お知らせ

 

 

私達は憲法によって言論の自由が守られているので、

食や健康等の問題を主張する事ができます。

 

 

 

 

元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:パーツ別

 

電磁波の影響は個人差があるので、ハッキリと「影響を受けている」と分かる人もいれば、「問題ない」と思っている人もいます。

 

 

 

しかし、「電磁波の影響を全く受けていない」と思っている人でも、自覚がないだけで実は影響を受けていた...というケースもあるので、2回に渡って、その調べ方を紹介します。

 

 

 

 

やり方は、二人一組になって、次の2つを比較します。

 

 

 

  • 1人が本等を持ち、もう一人が後ろから押す

 

 

  • 1人が電源を入れたスマホを持ち、もう一人が後ろから押す

 

 

 

これだけです。

 

 

 

前者は動かなかったのに、後者は押されてしまった場合は、スマホの電磁波によって、平衡感覚になんらかの影響が出ていると考えられます。

 

 

 

方法は、以下の動画で紹介されたものです。

 

 

 

 

電磁波過敏症を考える

 

 

 

動画を見てもらったら早いのですが、最近、有益な動画が消される事が多いので(特に医療系)、重要な部分は文字お越ししておきます。

 

 

 

なお、電磁波の影響を受けている人の為に、対処法も紹介します。

 

 

 

電磁波の影響を調べる方法(スマートフォン)

 

 

 

動画の文字お越し(2:40~12:8)

 

 

 

兵庫県神戸市元町駅前、藤井が院長を務める新神戸歯科がある。

 

 

ここには、歯の悩みはもちろんの事、歯科とは関係のないように見える様々な症状を相談に来る患者も多い。

 

 

 

この患者も、数年前首の痛みに悩み、藤井の元を訪れた。

 

 

今回、治療の続きを行う前に、ちょっとした実験を見せてくれた。

 

 

患者に本を持たせる藤井。

 

 

患者の背中に手を沿える。

 

 

 

藤井氏:「はい、行きます。力入れて、1、2、3」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「これが...十分力耐えるわけですね。

 

 

で、本人がお持ちの、ちょっとスイッチ入れていただけますか。これちょっと見といて下さいね。」

 

 

で、同じように押します。1、2、3」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「いとも簡単にこけるわけです。

 

 

だから、あの、ここのスマートフォンから出てる電磁波ですけど、これがどっかで受信してですね。

 

 

これで、脳のある種の機能を阻害しているんだろうということになるんですが...」

 

 

 

後ろから押されて、本を持っていた時は微動だにしなかったものが、スマートフォンになるとよろけてしまった。

 

 

藤井は、体のある部分が電磁波を強く受信し、このような影響を与えていることを突き止めた。そして次に、その部位を特定する。

 

 

 

 

藤井氏:「これをかぶせていただきますと、口腔とか頭蓋骨ですね、このへんから入ってくる電磁波が散るわけですね。

 

 

で、もしここ(スマートフォン)から出てる電磁波を、この部分(かぶせた部分)でもし吸収しているのであれば、今の現象は消えるはずなんですけど。

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「はい、力入れます。1、2、3。

 

 

するとこれが動かなくなるわけです。わかりますね。」

 

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「で、次に限局させるんで、脳、頭蓋骨、ここで受信している可能性があるのであれば

 

 

これをこうする(かぶせる)ことによって、これは消えるはずなんですけど...」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「はい行きます。1、2、3。

 

 

これ消えないですね。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「消えない...ということは、この部分(口腔周囲)で受信してる可能性が高いんで、歯の可能性が高くなるわけです。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「ですから今度は、このアルミホイルを口の周りに巻くわけですね。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「じゃ、もう1回いきますね。これついてますよ(スマホの電源)。

 

 

はい、いきますよ、力抜いて下さい。1、2、3.

 

 

これで耐えれますね。」

 

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「もちろんこれなしにすると、耐えられなくなります。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「ですから、口、たぶんその歯に入っている何かが、こっから電磁波を受信している可能性があるので、それを今から探すわけです。」

 

 

患者の口腔内のレントゲン写真。虫歯の治療の為、いくつか金属が埋められている歯の存在が分かった。藤井はこのうちの1本が、電磁波を大きく受信していると判断した。

 

 

 

藤井氏:「この歯にですね、今日取る歯に(アルミホイルを)かぶせます。こうやってですね。

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「閉じて下さい。これで起こします。

 

 

これで今のこの現象が、これで消えているかどうかを見るわけですね。

 

 

はいこっち来て下さい。先ほどと一緒に押します。はい、力抜いて下さい。1、2、3。

 

 

そうするとこれが、コケなくなりますね。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「これを外してしまうと、簡単にこけます。わかりますね。」

 

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「だから、あの歯に間違いないだろうということになります。」

 

 

 

藤井氏:「上に入ったアマルガムという金属なんですけど、水銀が入ってる。水銀が50%入っている。」

 

 

 

アマルガムは、毒物にも指定される合金。除去作業の際には、海外でも厳重なプロテクトが推奨されている。

 

 

 

 

藤井氏:「削ったりすると、蒸気になって出るんですけど、水銀って体に毒なので、
それを吸ったりすると、かえって体が悪くなる人がいるわけです。

 

 

今ここでもし飛び散っても口に入らない。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「で、ガスは、まあ水銀ガスを吸わないし、これでまた後でこういう大型の掃除機みたいなのでですね、これでちょっとやりますけど、こうやってガスを吸いながらやるわけです。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「当然術者も、これは防護せなあかんもんで、水銀マスクをします。

 

 

水銀は熱で蒸発しますので、なるべく削る時に摩擦熱を起こしたくないわけです。ですから、なるべく細いバーを使う。」

 

 

 

 

 

 

電磁波の受信元である歯に埋められた金属。

 

 

元々、虫歯を治療する為に用いられたものが、後になって、体に害を及ぼしているというのだ。

 

 

金属を取り除く作業は、5分もかからずに終わった。

 

 

 

患者:「なにも考えられない感じですね。頭の中真っ白で。」

 

 

藤井氏:「それで、さっきの現象が消えているかどうかですね。」

 

 

 

患者:「首の筋肉の使い方が全然違う。すごいことになりそうだな。動けば動くほど分かるんですよね。こういうのね。生き返ったみたい。」

 

 

 

藤井氏:「今取ったんですけど、どんな感じで変化しましたかね?」

 

 

患者:「あの、何年か前から、この頭の付け根のコリが酷かったんですけど、藤井先生のところに通ってだいぶ取れたんですが、このアマルガムをとってほとんどなくなった感じが今しています。」

 

 

 

レポーター:「すぐ実感されてるってことですね」

 

 

患者:「はい。イスから立ち上がってここ来るまでの間でもドンドンとれているし、たぶんこの後が楽しみ。今日の夜までがすごく楽しみだし、どんどん緩んでるのが分かりますね。」

 

 

 

藤井氏:「まあ、ですから、本人は電磁波過敏だなんてもちろん思っていないし、だけどどっか不調あるな...と。

 

 

一般的に、自分は全然電磁波の影響なんか受けてないよと思っててもですね、実はそういう、こういうところ(首)に出て、まあこの患者さんとか、首が痛いとか、いう形にですね電磁波の影響が出てたということが考えられるわけですね。」

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「で、これが、さっきのあれが取れてるかどうか、もう一度調べてみましょう。

 

 

いいですか。はい行きます。1、2、3。

 

 

 

これも、全然。」

 

 

 

患者:「押されてないくらいの感じですね。」

 

 

 

 

 

 

 

藤井氏:「全然動かないですね。」

 

 

レポーター:「全然違いますか?」

 

 

患者:「全然違いますね。もっと来て下さいって感じです。」

 

 

 

平行感覚を狂わせる電磁波。藤井はこの現象が、ある身近な事故を引き起こしていると推測する。それは、駅のホームで起こる人身事故。

 

 

毎年、全国で1000件を越える事故が発生している。

 

 

歩きながらのスマートフォン使用を禁止にする動きが広がっているが、混雑しているホームの中で、電磁波が影響しているとしたら。

 

 

 

 

歯科医師:「今問題になっている、電車の駅のホームからの転落事故。

 

 

形上はその、酔っ払いがよけ落ちてると言うんですけど、酔っ払いは昔から落ちてるんで、いるわけで、最近になって増えているわけじゃないですよね。酔っ払いはね。

 

 

昔、いわゆる国電と言われた時代なんかは、もっとたくさんの人がホームに溢れてたけど、そんなにたくさん落ちたわけじゃないんですけど。

 

 

今はもう毎日のようにホームから転落して、柵作ったりしてます。

 

 

主たる原因は、電車のホームでみんなが使ってですね、ホームで携帯電話やスマートフォンを使ってですね、それでまあ、電磁波がホーム上で、かなり人の平衡感覚を狂わせてですね、なんかちょっとポンと当たったはずみにですね、バーンとこう落ちてしまうと、いうようなことが起こっていると、いうのが実態じゃないでしょうかね。

 

 

ですから、まあ、そういうホームでのですね、携帯電話の使用、これ自分だけじゃなくてですね、周りにいる人までなっちゃうんで、そういうとこもですね、考えて欲しいなと思います。」

 

 

 

 

 

何故、複数ある「歯の金属」のうちの、たった一つを治療しただけで改善するのか、他にも金属の歯が残っているのに、何故それは影響しないのか...その部分は謎です。

 

 

 

金属の質やサイズによって、電磁波の引き付け具合が違うのか、

 

 

 

金属の数の減少に比例して改善するのか...その辺が良く分かりません。

 

 

 

そこで、歯に使われている金属について調べてみました。

 

 

 

保険適用の治療で使われる歯の金属

 

 

アマルガムは、現在ほとんど使われなくなったようですが、1980年代までは、もっとも一般的に使われていました。

 

 

 

従って、保険適用の治療をした人の口の中には、たいてい以下の金属が入っています。

 

 

  • 歯科用水銀アマルガム

 

  • 金銀パラジウム合金

 

 

 

 

成分はこのようになっています。

 

 

 

アマルガムの成分

 

 

 

  • 水銀・・・50%

 

  • 銀・・・35%

 

  • スズ・・・9%

 

  • 銅・・・6%

 

  • 亜鉛・・・少量

 

 

 

 

 

金銀パラジウム合金(保険で使われる銀歯の事)

 

 

 

  • 銀・・・・・・・48%

 

  • パラジウム・・・20%

 

  • 銅・・・・・・・17%

 

  • 金・・・・・・・12%

 

  • その他(亜鉛、イリジウム、スズ)・・・3%

 

 

 

 

「金銀パラジウム合金」と「アマルガム」の見分け方です。

 

 

 

  • 金銀パラジウム合金・・・光沢のある銀色

 

 

  • アマルガム・・・治療直後は銀色だけど、時間が経つと黒っぽく変性する

 

 

 

 

これらの金属は、普通にしていても溶け出すようなので、健康的ではありません。

 

 

『ワクワク楽しいヨリタ歯科クリニック メタルフリーの特徴』より引用

 

 

歯の治療金属が原因のアレルギーを防ぐことができます

 

 

口腔内に金属が存在することは常に金属アレルギーになるリスク要因となります。

 

 

金属は常に唾液や浸出液(体液)という液体に接触しており、特にイオン化しやすい金属では金属イオンとしてたんぱく質と結合して、生体から「異種たんぱく=異物」と見なされることがあります。

 

 

また、口腔は摂食器官として様々な性質の食べ物が入ってくるため、金属にとって過酷な環境であることが歯科金属アレルギーの大きな要因となっています。

 

 

現在金属アレルギーを発症していない方でも、口腔内に金属がある限り金属イオンの溶出は進み、生体内に蓄積していきます。

 

 

 

 

 

歯のアマルガムからは、1日およそ4~19マイクログラムの水銀が蒸散放出されているようです。

 

 

そしてアマルガムは、電磁波と組み合わせると、もっと良くないことが起きます。

 

 

 

『グローバルリスクコミュニケーション TrendsWatcher 携帯電話で水銀中毒になるリスクが増大』より引用

 

 

水銀の化合物は単体の水銀よりはるかに高い毒性を持ち例えばジメチル水銀は容易に体内に取り込まれ1/1000ミリリットルで死に至る猛毒となる。

 

 

その水銀は虫歯の修復材料として一般に広く使われている。

 

 

このほど携帯電話の電磁波が水銀の遊離を引き起こして水銀中毒となるリスクが報告された。

 

 

Science.NaturalNewsに掲載された論文によれば、MRIによって携帯電話を使用したあとのアマルガムから遊離した水銀が検出された。

 

 

同様の結果は他の論文にも発表されているが、最初の報告は2008年にパキスタン研究チームによる論文である。

 

 

アマルガムの危険性

 

 

アマルガムからの水銀の遊離について警告する論文はあったが、今回の結果は携帯電話の電磁波で遊離が促進されるというものである。

 

 

使用時に顎に押し付けられる携帯電話の微弱な電磁波によりアマルガムが加熱されることによって水銀の有利が促進される。

 

 

体内に吸収された水銀は血液で運ばれ脳と肝臓が損傷を受ける。

 

 

 

以下の動画で、素手で触ってはいけないものが口の中に入っている...と言われているのが印象的でした。

 

 

 

術者が厳重な防護を必要とする物を、治療で患者の体内に入れる...

 

 

 

なんか「抗がん剤」と被るなぁ。

 

 

 

 

 

 

2014年の動画です。

 

 

概要に次のような説明があります。

 

 

 

安易なアマルガム除去は様々な体調不良の原因になりえます。

 

 

ひとつは水銀ガスがヘモグロビンに張り付いて酸素運搬能力を下げる事。

 

 

その水銀が様々の臓器に置き土産として置いていかれる事。これによって各臓器の機能低下が考えられます。

 

 

さらに唾液と混じって飲み込んだ場合、更に胃液と結合して腸の機能を低下させます。

 

 

 

なんでこんな物が使われたのかというコメントに対して、以下のように述べられています。

 

 

 

水俣条約で水銀には厳しくなりましたが医療での使用はいまだにオッケーです。

 

 

 

保険診療からは外されましたが慈悲ではまだオッケーです。

 

 

 

大学教育でも水俣病は有機水銀で悪影響、歯科のは無機水銀で安定していて安全と教わります。

 

 

でも実際は動画の通り水銀ガスが発生します。

 

 

 

この方のブログを読んでみると、軽く考えない方がいいということが分かります。

 

 

 

『あおい歯科のブログ 水銀とセロトニン現象』より引用

 

 

水銀のせいで腸内環境が悪化してセロトニンが作られない

 

 

 

腸内細菌の役割は、栄養吸収や免疫物質、酵素の産生、老廃物などの排泄、解毒などがあります。

 

 

腸内にカンジタ菌が増殖する蠕動運動が妨げられ毒素までも吸収してしまいます。

 

 

 

最近では腸内細菌の働きで90%以上のセロトニンは腸内で作られると言われています。

 

 

腸内細菌を減らすのはカンジダ菌です。

 

 

じゃあ、なぜカンジダ菌が増えるのか?

 

 

カンジダ菌は砂糖だったり、小麦粉だったり、抗生剤だったり、酵母だったりがカンジタ菌の餌になって増殖します。

 

 

逆に善玉菌が少なくなるために相対的にカンジタ菌が増えることもあります。

 

 

以前にも書きましたが口の中の水銀化合物であるアマルガムから水銀ガスが発生して唾液と混じり胃に入り、次に胃液と混じり塩化水銀になります。

 

 

この塩化水銀が腸内の善玉菌を攻撃してカンジダと寄生虫を増やすのです。

 

 

その結果セロトニンが作りにくい体質になってしまいます。

 

 

 

水銀が脳に蓄積してセロトニンが分泌されない

 

 

有機水銀はシステインという物質と結合しやすく血液脳関門を簡単に通り抜け脳に蓄積します。

 

 

有機水銀は神経と親和性が強いので当然、健忘症、うつ、認知症、など神経系を狂わせます。

 

 

また有機水銀は脂溶性の物質のため脂分に取り付きやすいです。

 

 

脳は脂肪でできていますから当然水銀が蓄積しやすくなります。

 

 

また脳以外の全身の脂肪に付きやすくなります。

 

 

ちなみに・・・太っている人は脂肪を落とすダイエットで水銀の蓄積がだいぶ減っていきます。

 

 

但し、脂肪を分解する酵素のリパーゼの働きを阻害するために痩せにくい体質にもなっています。

 

 

それによって肥満、高血圧、糖尿病、中性脂肪高値などになりやすい体質になっています。

 

 

また、マグロなどの大型の魚は有機水銀の蓄積率が多くなります。マグロを食べすぎると有機水銀が脳へ蓄積する可能性が高くなりますのでご注意を。

 

 

厚労省でも勧告していますが妊婦はマグロなど摂取量の制限を勧告しています。

 

 

有機水銀は胎盤も通過して胎児に影響を与えます。

 

 

発達障害(自閉症)の原因はセロトニン不足と言われていますが、原因のひとつとして胎盤を通して蓄積した水銀のせいだとも言えるでしょう。

 

 

前述のとおり脂肪と水銀は結びつきやすいですからトロは焼いて食べた方が水銀が抜けてよいかもしれません。

 

 

歯の詰め物の水銀も通常は無機水銀ですが水銀ガスが腸内の細菌と結びついて有機水銀を作るので脳神経系や胎児への影響の可能性が出てきます。

 

 

以上の事よりセロトニン不足と水銀は密接な関係があります。

 

 

鬱、統合失調症、パニック障害などでパキシルを出されている方も多いと思いますがセロトニンが不足している原因が水銀である以上効果は限定的、または逆効果になっていくでしょう。

 

 

栄養療法ではビタミンB6を積極的に摂る方法がありますがやはり、水銀が邪魔をしている以上、効果は限定的と言わざろうえません。

 

 

セロトニンが減っていっている原因を追究してその阻害要因を取り除くのが栄養療法で最初に行うものだと思っております。

 

 

 

 

 

ちょと整理します。

 

 

 

歯の金属は溶け出す

 

 

金属に水銀が使われている場合は特に悪い

 

 

水銀は電磁波の影響で溶け出しやすい

 

 

水銀のせいで腸内環境が悪化する

 

 

免疫の80%は腸内細菌が作る

 

 

 

 

腸内環境が悪化すると免疫力が下がるので、感染症に不利という事になります。

 

 

 

「水銀ガスがヘモグロビンに張り付いて酸素運搬能力を下げる」ですが、次のような理屈だそうです。

 

 

『M&D おざわクリニック アマルガムの脅威と為害作用』より引用

 

 

疲労感が最多症状

 

 

水銀中毒で一番多い症状は慢性疲労です。なぜ多いのでしょうか?

 

 

理由の一つとして、ヘモグロビン分子の4つの結合部位に水銀が付着すると酸素運搬能力が低下するからです。

 

 

体に必要な酸素を運んでいるのは赤血球内のヘモグロビンですが、水銀が結合することで酸素が運べなくなるからです。

 

 

酸素運搬能力が低下しても、ヘモグロビンの量自体が減るわけではないので、通常の血液検査では異常値が出ない。

 

 

 

 

 

酸欠だと、ミトコンドリアが上手く機能しないので「解糖系」に傾きます。

 

 

 

乳酸も蓄積しますし、ATP不足になります。

 

 

 

 

酸素の運搬に問題が生じる...何かに似ています。

 

 

 

 

 

5Gです。

 

 

 

40から60GHzの周波数帯は酸素分子に作用する

 

 

酸素分子に吸収され、電子がスピンし、ヘモグロビンが鉄とくっつかなくなる

 

 

...という話を、以下の記事で紹介しました。

 

【原因不明】免疫力が低下したかもしれないと思った時に参考になるサイト

 

 

 

5Gの周波数は、鉄とヘモグロビンを結合させなくなるので、呼吸困難になるといわれています。

 

 

 

「電磁波」と「化学物質」の違いはありますが、酸素の邪魔をするという結果は共通しています。

 

 

 

  • 5Gの周波数・・・鉄とヘモグロビンの結合を邪魔する(呼吸困難)

 

 

  • 水銀・・・・・・ヘモグロビンに水銀が付着して酸素の運搬の邪魔をする(疲労)

 

 

 

以下の記事では、5Gは「大気」と「体内」両方の酸素を欠乏させるとあります。

 

 

で、ヘモグロビンにも影響があることが書かれています。

 

 

『shanti phula メキシコ便り(58):アラスカ州最高裁判官アナさん:「コロナウイルス感染は、5Gによる大気中と体内の酸素欠乏状態に、血液を薄くする解熱剤、深刻な大気汚染の要因が合わさっている。」』より引用

 

 

韓国は、酸素療法でコロナウイルスを退治した。

 

 

電磁波は色素酵素であるポルフィリンに悪影響する。

 

 

ポルフィリンは光に敏感なので電磁波に影響される。そして、それはヘモグロビンを作る「ヘメ」の生産能力を低下させる。

 

 

 

よく、電磁波のダメージを否定する説明に

 

 

 

電離放射線に比べると周波数が低い

 

 

 

熱作用以外は特に問題ない

 

 

 

...という理屈を目にしますが、酸欠は問題でしょう。どう考えても。

 

 

 

 

5Gの電磁波によって、新型コロナウイルスの症状が悪化する...という見解があります。

 

 

 

どちらも酸素の運搬に問題が生じるので、片方だけの問題なのか、相乗効果なのか、気になるところです。

 

 

 

5Gの開始時期と、新型コロナウイルスの流行の時期はほぼ一致します。同時期に似たような症状が現れているので、原因をハッキリ解明して欲しいです。

 

 

 

この2つは対処法が違いますから。

 

 

 

 

ついでなので言っておくと、水銀は胎児にも影響を与えます。

 

 

 

 

ここで、新型コロナの特効薬アビガンと比較してみます。

 

 

 

 

アビガンは、動物実験で催奇形性があったので妊婦には使えません。

 

 

 

しかし、それ以外の人にとっては、極めて安全な薬なのですが、やたらと「催奇形性」「催奇形性」と言って、危険な薬であるかのように宣伝されます。

 

 

 

アビガンの成分は、一週間程度で尿とともに対外に排出されます。

 

 

 

一方で、重金属の水銀は体内に蓄積されやすいです。

 

 

 

「アマルガムで治療した歯を持つ妊婦」が携帯電話を使う方がよっぽど危険だということになります。

 

 

 

5Gになると、周波数が高くなるだけでなく、基地局の数が増えるので、電磁波汚染が悪化します。

 

 

 

 

ちなみに、周波数です。

 

 

 

 

補足です。

 

 

※5Gは、28GHzだと思ったら、それ以上の60GHzもあるようです。

 

 

※無線LANも60GHzがあるので、これも警戒する必要がありそうです。

 

 

※「ミリ波」は、30GHz~300GHz帯を指しますが、厳密な区分けではないので、5Gの28GHz帯も「ミリ波」と呼ぶそうです。

 

 

※sub-6は、4G周波数の延長として利用できる。

 

 

※5G、4Gの「G」は、ジェネレーションと言う意味。

 

 

 

アマルガムを除去する場合

 

 

 

アマルガムの除去を行ってもらう場合ですが、以下の動画を見ると、換気設備や集塵設備のある歯科医院を選ぶ方が良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

「ラバーダム」というシートを使用してもらえるかどうかは重要です。

 

 

設備を重視すると、たぶん、保険外診療になると思います。

 

保険診療と保険外診療の根管治療の違いは設備だけではない

 

 

 

 

保険外診療は高いし、今すぐできない...という場合は、とりあえず栄養療法が有効かと思います。

 

 

重金属のデトックスには、以下の栄養素が必要です。

 

 

 

『精神科医こてつ名誉医院長のブログ 有害重金属と主な排泄栄養素 (有害重金属のデトックス)』より引用

 

 

水銀(Hg)ーーーZn、Se、Ca、Fe、A、C、E

 

 

鉛(Pb)ーーーZn、Ca、Fe、C、E

 

 

アルミニウム(Al)ーーーZn、Mg、Fe、Ca、B6

 

 

カドミウム(Cd)ーーーZn、Se、Fe、、C、E

 

 

銅(Cu)ーーーZn

 

 

ヒ素(As)ーーーーSe

 

 

 

Mgの拮抗元素Caは過剰になりがちなのであえて追加摂取の必要はないと思われる
つまり、デトックスには

 

 

ミネラル処方(Fe、Zn、Mg)+セレニウム(Se)+C

 

 

 

調べたら、どの金属が電磁波を引き付けるかは、人によって違うようです。

 

 

「アマルガム」や「パラジウム合金」だけでなく、「歯科用合成樹脂」に反応する人もいるからです。

 

 

また、「体内に蓄積した物質」も問題だということが分かりました。

 

 

 

『新潟県十日市市ホープ歯科クリニック 体調を変える5つの要因 電流・電磁波』より引用

 

 

金属以外にも電磁波を集める物質があります

 

 

体内(特に脳)への重金属の停滞。本人に、まったく金属による治療がされていなくても食品や母親からの移行が考えられます。特に水銀が問題です。

 

 

●体外からの重金属(水銀)の移行経路①

 

…マグロなどの大型魚類からの水銀の移行

 

 

●体外からの重金属(水銀)の移行経路②

 

…胎児の時期の母親の水銀を含む金属からの移行

 

 

 

歯の金属を取り除けない人もいる

 

 

電磁波を引き付けやすい金属ですが、中には簡単に取り除けない人もいます。

 

 

 

私は虫歯が多かったので、金属を使っている歯が多いです。

 

 

 

 

神経を抜いてないなら問題ありませんが、神経を抜いている場合、いつ中にばい菌が入って、歯の下にある顎の骨を溶かすか分かりません。

 

 

 

 

炎症を起こすと、激烈痛いです。

 

 

 

根管治療体験①突然、顎の骨が痛くなったので歯医者へ行った

 

 

 

 

そうなった場合は「根管治療 こんかんちりょう」という治療をするのですが、完璧に治すことは難しいのです。

 

 

 

保険診療の歯科医院で治療した場合、成功確率は2分の1です。

 

 

保険外診療専門の歯科医院で行うと、90%くらいになります。

 

 

 

「保険診療の歯科医院で受ける保険外診療」と、「保険外診療専門の歯科医院で受ける保険外診療」は、治療の質が全く別物です。その違いは以下の記事に書いています。

 

 

保険診療の歯科医院で行われる保険外診療について知っておきたいこと

 

 

「保険外診療専門の歯科医院」は高いし、そもそも数が少ないので、ほとんどの人は、「保険診療の歯科医院」で治療することになります。

 

 

 

私は「保険診療の歯科医院」で根幹治療をしましたが、上手くいって3年経った今も痛みはでていません。しかし、それでもかかりつけの先生から、成功率が50%なので、いつ再発してもおかしくないと言われています。

 

 

根管治療を完璧に行なうのはほぼ不可能。神経を抜いた歯の再治療の成功率が落ちる理由とは

 

 

 

で、そうなった時は、根幹治療の為に歯を壊すので、高価な材質ではなく、安価な金属の方が良いと言われたので、金属のかぶせ物にしました。

 

 

 

ちなみに、金属を用いない「メタルフリー」という治療で使われる材質には、次のようなものがあります。

 

 

 

  • セラミック(陶材)

 

  • ハイブリッド(強化プラスチック)

 

  • ジルコニア(鉱石)

 

 

 

 

 

健康の為には金属以外の歯にしたいですが、

 

 

 

いつ再発するかわからない、神経を抜いた歯には常にそのリスクがある、治療のたびに歯を壊す....

 

 

 

しかも神経を抜いた歯が複数ある。

 

 

 

この状態なので、金銭的に保険でなんとかなる金属を選ばざるをえません。

 

 

 

そういうケースもあるということです。

 

 

 

あと、人工関節等を使っている方も金属が入っています。

 

 

 

まとめ

 

 

 

金属製の歯は電磁波を受信するアンテナになりやすい。

 

 

金属がアマルガムの場合は水銀が含まれている。

 

 

電磁波を浴びることで、水銀が溶け出しやすくなる。

 

 

水銀によって腸内環境が悪化する(免疫力低下)

 

 

金属は取り除ける人と、そうでない人がいる。

 

 

金属を取り除けない人は、電磁波を避けるしかない。デトックスも併用する。

 

 

 

【小中学生でも実験できる】測定器を使わずに電磁波の影響を調べる方法(スマートメーター)へ続く

 

【深刻な事態】5Gの開始だけでなく、4月1日から水道水の水質基準が変わります。

 

本日4月1日から、水道水の水質基準が変わるようです。

 

 

 

電磁波の問題を調べている最中だったので、この件まで手が回らないのですが、知らない方もいると思いますので、一応報告いたします。

 

 

 

水ジャーナリスト、橋本淳司氏の記事です。

 

水道水の水質基準が変わる「水質管理目標」に発がん性が指摘される有機フッ素化合物

 

 

 

私は調べていないので、現時点では、これが問題あるのか、そうじゃないかは、なんとも言えませんが、もし、体にダメージを与えるようなら、非常に良くないです。

 

 

 

それだけは言えます。

 

 

 

今は感染症が流行っているので、免疫力を高める必要があるからです。

 

 

 

それなのに、5G開始による電磁波汚染、そして水質まで悪化したら、体はどうなるのか。

 

 

この2つは、以下の点が共通しています。

 

 

 

 

  • 代替がないので逃げられない

 

  • 害がある事に気が付きにくい

 

  • 毎日継続(空間にいる、水を使う事は止められない)

 

 

 

 

 

空間が汚染されては、逃げ場はないですし、ましてや、自宅待機で一か所に留まるように指示がでている時です。

 

 

 

買い物にも行きにくい、収入が減って出費を控えたい時に、料理に使う水までミネラルウォーターにしますか?

 

 

 

ここまで感染者が増えれば、いくら、人込みを避け、手洗いをし、除菌をしても、滅菌室ではないのですから、避ける事は難しいです。

 

 

 

今必要な対策は、仮にウイルスと接しても、打ち勝てるような強靭な肉体を手に入れることではないですか。

 

 

 

免疫力を下げるようなことを絶対にしてはいけないのです。

 

 

 

個人が体の為に、お酒やタバコを控えても、電磁波や水質が悪化したら、全ての努力は水の泡です。

 

 

 

体の抵抗力を下げるような事を続けていては、ウイルスに対して弱い体になるでしょう。回復力も弱くなります。

 

 

 

電磁波が体にダメージを与えるという話は、以下の記事でしました。

 

 

 

体調不良が電磁波によって悪化。気づいて対策するまでの過程。

 

 

5Gの空間では、生体は健康的な生活を送ることはできません。

 

 

 

しかし、水道に関しては、まだ調べていないので、参考になりそうな動画や記事を貼っておきます。

 

 

 

これが確実に悪いかどうかは分かりませんが、もし免疫力を下げるものだったら危ないと思ったので、お知らせだけさせていただきました。

 

 

 

 

『purete(純粋)のお菓子で幸せなひと時』より引用

 

 

フッ素の恐ろしい歴史

 

 

アメリカでは全人口の70%の公用水道水にすでにフッ素化合物が添加されています。

 

 

そのため、住民のフッ素に対する関心も高いのです。

 

 

1950年代、アメリカで水道水へのフッ素化合物添加の是非をめぐる一大論争が科学者の間で起きました。

 

 

そのとき低濃度(1ppm=100万分の1)のフッ素の安全性を訴えたフッ素支持派の筆頭者はハロルド・ホッジ博士でした。

 

 

 

恐ろしいことに、ホッジ博士とは、広島に投下した原子爆弾を開発した 「マンハッタン・プロジェクト」の中心的人物であり、その他にも数々の非人道的な実験を行っていたことでも有名ですが、詳細は後述します。

 

 

 

またフッ素を人類史上、初めて水道水に導入したのはナチスです。

 

 

 

強制収容所からユダヤ人が脱走しないようにフッ素入りの水を飲ませ、その意思をくじいてしまうことが目的でした。

 

 

 

またフッ素は殺鼠剤の主原料としてよく用いられています。

 

 

 

日本におけるフッ素支持派の歯科医師や学者の多くは、これらの事実を知っているのでしょうか。

 

 

 

 

 

ある空間から逃げないように...

 

 

 

フッ素の推進者は人に毒を強要する犯罪者です

 

 

これだけは覚えておいてください。

 

 

 

あなたの市の政治家が水道水のフッ素の濃度を自然に存在するフッ素のレベルに合わせていると言っている事を。

 

 

 

彼は貴方に嘘を言っています。その本当の意味は彼は水道水に殺虫剤の化学物質を捨ててあなた方全てに毒を飲ませているのです。

 

 

 

この言葉を拡散しよう:フッ化ナトリウムは毒物です!その一つの理由はそれは殺虫剤として有効に働く事です。

 

 

官僚たちはそれを市の供給水に捨てています。

 

 

ポートランドの市長のサム・アダムスの様に(http://www.naturalnews.com/036965_Portland_water_fluoridation_toxic_c...)

 

 

凶悪な犯罪者として逮捕されるのにふさわしいです。

 

 

彼はアメリカの市民に対して大量破壊兵器を解き放っているのですから。

 

 

 

フッ素は化学兵器です。それを摂取すると現実以上の戦時中のコントロール下での副作用を引き起こすことになります。

 

 

 

 

次回誰かがあなたにフッ素という化学物質が人の健康に悪いという科学的な証拠が何もないと、説得しようとしたら、単に彼らに国立環境学衛生研究所発刊の環境健康展望誌それは現在25刊目ですが、そこに掲載された最近の新しい研究は、「フッ素は脳の発育に障害を与え、著しく人のIQを低下させる」である事を指摘すると良いでしょう。

 

 

ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究は、27の異なったフッ素の研究の評価による「子供たちに対するフッ素の影響」です。

 

 

 

そのレビューには、共同チームはフッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。

 

 

 

この図によれば、水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQのレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。

 

 

 

そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。

 

 

 

 

 

 

フッ素については4:15あたりから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(追記) 「水道水にフッ素が入る」話は、デマだったようなので、根拠と共に訂正します。

 

近況報告とお知らせ(訂正あり)

 

 

 

糖質制限中に「低T3症候群」になった場合の主な対策がこちらです。

 

 

 

  • タンパク質をしっかり摂取する

 

 

  • 筋肉量を増やす

 

 

  • 脂質もしっかり摂取する

 

 

  • 糖質を一時的に摂取する(緩い糖質制限から慣らしていく)

 

 

 

この方法で、改善するケースがほとんどですが、本記事では補足として、「低T3症候群」になる原因や対策を、前回とは違った角度から考えていきます。

 

 

 

 

前回の記事を読まれていない方は、先に以下の記事を読まれた方が分かりやすいと思います。

 

 

糖質制限の副作用?抜け毛、冷え、だるい...低T3症候群になりやすい人の特徴とは

 

 

 

 

「低T3症候群」を語るには「甲状腺ホルモン」の知識は避けて通れないので、まずはそちらから簡単に説明して、その後、本題に入ります。

 

 

 

既にご存じの方は飛ばして下さい。

 

 

 

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甲状腺と甲状腺ホルモン

 

 

 

「甲状腺 こうじょうせん」は、喉仏のすぐ下の位置にあります。

 

 

 

 

 

これは「内分泌器官 ないぶんぴつきかん」の1つで、「甲状腺ホルモン」を作っています。

 

 

 

 

「甲状腺ホルモン」には、代謝を活発にする働きがあります。

 

 

 

 

その為、このホルモンの分泌が過剰になると、代謝が過剰になるような症状が表れます。以下は一例です。

 

 

 

 

  • イライラする

 

 

  • 暑がりになる

 

 

  • 脈が速くなる

 

 

  • 動悸が続く

 

 

  • 手が震える

 

 

 

このような状態を「甲状腺機能亢進症 こうじょうせん きのう こうしんしょう」と言います。内分泌疾患です。

 

 

 

反対に、このホルモンの分泌が少ないと、代謝が低下するような症状が表れます。以下は一例です。

 

 

 

  • 体温の低下

 

 

  • だるい

 

 

  • 汗をかかない

 

 

  • 脈が遅くなる

 

 

 

このような状態を、「甲状腺機能低下症 こうじょうせん きのう ていかしょう」と言います。内分泌疾患です。

 

 

 

で、これに似ているとされるのが「低T3症候群」です。こちらはエネルギーが入ってこない時の生体反応と言われているので疾患ではありません。

 

 

 

甲状腺ホルモンの種類と働き

 

 

 

「甲状腺ホルモン」の主原料は、ミネラルの一種「ヨード(ヨウ素)」で、このようになっています。

 

 

 

 

サイログロブリン + ヨード → 甲状腺ホルモン

 

 

 

 

「サイログロブリン」とは、甲状腺濾胞細胞(こうじょうせん・ろほう・さいぼう)のみでつくられる糖蛋白の事です。

 

「濾胞」とは、動物の組織にある、多数の細胞からなる「完全に閉じた袋状の構造物」の事で、中に分泌物が溜まります。

 

 

 

 

甲状腺ホルモンには種類があります。

 

 

 

 

  • hyroxine(サイロキシン)・・・T4

 

  • riiodothyronine(トリヨードサイロニン)・・・T3

 

 

 

この2つは、ヨードの数が違います。ちなみに、ヨードの元素記号は、I(iodine / アイアダイン)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に「T4」と「T3」の特徴を説明します。

 

 

 

 

(T4)

 

  • 量が多い。活性が弱いが、安定している。

 

 

  • 「T4」は、甲状腺でのみで作られる

 

 

  • トリヨードサイロニン(T3)の前駆体

 

 

  • 代謝量の制御や、成長に影響を与える

 

 

 

(T3)

 

  • 量は少ないが、活性があり、T4の10倍強力。【T3>T4】

 

  • 体温、成長、心拍数等に関与している。

 

  • 「T3」は、血液中の約20%が甲状腺から分泌され、残りは標的臓器で「T4」→「T3」へ変換される。

 

 

 

 

 

甲状腺ホルモンをコントロールする甲状腺刺激ホルモン

 

 

 

先に説明した「T4」や「T3」は、「甲状腺刺激ホルモン」によってコントロールされています。

 

 

 

「甲状腺刺激ホルモン」は、脳下垂体(のうかすいたい)から分泌されています。

 

 

 

 

 

「甲状腺刺激ホルモン」は、英語で「Thyroid Stimulating Hormone サイロイド スティミュレイティング ホルモン」、略して(TSH)です。

 

 

 

「甲状腺ホルモン」は、以下のような流れでコントロールされています。

 

 

 

 

 

「脳下垂体」から甲状腺刺激ホルモンが分泌される

 

 

「甲状腺」が刺激されて、甲状腺ホルモンが分泌される

 

 

 

 

 

で、以下のように増えたり減ったりする仕組みになっています。

 

 

 

 

  • 血液中の「甲状腺ホルモン」の量が増えると、脳下垂体からの「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の分泌が抑えられる

 

 

 

  • 血液中に「甲状腺ホルモン」の量が減少すると、脳下垂体からの「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の分泌が増える

 

 

 

で、症状が似ている「甲状腺機能低下症」と「低T3症候群」は、血液検査では以下のような違いがあります。

 

 

 

 

  • FT3が低い・FT4が低い・TSHが高い…甲状腺機能低下症

 

 

  • FT3が低い・FT4は正常・TSHが正常…低T3症候群

 

 

 

「F」というのは、「Free(遊離している)」という意味です。「T4」と「T3」は、検査では遊離しているものを調べます。詳しくは以下の記事で述べています。

 

 

甲状腺ホルモンの働きと、甲状腺機能低下症とLowT3症候群の違いについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

「FT3」と「FT4」は、通常は一緒に変動するようなのですが、「FT3」だけが低い状態が「低T3症候群」です。

 

 

 

何故そうなるのかについては、後ほど説明します。

 

 

 

 

省略した部分もありますが、簡単に「T4」、「T3」、「TSH」の説明をしたので、ここからは本題である「低T3症候群」の対策について考えていきます。

 

 

 

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低T3症候群と甲状腺機能低下症

 

 

「低T3症候群」について調べていると、生体反応なので疾患ではない...という意見もありますが、一方で「低T3症候群」を放っておくと、本当に「甲状腺機能低下症」になるので気をつけた方が良いという意見もありました。

 

 

 

 

確かに「甲状腺機能低下症」と共通しているところがあるので、関連はありそうです。

 

 

 

 

なので、本屋や図書館でその理由を探しているのですが、「低T3症候群」の情報はほとんどありません。甲状腺に関係する病気が書かれている本にもです。

 

 

 

例えば、以下は300ページ近くある生化学の本ですが、「甲状腺ホルモン」に関する記述はこのようになっています。

 

 

 

 

『基礎から学ぶ生化学 改訂第2版 編集:奥恒行・山田和彦』より引用

 

 

C.甲状腺

 

 

1)甲状腺ホルモン

 

 

甲状腺はトリヨードチロニン(T3)とチロキシン(T4)の2つのホルモンの混合物を分泌する(図4C-6).

 

 

これらのホルモンは甲状腺で合成されたタンパク質であるチログロブリンのチロシン残基がヨウ素化された後、加水分解を受けて遊離し、T3やT4となり血中に分泌される.

 

 

分泌されたT3やT4はチロシン結合グロブリンやアルブミンなどと結合することにより標的組織に輸送される.

 

 

甲状腺ホルモンは酸素消費を増し、核における遺伝情報発現の調節、脂肪分解や糖新生の促進、代謝亢進、交感神経賦活作用などの生理作用を有する.

 

 

 

2)カルシトニン

 

 

カルシトニン(CT)は甲状腺のC濾胞傍細胞から分泌される血清カルシウム低下作用をもつペプチドである.

 

 

このホルモンは骨吸収を抑制し、骨からのカルシウムとリンの溶失を減少させることにより血清カルシウムイオンを低下させる.

 

 

機能的にはパラトルモン(PTH)に拮抗する.

 

 

(161~162p)

 

 

 

「rT3」の事など、全く書かれていません。

 

 

 

 

生理学の本には、「T4」や「T3」の他に「rT3」がある...というところまでは書かれているものの(それすらもないものがほとんど)、それ以降の話、例えば、「T4」から「rT3」に変換されてしまう理由等は書かれていないのです。

 

 

 

 

もっと分厚い本になら書いてあるのかもしれませんが、そういう本でないと見つけられないというのはおかしな話です。

 

 

 

 

この「低T3症候群」という状態は、飢餓状態やダイエットでもなるので比較的身近な現象です。

 

 

 

それなのに、あまりに情報がなさすぎます。

 

 

 

また、「rT3」は検査もお粗末で、医師も気付かない事があるそうです。

 

 

 

 

『ドクター牧瀬のサプリメント・クリニック 隠れ甲状腺機能低下症』より引用

 

 

 

こういった、現代に蔓延する、不定愁訴的な症状は、甲状腺の機能低下に由来することが多々あります。 医者はいちおう甲状腺機能低下も疑い、その検査をします。

 

 

しかし、たいがいは正常とでてくるのです。

 

 

ところが、この正常というのがくせもので、正常範囲下限ぎりぎりの正常から、上限ぎりぎりの正常まであります。

 

 

そして、ふつうの甲状腺の血液検査ではかるのはTSH(甲状腺刺激ホルモン)、T3(トリヨードサイロニン)、T4(テトラヨードサイロニン)くらいです。

 

 

 

「 rT3(リバースT3)」は測定しません。

 

 

 

甲状腺のホルモンは「T4」、「T3」、それと「rT3」の3種類があります。

 

 

 

その中で、活性の強いのが「T3」です。

 

 

 

「rT3」は、「T3」の鏡像の異性体です。rはreverse (裏返す)のrです。 その活性は「T3」と比べるとほとんどありません。

 

 

 

従って、「T3」が甲状腺ホルモンとしての主な働きをしているといえます。

 

 

 

ところが、通常の検査では、「rT3」は「T3」と同じにみなされ、「T3」として検査結果がでてきます。

 

 

 

すると、いくら活性のない「rT3」が多く、活性の強い「T3」が少なくても、検査としては異常なしということがときどきおこりえるのです。

 

 

 

しかも、「TSH」も正常とでてくることがあるのです。

 

 

 

ただ、残念ながら日本では、このrT3の検査は普通のクリニックや病院では行われません。

 

 

(中略)

 

 

 

おそらく、うつ病、あるいは慢性疲労症候群、あるいは更年期障害と診断されている人たちの中には「ReverseT3」が多い状態の人がけっこういると推測されます。

 

 

 

肝臓の弱い人、腎臓に問題がある人、糖尿病が進行している人、神経性食欲不振症の人なども、「ReverseT3」が多くなる可能性が高いので、注意が必要です。

 

 

 

ダイエットや飢餓は誰でもなる可能性があるのに、一般的な書籍にも載っておらず、検査されず、原因が分からなくて身体の不具合に悩まされる

 

 

 

...この環境は「鉄不足(フェリチンの不足)」とよく似ています。

 

 

 

 

鉄不足は、生理のある女性では誰でもなる可能性があるのに、一般的な書籍ではあまり扱われず、一般の病院では貯蔵鉄を調べる「フェリチン」の検査はされません。

 

 

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

その結果、多くの女性が、鉄不足に起因する身体の不調に悩まされているわけです。

 

 

 

このような状況は病人を増やします。ちょっと伝えれば済むことなのに、それをしないのですから悪質です。

 

 

 

「低T3症候群」は、このような環境です。

 

 

 

 

  • 甲状腺機能低下症と低T3症候群は似ている

 

 

  • 低T3症候群の情報がない

 

 

  • 検査も充実していない

 

 

 

 

 

で、問題は「甲状腺機能低下症と低T3症候群は似ている」というところです。

 

 

 

以下の記事では、両者の違いを書いたのですが、

 

 

甲状腺ホルモンの働きと、甲状腺機能低下症とLowT3症候群の違いについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

調べていると、「甲状腺機能低下症」と「低T3症候群」は、「疾患」と「生体反応」という違いはありますが、関連しているところもあると感じます。

 

 

 

 

なので、情報がまとまりにくいです。

 

 

 

 

また、痩せ型の女性で、30年以上糖質中心の食生活をおくってきた私は、「低T3症候群」になりやすい条件を揃えているのですが、いきなり糖質10g以下の糖質制限の実践でも「低T3症候群」にならなかったので、これを解決した経験がありません。

 

 

 

...この状態で記事にするのは難しいと考えたのですが、断片的ではあっても、今現在「低T3症候群」で困っている人にはヒントになると思うので、分かっている対策を紹介します。

 

 

 

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T4がreverseT3に変換される

 

 

 

2種類の「甲状腺ホルモン」を紹介しました。

 

 

  • T4

 

  • T3

 

 

 

ここでは、先ほどの引用記事にでてきた「reverse(リバース)T3」について説明しておきます。

 

 

 

前回の記事でも紹介しましたが、「rT3」は、ダイエット、飢餓、冬眠前などの栄養不足の時に、体の代謝を下げてエネルギーロスの少ない状態に変えようとするホルモンでした。

 

 

 

 

 

で「低T3症候群」は、「T4」が「T3」ではなく、省エネホルモンである「rT3」に変換されてしまった状態です。

 

 

 

 

  • T3・・・活性型

 

  • rT3・・・非活性型 

 

 

 

 

では、「T3」と「rT3」はどう違うのかというと、構造はそんなに違いません。

 

 

 

 

元になった「T4」は、ヨードが4つついています。これが「脱ヨード酵素」の働きによって、ヨードの1つが外れて「T3」に変換されます。

 

 

 

 

で、その外れる位置が違うと「rT3」になる...というわけです。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、この変換は、肝臓や腎臓等、標的臓器で行なわれます。

 

 

 

 

甲状腺から「T4」が分泌される

 

 

 

 

血液にのって運ばれる

 

 

 

 

標的臓器に到着して「T3」に変換される

 

 

 

 

「低T3症候群」は、この標的臓器での変換がおかしい状態で、元になった「T4」は分泌されています。

 

 

 

一方、「甲状腺機能低下症」は、「T4」も、そこから変換される「T3」も低下します。

 

 

 

 

  • 甲状腺機能低下症・・・T3とT4の分泌量が減る

 

  • 低T3症候群・・・(T4 → T3)への変換が抑えられている

 

 

 

 

なので、「低T3症候群」にならないようにするには、「rT3」に変換されるようなことをしない事、また、「T4」から「T3」に上手く変換できるようにすればいいわけです。

 

 

 

 

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T4からT3へ変換されるようにするには

 

 

「低T3症候群」は、甲状腺ホルモンの問題が大きいです。

 

 

 

で、「T4 → T3」に正常に変換されない条件をシンプルに考えるとこうなります。

 

 

 

  • 材料不足

 

  • 標的臓器の変換ミス(変換されない、間違った変換)

 

  • 標的臓器自体の不具合

 

 

 

 

これらが正常に戻るようにすれば改善するはずです。

 

 

 

 

糖質制限によって、ここに挙げた問題が起きるのだとしたら、やはり、解決は栄養療法になります。

 

 

 

糖質制限は慢性疾患を改善させる為に非常に効果がありますが、完璧ではありません。

 

 

 

糖質制限の最大のメリットは、「糖質」の害を抑えられる事と、身体の構成成分の大部分を占める「タンパク質」と「脂質」を十分得られることです。

 

 

 

 

また「脂質」は身体の構成成分にもなりますが、エネルギー物質「ATP」を多く作る事もできます。

 

 

 

 

しかし、現代の食料をとりまく環境には問題があるので、糖質制限の実践によって、一部のビタミン、ミネラルが不足してしまう事も事実です。

 

 

 

糖質制限をしていても、ビタミン・ミネラルが不足すれば代謝に問題が生じます。

 

 

 

なので、その不足している栄養素が何かを見極めて、補うことが重要です。

 

 

 

「何が不足しているのか」を見つけるのが大変なので、そのヒントになりそうな話をいくつか紹介します。

 

 

 

なお、本記事で説明する対策は、「甲状腺機能低下症」、「低T3症候群」の両方に関係している場合もありますが、そもそも「甲状腺ホルモン」の問題なので、共通している事があっても不思議ではありません。

 

 

 

主原料のヨウ素(ヨード)不足

 

 

「低T3症候群」は「T3」が低い状態です。「T4」から「T3」への変換が上手くいかないので、「T4」は足りていると考えられます。

 

 

 

なので、「低T3症候群」の話をする時は、「T4」は足りている...という前提で語っていくつもりですが、一応、これがなかったらどうなるのかもお話しておきます。

 

 

もし、変換の前の状態である「T4」が不足していれば、「T3」を作ることもできません。つまり、どちらも生成できない事になります。

 

 

 

両方減るのは、「甲状腺機能低下症」です。

 

 

 

で、「甲状腺ホルモン」の主原料はヨウ素(ヨード)です。

 

 

 

糖質制限を実践している人で、肉食がメインの人は、ヨウ素不足になる可能性があります。

 

 

 

ヨウ素が多く含まれている海産物を食べなければ、半年ほどでヨウ素不足になるそうです。

 

 

 

材料がなければ、「T4」も「T3」も不足する事になるので注意が必要です。

 

 

 

これに該当する場合は、ヨウ素(ヨード)を補う必要があります。

 

 

 

ただし、摂取のし過ぎも注意です。それによって甲状腺の機能に不具合が生じることもあります。

 

 

 

単体のミネラルの過剰摂取は慎重にするべきです。

 

 

 

 

酵素の材料はタンパク質

 

 

「T4」→「T3」へ変えるには、4つのヨードから1つのヨードを外して変換させる「脱ヨード酵素」が必要です。

 

 

 

この「脱ヨード酵素」は種類があります。

 

 

 

  • 1型(D1)

 

  • 2型(D2)

 

  • 3型(D3)

 

 

 

...ということは、ここでも酵素の材料である「タンパク質」が重要になってきます。

 

 

『藤川徳美医師 fecebook 2018年2月24日』より引用

 

 

タンパク質が十分あれば、タンパク質の同化と異化(動的平衡)が活性化する。

 

 

酵素反応が活性化する。

 

 

主酵素はタンパク質、補酵素はビタミンとミネラル。

 

 

つまり、タンパク質が十分量あると、ビタミンとミネラルの効果が出る。

 

 

 

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ミネラル不足

 

 

主酵素である「タンパク質」が足りていても安泰ではありません。

 

 

補因子である「ミネラル」、補酵素である「ビタミン」が不足すれば反応は滞ります。

 

 

 

『歯科医師の考える健康生活 ライナス・ポーリング氏「すべての不快感や疾患、病気の根本を探るとミネラル欠乏にたどり着く」』より引用

 

 

 

 

2月10日の投稿がきっかけ

 

 

https://www.facebook.com/junichi.takahashi.372

 

 

糖質制限で失敗する方はカロリー不足もあるが、ミネラル欠乏が主体ではないか?

 

 

ケトジェニックで失敗する方も、脂質の代謝にミネラルが必須なのにミネラル不足で結局、ケトン体を悪者にしてしまう。

 

 

折角、ケトンの臨床応用を考える風潮が出始めているのに残念。江部先生・宗田先生のご功績を無駄にしてはいけない。

 

 

ケトジェニックダイエットがヒトの健康に及ぼす影響について

 

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/54/9/54_650/_pdf

 

 

●糖尿病と微量元素はとても密接

 

 

鶏が先か卵が先かだが、原因と結果の混在が多過ぎる。

 

 

鉄が過剰だから糖尿病? 糖尿病だから鉄が過剰?

 

 

恐いのは、糖尿病でインスリンの過剰分泌や多尿で亜鉛の枯渇が起こり、亜鉛欠乏症の泥縄状態になること。

 

 

亜鉛、クロム、マンガン、セレン、バナジウム、カルマグ と糖尿病の関連が分かってないと、糖尿病は理解できない。

 

 

SGLT2阻害薬で糖を排出するだけでなく、多尿継続で微量元素はダダ漏れしてないか?

 

 

ファスティングで、ミネラル不足に陥っていないか?

 

 

酵素ドリンクダイエットだけでは、立派な亜鉛欠乏症の出来上がり。

 

 

そして、最も恐いのは間違った糖質制限やダイエット、菜食による微量元素の欠乏。

 

 

例えば、亜鉛欠乏になると、甲状腺機能低下にまっしぐら。ヨウ素欠乏だけでない。

 

 

微量元素欠乏(特に亜鉛欠乏)と低T3症候群は症状は類似病態。

 

 

肉食が嫌なら せめて亜鉛入りプロテインや亜鉛補給の元、糖質制限を。

 

 

魚食、オメガ3頼り、脂質代謝依存の方もせめて亜鉛だけでも 適量を弁えたメガで。

 

 

 

 

「微量元素欠乏(亜鉛欠乏)」と「低T3症候群」の症状が似ているとは...。

 

 

 

ということは「甲状腺機能低下症」とも症状が似ているという事です。

 

 

 

そういえば、子供は亜鉛が欠乏すると成長障害が起きるようですが、成長を促す「甲状腺ホルモン」が不足しても成長に悪影響がでます。

 

 

 

微量元素欠乏(亜鉛欠乏)、低T3症候群、甲状腺機能低下症...表面的には別物ですが、共通している事が多いですね。

 

 

 

まぁ、考え出すときりがないので、ミネラルに話を戻します。

 

 

 

 

ミネラルと言えば、私は10代の時から糖質制限を始める前まで、健康食品をいくつか摂取していました。

 

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

その中にミネラルもあったのですが、糖質制限を始めた時に、糖質制限の効果を確かめる為に全て止めました。

 

 

 

 

でも、長年飲んでいたので、止めてもミネラルは急には涸渇しなかったのだと思います(※毎月生理があるので、「鉄」は減っていましたが...)。

 

 

 

私がいきなり厳しい糖質制限をして上手くいったのは、それまで飲んでいた健康食品のおかげだと思っていましたが、やはり信憑性がありそうです。

 

 

 

 

一応、「T3」に関係のあるミネラルを挙げておきます。これらが不足している場合は補った方が良いでしょう。

 

 

 

T4からT3の変換に必要なミネラル

 

 

 

  • セレン

 

  • 亜鉛

 

  • マンガン

 

 

この中で、マンガンが気になりました。

 

 

『ドクター牧瀬のサプリメント・クリニック 甲状腺(こうじょうせん)の病気』より引用

 

カルシウムを大量に摂取するとマンガンの吸収が阻害されます。

 

 

何かの理由でカルシウムのサプリメントをとっている人は、気をつけたほうがいいでしょう。 (私は、骨粗鬆症に対してさえ、カルシウムのサプリメントは推奨しておりません)。

 

 

マンガンはセレンとビタミンB2とともに、甲状腺ホルモンのうち、T3という活性の強いほうのホルモンが生成されるのに必要です。 日に3mgほど必要です。

 

 

 

糖質制限でチーズを大量に摂取する人がいます。この場合、チーズに含まれているカルシウムを多く摂取する事になります。

 

 

これもマンガンの吸収を阻害することになります。

 

 

マンガンはスパイスに多く含まれています。私はスパイスが大好きなので、肉料理にもよく使っているのですが、これも「低T3症候群」にならなかった理由かもしれません。

 

 

 

 

T3を細胞に運んで細胞が利用できるようにするミネラル

 

 

 

 

 

いつも言っていますが、生理がある女性は不足しやすいです。

 

 

足りているかどうかは「フェリチン(貯蔵鉄)」を測ります。

 

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

 

食品に含まれている物質が甲状腺に与える影響

 

 

食品に含まれている成分が、甲状腺の機能に良い影響を与える場合と、悪い影響を与える場合があります。

 

 

例えば、ココナッツオイルは、甲状腺の機能を適切に保つ効果があると言われています(※ただし、そう書かれているサイトを見るのですが、そのメカニズムに触れているものが見つかりませんでした)

 

 

 

問題は悪い影響を与える物質です。

 

 

 

 

たまに、「食品に含まれる有害物質に対してどう考えているのか」というメールやコメントをいただくのですが、現在は基本的に、糖質のように1つの毒を大量に摂るわけではないので意識して避けていません。

 

 

 

 

私は糖質制限をする前は、「人工甘味料」や「遺伝子組み換え食品」や「食品添加物」をできるだけ避ける生活をおくってきました。

 

 

 

しかし、糖質制限を始めてからは、ほとんど避けなくなりました。その理由は以下です。

 

 

 

  • 糖質を食べないので、加工品を食べる機会が減ったので避けるまでもない

 

 

  • 有害物質を避けまくっても糖質を摂取していては健康にはならなかった

 

 

  • 有害物質を避ける事を優先することで必要な栄養が摂取できなくなる

 

 

 

 

これは「有害物質は避けなくても大丈夫、安全だ」と言っているのではありません。

 

 

 

避けた方がいいのは分かっていますが、種類が多すぎる上、色んなものに分からないように入っているので、避けるのが事実上無理だから頑張らなくなったのです。

 

 

 

 

しかし、現実にこれらを摂取して、不具合があるなら積極的に避けた方がいいです。

 

 

 

 

糖質を制限するあまり、人によって摂取量が増える可能性のある物質が「人工甘味料」です。

 

 

 

私の様に糖質制限の開始とともに、全ての甘味料を諦める選択をする人もいますが、中には、甘味を捨てきれず、人口甘味料を多く摂取する人もいます。

 

 

 

そのような人は、糖質を摂取している人よりも、人工甘味料を多く摂取するかもしれません。

 

 

 

で、人工甘味料の中でも、甲状腺やホルモンに影響があると思われるものがこちらです(まだあるかもしれませんが...)。

 

 

 

アセスルファムK

 

 

動物実験で甲状腺異常、肝機能障害が起きています。

 

 

 

スクラロース

 

 

スクラロースは、分解されにくい化学物質で、摂取すると全身に回って、ホルモンや免疫システムを乱す可能性があります。

 

 

なんでも、この添加物は、新しい農薬を開発中に偶然発見されたそうです。

 

 

 

以下は継続して摂取することで懸念されている症状の一例です。

 

 

 

  • 甲状腺の働きの衰え

 

  • 肝臓・脳の肥大

 

  • 肝臓細胞異常

 

  • 卵巣収縮

 

  • 脳腫瘍の増加

 

  • 成長の遅れ

 

  • 赤血球の減少

 

  • マグネシウムとリンの欠乏

 

 

 

 

...このような話があるので、心当たりのある方は量を調節した方がいいです。

 

 

 

 

人工甘味料が悪影響を与える...というのは、だいたい想像がつくと思います。農薬を開発中に何故か偶然できた...とか、そんなのばっかりですから。

 

 

 

しかし、一見、健康に良さそうな自然の食品も、甲状腺に悪影響を与える物もあるので注意が必要です。

 

 

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大豆製品の摂取量に注意

 

 

 

「低T3症候群」は、「女性」や「痩せた男性」に多い症状です。その理由を食事の視点から考えてみます。

 

 

 

糖質制限をするとタンパク質をたくさん食べる必要がありますが、大豆製品からタンパク質を稼ごうとする人がいます。

 

 

 

大豆はオシャレでヘルシーなイメージが強く、「畑の肉」と言われているからでしょうか。

 

 

 

しかし、大豆製品は曲者です。

 

 

 

大豆は「アンチニュートリエント」を含んでいます。

 

 

 

「アンチニュートリエント」は、「反栄養素」という意味で以下のような働きがあります。

 

 

 

  • タンパク質の消化能力の邪魔をする

 

 

  • カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛...等のミネラルの吸収の邪魔をする

 

 

 

 

先にタンパク質やミネラルの重要性の話をしているので、これがいかに悪い事かよく分かると思います。

 

 

 

タンパク質の消化吸収能力を邪魔するということは、大豆製品と肉を一緒に食べれば、肉が未消化で腸で発酵して...というあのフレーズを実現化することになります。

 

 

 

 

また、大豆には甲状腺機能を狂わせる効果があります。

 

 

 

大豆には「イソフラボン」が含まれています。これが甲状腺ホルモンの生産を妨げます。

 

 

 

 

糖質制限によって、大豆のタンパク質をたくさん摂取すると、どの食事法よりも大豆製品を大量摂取してしまいます。

 

 

 

だってタンパク質をたくさん食べなければいけないですから。

 

 

 

その場合、糖質制限が原因で、甲状腺機能に異常がでる可能性もあります。

 

 

 

動物性の方が植物性よりも良い...と言っているのですが、それでも大豆製品は人気があります。

 

 

 

この傾向は男性よりも女性に多いと感じるのは私だけでしょうか。大豆製品について相談してこられたのはみな女性でした。

 

 

 

ドラッグストアで女性受けするオシャレなパッケージのプロテインが置いてありますが、ソイプロテインの事が多いです。

 

 

 

プロテインバーもソイが多いです。

 

 

糖質制限の良さは、動物食性動物である人間の食性に合っているので、身体への負担が少ない事です。

 

 

 

せっかく糖質制限をしているのに動物性ではなく、納豆や豆腐をたっぷり食べ、豆乳を飲み、ソイプロテインを飲む...これでは植物食性動物です。

 

 

 

痩せた男性も人事ではありません。

 

 

 

男性でも胃腸が弱ければ、肉食はキツイです。痩せた人や、ある程度年齢がいった人は、最初のうちはタンパク質を、あっさりした大豆製品から多く摂るかもしれません。

 

 

 

このような男性は、大豆の大量摂取による甲状腺機能の問題が起きやすいと考えられます。

 

 

また、そのような男性の体形は、「胃腸が弱い→食が細い→痩せて非筋肉質」の可能性が高いです。ということは、前回説明した筋肉量が少ない事で「低T3症候群」になる可能性もあります。

 

 

 

 

最近は高たんぱくブームで、スーパーには色んな味の豆乳がならんでいます。豆乳は「健康」という単語と結び付けられていますが、鵜呑みにして大量摂取しないように気をつけましょう。

 

 

 

 

大豆製品からタンパク質の摂取を続けると、思わぬ不具合が出る可能性があることを知っておいて下さい。

 

 

 

ハッキリ言って、「動物性食品中心の糖質制限」と、「大豆製品中心の糖質制限」は別物です。大豆製品はタンパク質が多くても、おまけ程度に考えた方がよいです。

 

 

 

中にはガゼインアレルギーで、プロテインがダメという方もおられます。

 

 

そのような方には、ホエイプロテインでもガゼインのほとんどないWPIが良いと伝えます。

 

 

しかし、それがダメなら、ソイをオススメした事もあるのですが、やはり、これは良くないかもしれません。

 

 

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コルチゾールの分泌量に問題がある

 

 

「T4→T3」の変換には適度な量のコルチゾールが必要です。

 

 

 

 

コルチゾールとは、「副腎」から分泌される「副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン」の一種です。

 

 

 

 

「副腎」は腎臓の上にあります。

 

 

 

 

 

 

「コルチゾール」は、ストレスから体を守ったり、糖質、脂質、タンパク質代謝に関与しています。

 

 

しかし分泌が過剰になると「T3」の産生が妨げられ、反対に、少なすぎると「rT3」に変換されます。

 

 

 

 

  • コルチゾールが過剰 = T3の産生が妨げられる

 

  • コルチゾールが減少 = rT3に変換される

 

 

 

簡単にその流れをまとめます。

 

 

 

コルチゾールが多すぎる場合

 

 

副腎機能が保たれているが、ストレスに反応してコルチゾールが多く出る

 

 

 

 

「T4→T3」への変換が妨げられて、「T3」が減る

 

 

 

 

甲状腺機能が低下する

 

 

 

 

 

コルチゾールの分泌が低下して、ストレスに対抗できなくなった状態を、「副腎疲労症候群 ふくじんひろうしょうこうぐん」と言います。

 

 

 

 

 

コルチゾールが少なすぎる場合

 

 

 

 

副腎疲労が進行する

 

 

 

 

コルチゾールが低下する

 

 

 

 

「T4」は「リバースT3」に変換される

 

 

 

 

省エネモードになる

 

 

 

 

参考サイト:慢性疾患本当の原因 副腎疲労度と甲状腺機能の関係

 

 

 

 

甲状腺機能は副腎の影響を受けます。

 

 

従って、原因が副腎、コルチゾールにある場合は、こちらも改善させる必要があります。

 

 

 

というわけなので、コルチゾールの分泌量が増える原因について考えてみます。

 

 

 

 

コルチゾールの分泌量が増える例

 

 

 

「コルチゾール」は、ストレスや睡眠不足によって分泌量が増加します。

 

 

 

ストレスが多いと、「コルチゾール」が過剰になり、「糖新生 とうしんせい」が亢進し、血糖値が上がります。

 

 

 

すると、糖質制限をしていても高血糖になります。

 

 

 

このような人は、コルチゾールによって「T3」の合成が妨げられます。

 

 

 

「糖新生」とは、腎臓や肝臓で「糖質以外の物質」から糖質を作り出すシステムの事です。

 

以下の記事では、糖質制限をしている人で、「糖新生」が過剰になるケースについてお話しました。

 

糖質制限をしているのに血糖値が高いのは、糖新生が原因かもしれません

 

 

 

 

一応言っておきますが、「糖新生」自体が悪いのではなく、過剰になるのが悪いのです。

 

 

 

 

糖質制限は低T3症候群になりやすい...と言われています。

 

 

 

その理由の1つに、食品からの糖質摂取が少ないので、その分糖新生が多く働くからというのがあります。

 

 

 

つまり糖質制限では、糖新生の需要が増すから、「コルチゾール」の必要量が増す...という理屈です。

 

 

 

 

糖質を制限するので糖質が入って来ない

 

 

糖質しか利用できない細胞があるので、糖新生で糖質を合成(コルチゾールが必要)

 

 

過剰なコルチゾールによって「T3」の合成が抑えられる

 

 

低T3症候群の発症

 

 

(結論:糖質制限は低T3症候群を発症しやすい)

 

 

 

 

この部分だけ見ると、糖質制限がいかにもコルチゾールを浪費するように見えます。

 

 

「糖質を摂取した方が良さそう」と思ってしまいます。

 

 

 

しかし、それを言うなら、糖質を摂取をしていても、「コルチゾール」は過剰に分泌されます。

 

 

 

 

 

食品から摂取した糖質によって上がった血糖値を下げるためにインスリンが出る

 

 

血糖値が下がりすぎる

 

 

血糖値を上げる為にコルチゾールが分泌される

 

 

過剰なコルチゾールによって「T3」の合成が抑えられる

 

 

低T3症候群の発症

 

 

(結論:糖質の摂取は低T3症候群を発症しやすい)

 

 

 

 

このように、「糖新生で合成された糖質」でも、「食品からの糖質摂取」でもコルチゾールは増えるので同じことです。

 

 

 

糖質摂取で増えたコルチゾールは「T3」の合成には影響しなくて、「糖新生」で増えたコルチゾールだけが「T3」の合成を抑える...という事はないでしょう。

 

 

 

しかも、コルチゾールには抗炎症作用があります。糖質は炎症を起こすので、糖質の大量摂取によってコルチゾールの需要が増します。

 

 

 

糖質と炎症の関係についてはこちら

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

コルチゾールの必要量が増すことで「rT3」に変換され「低T3症候群」になるなら、糖新生だけではなく、糖質摂取も良くないです。

 

 

 

「rT3」に変換させないためには、副腎疲労、その元になるコルチゾールの浪費をなんとかする必要があります。

 

 

 

その対策についてお話します。

 

 

 

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副腎疲労とコルチゾールに関係する栄養素

 

 

ここでは、副腎に関連する栄養素を紹介します。

 

 

副腎も甲状腺も内分泌器官です。で、内分泌器官といえば「ビタミンE」です。

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2017年2月21日』より引用

 

 

いずれにしても、ビタミンE1はすべての内分泌器官に蓄積されており、これが欠乏すると、精巣、卵巣、副腎などが萎縮し、あるいは変性することが知られている。

 

 

ビタミンE1が、すべてのホルモンに関係ありとする根拠は十分にある。

 

 

 

なぜなら、ホルモンはフィードバック的につくられるものときまっているからだ

 

 

 

 

そして、副腎の働きを強化し、副腎皮質ホルモンの産出を促す働きがあるのが「パントテン酸」です。

 

 

 

パントテン酸は、別名「ビタミンB5」です。

 

 

 

これはアルコールやカフェインで消耗しやすいので、これらをよく飲む人は欠乏しているかもしれません。

 

 

 

そして、副腎皮質ホルモンは、副腎皮質でコレステロールから合成されます。

 

 

 

その他に、タンパク質、ビタミンC、ビタミンEも必要です。

 

 

 

特にビタミンCが重要です。

 

 

 

『精神科医こてつ名誉院長のブログ 三石理論 基礎から学ぶビタミンC-5』より引用

 

 

ストレスでコルチゾール需要が高まると、ビタミンC需要も数倍に跳ね上がり、ビタミンC不足になる。

 

 

 

ビタミンC不足になると、ATP合成、脂肪酸燃焼、コラーゲン合成に手が回らなくなり、エネルギー障害、代謝障害を生じる。

 

 

 

ストレス過多が慢性疾患を生じる原因の一つは、ビタミンC不足にある。

 

 

よく強度の慢性ストレスでがんになったと言う話を聞くが、これもビタミンC不足を介していると言える。

 

 

 

 

甲状腺ホルモンと睡眠の関係

 

 

睡眠に問題があれば、どんな栄養療法をしていても不健康になります。

 

 

例えば、「睡眠不足」では糖新生が過剰になるので、糖質制限をしていても高血糖になります。

 

 

一方、「睡眠のタイミング」は、甲状腺ホルモンの働きに影響を与えるようです。

 

 

 

『ドクター牧瀬のサプリメント・クリニック 隠れ甲状腺機能低下症』より引用

 

 

3)就寝の理想は午後10時までですが、どんなに遅くとも11時までには床に就いください。その分、朝は早くおきてもかまいません。(朝は、寝たいだけ、寝てられてけっこうです)。

 

 

どんな病気も夜ふかしすると、非常に治りがよくないのです。それは、成長ホルモンの分泌の関係からです。特に午前0時~午前2時あたり、寝ている間に、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは若い人の背丈をのばすだけでなく、他にもさまざま重要な働きをします。

 

 

その一つに、甲状腺に関しては、抹消の組織でT4(テトラヨードサイロニン)からT3(トリヨードサイロニン)への変換を促進します。つまり、甲状腺ホルモンを働かすには、早寝が必要なのです。

 

 

 

 

 

 

 

肝臓での変換

 

 

「T4」は、甲状腺のみで作られます。

 

 

 

一方、「T3」の作られ方は2通りあります。

 

 

 

血液中の約20%が甲状腺から分泌されていて、「T4」から変換されて生じるのが80%です。

 

 

 

 

 

 

「T4 → T3」へは、標的臓器で変換されるというのがポイントです。

 

 

 

 

車でも電化製品でも何でもいいですが、例えば、ある工場で「A」という部品を作ります。

 

 

で、その部品をトラックに乗せて道を走り、着いた工場で「A」を加工して「A’」という商品を作るとします。

 

 

 

「A → A’」になることが悪いなら、悪いのは「Aを作った工場」ではなく、「加工した工場」になります。

 

 

 

不良品の「A」をそのまま出荷したとか、運ぶ道中で何か問題が起きる事もあるでしょうが、やはり加工する工場で何か問題があると考えます。

 

 

 

これを「甲状腺ホルモン」に当てはめます。

 

 

 

「T4」が「T3」ではなく「rT3」に変換されることによってなる症状が「低T3症候群」なので、悪いのは「甲状腺」ではなく、「T4の変換の仕方」か、「標的臓器」そのものです。

 

 

 

  • T4の変換の仕方が悪い・・・材料(酵素と補酵素)に問題がある

 

  • 標的臓器の不具合・・・臓器によって事情が違う

 

 

 

ここまで述べてきた対策は、前者に関するものでした。

 

 

 

ですが、後者に問題がある場合は対策は1つではありません。何故なら、「標的臓器」とされるのは複数あるので、その臓器がどのように不具合を起こしているのかによって解決策も異なるからです。

 

 

変換される標的臓器ですが、調べたところによると、肝、腎、筋肉、中枢神経系、褐色脂肪...等です。

 

 

 

いつものごとく、人によって言う事がバラバラなので、調べたらまだ他にもあるかもしれません。今のところ、どの場所で、何割作られて...といった情報はみつけられませんでした。

 

 

 

「T4 → T3」へは、主に筋肉で変換されるとか、主に肝臓で変換される...という説が多いです。

 

 

 

 

ここでは、「肝臓」についてとりあげます。

 

 

 

 

調べていると、

 

 

甲状腺ホルモンは肝臓で「T3」から「T4」に変換される。肝臓にエネルギーが無ければ正常な変換が行なわれず、「T3」が低下し、代謝が低下する・・・だから糖質を摂取した方が良い。何故なら、肝臓の唯一のエネルギーは糖質だから。

 

 

 

 

...という情報があります。

 

 

 

私はこれを読んでびっくりしたわけです。

 

 

 

...というのも、エネルギーを糖質(ブドウ糖)だけに頼っている細胞は、以下と、筋肉の速筋だけだと思っていたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肝臓はケトン体を作りますが、ケトン体を利用する事はできません。ですが、糖質だけしか利用できない...というのは聞いた事がありませんでした。

 

 

 

で、それが本当かどうか調べてみると、肝臓は「糖質」だけでなく「脂肪酸」もエネルギーに使えるようでした。

 

 

『現代ビジネス 医師が教える!健康的に痩せる糖質制限ダイエット「4つのルール」』より引用

 

 

ケトン体回路では、まず脂肪細胞の中で中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されます。どちらも血液に乗って全身を巡ります。

 

 

 

脂肪酸はそのままでもエネルギーになるので、肝臓へ向かう途中に筋肉などで使われます。70%はここで使われ、残りの脂肪酸が、肝臓に辿り着いて肝臓のエネルギーになります。

 

 

 

でも肝臓はそんなにエネルギーは必要ないので、他におすそわけしますよ〜と「ケトン体」という物質をつくります。

 

 

 

他の臓器でエネルギーとして使えるようにするわけです。もう一方のグリセロールのほうは、肝臓での糖新生によって糖質に変わります。

 

 

 

全く嘘ばっかりでうんざりしますね。

 

 

 

脳はケトン体を使えると認知されてきたのに、「脳はブドウ糖しか使えない」と頑なに言い張って糖質を食べさせようとする人がいますが、あれと同じです。

 

 

 

単純に無知で知らなかったのならともかく、知っているのに重要な情報を隠して理論を展開するわけです。

 

 

 

このように言うと、いやいやメインは糖質だから...と表現を変えてくるかもしれません。

 

 

 

でも、それならそうと、最初からそう言えばいいのです。

 

 

 

嘘がバレそうになった途端、情報を小出しにしてくるような人は信用できません。

 

 

 

 

嘘が混じっている以上、

 

 

 

 

甲状腺ホルモンは肝臓で「T3」から「T4」に変換される。肝臓にエネルギーが無ければ正常な変換が行なわれず、「T3」が低下し、代謝が低下する

 

 

 

 

...という説はデタラメの可能性が高いです。

 

 

 

 

肝臓のエネルギーについて特徴をまとめておきます。

 

 

 

  • 肝臓はそんなにエネルギーが必要ない

 

 

 

  • 肝臓はケトン体を作るが利用はできない

 

 

 

  • 肝臓は糖質も脂肪酸も利用できる

 

 

 

肝臓は、糖質がなくても、脂質をしっかり摂取して、それを上手く代謝できていれば、エネルギー不足にはなりません。

 

 

 

もし、肝臓での「T4」から「T3」への変換に何らかの問題があるとすれば、その原因は肝臓のエネルギー不足ではなく、肝臓の機能に問題があって上手く働かない...と考えた方が説明がつきます。

 

 

 

肝臓にダメージがあるとかですね。

 

 

 

でもそれは元々あった機能が壊れている事が悪いので、変換できない本質的な理由にはなりません。どんな優れたシステムも壊れていれば使えませんから。

 

 

 

 

 

低T3症候群についてのまとめ

 

 

糖質制限によって生じる「低T3症候群」の原因と対策について考えてきました。

 

 

 

  • タンパク質をしっかり摂取する

 

 

  • 筋肉量を増やす

 

 

  • 脂質もしっかり摂取する

 

 

  • 糖質を一時的に摂取する(緩い糖質制限から慣らしていく)

 

 

  • 甲状腺ホルモンの材料を不足させない

 

 

  • 「T4→T3」への変換に必要な栄養素を不足させない

 

 

  • 甲状腺の機能にダメージを与えるような有害物質を摂り過ぎない

 

 

  • 副腎にダメージがないようにする

 

 

  • 質の良い睡眠を心がける

 

 

  • 標的臓器に不具合があればそれを解決する

 

 

 

「低T3症候群」の対策は他にもありますが、本記事では「糖質制限を実践していてT3症候群になる理由と対策」について絞りました。

 

 

 

何故、このような断片的な情報の記事になったのかというと、私自身、この症状の全体像がまとまっていないからです。

 

 

 

 

ここまで読んでいただければお分かりだと思いますが、「低T3症候群」の周辺を調べていると、様々な疾患がからんできます。

 

 

 

原因や対策を考えていくと「甲状腺機能低下症」と「低T3症候群」は、「疾患」と「生体反応」という違いはありますが、やはり共通している部分が多いです。バッサリ区切っていいのか悩みます。

 

 

 

また、以下の記事で紹介した「単純な脂質不足によってフラフラになる」のも、飢餓状態なので「低T3症候群」だと言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

疲れてフラフラになる...糖質制限のつもりがカロリー制限に!危険なATP不足とは

 

 

 

さらに、記事中に出てきた「微量元素欠乏(亜鉛欠乏)」は、「低T3症候群」と類似病態です。

 

 

 

また、以下の状態の人は「rT3」が多くなっている可能性が高いそうですが、ということは「低T3症候群」の症状と被るという事です。

 

 

 

  • うつ病

 

  • 慢性疲労症候群

 

  • 更年期障害

 

  • 肝臓の弱い人

 

  • 腎臓に問題がある人

 

  • 糖尿病が進行している人

 

  • 神経性食欲不振症の人

 

 

 

ちなみに、「慢性疲労症候群 まんせいひろうしょうこうぐん」ですが、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶ「L-カルニチン」が不足するとなる...とも言われています。

 

 

 

 

甲状腺機能低下症、低T3症候群、脂質不足(カロリー不足)、微量元素欠乏(亜鉛欠乏)、慢性疲労症候群...

 

 

 

 

このように、お互いが関係し合っていたり、境界線が曖昧で、疾患の名前は違いますが、根っこが同じような気がするのは私だけでしょうか?

 

 

 

 

このような状況を見て、私は以下の記述を思い出しました。

 

 

 

 

『ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤 ミトコンドリア異常(低酸素・血液のpH7.3以下)で人は病気になり死ぬ』より引用

 

 

血液のpHが7.3以下になる最大の原因は、大量の乳酸が血管に流れ込むからです。
乳酸はpH5程度の酸性物質なので、慢性的に溜まってくると7.4という正常値を、7.3以下に下げてしまいます。

 

 

 

ブドウ糖をエネルギーに変えられなくて、乳酸に変えてしまっている人は、乳酸アシドーシスという体質になっているのです。

 

 

ガンも糖尿病も腎不全も肝不全も脚気も重症感染症もてんかんも薬害も、すべてタイプBの乳酸アシドーシスです。

 

 

 

乳酸アシドーシスになるからガンや糖尿病になり、ガンや糖尿病になるから乳酸アシドーシスになります。

 

 

 

医学界の都合で様々な病名が付けられていますが、基本的には「ミトコンドリア病による乳酸アシドーシス」なのです。

 

 

 

乳酸アシドーシスを改善すると様々な病気が治るのは、基本的には同じだからです。

 

 

 

メトホルミンやベンフォチアミンやジクロロ酢酸や水素やテラヘルツ波が万能薬として重宝されるのは、現代病の基本が同じであり、ダブついた乳酸の代謝や還元が重要なのです。

 

 

 

このケースは「乳酸」が原因でしたが、責任の所在が曖昧になるような環境になっています。

 

 

 

 

この甲状腺関係の不具合も、医学界の都合で様々な名前が付けられているだけで、本質はもっとシンプルなのかもしれません。

 

 

 

 

今のところ真相は分かりませんが、そんな気がします。

 

 

 

 

調べれば調べる程、枝葉の情報に踊らされているようで迷います。なので、今後記事を修正、追加すると思います。

 

 

 

 

「低T3症候群」と「ただのカロリー不足」は境界線が曖昧なのですが、読者さんの体験談は参考になります。

 

 

痩せ形で筋肉の少ない男性が糖質制限でフラフラになるケースへ続く

 

 

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現代社会は様々な有害物質で溢れています。しかし、その中でも糖質は毒性が強く摂取する量も半端ではありません。

 

 

 

その為、癌、膠原病、動脈硬化...等、多くの疾患に糖質が関わっています。

 

 

 

従って、糖質制限を実践する事によって、殆どの慢性疾患が改善していきます。

 

 

 

私のように虚弱体質が改善し、10代20代の頃と比べて30代の今が1番元気...という事も普通に起きます。これは特殊なケースではありません。

 

 

 

基本的に糖質制限は、「動物食性」の人間に合っているので、(糖質制限ができない疾患がある人を除いては、)身体に負担が少なく簡単に健康になる食事法なのです。これは自分の体験だけでなく、多くの方の相談を受けてきて感じることです。

 

 

 

しかし、これまでの一般的な食事とかけ離れているので、急な変化に身体がついていかず、体調不良になる人も少なくありません。これも相談を受けて感じています。

 

 

 

例えば、糖質制限を実践していて、だるい、冷える、筋力が低下する、肌が荒れる、浮腫む、食欲がない、生理不順...といった不調になる方がいます。この場合、原因は複数考えられます。

 

 

 

 

  • アスリート並に速筋を使いすぎているのに糖質を制限している

 

  • タンパク質はたくさん食べるが脂質の摂取量が少ない

 

  • 「低T3症候群」になっている

 

 

 

 

それぞれの理由を簡単に説明します。

 

 

 

アスリート並に「速筋」を使いすぎている人は、糖質を厳しく制限すると体力が低下します。

 

 

 

筋肉の「速筋」は、糖質をエネルギー源としています。

 

 

 

その為、瞬発力系の運動、つまり、筋トレや重労働をアスリート並にしている人は多少の糖質が必要です。このような人は、糖質を厳しく制限するとフラフラになったり、筋力、筋肉量の低下につながります。

 

 

 

 

 

 

次は、糖質制限で脂質を必要量摂取せずに、カロリー不足になって体調不良になるケースについてです。

 

 

 

糖質制限でよくある間違いの1つです。

 

 

 

私も過去にやらかしたのですが、これはただのエネルギー不足です。...といっても、場合によっては命の危険があります。

 

 

 

以下の記事では、「タンパク質はたくさん食べるが脂質の摂取が少ない」...事による失敗の原因と対策を紹介しました。

 

 

疲れてフラフラになる...糖質制限のつもりがカロリー制限に!危険なATP不足とは

 

 

 

これは原因が単純です。エネルギー源の脂質を摂取する事で解決するので比較的簡単でした。

 

 

 

 

本記事では、糖質制限を実践して、脂質をしっかり摂っていても、体が「エネルギー不足」と勘違いして、省エネモードになるケースを取り上げます。

 

 

 

この状態を「低T3症候群」とか「LowT3症候群」と言います。

 

 

 

「T3」とは、活性型の「甲状腺ホルモン」の事です。

 

 

 

様々な不快な症状が表れますが、病気というよりは生体反応です。

 

 

 

先に説明した「糖質と脂質を制限するケース」と以下のような違いがあります。

 

 

 

 

  • 糖質と脂質の両方を制限する・・・単純にエネルギー源の摂取が足りない

 

 

 

  • 糖質制限を起因とする低T3症候群・・・エネルギー源は摂取しているが、何故か体が省エネモードになっている

 

 

 

 

糖質制限によって「低T3症候群」にならない人もいます。私もなりませんでした。

 

 

 

では何故、糖質制限の実践によって体が省エネモードになるのか、また、「低T3症候群」とはどんな状態なのか、どんな人がなるのかについて説明します。

 

 

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低T3症候群とは

 

 

「低T3症候群」をシンプルに説明すると、エネルギー不足の時に、体が省エネモードになっている状態です。

 

 

 

どんな時になるのかというと、「ダイエット」や「飢餓」...等によって栄養が不足している時です。

 

 

 

省エネモード...と言えば聞こえがいいですが、実際には、筋力がおちたり、冷えたり、だるくなったり、髪の毛が抜けたりするのでしんどいです。

 

 

 

しかもその症状は一見すると、内分泌疾患の「甲状腺機能低下症 こうじょうせんきのうていかしょう」と似ています。こちらは疾患なのでなると面倒です。

 

 

 

しかし、「低T3症候群」は、エネルギー不足という危機的状況を回避する為の体のシステムが働いているだけなので、病気ではありません。

 

 

 

何故なら、エネルギーが足りないのに、ガンガン活動していたら体に負担がかるからです。収入が減ったときに出費を抑えるのと似ています。

 

 

 

 

  • 甲状腺機能低下症・・・病気

 

 

 

  • 低T3症候群・・・・・・病気ではない

 

 

 

 

 

 

 

「低T3症候群」は、ダイエットや飢餓だけでなく、脂質やタンパク質を十分食べる糖質制限でもなる人がいます。

 

 

 

すると、糖質を食べていた時よりも体調が悪くなるので、「糖質制限は危険だ!」と勘違いされます。

 

 

 

次は、なりやすい人がどんなタイプなのかをお話します。

 

 

 

糖質制限で低T3症候群になりやすい人

 

 

糖質制限は、糖質の制限量によって体に与える影響が全く異なります。糖質は毒性が強いので、それを制限する量が多いほど、健康になります。

 

 

 

糖質の制限が緩いと効果は薄れますし、また、「摂取している糖質」の害を受けるのでリスクもあります。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

なので、糖質を極限まで抑える「厳しい糖質制限」が最も健康に良いわけですが、これをいきなり実践すると「低T3症候群」になる可能性があります。

 

 

以下がなりやすい人の特徴です。

 

 

 

  • 脂質代謝が上手く働かない人

 

 

 

  • 痩せた人、筋肉が少ない人

 

 

 

  • ストレスや睡眠不足がある

 

 

 

  • 鉄不足

 

 

 

 

私のようにいきなり1日10g以下の「厳しい糖質制限」をしてもならない人もいるので、必ずなるわけではありません。

 

 

次は何故、これらの特徴があると「低T3症候群」になりやすいのか説明します。少しエネルギーの話にお付き合い下さい。

 

 

 

低T3症候群になるメカニズム

 

 

エネルギー源は、糖質脂質タンパク質です。

 

 

 

このうちの「タンパク質」は、体の材料としての働きが主なので、燃料としてはあまり依存できません。

 

 

 

なので、基本的にエネルギーの材料は「糖質」か「脂質」になります。

 

 

 

で、バランスの良い食事のように、「糖質」を中心に食べている人は、主に「糖質」を代謝してエネルギー源にしています。

 

 

 

ラーメン、パスタ、カレー、焼肉とご飯...等、「糖質」を多く食べている人は、同時に「脂質」も食べていますが、糖質を食べている場合は脂質代謝は抑えられます。

 

 

 

これは、「糖質」によって上がった血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きによるものです。

 

 

 

一方、「厳しい糖質制限」を実践すると「糖質」をほとんど摂取しません。なので、食事由来の「糖質」のエネルギーは使えません。

 

 

 

 

そのかわり、「糖質」によって脂質代謝は抑えられないので、「脂質」を上手く使うことができます。

 

 

 

この状態で「脂質」まで抑えると、エネルギー物質の「ATP」が涸渇して生きていけないので、糖質制限実践者は「脂質」を多目に摂取してエネルギー源にするわけです。

 

 

 

 

で、糖質を摂取していた人が、いきなり「厳しい糖質制限」にするとこういうことになります。

 

 

 

 

糖質中心の食事・・・エネルギー源は糖質

 

 

 

 

厳しい糖質制限・・・エネルギー源は脂質

 

 

 

 

この切り替えによって問題が起きる人と、起きない人がいます。

 

 

 

私のようにいきなりの切り替えにも対応できる人は大丈夫なのですが、切り替えた後の脂質代謝機能が上手く働かない人は体調不良になります。

 

 

 

「糖質」を制限している状態で、摂取した「脂質」も上手く使えないので、エネルギーが絶たれた状態になるからです。

 

 

 

エネルギー源である「脂質」を摂取していているのに、何故か身体が飢餓状態になるのは、こういうメカニズムです。

 

 

 

次は「痩せた人」や「筋肉が少ない人」がこの状態になりやすい理由について説明します。

 

 

「糖質」も「脂質」も使えない場合、エネルギー源として利用できるのが筋肉...つまり「タンパク質」です。

 

 

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筋肉量があると低T3症候群になりにくい理由

 

 

「糖質」を制限して「脂質」を摂取しているのに、脂質代謝の働きが悪くてエネルギー不足の状態になる...

 

 

こんな時は、「タンパク質」が大活躍します。

 

 

 

「タンパク質」は「糖新生 とうしんせい」というシステムによって、糖質を作る事ができます。

 

 

 

 

「糖新生」とは、「糖質以外の材料」から糖質を合成するシステムの事です。

 

糖新生の仕組みについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

「糖新生」の材料は、タンパク質、乳酸、グリセロール...等ですが、主に活躍する材料はタンパク質(の糖原性アミノ酸)です。

 

 

 

 

食事から摂取したタンパク質も「糖新生」の材料になりますが、それがなければ、身体の筋肉(タンパク質)を分解して、「アミノ酸」を使います。

 

 

 

ちなみに、アミノ酸は全部で20種類。そのうち、糖に変えることができる「糖原性(とうげんせい)アミノ酸」は全部で18種類です。

 

 

 

アスパラギンアスパラギン酸

アラニン

アルギニン

イソロイシン

グリシン

グルタミン

グルタミン酸

システイン

スレオニン(トレオニン)

セリン

チロシン

トリプトファン

バリン

ヒスチジン

フェニルアラニン

プロリン

メチオニン

 

 

「リシン」、「ロイシン」を加えると全部で20種類になります。

 

 

 

筋肉量が多いと、「糖原性アミノ酸」の1つである「アラニン」の放出量が増えます。

 

 

 

「糖新生」に使えるアミノ酸はたくさんありますが、「アラニン」には以下のような特徴があります。

 

 

 

  • ほとんど全てのたんぱく質に比較的多くみられる

 

  • 血液や組織中の「遊離アミノ酸」として広く存在している

 

  • アラニンからのグルコースの合成速度は、他のすべてのアミノ酸より優れている

 

 

 

 

筋肉量が多いと「アラニン」が増えるので、これによって十分エネルギーを生産できます。

 

 

 

一方、筋肉量の少ない人は、「糖新生」の材料が少ないので、この方法では十分なエネルギーが得られません。

 

 

 

すると、エネルギー代謝は以下のような状態になります。

 

 

 

  • 糖質 → 制限

 

  • 脂質 → 上手く使えない

 

  • タンパク質 → 材料不足

 

 

 

 

・・・となり、どれからもエネルギーが得られないので飢餓状態になります。

 

 

 

その結果、省エネモードの低T3症候群になるというわけです。

 

 

 

筋肉量の少ない女性や、痩せた男性は要注意です。

 

 

 

対策ですが、筋肉量を増やす事と、その元になる「タンパク質」をしっかり摂取した方がよいでしょう。

 

 

 

また、カロリーが低いと改善が悪いそうなので、燃料の摂取は大事です。「脂質」は摂取した方が良いです。

 

 

 

 

  • タンパク質をしっかり摂取する

 

  • 筋肉量を増やす

 

  • 脂質もしっかり摂取する

 

 

 

 

ただし、私の場合、痩せた女性でいきなり「厳しい糖質制限」をしましたが「低T3症候群」にはなりませんでした。なので、タンパク質と脂質を十分摂れていたのだと思います。

 

 

 

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糖質制限で低T3症候群にならにようにするには

 

 

「糖質」は制限、「脂質」は上手く使えない、筋肉量が少なくエネルギーがない...こうなると体は省エネモードです。

 

 

 

私が言うと説得力がないですが、「低T3症候群」は、今まで糖質をたくさん取っていた人がいきなりスイッチを切るように糖質を制限するとなりやすいです。

 

 

 

いきなり厳しく制限するのではなく、少しずつ減らしていくとなりにくいそうで、実際にこの方法で低T3症候群になった人が1人もいないという報告もあります。

 

 

 

『低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 いきなりスーパー糖質制限すると全身倦怠感が・・・』より引用

 

 

Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance

 

 

あまりにも急激な糖質制限は甲状腺トラブルとホルモンバランスの乱れを招く

 

 

Summary

 

 

要約

 

 

急激にダイエットを始めた人の中には全身倦怠感とか脱毛とか便秘とか、甲状腺機能低下症を思わせる副作用に悩まされる人がいます。

 

 

(カルピンチョ注: 甲状腺ホルモンは新陳代謝を亢進させるホルモンで、高いとエネルギー消費が活発になり、やせ気味で汗っかきで元気、低いとエネルギー消費が悪く、むくみ気味で冷え性でいつも疲れている感じになります)

 

 

この方たちでは、これらの症状は再び糖質摂取生活に戻ることで速やかに改善します。

 

 

私の患者さんからはこういう話を聞かなかったので不思議だったのですが、低糖質ダイエッターのサイトでのディスカッションを見てそういう人たちがいるのを確認しました。

 

 

このような症状が起こる理由は、こういう人では甲状腺ホルモンT4が末梢で不活性型のreverseT3に変わってしまうために、末梢レベルで甲状腺機能低下(Cellular Hypothyroidism)が引き起こされるからだと考えられます。

 

 

 

リバースT3は消耗性疾患、飢餓、冬眠前などの栄養不足の時に体の新陳代謝を下げてエネルギーロスの少ない冬眠モードに変えようとするホルモンです。

 

 

 

活性型甲状腺ホルモンであるT3の機能を阻害することで甲状腺ホルモンの作用を抑えます。

 

 

さらにこれの代謝物であるサイロナミンも末梢に溜まり、同じような作用を果たします、このために全身倦怠感でぐったりするのです。

 

 

http://edrv.endojournals.org/content/32/1/64.full.pdf

 

 

ところが、私(Dr.Cate)の患者さんには一人もそういう副作用で悩む方がいませんでした。

 

 

私は糖質制限指導をするときには一日一食、朝ご飯で糖質制限することから始めさせています。

 

 

これはシンプルにその方が取り組みやすいし、患者さんの抵抗感も少ないからという理由でしたが、これが功を奏したようです。

 

 

 

 

 

ここまでの対策をまとめます。

 

 

 

  • タンパク質をしっかり摂取する

 

  • 筋肉量を増やす

 

  • 脂質もしっかり摂取する

 

  • 糖質を一時的に摂取する(緩い糖質制限から慣らしていく)

 

 

 

低T3症候群は治るのか

 

 

 

筋肉量やカロリーの不足に気をつけ、「糖質」を段階的に減らしていけば「低T3症候群」にならない...ということなのでほぼ答えは出ているのですが、一応、ここに挙げた解決策でも上手くいかない場合、どうすればいいかを考えてみます。

 

 

 

注目したいのは、甲状腺ホルモンである「T4」、「T3」、そして「reverseT3」です。

 

 

 

引用した記事に書かれているように、省エネモードは厳密には、「T4」から「T3」ではなく、「rT3」に変換されてしまっている事が原因です。

 

 

 

  • T4 → T3  ・・・正常

 

  • T4 → rT3 ・・・低T3症候群

 

 

 

なので、「rT3」に変換されるようなことをしない事、また、「T4」から「T3」に上手く変換できるようにすればいいわけです。

 

 

 

 

その対策については次回お話します。

 

 

 

また、睡眠不足 ストレス 鉄不足が「低T3症候群」になりやすい理由についても説明します。

 

 

 

糖質制限による体調不良の原因、低T3症候群の対策について考えてみたへ続く

 

 

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