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どんなジャンルにも言える事ですが、同じ事をやっても「失敗する人」と、「成功する人」がいます。
挑戦する対象が極めて難しいなら、失敗者は多数出るでしょう。
反対に、簡単な事なら失敗者は少ないものです。
しかし、簡単な事なのに、何故か多くの人が失敗する事もあります。
糖質制限もその一つです。
糖質制限が難しいか、難しくないか、と聞かれたら、私は難しくない方だと思います。
一部、体質的に糖質制限が出来ない人もいます。例えば、
- 長鎖脂肪酸代謝異常
- 糖尿病腎症
- 糖原病
・・・などの人です 。
また、インスリン注射をしている人の場合、糖質制限を出来ない事はないですが、糖質制限に理解のある医師について、薬を減らしながら食事を実践しないと危険です。なので、これは難しいケースといえます。このタイプは特に自己判断はやめましょう。
以上、糖質制限をしてはいけない、糖質制限が難しい例外を一部紹介しましたが、
これらマイノリティ以外の人にとっては、糖質制限の難しさは、知らないスポーツのルールを覚えるくらいの難易度でしょうか。
今は様々な情報が手に入るので、きちんと勉強して、体質や状況に合わせて調整していけば、かなり上手くいくと思います。
私は糖質制限に失敗も成功もしました。
2008年に糖質制限をして失敗し、「糖質制限アンチ」になり、2015年に2回目の挑戦で成功しました。
その体験から、何故糖質制限に失敗してしまう人が後をたたないのか考えてみました。
成功する人と失敗する人の違いをお話しますが、技術的なことではなく、どちらかというと、環境についてのお話になります。
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先に糖質制限の全体像を知る
私は情報不足のまま糖質制限をやるのはオススメしません。
ちょっとやり方をかじって、適当にやって上手くいく場合もあるかもしれませんが、問題が起きる場合もあります。自分がそうだったので、リスクを避ける為に、計画的にした方がいいと考えています。
スポーツを始める時、何も知らない状態で、いきなり始めたりはしませんよね。
- どうやって点を入れるか
- 何をやったらルール違反になるか
- 何をやったら怪我をしやすいのか
・・・と、スポーツに必要な最低限のルールぐらいは、実践前に先に把握しておくはずです。学校の体育でも、体を動かす前には、先生の説明があります。
物事を始める前に、先に大まかな流れを知る事は、日常生活では当たり前に行なわれています。
それだけで、失敗のリスクはぐっと減らせます。
指導者の存在は必要か
全体を知ることも成功する上で大事ですが、
何かあった時に頼りになるので、「指導者」がいれば理想的です。
いなくてもできなくはないです。
しかし、問題が起きた時、先人の知恵を借りる事で「難しい」と思っていた事が簡単に解決する事も多いので、私は必要だと思います。
私は2回目「厳しい糖質制限」をして上手くいきましたが、困った事が全くなかったわけではありません。問題が起きた時は詳しい方にアドバイスを頂きました。もし、それが無かったら・・・と考えると、苦労したかもしれません。
一方、1回目に糖質制限をした時はそんな存在はなく、頼れるのは本だけでした。困ってネットで調べても、当時は糖質制限の情報がありません。良い話はあるのですが、「上手くいかない時の解決方法」の情報はありませんでした。問題が解決できず、挫折しました。体調悪化で、やめるより他になかったのです。
その事を思うと、指導者の存在はありがたいです。
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指導者が必要な人とは
私は1回目は失敗しましたが、2回目は調べたので上手くいきました。
私は体が弱かったですが、私より弱い、あるいは何らかの疾患を抱えている、長年薬を飲んできたという人は、こんなに簡単にいかないかもしれません。
実際に、中には糖質制限に体が慣れるまで時間がかかる人がいます。
※いきなり「厳しい糖質制限」に体が慣れない人も、徐々に糖質を減らしていくという方法があります。
そういう人達の事を考えると、知識が豊富な指導者はいた方がいいと思います。他力本願は論外ですが、困った時や、間違った方向に行った時に導いてくれる存在がいると、安心して取り組むことができます。
スポーツに置き換えて考えるとわかると思います。
子供みたいに準備運動なんてしなくても、休み時間のチャイムと共に校庭に出て、いきなりスポーツが出来る人もいます。野生動物も準備運動はしません。
しかし、本来体に良いはずの運動でも、運動不足だったり、歳をとった人が、同じようにすれば、体を痛めることも考えられます。
その場合は、様子を見ながら、調整しながら、少しずつ慣らしていく方が安全です。
さらに、指導者がいたらもっと安全にできます。間違っていたら、何がいけないのかすぐに理解して軌道修正することができますから。
糖質制限も同じです。
自己流アレンジで、糖質を適当に減らしている人がいますが、下手をすると私の様に「胃の糖化が治らなくて、肉も脂質も食べられなくなって、それが原因で、エネルギー不足に陥って体調不良になる」・・・という残念な結果になることもあります。
糖質の減らし加減も、考えなしにやるとこうなります。
今でこそ、当時を振り返って、何がいけなかったのか分かりますが、情報がなかったり、指摘してくれる人がいなければ、間違いに気付きません。
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糖質制限を始める人が注意した方がいい事
知識なく適当に調整すれば失敗につながりますが、経験豊富な人のアドバイスに沿って調整すれば失敗のリスクは少なくなります。
このような調整が上手くいくのは、基本的な事を理解しているからです。
ルールや仕組みがわかった上で調整するのは、何も考えずに自己流でアレンジするのとは全く違うのです。
従って、大勢の実践データを持っている人に頼るのが、最初のうちは極めて安全な方法だといえます。
以上のような理由から、私は、現代人が糖質制限をする時は、最初は情報を集め、考えながら計画的にやり、いざという時の為相談できる指導者がいるのがいいと考えています。
まとめると、
- 最初に注意する事は、「糖質制限をやってはいけない病気」をもっているかどうか確認する事
- 実践前に「やってはいけないポイント」「先人の失敗」を最低限覚える事
- 実践中は注意深く体の変化を観察し、少しでも変わった事があったら調べる事
- 調べて分からなければ、詳しい人に質問したりして調整する
私が気をつけていた事をザックリ言うとこんな感じです。シンプルだと思いませんか。
もし、あなたがいつか糖質制限をやってみようと考えた時、食事は自然なことだから、学ぶ必要も、計画も必要ない・・・そう言わずに、是非これらの事を気をつけてみてください。
糖質制限は人間の食性に合っていますが、これまでと間逆の事をするわけですから、安全の為に、最初のうちはスポーツのルールを覚えるように、最低限必要なポイントを押さえたうえで始める方がいい・・・というのが私の考えです。
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勉強する理由
人間は動物食性(肉食)動物です。消化器官の構造がそのようになっています。
遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う
従って、植物性の食品を控え、動物性の食品を増やす「糖質制限(断糖肉食)」は、人間の食性に合った食事法です。
体の設計図にケンカを売らない方法なので、誰でも無理なく健康になることが出来ます。
ですが、その「動物食性である人間の体に合うはずの糖質制限」で失敗する人は多いです。糖質制限を始める前より体調が悪化します。
そんな目に合えば「このやり方は合っていない」と誰でも思います。
糖質制限をやった人は、「上手くいった人」と、「上手くいかなかった人」と、結果が真っ二つに分かれています。
この「誰でも成功しない」「失敗したら体調を崩す」というところが、糖質制限がバッシングされる理由です。
両者の違いは、正確な情報を手に入れて実践できていたかどうかだと思います。正しい情報を得る事はそれだけ大事なのです。
「何故、正確な情報が必要なのか」は、後で述べるとして、ここではまず、
そもそも、何故情報がいるのか、
何故、本来、人間の体に合っている食事である「糖質制限」を、調べずにやると失敗する確率が高くなるのか、
・・・その理由について深く考えてみたいと思います。
逆転現象
人間の体に合っている方法なのに、それを実践すると失敗する
・・・これは大きな矛盾です。
「断糖肉食するのが人間の食性に合った行為」なら失敗はありえないですし、教えてもらわなくても自然に体がそのような食事を欲し、実践できるはずだからです。
それに、どんな動物も自分に適した食材を選んで食べています。
その為、「調べたり、教えてもらった方がいい」と言うと、人によっては、
「教えてもらわないと出来ない事は自然じゃない」
「糖質制限は人間にとって自然じゃないんだ」
「結局人間が考え出したルールだから教える必要があるんだろ」
・・・と、感じるかもしれません。
動物食性という食性が本当に自然に備わった能力なら、動物のように、学ばなくても上手くできるはずだと考えるからです。
本能である食事の方法を学ぶ事は不自然です。
なので、教えてもらわないと出来ないような事は、自然に適していないからだ・・・という考えは一理あります。
ですが、大事なところが抜け落ちています。
私達は、人間が作り出したカラクリのせいで、教えてもらえないと出来ないほど、人間本来の感覚が分からなくされていることを忘れてはいけません。
間違った情報によって、正常な感覚が狂わされていて、その為、本来できる事を出来なくさせられている。だから、失敗するのです。
正常な感覚が狂うなんて事があるのか?
・・・と思うかもしれませんが、別に珍しい話ではありません。
姿勢が良い例です。
一度、変な姿勢の癖がついて、その状態を脳が形状記憶してしまうと、綺麗な姿勢に戻すのは非常に難しいです。
崩れた状態でも、それに慣れてしまうと、体はそれを楽に感じるようになるので、元の綺麗な姿勢を不自然に感じるようになります。
本来は綺麗な姿勢が自然なのですが、歪んだ状態に慣れた体は、それをしんどいと感じてしまうので、元に戻すのは大変です。
また、歪んでいるのに、本人に歪んでいる感覚がない場合もあります。
一度崩れたものを治すのは大変なのです。
自然の状態に戻すのに、トレーニングをしたり、調べたり、勉強するのは効果的です。
そしてこれは、姿勢だけでなく思考にも言えることです。
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教え込まれた概念に縛られている
「一度覚えた常識」を覆すのが嫌いな人は多いです。
そういう人は糖質制限に失敗する要素があります。
ふつう、糖質制限をする時は「糖質」をひかえるだけではなく、「タンパク質」や「脂質」を多目に摂らなければいけません。
「ご飯なんていらない、肉食べ放題!」と、「タンパク質」はみんな喜んで食べます。
しかし、そういう人でも、何故か脂質が必要という事実だけは受け入れられないようです。このようなケースは少なくありません。
長年「脂質悪」を刷り込まれてきたので、脂質をたくさん食べることに抵抗を感じるようです。
私が「バターをかじる」といったら、ドン引きされます。緩めの糖質制限をしている人にです。
この「脂質をたくさん食べる」という事に対して起きる「良くない反応」ですが、それは、生まれたときから自然にあった感覚ではなく、与えられた価値観なのです。それも間違った価値観です。
(追記)脂質は悪くないという話は以下に書きました。
【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由
人間の体に合っている脂質に「引く」というのが不自然だということに気付いて下さい。
「脂質は悪い」という間違った概念のままで糖質制限を行なうと、かなりの確率で失敗します。糖質を控えて、脂質も控えるからです。
糖質(特にご飯)は、エネルギー源です。その為、主食をさっくりカットすると、確実にエネルギー不足になります。そうならない為には、脂質が必要なのです。
生体は、「糖質」「脂質」「タンパク質」を材料に、「ATP エーティーピー」というエネルギー物質を作り出しています。このうち、「タンパク質」は、エネルギーとしては頼りないので、「糖質」と「脂質」が主な材料になります。
「糖質」と「脂質」の両方を削ったら、当然「ATP」不足になります。生体は「ATP」がないと生きていけないので、非常に危険です。
(追記)「ATP」について詳しくは以下をご覧下さい。
ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた
糖質をカットしたら脂質を摂るは鉄則なのです。
ここで、そのアドバイスに従うか、従わないかで結果が変わってきます。エネルギーに満ちあふれるか、エネルギー不足でフラフラになるかの分岐点です。
多くの人は「脂質は危険だ」という常識が足を引っ張って、脂質をたっぷり食べる事が出来ません。
癌になる、太る、動脈硬化・・・と、恐怖が頭をよぎって実践できないのです。
真実と逆の事を真実だと思わされる・・・これを洗脳と言います。
もし、人間の作り出した情報のコントロール下にいなければ、手に入った動物性の食材を、脂質も含めたっぷり食べる事でしょう。コレステロールが気になって赤身だけ食べてわざわざ脂を残す、という奇妙な食べ方もしないはずです。
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逆の事を信じ込ませる事を洗脳と言う
脂質を避けるのは、「脂質は危険」という常識があるからです。
下手に頭がいい分、動物より人間の方が言葉による洗脳を受けやすく
下手に情報が多い分、昔の人より現代人の方が洗脳を受けやすいのです。
今は、「動物性の脂が大事だ」という人が少しずつ増えてきましたが、そんな事を言う人はまだまだマイノリティです。そんな人達が「脂質を食べましょう!」といったところで、社会的影響力は少ないです。
反対に「脂質を控えましょう」「コレステロールに気をつけましょう」という真実と逆の主張は、テレビ、医者、世間で、何度も何度も連呼されます。
何度も繰り返し言うのは基本ですね。
中身はともかく、「みんながそう言っているから、なんとなくこっちがいいんだろう」とジワジワと流されていきます。
医者にコレステロールを下げるよう言われたら、一旦は「これからは脂質を食べようかな・・・」と気持ちが変わっていた人も、自信を無くして、また従来の常識に染まっていきます。
こうして脂質にビビり続けます。
与えられた情報が自然に合って、理にかなったものであれば問題ありません。
しかし、そうではなかった場合、その情報に合わせてしまうことで、人間は自然な状態ではいられなくなります。
不自然な方を「自然だ」と思いこんだり、自然な方を「不自然だ」と思い込むことはありえます。
情報というのは真実を逆転させる程恐いのです。
だから私は、自分で考え、分析し、情報を鵜呑みにしない事を繰り返し伝えているわけです。それが出来ないと、おかしな情報に、なんとなく無理矢理納得させられるからです。
(追記)真実の逆を教え込むのは、学問で多くみられる現象です
教育と洗脳は紙一重、確認をしなければどんな学問もただの信仰である
【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します
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動かない前提
自分で考える習慣を身につけていないと、考えが固まってしまいます。以下のような、
脂質は悪い
野菜をしっかり食べなければ不健康になる
糖質も少しは必要
・・・といった説を、何も考えず真に受けてしまうと、それがその人の大前提になり、その後入ってきたどんな情報より幅をきかせるようになります。
その結果どうなるかというと、その前提のせいで、やることが中途半端になります。
何故なら、固まった前提は絶対に崩せないからです。前提を崩さない範囲で違う事をすると以下のようになります。
- 主食を減らし、肉はたっぷり食べるけど、「脂質は控えた方がいい」という考えが頭から離れず、エネルギーが不足するような組み合わせになる。
- 「糖質は必要だ」という考えがあるので、たいして糖質を控えずに、そのうえで肉と脂質をたっぷり食べる、もっともヤバイ「糖+タンパク質+脂質」という組み合わせをする。
こうして、「全くかみ合わない間逆の理論」を組み合わせた方法を発明し、実践して、カロリー不足で倒れたり、予期せぬ病気になったりして止めていきます。
組み合わせる元の理論が、相性の良いもの同士なら良いですが、世の中には混ぜてはいけない組み合わせというのが存在します。そして、「糖質制限」と「バランスの良い食生活」は、混ぜてはいけない相性です。残念ながら。
それでも、本人にとっては一応、糖質制限です。だから、こう言います。
「一応、主食は控えた」
「一応、肉や脂質をたっぷり食べている」
だけど、よく聞いてみたら、
- 脂質を控えすぎてエネルギー不足
- ご飯は控えたのに、野菜のとりすぎで、結果的に糖質がっつり
のような状態です。
・・・肝心なところが分かっていないので、心配になったことが度々あります。その後どうなるかが目に見えるからです。
特に主食だけ減らして脂質を控えるという、エネルギーが不足している状態は、私も経験ありますが、フラフラになります。当時は「動物性の脂質が安全だ」という知識がなかったので、従来の常識通り、脂質を避けるようにしていました。
こうなってしまうのは、「必要な情報」が総合的に認知されていないからです。一部だけ知って、一部を知らないという状態です。だから失敗するのです。
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質的な情報不足
栄養も、不必要な栄養が山の様にあって、必要な栄養素が足りていなかったら意味がありません。「質的な栄養失調」を改善させてこそ意味があるのです。
情報も同じです。どうでもいい枝葉の情報が山の様にあっても、必要な情報が揃っていなければ意味がありません。
現代は情報過多ですが、個々の分析能力の差から、「質的な情報不足」に陥っている人が多いです。
正確な情報を広げようと努力されている方もおられますが、それを火消しする様に、これまでの常識が「糖質制限をするうえで必要な情報」を覆い隠しています。重要なポイントを見えにくくしているのです。
そして、肝心な情報が抜け落ちた虫食い状態のまま情報が広まってしまっている状態です。
分かりにくいと思うので、イラストを書きました。
以下の図を見て下さい。この葉っぱ全部に必要な情報が書かれているとします。
左の葉っぱは正しくする為に必要な情報が全て書かれています。しかし、右の葉っぱは重要なところが虫食いになって分かりません。
左ではなく、右の葉っぱを手に入れた場合、
虫食いの部分に気が付き、欠けたところを調べてから実践する人がどれぐらいいるでしょうか。残念ですが、多くの人はそこまでしません。
受けとった人はここに書かれている事が全てですから、書かれている事だけを実践します。
で、失敗します。虫の正体は、常識とかです。
この虫は、
「人間の体は、糖新生でブドウ糖をつくりだすことができるから、糖質は食事から摂らなくても良い、糖質を食べると糖化する」と言っているのに、「脳にはブドウ糖が必要だから糖質をとりましょう」と言って打ち消し、
「エネルギー不足になるから脂質を摂って下さい」と言っているのに、「コレステロールが高くなるから脂質は控えましょう」といって打ち消す。
・・・こうして肝心なところが否定によってつぶされ、
混ざるはずのない理論が組み合わさった、実践すればほぼ失敗するような変な指南書が出来上がります。
このような本質に気が付かない指南書は数多くあります。
これを受けとった人が気の毒です。
多くの人、特に調べない人は、虫食い状態の指南書に気付かず、それを「糖質制限だ」と思って実践します。全部わかった上で実践すれば問題ないのに、肝心な部分が見えないから失敗します。
そうならない為にも、虫食いの指南書ではなく、正しい指南書を見つけなければいけません。
私が「指導してくれる人が身近にいると良い」といったのは、例え変な情報を信じていても、途中で虫食いになったところを埋めてもらえるからです。
「食事」は本来習う必要がない自然なことですが、選択を誤るような罠があるので、調べたり、考えたり、教えてもらったりしないと、上手く出来ないのです。
ですが、その事に気づいている人は少ないです。
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大事な事
人から学ぶ事も大事ですが、それ以上に、考える事も大切です。
この世は、何かにつけて、白いものを「黒」に見せかけたり、黒いものを「白」に見せかけたりする事が多いからです。
私達人間には習慣や文化や常識や教育というものがあって、それによって元々備わっていた感覚を書き換えられています。そして、「何を食べれはよいか」という、判断基準も例外ではありません。
自然にそむくように誘導されれば、正常な判断が鈍り、間違ったものを選ぶようになってしまいます。
私だって、糖質制限を始めて「脂質を食べてください」と言われるまでは、「脂質は避けるものだ」と思っていました。間逆の事を信じてしまういい例です。
人間は簡単に洗脳されてしまうことに気付かなければいけません。
基本的に人間というのは「与えられた常識」に沿って生きようとします。
その為、「白米を食うことが自然だ」という常識の中で育てば、例え体がタンパク質や脂質を欲していても、考え(常識)が「それは必要ない」と言います。
例え、体が糖質によって傷ついていても、考え(常識)が「それは必要だ」と言います。
このように、常識の声は、外からだけでなく、頭の中からも響いてきます。
それらを疑い、分析する事は難しい事かもしれません。
しかし、これが出来なければ、どんな有益な情報が手に入っても、生かすことは難しいです。
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