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元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:食事
和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

米に含まれる「糖質」は、あらゆる慢性疾患を引き起こします。

 

近年一般的になってきた「糖質制限」は、ダイエットのイメージが強いですが、最大のメリットは、これらの疾患を防げることにあります。

 

穀物、野菜、果物、お菓子・・・植物性食品は糖質が多く含まれているので、減らした方がいいのですが、この中で最も止めるのを嫌がれるのがです。

 

 

米が止められなくて、糖質制限が出来ない人は多いのです。最初から米を制限する気がない人もいますが、健康の為に米を止めたいという気持ちはあるけど、止められない人もいます。

 

 

何故だと思います?

 

 

「日本人だから」でしょうか? それとも、「人間の体には糖質が必要だから」でしょうか?

 

どちらも違います。このような思い込みは、洗脳によるものです。

 

 

何故なら、米が大好きなのは、アジア圏の人達も同じです。日本人だけが特別米を好きなわけではありません。

 

人間の体には確かに一定の糖質が必要ですが、体には「糖新生」という糖を作り出すシステムが備わっているので、本来、食事から糖質を摂らなくても大丈夫なのです。

 

 

実は、米が止められない本当の理由は、「米が美味しいから」です。

 

「日本人だから・・・」とか、「体に必要だから・・・」というのは、説明したとおり、何の根拠もないただの後付です。食べたいから、食べるべき理由をつけているだけです。

 

 

ここで、もう少し踏み込んで考えてみましょう。

 

 

糖質で美味しいものは、他にいくらでもありますよね。何故、米なのでしょうか?

 

 

麺類も、パンも、甘い物も、他のものは止められるけど、米だけは止められない・・・

 

 

その原因をハッキリ言います。

 

 

 

 

 

おかずのせい、

 

もっと言えば、和食の調理法のせいです。

 

 

 

元・白米好きの私が、日本人が白米が止められない原因と、白米から離れる秘訣をお話します。

 

 

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純粋にご飯が好きなわけではない

 

ご飯が好きな人でも、ご飯だけを食べる人は、そんなにいないと思います。

 

ここがポイントです。

 

いわゆる「ご飯好き」というのは、純粋にご飯が好きなのではなく、「ご飯とおかずのセット」が好きなのです。おかずを、ほんのりした甘みで中和した味が好きなのを、「ご飯が好きだ」と勘違いしているだけです。

 

 

セットが好きなのを「ご飯が好き」と勘違いしている状態ですから、米を止める為には、「おかず」の味付けを見直す必要があります。

 

日本人が米を止められないのは、おかずの味付けがすぎるからです。

 

 

和食に対する勘違い

 

 

「おかずの味が濃い」

 

こう言うと...

 

 

「え? うちは味付け薄いよ。素材の味を生かした和食が中心だしね。」

 

 

と思う人が必ず出てくると思います。

 

しかし、その和食自体が、本当に「素材の味を生かした味」なのかを考えて欲しいのです。

 

「和食は素材を生かした味付け」と散々言われているので、みんなそう信じきって、和食を作り、食べていると思いますが、

 

 

ハッキリ言って、和食の大半は、素材の味を生かした料理ではなく、素材の味を一旦消して、味を上塗りする調理法で成り立っています。

 

会席料理は味付けが薄いのかもしれませんが、日常的に日本人が食べているほとんどの和食は、素材を生かした料理とは言えません。

 

 

 

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調味料の減り方が半端ない和食

 

 

私は基本的に和食よりも、インド料理、中華料理、その他アジア料理を好みます。従って、和食を作る回数は、他の人よりも圧倒的に少ないです。

 

特にアジアの家庭料理が好きで、レシピ本や、youtubeをお手本に作ります。

 

で、私は料理があまり得意ではないので、きっちりレシピ通りに料理を作るタイプです。

 

それで気が付いたのですが、アジア料理の場合、家庭料理であれば、レシピ通りに作っても、味は濃くなりません。香りが強いとか、脂が多くてこってりすることはありますが、「味付け」は、日本の料理に比べると薄いです。

 

日本人が「外国の料理のレシピ」を作った場合はそういうことはないのですが、「外国人が作ったレシピ」は味が薄い傾向があります。なんというか、薄くてご飯に合わないのです。

 

 

そんな私ですが、一時期、ある和食料理人のレシピ本にハマって、珍しく毎日和食を作っていた時期がありました。

 

日本料理人が考えた家庭料理の本です。

 

そのレシピ通りに作ると、味は最高に美味いのですが、砂糖がメチャクチャ減ります。

 

砂糖に限らず、醤油や酒等、他の調味料もかなり減ります。こんなに使わなきゃいけないの?とは思うのですが、プロの料理人が考えたレシピですから適当ではないはずです。真似をすると美味ですが、やっぱり調味料が気になります。

 

しかし、これは彼の考えたレシピに限った話ではありません。

 

女性向け雑誌に載っていたレシピや、料理研究家の考案したレシピ、クックパッドにいたるまで、とにかく和食を作ると調味料の減りが異常に早い事に気が付きました。

 

 

私が外国料理にハマッたのは、薄味で、香辛料が多いからです。その私にとって、和食は調味料を使いすぎ、味にパンチがあると感じました。日本料理が濃いというのは薄々感じていましたが、自分で料理を作ることで確信しました。

 

 

言うまでもありませんが、調味料が減るという事は、それだけ素材に、味が添加されているという事です。

 

 

 

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和食は調味料漬け

 

 

冷静に考えると、和食は下茹でしたり、水にさらしたりするので、アクは逃げますが、それによって、素材の味も逃げていきます。そして、味の無くなったところに、大量の調味料を加える調理法です。

 

「これのどこが素材を生かした味なんだろう」と思いました。

 

そういう目で和食を見ると、実生活の知り合いの料理でも、テレビで紹介される料理でも、とにかく調味料の味が前面に出たような料理が目につきます。

 

 

「下処理をするから、大量の味付けが必要」なのか、

 

「大量の味付けをするから、全体の味をまとめる為に、下処理をして素材から余計な味を抜く必要がある」のか

 

 

・・・は、わかりませんが、素材本来の味が複雑に交わるような味は、和食からは感じません。

 

和食は、素材の味というより、「肉じゃがの味」「胡麻和えの味」「筑前煮の味」・・と、まとめた味ばかり目立って、素材の味は影に隠れている感じがします。

これは料理自慢の日本人女性の料理や、小料理屋の板前が作った料理に至るまで、あらゆる和食を食べて感じる事です。

 

素材の味は目立たない代わりに、調味料の味は目立つので、どの料理も同じ味がして、飽きてきます。

 

・・・これが、私が和食をあまり好きではない理由です。

 

(※野菜を水にさらしてアクを抜くことで、フィチン酸の害は減りますから、一概に「水にさらしたりするのが悪い」とも言えません。むしろ健康の事を考えればそうした方が良いでしょう。)

 

 

確かに和食には、「素材の味を生かした料理」もあります。焼き魚に、刺身、お吸い物、焼き牡蠣・・・これらは、余計な味を加えずに美味しくいただける素晴らしい料理です。列挙したものは私の好物でもあります。

 

しかしこれらは、毎日食べる食事のうち何%を占めているでしょうか?

 

和食中心だと多くの場合、これら以上に、味をしっかり添加された料理が食卓に並ぶのではないでしょうか。

 

和食は見た目が綺麗で「脂が少なくあっさりしている」、「素材を生かした料理だ」と言われているので気付きませんが、実は凄く味付けの濃い料理です。例えば酢の物はあっさりしていますが、そこに使われている砂糖の量に気が付いていない人は多いです。

 

子供の頃からそれに慣れていると、その感覚が標準になりますから、それだけ味が濃くても気が付かないわけです。しかも、「素材の味を生かした料理だ」と洗脳もされているので、濃い味を薄味と勘違いしています。

 

和食に限らず、和食の感覚に慣れた人が、外国の料理を日本風にアレンジすると、やはり味付けが濃くなります。

 

従って、「和食は味が濃い」というより、「日本人が味付けをすると濃くなる」といった方がいいかもしれません。

 

どこの国の料理でも、日本人が作ると「味の濃い料理」になる傾向があります。そして、これこそ「白米が止められない原因」です。

 

 

(追記)和食の感覚に慣れた人が外国料理を日本風にアレンジすると味付けが濃くなるのは、ご飯に合わせる為です。例えば、ハンバーグは柔らかくすることで「ご飯に合う仕様」になりました。

 

つなぎ不要!食べ応えのある食感のハンバーグは低糖質でヘルシー

 

 

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ご飯がないと辛くて食べられないおかず

 

 

味が濃いと、辛いので何かで中和したくなります。

 

そこで登場するのが、ご飯です。

 

 

例えば、ぶり大根、さばの味噌煮・・・

 

あれは旨いですが、お酒もご飯もなしに食べると濃いと思いませんか?なんであそこまで濃い料理を発明したのか...。私はご飯がないと、この料理はキツイです。

 

 

こうして、「ご飯がないと食べられないような濃い味付けの料理」を、作って食べ続ける限りご飯は止められません。これは当たり前です。

 

おかずの味を薄くすればいいのですが、日本人は何故かそれをする人は少ないです。

 

 

おかずの味を薄くしたら、今度はご飯があまり美味しく感じられないから物足りない。だから、おかずの濃さはそのまま・・・。

 

このように、ご飯が止められない原因はおかずにあり、おかすの味付けを薄くできないのはご飯があるからなのです。だからこの2つはセットなのです。

 

 

 

 

ご飯至上主義だった昔

 

 

今でこそ、和食の問題点について語っている私ですが、元からこうだったわけではありません。

 

元々は「ご飯と、ご飯の供さえあれば良い」というくらいご飯が好きでした。麺類だったら、ご飯が食べれなくてガッカリしていた程です。

 

梅干、明太子、納豆、カレー、山芋、刺身、ふりかけ、お茶漬け...

 

今思いつく限りで書きましたが、これらは20歳頃まで、私が最も好きだった食べ物です。見てもらったらわかる通り、これらは全てご飯に合うおかずです。ご飯の共にならないおかずは好きではありませんでした。

 

母親は栄養を考えて料理を作るので、おかずを食べない原因である、梅干、明太子、ふりかけ・・・等のご飯の共を、あまり出してくれませんでした。

 

そのぐらい、昔の私は、「おかず食いの人間」ではなく、「ご飯食いの人間」でした。

 

おかずが不味いのは許せても、ご飯が不味いのは許せないわけです。私はグルメではありませんから、「銘柄」とか、「炊き方」まではうるさく言いません。ですが、釜の底の固くなったところや、冷ご飯の色が変わっているところは食べたくなかったです。

 

とにかく食事は、「白いご飯を食べる事」が大事でした。なので、おかずの好き嫌いは、「ご飯に合うと思うかどうか」で決まっていました。

 

ご飯に合うと思う=美味しいおかず

ご飯に合わないと思う=美味しくないおかず

 

・・・こういう基準です。

 

 

 

人によってご飯の共は様々なので一概には言えませんが、私にとって

 

おでん、筑前煮、肉じゃが、野菜炒め、酢の物、山菜、天ぷら、

 

・・・等の具がゴロゴロした料理は「ご飯とは合わない」と思っていたので、何が美味しいのか分かりませんでした。

 

こういう「おかず単体で食べても美味しい料理」が好きじゃなかったのです。体の為、栄養の為、もったいないからという理由で食べていました。

 

飲食店に行く時も、「白いご飯」を扱っていないお店に行くのは不満でした。中華料理のお店も、ご飯系がチャーハンやお粥しかメニューにない場合は不満です。麻婆豆腐も、白いご飯と食べたいと思っていましたから。

 

このように、昔の私はご飯が中心でした。

 

和食に限らず、洋食や中華料理にいたるまで、全てこの基準で決めていましたから、「ご飯とは無縁の料理」に対する評価は、自然と低くなります。

 

パンやパスタも美味しいですが、やはり「ご飯とセット」で食べる組み合わせじゃないと、食べた気がしません。

 

昔は、「外国の料理って、ご飯に合うおかずが少ないな~」って思っていました。反対に、ご飯に合うおかずが多い日本料理は、世界で一番美味しい料理だと思っていました。

 

 

しかし、この味覚は、20歳くらいから、次第に変わっていきました。

 

キッカケは外国の料理を食べたことです。

 

 

 

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外国の料理

 

 

日本で食べる外国料理は、日本人の味覚に合わせてあります。最近は時代も変わって、本場の味を提供するお店も増えてきましたが、私が子供の頃は、洋食屋にしろ、中華料理屋にしろ、日本人向けの料理でした。

 

そんな事は知らないので、日本向けに作られた味を、「これこそが外国の味だ」と思って、美味しいと思いながら食べていました。

 

ですが、ある時、台湾人女性の作った本場の台湾料理をいただきました。

 

その方は料理上手と評判だったので、凄く期待して食べたのですが、美味しいと思えなかったのです。今食べると評価は違ったと思いますが、その当時の私には、「パンチのない、ぼけたような味」でした。味の主張がないのです。

 

 

「これが料理上手女性の作った料理なのか...と思いました。

 

その場にいたみんなは、「美味しい、美味しい」と言って持ち帰っていたので、「私の味覚が変なのかな」と思いました。

 

それが序章です。

 

 

その感覚は、後に行った台湾旅行でも体験しました。

 

 

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外国の料理に対する不満

 

 

「台湾の料理は美味しい」と聞いていたので期待していたのですが、そこでもやはり、以前台湾の家庭料理を食べた時と同じ体験をしました。

 

一週間のうち、ホテルに泊まる事もあれば、普通の家庭に泊まらせてもらう事もありました。

 

泊めてもらった家のお姑さんが、これまた料理自慢だと聞いて期待していたのですが、やはり、どこか「抜けたような味」というか、「ものたりないボケた味」に感じました。色んな味はいっぱいあるけど、まとまりのない味です。

 

 

なので、同じように「これが料理上手の人の作った味なのか...」と思いました。

 

ですが、そう思ったのは家庭料理だけじゃありませんでした。

 

ツアーではなく、現地に住んでいた事のある人と旅行したので、ガイドブックに載っていないようなお店から、高級な薬膳料理のお店、屋台と、色んな料理を食べました。

 

しかし、そのほとんどの食べ物は、私には美味しいと感じられませんでした。香菜や八角等、それまで、日本の中華料理屋で味わったことのない香りもなかなか慣れませんでした。

 

なにより、白いご飯にありつけなかったというのが最大のストレスでした。

 

食べた気がしないんですよ。

 

おかずがどうこう・・・とか、もはや関係ありません。

 

主食がなかったわけではありません。主食は主食でも、チャーハンとか、お粥とか餃子ではなく、「普通に炊いたご飯を食いたい」と旅行中ずっと思っていたのです。

 

結構良いものを食べたので、今思い返せば実にもったいない話で、もっと味わっておけば良かったと思うのですが、当時の私には、あれを美味しいと感じる味覚がありませんでした。

 

 

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味覚の変化

 

 

旅行中は「味付けのハッキリしたおかずが食べたい」、「香辛料が少ない料理が食べたい」、「白いご飯が食べたい」と思っていたのですが、何日もいると慣れるもので、

 

日本に帰る2日前ころから、異国の香辛料の香りとか、ご飯が無くても食べられる薄味のおかずに、少しずつ慣れていきました。

 

 

それまでは、「日本的な味」しか美味しいと思えませんでしたが、ここから味のキャパシティーが広がった感じです。今思えば、私の香辛料好きはここから始まりました。

 

飛行機に乗る前の最後の昼食は凄く美味しかったのを覚えています。

 

 

こうして、台湾の料理の味に慣れたころ、日本に帰国しました。

 

すると、今度は逆のカルチャーショックが起きたのです。

 

 

日本の料理に対する見方が変わった

 

 

私の周りには、海外旅行から帰国して、和食を食べて「やっぱり日本の料理が美味しい」と言う人は多いのですが、私は違いました。

 

帰って最初の夕食を食べた時の話です。

 

あれほど食べたいと思っていた、「白いご飯」と、「ご飯に合うおかず」が何故かあまり美味しく感じませんでした。香辛料がないことの物足りなさ、余計な味が多くついている気がする違和感、単調な味、食べたものは、それまでと変わらない母の作るバランスの良い食事でしたが、まるで違うもののようでした。

 

味付けが濃いと思いました。

 

受け取る側の感覚の違いでこれほど違って感じるのかというくらい、私の味覚や嗅覚が変わってしまったのです。そして、他のどの料理を食べても同じような感覚になりました。

 

台湾で食べた中華料理が気に入ったため、それまで以上に中華料理が好きになったのですが、その後どこの中華料理を食べても、現地のような香辛料の香りはなく、味付けが濃くて、ご飯に合うような味に改良されているように感じました。

 

その時、それまで食べていた中華料理の味も、実は日本人の口に合わせてある事に気付きました。

そこで、「日本人の作る料理って味付けが濃いな」と思ったのです。

 

 

 

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何故和食は味付けが濃いのか

 

 

「何故日本の料理はこんなに味が濃いのか」と考えました。

 

台湾では、おかずがガッツリあって、白いご飯が無くても、(慣れたら)不満を感じなかったのに、日本に戻ると、おかずだけでご飯がないと食べにくいのです。

 

そこで気付いたのですが、日本では、「白いご飯を美味しく食べる事」に重点を置いています。

 

その為、ご飯をより美味しくする為に、おかずの味を濃くするのだと。

 

それか、濃いおかずが先にあって、それに合わせる為にご飯が重要視された可能性もあります。

 

・・・どっちが先かはわかりませんが、「ご飯」と「おかずの味の濃さ」は無関係ではありません。持ちつ持たれつです。

 

 

 

主食とおかずという概念

 

 

私もそうでしたが、日本人は異常なまでの白米信仰です。

 

以前、料理をご馳走してくれた台湾女性に、「日本人は、ご飯のおかずに餃子を食べたり、ラーメンとご飯を一緒に食べる。炭水化物と炭水化物の組み合わせだから変だ」と言われた事がありました。

 

でも、日本人の感覚からしたら、全然変じゃありません。

 

それは何故か。

 

日本人にとって「餃子」は、ご飯に合う「おかず」なのです。「炭水化物」などという栄養的、理論的な概念はありません。

 

私は小食なので、「ラーメンとご飯」は入りませんが、「餃子をおかずにご飯を食べる」は普通にしていました。

 

 

当時は、「ご飯に合えば、何でもおかずに変身する」と思っていたので、それほど変な事だとは思いませんでした。今程ではないですが、当時もそれなりに栄養に気を使うタイプではありましたが、「ご飯」に対しては甘い認識だったのです。

 

 

もちろん今はそんな事はしません。外食で餃子を食べることがあったとしても、餃子だけです。

 

私も人の事は言えませんが、今でも「ご飯と餃子」の組み合わせをおかしいと思わない人は大勢いると思います。

 

料理に過剰に味をつけたり、炭水化物をおかずに炭水化物を食べるという奇妙な組み合わせを発明するのも、全てご飯を基準に考える白米信仰に根ざしたものです。

 

 

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本当の素材の味とは

 

 

後でわかったのですが、この台湾女性は薄味好みでした。

 

ある時ドレッシングなしでサラダを食べたと聞いてビックリしました。塩も使わないのです。

 

 

私は味が添加されていないサラダは食べれません。

 

 

「よくドレッシングがなくて食べれるな」と思ったのですが、本人は「時々、私、牛?って思う」と言って笑っていました。

 

 

なんというか、味付けがされてなくても、素材の味を堪能できるって、ある意味凄い事です。舌が発達しているようです。

 

 

私も試しにレタスを何も付けずに、そのままかじってみたのですが、何が美味しいのかさっぱりわかりませんでした。

 

 

ていうか、これだけ食えんし・・・。

 

 

 

ドレッシング等の味を付けないと、素材の味を美味しいと感じられない私は、鈍感だといえます。

 

先程、この台湾人女性に料理をご馳走になった時、私には美味しく感じられなかった話をしました。

 

素材の味に敏感な彼女は、薄い味付けで素材の味を生かした料理を作っていたため、素材の味に敏感な人達には美味しく、「添加された味を美味しい」と思い込んでいた私には美味しく思えなかったのです。

 

 

 

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しっかり味をつけている料理を「素材の味だ」と言い張る日本人

 

 

わが家は、母親が健康に気をつけてバランスよく料理を作っていましたが、それでも味付けが濃かったんだと思いました。

 

 

それは家だけの傾向ではなく、他の家庭も同じでした。私の周りは、料理が得意な人が多いので、よその家庭料理を味わう事は多いですが、わが家よりも味はしっかりついています。「うちより薄いな」と思った事はほとんどありません。

 

 

「和食は素材の味を生かした料理だ」と言われています。

 

 

しかし、実態は「ご飯に合うように、素材の味を消して、味をしっかり付けた料理」が和食ではないのかと思うようになりました。

 

2015年に、料理上手な女性に昼食をご馳走になったのですが、すごく美味しい肉料理だったので、何で味付けしたのか聞いたところ、

 

(何だったか覚えていませんが、4種類くらいの調味料で)しっかり漬け込んで焼いただけ、素材の味を生かした

 

と言われました。

 

 

 

・・・・・素材の味を生かした、ですと?

 

 

おかしいと思いませんか?

 

4種類の調味料の味が染み込んだ状態が、どうして素材の味になるのか私には意味がわかりません。

 

 

ご馳走になっている手前、それ素材の味じゃないし・・・等とは、言えませんが、どう考えても調味料の味です。

 

味は美味しいですよ。だから作り方を聞いたわけです。

 

 

 

 

●しっかり味付けしたものを「素材の味を生かした」と、はたして言えるのだろうか。

 

●肉に塩だけみたいなのが、本当の素材の味ではないのか。

 

●どうして料理上手な女性が、こんなおかしな認識をするのか。

 

 

 

言っちゃ悪いですが、日本人は「素材の味を生かす」という言葉の意味を勘違いして使っています。

 

 

味付けしたものが悪いと言っているのではありません。

 

しかし、味をしっかり付けたものが、どう間違えたら「素材の味」として認識されるのかです。そんな嘘はいけないでしょう。早急に正す必要があります。

 

和食は「ヘルシー」と言っている事、味付けの濃いものを薄いと嘘をついている事を「間違っている」と指摘しているのです。

 

体に悪いものを良いと言えば、それを信じて食べた人が病気になりますし、味付けが濃いものを、「素材の味を生かしている」と表現して味付けが薄いように思い込ませれば、いつまでたっても、味付けの濃い料理はそのままです。

 

 

それを食べている限り米が止められないので糖質過多になります。

 

 

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ご飯を止める方法

 

 

和食でも、塩だけふって焼いた魚とか、お吸い物とか、刺身なら、「素材の味」だと思います。

 

しかし、それ以外のほとんどは、「素材の味」とは程遠いと思います。板前が作った料理はわかりませんが、一般の日本人が普通に家庭で食べている和食は調味料たっぷりです。

 

 

その事に気付かなければ、おかずを中和する為に、ご飯が必要になるので、ご飯を止めることは難しいでしょう。

 

「慢性疾患の予防をしたい、でも、ご飯を止めたいけど止められない人」は、先におかずを見直す必要があります。「ご飯がなくても美味しい」と思える味になるまで、調味料を限界まで削ぎ落とした薄味のおかずを作るのです。

 

 

「今食べている料理は味付けが濃い」と認識出来なければ、調味料も減らしませんから、それを分かってもらう為に、「和食は本当に素材の味を生かした料理なのか」について書いてきました。

 

薄い味と思い込んでいるだけで、実際には、ご飯が進むような味付けかもしれません。

 

ちなみに、今私は一日10g以下の糖質制限をしているので、調味料はほとんど使いません。砂糖、みりんは、基本的にNGとしています。酒、醤油、酢は、大匙一杯程度使う事はあります。

 

この条件だと、調味料過多のほとんどの和食は作れません。

 

 

和食を諦める

 

 

年配者には酷かもしれませんが、いっそのこと、和食を諦めるというのも一つの手です。

 

 

私はなるべく調味料に頼らず美味しい和食を作ろうと思いましたが、この状態で、和食を作るのは非常に難しいです。

 

調味料を減らすと、和食は途端に不味くなります。

 

味が決まらないのです。

 

下処理を丁寧にやろうが、良い出汁をとろうがです。

 

これをやってみて初めて、和食がいかに調味料に依存した料理かがわかりました。

 

味付けを濃くしないと美味しく感じられないような料理は大したことがない・・・なんて言ったら怒られるかもしれませんが、食材の味を無視していることは確かでしょう。

 

従って、今私が頻繁に食べる和食といえば、調味料をあまり必要としない、魚の塩焼き、刺身、納豆、豆腐だけ味噌汁、豚汁・・・とかになります。

 

 

 

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(追記)日本料理の調理法を分析する

 

 

私は料理人ではありませんので、日本料理に対して否定的な事を言うと、「お前は料理人でもないくせに知ったような事を言うな」と言う人が出てくるかもしれません。

 

これまでも身近な人に日本料理のおかしな点について話して、それに近い事を言われた事があります。

 

というわけなので、ここで料理人の意見を参考にしてもらいたいと思います。

 

以下は、フランスのお菓子を作る方なのですが、興味深いことを言われています。

 

『失われし食と日本人の尊厳 荒廃した日本の食と闘う鬼才パティシエが追い求めた「真実のおいしさ」/著者・弓田亨』より引用

 

1 きれいな料理のため栄養素をやみくもに投げ捨てる料理法が日本人の心と身体に不幸をもたらした

 

これから述べる、料理法はまぎれもなく日本人の身体を地に貶めた、もっとも大きな原因の1つと考えています。この料理法とは、形式的な実体のないおいしさのために、食材の中の栄養素をただやみくもに捨て去る料理法です。

 

多くの方は、ここまで書いても私がどんな料理法を指しているかお分かりにならないと思います。それは多くの読者が、今日もされようとしている料理法です。

 

素材を水に着けて灰汁を取る。下茹でする、あるいは煮汁が沸騰したら執念を持って表面に浮いてくる灰汁を取り続ける。

 

そしていりこは糞くさいと言って頭や腸を取り去る。

あるいは一番出汁、二番出汁という手法により、鰹節から軽く出汁をとり、煮汁を搾り取った鰹節は捨ててしまう、いつもの慣れ親しんだ料理法です。

 

「どうしてそれがいけない料理法なの。誰もが当たり前にしていることですよ」と多くの方が不満と疑念を持たれるでしょう。

 

でもこんな七面倒くさいことは、私の子供の頃は普通の家では誰もしていませんでした。乾物などを戻すためにつけていた水で最後まで煮る、ただそれだけでした。

 

煮汁の表面に浮いてくるものを汚いからとすくい取るなんて考えたこともありませんでした。

 

ましてや煮干は一尾すべてを食べるのが大事だということを、理屈では分からなくても、誰もが先人の教えとして受け継いでいました。味噌汁のいりこを残そうとした時の母の怒りようは、何にもましてきつかったように思います。

 

「煮干、全部食わねど身体丈夫になんねぞ」、今でもあの母の声はよく記憶に残っています。

 

今、私達が「灰汁」として身体に良くないものと思い込んでいるものは、私達の身体があえぎながら渇望している栄養素なのです。

 

これなくしては身体や細胞が変調をきたし、やがて様々の疫病を引き起こしてしまいます。

 

(中略)

 

本当に徹底して下茹で、灰汁抜きをしてこられた家では身体に変調をきたしている確立は100%に近いのではないかと思います。現在、70歳代から後の世代の方で家にアトピー性皮膚炎の子供がいる家庭では確実に、下茹で、灰汁抜きのご飯を作られてきました。

 

この頃のお母さん達は、1970年代以降に土井勝氏の影響を強く受けた人達です。

 

土井氏はNHKテレビで、きれいな料理の作り方を全国の家庭に浸透させているところでした。

 

この啓蒙を受けたお母さん達は大勢おられるはずです。

 

またこの頃から日本の素材からは急激に栄養素が欠落し始めてきたと思われます。ちょうどこの2つのとても重要な変化が重なる時期なのです。

 

(28~29p)

 

「素材の味を生かした料理」というのは、誰が言い出したのでしょうか。

 

実態を確認せずに表現するのはいかがなものかと思います。

 

そこには、私の母のかつての日々の食事作りの中ではまったく目にした記憶のない料理法が次から次へと繰り広げられています。

 

執拗に灰汁抜き、下茹でが繰り返されます。

 

こんにゃく、さといもなど五種類の素材をそれぞれ1つずつ下茹でして、その煮汁を捨てて、改めて新しい水で煮ていきます。

 

中にはさらに下煮をするものもあります。

 

これだけしつこくすれば素材の味わいは著しく失われ、私にとっては間の抜けた眠りこけた味としか表現できない「上品な薄味」の素材と煮汁ができます。

 

何も味がしません。

 

これに味を持たせるためには、砂糖やみりんをたっぷり加えてごまかすしかありません。

 

人間の口に入ることなく捨て去られるだけの5つのボウルの中の煮汁を並べてみました。これらは間違いなく私達の細胞の血や肉となる栄養素なのです。

 

(138p)

 

ちょっと考えさせられる話ではないでしょうか。

 

私は灰汁はフィチン酸など、害があるから抜かなくてはならないと思っていましたが、本当にそうなのかという気になりました。

 

時々、「野菜を少しは摂った方がいいのでは?」という質問を受けるのですが、このような調理法の料理を食べるのであれば、摂っても摂らなくてもほぼ同じのような気がします。

 

 

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ご飯を減らした後の注意点

 

 

もし、ご飯に依存しなくても平気になったら、おかず中心の食生活になると思います。

 

ちょっとした糖質制限です。

 

慢性疾患の予防になる「糖質制限」ですが、「体質的に糖質制限をやってはいけない人」、「少しずつ慣らしていく方がいい人」、「やってはいけない事」・・・等、細かい注意点がたくさんあります。

 

それを学ばずに、適当に始めると失敗する可能性があるので、実践を考えている人は先に情報収集を行なって下さい。

 

糖質制限に失敗した経験を持つ私が、2回目の挑戦で成功する為に行なった事は情報収集と分析です

 

ここでは、「体質的に糖質制限をしても問題ない人」が、ご飯を減らす時の注意点の一つを紹介します。

 

それは、糖質だけを減らす糖質制限を行なうのは危険ということです。糖質を減らしたら、タンパク質、脂質を摂る必要があります。

 

和食は糖質は多いですが、タンパク質、脂質が少ない料理です。家庭料理の場合、肉ガッツリより、野菜を煮たようなものが多いです。

 

このようなメニューから「ご飯」だけを抜くと、タンパク質、脂質不足になります。「タンパク質不足」も問題ですが、深刻なのは「脂質不足」です。

 

糖質と脂質は、主なエネルギー源です。

 

 

両方制限すれば、エネルギー不足になります。そうなっては生きていけないので、糖質を制限したら必ず脂質を摂るようにして下さい。

 

 

(追記)エネルギーの重要性については、以下の記事に詳しく書いています。

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

 

 

ご飯など、穀物を減らしたら、おかずの内容を、「野菜」→「肉、魚、卵」に変えると、食事からタンパク質(体の材料)、脂質(エネルギーの材料)をしっかり摂れるようになります。

 

 

「脂質を摂りましょう」と言うと、多くの人は心配になると思います。しかし、勘違いしてはいけません。

 

 

「脂質は動脈硬化の原因になる」と思っている人は多いですが、動脈硬化の原因は「糖質」です。

 

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

「脂質は肥満の原因になる」と思っている人は多いですが、肥満の主な原因は「糖質」です。

 

 

経験上、脂質は悪くない。太った原因はただの勘違いだった

 

 

 

そして、糖質は代謝する時に、ある条件で「乳酸」を発生させます。その「乳酸」が蓄積すると「癌」の原因になります。

 

 

 

(追記)ご飯はブドウ糖に分解されます、そこからさらに代謝されエネルギーが作られるのですが、体質によってこの代謝が上手くいかない人がいます。すると、「乳酸の蓄積」を招き、癌が発生しやすくなります。ご飯の食べすぎには十分注意して下さい。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

「脂質」は高エネルギーで人体に必要な栄養素です。

 

 

 

(追記)「糖質を食べても何も問題は起きていない」と思っている方へ

 

日本人は「主食」や「おかず」から糖質を摂りすぎています。

 

しかし、「ご飯等、糖質をいくら食べても、身体にはなんの問題も起きていない」と言う人が一定数います。

 

そう思われるのは、2つ理由があります。

 

●実は糖質による害が身体に出ているが、糖質が原因だと気付いていないので、本人が「不調はない」と勘違いしているケース

 

 

例えば、以下の症状は、糖質が原因です。

 

本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

卵子が老化する原因と防ぎ方。卵子の質を悪化させない食習慣は、不妊症の改善にも期待できる

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

関節の痛みや理由もなくパキッっと音が鳴る原因は食生活に問題あり。根本的な原因を取り除いてクラッキングを改善させる方法

 

 

●身体が他の人より少し丈夫(代謝が良い等)なので、害が表れるのが遅い、問題が起きても小さいので「何も問題ない」と勘違いしているケース

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

糖質を食べると病気になる人と、健康で長生きする人の違いについて考えてみた

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

糖質の害は遅効性で分かりにくいです。

 

しかし、目、脳、卵子等、一度ダメージを受けると回復しない部分もあるので、「何も問題はないから」・・・と無防備に食べると、後で身体を壊ししんどいめに合います。

 

糖質をたくさん食べる人は、このようなリスクを知っておいて下さい。

 

 

まとめ

 

ご飯を止めるには、ご飯がなくても食べられる薄味のおかずにする必要があります。

 

最初は薄味は物足りないと思いますが、本来なくてもいいものなので、時間と共に慣れていきます。

 

人間は、味付けの濃い食べ物がないと生きていけないようにも、ご飯がないと生きられないようにもプログラムされていません。

 

 

(追記)「和食は糖質が多くて不健康だ」と話をしましたが、「例え不健康の原因になっても止められない」・・・という方は多いです。

 

習慣を変えられない人はいますから、対策として、糖質を多めに食べる人に気をつけて欲しい事を書きました。

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

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糖質制限をすると、「肉」や「魚」や「卵」を腹一杯食べることになるのでお金がかかる・・・

 

 

このように、糖質制限にかかるお金について、気になっている方は多いと思います。私もこれまで色んな人からこの質問をされました。

 

 

肉や魚は食材の中でも金額が高い部類なので、それを多く買う糖質制限はお金がかかると思われても仕方ないと思います。

 

 

しかし、この「糖質制限はお金がかかる」という意見は、半分正解で、半分間違いです。

 

 

ある部分だけをフォーカスして見ると「お金がかかっている」と言えますが、生活費全体で見ると、糖質制限は実は「コストがかからない食事」なのです。

 

 

私も最初は「お金がかかっている」という気がしたのですが、しばらく続けてみてそうでもない事に気が付きました。

 

 

何故なら、糖質制限以外の「バランスの良い食事」、「野菜多めの食事」もお金がかかっていましたから。

 

 

なので、糖質制限が特別高いとは思いません。そこで、

 

 

何故、「糖質制限以外の食事」もコストが高くつくのか、

 

何故、「糖質制限」はお金がかかると一概には言えないのか、

 

 

その理由を説明したいと思います。

 

 

ちなみに、私が試した食事法の中で、1番お金がかからなかったのは「1日1食」です。これは確かに安上がりでした。

 

 

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体が弱かったり、食にこだわると、どんな食事でもお金がかかる

 

 

体が丈夫で、食にも健康にも一切気を使わない人は、「糖質制限以外の食事」と、「糖質制限食」だったら、前者の方が圧倒的に安くつくと思います。

 

このような人達は、食事の質に拘らないし、種類も乏しいので、単純に「肉や魚を多く買うか買わないか」が全体の出費に大きく影響します。

 

アメリカの肥満の人のドキュメンタリーでよくあるような、買い物カゴの中に、

 

シリアル、シリアル、シリアル、缶詰、缶詰、缶詰、缶詰、ジュース、ジュース、冷凍食品、冷凍食品、冷凍食品、パスタ...と、放り込むような人にとっては、「肉や魚ばかり」という買い物は高いでしょう。

 

しかし、体が弱くて、食や健康に気を使う人は、「糖質制限以外の食事」でも相当食費がかさみます。

 

まず、行き着けのスーパーが違います。食財の質にこだわるので、高い物を選ぶ傾向にあり、野菜や果物の量によっては、「糖質制限実践者」のコストを上回ります。

 

私がそうでした。

 

冷静に考えると、糖質制限をする前にしていた「バランスの良い食事」も、「野菜多めの食事」も、それなりにお金がかかっていました。

 

これらの食事をしていた頃は、肉や魚といった「動物性の食品」にかけるお金は少なかったですが、替わりに、「他の食品」にお金がかかっていました。

 

 

 

ちっとも安くないこだわりの食材

 

 

以前は体が弱くて、「なんとか丈夫にしたい」と思っていたので、食事にはこだわっていました。

 

丈夫な人は「そんな事にこだわって何になるの?」と思うかもしれません。ですが、体が丈夫じゃないと、「少しでも体力をつけたい」と必死になります。そして、原因や解決法を探すわけです。

 

そして、良いものを食べる事も大切ですが、「害になるものを食べる事で体調を損ねている」という考えもあったので、「より安全なもの」を求めました。食品添加物とか農薬とか、バランスの悪さとか、「害になりそうなもの」を排除しようとしました。

 

「食品添加物がいけないんじゃないか」とか、「遺伝子組み換え食品がいけないんじゃないか」とか・・・

 

そうすると、行き着くのが「食品添加物を使用してない食材」だとか、「自然農法の野菜」だとか、とにかく質の高い食材です。

 

質が高いということは、当然金額も高くなります。

 

今の世の中、自然に近い安全な食品は高くつくのです。

 

そして、都会ならまだしも、地方は品揃えが悪いですから、手に入らない物はネットで取り寄せていました。

 

例えば、今でこそ、どんなスーパーにもココナッツオイルが置いてありますが、4年前にはどこにも置いてありませんでした。ココナッツオイル自体流行っていなかったので、仕方なくネットで送料を払って頼んでいました。こんな感じで、昔は油一つに対しても、すごく細かいことを気にして買っていました。

 

ちなみに、今は植物性の油はあまり使わないので、近所のスーパーにココナッツオイルが置いてあっても買いません。

 

 

 

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料理の品数が増えると高くつく

 

ここまで、「質」の話をしてきたので、次は「量」の話をしようと思います。

 

昔、「1日30種類の食材を食べると良い」・・・と言われたものです。30の根拠が何なのかわかりませんが、おそらく「バランス至上主義」から生まれた発想でしょう。

 

これだけたくさんの種類を食べておけば、「特定の栄養素だけしか摂れない状態」を避けることができますから。

 

こうして、「バランス」を意識すると、多くの食材を買うようになります。

 

「バランスの良い食事」をしていた時は、主食(雑穀米)に、汁物に、メインディッシュに、サラダに、デザートに...と、品数が多かったので、それに伴って食材も種類をそろえていました。

 

単純に

 

 

野菜一袋の値段 VS 肉1パックの値段

 

 

・・・と比較すれば、確かに肉は高いです。

 

 

しかし、野菜1個の値段は肉や魚より安かったとしても、様々な栄養を摂る為に、種類をたくさん買う事で、総合的な値段は野菜の方が高くなります。

 

質の良い野菜を買った場合は特にです。

 

 

糖質制限をすると、「肉」、「魚」、「卵」、「バター」・・・と、買う商品の種類が少なくなります。調味料の使用も減ります。無駄な物を買わないので、結果的にお金をあまり使わないのです。

 

 

冒頭でも言いましたが、

 

ある部分(一品の値段)にだけフォーカスして、「糖質制限」と「その他の食事」を比較すると、確かに前者は高い。しかし、もっと広い範囲を含めて比較すると、糖質制限はコストがかからない・・・というのはそういう事です。

 

 

 

以上が、「糖質制限の食事」よりも、その他の「バランスの良い食生活」や、「野菜多めの食事」の方がお金がかかった理由です。

 

 

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食材に拘らない糖質制限の健康への効果

 

 

「肉」や「魚」の1つの価格は高いです。糖質制限のように、たくさん食べれば当然金額も高くなります。

 

しかし、私はこれらを量は買っても、質には拘っていません

 

 

それに、糖質制限の場合は、食べる種類が少ないので、「1日30種類~」のように種類を揃える必要もありません。

 

 

これだとお金はあまりかかりません。

 

 

質には拘らないし、バランスも悪い・・・世間一般の感覚ではいかにも体に悪そうですが、現実はイメージとは逆です。

 

 

動物性食品は人間の体に合っているので、私はこの食事で体質が変わって丈夫になりました。

 

だから、質にこだわって、高いものを追い求める必要もなくなりました。

 

 

近所のスーパーで生鮮食品を買うだけです。

 

高給な肉とか、天然の魚とか、産みたての卵・・・みたいなのは選びません、普通の値段のものを選びます。昔だったら、

 

 

安い肉はが良くないから心配、

魚は水銀が心配、

 

 

・・・等、気にしていましたが、今は普通に買っています。肉や魚の質にこだわりだすと、さすがにお金が持ちませんから。

 

「質の良い物を選べばさらに良い」とは思いますが、とりあえず、そこまで拘らなくても十分に結果が出ています。

 

一方、以前の食事は、お金はかかるわ、効果はないわで、散々でした。

 

「食品添加物や、遺伝子組み換え食品に気をつけることは無意味だ」とは言いません。「食材の質にこだわる必要はない」とも言いません。しかし、これらに気をつけても、体質を改善させる程の効果はなかったのです。

 

 

この経験から言えることは、「質は良いけど、体に合わない食品」を食べるより、「質は大したことないけど、体に合う食品」を食べる方が健康になれる・・・という事です。

 

 

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糖質制限には節約効果がある

 

糖質制限には、他の食事よりお金の面で優れている事があります。

 

私は糖質量1日10g以下のスーパー糖質制限をしているので、調理工程品数もシンプルにしています。

 

調理工程が増えること、品数が増えることは、調味料を多く使う原因になるからです。最近ではネギや生姜、にんにくなどの薬味もほとんど使わなくなりました。

 

かなり面白みのない料理になりますが、調理工程、買う食材の種類は圧倒的に少ないです。

 

これが節約につながります。

 

調理工程が減るということは、キッチンに立つ時間が減るということです。

 

 

私は料理がトロいので、野菜の下処理に結構時間がかかっていましたが、肉や魚は切るだけ、あるいは切って加熱するだけなので早いです。

 

それだけでなく、品数が減った事で洗い物も減りました。

 

あと生ゴミが圧倒的に少ないです。魚の骨とか、卵の殻くらいです。

 

電気、ガス、水道代、時間は確実に節約されていると思います。

 

 

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病気になるような食事は、メンテナンス代が発生する可能性を視野に入れる

 

 

「バランスの良い食事」や、「野菜が多めの食事」は、食材にこだわったり、種類を増やしたりしなければ、安く抑える事も可能です。野菜を貰う機会が多い人は、お金をあまり使わないかもしれません。

 

目先の事を考えれば安いと思います。

 

 

しかし、このような食事は質は関係なく、そもそも人間の体の構造には合わない食事なので、体に負担をかける為、劣化が早くなります。

 

 

 

 

 

 

なので、そのような食事を続けていると、将来コストがかかる体(病気になりやすい体)になる可能性があります。

 

 

これはバカになりません。

 

 

私も体が弱かった時は、体のメンテナンス代にお金がかかっていました。

 

弱っていた原因は、「バランスの良い食事」や、「野菜が多めの食事」による糖質の過剰摂取でした。

 

これによって、糖質制限をする前の私は、体が満遍なく弱く、あちこちが「糖化」していました。「糖化」とは、余った糖が、体のタンパク質と化学反応を起こし、変性することです。

 

症状は目立ちませんが、細胞の劣化なので、以下のように細胞レベルで体が弱っていきます。

 

 

 

  • 胃が弱い、胃下垂

 

  • 骨や歯、爪が弱い

 

  • 髪が痛んでいる

 

  • 菌やウイルスへの抵抗力が弱い

 

  • 怪我が治りにくい

 

  • 関節が鳴りやすい

 

  • 肌の劣化

 

  • 痩せていても締りがない

 

  • セルライト

 

  • 筋肉がつかない

 

  • アレルギー

 

 

 

これは糖化の症状の一例です。

 

 

糖質は安いかもしれませんが、このような代償があります。

 

 

そして「お金がかかる」と言われる糖質制限は、この糖化を限りなく防ぐ事ができる食事です。メンテナンス代が発生しにくい食事なのです。

 

 

生活費は食費だけではありません。

 

 

広い範囲、長い目でみると、糖質制限はお金がかからない食事です。

 

 

 

バカにならない健康食品代

 

 

糖質の怖いところは、原因は1つなのに、複数の病気に関わっている事です。

 

糖質というたった1つの原因で、人によって様々な病気になります(その人の弱いところに症状が表れます)。その為、「病気の原因が糖質であること」に気付きにくいのです。

 

 

糖質が原因なのに、「別の物質が悪い」という事になっている病気が多いのです。例えば、「本態性高血圧」の原因は塩ということになっていますが、糖質が原因です。 

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

体が弱かった原因は糖化だった・・・と、今でこそ分かりますが、最初は分かりませんでした。

 

原因が分からないとどうなるかというと、解決策を求めて彷徨うことになります。

 

食事法や健康食品等、いろんなものを試しました。

 

健康食品も質の良い物だと、1ヶ月分1万円の物は珍しくありません。お金がかかります。

 

 

症状が様々だったので、原因は全く別だと思っていましたから、それぞれを別の方法で改善しようとしました。例えば、

 

 

胃には「酵素」、

 

関節には「コラーゲン」、

 

老化防止の為に「水素水」、

 

 

・・・と、用途に合わせて健康食品を飲むため、部位別、症状別にお金がかかります。

 

当然、弱ったところが多かったら、飲む種類も多くなります。

 

 

糖質制限を始めた時、これらの健康食品は止めたのですが、それまで抱えていた多くの不快な症状がどんどん治っていきました。

 

 

中でも花粉症が消えたのは嬉しかったです。

 

糖質制限で一時的に体調が悪化。その後ブタクサのアレルギーが治った

 

 

 

糖質制限の健康効果はそれだけ凄いのです。肉や魚といった単品が高かったとしても、それ以上の価値があります。

 

 

 

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糖質制限にかかるお金

 

 

糖質制限で肉、魚、卵を買う量は増えました。しかし、その他の調味料や食材はほとんど買う事がなくなりました。

 

 

さらに光熱費が節約されました。

 

 

高額な健康食品を飲まなくても元気になれました。

 

 

今は、体の材料になるタンパク質を補う為に「プロテイン」を飲んでいるだけです。かかっているお金は、金額にして月3000円です。

 

 

「プロテイン」ももっと質が良くて高いものもありますが、今のところこれで十分です。これだけのコストで、どこまで体の調子がよくなるか実験しているので、当分はこれでいきます。長年、慢性的にタンパク質不足だった為、補わないといけないので、これからも「プロテイン」を止めることはありません。

 

 

(追記)この記事は2016年10月に書いたものです。その後、2017年1月から糖質制限に加え「鉄のサプリメント」を飲むようになりました。その理由は以下の記事に書いています。飲む目的や価格などは、以前とは違います。効果のある、お金もかからない飲み方をしています。

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

糖質制限をする為に食費にお金がかかっても、さまざまな疾患が防げることで、健康食品等のメンテナンス代がかからなくなりました。

 

 

そして得られたものはお金だけではありません。

 

 

疲れにくくなったので、たくさんの用事がこなせます。体調を崩して寝込む事も減りました。

 

 

体が弱かったら、みんなで楽しい旅行の最中に体調を崩して楽しめなかったり、体を壊して仕事を辞めて回復の為に休むことになったり、迷惑をかけたり・・・目に見えない金銭以外の損害が多々あります。そういう損害をあなどってはいけません。

 

 

トータルで考えると、糖質制限は得る物が大きいので、肉や魚の金額は高くても小さく感じます。

 

 

糖質制限で食費がかさみ、お金が減ったとしても、その減り具合は日常的に、チャリン、チャリンと、小銭が減っていく感じでしょうか。

 

 

これに対し、従来の食事で不健康だった時代は、時々まとまってパサッ、パサッと、札が減ってく感じでした。

 

 

チャリン、チャリンがいいか、パサッ、パサッがいいかは、好みの分かれるところですが、私は今の方がコストがかからないと思います。

 

 

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糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

糖質を食べると、体のタンパク質に余った糖が結びつく「糖化反応」が起きます。

 

 

この反応によって細胞が劣化するので、体が弱っていきますが、いきなりではありません。

 

 

体が人よりも弱い人は、わりと早く影響が表れますが、丈夫な普通の人は、後で影響がでるので、遡って「あの時の糖質が原因だった」とは思いません。

 

 

まぁ、気付かないのが普通です。

 

 

その為、糖質の過剰摂取をしてもなんとも思いませんし危機感もありません。

 

 

 

昔、私は体が弱かったので、なんとかして体を元気にしたいと思ってアレコレと試しましたが、何を試してもほぼ効果がなく、体が丈夫にはなりませんでした。

 

 

 

その原因は、糖質が悪いと思っていなかったので、「糖質」以外を気をつけていたことにありました。

 

 

 

糖質には警戒心がなかったので、無防備に食べ続けていたのです。

 

 

 

しかし、その後、糖質制限を始めて、糖質を徹底的に排除しました。

 

 

糖質制限の効果を確かめたかったので、摂取していた健康食品は止め、食品添加物や遺伝子組み換え食品等、それまで気を付けていたものは余り気にしなくなりました。

 

 

 

それまでと間逆ですが、体が驚くほど元気になりました。

 

 

その結果分かったのは、それだけ糖質の毒性が強いということです。

 

 

私も昔はその知識がなかったので、ずいぶん体を壊しました。その経験から言える事は、

 

 

糖質を食べ続ける生活をおくっているにも関わらず、現段階で不調を何も感じられなかったとしても、本人が気付いていないだけで影響を受けている可能性は十分にあるということです。

 

 

そして、そういう場合は、後でジワジワと症状が表れます。

 

 

「糖質をたくさん食べているけど別に何も起きない」という考えの方は、私の様に体を痛めるまでに気付いて、食べるならせめて、糖質に対して「体に合わないものを食べているんだ」という自覚を持って欲しいと思います。

 

 

 

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体に合わないものを食べる

 

 

 

「食べられる事」と「食べたものが本来の食性に合っているかどうか」は別の問題です。

 

 

 

当たり前ですが、一応、「食べたら体に悪いもの」でも、口の中に入れれば「食べる事」は可能です。

 

 

 

また、多くの人が主張される様に、「合わない物」を食べても、場合によっては症状が出ず、元気で過ごせる場合もあります。

 

 

 

しかし、何も起きなかったからといって、イコール「その食品がその動物の体に合う事」にはならないと私は思います。

 

 

 

例えば、牛は本来は「草」を食べる動物ですが、「トウモロコシ」も食べることができます。

 

 

 

アーロン・ウールフ監督の「キング・コーン 世界を作る魔法の一粒」というドキュメンタリー映画があるのですが、

 

 

 

「体に合わないコーン」を食べさせられている牛は、やはり、体を壊してしまうそうです。

 

 

 

ですが、そうならないように大量の抗生物質が使われます。

 

 

 

 

牛に穀物を与える場合、120日以内の牛であれば問題ないそうですが、それ以上の牛に与えると胃潰瘍ができたりするそうです。

 

 

 

このように、例え食べる事はできても、「本来食べるべきでないもの」を食べると弊害が起きるのです。

 

 

 

そして、「コーン」よりもヤバイのが一時期問題になった「肉骨粉」です。

 

 

 

あれなど「植物食性の牛」に動物性食材を与える行為です。

 

 

 

 

そして、「合わない食べ物」があるのは牛だけではありません。

 

 

 

私は昔、大型犬を飼っていたのですが、私の食べるお菓子を時々与えていました。

 

 

 

しかし、ずいぶん後に、ネットで犬について調べていたところ、「犬にチョコレートを与えてはいけない」と書いてありました。

 

 

 

 

 

ネギ科の植物と、骨付きの鶏肉(骨が縦に裂けて危険だから)はダメだというのは知っていましたが、食べさせてはいけない物は、まだまだたくさんあり、他にも知らずに食べさせていたものがいくつかありました。知らなかったとはいえ、恐ろしい事をしていました。

 

 

 

また、犬を通じて仲良くなった人も、同じように人間の食べ物を日常的に与えておられました。「人間用のケーキ」を犬に食べさせたと聞いたときにはさすがにビックリしました。

 

 

 

さらに言うと、ペットフードが一般的ではなかった時代、ほとんどの飼い主が人間の食べ残しを与えていました。ですから、結果的に多くの人が、犬に「食べさせてはいけない物」を食べさせていたと思います。ご飯に味噌汁をかける等は定番です。

 

 

 

そんなものでも、犬は「食べる事」は出来ますし、いきなり病気になったりしません。

 

 

 

犬も牛も人間も、動物には「食べない方がいい食材、栄養素」があります。「それぞれの動物に合った食性」というものがあるからでしょう。

 

 

 

では何故、なんでもバランス良く食べないのでしょうか。

 

 

それどころか、食べるものが絞られていて、わざとバランスが悪いように設計されているといえます。

 

 

 

次はこの「バランス」について考えてみます。

 

 

 

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バランスという不自然

 

 

同じ物ばかり食べる様子は、「人間の価値観」で見ると偏っているように見えます。

 

 

それを「極端だ!」と表現する人もいます。そして、バランスの大切さを主張されます。

 

 

ですが、基本的に生物は自らの食性に合った極端な食性をもっています。

 

 

そもそも「食べる物が限られている」というのは、バランスが悪い事なのでしょうか。理にかなっていない事なのでしょうか。

 

 

 

私はそうは思いません。

 

 

 

自然が創り上げるものは、上手くできているものです。

 

 

 

もし、「バランスが悪い、偏った食事」をするように元から体が設計されているとしたら、それは自然が創りだしたものです。

 

 

その状態がその生体にとって正常なのです。

 

 

 

それにこうも考えられます。

 

 

 

もし全ての動物が同じ物を食べていたら、そればかりがなくなります。奪い合えば、当然弱い者は食にありつくことができません。

 

 

 

「競争相手が存在しない事」、「食性がみんな少しずつ違う事」は、地球規模で考えると、メリットです。そうでないと逆に不都合が生じると思います。

 

 

 

全体的な事を考えると、動物によって食べるものがバラバラで、偏っているのはとても自然な事です。

 

 

 

 

  • 植物食性動物は植物性ばかり

 

  • 動物食性動物は動物性ばかり

 

 

※「両方に対応できる内臓」を持ち合わせている生き物は、両方いける

 

 

 

 

 

 

昆虫のように、成長過程で食性が変化する生き物もいますが、それはその生物の設計図の範囲内での変化です。

 

 

幼虫からさなぎになると、外見だけでなく内臓も変化するそうです。幼虫と成虫の食べるものが違うのはその為らしいです。

 

 

 

これは私達が考えるような「雑食」ではありません。

 

 

表面的にみれば「違う性質のもの」を食べているので、「雑食」と言えなくもないかもしれませんが、前提として内臓の構造が変化しているので、他の動物とは明らかに違います。

 

 

普通は内臓の構造は変わりませんから。

 

 

このように、性質の違うものを食べるには、虫のように途中で変化するなど、特殊な内臓の構造が必要です。

 

 

 

内臓が追いつかない状態で不自然に雑食をすると、問題が起きても不思議ではありません。

 

 

 

内臓と食べ物の関係については以下をご覧下さい。

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

人間もそうですが、人間に飼われている犬などのペットにも当てはまります。犬も、偏っていると言われている糖質制限食で元気になったという話が増えています。

 

 

 

虫のように変わった内臓をもちあわせていない動物は、本来の食性に合った、「偏った食事」をする方が自然です。人間も動物ですから、そういう極端な性質があって当たり前です。

 

 

他の動物がそうであるように、人間もバランスは関係なく、自らの設計図に合った食事をする方が理にかなっていると思います。

 

 

 

内臓や食性を無視して、「バランスが良ければいい」と考える事は、むしろ不自然で偏った考えなのです。

 

 

 

設計を無視し、人間の考えたバランスに従って、本来必要ない栄養素を摂ると、いきなりは壊れないかもしれませんが、不具合が起きる可能性が高くなります。

 

 

 

まず、構造や仕組みを理解し、「それには何が必要で、何が必要じゃないのか」を見極めた上で、相応しい栄養素を摂るのが正解でしょう。

 

 

 

対象を何も見ず、ただ「バランス」と言うのは、稚拙としか言えません。

 

 

 

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合わないものを大量に摂るとどうなるか

 

 

 

人間にとって不必要な栄養素といえば、ダントツで糖質です。

 

 

私も過去に「食品添加物」を避けたり、「遺伝子組み換え食品」を避けたり、害となるあらゆるものを避けていました。それらも摂りたくないものです。

 

 

ですが、それらと比較しても糖質の害だけは突出しています。

 

 

とにかく、摂取する量が尋常ではありません。

 

 

料理に含まれる食品添加物を取り出して測ったとしても、おそらく一日に食べる量は100gも満たないと思います。ですが、糖質は100g程度なら余裕で越えます。

 

 

 

その量の糖質を毎日毎日摂っていたら、体に以下のような影響を与えます。遅効性で、どこに害がでるか分からない特徴があります。

 

 

『老けたくなければファーストフードを食べるな 老化物質AGEの正体 著者:山岸昌一』より引用

 

 

 

AGEの正体は何かといいますと、糖化物質です。体内にあるタンパク質が糖化した結果、本来のタンパク質とは似ても似つかないものになった。

 

 

AGEはちょうどお菓子のように、表面にベタベタと糖がくついたような姿を想像されたらいいと思います。元はきれいなタンパク質だったのに、砂糖でまぶしたようにベトベトになって、本来の働きがまったくできなくなった。

 

 

糖尿病が進行するとそれらが体中のいたるところに広がり増えていきます。唾液にも、爪にも、皮膚にも、髪の毛にも、いろいろな臓器にも.....。でも唾液を構成するタンパク質と、皮膚を構成するタンパク質では種類が違います。ですから、できあがったものはそれぞれ違う。一つの名称では呼べません。

 

 

そこでタンパク質が糖化したことを「AGE化」したと呼び、AGE化した糖化物質をひとまとめにして「AGE」と名付けたのです。

 

 

AGEには、元のタンパク質によってさまざまな種類があります。糖のたんこぶがタンパク質のどの部分に、どんなふうにつくかによっても性質が変わってきます。もちろん、くっつく 糖の種類によっても違います。

 

 

一説によると、AGEは何十種類もあるのではないかと言われています。

 

 

皮膚のように一ヶ月で入れ替わるもの、ヘモグロビンを含む赤血球のように四ヶ月で入れ替わるもの、骨のコラーゲンのように二~一〇年で入れ替わるもの、それぞれAGEから受ける影響も変わってきます。

 

 

目の水晶体を構成するクリスタリンというタンパク質は一生変わりません。つまり、生まれたときからのAGEの蓄積をそのまま受けつづけます。

 

 

神経細胞も心筋細胞も一生変わりません。そういう場所のAGEはずっとたまったまま、組織に影響を与えつづけています。

 

 

また、AGE化は体中で進行していますが、患者さんによっては腎臓だけが悪くなって、目はまだ大丈夫な人もいます。個人差もあります。

 

 

もし白内障の原因が100%AGEだとすると、どんな人でもAGEがたまりつづければ、必ず白内障が起きるはずです。

 

 

しかし現実にはそうはなりません。

 

 

なぜなら同じ量のAGEがあっても、パンクしてしまう臓器とまだ耐えられる臓器がある。低い量のAGEしかなくても、別の因子が加わったために、障害が出てしまう臓器もあるからです。

 

 

つまりAGEがそれぞれの臓器に与える障害の度合いは、他の因子によって薄められたり、濃くなったりするのです。AGE化は体中で起きていますが、症状のあらわれ方は臓器それぞれ、人それぞれだということです。

 

 

(38p~39p)

 

 

 

原因は同じ糖質によって引き起こされますが、「症状のあらわれ方は臓器それぞれ、人それぞれ」という部分がポイントです。

 

 

これは、私にも言えることです。

 

 

私は胃が弱かったですが、腸は普通です。お腹を壊すこともほとんどありませんし、便秘になることもありません。山岸氏が指摘されるように、それぞれの臓器の強弱によって、影響を受けやすいところと、受けにくいところがあるのだと思います。

 

 

弱いところから痛むと思った方がいいです。

 

 

私の場合、他の臓器に比べて胃が格段に弱かったから、内臓では胃にばかり目立った症状がでました。

 

 

 

 

 

 

ですが、糖質中心の食事を続けていたら、近い将来、他の臓器もイカれていたと思います。

 

 

このことから分かるように、「この症状にならないから、俺は糖質食ってもセーフなんだ」というのは錯覚です。

 

 

 

勘違いしない為にも、部位別、症状だけを見るのではなく、体のどこかに「糖化特有の症状」が出ていないかに注目することが重要です。

 

 

 

 

「糖化特有の症状」については、詳しくは以下で述べています。どれか1つは当てはまるものがあると思います。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

ここで一つ注意してほしいのですが、「私の胃が弱かったのは糖化が原因だった」といいましたが、だからと言って、胃が悪かったら全て糖化が原因とは限りません。

 

 

当たり前ですね。例えば胃に穴が開いていたらそれは違う病気なわけです。

 

 

仮に原因がストレスなら、食事ではなく、置かれているストレスの元を解決しないと胃は元気にならないと思います。 

 

 

症状に注目して、原因を正確に突き止めて、それに見合った対処をする事が大切です。

 

 

 

引用した内容を読んでお分かりいただけたかと思いますが、糖化は人によって、どこにどんな症状ででてくるかわかりません。だから原因が糖質だと気付きにくいのです。

 

 

 

ですが、「糖化した場合はどんな症状になるのか」をあらかじめ知っておく事で、糖化に気付きやすくなります。今は前例が多くあるので、それと照らし合わせれば、糖化なのか糖化じゃないのか、ある程度予測することが可能です。

 

 

 

一番はお医者さんが、病院で普通に「これは、糖化が原因ですね。」と診断してくれれば良いのですが、そこまで世の中が変わるには時間がかかるので、当分は個人が自分で分析するしかありません。

 

 

 

その為、分析ができる人とそうじゃない人で、健康状態に差が出てくると思います。

 

 

 

心配なのは体の弱い人より、体の丈夫な人です。

 

 

「糖質を食べても自分は何も起きないから大丈夫」と主張する人は、体が丈夫な人です。

 

 

丈夫なのはいいのですが、目立った症状がないのをいいことにバクバクと糖質を食べ続けます。本当は大丈夫じゃないのですけどね。

 

 

 

なんとか危険を伝えたいのですが分かってもらえないので苦労します。

 

 

「症状がでないから大丈夫」と調子に乗るのは最も危険なのです。

 

 

 

私も昔そうだったので、特に思います。

 

 

 

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甘いものは私の体に合っているという勘違い

 

 

私は糖質大好きなので、糖質制限を始める前は、かなりの糖質を食べていました。

 

 

 

しかし、私は糖質を食べても全然太らない体質です。

 

 

 

ご飯をおかわりしようが、甘いものをいくら食べようが肥満とは無縁でした。学生の時、周囲のほとんどの女の子は、私のこの体質を羨ましがっていました。

 

 

私もこの体質をいいことに

 

 

「私は普通の人が太る炭水化物や甘いものを食べても太らない」と調子に乗り、中学生の頃から毎日カップのアイスクリームを2つ食べていました。安売りの時は3つとか、箱入りのを一日で食べるとかしていました。

 

 

全く太りませんでしたから、「甘いものは私の体に合っている」などと思っていました。

 

 

当時は「糖化」とか「酸化」という言葉もありませんし、世間一般で目の敵にされていたのは、「脂質」や「塩分」です。

 

 

糖質で言われていたのは、「甘いものを摂りすぎると虫歯になる」、「骨が溶ける」くらいでしょうか。

 

 

しかし、どんなに甘いものの恐さを訴えられても、私は甘いものによって悪い影響を受けているとは思えませんでした。太らなかったわけですから。

 

 

現実の伴わない常識には聞く耳を持たないものです(今から考えると、しっかり悪い影響がでていたのですが、当時は情報がなく認識できていませんでした)。

 

 

太ると言われても太らない様に、「骨も溶けないだろう」、「特に何も問題はないだろう」と考えていたのです。

 

 

しかし、それは影響がなかったのではなく、

 

 

たまたま「太る」という方向に症状が出なかっただけです。

 

 

 

そして、私がそれに気が付いていなかっただけです。

 

 

 

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症状は1つではない

 

 

先程紹介した本にあったように、「糖質」という1つの原因で、様々な慢性疾患になります。

 

 

従って、起きる症状は人それぞれです。

 

 

なので、「糖質は太る」という図式も、実は半分正解で、半分間違っています。太る人もいれば、私の様に痩せてしまう人もいるのです。

 

 

理解に苦しむかもしれませんが、正反対の症状のどちらも糖質の影響です。

 

 

 

ちなみに、私が食べ続けた糖質は、常識とは別のところに問題を起こしました。何故私が太らなかったか、その理由は恐ろしいものでした。

 

 

 

 

 

 

アイスクリームをバクバクと毎日欠かさず食べた私ですが、もし、太っていたら、糖質を食べ過ぎないように気をつけていたでしょう。

 

 

 

「甘いもの=太る」という図式しか頭になかった事は問題でした。

 

 

こうして症状を決め付けると、他の可能性は疑いません。

 

 

だから「この症状がでないから問題ない」という発想に繋がったのです。

 

 

その為、胃が弱かろうが、爪がペラペラだろうが、関節から音がでようが、自身の糖分の摂りすぎを問題視することはありませんでした。

 

 

で、他のことを気をつけて、糖質を食べ続けながら、「なんでこんなに不健康なんだろう」と思うわけです。

 

 

知らないとはこういうことです。

 

 

 

まとめ

 

 

私は糖化によって、体にかなりダメージを受けたので、しつこく糖化についてお話ししています。同じように体を弱らせてしまっている人に気付いてほしいからです。

 

 

糖質制限はダイエットのイメージが強いですが、私は糖質制限の一番のメリットは「糖化」を抑えられることだと思っています。

 

 

 

糖質の摂りすぎは、「糖化」だけでなく、ある条件によって癌の原因にもなります。これを防ぐ意味でも糖質制限は有効なのです。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

 

 

糖化は体を弱らせます。そうならない為にも、糖質の量には気をつけて下さい。

 

 

 

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人間の体にはブドウ糖が必要ですが、その量はごくわずかです。

 

 

そして、その必要なブドウ糖は、自分の体で作り出すことができます。これを「糖新生 とうしんせい」と言います。

 

 

しかし、多くの人は、そのシステムがあるにも関わらず、毎日大量の糖質を摂っています。

 

 

その糖はエネルギー源として使われますが、量がとんでもないので、余って、脂肪になったり、糖化反応を起こしたりします。

 

怖いのは「糖化反応」です。

 

「糖化反応」とは、余った糖と体のタンパク質がくっついて、変性することです。

 

 

 

細胞が変性するので、糖化は起こって欲しくない反応です。これによって、細胞レベルで体が弱ります。

 

 

 

「糖化反応」と、糖化反応によって作られる毒性の強い物質「AGE」については以下をお読み下さい。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

最近では、糖化を食い止めるために、「このサプリメントが良い」、「この食品が良い」・・・と、様々な物や方法が紹介されています。

 

 

このように、糖化を防ぐ事を「抗糖化 こうとうか」と言います。

 

 

「抗酸化」が酸化を防ぐという意味で、「抗糖化」は糖化を防ぐという意味ですね。

 

 

私は糖質制限をしているので、人よりも、糖化しないように気をつけています。

 

しかし、抗糖化食品やサプリメントを使って糖化を防ごうとはさらさら思っていません。糖質を制限できた上で、「抗糖化」商品に頼るなら良いですが、それをせずに、「糖質を我慢するのが嫌だからこれらを利用しよう」という考えでは糖化は防げないからです。

 

 

本記事では、糖質制限をしている私が「抗糖化」の商品を快く思っていない理由と、「抗糖化」対策の罠についてお話します。

 

 

 

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抗糖化対策の罠

 

 

私は、糖化を防ぐ基本は、「糖質を食べない事」だと思っています。「何かの商品に頼って糖化を防ぐ」というのはオススメしません。その理由はいくつかありますが、1つは、「抗糖化」対策には胡散臭いものがあるからです。

 

 

この世には、「抗糖化」と謳っていながら、糖化を防ぐどころか、糖化を促進させるような対策があります。

 

例えば、「糖化を防ぐ為に、抗糖化食品を積極的に摂取しましょう!」・・・という情報がありますが、私がこれまで見てきた「抗糖化食品」のほとんどが植物性です。

 

植物性ということは、「抗糖化食品」であっても、その中には糖質が含まれているということです。その指示に従うと、糖化を防ぐ為に、糖質を食べる事になります。

 

 

以前、祖母が見せてくれた健康雑誌の糖質制限特集に、「抗糖化レシピ」と称して、玉ねぎを使ったピクルスが紹介されていました。

 

表向きは「抗糖化」という名前が付けられていますが、中身は、材料は糖質の高い玉ねぎ、味付けも甘酢・・・。

 

正直言って、糖化を防ぎたいのなら、これを食べない方がいい・・・と思いました。

 

お金を貯める特集で、貯金が減るような情報を載せているようなものです。

 

 

 

「玉ねぎの糖分を余計に取る事」と、「そこに含まれる抗糖化のパワー」と、どっちが勝るかは検証しようがありませんが、少なくともその玉ねぎに含まれる糖分はだいたい想像がつきます。

 

抗糖化の為に、甘酢味の玉ねぎの糖分を摂る・・・糖化したいのか、糖化したくないのか、どっちなのかよくわからない特集でした。

 

これを読んで、私はそう思ったわけですが、人によっては「抗糖化の効果がある」という情報に目を奪われて信じるかもしれません。

 

結果的に、以下のようになります。

 

 

●「糖化を防いでくれる」と思っていたものが、実際には糖化を防いでくれるどころか、促進させるものだった。

 

●防いでくれると思っていたから、油断して糖質はガッツリ食べていた。

 

 

 

・・・これでは話になりません。

 

 

 

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楽をする代償

 

 

「糖質制限の特集」で、糖質の害を指摘しながらも、「糖質の多い抗糖化食品を食え」という構図はなんだか変です。糖質を否定したいけど、否定しきれない葛藤が伺えます。

 

 

しかし、「糖質を摂っても、チャラにして欲しい」と期待している人は、その矛盾に気付きません。

 

 

いや、本当は気付いているのかもしれませんが、「楽な方」を信じる為に、見てみぬフリをしているのかもしれません。

 

「糖質を止める」という覚悟ではなく、「あくまで糖質は止めない。その上で健康になりたい」という甘い考えがそこにはあります。

 

そして、「糖質を止めなくてもいい」という夢を与えてくれるのが「抗糖化」商品です。

 

ほとんどの人は、糖質を止めたくありません。だけど健康を損ねるのは嫌なわけです。

 

しかし、それは「浮気はしたいけど、離婚はしたくない」と言っているのと同じです。そんな都合のいい話はありません。みんなわかっている事です。

 

ですが、糖質の話になると、そういう都合のいい話があることを期待してしまうのです。

 

 

 

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危険視されていない糖質

 

 

ちょっと厳しい事を言いましたが、糖質は依存性があるので、お酒やタバコを止める時のように、最初は覚悟が必要です。

 

半額のキットカットが売られているのを、見なかった事にして通り過ぎなければいけません。楽じゃないのが普通です。

 

その代わり、糖質は本来人間が食べなくても良い物なので、ある時期を過ぎれば無くても全く平気になります。

 

しかし、その少しの期間も我慢できないのは、甘い事を言われるからです。

 

 

●糖質はそんなに体に悪くない

 

●ダメージがあっても、後で気をつければチャラになる

 

 

・・・こんな事を言われれば誰も気をつけません。

 

こういう「免罪符」のような話は、糖質以外ではどうでしょう。

 

「酒を飲んでもこれを食べたらチャラ」とか、「タバコ吸ってもこれを飲んだらチャラ」とかあまり聞きませんね。

 

むしろ「禁酒」、「禁煙」という言葉があるように、これらの害を防ぐには「禁欲」が一番の対策だと多くの人は認識しています。対策商品もあるにはありますが、どちらかというと補助的な対策です。メインではありません。

 

 

酒やタバコには、「抗酸化」「抗糖化」のように「抗〇〇」という専門用語もありません。

 

 

「禁」という言葉からは、「止めた方がいいんだ」という考えが伝わってきます。そこに「甘さ」はありません。

 

 

反対に、糖質には、「抗糖化」という言葉はありますが、「禁糖」という言葉はありません。

 

 

緩いですね。

 

 

体は「酸化」と、「糖化」によってダメージを受けます。

 

しかし、「酸化」の原因となる酸素は生きていく上で必要なので、「禁酸」は無理です。

 

ですが、「糖質」は食品から摂る必要はないですし、摂りすぎることで害になる物質です。酒やタバコのように我慢する事が出来る物質なので「禁糖」という言葉があってもいいはずです。

 

なのに何故、こちらは「禁欲」が一番じゃないのでしょうか。

 

 

「我慢しなくてもチャラに出来る裏技」を作ることで「禁欲」の意欲は薄まります。

 

 

「抗糖化」という対策自体はいいのです。問題なのは「こうすれば食った糖質がチャラになるから、少しぐらい糖質を食べても大丈夫ですよ、糖質は必要なんですよ」と安心させて、糖質の害に対する危機感を薄めてしまうことです。こんな「楽な道」を用意されたら、誰も危機感なんて抱きません。

 

「抗糖化できる」という甘えがある事によって、「糖質を我慢する覚悟」が決まらなくなります。

 

「抗糖化」という逃げ道があると、安心して「少しの糖質を摂りながら、脂質やタンパク質を食べる中途半端な糖質制限」をしてしまう人が出てきます。

 

 

 

糖質をある程度とりながらの脂質タンパク質大量摂取は危険です。私もこれで一度糖質制限に失敗しました。

 

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

逆に「それしかない」と追い詰められれば、糖質の我慢くらい出来てしまいます。確かに、糖質制限が体質的にできない人や、糖質制限に慣れるまで時間がかかる人もいますが、そういうケースでもなければ、しんどいのはせいぜい最初の数週間です。

 

 

くどいですが、糖化を防ぐ為に一番いいのは糖質を食べない事です。

 

 

 

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抗糖化食品の効果は疑わしい

 

 

 

私が「断糖」にこだわって、「抗糖化」商品を推進しない理由はもう一つあります。それは、私の経験上、「抗糖化食品」の効果が疑わしいからです。

 

 

「抗糖化食品」には、生姜、ニンニク、シナモン、クミン、黒胡椒、リンゴ、レモン、いろいろなお茶などがあります。

 

 

私はインド料理が好きなので、以前はよく作って食べていました。

 

 

オリジナルのレシピは油が多いので、かなり減らして作っていました。

 

 

当然スパイスを使うわけですが、「抗糖化食品」である、生姜、ニンニク、シナモン、クミン、黒胡椒はよく使っていました。他のスパイスや玉ねぎも使います。

 

 

生姜は抗糖化効果ダントツらしいです。そして、私は生姜、ニンニクは、ほぼ毎日のように料理に使っていました。

 

 

これら「抗糖化食品」を習慣で食べていたことになりますが、体はしっかり糖化していました。

 

 

 

レモンはあらゆる料理、例えばドレッシングに使ったり、焼き魚にかけたりして使っていました。こちらも習慣で食べていました。

 

これも「抗糖化食品」です。

 

 

そして「リンゴ半分」を半年間、健康の為にお菓子を止めて食べ続けたところ、肌が劣化してシワが増え、そのおかげで糖化の恐ろしさに気付きました。

 

 

 

 

 

 

「抗糖化食品」であり、「抗酸化食品」でもあるリンゴによって、糖化を防ぐどころか、糖化を促進させました。

 

「抗酸化作用」も「抗糖化作用」も感じられませんでした。

 

 

また、お酒もジュースも好きではないので、私は年中様々なお茶を愛飲していますが、過去の私の体の糖化ぶりを考えると、お茶の葉が糖化に効果があるとは思えません。

 

 

もしかしたら、多少の糖化防止効果はあるのかもしれませんが、これらの食生活を数年続けてきた私にはそういう実感はありませんでした。

 

過去の私はこれらを「抗糖化食品」だから食べていたのではありません。リンゴ以外は、ただ好きだから食べていただけです。偶然にも好きな物が「抗糖化食品」だったのですが、糖化で体がガラクタのように弱かったです。

 

 

ここに挙げた「抗糖化食品」を普通の人より多く摂取していたにも関わらず、相当体が糖化していたので、このような評価をせざるをえません。

 

 

(追記)健康食品も摂っていましたが、糖質の過剰摂取を止めなかったので、健康食品の効果もありませんでした。糖質を代謝する時にビタミン・ミネラルを消費してしまうので、その影響だと思います。

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

例え「抗糖化食品」を摂っていたとしても、糖質の毒性が強すぎるのです。効果を感じられない程、糖質によって体が弱ります。

 

サプリメントは、食品よりは効果があるかもしれませんが、糖質の毒性は強いので油断しない方が良いでしょう。

 

 

そして、何故「体が弱かった原因が糖化が原因だ」と言いきれるのかというと、スーパー糖質制限を始めてガラクタのようだった弱い体がどんどん丈夫になっていったからです。しかし、それでも、重度の糖化である胃下垂や、関節から音が鳴るなどの症状は治っていません。

 

 

糖化は元に戻りにくい

 

 

「後で対策をすれば、チャラになるだろう」というのは甘い考えです。

 

 

分かりやすい糖化に「セルライト」がありますが、あれはなかなか落ちません。入れ替る細胞でも糖化を治すのは大変なのです。

 

 

そして、体には、脳や目、卵子など、入れ替らない細胞があるので、こういうところが糖化(劣化)したら終わりです。

 

 

 

 

 

 

「抗糖化」食品を頼るよりも、糖質そのものを摂らない方が何倍も体に優しいです。それは実証済みです。

 

 

「抗糖化」商品は、「糖質をとってもチャラにしてくれる」という甘い夢を見させてくれます。

 

しかしながら、その効果は本当に微妙です。商品がショボイのではなく、糖質の害が強すぎるのです。体の弱い人は負けてしまいます。丈夫な人も歳を摂れば弱り負けてしまいます。

 

糖化の危険性を訴えながら「断糖」の道を示すのではなく、商品等の楽な道を最初に示されたら、一度立ち止まって考えてみてください。

 

予防法は優先順位を間違わないようにする必要があります。

 

 

 

(追記)サプリメントや健康食品は、不摂生をしながら飲むと効果が半減しますが、食事に気をつけた上で足りない栄養素を補うのであれば効果的に働いてくれます。

 

 

以下は、食事制限をしながら鉄サプリを半年間飲んだ感想です。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

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