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関節の痛みや理由もなくパキッっと音が鳴る原因は食生活に問題あり。根本的な原因を取り除いてクラッキングを改善させる方法。

特に変わった動きをしたわけでもないのに、関節から音が鳴る・・・ということはありませんか。

 

 

筋肉隆々の人が自分の力を誇示する為に鳴らすのとは違います。

 

 

普通に動かしただけでパキッと音が鳴るかどうか・・・です。

 

 

そうなる正確な原因を知っている人が意外にも少ないようなので、その理由を話そうと思います。

 

 

ここで対象にするのは、「何もしていないのに、理由もなく関節が鳴る」そして、「どれか特定の関節が鳴るのではなく、どこの関節でも鳴る」といったケースです。

 

つまり、心当たりはないけど、意味不明な音が様々な関節から鳴る場合に限ってのお話です。

 

 

怪我や病気などが原因で「特定の関節」だけが鳴る場合は該当しません。その場合は、病院に行って下さい。

 

 

ですが、ここでお話する知識は、どんな病気にも応用が効くのでお役に立てると思います。

 

 

ちなみに、この関節の不具合は、米が好きな日本人は誰がなってもおかしくないので、現在、関節に問題を抱えていない方も「自分には関係ない」と思わずに最後まで読んでいただければと思います。

 

 

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体験

 

 

私は17歳くらいから、些細な動きで関節から音が頻繁に鳴るようになりました。

 

 

異変に気付いても最初はなんとも思いませんでした。

 

 

しかし、体育の時間、準備運動で2人一組になってストレッチをした時に、相手が私の関節の音にビックリするわけです。

 

 

なんかマズいことをしたんじゃないかというような顔で

 

 

えっ!?ごめん...」

 

 

 

と言うので、私はその度に「あ~、大丈夫、大丈夫、なんでもないよ!」と言っていました。

 

 

不思議な事に、同じストレッチをしても、私と身長が同じくらいの相手の関節はウンともスンとも言わないのです。

 

 

その違いを見て、「これは普通じゃないんだ」と思いました。

 

 

 

最初は軽く考えていましたが、こういう事が何度もあって、だんだんその原因不明の音が怖くなりました。

 

 

ただし、痛くないので、整形外科に行くとかはしていません。放置です。

 

 

それが30代前半まで続きました。

 

 

 

それが、2年前から徐々に改善して、今ではほとんど音がしなくなりました。完全ではありませんが、前のようなことはありません。

 

 

私は2015年から糖質量1日10g以下の糖質制限を始めました。

 

 

改善したのは、関節を劣化させる原因を断ったからです。

 

 

 

関節が鳴ったり、痛くなる原因は、色々あると思います。

 

 

しかし、特別なにも疾患がないのに、意味不明に音が鳴る場合は、私達が当たり前に食べている糖質が原因です。

 

 

おそらく、関節が糖化しています。

 

 

私自身この事実を知るまでに、相当な時間がかかりましたし、知らなかったせいで、逆に体を弱らせる事をしてしまいました。

 

 

ですが、あれから2年経っても、世間一般ではこの情報が浸透していないようです。

 

何故、そう言い切れるかというと、今私の祖母と母は、整形外科に通っています。それぞれ違う病院です。

 

 

ですが、どちらの整形外科の先生も、糖質が関節を劣化させることを教えないそうなのです。

 

 

関節、骨を守るうえで非常に大切な事で、真相を伝えるだけで悪化をふせげるのに、それをしないから、いつまでも関節が弱いままなのです。

 

 

 

これでは、物理的な対策も効果が半減します。

 

 

 

 

世間一般で言われている関節の音が鳴る理由

 

 

「何故原因が糖化だと言い切れるのか」、そして、「糖化が原因で関節が痛んでいる場合の見分け方」などをお伝えする前に、一般論の「関節から音が鳴るメカニズム」を紹介します。

 

 

 

私は糖質制限を始める前に、原因を知りたくて調べました。

 

 

 

しかし、糖化の情報を得る事ができず、一般論を真に受けていました。

 

 

以下は、その当時調べたものと同じ趣旨の説明です。

 

 

Wikipedia クラッキング(関節) 何故音がするのか』より引用

 

物理的なメカニズムは未だ証明されていないが、以下のようにいくつかの理論が提唱されている。

 

1.関節内のキャビテーション — 関節に物理的な力が加わったとき、内部では滑液の流れの中で真空に近い部位が出来る。そして小さな気泡が多数生じ、それらがはじけて大きな音が出る。この説明ではクラッキングはどの関節でも行うことが出来るといえる。例えば脊椎の徒手整復術(マニピュレーション)など。

 

2.靱帯の急速な伸張に伴うもの

 

3.関節内に出来た癒着の剥がれることによるもの

 

4.関節腔内の空気が弾けたり移動したりすることによるもの(気泡緩衝材をつぶすのと同じ原理)

 

これらの理論の内最も支持を得ているのが1.キャビテーション(Cavitation)である。本稿においてもキャビテーション理論に基づいて話を進める。

 

関節は骨と骨が関節包という袋のような物に覆われていて、関節腔という僅かな隙間があり、そこには滑液という一種の潤滑油で満たされている。

 

関節を曲げたり伸ばしたりすると、関節腔の容積が増し、その分負圧が生じ、結果滑液が気化し空洞(キャビティ)が発生する。そして下がった圧力を戻す働きが作用し、反対側から滑液が一気に流入して空洞が消滅すると同時にクラッキング音が発生する。気化したガスの成分は二酸化炭素或いは窒素であるといわれている。

 

一度鳴らすと同じ部位を再び鳴らすことができるまで約40分かかる。この間を不応期という。

 

 

 

これだけでは分かりにくいので、あるテレビ番組で説明されていたことを要約します。

 

 

 

指の関節の中には「関節液」という液体がある。液体は密閉された状態で圧力が急に下がると、中から気体が発生するという性質がある。

 

 

指の関節を曲げたり引っ張ったりすると、圧力が下がった状態になり、関節にある「関節液」の中から気体が発生し、さらにそのまま関節を引っ張るとその気体が弾けて「ポキッ」と音が鳴る。

 

 

なお、弾けた気体が再び「関節液」に溶け込むのに20~30分かかるため、一度指を鳴らすとしばらく鳴らなくなる。

 

 

 

・・・と、一見、説得力があります。

 

 

 

ただ、これらは「音が鳴るメカニズム」の説明をしてくれてはいますが、「音が鳴る原因」については追求されていません。

 

 

というのも、これでは「鳴る人」と「鳴らない人」の違いが分かりませんし、

 

 

また同じ人でも、ある時を境に急に鳴るようになる理由もわかりません。

 

 

私の場合も、高校一年の時は、同じような準備運動をしても鳴りませんでした。

 

 

そして、指を引っ張るような強引な動作で「急に圧力が下がる」というなら話はわかりますが、なんでもない普通の緩い動作でも鳴るのは何故か・・・

 

 

これらの説明では不十分で納得ができなかったのですが、他に答えも見つからないので、そこでストップです。

 

 

「そういうもんだ」と思って生活していました。

 

 

 

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関節の音が鳴る原因は糖化

 

 

関節の音が鳴ることに対して、気にしない生活を送っていました。

 

その後、私は1日の糖質量10g以下の「スーパー糖質制限」を始めました。

 

実践する前に、「糖化」について学んだのですが、その時、ようやく関節の音が鳴る原因が分かりました。

 

 

「糖化」とは、余った糖が体のタンパク質と化学反応を起こして、細胞を劣化させることをいいます。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

そして、「糖化」の症状には以下のようなものがあります。

 

 

 

  • 胃下垂

 

  • セルライト

 

 

  • 歯槽膿漏

 

  • 動脈硬化

 

 

 

・・・一見するとこれらは、それぞれ全く関係ない症状ですが共通点があります。

 

 

人間の体はタンパク質で出来ています。

 

 

これらの症状があるところも全て「タンパク質」です。

 

 

従って、糖質を食べている限り、どこが糖化しても不思議ではないのです。

 

 

爪、肌、髪、神経、内臓もタンパク質ですので、糖化で劣化していきます。

 

 

もちろん、骨、関節もです。

 

 

関節が糖化すると、音が鳴るようになります。

 

 

次は、そのメカニズムについてお話します。

 

 

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関節が糖化するメカニズム

 

人間の体を構成しているのは60~70%が水分...というのはご存知だと思いますが、

 

その次に多いのがタンパク質で、約20%です。

 

 

そのタンパク質が、糖質と反応することで、変性し、劣化してしまうのです。

 

 

関節が糖化した場合、具体的にどうなるのか、参考になる記事を紹介したいと思います。ちょうど2年前に私が読んだものです。

 

 

『Yahoo 知恵袋 股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。』より引用

 

股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。

 

柔軟体操の足の裏を着けて膝をおすやつも、すると痛いです。

 

さらに膝を曲げて胸につける動作をすると足の付け根がとても痛みます。

 

階段を上がっている時もたまに股関節がコキッと音を立てます。

 

気になって病院に行きレントゲンも撮ってもらいましたが、写真では異常なところが見当たりません。

 

この症状ってなんなんでしょうか?知っておられる方がおられましたら、回答お願いします。とても困っています。

 

 

この質問に対する回答が以下です。原因についての記述を引用します。

 

 

たぶん、関節部の糖化が原因と思われます。

 

最近、この手の質問者が多いですね。

 

ようするに、糖質を過剰に摂取しすぎているんです。

 

 

関節部は、たんぱく質等でできていますが、

 

糖質を過剰に摂取すると、

 

関節部に糖がやってきて、

 

関節部を糖化します。

 

とどうなるか?

 

関節部が硬化する

 

関節部の水分が奪われる

 

関節部の可動域がせまくなる

 

関節部が固くなり柔軟性がなくなる

 

硬質化した関節部が周囲の神経を刺激して

 

痛みを誘発します

 

硬質化した関節部は怪我をしやすくなります

 

関節を動かすと音がする様になる

 

少し強引な例ですが、

 

自転車の回転部に油をささないと、

 

ギオシギシ音がしてきて

 

回転が渋くなります

 

糖を過剰に摂取するということは、

 

関節部の油を奪うようなイメージになります。

 

 

私は当時これを読んで、ヤバイと思いました。心当たりがあったからです。

 

 

この話は空論ではありません。

 

 

実際に糖質制限を始めて、数ヶ月で音が少なくなり、今はほとんど鳴らなくなりました。本当に糖質が悪さをしていたのです。

 

 

もし「関節の糖化」という概念を知らず、「気体が弾ける音」と片づけて何も対処しなかったら・・・と思うと恐ろしいです。

 

 

 

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日本人は糖化に注意

 

 

糖質が原因なのです。

 

 

普段食べている「米」、「麺」、「パン」、「野菜」、「果物」、「お菓子」が原因で、細胞が劣化する・・・

 

 

怖くなりませんか?

 

 

私は怖くなりました。

 

 

 

当時は頻繁に音が鳴っていたので、その話がとてもリアルに感じました。自分の体がどんどんガラクタ化している...と。30代でこれなら、歳をとった時どうなるんだ?と思いました。

 

 

当時、1日260g前後の糖質を摂っていました(ほとんど穀物と野菜です)。

 

 

その結果、関節だけではなく、爪、髪、胃・・・等、体のあらゆるところが弱っていました。

 

 

でも、「糖化」についての知識がなく、「バランスの良い食事は健康に良い」、「野菜は健康に良い」と信じて、糖化の原因である「植物性の食品」をたくさん食べ続けていたのです。

 

 

一方、体の材料になるのはタンパク質ですが、これらを多く含む食品であるは、生活習慣病が恐ろしくて、なるべく量を少なめにしていました。それも体を弱らせる原因でした。

 

 

今考えたら、健康になる方法のをやっていたわけです。

 

 

よく、「健康に気をつける人ほど不健康」と揶揄されたりしますが、その言葉はあながち間違いではありません。

 

 

「健康に良い」とされる定説が間違っているのですから、「真面目に健康に気をつける人」ほど体が弱っていくのは当然のことです。

 

 

世間一般で体に良いとされている定説を守っていたら、こうなります。

 

 

日本人の大好きな「バランスの良い食事」、「昔ながらの和食」等を食べれば、糖質まみれになります。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

つまり、関節に限らず糖化のリスクが増えるということです。

 

 

これは、本来みんなが知らなくてはいけないことなのですが、多くの人は「糖化」に関心がありません。

 

 

医療の現場で働く人が指導しないからです。

 

 

 

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整形外科では関節の糖化は指摘されない

 

 

ほとんどの人が「糖化」を怖いと思わないのは、やはり、医療に携る人の多くが「糖化」について詳しくなく、「糖化」の注意を促さないからです。

 

 

もし医療機関が「糖化と病気」の関係に注目して、治療に摂り入れてくれれば、多くの症状が改善します。

 

 

例えば、歯医者さんが患者に対し、糖化を防ぐように指導すれば、歯槽膿漏は減るはずです。

 

 

 

糖化を防ぐことは。そんなに意味のある事なのか?

 

 

そう疑問に思われたかもしれませんので、例を挙げます。以下は糖質を制限することによって効果が出た、整形外科のお話です。

 

 

『腰痛の病院、お茶の水整形外科』より引用

 

 

体の痛みと糖質制限

 

私が糖質制限食に注目したのは、血糖コントロールの悪い糖尿病の患者さんの肩の痛みは治りづらいという報告を見つけたためです。

 

確かに、当院でもリハビリでなかなか治らない肩の痛みを訴える糖尿病の患者さんに糖質制限食指導をおこなったところ、みるみるうちに痛みが改善しました。

 

高血糖と関節痛の間には密接な関連があるに違いないと考えた私は、痛みがなかなか消えないと嘆く難治性の腰痛や関節痛の患者さんにも適応を広げ、独自のリハビリ法とともに糖質制限食を実行してもらいました。

 

すると、手術を受けても消えなかった頑固な痛みやしびれが軽くなり、「鎮痛薬がやめられた」「杖なしで歩けるようになった」などの喜びの声が多数寄せられたのです。

 

 

 

ここから先が、関節が糖化するメカニズムになります。

 

 

 

高糖質食で関節がコゲつく

 

 

伝統的に穀物を多食してきた私たち日本人は、米や小麦、イモ類など高糖質食を好みます。しかし、この高糖質食こそ「腰痛や関節痛の重大原因」なのです。糖質のとりすぎが肥満や糖尿病を招くことは、みなさんもご存じでしょう。

 

それに加え、糖質をとりすぎていると、体の「糖化」(コゲつくこと)が進み、関節組織の柔軟性が失われて硬くなり、さまざまな関節痛を招くことがわかってきました。

 

糖化といっても聞き慣れない人が多いかもしれません。糖化とは、体内で余った糖が、体を形作るコラーゲン(硬たんぱく質線維)やエラスチン(コラーゲンを結びつける弾性線維)などのたんぱく質と結びつくことをいいます。

 

この糖化によって「AGE」(終末糖化産物)という悪玉物質が生み出されると、全身の老化が進むのです。

 

コラーゲンやエラスチンは、血管や心臓、腎臓や肌など体のあらゆるところに存在します。当然、関節を支える筋肉・靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)・軟骨・骨にも多く存在し、繊細で力強く、なめらかな関節の動きを可能にしています。

 

 

ところが、高糖質食を長年続けていると、体内で糖化が進みAGEがどんどん蓄積されます。

 

そして、筋肉・靭帯・軟骨・骨を徐々にむしばみ、関節の変性(性質が変わること)や変形を速めてしまうのです。

 

お菓子のクッキーを思い浮かべてください。表面がカリッとした褐色のクッキーです。あの歯ごたえと褐色は、クッキーの材料に含まれる糖とたんぱく質が結びつき、糖化した結果です。これと同じことが、関節でも起こるのです。

 

 

骨も弱くなる

 

 

高血糖が続いてAGEが蓄積されると、筋肉・靭帯・軟骨・骨も、まるで焼けすぎたクッキーの表面のように硬くコゲついた状態になってしまうのです。

 

具体的には、筋肉や腱は柔軟性を失って硬直し、小さな断裂を起こしてきます。靭帯も硬くなり、弾力性や強靱性が失われます。また、軟骨は柔軟性を失ってもろくなり、背骨の椎間板も傷みやすくなってしまいます。

 

その結果、関節のなめらかな動きが損なわれ、可動域(動かせる範囲)が狭まり、関節の軟骨がすり減り、関節周囲の骨の変形を引き起こします。

 

さらに軟骨や骨の変形が神経を刺激すると、痛みやしびれを引き起こすことにもなるのです。

 

骨の強さというものは、骨量と骨質という2つの要素によって決まってきます。骨量は骨のカルシウムの濃度のことで、骨密度検査で測ることができます。

 

骨質というのは、骨のしなやかさのことで、骨の中にあるコラーゲンの働きによりますが、これは血液検査で調べることができます。

 

骨質が低下しても、骨がもろくなり、すぐに骨折しやすくなりますので、骨密度が保たれているのに、骨粗鬆症によるて骨折を起こしてしまう人は骨質が低下している可能性があります。

 

 

 

かなり長いので、重要な部分だけを紹介しましたが、関節が悪い人にとってかなり役に立つ記事だと思います。糖質がいかに体、関節にダメージを与えているか、これを読めばぐうの音も出ないと思います。

 

 

「糖質に注意しよう」と考えるのが正常な感覚です。

 

ですが、注目して欲しいのはこの部分です。

 

 

現在の整形外科の治療には、極めて重要なことが一つ、ポッカリと抜け落ちているように思えてなりません。それは、「食事療法」です。

 

 

これは、整形外科だけではありません。あらゆる科に言えることです。このような意識の先生の方が、レアケースです。

 

 

私の祖母は、最近近所にできた新しい整形外科に通っています。そこでも軽く「タンパク質を摂ってください」くらいは言うそうですが、「糖質」のことは一切言わないそうです。もちろん「糖化」の事もです。

 

 

これがマジョリティです。

 

 

ここで紹介した整形外科の記事も、だいぶ前に読んだので、随分と時間が経っているはずです。専門家なら、一度は耳にしたことがあるはずなのですが、それでも、多くの整形外科では患者にとって有益となるこの方法を取り入れていないようです。

 

 

「関節の治療」ですから、化学的な解決方法である「食事」だけでなく、物理的な解決方法も必要です。

 

 

「後者をおろそかにして食事だけで治せ」等と言うつもりもありません。

 

 

しかし、回復の足を引っ張る糖質を減らす事が有効なのは紛れもない事実です。

 

 

 

どこの整形外科もこの治療法を研取り入れてほしいです。

 

 

 

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個人で気をつけられる事

 

先ほど紹介したような「糖化の危険性に気付いている医師」はまだまだ少ないです。

 

 

また、真実が世の中に広がらないようになっているため、一部の頭の切れる医師が正しい情報を伝えようと頑張っても、全体に影響を与えるのは難しいと言えます。

 

 

 

 

 

 

 

指導してくれる人が少ないのですから、体を弱らせたくない人は、自分で気をつけるしかありません。

 

 

 

  • 「糖質が体のタンパク質を変性させる」という事実を忘れないこと

 

  • 「日本人は糖質を食べ過ぎてしまう傾向にある」という事を忘れないこと

 

 

 

 

これは多くの病気に当てはまるので、関節に問題が無くても、この2つは押さえておいた方が良いでしょう。

 

 

 

もし、関節から音が鳴って「もしかしたら、これは糖化かもしれない」と思った時は、自分でよく観察して下さい。

 

 

見分けるポイントですが、単独では難しいので、体全体で判断します。

 

 

関節から音が鳴る人で、糖質の多い食事をしている人は、他にも「糖化した症状」があるかどうかを診ます。

 

 

例えば、胃下垂、痔、歯槽膿漏、肌に締りがない、セルライトがある...等。一見、老化現象に見えますが、これが糖化です。

 

 

糖化すると、熟れ過ぎた果物のようにブヨブヨしたり、垂れ下がったり、締りがなかったり、逆に水分が抜けて硬くなったり..

 

 

細胞が変性して劣化するので、組織の質が悪くなっている状態になります。

 

 

こういった「糖化の特徴」が体に見られれば、おそらく、その関節も糖化による可能性が高いです。

 

 

一例ですが、以下の記事では、私の体がどれほど糖質によって弱っていたかについて書いています。糖化の特徴が参考になると思います。

 

 

糖質は人間の体にとって良いのか悪いのか、見極められない人へ

 

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

 

そして、原因が糖化だとわかったら、自分の食生活を振り返ってみる必要があります。原因さえ分かれば、あとは本人次第です。

 

 

間違っても整形外科で「これは糖化ですよね?」なんて聞かないことです。鼻で笑われます。

 

 

「糖化」という概念を持って診察してくれる医師だったらアタリですが、多くは「糖化」について関心はないと思います。

 

 

医者は栄養学を勉強しないと聞いた事があります。

 

 

私は医者ではないので、医者が何を勉強して医者になるのか、そのカリキュラムは分かりません。

 

 

しかし、例え栄養学を勉強したところで、その学ぶ教科書に「バランスの良い食生活が良い」「糖質は60%摂るのが理想的」等と書かれていれば、当然「糖質は必要なものだ」と考えるようになるので、それと矛盾する糖質制限を受け入れることができません。

 

 

「長いものに巻かれる人」はこれ以上先には進めないのです。

 

 

これが、糖化について言及する医師がレアケースである所以です。

 

 

「長いものに巻かれる人」から、「糖化が原因だから、糖質を控えて下さい」と言われることもなければ、「正しい糖質制限の知識」を指導されることもありません。期待する方が間違っています。

 

 

ですが、大多数は彼らのような人達です。

 

 

だからこそ、世の中には様々な病気があり、解決法も多く出回っていますが、そのほとんどが「糖質の害」をまるで見なかったように除外して組み立てられているのです。

 

 

関節の話でもそうです。

 

 

真実に気付こうが気付くまいが、糖質を食べ続ける限り、関節は劣化の一途を辿ります。関節じゃなくても、徐々に体のどこかが劣化していきます。

 

 

病院で関節を物理的に治せても、糖化の化学反応は防げません。

 

 

 

音が鳴るうちはいいですが、関節の劣化が進めば、やがて、痛くて日常生活を送るのも辛い、痛み止めが効かない、外出できない...最後は手術です。

 

 

 

糖質が原因で自分の体が不調になっていると気付いた人は、本気で体を元気にしたいと考えるのであれば、自分の責任で、調べて、食生活を改善するしかありません。

 

 

 

糖質制限の注意点

 

 

私は糖質制限という方法があらゆる病気に有効的だということを何度も述べていますが、あえて、薦める事はしません。

 

 

それは私自身、過去に糖質制限に失敗したことがあるからです。

 

 

その原因は無知です。

 

 

糖質制限は、糖質をほとんど摂らないので糖化を抑えることができますが、問題なく実践する為にいくつか注意点があります。

 

 

それを勉強せずして「ダイエット」のようなお気軽なノリでやると、失敗する確立が高くなります。

 

 

ここで言う失敗とは、糖質制限を始める前よりも体調が悪化するということです。

 

 

「糖質制限をすることによって、どういうメカニズムで体質が改善するのか」・・・を勉強する気がない人は、アレンジを加えて「糖質制限」とは程遠い方法で体調を悪化させてしまったり、「体質が改善する為に必要な一時的な悪化」の意味を理解できず、それを乗り越えられない・・・といったことが起こります。

 

 

 

 

勉強すれば、間違っていても軌道修正ができますが、勉強しない人は、ここでって止めてしまいます。そして「糖質制限が悪い」と思います。

 

 

かつての私がそうでした。もっとも、あの時は今ほど情報がなかったので勉強したくても学ぶ方法がなかったのです。

 

 

そして、糖質制限をするにあたって、「体質的にやってはいけない人」、「体がなじむまでに時間がかかる人」、「他の栄養素を同時進行で補給しながら実践した方が良い人」がいるので、その辺の事前知識も必要です。

 

 

さらに、中途半端な糖質制限はリスクがあるということも付け加えておきます。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

以上のような理由から、糖質制限は効果がありますが、薦めることはしません。

 

 

その気がある人は、自分で責任を持って、実践前にこれらを調査してやるべきだと声を大にして言います。

 

 

健康になる為にやったのに、失敗して体調を崩しました・・・というのでは本末転倒ですから。

 

 

調査といっても、難しい事ではありません。糖質制限の本を1~2冊、サイトをいくつか眺めれば,すぐに知識はつきます。中でも、自分と同じような体質で糖質制限に成功している人の情報は特に参考になります。

 

 

これをするかしないかによって結果が違います。糖質制限の情報は玉石混淆ですが、きちんと勉強して、「どちらの言っている事が辻褄が合うのか」を考えられるようになれば、デマに惑わされることもなくなります。

 

 

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瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

目の周囲に「脂肪の塊のようなものが出来る症状」は複数あります。例えば、

 

 

 

 

  • 白ニキビのような小さい稗粒腫(ひりゅうしゅ)

 

  • 汗管の細胞が増殖してできた3~5mmくらいの汗管腫(かんかんしゅ)

 

 

 

 

...このように様々な症状がありますが、瞼の上(目頭)にかなり大きめの脂肪の塊ができることがあります。

 

 

 

 

それを「眼瞼黄色腫(がんけん・おうしょくしゅ)」と言います。

 

 

 

 

 

「脂肪の塊」・・・と聞くと、一見大した事ないような気がしますが、この症状は見た目だけの問題ではありません。

 

 

 

 

食生活が原因なので、「眼瞼黄色腫」ができる人は、動脈硬化になっている可能性が高いからです。

 

 

 

 

しかし、この疾患を改善させる方法をネットで調べると、ほとんどがレーザー、切る...といった対処療法ばかりで、本当の原因に触れられているものはほとんどありません。

 

 

 

しかし、食生活を改善しなければ再発します。

 

 

 

その証拠に、この疾患はとても再発率が高いそうです。

 

 

 

 

そんな風になってはいけないので、本記事では、切除 → 再発 といった対処療法ではなく、何故「黄色腫」が出来るのか、根本的な原因についてお話します。

 

 

 

 

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黄色腫とは

 

 

原因の前に、まず黄色腫がどんなものなのかについてお話します。

 

 

「黄色腫 おうしょくしゅ」とは、「黄色い斑点状の盛り上がり」という意味です。「黄色腫」のサイズは1cm前後ですが、その形態によって、以下のように分類されています。

 

 

 

  • 盛り上がった「発疹型 はっしんがた」

 

  • あまり盛り上がらない「偏平型 へんぺいがた」

 

  • 手足の関節にコブできる「結節型 けっせつがた」

 

 

 

気になる「黄色腫」の正体ですが、コレステロールの塊で、良性のできものです。

 

 

 

ひざ・ひじ・おしり・アキレス腱・・・等、体の様々なところに出来ますが、にできたものを「眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」と言います。

 

 

ちなみに、上瞼だけでなく、下瞼にもできるみたいです

 

 

 

そして、「黄色腫」は、「脂質異常症 ししついじょうしょう」の人に多いそうです。

 

 

 

 

脂質異常症と基準値

 

 

「脂質異常症」とは、「高コレステロール血症」と「高脂血症」の総称です。

 

 

高コレステロール血症、高脂血症 = 脂質異常症 

 

 

 

「脂質異常症」の基準値が以下になります。

 

 

『OMRON All for Healthcare vol.110』より引用

 

 

「高コレステロール血症」「高脂血症」「脂質異常症」は、いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指しています。

 

 

まず、「脂質異常症」ですが、次の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。

 

 

 

・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上

 

・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上

 

・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満

 

(いずれも空腹時の血清中濃度)

 

 

 

これらの脂質のうち、何が異常値となっているかにより、「高コレステロール血症」または「高脂血症」に分類されます。

 

 

そして、「高脂血症」の合併症の1つが「黄色腫症」になります。

 

 

 

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眼瞼黄色腫は脂質異常症でなくてもできる可能性がある

 

 

数値を見て、自分は「脂質異常症」じゃないから、良かった、良かった・・・と思わないで下さい。

 

 

というのも、他の「黄色腫」と違って、瞼にできる「眼瞼黄色腫」だけは、脂質異常症(高脂血症)じゃない普通の人でもなるそうです。

 

 

 

その数、なんと3分の2です。

 

 

『貴方の為の健康お役立ちサイト 顔の不調(まぶたに黄色いシミができた)』より引用

 

 

この黄色腫は、血液中のコレステロール値が400mg/dl以上に上昇した高脂血症の際に多く発生します。

 

 

まぶただけに単独で出るときは、コレステロール値が正常な人も少なくなく大部分は無害なものですが、まぶた以外にも出る場合は、医者に診てもらって、高脂血症かどうか調べてもらった方がよいでしょう。

 

 

このように、瞼の黄色腫は、コレステロール値が普通の人でもなるわけですから、決して人事ではありません。特に中年に多いそうです。

 

 

 

ちなみに、レオナルド・ダ・ヴィンチの書いたモナ・リザにも「眼瞼黄色腫」らしきものが描かれています。

 

 

 

無害だと書かれているので、

 

 

脂質異常症じゃないのなら、別に瞼に黄色腫があっても問題ないんじゃない?

 

 

・・・と思われるかもしれません。

 

 

しかし、そう考えた方は認識が甘いです。「脂肪の塊」ができる原因と、なる人の多さを知れば、そうも言っていられないと思います。

 

 

 

両方の瞼に脂肪の塊

 

 

何年か前から、父の両目頭に「脂肪の塊」ができています。

 

 

片方だけならともかく両方あるので、「何だろう?」と思っていました。

 

 

「眼瞼黄色腫」という疾患があることは知らなかったので、父にどうしたのか訪ねたら、「歳をとったら、脂肪の塊が出来る人は多いよ」と言われました。

 

 

 

「癌」だったら大騒ぎですが、「脂肪の塊」と言われたので軽く考えて、とくに調べたりしませんでした。

 

 

 

しかし、最近祖母にも、目立ちにくいですが「脂肪の塊」ができている事に気が付きました。

 

 

 

同じ場所なので余計気になったのですが、「脂肪の塊」だと思っていたのでまた調べませんでした。「本当によくあることなんだ」・・・という認識です。

 

 

それが先週、別の件で目について調べていたら、偶然、「眼瞼黄色腫」の写真を見つけたのです。こんな感じの写真です。

 

 

 

 

 

(修正)当時、画像検索で見つけた中で一番分かりやすい写真を引用していましたが、引用元からダメだとご連絡いただきましたので、7月20日より自作イラストに差し替えます。本物の写真はリンク先でご覧下さい。

 

『皮膚科専門医ブログ 眼瞼黄色腫のレーザー治療』

 

 

 

これを見て始めて「あっ、これ、病気なんだ・・・」と思いました。

 

 

そりゃそうですよね。

 

 

歳をとったからといって、意味もなく出来るわけありません。出来る人と出来ない人がいる以上、必ず原因があるはずです。「歳のせいだ」と丸め込まれてバカでした。

 

 

 

「脂肪の塊」が、「眼瞼黄色腫」という病気だと知った以上は無視出来ないので、解決方法を調べる事にしました。

 

 

 

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眼瞼黄色腫の原因と対策

 

 

「眼瞼黄色腫」の治療法を探すと、「炭酸レーザーで焼く」「切開する」という外科的な方法が目立ちます。

 

 

「眼瞼黄色腫」の根本的な原因と、解決法を探したかったのですが、ハッキリとした答えが見つかりませんでした。

 

 

「高脂血症が原因」というのもありましたが、それでは説明になっていません。中には「詳しい原因はわかっていない」と書かれているものさえありました。Wikipediaにもありません...。

 

 

しかし、その中で興味深い説をみつけました。

 

 

一言で言うと、「眼瞼黄色腫には糖質制限が効果的」という話です。

 

 

『青山エルクリニック院長ブログ 眼瞼黄色腫には糖質制限!?』より引用

 

 

黄色腫を作る病気は色々あり、全身性の脂質代謝異常症が基礎にあると言われています。

 

 

眼瞼黄色腫(xanthelasma palpebrarum)もその脂質代謝異常症の一部に分類されています。皮膚の中にコレステロールが沈着し、黄色い境界明瞭な塊を作ります。

 

 

顕微鏡で見ると、泡沫細胞(ほうまつさいぼう、組織球という細胞が脂質を食べ過ぎて風船みたいになった状態)がたくさん認められます。

 

 

血中の余分なコレステロールが眼瞼に溜まるのかと思いきや、眼瞼黄色腫の患者様は血中コレステロール値が高くない方が多いのです。

 

 

あれ~コレステロールが血中に多すぎるから、余ったものがくっつくんじゃないの?と、言いたくなりますよね。

 

 

眼瞼黄色腫が再発するところを注意深く観察すると、黄色い塊ができる前に皮膚が赤く腫れることがあります。まるで蚊に刺されたかのようですが、痛くも痒くもありません。

 

 

そうこうするうちに、何となく皮膚が黄色くなってくるのです。黄色の塊になるのは、あっという間。数週間の出来事です。

 

 

黄色の塊ができる前に、皮膚に炎症が起こっているんですね。炎症が起こってから、コレステロールが集まるの?

 

 

これってどこかで聞いた話です。そう、動脈硬化のメカニズム。

 

 

動脈硬化はコレステロールが血管に沈着して起こると考えられていました。しかし現在はコレステロールが長年無実の罪を背負っていたことが分かってきました。

 

 

本当の原因はさまざまなストレスによる炎症が血管内皮を傷つけるから。

 

 

特に血糖が高いと糖が血管のタンパク質と結合して、血管内皮を傷つけます。その修復のためにコレステロールが集まっていたのでした。

 

 

「火事の現場に行ったら消防士がたくさんいたので、火事の原因は消防士だ」と決めつけられたようなものと例えられています。コレステロールさん、長年誤解していてごめんね。

 

 

消防士さんのお話はこの動画に
ttps://youtu.be/AwkBB2Z6914

 

 

 

ずいぶん遠回りしまいましたが、要は眼瞼黄色腫の始まりは炎症であり、その修復のためにコレステロール沈着が起こるのではないか、と言いたかったのです。

 

 

 

その証拠に黄色くなる前に皮膚が赤く腫れあがります。

 

 

まるで血管内の動脈硬化過程を目の前で見ているようです。

 

 

これと同じことが、いま自分の血管の中で起こっているに違いない!

 

 

ぞぞ~~~っ!

 

 

しかし糖質制限を開始してから、そのような皮膚の炎症症状が起きなくなりました。眼瞼黄色腫の再発もありません。

 

 

 

ちょっと気を抜いて糖質を多めに摂ると、黄色腫のあった部位が一、二度赤くなったことがあります。その時は気を引き締めて糖質制限を強化すると、赤味は収まりました。

 

 

なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。そして再発率がとても高い。せっかく患者様をきれいに手術しても、再発するとがっかりなんです。

 

 

 

私一人の経験から大きなことを言うつもりはありませんが、眼瞼黄色腫の再発を防ぐには糖質制限食が有効ではないかと思っています。専門の先生方、いかがですか?

 

 

以下の部分に注目して下さい。

 

 

 

>しかし糖質制限を開始してから、そのような皮膚の炎症症状が起きなくなりました。眼瞼黄色腫の再発もありません。ちょっと気を抜いて糖質を多めに摂ると、黄色腫のあった部位が一、二度赤くなったことがあります。その時は気を引き締めて糖質制限を強化すると、赤味は収まりました。

 

 

 

糖質を摂ると炎症が起き、糖質を控えると炎症が治まる・・・

 

 

この「炎症」がポイントです。

 

 

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炎症とは

 

 

「眼瞼黄色腫」になる過程が以下のようになっているので、「炎症」について説明しておきます。

 

 

 

糖質の摂取

 

 

皮膚が赤く腫れる(炎症)

 

 

皮膚が黄色くなる

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、外敵から自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

炎症の症状

 

 

「炎症」の症状は以下になります。

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

炎症の原因

 

 

そして、炎症の原因である外敵(有害な刺激)は、以下のようなものです。

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫...等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質...等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛...等

 

 

 

「糖質」は、化学的因子になります。

 

 

 

 

 

炎症について、詳しくは以下の記事に書いています。

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

次は、ご飯やパン、麺類等の「糖質」がどのようにして炎症を引き起こすのか説明します。

 

 

 

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糖質が引き起こす炎症

 

 

「糖質が炎症を引き起こす」といってもピンとこない方も多いと思いますので、分かりやすいこちらの記事を紹介します。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

皮膚の中にコレステロールが沈着する「眼瞼黄色腫」は、修復に訪れたコレステロールが悪いのではなく、炎症を起こす糖質が悪いのです。

 

 

 

・・・といっても、この説に納得できない方も多いと思いますので、上の記事で紹介されていた「消防士さんのお話」を紹介します。これを視聴すると、体の中で起きる炎症の原因が一目瞭然です。

 

 

 

 

 

(※遅いので1.5倍速くらいで見るのがお勧めです。方法は、「右下の歯車」をクリック→「速度」をクリック)

 

 

 

脂肪の塊が出来る人は動脈硬化の心配をした方がいい

 

 

一旦、整理すると、

 

 

「目に黄色腫ができる」という事は、前段階として「炎症」が起こっていた。そして、「炎症」が起こったということは、さらにその前に、「糖質を摂り過ぎていた」ということです。

 

 

 

 

糖質の摂りすぎ

 

 

炎症が発生

 

 

眼の周囲に黄色腫ができる

 

 

 

 

そして、これが冒頭で言ったように眼の周囲に黄色腫がある人は、他の疾患になる可能性もあるという理由です。

 

 

 

まず、こちらをご覧下さい。

 

 

 

『美容医療の口コミ広場 美容医療 ドクター相談室』より引用

 

 

また、眼瞼黄色腫の方の半分程度はコレステロール値は基準値内です。

 

 

 

しかし、近年コレステロール値の絶対値ではなくLDLコレステロールとHDLコレステロールの比が重要だということがわかってきています。

 

 

 

眼瞼黄色腫の有無は、虚血性心疾患の予後を規定する独立したリスク因子です。

 

 

 

このような知見は近年明らかになってきたもので、皮膚科の先生はご存知ないと思います。

 

 

重要なことは、眼瞼黄色腫ができているということは、全身の血管がボロボロになっている可能性があるということです。

 

 

 

体型、血糖値などを考慮すると、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、脳血管疾患などの生命に関わる疾患にかかるリスクが高いと思います。

 

 

 

もし喫煙者であればそのリスクは格段に上がります。

 

 

 

生活習慣を改善しないと、眼瞼黄色腫は治療しても再発します。

 

 

 

早急に循環器内科専門医を受診して、適切な血圧、血糖、コレステロール値、体重のコントロールをつけるのが最優先ではないでしょうか?

 

 

合わせて全身の精密検査を受けることを強くお勧めいたします。

 

 

 

何故、「眼瞼黄色腫」が「全身の血管がボロボロになる事」と結びつくのかというと、糖質は「炎症」だけでなく、血管が変性する原因にもなるからです。

 

 

 

糖質は余ると、体のタンパク質と結びついて「糖化反応」します。それによってタンパク質は変性します。劣化と言えばわかりやすいでしょう。

 

 

 

血管もタンパク質でできています。なので、これと余った糖が結びついて「糖化反応」を起こすと、組織が変性します。

 

 

 

糖質が悪いので、動脈糖化です。コレステロールが原因ではありません。

 

 

 

糖化が何か分からない方は、以下の記事をお読み下さい。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

そして、動脈がどのように劣化していくか具体的な流れは以下の記事に書きました。

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

でも、考え方によっては、表面に表れるのはある意味ラッキーです。

 

 

以下の記事で動脈硬化の改善法を紹介しているので、心当たりのある方は参考にして下さい。

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

 

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何故、目の周辺なのか

 

 

そして、「なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。」・・・とのことですが、これについて私は、単にその場所が弱い場所だからではないかと考えています。

 

 

実際、目の周囲の皮膚は薄く(頬の3分の1)デリケートです。

 

 

 

皮膚が薄いという事は、下の血管も他の血管に比べて、外からの刺激に弱いと考えられます。にも関わらず、目の周辺は動きが活発です。

 

 

 

以下にも「機械的刺激や炎症によって」とあります。

 

 

『山手皮フ科クリニック 眼瞼黄色腫』より引用

 

眼瞼黄色腫の原因

 

 

機械的刺激や炎症によって、血液中のリポタンパク(血液中の脂質の総称、LDLコレステロール、悪玉コレステロールなど)が血管外に漏れ出て、マクロファージなどの組織球がこれを取り込みます。

 

 

取り込んだ組織球は泡沫細胞に変化して皮下に沈着するのが原因です。

 

 

1/3は高脂血症と伴い、高脂血症Ⅱ型(LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロール高値)の場合が多いのですが、2/3では高脂血症が認められません。

 

 

 

目の周辺は弱いので、中からの炎症と外からの刺激の両方からのダメージを受けやすいということになります。

 

 

ただ、これは憶測なので、他にちゃんとした理由があるかもしれません。

 

 

 

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(追記)切ると再発

 

 

>なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。そして再発率がとても高い。せっかく患者様をきれいに手術しても、再発するとがっかりなんです。

 

 

 

・・・とありますが、「眼瞼黄色腫」と同じように、切っても切っても再発する病気があります。

 

 

 

です。こちらも原因は同じです。

 

 

 

糖質が分解されて出来る「ブドウ糖」と、さらに代謝されて出来る「乳酸」の蓄積が癌を発生させます。従って、こちらも原因である糖質を止めない限り、切っても再発します。

 

 

病気は違っても、本質は同じです。

 

 

「眼瞼黄色腫」ができる人は、糖質を摂りすぎているかもしれないので、同じ糖質で引き起こされる「癌」にも注意しておいた方がよいでしょう。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

 

どちらも切り取ってチャラという問題ではありません。根本的な解決が必要ではないでしょうか。

 

 

このように言うと、

 

 

「糖質を食べているけど、何も問題は起きていない。私は糖質を食べても大丈夫なんだ」

 

 

・・・と考える人がでてくるので、その理由もお話しておきます。

 

 

 

糖質を大量に食べても眼瞼黄色腫にならない人は健康なのか?

 

 

栄養素が欠けていたり過剰だったりすると、それによって体に不具合が起きますが、原因は同じでも人によって症状の表れ方は様々です。

 

 

 

何故なら、誰でも先天的に「傷つきやすい部分」と「傷つきにくい部分」があるからです。なので、その人の弱いところにダメージが表れると思って下さい。

 

 

糖質を食べると病気になる人と、健康で長生きする人の違いについて考えてみた

 

 

 

例えば、先ほど「動脈硬化は動脈糖化」だと言いました。

 

 

 

この「糖化」は、血管だけに表れるのではなく全身に表れます。

 

 

 

過去にも書きましたが、私の場合は特に胃、関節、爪、皮膚(セルライト)に表れました。しかし、糖質を摂っていれば全ての人がこうなるわけではありません。

 

 

 

胃かもしれないし、血管かもしれないし、肌かもしれないし、筋肉かもしれないし、関節かもしれない・・・

 

 

 

また、私は糖質をいくら食べても太らない体質なので、「私には糖質は合う」と思ってしまい、大量の糖質を摂っていましたが、それが原因で体がボロボロになりました。「糖質=太るものだ」と思っていたので、それ以外の害に気付かなかったのです。

 

本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

 

 

従って、特定の場所や症状にだけ気を取られて、「〇〇が劣化していないから、他のところも大丈夫」と考えるべきではありません。

 

 

 

仮に、糖質を摂っているのに、特定の場所に何も症状が感じられなかった場合、

 

 

「私の場合は、たまたま〇〇には症状が出なかっただけ」

 

 

 

・・・と考えるのが適切です。他のところが影響を受けている可能性は十分あるからです。

 

 

しかし、「原因が同じだと、全く同じような症状になる」という前提で考えていると、

 

 

「もし〇〇という病気の原因が糖質なら、なんで同じように糖質を摂っている〇〇さんは、何も起きていないんだ?本当に糖質が悪いなら同じようになるはずだろ?同じようにならないのは糖質が原因じゃないからだ。」

 

 

このような発想になります。太らないから問題ないと考えていた過去の私と同じです。「違った症状」を想定する事ができなくなります。

 

 

 

症状がどこに表れるかは、その人の体質なので一概には言えません。「表れる場所」、「症状」、「ダメージの度合い」は、本当に様々です。

 

 

 

もし、ダメージを受けやすい場所を予測したいのであれば、体質が似ている年上の親族の体を観察する事です。血のつながった親族に同じような症状が表れるのは、先天的に弱いところ、つまりダメージを受けやすい場所が同じだからだと考えられます。

 

 

父と祖母の、同じ場所に脂肪の塊が出来たのも、それで説明がつきます。

 

 

 

 

 

原因である糖質に気をつけることが根本的な対策

 

 

糖質は「炎症」や「糖化」によって体を傷つけます。その理屈が分かれば、「糖質制限を開始したら炎症がなくなった」とか、「眼瞼黄色腫が再発しない」という話は小学生でも理解できます。

 

 

 

「黄色腫」で悩まれている方は、「審美的」な理由から「早くなんとかしたい」と思われているかもしれませんが、せっかくですのでこれを機に「食生活」を見直してみるといいかもしれません。

 

 

 

なので、眼瞼黄色腫の根本的な原因である「糖質」は、できるなら避けた方が良いでしょう。

 

 

 

 

一応言っておくと、日本人はご飯を中心にメニューを組み立てる食事スタイルなので、ほとんどの人は糖質の過剰摂取をしています。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

 

糖質の過剰摂取を放っておいたら、表面的に切り取ったところで、再発する可能性は高く、血管も弱くなっているので「眼瞼黄色腫」以外の疾患も心配です。

 

 

 

そこで、以下の点に注意してみて下さい。

 

 

 

  • 食材にどれぐらい糖質が含まれているのかを知る

 

  • 摂っている糖質量が1日どれぐらいなのかを知る

 

  • 摂るべき栄養素と摂ってはいけない栄養素を間違えない

 

 

 

ちなみに、人間の体に糖質は必要ですが、その量はわずかで一説によると5gです。そして、その必要な量は「糖新生 とうしんせい」という肝臓や腎臓に備わった機能でつくることができます。

 

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

そして、世の中には様々な事情から糖質を制限できない人がいます。なので、糖質を摂りながら害を最小限に食い止める方法も合わせて紹介しておきます。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

 

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遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

「どんな栄養を摂れば健康になるか」を知る為には、「人体の構造」を正しく理解する事が重要です。

 

 

構造が分かれば、どんな燃料を使うのが相応しいのかも見えてくるからです。よく分からないマシンに、よく分からない燃料を入れれば、故障の原因になります。

 

 

だから、健康に関心のある人は、「人間の食性」を追求していくわけです。

 

 

ただ、それ自体は良いのですが、以下のような発想には注意が必要です。

 

 

 

 

  • 昔の人類は〇〇だったが、進化して〇〇という能力を獲得して、〇〇を食べる様になった。だから、〇〇を食べるのが正解だ

 

  • 人類の親戚であるチンパンジーやゴリラは、〇〇を食べて健康なのだから、人間もそれを見習ったら健康になれる

 

 

 

栄養に関心のある人なら、一度は触れたことのある話の展開ではないでしょうか。どちらの意見も、一見、論理的な気がしますが、そうでもありません。

 

 

このような意見は、「生物は進化するものである」、「人間とチンパンジーの祖先は共通している」という前提に基づいています。

 

 

しかし、「進化論」は仮説です。

 

 

 

「進化」を証明する「中間種」の化石も見つかっていませんし、現実に生物が進化したという話も聞きません。

 

 

 

 

信憑性が低い以上、人間とチンパンジーが親戚であるかのように語るのは慎重さに欠けると言わざるを得ません。

 

 

 

 

 

以前書いたこちらの記事では、歴史的な視点で「生物の進化が疑わしいので、親戚かどうかもわからないチンパンジーの真似をしない方が良い」事をお話しました。

 

 

なので、今回は、体の構造という視点から、「人間と消化器官の構造が違うので、チンパンジーの真似をしない方が良い」理由をお話します。

 

 

 

「人間とチンパンジーはなんとなく似ているだろう」という考えを覆します。

 

 

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類人猿

 

 

一般的に、「チンパンジー」や「ゴリラ」は、ある時期までは祖先が「人間」と同じだ・・・ということになっています。

 

 

分かりやすくするとこんな感じです。

 

 

 

 

進化を信じていて、この図が頭の中にある人にとっては、「チンパンジー」や「ゴリラ」等の類人猿は、遠い昔に枝分かれした親戚になるのです。

 

 

だから、彼らの食生活によって、彼らが健康を保っている様子を見て、「彼らの真似をしよう」という発想が生まれるのだろうと思います。

 

 

 

「人間は類人猿と同じような食事をするべきだ」という意見に対して、私がどう考えているかと言うと、「NO」です。

 

 

 

先ほども言いましたが、改めてその理由を書き出してみます。

 

 

 

① 見た目が人間と近くても、消化器官の構造が違う

 

② 人間とチンパンジーやゴリラは本当に親戚なのか疑わしい

 

③ ②の土台となる「進化論」そのものが疑わしい

 

 

 

②と③がなかったとしても、①があるだけでアウトです。

 

 

 

ここで、「類人猿」について簡単に説明しておきます。

 

「霊長類の中の一部」を「類人猿」と呼びます。「人に類似した猿」という意味です。

 

 

『一般社団法人 アースメイト・チンパンジーNEXT 2014.9月 ----- vol.3~チンパンジーは類人猿(るいじんえん)~』より引用

 

 

先月のコーナーで、「チンパンジーにはしっぽがないよ」というお話をしました。実は、しっぽがないのはチンパンジーだけではありません。

 

チンパンジーのほかにも、霊長類(れいちょうるい=いわゆるサルの仲間)の中で、テナガザル、オランウータン、ゴリラ、ボノボも同じようにしっぽがありません。

 

これらの、しっぽがない霊長類(テナガザル・オランウータン・ゴリラ・ボノボ・チンパンジー)は“類人猿(るいじんえん)”と呼ばれています。なかでもテナガザル以外の体の大きな類人猿は“大型類人猿”と呼ばれています。

 

類人猿は霊長類の中でもっともヒトに近いグループです。他のサルたちに比べると、ヒトと同じような特徴がよりたくさんあるということです。「しっぽがない」こともそのひとつです。

 

さて、この“類人猿”という言葉、英語では“ape”。類人猿以外のサルは“monkey”なので、明らかに区別されています。

 

 

(中略)

 

 

 「ヒトと同じような特徴がよりたくさんある」ということです。

 

 

しかし、だからといって「人が彼らを真似ても大丈夫か」は、また別の問題です。何故なら、見た目が人間と近くても、消化器官が違うからです。

 

 

というわけで、私が人間は類人猿と同じような食事をするべきではないと思う、1つ目の理由についてお話します。

 

 

 

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姿は似ていても中身が同じとは限らない

 

 

「類人猿」の食性の特徴ですが、基本的には「果実食」だそうです。それプラス、その他の「葉」や「昆虫」や「動物の肉」等も食べるそうです。

 

 

「健康を保てるから人間も真似した方が良い」と言われるのは、だいたい「ゴリラ」と「チンパンジー」の事ですが、実はこの2つの食性も少し違います。

 

 

「チンパンジー」は肉も食べるので「雑食で、人間の食性に近い」とも言われていますが、「ゴリラ」は葉を好んで食べる「植物食性(草食)動物」です。

 

 

従って人間に近いのが「チンパンジー」で、遠いのが「ゴリラ」と言えます。それに伴って、消化器官の構造も、人間に近いのが「チンパンジー」で、「ゴリラ」の方が遠いといえます。

 

 

というわけなので、まず、人間とは消化器官の構造がかなり違う「ゴリラの食事の真似」は避けた方が良いと言えます。

 

 

では、具体的にどう違うのか確認していきます。

 

 

ゴリラの消化器官

 

 

以下は「人間とゴリラの大腸」の説明をした記事です。

 

 

『宇野コラム Uno column (追記あり)あなたはゴリラ?発酵食と高繊維食はゴリラでOK』より引用

 

 

ゴリラは、人間に姿が似た草食動物です。

 

ゴリラは食物繊維の発酵によって生じる短鎖脂肪酸を栄養源としています。つまり、ゴリラの腸の中では非常に高いレベルの発酵を生じています。

 

(英文略)

 

では、なぜ、ゴリラはそのような過発酵に耐えられるのでしょうか?

 

ゴリラの大腸は広い管腔幅と発達したハウストラがあります。(大腸のボコボコした隆起をハウストラといいます。)この形態は馬のような草食動物に共通しています。

https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/

 

 

馬の大腸では発酵に対応するための非常に広い管腔があります。ハウストラも非常に発達もしています。

https://kppusa.com/tips-and-topics/colonic-ulcers-horses/

 

 

 

これに比べ、人間の大腸は貧弱なハウストラと狭い管腔を持ちます。

https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/

 

 

また、肉食動物のライオンの大腸にはハウストラはなく、腸内発酵に適していません。

 

 

つまり、人間の大腸は草食動物と肉食動物の中間であり、人間の大腸は解剖学的に、草食動物のような過発酵には適さないのです。食物繊維を沢山摂取して、なおかつ、高フォドマップのような発酵食品を沢山食べると、人間の大腸は、それに耐えられず、過敏性腸症候群や大腸憩室を来すことになります。

 

しかし、大丈夫だという人もいます。

 

そういう人は、ゴリラや猿に似た丈夫な大腸の持ち主かもしれません。しかし、生まれつきゴリラではないので、慢性的な高圧力によって、だんだんと腸管が拡張してきて、腸管が薄くなり、腸が横に伸びて、収縮力が低下し、巨大結腸症の方向へ向かってゆきます。

 

また、発酵による短鎖脂肪酸が健康にいいという理論ですが、短鎖脂肪酸をエネルギー源としている馬や日本猿の寿命は25-30年、ゴリラは35-40年です。

 

ゴリラは人間よりも何十倍もの短鎖脂肪酸を体内に取り入れています。しかし、その死因の多くは腸炎によるとされています。またウイルス感染や肺炎で死にます。

 

(英文略)

 

マイコプラズマにも感染しやすい。これらのことは、短鎖脂肪酸が腸環境を改善するとか、免疫力を高めるという仮説と矛盾しています。

 

 

腸炎・・・つまり炎症ですね。

 

 

炎症については以下の記事をお読み下さい。

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

このように、見た目の共通点ばかりに注目してはいけないのです。中がどうなっているか知る事は重要です。

 

 

「ゴリラ」はその消化器官の構造から「植物食性(草食)動物」です。

 

 

 

そして、「ゴリラ」のように「植物食性動物の消化器官」を持っていても、植物性の食品を食べ続けていれば、このような病気になるということです。ならば、それを持っていない人間が真似をするのは、もっとリスクが高いと思います。

 

 

 

「人間」と「ゴリラ」の消化器官の違いはわかったと思いますので、ここからは、人間に近いとされる「チンパンジー」にも触れていきます。

 

 

 

 

チンパンジーの消化器官

 

 

 

「チンパンジー」も、人間とかなり違います。

 

 

『食と文化の謎 / 著者:マーヴィン・ハリス / 訳:板橋作美』より引用

 

実際、人間の生理学的特徴の一つは、消化管が少量の線維質しか処理できないことである。

 

多繊維質食物から必要な栄養とエネルギーをとりだすには、長くて大きい腸をもつか、牛や羊がもっているような特別の発酵タンク(これについてはあともっと詳しく説明する)を必要とする。

 

繊維質食物を食べて生きていくには、1日の大半を食べることについやさなければならない。

 

植物の葉や木質という多繊維質で栄養的に低濃度の食事に適応した動物の特徴を、大型類人猿の数種にみることができる。ゴリラは、たえ間なく食べつづけ、ゆっくり消化し、巨大な結腸(「大腸」)で発酵させて、セルロースを分解する。

 

実験によると、ゴリラやチンパンジーがなにかを食べてから、それが排泄物としてはじめて出てくるまでに、約三五時間かかる。

 

人類は、ゴリラやチンパンジーとおなじく長い小腸をもっているが、結腸ははるかに小さい。人間の結腸は、栄養物の吸収もある程度はおこなうが、おもなはたらきは(排泄のほかに)体液の再吸収である。

 

人間の消化管内通過時間はきわめて短い。被験者に小さなプラスティックの標識を食事といっしょにのみこませると、便といっしょに出てくるまでに、約二五時間しかかからない。

 

この実験結果からわかることは、われわれ人間の消化器官は繊維質の食物に適応していないということ、むしろ人間は「量のわりに高栄養で消化の早い、高品質な食物」に適応しているらしい、ということである。動物性食物は、そのような条件にぴったりあてはまる。

 

(39p~40p)

 

 

 

「人類は、ゴリラやチンパンジーとおなじく長い小腸をもっているが、結腸ははるかに小さい。」という記述がありますね。

 

 

ということは、チンパンジーの結腸は人間より大きいということです。でも、これだけでは不十分なので、別の記事も紹介します。

 

 

『糖質オフと栄養の科学 / 著者: 斎藤糧三、大柳珠美』より引用

 

 

加えて傍証となるのは、他の霊長類とヒトの消化管の違いです。

 

霊長類のなかでもヒトにもっとも近いとされるのはチンパンジー。

 

ヒトとチンパンジーは生物の設計図であるゲノム(生物が持つ遺伝子の総体)の98%までは一致していますが、その消化管には大きな違いがあります。

 

チンパンジーは消化管全体のおよそ半分が大腸で占められているのに、ヒトの大腸は消化管全体の20%ほどでしかないのです。

 

大腸はこれまで単に便をつくるところだと誤解されてきましたが、実際には多くの腸内細菌が共生しており、胃腸で消化できない食物繊維を腸内細菌が酢酸などに分解してエネルギーを取り出しています。

 

森をすみかとするチンパンジーの主食は果実や葉などの植物で、植物の食物繊維を分解するために長い腸が必要でした。

 

対するヒトは森を出てサバンナに広がり、狩猟で野生動物の肉食を始めた結果、相対的に植物の摂取が減り、短い大腸で生きるようになったと考えられます。このように消化管の構造からも糖質はヒトの食生活に合っていないのです。

 

 

このように人間は、似ていると言われる「チンパンジー」とも消化器官の構造が異なっています。

 

 

従って、「チンパンジー」の食事の真似をするのも止めた方が良いと思います。

 

 

 

 

 

人間が「チンパンジー」や「ゴリラ」の真似をして植物性の食品を食べれば、不具合が生じる可能性が高くなるのは、人間の持つ消化器官が植物性向けではないからです。

 

 

しかし、植物性の消化に適した体を持つ、「チンパンジー」や「ゴリラ」は、「肉」や「昆虫」といった動物性の食品も食べるそうです。

 

 

それは大丈夫なのか・・・そう思われた方の為に、その理由についてお話します。

 

 

 

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植物食性動物は食性に柔軟性がある?

 

 

以下は、ここまでの流れのポイントです。

 

 

  • 動物食性の動物が、植物性の食品を消化・吸収するのは困難

 

  • 人間は動物食性動物

 

 

これらをふまえた上で話を続けます。

 

 

「ゴリラ」や「チンパンジー」は、植物食性の消化器官を持つわけですが、かといって動物性食品を全く食べないわけではありません。

 

 

まず、「ゴリラ」や「チンパンジー」が、動物性食品を食べている様子を紹介します。

 

 

 

『食と文化の謎 / 著者:マーヴィン・ハリス / 訳:板橋作美』より引用

 

つい最近まで、猿類や類人猿は完全な菜食主義者だと人類学者は信じていた。しかし今日では、野生動物の綿密、細心な観察の結果、霊長類の大部分はわれわれとおなじく雑食であることがわかっている。

 

そのうえ、猿や類人猿の多くは、雑食性であるだけでなく、肉にありついたときに大騒ぎするという点でも、人間によく似ているのだ。

 

猿類は、動物としてやや小型であるため、鳥獣類というより、主として昆虫類を獲物にする。しかも、これまで信じられていたよりはるかに多くの時間を、昆虫の捕食についやしている。

 

これは、猿類が野生状態でどのような食事をしているのか、という長年の謎を解くものであった。

 

 

猿類の多くは、森のなかをすすむあいだ、噛みかけの葉や果物をたえずまき散らしていく。かれらが食べたものと捨てたものをさらによくしらべてみると、かれらはだらしがないのではなく、贅沢にえりごのみしているらしいことがわかる。

 

猿は、ほしい果物をつみとるまえに、何度もにおいをかぎ、触れ、ためしに少しかじってみたり、吐きだしたりする。しかしそれは、完璧な、よく熟した、けがれのない、エデンの園のリンゴをさがしているのではない。そうではなく、なかに虫がいるものをみつけようとしているのだ。

 

事実、アマゾンの猿には、果物自体より昆虫の幼虫のほうに関心をもつのがいる。かれらは、コクゾウムシが食いあらしているイチジクの実をひらいて、なかのコクゾウムシだけを食べ、イチジクのほうは捨ててしまう。

 

 

なかには果物と虫の両方とも食べる猿もいるが、そのばあい、虫に食われていない部分は吐きだしてしまう。形がくずれているなどの、昆虫が巣くっている兆候がなにもない果物には、まったく目もくれないものすらいる。

 

昆虫の入った果物をさがしだすことによって、猿は、「蛋白質節約」効果のためのカロリーの豊かな炭水化物と肉を組あわせて食べる人間の食習慣の先駆者となっている。人間が肉とバナナを交互に食べることを、猿は、ただ、なかにたくさん昆虫の入っているバナナを選びだすという方法で、おなじ効果をえているのだ。

 

 

現在では、数種の猿は、単に昆虫を食べるだけでなく、小動物の獲物を積極的にとることもわかっている。

 

ヒヒはとりわけ熱心な狩人だ。ロバート・ハーディングは、ケニアでの一年間の観察のあいだに、子どものガゼルやアンテロープをふくむ四七頭の小型脊椎動物をヒヒが殺し、食べるのを目撃した。

 

野生のヒヒは、ふつう、一日の大半を植物性植物を食べてくらす。しかし、仕方なく「菜食主義者」となっている多くの人間の場合と同様、ヒヒがほんのわずかしか肉を食べないのは、そうしようとしているからではなく、そうせざるをえないからだ。手ごろな獲物をみつけたり、つかまえたりするのが難しいためだ。

 

 

ウィリアム・ハミルトンが主張するところによれば、かれがナミビアとボツアナで観察したヒヒは、どちらでも選べるばあいには、かならず動物性植物のほうをまず食べる。根、草の実、果物は二番目、木の葉は三番目である。昆虫が豊富な時期には、ハミルトンによると、ヒヒは、七二パーセントもの時間を昆虫を食べるのについやすという。

 

 

人間以外の霊長類の肉食についてのもっとも驚くべき発見は、動物界においてわれわれ人間にいちばん近い親類であるチンパンジーが、熱心な、またかなり上手な狩人であることだ。(人間は唯一の「殺し屋」猿である、という流布した説など、所詮こんなものだ)。

 

 

ゲザ・テレキは、タンザニアのごんべ国立公園での十数年の観察にもとづいて、チンパンジーは時間の約10パーセントを小動物―おもに若いヒヒ、他の猿類、「ヤブイノシシ」―狩につかっている、と推定している。

 

 

おなじゴンベ国立公園で、R・W・ランガムは、チンパンジーがコロブス・モンキー、ヤブイノシシ、ブッシュバック、レッドティル・モンキー、ブルー・モンキー、ヒヒ、(この順に回数は少なくなる)をつかまえ、食べるのを観察した。

 

テレキの計算によると、雄の成獣は、昆虫以外の肉類を、二週間に約一オンス食べる。

 

チンパンジーの狩人は、しばしば共同で猟をする。おもに雄の、9頭ほどのチンパンジーが、位置をさだめて布陣し、たがいの動きを調整し、ときには一時間にもわたって、獲物が逃げないようにたくみに包囲する。獲物をとらえると、チンパンジーは、たいてい数時間かけて、その死体をひきさき、食べる。多数のチンパンジーが分け前にあずかる。

 

あるものは、リーダーの雄の顎の下に手のひらをあげて、少しくれと「ねだる」。また、たがいにひったくりあうものもいれば、落ちた小片をとろうととびまわるものもいる ―― このような行動は、植物性の食物を食べるときにはめったにおきない。

 

 

いずれにせよ、なんらかの方法で、一五頭ほどのチンパンジー ――おもに雄―― が一頭の獲物を分けあって食べる。

 

われわれのイトコにあたる霊長類のあいだだけでなく、これほど多くの人間社会のあいだでも動物性の食物が特別な行動をおびおこすというのは、たまたまそうであるにすぎないのか、それともなにか共通するものがあるのか、わたしにはなんとも言えない。

 

しかし、そうだからといって、ライオンやタカやそのほかの本当の肉食動物が肉食にかりたてられるのとおなじに、人間も遺伝的なプログラムによって動物性食物をさがしだし、食べるよう仕組まれているのだ、とわたしが考えているわけではない。

 

 

食慣習における植物性食物と動物性食持ちの比率は文化によってあまりに大きくちがっており、それゆえ、人間は動物性食物をかならず食べなければいけないものと本能的に認識している、などという考えを支持することはできない。

 

 

より納得しやすい説明をするなら、われわれに固有の生理作用および消化作用が、われわれに動物性食物のほうを好むよう学習させる、ということだ。

 

 

そして、われわれも、われわれのイトコにあたる霊長類も、動物性食物に特別な注意をはらうが、それは、それらの食物にはいくつかの特性があり、そのためにきわめて栄養豊かだからなのだ。

 

 

(26p~30p)

 

 

類人猿は、思った以上に、動物性食品である「昆虫」を食べているようです。

 

 

また、人間が肉を「美味しい」と感じるように、植物食性の類人猿にとっても、肉は「特別な食べ物」である様子が伺えます。

 

 

で、問題は「植物食性である類人猿が、動物性食品を食べて大丈夫なのか」ということでしたね。

 

 

「動物食性の動物には植物性の食品が向いていない」のだから、「植物食性の動物が、動物性の食品を食べるのも困難」だろうと考えがちですが、意外にもそれはハードルが低いそうです。

 

 

『NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 ゴリラがサルを食べる、証拠発見か?2010.03.08』より引用

 

 

研究チームの一員で同じくマックス・プランク進化人類学研究所の遺伝学者ミヒャエル・ホフライター氏は、「たいていの場合、草食動物は肉の消化に困ることはない。逆だとそうはいかないが」とコメントした。

 

 

つまり、動物食性の動物は植物性の食品の消化には困るが、植物食性の動物が動物性の食品を食べる事は、消化上は問題ないということです。できれば、何故そうなのか根拠が欲しいところですが...。

 

 

ところで、「ゴリラ」や「チンパンジー」は雑食で、「人間」も同じように両方食べるから雑食だ、似ていると言われたりします。

 

 

類人猿も人間も、表面上は「両方食べている」ことには変わりないので、結果論として、同じ「雑食」になってしまっています。ですが、その意味合いは全く違います。

 

 

「ゴリラ」や「チンパンジー」が、植物性の食品の消化に適した体を持ち合わせていながらも、動物性の食品も食べても平気なのは、ミヒャエル・ホフライター氏の語ったような事情があるからなのかもしれません。

 

 

従って、そのような事情を無視して、「類人猿が雑食だから」といって、「人間も雑食で大丈夫だろう」と考えるのは軽率です。

 

 

何故なら、植物食性動物の類人猿と違って、人間は植物性食品の消化が困難な動物食性動物だからです。

 

 

人間がバランス良く食べて不健康になる理由がわかるような気がします。

 

 

ここまでをまとめます。

 

 

 

  • 人間 → 動物食性動物でありながら、植物性の食品に手を出す → 負担がかかる

 

  • ゴリラやチンパンジー → 植物食性動物でありながら、動物性の食品に手を出す → さほど負担ではない

 

 

 

というわけで、ここからは、私が人間は類人猿と同じような食事をするべきではないと思う、2つ目と、3つ目の理由についてお話します。

 

 

 

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「人間とチンパンジーの遺伝子は99%が同じ」は本当かのか

 

 

そもそも「人間は類人猿の真似をすると健康になれる」という発想は、親戚だからという発想があって成り立つものです。

 

 

一般的に、「人間」と「類人猿」は親戚で、「チンパンジー」にいたっては、人間と遺伝子が99%同じだとまで言われています。

 

 

これだけ聞いたら、違いは僅かだから、本当に親戚のような気もしますし、真似をした方がいいのかなと思いたくなります。

 

 

ですが、99%も同じなら、見た目もさることながら、消化のシステムだってそんなに違わないはずです。でも、現実には違っているのです。

 

 

こう考えると、「99%」の真相を確かめたくなります。

 

 

 

というわけで調べてみたところ、真相はこうでした。

 

 

『Gigazin 人間とチンパンジーのDNAは99%一致するというのは本当なのか?』より引用

 

 

よく言われるのは人間とバナナの遺伝子(DNA)は50%が一致するということ。同様に、人間と犬では80%が、チンパンジーにいたっては99%のDNAが共通だと言われます。

 

この場合、体内の細胞を取り出してみると、染色体に代表されるDNAの遺伝子情報のごく一部のみが異なるように受け取れます。

 

 

しかし、実際には人間とチンパンジーでは、DNAの遺伝子情報はかなり違っています。

 

 

人間とチンパンジーが別の種に別れたのは600万年前から800万年前。別の種になってからも、ともに進化を続けて遺伝子情報がそれぞれ変化してきました。人間の染色体は23対なのに対してチンパンジーは24対と、それぞれ独自の進化を遂げてきました。

 

 

遺伝子情報を文字に書き起こして比べてみます。

 

 

人間にあるけれど、チンパンジーにはない遺伝子情報やその逆もあり。それ以外の部分は、塩基配列はごく一部が違うだけでほとんど同じ。これらの違いを科学者がどう捉えるのかが、99%一致説の鍵を握ります。

 

 

塩基配列のわずかな違いは一つずつ数え上げることは可能。では、まったく違う部分はどう扱えばよいのでしょうか?

 

 

例えば、人間とチンパンジーとで記述自体は共通しているけれど、人間では2回繰り返す場合はどうでしょう。

 

 

これらをすべて1文字ずつ違うものとして数え上げるべきか……それともパラグラフ全体を「1つ」の違いとして数えるべきか。同じパラグラフでも異なる場所に現れている場合はどう考えるべきか?文字列の順序が反対の場合は?文を区切れば一致する場合はどうか?……など判断が難しい場合がたくさんあります。

 

 

この難問に対する科学者の回答は……なんと、「大きく異なる部分は切り捨てる」という大胆な方法。その数、なんと13億文字。

 

 

一方、残った24億文字だけを考えて……比較した結果が「98.77%の一致」というわけです。

 

 

つまり、人間の25%のゲノムとチンパンジーの18%のゲノムを無視して、残りの部分だけを比較して出されたのが「人間とチンパンジーはDNAが99%一致している」という99%一致説なのです。

 

 

さらに、根本的な問題としてDNA情報の異なる「程度」は単純な文字列の違いでは計れないというものがあります。わずかなDNA情報の違いで、姿かたちがまったく異なることがあったり……他方でDNA情報がかなり違うのに、ほとんど同じ形の場合もあったりします。

 

 

つまりは、DNAの情報がほとんど同じであることをもって、生物学的に「近い」とは言えないということ。

 

 

しかし、DNA情報を調べることに意味がないかと言えばそうでもありません。DNA情報はその動物が進化してきた「歴史」を記録している情報として非常に大きな意味を持っています。

 

 

進化する度に異なる枝に分かれてきたそれぞれの進化の過程を示すのがDNA情報。その進化の過程を考えれば比較的近い段階で分かれた人間とチンパンジーが非常に近い種であるのは確実だと分かります。もちろんバナナと大きく異なるのも確実と言えるのです。

 

 

 

元の動画は以下です。

 

 

 

 

 

異なる部分を切り捨てて、残った同じ部分を比較して、「99%が一致する」ということになっているのですから、随分といい加減な話です。

 

 

 

 

改めて考えてみると、「チンパンジー」でさえこの有様なのですから、「ゴリラ」と「人間」はもっと違うでしょうね。

 

 

同じだと思って食を真似しない方が良いです。

 

 

 

人間と類人猿は親戚だと思わない方が良い

 

 

蓋を開けてみればこの適当ぶりですが、ほとんどの人はそれを大前提として理論展開しています。

 

 

物事は、一時が万事じゃないですけど、私などは他にも適当言ってんじゃねーかと思ってしまいます。

 

 

そしてこれは、「進化論」についても当てはまることかもしれません。

 

 

紹介した動画では、「進化論」を前提に語られていますが、冒頭で言ったとおり、私は「進化論」というものに対して懐疑的です。

 

 

「サルが人間になる」とか、「魚が陸に上がる」という話も、本当の話に思えないのです。

 

 

「サルやチンパンジーが進化して人になった」という話を前提にした上で語られる「だから人間もこれらの動物を参考にしよう」という理論展開は、「進化論」を信じている人にとっては、「なるほど」と思えるのかもしれません。

 

 

 

しかし、「進化という現象はなく、人間は最初から人間として存在している」という考えに落ち着いている私は、

 

 

「進化論が仮説である以上、類人猿と人間は、最初から全く違う生物として存在している可能性があるのだから、わざわざ違う体の構造を持つ生物の真似をする必要はない」と考えています。

 

 

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間食が止められない人向け②糖質が少なくてタンパク質が多い食品を探してみた

間食が止められない人向け②糖質が少なくてタンパク質が多い食品を探してみた

 

間食をただ我慢するのはしんどいものです。

 

 

なので、どうしても止められないという人は、お菓子ではなく、「栄養的にマシなもの」に置き換えて食べる等、工夫をすればいいと思います。

 

 

では、どんなものに置き換えるのがいいのか・・・

 

 

 

無添加の食品にこだわる事も大切ですが、添加物がどうこう以前に、もっと重要な事があります。

 

 

それは、食品に含まれている「糖質量」と「タンパク質量」です。

 

 

私は「糖質が多くて、タンパク質が少ない食べ物」を食べているなら、それを「糖質が少なくてタンパク質が多い食べ物」に変えるのが良いと考えています。

 

 

 

 

糖質過多・低タンパク質

 

 

低糖質・高タンパク質

 

 

 

 

糖質が多くてタンパク質が少ないのが良くない理由については、以下の記事に書きました

 

間食が止められない人向け①タンパク質不足を補う為にプロテインバーを買ってみた

 

 

 

こちらの記事にも書きましたが、実際に、間食が止められない父に、低糖質、高タンパクの「プロテインバー」等を、間食の替わりに食べてもらいました。本記事は、その続編になります。

 

 

 

目的は以下の2つです。

 

 

 

  • 間食の栄養をマシにする事

 

 

 

  • 糖質による糖化と、タンパク質不足で胃が弱ってしまい、気持ち悪くて食事から動物性食品をほとんど食べられない状態を改善させる事

 

 

 

具体的に何をしたかというと、上の写真のように「プロテイン」を買い置きして、お腹がすいた時はそこから食べるように言っておいたのです。これなら、普通のお菓子より糖質も少なくて、タンパク質も摂れて一石二鳥です。

 

 

最初は味も気に入ってくれていたので、他の物は食べない・・・と思っていました。

 

 

 

 

しかし、数日後に部屋に入ってみると、他のものを食べた形跡がありました。

 

 

 

 

メーカーの批判をしたいわけではありませんが、「こんなもん買ってました」と報告する為に袋から出してみました。

 

 

 

これとか(メーカーは伏せます)、

 

 

 

 

 

これとか(メーカーは伏せます)、

 

 

 

 

 

 

 

・・・が置いてありました。

 

 

 

 

 

袋に書かれている成分を見てみると(メーカーを伏せるため、少しオブラートに包みます)、

 

 

 

前者の「さきいか」は、100gあたり、エネルギー約290kcal、タンパク質が約44g、脂質が約3g、炭水化物が約23gです。

 

 

原材料は、いか、砂糖、食塩...と続きます。

 

 

 

 

後者の「イカフライ」は、100gあたり、エネルギーが約490kcal、タンパク質が約15g、脂質が約22g、炭水化物が約58gです。

 

 

原材料は、小麦粉、植物油、いか、でん粉、パン粉、食塩、砂糖...と続きます。

 

 

 

 

一度にどのくらい食べるのかわかりませんが、やはり、タンパク質の量と、炭水化物(食物繊維と糖質)の量が気になります。

 

 

 

もし、「プロテインバー」を置いていなかったら、これらばかり食べるわけです。他にもクッキー、チョコレート、ガムの時もあります。

 

 

 

置いているにも関わらず、他のものを食べるということは、「プロテインバー」の味に飽きていることが考えられました。

 

 

 

種類が少ないのが問題です。

 

 

 

 

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プロテインの代用品

 

 

似たような商品に「カロリーメイト」や「ソイジョイ」があります。

 

 

ですがこれらは、「プロテインバー」に比べるとタンパク質が少なく、糖質が多いです。

 

 

こちらは種類がたくさんありますし、コンビニだろうが、スーパーだろうが、ドラッグストアだろうが、どこにでも置いてあります。

 

 

 

しかし、「プロテインバー」は種類もないですし、どこのお店にも置いてあるわけではありません(地方だからかもしれません)。

 

 

 

一応、ネットで海外の「プロテインバー」や「プロテインチップス」を買うことも可能ですが、「手軽に」「身近で」「お金を掛けずに」という条件がなければ続かないので、なるべく、いつも買い物しているところで手に入る物にこだわっています。

 

 

今はまだ食べてくれていますが、「飽きた」と言われるのは時間の問題です。

 

 

 

そうなったら、「プロテインバー」にも手をつけてくれなくなる可能性があるので、早めに手を打っておかなければなりません。なので、「どうしようかな~」と考えていました。

 

 

 

すると、「プロテインバー」のパッケージの後ろに、以下のように書かれていました。

 

 

 

「おいしく・手軽に・たんぱく質10gを摂ろう!」

 

 

 

これを読んで、ふと、

 

 

 

「タンパク質が10g近くあって、糖質の少ない食べ物であれば、別にプロテイン商品に拘らなくてもいいんじゃないか」と思ったのです。

 

 

 

そこで、「タンパク質がたくさん摂れて、糖質も類似品に比べると少ない食べ物」を探してみました。

 

 

 

添加物は気になりますが、目をつぶります。

 

 

 

 

水切りヨーグルトは高タンパク

 

 

 

最近スーパーでよく見かける、濃厚な「水切りヨーグルト」は、栄養が濃縮されているので高タンパクです。

 

 

 

トップバリュのギリシャヨーグルト

 

 

「水切りヨーグルト」は種類が色々ありますが、タンパク質が約10g摂れるのは「トップバリュ」の「ギリシャヨーグルト」です。値段は148円でした。

 

 

味は「プレーン」、「バニラ」、「アロエ」、「オレンジ」、「はちみつ」の5種類ありました。

 

 

糖質の少ない「プレーン」が理想ですが、「プレーン」をそのまま食べると、どのメーカーでも「不味い」と言われるので、味付きの物を買うしかありません。

 

 

そこで、「バニラ」と「アロエ」を買うことにしました。どの味も栄養的にそんなに大差ないのですが、「オレンジ」と「はちみつ」は果糖が気になるので避けました。

 

 

以下は「アロエ」です。こちらは父が食べました。

 

 

 

 

 

 

「アロエ」のタンパク質は9.8gで、糖質は10.5gです。

 

 

 

ちなみに、「プロテインバー」で一番糖質の少ない「ベイクドチョコ」は、タンパク質は10.0gで、炭水化物(糖質と食物繊維)が12.2gです。

 

 

 

 

 

比較すると、「ギリシャヨーグルト」は、「プロテインバー」と大差なく、数値的に良いと言えます。

 

 

 

「ギリシャヨーグルト」を食べた父の感想は、

 

 

「ネチっとしているから、「ヨーグルトだ」と思って食べると気持ち悪いけど、「クリームだ」と思って食べたら美味しい」そうです。

 

 

私や母は「これはどんな味がするんだろう?」と、変わった味に対して興味を持って食べられるのですが、父は「食」に関心がないので、味の許容範囲が狭いです。

 

 

なので、味やメニューに対して「これはこういう味がするもんだ!!」という決め付けが強く、そこから少しでも脱線しようものなら、「美味しい」、「美味しくない」に関わらず受け入れられないタイプです。

 

 

「味の冒険」が出来ないので、「ギリシャヨーグルト」のヨーグルトらしからぬ食感に、微妙な反応をしました。

 

 

一方、私と母はそのような決め付けはありません。

 

 

母は「バニラ」を食べたのですが、濃厚で美味しいと言っていました。乳製品が好きなので、受けが良かったです。

 

 

私も一口貰いましたが、「バニラ」の香りがあるので、アイスクリームを彷彿とさせます。

 

 

 

「バニラ」の方は、写真を撮るのを忘れたので、改めて栄養成分を調べてみました。

 

 

 

 

1個(110g)当たり、 エネルギー90kcal、 たんぱく質10.0g、 脂質0.2g、 糖質11.9g 、食物繊維0.2g 、ナトリウム47mg 、カルシウム117mg 、食塩相当量0.1g

 

 

 

 

・・・だそうです。こちらも、タンパク質が多くて、糖質が少ないので良いですね。

 

 

 

ただ、「トップバリュ」製品は、イオン系のスーパーにしか置いていないのでそこが問題です。

 

 

私が住んでいる所には、いくつかイオンがありますが、実家周辺には一箇所しかなく、何故かそこのスーパーには「バニラ」と「オレンジ」は置いていないのです。おまけにそのスーパーは、あまり行くスーパーではありません。

 

 

気に入っても、買うチャンスがないなら話になりません。

 

 

そこで、もう1つ、水切りヨーグルトで糖質の少ない商品を探しました。

 

 

 

パルテノ

 

 

ギリシャヨーグルトの「パルテノ」を買ってみました。値段は128円でした。

 

 

こちらはほとんどのスーパーに置いているので手に入りやすいです。

 

 

期間限定の「ティラミス」を除いて、「プレーン」以外はフルーツ系です。「アロエ」とか「バニラ」はありません。仕方がないので、「ブルーベリー」を買ってみました。

 

 

「トップバリュのギリシャヨーグルト」は1個110gでしたが、「パルテノ」は、1個が80gです。g数が少ない分、タンパク質も少ないですが、炭水化物(糖質と食物繊維)も少ないです。

 

 

「ブルーベリー」の場合、たんぱく質6.8g、炭水化物6.1gです。

 

 

 

 

 

「ギリシャヨーグルト」よりもボリュームが少ない分、1回で摂る糖質量も減るので、血糖値を気にする方は、こちらの方が良いかもしれません(そのぶんタンパク質も減りますが)。

 

 

希望としては、「フルーツ以外の味」が充実して欲しいです。

 

 

前にも言いましたが、健康を考えるのであれば、極力、「ブドウ糖の10倍糖化する果糖」が多い果物を避けるほうが良いからです。

 

 

 

私は以前、果物に含まれる果糖によって相当ダメージを受けたので、「果物をアピールした商品」には警戒しています。

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

ヨーグルトに入っているフルーツの量はしれていますが、問題は食べる頻度です。

 

 

たまーに、ご褒美として食べるならともかく、ヨーグルトというのは健康の為に毎日食べる事が多いので、そこにフルーツが入っていれば、その度に果糖のダメージを受ける事になります。

 

 

果糖を食べる事を習慣化させる・・・というのが良くないのです。

 

 

 

フルーツ系じゃない味に、期間限定で160円の「ティラミス」もあったのですが、こちらはソースを含めると、タンパク質より糖質がわずかに上回ってしまうので、NGにしました。でも、今調べたところ、普通のヨーグルトより、随分マシな気がしてきました。

 

 

 

「ティラミス」のヨーグルトの方は、エネルギー79kcal、たんぱく質7.9g、脂質3.8g、炭水化物3.4g、ナトリウム26㎎、その他:カルシウム80mg。

 

添付品のティラミスソースは、砂糖、果糖、コーヒー、水あめ、ココア、洋酒、寒天、香料が入っています。エネルギー33kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物8.2g、ナトリウム0mg、カルシウム0mg(アルコール分0.5%未満)

 

 

 

「ティラミス」は、ヨーグルトとソース合わせると、タンパク質7.9g、炭水化物11.6gです。
ティラミスも、ソースという形で果糖が入っていました。

 

 

 

 

 

「水切りヨーグルト」は、いろんなメーカーが出していますが、今のところ、タンパク質が10g摂れて、フルーツが入っていない「トップバリュのギリシャヨーグルト」の「バニラ」、「アロエ」がお勧めです。

 

 

 

ただし、食べられるのであれば、「プレーン」が一番良いです。

 

 

 

母が好きな普段食べているヨーグルトは、1カップ(180g)が、炭水化物が約22g たんぱく質が約8gです。しかも、フルーツ入りです。

 

 

 

これを食べるより、「水切りヨーグルト」を食べた方が健康的だと思います。

 

 

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おつまみ系の中には高タンパクのものも...

 

 

「タンパク質が多い」ということに焦点をあてるなら、「水切りヨーグルト」よりもお勧めなのが、おつまみ系の商品です。

 

 

くどいですが、動物性の加工食品の場合、酸化も気になりますし、食品添加物も心配ですが、「タンパク質を摂る事」を目的にしているので、今回は目をつぶります。

 

 

おつまみ系の商品は、糖質まみれのものも多いのですが、探せば、高タンパク質でありながら、「水切りヨーグルト」や「プロテインバー」より低糖質のものがあります。

 

 

「ミルクプロテイン」、「プロテインバー」、「水切りヨーグルト」には微妙な反応を示した父も、おつまみ系は「また買ってきてくれ」と高評価でした。いつも食べる商品は、甘味料が加えてあるものばかりなので、「甘味料が少ないのはダメかな...」と思ったのですが、いけました。

 

 

食べてみると、おつまみ系は甘さがなくても美味しいです。いや、むしろ甘くない方が美味しいかもしれません。

 

 

 

ししゃも

 

 

以下は、「おいしい減塩焼きししゃも」です。値段は298円でした。

 

 

 

 

 

 

私は干物は好きではないのですが、これは、ししゃもがしっとりしていて美味しかったです。

 

 

特に卵のところが好きですね。

 

 

そして、以下が100gあたりの成分と、原材料名になります。

 

タンパク質量に対して、この炭水化物の量は相当魅力的です。ちなみに、一袋は45gです。

 

 

 

 

世の中に溢れる類似品は、大抵、原材料の2番目に砂糖がくるのですが、これはそうはなっていません。

 

 

甘くしなくても「やればできるじゃないか」と思いました。

 

 

このメーカーの、ししゃも以外のシリーズもあったのですが、それは炭水化物が多かったです。

 

 

 

するめ

 

 

 

もう1つは、「辛口するめ」です。これは100円でした。

 

 

 

 

 

 

100gあたりの成分を見て下さい。こちらも高タンパク質、低糖質であることがわかります。

 

 

 

 

 

 

で、するめ1枚は、個体差もありますが大体10gでした。

 

 

 

 

 

 

1枚、タンパク質6.21g、炭水化物0.39gということになります。

 

 

2枚入っているので、一袋食べたらタンパク質10g以上摂れますね。

 

 

こちらも甘くないですが、素材の味だけでも美味しいです。

 

 

 

コンビーフ

 

 

おつまみではないですが、高タンパク質、低糖質の食べ物に「コンビーフ」があります。

 

 

最近はこのようなカップになっているようです。

 

 

 

 

 

 

肉を大量に食べる私も、加工肉は添加物が入っているのであまり食べたくありません。

 

ですが、タンパク質が多かったので今回は買ってみました。以下が成分です。

 

 

 

 

 

「プロテインバー」より、高タンパクで低糖質です。

 

 

 

 

まだ少ないですが、探せば他にも「高タンパク、低糖質の食べ物」があると思います。

 

 

ここまで「タンパク質を増やして、糖質を(断糖ではなく)少し減らすこと」に拘ってきましたが、これには注意点もあるので、次はその事について話しておきます。

 

 

 

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緩い糖質制限の危険性

 

 

今回紹介したような、「間食に低糖質、高タンパクの食品を食べる」という方法には、注意点があります。

 

 

タンパク質を多く摂ることは良いのですが、問題は糖質です。

 

 

「糖質を減らした」・・・といっても、それは部分的なもので、減らし具合は大したことありません。

 

 

 

何故なら、例えば「プロテインバー」だけでも10gちょっとの糖質が含まれているからです。

 

 

 

お菓子等を食べるよりは糖質が少ない・・・というだけです。

 

 

 

食事から糖質を取っている人の場合は、「食事からの糖質+間食の糖質」が1日の糖質量になるので、全体を通してみると、やはり糖質を多く摂っている事になります。

 

 

このような、「糖質を大幅に減らさずに、タンパク質をたくさん摂る」という食事は、「緩めの糖質制限」に近いです。

 

 

で、世の中に「糖質制限をして体調を崩した」「糖質制限は危険だ」という話は多くありますが、そのほとんどが、「中途半端な糖質制限」によるものです。

 

 

 

それに近くなる食べ方をする以上は、その仕組みとリスクについて知っておく必要があります。

 

 

 

私自身も過去に一度、中途半端に糖質を制限しながら、タンパク質や脂質をたくさん食べようとする、「緩い糖質制限」をして失敗した事があります。その時は「これは危険だ」と思って止めました。

 

 

しかし数年後、糖質を可能な限り排除した1日10g以下の「スーパー糖質制限」をしたら、上手くいって体質が改善したのです。

 

 

最初に実践した、「糖質を中途半端に減らし、タンパク質や脂質を食べる緩めの糖質制限」を行なった時は、肉や脂を食べようとしても、気持ちが悪くて食べる事が出来ませんでした。糖質はいくらでも食べられるのに、動物性食品だと「うっ」となるのです。

 

 

 

糖質を制限した状態で、タンパク質や脂質も多く食べられないので、カロリーの摂取量が落ちました。それによってフラフラになりました。

 

 

 

これは、エネルギー物質「ATP」不足なので、かなり危険です。「ATP」が不足すると慢性疾患になり、無くなると死にます。

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

しかし、ほぼ糖質を摂らない状態で、タンパク質や脂質を食べるとそうはなりません。

 

 

胃の糖化が進まないので、肉や脂を食べても気持ち悪くならないのです。最初はしんどいですが、頑張れば食べられるレベルです。

 

 

日に日に量を食べられるようになっていきましたし、糖質を減らして動物性食品が中心だと、食後も胃が楽で、10分もすれば軽くなります。

 

 

 

 

 

体の成分であるタンパク質や脂質をしっかり食べられるようになった事、体にダメージを与える糖質をほとんど摂らなくなった事で、みるみる体質が変わっていきました。

 

 

このように、同じ糖質制限でも「主食を抜いた程度の糖質制限」と、「1日10g以下の糖質制限」では、全く効果が違います。

 

 

そういう経験があるので、私は「緩めの糖質制限」、つまり、「糖質を食べながら、タンパク質や脂質をたくさん食べる食生活」は基本的にオススメしていません。

 

 

ただし、糖化(タンパク質と糖質が結びついて細胞が劣化すること)が胃にきていない方は、タンパク質や脂質が食べられると思うので、緩い糖質制限でも続けられると思います。

 

 

 

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タンパク質と脂質に、糖質を組み合わせない方が良い

 

 

すでに胃が糖化している人は、緩い糖質制限では、胃の糖化が改善されません。

 

 

そのせいで、肉や脂が気持ち悪くて食べられないので、結果的にエネルギー不足になって続けられない

 

 

 

・・・というお話をしましたが、緩い糖質制限のリスクは他にもあります。

 

 

病気のリスクを高めてしまう可能性があるのです。

 

 

 

「脂質+タンパク質」であれば慢性疾患になりませんが、これに糖質が加わると慢性疾患の原因になります。しかし、それは脂質やタンパク質が悪いのではなく、糖質が問題なのです。

 

 

 

「高糖質+高脂質・高タンパク質」の王道といえば、ジャンクフードですが、実際に、このような食生活をしていて、成人病になる人は多いです。

 

 

「糖質制限」も糖質の制限が甘いと、これに近くなるので要注意です。これなら、まだ「高糖質 + 脂質とタンパク質を限りなく減らした食事」の方がマシです。

 

 

 

以下の記事で「脂質・タンパク質 + 糖質」・・・この組み合わせが良くないのだというお話をしました。

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

まとめ

 

 

 

注意点をまとめます。

 

 

 

  • 糖質を摂ると、糖化や乳酸の蓄積のリスクがある。だから減らした方が良い。

 

 

  • タンパク質が不十分だと体の主成分が足りないので体が弱る。だからタンパク質は摂った方が良い。

 

  • 脂質は体の成分で、エネルギー源だから不足すると体が弱り、エネルギー不足になる。だから脂質は摂った方が良い。

 

  • 「脂質・タンパク質 + 糖質」は、慢性疾患のリスクがある。健康を目的とするなら、できる限り組み合わせない方が良い。

 

 

 

以上のような理由から、体質的に糖質制限が出来ない人を除けば、理想は、極端に糖質を減らして、タンパク質や脂質を摂った方が良いのです。

 

 

しかし、「体質的にいきなり厳しい糖質制限に対応できない人」がいるのも事実です。

 

 

そんな場合は、糖質制限に体を慣らす為に、徐々に糖質量を減らし、同時に徐々にタンパク質や脂質を増やしていく方がよいと思います。

 

 

失敗するリスクもありますが、それで上手くいく人もいるみたいなので、「移行期間の緩い糖質制限」として、様子を見ながら試してみる価値はあると思っています。

 

 

そうしないと、前に進みませんし、タンパク質不足の状態では、他の健康法の効果も下がってしまうからです。

 

 

 

(追記)糖質を止められない人が気をつけた方がいい事

 

 

タンパク質や脂質を摂らないとマズい。糖質は減らした方が良いけど、ご飯も間食も止められない。かといって「高糖質+高脂質・高タンパク質」はリスクがある

 

 

・・・なので、実践を難しく感じる人もいると思います。

 

 

 

私は過去、糖質によるダメージで相当体が弱かったので、「糖質を制限した方が良い」ということはあっても、「摂っても大丈夫ですよ」と言う事はありません。

 

 

しかし、糖質が止められない人は多いです。

 

 

 

なので、そういう人が少しでも健康になるにはどうしたらいいか、その方法をまとめました。

 

 

糖質を摂っている人が気をつけるべきことを書いたので読んでみて下さい。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

 

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間食が止められない人向け①タンパク質不足を補う為にプロテインバーを買ってみた

間食が止められない人向け①タンパク質不足を補う為にプロテインバーを買ってみた

 

タンパク質不足の父に食べさせる為に、いくつか、プロテイン商品を買ってみました。

 

 

「ミルクプロテイン」と、お菓子のような「プロテインバー」です。

 

 

 

これを健康目的で利用できないかなと思いました。

 

 

私の父は、おかずよりもご飯が大好きなので、糖質の摂取量が多いです。

 

 

そして、肉は食べますが、ムカムカするのであまり量は食べません。

 

 

このような食生活を続けていると、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足になります。

 

 

 

これだけでも問題ですが、困ったことに、ガム、アイスクリーム、クッキー、チョコレート、ヨーグルト、スナック、おつまみ系・・・と、間食も多いのです。

 

 

そして、その原材料名を見たら、「砂糖」、「人口甘味料」が一番最初に記載してある商品もめずらしくありません。

 

 

 

材料は「多く含まれている順」に記載されています。

 

 

 

体に悪いので、せめて間食だけでも止めさせたいのですが、完全に依存しているので、止めさせるよりも「栄養的にマシな食べ物」に置き換えるのがベストだと思いました。

 

 

そこで、手間がかからなくてサッと口に出来て、どこでも手に入る商品を探したら、これらのプロテインがあったのです。

 

 

普通のお菓子に比べると、糖質が少なくて、タンパク質が多いところが良いです。

 

 

 

糖質制限をしている私からすると、これらの商品は、やはり糖質が多すぎます。

 

 

しかし、間食の多いタンパク質不足の父が、お菓子の代わりにプロテインバー等を食べてくれたら、今よりも随分糖質量が減らせるし、タンパク質も摂取できるので、少しマシです。

 

 

そこで2週間前から、買い置きして様子を見てみました。

 

 

2週間試した父の意見と、私も数日かけて少しずつ試食をしたので、これらの感想をお伝えします。

 

 

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ザバスのミルクプロテイン

 

 

まず、ザバスのプロテインです。

 

 

店によって値段は変わりますが、左下の「フルーティー」は138~150円、右の「低脂肪ミルク」が100円前後です。この2つはスーパーに置いてあるので、手に入れやすいです。

 

 

 

 

 

父は「飲むヨーグルト」系の飲み物を好んで飲むので、その替わりに使えそうかなと思って買いました。

 

 

で、気になるタンパク質と、糖質の量はというと...

 

 

 

 

 

 

左の「フルーティー」は1本(430ml)あたり、タンパク質15g、炭水化物10gです。

 

 

右の「低脂肪ミルク」は1本(200ml)あたり、タンパク質10g、炭水化物9.5gです。

 

 

これはタンパク質が多く、糖質が少ないといえます。

 

 

比較の為に「飲むヨーグルト」のタンパク質と、糖質量をみてみます。

 

 

以下のサイトを参考にすると、200mlあたり、タンパク質が6.26g、炭水化物が26.35gだそうですので、相当甘いことが分かります。「飲むヨーグルト」には色んな味がありますが、同じように甘いので糖質量は大差ないでしょう。

 

カロリーSlism 飲むヨーグルト

 

 

 

プロテインの味ですが、私は「フルーティー」を飲みました。

 

 

薄くてあっさりめの乳酸菌飲料・・・といった感じです。「飲むヨーグルト」と比べると、酸味が強いです。

 

 

私は糖質制限をしていて、普段甘いものを食べることがないので、このわずかな糖質量でも、とても甘く、おいしく感じます。いつも飲んでいる味のないプロテインと比べると随分と飲みやすいと思います。

 

 

しかし、普段甘い物を食べ慣れている人はあまり美味しく感じないようです。

 

 

母は、最初「これなら飲みやすい」と言っていたのですが、続きませんでした。父の反応も微妙でしたね。やはり、「飲むヨーグルト」に比べると、減りが悪い気がします。

 

 

「フルーティー」は残るので、次は買わないかもしれません。

 

 

一方、「低脂肪ミルク」は、私は飲んでいないので味はわかりませんが、両親は普通に飲んでいました。

 

 

 

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ウィダーのプロテインバー

 

 

次はプロテインバーです。

 

 

味は3種類ありますが、どれも1本10gのタンパク質が含まれています。値段は150円です。

 

 

父の好きそうな「ベイクドチョコ」と「ウェファーバニラ」の2種類の味を買いました。

 

 

私も食べましたが、思ったより腹持ちが良いです。

 

 

こちらは「ベイクドチョコ」です。3種類の中でこれが一番糖質が少ないです。

 

 

 

 

 

 

私はプロテインバーの中で、この味が一番好きです。元々チョコレート好きなので。できれば、ホワイトチョコや、抹茶のチョコとかシリーズで出してもらいたいくらいです。

 

 

父もこれが一番良いと言いました。

 

 

母は、周囲をチョコレートでコーティングしたお菓子がそもそもダメらしく、半分食べただけです。

 

 

原材料名の順番は、乳たんぱく、植物油、ココアパウダー、大豆たんぱく、砂糖、ショートニング、大豆パフ、マーガリン...と続いています。マーガリンが気に入りませんが・・・。

 

 

次は「ウェファーバニラ」です。ベイクドより少し糖質が多いです。

 

 

 

 

 

 

これも、私は美味しいと思いました。

 

 

ウエハースなんて久しぶりです。糖質制限をしてからは頂き物を除いて、お菓子を食べる事はないので、何を食べても美味しく感じるので評価が甘いかもしれません。

 

 

父も順調に食べているので、嫌いではないようです。

 

 

母はウエハースが好きではないので食べていません。

 

 

ただ、こちらのウエハースタイプは、原材料が、小麦粉、砂糖、ショートニング、大豆たんぱく、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、植物油脂、ココアパウダー、果糖...となっています。

 

 

砂糖がかなり使われていることも問題ですが、小麦粉が入っているので、健康を考えると、個人的にはあまり食べたくありません。

 

 

健康面を考えると、ベイクドチョコの方がいいです。

 

 

ちなみにウエハースタイプは、バニラとナッツ味があります。同じものばかりだと飽きるので、どちらも買いますが、より糖質の少ないバニラを買うことの方が多いです。

 

 

ちなみ、にナッツは糖質が14.8gです。
そして、最近発売したグラノーラタイプも数日後に試食してみましたが、食べてみた結果、これは買い置きしない事にしました。

 

 

ドライフルーツが入っているからです。

 

 

フルーツに多く含まれている果糖は、ブドウ糖の10倍糖化しやすいです。しかも、ドライフルーツは果糖が濃縮されているので、健康を考えるのであれば私はお勧めしません。

 

 

 

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プロテイン商品に対して思う事

 

 

プロテインのドリンクの方は、合わなかったようですが、プロテインバーの方はお菓子代わりに食べてくれているみたいなので、引き続き様子を見ようと思います。

 

 

腹持ちが良いので、満足感もあります。小食の父は、朝1本食べてお腹が一杯になったと言っています。

 

 

今一番怖いのは、飽きたと言われる事です。なので、いろんなメーカーに糖質をカットした、プロテイン商品を出してほしいです。

 

 

色々とケチをつけましたが、それでも、こんな商品があるのはありがたいと思っています。

 

 

私のように糖質制限をしている人間も食べられるからです。

 

 

これまでは、外出先でタンパク質を摂る場合は、コンビニでチキン等を買っていたのですが、これからは、プロテイン商品を買って食べるのもありかなと思います。

 

 

ところで、このプロテインバーですが、何故か私の住む地域のスーパーには全く置いていません。ドラッグストアには必ず置いてあるのに、スーパーにはないのです。モールにある大きなスーパーにも置いてありません。

 

 

ソイジョイ等は、棚だけでなく、レジの前にも置いてあり、これでもかというくらいアピールしているのですが、何故かプロテインバーはありません。

 

 

 

ソイジョイより少し高いですが、タンパク質が多くて糖質の低いプロテインバーがお勧めです。

 

 

 

 

タンパク質の重要性

 

 

ここからは、何故私がここまでタンパク質にこだわるのか・・・についてお話します。

 

 

勧められる側にとっては、かなりウザいことをしていますが、意味があるのです。

 

 

父の食生活、嗜好を見ていると、糖質過多も問題ですが、タンパク質が圧倒的に足りません。メディアの影響をかなり受けており、「肉や脂は控えた方が良い」という意識が強いので、動物性の食品を避けようともします。

 

 

このような考えはまだまだ一般的ですが、それを真に受けて肉や脂を控えると、「タンパク質」や「脂質」が不足するので体は弱っていきます。

 

 

人体を構成する物質を多い順に言うと、水59%、タンパク質18%、脂質17%、無機塩類5%、その他(炭水化物や核酸)1%です。

 

 

このように、タンパク質は水の次に多く、体の主成分です。「酵素」や「ホルモン」や「免疫細胞」もタンパク質でできています。

 

 

その為、体の材料であるタンパク質が足りなくなると、回復力も落ちますし、他の健康法も効果が薄れます。

 

 

優秀な大工がいても材料がなければ何も作れないのと同じで、他の栄養素が足りていてもタンパク質不足の状態では話にならないのです。

 

 

私は過去に、タンパク質不足を放置して、ミネラル、ビタミンを健康食品や食事から多めに摂っていたのですが、「ちょっと体が軽いかな...」程度で、劇的な効果はありませんでした。

 

 

 

「体を構成する材料」が不足しているのだから当然です。

 

 

 

私は若い時からタンパク質不足で、10代でも、体全体の作りが非常に貧弱で、少しのことで故障していました。傷の治りはとても遅いです。何もしていないのに、いつもとにかく疲れていて、横になるのが一番好きでした。

 

 

ダメージは大きく、回復は小さい・・・こうなると、年齢関係なく、年寄りのような体になります。

 

 

 

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タンパク質不足の原因

 

 

タンパク質の摂取量が減る原因は、糖質の過剰摂取にあります。

 

 

日本人の食事は「ご飯を中心におかずを食べる」というスタイルなので、ご飯でお腹がいっぱいになるぶん、必然的におかずから得られるタンパク質の量が不足します。

 

 

 

 

 

 

そして、私の両親は、「糖質制限」ではなく「バランスの良い和食」を食べています。おかずは肉より魚が目立ち、どちらかというと野菜がメインです。

 

 

一般的に言う「健康的」な料理ですが、「動物食性動物である人間の体の構造」や、「糖質の害」を考えると、この食事では不健康になります。

 

 

私以上に健康食品や食事からミネラルやビタミンを摂取しているのですが、最近、糖害と思われる症状が前面に出てきました。タンパク質不足による症状も目立ちます。

 

 

 

 

 

 

動物性食品が食べられない原因

 

 

糖質の害についてお話しましたが、これが胃にくると、体に必要な栄養源である肉が食べられなくなります。

 

 

こうなると、いくら「タンパク質をしっかり摂りたい」と思っても、気持ちが悪くて肉が食べられなくなるので、野菜など気持ち悪くならないものばかり食べるようになります。

 

 

そして、ますますタンパク質不足になります。

 

 

で、私の両親は最近、特に胃の不調を訴えています。

 

 

糖質はいくらでも食べられるのに、動物性食品を見るとムカっとする

 

 

そうです。母よりも父の方が酷いです。

 

 

「歳をとるとそうなる」と思われている人がいますが、実は違います。

 

 

若くても、子供でも、なります。

 

 

 

物心ついた時から2年前まで、肉や脂っこいものがほとんど食べられなかった私に言わせれば、この症状は、胃の糖化とタンパク質不足です。

 

 

「糖化」とは、余った糖が体のタンパク質と結びついて、細胞を変性させてしまうことをいいます。

 

 

胃もタンパク質で出来ていますから、もし胃が糖化すると細胞が劣化します。そして、タンパク質でできているので、修復にはタンパク質が必要なのです。

 

 

従って、糖質を大量に取っていて、タンパク質の摂取量が少なければ、このタイプの胃の不調は改善されません。

 

 

同じ胃の不調でも、動物性だろうが、炭水化物だろうが、お菓子だろうが、何でもとにかく食べたくないのであれば、胃癌や精神疾患など、別の病気を疑います。

 

 

しかし、「動物性食品は食べたくないのに、何故か都合よく糖質だけは食べられる」という症状は、明らかに胃の糖化とタンパク質不足が原因です。

 

 

 

 

 

 

歳のせいではありません。不摂生(糖質過多、タンパク質不足)をしながら歳を重ねてきたせいなので、若くてもなります。

 

 

長年何を食べてきたのかを知っているので、両親の胃が弱っている原因は、私には手にとるように分かります。実際に、それに影響を受けて、同じようなメニューを食べていた私が全く同じ症状でしたから(※私は糖質制限を始めたことで改善しました)

 

 

ダメージが大きくて、回復がない状態ですので、他の病気が心配です。改善させるには、糖質を少なくして、タンパク質を多く摂ることが必要です。

 

 

しかし、原因や対処法は分かっても、治すのは難しいのです。

 

 

一つは体の問題、もう一つは食事を変えるには家族の理解が必要な事です。

 

 

この胃の状態だと、体の材料であるタンパク質は必要な量が食べられないですし、食べやすい糖質に逃げてしまうため、胃の糖化は進みます。そして、ますます、糖質過多、タンパク質不足になります。

 

 

しかし、それは工夫次第でなんとか乗り切ることができます。私も克服しましたから。

 

 

問題は、食事を変えることに対する無理解です。

 

 

 

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食事を変えるのは家族の理解がないと難しい

 

 

実は、数年前と2年前の2回、両親も私の影響を受けて、一時期、糖質制限に近い食事をしていたことがあります。かなり緩めでしたが、続ける事はできませんでした。

 

 

母は元々、肉や乳製品が大好きです。

 

 

料理が好きなので、動物性食品が多めの西洋料理にも関心があります。そして栄養にも関心があります。そういう嗜好なので、母に肉食を勧めるのはわりと簡単なのです。

 

 

ですが、問題は父です。

 

 

私の両親の世代には多いのですが、旦那さんの好みに合わせて、その家庭の料理の方向性が決まるという家は少なくありません。

 

 

例えば、旦那さんが香辛料が嫌いだったら、あらゆる料理に香りの強い食材が使えない・・・といった風になります。

 

 

奥さんが料理好きで、健康の為、味の為、色んな料理を作りたくても、旦那さんの好みのせいでレパートリーが狭められるのです。

 

 

うちも例外ではありません。

 

 

父は男性にしては食が細く、基本的に食べる事に関心がありません。ですが、「ご飯はとにかく柔らかく炊く」「汁物は汁はいるけど具はいらない」、等の好みがあります。

 

 

その中でも一番の問題は「ボリュームのあるおかずはいらない」です。

 

 

この嗜好では「ご飯中心におかずを食べる」のスタイルから脱却できません。糖質過多、タンパク質不足、脂質不足が続きます。

 

 

実は、この好みは、以前の私と全く同じです。

 

 

当時の私は、胃が弱くて食が細かったので、ちょっとのおかずで満足でした。

 

 

だから、目の前に、具のゴロゴロ入ったおかずや、華やかな料理をズラッと並べられると、うんざりしたものです。

 

 

なので、父の主張する「ボリュームのあるおかずはいらない」という気持ちはよく分かります。

 

 

ただ、私の場合、健康の為であれば「食の好み」はいくらでも妥協できます。四六時中体がしんどい方が嫌だからです。

 

 

でも、父にはそれが難しいのです。体に良いものでも、好きじゃなかったら手をつけません。

 

 

ボリュームを嫌われると、カサが増える動物性食品は料理しずらくなります。

 

 

結果的に、食べないものを作ってもしょうがないから、父の好みに合わせて料理を作るようになります。

 

 

そうなると、父個人の問題で納まりません。この食事は母にも影響します。

 

 

母は現在、「肉や脂質を避けて、野菜を中心とした、バランスの良い手の込んだ家庭料理」を普通に食べているにもかかわらず肥満です。

 

 

母の両親は島出身なので魚を好んで食べていました。その影響を受けている母も魚料理が多いです。それプラス、野菜多め、肉・脂質は少なめです。

 

 

常識だと、「太る要素が何もない料理」なのにも関わらず、太っているのです。

 

 

それは、太る原因は糖質だからです。

 

 

2年前に、母に糖質制限を勧めて実践した時は、一時期ですが、明らかに体が引き締まってきました。

 

 

でも、それも長くは続きませんでした。糖質を制限して、タンパク質や脂質を摂ろうとすると、どうしてもおかずにボリュームが出てきます。母に肉を勧めてそれを料理に反映させようとすると、父がNOをつきつけるのです。

 

 

そこで、「家では糖質制限は無理だ」という結論になりました。

 

 

 

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どうやって苦手なタンパク質を摂るか

 

 

父の嫌いなものを出すと食べないので、それでは体が心配です。そこで、食べてくれそうな料理を作ります。

 

 

すると、必然的にボリュームの少ない、ムカっとこない、見た目だけ健康そうなバランスの良い食事しか作れません。

 

 

つまり、和食のような、糖質中心、タンパク質・脂質不足の食事です。そろってそういう食事を摂ることになります。

 

 

それで、健康になるなら構いません。でも、あれから2年近く経ち、糖化による不調が目立つようになりました。

 

 

こうなると、私としても、放置するわけにはいきません。

 

 

しかし、前回の失敗があるので、同じように母に糖質制限食を勧めても、「父が食べられない料理」は長続きしないことが分かっています。

 

 

父のように、ボリュームのある物が食べられないのは、好みもありますが、タンパク質不足と胃の糖化による影響が大きいです。胃が弱かった私もそうだったのですが、見ただけで「食べられそうにない」と圧倒されるのです。

 

 

これを改善しないと、肉料理を出されても食べることはできません。

 

 

私がプロテイン商品を買って来たのは、「体に悪い間食を止めさせたい」というのもありますが、それと同時に、動物性食品が食べられない胃を改善させる為です。

 

 

少しずつタンパク質に慣らしていき、最終的に肉やボリュームのあるおかずを抵抗なく食べれるレベルに持っていけたら理想だと思います。

 

 

で、肉以外で、タンパク質をたくさん摂る方法は2つです。

 

 

  • プロテインを飲む(粉末)

 

  • 今食べている食材を、なるべく「低糖質・高タンパク質の食材」に置き換える

 

 

普通の粉を溶かして飲むタイプのプロテインが良いのですが、不味いものは飲みたくないそうなので、私が飲んでいる無添加・プレーンのプロテインはNGです。

 

 

以前飲ませたところ、

 

 

 

「プラスチックを飲んでるみたい」と言われました。

 

 

良いものでも、飲んでくれないと話にならないので却下です。

 

 

それにこのタイプのプロテインは、私が粉を溶かして「はい、どうぞ」と目の前に持っていけば飲んでくれますが、それをしなければ、父の性格上、毎日粉を溶かして飲むという行為を面倒くさがって続けない気がします。

 

 

それで、お菓子感覚で食べられるプロテインバーを買って来たのです。これなら一応プロテインですし、間食の置き換えになります。

 

 

正直言うと、プロテインとはいえ、甘味料や添加物の入ったものを飲ませるのは気が進みません。

 

 

しかし、タンパク質を補う事と、糖質を少しでもカットすることを最優先にしたので、今回は甘味料や添加物には目をつむりました。

 

 

 

そして、タンパク質が多くて、糖質が少ない食べ物は「プロテインバー」だけじゃなく他にもあるので、以下の記事では別の食べ物を紹介します。

 

 

間食が止められない人向け②糖質が少なくてタンパク質が多い食品を探してみた

 

 

 

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