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特に変わった動きをしたわけでもないのに、関節から音が鳴る・・・ということはありませんか。
筋肉隆々の人が自分の力を誇示する為に鳴らすのとは違います。
普通に動かしただけでパキッと音が鳴るかどうか・・・です。
そうなる正確な原因を知っている人が意外にも少ないようなので、その理由を話そうと思います。
ここで対象にするのは、「何もしていないのに、理由もなく関節が鳴る」そして、「どれか特定の関節が鳴るのではなく、どこの関節でも鳴る」といったケースです。
つまり、心当たりはないけど、意味不明な音が様々な関節から鳴る場合に限ってのお話です。
怪我や病気などが原因で「特定の関節」だけが鳴る場合は該当しません。その場合は、病院に行って下さい。
ですが、ここでお話する知識は、どんな病気にも応用が効くのでお役に立てると思います。
ちなみに、この関節の不具合は、米が好きな日本人は誰がなってもおかしくないので、現在、関節に問題を抱えていない方も「自分には関係ない」と思わずに最後まで読んでいただければと思います。
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体験
私は17歳くらいから、些細な動きで関節から音が頻繁に鳴るようになりました。
異変に気付いても最初はなんとも思いませんでした。
しかし、体育の時間、準備運動で2人一組になってストレッチをした時に、相手が私の関節の音にビックリするわけです。
なんかマズいことをしたんじゃないかというような顔で
「えっ!?ごめん...」
と言うので、私はその度に「あ~、大丈夫、大丈夫、なんでもないよ!」と言っていました。
不思議な事に、同じストレッチをしても、私と身長が同じくらいの相手の関節はウンともスンとも言わないのです。
その違いを見て、「これは普通じゃないんだ」と思いました。
最初は軽く考えていましたが、こういう事が何度もあって、だんだんその原因不明の音が怖くなりました。
ただし、痛くないので、整形外科に行くとかはしていません。放置です。
それが30代前半まで続きました。
それが、2年前から徐々に改善して、今ではほとんど音がしなくなりました。完全ではありませんが、前のようなことはありません。
私は2015年から糖質量1日10g以下の糖質制限を始めました。
改善したのは、関節を劣化させる原因を断ったからです。
関節が鳴ったり、痛くなる原因は、色々あると思います。
しかし、特別なにも疾患がないのに、意味不明に音が鳴る場合は、私達が当たり前に食べている糖質が原因です。
おそらく、関節が糖化しています。
私自身この事実を知るまでに、相当な時間がかかりましたし、知らなかったせいで、逆に体を弱らせる事をしてしまいました。
ですが、あれから2年経っても、世間一般ではこの情報が浸透していないようです。
何故、そう言い切れるかというと、今私の祖母と母は、整形外科に通っています。それぞれ違う病院です。
ですが、どちらの整形外科の先生も、糖質が関節を劣化させることを教えないそうなのです。
関節、骨を守るうえで非常に大切な事で、真相を伝えるだけで悪化をふせげるのに、それをしないから、いつまでも関節が弱いままなのです。
これでは、物理的な対策も効果が半減します。
世間一般で言われている関節の音が鳴る理由
「何故原因が糖化だと言い切れるのか」、そして、「糖化が原因で関節が痛んでいる場合の見分け方」などをお伝えする前に、一般論の「関節から音が鳴るメカニズム」を紹介します。
私は糖質制限を始める前に、原因を知りたくて調べました。
しかし、糖化の情報を得る事ができず、一般論を真に受けていました。
以下は、その当時調べたものと同じ趣旨の説明です。
『Wikipedia クラッキング(関節) 何故音がするのか』より引用
物理的なメカニズムは未だ証明されていないが、以下のようにいくつかの理論が提唱されている。
1.関節内のキャビテーション — 関節に物理的な力が加わったとき、内部では滑液の流れの中で真空に近い部位が出来る。そして小さな気泡が多数生じ、それらがはじけて大きな音が出る。この説明ではクラッキングはどの関節でも行うことが出来るといえる。例えば脊椎の徒手整復術(マニピュレーション)など。
2.靱帯の急速な伸張に伴うもの
3.関節内に出来た癒着の剥がれることによるもの
4.関節腔内の空気が弾けたり移動したりすることによるもの(気泡緩衝材をつぶすのと同じ原理)
これらの理論の内最も支持を得ているのが1.キャビテーション(Cavitation)である。本稿においてもキャビテーション理論に基づいて話を進める。
関節は骨と骨が関節包という袋のような物に覆われていて、関節腔という僅かな隙間があり、そこには滑液という一種の潤滑油で満たされている。
関節を曲げたり伸ばしたりすると、関節腔の容積が増し、その分負圧が生じ、結果滑液が気化し空洞(キャビティ)が発生する。そして下がった圧力を戻す働きが作用し、反対側から滑液が一気に流入して空洞が消滅すると同時にクラッキング音が発生する。気化したガスの成分は二酸化炭素或いは窒素であるといわれている。
一度鳴らすと同じ部位を再び鳴らすことができるまで約40分かかる。この間を不応期という。
これだけでは分かりにくいので、あるテレビ番組で説明されていたことを要約します。
指の関節の中には「関節液」という液体がある。液体は密閉された状態で圧力が急に下がると、中から気体が発生するという性質がある。
指の関節を曲げたり引っ張ったりすると、圧力が下がった状態になり、関節にある「関節液」の中から気体が発生し、さらにそのまま関節を引っ張るとその気体が弾けて「ポキッ」と音が鳴る。
なお、弾けた気体が再び「関節液」に溶け込むのに20~30分かかるため、一度指を鳴らすとしばらく鳴らなくなる。
・・・と、一見、説得力があります。
ただ、これらは「音が鳴るメカニズム」の説明をしてくれてはいますが、「音が鳴る原因」については追求されていません。
というのも、これでは「鳴る人」と「鳴らない人」の違いが分かりませんし、
また同じ人でも、ある時を境に急に鳴るようになる理由もわかりません。
私の場合も、高校一年の時は、同じような準備運動をしても鳴りませんでした。
そして、指を引っ張るような強引な動作で「急に圧力が下がる」というなら話はわかりますが、なんでもない普通の緩い動作でも鳴るのは何故か・・・
これらの説明では不十分で納得ができなかったのですが、他に答えも見つからないので、そこでストップです。
「そういうもんだ」と思って生活していました。
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関節の音が鳴る原因は糖化
関節の音が鳴ることに対して、気にしない生活を送っていました。
その後、私は1日の糖質量10g以下の「スーパー糖質制限」を始めました。
実践する前に、「糖化」について学んだのですが、その時、ようやく関節の音が鳴る原因が分かりました。
「糖化」とは、余った糖が体のタンパク質と化学反応を起こして、細胞を劣化させることをいいます。
そして、「糖化」の症状には以下のようなものがあります。
- 胃下垂
- セルライト
- 痔
- 歯槽膿漏
- 動脈硬化
・・・一見するとこれらは、それぞれ全く関係ない症状ですが共通点があります。
人間の体はタンパク質で出来ています。
これらの症状があるところも全て「タンパク質」です。
従って、糖質を食べている限り、どこが糖化しても不思議ではないのです。
爪、肌、髪、神経、内臓もタンパク質ですので、糖化で劣化していきます。
もちろん、骨、関節もです。
関節が糖化すると、音が鳴るようになります。
次は、そのメカニズムについてお話します。
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関節が糖化するメカニズム
人間の体を構成しているのは60~70%が水分...というのはご存知だと思いますが、
その次に多いのがタンパク質で、約20%です。
そのタンパク質が、糖質と反応することで、変性し、劣化してしまうのです。
関節が糖化した場合、具体的にどうなるのか、参考になる記事を紹介したいと思います。ちょうど2年前に私が読んだものです。
『Yahoo 知恵袋 股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。』より引用
股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。
柔軟体操の足の裏を着けて膝をおすやつも、すると痛いです。
さらに膝を曲げて胸につける動作をすると足の付け根がとても痛みます。
階段を上がっている時もたまに股関節がコキッと音を立てます。
気になって病院に行きレントゲンも撮ってもらいましたが、写真では異常なところが見当たりません。
この症状ってなんなんでしょうか?知っておられる方がおられましたら、回答お願いします。とても困っています。
この質問に対する回答が以下です。原因についての記述を引用します。
たぶん、関節部の糖化が原因と思われます。
最近、この手の質問者が多いですね。
ようするに、糖質を過剰に摂取しすぎているんです。
関節部は、たんぱく質等でできていますが、
糖質を過剰に摂取すると、
関節部に糖がやってきて、
関節部を糖化します。
とどうなるか?
関節部が硬化する
関節部の水分が奪われる
関節部の可動域がせまくなる
関節部が固くなり柔軟性がなくなる
硬質化した関節部が周囲の神経を刺激して
痛みを誘発します
硬質化した関節部は怪我をしやすくなります
関節を動かすと音がする様になる
少し強引な例ですが、
自転車の回転部に油をささないと、
ギオシギシ音がしてきて
回転が渋くなります
糖を過剰に摂取するということは、
関節部の油を奪うようなイメージになります。
私は当時これを読んで、ヤバイと思いました。心当たりがあったからです。
この話は空論ではありません。
実際に糖質制限を始めて、数ヶ月で音が少なくなり、今はほとんど鳴らなくなりました。本当に糖質が悪さをしていたのです。
もし「関節の糖化」という概念を知らず、「気体が弾ける音」と片づけて何も対処しなかったら・・・と思うと恐ろしいです。
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日本人は糖化に注意
糖質が原因なのです。
普段食べている「米」、「麺」、「パン」、「野菜」、「果物」、「お菓子」が原因で、細胞が劣化する・・・
怖くなりませんか?
私は怖くなりました。
当時は頻繁に音が鳴っていたので、その話がとてもリアルに感じました。自分の体がどんどんガラクタ化している...と。30代でこれなら、歳をとった時どうなるんだ?と思いました。
当時、1日260g前後の糖質を摂っていました(ほとんど穀物と野菜です)。
その結果、関節だけではなく、爪、髪、胃・・・等、体のあらゆるところが弱っていました。
でも、「糖化」についての知識がなく、「バランスの良い食事は健康に良い」、「野菜は健康に良い」と信じて、糖化の原因である「植物性の食品」をたくさん食べ続けていたのです。
一方、体の材料になるのはタンパク質ですが、これらを多く含む食品である肉は、生活習慣病が恐ろしくて、なるべく量を少なめにしていました。それも体を弱らせる原因でした。
今考えたら、健康になる方法の逆をやっていたわけです。
よく、「健康に気をつける人ほど不健康」と揶揄されたりしますが、その言葉はあながち間違いではありません。
「健康に良い」とされる定説が間違っているのですから、「真面目に健康に気をつける人」ほど体が弱っていくのは当然のことです。
世間一般で体に良いとされている定説を守っていたら、こうなります。
日本人の大好きな「バランスの良い食事」、「昔ながらの和食」等を食べれば、糖質まみれになります。
和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ
つまり、関節に限らず糖化のリスクが増えるということです。
これは、本来みんなが知らなくてはいけないことなのですが、多くの人は「糖化」に関心がありません。
医療の現場で働く人が指導しないからです。
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整形外科では関節の糖化は指摘されない
ほとんどの人が「糖化」を怖いと思わないのは、やはり、医療に携る人の多くが「糖化」について詳しくなく、「糖化」の注意を促さないからです。
もし医療機関が「糖化と病気」の関係に注目して、治療に摂り入れてくれれば、多くの症状が改善します。
例えば、歯医者さんが患者に対し、糖化を防ぐように指導すれば、歯槽膿漏は減るはずです。
糖化を防ぐことは。そんなに意味のある事なのか?
そう疑問に思われたかもしれませんので、例を挙げます。以下は糖質を制限することによって効果が出た、整形外科のお話です。
『腰痛の病院、お茶の水整形外科』より引用
体の痛みと糖質制限
私が糖質制限食に注目したのは、血糖コントロールの悪い糖尿病の患者さんの肩の痛みは治りづらいという報告を見つけたためです。
確かに、当院でもリハビリでなかなか治らない肩の痛みを訴える糖尿病の患者さんに糖質制限食指導をおこなったところ、みるみるうちに痛みが改善しました。
高血糖と関節痛の間には密接な関連があるに違いないと考えた私は、痛みがなかなか消えないと嘆く難治性の腰痛や関節痛の患者さんにも適応を広げ、独自のリハビリ法とともに糖質制限食を実行してもらいました。
すると、手術を受けても消えなかった頑固な痛みやしびれが軽くなり、「鎮痛薬がやめられた」「杖なしで歩けるようになった」などの喜びの声が多数寄せられたのです。
ここから先が、関節が糖化するメカニズムになります。
高糖質食で関節がコゲつく
伝統的に穀物を多食してきた私たち日本人は、米や小麦、イモ類など高糖質食を好みます。しかし、この高糖質食こそ「腰痛や関節痛の重大原因」なのです。糖質のとりすぎが肥満や糖尿病を招くことは、みなさんもご存じでしょう。
それに加え、糖質をとりすぎていると、体の「糖化」(コゲつくこと)が進み、関節組織の柔軟性が失われて硬くなり、さまざまな関節痛を招くことがわかってきました。
糖化といっても聞き慣れない人が多いかもしれません。糖化とは、体内で余った糖が、体を形作るコラーゲン(硬たんぱく質線維)やエラスチン(コラーゲンを結びつける弾性線維)などのたんぱく質と結びつくことをいいます。
この糖化によって「AGE」(終末糖化産物)という悪玉物質が生み出されると、全身の老化が進むのです。
コラーゲンやエラスチンは、血管や心臓、腎臓や肌など体のあらゆるところに存在します。当然、関節を支える筋肉・靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)・軟骨・骨にも多く存在し、繊細で力強く、なめらかな関節の動きを可能にしています。
ところが、高糖質食を長年続けていると、体内で糖化が進みAGEがどんどん蓄積されます。
そして、筋肉・靭帯・軟骨・骨を徐々にむしばみ、関節の変性(性質が変わること)や変形を速めてしまうのです。
お菓子のクッキーを思い浮かべてください。表面がカリッとした褐色のクッキーです。あの歯ごたえと褐色は、クッキーの材料に含まれる糖とたんぱく質が結びつき、糖化した結果です。これと同じことが、関節でも起こるのです。
骨も弱くなる
高血糖が続いてAGEが蓄積されると、筋肉・靭帯・軟骨・骨も、まるで焼けすぎたクッキーの表面のように硬くコゲついた状態になってしまうのです。
具体的には、筋肉や腱は柔軟性を失って硬直し、小さな断裂を起こしてきます。靭帯も硬くなり、弾力性や強靱性が失われます。また、軟骨は柔軟性を失ってもろくなり、背骨の椎間板も傷みやすくなってしまいます。
その結果、関節のなめらかな動きが損なわれ、可動域(動かせる範囲)が狭まり、関節の軟骨がすり減り、関節周囲の骨の変形を引き起こします。
さらに軟骨や骨の変形が神経を刺激すると、痛みやしびれを引き起こすことにもなるのです。
骨の強さというものは、骨量と骨質という2つの要素によって決まってきます。骨量は骨のカルシウムの濃度のことで、骨密度検査で測ることができます。
骨質というのは、骨のしなやかさのことで、骨の中にあるコラーゲンの働きによりますが、これは血液検査で調べることができます。
骨質が低下しても、骨がもろくなり、すぐに骨折しやすくなりますので、骨密度が保たれているのに、骨粗鬆症によるて骨折を起こしてしまう人は骨質が低下している可能性があります。
かなり長いので、重要な部分だけを紹介しましたが、関節が悪い人にとってかなり役に立つ記事だと思います。糖質がいかに体、関節にダメージを与えているか、これを読めばぐうの音も出ないと思います。
「糖質に注意しよう」と考えるのが正常な感覚です。
ですが、注目して欲しいのはこの部分です。
現在の整形外科の治療には、極めて重要なことが一つ、ポッカリと抜け落ちているように思えてなりません。それは、「食事療法」です。
これは、整形外科だけではありません。あらゆる科に言えることです。このような意識の先生の方が、レアケースです。
私の祖母は、最近近所にできた新しい整形外科に通っています。そこでも軽く「タンパク質を摂ってください」くらいは言うそうですが、「糖質」のことは一切言わないそうです。もちろん「糖化」の事もです。
これがマジョリティです。
ここで紹介した整形外科の記事も、だいぶ前に読んだので、随分と時間が経っているはずです。専門家なら、一度は耳にしたことがあるはずなのですが、それでも、多くの整形外科では患者にとって有益となるこの方法を取り入れていないようです。
「関節の治療」ですから、化学的な解決方法である「食事」だけでなく、物理的な解決方法も必要です。
「後者をおろそかにして食事だけで治せ」等と言うつもりもありません。
しかし、回復の足を引っ張る糖質を減らす事が有効なのは紛れもない事実です。
どこの整形外科もこの治療法を研取り入れてほしいです。
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個人で気をつけられる事
先ほど紹介したような「糖化の危険性に気付いている医師」はまだまだ少ないです。
また、真実が世の中に広がらないようになっているため、一部の頭の切れる医師が正しい情報を伝えようと頑張っても、全体に影響を与えるのは難しいと言えます。
指導してくれる人が少ないのですから、体を弱らせたくない人は、自分で気をつけるしかありません。
- 「糖質が体のタンパク質を変性させる」という事実を忘れないこと
- 「日本人は糖質を食べ過ぎてしまう傾向にある」という事を忘れないこと
これは多くの病気に当てはまるので、関節に問題が無くても、この2つは押さえておいた方が良いでしょう。
もし、関節から音が鳴って「もしかしたら、これは糖化かもしれない」と思った時は、自分でよく観察して下さい。
見分けるポイントですが、単独では難しいので、体全体で判断します。
関節から音が鳴る人で、糖質の多い食事をしている人は、他にも「糖化した症状」があるかどうかを診ます。
例えば、胃下垂、痔、歯槽膿漏、肌に締りがない、セルライトがある...等。一見、老化現象に見えますが、これが糖化です。
糖化すると、熟れ過ぎた果物のようにブヨブヨしたり、垂れ下がったり、締りがなかったり、逆に水分が抜けて硬くなったり..
細胞が変性して劣化するので、組織の質が悪くなっている状態になります。
こういった「糖化の特徴」が体に見られれば、おそらく、その関節も糖化による可能性が高いです。
一例ですが、以下の記事では、私の体がどれほど糖質によって弱っていたかについて書いています。糖化の特徴が参考になると思います。
そして、原因が糖化だとわかったら、自分の食生活を振り返ってみる必要があります。原因さえ分かれば、あとは本人次第です。
間違っても整形外科で「これは糖化ですよね?」なんて聞かないことです。鼻で笑われます。
「糖化」という概念を持って診察してくれる医師だったらアタリですが、多くは「糖化」について関心はないと思います。
医者は栄養学を勉強しないと聞いた事があります。
私は医者ではないので、医者が何を勉強して医者になるのか、そのカリキュラムは分かりません。
しかし、例え栄養学を勉強したところで、その学ぶ教科書に「バランスの良い食生活が良い」「糖質は60%摂るのが理想的」等と書かれていれば、当然「糖質は必要なものだ」と考えるようになるので、それと矛盾する糖質制限を受け入れることができません。
「長いものに巻かれる人」はこれ以上先には進めないのです。
これが、糖化について言及する医師がレアケースである所以です。
「長いものに巻かれる人」から、「糖化が原因だから、糖質を控えて下さい」と言われることもなければ、「正しい糖質制限の知識」を指導されることもありません。期待する方が間違っています。
ですが、大多数は彼らのような人達です。
だからこそ、世の中には様々な病気があり、解決法も多く出回っていますが、そのほとんどが「糖質の害」をまるで見なかったように除外して組み立てられているのです。
関節の話でもそうです。
真実に気付こうが気付くまいが、糖質を食べ続ける限り、関節は劣化の一途を辿ります。関節じゃなくても、徐々に体のどこかが劣化していきます。
病院で関節を物理的に治せても、糖化の化学反応は防げません。
音が鳴るうちはいいですが、関節の劣化が進めば、やがて、痛くて日常生活を送るのも辛い、痛み止めが効かない、外出できない...最後は手術です。
糖質が原因で自分の体が不調になっていると気付いた人は、本気で体を元気にしたいと考えるのであれば、自分の責任で、調べて、食生活を改善するしかありません。
糖質制限の注意点
私は糖質制限という方法があらゆる病気に有効的だということを何度も述べていますが、あえて、薦める事はしません。
それは私自身、過去に糖質制限に失敗したことがあるからです。
その原因は無知です。
糖質制限は、糖質をほとんど摂らないので糖化を抑えることができますが、問題なく実践する為にいくつか注意点があります。
それを勉強せずして「ダイエット」のようなお気軽なノリでやると、失敗する確立が高くなります。
ここで言う失敗とは、糖質制限を始める前よりも体調が悪化するということです。
「糖質制限をすることによって、どういうメカニズムで体質が改善するのか」・・・を勉強する気がない人は、アレンジを加えて「糖質制限」とは程遠い方法で体調を悪化させてしまったり、「体質が改善する為に必要な一時的な悪化」の意味を理解できず、それを乗り越えられない・・・といったことが起こります。
勉強すれば、間違っていても軌道修正ができますが、勉強しない人は、ここで怒って止めてしまいます。そして「糖質制限が悪い」と思います。
かつての私がそうでした。もっとも、あの時は今ほど情報がなかったので勉強したくても学ぶ方法がなかったのです。
そして、糖質制限をするにあたって、「体質的にやってはいけない人」、「体がなじむまでに時間がかかる人」、「他の栄養素を同時進行で補給しながら実践した方が良い人」がいるので、その辺の事前知識も必要です。
以上のような理由から、糖質制限は効果がありますが、薦めることはしません。
その気がある人は、自分で責任を持って、実践前にこれらを調査してやるべきだと声を大にして言います。
健康になる為にやったのに、失敗して体調を崩しました・・・というのでは本末転倒ですから。
調査といっても、難しい事ではありません。糖質制限の本を1~2冊、サイトをいくつか眺めれば,すぐに知識はつきます。中でも、自分と同じような体質で糖質制限に成功している人の情報は特に参考になります。
これをするかしないかによって結果が違います。糖質制限の情報は玉石混淆ですが、きちんと勉強して、「どちらの言っている事が辻褄が合うのか」を考えられるようになれば、デマに惑わされることもなくなります。
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少し前から糖質制限についての記事を読ませていただいてます。
こちらやほかのネットの情報を参考に、10日ほど前から主食なし+根菜系なしの糖質制限を始めました。1日糖質10g以下は自分の生活的に無理そうですが、2日目くらいから目に分かる効果です。
すぐに家の米やパスタなどを処分しました。
もうそろそろ炊飯器も捨てようかと思います。
元々主食はエネルギーだけで他でカロリーを摂取すれば不要なものだと勝手に考えていたため、食生活は3回中2回は主食なしとかでしたので、すんなりと完全主食なし糖質制限に入れました。
自分は10年以上(現在40代女)謎のお腹の不調(ガスと下痢の繰り返し)に悩まされてきました。病院では胃下垂、軽い痔だけど、問題ないとのことでした。
さらに常に足がだるい、むくむ、食後~4時間くらい毎回気絶しそうな睡魔が襲ってきました。
そして動機と不整脈、不眠、眠りが浅い等、単なる老化だから仕方ないと思ってました。
関節が歩くだけでパキパキ鳴るし、それが最近痛くなってきたりもありました。
それが、たったの2日目から減って、10日でほぼない状態です。
食事を用意するのが面倒だったりしますが、やせ型のため、糖質制限をやるとさらに鶏ガラになりそうですので、頑張ってたくさん食べています。
こちらのサイトに辿り着けて良かったです。ありがとうございます。これからも興味深い記事をどうぞよろしくお願いします。
※Eメールはダミーです。
もじゃ子さん、コメントありがとうございます。
効果が早く表れたようでよかったです。
行動も早いですし、これからもどんどん改善していくと思います。
胃下垂、痔、関節が鳴るは糖化ですね。
でも病院は伝えないので困ったものです。
>食事を用意するのが面倒だったりしますが、やせ型のため、糖質制限をやるとさらに鶏ガラになりそうですので、頑張ってたくさん食べています。
痛んだ組織を回復させる為にはタンパク質が必要で、生きていく為に必要なエネルギー物質「ATP」を作る為には脂質が必要です。
糖質を制限しただけだと、タンパク質不足、脂質不足(ATP)不足になることがあるので、この2つを不足させないように気をつけて下さい。
ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた
食事で摂るのが難しい場合、プロテインを利用するのも一つの手です。
そして40代女性とのことなので、できれば「フェリチン(貯蔵鉄)」を測られる事をオススメします。
50以下だったら鉄不足です。理想は100です。
私が糖質制限を始めたころは鉄の知識がなかったので、糖質制限だけを始めましたが、鉄を合わせるとさらに効果が倍増します。
男性と違い、女性は生理があるので、鉄不足になりやすいです。
フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた
鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事
はじめまして!
今日アリヤ様のサイトを見つけてとても参考になる事ばかりで、思わずコメントしてしまいました。
私は3年ぐらい前から食物アレルギーがだんだん酷くなり、今年の春からリウマチ様症状が出て色々調べたところリーキーガットではと思っています。食物アレルギーもリウマチも共通することは体内の糖化による腸内環境悪化だと思って、糖質制限を始めました。始めて3ヶ月弱なのに48kgから42kgになってしまい焦っています。
しかし、アリヤ様の記事を読んで気付いたことがありました!私は野菜を食べ過ぎていたのでは、それが原因でタンパク質の吸収が悪いのではと考えました。野菜はいくら食べても大丈夫と長年思っていましたので・・・
これからは野菜は便秘にならないぐらいの量にして、頑張ってタンパク質を食べたいと思います!
これからも色々勉強させて頂きます。
tabinekoさん、コメントありがとうございます。
tabinekoさんのおっしゃるように、胃腸が糖化すると消化吸収が悪くなるので、糖化の改善が重要です。
そこで、気になるのは「野菜」との付き合い方です。
野菜に固執すると、「糖化」が改善しないかもしれません。
>野菜はいくら食べても大丈夫
誰も疑わない定説なので、そう思ってしまうのも仕方ないです。
「糖質制限の理論」と、「従来の定説」を組み合わせることで失敗する人は多いです。
私もその1人です。
2008年に糖質制限を始めた時は、主食は摂らないけど、そこそこ野菜を摂る。それに、タンパク質は摂るけど脂質は体に悪いから控える・・・というアレンジをして失敗しました。
当時は「野菜を摂らないとビタミン、ミネラルが不足するかも」、「脂質は体に悪い」と思っていたので、今のように思いきった糖質制限ができませんでした。
私の場合は胃の糖化が酷かったので、「緩い糖質制限」の糖質量では、胃の糖化が治りませんでした。
糖化が治らない状態で肉や脂を食べたら気持ち悪くて、日に日に食べる量が減っていきました。
主食はとらない状態で、肉や脂を摂らないと「材料不足」、「エネルギー不足」になります。
胃は糖化したまま、エネルギーが足りなくてフラフラ、とても続けられませんでした。
この状態で失敗したので、2回目の挑戦の時は糖質をギリギリまで減らしました。
野菜も全くといっていいほど(肉を焼く時のニンニク、香りを出すための生姜、ネギ等)摂らないようにしました。
糖化の進行を食い止める形で糖質制限をしたら、1回目と違って、気持ち悪くならないし、肉も脂質も食べられるようになりました。
ちょっとした事ですが、結果が変わります。
野菜は「野菜」という概念で捕らえるのではなく、「どんな栄養素が含まれているか」を意識して下さい。
すると、健康的な皮を被った野菜の意外な一面が見えてくると思います。
食事は体の中で起こる化学反応なので、
「自分の体には何が欠けていて何が多すぎるのか」を見極めた上で、栄養素を足したり減らしたりしてコントロールしていく必要があるのですが、
野菜はいい、トマトはいい、葉野菜はいい・・・という概念で捕らえていると、「どんな栄養素が含まれているのか」という本質が見えなくなります。
雑誌などで、抗糖化作用があるからと「玉ねぎの甘酢漬け」をすすめていたり、ビタミンやミネラルを摂るために「旬の野菜」を絶賛していたりしますが、
その野菜に含まれる糖質がビタミン・ミネラルを消費させる事は説明しません。
野菜は肉をおいしく食べる為の付け合せ程度なら、糖質が抑えられますが、「ビタミン・ミネラルの為」と思ってせっせと食べると、野菜で結構な糖質量になってしまいます。
リーキーガットの原因は、腸の糖化なので、野菜といえど糖質量には気をつけて下さい。
現代の野菜は品種改良によって原種より糖度が上がっています。
糖質の中では特に果糖がよくないです。
トマト等、野菜でも果糖が多く含まれているものもあるので注意が必要です。
リウマチやリーキーガット個別の記事は書いていないので、情報がなくて申し訳ないのですが、以下の「炎症」の話は少し参考になるかもしれません。
炎症について分かりやすく説明してみた
ご丁寧なご回答ありがとうございます。
考えてみましたら、健康の為にと野菜を大量に食べるようになってからお腹の不調が始まった気がします。特に繊維質の多い野菜を食べると大変です。
太らない事をいい事にお菓子も毎日食べていましたので、相当な糖質を摂取していました。反省しております。
自分の身体と対話しながら試行錯誤してみます。
糖質を取っても太らないというのはヤバイですよ。
私がそうだったのですが、糖質という毒が脂肪に変換されないので、危険な糖が処理できないということです。
なので、糖害は人より強く現れました。
私の失敗談ですが、よかったら読んでみて下さい。
本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償