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ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

厚生労働省と農林水産省が推奨している「食事バランスガイド」を健康的だと思っている人は多いです。

 

 

 

しかし、これを真面目に守っていれば、確実に「質的な栄養失調」になります。

 

 

 

質的な栄養失調とは、「糖質過多 タンパク質不足 脂質不足 ビタミン不足 ミネラル不足」の状態です。

 

 

 

 

これの何がいけないのかというと、

 

 

 

生物が活動する為に必要なATP(えーてぃーぴー)というエネルギー物質が足りなくなるからです。

 

 

 

 

「ATP」は小さな分子です。

 

 

 

 

「ATP」が十分にあることで、心臓も動き、呼吸し、体を動かすことができます。

 

 

 

 

もし「ATP」が不足すると、多くの慢性疾患を引き起こします。そして、どの生物も「ATP」が無くなると死にます。

 

 

 

 

「質的な栄養失調」が原因で、生命活動に必要な「ATP」が不足する...

 

 

 

 

そうなってはいけないので、「ATP」について理解し、不足させないように栄養に気を配る事が大事なのです。

 

 

 

 

食事には、「自分の体を作り出す為の何か」と、「生きていく為に必要なエネルギー」が含まれています。

 

 

 

しかし、「体の材料」と違って、「エネルギー」は目に見えません。その為、ピンとこない人もいると思います。

 

 

 

 

なので、本記事では「ATP」について分かりやすく説明します。

 

 

 

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食事をするということ

 

 

 

生体が生きていく為(生命維持や、細胞活動)には、エネルギーが必要です。

 

 

 

熱、運動、化学反応・・・働きは「細胞の種類」によって様々ですが、これらの仕事を遂行する為に、エネルギー物質である「ATP」を使います。

 

 

 

  • 筋肉を動かす

 

  • 細胞が分裂する

 

  • 体を構成する物質の合成をする

 

  • 体温を維持する

 

 

 

私達が食事をする一番の目的は、「ATP」を作り出すこと・・・と言っても過言ではありません。

 

 

 

細胞は、食事から摂れる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」を処理することで「ATP」を作りだしています。

 

 

 

つまり、「三大栄養素」と言われるものが、「ATP」の材料になるわけです。

 

 

 

ちなみに、「ATP」を作る時に「ビタミンC」が必要なので、これが足りないと、「ATP」を上手く作ることができません。

 

『優しく生きたい 教育問題と医療問題について 藤川先生講演会(2016.12.4)』より引用

 

・ATP→ADP→AMPとなるときにエネルギーを放出

 

・AMP→ADP→ATPとATPを合成するときにビタミンCが必要

 

・厚労省推奨の1日ビタミンC100mgでは足りない
→人によって500mg~10gは必要

 

 

次は「ATP」の構造について説明します。

 

 

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ATPとは何か?

 

 

「ATP」とは略語です。

 

 

正式名称は、「アデノシン3リン酸」です。

 

 

英語でadenosine triphosphate(アデノシン・トリ・ホスフェート)。

 

 

「T」は「トリ」と読みます。意味はです。

 

 

なんで「3」なのかというと、「アデノシン」という物質に、「リン酸」が3つくっついた構造をしているからです。

 

 

 

記事の一番上のイラストを簡略化したのが以下になります(向きが逆ですが)。

 

 

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)の構造

 

(アデノシン・3・リン酸(ATP)の構造)

 

 

 

「エネルギー」というと、形の無い物を思い浮かべてしまいますが、そうではなく、「ATP」は「エネルギーを貯蔵できる物質」です。

 

 

 

この物質を介してエネルギーのやりとりを行なう・・・というわけです。

 

 

 

だから、「ATP」は、別名「生体内のエネルギー通貨」と呼ばれています。

 

 

 

また、エネルギーが蓄えられる(エネルギーがつまった)物質なので、「充電式の電池」ともいえます。

 

 

 

ネットや本を調べると、「ATP」は「小さな分子」であるとか、「物質」であるとか、「化合物」であるとか、「化学物質」であるとか、様々な言い方がされています。

 

これだとピンとこないので「エネルギー通過」や、「充電式の電池」のイメージの方がわかりやすいと思います。

 

 

 

 

ATPはどうやってエネルギーを蓄えるか

 

 

糖質、脂質、タンパク質・・・といった、違う物質から「ATP」を作って、様々な事に利用する...

 

 

 

使用方法は「通貨」にそっくりです。

 

 

 

しかし、エネルギーの産生方法は、「充電式の電池」に似ています。充電したり、使用したりするからです。

 

 

 

エネルギーがつまった状態を「ATP」、エネルギーが空の状態を「ADP」と言います。

 

 

 

材料を分解する時に出てきたエネルギーを「ADP」の空の電池につめて、「ATP」にします。

 

 

 

 

 

ADP → ATP(充電)

 

 

 

 

  • 「ATP」はアデノシン・トリ・ホスフェートです。トリ(Tori)は、です。つまり、アデノシンにリン酸が3つくっついています。この3つ目のリン酸をくっつけるのに大きなエネルギーが必要です。

 

 

 

 

 

  • 「ADP」はアデノシン・ジ・ホスフェートです。ジ(Di)は、です。こちらはリン酸が2つくっついています。3つ目のリン酸が外れて2つになる時に、エネルギーが放出されます。

 

 

 

 

 

わかりやすく「電池」と表現しましたが、図で表すと、全然電池風ではありません。

 

 

 

以下のように、3個目のリン酸をくっつけたり、外したりして、エネルギーの貯蔵と放出をしているわけです。

 

 

 

ATPとADP

 

 

 

 

 

ちなみに、「 ATP ⇔ ADP 」の変換は、何度でも行なうことができます。

 

 

 

充電が完了した「ATP」が多い程元気なのですが、

 

 

 

次はこれが不足するとどうなるのかについてお話します。

 

 

 

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ATPが不足すると起きる問題

 

 

生体はまず、「ATP」を作ります。

 

 

 

そして、この「ATP」を「ADP」に変換する時に放出されるエネルギーを使って熱、運動、化学反応といったさまざまな活動をしています。

 

 

 

従って、活動資金である「ATP」が十分足りていれば「健康」ですが、不足すると、体に様々な問題が起きます。

 

 

『ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤 生体のどこかでATPが不足すると人間は病気になる』より引用

 

 

私たち人間はATPという生体エネルギー通貨によって、すべてを動かして生きています。ATPが不足すれば、あらゆる臓器や筋肉・神経などに不具合が生じ、衰弱して死にます。

 

 

ATPの95%を作っているのが、ミトコンドリアです。体の痛みやコリは、ミトコンドリアが衰弱してATPが不足していることを教えてくれています。

 

 

それを放置していれば、やがてガン・糖尿病・心臓病・リウマチなどが悪化し、大変なことになります。

 

 

アルツハイマーやうつ病なども、ミトコンドリア機能障害によるATP不足からきています。

 

 

 

活動の元が断たれるので、どこに問題が起きても不思議ではありません。

 

 

 

 

ですが、必ず「みんなが同じ病気」になるわけではありません。どんな病気になるかは、その人の遺伝的な弱点によって違います。

 

 

 

 

また、病気とまではいかなくても、以下のような小さな不調も「ATP」不足が原因だったりします。

 

 

 

  • 熱が生産されなくなることで体温が低くなる

 

  • 糖質制限が上手くいかない

 

 

 

次はATPの材料について説明します。

 

 

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ATPの材料

 

 

食事から糖質、脂質、タンパク質を摂っても、そのままではエネルギーとして使用できません。

 

 

 

これらは、少しずつ分解されて、その際に発生したエネルギーを「ATP」という形で蓄えて、利用できるようにするわけですが、そうなるまでには化学反応が何段階も起こります

 

 

 

 

材料になる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」は、違う物質で、以下のような特徴があります。

 

 

 

 

  • 糖質・・・・・・身体の成分にはならない。燃料のみになる。※「必須糖質」というのはない。

 

 

  • 脂質・・・・・・身体の成分であり、燃料となる。※「必須脂肪酸」というのがある。

 

 

  • タンパク質・・・身体の主成分となる。一部が燃料となるが、生体を維持するための十分な燃料ではない。※「必須アミノ酸」というのがある。

 

 

 

 

「ATP」を作る材料は、主に糖質脂質ということになります。

 

 

 

一方、飢餓時など、糖質や脂質の供給が追いつかない時は、タンパク質を材料にして「ATP」を作ります。これを「糖新生 とうしんせい」といいます。

 

 

 

 

より多くATPが作れる材料は

 

 

エネルギー源としてあてになるのは、「糖質」と「脂質」です。

 

 

 

この2つのうち、どちらが燃料として優れているかについてお話します。

 

 

 

まずはブドウ糖(糖質)の場合です。

 

 

 

 

「ATP」を作る時は、通常、「酸素」を使うのですが、糖質の場合は、酸素が無くても「ATP」を作ることが可能です。

 

 

 

 

「糖質」は、酸素を使用せず「ATP」を作る場合と、酸素を使って「ATP」を作る場合と、2つの方法があります。

 

 

 

  • ブドウ糖から酸素でATPを作る

 

  • ブドウ糖から酸素でATPを作る

 

 

 

この2つは、作られる「ATP」の数が違います。

 

 

 

無酸素での作り方だと、1分子のブドウ糖から、「ATP」は2分子作られます。少ないです。

 

 

 

でも、酸素を使えば、1分子のブドウ糖から、「ATP」は38分子作られます。なかなかです。

 

 

 

 

次に脂質です。

 

 

 

1分子のパルミチン酸(飽和脂肪酸)だと、「ATP」は129分子作られます。高エネルギーです。

 

 

 

 

脂質に比べると、糖質は得られるエネルギーが少ないです。

 

 

 

ご飯やお菓子を、食べても食べても満足できない...という人がいますが、これが原因の1つです。

 

 

 

「ATP」がたくさんあると元気になりますが、「ATP」が少ないとエネルギー不足になります。

 

 

 

糖質は、食べても作られる「ATP」が少ないので、「エネルギー不足」を解消する為に過食してしまう...というわけです。

 

 

 

 

 

ATPの合成経路

 

 

 

「ATP」を合成する反応ルートは複数あります。以下がその名称です。

 

 

 

  • 解糖系(かいとうけい)

 

  • クエン酸回路(くえんさんかいろ)

 

  • 電子伝達系(でんしでんたつけい)

 

 

 

これらの反応が起きる場所は以下になります。

 

 

 

  • 解糖系・・・・・・細胞質基質(さいぼうしつきしつ)

 

  • クエン酸回路・・・ミトコンドリアのマトリックス

 

  • 電子伝達系・・・・ミトコンドリアの内膜(ないまく)

 

 

 

解糖系とクエン酸回路と電子伝達系

 

(ATPを作っている場所)

 

 

 

反応については、以下の記事でお話します。

 

 

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

 

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炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

「〇〇炎」と名がつく疾患は多いです。

 

 

身近で不快な症状なので、なってしまうと慌てて治そうとします。

 

 

 

しかし、「炎症」が起こっている時、どうなっているのか、何が原因なのかを分かっていないと、筋違いの治療を選択してしまいます。

 

 

 

メカニズムを詳しく知っておいて損はないので、本記事では「炎症」の本質についてシンプルにお話します。

 

 

 

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「炎症」と「免疫」の違い

 

 

 

まず、混同しやすい「炎症」と「免疫」の違いを明確にしておきます。

 

 

 

免疫

 

 

「免れる」「疫病(えきびょう)」と書いて「免疫 めんえき」です。これは、「自己と、非自己を区別して、非自己を排除する」仕組みのことです。

 

 

概念としては、「システム」、「生体の能力」、「力」です。

 

 

 

炎症

 

「炎症」というのは、「生体が何らかの刺激を受けた時に、これを取り除いて再生する為の」反応のことです。

 

 

概念としては、「症状」、「状態」、「反応」です。

 

 

 

 

「免疫」が、お巡りさんや防衛軍のイメージ、

 

「炎症」は、戦闘のイメージです。

 

 

 

 

 

免疫(システム)の異常

 

 

後の説明で必要なので、もう少しだけ「免疫」の話にお付き合い下さい。

 

 

免疫とは、「自分」と「自分じゃないもの」を区別して排除するシステムですから、「外から入ってくる病原体、ウイルス等」は当然排除されます。

 

 

体を守る為にイイ仕事をしてくれているのです。

 

 

しかし、このシステムに異常が起きる事もあります。

 

 

「アレルギー」と、「自己免疫疾患 じこめんえきしっかん」です。

 

 

「ある異物」に対して、免疫が必要以上に働いてしまうのが「アレルギー」です。「花粉症」や、「気管支ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」等がこれにあたります。

 

 

これに対して、

 

 

「自己」と「非自己」の認識がおかしくなって、自己組織に攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。「慢性関節リウマチ」や「膠原病」等がこれにあたります。例え自分自身であっても、免疫が 「これは自分ではない」 と判断したら、「敵」として攻撃してしまうのです。自分の攻撃であっても、体は傷つきます。

 

 

 

「アレルギー」は、「自己」と「非自己」の認識には問題はないので、攻撃対象はあくまで外敵です。

 

しかし、外敵に対して過剰に攻撃をしてしまうので、これはこれで、「周りの正常な組織」に被害が波及します。

 

 

 

「アレルギー」や「自己免疫疾患」も、「炎症」なので、なってしまうと非常にしんどい症状です。

 

 

 

それでは、ここから、本題の「炎症」について話をすすめます。

 

 

 

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炎症の徴候

 

 

外敵に対して、体が反応しているのが「炎症」です。

 

「炎症」の徴候は、以下です。

 

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

 

痛々しいですね...。

 

 

炎症が長く続いたり強すぎたりすると、体に負担がかかります。

 

 

それでも、外敵に負けるわけにはいかないので、体を守る為、修復する為に、反応するのです。

 

 

 

 

炎症の原因

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

では、外敵(有害な刺激)とはどんなものかというと、以下の3つに分けられます。

 

 

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫...等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質...等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛...等

 

 

 

 

このうち、私達が最も注意を怠りやすいのが「化学的因子」です。

 

 

「化学的因子」には、酸、アルカリ、薬・・・等、色々ありますが、実は、ほとんどの人が毎日食べている「糖質」も炎症の原因になります。

 

 

毎日食べている・・・ということは、毎日「炎症の原因」を作り出しているということです。だからヤバいのです。

 

 

 

 

なので、ここからは、炎症の原因である化学的因子のうちの一つ、「糖質」に絞って話を進めたいと思います。他の因子と違って、「糖質が炎症を引き起こす」という事実を、まだ知らない人が多いからです。

 

 

 

関節リウマチ、アルツハイマー、膠原病・・・これらの病気に「糖質」が関わっている事は、糖質制限実践者の間では常識です(「糖質制限=お気軽なダイエット」という認識の人は除く)。

 

 

従って、これらの病気は、原因である糖質を減らす事が鍵となります。

 

 

 

特に、難病である「膠原病 こうげんびょう」は、糖質制限で劇的に良くなるという報告があります。

 

 

 

米を一口も食わない覚悟がいるそうですが、驚くほど回復するそうです。

 

 

 

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膠原病の本当の原因と治し方

 

 

 

「膠原 こうげん」は、「コラーゲン」のことです。

 

 

そして、「膠原病」は、以下のような病気です。

 

 

 

『東京女子医科大学付属 膠原病リウマチ痛風センター』より引用

 

 

膠原病とは

 

 

「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。

 

 

関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。

 

 

関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。

 

 

 

簡単に言うと「膠原病」とは、全身に炎症が起こる病気です。

 

 

 

「炎症」とは、何かの刺激に対して起こる「受動的な反応」です。ということは、当然、「炎症」の前に「何か」が先にあったということになります。

 

 

 

それは「糖質」の摂取です。

 

 

 

糖質を食べると「糖化反応 とうかはんのう」が起きて、体の細胞を劣化させます。

 

 

その結果、毒性の強い「AGE エージーイー」という物質が生じます。

 

 

 

『花粉症は1週間で治る / 著者:溝口徹』より引用

 

 

AGEは、近年、老化をもたらす要因として注目されている物質で、細胞内の酸化酵素を活性化して、酸化を促進させます。

 

 

つまり、体内で活性酸素による酸化作用が起こる前の段階でAGEがかかわっているのです。

 

 

体内のタンパク質のなかで、とくにAGEの害を受けやすいのが、コラーゲンです。

 

 

(129p)

 

 

 

「膠原病」は、コラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる疾患です。

 

 

 

コラーゲンにダメージを与える糖化反応やAGEの元になるのは糖質です。「膠原病」は糖質を制限した方が良いのは、こういう理由だからです。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、以下の記述をご覧下さい。

 

 

 

『Wikipedia 膠原病』より引用

 

 

 

膠原病 (こうげんびょう、英: connective tissue disease [disorder]) とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。

 

 

(中略)

 

 

原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、『(A)組織に沈着したり、(B)組織を攻撃する』ことで発病すると考えられ、死亡に至る場合もある。

 

 

典型的な症状として発熱・皮疹・倦怠感・関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・レイノー現象などがあげられ、女性に多いのも特徴である。

 

 

遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。

 

 

慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行することがある。

 

 

多くの場合に自己免疫疾患としての機序が関与していると考えられており、完全な病態の解明は、未だ成されていない。

 

 

 

 

最後に「完全な病態の解明は、未だ成されていない。」と書かれています。

 

 

 

しかしですね、

 

 

 

私が膠原病は糖質が原因だから糖質制限が劇的に効くという事を知ったのは2年前(2015年)です。それなのに、いまだに原因がわかっていないことになっていて、「糖質」のことなど、一切書かれていないのです。

 

 

 

これが定説です。

 

 

 

「慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行する」と書かれていますが、糖質を止めなかったら、そうなるのは当然です。何故なら、ほとんど多くの日本人は、非常に糖質の多い食事をしているからです。

 

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

原因をハッキリさせなければ、誰も気をつけません。

 

 

 

ですが、これは「膠原病」に限った話ではありません。

 

 

「糖質が原因で起こる疾患」はどれも同じです。他の原因については小難しい言葉で、あーでもない、こーでもないと説明するくせに、何故か決まって糖質については触れようとしません。

 

 

 

「体質」、「ストレス」、「老化」、等に誘導し、最後は

 

 

「原因は分からない」

 

 

で締め、話は終了です。

 

 

 

 

例えば、癌も全く同じで、原因である「乳酸の蓄積」には触れません。乳酸の蓄積は、元を辿ると「糖質の食べすぎ」、それに加えて「ビタミンB群」の不足が原因です。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

癌も膠原病も、本当の原因が見えない状態だから「難病」なのですが、蓋を開けてみると簡単な理屈で、難病でもなんでもありません。

 

 

 

話を戻しますが、

 

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は糖質が原因です。根本的に治す為には「糖質」を徹底的に断ち、修復に必要な「タンパク質」が多く必要です。

 

 

 

米を食べながら治療、お菓子を食べながら治療は論外です。

 

 

 

野菜や果物は・・・と言うと、こちらも糖質が多いので注意が必要です。

 

 

 

 

私は過去に健康の為に食べていた野菜や果物で体を弱らせたので、これらを嗜好品として楽しむならともかく、健康の為に食べるべきではないと考えています。

 

 

野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

 

なお、「薬を使用している」人、「低フェリチン」の人、「LowT3症候群」の人の場合は、回復に時間がかかるそうです。

 

 

 

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糖質が炎症を引き起こすメカニズム

 

 

どうして糖質が炎症を起こすのか・・・については、以下の記事が参考になります。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

 

以前も紹介しましたが、こちらの動画でも、糖質と炎症について述べられています。(3:03~から)

 

 

 

 

 

「糖質」以外にも炎症を起こす食べ物はあります。

 

 

しかし、いつも言っているように、糖質は他の物質に比べて、取り込むが半端ないのです。

 

 

普通の人は1日100gとか200gの糖質を、平気で食べるでしょう。他の物質はここまでは食べません。

 

 

「膠原病」は、全身に「炎症」が起こる病気なので、糖質を食べながら治療はありえない・・・というのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

 

そして、「膠原病」の回復には多くの「タンパク質」が必要と言いましたが、非常に重要なポイントなので、その理由についても説明しておきます。

 

 

 

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タンパク質不足も自己免疫疾患の原因になる

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は、自己免疫疾患の一種です。

 

 

「自己免疫疾患」とは、身体を守ってくれる「免疫」という防衛軍が、敵と味方の区別がつかなくて、自己組織に攻撃をしてしまう疾患です。

 

 

 

「タンパク質不足」は、その敵と味方の区別がつかない勘違いを引き起こす原因になります。

 

 

 

生体は、アミノ酸を材料に、タンパク質を作るのですが、常に

 

 

 

作る → 壊す → 作る → 壊す...

 

 

を繰り返しています。

 

 

すると、当然、「アミノ酸」も古くなります。「原子団」や「ミネラル」が結合し変形します。その場合、再利用には相応しくないので破棄されるわけです。

 

 

しかし、「タンパク質貧乏」の場合は事情が違ってきます。

 

 

新しい材料が調達できないのですから、痛んだ材料を再利用するしかありません。捨てるなんてもったいない事しません。

 

 

痛んだ材料を再利用

 

 

・・・等と言うと、一見エコっぽいですが、これこそが「自己免疫疾患」の原因なのです。

 

 

「変形したアミノ酸」は、身体(免疫)にとってはもはや「味方」ではなく「曲者」です。

 

 

 

なんだこいつはっ!!と、攻撃してしまうのです。

 

 

 

古いアミノ酸を捨てる為にも、常に新鮮な「タンパク質」を摂る必要があります。

 

 

 

ここでは「膠原病」を例にしましたが、糖質を原因とする「炎症」には、この知識は応用できます。

 

 

糖質を減らして、修復に必要なタンパク質をしっかり摂る、これが回復の条件です。

 

 

では、ここで再び話を「炎症」に戻します。

 

 

 

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「酸化」と「糖化」と「炎症」は関係がある

 

 

ここまでの話を読んで、

 

 

糖質=炎症

 

 

は、結びついたと思いますが、実は「酸化」も炎症に関係するそうです。

 

 

 

『医療法人社団医献会 辻クリニック facebook 2012年11月19日』より引用

 

 

人の3大劣化は『酸化』『糖化』『炎症』であり、これらはすべてリンクする化学反応である。

 

 

*糖化→AGEs(糖化最終産物)→活性酸素発生、炎症発生

 

*活性酸素→酸化、炎症反応発動

 

 

(中略)

 

 

この『タンパク質劣化』が

 

 

*皮膚で起これば?

 

*血管で起これば?

 

*神経細胞で起これば?

 

*筋肉で起これば?

 

*骨/関節軟骨で起これば?

 

*肝臓で起これば?

 

*腎臓で起これば?

 

 

 

と考えれば、『老化と疾患』が理解できる。

 

カラダの中で細胞レベルで発生する『酸化・糖化・炎症』を止めない限り、いくら外から治療(内科的・外科的含め)を施したところで、最終的には「モグラ叩き」と同じように対処きしれないことは明らかである。

 

 

 

『予防医療/抗老化医療』というものは

 

 

1:酸化・糖化・炎症の素を減らす努力(生活改善)

 

2:抗酸化・抗糖化・抗炎症

 

 

 

が同時に行われることによってその効果を最大限にすることができる。

 

 

そして、医療が提供できるのは『2』であり、『1』は本人の自覚のもとに行われなくてはならない。このことをしっかりと伝えることも、医療の役割のひとつであろうと考えている。

 

 

 

 

「膠原病」や「関節リウマチ」などの、大きな炎症になっていないから関係ないと思わないで下さい。本人が自覚できるレベルの「炎症」もあれば、本人が自覚できない小さな「炎症」もあるからです。

 

 

 

一例ですが、瞼の上に脂肪の塊ができる「 眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」も、まず炎症が起こるそうです。切っても切っても再発するそうなのですが、それは、「炎症」の元を止めないからです。

 

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

 

 

炎症が酷いと体にダメージが大きいので、時には薬で抑える事も必要です。

 

 

 

しかし、元となった原因を排除するという視点を忘れるべきではありません。それは、化学的因子に限らず、物理的因子、生物学的因子も同じです。

 

 

次は炎症が起きている時、どんな事が起こっているのかについてお話します。

 

 

 

 

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炎症=今治しているよ

 

 

炎症には、赤くなる、腫れる、熱くなる、痛い、動かせない等がありますが、そうなるには理由があります。

 

 

「それぞれの炎症の声」について、分かりやすく書かれている以下の記事を紹介します。

 

 

 

『るいネット Life Journal vol.5【不快な症状も体の声~病気が治っていく過程で生じる治癒反応】』より引用

 

 

まずは、痛み腫れの声についてです。

 

 

1.「痛み・腫れ」の声=「今、壊れた部分を治している」

 

 

痛みや腫れは傷ついた組織を修復するときに必要不可欠なステップです。

 

 

病気の多くは、交感神経の緊張状態で発症します。交感神経が緊張すると、血管は絞られ血流が悪くなるとともに、顆粒球がふえて活性酸素による組織破壊が起こります。(リンク)病気を治すためには、これとは逆のプロセスをたどる必要があります。

 

 

すなわち、副交感神経が優位になって血管を開き、血流をふやして傷ついた組織を修復するのです。この修復作業のときに働くのは、プロスタグランジンというホルモン様物質です。

 

 

プロスタグランジンには、①血管を開く、②痛みを起こす、③発熱させるという3つの働きがあります。

 

 

私たちが不快と感じる痛みや発熱、患部の腫れといった症状は、プロスタグランジンの作用で血流がふえ、組織を修復する際に生じるものです。

 

 

最も分かり易い例が「しもやけ」です。寒さで血流が悪くなり組織が破壊されると、体はそこに血液を送り込んで修復します。プロスタグランジンが産生され、血管を拡張して血流をふやした結果、患部が赤く腫れ、痛がゆくなるのです。これは組織を修復しているときに起こる症状です。

 

 

「関節リウマチ」も関節に炎症が起こって、体のあちこちの関節が腫れたり、痛くなったりします。これは関節内の異常になった自己細胞をリンパ球が処理し、傷ついた組織を修復するときに現れる症状です。

 

 

血流障害を解消するとき、破壊された組織を修復するときなど、体は血管を拡張し、血流をふやし炎症を起こして対応します。

 

 

病気の種類が違っても、治癒反応は同じ過程をたどります。

 

 

痛みや腫れ、炎症があるときは「今、壊れた部分を治している」と受け止めてください。

 

 

 

次は発熱の声についてです。

 

 

 

2.「発熱」の声=「今、リンパ球が闘っている」

 

 

発熱は、究極の自然治癒力ということができます。

 

 

体内に侵入してきたウィルスなどの微生物を排除するとき、壊れた組織を修復する時には、体の代謝(体内での利用と排出)を高める必要があります。代謝を上げるには、発熱のエネルギーが必要なのです。

 

 

わかりやすい例は、カゼによる発熱です。

 

 

リンパ球が活性化するためには熱が必要で、だいたい37~38℃に体温が上がったときに、最も攻撃力が強くなります。

 

 

そこで体内にウィルスの侵入を認めると、発熱を起こす物質が次々に放出されて臨戦態勢を整えるのです。

 

 

カゼで熱が高いときは、「今、リンパ球が闘っている」と理解し、解熱剤で下げないようにしましょう。水分をじゅうぶんにとって休んでいれば治ります。

 

 

 

最後はかゆみです。

 

 

 

3.「かゆみ」の声=「体が毒を排出したがっている」

 

 

体がかゆみを生じさせる目的は、体内の毒物を排泄することにあります。

 

 

体内に抗原が入ってくると、体はIgE抗体(免疫グロブリンE)という抗体を作り、抗原を無毒化しようとします。

 

 

アレルギー反応はこの抗原と抗体、そしてもう一つ、マスト細胞(肥満細胞)が関わって起こります。

 

 

IgEはマスト細胞の表面にあり、侵入してきた抗原と結びつきます。

 

 

その刺激でマスト細胞の細胞膜が壊れ、細胞内からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が周囲に放出されます。

 

 

ビスタミンは炎症を起こして皮膚を赤く腫れさせたり、かゆみを起こしたりします。この一連の反応は血流をふやして、抗原を洗い流すため生じるものです。

 

 

皮膚は排泄器官の1つです。体が拒絶したものはここから排泄しようとします。

 

 

この場合、アレルギー反応のように形のあるものだけでなく、心にたまった毒も皮膚から排泄しようとします。これは、「いやなもの反射」が皮膚に起こった場合です。

 

 

自分の大嫌いなものに出くわした時、体中にかゆみが走ることがありますよね。

 

 

かゆみや湿疹が出たときは「体が毒を出したがっている」と思ってください。

 

 

かゆみを解消するには、体を温めて血行を促し、体の毒出し作業を応援することが大切です。

 

 

 

不快な症状を薬で抑える事も時には必要ですが、これら「炎症の声」を覚えていていただければと思います。

 

 

 

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ロコモティブシンドロームが若い女性に増えている原因と、対策について考える

 

若い人、それも女性に「ロコモティブ・シンドローム」が増えている、というニュースを読みました。

 

 

急増と言われているので、何故そうなったのか理由を知りたくて調べました。

 

 

ですが、増えている、増えている・・・と騒ぐわりに、納得のいく説明がされていないのです。

 

 

以下はよく言われている理由を要約したものになります。

 

 

(1)、「ロコモ」の大きな原因は慢性的な運動不足。車、エスカレーター、エレベーターの使用などで、体を動かす機会が減っているから。

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。→ タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

よく見ると、(1)と(2)は、「ロコモ」が増えている事の説明になっていないですし、(3)はこの問題の解決になっていません。

 

 

そこで、前回は(1)について、

 

 

現在若い人に「ロコモ」が増えている原因は、「ただの運動不足」では説明がつかない。20年前から変わってきた社会環境が原因かもしれない、とお話しました。

 

若者や子供がロコモティブシンドロームになる原因は、ただの運動不足ではない

 

 

 

しかし、前回は「現在の若者」にロコモが増えている理由について話したので、若者のうち「女性」に増えている理由については説明ができていませんでした。

 

 

 

なので、本記事では、「ロコモティブ・シンドローム」が、若い女性に増えている原因について考えてみたいと思います。

 

 

 

その過程で、先に挙げた(2)と(3)のおかしな点も指摘します。

 

 

 

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筋肉量が少ないという理由で「運動器機能不全」になるのか?

 

 

まず、

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

・・・のおかしな点についてお話します。

 

 

男性と比べて筋肉量が少ないだけで、機能不全になるものでしょうか。

 

 

筋肉があるにも関わらず、使用せず、筋肉の量が減った、だから機能不全になった・・・というならわかります。

 

 

ですが、普通にしていて、別の人間と比べた時に、その人より劣っているからといって、それだけで機能不全のリスクが高くなるというのはおかしな話です。

 

 

他人(男)の体は関係ないと思いませんか。

 

 

筋肉量が劣っているように見えたとしても、その人その人の骨格に見合った筋肉がついているのです(筋肉や骨格に先天的に問題がある場合は除く)。

 

 

つまり、女性の骨格には女性の筋肉でちょうど良いのです。

 

 

女性の骨格を維持する為に必要な筋肉量があるなら、男性と比べて少なかろうが、それはそれで正常だと思います。

 

 

 

その自然な状態を、「男性と比べて少ないから運動器機能不全になる」といっているのです。

 

 

もし、女性の劣った筋肉量で男性と同じ力仕事をしたら、確かに、負荷が大きい分、女性の方が早く壊れるでしょう。

 

 

しかし普通は、女性は男性と同じ力仕事はしません、というか出来ません。物理的に。

 

 

女性に合った力仕事にレベルを落として行なわれるのが普通です。

 

 

女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、運動機能不全(ロコモティブ・シンドローム)になりやすい

 

 

・・・というのは、

 

 

日本人はポリネシア人に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になりやすい

 

子供は大人に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になりやすい

 

 

・・・と言っているようなものです。

 

 

「闘った場合、どっちが負けるか、どっちが怪我をするか」の比較ではないのです。

 

 

「本人の健康状態」を維持するのに、「他人の体」は関係ありません。

 

 

ポリネシア人にはポリネシア人の、日本人には日本人の、男性には男性の、女性には女性の、大人には大人の、子供には子供の・・・それぞれの骨格に見合った筋肉量がついているのです。

 

 

 

「女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、男性と闘ったり、男性と同じ力仕事をしたら壊れやすい」というのであれば、確かにその通りです。

 

 

 

しかし、「女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になる」という理屈は信憑性に欠けると言えます。

 

 

そして、もう1つ。

 

 

「男性に比べて筋肉量が少ない」のは、一昔前の女性も条件は同じです。

 

 

「一昔前の若い女性(40代~50代)」も、男性より筋肉量が少なかったのに、どうして「運動器機能不全」にはならなかったのでしょうか?

 

 

それとも、「現代の若い女性」と「一昔前の女性」の筋肉量が変わってしまったのでしょうか?

 

 

同じように車に乗り、同じように家電を使っているのに、これでは全く説明がつきません。

 

 

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不十分な栄養の話

 

 

ここからは栄養の話になります。

 

 

 

以下は、「ロコモ」の原因を栄養的な視点で分析し、その解決策について述べられています。

 

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。→ タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

一見、よくありそうな回答で、どこが問題なのか分からないかもしれません。

 

 

 

なので、問題を書き出してみます。

 

 

 

  • 「バランスの良い食生活」が動物食性である人間の食性に反している事実を知らない

 

  • 「偏った食生活」に問題があるとし、ドサクサに紛れて「バランスの良い食生活」に誘導しようとしている

 

 

  • 骨や関節の糖化について一切触れない

 

  • 「タンパク質を摂れ」と言うわりに、具体的にどのくらいタンパク質が必要なのか説明がない

 

  • タンパク質の重要性を訴えていながら、鉄不足について触れていない

 

 

 

 

ここで述べた特徴は、「ロコモ」に関するほとんどの記事に見られます。

 

 

もし「ロコモ」の原因が栄養状態にあるなら、「バランスの良い食事」では元気になりません。

 

 

 

「バランスの良い食生活」をしているから、体が適正に作られないのです。

 

 

 

 

関節を糖化させる「バランスの良い食生活」

 

 

(3)の「栄養の分析と対策」の何が問題なのか、順に説明していきます。

 

 

 

一般的に良いと言われている「バランスの良い食生活」は、穀物や野菜を多めに摂ることになるので、糖質過多になります。

 

 

 

おまけに、タンパク質不足、脂質不足になります。

 

 

 

 

問題は「運動器機能不全」ですから、改善するには、それに関係するパーツである「骨」、「関節」、「筋肉」、「神経」、「靭帯」、等を強化し、これらの負担になるものを摂らない方が良いわけです。

 

 

 

 

 

 

強化する栄養は、体の材料となる「タンパク質」です。

 

そして、負担をかけるものは、細胞を変性させる「糖質」です。

 

 

 

従って、「タンパク質」が多いと回復に繋がり、「糖質」が少ないと負担が少なくなります。

 

 

 

「バランスの良い食事」は、必要なタンパク質が少なく、有害な糖質が多いので、不健康になります。

 

 

 

まず、「糖質」が体に与えるダメージからお話します。

 

 

 

「糖質」を摂ると、体に糖が余ります。すると、体のタンパク質と化学反応を起こして細胞が劣化します。これを「糖化」と言います。

 

 

「糖化」は様々なところに表れます。例えば、

 

 

 

  • 胃下垂

 

  • 歯槽膿漏

 

 

  • セルライト

 

 

 

・・・等です。勿論、骨も関節もタンパク質なので「糖化」します。

 

 

 

例えば、関節が「糖化」すると音が鳴りやすくなります。

 

 

 

 

 

 

しかし、穀物や野菜を多く取る「食事バランスガイド」を守ると、糖質まみれになりますから、体は劣化する一方です。

 

 

「控えた方が良い栄養」と、「摂取した方が良い栄養」が逆転してしまっているからです。

 

 

この情報は、体の健康の為に極めて重要です。

 

 

しかし、「ロコモティブ・シンドローム」を宣伝している人の多くは、何故か「糖化」には触れません。

 

 

それどころか、「偏った食生活」を叩き、「バランスの良い食事」を薦めて、より「糖化」するようにしているのです。

 

 

「偏った」とは、ほとんどの場合「動物性食品が多め」の事を指しているのだと思います。

 

 

しかし、人間の本来の食性は「動物食性(肉食)」です。食性に逆らってバランスを意識する方が不自然なのです。

 

 

 

 

 

 

人間の体は「植物食性(草食)」向けには出来ていません。バランスを意識して体に合わないものを入れれば故障の原因になります。

 

 

ダメージになるようなものを避け、回復させるものを食べるのが健康的だと思います。

 

 

 

次は、回復させる栄養、体の材料となる「タンパク質」についてお話します。

 

 

 

 

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タンパク質が不足した状態で鍛えても意味がない

 

 

 

「ロコモ」の7つのチェック項目に、以下のようなものがあります。

 

 

 

  • 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)

 

 

  • 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

 

 

 

2年前までの私は、まさにこの状態でした。運動していてこれです。

 

 

では、私は「運動器機能不全(ロコモティブ・シンドローム)」だったのでしょうか?

 

 

 

 

違います。

 

 

 

ただのタンパク質、脂質不足でした。

 

 

何故そう言えるのかと言うと、栄養状態を改善したら解消されたからです。

 

 

 

糖質制限をする前の私は、「バランスの良い食事」をしていました。穀物、野菜が中心だったので、見事に糖質過多、タンパク質・脂質不足でした。

 

 

すると、どうなるかというと、

 

 

 

とにかく、メチャクチャしんどい。

 

 

具体的にどんな状態だったかというと、

 

 

 

  • 若者であれば軽く持ち上げられるものが異常に重い

 

  • すぐギックリ腰になる(年に最低3回)

 

  • 材料が入った状態でフライパンを持ち上げると、手首が震える

 

 

 

 

・・・挙げたらキリがないですが、日常の何でもない動作がしんどいのです。体がもってくれない。

 

 

 

言っておきますが「ロコモ」じゃありません。

 

 

 

必要な栄養が足りていないとこうなります。

 

 

 

それでも、私は1人でする運動は好きなので、習慣で筋トレ、ストレッチは続けています。

 

 

しかし、タンパク質不足で筋トレをやっても、やっても、やっても、腹が立つくらい筋肉がつきませんでした。運動した分、痩せていきます。

 

 

 

しんどいだけ。時間を浪費するだけです。

 

 

 

 

人間には植物性食品より、動物性食品のタンパク質の方が合う

 

 

一応、植物性の食品からでもタンパク質は摂れます。

 

 

 

私も、昔は植物性タンパク質の豊富な大豆、ひよこ豆、レンズ豆等を食べていました。豆腐や納豆、きなこ・・・といった加工品も好んで食べていました。

 

 

 

普通の人よりかは、豆類の摂取が多かったので、植物性食品からタンパク質を摂っていたつもりでした。

 

 

 

そして、当時はプロテインを飲んでいませんでした。

 

 

 

 

肉も卵も乳製品もあまり食べない、動物性食品と言えば魚、植物性食品のタンパク質をあてにして、プロテインなし

 

 

 

・・・このような食生活は、イメージは健康的ですが、実際にやると、体がガラクタのように弱くなります。

 

 

 

 

よく、スポーツを生業にしている人や、ムキムキのボディービルダーが「僕は菜食でこんな風になりました」と言って、筋肉を見せつけていたりしますが、

 

 

 

あんた、間違いなく食事とは別に「プロテイン」を摂っているでしょうと言いたくなります。

 

 

 

プロテインなし、普通に菜食だけで、ああはなりません。

 

 

 

私は野菜多めでしたが、肉や魚を全くとらなかったわけではありません。

 

 

 

肉は少なかったですが、魚は健康によいと思って普通の人より多めに摂っていたくらいです。つまり、ベジタリアンよりはタンパク質の摂取は多かったのです。

 

 

 

それでも、「プロテイン」なしで、穀物・野菜多めの食生活は、運動しても筋肉がつきませんでしたし、私より運動不足の人間から「風が吹いたら飛びそうだ」といわれる体格でした。

 

 

 

また植物性食品に頼る食生活は、筋肉がつかないだけでなく、体も弱っていきます。

 

 

 

プロテインなしで、純粋な菜食だけで、ムキムキになれるのだとしたら、「必要なタンパク質量」を確保するために、大量の植物性食品を食べているということになります。

 

 

ということは、当然糖質量も増えます。タンパク質は確保できるかもしれませんが、糖化のリスクが上がります。

 

 

 

今だけムキムキになるには、それでもいいかもしれませんが、同時に将来の健康を考えた場合、「糖化」というツケがきますから、やはり不健康です。

 

 

 

本人だけに留まればいいですが、「糖化」は、次世代に影響することもあります。

 

 

 

 

 

 

そのような理由から、「菜食で良い体を手に入れた人」が存在したとしても、真似する事を私はオススメしません。

 

 

筋肉をつけるなら、動物性食品からタンパク質を摂った方が、動物食性である人間には合っています。糖化の心配もありません。

 

 

私は、ほとんど筋肉がつかなかったのですが、糖質制限に切り替えてタンパク質をたくさん摂るようになって、あっさり筋肉がつくようになりました。それだけじゃなく、体が疲れません。

 

 

おまけに糖質を減らしたことで、関節の音も少なくなりました。

 

 

運動する前に大事なことがあるのです。

 

 

 

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タンパク質の目安

 

 

運動をしていく上で栄養状態は重要ですが、何を摂ったら良くて、何を摂ったらダメなのかがハッキリしていないと、気をつけようがありません。

 

 

「ロコモ」の対策でも、一応タンパク質を薦めています。

 

 

それは良いのですが、説明に具体性がありません。どのくらい摂っていいのか、どのくらいだと足りないのか、わかりません。

 

 

肉、魚、卵、大豆を含んだバランスの良い・・・

 

 

とか、アバウトすぎます。気をつけてもらいたい気持ちはあるのでしょうか。

 

 

人体を構成する成分のうち、タンパク質は水の次に多いです。従って、健康な体を維持する為には、常に補う必要があります。

 

 

健康を維持する為に必要なタンパク質量は、「プロテインスコア100の食品」で、体重50kgあたり50g~60g必要です。

 

 

 

体重×1gですね。これが最低です。

 

 

病気の改善が目的なら、さらに増量します。

 

 

 

そして、「タンパク質が足りているかどうか」の1つの目安ですが、血液検査で分かる尿素窒素(BUN)の値が10以下の場合は、タンパク質不足になります。

 

 

10以下の人は足りていないので、動物性食品をもっと増やすか、プロテインで補う方法もあります。

 

 

 

ちなみに理想は15以上です。

 

 

ほとんどの人が不足していると思います。

 

 

 

 

 

日本食はタンパク質不足になりやすい

 

 

日本人、特に女性は欧米人のように、肉をたくさん食べません。

 

 

お隣の韓国は肉食が盛んで、内臓の食べ方も豊富ですが、和食は肉料理のボリュームが少ないですし、内臓料理も少ないです。

 

 

魚は豊富ですが、骨や内臓は捨てるので、一匹から取れる身の量はしれています。子イワシや、鮎ならともかく、一度の食事で、魚を2匹も、3匹も食べる女性は少ないでしょう。

 

 

それに、和食の献立上、魚を2匹にするくらいなら、2品目、3品目の別のおかずを並べます。

 

 

日本は魚料理が多い国ですが、それ以上に、ご飯や根菜類等、ほかの品目も幅をきかせている為、食べる全体からすると、魚の摂取量は少ないです。

 

 

 

以上のような理由から、ボリュームのある肉を食べる文化圏の人たちに比べると、日本はタンパク質が不足しやすい食文化だと言えます。

 

 

 

そして、肉を食べる量が少ない事で不足するのは「タンパク質」だけではありません。

 

 

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鉄とタンパク質の組み合わせが大事

 

 

タンパク質が大事な事は説明してきましたが、それに加えて、忘れてはいけないのが、の存在です。

 

厳密に言うと、鉄だけでもダメ、タンパク質だけでもダメ、この2つがセットで満ち足りていることが基本となります。

 

 

 

 

しかし、鉄はレバーや赤身の肉や卵に多く含まれているので、動物性食品の摂取量が少ないと鉄も不足します。

 

 

 

「タンパク質」の重要性を訴えるなら、当然、鉄の重要性にも触れるはずなのですが、「ロコモティブ・シンドローム」の予防に、このことに触れられているものはありませんでした。

 

 

運動器機能不全が若い女性に増えているという記事を読んだ時、若い女性のタンパク質不足、鉄不足が頭に浮かびました。

 

 

若い女性、特に日本の女性はこの2つが不足しやすいからです。

 

 

 

この2つをしっかり摂ると、明らかに疲れにくくなりますし、運動機能も向上します。

 

 

 

私はここ最近、タンパク質と鉄の組み合わせが大事だなと実感しています。

 

 

 

細かいところは省いていますが、以下がこれまでの私の栄養状態です。

 

 

 

①バランスの良い食事、ベジタリアンやローフードに影響を受けた、穀物・野菜多め、動物性食品が少なめの食事を長年おくる

 

 

②2年前から、1日10g以下の糖質制限開始。毎日肉、卵、たまに魚。毎日プロテイン、バターを食べる

 

 

③今年1月から、今までの糖質制限に、鉄サプリを加える

 

 

 

さらに、シンプルに言うとこういう事です。

 

 

 

①「高糖質、低タンパク質・低脂質」  (長年)

 

 

②「低糖質、高タンパク質・高脂質」  (2年前~)

 

 

③「低糖質、高タンパク質・高脂質 + 鉄」(今年1月~)

 

 

 

私はの糖質制限を始めた時、この食事だけでどこまで効果がでるのか、正確に知りたかったので、それまで飲んでいた健康食品は止めました。どれがどこに効いたのか分からなくなるのを防ぐ為です。

 

 

ただし、タンパク質と脂質を補う為に、バターとプロテインを習慣に加えました。

 

 

他の事をしなかったお陰で、糖質制限だけで体がどう変化したのか、よく分かりました。

 

 

 

の時代は、健康食品にお金をかけていましたが、健康ではありませんでした。

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

だからに変えて、体の不調が改善し、体力がついた時は本当に驚きました。

 

 

しかし、そう思っていたのですが、今思うと不完全でした。

 

 

何故なら、低糖質、高タンパク質・高脂質(従来の糖質制限)を土台に、鉄サプリを飲むようになって、さらにパワーアップしたからです。言葉足らずで申し訳ないのですが、本当に「パワーアップ」という言葉しか思いつきません。

 

 

まず、びっくりするぐらい冬が寒くなかったのです。

 

 

そして、疲れないのはもちろんですが、同じ筋トレをしても、以前より楽々こなせるのです。

 

 

日常生活も楽です。

 

 

階段も、ちょっと蹴っただけで軽々と上がることが出来ます。一歩が、飛び跳ねるほど軽いです。ここまで調子が良いと、止まっているのが勿体無い、とにかく運動したくなります。

 

 

 

こういうことを言うと、周りから

 

 

 

「気のせい」と言われるのですが...

 

 

そう思われるのは嫌なので、試す時はしつこく確認するようにしています。

 

 

1月から鉄サプリを飲みはじめて4ヶ月経ちます。

 

 

鉄とタンパク質は同時に摂った方が良いという知識は前からあったので、それが本当かどうか実験してみましました。

 

 

ベースは「スーパー糖質制限」です。その上で

 

 

  • プロテインは飲むが、鉄サプリを飲まない

 

  • 鉄サプリは飲むが、プロテインは飲まない

 

 

を試してみました。

 

 

私は基本、肉食・卵食なので普通の人よりは「タンパク質」を多く摂っていますが、長年のタンパク質不足があるので、それだけでは足りません。その不足分をいつもは「プロテイン」に頼っているので、それを抜いたら、タンパク質が足りなくなるのは目に見えていました。

 

 

結果ですが...

 

 

  • プロテインを飲んでいるけど、鉄サプリを飲まない場合は、(※「これまでのスーパー糖質制限」と同じ条件です)これだけでも疲れにくいです。ですが、筋トレをすると、疲労なのか、鍛えている最中、その部分が疲れて痛くなりやすいです。

 

 

  • 鉄サプリを摂って、プロテインを飲まなかった場合は、筋トレの最中、筋肉が痛くなる感じはないのですが、体が重たく感じます。少し、体全体に力が湧かない感じがします。それに加えて、肌のハリがイマイチになります。(※この場合、タンパク質は食事からの摂取だけとなりますが、私にはこの量では足りないようです)

 

 

 

試してみて改めて思いましたが、何度確認しても、どちらのパターンも、2つ組み合わせた時の効果には及びません。

 

 

やはり、糖質制限単独よりも、鉄を組み合わせた時の方が、体の動き、健康状態が良いです。

 

 

鉄とタンパク質を同時に摂った方が良いというのは、その通りだと思います。

 

 

 

栄養状態で、健康はもちろん運動能力も変わります。栄養状態が悪いと、体がまともに作られないし、まともに働きません。

 

 

そんな状態で何をやっても効果は薄いでしょう。

 

 

運動機能がどうこうと言う前に、まず、栄養状態を確かめて、その上で対策をとった方が効率が良いです。

 

 

 

 

 

 

 

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若い日本人女性に多い、鉄とタンパク質の不足

 

 

ただの運動不足で「運動器機能不全」になるなら、一昔前の若者も、現代の男性もなるはずです。

 

 

しかし、現代女性に異変が起きているということは、男性にはない女性特有の原因があると見て間違いないでしょう。

 

 

男性にはなくて、女性にある原因で、最も考えられるのは「鉄」と「タンパク質」の不足です。

 

 

 

以下が不足しやすい理由になります。

 

 

 

「タンパク質」が不足する理由です。

 

 

  • そもそも日本の食文化は、肉がメインではない

 

 

  • 女性は食べる量が少ないので、主食でお腹いっぱいになり、肉が入らない

 

 

 

「鉄」が不足する理由です。

 

 

  • 調理器具が鉄製でなくなった

 

 

  • 食べ物から鉄分を摂取する事が少ない

 

 

  • 対策が摂られていない

 

 

  • 生理で毎月鉄を失う

 

 

 

 

女性は生理があるので、毎月鉄を失います。

 

 

 

なので、鉄不足になるかどうかは、「口から鉄分を摂れているか」にかかっていると言えます。

 

 

 

まず、調理器具については、近代化している国はどこも似たような状況だと思います。

 

 

 

食事ですが、鉄が多い食材は、レバー、赤身の肉・魚、卵等、動物性の食品です。

 

 

これらをたくさん食べていない人は要注意です。

 

 

 

鉄といえば思い浮かぶのは「ほうれん草」や「プルーン」ですが、植物性の「非ヘム鉄」なので吸収が悪いのです。必要な量を「ほうれん草」で摂ろうと思ったら、毎日バケツ4杯食べないといけません。

 

 

だから、効率が良いのは動物性の食品なのです。

 

 

 

「植物性食品の鉄」と、「動物性食品の鉄」はどちらが良いかについては、以下の記事に書いています。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄について分かりやすく説明してみた

 

 

 

レバー、赤身の肉・魚、卵をたくさん食べない人は、「タンパク質不足」だけでなく、「鉄不足」になっている可能性大です。

 

 

摂取量が乏しいのに加え、生理の度に鉄を失う若い女性は、深刻な鉄不足です。

 

 

ちなみに、欧米では小麦に鉄を混ぜるそうです。肉も日本人の3倍食べます。従って、女性であっても普通に食事をしていれば、鉄とタンパク質が不足することはありません。

 

 

ですが、日本はそのような対策が取られていませんし、肉を食べる量も少ないので、日本人の女性は慢性的に「鉄タンパク不足」になります。

 

 

 

ところで、先ほど、「タンパク質」が足りているかどうかは、血液検査の尿素窒素(BUN)をチェックするというお話をしました。

 

 

 

「鉄」が足りているかどうかを調べるには、「フェリチン」を測る必要があります。

 

 

 

「フェリチン」は最低50必要ですが、生理のある日本人女性のほとんどはフェリチン50以下です。その為、50以上になると別人のように元気になります。

 

 

 

 

 

「フェリチン」や「BUN」が低い場合、つまり「鉄」や「タンパク質」が不足している場合、いろんな意味で要注意です。これが足りないと、不健康ですし、それだけでなく、どんな健康法も効果は薄れます。

 

 

 

 

「フェリチン」は、血液検査の項目にありません。別に測ってもらう必要があります。「フェリチン」については、以下に詳しく書いています。

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

一方、生理がない男性は、鉄不足になることは稀だそうです。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

糖質制限を始める前の私は、栄養不足が原因でロコモのチェック項目に該当していました。

 

 

 

もし「ロコモティブ・シンドローム」の疑いがある場合は、運動機能だけの問題で考えるのではなく、栄養状態にも注目してみて下さい。

 

 

 

栄養を添え物として考えるのではなく、栄養状態を改善して体を作った上で運動機能に問題がないかどうか調べた方が良いと思います。

 

 

 

もしかしたらただの栄養不足かもしれません。

 

 

それに栄養状態が悪いと、せっかくの運動が無駄な努力になります。

 

 

あれは、しんどいだけで時間の無駄です。

 

 

 

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一般的な栄養知識は適当である

 

 

「ロコモ」対策の一般的な栄養のアドバイスは、何の解決にもなりません。

 

 

タンパク質を推奨していながら、鉄について語られていなかったり(鉄とタンパク質はセット)、糖化の害に触れなかったりと、穴だらけなのです。

 

 

それどころか、「バランスの良い食事」を薦めることによって、逆に病気になる環境を作っています。

 

 

「バランスの良い食事」は、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足です。

 

 

この栄養指導では、不要な栄養を多めに摂り、必要な栄養が足りないので、真面目に実践すると体にガタがきます。

 

 

 

私の体のガラクタぶりについては、過去に記事を書いていますので参考にして下さい。

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

 

 

男性はメタボ、女性はロコモに気を付けるべきなのか

 

 

そして、男性は「メタボ」、女性は「ロコモ」に気をつけようと言われています。

 

 

 

しかし、「メタボ」が、基準を厳しくして、「本来健康だった人」を病人予備軍に仕立て上げてしまった話を忘れてはいけません。

 

ロコモティブシンドロームの原因と対策は、不安を煽ったメタボの教訓に学べ

 

 

 

ほとんどの人は「メタボ」の基準に引っ掛かってしまいますが、中にはそれを免れる人もでてくるでしょう。そういう人を取りこぼさない為に「ロコモ」があるかもしれません。

 

 

高齢者も、60代も、50代も、40代も、30代も、若い女性も、子供もなるそうですから、

 

 

そして、「ロコモ」の基準に引っ掛かった人に対し「バランスの良い食生活」をオススメするのですから、今度は「メタボ」になってしまいます。

 

 

 

 

メタボに該当しなかった人

 

 

ロコモと認定

 

 

運動や「バランスの良い食生活」を進める

 

 

糖質過多になる

 

 

関節等の糖化促進

 

 

整形外科、内科ともに病人が増える

 

 

 

 

これは悪循環です。

 

 

 

一般的な栄養の理論では間違いなくこうなります。

 

 

 

糖化の危険性を無視しているからです。

 

 

 

女性は「鉄タンパク不足」だけでなく、甘い物が大好きです。それは体の糖化を招きます。

 

 

また、美容に良いと、果物を食べたり、スムージーを作ったりしますが、果物に多く含まれる「果糖」は「ブドウ糖」の10倍糖化しますから、逆効果です。肌にも悪いですが、関節にも悪いです。

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

「運動器機能障害(ロコモティブ・シンドローム)」の疑いがある若い女性に注意を促すのであれば、真っ先に言わなければならないのは「糖化の危険性」と、「鉄タンパク不足」です。

 

 

「ロコモ」の対策では、こういう問題点を一切言わずに、「タンパク質とカルシウムを摂ったら良い」、「バランスの良い食事が良い」と語られていますが、適当に言っているとしか思えません。

 

 

「ロコモ」の予防を指導をする整形外科の先生に、もっと栄養理論について学ぶ機会を与えてあげてほしいです。

 

 

 

まとめ

 

 

3回にわたって、「ロコモティブ・シンドローム」についてお話しました。

 

 

 

 

  • ロコモティブ・シンドロームの流れが、メタボリック・シンドロームと似ている事

 

  • 近年増えてきた有害物質が、運動機能に影響を与えている可能性

 

 

  • 栄養状態の悪さが運動機能に影響を与えている可能性

 

 

 

 

急増、異変と言われていますから、色々と可能性を考えてみました。

 

 

「症候群(シンドローム)」とは、原因が分からない症状につける名前ですから、原因を特定する事が難しいのは分かっています。ここで私が述べたことが間違っているかもしれないし、他にも原因があるかもしれません。

 

 

しかし、仮説を立てることは大切です。

 

 

何事も「原因は分かりません」で終わるのではなく、根本的な原因を模索する事が重要だと思います。

 

 

 

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若者や子供がロコモティブシンドロームになる原因は、ただの運動不足ではない

「ロコモティブ・シンドローム(運動器機能不全)」は、高齢者だけでなく、働き盛り、若い女性、さらに子供までなるそうです。

 

 

なので、「ロコモティブシンドロームに気をつけよう!」・・・と、今後色んなところで言われると思います。

 

 

一見、健康を考えてくれているように見えるので、この呼びかけは親切に感じるかもしれません。

 

 

普通の人は、特に疑問を持たないでしょう。

 

 

しかし、その煽りっぷりが、基準を厳しくし、ほとんどの人に「不健康」のレッテルを貼ってしまった「メタボリック・シンドローム」の時と同じなのです。

 

 

 

 

煽って、煽って、基準を狭くしていって、「メタボ」と同じように、全員が「ロコモ」に該当するようになっています。

 

 

子供までが「ロコモ」になる・・・という話を読んで、「さすがにおかしい」と思いました。

 

 

 

 

 

胡散臭いので、本当にそんな症状があるのか?と思いました。

 

 

 

とはいっても、若者や子供の運動機能が低下しているのは紛れもない事実です。

 

 

 

例えば、以下の記事等を読めば、本当に運動機能が低下しています。

 

 

クローズアップ現代 子どもの体に異変あり ~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~

 

 

 

従って、その状態を「ロコモだ」と言われたら、普通の人は信じてしまうでしょう。

 

 

 

そこで、何故「ロコモ」だと思われるような症状が現代人に増えているのかについて考えてみました。

 

 

 

すると、「ロコモ」の、おかしな点がいくつも見られたのです。

 

 

 

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「ロコモ」の説明に見られるおかしな点

 

 

 

私が最初にロコモの説明を読んだ時に「おかしい」と思った点を挙げます。

 

 

 

(1)、「ロコモ」の大きな原因は慢性的な運動不足。車、エスカレーター、エレベーターの使用などで、体を動かす機会が減っている。

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

これらのどこがおかしいのか順番に説明します。

 

 

本記事では、(1)の慢性的な運動不足が「ロコモ」の原因だという説について取り上げます。

 

 

乗り物の使用等で、運動不足になったことで、ロコモが増えた・・・というのは辻褄が合いません。

 

 

 

乗り物の使用はここ最近始まったことではない

 

 

最近、若い女性の間で「ロコモ」が急増している、異変が起きている

 

 

・・・と、わざわざニュースにするぐらいなので、これは、「2017年現在の若い女性」の事を言っていることになります。

 

 

 

なので、何故、「現在急に」、それも「若い女性に」増えているのか知りたいです。

 

 

 

しかし、その理由は、「ロコモの原因は、車、エスカレーター、エレベーターといった、乗り物の使用が増えたことによる運動不足だ」・・・ということになっています。

 

 

 

これは、全く説明になっていません。

 

 

考えてみてください。

 

 

ハッキリ言って、車社会、エスカレーター、エレベーター社会になったのは、最近の話ではありません。

 

 

一昔前の若者だって、これは同じ条件なのです。

 

 

車や家電、エスカレーターなど、歩かなくてもいいような社会環境は現在、50代、60代の人が若い時だって同じことです。60代前半~50代は確実です。彼らが18歳になる頃は、普通に車の免許を取って、マイカーを乗り回していたのです。

 

 

特に羽振りのよかったバブル世代の方が不摂生をしたり、車を持ったりして、楽をしていたのではないでしょうか。

 

 

「一家に1台車を持つなんて考えられなかった」とか、家電が出たときに感動した思い出があるのは、80代以上の世代です。

 

 

「80代の若い頃」と、「現代の若者」を比べて「最近の若者は運動不足だ」というならまだわかりますが、60代より下の世代は、どんぐりの背比べです。

 

 

運動不足はなにも今に始まったわけではありません。

 

 

それなのに、今の50代~60代はどうして若い時に「ロコモ」じゃなかったのでしょうか。同じ運動不足なのに、今の若い人だけが「ロコモ」なるのは辻褄が合わないと思いませんか。

 

 

それとも、本当は、昔も「ロコモ」の若者は存在していたけど、「ロコモ」という言葉が発明されていなかったから認識できていなかっただけなのでしょうか。

 

 

でも、それはありえません。

 

 

何故なら、ニュースに若い女性、ロコモ、急増、異変・・・と書いてあるのですから。

 

 

「急増」と「異変」というキーワードが使われています。そこまで書くということは、本当に昔はいなかった、現代にのみ見られる現象なのでしょう。

 

 

 

では何故、「今の40代50代60代が若い頃」と、「現代の若者」は、「運動不足」という条件は変わらないのに、今の20代、30代に限って「ロコモ」の症状が若いうちからでているのか

 

 

・・・この説明をしてくれないと納得できません。

 

 

なので、ロコモの原因を考えてみます。

 

 

 

私は「100%運動不足が原因ではない」とは思いませんが、どちらかというと、「ロコモの原因」は運動不足以外にあるのではないか・・・と、考えています。

 

 

 

それは、ほんの数十年前と、現代の社会環境は違うからです。

 

 

 

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ここ10~20年で急速に変わったもの

 

 

私が考える、「今の若者が過ごしている環境」と、「一昔前の若者が過ごしていた環境」の決定的な違いを思いつく限り書き出してみます。

 

 

 

 

  • 少子化→遊び相手が少ない→外で遊ぶ機会も減る

 

  • 社会全体に細かいルールが増え、外で遊びにくくなっている(公園でボール禁止等)

 

  • 携帯の基地局が増え、電波が飛び交う中で生活している

 

  • ブルーライトを発する製品を使用する機会が増えた

 

  • 昔に比べると「遺伝子組み換え食品」「人工甘味料」等、普段口にしているものが健康を害する

 

 

  • 骨格的な不正咬合による運動器機能不全

 

  • 鉄不足

 

 

 

 

私が今思いつくのはこれだけです。かなりありますね。

 

 

このうち、上の2つは「運動不足」に関係するものです。

 

 

これは、最近の子供の事です。私が子供の時は、そこまで少子化じゃなかったですし、ボール遊び禁止といったルールもなかったので、普通に外で遊んでいました。

 

 

現代の子供が「運動不足」である事は事実です。

 

 

 

ですが、「運動不足」よりも、深刻な環境の変化があることに気付いて下さい。

 

 

下の5つは、人間の体に大きなダメージを与えている可能性があります。

 

 

 

少しシンプルにしてみます。

 

 

 

 

  • 電磁波

 

  • LED

 

  • 遺伝子組み換え食品

 

  • 人口甘味料

 

  • 不正咬合(かみ合わせの悪さ)→バランスの悪さ

 

  • 鉄不足(神経伝達物質の合成が上手くいかない)

 

 

 

賢明な方はピンとくると思いますが、これらは、脳に影響を与えるものです。

 

 

言うまでもありませんが、身体というのは、脳が指令を送るからまともに働くわけです。なので、運動機能を語るのであれば、脳にも注目する必要があります。

 

 

 

その脳にダメージを与える条件が、ここ20年の間で急速に増えている事に気付かないといけません。私達はこの中で生活をしているのです。

 

 

そして、20代前半より下は、生まれた時からこれらの中で生活しているのですから、負担が大きいでしょう。

 

 

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脳の働きを無視して運動能力を語ってはいけない

 

 

「ロコモ」の説明を読んでいると、運動と脳を別々に切り離して考えているように思えます。

 

 

「ゲーム」や「パソコン」をする・・・ときたら「=外で遊ばないから運動不足になっているだろう」、という発想なのです。

 

 

ゲームやパソコンのやりすぎで、運動不足になるから「ロコモ」になるというより、「ゲーム」や「パソコン」から出る「ブルーライト」や「電磁波」が脳に影響を与え、それが運動機能に影響を与えている可能性だってあります。

 

 

かつて、アップルの「スティーブ・ジョブズ」氏は、自分の子供にiPhone や、iPadを使わせなかったといいます。

 

 

何がどう悪いのか、その理由は語られませんでしたが、子供に悪い影響を与えるとわかっていたから使わせなかったのです。

 

 

それが、脳や運動機能に影響を与えるだったとしても不思議ではありません。

 

 

「ロコモ」は整形外科が提唱しているので、しょうがないかもしれませんが、こういった体のパーツ以外の視点がないのです。

 

 

なので、簡単ではありますが、現代特有の社会環境が脳や運動機能に与える影響について触れておきます。

 

 

 

電磁波の中で生活

 

 

 

20年前、高校生がPHSや携帯を持つようになった時、街中でも「圏外」になることはザラでした。

 

 

今はどうでしょうか。

 

 

アンテナだらけで、街中で「圏外」になることはほとんどありません。

 

 

電磁波が人体に与える影響が良いか悪いかは別として、20年前にはなかった環境であることは間違いありません。

 

 

 

 

LEDの中で生活

 

 

 

これはここ数年の傾向ですね。

 

 

LEDに多く含まれる「ブルーライト」は、目や脳にダメージを与えます。詳しくは以下に書きました。

 

 

LEDの安全性は疑わしい。ブルーライトで目の奥や頭が痛くなる理由

 

肌の対策まで必要?ブルーライトの生体への影響は深刻だった

 

 

 

遺伝子組み換え食品や人工甘味料

 

 

現在、ほとんどの加工品に入っている「遺伝子組み換え食品」と「人工甘味料」ですが、脳に影響を与えます。

 

 

さらに「人工甘味料」は「神経毒」と言われています。

 

 

 

遺伝子組み換え食品から学んだ、学問に不毛な議論が発生する本当の理由

 

 

余談ですが、「遺伝子組み換え食品」は、生殖能力に影響を与えます。

 

 

草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である

 

 

 

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不正咬合と運動機能の関係

 

 

骨格的な不正咬合は深刻です。治すのが難しいですから。

 

 

そして、「不正咬合」は運動能力に影響を与えます。

 

 

 

以下は噛みあわせと体の関係がよく説明されています。

 

 

『日本噛み合せ研究センター 噛み合せが全身に及ぼす影響』より引用

 

 

ステップ 1 : 噛み合わせがズレると筋肉のバランスがおかしくなる

 

まず、噛み合わせがズレると、下あごが上あごとしっかり合わなくなります。

 

頭蓋骨と下あごは咀嚼筋などの「筋肉」でつながっています。

 

そのため、しっかり上下が合わなくなると、筋肉への力のかかり方が、前後左右上下の3次元でバランスしなくなり、結果的に頭部が傾いてきます。

 

 

ステップ 2 : 頭部の不安定を身体全体でバランスしようとする

 

頭部はとても重く、身体の中でもっとも上に位置しています。

 

つまり、頭部の筋肉のバランスが崩れるとまっすぐ立ったり、歩行ができなくなってしまいます。

 

とはいえ、人間は二足歩行していますから、なんとかそれを補正しようと、無意識に今度は身体全体でバランスをとろうとします。

 

 

ステップ 3 : 身体全体のバランスが変わる

 

身体全体が無理にバランスをとろうすることで、体中の筋肉が無理な力を受けます。ここで単純な例で考えてみましょう。

 

例えば、噛み合わせが悪く、頭が右に傾いたとします。すると、その傾きを補正するために左の肩に力がかかります。

 

すると左肩がつらくなってくるので、右の腰で補正しようとします。

 

今度は右腰がつらくなるので、左足でバランスをとろうとする。

 

これだけでも、身体のバランスがあちこちでおかしくなってしまうのが分かるかと思います。

 

もちろん、実際には前後左右上下がありますから、もっと複雑に身体全体に影響を及ぼしているのはいうまでもありません。

 

 

ステップ 4 : 筋肉から骨格や神経、内臓にまで影響が及ぶ

 

このように、噛み合わせの不具合によって、全身の筋肉のバランスが崩れ、さらに筋肉に過度の力がかかり続けるとやがて骨格が歪みはじめます。

 

 

そして、最終的には神経や内臓にまでダメージを与えてしまうのです。

 

 

原因がはっきりしない様々な症状、例えば、めまい、肩こり、腰痛、不良姿勢、喘息、不眠、生理痛、高血圧症、更年期障害、自律神経失調症、不定愁訴などが、噛み合わせ調整で解消するケースが多いのもよくお分かりいただけるかと思います。

 

 

不正咬合が体を歪めるわけです。

 

 

そして、歪んだ体では、まともな運動ができるわけはありませんよね。

 

 

アスリートが矯正治療をしたら、記録を伸ばしたり、練習後の疲労が少なくなったという話があるくらいなのです。

 

また、このように続けられています。

 

 

また、最近の研究では、噛み合わせの不具合が「脳」の活動にも影響しているといわれています。

 

噛み合わせがおかしくなることで、「脳」への刺激のかかり方が不均等になり、認知症や様々な脳の病気と関連しているのではないかとも言われています。

 

噛み合わせの専門医は、内科・外科・整形外科には存在せず、また、歯科でも噛み合わせを研究したドクターでなければ、これを治すことはなかなか困難です。

 

原因不明の体調不良で悩んでいる方は、もしかするとこうした噛み合わせが原因かもしれません。もし噛み合わせが原因だとわかってしまえば、後は適切な方法で治療するだけです。

 

早期治療で健康な毎日を1日でも早く取り戻しましょう。

 

 

噛み合せは、脳にも影響を与える可能性があると書かれています。

 

 

そして、整形外科に噛み合せを診立てる人はいないということは、整形外科では、不正咬合に起因する運動器機能不全でも、真相は分からないわけです。

 

 

「運動不足です。」で終わりです。

 

 

運動している人は「運動の仕方が悪い。」と言われて終わりです。

 

 

これは、現代医療の問題です。

 

 

様々な専門に分かれていますが、それ故に、自分の科以外を視野に入れて診立てられる医師が少ないように思います。

 

 

ここで、「噛み合せ」を整えることで、体が元気になった事例を紹介しておきます。

 

 

 

『医者は口を診ない、歯医者は口しか診ない 医科歯科連携で医療は大きく変わる /著者:相田能輝』より引用

 

 

咀嚼運動と脳の関係

 

 

NHKの人気番組「ためしてガッテン」で、咀嚼運動が脳に与える影響が紹介されました。

 

ほぼ寝たきり状態だった高齢者の歯を治療して口から食事を摂れるようにすると、なんと自立歩行するまで回復したというのです。

 

また、終日ベットに横たわり、介護者の問いかけににも反応しなかった男性に、歯科医師が義歯を製作して装着すると、QOLが劇的に回復しました。「気力が甦った」といきいきとした表情で述べる男性の姿が印象的でした。

 

(中略)

 

歯の組織には、歯根膜という、歯根と歯槽骨をつなぐ繊維性結合組織が存在します。咀嚼と脳をつなぐ重要な働きをするのが、この歯根膜です。

 

歯根膜は、歯と歯槽骨をつなぐという役割以外にも、「噛み応え」を感じるという役割や、咀嚼の際に歯にかかる衝撃を和らげる役割があります。それだけではありません。

 

歯根膜は、脳内の三叉神経につながっているのです。

 

咀嚼運動によって発生した刺激は、歯根膜から三叉神経を通じて脳の中枢に送られます。そして、脳内の運動、感覚、記憶、思考、意欲を司る前頭前野まで活性化させます。

 

(中略)

 

歯が抜けると歯根膜も失われますが、その場合には口腔内の軟組織が歯根膜の代わりを果たすことが明らかになっています。義歯でも噛むことができれば、脳は活性化します。

 

近年では、義歯を装着することによって車椅子を使用していた高齢者が自立歩行できるようになった事例を日本歯科医師会が再三にわたり紹介しています。

 

理由として、食物の経口摂取が可能になって体力が回復したことに加え、正しい咬合を回復したことで身体のバランスを取りやすくなったことが、大きな理由として指摘されています。

 

(152p~154p)

 

 

このように、噛み合せは大事なのです。

 

 

じゃあ、不正咬合にならなければ良いと思いますよね。

 

 

しかし、妊娠中の母親が栄養不足(特に鉄不足)だと、生まれた子供の上顎の成長に影響します。

 

 

なってしまったら後が大変ですから、妊娠前から気をつける必要があります。

 

 

 

 

 

 

鉄不足

 

 

先ほど、子供の不正咬合が母親が妊娠中の「鉄不足」にあると言いました。

 

 

「鉄」は他に、とても重要な働きをするのです。

 

 

鉄が不足すると、酸素を運ぶヘモグロビンが作られないので、体か酸欠になります。

 

 

脳の機能も低下します。

 

 

 

 

 

 

そして、神経伝達物質が上手く合成されないなど、様々な悪影響を及ぼします。

 

 

 

鬱や睡眠障害や発達障害の原因を栄養の視点から考える。鉄不足が脳に与える影響は深刻だった

 

発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは

 

 

「ロコモ」の7つのチェック項目に「重いものを持つと疲れる」というのがあるにですが、鉄不足だと非常に疲れやすくなるので、当然、ちょっとの重さでもしんどく感じます。

 

 

私も以前これでした。

 

 

現代人は鉄鍋や鉄の包丁を使わなくなったので、鉄不足になりやすいと言われています。

 

 

 

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「ロコモ」の原因

 

 

以上、昔と今の環境の違いについて述べてきました。ここで紹介した環境は、人間の脳、運動機能に影響を与えるものばかりです。

 

 

複数の影響を同時に受けている可能性だってあります。

 

 

この環境に晒されることで弱り、そこに運動不足が加わったら、「ロコモ」になりやすい・・・ことも考えられます。

 

 

どうでしょうか。

 

 

「運動不足が原因だ」という説明では、現代の若者に「ロコモ」が増えている理由にはなりませんが、その他の社会環境が影響しているから現代の若者に「ロコモ」の症状が表れる
・・・と過程したら辻褄が合います。

 

 

少なくとも「運動不足」だけよりは説得力があると思います。

 

これらの可能性を視野に入れず、「ロコモの原因は運動不足が大きい」と言われては、

 

 

いやいや、待って下さい。

 

 

もうちょっと考えましょうよ、となります。

 

 

先ほども言ったように、一昔前の運動不足の若者は若くして「ロコモ」にはならなかったのですから。

 

ただの運動不足で「ロコモ」になるなら、バブル世代ですでに若者の「ロコモ」は大発生しています。

 

 

原因を中途半端に決めて、本当の原因を模索しないのは問題です。

 

 

ロコモの原因を「運動不足」になすりるけることで、本当の原因を隠している可能性だってあります。

 

 

先ほど紹介した「遺伝子組み換え食品」「人工甘味料」「電磁波」「ブルーライト」などです。

 

 

これらは、危険だといわれたり、危険じゃないと言われたりして、どっちが本当か分かりにくくなっています。

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

ですが、「ロコモ」のように、それまでみられなかった症状が、ある世代から出始めるということは、実は危険で、どれかが影響している可能性は十分に考えられるわけです。

 

 

一斉に同じ症状が表れているなら、大変な事です。

 

 

しかし、運動機能に問題が生じても、「あ、それロコモだよ、運動不足が原因で、みんななっているよ」と言われれば、そこで思考停止です。

 

 

本当の原因は運動不足じゃなく、みんなが毒の影響を受けて不調になっていたとしても、誰も真相を追求しません。

 

 

健康を害している物質は野放しです。

 

 

 

何故、若い「女性」に増えているのか

 

 

本記事では、「運動不足」以外のその他の社会環境が影響しているから、最近の若者に「ロコモ」が増えているのではないかと言いました。

 

 

ですが、これだけでは、若者でも特に「女性」に多いことの説明にはなっていません。

 

 

次回は、同じ若者でも、何故「女性」に多いのか、何故「男性」ではないのか・・・その説明もしようと思います。

 

 

ロコモティブシンドロームが若い女性に増えている原因と、対策について考える

 

 

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ロコモティブシンドロームの原因と対策は、不安を煽ったメタボリックシンドロームの教訓に学べ

「ロコモティブ・シンドローム」について色々調べたけど、どの情報も歯切れが悪くて、いまいち納得できない。

 

 

 

もしかしたら、「ロコモティブ・シンドローム」予備軍かも・・・。

 

 

 

そんな不安を抱えている人達の為に、「今何故ロコモティブ・シンドロームが増えているのか」ということと、「ロコモティブ・シンドロームの対策」についてお話します。

 

 

 

その謎を解く鍵は、「メタボリック・シンドローム」にあります。

 

 

 

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原因が曖昧

 

 

 

「ロコモ」と「メタボ」に何の関係があるんだ?

 

 

と思われたかもしれませんが、「ロコモ」だけを調べていったら行き詰まります。だから別の角度から見る必要があるのです。

 

 

 

それを説明する前に、まず「ロコモティブ・シンドローム」とは何なのか、基本的な事をおさえておきましょう。

 

 

 

私がこの記事を書く数日前に、以下のようなニュースが流れました。

 

 

 

『若い女性に「ロコモ症候群」が急増 2つのテストで「ロコモ度」診断』より引用

 

 

「ロコモ」とは、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)の略で、関節や筋肉が弱くなり、「座る」「立つ」「歩く」などの日常的に必要な動作ができなくなってしまう状態だ。これが今、若い女性に急増している。

 

 

(中略)

 

 

ロコモの主な症状は、「歩くとすぐに疲れる」「階段が登りにくい」「つまずきやすい、転びやすい」「椅子から立ち上がりにくい」「重いものを持つとすぐに疲れる」といったものがある。この原因としては、「筋力の低下」「バランス能力の低下」「骨、関節、筋肉の病気」「使わないことによる身体機能の衰え」などが挙げられる。

 

 

ロコモアドバイスドクターで東京大学医学部付属病院整形外科・脊椎外科の山田恵子医師によると「もともとロコモというのが、日本語で運動器症候群といって、骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分、こういったものの障害が原因で、立ったり座ったり、階段を上ったり、簡単な日常生活に必要な移動ができなくなる、もしくは低下している状態」だという。

 

 

丸の内で働く20代・30代女性352人にテストを実施した結果、30%の女性に移動機能障害がすでに始まっている傾向が見られ、さらに4%に「障害が進行中」という調査結果が出た。

 

 

ロコモの大きな原因は、慢性的な運動不足と言われている。

 

 

現代社会では、車による「ドア to ドア」の移動が増えていたり、エレベーターやエスカレーターを使ったりなど、日常的に体を動かす機会が減ってきていることが理由の1つだ。

 

 

また、社会人になると運動する機会は極端に減り、男性に比べて女性は筋肉量が少ないため、「ロコモティブ症候群」になりやすいという。さらに、偏った食生活で筋肉や骨、軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちるといったことも大きな要因であると言われている。

 

 

 

原因が曖昧でハッキリしないので、こんなものを読めば、不安になる人もいるでしょう。

 

 

この記事で気になった部分は以下です。

 

 

 

>骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分、こういったものの障害が原因で、立ったり座ったり、階段を上ったり、簡単な日常生活に必要な移動ができなくなる、もしくは低下している状態

 

 

↑「骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分に何故問題が起きるのか」ということが説明されていません。

 

 

 

その辺のことがもう少し知りたいと思ったので、さらに調べてみました。

 

 

 

『wikipedia ロコモティブ症候群』より引用

 

 

ロコモティブ症候群(ロコモティブしょうこうぐん、locomotive syndrome)とは、運動器の障害や、衰え(関節可動域の制限やサルコペニア等の筋力低下など加齢や生活習慣が原因といわれる)によって、歩行困難など要介護になるリスクが高まる状態のこと。

 

 

一言で言えば、運動器機能不全のことである。

 

 

日本整形外科学会が2007年に提唱した呼称(和製英語とされる)で、予防啓発を行っている。ロコモと略されたり、ロコモティブシンドローム、ロコモーティブシンドローム、ロコモーティブ症候群、運動器症候群などと呼ばれることもある。

 

 

やはり、ウィキペディアでも

 

 

>運動器の障害や、衰え(関節可動域の制限やサルコペニア等の筋力低下など加齢や生活習慣が原因といわれる)

 

 

・・・とありますが、いまいちハッキリしません。

 

 

 

「運動器が何故おとろえるのか」、「どんな生活習慣をした場合ロコモになるのか」といった、一番知りたいことが全く説明されていないのです。それが分からなければ、気をつけようがありません。

 

 

さらに言わせてもらえば、若い女性に増えている原因もこれでは説明できません。

 

 

 

なったらやっかいだし、原因は分からないし、増えているし、・・・では、心配になります。

 

 

しかし、このように「ロコモティブ・シンドローム」についていくら調べても、根本的な原因はでてこないのです。

 

 

一応、「症候群(シンドローム)」というのは、「原因がわからない症状」に対してつけられる用語だから、その名前がついている「ロコモ」の根本的な原因が分からないのは仕方のない事なのかもしれません。

 

 

これ以上は普通に探しても見つからないので、別の視点から原因を探そうと思いました。

 

 

そこで、私が着目したのは「メタボリック・シンドローム」との共通点です。

 

 

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「ロコモティブ・シンドローム」と「メタボリック・シンドローム」の共通点

 

 

「メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)」とは、「内臓脂肪型の肥満」に加えて、「高血糖」、「高血圧」、「脂質異常症」のうち2つ以上の症状がでている状態のことをいいます。

 

 

なので、運動器機能不全の「ロコモティブシンドローム」とは全く違う症状ですね。

 

 

 

確かに「症状」というくくりで捕らえれば、2つは別の症状です。

 

 

しかし、「社会的な背景」を比べると、この2つはとても良く似ているのです。

 

 

 

「ロコモティブ・シンドローム」に限らず、医療の問題というのは、「医学」「栄養学」の視点だけで見ていたのでは、真相は見えてきません。

 

 

なので、「メタボ」と「ロコモ」の概念が登場した背景を考えます。

 

 

 

「ロコモ」は、2007年に「日本整形外科学会」が言い出したものです。

 

 

それに対し「メタボ」は、2004年に以下が合同で公表しました。

 

 

 

  • 日本肥満学会

 

  • 日本動脈硬化学会

 

  • 日本糖尿病学会

 

  • 日本高血圧学会

 

  • 日本血栓止血学会

 

  • 日本循環器学会

 

  • 日本内科学会

 

  • 日本腎臓学会

 

 

「メタボ」は病院、テレビ、サプリメーカー、雑誌・・・等、いたるところで大々的に宣伝されたおかげで、もはや知らない人はいない程常識化しました。「メタボ」にならないように、生活習慣に気をつけている人も多いと思います。

 

 

一見、国民の健康の為を思っているかのようにスタートした呼びかけでしたが、蓋を開けてみるととんでもないインチキでした。

 

 

診断基準が厳しすぎて、ほとんどの人が「メタボリック・シンドローム」に該当してしまうのです。これによって、本来健康な人まで「メタボ」というレッテルを貼られてしまうようになったのです。

 

 

厳しくした理由は、そうすることで、病人(見込み客)を増やせるからです。健康な人からするとたまったもんじゃありません。

 

 

2008年の読売新聞で、「メタボリック・シンドローム」の基準を作成した医師達が、製薬会社から寄付金を受け取っていたことが報じられているので、ピンとくる方もいらっしゃると思います。

 

 

子飼いの専門家を使って、基準値を厳しくすることのメリットは、たくさんあります。

 

 

『メタボリックシンドローム対策市場規模は1兆6000億円 - 富士経済調べ』より引用

 

 

富士経済の調査によると、メタボリックシンドローム対策市場の2007年における規模は対前年比14.1%増の1兆4,000億円であり、2008年には同18.7%増の1兆6,613億円に拡大する見込みだ。

 

なお、同市場には食品や外食・中食商品、一般用医薬品に加え、衣類/機器類/ソフト/ネットサービス/フィットネスクラブなどの商品・サービスを含む。

 

 

基準値を捏造する専門家、そしてそれをコントロールする製薬会社が叩かれますが、彼らだけが儲かっているわけではないのです。

 

 

「寄付金を貰っていた」というニュースを読んで、

 

 

「寄付金を受け取っていた医師は悪い奴だ」

 

 

「製薬会社はとんでもない」

 

 

・・・と思った人は多いはずです。

 

 

 

でも、彼らを否定しても、もし、自分の勤める会社が「メタボ」を利用して商売をしていた場合は、改善しないわけでしょう。

 

 

健康関連とは全く関係ない職業についている人達も、ここで一旦「インチキだった」と納得しても、実際に「メタボ」を指摘されたら不安になるわけでしょう。

 

 

 

お金のやり取りをして、不正な基準値を作った張本人も悪いですが、問題は、このような嘘がバレたのにも関わらず、一向に社会が変わらないことです。

 

 

医療問題でバッシングを受けるのはいつも決まって、製薬会社と子飼いの専門家です。彼らを叩けば膿が出るかというとそうではありません。

 

 

「メタボリック・シンドローム」のシステムの発明に関わった人達が叩かれても、システム自体が存続しているということは、叩かれた人達は、所詮に過ぎないということです。

 

 

彼らを隠れ蓑にして、このシステムを維持したい人達がいるということです。

 

 

一度ついた嘘は頑ななまでにつき通す

 

 

 

・・・そして、それが繰り返され、常識化してしまえば、ほとんどの人は「これが本当なんだろう」と思ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

私は、「メタボリック・シンドローム」の実態を知っていたので、「なんちゃらシンドローム」と名がつくものは、基本、疑ってかかるようにしています。

 

 

そこで、引っ掛かったのが、「ロコモティブ・シンドローム」なのです。

 

 

 

私はロコモが若い女性に増えているというニュースを読むまでは「ロコモ」のことは知りませんでしたが、記事を読むにつれ、健康な人を病人に仕立て上げた「メタボ」と同じ流れになるのではと感じました。

 

 

その理由を説明します。

 

 

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これでもかと煽ってくる「ロコモティブ・シンドローム」

 

 

「メタボ」はこれまで相当煽られてきたので、私があえて説明するまでもありません。

 

 

ここで注目してほしいのは、同じように「ロコモ」も危険性を煽っていることです。

 

 

『公益社団法人 日本整形外科学会 もっと知ろう!「ロコモティブ・シンドローム」』より引用

 

 

実は、全体の約2割は運動器の障害が原因であることがわかっています。

 

 

さらに男女別に見ると、男性は脳卒中が4割を超えて圧倒的に多いのですが、一方、全要介護者の約7割を占める女性の場合は3割近くが運動器疾患によるものです。

 

 

脳卒中を予防するために重要なことは、高血圧、高コレステロール血症に気をつけること、すなわちメタボリックシンドローム予防ということになります。 一方、女性にとってはロコモ予防が重要ということになります。

 

 

介護予防のためには、「男性はメタボに気をつけて、女性はロコモに気をつけよう」というわけです。

 

 

ところで、現在ロコモの人口は予備軍も含めて4700万人と言われています。これは、東京大学22世紀医療センターの吉村典子准教授よる和歌山県における調査結果*9によるもので、2000人のレントゲン検査、骨密度検査からの推計値です。

 

 

(中略)

 

 

ずっと「自分の足で歩ける!」ことが、ロコモ予防の目標です。
特に女性の方、「女性はロコモに気をつけよう!」ですよ。

 

 

 

男性はメタボ、女性はロコモに気をつけろと言っています。男性も女性も、どちらも取りこぼさない念の入れようです。女性に対しては2回も注意を促してくれています。

 

 

それにしても、4700万人とはおいしい市場ですね。

 

 

これだけではありません。もっと、もっと、煽っています。

 

 

 

『6割が「ロコモ」該当 大磯町が2年間の健診まとめ』より引用

 

 

歩行能力などを診断する「ロコモ健診」を足掛かりに健康寿命の延伸を目指す大磯町で、2年間にわたる先駆的な取り組みの結果がまとまった。

 

 

受診者約800人のうち、6割ほどが骨や関節などが衰える「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)に該当。

 

 

体操の継続で改善することも判明し、町などは介護予防に向けた運動機能向上の必要性を訴えている。

 

 

(中略)

 

 

介護予防の観点からロコモに着目した町は15年、東海大や医療機器メーカー「アルケア」と協力し、特定健康診査(集団健診)に歩行能力や下肢筋力などを測定するロコモ健診を導入。ロコモ判明者には体操教室への参加も促し、改善を図ってきた。

 

 

町によると、集団健診の受診者は2年間で2695人(重複あり)。ロコモ健診を初めて受けたのは798人(平均年齢65・8歳、重複なし)で、このうち約6割がロコモに該当した。メタボリック症候群の2割を大幅に上回る値だった。

 

 

ご他聞に漏れず大学や医療機器メーカーがからんでいます。

 

 

しかも、「ロコモ」の該当者は「メタボ」より多いとのことです。

 

 

で、調べてみると、あれこれと理由をつけて、様々な世代に向けて危険を煽っています。

 

 

 

例えば、以下は30代に向けてです。

 

 

『PRESIDENT Online 健康寿命考 30代女性、約50%が不安を感じるロコモとは?』より引用

 

昨年実施された20代から70代以上の男女計5019名を対象にした意識調査(ロコモチャレンジ!推進協議会実施/2014年度ロコモティブシンドローム生活者意識全国調査)で、全体の約半数がロコモに「該当する」および「不安をかなり/やや感じる」と回答。

 

 

男性よりも女性のほうが不安度が高く、30代女性ですでに約半数の47.1%、40代、50代の女性は2人に1人が不安を強く感じているという結果が出ています。

 

 

 

続いて40代に向けてです。

 

『日経トレンディネット メタボより怖いのは「ロコモ」!? 40代からの対策で“大きな差”』より引用

 

 

40代男女の5人に4人が“ロコモ予備群”!?

 

 

「要介護」「要支援」という言葉を聞いても、働き盛り世代にはまだまだ遠い先の話に思え、ピンと来ないかもしれない。

 

 

しかし文科省による新体力テスト調査の結果(平成21年度)では、男女ともに40代後半から体力が低下することが判明。“ロコモ予防”は40代からの対策が必要であることが明らかになった。

 

 

現在、ロコモは予備群を含めると約4700万人といわれるが、40歳以上の男女の5人に4人が“ロコモ及び予備群”と推定されているのだ。

 

 

続いて50代です。

 

 

『SBS イブニングeye 1月16日放送「50代の7割がロコモ及び予備軍 新・国民病 ロコモとは?」』より引用

 

 

『ロコモ』 耳慣れない言葉ですが、可愛らしいネーミングとは裏腹に、恐ろしい国民病のことを言います。

 

 

運動器、つまり骨や筋肉、関節が衰えて、これをほおっておくと寝たきりになってしまう、またはそのリスクが高い状態のことを言います。

 

 

50歳以上のおよそ7割がこのロコモ予備軍と言われているほど…他人事ではありません!!!

 

 

 

 

さらに、大人だけでなく子供も該当するそうです。

 

『子供に増える「ロコモ症候群」の症状 原因となる運動不足に注意を』より引用

 

 

 

子どもの「ロコモ症候群」増加。対策は?

 

ロコモ症候群は、高齢者だけの症状ではない

 

 

突然ですが、あなたの子どもはちゃんとしゃがめますか?また、フラつかずに片足立ちができますか?「そんなこと、気にしたことがない」という場合は、子どもができるかどうか試してみてください。

 

 

実は今、子どもたちの体に「異変」が起きているのです。

 

 

特に基本動作である「(1)片脚立ち左右5秒間ずつ」「(2)肩を180度挙上」「(3)しゃがみ込み」「(4)体前屈」についてチェックしてみましょう。

 

 

(1)ではバランス、(2)~(4)では身体のかたさを調べることがでいます。

 

 

このうち1つでもできないと、何らかの運動器機能不全を有していることになり、運動器機能調整力不足の状態にあるといえます。

 

 

こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い「ロコモティブシンドローム(ロコモ症候群/運動器症候群)」になるリスクが高くなると専門家も危機感を募らせているのです。

 

 

 

子供の「ロコモ」については、ウィキペディアにも以下のような事が書かれています。

 

 

『wikipedia ロコモティブ症候群』より引用

 

 

若年者のロコモティブ症候群

 

 

埼玉県医師会(文部科学省からの委託)による検診調査では、幼稚園児から中学生にも、すでに運動器にロコモティブ症候群の兆候が見られる例があったという。

 

 

この少年少女のロコモティブ症候群の原因の傾向について、「運動量・運動経験が少ない子」もしくは「運動量は多いが、単一運動・1種目しか運動していない子」の2パターン、

 

 

さらに食事による栄養摂取面を要因とする指摘がある(2016年)。

 

 

ここまでくると、笑ってしまいます。

 

 

該当する世代を書き出してみます。

 

 

 

  • 運動量・運動経験が少ない子

 

  • 運動量は多いが、単一運動・1種目しか運動していない子

 

  • 若い女性

 

  • 30代

 

  • 40代

 

  • 50代

 

 

 

なんだかんだ理由をつけて、結局、全ての人が該当するようになっています。

 

あからさまに「全員が当てはまります」と言えば胡散臭いですが、こうして個別にターゲットを絞って発信することで、「全員、ロコモじゃん!!」と突っ込まれにくくなりますし、情報を受け取った側も「俺(私)のことかも」と思いやすくなります。

 

 

 

俯瞰で見たら全員が該当するようになっているのですが...。

 

 

 

ロコモティブシンドロームのチェック項目

 

 

日本整形外科学会が公表している、ロコモティブシンドロームの「自己チェック項目」というのが全部でつあります。

 

 

このうち1つでも当てはまると「ロコモティブシンドロームの可能性がある」と言われています。

 

 

試しに当てはまるかどうか確認してみて下さい。

 

 

『ロコモチャレンジ! 日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト ロコチェック』より引用

 

 

1、片脚立ちで靴下がはけない

 

2、家の中でつまずいたり、滑ったりする

 

3、階段を上るのに手すりが必要である

 

4、家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

 

5、2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳2本程度)

 

6、15分くらい続けて歩くことができない

 

7、横断歩道を青信号で渡り切れない

 

 

 

どうですか?

 

 

該当しない、あぁ良かった・・・と思われた人、

 

 

 

それでも、こんな意見があるので油断なりません。

 

 

 

『日経トレンディネット メタボより怖いのは「ロコモ」!? 40代からの対策で“大きな差”』より引用

 

 

この自己チェック項目にあてはまらなかったとしても、安心はできない。

 

 

このチェック項目は「今現在すでに運動器がかなり衰えている人」がターゲット。

 

 

これは、これまでのロコモ対策は「要介護の一歩手前の人が寝たきりにならずに自立していくために何をするべきか」が狙いだったためだ。

 

 

しかしこれからはその前の世代、今まさに働き盛りの人にロコモ予備軍にならないことが重要という考えが広がっている。

 

 

そのために日本整形外科学会では、健康な人が「ロコモ予備軍かどうか」をチェックできるガイドラインを作成しようとしているとのことだ。

 

 

こうやって、どんどん基準を厳しくしていって、「本来は該当しなかった人」まで病人にしてしまうのです。

 

 

私が「メタボと同じだ」と言った意味が分かっていただけたかと思います。あまりにバカらしくて、心配する気も失せますね。

 

 

ただ、実際に若者の運動機能が低下しているのは事実です。

 

 

だから、安心はできません。

 

 

次は現代人の運動機能低下の原因について考えてみます。

 

 

若者や子供がロコモティブシンドロームになる原因は、ただの運動不足ではない

 

 

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