お知らせ

 

 

私達は憲法によって言論の自由が守られているので、

食や健康等の問題を主張する事ができます。

 

 

 

 

元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:食事

 

つなぎを使わない肉だけのハンバーグは、ヘルシーで消化にも良いです。

 

 

 

牛乳やパンを使わない事で、牛乳に含まれている乳糖、パンに含まれているブドウ糖といった、「余計な糖質」を摂らなくてすみます。

 

 

 

 

 

 

それだけでなく、牛乳やパン(パン粉)を使う必要がないので、作業工程も少ないです。

 

 

 

メリットが多いので、私も、だけで成形したハンバーグをよくつくります。

 

 

 

つなぎには、「牛乳」、「パン(パン粉)」、「卵」があります。このうちの「卵」は、糖質ではないので、買ってきた肉のが少ない時は、栄養価を足すつもりで加えます。

 

 

しかし、基本は塩だけです。

 

 

 

世間一般で食べられているハンバーグより硬いので、この食感が苦手な人は多いと思いますが、慣れると悪くないです。

 

 

肉肉しいハンバーグの方が食べ応えがあり、ご飯がなくてもいけます。

 

 

 

本記事では、「つなぎ無しで作るハンバーグの作り方」と、「つなぎがない方がヘルシーな理由」についてお話します。

 

 

 

・・・と言っても、前にも言いましたが、私は料理が得意ではないので、レシピではなく「ハンバーグを作る為の理論」の方を紹介します。

 

 

 

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肉が結着する仕組み

 

 

 

つなぎがなくてもつくれるの?

 

・・・と思っている方の為に、まずは作り方から説明します。

 

 

参考にした本は、『家で「肉食」を極める!肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリル / 著者:松浦達也』で、肉料理を美味しく食べる事にひたすらこだわった本です。

 

 

糖質制限の本ではありません。なので、ここに紹介されているハンバーグのレシピには、玉ねぎや、食パン、牛乳が出てきます。

 

 

私は一日の糖質量は10g以下を目標にしているので、糖質の多い材料は基本的に使いません。使うとしたら玉ねぎです。パンや牛乳は使うことはありません。

 

 

私は、この本に書かれてあるレシピから、糖質の多い材料を省いて、肉、塩、胡椒、ナツメグ、(時々玉ねぎ)で作っています。

 

 

 

つなぎなしのハンバーグの作り方は至ってシンプルです。

 

 

肉に1%の塩を加えて、低温の状態で、木ベラを使ってひたすら練る

 

 

これだけです。

 

 

これをしっかりやれば「つなぎ」は必要なく、綺麗にハンバーグの形にすることが出来ます。

 

 

もし、玉ねぎを加える場合は、玉ねぎを炒めた後できっちり冷やして加えるようにします。低温がポイントです。紹介した方法で練ると、「つなぎ」がなくても崩れないハンバーグができます。

 

 

では、どうして冷やさないといけないのか・・・その理屈が以下になります。

 

 

 

『家で「肉食」を極める!肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリル 著者 / 松浦達也』より引用

 

肉は低温で塩を加えて、しっかりこねるとタンパク質の組成が変わる。組織が強く結びつき(結着)、弾力ある食感が生まれる。

 

大切なのは「新鮮な肉」、「塩分」、「低温」という3つの条件。

 

特に「低温」は肉だけでなく、道具や自分の手など肉が触れるすべてを冷やす必要がある。

 

しかしこうした条件を知らなければ、手の体温を伝えながら温かい場所でこねてしまい、溶けた脂肪が赤身と混じった状態で「粘りが出た」と勘違いしてしまう(数年前まで僕もそうだった)。

 

当然結着していないから焼くと崩れる。

 

そこで肉の結着力不足を卵のたんぱく質で補おうと、卵を入れるという工夫が生まれたと考えられる。さらにパン粉や牛乳も加わり、日本のハンバーグは「ごはんに合う」やわらかさを獲得した。しかし本来なら「卵入り」は結着の仕組みさえわかればしなくてもいい工夫だし、卵を入れると生の状態では柔らかすぎて肉種が扱いにくくなる。

 

(中略)

 

そしてこね始め。しっかり冷やしながら、できれば赤身肉+塩のみからスタートしたい。こねる際に脂身などが混じっていると結着力が落ちるのと、塩分が高めのほうがたんぱく質の結着性が高くなるからだ。

 

他の素材を入れるのは、最初の赤身肉がしっかりと結着してから。冷やしながらこねると、どんどん赤身肉が重くなっていって、科学の実験のような面白さすら味わえる。

 

(76p~77p)

 

 

このように、結着の仕組みを理解していれば、「つなぎがなくても崩れないハンバーグ」ができるわけです。

 

 

 

ここからは、「つなぎ」がなくても作れるはずなのに、何故ハンバーグにわざわざ「つなぎ」を入れるのかについて考えてみます。

 

 

 

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ハンバーグのつなぎの起源

 

 

 

「つなぎ」は、本場のレシピではなく、日本人が改良したものだそうです。

 

 

『PRESIDENT Online ハンバーグのつなぎは塩だけでもOKです』より引用

 

以前、和牛ひき肉に卵を入れたハンバーグを食べたフランス人の子供は言いました。

 

「これ、腐ってるよ」。

 

彼らにとって軟らかい肉はなじみがなくて、肉は脂身が少なく硬いのが当たり前なんです。歯でかみ切って、味わう食文化なんです。

 

食べた瞬間の「じゅわ~」はなじみがないんですね。

 

フランスのテリーヌなどには、つなぎで卵を使いますが、これらはハンバーグステーキとは違うカテゴリーなんですね。

 

 

このように、日本のハンバーグは、不自然に柔らかいようです。

 

 

ハンバーグの起源は、13世紀頃にヨーロッパまで攻め込んだ「タタール人」というモンゴロイド系(つまり日本人と同じ)の人達が食べていた「生肉料理」だそうです。

 

 

彼らが食べていた肉は硬くて筋張っていたので、生肉を細かく切って玉ねぎや香辛料で味付けしたのだそうです。

 

 

つまり、ハンバーグというのは、「硬くて食べにくい肉」を、切って食べやすく加工した料理です。

 

 

しかし、日本人はそれよりもさらに柔らかくしたのです。

 

 

特に昔の日本人は硬いものが大好きですから、歯が弱いわけではありません。魚の骨を平気で食べる人もいました。

 

 

その事からも、「肉が硬くて食べずらいから、ハンバーグを柔らかく改良した」わけではありません。

 

 

 

日本のハンバーグも最初はつなぎが無かった

 

 

昔は「本場のレシピ」にも、日本のレシピにも「つなぎ」の記載は無かったそうです。『家で「肉食」を極める!肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリル』によると、

 

 

1867年にニューヨークの医師、ジェイムズ・H・ソールズベリーが、切った牛肉を成形して焼いて食べるようにすすめたそうですが、その当時のレシピが、

 

 

 

  • 厚さ1.5~2.5cmのパティの形に整え、直火で炎や煙が当たらないようにじっくりと焼いて火を通す。

 

 

  • 皿に盛った後に、バター、塩、胡椒、ウスターソース、マスタード、レモン汁などで調理する。

 

 

 

・・・だそうです。玉ねぎも入っていませんね。

 

 

続いて、昔の日本の西洋料理を紹介したレシピ本でも、「つなぎ」は記されていないそうです。『欧米料理法全書』(1904年/明治37年)に乗っている「ハムボーグ・ステーキ」というメニューのレシピを要約すると、

 

 

 

  • 生の牛肉を細かく切り、塩、胡椒、玉ねぎの汁に、エシャロットのみじん切りを加えて調理する。

 

 

 

・・・ですし、さらに『西洋料理の典型研究記録』(昭和14年)の「ハンバーグ・ステーキ」のレシピの材料は、

 

 

 

  • 牛もも肉のひき肉に加えて、みじん切りの玉ねぎ、塩、胡椒、ナツメグ、オールスパイス等。

 

 

 

・・・です。この時代も、やはり、「つなぎになりそうな材料」は記されていないそうです。

 

 

じゃあいつから「牛乳」、「パン(パン粉)」、「卵」といった「つなぎ」が入れられるようになったのか・・・というと、その歴史は浅く、戦後だそうです。

 

 

 

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つなぎを入れた本音

 

 

何故、日本のハンバーグには「つなぎ」が入るようになったのか、それを考えながら、以下の文を読んでみて下さい。

 

 

『PRESIDENT Online ハンバーグのつなぎは塩だけでもOKです』より引用

 

先生 実はつなぎに卵を入れるのは日本独特の方法なんです。欧米では入れないのが普通です。

 

――日本に特殊な事情があるのですか?

 

先生 卵は完全食品といわれるほど栄養価が高い。卵黄・卵白に含まれるタンパク質は必須アミノ酸がバランスよく含まれています。ハンバーグが食卓に並び始めた昭和の時代、100%牛肉のひき肉はぜいたくなので、牛肉よりも安価で栄養価の高い卵を入れたのです。

 

 

一見、もっともらしい理由に聞こえますね。「つなぎ」が卵だけなら、栄養価、価格の面からみても、理に適っていると思います。

 

 

しかし、ハンバーグにはこれだけでなく、パン(パン粉)や牛乳が加えられるのです。

 

 

ということは、「つなぎ」を入れる理由は、これ以外にもあるということです。

 

 

そのヒントが松浦氏の著書の中にあります。

 

 

 

『家で「肉食」を極める!肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリル 著者 / 松浦達也』より引用

 

ごはんに会うように改良された日本のハンバーグ

 

日本のハンバーグを外国人に食べさせると微妙な顔をする。種がやわらかく、肉肉しい噛みごたえに欠ける日本のハンバーグはよく言えばジャパンオリジナル。悪く言うと“ガラハン”――ガラパゴスハンバーグだ。

 

というのも、日本のハンバーグは日本人の手でごはんに合うように変わってきたものだからだ。

 

(中略)

 

現在主流となっている「卵、パン粉、牛乳入り」はジューシーな食味が大好きで、しかもつい最近ようやく肉と表立って付き合うようになった日本人ならではの工夫なのだ。

 

(75p~76p)

 

 

ハンバーグが柔らかくなったのは、日本人の好みが大きいと言えます。

 

 

 

シンプルなハンバーグがヘルシーな理由

 

 

「動物性食品は食べ過ぎると体に悪い」・・・と考えている人は多いです。

 

そんな人は、何故、肉だけのハンバーグがヘルシーなのか理解できないと思います。

 

なので、ここからは、つなぎを入れない事が、何故ヘルシーなのかについてお話します。

 

 

ハンバーグに「つなぎ」を加えた本当の目的はでした。

 

 

栄養価が・・・、価格が・・・と、格好の良い事を言っていますが、本音はこれなのです。むしろ私は、栄養価や価格の理由こそ「跡付けの理由」ではないかと思っています。

 

 

いかに米を美味く食うか。1に米、2に米、3に米なわけです。

 

 

この改良の動機は、日本人の食の嗜好を如実に物語っています。

 

 

ハッキリ言うと、「つなぎの一切ないハンバーグ」は、硬くてご飯には合わないと思います。

 

 

「肉を食べる事」を目的にするのであれば、噛みごたえがあるので私は好きですが、もし米を食べていた2年前の私が、「ご飯のお供」に食べたらそうは思わないでしょう。

 

 

ご飯を意識するかしないかで、美味しいか美味しくないかの意見は分かれると思いますが、大多数の日本人は、米が中心と考えているので、硬いハンバーグを「美味しくない」と感じるでしょう。

 

 

レストランのハンバーグで「硬さ」をアピールしたものは見た事ありません。全てと言っていいほど、ふっくら、柔らか、ジューシーです。

 

 

肉文化の人達と、日本人では、肉に求めるものが明らかに違います。

 

 

おそらく肉文化の人達は肉を味わう時、肉そのものを味わうのに対し、

 

日本人は肉を食べる時でさえ肉はご飯の引き立て役なのです。

 

 

「肉食」と言いながら、中身はしっかり「和食」です。全ての人が、とはいいませんが、これに当てはまる人は多いです。

 

 

だから、ハンバーグのレシピが伝わった時に、すでに柔らかい肉料理を、ご飯の為にさらに柔らかく改良する必要があったのです。

 

 

ハンバーグに限らず、どこのどんな料理を輸入しても、ご飯に合うように改良。そして、それをおかずにご飯を〇杯食べる。そういう流れになります。

 

 

「餃子をおかずにご飯を食べる」という珍セットを考案するのも、ご飯を中心に考えるからです。

 

 

で、これが病気の原因です。

 

 

日本人に病気が増えたというと、いつも「食の欧米化」が槍玉にあげられ、肉や脂が悪者になります。

 

 

しかし、慢性疾患のほとんどは糖質の過剰摂取が原因です。悪いのは肉や脂ではありません。

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

冷静にみてみると、食が欧米化したからではなく、「海外の肉料理を日本人に合うように、ご飯を多く食べれるように改良した」から病気が増えたのです。

 

 

 

日本料理だけでなく、あらゆる国の料理に言えることですが、「糖質」と、「タンパク質」「脂質」の組み合わせは病気のリスクが高くなります。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

「ご飯」のところを「パン」や「パスタ」に変えても不健康な組み合わせとなります。

 

外国の人でも、特に太っている人の食事内容を観察してみると、肉や脂と、大量の糖質を摂っています。

 

 

 

 

そして、ご飯に合うように改良されたおかずは、ご飯がなくては物足りないおかずになり、もっとご飯を食べたくなります。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

日本人が不健康になるのは、「ご飯に合うおかず」を意識して料理をするからです。そしてその事に気が付いていない日本人が多すぎます。

 

 

 

 

ご飯は「ブドウ糖」に分解されます、そこからさらに代謝されエネルギーを作るのですが、体質によってこの代謝が上手くいかない人がいます。すると、乳酸の蓄積を招き、体が酸性化し、癌が発生しやすくなります。

 

癌の原因は「ブドウ糖」、そこから分解されて発生する「乳酸」の蓄積です。ご飯の食べすぎには十分注意して下さい。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

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米至上主義

 

 

ご飯が美味しく食べられないと、日本人は不機嫌になります。

 

若い人はご存じないかもしれませんが、私が子供の頃に米が不足した年がありまして、その時は多くの日本人が、輸入されたタイ米を食べる事になりました。

 

そのタイ米の扱いが酷い事、酷い事。「パサパサしている」だの、「もっちり感がない」だの、文句のオンパレード。

 

 

「日本にはもったいないの精神がある」とか言いますが、醜い部分を見させてもらいました。

 

食べられるだけでもありがたいのに、「米はこうでなければならない」という固定観念があって、それに少しでも外れると、文句を言う大人達。

 

 

信じられないのは、戦時中の食料不足を経験した人でさえも、タイ米に対して不平不満を言っていた事です。「日本の米がいい」、「日本の米がいい」、と言っていたのを思い出します。

 

 

あの事件で、日本人とは米に対して異常にこだわる人種であるという事が露呈しました。

 

 

付け加えるなら、米に関しては、女性よりも男性の方がうるさい。

 

 

私の周りだけがそうなのか、ある程度年をとった日本人男性で、銘柄、米の炊き方にまで細かくイチャモンをつける人が多いです。

 

 

とにかく日本人は、米に対してうるさすぎます。それを考慮すると、ご飯に合わない硬いハンバーグは、改良せざるを得なかったのでしょう。

 

 

 

まとめ

 

 

健康の為には糖質を控える事が重要ですが、1番の壁が米です。

 

 

ご飯を止める為には、「ご飯がないと食べられないような味付けのおかず」を止めるしかありません。

 

 

ハンバーグだと、ジューシーで柔らかいを、つなぎを無くして肉だけのシンプルなものにします。

 

 

こうすると、ハンバーグ自体の糖質も控えられますし、ご飯がなくても食べられるのでヘルシーです。

 

 

 

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ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

野菜や果物は、今も世間一般では健康的なイメージですよね。私も昨年の始めくらいまで本気でそう思っていました。

 

 

しかし、今は「糖化」について学んだので、野菜や果物は健康的だとは思いません。

 

 

考えが変わったのは、糖質制限を始めたことによる「理論」や、「実体験」もありますが、その前に、「ローフードの実践者や、ベジタリアンの健康状態を知ってしまった事」が大きかったです。

 

 

健康を語る上で大事なのが見た目です。

 

 

見た目は数値を凌駕します。

 

 

 

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ローフーディストとベジタリアンの見た目

 

 

「ローフード」ってご存じですか?

 

 

ご存じない方の為に、まず、ローフード(row生 food食べ物)について簡単に説明します。

 

 

「ローフード」というのは、食材を加熱せずに生で食べる食事法です。

 

 

生で食べる理由ですが、

 

 

食物には酵素という栄養素が含まれています。

 

 

そして、人間も体内に「酵素」を持っています。「酵素」は消化や代謝を行なう生命維持に欠かせない栄養素で、寿命にも関係しているといわれています。つまり、酵素が尽きると寿命が終わるというわけです。

 

 

体内の酵素の量は決まっているそうなので、持っている酵素を無駄使いしないようにすることが寿命を延ばすポイント、健康・美容を保つポイントということになります。

 

 

そして、浪費の原因の一つが食事です。酵素は食べたものを消化する時にも使われます。

 

 

腹八分目が良いと言われるのはこのためです。

 

 

ですが、食べ方によって酵素を節約できます。

それが「生食」です。

 

 

「生の食材」を食べると、使う酵素が少なくなりますし、消化が楽になるのです。

 

 

何故かと言うと、生の食材には「酵素」が含まれているので、それを食べることによって、元々食材に含まれている酵素が、ある程度自己消化してくれるからです。

 

 

その分、体内の酵素を使わなくて済むので節約できます。

 

 

しかし、「酵素」は熱に弱く、加熱すると壊れてしまう性質があります。

 

 

もし、「加熱した食材」を食べると、それを消化する為に、自分の「酵素」ばかりを使ってしまいます。減る量が増えるのでもったいないですね。

 

 

だから、あえて食材を加熱せずに生で食べます。

 

 

ざっくり言えば「ローフード」には、体内の酵素を無駄使いしないことで、寿命や若さを保つ狙いがあります。

 

 

 

ちなみに、消化を休めて体内の酵素を無駄使いしない別の方法には「断食」もあります。

 

 

 

だから、この理屈からすると、「ローフード」を実践している人は、酵素を無駄遣いしないのだから、若いはずですよね。

 

 

 

ですが、現実は残酷でした。

 

 

私は胃が弱かったので、若いころから食後にサプリメントの酵素を飲んでいました。

 

 

「ローフード」を知ったのはその後です。酵素を飲んでいたので、ローフードの酵素を節約するという考え方は凄くいいなと思いました。取り入れたのは言うまでもありません。

 

 

元々、加熱した食べ物が好きではなく、生食が好きだったので、「ローフード」は私の嗜好に合う食事スタイルでした。

 

 

積極的に取り入れましたが、全部は真似していません。その辺で手に入らない食材を使う事も多いので、金がかってしょうがないので、再現しやすい部分だけを参考にしていました。

 

 

そして、海外の「ベジタリアン」や「ローフーディスト」の動画をよく見ていました。調理過程を見るのが楽しみで、ハマっていました。

 

 

そんなある時、野菜を麺に加工する菜麺器という調理器具があるのですが、ズッキーニで作った麺による「パスタの作り方」の動画を目にしました。

 

 

若くて元気ハツラツなおねーさんの「ローパスタのHow To」動画です。

 

 

作るところまではよかったんです。しかし、そのパスタを口に入れた瞬間、

 

 

口の周りにシワが。

 

 

 

っくりしました。

 

 

おばあちゃんの口にできるようなシワに、我が目を疑いました。

 

 

論より証拠...
百聞は一見にしかず...

 

 

パンチの効いた映像に目が釘付けで、料理の事なんて頭に入って来ませんでした。

 

 

おそらく、私とそんなに歳は違わないと思います。

 

 

30を過ぎると、同世代の人にシワが目立つようになります。真顔だとそうでもないけど、目の周囲など、笑うとシワがでます。ですが、口の周りにシワが出来る人を、同世代の人で見た事がありません。

 

 

ショックを受けたのは言うまでもありません。だって健康的な食生活を送っているはずなのに、老けているのですから。

 

 

その動画は「ローパスタのHow to動画」でしたが、他の動画を見てみると、この女性は「ベジタリアン」のようでした。

 

 

従って、「ローフーディスト」も「ベジタリアン」も大丈夫か?と思いました。

 

 

「ベジタリアン」はともかく、酵素を浪費しない「ローフード」は、若さを保てる食事じゃなかったのか・・・と疑問を持ちました。

 

 

それ以降、他の「ローフード」実践者や、「ベジタリアン」の見た目に注目するようになりました。

 

 

ネットは古い動画が見れるのでいいですね。私はそれを利用して、「ローフーディスト」や、「ベジタリアン」の現在と過去の動画を見比べました。やはり、共通してみられるのが、「肌のハリのなさ」と、「老け具合」です。

 

 

中には、わずか3~5年で雰囲気が変わっている人もいました。「ローフード」の有名な先生でしたが、一瞬「誰?」って思いました。

 

 

実践者があまりに若いと変化はわかりにくいです。しかし、中年以降の人は顔のシワはもちろんですが、手首などが、やつれています。老化のスピードが早い気がします。

 

 

怖くなりました。

 

 

だって、彼らが食べている、紹介しているような料理を、自分も真似て作っていたわけですから。

 

 

でも、まだこの時は、それ程深刻に捕らえていませんでした。

 

 

外国人の動画ばかりだったので、人種の違いで老けて見えるだけだと思っていました。

 

 

それに、「野菜や果物は健康的」という情報がたくさんありますから。

 

 

ですが、それから間もなく「楽観的な考え」を覆す出来事が自分の身に起こりました。

 

 

 

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リンゴを食べて異変が起きた

 

 

当時、健康の為に、毎日食べていたお菓子を止めて、変わりに毎日半分のリンゴを食べていたのですが、先ほどの動画を見た少し後に異変が起きたのです。その習慣を始めた半年後の事です。

 

 

鏡をみたら、シワが増えていたのです。深いシワではなく、浅い細かいシワです。肌全体のきめが粗くなったような感じです。寝不足でも肌の質が悪くなることはありましたが、一過性のもので2~3日したら綺麗になっていました。それが、この時は異常で、2日たっても一週間たっても治りません。

 

 

急にきたので、歳ではなく、「何か大きな問題が潜伏しているに違いない」と思いました。

 

 

そうなるまでは普通だったのに、ある時から突然不調になったからです。

 

 

自分の生活を振り返ってみると、原因は、半年前に始めた「リンゴ一日半分」だと思いました。

 

 

それまでは、普通に毎日お菓子を食べていたのに、そういう症状は起きませんでした。肌の劣化といえば吹き出物くらいです。おまけに、元々果物があまり好きではなかったので、その習慣を始めるまでは、全くと言って良い程、果物は食べていませんでした。

 

 

なので、「食生活の大幅な変化」というのは、リンゴ以外に考えられなかったのです。

 

 

ですが、私がリンゴを食べ始めたのは、お菓子より健康に良いだろうと思ったからです。抗酸化作用も期待できます。それなのに、お菓子を食べていた時も起きなかったような肌質の低下が起きている・・・

 

 

世間で言われているリンゴのイメージと間逆の結果が起きているのです。「本当にリンゴのせいなのか?」とも思いました。だって、探しても探しても、「リンゴを褒め称える記事」ばかりだったのです。

 

 

しかたがないので、私は「リンゴ」ではなく、「果物」というキーワードに切り替えて、「果物の食べすぎによる健康への影響」を調べました。

 

 

また、「ベジタリアン」の健康状態も調べました。

 

 

 

 

フルータリアン

 

 

まず、果物を食べ過ぎるとどうなるか、極端な例をご紹介します。

 

『福山雅治に学ぶメンズ美容 果物(果糖)の摂りすぎは老化を促進する!?膵臓ガンの原因にも』より引用

 

 

iPhoneやMacで有名なアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズさん。2011年10月に、56歳という若さですい臓がんで亡くなったというのはショッキングなニュースでしたね。

 

 

実は、スティーブ・ジョブズさんは、食事に強いこだわりを持っていて、絶対菜食主義を貫いていたそうです。しかも、フルータリアンと呼ばれる果実食主義者だったため、長い間、一日の食事は果物やナッツしか食べなかったそうです。ちなみに、リンゴが大好きだったそうですよ。(肉、魚、卵、乳製品、はちみつは摂らなかったようです)

 

この食事方法は、アメリカでヘルシーなダイエット方法と呼ばれて、俳優のアシュトン・カッチャーも実践していたそうです。

 

ですが…

 

 

俳優のアシュトン・カッチャーもジョブズの食事法を忠実に守って実践していたところ、体調が悪化。病院に搬送され、詳しく検査をすると膵臓(すいぞう)が完全に壊れるくらいにまでダメージを受けていたことがわかったのです。

ハワイ大学ガン研究所は、「特に太りすぎ、肥満の人々にこの影響は大きく、果糖の摂取が多い人は、膵臓ガンの発症リスクが46%増加する」と発表しています。

 

(引用元:老けない人はやめている)

 

 

なんと、果糖の摂りすぎは、膵臓に悪影響があるというわけなんです。

 

 

果物は、体によい酵素や栄養素が取れます。また、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富で、美容や健康にも最適です。ですが、体に良いからといって、摂りすぎは要注意ということなんです。

 

 

ジョブズの食生活について、ウィキペディアにこう書かれてありました。

 

『wikipedia  スティーブ・ジョブズ』より引用

 

 

病気との闘い

 

2003年、膵臓癌と診断されたが、幸いにも治療可能な症例(進行が穏やかである神経内分泌腫瘍と明かしている)であった。

 

家族を始め、周囲はジョブズにすぐに手術をうけるように忠告したが、東洋文化を尊重していたジョブズは、西洋的な医術を頑なに拒否し絶対菜食、ハリ治療、ハーブ療法、光療法などを、インターネットで探し、民間療法などを用いて完治を図ろうとしていたといわれる。

 

医学的治療は遅れ、そのことから9か月後の検査で癌が大きくなっていることがわかり(この判断を当人は後に相当後悔したという)、ついに観念してごく親しい人以外には秘密にして、同年の8月に摘出手術を受け療養後復帰した。

 

(中略)

 

ベジタリアン

 

食生活には強いこだわりを持ち(大学時代からベジタリアニズムを貫いており、魚介類以外の動物性の食品は一切摂らなかった)、日本食、とりわけ蕎麦や寿司を好んだことが知られている。アップル本社の食堂Cafe Macsには、ジョブズが考案したという「刺身ソバ」なるメニューがある。

 

Cafe Macsで働く日本人スタッフの女性は、ジョブズのために築地で本格的な蕎麦打ちの修行をしたという。アップルに復帰後、社員食堂を自社運営に切り替えて、ジョブズ自身がスカウトした料理人が腕を振るっている。

 

 

膵臓癌になる前に、他に異変はなかったのでしょうか。

 

 

しかし、以下の記事では、映画「スティーブ・ジョブズ」のジョブズ役を演じる為にこの食事法を真似した、俳優「アシュトン・カッチャー」が当時の様子を語っています。

 

 

『マイナビニュース アシュトン・カッチャー、スティーブ・ジョブズのダイエット実践で搬送される』より引用

 

 

現在35歳のアシュトンは、本作での役作りのため自身がジョブズが実行していた1922年刊行のアーノルド・エレット著作『ミューカスレス・ダイエット・ヒーリング・システム』にのっとった果物を中心としたダイエットを実行したところ、激しい膵臓の痛みに襲われ病院に搬送。アシュトンはそこで初めて2011年10月に膵臓がんのため他界したジョブズが間違った方法を実践していたことに気づいたという。

 

アシュトンは記者たちに次のように話している。

 

「(あの本は)ブドウ糖の価値について書かれていて、それが恐らく人間の体内に得られる唯一の純粋な糖分だろうとされていたんだ。たぶんあの本を書いた人はかなり間違った情報を伝えられていたと思うよ。僕のインスリン濃度はめちゃくちゃになって、膵臓が何だかおかしくなってしまった。そのレベルは半端じゃなくて、痛みも伴ったんだ。何が悪いのか分からなかったね」

 

 

ここで、注目して欲しいのは、同じ食事法をしても、その人の持つ生命力によりダメージが違うという点です。

 

 

「アシュトン」は役作りの間だけの実践で搬送されました。それに対して、「ジョブズ」が食に拘ったのは大学時代からです。「全く同じ食事」ではなかったにしても「同じような方向性の食事」をして、この違いは凄いです。

 

 

これを読む限りでは、「ジョブズ」は相当丈夫な体の持ち主だったのでしょう。何十年も実践していたわけですから。

 

 

だから、先ほど「ジョブズは膵臓癌になる前に他に異変はなかったのか」と書いたのです。続けられたということは、おそらく大した異変はなかったのかもしれません。

 

 

以前、以下の記事で、「同じ害を受けても、ダメージに対して強い固体と、弱い固体がいる」というお話をしましたが、「ジョブズ」と「アシュトン」の違いもそういうことです。

 

糖質を食べると病気になる人と、健康で長生きする人の違いについて考えてみた

 

 

(追記)

 

>(あの本は)ブドウ糖の価値について書かれていて、それが恐らく人間の体内に得られる唯一の純粋な糖分だろうとされていたんだ。たぶんあの本を書いた人はかなり間違った情報を伝えられていたと思うよ。

 

 

とありますが、癌の原因はブドウ糖を分解した時に発生する「乳酸」の蓄積です。

 

 

また、癌はブドウ糖が好物なので、菜食のようにブドウ糖を多く摂る食事は癌を育てます。以下の記事でその詳細と、糖質を食べても癌になる人とならない人の違いを説明しています。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

次は、フルーツが体に悪い理由を説明します。

 

 

 

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フルーツに含まれている果糖

 

 

まずは「果物を食べるのを止めたら体調が良くなった」という話を紹介します。こちらもやや極端な例ではありますが、私もリンゴを毎日食べて異常が起きたので、この体験記は参考になります。

 

 

『Traffic Jam バナナたっぷりのグリーンスムージーでシミとシワができる』より引用

 

 

7月末ほどからグリーンスムージーを飲み続けていました。

 

レシピは、バナナ1.5本+小松菜2房ほどです。

 

朝はミキサーにこれらを入れて混ぜるだけだったのでとても楽でした。それだけ飲んで出社という生活です。夜も帰ってきたらまずはグリーンスムージーを飲んで、そこから食事をしていました。これによってお通じは良くなりましたw 体重の方は大きく変わらずです(食生活も変えてはいませんでしたので)

 

けど飲み始めてから、どうにも肌の調子がよくないのです。この時は転職などのいざこざが重なってストレスなどがあるかと思ったのですがその後もどうにも宜しくない。よろしくない、と気づくほどよろしくなかったのです(^-^;

 

10月の後半辺りから、グリーンスムージーを飲むのを控えました。理由は単純で、引越し先のご近所のスーパーのバナナが高かった(200円でした!)からですw

 

それからなのですが、なんとなく肌の調子が戻ってきているような気がしていました。頬なんかが特にですw

 

なんでも食べ過ぎはよくないですが果物なら大丈夫……と思ったのですがそうでもないようです。

 

 

この方も肌の劣化について言われています。

 

 

果物や野菜は、ビタミン、ミネラルが豊富に摂れます。抗酸化作用だってあります。でも、肌の質が低下するわけです。

 

 

で、何故そうなるか簡潔にまとめられていますので続きをどうぞ。

 

 

果糖から有害なAGEsが生まれる

 

 

果物に含まれる果糖は血糖値を上げませんので、健康に良いものというイメージです。ですがこの果糖はブドウ糖の10倍のAGEs(エイジス)という物質を作り出します。

 

このAGEsが曲者。

 

皮膚に溜まるとシミやシワの原因になります。老化につながる物質と言っても過言ではありません。

 

特にTOXIC AGEs(毒性AGEs)からは大量の活性酸素が生まれます。活性酸素は皆さんも耳にしたことがあるかと思います。活性酸素は体をサビさせる物質です(不安定の分子のため、電子を奪って酸化させるのです)

 

つまり、アンチエイジングの敵というわけです。特に甘みの強いバナナ、マンゴーは果糖なども多いとのこと!

 

 

 

このブログではお馴染みの「AGEs(最終糖化産物)」です。

 

 

 

「AGE」とは、糖化物質のなれの果てです。

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

「糖化」とは、余った糖が、体のタンパク質と化学反応を起こして細胞を劣化させる現象です。

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

「AGE」は糖化の最終形態で、「異常な物体」です。なかなか代謝されずに長期間体に留まるだけでなく、細胞を攻撃したり、組織を劣化させたりします。

 

こんな危険な物質は、少ない方がいいわけです。

 

しかし、果物に含まれている果糖は、この「AGE」を作りやすいのです。

 

 

ブドウ糖の10倍です。

 

 

当然リンゴにも果糖が多く含まれています。私はこれによってシワが増えました。

 

 

ご飯やお菓子を食べてもシワにならなかったのに、リンゴをたった半年食べただけでシワが増えたのはこういう理由からです。

 

 

お菓子でも吹き出物程度はでますが、吹き出物とシワどっちがいいかといったら、吹き出物でしょう。シワは回復するのに時間がかかります。

 

果物の恐ろしいのところは、ビタミン・ミネラルといった良い成分が含まれているので、最初は体が軽くなったり、肌が綺麗になったりすることです、しかし、摂った糖質はチャラになりません。そして、忘れたころに一気にツケがまわってくる。

 

これは美容に関心のない男性も人事ではありません。見た目の美しさは、健康に直結しているからです。数値をみて健康を測るのも大事ですが、見た目が劣化するということは、体の中も劣化していると思って下さい。

 

随分前に聞いた話で、まだ裏を取っていないのですが、顔の表面に老人性のシミがある人は、脳にも同じようなシミが多いそうです。表面と中は同じと考えた方がよさそうです。

 

肌の美しさは健康のバロメーターなのです。

 

 

 

 

抗酸化作用というメリットだけに注目してはいけない

 

 

果物の「抗酸化作用」に惑わされる人は多いですが、

 

 

果糖はブドウ糖の10倍糖化しますので、それが多く含まれる果物はリスクが大きいです。

 

 

リンゴにはビタミン。ミネラルが豊富に含まれていて、生で食べるので酵素も摂取できます。そのメリットを否定するつもりはありません。ですが、果糖という害を受ける事を思うと、

 

 

「抗酸化」じゃ割に合いません

 

「酵素」じゃ割に合いません

 

 

細胞が劣化するのが糖化です。つまり細胞の老化を意味します。その糖化の威力が10倍。

 

抗酸化、酵素・・・これらは確かに老化を防ぐうえで大切です。しかし、これらを得るために、セットで大きなリスクを受けとるのはメリットといえるのでしょうか。

 

 

私はリンゴの果糖によって、一気にシワが増えましたが、その時にリンゴの「抗酸化」「酵素」のパワーを感じませんでした。生食もしたし、食後に酵素も飲んでいたし、水素水も飲んでいました。

 

 

でも、「糖化」の破壊力を前にして、これらは無力です。

 

 

「抗酸化」や「酵素」には十分気を配っていたから断言できます。

 

ちなみに、その時できたシワは、その後「スーパー糖質制限」で、綺麗に治りました。時間も、2ヶ月とかからなかったと思います。

 

 

 

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論より証拠

 

 

「ローフーディスト」や「ベジタリアン」の過去と現在の動画を比較したり、「フルータリアン」の病気を知る事で、野菜や果物の健康神話が徐々に崩壊しました。

 

で、最終的に私が「野菜中心を止めよう」、「リンゴを食べるの止めよう」と思った決定的な記事が以下になります。

 

 

『大道かほ莉 Official Web Site キレイの選択は、生きる選択なのか…』より引用

 

 

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左の女性、ジリアンさんは健康になるために、有機野菜やフルーツを食すベジタリアン食を推奨していらっしゃるいわゆる「ヘルスグル(健康に関する代表的指導者みたいなニュアンス…)」と呼ばれる有名な方です。

 

 

右側の黒いドレスの女性は、いま売れっ子のカリスマ料理家のニゲラさん。肉食でデザートも普通に何でも食べる方で人気者。

 

 

この時の写真では、ジリアンさんもニゲラさんも、同じ51歳です。これに衝撃を受けたのは、ジリアンさんのファン達や健康になりたいけど、お肉も好きだし甘いものも減らせなくて悩んでいた人達。「ベジタリアンになって、こんなシワシワになるなら、好きなもの食べて美しくなりたい!」と、言い出している人が続出。

 

 

(中略)

 

 

ちょっと前に、ベジタリアンの方から相談されたことがあります。

 

 

「うちの親や上司が、私の食事内容にうるさく口を出します。肉を食べないから顔色が悪いとか、だから女らしい体つきになれないんだとか、いちいちうるさいんです」と。

 

 

そして、質問の内容は「なのでベジタリアンの方が良いという文献とか本を紹介してください。うるさい人達を納得させたいんです。」ということでした。

 

 

私のお返事は、ベジタリアンの方が優れているという科学的検証がまだ出ていないので文献はありません、というものでした。肉を少なめにして野菜を多くすると血液が綺麗になり新陳代謝も良くなるといった実験結果はありますが、ベジタリアンの『方が』良いという比較の文献は出ていません。

 

 

二人の比較写真は、一人がメイクあり、一人はノーメイク?みたいでフェアじゃない気もします。

 

 

ですが、ネット上にある別の2人の比較写真を見ても、やっぱりジリアン氏の方が肌にハリがない気がします。顔は整形すれば誤魔化しが効くので、手や首などを見ましたが、同じくハリがありません。

 

 

これは決定的でした。

 

数値や研究結果というのは偽ることが可能です。しかし、肌質や健康状態を偽るのは難しいです。

 

だから、ある生活習慣が健康的かどうかを判断する時、実践者の健康状態を見てみてください。とくに肌のハリは参考になると思います。

 

 

 

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(追記)肉を避け、穀物や野菜や果物を多く摂る人に表れやすい症状

 

 

肉や脂を少なくして、植物性の食品を多めに摂る人の多くは「肉を食べると気持ちが悪くなる」と言います。

 

これは、嗜好の問題でもなければ、体が肉を受け付けなくなった健康の証でもありません。

 

胃の糖化による症状で、不健康な証拠です。

 

 

胃はタンパク質でできているので、糖化によって劣化し、タンパク質によって修復されます。

 

 

糖化した胃は、原因を作った「糖質」には不快感を示さず、全く関係ない「肉」や「脂」に不快感を表します。

 

そこで「肉は体に悪い」と勘違いするようになります。

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

そうなると、さらに肉を避け、あっさりしていると言われる「糖質」に偏るようになるので、糖化、タンパク質不足に拍車がかかります。

 

 

 

穀物・野菜はたくさん食べるが、肉や脂は避ける

 

 

糖質過多・タンパク質不足になる

 

 

胃が糖化する・修復されない

 

 

ますます肉や脂が食べられなくなる

 

 

慢性的な糖質過多・タンパク質不足になる

 

 

 

 

一応、植物性食品にもタンパク質は含まれています。

 

しかし、動物性の物に比べると少ない上、糖質も摂ってしまうことになります。

 

 

ベジタリアンでムキムキの方が「野菜でこんなになりました」と言って筋肉を見せ付けていたりしますが、おそらく食事とは別に「プロテイン」を摂られています。

 

 

スポーツ選手、トレーナー、ボディビルダーの方は、「プロテイン」を積極的に摂っているはずので、ベジタリアンであっても「タンパク質不足」に陥らないかもしれません。

 

ダイエット器具のCMに出演しているムキムキのイメージキャラクターは、仕事上、その器具だけでその体を造ったわけではありません。そのオファーが来る前から日々体を鍛えているのです。

 

他のトレーニングもやりながら、その器具も使っている・・・に過ぎません。でも、その器具を売る時には、他のトレーニングメニューには一切触れません。

 

 

それと同じで、彼らは「ベジタリアン」と「筋肉」は強調しても、職業柄飲んでいるはずである「プロテイン」には触れません。

 

 

「プロテイン」も取っているであろうベジタリアンのボディービルダーを見て、

 

「ベジタリアンでもタンパク質は不足することはない。いい体になれるんだ」と思わない方がいいでしょう。

 

 

「プロテイン」を摂っていない状態で、植物性食品中心の生活をおくると間違いなくタンパク質不足になります。「畑の肉」と言われる豆類では追いつきません。

 

 

何故、そう言い切れるかというと、2年前までそのような状態だったからです。若い時から、筋トレしても筋肉がつかないし、傷の治りも遅かったです。

 

私はベジタリアンではないので、肉は少なかったですが、魚介類、甲殻類、豆類は豊富に摂っていました。それでも、「タンパク質不足」だったのです。

 

「タンパク質不足」の何がよくないかと言うと、体の修復が遅いことです。胃だけではありません。全身です。

 

生体は、アミノ酸を材料にタンパク質を作ります。

 

作っては壊し・・・の繰り返しなので、一応、再利用も可能なのですが、それを繰り返すうちに、古くなった「アミノ酸」は、原子団やミネラルが結合して変形してしまうのです。

 

「タンパク質不足」の人は、本来なら捨てられるはずだった「変形したアミノ酸」が使いまわされます。

 

しかし、変形したアミノ酸でできたタンパク質は、自分であって自分ではありません。

 

免疫細胞が「外敵」と判断して攻撃してしまうこともあります。こうして、「タンパク質不足」が「自己免疫疾患」の原因になります(自己免疫疾患について、詳しくは以下で説明しています)。

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

健康的な体を作るには、「新鮮な材料」つまり、「タンパク質」が必要ということです。

 

 

ちなみに、「野菜多めの食生活」や「ベジタリアン」だけでなく、「1日1食」や、「断食」もその食事内容から、「タンパク質不足」になりやすいです。そして、「バランスの良い食生活」もです。

 

植物性食品が多めだと「タンパク質不足」になります。

 

それによって引き起こされるリスクも頭に入れておいて下さい。

 

 

 

(追記)ベジタリアンやローフーディストが健康になる方法

 

 

最近、この記事を読まれた方から感想を頂くことが増えました。

 

 

野菜や果物を積極的に摂っているのに体が弱ってしまったので、原因を探っていたらこのブログに辿り付いた・・・と。

 

 

「健康の為」にベジタリアンやローフーディストをされている方は、迷わず食生活を変えられています。

 

しかし、「思想の為」にこの食事をされている方は、例え不調の原因が分かっても、食生活を変えられません。

 

「健康」と「思想」では目的が違うので、私がこのブログで紹介しているような、「植物性の食品を控え、動物性の食品を食べる方法」は使えないのです。

 

 

私は「糖質が人間の体に与えるダメージの大きさ」を分かっているので、「糖質を摂っても大丈夫ですよ」ということはありません。

 

しかし、「糖質が原因で体調を崩してしまい、その原因が分かったのに何もできない人」にも、なんとか健康になってもらいたいです。

 

そこで、メールをくださった方には、「植物性の食品を控え、動物性の食品を食べる方法」を使わなくても、そこそこ健康を維持できる方法を伝えるようにしています。

 

今後も問い合わせがあるかもしれないので、その内容を記事にしました。必要な方はお読み下さい。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

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マクロビオティックについて(後編)食材を陰と陽に分ける根拠

前編と後編に分けて、「マクロビオティック」について思っている事を書いています。

 

 

前編は「玄米食」について、

 

 

そして後編は、根拠がわからなくて、長い間私の頭を悩ませてきた「マクロビオティックの陰陽論」についてお話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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栄養学とマクロビオティックの違い

 

 

「マクロビオティック」を知らない人が読んだら「?」となりますので、まず、食材の陰陽について説明します。

 

 

一般の栄養学では、一つの食材を分析する時に、カロリー、たんぱく質、脂質・・・といった情報を数値で客観的に表します。

 

 

 

例えば大根だと、

 

 

『旬の食材百科 大根(だいこん):栄養価と効能』より引用

 

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このように、測って、その数値で特徴を分析するわけです。

 

 

 

こういった、基本情報に加えて、補足として、ジアスターゼ、アミラーゼ、フラボノイド等の成分が含まれていて・・・

 

 

というウンチクが加わります。これが一般的な栄養学における大根の情報です。

 

 

 

これに対して、マクロビオティックは、食品を「陰性」「中庸」「陽性」に分類します。

 

 

ここで、問題です。大根は、陰性、中庸、陽性のうち、どれに属すと思いますか?

 

 

 

正解は・・・

 

 

 

大根は「陰性」です。

 

 

 

しかし、「陰陽表」によって微妙に言う事がバラバラです。

 

 

 

例えば、以下のサイトにある表では、大根は「陰性」ではなく「中庸」となっています。

 

『IN YOU 陰陽調和|体を暖める食べ物と冷やす食べ物を知ろう』より

 

 

 

これを最初見た時「ええ~っ?」っと、思いました。曖昧すぎるからです。

 

 

「マクロビオティック」をされてる方のサイトに、「陰陽が受け入れられないのは、西洋の思想にはまっているからだ」とか、「学校で習わなかったからだ」と書かれてありましたが、そうではありません。

 

 

 

受け入れられないのは、根拠がなくて理路整然としないからです。

 

 

 

 

陰陽の基準

 

 

陰陽に分ける時の基準を紹介します。

 

 

 

陰性 → カリウムが多い、煮えやすい、柔らかい、暑い土地で取れる、広がる

 

 

陽性 → ナトリウムが多い、煮えにくい、硬い、寒い土地で取れるもの、縮まる

 

 

 

食材を陰陽で分けるところまではなんとか理解できます。しかし、

 

 

 

「例えば「陰性の食材」を食べたら、体の中でどのような化学反応を経て体を冷やすのか」

 

・・・という部分を答えてくれないと納得できません。でないと「本当にそれが体を冷やしているかどうか」なんてわからないわけです。

 

 

それだけではありません。

 

 

この曖昧さだけでも混乱するのに、同じ食材でも場所によって陰陽が変わるそうです。例えば、大根なら葉の部分が陰、根の部分が陽だそうです。

 

 

「あぁ、そうか」とすんなり受け入れられる人は凄いと思います。

 

 

食べ物が体に入ると化学反応が起きます。これは避けられません。

 

 

その化学反応がどうなるかを知るためには、食品にどんな成分がどれくらい含まれているのか正確に分析する必要があります。

 

 

分析が「西洋的」とか「東洋的」とか、そんな事はどうでもいいのです。大切なのは「正確さ」です。

 

 

なので、「何が陰」で「何が陽」なのか、決まっているようで決まっていない曖昧な基準で捕らえることに疑問を感じました。

 

 

私が「曖昧」だと思ったのは、判断する人の感性によって「広がる⇔縮まる」、「柔らかい⇔硬い」、「暑い⇔寒い」の感じ方は違うからです。

 

 

ある場所を、寒いと感じるも人もいれば、暖かいと感じる人もいます。人はそれまでの経験と照らし合わせて、相対的に物事の位置づけをします。暑いか寒いかは、その人の経験が反映されます。

 

 

例えば北海道は、我々日本人からすれば寒いところですが、シベリアの人からすると暖かいところでしょう。人の感性なのです。

 

 

「食材の分析」を人のイメージや思いつきで決めていいんだろうか・・・と思ったわけです。

 

 

「マクロビオティック」だけで終わっている話なら無視できますが、「マクロビオティック」以外にこの考えが広まっているのです。

 

 

「マクロビオティック」の思想は、色んなところに影響を与えており、「マクロビオティック」をしていない人でも、「体を温める〇〇を食べましょう」とか「陰陽のバランスをとって」という言葉を使います。

 

 

健康雑誌や、治療家の書かれた本の食事の項目に、さりげなくこの陰陽論が出てきます。あなたも見た事があるかもしれません。

 

 

皆さん、大真面目に語っているので、そのたびに私は頭を抱えていたわけです。

 

 

以下のサイトに、

 

『マクロビオティック羅針盤 マクロビオティックとは? その2 「陰陽の考え方-無双原理・陰陽の特徴」』

 

 

どんなものが陰で、どんなものが陽か、なんとなく湧いたイメージが正しい。

 

 

 

色であればは冷たく、暗く、湿っているから陰、は明るく、活発で、乾いているから陽。

 

 

等と書いてありますが、私なら紫は陰と判断しません。何故なら紫は赤と青を混ぜた色だからです。

 

 

従って紫は誰が何と言おうと「中庸」です。

 

 

このように「なんとなく湧いたイメージ」を頼りにすると、人によって答えが変わります。

 

 

そもそも、陰陽という考えになんでも当てはめるというのが無理なわけです。

 

 

この世には、陰陽に当てはめられるものと、当てはめられないものがあります。

 

 

男が陽性で女が陰性というのは納得できます。子供の反対が大人とかも・・・このように、元々2パターンしかないものであれば分けるのも可能です。

 

 

でも、それ以外のもの、例えば、「犬」が陽性で、「猫」が陰性とか言われたら「え?」って思いませんか?

 

 

「鳥」とか「ハムスター」とか「熱帯魚」はどうなんだ?と思いませんか?

 

 

「人参」が陽性で、「サツマイモ」が陰性というのもそれに匹敵します。

 

 

 

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カリウムとナトリウム

 

 

食品を陰陽に分ける基準の中で、一番説得力があるのが「ナトリウム」と「カリウム」での区別方法です。

 

 

 

陰性 → カリウムが多い

 

 

陽性 → ナトリウムが多い

 

 

 

ウィキペディアにも次のように書かれています。

 

 

『wikipedia マクロビオティック』

 

 

桜沢は左玄の陰陽論をヒントに、食品を「陰性」「中庸」「陽性」に分類することを追求した。

 

 

産地の寒暖や形而上の特徴から牛乳・ミカン類・トマト・ナス・ほうれん草・熱帯産果実・カリウムの多いものなどを「陰性」とした。

 

 

玄米・本葛粉(他のデンプンを混合した物は、「中庸」ではない)は「中庸」、塩や味噌・醤油・肉などナトリウムの多いものは「陽性」とした。

 

 

桜沢は当時の科学にも結び付けたと主張している。これは現在の栄養学的、科学的な分類とは異なる。

 

 

「ああ、なるほど」と思う人もいると思いますが、私からすれば、そもそも何故「カリウム」と「ナトリウム」を基準に理論を展開するのかわかりません。

 

 

 

ミネラルの種類はたくさんありますが、その中でも人間の体に必要な「必須ミネラル」は16種類あります。

 

 

 

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この中の「カリウム」と「ナトリウム」だけに注目するのは、バランスを欠いています。

 

 

「カリウム」や「ナトリウム」を気にするのが無意味だと言っているのではありません。他のミネラルを無視するべきではないといっているのです。

 

 

というのも、ミネラルというのはチームワークで働いているので全体を満遍なく摂る必要があります。「カリウム」と「ナトリウム」だけを特別扱いするべきではないのです。

 

 

「バランスを重要視するマクロビオティックが、なんで偏った分析をするようになったのかなー」と思って調べてみると、やはり、当時は分析する力がなかったからでした。

 

 

『とらねこ日記 マクロビと呪術』より引用

 

 

マクロビ(食養)では、食品を陰性のもの陽性のものに分類し、そのバランスが大切である、と説いています。

 

 

その食の陰、陽の分類は、石塚左玄が提唱した食べ物に含まれる代表的(?)なミネラルであるカリウムを陰、ナトリウムを陽として食品中の成分比を元にして行われたものを基本にしています。

 

 

マクロビでは何でもかんでも玄米で病気が良くなると主張するのは、石塚左玄が陰陽の調和が優れている食品を探した結果、玄米が最も優れている事を発見したからなのです。

 

 

左玄は根拠としてナトリウムとカリウムの比が色々な食品の中で中位に位置する5:1の割合で含まれる食品であるため玄米は優れていると結論づけました。

 

 

ところが、当時の分析技術の限界もあって当時のデータは実は不正確で、実際に玄米に含まれるナトリウムとカリウムの比率は左玄が適正と考えた比率では無い事が明らかになっております。

 

 

寧ろ、左玄が適切な比と考えた5:1の比に近い食品に位置するのは実は『食肉』だったりするのです。

 

 

石塚左玄は食の陰陽という考えを科学的に理解しようと、ミネラルバランスに着目しました。しかし当時の技術には限界があって、実際のミネラルバランスではありませんでした。

 

 

主張の根拠となる配分に誤りがありながら、提唱者の主張には誤りがないと考える・・・この構造はホメオパシーに似ているように感じます。

 

 

ここに書かれているように、当時(年)はミネラルの事がよくわかっていなかったんでしょうね。

 

 

少なくとも、「ナトリウム」と「カリウム」の存在は認知していたから、これになんでもかんでも当てはめて理論を組み立てたということではないでしょうか。

 

 

 

わからない事はしょうがないです。

 

 

問題は、「ごめん、間違っちゃった」とならないことです。しかも、訂正されないどころか、あらゆる健康情報に影響を与えています。

 

 

現代の栄養学にも言える事ですが、理論が間違っていた時は速やかに訂正して欲しいものです。

 

 

ここで、先ほど登場した人物について詳しく見ていきましょう。

 

 

 

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マクロビオティックを作った人達

 

 

始めに「マクロビオティック」の起源を遡ってみます。

 

 

『wikipedia マクロビオティック』より引用

 

 

マクロビオティックの運動のはじまりとしては、1928年に桜沢如一が行った講習会であると桜沢の夫人が述べている。

 

 

現在ではさまざまな分派が存在するが、桜沢如一に端を発した食に関する哲学や独自の宇宙感に関してほぼ同じ考えを保っており、また各集団も連携している

 

 

(中略)

 

 

起源

 

思想的な基盤は、食育で著名な明治時代の薬剤監であり医者であった石塚左玄の食物に関する陰陽論である。

 

 

桜沢は左玄の結成した食養会で活躍することを通して食事療法(食養)を学び、独自に研究した。

 

 

左玄の著書に『化学的食養長寿論』というものがあり「化学的」と冠しているが、左玄は当時の科学に敬意を持ち当時の栄養学では重要視されなかった栄養素のナトリウムとカリウムを陰陽のバランスと見て重要視し独自の理論を提唱した。

 

 

もとが中医学ではないため、この分類は中医学の陰陽論に基づく分類とはかなり異なる。

 

 

左玄は「白い米は粕である」として玄米には栄養が豊富に含まれていると主張してきた。

 

 

当初、桜沢は左玄の考え方に従い、鳥・魚・卵を少しなら食べてもよいとしていたが、晩年にそれらも食べない菜食が正しいという見解に到っている

 

 

陰陽でも、「中医学の陰陽論ではない」というところが面白いですね。

 

 

陰陽の考え方がどこからきたか知りたいので、ここに登場した「桜沢如一」と「石塚左玄」という人物にも迫ってみたいと思います。

 

 

『wikipedia 桜沢如一』より引用

 

 

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櫻澤 如一(さくらざわ ゆきかず、生来はにょいち。1893年10月18日 - 1966年4月24日)は、思想家・食文化研究家。マクロビオティックの提唱者として有名で、海外ではジョージ・オーサワ(George Osawa)の名で知られている。

 

経歴

 

和歌山県新宮市(当時の東牟婁郡)の貧しい武士の家系に生まれる。

 

流布される京都生まれは間違いである。14歳で祖父三四郎、父孫太郎等一家で京都に転居するも貧窮の中で職を転々とする中で病気に苦しみ、二十歳の頃、食養家・後藤勝次郎を通して石塚左玄の「食養生」に触れ、健康を回復する。

 

 

その後貿易商として活動する傍らで、石塚の主宰していた大日本食養会に参加。1924年には同会会長となり、石塚の死後伸び悩んでいた同会の復興・指導に専念する。

 

 

1939年、大日本食養会本部付属・瑞穂病院の閉鎖を機に同会を脱退、翌1940年、無双原理講究所を滋賀県大津市に開設する。

 

 

その傍ら執筆活動を続け、石塚の唱えた「夫婦アルカリ説」「ナトリウム・カリウムのバランス論」を易経の陰陽に当てはめた無双原理を提唱。

 

 

ここに出てきた「無双原理」という言葉ですが、

 

 

「無双」とは、「比べるものがない程優れている」という意味で、「無二」とか、「無類」のことです。だから、「無双原理」とは、「比べるものがない程優れた原理」という事です。

 

 

これは、ちょっと学問じゃないですね。

 

 

以前、「どんな方法にも一長一短あるから、一つのやり方を万能だと思い込むのは良くない」という記事を書いた事があります。

 

 

全て~が原因だった」は信じるな!病気の原因を特定する為の5つの視点

 

 

 

「これが原因じゃないだろうか」、「これなら治るかもしれない」と仮説を立てるのと、「これが原因だ」とか「これで治る」とか「この理論は何でも当てはまる」と決め付けるのは違います。

 

 

前者は「分析」「研究」で、後者は「信仰」です。

 

 

健康について考える時、「信仰」で物事を見ると、真の原因を見誤ります。

 

 

教育と洗脳は紙一重、確認をしなければどんな学問もただの信仰である

 

 

そして、「無双原理」を提唱した「桜沢如一」に影響を与えたのが、「石塚左玄」です。

 

 

 

『wikipedia 石塚 左玄』より引用

 

 

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石塚 左玄(いしづか さげん、嘉永4年2月4日(1851年3月6日) - 明治42年(1909年)10月17日)は、明治時代の日本の医師・薬剤師、であり陸軍で薬剤監、軍医を勤めた。 玄米・食養の元祖で、食養会をつくり普及活動を行った。

 

 

玄米・食養の元祖とありますので、「マクロビオティック」に影響を与えているのは間違いないありません。

 

 

医者でありながら食に携るところが、現代の医師とは違いますね。

 

 

では、この人のつくった「食養会」とは何か見てみましょう。

 

 

『wikipedia 食養会』より引用

 

 

食養会(しょくようかい)とは、石塚左玄が提唱した“玄米菜食を基本とした食養”を普及・実践する団体である。

 

 

左玄の食養を実践する団体としては「帝国食育会」という団体が先にあったが、食養会は会長に石塚左玄を迎えて創設された。

 

 

設立は、内務省の意向でもあった。食事療法や書籍の刊行、会の趣旨に適う健康食品の販売などを通じて、食事で健康を養うための独自の理論を展開した。

 

 

概要

 

1907年(明治40年)に設立。左玄が陸軍の要人であったことから、発起人には陸軍関係者や財政会の面々が名を連ねた。

 

 

1937年(昭和12年)、桜沢如一が会長となる。月刊誌は購読者1万人であった。

 

 

1940年(昭和15年)ごろ、会長の桜沢如一は何冊もの著書を出版し、華族にも近づいており、食養会は興隆していた。しかし、理事たちから反発を買った桜沢は、食養会を逐われる。

 

 

1942年頃、厚生省の意向で食養会と「家庭国民食中央会」が統合され、社団法人の「国民食協会」となったが、食養の実践にはつながらなかった。

 

 

団体は、第二次世界大戦(1945年終結)後にはGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって公職追放された。

 

 

格式の高い団体です。

 

 

玄米・菜食は庶民から発生したものではなかったんですね。

 

 

続いて、この食事法を実際に試した人の話を紹介します。

 

 

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マクロビオティックの体験

 

 

「僕が菜食をやめた理由」という貴重な体験記から、「マクロビオティック」について語られている部分を紹介します。

 

 

『しあわせごはんとあやつneem 僕が菜食をやめた理由 ⑧』より引用

 

 

僕はアメリカでマクロビオティックを確立させ日本へ逆輸入した立役者、久司道夫の書いた辞典のような分厚い本「ザ・マクロビオティック」を隅から隅まで目を通しました。

 

 

各病状に対するマクロビオティックの対処法が書かれていますが、何の役にも立ちません。ほぼ全てを「動物性食品、焼きしめた小麦粉、砂糖入りのお菓子、熱帯産果物やジュース」が原因であるとひたすら書き記しており、本当に効くのか分からない家庭療法が書き連ねてあるだけです。(例え家庭療法が効いたとしてもマクロビオティック自体に病気になる原因があるので、一生抜けられない無限ループに嵌ります)

 

 

マクロビオティックをやりながらも低血糖症である自覚があったので、現在生きている中で最も影響力が強い講師の1人、奥津典子氏の書いた「本当に怖い低血糖症」に救いを求めました。もちろん何の解決策にもなりません。

 

 

「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖」

 

「低血糖症を治すには、ご飯をしっかり食べる事」

 

「動物性食品を摂らないこと」

 

 

など、治すどころか低血糖症を悪化させる生理学的に大嘘な事ばかり書き連ねてあります。

 

 

意図的にしているかと思うほどのデタラメな記述ですが、おそらく素でやっています。僕も同じだったので、悪意は無いことは分かります。(悪意を持っているのはもっと上にいる人達です)

 

 

そして、そこがまた問題なのです。悪意が無いから一生懸命伝えます。知識がない人や素直な人は、まさか嘘を言っていると思わず信じ込みます。この無限ループが続いていきます。

 

 

そもそもマクロビオティックに何の根拠も研究もありません。石塚左玄の食養理論は間違った部分こそあったものの栄養学に基づいた今のオーソモレキュラーの先駆けとも言えるものだったそうで、この時代にカリウムとナトリウムのバランスを発見したのは画期的でした。

 

 

桜沢如一は、もともと栄養学的であった石塚左玄の「夫婦アルカリ論」に独自に易学の陰陽理論、仏教の世界観をプラスし、食から宇宙真理に繋がるという哲学「無双原理 (マクロビオティックの根幹となる陰陽論です) 」を創り上げました。

 

 

この無双原理になんの根拠もなく、桜沢のただの思い付きによって考案された宗教的なものです。桜沢の一生を追った書籍「桜沢如一。100年の夢」によれば、

 

 

「食養は幸福の密教である。」

 

「指導原理はたったひとつの世界観、宇宙観でなくてはならない。」

 

「世界新秩序を建設する」

 

 

など桜沢如一自身が発言しており、宗教的感覚に思いっきりハマっている事が伺えます。

 

 

と、いうよりも、もはや最初から宗教・・・

 

 

僕自身も、目が覚めた後に、石塚左玄と桜沢如一の理論はまったく別物である事を長尾周格先生から教えていただきました。

 

 

栄養学ではなく、宗教とのこと。実践した人の話だから説得力があります。

 

 

で、以下のような記述もあります。

 

 

『wikipedia マクロビオティック』より引用

 

 

思想としての側面

 

マクロビオティックはむしろ「思想」に近いものであり、病状などに即して栄養学的にメニューを調整するといった食事療法とは根本的に異なり、生活そのものを改善するような平和運動を伴った思想が根底にあるとされる。

 

 

さらに、陰陽思想を食のみならず、生活のあらゆる場面で基礎とすべく、万物を陰と陽に分類する無双原理という哲学を提唱した。そして、この独自の哲学を含む食生活運動へと発展させた。

 

 

思想ですと。

 

どうりで勉強しようとすると、頭に入ってこないわけです。

 

 

辻褄の合わないこと、理路整然としない事はどんな説であっても納得できません。まぁ、これは栄養学にも言えることですが。

 

 

「マクロビオティック」に限らず、何か食事法を熱心にやると、傍から見たら宗教にハマったように写ることがあります。

 

 

宗教・・・と、イメージで判断するのは良くありませんが、創始者が「指導原理はたったひとつの世界観、宇宙観でなくてはならない。」等と述べているなら、その中身は学術的ではなく、宗教的と判断せざるを得ないでしょう。

 

 

私もこの事がわからなかったから、長年「食材の陰陽説」に出会うたび、頭が混乱していました。思想を学問のように捕らえれば、そうなるのは当然です。

 

 

考えて混乱するだけならまだいいですが、実践するとなると厄介です。真面目に勉強して実践していた内容が、実は思想でしたというオチになるわけですから。

 

 

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陰陽に疑問を持つ人はいる

 

 

最後にパティシエの弓田亨氏の著書より、マクロビオティックの陰陽論について記述された部分がありましたので紹介します。

 

 

『失われし食と日本人の尊厳 荒廃した日本の食と闘う鬼才パティシエが追い求めた「真実のおいしさ」/ 著書 弓田亨』より引用

 

 

《陰陽の考え方》

 

 

そしてなによりも理解に苦しむのは、陰陽の概念です。

 

なにも論理的な根拠は説明されていません。どうして野菜や食材に陰陽があるのでしょう。食材を長く煮ると陽の傾向が出て、短いと逆の傾向が出るのでしょう。

 

 

「陰陽」というのは易から出ているのでしょうが、どうしてそれが今の日本の食に当てはまるのでしょう。

 

 

この陰陽の思想が生まれた中国においてさえも、当時と現在では風土と産物、社会事情は大きく異なるはずですし、当時は有用であった考え方でも今の中国には会わないかもしれません。

 

それがどうして唐突に現在の日本に当てはめることができるのだろうか、というのが素朴な疑問です。

 

 

おそらく創始者達も理解していると思われるマクロビオティックの論理的矛盾を取り繕い、神秘さを与えるために、「身土不二」「一物全体」「陰陽」という猫騙しの言葉がぺたぺたと貼り付けられたように思えます。

 

 

玄米や豆乳、全粒粉などに既存の価値観を一見うまく張り合わせ、それでも隠せない考え方の矛盾をあやふやにするために、これらの神秘性をもった言葉を持ち込んだ、それこそがこのマクロビオティックのすべてではないでしょうか。

 

 

これらのことはマクロビオティックの中枢の方々にとって、最も大事な食をあくどく利益追求するための単なる1手段としてしか考えていないことを明確に示していないでしょうか。

 

 

(中略)

 

 

マクロビオティックのこのような、狂気に染まった料理を食べ続けることは、まるで難行苦行に挑み続ける修行僧の苦しさを味わうようなものに思えます。しかもその苦しみの後には人間の心と身体の尊厳の破壊しかありません。食事には心からの「おいしさ」と「楽しさ」がなくてはなりません。

 

 

私の教室の生徒さんで、親しい友達からマクロビオティックをしきりに勧められている人がいました。彼女も関心を持っているようでした。

 

 

私は「マクロビオティックなんて始めたらとんでもないことになるよ」と止めました。そして何ヵ月後かに私は「マクロビオティックの友達はどうしてんの」と聞きました。

 

 

「先生のいう通りでした。身体を壊して今、入院しています。もうマクロビオティックは止める」と言っていたとのこと。まぁ、まったく当たり前の結果です。それにしても私に入会を止められた生徒さんはとても運が良かったと思います。

 

 

マクロビオティックの料理法は辰巳氏らのものとまったく同質のものであり、この日本の社会にさらに大きな災厄をもたらすのです。

 

 

もうマスコミも彼らの本質を理解しなければなりません、それにしても私が読んでいる朝日新聞の最近のウィークエンドのページに「マクロビオティック」が2ページに亘ってとても肯定的に取り上げられているのには驚き、呆れてしまいました。

 

 

朝日新聞も食の領域では正しい視点を持ち得ない時代の愚かさを追認するだけの存在なのでしょう。以上のことはマクロビオティックの料理を長く食べ続ければ、きわめて高い確率で重篤な病に陥ることを示しています。

 

 

(154p~156p)

 

 

「食にたずさわる仕事をする人でも、陰陽に疑問を感じている人はいるのだな」と思わせる内容です。

 

 

思想なら思想で構いません。しかし、それなら「これはフィクションです」と端の方に書いておいて貰わないと、疑問に感じたり、迷ったりする人がでてきます。

 

 

というわけですので、これから先、食材の陰陽論が出てきた時、悩まないようにして下さい。

 

 

 

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マクロビオティックについて(前編)玄米食は体調不良になるのか

少し前に、ある女性が乳癌で亡くなったそうです。

 

 

 

周囲に癌であることを伏せていたらしく、亡くなってから癌だった事がわかったそうです。

 

 

その方は「マクロビオティック」を熱心に実践していたにも関わらず癌になったので、「恥ずかしい」という思いから癌であることを周囲に隠していたそうです。

 

 

 

・・・この話は、ネットからではなく人から聞いた話です。

 

 

 

 

私は過去に「断食を熱心にしていた人が亡くなったが、その事を家族が隠している」という話を、ネット上で読んだことがあるので、この話を聞いた時「そういう話が実際にあるのだな」と思いました。

 

 

 

「ベジタリアン」とか、「マクロビオティック」で体調を崩した人の体験記は、ネットで探せば転がっていますが、新聞やニュース等、騒がれません。

 

 

 

もっと言えば「普通のバランスの良い食生活」をしていて、体調を崩したり、亡くなったりする人は五万といるのに、騒がれません。

 

 

 

糖質制限で不調になったとか、人が亡くなったというと、鬼の首を取ったようにバッシングがありますが、この待遇の違いは何なのでしょうか。

 

 

 

ここで、私が「マクロビオティック」を知った時の話をします。

 

 

 

「マクロビオティック」は、10年以上前に母の友人が実践していました。

 

 

 

母が興味を持って本を買ってきたので私もそれを読みました。

 

 

 

私は「良さそうなもの」は、食材だろうが、方法だろうが、たいてい取り入れます(もちろん吟味した上でです)。

 

 

しかし、「マクロビオティック」は、納得のいかない点が多く、「これは実践する気にならない」と思いました。

 

 

 

 

私は、「マクロビオティック」に限らず、栄養学にしろ、東洋医学にしろ、「これは納得できない」と思ったら止まってしまいます。「こういうものなんだ」と思って学ぶ気にはならないのです。

 

 

 

ちなみに、私が「マクロビオティック」をやらなかった理由は、以下の2つです。

 

 

 

  • 玄米食を勧めていた事

 

  • 食材の捕らえ方が従来の栄養学とは違った「陰陽」という視点だった事

 

 

 

 

 

私は糖質制限をしているので、「糖質をすすんで食べなければならない食事法」は、今の私には不要です。

 

 

なので、糖質制限をする私が何故「マクロビオティック」のことを書くのかと疑問に思われるかもしれません。

 

 

 

ですが、指摘しておかなければいけないと思いました。

 

 

 

「マクロビオティック」のような有名な食事法は、その考え方が「様々な健康情報」に影響を与えており、「それを取り入れる人」は少なくないです。

 

 

 

その為、納得のいかない理論が色んな人によって広まっています。

 

 

 

 

私は、糖質制限を始める前は「野菜中心の食生活」でした。なので、「野菜を良しとする方の書かれた本」をよく読んでいたのですが、マクロビオティックの「陰陽」の考えに影響を受けたと思われる記述を多く目にしました。

 

 

 

例えば、こういうやつです。

 

 

 

  • 冷え性の人は、体を温める色の明るい陽の野菜を食べましょう

 

  • 地面の上にできる野菜は体を冷やすので陰の食べ物です

 

 

 

 

陰陽については、一応「納得いかない」と思ってはいましたが、多くの人が真に受けているので、「陰陽を無視してはいけないのかな」と考えた事もあります。

 

 

 

でもどんなに考えても、やはり、「陰陽」の分け方は納得できないわけです。ここで悩まれる方は多いと思います。

 

 

 

「理に適った理屈」であれば、人々は健康になります。

 

 

 

ですが、そうでなかった場合は、体調を崩すことだってあるわけです。

 

 

 

冒頭で紹介した女性のように・・・。

 

 

 

健康になろうとした食事で、不健康になってほしくありません。

 

 

 

何故「マクロビオティック」で体調を崩してしまうのか、その理論に問題はないのか、気になりませんか?

 

 

 

 

これから「マクロビオティック」を始めようと思っている方、「マクロビオティック」の考えに影響された健康法を実践しようと思っている方の参考になればと思い、私が「マクロビオティック」について疑問を感じた部分を記しておこうと思います。

 

 

 

  • 玄米食を勧めていた事

 

  • 食材の捕らえ方が従来の栄養学とは違った「陰陽」という視点だった事

 

 

 

長くなるので前半と後編にわけます。

 

 

 

本記事では、私が感じた2つの疑問のうち、「玄米」について、お話しようと思います。

 

 

 

 

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玄米の毒性

 

 

「マクロビオティック」は、「玄米」を良しとしていますが、当時の私はそれが気に入りませんでした。

 

 

玄米のメリットの一つに「解毒・排泄作用」というのがあります。

 

 

 

添加物や農薬などを摂る事によって、有害な物質が体内に蓄積されていきます。

 

 

 

玄米を食べる事によって、それら有害物質を体内から排出する事が出来るのです。毒を出すから癌予防に良いというわけです。

 

 

これだけ聞いたら、凄くいいような気がします。

 

 

 

しかし、この「解毒・排泄作用」にはデメリットもあります。私が気に入らなかったのはこの部分なのです。

 

 

解毒・排泄する事によって、体内の毒素は確実に出て行きます。

 

 

そこで一旦は元気になります。

 

 

 

しかし、身体の毒素が完全に抜け切った後は、今度は「身体にとって必要なミネラル」を排泄するようになります。

 

 

ミネラルは、車に例えると「エンジンオイル」の役目を果たしています。生命維持に欠かせない栄養素です。

 

 

 

これが体から抜けていくと色々と問題が起きてきます。ミネラルが足りないと、病気になったり、短命になるのです。これが解毒作用の負の側面です。

 

 

 

玄米に「毒やミネラルを排出する作用」があるという事は、「玄米食は、最初は元気になるけど、継続して食べると体調が悪くなる」事を意味しています。

 

 

 

『玄米を語ります』より引用

 

予断ですが。。癌になった当初。。玄米菜食を推進されている方の講演を聞きに行きました。立派に語ってらっしゃいました。今も、その団体は健在です。

 

 

で・・・講演が終わって、ランチ・・・同じお店だったのです。

 

 

で、生食を勧めてらっしゃる方が!!ステーキを食べてらっしゃったのです。

 

 

玄米菜食を語って、ステーキですよぉぉぉ

 

 

「オウムの麻原や幹部達だけが、お肉も蟹も食べていた」こと・・・ニュースでも言うくらい事件でしたよね。(信者達は、玄米菜食でしたよね)

 

 

私にとっては、この玄米菜食を勧めてらっしゃる方がステーキを食べていらっしゃったコトが何よりの事件でした。

 

 

「ステーキ食べてイイんですか??」とお尋ねしたら「僕は病人じゃないからね。一線で仕事をしているからね」と、堂々とおっしゃってました。

 

 

そう言えば・・・Dr.牧瀬さんも、ベジタリアンを勧めてらっしゃるけどご自分は「実行できていない」と公言されてますよね。

 

 

・・・と、話を戻して『フィチン酸』です。

 

 

別名『イノシトール6リン酸(IP6)』

 

 

胚芽のトコロに、フィチン酸がイッパイあるのです。雀は、お米をつついても、この胚芽は食べません。多く食べると「死んでしまう」コトを知っているからです。

 

 

毒素や脂肪の多い体に、一時期的に玄米菜食をやること。。。

 

 

一時期的  ってのはイイです。だから、「アトピーが治った」とか「○○が治った」とか勘違いして、広まっているのでしょう。

 

 

でも長く続けると・・・体の中の毒素ではなく体に必要な『ミネラル』と強力に結合して排泄してしまうのです。だから、玄米の人は、「短命だ」とも言われます。確かに玄米菜食の人に、若々しく血色のイイ人は・・・私は見たことがありません。

 

 

この『フィチン酸』

 

 

強力な排泄作用を持つ物質です。

 

 

玄米自体が、白米より多くカルシウムを含んでいると言っても人が食べて、吸収されなければ意味がありません。

 

 

フィチン酸が、結合する相手は鉄・カルシウムを始めとするミネラルなのです。

 

 

(中略)

 

 

フィチン酸が、鉄・カルシウム等のミネラルと結合するとフィチン酸塩となり、水に溶けない為、腸からの吸収が阻害されるのです。

 

 

体に入れたフィチン酸以上の鉄・カルシウム・マグネシウム等。。ミネラルを補給しないとミネラル欠乏の体を作ってしまうのです。

 

 

で、玄米を食べながら、菜食主義・・・これが『玄米菜食』ですよね。私は、玄米を食べるならメザシは、必須!!だと思うのです。

 

 

ここで、補足しますね。

 

 

『発芽玄米』

 

 

発芽玄米は、このフィチン酸を、発芽の過程の脱リン酵素の働きによってリンとイノシトールに分解するそうです。

 

 

なので、玄米そのままを食べるほど、危険はないと思います。

 

 

昔私が読んだ記事にこの理屈が書かれていたのですが、10年以上前なので見つかりませんでした。

 

 

このように、フィチン酸がミネラルを排出してしまうという事を知っていたので、「フィチン酸が含まれている玄米」を食べる気になりませんでした。

 

 

これが、私が「マクロビオティック」をしなかった1つ目の理由です。

 

 

 

「フィチン酸」は、玄米の他、野菜や豆類にも含まれています。発芽、発酵等、下処理をする事で減らす事が出来るそうです。

 

 

「フィチン酸」についてはこれで終わりではありません、

 

 

実は玄米にはフィチン酸は含まれていないという説があるのです。

 

 

 

「これまでの前提」が覆る話で、重要な意見と判断した為、紹介しておきます。

 

 

 

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玄米のフィチン酸は誤解

 

 

玄米を食べる人にとっては、一読の価値がある記事だと思います。

 

 

 

『20代の大腸がん闘病記、幸せを考える 5年以上再発なしのガン患者が明かす!玄米食のデメリットとは?』より引用

 

 

特に、フィチン酸にミネラル吸収阻害作用があるとかいうデマが、何故あれほど騒がれているのかよく理解できません。

 

 

というか、そもそも玄米にはフィチン酸は含まれていません。含まれていないものの恐怖を煽るのは、テレビだったら放送免許取り消しレベルです。

 

 

テレビや雑誌から得られる知識を少しかじっただけの一般人が言っているのならまだしも、一部の健康食品系会社や米屋さんまでもが、玄米について完全に勘違いしているので、私は少し困惑しています。

 

 

(中略)

 

 

ただ、さきほどもチラッと書きましたが、玄米にフィチン酸は含まれていないんですよね。玄米否定派(不勉強派)の皆さんがフィチン酸と呼んでるのは「フィチン」のことです。

 

 

一般的にそのような理解ですから、私も皆さんに伝わりやすいように「フィチン」のことをフィチン酸として解説していますが、本当は違います。

 

 

ですから上の主張は全部ひっくり返るのですが、それで解説を終わらせてしまうのも少し不親切な気もするので、出来るだけ難しくならないように違いを説明します。

 

 

フィチンとフィチン酸の違い

 

 

フィチン酸(略称IP6)は、まだ他の物質と結合する力がある

 

フィチン(フィチン酸塩とも呼ばれる)は、他の物質と結合する力はない

 

 

簡単に説明すると、両者の違いは上記になります。

 

 

そして、玄米などの種子類に含まれているものは、フィチン酸ではなく、「フィチン」という形で存在しています。

 

 

つまり、様々な栄養成分(※もちろん有害成分も含みます)と結合しきって、これ以上他の物質と結合できない状態で安定して存在しているのです。

 

 

例えば、フィチン酸がミネラル4個と結合し、これ以上他の物質と結合出来ない形で「フィチン」として安定しているとしましょう。自然の状態で穀物中に含まれているのはこのような形です。

 

 

このフィチンが体内に入ります。

 

 

フィチンが体内に入ると、「フィチン酸 + 4個のミネラル」となって、4個のミネラルがフィチンから遊離した状態になります。

 

 

専門家も含め、ほとんどの方はこの状態のフィチン酸が「危ない」と言ってるわけですね。

 

 

フィチンがフィチン酸になると、他の物質と結合出来るようになりますから、体内に存在する4個のミネラルと再結合します。また、フィチンに戻ります。そうやって、フィチンはフィチン酸になったりフィチンになったりを繰り返して、体内から排出されていきます。

 

 

さて、体内に存在するミネラルの量は減ったでしょうか?

 

 

4個のミネラルと結合しているフィチンが入ってきて、フィチン酸が4個のミネラルと結合して体内から排出される・・・。

 

 

減ってませんよね?単純に算数の問題です。

 

 

こうやって論理的に考えれば、フィチン酸によってミネラル不足になることは考えられないです。

 

 

理論ではそうなるのですが、実際にはもう少し複雑な化学反応が起きていますし、理論と現実は必ずしも一致しません。

 

 

では、実際はどうなのでしょうか?フィチンを豊富に含んだ玄米などの食べ物を定期的に摂取していると、ミネラル欠乏になるのでしょうか?

 

 

過去にヒトや動物を対象にしたフィチンとミネラルの関係を研究した論文がいくつかあり、それによると、「フィチンのキレート作用(※)によるミネラル欠乏のリスクはない」ことが証明されています。(※「キレート作用」とはミネラルなどの金属元素と結合して体外から排出してしまう作用のこと)

 

 

エルンスト・グラーフ博士と彼の助手、ジョン・イートンは1984年、微量鉱物元素と結合した『フィチン』は、その結合を簡単に離し、離れたミネラルが体内に吸収されることを示しています。

 

 

さらに、フィチン酸があるほうがミネラルが吸収されやすいことを示しています。

 

 

日本の大川順正博士は1984年高カルシウム尿症の患者の追跡調査で、患者に『フィチン(IP6)』を高濃度に含有する米ぬかを連日10グラム2年間投与しました。

 

 

その結果、血清中のカルシウム、リン酸化合物、あるいはマグネシウムの濃度に有意な低下はありませんでした。

 

 

すなわち、またもやIP6の有する微量元素気レート作用が生態に及ぼすかもしれないという危惧を吹き飛ばす結果になったのです。

 

 

(出典:アブルカラム・M・シャムスデン著、坂本孝作訳『天然坑ガン物質IP6の驚異』講談社、2000.9.20発行、144頁より引用)

 

 

このように、フィチンによるミネラル欠乏は杞憂であることが分かります。ミネラル欠乏どころか、逆にミネラル吸収効率が上がった報告もあるくらいです。

 

 

さらに言えば、フィチンは玄米以外にも豆類や未精製の穀物に多く含まれています。

 

 

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もしフィチンがミネラル欠乏を起こすなら、玄米よりフィチンが多く含まれている小麦や大豆などを食べてもミネラル欠乏を起こしそうなものですが、そのような話は聞いたことがありません。

 

 

玄米に含まれているフィチンに対しては批判するのに、玄米以外の上記に示した食物に対してはなんの声も上げない理由がよく分かりません。

 

 

引用記事はかなりの情報量になりますので、興味のある方は読んでみて下さい。

 

 

私も「フィチン酸」の知識が足りなかったなと思います。

 

 

もしこの説が真実でミネラル排出の心配がないのであれば、私が「マクロビオティック」を避けた理由の一つは消滅します。

 

 

しかし、今の私は糖質制限実践者であり、糖質の毒性を理解しています。

 

 

従って、玄米だろうが、白米だろうが、高糖質食は体に悪いと断言します。

 

 

それを進んで食べるのは良いと言えません。食べるのであれば、危険なものと認識した上で気をつけて食べるべきと思っています。

 

 

 

ブドウ糖は癌の餌であり、米は癌を育てる食材です。

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

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フィチンの心配がない玄米は健康的か

 

 

糖質、糖化、といった概念がなければ、フィチンとかを気にするでしょうが、今の私の着眼点はそこではありません。

 

 

 

「白米」にも「玄米」にも、かなりの糖質が含まれています。

 

 

 

 

白米(100g当たり)    糖質約37g    GI値は約80

 

玄米(100g当たり)    糖質約34g    GI値は約55

 

 

 

 

この数字を見てもピンとこないかもしれませんので、糖質の低い「ズッキーニ」と比較してみます。

 

 

 

ズッキーニ(100g当たり)  糖質約2.5g  GI値は約23

 

 

 

いかに「米の糖質」が多いか分かると思います。

 

 

糖質量が白米より3g少ない玄米の方がマシですが、気休め程度です。

 

 

ちなみに角砂糖1個が糖質4gです。

 

 

そして、炭水化物が消化吸収されて体内に吸収されるスピードを表した数値のことをGI値と言います。Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略です。

 

 

この数値が小さい程いいわけです。

 

 

数値が小さいと「血糖値の上昇が遅い」ことを意味します。

 

 

 

両者のGI値を比べてみると、「玄米」は「白米」より数値が小さいので、玄米は血糖値を上げにくいです。

 

 

白米に比べて糖質が低い、白米に比べて血糖値を上げにくい・・・のですが、白米に比べてなのです。そこを忘れてはいけません。

 

 

 

闘う相手が白米だから玄米が良く見えるだけです。

 

 

 

そして、「GI値が低い」というのは、血糖値の上昇が遅いというのであって、糖質がチャラになるわけではありません。糖質を体内に入れる事には変わりありません。

 

 

 

一回で500万の借金を払うか、

 

 

500万を250万にして2回で払うかの違いです。

 

 

 

緩やかに払う方が楽ですが、払う金は500万には変わりありません。その程度の違いだと思った方がいいでしょう。

 

 

「糖質を避けないでGI値を気にする」というのは、「借金は避けない」前提で、返済方法はAがいいかBがいいか選んでいるようなものです。

 

 

借金というダメージはないか、少ない方が良いのです。

 

 

 

米に含まれているブドウ糖は癌の餌ですし、また、糖質を代謝するのにミネラル・ビタミンを大量に消費します。糖化も起きます。

 

 

 

糖質が多く含まれている食品というのは、ミネラル・ビタミン以前の問題なのです。

 

 

絶対に米を止める気がない人が、たくさんある米の中から「より健康的な米」を選択するのであれば、白米より、玄米が良いのかもしれません。

 

 

しかし、白米だろうが、雑穀や、麦を混ぜようが穀物は高糖質食であることには変わりありません。

 

 

 

「玄米が良い」というのは、「糖質の危険性の概念」がない状態での判断です。

 

 

 

お米が好きな人には申し訳ないですが、糖質という視点でみれば白米も玄米も50歩100歩です。

 

 

 

まとめ

 

 

話を「マクロビオティック」に戻します。

 

 

 

私が玄米を悪いと思っていたのは「フィチン」があると思っていたからです。

 

 

しかし、「フィチンが玄米に含まれていなくて、ミネラルが欠乏しない」という説のおかげで、この心配はなくなりました。

 

 

しかし、それでも、「玄米は健康になる」とは言えません。「糖質の存在」は無視できないからです。

 

 

これが玄米食に対する今の結論です。

 

 

 

「後編」では、マクロビオティックの陰陽論についてお話します。

 

 

マクロビオティックについて(後編)食材を陰と陽に分ける根拠へ続く

 

 

 

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