とにかく気分が沈む、理由はないけどイライラする、寝られない、・・・等の症状はありませんか?
意外と知られていませんが、脳が問題なく働く為には鉄が必要です。
なので、鉄が不足することで、鬱や、睡眠障害等に発展する事があるのです(こちらは前半に話します)。
それだけではなく、母親が鉄不足だと「生まれてくる子供の脳」に影響します。なんと、発達障害とも無関係ではないそうです(こちらは後半に話します)。
「原因は必ず鉄不足」というわけではありませんが、可能性の一つとして知っておくと、疑わしい症状が出た時に対処できますよね。
今回は、鉄が脳にどんな影響を与えているのか、また、不足することでどういう弊害が起きるのかをお話したいと思います。
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脳の仕組み
栄養についてお話する前に、まず簡単に「脳の仕組み」についてご説明します。
人間の脳は、膨大な数の神経細胞からできています。(数は人によって言う事がバラバラです)
「神経細胞」は、情報処理と情報伝達の機能がある特殊な細胞です。
「神経細胞」は、英語だと「ニューロン」と言います。図で書くと、こんな感じです。
核の周りにある放射線状に広がった突起が入力部分で、この突起を「樹状突起 じゅじょうとっき」と言います。
で、反対の長く伸びた軸の先端にある方が出力部分です。
この細胞がいくつも続いて、情報を伝達しています。
「隣の神経細胞」からの信号を、「入力」部分から受け取ります。そして、出力部分から「隣の神経細胞」に信号を送るようになっています。
情報の流れは、「樹状突起」→「軸索」→「軸索の末端」→「隣の神経細胞」という方向になります。
で、「神経細胞」と「神経細胞」の連結部分の構造を「シナプス」と言います。ちょと膨らんでいます。
見てもらったらわかるように、「神経細胞」と「隣の神経細胞」の連結部分(シナプス)は、繋がっていません。わずかな隙間があります。
この隙間を「シナプス間隙(かんげき)」と言います。
隙間があって繋がっていないということは、電気信号が「樹状突起」→「軸索」→「軸索の末端」→と来ても、その隙間を飛び越えて、次の「神経細胞」に行くことができません。
では、どうやって電気信号を「隣の神経細胞」に伝えるのかと言うと、
「電気信号」を、「化学物質の信号」に変換して、「隣の神経細胞」に情報を伝達するのです。
シナプスの部分を拡大します。
シナプスには神経伝達物質の貯蔵庫があります。その貯蔵庫を「シナプス小胞(しょうほう)」と言います。
その中には「神経伝達物質」という化学物質が蓄積されています。
電気信号が伝わってくると、「神経伝達物質」が「シナプス間隙」に分泌されます。
前の神経細胞から分泌された「神経伝達物質」が、隣の神経細胞の受容体に結合することによって、電気信号が生じて情報が伝達される仕組みになっています。
信号のバケツリレーみたいなもんです。
「神経細胞」と「神経細胞」が繋がっていなくても、「神経伝達物質」が分泌されるお陰で、脳内の情報がスムーズに伝えられるわけです。
もし「神経伝達物質」がなかったら、電気信号が「隣の神経細胞」に伝わらないので、非常に困ったことになります。
では「神経伝達物質」について、もう少し詳しく説明します。
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神経伝達物質とは
「神経細胞」と「神経細胞」が情報をやりとりする為に分泌される化学物質を、「神経伝達物質」と言います。
「神経伝達物質」の原料はタンパク質ですが、その合成にはビタミンやミネラルが関わっています。これらが足りないと合成がストップしてしまいます。
「神経伝達物質」および「神経修飾物質」は、現在までに数十種類が発見されているそうですが、大きく分類すると、3つに分けられるそうです。
神経伝達物質は大きく分類すると以下の3つになる。
1. アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)
2. ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)
3. モノアミン類(ノルアドレナリン、ドパミン、セロトニン)とアセチルコリン
その他一酸化窒素、一酸化炭素などの気体分子も神経伝達物質様の作用を示す。
この中で、注目して欲しいのが「ノルアドレナリン」と、「セロトニン」です。働きは以下の通りです。
ノルアドレナリン
やる気、意欲を高める、記憶を高める、神経を緊張・興奮させる、ストレスに対する作用
セロトニン
精神の安定、生体リズム、睡眠、体温調節に関与する
「うつ病」の人は、これらの神経伝達物質が減少しているそうです。
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神経伝達物質と鬱病
「ノルアドレナリン」と「セロトニン」が不足すると、以下のようになります。
ノルアドレナリンが不足すると
「ノルアドレナリン」は、興奮物質です。なので不足すると、意欲の低下や、気分が落ち込んだりします。
セロトニンが不足すると
「セロトニン」は、精神の安定に関わる物質です。なので不足すると、気分が落ち込んだりします。また、「セロトニン」には「ノルアドレナリン」などの暴走を抑制する働きがありますので、不足すれば興奮物質を抑制出来なくなります。イライラしたり、落ち着きがなくなったりします。
先ほど、「神経伝達物質がないと情報がスムーズに伝わらない」というお話をしましたが、うつ病の人はこの状態ですので、意欲が低下します。
さらに、「セロトニン」が不足すると、別の問題もでてきます。
神経伝達物質と睡眠
「セロトニン」は、精神の安定や、興奮物質を抑えるだけでなく、睡眠にも関わってきます。
「セラトニン」は、睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の材料だからです。
従って、「セロトニン」が減少すれば、当然「メラトニン」も減少します。「メラトニン」が不足すれば、睡眠の質が下がったり、眠れなくなったりと、睡眠障害が起きます。
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鉄と脳
楽しい気分になったり、やる気を起こしたり、適切に睡眠がとれたりするのは、「神経伝達物質」が分泌され、信号を送れるからです。スムーズに信号を送るには「神経伝達物質」が不可欠です。
ここが大事なところなのですが、この「神経伝達物質」が上手く造られるためには鉄が必要です。
なので、鉄不足になると「神経伝達物質」の不足を招きます。
こうなると、「神経細胞」から「神経細胞」への信号が上手く送れません。その結果、意欲や集中力の低下、イライラしやすい等の症状がでます。さらに、そのまま鉄不足を放置すると、うつ病に発展するケースもあるのです。
ちなみに、「産後のうつ」も鉄不足が原因です。妊娠出産には、子供に鉄をあげる為、貯蔵鉄(フェリチン)が50失われます。鉄が足りている人ならいいですが、元々少ない人が妊娠出産をすると、鉄が枯渇します。
そして、ほとんど多くの日本人女性は深刻な鉄不足です。
それだけではありません。「鉄不足」は子供の脳にも影響を与えます。
実は「発達障害」は、母親の「鉄不足」が関係しているそうなのです。
「発達障害」がどんなものか分からない方もいると思うので、次は、私の体験を話します。
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鉄不足と発達障害
私の祖母は発達障害の一つである「アスペルガー症候群」の疑いがあります。しかも、「アスペルガー症候群」だけじゃなく「ADHD(注意欠如、多動性障害)」の特徴まであります。
それを側で見てきて、「子供(胎児)の時の栄養状態が、その後の人生を左右する」と感じています。
コミュニケーションが上手くいかないので、普通であれば起きないようなトラブルが起きます。今は「アスペルガー症候群」と「ADHD」のせいでそうなる事が分かったのでマシですが、もし障害を知らなければ、ただの「我が侭」に見えます。
それまでは、母親と上手くいかず何度も嫁姑のケンカに巻き込まれました。そのやり取りを傍から見て「一見普通だけど、なんか普通じゃない」とは思っていたのですが、原因がわかりませんでした。
障害に私が気付いたのは5年前です。これが原因で「しなくてもいい喧嘩」が積み重なり、あと少しでどちらかが家を出るというところでした。
一応、「疑いがある」と書きましたが、私からみるとほぼ確定です。本人が認めようとしないし調べる気がないので、病院で正式に病名をもらったわけではありませんが、症状が「アスペルガー症候群」と「ADHD」、両方当てはまります。嫁姑戦争の原因は正にこれでした。
一番の問題は、コミュニケーションが上手くとれないことです。コミュニケーションが出来てない上で、その時々の問題が重なるので、小さい事でも話が複雑難解になります。
祖母は、会話の言葉通りにしか意味を受け止められないので、「説明しなくてもわかるでしょ」という一般の感覚が全く通用しません。
以前はそんな脳の障害が存在するなんて知りませんでしたから、家族も普通の人と同じように会話をしていました。「そんな事もわからないのか」と言う事もたびたびありました。
母親は、普通の人には通じる会話が祖母には通じない事に苛立つし、祖母は祖母で馬鹿にされたように受け止めるわけです。
そして、思いつきで行動し、家族全体に関わる大きい事でも、家族に相談しないで実行していたので、それによってもトラブルになりました。
正直言って、この障害を知るまでは「コミュニケーションが出来ないのは祖母の努力不足」だと思っていました。でも、脳の障害だから、本人の責任じゃないんですね。
最初は、障害だし原因もわからないから、誰にも責任はないと思っていました。
しかし最近、母親の栄養状態によって、生まれてくる子供の脳に影響がある事を知りました。
「アスペルガー症候群」はどうかわかりませんが、少なくとも「ADHD」は関係があるみたいです。
ということは、曾祖母の妊娠前、妊娠中の栄養状態が悪かったせいで、祖母が「ADSD」になったという可能性もあるわけです。
しかし、当時は食べる物も今の様に豊かではないですし、なにより、「栄養の知識」なんて当時の人にありません。「昔は添加物等はなかったから、健康的な食事をしていた」と想像しがちです。しかし、当時の日本人の寿命を見てもわかるように、実は昔の日本人は、タンパク質・脂質不足で、栄養状態が悪かったのです。それによる感染症も多かったのです。
健康には昔ながらの和食が良い?実は栄養状態が悪かった昭和の子供達
知識がなければ防ぐことも出来ませんし、食べ物が豊富でなければ食材の選択もできません。
そういう状況なので、昔の人が栄養不足になるのはしょうがないかなと思います。しかし現代の人は違います。情報も得られるし、食べ物だってある程度は選ぶ事ができます。
私は「耳障りの良い事」を言うのは好きではありませんので、本音を言わせていただくと、私は体が弱かったので様々な面において不便でしたが、脳に影響がないだけまだマシです。
私は子供の頃から祖母を見てきて思うのですが、「アスペルガー症候群」、「ADHD」の人は、普通の人と混じって生活すると苦労すると思います。無人島で生活すれば問題ないかもしれませんが、人と関わるとコミュニケーションの問題が必ずついて回ります。
今でも振り回されて疲れることもありますが、その度に自分がアスペルガー症候群じゃなくてよかったと思います。
私は祖母の症状を知っていますので、もしこれから先「アスペルガー症候群」の特徴がありそうな人から失礼な事を言われても、「この人に悪気はないな」とか思いますし、別に驚きません。しかし、この症状を知らない人は、間違いなく「常識がない」とか言って非難すると思います。
私は祖母が苦労している様子や、家族が揉める経験を何度もしているだけに、これから生まれてくる子供がこの障害にならないように、気をつけられる事は気をつけた方が良いと思っています。もし食べ物でこの障害が回避できるのなら安いものです。
でないと、生まれた子が苦労します。
祖母は、「いつも私が悪者になる」とか、「いつも自分が言い負かされてきた」と言っています。
本人の発言からも、「生きることに不自由を感じている」ということが感じ取れます。一番の問題は何故そうなるのか、本人には理解できていない事です。解決に向かって進まないから、何度も同じ事を繰り返すわけです。
本人は「アスペルガー症候群」、「ADHD」であるかどうか検査しようとも認めようともしませんが、どんなに真実から目を背けても、実際に起こる不自由さが消えることはありません。それが80年以上続くことを考えたら、キツいです。
私を可愛がってくれる祖母ですので、これから先、つまらない事で揉めないように、両親にもそのことを話したのですが、なかなか頭を切り替えてくれず困っています。
曖昧な言い方はするなとか、
一度にたくさんのことを言うなとか、
注意しても、普通の感覚で会話をするから、また噛み合わなくて揉める。
要するに、私が言っている事なんて信じていないわけです。祖母が病院で調べない事もあって、祖母が「アスペルガー症候群」と「ADHD」の特長がある事を認めない。本人も周囲も。だから気をつけない。
相変わらず、意思の疎通が出来ない、話しが噛み合わないコミュニケーションばかりするわけです。これが専門機関で調べてもらってきちんと診断されたら、気をつけるかもしれませんが。
パターンがわかったら行動が読めるので、トラブルを回避できるのですが、祖母も周囲の人もそれを認めないから、同じことを何度も何度も繰り返すわけです。
今みたいに、この障害が認知されて、周りに理解があり、本人も周りと上手くやれるようにお互いが調整すれば良いですが、それがないと厳しいでしょう。というかキツいです。間に立つ者は大変です。
よく「アスペルガー症候群の人は天才の人が多い」とか言いますが、あんな言葉は気休めです。例え天才でも周囲と揉めてばかりだとしんどいと思います。それに、周囲から求められるような「特別な才能」があれば、少々の落ち度はチャラにしてもらえるかもしれませんが、みんながみんなそこまでの天才じゃないと思います。
「昔の人は偉い」というのと変わらないです。
昔の人だって「偉い人」は偉いですが、「普通の人」は普通なのです。それと同じで「アスペルガー症候群」の人でも天才もいれば普通の人もいるのです。
母親の栄養状態で発達障害になるのだとしたら、誰が発達障害になっても不思議ではありません。自分がたまたまそうならなかっただけなので、人事とは思えません。
アスペルガー症候群同士だったら、おそらくお互いに腹芸は要求しないので、問題ないと思いますが、「アスペルガー症候群の人」と「普通の人」の組み合わせになると、色々とトラブルになります。普通の人は腹芸を要求してきますので。本人も苦労しますが、その周囲の人も苦労します。
一歩間違えたら家族が離れて暮らすということにもなりかねません。うちも本当にヤバかったですから。
人間にとって「脳の健康状態」は、極めて重要だと思います。
次は「鉄不足」が発達障害に繋がる理由についてお話します。
発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とはへ続く
鉄不足の女性が子供を生むと、子供の体にも問題が生じます。「不正咬合」、「鼻詰まり」等・・・一見、栄養とは無関係に思える疾患も、実は「鉄不足」が原因だったりします。
子供の歯並びが悪くなる真の原因。骨格的な不正咬合の予防は母親にかかっている
骨格が原因の鼻詰まりは子供の時の成長で決まる。口呼吸が招く脳への悪影響
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初めまして。アスペルガー症候群当事者です。
アスペルガーの改善に糖質制限が良いという話を聞き、こちらのサイトにたどり着きました。色々勉強させて頂いております。
発達障害に母体の栄養状態が関係しているとは驚きでした(しかし母を責めることになるので本人には伏せておきます)。
ところで、ご相談です。
アリヤさんは徹底して糖質を制限されていますが、このような食生活をしていて家族の方に叱られませんか?
糖質制限を始めたところ家人より「偏った食事をするな! バランスの良い食事をしろ!」と激しく叱責され、大げんかになりました。
どの様に周囲と折り合いをつけられたのか、ご教示頂ければ幸いです。
弓月さん、始めまして。
>アスペルガーの改善に糖質制限が良いという話を聞き、こちらのサイトにたどり着きました。
発達障害に母体の栄養状態が関係しているとは驚きでした(しかし母を責めることになるので本人には伏せておきます)。
昔は情報が無かったので仕方がないです。私も祖母の母親を責めることはできません。
でも、このような情報を広がれば、発達障害になる人を減らせるでしょう。栄養療法で改善したという体験が多く出れば、それだけ、関心も高くなると思います。
周囲の人間と揉めるのは糖質制限あるあるです。そういう話はメールでよくいただきます。
私は昔から流されないタイプなので、自分の意見が人とぶつかることが多いです。
医療ネタだけでなく、歴史、宗教とか結構バトルになります。
その度に、相手の主張のおかしいところを指摘したり、自分の意見の元になった根拠を提示しながら説得をしてきました。
そんな性格を知っているので、糖質制限を始めた時、周囲から「あぁ、またなんか変なことを始めたな...」と思われたと思います。
悪気なく糖質を勧められる事はありましたが、私が個人的に食事法をする事に関しては、ほとんど否定してきませんでした。外食をする時も私が食べられそうな店を考えてくれる人が多いです。
こいつとやりあうとめんどくさい事になる...からでしょう。
言われても、やんわりと「この前、テレビで糖質は脳に必要だと言っていたよ」とか、言うくらいです。
最近はブログのコメントの質問に返したりする事で、昔よりは説明が上手くなったと思います。以前に比べて相手に理解させることも出来るようになりました。
あと、結果ですね。
最初は、バランスが悪い食事は良くないんじゃないかとか、病気になるとか言われていましたが、3年やっていると、体が目に見えて変わってきます。
食が細い、顔色が悪い、体が冷たい、体力がない、すぐ寝込む、痩せすぎ...だった私の状態が変わっている事は否定できない事実です。
昔から体質をそばでみていて知っていますから、変化に気付きます。
しかも、身内の集まり等で、しばらく合っていない人と合ったりすると、その人からビックリされます。必ず健康の秘訣を聞かれます。
その反応をそばで見ていたら、真実を認めざるを得ません。
理屈と論より証拠です。
もし、私が今から糖質制限を始めて周囲から「偏った食事をするな! バランスの良い食事をしろ!」と言われたら、何故偏った食事がダメなのか、バランスの良い食事が何故良いのか、立証するように詰め寄ります。
もちろん、相手が返してきそうな反応に対して、予測を立てて、それに反論する答えや、資料も準備します。
ただ、議論が嫌いな人が多いので、これをやると、かなり嫌な奴だと思われます。
しかし、これは私個人が糖質制限をする場合の闘い方で、まだ楽です。
難しいのは、家族が病気になった時、栄養療法を勧める場合です。これはケンカになったら終わりです。
こちらの方が難しく、説得は難しいので、社会を変えるしかないと思っています。
周囲の妨害がどの程度かにもよるのですが、体を治す事が目的なら、まず自分一人が実践する事ぐらい認めるように説得するしかないです。
子どもで食べさせてもらっている立場だったら厳しいですが、大人なら交渉できます。
ずっと、というと心配されるので、半年~1年くらいと期限を切るのもいいでしょう。
そのくらい続ければ、色んなところが変化するはずなので、結果をみせることもできます。結果がよければ、期限を過ぎて実践しても文句を言われないはずです。
あと、栄養療法は世間一般の常識と反するものが多いので、実践していると、似たような事は何度でも起こります。
1回や2回のバトルでへこたれない事です。
なるほど…。そこまで徹底的に議論されてきたのですね。
当方、先にも書きましたとおりアスペルガー症候群当事者です。コミュニケーション能力の不足もあるでしょうが、野菜と主食が大好きで動物性食品が苦手な家人とは、あわや別居かというほどの大ゲンカでした。
発達障害の改善に糖質制限を用いるというのは一般常識化しつつありますので、何とか頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
別居レベルの大ゲンカは大変ですね。
作るのが面倒くさいのか、お金がかかるからなのか、なんとなく嫌なのか...何に対して怒っているのかによって対処法も変わってきます。
冷静になった時に、糖質制限の何が不満なのか聞いてみて、不満に思っているところを工夫してみるしかないです。
コミュニケーションが苦手ということなので、それに関する書籍や記事のコピー等を渡すというのはどうでしょう?
私もコピーしてまとめたものを透明のクリアファイルにいれてトイレに置いていたりします。
「野菜は不要」というのが信じられない、そんな生活をすると身体を壊す、むしろ野菜中心の健康的な生活をしろ、という事でした。家人はおせち料理をトップとした和食が最もバランスのいい食事であると信じているタイプです。
だから僕がアスペルガー故のこだわりで変な情報に引っかかって固執してると思われたのでしょう。ネット、書籍よりもテレビを信じる傾向にあるせいかと思います(こちらのブログも読ませたけど、デタラメと断じていました)。
発達障害に糖質制限を勧める人は増えていますので、資料を集めてゆっくり話していきたいと思います。
https://www.miharataka.com/tabeteutunuke/
弓月さん
なるほど、物理的な問題ではなく、感情的な問題で受け入れられないのですね。
>だから僕がアスペルガー故のこだわりで変な情報に引っかかって固執してると思われたのでしょう。
そういう捕らえられ方をされたらつらいですね。
弓月さんはこうして文章でやりとりをする限り、状況を冷静に分析されていますし、一般の方よりも達観していると感じます。
コミュニケーションが得意でないとのことですが、テレビを信じる傾向にある人は糖質制限に対して否定する内容がほぼ同じなので、相手が言いそうなパターンをいくつか学習したら、論破できるようになると思います。
ただ、別居はまずいので、ここは北風ではなく太陽の姿勢で時間をかける方が安全ですね。
前途多難ですが、方向性は良いはずなので頑張って下さい。
アリヤさん、ご無沙汰しています。弓月です。あれから家人とは一進一退の攻防という感じです。
実は今朝テレビでこんな特集がありました。
http://www.tv-asahi.co.jp/m-show/contents/detail/0318/
家人はこれを見て鬼の首を取ったように勝ち誇り、バランスの良い食生活を讃え、断糖肉食を否定してきました。
僕の不十分な知識では、これを論破する術がありませんでした。アリヤさんならどう反論されますか?
お忙しいところ不躾にすみませんが、ご教示頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
弓月さん、あれからどうなったかな...と思っていました。でも頑張っておられるのですね。
紹介された記事は、自分の頭で考えない人を、曖昧な表現で誘導する典型的な説ですね。
「科学的」「研究」・・・といった、一見するともっともらしい言葉を使っていますが具体例がありません。
また、良いとされる食事内容ですが、単に「良い、良い」と言っているだけで何故良いのかという根拠が全くありません。
果物や野菜を摂取して具合が悪くなるケースは全く無視されています。
ちなみに、紹介された記事にあるような食品と大して違わない食事で私は体を壊しました。また、同じような方向性の食事を真面目に実践して体調不良になられた読者さんから、よくメールをいただきます。
イメージは健康的ですが、実践したらこうなります。これが現実です。
では何故、このような話がいまだに話題になるのかというと、医療も栄養も関係ありません。社会的な理由です。
科学的根拠などいくらでも歪めることができるので、目的にそった研究結果を出すことは現実に可能です。それは過去の記事でいくつも紹介しました。
しかし、ほとんどの人はそのような社会的な背景を含めて考えないので、「科学的」という単語を出されただけで思考停止になります。
この記事を読んで、真面目に人々を健康に導きたいと思って書かれている・・・と思うようではまだまだです。
それにかこつけて別の主張をしたいと見抜かなくてはいけません。
http://www.tv-asahi.co.jp/m-show/contents/detail/0318/
→なぜ、実体験が信憑性がないのかという具体的な理由は1つも記されていない。実体験を信じてもらったら嘘がばれるから、引き続き捏造論文、研究を信じてね。実体験を信じる奴はバカであるとイメージ工作が目的。
→「栄養とそれを摂取した時に体内で起こる化学反応」という理論的な思考をしてもらっては、多くの病気が治って困るから、なるべく栄養のことを考えないように食べ物全体で考えてね(つまり、本質ではなく、イメージやセットで考えてね)、そうすれば、深く考える人は減るし、セットで糖質を食べるので病気も維持できる。
>家人はこれを見て鬼の首を取ったように勝ち誇り、バランスの良い食生活を讃え、断糖肉食を否定してきました。
元となる根拠が弱いです。
また、どれだけ否定しようが、現実に起こることは変わりません。真実を知っているものは強いのです。
バランスの良い食生活をされているなら、断糖肉食をちゃんと勉強して1~3年くらい試してみれば効果が分かります。不健康ですから、かなり体が改善するはずです。
バランスの良い食生活を30年以上続けていた私だから言える事です。
ありがとうございました。やはりアリヤさんは実体験に根ざした信念をお持ちですね。
僕は脳はアスペルガーですが、体自体はかなり丈夫で、普通にしてても非常に元気です。糖の害悪も今のところ実感はしていません。なので逆にテレビやマスコミで声高にこんな主張をされると揺れてしまうんだなと思いました。
実際、僕のような人は多いと思いますよ。
私1人の体験だったら、ここまで強く主張できません。
しかし、こうしてブログを2年近く続けていると、私のような体質、食歴の方が私の記事に影響を受けて、同じような事をして、同じような変化の体験を報告されます。
遺伝的な弱点など、個人差はありますが、それでも体の構造は同じなんだなと改めて思います。
年齢性別関係なくです。ブログを始めてから、その数の多さに正直驚いています。
しかも、バランスの良い食事やベジタリアン、ローフードなど、世間一般的に健康的なイメージがある食事で体を壊し、何年も改善しなかった人の数が多いのです。
わざわざ検索して私の記事を読み、実践するくらいですから、みなさんそれまでも真面目に食と向き合われています。
>なので逆にテレビやマスコミで声高にこんな主張をされると揺れてしまうんだなと思いました。実際、僕のような人は多いと思いますよ。
私の周囲の人も同じです。私が何回も、何時間もかけて説得しても、メディアや大勢の人が反対の事を主張すると簡単に元に戻ってしまいます。
また、抗癌剤の危険性を知っている人が実際に癌になった時には、医者の言う事を聞く・・・という話を聞いたこともあります。
みんな弱いです。
それが分かっているから、誘導されないように呼びかけています。
アリヤさん、こんにちは。いつも大変わかりやすく、勉強になる記事をありがとうございます。
以前別の記事でコメントさせていただいたものです。糖質制限、ケトン食と睡眠との関係に関してお伺いしたく、今回投稿いたしました。
私は今、高蛋白・中脂質から高脂質・必要最低限蛋白の食事(古典的ケトン食4:1を意識しています)にシフト中です。前者の方法では全身倦怠感や不眠が改善されなかったからです。睡眠に関しては、因果関係は不明ですが、むしろ悪化しました。私は、この不調の成因に、夕食時の相対的高たんぱく(当時夕食のみの1日1食でした)→余剰アミノ酸からの糖新生亢進→高血糖→インスリン分泌→低血糖→血糖をあげようとアドレナリン、コルチゾールなどが分泌→交感神経系亢進→不眠→全身倦怠感という機序があるのではと推察しています。
脂質摂取量を増やせば、食後血糖が高たんぱく食時よりも更に低く安定させられ、以前アリヤさんが記事の中で紹介されていた新井圭輔先生が仮説として提唱されていた「脂質による糖新生の抑制」が働き、無駄なインスリンやカウンターホルモンの分泌がなくなると考えております。また、ケトン体それ自身の脳神経細胞を保護し落ち着かせる作用も睡眠によい影響をもたらすのではないかと思っています。
私の推察に関して、アリヤさんはいかが思われますでしょうか。
また、アリヤさんは、二回目の糖質制限でバター100gを毎日摂るようになって、睡眠には何か変化はありましたでしょうか?
ご教示何卒よろしくお願いいたします。
ゆうさん、こんにちは。
>私は、この不調の成因に、夕食時の相対的高たんぱく(当時夕食のみの1日1食でした)→余剰アミノ酸からの糖新生亢進→高血糖→インスリン分泌→低血糖→血糖をあげようとアドレナリン、コルチゾールなどが分泌→交感神経系亢進→不眠→全身倦怠感という機序があるのではと推察しています。
可能性はありますね。
夕食だけの1日1食で高タンパクも糖新生は起きやすいですが、不眠も糖新生が過剰になります。
糖質制限をしてビタミンを摂取していても、不眠だとしんどいです。
私も糖質制限を始める前から不眠症なのですが、寝ていないと、どんなに高栄養でも異変が起きます。
疲れるだるい...といった疲労は感じないのですが、肌が荒れます。あと頭が働きません。
すごく眠たくて、寝そうになるのですが、布団に入ると寝られないのです。
私も糖新生由来の血糖値は上がっていると思います。
だからなのか、ビタミンB50コンプレックスを飲み始めた時、より体が元気になりました。
>脂質摂取量を増やせば、食後血糖が高たんぱく食時よりも更に低く安定させられ、以前アリヤさんが記事の中で紹介されていた新井圭輔先生が仮説として提唱されていた「脂質による糖新生の抑制」が働き、無駄なインスリンやカウンターホルモンの分泌がなくなると考えております。
私はプロテインを飲むときはバターを食べるのですが、食べない時よりも、食べた時の方が体調が良いように感じています。
あと、気分が安らぐ効果があります。
私は元々糖質を食べても太らない体質です。検査をしていないのでなんともいえませんが、糖尿病予備軍だった可能性が高いです。
なので、糖新生が起こりやすい体質だと思います。そのため、高タンパクの時は脂質を組み合わせるようにしています。
>また、アリヤさんは、二回目の糖質制限でバター100gを毎日摂るようになって、睡眠には何か変化はありましたでしょうか?
不眠の解消方法は原因によって違います。
例えば、不眠の原因が栄養欠乏なら、栄養を整えれば改善します。
しかし、これが電磁波が原因で不眠なら、電磁波を遠ざけない限り改善しません。例えば、携帯電話を枕元に置いて寝る事が不眠の原因なら、それを遠ざける必要があります。ブルーライトが原因なら、寝る前に見ないようにする必要があります。
また、物理的な問題で不眠なら、障害を取り除かないと寝られません。足が痛い、腰が痛い...この痛みが持続して寝られない人は痛みを取り除かないと寝られません。
歯が痛いとか、まじで寝られないですよ。
根管治療体験①突然、顎の骨が痛くなったので歯医者へ行った
また、精神的な問題で不眠なら、問題そのものを改善しないと治りません。例えば、猛獣がたくさんいる夜のジャングルで野宿をする事になって、周囲に怯えて寝られない人の場合、いくら栄養を整えても、状況が変わらない限り寝られないと思います。
メガビタミン、メガプロテイン、脂質をたっぷり摂取して、ハイエナに囲まれたテントの中で熟睡...は、私はできないです。野犬でも無理かも。
また、栄養療法をしていたら、神経がず太くなって↑ができるようになるとも思えません。
私は毒出しがきた時から一時期バター100gを摂っていましたが、湿疹を早く治したくて、悪いものを出し切ることばかり考えていたので、睡眠に関してはあまり意識していませんでした。当時はブログを書いていなかったので、今程観察もしていません。
睡眠にはほぼ変化がなかったと思います。花粉症は来なかったですが。
どちらかというと、バターを始めてかじって寝た時、プロテインを始めて飲んだ時の方が良く寝られたと思います。
でもそれも一時的で、すぐ元の不眠症になりました。
ナイアシンも睡眠効果があるのですが、今の量では私には効果がありません。なので増量して効果を観察していきます。
私の不眠は精神的なものなので、栄養は全く関係ないと言っても過言ではありません。
アリヤさん、返信ありがとうございます。いつも的を射ていて親切なご意見には恐れ入ります。
不眠自体がストレスとなり糖新生を亢進させるというのは盲点でした。アリヤさん流石鋭い視点ですね。
私は、虚弱、胃弱、痩せの大食い、アレルギー体質、神経質、糖質摂取後に気絶に近い眠気を生じるなどの性質を持っており、血糖値や血中インスリン量が乱高下しやすく、私も潜在的糖尿病予備軍だったのだと思います。
また、痩せ型で筋肉量が少なく、アミノ酸の貯蔵容量が小さいため、一度に多量のタンパク質を摂取すると容易にキャパオーバーとなり行き場を失ったアミノ酸が一斉に糖新生回路になだれこんでいる気がします。更にストレスを感じやすく、それがまた交感神経系を亢進させて糖新生を加速させてしまっているように思います。
脂肪のようにアミノ酸を大量に備蓄する機能がヒトになく、体タンパクの25〜30%程度を失われた時点で窒素死を迎えること、アミノ酸からのATP産生効率が悪いこと、飢餓時にタンパク質が最後に燃焼されること、を考えると、アリヤさんが再三説明されているように、タンパク質はあくまで構成部品であり、エネルギー源としてあてにしてはならないし、そもそもエネルギー源にならないでちゃんと部品の材料として機能するために脂質を十分に摂取する必要があると強く感じました。
また、たしかに栄養改善のみではなく、環境調整、精神的ケアも併せて行っていく必要がありますね。情緒が安定すれば交感神経も落ち着き無駄な糖新生も減りますね。
ナイアシン、藤川先生も一押しされていますね。私はフラッシュを避けたくて、ナイアシンアミドを内服しています。ただ、これだけでは快眠とまではいかないですね。(アミド型、量の問題もあるのでしょうが)
昨夜バターを30gほどとったら、中途覚醒の頻度は減りました。あと、皮膚の調子がとてもよかったです。
ただ、脂質量を急に増やしたためか、下しやすいのと、吐き気がありました。あと、尿量がかなり増えました。リパーゼを含んだ消化酵素サプリは併用しているのですが、これがいわゆるケトフルと言われる初期反応なのかなと思っています。
アリヤさんは脂質摂取で下しやすくなる、尿量が増加、悪心等の変化はありませんでしたか?よろしければご経験をお聞かせください。
私は長年糖質過多、低たんぱく質、低脂質・・・だったのですが、脂質の量を増やしても問題は起きませんでした。
スーパー糖質制限を始めた時、バターだけは最初恐る恐る摂りました。
ちょうど冷蔵庫に買って間もないバター(確か3分の2くらい)があったので、これを10~20gから食べ始めました。
いまでこそバターを食べる事を普通に語っていますが、始めた当初は半信半疑でした。
でも、この量で、眼と脳がクリアになる感じがしたので、なんとなく良い物だという印象はありました。
それを食べ切って、次に買ったバターから50gにしました。
脂質やバターを食べすぎると、私の場合、ただ欲しくなくなります。なので、もう足りているんだなと判断します。