません。

 

 

糖質から話の本質がズレるから、ビタミン・ミネラルのあるなしで、揉めるようになります。例えば、

 

 

 

白砂糖はダメ、でも黒砂糖はいい、てんさい糖はいい、蜂蜜は・・・等と。

 

 

 

また、「砂糖」と、「他の糖質を含む植物性の食品」を別の物として区別すると、混乱と誤解を招きます。

 

 

これらにどんな栄養素が含まれているのかをみていくと、「ビタミンやミネラルがついているか、ついていないか」という違いはありますが、どれも姿が違うだけで「糖質」と「糖質」です。

 

 

片方は何も被っていない剥き出しの状態、もう片方は野菜や果物という皮を被っている状態・・・違いはそれだけです。

 

 

 

「狼」と「おばあさんに化けた狼」は同じなのです。

 

 

 

「糖質をとっても、そこにビタミンやミネラルが含まれていればOKだろう」「植物ならセーフ」と思いたい人達が、問題の本質を「糖質」からそらす為に、ミネラルやビタミンを過剰に強調していますが、「問題視しなければならないところ」を間違えてはいけません。

 

 

ただ、「少しなら大丈夫な事にしよう」、「糖質は食べても大丈夫という理屈が存在すればいいな」・・・という気持ちは理解できます。

 

 

お菓子も、野菜も、炭水化物も、果物も美味しいですから。

 

 

甘いものが大好きな私も、かつては、人生から甘いものを切り離したくなくて、糖質の害にあえて注目せずに、甘味料の種類にこだわりました。

 

 

砂糖じゃなくて、オリゴ糖、甜菜糖、ココナッツシュガー・・・

 

 

安心して甘い物を食べる為に、なんとかして、よりマシな甘味料を探しましたが、どんぐりの背比べでした。糖質は糖質です。

 

 

どこで金を借りても、借金は借金です。こっちの方が利子が少し安いとか、多少の違いはあるでしょう。しかし、借金自体を止めないと、基本的にどこで借りても生活は苦しくなります。よりマシな甘味料を探すのはそれと同じ理屈です。

 

 

 

 

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糖質制限を始めてから、ビタミンやミネラルを意識しなくなった

 

 

私はかつて、ミネラル、ビタミン、酵素の健康食品を摂っていました。これらの栄養素が必要だと思っていたからです。

 

 

食事にも気を配っていました。お酒もタバコもなしです。

 

 

それなのに、体がガラクタのように弱かったです。とても健康に気をつけていたので不思議でした。

 

 

しかし、今思えば、糖質を大量に摂っていた為、ビタミンやミネラルが糖質の消費に使われて、それによって、健康食品の効果が感じられなかったのだと思います。

 

 

糖質制限を始めた昨年から、効果を調べるために、これらの健康食品は摂っていません。代わりに「バター」と「プロテイン」を摂取しています。

 

 

私が実践しているのは「1日10g以下のスーパー糖質制限」ですから、野菜はほとんど食べません。ネギ、ニンニク、しょうが、スパイス・・・食べてもこの程度です。冷蔵庫の野菜室がさみしいことになっています。

 

 

嗜好品をあげるとすれば、ブラックコーヒー1~2杯です。

 

 

外食をする回数もそんなにありませんから、植物性食品はほとんど摂っていません。

 

 

食品だけでなく、健康食品からのビタミン・ミネラルも、ほぼなしです。

 

 

かといって肉食動物のように、内臓も含めて丸ごと食べるという事はしていませんので、生の内臓からビタミンやミネラルを摂取していません。

 

 

内臓を含めて全部食べるのは子魚くらいです。でも、これも回数は多くありません。

 

 

食べるのは、肉や卵がほとんどです。

 

 

タンパク質や脂質ばかり食べているので、ビタミンやミネラルは不足しているはずですが、「ビタミン・ミネラル・糖質」を摂取していた時に比べて、今の方が圧倒的に元気です。

 

 

 

ビタミンやミネラルの欠乏に注意を払うのも大事ですが、糖質の害にも関心をもって頂ければ幸いです。

 

 

 

(追記)野菜に含まれているミネラル・ビタミンには期待はできない

 

 

現代は土壌が悪いので、野菜にミネラル・ビタミンがほとんど含まれていないと言われています。

 

 

そして、品種改良がされているので、本来の野菜には少なかった糖質が増えています。

 

 

本来含まれていた栄養素が減っている可能性もあります。

 

 

「食べ物だけで健康を保つ」と、「食事法と栄養補助食品を組み合わせる」ではどちらが優れているか

 

 

それだけでなく、1970年代からテレビの料理番組によって、栄養を捨てる調理法が普及しました。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

現代人は「ビタミンやミネラルが欠乏した野菜」を食べているということになります

 

 

 

ビタミンやミネラルを摂りたいなら、野菜や果物ではなくサプリメントから摂った方が効果的です。

 

 

 

(追記)ビタミンやミネラルをサプリメントから摂る

 

 

この記事を書いたのは2016年の10月です。

 

 

それから勉強して、2017年1月からミネラルである「鉄」、6月からビタミンである「ナイアシン」を飲み始めました。

 

 

目的、結果とも、過去に健康食品を摂っていた時と違います。

 

 

 

鉄サプリの効果については、以下の記事をお読み下さい。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

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