「卵子には寿命があるので老化する」・・・と言われていますが、世の中には、同じ年齢でも、老化が早い人と、遅い人がいます。
老化のスピードを加速させている原因は色々と考えられますが、かなりのダメージを与えているものがあります。
それは、「糖質」です。
卵子の「老化」とは、「卵子の糖化」でもあるのです。
しかし、その事があまり伝えられていないように思います。
糖質で卵子が劣化する事を知らない若い女性は、糖質の過食を止めません。致命傷を避けないから、どんどん糖化(細胞の劣化)していきます。
というわけなので、糖質が卵子に与える影響についてお話していきたいと思います。もちろん不妊症とも関係あります。
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卵子の老化(糖化)とは
人間の体は常に代謝されているので、細胞も常に入れ替っています。
しかし、入れ替らない細胞もあります。
それは、「目」と「脳」の細胞、そして、「卵子」です。
「卵子」は、女性が胎児の時に創られます。そして、それ以降は新たに創られることはありません。つまり、生まれ持った数が全てというわけです。
なので、生まれてからは、どんどん減り続けます。また、肌にシミやシワが増えていくように老化していきます。
そして、それに「糖質」が追い討ちをかけます。
なぜ糖質が「卵子」にダメージを与えるのかというと、「卵子」はタンパク質だからです。
そのメカニズムはこうです。
糖質は甘い物だけでなく、穀物や野菜や果物にも含まれています。
どのくらいかと言うと、例えば、ご飯茶碗一杯(150g)で、糖質は55gです。
その為、普通に食事をすると、必要以上の糖を摂ってしまう為、使い切れなかった糖質が体に余ります。
すると、その余った糖は、体のタンパク質と化学反応を起こして、細胞を劣化させます。これを「糖化」と言います。
卵子もタンパク質だから「糖化」します。
そして、これが「老化」です。
『健康+生活卵子の老化から不妊の原因に?卵子の糖化を予防するには』より引用
卵子の老化をすすめる原因のひとつに「糖化」が関係あることが分かってきました。糖化した卵子は褐色に変色し、体外受精の際に採取した卵子が褐色だった場合には受精しにくいことも知られていました。
一応言っておくと、糖化は「卵子」だけに起こるのではありません。
人間の体はタンパク質でできているので、卵子以外、骨も、筋肉も、血液も、内臓も、当然「糖化」します。
どこに影響が表れるかは、その人の遺伝的な弱点によって変わります。ダメージを受けやすい弱いところから症状が表れると思って下さい。
これは化学反応なので、糖質を摂る限り避けられません。
卵子は見えないので、「自分は糖化していない」と思う方もいるかもしれませんが、糖質を日常的に食べている人は体のどこかが糖化しているはずです。
例えば、セルライトがあったり、痔になったり、関節の音が鳴りやすかったり、胃もたれがあったりする人は糖化しています。
さらに、以下の記事を読むと、女性が糖質を過剰摂取すると、「卵子」だけでなく、「胎児」にも影響を与えるようです。
『D!CULT 自然食品ヘルスケア事業部 AGEは、生まれる前から悪影響。』より引用
老化を促進する物質が、AGEs(エイジス)という総称で呼ばれます。実は、このAGEは、生まれる前から、たまっている場合が多くなっています。
妊娠しているお母さんのAGEもへその緒を通して、胎児にAGEが移行することがわかっております。つまり、お母さんの食生活などの乱れで、AGEを溜め込んでいると、その赤ちゃんにも影響が及びます。胎児の時から、健康に障害を与える可能性があります。
妊娠中は、高血糖になりやすいので、AGEが溜まりやすくなるのが原因です。AGEを母親から多く摂取した場合、生まれて1年ぐらい経過すると検査値に異常を示すことが多いことが知られていますが、赤ちゃんが離乳食を食べるようになると、さらにAGE化が進むようになります。
現代食の環境は、糖を多く摂取する機会がどうしても多くなっています。赤ちゃんの味覚は、妊娠中の母親が食べていたものに影響されることから、AGEを多く含む食事の場合、赤ちゃんも同じような食事を好むようになります。
「AGEs」というのは、タンパク質の糖化反応によって作られた物質のことで、毒性が強いです。
「女性の喫煙は子供に影響する」・・・と、昔から言われてきましたが、ハッキリ言って糖質はそれ以上です。
とくに細胞が入れ替らない卵子の「糖化」は深刻です。重要なところなので、念を押しておきます。
ただし、体の中で生まれ変わらない細胞があります。
心筋とか、脳、そして卵子です。
こういった細胞のタンパク質に糖がくっついてしまうとなかなか厄介です。
卵子の場合でも一旦糖化してしまうと、それを戻すのは難しいでしょう。
卵子の糖化がどの段階で起こるのかはまだ解っていません。
ただ、インスリン抵抗性が卵子の質を劣化させ、インスリン抵抗性を改善すると卵子の質も良くなる事から、比較的排卵が近づいて来てから起こる糖化もあると考えられます。日頃から血糖値に注意して、特に夜に澱粉、甘いものなどをとらないようにしていく事が大切と思います。
中医学では、糖のようなベタベタしたものを「痰湿」と呼んでいます。痰湿は体の至る所にたまり、色々な病気を引き起こすと言われています。
一度、「糖化」してしまうと、入れ替る細胞であっても、なかなか治ってくれません。
先ほど、セルライトも糖化だと言いましたが、あれなど、本当に落ちませんよね。普通の脂肪ではなく「糖化」した脂肪だから落ちにくいのです。
入れ替る細胞であっても苦労するのですから、入れ替らない細胞が「糖化」するのは、どれほどヤバイことか...
また、不妊とも関係しています。
『島田薬局 「甘いものの食べ過ぎで卵子の質が悪くなる」の根拠』より引用
肌だけでなく、このAGEsは、女性の卵巣からも発見されており、特に、不妊のなかでも最近多い要因となっているPCOSの方の原因がAGEsであるということを、ウィメンズクリニックの神野正雄先生が、2011年の抗加齢学会で、発表されています。
検索してみると、AGEsが進んだばあい、卵子の色が茶色になるとか、、(これほんと!?)
ちなみに、卵子や卵巣の老化の原因は、糖化を含め6つだそうです。
『老化がやってきた☆必死の抵抗日記 卵子・卵巣の老化を引き起こす原因』より引用
卵子・卵巣の老化を引き起こす原因は、
1.成長ホルモンの減少
2.エストロゲンの減少
3.細胞の酸化
4.メラトニンの減少
5.DHEAの減少
6.終末糖化産物(AGE)の増加
この中で気をつけられるのは、「3.細胞の酸化」と、「6.終末糖化産物(AGE)の増加」です。
つまり「酸化」と「糖化」ですね。
人間を老化させることで悪名高い「酸化」と「糖化」について触れておきます。
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「酸化」と「糖化」
「酸化」と「糖化」は、人間の体にダメージを与えます。
もちろん、両方防ぐにこしたことはありませんが、特にダメージが大きいのは、私の経験上「糖化」です。
私は糖質制限をする前は、抗酸化に力を入れていて(「糖化」を深刻に捕らえていなかった為)、抗酸化食品を積極的に摂るのはもちろんですが、水素水も飲んでいました。(2年以上)
以下の記事にも書きましたが、水素水(抗酸化)で、頭痛が治るキッカケになったりと、いい面もありましたが、糖化による体のダメージだけは消せませんでした。
目と脳は密接に関係している。慢性的な頭痛の原因と、それが改善した理由とは
まさか、不調の原因が「糖化」だなんて思っていなかったですから、「こんなに気をつけているのに、なんで体が弱いんだろう?」と、ずっと思っていたのです。
その当時は、「バランスの良い食事」や、ベジタリアンやローフードの食事を取り入れたりしていたので、野菜や穀物がメインです。タンパク質や脂質は0ではありませんが、量が少なく、ほぼ糖質ばかりでした。
糖化の症状があちこちにでていたのですが、リンゴによってダメージが大きくなりました。後で知ったのですが、果糖はブドウ糖の10倍糖化するそうです。
半年間、毎日抗酸化食品のリンゴを食べるようにした事で、ある時、糖化の症状、シワが一気にでたのです。お菓子を食べていてもならなかったのに、健康的な果物でなったのでショックでした。
リンゴは抗酸化物質ですが、そのリンゴの果糖で一気に老化したのです。
抗酸化が虚しくなるぐらいです。
ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題
その後、「1日10g以下のスーパー糖質制限」に転向した後は、植物性の食品はほぼ摂っていません。水素水も止めました。なので特に「抗酸化」には力を入れていません。
それにもかかわらず、「糖化」に気をつけただけで、「抗酸化」だけに気をつけていた時よりも体調が改善しました。
(※もちろん両方気をつけたら良いと思いますが、)「糖化」には特に気をつけた方がいいです。
それに、考えてみて下さい。
同じダメージを与える物質でも、「酸素」というのは、少なくとも人間の体に必要な物質です。なければ死ぬわけです。必要だけど、害もある・・・そんな物質です。必要なものである以上、ある程度、「酸素の害に対する抵抗力」も機能として備わっているはずです。
しかし、「糖質」はそうではありません。
「糖質」というのは、人間にとって必要ありません。
厳密に言うと必要なのですが、その量は、一説によると5gというレベルです。しかも、人間はその糖を「糖新生」という仕組みによって作り出す事ができるので、それ以上摂ってしまうと毒になります。
糖質は「人間の体に入ってくる予定のないもの」です。そんな物質に対しては無防備で、より害を受けると考えられます。
過去に何度も言っていますが、人間は、動物食性(肉食)動物だからです。
「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか
消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!
従って、本来必要のない糖質を、大量に摂ってしまったら、今はなんともなくても、将来ツケがきます。それに、一見糖質が原因じゃないと思われるような症状が、実は「糖化」だったりします。「糖化」の殺傷能力は高いのです。
糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する
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不妊と食事
糖質の害は、ここまで話してきた通りです。
しかし、「子供を生む予定のある女性」が栄養面で気をつけるべき事はこれだけではありません。
食事は、低糖質を心がけるのはもちろんですが、高タンパク質である必要があります。
パートナーより肉を食べるか、それが無理なら、プロテインを摂るなどして、タンパク質が不足しないよう注意が必要です。
そして、女性だけでなく、夫婦そろって、高たんぱく質、低糖質食が基本です。
「お菓子を食べながら不妊治療」は論外です。音楽プレーヤーで音楽を聴きながら、授業を聞くようなものです。
妊娠・出産に特に必要な栄養素は「鉄」と「タンパク質」
そして、もう1つ忘れてはいけないのが「鉄」の存在です。生まれてくる子供の体に影響するからです。
人間の体にある鉄は、「機能鉄」と「貯蔵鉄」とにザックリ分けられます。
このうち注目して欲しいのが「貯蔵鉄 ちょぞうてつ」です。
「貯蔵鉄」とは読んで字のごとく、「機能鉄が足りなくなった時の為のストック」です。「貯蔵された鉄が足りているかどうか」が重要です。
この「貯蔵鉄」のことを「フェリチン」と言うのですが、通常の血液検査では測りません(※フェリチンを測って下さいと言う必要があります)。
これが足りていないと、普通の血液検査で貧血と診断されなくても立派な「鉄不足」です。
で、話を妊娠・出産に戻しますが、
女性は1回の妊娠出産で「フェリチン」を50失うので、「フェリチン」は、最低50は必要です。
理想は100です。
しかし、女性は生理があるので、鉄を失います。簡単には「フェリチン」は上がりません。
15歳~50歳の女性の80%は、「フェリチン」30以下だそうです。
ほとんどの女性は、深刻な鉄不足です(※閉経したら回復します)。
だから妊娠前に「フェリチン」を最低50にしておく必要があります。
30以下だと不妊になりますし、
もし、それで妊娠・出産できた場合でも、子供が「鉄不足」のまま生まれてしまいます。母親の鉄が足りないと、十分もらえないからです。
発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは
子供の歯並びが悪くなる真の原因。骨格的な不正咬合の予防は母親にかかっている
骨格が原因の鼻詰まりは子供の時の成長で決まる。口呼吸が招く脳への悪影響
そして、出産によって、フェリチンをゴッソリもっていかれ、鉄が枯渇すると、母親も健康ではいられません。
産後うつは、鉄不足が原因です。
そうならない為にも、女性は、鉄をしっかり摂っておく必要があります。
そして、鉄の吸収には「タンパク質」がかかせないということも忘れてはいけません。
糖質の過食が招く、卵子や卵巣の老化リスクや、妊娠・出産には鉄タンパクが必要ということについてお話しましたが、これらは、子供を生む女性だけに限った話ではありません。
糖質を控える事、タンパク質や鉄を不足させない事は、全ての人の健康の基本だと言っても過言ではありません。
あらゆる健康法も、糖質を摂っている事で足を引っ張ってしまいますし、また、「鉄タンパク不足」だと、あらゆる健康法も効果が薄れます。
(追記)私が試したところ、鉄の補給は食事よりサプリメントの方が効果的でした。
鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事
(追記)子供の健康について考えている方は、以下の記事も参考にして下さい。
草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である
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アリヤさんの記事 最近見つけまして、読んで読んで本当に共感させられております。記事を書いて頂きありがとうございます。再確認することができたり、不安なこととかも、初心に戻ることができたりしております。
私は10年以上過食症でした。吐きはしないので体重もありました。そして、必死で糖質制限にとりかかり、5年以上たちます。初めの1年は大豆やラカントなどに頼ったりしたもの、後の4年は完全断糖で野菜もゼロの調味料も徹底していました。ですが、体調よくなくて、最近脂質不足だということに気づきました。刺身を大量にとっていましたが肉は食べていなかったので、飽和脂肪酸が足らなかったのだと。そして、巷では魚脂がいいといいますが、私は長年大量にとってきましたが、正直メリットを感じることはできませんでした。これは、ただ単に魚では栄養素が足りなかったのか、それとも魚の汚染などの影響があったのか、わかりません。今、肉卵に変えて、数日で劇的に変わりました。動けるようになりました。それまで本当に酷かったので。。。
ですが、その4年間の間に血液検査したところ、フェリチンも100を超えていましたし、タンパク量も多かったですし、白血球が少ないのとコレステロールが高いくらいで 問題がなかったので、何がいけないのか分かりませんでした。
ですので、今はただ体感として良くなかった、そして、データだけではなんとも言えないことを感じております。
ですが、アリヤさんがおっしゃるように脂質は足りてなかったと思います。そして、魚ではミネラル、タンパクも、やはり足りてなかったのだと、今記事を読んでいて痛感しております。ありがとうございます。
今回話したいのは生理のことです。糖質制限をしてすぐに生理が止まってしまいました。10年以上過食が本当に酷くて、その度に頑張って糖質を控えると生理が止まり、またすぐ過食になると生理がくるということを数回繰り返した経験もあります。そして、一気奮闘して糖質依存から抜け出す為に糖質をやめたらやはり生理が止まり、5年以上経ちます。今はあの頃より体重も軽すぎるくらいです。ですので、脂質、タンパクを強化していってるところです。正直色々不安もあるのですが・・・。
そして、期待するところに、生理が戻らないだろうかということです。もちろん沢山の症状があるのでそれらが軽減していくことを願っていますが、それと同時に食事だけに依存してもいけないのだと思ってはいます。ですが、今30前半で、やはり生理が戻ることはないのだろうかと、正直落胆してしまいます。自分が10年以上も過食症で酷い状態だったので、勿論過食症以前も糖質だらけの生活でしたし・・・、なので、自業自得とは分かってはいるもの、期待したい自分がいたりしてしまいます。
長々とすみません。パソコン上ですがアリヤさんに出会えてよかったです。ありがとうございます。
かやさん、コメントありがとうございます。
私も元々は肉ではなく魚が多め、豆類もたくさん使っていました。
魚に豆...と、世間で言う「良質なタンパク質」は取っている「つもり」だったのですが、体質を見れば火を見るよりも明らかで、タンパク質不足の症状が酷かったです。実家も魚好きなのですが、みんなタンパク質不足です。
卵はというと、(最初に糖質制限をした時を含め)糖質制限の知識がない時は、コレステロールを心配して避けていたので今のようにたくさん食べませんでした。
後で魚や豆はアミノ酸スコアの面で肉や卵に劣るとか、糖質を制限して脂質も控えて亡くなられた方の話を知り、肉や脂を避ける選択は間違っていたと気付きました。
人より魚や豆をしっかり摂ってきたからこそ、これらの効果が肉程ではないと言い切ることが出来ます。
かやさんの魚のメリットを感じないという意見を読んで、その通りだと思いました。
魚の汚染は私も気になりますが、人間に飼われている家畜も、本来であれば食べないエサや、抗生物質の使用で汚染されているので、肉も魚も「汚染具合」、「不自然具合」は50歩100歩だと思います。
私は「食材が汚染されているかどうか」と「食材が栄養的に体に合っているかどうか」は別々に考えているのですが、今回のケースは、後者が当てはまると思います。
>今回話したいのは生理のことです。糖質制限をしてすぐに生理が止まってしまいました。
脂質抜きの糖質制限をした場合、生理が止まるケースがあると聞いたことがあります。
しかし、これは生理だけの問題ではありません。
「脂質も糖質も抜く」というのは、エネルギー(ATP)の材料がほぼ絶たれることを意味するので非常に危険です。
生体はエネルギー物質ATPを使って生命活動をしているので、これが不足すると慢性疾患に、無くなると死にます。
少ないATPで体を正常に動かそうとするのは、少ない賃金で正社員並に働けというのと同じです。
ATPの主な材料は糖質と脂質です。
エネルギー代謝を円滑に進め、ATPが充分に作られるようにする事が重要なのですが、それを知らずに、材料を両方制限する人は少なくありません。
両方絶つと、当然体は困ります。過食が止まらなくなるのは、「もっとエネルギーが欲しい」からで、命を守る行為です。
その為、ATP不足が原因で過食が止められない人が、高エネルギーの脂質をしっかり摂ると落ち着くことがあります。
また、ATP不足は、エネルギー代謝の反応が円滑に行なわれない場合も起こるので、反応に必要なビタミンやミネラルが不足していてもダメです。
そして、基本的に、菜食や過食症や薬を長く使ってこられた方は、それをしなかった人に比べて回復に時間がかかるようなので、人より回復が遅くても焦らず取り組むことが大切だと思います。
問題が起きた時は、何が不足しているのかを観察し、試行錯誤する...この繰り返ししかありませんが、食事法も日進月歩で、情報や体験談が増えればそれだけ対処法も洗練されてきます。改善する方法がいずれ見つかるかもしれないので、諦めるのは早いです。
参考になるかどうか分かりませんが、栄養と生理に関しては私にも経験があります。
私も糖質制限する前は生理が15~20日遅れるのは当たり前で、前の月と同じ日に来るとビックリしたものです。
糖質制限を始めてプロテインやバターを食べるようになって、遅れることがなくなりました。しかし、今でも糖質制限(食事だけ)にすると、4~5日ずれます。
寝る前に最低プロテイン30g、バター50gを摂る事によりほぼ同じ日に来ます。ちょっと量をケチってもダメです。
プロテインを3ヶ月に1回買うのですが、いつも無くなるギリギリで頼むので、売り切れだと入荷するまで時間が開きます。プロテインなし、あるいは少なめが数日続くと、次の生理は大抵遅れます。また、バターを買い忘れた日が続いたり、ケチって30gとか40gにする日が月に何日かあると、次の生理が遅れます。
同じ糖質制限をしているのに、これだけ違います。ほんのちょっとの違いなので、しんどいとか、だるいといった体調には問題がないのですが、生理には影響します。
プロテイン30g、バター50g・・・正常な生理が来る為に、体がこれを要求しているみたいです。プロテインの場合、1度に30g以上摂ると糖新生が過剰になる可能性があるので、これ以上飲む時は間隔を開けます。
どのくらいの量が必要なのかは人によって違いますが、特に糖質制限で問題が起きていない私でも、このような変化があります。
生理が遅れる、止まるというのは必ず原因があるはずなので、まずは、諦めずにその原因を探っていくことです。
返信頂きまして、本当にありがとうございます。
まず、おっしゃるように、魚に対して、環境汚染云々よりも、アミノ酸バランスやミネラルなどの不足、が正しいと思います。キリないですしね。
最近は本当に肉卵バターのみです。それも我慢してるわけでもなく、食べたくて食べています。シンプルにアメリカ産ビーフを焼いて食べていますが、飽きません(笑)量も増えてきていて、不安があったもの、アリヤさんの言葉を読む度に納得させられたり、勇気づけられたりしています。ありがとうございます。今では牛肉350gに卵6個バター100gになりました。まだまだ始めたばかりなので、今後が楽しみでもあり、でもやはり不安でもある現状です。本当にアリヤさんの記事は有難いかぎりです。
タンパクの量と脂質バターの量とのバランスも分からず、今はただ手探り状態かもしれません。どちらを優先にしたらいいのか、どうしたら色んな不調が良くなるのか、そして、最後に何年も止まったままの生理が復活するのか。。そんなことを考える日々です。少なくとも今の生活にする前に比べて劇的にいい方向に向かったことを体感として感じれているので じっくりやっていこうと思ってはいるのですが、どうしても日々の不調などがあるので 結果を早く期待しちゃうのです。そして、1人不安だったりもするので、こうしてアリヤさん情報やコメント頂けて、助かります。ありがとうございます!!
アリヤさん、意見聞かせてくれると有難いです。
まだまだ様子見ないといけないのでしょうが、浮腫みが酷くて不安です。末端冷え性や乾燥肌(ドライアイ ドライマウス)抜け毛など色々あるのですが・・・これはじっくり様子見て行くとして。この今の酷い浮腫みは、タンパク質、脂質の増やし過ぎたせいなのでしょうか?それとも、水分、塩分の取り過ぎなのでしょうか?
今の生活になる前は、少食がいいと思ってきました。といっても、断糖していたので満足する分食べてはいましたが、考え自体は食べ過ぎは毒だからと。今は、栄養補給という摂取しようという考え方に変えました。そのせいもあってか、量も明らかに増えました。ですが、こういった症状が出ると、やはり多過ぎたのか?迷います。
>浮腫みは、タンパク質、脂質の増やし過ぎたせいなのでしょうか?それとも、水分、塩分の取り過ぎなのでしょうか?
増やしすぎというよりも、それまで少なかったのに、急に増やした事に問題があるのかもしれません。
タンパク質の摂取量が少ないと、肝機能の低下が起きます。
高タンパク質で体調を崩す場合、肝臓が多量のタンパク質で発生するアンモニアの処理に対応できていない可能性があります。なので、これまでタンパク質の摂取量が少なかった人は、いきなり大量に摂るのではなく、少しずつ増やすようにします。
かやさんは糖質制限を始めて5年以上と言われていましたが、魚をメインにされていたことで、タンパク質不足なのかもしれません。
過食症や生理が止まったこととも何か関係があるかもしれません。
栄養を取っていても吸収されていないとか原因は色々考えられます。
糖質制限だけではなく、サプリメントも合わせる方がよいかもしれませんが、何を飲むか選択するには、原因を特定しなければなりません。
今調べてみたところ、ヒントになりそうな記事がありました。
まずは、摂食障害とタンパク質不足と無月経に関する記事です。
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/901818153267843
そして浮腫みのメカニズムについての記事です。
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1294876647295323
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1242838849165770
こちらにも書かれているように、タンパク質が足りていないと浮腫みが起きます。
①「血中タンパク濃度」が低くなる
↓
②血液が水っぽくなる
↓
③血液は「血中タンパク濃度」を上げようと水を血管の外に追い出す
↓
④水を含んだ組織に浮腫みが起きる
返信頂き、ありがとうございます。タンパク質の重要性を改めて認識しました。そしてそれを効率的に生かす為にも脂質も取りたいと思っているのですが。。つまり減らすのではなく、適切なビタミンかミネラルの補給が必要なのかもしれませんね。ですが、それをどう突き止めていいのか正直分からないところです。
浮腫みと同じくらい辛い足先の冷えは小学校低学年から酷くて。今も靴下を何枚穿いても寒くて、カイロのように直に温めるものがないと鬱っぽくなるくらい酷いので、冷えも影響しているのだと思います。あと、1年中治らない口内炎もあります。抜け毛や乾燥など言い出したキリが無く、サプリメントを取るにしても、あれもこれもと増えそうで(昔使ってた時ありますが、効果を感じることが出来ず、お金だけかかるので何年も使用していません)。
水分や塩分というのは関係ないのでしょうか?両方必要だの取り過ぎは良くないだのの意見があり、混乱します。かといって、塩分を極力減らそうとしてしまうと美味しく感じませんしね。
5年以上確かに完全魚メインの糖質制限でした。でもその間の血液検査で、タンパク質を示す値やフェリチンなど値は高かったので 当時も何がいけないのか分からず、むしろ正しいことしているのだからと思ってきました。今それを肉卵に変え、その上 量もかなり増やして、バターも100gとり、今タンパクや脂質、鉄不足とは思えません。勿論想定なので断言はできません。細かいビタミン ミネラルにつきましても、魚の時でさえも基準値でした。でも、データはそうであっても、タンパク不足 脂質不足があったことは間違いないと確信しております。なので、今の生活を続けていくつもりなのですが、やはり今状態が良くないので、どこをどうしていいのか やはり迷います。
納得して信じないと続けていけません。信じて、とりあえず続けてみようと思っているもの、過信して今の不調を見て見ぬふりするのも恐いです。これまで魚メインや食べ過ぎより少食をという 当時正しいと思ってやってきたことが結果良くなかったわけですから・・・。
タンパクと脂質では太らないと理解してるつもりでも、浮腫みもあって 脂質をあれほどとっても下痢もなく(初めの方が下痢という形で便を出せた)下腹がポッコリしてきて、頭痛も軽くあると、このままでいいのか不安になります。不調を良くしたいのに、むしろ悪くしてないだろうかと。。完全断糖してるだけに どうしていいのか分からなくなります。
むやみにサプリメントに手を出すのは避けたいと思っています。あとは、、このまま続けてみるか、少し量を減らしてみた方がいいのか。。すみません、やはり答えを出せずにいる状況です。ですが、情報提供して頂いてありがとうございます。
糖質制限だけで考えるのではなく、質的な栄養失調(糖質過多、脂質不足、タンパク質不足、ビタミン不足、ミネラル不足)になっていないかで考えてみます。
●冷え→ATP不足
●乾燥→脂質不足
●口内炎→ビタミンB群不足
これらの状況からして、水分や塩分ではなく、エネルギー代謝が上手くいっていないと考えられます。エネルギー代謝については記事にしているのでこちらを参考にして下さい。
エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた
ATPの主な材料である糖質と脂質の両方を控えると危険なことは以前お話しました。
※タンパク質もATPの材料にはなりますが、あてになりません。
ATPは、「細胞質基質」で作る方法と、「ミトコンドリア」で作る方法がありますが、たくさん作れるのは「ミトコンドリア」です。
「ミトコンドリア」の代謝には、補酵素であるビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、αリポ酸、鉄、マグネシウムが必要です。
タンパク質は、血液検査の 総蛋白/TP、アルブミン/ALB、γ-GPT/γGT、尿素窒素/BUN、尿酸/UA、ビタミンBは、血液検査の GOT/AST、GPT/ALT、MCV、(LDH)/LDを見て足りているかどうか判断します。
私は昔は口内炎が頻繁にできていましたが、糖質制限を始めてから1回も出来ていません。それが出来るということはビタミンBが不足しているはずです。
ビタミンが著しく不足しているのだとしたらかなり深刻です。
何故なら、長年ビタミン不足が続くと「ビタミン依存症」になるからです。その場合、改善には、かなりの量のビタミンが必要となります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/1499008106882175
当然、食事に含まれるビタミン・ミネラルでは追いつきません。
>サプリメントを取るにしても、あれもこれもと増えそうで(昔使ってた時ありますが、効果を感じることが出来ず、お金だけかかるので何年も使用していません)。
健康食品やサプリメントは体の仕組みを知って、適切に使わないと効果が半減します。サプリそのものの質が悪いということもありますが、飲む人の判断が間違っているケースも多いです。
私は健康食品は10代の頃から、質の高いもの(難病が治った人が実際に身近にいます)を飲んでいましたが、私には効きませんでした。
それは、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足の状態だったから効果がなかったと、今は分かります。
でも当時はそのことが分からず、他の人は良くなっているんだから自分にも効果があるはずだと思っていました。知識が足りなかったので、お金を無駄にする飲み方でした。
サプリメントについては以下に記事を書いていますのでよかったら読んでみて下さい。
サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について
食品からビタミン・ミネラルを摂ろうとしたら、多くの人がいきつくのは野菜や果物です。これらは多くの糖質が含まれているので、ビタミンやミネラルを摂ると大量の糖質を摂ってしまいます。
しかも、最近の野菜や果物は、土壌の質の低下、品種改良、栄養を捨ててしまう日本人の下ごしらえによって、ビタミンやミネラルが少ないです。
ATPを作る為の燃料もない、補酵素も足りない状態が続いたのだと思います。
タンパク質不足、脂質不足だけ補おうとするのではなく、ビタミン不足、ミネラル不足を補う事も重要です。
脂質は燃料と細胞膜の成分。タンパク質は体の材料、化学反応を進める酵素もタンパク質でできています。その酵素のサポートをするのがビタミン・ミネラルです。
どれが欠けても問題です。
アリヤさんの記事は勿論読ませて頂いております。ですが、正直、極力サプリメント等を使わずにいたいと思っていました。金銭的にも身体的にも。ですが、断糖してタンパク脂質を取ってるつもりですし(以前、食べてる量を書いたと思いますが少なくはないと思うのですが・・どうでしょう)そうなると、確かに、ビタミン、ミネラルを補給するしか解決方法はないのかもしれませんね。最近、元々ある偏頭痛とは別に、軽い頭痛がじんわりとあるのも気になります。。これは何が原因なんだろう・・・。
また、冷えや乾燥は小さい頃からで、両方ともまずは脂質足りないということになると思うのですが、今も十分とっていると思うのですが、足りないのでしょうか?冷えはとにかく足先が酷いので筋肉不足も大きいのかなと思うのですが・・・。
脂質がまだ足りないのか??具体的にバターとかどのくらいにすればいいのでしょう。
ビタミン ミネラルは細かすぎて自分で選べるだけの知識がありません。マルチビタミン&ミネラルとかでいいのでしょか?そして、やはり、それが本当に効くのかという疑念もあります。メイカーも様々ありますし、値段的なこともあります。
口内炎は昔、できる度にチョコラBB(医薬品)を飲んでいたので、こちらを取り入れてみようかと考えています。
ですが、断糖して栄養価の高い物を食べてるつもりなのに、なんだか悔しいといいますか(苦笑)糖質制限だけで体調が良くなる人が正直うらやましいです(^_^)v
でも、出来ることしていくしかないですからね。出来ることがあることは有り難いことですし、アリサさんには本当に感謝です
食べていても、ある栄養素が足りないばっかりに吸収が悪いということもよくある話です。
「糖質制限」は、糖質を制限し、タンパク質、脂質を多く摂る食事です。
なので、質的栄養失調(糖質過多、タンパク質不足、脂質不足、ビタミン不足、ミネラル不足)の半分を解決する方法です。しかし、ビタミン不足、ミネラル不足はこれだけでは不十分です。
私は肉を食べていますが、鶏、豚、牛という限られた種類の、限られた部位を摂っています。調理の問題で内臓はほぼ食べないので、内臓に含まれているビタミンやミネラルは摂れません。
肉食であっても、自然と同じではない部分があるので、そこは別の手段で補う方が効率がいいです。
実際に1年半は糖質制限だけをしていましたが、1月からサプリを試すようになって、「糖質制限単独」と、「糖質制限とサプリの組み合わせ」では、効果が全く違うことを確認しました。
>ですが、断糖してタンパク脂質を取ってるつもりですし(以前、食べてる量を書いたと思いますが少なくはないと思うのですが・・どうでしょう)
「断糖肉食をすれば完璧」ではなく、これが基本、スタートラインです。「質的な栄養失調」の半分をクリアした状態です。
今できている事に満足にするのではなく、手が回っていないところがあるならそちらを補強する柔軟性も必要です。
今の状況を仕事やスポーツで当てはめて考えると、CとDのポジションに人が足りていないのに、「Aのポジションは人が足りている、Bのポジションも人が足りている、このポジションは充分足りているのになんで仕事が回らないんだろう?」といっている状態です。
特定のポジションばかり充実していても、その他のポジションが足りていないと、途端にその世界の歯車が狂います。
ある世界を上手く回すためにAが60人、Bが20人、Cが15人、Dが5人必要だとします。
たくさん必要なAとBが重要なポジションです。でも全体を回す為にはCとDも必要です。
CとDはメインではないから適当でいいということにはなりません。
この場合、解決するには、すでに足りているAとBを減らしたり増やしたりすることではなく、明らかに足りないCとDを補うことです。
それを無視してAとBの人数をさらに100人増やしても上手く回らないでしょう。
必要なところが全て充実していないと話になりません。
栄養もチームワークで働いているからです。
>また、冷えや乾燥は小さい頃からで、両方ともまずは脂質足りないということになると思うのですが、今も十分とっていると思うのですが、足りないのでしょうか?冷えはとにかく足先が酷いので筋肉不足も大きいのかなと思うのですが・・・。
ATP不足だとエネルギー不足なので体が冷えます。
>ビタミン ミネラルは細かすぎて自分で選べるだけの知識がありません。マルチビタミン&ミネラルとかでいいのでしょか?そして、やはり、それが本当に効くのかという疑念もあります。メイカーも様々ありますし、値段的なこともあります。
自分で情報を調べる、試すを繰り返していれば、知識はいずれ身につきます。実行に移すかどうかは本人次第です。
>断糖して栄養価の高い物を食べてるつもりなのに、なんだか悔しいといいますか
確率的親和力の違い、過去の食生活、病気、不調の期間などによって、その人によって足りない量が変わってきます。
返信遅くなってすみません。まだスタートラインに立ったばかりなのだと考えさせられました。
また質問させて頂くことあるかと思うのですが、とりあえず試行錯誤してみたいと思っています。
アリヤさんの記事も読み直してみたいと思います。ありがとうございます