糖質制限をダイエットだと勘違いしている人達が知らない糖質の健康被害

 

糖質制限が話題になる時、「ダイエット」や「糖尿病」との関係ばかりがピックアップされます。

 

 

 

痩せる/太る、血糖値...の話がほとんどです。

 

 

 

その為、糖質が他の慢性疾患の原因になる事はあまり触れられません。

 

 

 

こちらが特に重要なのですが、そこを社会全体で無視する事によって、糖質を摂取している人に危機感が芽生えません。

 

 

 

その為、「ダイエットをしたい人」や「糖尿病」に該当する人だけが糖質を気にしている...という状況になります。それ以外の人はどうなるかというと、

 

 

 

 

糖質を食べても太らないし、糖尿病じゃないから関係ないし、糖質を摂って何が悪いの?

 

 

 

・・・といった思考になります。

 

 

 

糖質が慢性疾患の原因になる事を知らないとこうなるのです。

 

 

 

あなたの周りにもこんな風に楽観的に考える人はいると思います。

 

 

 

これを書いている私もかつてはそうでした。

 

 

 

もし、糖質が「ダイエットをする人」や「糖尿病の人」にだけ関係するのだったら、私もおそらく、1日糖質10g以下の糖質制限には踏み切っていなかったでしょう。

 

 

 

糖質は大好きだったので、「止める動機」としては弱いからです。

 

 

 

私が糖質制限を始めたのは、糖質が慢性疾患の原因であること、そして、虚弱体質の原因だと知ったからです。

 

 

 

 

・・・と言っても、それに気が付いたのは30代です。ある時シワが急に増えた事で異変に気付きました。

 

 

 

 

何故そうなったのか調べると、原因はリンゴの果糖でした。

 

 

 

 

それがキッカケで、糖質の害について色々調べると、それまで私が知らなかった事が沢山分かりました。

 

 

 

糖質が体に与えるダメージは恐ろしいです。誰でもある程度の年齢になると、1つ2つの不調は抱えていると思います。

 

 

 

実は、それらの原因のほとんどは糖質なのです。

 

 

 

 

糖質を止める事で、お金をかけることなく、それらの不快な症状が改善する可能性があります。

 

 

 

しかし、世の中は、「糖質の害」が正しく認識されていません。「糖質は必要だ」という意見と、「糖質は毒だ」という2つの意見があります。

 

 

 

 

「必要」「毒」・・・意見が正反対です。

 

 

 

 

このように「一つの事象に対して、専門家の意見が何故か真っ二つに割れる」と言う現象は、世の中のあらゆる分野に見られます。健康情報はほとんどです。

 

 

 

これでは、一体どちらが正しいのか分からなくなります。

 

 

 

 

これから「食生活を見直そう」、「糖質制限を始めよう」と思っている人は、「必要」と「毒」、また「良い」と「悪い」と反対の事を言われたら、混乱すると思います。

 

 

 

 

このような環境では、糖質の危険性に気付きにくくなります。知らないばっかりに不調の状態で生きている人は大勢います。

 

 

 

私も最初から事実を知っていたら、もっと若いうちから糖質を制限していました。

 

 

 

真実を知らないというのは、非常にもったいないのです。

 

 

 

私は、昔は「糖質は必要だ」と思っていましたが、今は、「糖質は毒だ」と思っています。

 

 

 

調べて自分の体で試したら、結果がそうなるので、厳然たる事実であると嫌でも思い知らされます。

 

 

 

糖質制限を「体質改善」や「病気の治療」の為と捕らえている人は、このような結論にいきつくのですが、

 

 

 

糖質制限を「ダイエット」程度に捕らえている人は、痩せる事が目的ですから、「糖質の害」について深く考えることは稀です。

 

 

 

その為、「糖質は少しは食べた方が良い」という甘い情報に流される傾向があります。

 

 

 

 

なので、そんな方達の為に、本記事では「太る」とか「血糖値」以外の糖質のデメリットについてお話します。

 

 

 

 

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人間の消化器官の構造と糖質を含む食品は相性が悪い

 

 

糖質を多く含む食品・・・

 

 

 

つまり、「穀物」や「野菜」や「果物」...といった植物性の食品を人間が食べると、体に負担がかかります。

 

 

 

何故なら、人間の体の構造が植物を食べる事に適した構造になっていないからです。

 

 

 

これは、「動物食性(肉食)動物である人間」と、「植物性の食品」の相性の問題です。

 

 

 

合わないから負担がかかるのです。

 

 

 

なので、「植物性の食品(糖質)」を食べることに適した体である「植物食性(草食)動物」の場合は、これにはあてはまりません。

 

 

 

例えば、「牛」や「ゴリラ」など、植物を主に食べる動物は、体の中に「発酵タンク」を備えています。そのおかげで、植物性の食品から栄養を効率良く摂ることが可能なのです。

 

 

 

従って、このようなシステムを備えていない動物食性(肉食)動物が真似できるものではありません。

 

 

 

構造が違うのですから、真似をすれば、体に負担がかかるのは当然です。

 

 

 

 

人間の食性については、以下の記事で詳しく述べています。

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

ゴリラの消化器官の構造については、以下の記事で詳しく述べています。

 

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

 

最近では、犬が糖質制限を実践したところ、健康を回復したという例もでてきています。

 

 

 

この事からも、人間だけでなく、肉食の体をもつ動物にとって、「糖質を多く含む植物性食品」は相性が悪いといえます。

 

 

 

しかし、それだけではありません。

 

 

 

 

植物というのは動物の為に存在しているわけではないので、それを食べた動物の体を蝕む毒物となります。

 

 

 

 

これは「植物の存在自体が悪い」という意味ではありません。別にこの世に「毒」として誕生したわけではないからです。

 

 

 

 

植物が生存する為の武器が「糖質」なので、動物にとっては毒にもなる...という意味です。

 

 

 

 

詳しい理由が知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

 

「美味しいと感じる食べ物は体に良い」と感覚だけで判断するのは危険です

 

 

 

 

「消化しずらい」とか、「栄養を効率良く摂れない」・・・程度ならまだマシです。

 

 

 

糖質の毒性は色々ありますが、特に恐ろしいのは、ゆっくりと体を蝕んでいく「糖化 とうか」です。

 

 

 

 

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体のタンパク質を劣化させる糖化反応

 

 

糖質が起こす害で最も恐ろしいのが、糖化反応が起きることだと思っています。

 

 

 

 

人間の体は極端に言うと、水を除くとタンパク質脂肪でできています。

 

 

 

 

普通に食事をしている人は、毎食、大量の糖質を摂ります。

 

 

 

 

すると、余った糖が体内のタンパク質と反応します。その結果、タンパク質が変性(劣化)してしまうのです。この反応を「糖化反応」と言います。

 

 

 

 

やっかいなことに、この反応によって「劣化したタンパク質」は、分解されにくく、負の遺産として体内に蓄積されていきます。

 

 

 

一番分かりやすいのが「セルライト」です。あれは、ただ太ったのではありません。糖化です。だから落ちにくいのです。

 

 

 

以下、Wikipediaより引用

 

AGEs(エージス、エイジス、エイジズ、エージーイー)とは、終末糖化産物、後期糖化生成物 等と訳される。

 

 

タンパク 質の糖化反応(メイラード反応)に因って作られる生成物の総称であり、身体の様々な老化に関与する物質(より正確に 言えば、生体化学反応による生成物)と言える。

 

 

現在判明しているだけでも、AGEsには数十種類の化合物があり、其々が多種多様な化学的性質を有する。

 

 

AGEsの例としては、Nε-カルボキシメチルリシン(英語版)(CML)、Nε-カルボキシエチルリシン(CEL)、アルグピリ ミジン(英語版)等が知られている。

 

 

類似の概念に過酸化脂質に由来する終末過酸化産物(Advanced Lipoxidation End products、ALEs)が有る。

 

 

AGEsは糖尿病、アテローム性動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー型認知症等の変性疾患(英語版)を悪化させると 言われる。糖尿病の血管系合併症の原因ともされる。活性酸素に因る細胞障害を加速し、機能を変化させるという。

 

 

 

化学反応ということは、「糖質」を体に入れる限り、避けられないということになります。

 

 

 

 

体が丈夫な人も弱い人も、外国人も日本人も、「糖質」を食べれば糖化します。生まれながらの体の丈夫さや、年齢によって、ダメージには個人差がありますが、それでも起きます。

 

 

 

 

そして、 糖化反応が起これば細胞が劣化するのですから、糖質を摂ると体全体が満遍なく弱っていくのは、なんとなく理解していただけるかと思います。

 

 

 

 

糖化反応について詳しく説明している記事がこちらです。 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

次は、糖質を食べる事によって、体が具体的にどうなるのかについてお話します。

 

 

 

「自分には何も問題は起こっていない」と勘違いしている人は必見です。

 

 

 

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糖質を摂取する事で生じる具体的な症状とは

 

 

ここでは、私の体に常に起こっていた、糖質が原因と考えられる主な症状を紹介します。

 

 

 

  • 花粉症(アレルギー)

 

  • 消化不良(+胃下垂)

 

  • 疲れやすい

 

  • 目の痒み

 

  • 関節が鳴る

 

  • 傷の治りが遅い

 

  • 生理不順

 

  • セルライト

 

 

 

 

・・・等です。

 

 

 

これらは病気のうちにも入らないような些細な症状です。しかし、あると確実に生活の質が落ちます。

 

 

一見、それぞれの症状は、全く関係ないように見えますが、糖質という同じ原因から起こるのです。ちなみに、上の症状のほとんどは「糖化」によるものです。

 

 

 

 

ちょっと考えてみて下さい。どれか心当たりがありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

いや、ない

 

 

 

 

・・・と思われるかもしれないので、一応、他の例も挙げておきます。

 

 

 

糖化が原因で起きる代表的な症状に、「歯周病」「痔」があります。

 

 

 

これもです。該当者は多いと思います。

 

 

 

実は「糖化」には特徴があるのです。

 

 

 

細胞が劣化するので、締りがない、ブヨブヨする・・・熟れ過ぎた果物のようなイメージです。

 

 

 

こういう特徴を持つ症状は、「糖化」の可能性が高いといえます。

 

 

 

 

 

締りがない、ブヨブヨする・・・ですから、その極みである「胃下垂」や「脱肛」といった、緩んで「本来ある位置」から下に下がるような症状は、重度の糖化です。

 

 

 

 

 

この事実を知れば、「自分は糖質の害は受けていない」と胸を張って言える人は少ないと思います。...というか、身の回りの人は「糖化した人」だらけではないでしょうか。

 

 

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糖化は改善されるのか

 

 

基本的に糖化をチャラにする事は難しいです。

 

 

 

組織には、「改善しやすい部分」と「改善しにくい部分」、そして「改善しない部分」があります。

 

 

 

だから、「歳をとったからもう遅い」と諦めないでください。今より悪くならないように食い止めることは出来るかもしれません。

 

 

 

食生活の改善は、早ければ早いほど効果があります。

 

 

 

今までのダメージをどこまでチャラにできるかは、その人次第です。年齢、体力もありますし、「生活習慣を改善させて糖化を改善させる」という気があるのかどうかも大事な要素です。

 

 

 

「改善するなら、後で気をつければいい」と思う方がいたら、これだけは覚えておいて下さい。

 

 

 

先ほども言いましたが、改善しない部分があります。

 

 

 

 

それは「目」「脳」です。女性であれば「卵子」もです。

 

 

 

 

 

 

これらの細胞は入れ替らない(ということになっている)ので、糖化してしまうと改善できないと思われます。

 

 

 

ちなみに、脳の糖化で怖いのはアルツハイマーです。「ブドウ糖は脳にとって唯一の栄養」という大嘘がまかり通っていますが、その栄養がアルツハイマーの原因を作るのです。

 

 

 

脳とブドウ糖の関係について、詳しくは以下の記事で述べています。 

 

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

 

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糖質制限によって改善した症状

 

 

 

先程挙げた以下の症状ですが、糖質制限を始めた事で、ほとんど改善しました。

 

 

 

  • 花粉症(アレルギー)

 

  • 消化不良(+胃下垂)

 

  • 疲れやすい

 

  • 目の痒み

 

  • 関節が鳴る

 

  • 傷の治りが遅い

 

  • 生理不順

 

  • セルライト

 

 

 

まだ完治していないのは、「胃下垂」と「関節が鳴る」です。「消化不良」はわりと早く治りましたが、「胃下垂」はそのままです。

 

 

 

組織によって細胞の入れ替るスピードが違うのでこのような差がでます。

 

 

 

関節は、以前のように動かすたびに頻繁に鳴らなくはなりましたが 、まだ完全ではありません。骨ですから、完全回復にはもう少し時間がかかると思います。

 

 

 

後の症状は改善しました。

 

 

 

 

特に驚いたのは、ブタクサのアレルギーが無くなったことです。9月になると、「もうそろそろかな」・・・と構えていたのですが、現在は、待っても、待っても来ないのです。

 

 

 

 

 

 

 

それまでも、運動、健康食品、様々な食事管理をしてきましたが、暖簾に腕押しでした。それが、糖質を断った事で簡単に治ってしまったのです。

 

 

 

私が糖化の恐ろしさを実感したのは、糖質を止めてこれらの症状が、次から次へと、まるで無かった事のように消えたことです。

 

 

その時改めて、ほとんどの不調は、糖質が悪さをしていたことで生じていたと悟りました。

 

 

 

ここに書いたのは、あくまで「私に起こった症状」です。なので、「糖質の害」はこれが全てではありません。

 

 

 

 

人は糖質によってダメージを受けますが、人によって弱い部分が違うので、細胞が劣化(糖化)する場所は様々です。

 

 

 

 

「ここに書いてある症状」になっていないからと言って、「自分は大丈夫」と考えない方が良いです。

 

 

 

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糖質の摂取はビタミンやミネラルを浪費する

 

 

 

糖質を多く含む野菜や果物には、ビタミンやミネラルが含まれています。

 

 

 

 

だから、サラダにしたり、煮物にしたり、スムージーにしたり...みんなせっせとこれらを食べるわけですね。

 

 

 

 

ビタミン・ミネラルは確かに大切です。

 

 

 

 

それだけなら、私も否定しません。むしろ、ビタミンやミネラルが足りていないのであれば、積極的に摂るべきです。

 

 

 

 

ただし、私の場合は、「ビタミンやミネラルは、野菜や果物をあてにするのではなく、サプリメントから摂取しよう」...という考えです。

 

 

 

突拍子もないと思われるかもしれませんが、「根拠」と「実体験から導いた結論」があるから、このように言い切っているのです。

 

 

 

 

「糖質を含む植物性食品」というのは、人体にとって毒になる「糖質」と、人体にとって必要な栄養素である「ビタミンやミネラル」が両方含まれています。

 

 

 

その為、多くの人は、果物や野菜に含まれる雀の涙程のビタミンやミネラルを摂る為に、それを遥かに凌駕する量の糖質を躊躇なく食べるのです。

 

 

 

で、ビタミン・ミネラルを摂った気になって、健康的だと錯覚しています。

 

 

 

私もかつては、バランスの良い食事や野菜多めの食事をしていました。

 

 

 

「スープメーカー」を買って、複数の野菜で作ったポタージュを毎日飲んでいました。

 

 

 

 

しかし、このせっかく摂った、ビタミン・ミネラルですが、ほぼ意味がありません。

 

 

 

 

何故なら、糖質を代謝する為に、ビタミン・ミネラルが消費されてしまうからです。

 

 

 

 

食品に含まれるビタミン・ミネラルはただでさえ少ないのに、同時に取った糖質の処理に奪われてしまうのでは、何のために野菜や果物を無理して摂ったのかわかりません。

 

 

 

糖質は栄養泥棒なのです。

 

 

 

 

 

 

 

また、それを裏づけるような体験をしています。

 

 

 

私は糖質制限をする前は、健康食品(ミネラル)を飲んでいたのですが、何故か効き目が悪かったのです。同じものを飲んでいた他の人は、何かしら改善しているのに、自分には効きませんでした。

 

 

何故効果がなかったのか、今ならその理由が分かります。

 

 

 

当時、私は1日260g前後の糖質を摂取していたので、その処理に、せっかく摂ったミネラルが使われてしまっていたのでしょう。要するに、ミネラルの効果が無かったのではなく、毒の方が強すぎて勝っていたのです。

 

 

 

健康の為にと、せっかく摂っていた野菜や健康食品ですが、同時に摂取していた糖質のせいで「栄養」と「お金」を無駄にしてしまいました。

 

 

 

せっかく稼いだお金が、全て借金に消えてしまったような感覚です。

 

 

 

もちろん、それを飲んでいたことで、食い止められた症状があるのかもしれませんが、せっかく栄養を摂るのであれば、建設的なことに使いたいですよね。

 

 

 

野菜や果物を「健康の為に」と積極的に取る人は、以下の事を覚えておいて下さい。

 

 

 

「危険な要素である糖質」と、「魅力的な要素であるビタミン・ミネラル」を完全に切り離して、良い部分だけを取り込めれば理想ですが、食品のように、両者がセットになって存在していると、切り離しは不可能です。

 

 

 

どちらか片方の栄養だけを摂ることは出来ません。

 

 

 

「糖質」が人体に害を与えない物質であれば良いのですが、そうではありません。

 

 

 

野菜や果物が、どんなに健康に必要な栄養成分を含んでいても、それと抱き合わせで強制的に「糖質」を体にダウンロード、 インストールさせられては、長い目で見た時に、メリット以上のデメリットを受けてしまうことになります。

 

 

 

 

糖質は栄養ドロボーです。精製糖質だけが悪者にされていますが、精製していない野菜もほとんど変わりません。これは野菜をたくさん食べてきたから言える事です。

 

 

 

 

 

 

 

糖質制限ダイエットのイメージによるデメリット

 

 

 

「人間が糖質を食べると毒になる」

 

 

 

最初は「そんなことはない!」と思われた人も、ここまで読むことで、考えが変わったのではないでしょうか。

 

 

 

 

「そうかもしれない」と気付いていただけると嬉しいです。

 

 

 

でも、ここで終わりではありません。まだ重要な事が残っています。

 

 

 

ここで、糖質の怖ろしさについて、違う角度から説明していきます。

 

 

 

 

1、すぐに影響が出にくい

 

2、糖質の毒性が、正確に広がっていない(ダイエットのイメージが強すぎる)

 

 

 

まず、1つ目について解説します。

 

 

 

糖質は遅効性の毒です。

 

 

 

 

すぐに影響が出にくいので、ダメージが分かりにくいのです。従って、反発する人の多くは

 

 

 

「糖質を食べているけど、何も起きていない」

 

 

 

と言います。でも、今はまだ・・・なのです。遅効性ですから。

 

 

 

これは、クレジットカードを使った時の「現時点では、財布から金が減ったわけではない」という感覚と似ているかもしれません。請求は忘れたころに来るので、使っている時は「ダメージを受けた」感がないのです。

 

 

でも、お金はまだマシです。内訳がキチンと明記されますから。

 

 

 

体の場合、過去の不摂生の内訳はハッキリと明記されないので、本人の記憶が頼りになります。

 

 

 

従って、正確な原因を後から特定させることは難しいです。よっぽど注意して観察していないと、分からないかもしれません。

 

 

 

だから、ツケは後からくるけど、原因が何かわからない。根本的な解決ができない・・・という事態になるのです。

 

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

「すぐに影響が出ない」というのは、困ったものです。

 

 

 

似たようなものに、「タバコ」、「遺伝子組み換え食品」、「食品添加物」、「LED」...等があります。これらも遅効性ですね。

 

 

 

「タバコ」はどうなるか想像がつきます。それ以外の物質は歴史が浅いので、ハッキリとした事は分かりませんが、調べる限り体に良いとは思えません。

 

 

 

 

このように現代は、体に悪い物質で溢れています。その中で生活している私達は、絶えずこれらを浴び続けているのです。これでは、単体が悪いのか、複合的な要因なのか・・・正確に特定するのが難しいです。

 

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

 

 

後で説明しますが、これらの中でも、群を抜いて体に悪いのが「糖質」です。

 

 

 

そして、2つ目について説明します。

 

 

 

本記事のテーマなのですが、これだけ毒性が強いのに危険性が認識されていないのは恐ろしい事です。

 

 

 

ここ数年、「糖質制限」は広まりましたが、糖質の毒性についての情報は正確に広がっていないように思えます。

 

 

同じ遅効性の毒でも、「タバコ」や「アルコール」、「食品添加物」等は、医療機関や専門家が注意を促すので、毒性が認識されています。

 

 

 

実際に気をつけるかどうかはともかく、一応、人々の頭の中に「危険だ」、「体に悪い」という意識があります。

 

 

 

しかし、「遺伝子組み換え食品」、「ブルーライト」、「糖質」は一般的に「危険だ」と認識されていません。

 

 

 

一部の人達が警告しているだけです。

 

 

 

 

多くの医療機関や専門家は警告をしないので、一般的には「安全だ」ということになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも、「遺伝子組み換え食品」や「ブルーライト」はまだマシです。

 

 

 

それに比べて「糖質」は、「健康の為には、糖質を摂ることが必要だ」ということになっています。

 

 

 

最近、テレビや雑誌などでは「糖質を減らした方が良い」とやんわりと言っていますが、それでもタバコや酒のように「毒性がある」という視点で語られているのは見た事がありません。

 

 

 

糖質制限を肯定しても、そこだけは煙に巻くのです。

 

 

 

専門家が注意しない影響は大きいです。

 

 

 

ここで、ほとんどの人は「専門家が注意しないということは、安全だからだろ」と思ってしまうかもしれませんが、それが落とし穴です。

 

 

 

安全だから注意しないのではありません。

 

 

 

健康とは全く関係ない、政治的、経済的な理由で、危険なものが安全ということになっているに過ぎません。

 

 

 

事情はどうであれ、人間は大勢が「安全だ」と言っているものに対しては、安心してしまうものです。

 

 

 

だから、一部の気付いた人が「糖質は毒だ」と言っても、みんなピンと来ないのです。

 

 

 

 

「後でツケが来るので、何が原因だったかわからない」という分かりにくさと、多くの専門家が「安全だ」と公言し、糖質制限はダイエット程度の軽いイメージがある事

 

 

 

 

・・・これらのせいで、なかなか真実が伝わりません。

 

 

 

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日本人のほとんどは糖質の過剰摂取をしている

 

 

身の回りにある様々な物質の中でも、「糖質ほど害の大きいものはない」と断言できます。

 

 

 

先に挙げた有害物質もそれなりに体に悪いですし、歴史が浅いものは、その破壊力は正確には分かりません。

 

 

 

ですが、それらと糖質が決定的に違うのは、直接体内に入れる物質であるにも関わらず、摂取する量が圧倒的に多いことです。

 

 

 

例えば、私達は「食品添加物」を毎日のように口にしています。「食品添加物」は種類こそ多いものの、量にするとごくわずかです。1日に口にする「食品添加物」を集めて測っても、たかが知れているでしょう。

 

 

 

それに比べて糖質は、現代の日本人であれば、1日に100g~200gは普通に摂ります。こう言うと、

 

 

 

 

「そんなに食べていない」

 

 

 

...と思う方もいると思いますので、一応説明しておきます。

 

 

 

例えば、ご飯一杯に含まれる糖質は、約55gです。1日ご飯を3食食べたら、主食だけで、最低でも糖質165g摂取した事になります。

 

 

 

あなたが若い男性なら、お代わり、ご飯を大盛りにすることもあるでしょう。

 

 

 

 

そして、おかずも必要です。肉や魚なら良いのですが、例えば、「肉じゃが」とか、「カボチャの煮物」とか、根菜を使った煮物を食べたとします。

 

 

 

日本人が大好きな和食は、砂糖、酒、酢、醤油、味噌・・・と糖質の高い調味料を駆使して味付けをする調理法なので、健康を意識して和食を食べる人ほど糖質過多になります。

 

 

 

その場合、根菜と調味料で200g近くいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初「100~200gなんてとんでもない」と思われたかもしれませんが、これを読むと、ハードルが低いことがお分かりいただけたかと思います。

 

 

 

しかし、これで終わりではありません。

 

 

 

ほとんどの人は、嗜好品も摂ります。「お菓子」や「甘いドリンク」を飲めば、200gを過ぎます。

 

 

 

かつての私は、糖質を1日260g前後摂っていました。

 

 

 

これだと4日で、砂糖一袋を超えてしまいます。「食品添加物」はこれほど食べません。

 

 

 

内訳を思い返してみると、260gに特に貢献していたのは、「米」と「根菜類」でした。私の場合、ご飯の量が多かったのと、健康の為に野菜のポタージュスープをほぼ毎日飲んでいた事でこの量になりました。

 

 

 

ジャンクフードを食べていてこうなったのではありません。

 

 

 

甘すぎるお菓子はたくさん食べれませんでしたが、「米」や「根菜類」は味付けさえ間違えなければ、ほのかに甘いのでいくらでも摂れました。

 

 

 

しかも、「お菓子は食べ過ぎるとヤバイ」と思っているので歯止めが利きますが、野菜は「体に良い」と思っているので「ヤバイ」と思いません。

 

 

 

むしろ、野菜をたくさん、それも、様々な種類を摂る程「健康に良い」と錯覚していたので、種類もたくさん、できるだけ量も摂るようにしていました。

 

 

 

ですから、バランスの良さだけは抜群でした。健康的な食事をしていると思っていました。

 

 

 

 

しかし、今考えたら、「人間の体の設計図」をおもいっきり無視した燃料の取り方でした。

 

 

 

 

 

こんな食生活をしていた私ですから、当時は糖質が大好きでした。

 

 

 

昔は、胃が弱くて肉や魚がほとんど食べられなかったので、唯一たくさん食べられる糖質への依存は、ハンパなかったです。

 

 

 

 

従って、「酸化も危険だけど、糖化も危険」という、当時の食生活を脅かす説に最初に触れた時は、当然反発しました。「何を言っているんだ?この記事は」と思いました。

 

 

 

今程、糖質の害について、理論が詳しく説明されていなかったので納得できないというのもありましたが、それよりも、その時の食生活が気に入っていたので、それが不健康になると思いたくなかったのです。

 

 

 

 

「バランスの良い食事が健康だ」「野菜なら大丈夫」と思っていたのですが、「糖質が害になる」という事を知ったことで、多少、気になるようになりました。

 

 

 

「糖質は大丈夫」と、「でも、もしかしたら大丈夫じゃないかもしれない・・・」の間を行ったり来たりしました。確証がなかったからです。

 

 

 

でも、やがて「糖質は害になる」という結論に達しました。「毒」としか言いようがない症状がいくつも自分の身に起きる以上、その事実を認めざるを得ませんでした。

 

 

 

私が糖質の害に気付くことが出来たのは、外から取り入れた有益な情報のおかげもありますが、体が弱かった事も大きいです。

 

 

 

先ほど「糖質の害は遅効性で、そのツケは忘れたごろにやって来る」...と言いましたが、私の場合は体が弱いので、糖質に限らず、何かにつけてダメージが人よりも早く表れます。

 

 

 

従って、「糖質を食べた時と、食べなかった時の体の反応の違い」をハッキリと観察する事ができるのです。

 

 

 

糖質制限をしているのですが、たまに糖質を食べると、必ず「不快な症状」が戻ってきます。

 

 

 

比較的すぐに表れるのは、「体のだるさ」、「目の痒み」です。

 

 

 

続いて、「吹き出物」、「関節の柔らかさが失われる」・・・といった症状が表れます。関節の可動が硬く感じると、歳をとった(劣化した)気分になります。オイルが切れて、滑らかさが失われたような感覚になるのです。

 

 

 

 

自分に起こった不調を、手に入れた情報と照らし合わせて、逆算して考えることによって、不調の原因が糖質である事が明白になります。

 

 

 

 

糖質を1日10g以下に抑えている時は、このような症状はありません。本当に毒だなと思います...。

 

 

 

もし体が丈夫で、「何も変化がない」、「何も起こっていない」と感じていたら、外から入る情報も適当に受け止めていたかもしれません。

 

 

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まとめ

 

 

「糖質は毒だ」と言われても、なかなか受け入れられないと思います。かつて、私も糖質中毒だったので、その気持ちは良く分かります。

 

 

 

お菓子などの嗜好品、国民食である米、さらに野菜や果物にも糖質がタップリ含まれています。これらを否定したら、食べるものがほとんどなくなってしまうという問題も出てきます。(実際にはあるのですが、選択肢が少なくなります。)

 

 

 

だから、これらが毒になるなんて、信じたくない事です。

 

 

 

私も「糖質が人間にとって毒にならなければどれほど良いだろう」と思いました。1日10g以下の糖質制限をしている今でもそう思います。糖質は嫌いで止めたわけじゃないですから。

 

 

 

でも、真実は真実です。

 

 

 

体の中で起こる出来事は、化学反応ですので、正直です。

 

 

 

 

どんなに事実から目を背けようが、糖質を摂ることで起こるものは起こる、そして、止めれば止まるのです。

 

 

 

 

糖質制限ダイエットが浸透してきていますが、あくまで「ダイエット」です。

 

 

 

医療現場や栄養指導の現場で、「糖質が悪い」とか、「毒だ」と言い切る人はまだまだ少ないです。というよりも、世間一般のお医者さんはこれとは反対の事を言います。

 

 

 

私達はそういう社会の中で生きているのです。

 

 

 

 

なので、普通の人が今すぐ糖質の毒性に気付くのは難しいかもしれません。

 

 

 

ですが、気付かなくても、糖質を摂取している限り、いずれ人間は糖化によって体が劣化していきます。

 

 

 

弱い固体程、積み重ねる程、その時期が早く訪れます。

 

 

 

 

糖質を制限する事は、「ダイエットをする人」や「糖尿病の人」だけではなく、あらゆる人にメリットがあるのです。

 

 

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