お知らせ

 

 

私達は憲法によって言論の自由が守られているので、

食や健康等の問題を主張する事ができます。

 

 

 

 

元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

月別:2016年10月
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寒がりは何枚着ても寒い。低体温の原因と、冬でも暖かく過ごせる体質に改善する方法

 

寒い冬にTシャツ1枚、キャミソール...こんな外国人観光客を見た事がないでしょうか?

 

 

 

 

一方、彼らは、日本人は寒がりだと思っているそうです。

 

 

 

あれは感覚がおかしい、日本の天候がわからず服を持ってくるのを忘れた...とも受けとれますが、それだけではないようです。

 

 

 

海外の人...といっても人種は様々ですが、特に欧米の人は日本人より体温が1度高いそうです。

 

 

 

「たった1度」...と思われるかもしれません。

 

 

 

でもそれは言い換えると、「体温が1度上がるくらい代謝が良い」ということです。

 

 

 

 

具体的に言えば「ATPの合成が活発」、つまり、エネルギーを上手く作り出せているということです。

 

 

 

私の勝手な基準ですが、「ユニクロのヒートテック」で効果を感じるか、感じないかで、本物の寒がりかどうかを見わけています。

 

 

 

寒がりじゃない人は「あったかい、これ一枚あればいい」と言いますし、寒がりは「そんなに変わらない」と言います。

 

 

 

同じ商品なのに(今はバリエーションが増えていますが)、この違いです。

 

 

また、寒がりの人は、他の防寒着でも同じように「着ても変わらない」と言います。

 

 

 

私はこの違いを、「本人自身が発熱しているかどうか」だと思っています。

 

 

 

 

例えば、「熱いお茶」を魔法瓶に入れると、お茶は熱いままです。保温力は抜群です。

 

 

 

しかし、いくら保温力が高くても、入れるお茶が最初からぬるければ、当然そのお茶はぬるいままです。

 

 

 

保温力があるからといって、ぬるいお茶が暖かくなる事はありません。

 

 

 

自身が発熱していなければどうしようもないのです。

 

 

 

これが、魔法瓶や、防寒着の限界だと思っています。

 

 

 

だから、発熱能力が乏しい人は、ホッカイロや、コタツや、ストーブなどで、熱を加えてやらないと寒いのです。

 

 

 

以前の私もまったくこのタイプでした。

 

 

 

自らの体で熱を生み出すことができるかどうか...これが「寒がり」か「寒がりじゃない」人の違いです。

 

 

 

現在、私は体質を変え、発熱することができるようになったので、寒がりではなくなりました。

 

 

 

その経験から寒がりになる根本的な理由と、どうやったら寒がりを克服できるのかについてお話します。

 

 

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30代前半まで着ても着ても寒かった

 

 

本題に入る前に、まず私がどんな体質だったのかについてお話します。

 

 

 

以前の私は、「バランスの良い」食事をしていたのですが、食べても太れず、痩せていました。また、体を鍛えても筋肉はつきませんでした。

 

 

 

常に疲れていて、病気や怪我をすると回復力も弱く、そして人よりも寒がりでした。

 

 

 

いわゆる虚弱体質です。

 

 

 

しかし、今はこの体質は改善しています。

 

 

 

気温が低い時は、保温できる上着を着るだけで、中は薄着でも自分の体温でかなり暖かくなります。昔はこの状態だととても寒かったです。

 

 

 

たいていの人は「暑い時は脱げば涼しいが、寒い時は着れば暖かいから問題ない」と言うのですが、寒がりだった当時の私には理解できない理屈でした。

 

 

 

何枚も重ねて着てみるのですが、世間で言われているように暖かくはならず、やはり寒いわけです。

 

 

 

 

私が子供の頃は、冬は今より寒かったです。

 

 

 

着ても着ても寒い状態なので、学生の頃は制服のブレザーの下に5~6枚は重ね着をしていました。痩せていたので着膨れはしませんでしたが、それだけ着ても寒かったです。

 

 

体育の授業は最悪で、とにかく着替えるのが遅かったです。

 

 

私より細い子も、私に引けをとらないくらい重ね着をしていて、「いつも最後だね」と言っては、一緒に運動場に出て行ったものです。

 

 

 

その時は「寒いのは、痩せているからだろう」くらいに思っていましたし、周りからも「ご飯をちゃんと食べないから(もちろん食べていました)寒いんだ」とか言われていたので、「痩せている事」自体が寒い原因だと思っていました。

 

 

 

体形と体感温度、体温は関係ない

 

ところが、世の中には、私やその子のように「痩せていて寒がりな人」と、「痩せているのに寒がりではない人」がいます。

 

 

 

その反対に、「太っていても寒がりの人」もいます。

 

 

 

それが不思議で、「細さ」と「寒さ」は、実はあまり関係ないんじゃないか・・・と思うようになりました。

 

 

 

そう確信したのは、外国人の寒さに対する強さを知ったからです。

 

 

「海外から友人を日本に連れて来たところ、真冬にもかかわらず「日本は暖かい」といって防寒着を脱いでTシャツ1枚になったので驚いた」...という話を友人に聞かされました。

 

 

また、「ヨーロッパ系の血が混ざっている子供に、冬の寒い日に布団をかけてやったら、
熱がって布団をよけるから、寒さに対する感覚が私達とは違うと思った」・・・という話も聞きました。

 

 

 

私はヨーロッパには行った事はないですし、直接交流がないので、その現場を目撃していないのですが、とにかく海外によく行く人や、外国人と交流のある人から、この手のエピソードはよく聞きます。

 

 

私は痩せていて寒がりなので、「痩せていても寒さを感じない人」の体質には興味がありました。

 

 

 

痩せていても、寒がりを克服できるかもしれない...と思った私は、色々試したのですが、失敗もしました。

 

 

 

まずは効果がなかった方法からお話します。

 

 

 

 

失敗1:寒がりは根性で改善できるものではない

 

 

 

細くても寒がりではない人がいるのを知ったことで、私にもできるかもしれないと思いました。

 

 

私は寒がりを克服する為にどうすればいいのか調べました。その結果、以下のような事が分かりました。

 

 

  • 昔の日本人は寒さに強かった

 

  • 寒いからといって、過保護に暖かくしていたら、それに慣れてしまって、寒さに弱くなる

 

  • 以前テレビで、ロシアの女性が子供をわざと一時的に外に出して、「寒さに慣れさせるようにしている」と語っていた

 

 

  • 寒い地域で3~4ヶ月過ごせば、寒さに対して強くなる

 

 

...ほとんど「根性系」です。

 

 

こんな話を見聞きすると、「寒さは根性で克服出来るだろう」とか、「極寒の地で鍛えていれば丈夫になるだろう」と思うようになります。

 

 

 

ヨーロッパの人は体温が1度高いという事を知ったのはこの時です。

 

 

 

ちなみに、地球儀でヨーロッパを見ると、日本よりも北にあります。

 

 

それを知って、「寒い状態で我慢すれば、鍛えられて体温が上がって、寒がりじゃなくなるはず」・・・と思いました。

 

 

 

私はそれまでの重ね着習慣を改め、2013年の冬から防寒着以外は服は2~3枚にする事にしました。

 

 

私も「真冬にTシャツ一枚」をやってみたいと思ったわけです。

 

 

しばらくすると、今の冬はそんなに寒くないからなのか、薄着に徐々に慣れていきました。鼻水は出ますが結構耐えられるものです。

 

 

でも、期間が短いからなのか、寒さが足りないからなのか分かりませんが、根性で寒さに耐えても、「体が自然に変化して体温が上がる」という事はありませんでした。

 

 

 

この体験から言えることは、薄着をする事で寒さに慣れてはきますが、それはただのやせ我慢で、ヨーロッパの人達のように「寒くないから着ていない」...といった無理をしていない自然な感覚とは全然違います。

 

 

 

 

結論:やせ我慢で体質は変わらない

 

 

 

しかも私の場合、この頃から体温が1度上がるどころか、下がりました。

 

 

 

体温を定期的に測る週間はないので、いつ頃からそうなったのかは分かりませんが、35℃代になっていたのです。

 

 

 

その原因は、同じ時期に実践していた「1日1食」や「断食」だと思います。

 

 

 

失敗2:やってはいけない代謝を悪くする1日1食と断食(ファスティング)

 

 

薄着生活を始めた頃は、「一日一食」と、合間で「定期的な断食」を行なっていました。

 

 

 

何故そんなことをしたのかというと、一応、健康の為、代謝をよくする為です。

 

 

 

当時はこの手の本が本屋にいっぱい置いてあって、私も読んで影響されたのです。

 

 

 

しかし、この習慣は、始めた当初は体が軽くなる感じがして良かったのですが、長引くにつれ、だんだんと元気がなくなっていきました。

 

 

 

めったに体温を測ることがないので、しばらく気が付かなかったのですが、ある時体温を測ってみると、それまで36度あった体温が、35度台に下がっていました。

 

 

 

私は虚弱体質でしたが、それでも35度台にはなったことはありません。従って、それを見た時は我が目を疑いました。

 

 

 

 

「癌患者の体温は35度台」...という話を思い出し、ヤバイと思いました。

 

 

 

それだけではありません。

 

 

 

体温だけでなく、代謝も落ちましたし、食が少なくなったのに太ももにセルライトがつきました。

 

 

 

 

「おかしいな...」と異変には気付いたのですが、その時は何故そうなったのか原因が分かりませんでした。

 

 

 

 

...というのも、健康的だと言われている、「一日一食」や「断食」を実践していたからです。

 

 

 

当時は、断食の理屈、「病の原因は食べすぎで、食べる量を減らせば、病気のリスクが減り、寿命も延びる」という情報に浸かっていたので、

 

 

 

 

まさか体温や代謝の低下の原因が、「一日一食」や「断食」にあるとは夢にも思いませんでした。

 

 

 

 

そんなもん信じるなんてどれだけアホなんだ...と思われるかもしれません。

 

 

 

しかしですね、「カロリーを減らすと老化が防げるし健康になる」...という説を、

 

 

 

「食べたいだけ食べたサル」と、ほぼ同じ年齢の「腹七分のサル」の比較写真を根拠に展開されると、納得してしまいます。

 

 

 

「腹七分目の若々しいサルの姿が何よりの証拠だ」と...。

 

 

 

その写真にやられた人は少なくないと思います。

 

 

 

今なら、断食で若々しくなるのは、断食によって糖質の摂取が減った事によるからで、カロリーを減らしたからではない...という事が分かっています。

 

 

 

また、今であれば、理論を実践して結果が伴わないのであれば、その説を徹底的に疑います。しかし、当時はそうではありませんでした。

 

 

 

なので、体温を上げたくて薄着生活を初めたのに体温が下がった時は、「その時期にやっていた食事」を疑わず、「寒さに根性で耐えたり、薄着をしたせいで、体温が下がったのかな」...等と、バカな事を思っていました。

 

 

 

でも、今なら分かっています。

 

 

 

 

体温が下がった本当の原因は、「一日一食」や「断食」によるエネルギー不足です。これによって体温が下がり、体が寒くなります。

 

 

 

結論:1日1食や断食は代謝が低下する

 

 

 

発熱能力を上げるどころか、健康を損ねる方法なので失敗でした。

 

 

 

失敗3:生姜や唐辛子といった体を暖める食品が無力なわけ

 

 

 

食事は色々工夫しましたが、効果がないものがほとんどでした。

 

 

一般的に、「体を暖める食材」と言えば、生姜や唐辛子等を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

 

私も「バランスのいい野菜中心の食生活」をしている時は、「体を暖める食材」といえば、生姜や唐辛子等だと思っていました。

 

 

 

しかし、言われているほど効果はありません。

 

 

 

生姜とニンニクは、私のお気に入りの野菜で、料理に欠かすことの出来ない食材だったので、食べない日はありませんでしたが、それでも「これで体温が上がった」と感じた事はないからです。

 

 

あえて言うなら、食べた後で、刺激物への反応として、汗がでたり、温かくなる...という程度でしょうか。

 

 

 

生の生姜をかじると、一時的に汗がでるほど暑くなるので、寒さ対策に利用したことはあります。

 

 

しかしそれは、根本的に体が暖かくなっているわけではありません。どちらかというと「生姜の刺激に反応して暖かくなる」という表現が正しいです。

 

 

 

 

後で説明しますが、「体の芯からずっと発熱を促してくれる脂質やタンパク質」とは、「暖まる」のレベルも意味も違います。

 

 

さらに言えば、私は香辛料が好きなので生姜に限らず、チリや、ペッパーを始めとするスパイスも好きで頻繁に使っていましたが、脂質やタンパク質を食べた時程の暖め効果を感じたことはありません。

 

 

結論:体を暖める食品は根本的な改善には繋がらない

 

 

 

 

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寒がり、低体温はATP不足が原因だった

 

 

 

ここからは、寒がりや低体温を改善する為の説明に入ります。

 

 

 

これを読むと、私がそれまで試した事が体質改善に役に立たなかった理由も分かると思います。

 

 

 

寒さに耐えられる体質になろうと、根性、1日1食、断食、体を暖める食品...をしてきましたが、全て失敗でした。

 

 

 

寒がりが治らなかったのは、どれも「ATP」不足の改善に繋がらない対策ばかりだったからです。

 

 

 

「ATP」は、生体が生きていく為に必要なエネルギー物質です。

 

 

 

ちなみに、このような構造をしています。

 

 

 

 

 

 

 

この「ATP」が足りなくなる原因は、「質的な栄養失調」です。

 

 

 

「質的な栄養失調」とは、カロリーは足りているけど質の悪い栄養状態の事を指します。具体的にはこうです。

 

 

 

  • 糖質過多

 

  • タンパク質不足

 

  • 脂質不足

 

  • ビタミン不足

 

  • 脂質不足

 

 

で、欧米人と現代の日本人で決定的に違うのは食生活です。彼らに足りていて、日本人に足りない栄養素の代表が以下の3つです。

 

 

 

タンパク質 ・ 脂質 ・ 鉄(ミネラル)

 

 

 

これらは、体温を上げる為に非常に重要な働きをする物質です。日本人はそれが不足しやすいのですから、体温が低くなって当たり前です。

 

 

メカニズムについては後で説明するので、まずは、これらが不足する理由について説明します。

 

 

日本人の食生活を一言で言うと、「ご飯」を中心に「ご飯に合うように調味料をたっぷり使ったおかず」を食べるスタイルです。

 

 

 

いやいや、和食はヘルシーで素材の味を生かした薄味なんだ...という反論がある方は、以下の記事をお読み下さい。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

日本のこの食事スタイルだと、「糖質」でお腹がいっぱいになるので、肉、魚、卵...といった「タンパク質」や「脂質」があまり入らなくなります。

 

 

 

特に食の細い方にこの傾向があります。また、高齢になるとほとんどの方がこうなります。

 

 

 

なので、かなり糖質過多です。

 

 

 

ただし、現代は日本ほどではなくても、世界のどの国も糖質を過剰摂取しています。従って、ここでは、「タンパク質」や「脂質」や「鉄」の不足の問題を重視します。

 

 

 

で、「タンパク質」、「脂質」が多く含まれているのは肉です。

 

 

 

一説によると、欧米では肉を日本の3倍食べるそうです。

 

 

また、モンゴル人は、日本人と同じモンゴロイド系ですが、寒さに強いです。それも、肉食が関係しているようです。

 

 

『ドルノド偏 モンゴル通信No.4 もうマフラーしているの?』より引用

 

 

モンゴルに来る前に、敬和生から「モンゴルの 人って肉食だから、体温高いらしいよ!」と聞いたことを思い出しました。

 

毎日、肉を欠かすことのな いモンゴル人。「もっと肉を食べないとモンゴルの冬は越せないよ。」という先生たち。「私の家は冬 になる前に、ベランダに牛3頭分と馬1頭分の肉を買っておいて、それで一冬越すんだよ。」という校長先生。

 

肉食文化が体温を上げるのかは定かでありませんが、モンゴルの人が寒さに強いのは確かです。

 

 

 

食の欧米化...等と言われていますが、日本人の肉の消費量、言い換えると、タンパク質と脂質の摂取量は少ないのです。

 

 

 

日本人は魚を多く食べますが、頭、骨、内臓...と、捨てるところが多すぎます。また、魚というのは、さんまにしろ、鯛にしろ、ヒラメにしろ1人で2匹も3匹も食べません。

 

 

 

従って、これだけで「タンパク質」や「脂質」を必要量稼ぐのは難しいです。

 

 

そして鉄の摂取が少ないことも問題です。

 

 

現代は鍋も包丁も鉄製の物が減りました。なので、食品から摂取する鉄が頼りになります。

 

 

鉄には動物性の「ヘム鉄」と、植物性の「非ヘム鉄」があります。吸収率がいいのは前者です。

 

 

ヘム鉄と非ヘム鉄について分かりやすく説明してみた

 

 

 

ヘム鉄が多く含まれている肉、卵、赤身の魚...これらを毎回ガッツリ食べていれば安心です(生理がない人の場合)。

 

 

しかし、植物性の「ヘム鉄」を摂る場合は、相当な量を食べなければ必要量が足りません。例えば、ホウレン草であれば、バケツ4杯...とか、そういうレベルです。

 

 

 

何故そんなに?と、思うかもしれませんが、現代の野菜は土壌の問題や度重なる品種改良によってビタミンやミネラルが減っているので、そういう事も関係しています。

 

 

栄養が激減した野菜や果物、日本食品標準成分表の昔と現代の数値を比較してみた

 

 

 

 

動物性の食品も、野菜も量を食べるのは無理...となると、残りは別の方法から摂取するしかありません。

 

 

 

この部分で日本と海外では大きな差があります。

 

 

 

欧米では、小麦の中に鉄が入れられています。また中国では醤油の中に鉄が入れられているそうです。

 

 

このような国策により、鉄不足になりにくい環境となっています。

 

 

一方で日本はというと、残念ながら、海外から日本へ輸入される小麦には鉄は入っていないそうです。醤油に鉄を入れているという話も聞いた事がありません。

 

 

お隣、韓国もお米を食べる文化ですが、日本と違って、肉をよく食べます。ポイントはビタミン・ミネラルが豊富な内臓料理が充実している事でしょうか。「タンパク質」、「脂質」、そして、「鉄」が不足しにくい食文化だといえます。

 

 

 

他の国とは対照的に、日本では鉄不足は放置されています。

 

 

 

これで1番被害を受けるのは誰だと思いますか?

 

 

 

生理のある女性です。

 

 

 

毎月「鉄」と「タンパク質」を失うので、深刻な鉄タンパク質不足になります。

 

 

以上のような環境から、日本人は「タンパク質不足」、「脂質不足」、生理がある女性の場合は「鉄不足」になっています。

 

 

 

あと、他の国以上に「糖質過多」であることも付け加えておきます。

 

 

 

次は、これらの栄養状態が体の熱とどう関係しているのかについてお話します。

 

 

 

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栄養

 

 

寒いのは発熱能力がないからです。

 

 

細胞は、以下を燃料にエネルギー物質「ATP」を作っています。

 

 

 

  • 糖質

 

 

 

  • 脂質

 

 

 

  • タンパク質

 

 

 

「タンパク質」は、飢餓の時や、糖質や脂質が入って来ない時にエネルギー源として使えますが、どちらかというと、メインは体の材料です。

 

 

従って、基本的なエネルギーは「糖質」か「脂質」ということになります。

 

 

 

これらを燃料にして、何段階も化学反応し、その結果「ATP」ができるというわけです。

 

 

 

その「ATP」を使って、体は例えば以下のような活動をします。

 

 

 

 

  • 筋肉を動かす

 

  • 細胞が分裂する

 

  • 体を構成する物質の合成をする

 

  • 体温を維持する

 

 

 

 

 

そして、「糖質」と「脂質」では、得られる「ATP」の量が違います。

 

 

 

(糖質の場合)

 

無酸素での作り方だと、1分子のブドウ糖から、「ATP」は分子作られる

 

有酸素での作り方だと、1分子のブドウ糖から、「ATP」は38分子作られる

 

 

(脂質の場合)

 

 

1分子のパルミチン酸(飽和脂肪酸)だと、「ATP」は129分子作られる

 

 

 

簡単に説明します。

 

 

 

糖質(ブドウ糖)の反応は、「無酸素」「有酸素」の2パターンあります。

 

 

 

 

「無酸素」での代謝では、得られる「ATP」が少ないです。

 

 

 

「有酸素」での代謝は、細胞の発電所と言われる「ミトコンドリア」で行なわれます。

 

 

 

 

 

 

 

「糖質」もミトコンドリアで代謝すれば、そこそこのATPを得る事ができますが、「脂質」には劣ります。

 

 

 

つまり、脂質が少ないと、少ない「ATP」しか得ることができません。

 

 

 

かといって、糖質を摂取しながら脂質も摂取すればいいか...というとそうでもありません。何故なら、糖質を摂取すると、脂質の代謝は抑えられるからです。

 

 

 

 

これが、「糖質過多」と「脂質不足」が良くない理由です。

 

 

 

「ATP」が減り、結果、熱の少ない体になるからです。

 

 

では次は、タンパク質不足の問題について見ていきます。

 

 

 

タンパク質とDIT(食事誘発性耐熱産生)反応

 

 

タンパク質は、脂質や糖質に比べて、代謝過程が複雑です。

 

 

その為、熱が多く発生します。

 

 

 

『アスリートのための最新栄養学(上)~三大栄養素編 著者:山本義徳』より引用

 

 

またDIT反応により、タンパク質摂取による消費カロリーがむしろ増加する可能性もあります。

 

 

DITは「食事誘発性耐熱産生」のことで、食物を摂取すると、それを消化したりエネルギー化したりするときにカロリーが消費され、熱が発生する代謝のことを指します。

 

 

 

この反応は体温をキープするために使われるのですが、糖質によるDITは約5%、脂質によるDITは約4%なのに対し、タンパク質によるDITは30%と、非常に高くなります。

 

 

糖質や脂質に比べると、消化吸収およびその後の代謝過程において、タンパク質は非常に複雑なため、このように高いDITが発生するのです。

 

 

 

タンパク質のDITはずばぬけていますね。

 

 

 

従って、タンパク質不足もまた、低体温に影響するということです。

 

 

 

次はミネラルの「鉄」について説明します。

 

 

 

 

 

まず、「ATP」の作られる場所について説明します。

 

 

先ほど、糖質の反応は2つのパターンがあるとお話しました。「無酸素」と「有酸素」です。

 

 

この二つは、反応の場所が違います。

 

 

 

有酸素での反応は「ミトコンドリア」の中で行なわれますが、無酸素での反応は「細胞質基質 さいぼうしつきしつ」で行なわれます。

 

 

 

 

 

 

作られる「ATP]、は圧倒的にミトコンドリアが多いので、「発電所」に例えられます。

 

 

一方、「細胞質基質」は作られる「ATP」が少ないので、「焚き木」に例えられます。

 

 

 

 

 

ちなみに「細胞質基質」での反応の事を「解糖系 かいとうけい」、または「嫌気性解糖 けんきせいかいとう」と言うのですが、これは糖質だけの反応です。

 

 

 

 

細胞質基質 → 解糖系/嫌気性解糖(焚き木)

 

 

 

 

一方、「ミトコンドリア」での反応は、大きく分けると「クエン酸回路 → 電子伝達系」の2段階の反応があります。

 

 

 

ミトコンドリアでの反応には酸素が必要です。その為、「好気性解糖 こうきせいかいとう」と言います。

 

 

 

糖質だけでなく、脂質もミトコンドリアで代謝します。

 

 

 

 

ミトコンドリア → クエン酸回路→電子伝達系/好気性解糖(発電所)

 

 

 

 

最も多くの「ATP」が作られるのは、後半の反応である「電子伝達系」です。

 

 

 

 

で、問題にしている「鉄」ですが、「電子伝達系」で非常に重要な働きをしているので、これが不足すると、電子伝達系の機能低下を起こします。

 

 

 

 

すると、代謝が嫌気性解糖に傾きます。

 

 

 

 

細胞質基質での代謝(嫌気性解糖)=焚き木 ですから、少ない「ATP」しか得られません。

 

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2016年2月2日』より引用

 

 

鉄タンパク不足=嫌気性解糖主体=ATP不足=低体温。

 

 

”寒い時期には靴下を2枚履かないと足が冷えて眠れない”。

 

 

”夏のエアコンの効いたオフィスでは寒くて震え上がる”。

 

 

”頑固な便秘がある”。

 

 

”暑くても汗がかけない”、などと訴えられる女性は非常に多い。

 

 

 

代謝酵素、消化酵素は37℃で最も活性が高くなるようにできています。

 

 

低体温となると消化酵素活性も低下して栄養の消化も悪くなるはずです。

 

 

腸蠕動も低下するため栄養の吸収も悪いはずです。

 

 

つまり、食べても食べても栄養が足らないという負のスパイラルに陥りやすい。

 

 

 

発電所が上手く働かない状態なので、次に挙げる人は鉄不足には注意して下さい。

 

 

 

出産後に寒がりになった女性と糖質ばかり食べる男性

 

 

 

産後、急に寒がりになる女性がいます。

 

 

この原因は鉄不足が考えられます。

 

 

 

何故「産後」なのかというと、女性は1回の妊娠・出産で「フェリチン(貯蔵鉄)」を50失うからです。

 

 

 

子供に鉄を与えるので、出産後は鉄不足になります。

 

 

 

フェリチンは50以下だと不足、100が理想です。

 

 

 

ちなみに、日本では、生理がある女性のほとんどが50以下です。そんな人が妊娠・出産をすると、鉄が涸渇します。

 

 

 

それによって生じるのが「産後うつ」です。

 

 

 

 

また、生まれてくる子供も鉄不足により「発達障害」や「不正咬合」のリスクがあります。

 

 

 

発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは

 

 

子供の歯並びが悪くなる真の原因。骨格的な不正咬合の予防は母親にかかっている

 

 

骨格が原因の鼻詰まりは子供の時の成長で決まる。口呼吸が招く脳への悪影響

 

 

何故、現代人の顔は細いのか?子供の骨格が正常に成長する為に必要な条件とは

 

 

 

 

...というわけで、産後寒がりになった女性は、「フェリチン」を測る方が良いです。かなり減っていると思われます。

 

 

 

もちろん、妊娠中、妊娠前の女性で冷えがある人も鉄不足の可能性があるので、「フェリチン」を測った方が良いです。

 

 

 

 

鉄不足に関する対策は、以下の記事をお読み下さい。

 

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

 

 

一方、閉経後の女性や、男性は、鉄不足になることは、あまりありません。

 

 

 

 

ですが、糖質ばかり食べて動物性食品をほとんど摂取しない生活(一人暮らし)をしたり、何かの疾患によって継続的に出血がある人は、鉄不足になるケースがあります。

 

 

 

また、男性は女性より鉄不足にはなりにくいですが、なった場合は女性より深刻な事態になるので注意が必要です。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

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血流障害

 

 

ここまでの内容をまとめます。

 

 

 

  • タンパク質が不足・・・熱量が少ない

 

 

  • 脂質が不足・・・・・・燃料が不足

 

 

  • 鉄が不足・・・・・・・燃料の代謝機能低下

 

 

 

 

「痩せていても寒がりではない人」と、「痩せていて寒がりな人」は、体形は同じでも、細胞、エネルギーレベルで考えるとかなり差があります。

 

 

 

欧米人の体温が日本人より1度高いのは、遺伝もあるかもしれませんが、それよりも、このような栄養状態の違いが大きいです。

 

 

 

何故なら、この問題を解決したことで寒くなくなった...というメールをよく頂くからです。

 

 

 

 

そして、私が試した、根性、1日1食、断食、体を暖める食材ですが、これらの対策は失敗して当たり前です。

 

 

 

 

「根性」で欠けた栄養を満たす事はできませんし、「1日1食」や「断食」は栄養不足からエネルギー不足になります。また、「体を暖める食材」はエネルギー代謝の反応にはあまり関係ないので、体質を根本的に改善させる対策にはなりません。

 

 

 

ここまでは、「エネルギー不足」の問題点についてみてきました。

 

 

 

次は補足として、「体の組織の不具合が体温に影響する」...というお話をします。

 

 

 

体の組織の不具合も、もちろん栄養が大いに影響しています。

 

 

 

その組織とは、「血液」「血管」です。

 

 

 

まずは「血液」についてです。

 

 

 

血液がドロドロになることによる血流障害

 

 

昔私が寒がっていると、「血液をサラサラにすれば、血流が良くなって暖かくなるよ」...とよく言われました。

 

 

 

また、「血液をサラサラにするには、野菜をしっかり食べて、肉を控えて~」...的な事も言われました。

 

 

 

 

よくある発想です。

 

 

 

 

しかし、これが間違いの元です。

 

 

昔の私の食事は、一日一食でも、そうじゃない時でも、内容は野菜中心で肉は少なめでした。タンパク質も、豆類や魚から摂る事が多かったです。その上、不足しがちな「ミネラル」も健康食品から補っていました。

 

 

 

世間一般で言われている健康的な食事でした。

 

 

 

血液はサラサラ、血流も良いはずですが、何故か寒いのです。

 

 

 

後で分かった事ですが、血液をドロドロにするのは肉ではなく、野菜や穀物に含まれている糖質でした。

 

 

 

そのメカニズムはこうです。

 

 

 

糖質を含む食材を食べると、ブドウ糖に分解されて血液中に流れます。

 

 

このブドウ糖が満ちていると、血液は粘つきます。これが血流障害の元です。

 

 

 

 

 

 

 

「肉を減らす食事」は、「野菜や穀物中心の食事」になるので、それらにたくさん含まれている糖質によって高血糖になり、血液はドロドロになります。

 

 

 

通常は血液中の余ったブドウ糖は、「インスリン」というホルモンが中性脂肪に変換して事なきをえます。

 

 

 

しかし、私のようにこの能力が弱いと、ブドウ糖が血液中に余った状態のままになります。

 

 

 

太らないですが、血糖値が下がらないので体には悪いです。

 

 

以下の記事では、糖質を食べても太らない体質について説明しています。

 

本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

 

 

当時は糖質をかなり摂取していたので、血液がドロドロだったと思います。

 

 

 

高血糖を防ぐには、糖質制限が有効です。

 

 

 

血管の損傷による血流障害

 

 

高血糖は、全身の血管を傷つけます。

 

 

 

また、余った糖質は、「毛細血管を形成するタンパク質」と反応し細胞を変性させます。分かりやすく言うと、毛細血管が糖で破壊されます。

 

 

 

こうなると、「血液の流れるルート」が破壊されるわけですから、血流以前の問題です。

 

 

 

血管が無ければ、血液は通りようがありません。血流は悪いので、体は暖まりません。

 

 

 

ちなみに、毛細血管の量は年齢と共に減っていくそうです。

 

 

 

『Dragon Peace 60歳までに毛細血管は4割も減る ②』より引用

 

 

2008年に発表されたベルギーのリエージュ大学病院の研究によれば、65歳以上の人の毛細血管の数は、30歳以下の人よりも、なんと40%も減少していることが明らかになりました。

 

 

 

全血管の99%を占める毛細血管が、半分近くまで減ってしまうのですから、これは大変なことです。

 

 

ではなぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

 

 

 

毛細血管は非常にもろく弱いため、血流が滞ったり詰まったりすればすぐに壊死(部分的に死ぬこと)してしまいます。

 

 

また、過度の運動や日光浴(紫外線の浴びすぎ)ストレスなどの影響で体内に活性酸素(攻撃力の強い酸素)が増えれば、毛細血管が炎症を起こし、消滅することもあるのです。

 

 

こうして毛細血管が減少すれば、血液循環が著しく滞り、全身の細胞が衰えて老化が急速に進んでしまいます。

 

 

全身の老化を食い止めるためには、毛細血管の減少を防ぎ、減った毛細血管を増やしてもとの状態に戻す必要があります。

 

 

 

体温を上げる為に血流が大事なら、毛細血管を減らさないようにし、減った毛細血管を復活させる必要があります。

 

 

 

血管の破壊を改善させるには、糖質を制限する事が有効です。

 

 

 

 

 

ちなみに、糖質は毛細血管だけでなく、動脈も傷つけます。

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

 

 

解決策

 

 

「エネルギー不足」も「血液・血管の問題」も栄養によって改善できます。

 

 

 

改善が早いのは前者です。後者は傷んだ細胞が入れ替るのに時間が必要です。

 

 

 

私は栄養療法によって、寒がり、低体温を克服しました。

 

 

 

また、寒さに強くなったからといって、暑さに弱くなったわけでもありません。夏は夏で全く夏バテしませんし、動き回っても疲れません。

 

 

 

体質が変わると丈夫になるので、特定の環境だけに強くなるのではなく、満遍なく抵抗力がつきます。

 

 

具体的にどんな方法をしたかというとこちらです。

 

 

 

 

 

  • 1日10g以下の糖質制限(2015年春~)

 

 

  • サプリメントの摂取(2017年1月~、3ヶ月に1種類増やす)

 

 

 

 

人体を傷つける糖質を限りなく減らし、高エネルギーである脂質と、体の修復に必要なタンパク質をしっかり摂取する。代謝に必要な、ビタミン・ミネラルを補う。

 

 

 

...たったこれだけです。

 

 

 

私は糖質制限を始めるまで、人生の大半が、脂質とタンパク質不足の状態でした。だから、「発熱に必要な栄養素」が欠落していたといえます。

 

 

 

私だけでなく、「バランスの良い食事」をしているほとんどの日本人が「脂質」と「タンパク質不足」です。

 

 

 

そして、体のタンパク質を変性させる「糖質」をたっぷり食べています。

 

 

 

中には「糖質制限はキツイ」という方もおられます。

 

 

 

そういう方は糖質の害を受ける分、効果は下がりますが、サプリを使うだけでも代謝機能はかなり改善します。

 

 

実際に、糖質制限ができない方でも体温が上がったという報告をいただいています。

 

 

 

特に、鉄とタンパク質が不足していた方がこれらを補うと劇的に改善します。

 

 

 

ここで大事なのが、「寒がり」とか「低体温」というのは結果であり、栄養失調、ATP不足が元だということです。

 

 

 

質的な栄養失調ATP不足から派生した症状が、ある人にとってはたまたま寒がりで低体温だっただけです。

 

 

人によって遺伝的な弱点は違うので、ある人は質的な栄養失調ATP不足によって慢性疾患になったりするわけです。

 

 

 

もちろん、症状を複数抱えている人もいます。

 

 

 

症状の大きい小さいはありますが、不健康には変わりありません。

 

 

 

 

なので、枝葉である「寒がり」とか「低体温」ではなく、

 

 

 

本質である栄養失調、ATP不足を治し体質を変えていく事で結果的に「寒がり」や「低体温」を治すことになります。

 

 

 

根本的に改善するので、それ以外の不快症状が消えることもあります。

 

 

 

例えば、疲れにくくなったとか、花粉症が消えた...とかですね。これは私が経験したことでもあり、当ブログの読者さんからも多数報告を頂いております。

 

 

 

「寒がり」や「低体温」の改善は、体質を改善した後からついてくるものです、一見難しそうに思われるかもしれませんが、理に適っているので簡単です。

 

 

生姜や唐辛子などよりよっぽど効果的です。

 

 

代謝に必要な栄養素は他にもあります

 

 

今回は体温に大きく影響する、「タンパク質」、「脂質」、ミネラルの「鉄」の重要性について語りましたが、これだけ摂っていればいいわけではありません。

 

 

 

解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の反応について簡単に説明しましたが、かなり省略しています。

 

 

 

実は、これらの代謝には、その他のビタミンやミネラルも必要です。

 

 

 

そのどれが欠けても代謝は滞るので、何の栄養素が足りないのかをしっかりと観察し、必要なだけ補っていく必要があります。

 

 

 

それぞれの栄養素について一つ一つ語っていくと長くなるので、以下の記事を参考にして下さい。

 

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

私が2017年に飲み始めたサプリメントと、変化した健康状態

 

 

 

その他の原因

 

 

 

本記事で挙げた事以外で、低体温になっているとしたら、「甲状腺機能低下症」「低T3症候群」になっている可能性もあります。

 

 

 

これらは代謝が低下するような症状がでるので、冷えるだけでなく、だるさや、抜け毛、生理不順になります。

 

 

 

甲状腺ホルモンの働きと、甲状腺機能低下症とLowT3症候群の違いについて分かりやすく説明してみた

 

 

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本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

 

甘い物をいくら食べても太らないから良いね

 

 

 

・・・そう、羨ましがられていた私が、「実は全然羨ましくない、糖質を食べても太らない体質の真相」についてお話します。

 

 

 

 

流れは以下の順です。

 

 

 

 

  • 糖質で太るメカニズム(脂質では太らない)

 

  • 脂質に糖質を組み合わせると太る理屈

 

  • 糖質を食べても太らない体質の謎

 

 

 

「糖質を食べても太らない人」の体は、ある原因が考えられるので、例外として後半にお話します。

 

 

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人が太るメカニズム

 

 

まず、何故太るのか、という基本的な話から入ります。

 

 

よく思われている、脂肪を食べたから、体の脂肪が増える・・・これはただのイメージです。

 

 

太る原因、つまり「体についた脂肪」は、食品の「脂肪」から出来ているわけではありません。

 

 

 

 

「体についた脂肪」の原因は、糖質です。

 

 

 

「糖質を食べても太らない体質の人」も存在しますが、基本は、糖質で太ります。

 

 

 

何故、糖質を食べると体の中で「脂肪」に変わるのかというと、余った糖が「中性脂肪」に変えられているからです。

 

 

 

 

×   脂肪 → 中性脂肪

 

 

〇   糖 →( 変換 )→ 中性脂肪

 

 

 

 

次に以下の2つを比較してみます。

 

 

  • 食事で「脂肪」を食べた場合

 

  • 食事で「糖質」を食べた場合

 

 

 

 

 

脂肪を食べても太らない理屈

 

 

 

食事から「脂肪」を食べた場合は、以下のようになります。

 

 

 

 

①食事によって、単体で中性脂肪を摂取すると、小腸で吸収されて「カイロミクロン」となり、血液の中に入る。

 

 

②「カイロミクロン」が増えて、ある一定の濃度に達すると、小腸での脂肪の吸収は抑えられる。そのお陰で太らない。

 

 

 

細かく解説していきます。

 

 

「カイロミクロン」とは、「リポタンパク」の一種です。

 

 

「リポタンパク」とは、コレステロールの事です。

 

 

 

私たちが「コレステロール」と言っているのは、コレステロール分子単体のことを指しているわけではありません。

 

 

 

こちらが「コレステロール」の構造になります。

 

 

 

 

 

 

血液は水で、コレステロールは脂です。

 

 

「疎水性の物質」を、「親水性の物質」でくるむことによって、血液の中を流れることができます。

 

 

このセットが「リポタンパク」です。

 

 

リポタンパクは種類あって、その中で一番でかいのが「カイロミクロン」です。

 

 

有名な「悪玉コレステロール」や「善玉コレステロール」は小さいです。

 

 

 

 

 

 

「カイロミクロン」の働きは、食事から取り入れた「中性脂肪」や「コレステロール」などを肝臓や筋肉等の組織に運ぶ事です。

 

 

ちなみに、「カイロミクロン」が作られる場所は小腸です。そこからリンパ管→血管を軽油して、肝臓に行きます。

 

 

この「カイロミクロン」の濃度が一定以上増えると、脂肪の吸収が抑えられる・・・というわけです。

 

 

『日本人よコレステロールを恐れるな / 著者:長谷川元治』より引用

 

 

人間の場合、小腸で吸収されるコレステロールは一定量以下。

 

 

食生活とコレステロールについて考えるとき、重要かつ興味深い問題があります。それは、食べ物を通じて口からとったコレステロールと血液中のコレステロールはイコールなのかという問題です。

 

 

言いかえると、コレステロールを多く摂取すると血中コレステロール値も高くなるのか、ということです。

 

 

世間では「コレステロールの多い食品を食べると、コレステロール値が上がる」ということは疑いのない事実のように考えられており、高脂血症の人はもちろん、そうでなくても中高年になったら肉や卵などコレステロールの多い食品は控えるようにと言われていますが、これは医学的にほんとうに正しいことなのでしょうか。

 

 

結論から言うと、こうした“常識”に反して、実はほどんどの人の場合、食事でコレステロールをたくさん摂取したからといって、すぐに血中コレステロール値が上昇するということはありません。

 

 

あるいは、上昇したとしても生体として必要な値までにとどまり、それ以上、無制限に上昇することはないのです。

 

 

これは、動物学的に見て、人間が基本的に「肉食動物」であるということと大きく関係しています。

 

 

ご存じのように、哺乳動物は「草食動物」と「肉食動物」に大別されます。その違いを簡単にいえば、一方は草を常食とし、他方は肉を常食としているということになるでしょう。

 

 

セルロースなどの食物繊維を消化する酵素を持っているのが草食動物、持っていないのが肉食動物という分け方もあります。

 

 

草食動物はウサギ、ヒツジ、ウシ、ゾウなどで、肉食動物はライオン、トラ、ヒョウ、イヌなどであるということはみなさんも知っているでしょう。

 

 

ウサギに1日1gのコレステロールを与えると、血中コレステロール値が正常の50mg/㎗から急上昇して、500~1500mg/㎗もの超高脂血症になります。

 

 

ところが、ふつうのイヌ、ネズミなどにいくらコレステロールを与えても高脂血症は発生しません。同様にライオン、トラ、ヒョウにも発生しないでしょう。

 

 

コレステロールを与えて高脂血症を発生する動物と発生しない動物とはどこがどう違うのでしょうか。

 

 

そのキーポイントは小腸にあります。

 

 

ウサギにコレステロールを含んだエサを与えると、そのまま小腸に到達し、小腸の粘膜から無差別に吸収されてしまうのです。

 

 

与えられたコレステロール分だけほぼ100%吸収され、そのまま血液中に放出されて、血液濃度が正常の10倍、20倍、30倍になって超高脂血症が起きてくるわけです。

 

 

一方、ライオンなど肉食動物はいくらコレステロールを大量に与えても、1回の食餌、1日の食餌量から小腸が吸収するコレステロール量は決まっています。

 

 

必要な分だけ吸収して、それ以外は便から体外に排出されるので、血中のコレステロールも上昇しません。

 

 

つまり、肉食動物の場合、小腸におけるコレステロール(脂肪)に対する“バリア”の機能が高いのに対し、草食動物の場合はその機能が低い、もしくはほとんどないのです。

 

 

私は究極的には、この小腸の取捨選択機能こそが草食動物と肉食動物とを最も重要なポイントだと考えています。

 

 

人間は肉も魚も野菜も穀類もなんでも食べるため、俗に「雑食動物」などと言われます。

 

 

しかし、動物学的にいうと、小腸の機能から見て、基本的に肉食動物なのです。

 

 

個人差はありますが、人間の場合、小腸で吸収されるコレステロールは一定量以下で、100%吸収されるなどということはありません

 

 

実際、人体実験でバターを毎日1/4ポンド(約113g)、コレステロール量にして毎日20gを与えても高脂血症は発生しなかったという報告もあります。

 

 

つまり人間の場合もライオンと同様に小腸におけるコレステロールに対する“バリア”の機能が高く、コレステロールを必要な分だけ吸収して、それ以外は便から体外に排出してしまうわけです。

 

 

また、人間を含む肉食動物では、小腸でコレステロールを多少多めに吸収しても、不要な分は肝臓で分解されてしまうことがわかっています。

 

 

このことからも、食事でコレステロールをたくさん摂取したからといって、即、血中コレステロール値が上昇するとは考えられません。

 

 

余談になりますが、以前、私が10ヶ月間つまり約300日の間に脂肪の多いリブロース・ステーキを200回食べたという経験があります。

 

 

そんなことをしたのは、ステーキが大好物だということもありますが、自分の体を使って、実験してみたかったというのが理由です。

 

 

その結果、やはり血中コレステロール値が上昇することはありませんでした。

 

 

(84p~88p)

 

 

このように、人間には「脂肪の吸収が抑えられる仕組み」があります。

 

 

人間は動物食性(肉食)動物なので、「動物性の食品を安全に食べるために必要な機能」が備わっていても不思議ではありません。

 

 

 

 

 

 

次は動物食性動物の人間が糖質を食べたらどうなるか・・・という話をします。

 

 

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糖質を食べたら太る理屈

 

 

糖質を食べた場合どうなるかを大雑把に言うと、以下のようになります。

 

 

 

①糖質を含む食品を食べると、体内で分解されてブドウ糖になる。

 

 

 

②糖質を摂取したことで、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が上がる。すると、膵臓のβ細胞から「インスリン」というホルモンが分泌される。

 

 

 

この「インスリン」の働きで、「余ったブドウ糖」が「中性脂肪」へ変換されて、体内の脂肪細胞の中に取り込まれる

 

 

 

 

・・・このように、糖質は「インスリン」によって中性脂肪に変えられてしまうのです。

 

 

 

ここで、「余ったブドウ糖」について、もう少し詳しく説明します。

 

 

 

 

①糖質から分解されてブドウ糖になると、まず、細胞に取り込まれて「細胞のエネルギー源」として使えるようになる。

 

 

②そこで余ったブドウ糖は、「グリコーゲン」に変換されて、肝臓や筋肉に貯蔵される。

 

 

③ここまででブドウ糖を使い切れば問題ないが、もし余った場合は、「中性脂肪」に変換される。

 

 

 

つまり、余らなければ、中性脂肪に変えられる心配はないということです。

 

 

 

しかし、余ることがほとんどです。

 

 

 

それは、「人間に1日に必要な糖質量」より、多くの糖質を摂っているからです。

 

 

 

1日に必要な糖質量については以下の記事をご覧下さい。

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

 

当然、糖質を食べれば食べるほど、余るブドウ糖も増え、変換される中性脂肪の量も増えていくことになります。

 

 

 

流れを整理します。

 

 

 

糖質を食べる

 

 

分解されてブドウ糖になる

 

 

血液中のブドウ糖の濃度が上がる

 

 

ブドウ糖を使う

 

 

使い切れないブドウ糖が余る

 

 

残りを中性脂肪に変換

 

 

 

 

これが糖質で太るメカニズムです。

 

 

 

ですが、注意があります。

 

 

 

脂質も「ある食べ方」をすると太ります。

 

 

 

前回、20歳で「バターをたっぷり塗ったパン」を食べていて太ったのに、30代の今、その時よりはるかに多いバターや動物の脂を食べても全く太らない

 

 

 

・・・というお話をしました。

 

 

 

その理屈を説明します。

 

 

 

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組み合わせてはいけない

 

 

以下の記事で、脂質とタンパク質だけを食べた場合は健康的だが、これに糖質を組み合わせると、病気や死亡のリスクが上がるとお話しました。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

その理屈がここでも当てはまります。

 

 

脂質に、糖質を組み合わせると太ってしまうのです。

 

 

その代表的なメニューは、「焼肉とご飯」とか、「肉をパンにはさむ」とかですが、悪いのは肉ではありません。ご飯やパンなのです。

 

 

 

しかし、これで太ると、みんなご飯やパンではなく、「脂質が悪い」と考えてしまうのです。

 

 

脂質が気の毒です。

 

 

 

以下が、脂質で太ってしまうメカニズムです。

 

 

『100歳まで長生きできるコレステロール革命 著者/大櫛陽一』より引用

 

 

脂肪の多い食事をたくさん摂った後、最後に炭水化物を摂取すると、とたんに「太るメカニズム」が作動してしまうのです。

 

 

ごく簡単に説明すると、脂肪の多い食事をたくさん摂って、血液中に脂質の多い状態のときに、最後に炭水化物を摂ると、インスリンが分泌されて、「血液中の脂肪を脂肪細胞に追いやるルート」が開通してしまうのです。

 

 

このルートが開いてしまうと、摂取した脂質が細胞へ取り込まれるため、結果的に「脂肪の多い食事を摂って太った」のと同じことになってしまいます。

 

 

つまり、焼肉であれば、最初から最後まで肉だけを食べ続けているのであれば、別に問題はないのです。

 

 

それならば、脂肪細胞へのルートは閉ざされたままで太る心配はありません。

 

 

しかし、焼肉を食べた後にごはんやラーメンなど「仕上げの炭水化物」を摂ると、この厄介なルートが開いて血液中の脂質を一気に細胞へ取り込んでいきます。

 

 

それによって、「どっと太る」ということになってしまうのです。

 

 

 

「炭水化物」とは、「糖質 + 食物繊維」のことです。

 

 

 

 

「太る本当の原因」をまとめます。

 

 

 

 

  • 糖質をたくさん食べれば太る

 

  • 脂質だけだと太らないが、脂質に糖質を組み合わせると太る

 

 

 

 

基本を理解していただいたので、

 

 

 

次は「太る本当の原因である糖質を食べても、一切太らない人」の謎についてお話します。

 

 

 

糖質を食べても一切太らない体質

 

 

ここまでの「太るメカニズム」の話と矛盾するようですが、冒頭でお話した通り、私は、アイスクリームやチョコレートをいくら食べても太らない体質です。

 

 

つまり、糖質を食べても太らないのです。

 

 

この体質を羨ましがられた事は一度や二度ではありません。

 

 

人が太る理由は「糖質を摂りすぎて、使い道の無い体内で余ったブドウ糖が、中性脂肪に変えられるから」でした。

 

 

しかし、私の場合、とんでもない量の糖質を口にしていなから、糖質だけだと全く太らないのです。

 

 

 

食べ過ぎて余った「ブドウ糖」は、中性脂肪にならないから、めでたし、めでたし・・・

 

 

 

 

 

 

 

ではありません。

 

 

 

この理由が、実に不健康でした。

 

 

 

ダイエットをする人は、「糖質を食べても太らない体質が良い」と思っているかもしれません。

 

 

また、実際に糖質を食べても太らない人は、それをいい事に、甘いものを無尽蔵にバクバク食べているかもしれません。

 

 

しかし、「太らないから良いや」は、とんだ勘違いです。

 

 

 

これが体にとって全く良い事ではない理由をお話します。

 

 

 

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糖質が中性脂肪にならない原因

 

 

糖質を食べても太らない理由は、上がった血糖値を下げる為に分泌される「インスリン」にあると考えられます。

 

 

「インスリン」とは、膵臓のランゲルハンス島にある「β細胞 ベータ細胞」から分泌されるホルモンです。

 

 

 

 

 

 

糖質を食べたら、血液中にブドウ糖が溢れかえります(血糖値が上がります)が、

 

 

「インスリン」は、「毒である余ったブドウ糖」を中性脂肪に変えてくれる働きがあります

 

 

 

 

それによって太りはしますが、血液中のブドウ糖の量を減らしてくれるので血糖値が下がります。

 

 

 

「インスリン」がいい仕事をしてくれるおかげで、ブドウ糖を無毒化できるのです。

 

 

 

プロポーションを気にする人は、中性脂肪を増やすインスリンに対して「余計な事を...」と思うかもしれませんが、毒がとりあえず変換されるので、健康の為には良い事なのです。

 

 

 

ここで、「糖=毒」という表現に納得がいかない人の為に説明します。

 

 

人間の体には多少のブドウ糖は確かに必要です。

 

 

こう言うと、「必要だから食べなければならない」という発想になる人が多いのですが、ちょっと違います。

 

 

人間は「必要な糖」を自らの体で作り出すことが出来ます。必要だからこそ、そういうシステムが備わっているのです。

 

 

そして、人間にとって必要なブドウ糖の量はほんのわずかです。一説によると、たったの5gだそうです。

 

 

それ以上の余ったブドウ糖は、体にとってになります。過ぎたるは及ばざるが如しです。

 

 

(※ちなみにご飯100gであれば、糖質は約37gなので、あっと言う間にオーバーです。)

 

 

 

で、ほとんどの人達は糖質を食べるわけですが、もし、「インスリン」が無かったらどうでしょう?

 

 

中性脂肪に変換されないので太りませんが、血糖値が下がらない、毒がそのままなので血管が傷つきます。

 

 

そう考えると怖いですね。

 

 

しかし、「インスリン」でブドウ糖を無毒化する能力が低い人がいます(言い換えると、中性脂肪に変える能力が低いという事です。)

 

 

「糖質を食べても太らない人」は、その可能性があります。

 

 

だとしたら、とても危険です。私もこれの可能性が高かったのではと思っています。

 

 

中性脂肪に変える能力が低いので、肥満にはなりませんが、その代わり、余った毒が処理できません。毒が放置されるわけです。

 

 

よく、「少し太った人の方が痩せている人より長生きだ」と言われます。

 

 

 

「太れる」というのは、毒を中性脂肪に変換出来ている証拠です。それが出来ない人よりは、毒のダメージを受けないので、病気のリスクは少ないのかもしれません。

 

 

「糖質を食べても太れない人」は、高血糖が放置されるので病気のリスクが高いのです。

 

 

 

で、問題は、その変換出来ない余った糖の行方です。

 

 

 

もちろんチャラにはなりません。

 

 

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余った糖の行方

 

 

 

詳しいメカニズムは私にもわかりませんが、一つだけ言える事があります。

 

 

「中性脂肪に変換できないブドウ糖」は毒なので、体は早く排泄しようとします。

 

 

長い間分からなかったのですが、私の場合は、なんと「涙」という形で糖を排出していました。

 

 

 

でも、その原因が分からなくて不快な症状と長く付き合いました。

 

 

私は高校性の時から、目が365日痒いという症状がありました。

 

 

眼科に行って見てもらうと、「アレルギー」だと言われました。

 

 

 

アレルギー検査をしたわけではないので、「動物の毛が原因だ」とか、「花粉だ」とか、憶測で色々可能性を言われました。

 

 

私としては、年中痒いので、花粉症とは思えないし、動物はもう飼っていないのでそれも違うと思うわけです。

 

 

正確な原因がわからないまま、「アレルギー物質が目に入るから痒いのだろう」と、何年も、痒くなっては目を洗い、その場しのぎの対処をしてきました。

 

 

「目薬」を使わなかったのは、延々と目薬を使い続けた場合の副作用が心配だったからです。

 

 

特に、目と脳は密接に関係しています。一時的に使うのならまだしも、症状は年中なので、それを抑えるために目薬を毎日使うのは嫌だったのです。

 

 

 

目薬の成分に興味のある方は以下をご覧下さい。

 

本当は怖い目薬の真実

 

 

 

最終的に、自然のもので作られている「アーユルヴェーダの目薬」を海外から買って使っていました。これを使うと、凄く痛くて痒みがふっとびます。

 

 

一時的には良いですし、通常の目薬と違って、体にも害はなさそうなのでしばらく使いましたが、痒みが消える事はありませんでした。

 

 

つまり、「症状が消えるような根本的な解決にはならなかった」という事です。

 

 

それからしばらくすると、PM2.5が猛威をふるって、そのせいなのか春先に、我慢できないほど痒くなって眼科に行きました。それがキッカケで緑内障の発見につながったわけです。

 

 

その時、アレルギーだろうという事で、痒みを抑える薬をもらってきました。さすが、こちらは良く効きました。

 

 

成分を見ると「ステロイド」が入っていたので、なるべく使いたくなかったのですが、ないと困る時もありました。一応手元にあると安心でした。

 

 

このように、痒くなった時は、普段は目を洗ったり、アーユルヴェーダの目薬を使い、我慢できない時に眼科の薬、と使い分けていました。

 

 

それが2015年9月まで続きました。

 

 

春に糖質制限を始めて、9月に顔に湿疹が出ました。

 

 

これは糖質制限をしている人がなる「毒出し」と言われる症状です。症状は人によって違いますが、私は湿疹が出ました。

 

 

それが引いたと同時に、長年あったブタクサの花粉症は来ないし、目の痒みが一気に引きました。

 

 

 

それ以後、通常、目が痒くなる事はありませんし、目が軽い感じがします。

 

糖質制限で一時的に体調が悪化。その後ブタクサのアレルギーが治った

 

 

これには本当に驚きました。

 

 

ですが、時々痒みが復活することがあります。

 

 

どんな時に起こるのか、よく観察してパターンを見つけたのですが、ほぼ、糖質を多く食べた次の日に目が痒くなります。

 

 

ここで、ようやく「目が痒いのは糖が原因だったんだ」と分かりました。糖質を食べないと全く痒くならないのです。

 

 

 

余った糖の排泄

 

 

この現象を裏づけるように、ネットに「余った糖を、体が様々な方法で排出する」という情報がありました。

 

 

「糖尿病」は名前の通り、尿に糖が出る病気です。これも毒を体から出しているわけですが、それは尿だけではありません。

 

 

皮脂腺、唾液腺、粘液線などからも糖は排泄されるそうです。

 

 

汗や涙にも同じように糖分が出るというわけです。

 

 

そして、この糖を含んだ汗が付着する事で、皮膚に細菌やカビが繁殖しやすくなり、それが痒みの原因になったり、

 

 

皮脂腺からブドウ糖が排泄されることで、細菌が繁殖しニキビの原因にもなるそうです。

 

 

余った毒は出せるところから出してやれという事です。体の立場に立ってみれば、当然の選択です。

 

 

糖質を食べても太らない変わりに、体の中ではこのような事が起きていたのです。

 

 

 

ちなみに、私は糖質を食べた日の翌日には、目が痒くなるだけでなく、吹き出物が出来るのですが、これも納得です。

 

 

 

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太らない代償は大きい

 

 

どうして私は「中性脂肪に変える能力」が少ないのかはわかりません。

 

 

もしかして糖尿病だったのかな・・・とも思いますが、当時は検査を受けていなかったのでわかりません。理由は知りたいので、いつか検査するでしょう。

 

 

 

外食で糖質を食べた場合、一回だと微妙に痒くなります。しかし、2回続けて食べると痒みが増します。今は基本的に痒くない状態が普通ですので、たまにこうなると不快です。

 

 

しかし、この体質のお陰で、「目が痒くなるぐらいなら、糖質はいらない」と、我慢することができます。

 

 

また、血糖値を測らなくても、糖質を食べすぎているか、そうじゃないかが体感で分かります。

 

 

この事実に気付くまで、私は自分の目の痒みは「アレルギー」だと思っていました。

 

 

「アレルギー物質が目に付着するから痒くなる」と思って、目をよく洗っていましたが、洗っても、洗っても治らない事が多かったです。

 

 

自分の涙が痒みの原因だったのですから、洗っても何の意味もありません。

 

 

検査をしたわけではないので、この説が正しいと断言はできません。

 

 

 

しかし、「糖質を食べても太らなかった事」、「糖質を食べると決まって目が痒くなる事」から考えても、この説はかなり信憑性があります。

 

 

もし本当に、糖が中性脂肪に変換されず、涙から糖を排出していたとしたら恐ろしいことです。

 

 

 

きっと他にも余った糖が悪さをしているに違いありません。考えるだけでゾッとします。

 

 

 

私の場合は糖質制限で解決できました。

 

 

「余ったブドウ糖を中性脂肪に変換出来る能力」が低くても高くても、糖質を食べなければ「糖が中性脂肪に変わって太る事」もないし、「中性脂肪に変えられなくて毒が放置される事」もありません。

 

 

太らないから...と、調子に乗って糖質を食べている方は、おそらく血管の中はブドウ糖で満ち満ちていて、恐ろしい事が起こっていると思います。

 

 

 

ここで説明した症状がないか観察してみて下さい。

 

 

 

そして、余った糖は、タンパク質でできた細胞を劣化させる「糖化」という反応を引き起こすので注意が必要です。

 

 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

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経験上、脂質は悪くない。太った原因はただの「勘違い」だった。

脂質を食べるから太る。

 

そう勘違いされている方がいまだに多いです。調理の時や食事の時、肉の脂をせっせと落とし「ヘルシー」と言っている人をよく見かけます。

 

でも、本当は脂質を食べる事こそが「ヘルシー」なのです。

 

しかし、脂質はいまだ悪者です。そして、捨ててしまうのです。

 

 

太るから? 成人病になるから?

 

 

 

でもそれ、勘違いです。脂質を食べて、「不健康になる理由」、「太る理由」はもっと別のところにあります。

 

 

ここの誤解が解けないと、脂質を食べる事に抵抗を感じてしまいます。

 

 

特に、「脂質悪」のまま、糖質制限を始める人は、脂質の摂取を避けます。そうすると、エネルギー不足になり、体調を崩し失敗します(私もこれをやらかしました)。

 

 

脂質は素晴らしい栄養素です。私も脂質をしっかり食べるようになってから、体に良い変化が表れました。例えば、

 

糖質制限を初めて間もない頃、バターの品薄状態に遭遇し、バターの量を10~20gにケチった時がありました。そういう事がしばらく続くと、その後にくる生理に影響がでます。同じ日に来ず、けっこう遅れるのです。

 

実にわかりやすい。

 

しかし、バターを50g以上に増やすと、再びほぼ同じ日に来るようになります。

 

 

また、脂質をしっかり摂ると肌が潤います。潤うといっても、よくある化粧水で水浸しにしたような見せ掛けの潤いではなく、中からくる潤いです。

 

 

試してみて初めて、「脂質って重要だったんだ」と思いました。それまでは、理屈ではわかっていても、「脂質悪」のイメージの方が強かったのです。

 

 

このように多くの人は、コレステロール、動脈硬化・・・という危険なイメージを脂質に対して持っている為、人間にとって必要な栄養素であるにも関わらず、脂質を避けようとしてしまいます。でも、それではもったいないですよね。

 

 

なので、脂質自体は危険ではないと、声を大にして言いたいです。

 

 

安心して脂質を摂るためには、何故、脂質で不健康になったり、太ったりするのか、その理由を正確に知る事が必要ではないでしょうか。

 

 

「脂質が太る原因じゃなかった」事を実感した、私の体験をお話します。

 

 

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糖質だけなら、いくら食べても太らなかった

 

 

まず、私の体質を述べておきます。

 

 

私は糖質制限を始める前は、「糖質中心」のライフスタイルをおくっていました。

 

 

太ると思われるでしょうが、何故か私は子供の頃から糖質だけなら、いくら食べても太らない体質でした。ご飯でも、お菓子でもです。

 

 

胃が弱いので、量は食べられませんでしたが、唯一底なしに食べられるものがありました。

 

 

それは、アイスクリームです。

 

 

溶けてしまうからなのか、胃が弱くても、アイスクリームだけは、カップ入りのものを何個食べても苦にはなりませんでした。また、チョコレートも同じ理屈なのか結構食べられました。

 

お菓子を食べるあの至福の時が大事だったので、お菓子は質よりも量が大切でした。「おいしいスイーツをちょこっと」なんて満足できません。1分で無くなりますから。かといって、消耗品にお金をかけるのも嫌だったので、スーパーで手に入る、安くてボリュームのあるアイスやチョコを毎日食べていました。

 

 

基本的に、病気の時以外は欠かした事はありません。

 

 

それでも、全然太りませんでした。学生の時はクラスの中でも特に細かったです。人に挨拶をすると、「ご飯ちゃんと食べてる?」と返ってくるぐらいです。

 

 

クラスメートに「チョコレートを食べるとすぐ太る」という人がいましたが、まったく信じられませんでした。私は毎日欠かさず食べても太らないですから。

 

糖質では全く太らない体質ですが、そんな私が「脂質をたくさん摂ってどうなったか」についてお話します。

 

 

食パンとバターで太り始めた

 

 

「糖質では全く太らない体質」の私が、一時期、バター(脂質)をたくさん食べた事がありました。

 

 

 

20歳の時、ケーキ屋でバイトをしていた時、バターにハマったのです。

 

 

まかないが食パンだったのですが、みんな、それにバターをつけて食べていました。

 

 

私は、甘党なので、それまでは、パンにつけるとしたら、バターではなく、蜂蜜やジャムばかりでした。バターはそんなに美味しいとは思えず、せっかく食べるなら甘くて美味しい方が良いという考えだったので、パンもお菓子の様に甘くして食べていました。そもそも、パン自体もあまり好きではありませんでした。

 

 

ですが、ケーキ屋のバターがメチャクチャ美味くて、これをつけて食べたパンは格別でした。「パンってこんなに美味いんだ」と思いました。

 

 

ケーキ屋のでっかいオーブンで香ばしく焼いた食パンの上に、そのバターをたっぷり塗る・・・というか、載せて食べていました。バターが溶けてパンに浸透したところも美味しいですが、溶けかけのところもいけるんです。おかわりもしてました。

 

 

・・・で、そういう事を続けていたら、

 

 

何故か、楽勝で太りました。

 

 

糖質をいくら食べても一切太らなかったのに、バターを食べるようになっただけで、簡単に太ってしまったのです。

 

パンを食べていたのは朝の一食だけだったので、体重はそんなに変わらなかったです。人からはわからないほどです。しかし、自分では「太った」と、ハッキリわかりました。

 

手を後ろにひねって背中を掴むと、ありえないところに肉がついているわけです。

 

 

え゛っ・・・!?

 

 

と思いました。肩甲骨のまわりとか、わずか短期間で、皮下脂肪がついていたわけです。

 

 

すぐにバターが原因だって悟りました。

 

 

それまでも、食パンは食べていましたが、蜂蜜やジャムはいくらたっぷりつけても太りませんでしたから、食パンが原因だとは考えにくかったのです。その当時摂り過ぎていたのはバターでした。

 

(※ちなみに、私はラストまで働いていたわけではないので、「残ったケーキを持って帰る」という事はありませんでした。従ってケーキで太ったわけではありません。持って返ったのは2回だけです)

 

 

思ったとおり、ケーキ屋を止めた後、「バターをたっぷり塗ったパン」を食べなくなって、元に戻りました。(やや時間はかかりましたが)

 

 

その時、「私の体には糖質は合うけど、バター(脂質)は合わない」と思いました。

 

 

「脂質は太る」とばかり思っていました。

 

 

ですが、勘違いでした。

 

 

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太った本当の理由

 

 

当時、「私がバターを食べて太ってしまった原因」についてお話します。その当時はわかりませんでしたが、今ならハッキリとわかります。

 

 

結論から言うと、悪いのは「バター」ではなく、「バターと糖質の組み合わせ」でした。

 

 

わかりやすくする為、現在と比較してみます。

 

現在、私は糖質制限をしている為、基本、糖質は一日10g以下です。私のエネルギー源は脂質ということになります。肉の脂+バター(脂質)をたくさん食べても太りません。

 

ケーキ屋バイト時代、パンに塗っていたバターの量をはるかに凌駕するバターの量を、毎日食べていますが、全く太りません。今はケチって毎日50gしか食べていませんが、昨年毎日100g食べていた時期も、やはり太りませんでした。

 

 

この事実一つ見ても、「太った原因はバター(脂質)じゃない」・・・そう感じていただけるのではないかと思います。

 

 

現在と過去の違いは、そこに糖質が加わったかどうかです。

 

 

詳しく説明すると、

 

 

「パンにバターたっぷり」は、「糖質と脂質の組み合わせ」なので太ります。

 

 

それに対し現在は、バターを食べても、糖質は一日で10g以下です。なので、ほぼ「脂質のみ」の摂取になります。しかも、調味料やわずかな野菜に含まれる糖質と合わさらないように、バターを食べる時は、あえて時間を開けて食べるようにしています。糖質を減らしていれば、脂質だけ食べても太りません。

 

 

昔の私は、脂質という「物質」に気を取られて、「組み合わせ」が悪いとは思わなかったのです。だから「脂質が悪い」と勘違いしたのです。

 

 

 

●脂質を食べて太った(勘違い)

●糖質と脂質が合わさったから太った(真実)

 

 

 

確認しないと、こんな単純なカラクリにも気が付かないものです。

 

 

脂質だけだと太らない・・・まだ信じられないかもしれませんが、冷静に考えてみてください。

 

 

私が「バターをたっぷり塗ったパン」を食べて太ったのは20歳の時です。若い時は太ったのに、30代の今はそれより多い量のバターを食べても太らないのです。普通に考えると、20歳と30代では代謝能力は20歳の方が上です。

 

 

バターを食べて、20歳でも太ったのなら、代謝の落ちている今の方がもっと太らなければならないはずです。

 

 

「脂質が太る」という説と、「脂質だけだと太らないが、脂質に糖質を加えると太る」という説では、辻褄が合うのは後者です。

 

 

 

この経験から、「脂質と糖質」、あるいは「タンパク質と糖質」は組み合わせてはいけないと思っているので、外食等で糖質を食べた日は、習慣であるバターもプロテインも摂らないように心がけています。それが医学的に見て正しいのかどうかはわかりませんが、なんとなく混ぜたくはないので、私はこのようにしています。

 

脂質に対しての勘違いが少しでも無くなってくれれば嬉しいです。ついでに言うと、糖質制限を安全にするには、このような勘違いを多く正す必要があります。

 

今回は脂質で太った事は勘違いだったという「私の体験」の話でしたが、次の記事では、その「理屈」について詳しく説明します。

 

 

(つづく)

 

 

糖質制限に対する勘違い

 

 

脂質に対する勘違いについて述べた時に、「糖質制限を安全にするには、このような勘違いを多く正す必要がある」と言ったので、その代表的な例を一つ挙げておきます。

 

ズバリ、「糖質制限は危険である」という勘違いです。

 

病気になるとか、死亡率が上がるとまで言われています。

 

どうしてそういう勘違いが産まれるのか、そのカラクリの1つを説明します。しかし、これを理解するには、まず「糖質制限の種類」について知っておかなければなりません。

 

 

 

糖質制限の種類

 

 

一口に「糖質制限」と言っても、以下のように「糖質の減らし具合」によってタイプが分かれます。

 

 

 

●スーパー糖質制限     糖質摂取目安は1日30~60g

 

●スタンダード糖質制限   糖質摂取目安は1日80~120g

 

●プチ糖質制限       糖質摂取目安は1日120g~170g

 

 

糖質量を見てもらったらわかりますが、「スタンダード」と「プチ」は糖質の減らし方が「緩め」ですね。

 

私が数年前にチャレンジしたのは、「スタンダード」と「スーパー」の間くらいにあたる「緩い糖質制限」でした。

 

そして、今は、糖質摂取は一日10g以下なので、上の3つよりさらに「厳しい糖質制限」になります。この3つでいうと「スーパー糖質制限」です。

 

 

単純に考えたら、糖質の量が違うだけなので、一見「スーパー」も、「プチ」も、「スタンダード」も同じようなものに見えます。しかし、「糖質を制限する事の本質」を理解したら、これらは全くの別物だと言えます。従って、結果は全く違います。

 

 

私は両方を試したので、まず、結果を言います。

 

「緩い糖質制限」は体調を壊しましたが、「厳しい糖質制限」は健康になりました。30代で過去最高に調子が良いです。

 

詳しく言うと、

 

20代後半で「緩めの糖質制限」をしたのですが、自分では「少しだ」と思って摂っていた糖質のせいで、糖化も改善されず、無知から脂質を避けたせいでエネルギー不足になり、体調が悪化し、止めました。

 

その後、栄養のバランスを重視したり、野菜多め、一日一食、定期的な断食など、世間一般でいう「ヘルシー」な食生活に戻りました。昔から喫煙、飲酒もしませんし、運動もしていました。食品の質に拘っていましたし、健康食品にも結構お金を使いました。でも、どんどん弱っていきました。

 

30代で「厳しい糖質制限」を始めて、体調もよくなり、肌質もよくなり、花粉症も消えました。どんどん丈夫になっていきました。

 

 

どの糖質制限を選ぶかによって、これだけ差がでます。これが現実でした。

 

 

「厳しい糖質制限」を始める時、過去と同じ失敗をしないように、「厳格に糖質制限を行なっていた人」のやり方を事前に調べて、理論を頭に入れて試したので、上手くいくとはわかっていましたが、本当に成果が出た時は嬉しかったです。

 

仕組みを理解しているか、していないかによっても、結果は変わって来ます。

 

 

 

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勘違いの原因

 

 

「糖質制限は危険だ」と思っている人は多いです。危険なケースも確かにあります。私も失敗したのでよくわかります。

 

過去に「同じ糖質制限でも、糖質を徹底的に制限するのと、糖質をそこそこ摂るのは違うんだ」というお話をしました。

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

この記事でも紹介しましたが、もう一度書きます。以下は両方とも「糖質制限」ですが、体の中で起こる事が違います。

 

 

●「緩い糖質制限」・・・食後高血糖になる、異所性脂肪沈着が起こる

●「スーパー糖質制限」・・・食後高血糖にならない、異所性脂肪沈着が起こらない

 

(※「異所性脂肪」とは本来あるべきでない場所に存在する脂肪のことです。これが臓器に沈着すると、機能が低下します。)

 

 

後者に比べ、前者の方が健康に良くない事がおわかりいただけるかと思います。

 

それを裏づけるように、前回紹介した引用元の記事にも、「緩めの糖質制限は死亡リスクが高まり、普通の食事の方が健康的だ」というデータがあります。

 

 

我々があらゆる場所で目にする「脂質やタンパク質を多く食べると、病気や死亡リスクが高まる」という主張は、

 

「(緩い糖質制限に相当する)糖質を食べながら、脂質やタンパク質を大量に摂取した人が不健康になった」というデータを元にして語られています。

 

 

これらのデータは、「糖質を徹底的に排除したうえで、脂質やタンパク質を大量に摂取した人」の病気や死亡率を表すものではありません。

 

違うデータなのです。

 

 

このデータの結果が悪いからといって、「糖質制限は危険だ」と思わないで下さい。

 

 

そして、糖質制限で「上手くいかない」と言っている人の食事内容を聞くと、糖質の減らし具合が甘い。しっかり食ってる・・・。私もそれで失敗したからよくわかります。制限になっていない量なのです。

 

 

でも、この人達は、糖質をしっかり食いながら「糖質は食べていない」と言うんです。

 

 

もちろん体質的な理由や、ビタミン、ミネラル等の不足から、真面目に糖質制限をやって上手くいかない場合もあります。(その解決法は別の機会に譲ります。)

 

しかし、不健康になる「緩めの糖質制限」を実践して「成果がでない」と言っている人が多いのです。

 

 

そもそも、「スーパー糖質制限」をする人口は少ないですし、この食事法が世間に広まってから、そんなに時間は経っていません。つまり、「スーパー糖質制限を続けた結果のデータ」はまだ十分に揃っていないという事です。

 

 

それに対して、「糖質を摂りながら、脂質やタンパク質を多めに食べる人」のデータはあります。何故なら、一般的に言われている「食の欧米化」は、「和食(糖質中心)」+「西洋料理(脂質・タンパク質たっぷり)」の組み合わせですから、体験者は多いです(※「糖質+脂質+タンパク質」の組み合わせは、「一般的な栄養バランスの食事」よりも、病気のリスクが高まるというデータです)

 

世の専門家が糖質制限を批判する時は、後者のデータを持ち出し、鬼の首を取ったように糖質制限を批判しています。糖質を摂りながら脂質やタンパク質をたっぷり食べる事だけを批判すればよいものを、ドサクサに紛れて「スーパー糖質制限」まで叩こうとします。

 

 

その結果、

 

 

違うデータ + それを元にした専門家の意見 + 中途半端が原因で失敗した人大勢 

 

= 勘違いが定着

 

 

このようになります。これは強力で、時に真実を消してしまう程の威力があります。

 

確かに、「緩い糖質制限」も、糖質制限だということになっています。また、「ただ体重を落としたいだけの人」は、「緩い糖質制限」でも良いでしょう。目的別にいろいろなタイプがある事は悪い事ではありません。

 

ただ、「緩い糖質制限」をするのであれば、それだけ糖質の害を受ける事になります。従って「それなりの効果しか期待できない事」や、「リスク」は把握しておいた方がいいでしょう。

 

特に、体が弱い人の場合は、少々の糖質でも害を受けやすいです。

 

 

私はこれまで何度も、糖質制限の効果を述べてきましたが、

 

「断糖肉食レベルの糖質制限をして効果が出ました」と言っているのであって、決して「緩い糖質制限で効果が出ました」と言っているのではありません。

 

 

だから、「緩い糖質制限」で悪い結果が出たからといって、「スーパー糖質制限」まで同じようになると言われると、それは違うと主張します。

 

 

私個人としては、糖質制限の最大の魅力は、「病気の予防が出来る事」、「身体が細胞レベルで元気になる事」だと思っています。だから、「病気の予防にならない糖質制限」にはあまり価値を感じません。いくら体重が減ろうがです。血糖値を上げないこと、糖化しないこと、これらが出来てなんぼなのです、私にとっては。

 

(※「スーパー糖質制限」が万能だと言っているのではありません。「体質的な理由で実践できない人」、「すぐには馴染めない人」、「途中で調整が必要なケース」はあります。それについても別の機会でお話します。)

 

 

というわけなので、「糖質を限りなく制限+脂質+タンパク質」の組み合わせと、「糖質+脂質+タンパク質」の組み合わせは、全く別物であるという事を、今一度強調しておきます。

 

 

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脂質やタンパク質などの「動物性食品」を食べると体に悪いと思っている人がいます。

 

 

また、「食の欧米化」や「ジャンクフード」は悪く言われることが多いですが、叩かれるのは、動物性食品の部分です。

 

 

その量をはるかに凌駕するご飯や、パン屋や、麺の存在は無視されることが多いです。

 

 

しかし、体に悪いのはタンパク質や脂質ではなく、糖質です。

 

 

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タンパク質や脂質の摂取で病気になる理由

 

 

 

一般的に「脂質やタンパク質ばかり食べると癌になる」とか、「死亡率が上がる」等と言われています。

 

 

ですが、その説の元になっているのは、「糖質を摂りながら、脂質やタンパク質を食べて病気になった」というデータです。

 

 

 

「糖質を徹底的にそぎ落として、脂質やタンパク質ばかり食べたから病気になった」というデータではありません。

 

 

 

この2つは全く違います。

 

 

 

 

糖質+脂質+タンパク質 = 病気になる

 

 

断糖+脂質+タンパク質 = データなし

 

 

 

 

前者のデータを元に「脂質」と「タンパク質」にイチャモンをつけているのです。

 

 

 

この2つの食事がどう違うかは、以下をお読み下さい。

 

 

 

 

『低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 マイルドな(中等度の)糖質制限で脂肪摂取が増えるとかえって危険かもしれない』より引用

 

 

この記事では、反糖質制限派の主張する「糖質制限を続けると死亡率が上昇するから危険である」とする論文や報告について、条件付きで肯定しようと思います。

 

 

初めに結論を申し上げておきますと、能登先生や、反糖質制限派の提示している比較研究の対象は、「江部先生の推奨している糖質制限食」vs「糖質60%の通常の高糖質食」ではありません。

 

 

「糖質30~40%のマイルドな糖質制限でカロリー制限してない食事スタイル」vs「糖質60%の通常の高糖質食」です。

 

 

「マイルドな糖質制限食でカロリー気にしない」と、「糖質60%の一般的な食事」これらの両者を比較した時には、前者の方が分が悪い、病気になりやすいようだというのは、真実かもしれません。

 

 

「カロリー制限をしないマイルドな糖質制限」で安心しちゃうとひどい目に遭うかもしれないのです。

 

 

(中略)

 

 

いずれの報告においても、糖尿病をはじめとする生活習慣病の発症のみならず、致死的な合併症の発症などを見ると、「高糖質(糖質60%以上)・低脂肪(脂肪20%以下)食」の方が、「中糖質(糖質30~40%)・高脂肪(脂肪30~40%)食よりも危険性が低い。

 

 

つまり、食事として優れているとしています。

 

 

 

これは能登先生や、糖質制限たたきをする研究グループの意見と同じですね。

 

 

これら、糖質制限が危険だとするグループが想定している糖質制限食事群は「糖質摂取量30~40%」です。

 

 

「糖質制限」とする糖質摂取量がどのぐらいなのかの定義、ここに実は、両者の主張が乖離する落とし穴があったのですね 。

 

 

糖質制限肯定派が推し進めようとする「スーパー糖質制限食」と、糖質制限批判派が否定しようとする「マイルドな糖質制限食」は全く別の食事スタイルなのです。

 

 

2013年の1月20日の記事で江部先生がこのことを指摘されています。

 

 

*****

 

結局、このメタアナリシスは、高糖質群(60~70%)と中糖質群(30~40%)の比較であり、糖質制限食(糖質10~20%) の群はどこにも登場しません。

 

 

中糖質群で、例えば2000kcal/日摂取したら、糖質は150~200g/日1回の食事の糖質量は50~66gであり、追加インスリンの大量分泌が生じます。

 

 

食後高血糖も生じます。

 

 

インスリンの過剰分泌に発ガンリスクがあることには、多くのエビデンスがあります。

 

 

そして食後高血糖にも発ガンリスクのエビデンスがあります。

 

 

すなわち中糖質食では、発ガンリスクは減らせないということが言えます。

 

 

糖質制限食(糖質10~20%)なら、インスリン過剰分泌と食後高血糖という明確な発ガンリスクが、ほとんど生じないという大きな利点があります。

 

 

結論としては中糖質群(30~40%)は高糖質群(60~70%)と比べて、相死亡率が優位に増加したという研究です。

 

 

糖質制限食には無関係の研究です。

 

 

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-33.html

 

*****

 

 

(中略)

 

 

では、どうして中等度の糖質摂取では、高度糖質摂取群よりも健康によくない結果が出るのか?癌だけでなく、ハワイの日系移民で見られた動脈硬化や糖尿病の増加などについて考えてみましょう。

 

 

江部先生が書かれているように、中等度の糖質摂取(糖質30~40%)の場合、食後高血糖は防ぎようがないので、高血糖による血管内皮障害は必ず起こります。

 

 

高糖質食を食べている方ほどではないにしても、必ず起こります。

 

 

この時になにが起こるかと言えば、インスリンが上がって、糖質は肝臓などに取り込まれますが、取り込まれた糖質の大部分はすでに余剰ですから、脂肪に変換されます。

 

毎食、糖質30~40%摂取している人ではグリコーゲンは常にフル充電状態で、細胞内に「糖質」として蓄える余地はもうありません。

 

 

もちろん、昔の農民や労働者のように労働量が今に比べて格段に多かった時代であれば消費するから大丈夫だったでしょう 。

 

 

でも、現代人では糖質30~40%摂取したら、常にグリコーゲンは筋肉にも肝臓にも満ち満ちて、糖質は常に余るのです。

 

 

その状態では、糖質から変換された脂肪も肝臓には蓄えることができず、溢れて血中に放出されて脂肪細胞に吸収されます 。

 

 

これも食事のたびに常時繰り返されているので、脂肪細胞にも脂肪を蓄える余地がなくなり、脂肪は血中に余っていきます 。

 

 

これはどこにも行く場所がないので「異所性脂肪沈着」と呼ばれる状態に陥ります。

 

 

本来、脂肪細胞の存在しないところに脂肪細胞ができて脂肪を必死で蓄えようとする「異所性脂肪沈着」、この状態を我々 はよく知っています。

 

 

和牛肉で高級品とされる霜降り肉は筋肉内に脂肪が異所性沈着した状態。

 

 

鴨に無理やり食わせて脂肪肝を作り出すフォアグラは、肝臓に脂肪が蓄えられ、その上にさらに脂肪細胞が増えて異所性沈着した状態。

 

 

霜降り肉もフォアグラも、作り方を見ればそっくりですよね。

 

 

(中略)

 

 

異所性脂肪沈着は、糖質摂取率30~40%という、中等度の糖質摂取であっても発生している事象だと考えられます。

 

 

60%以上摂取者に比べればましとはいえ、糖質から変換された脂肪が血中にあふれかえっている状態です、そこに高濃度の脂質が入ってくるとどうなるのか?

 

 

異所性脂肪沈着は急激に進むのです。

 

 

それが、中等度の糖質摂取者で生活習慣病が増える原因になるのではないかと私は考えています。

 

 

中等度の糖質摂取で、その分、脂質摂取を増やすと、高糖質低脂肪よりもむしろ血管にとってよくない状況が引き出されるのではないか。

 

 

それが、朝日新聞に掲載された研究の本体ではないかと。

 

 

朝日新聞に掲載された「糖質制限を5年以上続けると死亡率が上がる」という学会発表は、正確に言い直せば、「「糖質30~40%のマイルドな糖質制限食だけどカロリー制限してない食事スタイル」を5年以上続けると「糖質60%の通常の高糖質食」に比べて死亡率が上がる。」というものです。

 

 

 

「糖質制限」という言葉は一般的になってきましたが、糖質の減らし具合は様々です。

 

 

 

  • 山田悟医師の緩い糖質制限

 

 ・1食糖質20~40g

 

 

 

  • 江部康二医師の糖質制限

 

 ・プチ糖質制限(1日糖質120~170g)
 

 ・スタンダード糖質制限(1日80~120g)
 

 ・スーパー糖質制限(1日30~60g)

 

 

 

  • 釜池豊秋医師の糖質ゼロ食

 

 ・1日1食、糖質5g以下

 

 

 

糖質には害があるので、減らし具合が少ない方が病気のリスクも上がります。

 

 

ちなみに癌や膠原病などの難病を糖質制限で治す場合、糖質を極限まで減らしますが、これも、糖質に害があるからです。減らした方が回復に効果があるからです。

 

 

 

脂質もタンパク質も糖質もそこそこ食べて病気になった場合、何故か、糖質は叩かずに、タンパク質と脂質ばかりが叩かれます。

 

 

 

しかし、悪いのは「脂質」や「タンパク質」ではありません。それに「糖質」を組み合わせるから悪いのです。

 

 

 

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異所性脂肪沈着とは

 

 

 

さきほど出てきた「異所性脂肪沈着 」について調べてみました。

 

 

すると、この「異所性脂肪 いしょせいしぼう 」は、沈着部位臓器機能を低下させるようです。

 

 

 

『低体温、低代謝、メタボの改善講座 異所性脂肪のでき方と減らし方』より引用

 

 

以前書いたように、異所性脂肪とは本来あるべきでない場所に存在する脂肪のことです

 

 

主な異所性脂肪は

 

 

*肝臓:脂肪肝

 

*筋肉:霜降り

 

 

です

 

 

これはただ単に「脂肪が過剰に沈着している」と考えるより深刻で、その沈着部位臓器機能を低下させてしまうのです

 

 

脂肪肝は

 

*エネルギー合成能力

 

*解毒能力

 

*代謝能力

 

 

筋肉内脂肪は

 

*筋機能

 

*柔軟性

 

*持久力

 

 

などを確実に低下させます

 

 

身体の2大体温産生臓器筋肉:80%と肝臓:10%です

 

 

この2つの臓器に異所性脂肪が沈着してしまうと、単純な皮下脂肪沈着に加え、熱産生能が低下するので、代謝の低下まで認められるようになるのです

 

 

異所性脂肪のほとんどは高GI糖質の摂取によって発生します

 

 

 

食後高血糖になったり、異所性脂肪沈着が起こる「緩い糖質制限」と、

 

 

食後高血糖にならない、異所性脂肪沈着が起こらない「厳しい糖質制限」は、

 

 

 

両方とも「糖質制限」ですが、体の中で起こっている事を比べれば、全く別物であることがわかります。

 

 

しかし、「60%」→「30%~40%」に減らした人にとっては、食後高血糖になったり、異所性脂肪沈着が起こるレベルでも、「糖質制限」です。

 

 

 

私は「緩めの糖質制限」をする気にはなれません。

 

 

 

「緩めの糖質制限」を続けていたら、体の中でこれらの現象が起きるわけですから、癌や動脈硬化、糖尿病になっても不思議ではないからです。

 

 

 

断糖肉食を選んだわけ

 

 

私は糖質制限をしていますが、糖質量は1日10g以下です。

 

 

ほぼ断糖で、「スーパー糖質制限」に属します。

 

 

私が糖質制限を始める時に、どうして「緩め」ではなく「スーパー」の方を選んだのかというと、一つは私が糖質制限について学んだ時、よく参考にしていた方が厳しい糖質制限をされていたからです。

 

 

「ダイエット目的」ではなく、「病気を治す事」や「病気を予防する事」を目的にされていたので、その真剣さも惹かれるものがありました。

 

 

病気を治す程のものなら、健康に悪いはずがありませんから。

 

 

そして、もう一つの理由は、私は以前「自己流・緩めの糖質制限」で失敗したからです。

 

 

その後、調べると「糖質を徹底して制限すれば成果が出る」という事が分かりました。

 

 

「試してみる価値がある」と思いましたし、過去に「緩め」で失敗したので、また同じ「緩め」をする気になれませんでした。

 

 

こうして、「糖質を徹底的に排除した、脂質やタンパク質中心の食事」で体質が改善しました。

 

 

「緩め」と「スーパー」の両方を試したから分かるのですが、

 

 

「緩めの糖質制限」が上手くいかなかった原因は、やはり「糖質をそこそこ摂りながら、脂質やタンパク質をたくさん食べた」事なのです。

 

 

 

ただし、その時は「脂質悪」の考えが根強かった為、脂質は遠慮ぎみに、タンパク質をたくさん食べようとしていました。

 

 

 

「緩めの糖質制限」を実践していた当時、自分では糖質を減らしていたつもりでしたが、体にとってはまだまだ減らしたうちに入らず、そのせいで、胃の糖化が一向に治りませんでした。

 

 

糖化した胃は、脂質やタンパク質を食べると気持ち悪くなりますから、「この食事は私には合わない」、「前の食事の方が食べられていた」と思いました。

 

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

体調の方も、一時調子が良くなって、その後、頼みの綱のタンパク質が食べられなくなり、体力が落ちていきました。

 

 

 

今のように「糖質を徹底排除したうえで、脂質やタンパク質を食べた時」と、全然結果が違うのです。

 

 

 

その違いから、体験的に「脂質とタンパク質だけ」の組み合わせなら良いが、そこに「糖質」を加えると不具合が生じると感じています。

 

 

 

「脂質+タンパク質+糖質」が悪いのであって、「脂質+タンパク質」が悪いわけではありません。

 

 

しかし、未だにこの二つは「同じ事」として認識され、「糖質が加わることによって結果が変わる」という本質が無視されています。

 

 

 

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緩い糖質制限も全くダメではない

 

 

ただし、「緩い糖質制限」が全くダメではありません。

 

 

糖質を極限まで抑えた「スーパー糖質制限」をいきなり始めると、体がついていかない人がおられます。

 

 

糖質を極端に減らした状態を、体が「飢餓状態だ」と勘違いして、「リバースT3」という物質を大量に作り出し、それによって、「眠い」、「疲れやすい」、「だるい」、「冷える」等といった症状が出ます。

 

 

それをlow T3 症候群(低T3症候群、Sick Euthyroid Syndrome)といいます。

 

 

この症状が出る人が糖質制限を成功させるには、体が「飢餓状態だ」と勘違いしないように、徐々に糖質を減らしていく必要があります。

 

 

そのような人は移行期間が必要です。

 

 

最初は「一食だけ主食を抜く」といった風に、「緩めの糖質制限」から始めます。

 

 

 

 

しかし、始めは「緩めの糖質制限」でも構いませんが、あくまで「体が慣れるまで」です。

 

 

「緩めの糖質制限」が良いと言ったのは、「スーパー糖質制限に移行する下準備に良い」という意味です。

 

 

なので、いつまでも「緩い糖質制限」が良い・・・という意味ではありません。

 

 

「緩めの糖質制限」をずっと続ける人もいれば、「スーパー糖質制限」をずっと続ける人もいます。

 

 

どちらを選択するかは実践者によってバラバラです。

 

 

ただ、もし私が人から「続ける場合、どちらが良いですか」と聞かれたら、迷わず「スーパー糖質制限が良い」と答えます。

 

 

 

病気のリスクが少ないからです。

 

 

 

 

タンパク質や脂質と糖質を組み合わせない方がいい

 

 

 

「緩めの糖質制限」は、通常のバランスの良い食事より糖質は少ないですが、減らし具合が甘いので、どうしても多少の糖質を摂取する事になります。

 

 

なので、「緩め」だと、どうしても糖質を摂りながら、脂質やタンパク質を摂取するスタイルになります。

 

 

それは、慢性疾患の元であり、スーパー糖質制限のような断糖肉食とは全く違う食事であることを強調しておきます。

 

 

 

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「甲状腺ホルモン」は、血液によって全身に運ばれて、身体の代謝を活発にするといった働きがあります。

 

 

 

 

このような作用があるので、「甲状腺ホルモン」の分泌が過剰になると、

 

 

 

例えば、イライラしたり、暑がりになったり、「交感神経」が活性化されるので脈が速くなったり、動悸が続いたり、手が震えたり...と、代謝が過剰になる症状がでます。

 

 

 

これは「甲状腺機能亢進症 こうじょうせん きのう こうしんしょう」と言います。

 

 

 

 

交感神経(アクセル)=活動モード

 

 

 

 

 

逆に、「甲状腺ホルモン」の分泌が少なすぎると、

 

 

 

例えば、体温が低下したり、だるくなったり、汗をかかなくなったり、「副交感神経」が活性化するので脈が遅くなったり...と、代謝が低下するような症状がでるわけです。

 

 

 

これを「甲状腺機能低下症 こうじょうせん きのう ていかしょう」と言います。

 

 

 

副交感神経(ブレーキ)=休養、回復モード

 

 

 

 

そして、「甲状腺機能低下症」に良く似た症状に、「低T3症候群」があります。

 

 

 

 

亢進も機能低下もどちらも不健康ですが、本記事では、後者の「甲状腺ホルモンが減る事で起きる症状」と、「甲状腺ホルモンの働き」についてお話します。

 

 

 

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甲状腺の機能

 

 

 

甲状腺は、ホルモンを作る臓器です。このような臓器の事を「内分泌器官 ないぶんぴつ きかん」といいます。

 

 

場所は喉仏のすぐ下の位置です。

 

 

 

 

ここでミネラルの一種である「ヨウ素(ヨード)」を材料にして、「甲状腺ホルモン」を作ります。

 

 

 

ホルモンとは

 

 

「ホルモン」とは、情報を伝えたり、作用をおよぼす化学物質のことです。

 

 

全身のいたるところで作られており、種類も複数あります。

 

 

 

 

  • ペプチド(タンパク質)ホルモン・・・アミノ酸が数個~100個以上つながった形

 

  • ステロイドホルモン・・・コレステロールを材料に作られる

 

  • アミノ酸誘導体ホルモン・・・アミノ酸が変化してできたホルモン

 

  • その他(脂肪酸誘導体ホルモン)・・・脂肪酸からつくられるホルモン

 

 

 

 

「誘導体 ゆうどうたい」とは、「元の物質」が変化してできた物質の事です。

 

 

 

「甲状腺ホルモン」は、アミノ酸誘導体ホルモンの一種です。

 

 

 

甲状腺ホルモンの働き

 

 

 

「甲状腺ホルモン」には、栄養素をエネルギーに変える働きがあります。

 

 

体を動かしたり、考えたり、基礎代謝を向上させたり、体温を上げたり、成長を促したり・・・

 

 

このように、全身の細胞に作用して、代謝を活発にする働きがあるのです。

 

 

 

このホルモンは成長を促しているわけですから、不足すれば成長に悪影響がでます。このホルモンがないと、「おたまじゃくし」も「カエル」に成長できないと言われています。

 

 

 

「甲状腺ホルモン」の主な働きがこちらです。

 

 

 

 

  • 心拍数、血圧を上げる

 

  • 体温を上げる

 

  • 血糖値を上げる

 

  • 脂質代謝を良くし、血中コレステロールを下げる

 

  • 成長ホルモンの働きを促進させる

 

 

 

 

もし甲状腺の機能が低下すると、この「甲状腺ホルモン」の分泌量が低下します。

 

 

 

「栄養素をエネルギーに変える機能」が低下するのですから、当然「エネルギーが必要な組織」に支障が出ます。

 

 

 

エネルギーが供給されないのですから、当然元気は出ません。疲労や倦怠感を招いたり、四六時中眠くなったりします。

 

 

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T4とT3の違い

 

 

 

「甲状腺ホルモン」の主原料は、海藻に多く含まれているミネラル「ヨウ素(ヨード)」です。

 

 

サイログロブリンと言う「甲状腺濾胞細胞のみでつくられる糖蛋白」に、この「ヨード」が結合してホルモンになります。

 

 

 

 

サイログロブリン + ヨード → 甲状腺ホルモン

 

 

 

 

そして、「甲状腺ホルモン」には種類があります。

 

 

 

 

  • Thyroxine(サイロキシン)・・・T4

 

  • Triiodothyronine(トリ(3)ヨードサイロニン)・・・T3

 

 

 

どちらも、大部分はタンパク質と結びついています。

 

 

 

「T4」と「T3」、両者の構造は似ていますが、ホルモン1分子に含まれているヨード(元素記号:I)の数が違います。

 

 

 

 

 

 

それぞれの特徴を説明します。

 

 

 

サイロキシン/チロキシン(T4)とは

 

 

「サイログロブリン」に「ヨード」が4つ結合したものを「T4」と呼びます。

 

 

特長はこちらです。

 

 

  • 量が多い。活性が弱いが、安定している

 

  • 「T4」は、甲状腺でのみで作られる

 

  • トリヨードサイロニン(T3)の前駆体

 

  • 代謝量の制御や、成長に影響を与える

 

 

 

トリヨードサイロニン(T3)とは

 

 

「サイログロブリン」に「ヨード」が3つ結合したものを「T3」と呼びます。特長はこちらです。

 

 

 

  • 量は少ないが、活性があり、T4の10倍強力。【T3>T4】

 

  • 体温、成長、心拍数等に関与している。

 

  • 「T3」は、血液中の約20%が甲状腺から分泌され、残りは「T4」→「T3」へ変換される。

 

 

 

「T4」は、肝臓や腎臓等の標的臓器で「脱ヨード酵素」の働きによって、4つあったうち、1つのヨードが外れて、「T3」へと変換されます。

 

 

 

 

甲状腺ホルモンをコントロールする脳の視床下部と下垂体

 

 

 

脳に「視床下部 ししょうかぶ」「下垂体 かすいたい」というところがあります。

 

 

これらは、ホルモンの分泌をコントロールする司令塔に相当します。

 

 

当然、「甲状腺ホルモン」もこの司令塔にコントロールされています。

 

 

 

以下が「視床下部 ししょうかぶ」です。

 

 

 

 

 

ここから、「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン」が分泌されて、「下垂体」を刺激します。

 

 

 

「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン」は、英語でThyrotropin Releasing Homorne(サイロイド リリーシング ホルモン)、略して(TRH)です。

 

 

 

「下垂体」は、視床下部の下にぶら下がっています。

 

 

 

 

 

拡大するとこうなっています。

 

 

 

 

 

 

 

視床下部から放出される「TRH」に刺激された下垂体は、「前葉 ぜんよう」から「甲状腺刺激ホルモン」を分泌します。

 

 

 

これが甲状腺を刺激して、「甲状腺ホルモン」が分泌されるわけです。

 

 

 

「甲状腺刺激ホルモン」は、英語で、Thyroid Stimulating Hormone(サイロイド スティミュレイティング ホルモン)、略して(TSH)です。

 

 

 

 

指令の流れを整理します。

 

 

 

 

「視床下部」から「甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)」が分泌される

 

 

 

 

「下垂体」から「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」が分泌される

 

 

 

 

「甲状腺」が刺激されて「甲状腺ホルモン」が分泌される

 

 

 

 

 

そして、以下のように調節されています。

 

 

 

 

 

  • 血液中の「甲状腺ホルモン」の量が増えると、脳下垂体からの「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の分泌が抑えられる

 

 

  • 血液中に「甲状腺ホルモン」の量が減少すると、脳下垂体からの「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の分泌が増える

 

 

 

このシステムによって、「甲状腺ホルモン」が血液中で一定の値を維持できるというわけです。

 

 

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甲状腺ホルモンの血液検査

 

 

「甲状腺ホルモン」の機能を調べる血液検査は、2種類あります。

 

 

 

 

  • 甲状腺ホルモンの検査・・・FT4、FT3、(※rT3)

 

  • 甲状腺に作用する下垂体ホルモンの検査・・・TSH

 

 

 

それぞれについて説明します。

 

 

「FT4」と「FT3」

 

 

「FT4」と「FT3」には、「F」がついています。

 

 

これは「Free」という意味で、「T4」、「T3」と少し性質が違います。

 

 

 

 

 

「T4、T3」、「FT4、FT3」この2つの違いを説明します。

 

 

 

「甲状腺ホルモン」は疎水性なので、水に溶けにくい性質があります。

 

 

 

なので、血液で運ぶにはタンパク質とセットにする必要があります。

 

 

 

分泌された「甲状腺ホルモン」の大部分は、タンパク質と結合して血中に存在しています。

 

 

 

ですが、タンパク質と結合せずに自由(Free)に動いている(遊離している)ものもわずかに存在しています。

 

 

 

 

 

 

 

「タンパク質と結合していない甲状腺ホルモン」は、細胞の中に入って甲状腺ホルモンとしての機能を発揮します。

 

 

 

ホルモンとして機能しているのは、後者の遊離している「FT3」と「FT4」です。従って、甲状腺ホルモンの過不足を調べるにはこれを測ります。

 

 

 

「T3」と「T4」はタンパク質と結合しているので、含まれているタンパク質の量に数値が左右されます。そういう理由もあって、基本的に検査では「FT3」と「FT4」が測られます。

 

 

 

 

 

基準はこちらです(※機関によって基準が若干違います)。

 

 

 

  • FT4(遊離)の基準値:1.0~1.7 ng/dl

 

 

  • FT3(遊離トリヨードサイロニン)の基準値:2.1~4.1 pg/ml

 

 

  • rT3(リバースT3)の基準値:9.2~24.2 ng / dl

 

 

 

 

「甲状腺機能低下症」ではこれらの数値が低くなっている事が多く、「甲状腺機能亢進症」では高くなっている事が多いです。

 

 

「rT3」については後で詳しく述べます。

 

 

 

 

TSH

 

 

甲状腺刺激ホルモンは(THS)です。

 

 

 

これを測定する事で「甲状腺ホルモンの過不足」、そして「下垂体の機能が正常に働いているか」を調べることができます。

 

 

 

以下が基準値です。

 

 

 

  • THSの基準値:0.3~5.0 μIU/ml

 

 

 

基準値が分かったところで、次は「甲状腺機能低下症」について説明します。

 

 

 

甲状腺機能低下症の症状

 

 

「甲状腺機能低下症」は、「T4」と「T3」が両方低くなっている事が多いです。

 

その「甲状腺機能低下症」の症状が以下になります。

 

 

 

  • 常に眠い

 

  • 全身の倦怠感

 

  • 思考力低下

 

  • 心拍数低下

 

  • 体温が低下

 

  • 皮膚の乾燥

 

  • 夏でも汗をかかない

 

  • むくみ

 

  • 脱毛

 

  • 声が低音化してしわがれる

 

  • 体重が増える

 

  • 便秘になる

 

  • 生理不順

 

 

 

「甲状腺機能低下症」は、代謝を調節する甲状腺ホルモンが不足した状態で、代謝分泌疾患の1つです。

 

 

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甲状腺機能低下症の原因

 

 

「甲状腺機能低下症」の原因を調べてシンプルにしました。

 

 

 

  • 甲状腺の働きをコントロールしている下垂体の異常

 

  • 自己免疫疾患による炎症によって機能が低下する

 

  • 甲状腺ホルモンの材料であるヨウ素(ヨード)の摂取不足

 

 

 

順に原因や対策を考えてみます。

 

 

 

「下垂体」が異常な場合は、どのように異常なのかによって原因や対処は変わってきます。また、結果的に甲状腺機能に悪影響が出ているだけで、本質的には脳の問題が大きいので本記事ではとりあげません。

 

 

 

「自己免疫疾患による炎症」と、「ヨードの摂取不足」は「質的な栄養失調」で説明がつきます。

 

 

 

「質的な栄養失調」とは、「糖質過多、タンパク質不足、脂質不足、ビタミン不足、ミネラル不足」の状態です。カロリーが足りていても、栄養の質が悪い状態は、栄養失調とみなします。

 

 

 

で、この栄養の概念を、「甲状腺機能低下症」の原因に当てはめるとこうなります。

 

 

 

自己免疫疾患による炎症 = 糖質過多、タンパク質不足

 

ヨード不足 = ミネラル不足

 

 

 

 

ヨードは必要ですが、過剰摂取もまた甲状腺の機能を弱めます。1種類のミネラルを単体で増量する場合は、慎重にする事が大事です。

 

 

 

日本では、自己免疫疾患に起因する甲状腺機能低下症が最も多いそうです。

 

 

 

問題はこの部分です。

 

 

 

「甲状腺機能低下症」が自己免疫疾患によって引き起こされる事はいたるところで書かれていますが、その理由が不明、または深くつっこまれていないものがほとんどです。

 

 

 

また「橋本甲状腺炎」の人の一部は、内分泌疾患、糖尿病、悪性貧血、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど、他の疾患も持っているそうです。

 

 

 

特徴をまとめます。

 

 

 

 

  • 自己免疫疾患

 

  • 炎症の原因をはぐらかし、不明ということにする

 

  • 他の慢性疾患もある

 

 

 

 

...はい。このブログで紹介してきた多くの疾患と共通していますね。

 

 

 

ということは、他の疾患に使った対策がここでも役に立つということです。というか、それをせずして改善はありえません。

 

 

 

自己免疫疾患と炎症の関係については、以下の記事で説明しています。この記事を読めば、何故炎症が起きるのか理由と対策が分かると思います。

 

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

炎症が起きた先がたまたま甲状腺だった...という話で、こういう人は別の疾患になる可能性が高いです。

 

 

 

重要なので、栄養についてもう少し話しておきます。

 

 

甲状腺機能低下症の改善に役立つ栄養療法

 

 

慢性疾患のほとんどは「質的な栄養失調」が原因なので、これを改善することが重要です。この状態を無視して対処療法をほどこしても、原因は改善されないので、根本的に良くなりません。

 

 

「質的な栄養失調」による症状の改善の方法は、例えば、

 

 

炎症が原因なら、糖質を止め、タンパク質を増やす。

 

 

ヨード不足が原因ならヨードを足りるまで補う。

 

 

 

...害のあるものをカットして必要なものを足りるまで補うだけなので、非常にシンプルです。

 

 

 

以下は「甲状腺機能低下症」の具体的な改善策になります。

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2017年6月11日』より引用

 

 

 

自然治癒の健康相談ー33,甲状腺機能低下症

 

 

三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より

 

 

47歳の主婦、半年前から吸気が冷たく感じ、四六時中マスクとマフラーが離せなくなりました。

 

 

やがて、声がかすれ、首が太くかちかちになりました。倦怠感がひどく、目が半分しか開かないので本も読めません。

 

 

膀胱炎もおき、喉が痛くて流動食しかとれず、ときどき自殺を考えています。

 

 

私は若いとき扁桃腺を摘出したのですが、ないはずの扁桃腺が腫れて痛むのです。

 

 

病院の検査では甲状腺が悪いと言われました。医者の薬のほかに、漢方薬から、電気治療や針もせっせとやったのですが、さっぱり良くなりません。

 

 

 

 

私のアドバイス、

 

 

かつてルーマニアの医学者ポンチューは、自殺者の甲状腺を調べて、ほとんど例外なしにそこに異常があることを発見しました。私は、あなたの話をこれに結びつけたくなります。

 

 

一方、あなたの年齢では、更年期障害からくる不定愁訴を思わないわけにはいきません。そこでまず、更年期に特徴的なビタミンEの血中濃度の低下にたいして、対策をたてることの急務を思います。病院の薬も漢方薬もハリも電気もけっこうですが、とにかくビタミンEの大量投与が先決条件のはずです。

 

 

 

あなたの強烈なストレスにたいしても、また膀胱炎にたいしても、ビタミンCの大量投与がよいでしょう。ビタミンCを大量にとれば、一部が尿に出てゆくことはよく知られていますが、これは、ビタミンCが膀胱にたまることとを意味します。そこで、ビタミンCの殺菌作用がものをいうはずです。膀胱炎は細菌の感染症ですから。

 

 

 

それから、食事内容についてですが、流動食では低タンパク食を免れません。配合タンパクでも利用して高タンパク食にすることが必要です。タンパク質不足では、膀胱炎の原因になっている細菌に対する抗体を作るのにも不自由します。抗体はタンパク質ですから。

 

 

 

目や消化器の状態を考えると、ビタミンAもほしいと思います。

 

 

 

結局、ビタミンのEとCとA、それに高タンパク食ということを、私は考えます。

 

 

 

 

その後の経過、

 

 

兄や妹が死の影をみた、というほど、当時の彼女には生気がありませんでした。

 

 

 

でも、これまでの流動食を配合タンパクに切りかえて、それとビタミンだけの食事をしているうちに、太かった首は細くなり、かちかちはとれ、体に弾力がついた感じになりました。

 

 

 

膀胱炎も扁桃炎もなくなり、食事らしい食事を止めてしまったのに、3ヶ月ほどで元気になったのです。おっかなびっくりテニスコートに出てみたら、一人前のプレーができて、うれしくなりました。

 

 

 

目が半分しかあかなかったのは、ビタミンAを増量してみたところ、一週間もたたないうちにちゃんと開いて、本が読めるようになりました。

 

 

 

半月たらずして病院でみてもらったとき、先生に「甲状腺はすっかりなおっている。あの症状はどこにいったのか、ふしぎだ」といわれました。これで、病気の問屋としての長い病院通いが終わりました。

 

 

 

彼女は、若いときのようにタフで、冗談をとばして人を笑わせるようになりました。

 

 

20代から彼女は、鼻汁が口に流れこむために、5分間に1回ほど、鉄砲のように鼻を鳴らさずにはいられませんでした。元気をとりもどしてからも、この「鼻鉄砲」はそのままだったので、私はビタミンAの鼻への注入をすすめました。鼻腔粘膜の改善をねらったわけです。これは、一週間もたたないうちに、わすれたようになおって、メガビタミン主義をあざわらっていた夫君の意識の変革にも役立ったということです。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

甲状腺機能低下症も甲状腺機能亢進症と同じく、まずは高タンパク食。

 

 

病気からの回復にはプロテインスコア換算で最低体重*1.5g。

 

 

早く治したければ*2.0。

 

 

卵1個でタンパク質6.5g程度なので、卵だけなら15~20個。

 

 

それが無理というならプロテイン。

 

 

高タンパク食+60gのプロテイン。

 

 

消化能力の強い人なら、20g*3、朝、昼、夕。

 

 

消化能力の弱い人なら、5g*12、1時間毎12回。

 

 

ビタミンはいつものようにA、C、E。

 

 

 

ここまで「甲状腺機能低下症」という疾患についてみてきましたが、次はこれに症状が似ている「低T3症候群」についてお話します。

 

 

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低T3症候群とは

 

 

ダイエットや飢餓などで栄養不足が続くと、だるくなったり、髪が抜けたり、冷えたり、筋力が低下します。

 

 

 

このような症状を「低(Low)T3症候群」と言います。

 

 

この「低T3症候群」は、いきなり厳しい糖質制限をする人でもなることがあります。

 

 

 

 

その場合、普通の糖質摂取に戻ると改善します。

 

 

 

私もいきなり厳しい糖質制限(1日糖質10g以下)を始めたのですが、「低T3症候群」にはなりませんでした。なので、なる人とならない人がいます。

 

 

 

「低T3症候群」は疾患ではないので、適切に対処すれば改善しますが、「甲状腺機能低下症」と症状が似ているわけですから、なるとしんどいです。

 

 

 

この事を知らない方も多く、「低T3症候群」で体調を崩された方は、原因が分からないので、糖質制限が悪いと勘違いされます。医師でも知らない方がいるようです。

 

 

 

なので、「甲状腺機能低下症」と、ダイエットや糖質制限を始めた事によってなる「低T3症候群」の違いについて説明します。

 

 

 

甲状腺機能低下症と低T3症候群の違い

 

 

 

「低T3症候群」は、名前を分解すると、「低い(Low)」・「T3」・「症候群」ですから、甲状腺ホルモンの説明を思い出すとなんとなく想像がつくと思います。

 

 

 

要するに、甲状腺ホルモンの「T3」が異常に低い状態です。

 

 

 

「甲状腺機能低下症」の状態と比較して下さい。

 

 

 

  • FT3が低い・FT4が低い・TSHが高い…甲状腺機能低下症

 

  • FT3が低い・FT4は正常・TSHが正常…低T3症候群

 

 

 

 

「甲状腺機能低下症」は、「T4」と「T3」の分泌が減少するので、「TSH」が過剰に分泌されます。

 

 

 

「T4」と「T3」 が過剰に分泌されて、「TSH」が減少するのが「甲状腺機能亢進症」です。ただし、本記事ではとりあげません。

 

 

 

「FT4」と「FT3」は、通常は一緒に変動します。しかし、両者が一致しない事もあります。

 

 

 

「FT4」は正常なのに、「FT3」のみが低い状態が「低T3症候群」です。

 

 

 

「FT3」が低いので、一見「甲状腺機能低下症」のようですが、「T4」から「T3」への変換が抑えられている状態なので厳密には違います。

 

 

 

 

ちなみに、「T4」から「T3」への変換は、肝臓や腎臓等の標的臓器によって行なわれます。

 

 

 

分かりやすくしてみます。

 

 

 

  • 甲状腺機能低下症・・・甲状腺からのT3とT4の分泌量が減る

 

 

  • 低 T3症候群・・・標的臓器で(T4→T3)への変換が抑えられている

 

 

 

後者は甲状腺ホルモンの分泌は正常ですが、十分に機能していない状態です。

 

 

 

これはエネルギー不足が続いている人によくみられる状態で、体の危機である栄養不足の時に、体を守る為に、活性型のT3の変換を抑えよう(エネルギーの消耗を抑えよう)としているわけです。

 

 

 

 

「T3」への変換が抑えられる理由はこちらです。

 

 

 

『低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 いきなりスーパー糖質制限すると全身倦怠感が・・・』より引用

 

 

【あまりにも急激な糖質制限は甲状腺トラブルとホルモンバランスの乱れを招く】

 

 

Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance

 

 

Summary 要約

 

 

急激にダイエットを始めた人の中には全身倦怠感とか脱毛とか便秘とか、甲状腺機能低下症を思わせる副作用に悩まされる人がいます。

 

 

(カルピンチョ注: 「甲状腺ホルモン」は新陳代謝を亢進させるホルモンで、高いとエネルギー消費が活発になり、やせ気味で汗っかきで元気、低いとエネルギー消費が悪く、むくみ気味で冷え性でいつも疲れている感じになります)

 

 

この方たちでは、これらの症状は再び糖質摂取生活に戻ることで速やかに改善します。

 

 

私の患者さんからはこういう話を聞かなかったので不思議だったのですが、低糖質ダイエッターのサイトでのディスカッションを見てそういう人たちがいるのを確認しました。

 

 

このような症状が起こる理由は、こういう人では甲状腺ホルモン「T4」が末梢で不活性型の「reverseT3」に変わってしまうために、 末梢レベルで甲状腺機能低下(Cellular Hypothyroidism)が引き起こされるからだと考えられます。

 

 

「リバースT3」は消耗性疾患、飢餓、冬眠前などの栄養不足の時に体の新陳代謝を下げてエネルギーロスの少ない冬眠モードに変えようとするホルモンです。

 

 

活性型甲状腺ホルモンである「T3」の機能を阻害することで甲状腺ホルモンの作用を抑えます。

 

 

さらにこれの代謝物である「サイロナミン」も末梢に溜まり、同じような作用を果たします、このために全身倦怠感でぐったりするのです。

 

 

栄養不足によって体がぐったりするのは、「T4」が「T3」ではなく、「rT3」に変わってしまうことが原因です。

 

 

 

活性の強い「T3」がアクセルなら、省エネ・冬眠モードになる「reverse(リバース)T3」はブレーキだからです。

 

 

 

  • T3・・・・活性型(アクセル)

 

  • rT3・・・不活性型(ブレーキ)

 

 

 

 

「rT3」は、「T3」と良く似ていますが別物で、「T3のニセモノ」とも言われています。

 

 

 

しかし厄介な事に、一般の検査では「T3」と混同されてしまうようです。

 

 

 

 

なので、病院の検査では「異常なし」と判断されても、「甲状腺機能低下症」のような症状があるなら「rT3」が増えている可能性があります。

 

 

 

 

『ドクター牧瀬のサプリメント・クリニック 隠れ甲状腺機能低下症』より引用

 

 

この30年間に、特に女性の体温は1度低くなっています。36度を切る人が非常に多いのです。

 

 

ひょっとすると、地球の温暖化とどこか関係があるのかもしれません。 外が暑くなっているから、体は冷やそうとしているのでしょうか。しかし、体の冷えは万病のもとです。

 

 

 

こういう人たちに共通しているのは、疲労感、便秘気味、冷え症、コレステロール値が高い、脈が遅い、集中力が足りない、ずんぐりと太り気味、顔もどこか全体的に浮腫気味、 毛髪がごわごわしている、白髪が増えた、精力減退(男性)、生理不順(女性)、軽度の貧血などの症状を、いくつか兼ね備えていることです

 

 

 

不眠やうつ的なこともあるので、心療内科に行き、詳しい検査もされずに、睡眠薬や抗うつ剤をだされていることもあります。

 

 

そして、いつのまにか昼夜が逆転し、さらに睡眠剤・抗うつ剤を重ねられ、あげくのはてには就業不能、学生であれば登校拒否の状態に陥ってしまうことさえあります。

 

 

こういった、現代に蔓延する、不定愁訴的な症状は、甲状腺の機能低下に由来することが多々あります。

 

 

 

医者はいちおう甲状腺機能低下も疑い、その検査をします。

 

 

 

しかし、たいがいは正常とでてくるのです。

 

 

 

ところが、この正常というのがくせもので、正常範囲下限ぎりぎりの正常から、上限ぎりぎりの正常まであります。

 

 

 

そして、ふつうの甲状腺の血液検査ではかるのはTSH(甲状腺刺激ホルモン)、T3(トリヨードサイロニン)、T4(テトラヨードサイロニン)くらいです。

 

 

 

「 rT3(リバースT3)」は測定しません。

 

 

 

甲状腺のホルモンは「T4」、「T3」、それと「rT3」の3種類があります。

 

 

 

その中で、活性の強いのが「T3」です。

 

 

 

「rT3」は、「T3」の鏡像の異性体です。rはreverse (裏返す)のrです。 その活性は「T3」と比べるとほとんどありません。

 

 

 

従って、「T3」が甲状腺ホルモンとしての主な働きをしているといえます。

 

 

 

ところが、通常の検査では、「rT3」は「T3」と同じにみなされ、「T3」として検査結果がでてきます。

 

 

 

すると、いくら活性のない「rT3」が多く、活性の強い「T3」が少なくても、検査としては異常なしということがときどきおこりえるのです。

 

 

 

しかも、「TSH」も正常とでてくることがあるのです。

 

 

ただ、残念ながら日本では、このrT3の検査は普通のクリニックや病院では行われません。

 

 

(中略)

 

 

おそらく、うつ病、あるいは慢性疲労症候群、あるいは更年期障害と診断されている人たちの中には「ReverseT3」が多い状態の人がけっこういると推測されます。

 

 

肝臓の弱い人、腎臓に問題がある人、糖尿病が進行している人、神経性食欲不振症の人なども、「ReverseT3」が多くなる可能性が高いので、注意が必要です。

 

 

以下の状態の人は、「rT3」が多い可能性が高いとのことなので注意が必要です。

 

 

  • うつ病

 

 

  • 慢性疲労症候群

 

 

  • 更年期障害

 

 

  • 肝臓の弱い人

 

 

  • 腎臓に問題がある人

 

 

  • 糖尿病が進行している人

 

 

  • 神経性食欲不振症の人

 

 

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rT3が必要な場合もある

 

 

「rT3」は、変換ミスによって生じた「T3」のニセモノ...と捕らえる事もできます。

 

 

しかし、省エネになるホルモンも場合によっては必要です。

 

 

 

「T4」が、正常と言われる「T3」ではなく、「rT3」に変換されてしまうのは、体が代謝を抑えた方がいい状態の時です。

 

 

 

代謝を抑えた方がいい時とは、ダイエット、飢餓、いきなり厳しい糖質制限をした時など、「入ってくるエネルギーが少ない時」です。

 

 

 

得られる収入が少ない時は消費を減らします。それは、理に適っている事です。

 

 

 

従って、甲状腺の機能は正常です。

 

 

『低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告 いきなりスーパー糖質制限すると全身倦怠感が・・・』より引用

 

 

何十年も毎日まいにち、三食、糖質を食べ続けた体が、糖質摂取を前提とした代謝モードしか用意していなかったのです。

 

 

肝臓も脂肪やたんぱく質をうまく使えないので、糖新生がなかなか上手にできないのです。

 

 

だから急激な糖質摂取カットを、その人の体は食べるものが少ない「飢餓状態」と勘違いしていたのだと思われます。

 

 

それで分泌された甲状腺ホルモンT4を活性型T3に変換するのではなくて、活性阻害型のリバースT3に変えて冬眠モードに変えて飢餓に耐えようとしたのです。

 

 

勘違いした体が、死なないように休ませようと、がんばってくれているのです。

 

 

ここで彼女はCellular Hypothyroidismという表現を使っていますよね。

 

 

実はこれ、昔からあった概念で、Euthyroid sick syndrome、Nonthyroidal illness,あるいは低T3血症という言われ方をする状態と同義であると思われます。

 

 

甲状腺機能は正常なんだけど、末梢でT4がrT3に変換されやすい状態が発生しているために、標的器官が甲状腺ホルモンで刺激されないのです。

 

 

(筋肉や肝臓で、受容体を目の前にしてインスリンが不活化されているようなイメージを想像してもらえばわかりやすいかもです。)

 

 

 

 

 

ちなみに、動物も冬眠前に「低 T3症候群」の省エネ状態になって、「T3」を抑えて、代謝を抑え冬眠します。

 

 

 

まとめ

 

 

それぞれのホルモンの特徴をおさらいします。

 

 

 

  • T4・・・量が多い。活性が弱いが、安定している、甲状腺でのみ作られる

 

 

 

  • T3・・・量は少ないが、活性があり、T4の10倍強力、血液中の約20%が甲状腺から分泌され、残りは「T4」→「T3」へ変換される

 

 

  • rT3・・・省エネ・冬眠モードに変えようとするホルモン・検査ではT3と同じ物質として結果が出る

 

 

 

そして、「甲状腺機能低下症」と「低T3症候群」の問題点を整理します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甲状腺機能低下症」と「低T3症候群」の違いについての説明はここまでです。

 

 

 

以下の記事では、これらの症状にならない為にはどうしたいらいいかお話します。

 

 

糖質制限の副作用?抜け毛、冷え、だるい...低T3症候群になりやすい人の特徴とはへ続く

 

 

 

 

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糖質制限に失敗した経験を持つ私が、2回目の挑戦で成功する為に行なった事は情報収集と分析です

どんなジャンルにも言える事ですが、同じ事をやっても「失敗する人」と、「成功する人」がいます。

 

 

 

挑戦する対象が極めて難しいなら、失敗者は多数出るでしょう。

 

 

 

反対に、簡単な事なら失敗者は少ないものです。

 

 

 

しかし、簡単な事なのに、何故か多くの人が失敗する事もあります。

 

 

 

糖質制限もその一つです。

 

 

 

糖質制限が難しいか、難しくないか、と聞かれたら、私は難しくない方だと思います。

 

 

 

一部、体質的に糖質制限が出来ない人もいます。例えば、

 

 

 

  • 長鎖脂肪酸代謝異常

 

  • 糖尿病腎症

 

  • 糖原病

 

 

 

・・・などの人です 。

 

 

また、インスリン注射をしている人の場合、糖質制限を出来ない事はないですが、糖質制限に理解のある医師について、薬を減らしながら食事を実践しないと危険です。なので、これは難しいケースといえます。このタイプは特に自己判断はやめましょう。

 

 

以上、糖質制限をしてはいけない、糖質制限が難しい例外を一部紹介しましたが、

 

 

 

これらマイノリティ以外の人にとっては、糖質制限の難しさは、知らないスポーツのルールを覚えるくらいの難易度でしょうか。

 

 

 

今は様々な情報が手に入るので、きちんと勉強して、体質や状況に合わせて調整していけば、かなり上手くいくと思います。

 

 

 

私は糖質制限に失敗も成功もしました。

 

 

 

2008年に糖質制限をして失敗し、「糖質制限アンチ」になり、2015年に2回目の挑戦で成功しました。

 

 

 

その体験から、何故糖質制限に失敗してしまう人が後をたたないのか考えてみました。

 

 

 

成功する人と失敗する人の違いをお話しますが、技術的なことではなく、どちらかというと、環境についてのお話になります。

 

 

 

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先に糖質制限の全体像を知る

 

 

私は情報不足のまま糖質制限をやるのはオススメしません。

 

ちょっとやり方をかじって、適当にやって上手くいく場合もあるかもしれませんが、問題が起きる場合もあります。自分がそうだったので、リスクを避ける為に、計画的にした方がいいと考えています。

 

スポーツを始める時、何も知らない状態で、いきなり始めたりはしませんよね。

 

 

  • どうやって点を入れるか

 

  • 何をやったらルール違反になるか

 

  • 何をやったら怪我をしやすいのか

 

 

・・・と、スポーツに必要な最低限のルールぐらいは、実践前に先に把握しておくはずです。学校の体育でも、体を動かす前には、先生の説明があります。

 

 

物事を始める前に、先に大まかな流れを知る事は、日常生活では当たり前に行なわれています。

 

それだけで、失敗のリスクはぐっと減らせます。

 

 

指導者の存在は必要か

 

 

全体を知ることも成功する上で大事ですが、

 

 

 

何かあった時に頼りになるので、「指導者」がいれば理想的です。

 

 

いなくてもできなくはないです。

 

 

 

しかし、問題が起きた時、先人の知恵を借りる事で「難しい」と思っていた事が簡単に解決する事も多いので、私は必要だと思います。

 

 

 

私は2回目「厳しい糖質制限」をして上手くいきましたが、困った事が全くなかったわけではありません。問題が起きた時は詳しい方にアドバイスを頂きました。もし、それが無かったら・・・と考えると、苦労したかもしれません。

 

 

一方、1回目に糖質制限をした時はそんな存在はなく、頼れるのは本だけでした。困ってネットで調べても、当時は糖質制限の情報がありません。良い話はあるのですが、「上手くいかない時の解決方法」の情報はありませんでした。問題が解決できず、挫折しました。体調悪化で、やめるより他になかったのです。

 

 

 

その事を思うと、指導者の存在はありがたいです。

 

 

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指導者が必要な人とは

 

 

私は1回目は失敗しましたが、2回目は調べたので上手くいきました。

 

 

 

私は体が弱かったですが、私より弱い、あるいは何らかの疾患を抱えている、長年薬を飲んできたという人は、こんなに簡単にいかないかもしれません。

 

 

 

実際に、中には糖質制限に体が慣れるまで時間がかかる人がいます。

 

 

 

※いきなり「厳しい糖質制限」に体が慣れない人も、徐々に糖質を減らしていくという方法があります。

 

 

 

そういう人達の事を考えると、知識が豊富な指導者はいた方がいいと思います。他力本願は論外ですが、困った時や、間違った方向に行った時に導いてくれる存在がいると、安心して取り組むことができます。

 

 

 

スポーツに置き換えて考えるとわかると思います。

 

 

子供みたいに準備運動なんてしなくても、休み時間のチャイムと共に校庭に出て、いきなりスポーツが出来る人もいます。野生動物も準備運動はしません。

 

 

しかし、本来体に良いはずの運動でも、運動不足だったり、歳をとった人が、同じようにすれば、体を痛めることも考えられます。

 

 

 

その場合は、様子を見ながら、調整しながら、少しずつ慣らしていく方が安全です。

 

 

さらに、指導者がいたらもっと安全にできます。間違っていたら、何がいけないのかすぐに理解して軌道修正することができますから。

 

 

糖質制限も同じです。

 

 

自己流アレンジで、糖質を適当に減らしている人がいますが、下手をすると私の様に「胃の糖化が治らなくて、肉も脂質も食べられなくなって、それが原因で、エネルギー不足に陥って体調不良になる」・・・という残念な結果になることもあります。

 

 

 

糖質の減らし加減も、考えなしにやるとこうなります。

 

 

今でこそ、当時を振り返って、何がいけなかったのか分かりますが、情報がなかったり、指摘してくれる人がいなければ、間違いに気付きません。

 

 

 

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糖質制限を始める人が注意した方がいい事

 

 

知識なく適当に調整すれば失敗につながりますが、経験豊富な人のアドバイスに沿って調整すれば失敗のリスクは少なくなります。

 

 

 

このような調整が上手くいくのは、基本的な事を理解しているからです。

 

 

 

ルールや仕組みがわかった上で調整するのは、何も考えずに自己流でアレンジするのとは全く違うのです。

 

 

 

従って、大勢の実践データを持っている人に頼るのが、最初のうちは極めて安全な方法だといえます。

 

 

以上のような理由から、私は、現代人が糖質制限をする時は、最初は情報を集め、考えながら計画的にやり、いざという時の為相談できる指導者がいるのがいいと考えています。

 

 

まとめると、

 

 

 

 

  • 最初に注意する事は、「糖質制限をやってはいけない病気」をもっているかどうか確認する事

 

 

 

 

  • 実践前に「やってはいけないポイント」「先人の失敗」を最低限覚える事

 

 

 

 

  • 実践中は注意深く体の変化を観察し、少しでも変わった事があったら調べる事

 

 

 

 

  • 調べて分からなければ、詳しい人に質問したりして調整する

 

 

 

 

私が気をつけていた事をザックリ言うとこんな感じです。シンプルだと思いませんか。

 

 

 

もし、あなたがいつか糖質制限をやってみようと考えた時、食事は自然なことだから、学ぶ必要も、計画も必要ない・・・そう言わずに、是非これらの事を気をつけてみてください。

 

 

糖質制限は人間の食性に合っていますが、これまでと間逆の事をするわけですから、安全の為に、最初のうちはスポーツのルールを覚えるように、最低限必要なポイントを押さえたうえで始める方がいい・・・というのが私の考えです。

 

 

 

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勉強する理由

 

 

人間は動物食性(肉食)動物です。消化器官の構造がそのようになっています。

 

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

従って、植物性の食品を控え、動物性の食品を増やす「糖質制限(断糖肉食)」は、人間の食性に合った食事法です。

 

 

体の設計図にケンカを売らない方法なので、誰でも無理なく健康になることが出来ます。

 

 

ですが、その「動物食性である人間の体に合うはずの糖質制限」で失敗する人は多いです。糖質制限を始める前より体調が悪化します。

 

 

そんな目に合えば「このやり方は合っていない」と誰でも思います。

 

 

糖質制限をやった人は、「上手くいった人」と、「上手くいかなかった人」と、結果が真っ二つに分かれています。

 

 

この「誰でも成功しない」「失敗したら体調を崩す」というところが、糖質制限がバッシングされる理由です。

 

両者の違いは、正確な情報を手に入れて実践できていたかどうかだと思います。正しい情報を得る事はそれだけ大事なのです。

 

 

「何故、正確な情報が必要なのか」は、後で述べるとして、ここではまず、

 

 

そもそも、何故情報がいるのか、

 

何故、本来、人間の体に合っている食事である「糖質制限」を、調べずにやると失敗する確率が高くなるのか、

 

 

・・・その理由について深く考えてみたいと思います。

 

 

逆転現象

 

 

人間の体に合っている方法なのに、それを実践すると失敗する

 

 

・・・これは大きな矛盾です。

 

 

「断糖肉食するのが人間の食性に合った行為」なら失敗はありえないですし、教えてもらわなくても自然に体がそのような食事を欲し、実践できるはずだからです。

 

 

それに、どんな動物も自分に適した食材を選んで食べています。

 

 

その為、「調べたり、教えてもらった方がいい」と言うと、人によっては、

 

 

「教えてもらわないと出来ない事は自然じゃない」

 

「糖質制限は人間にとって自然じゃないんだ」

 

「結局人間が考え出したルールだから教える必要があるんだろ」

 

 

・・・と、感じるかもしれません。

 

動物食性という食性が本当に自然に備わった能力なら、動物のように、学ばなくても上手くできるはずだと考えるからです。

 

 

本能である食事の方法を学ぶ事は不自然です。

 

 

なので、教えてもらわないと出来ないような事は、自然に適していないからだ・・・という考えは一理あります。

 

 

 

ですが、大事なところが抜け落ちています。

 

 

私達は、人間が作り出したカラクリのせいで、教えてもらえないと出来ないほど、人間本来の感覚が分からなくされていることを忘れてはいけません。

 

 

 

間違った情報によって、正常な感覚が狂わされていて、その為、本来できる事を出来なくさせられている。だから、失敗するのです。

 

 

 

正常な感覚が狂うなんて事があるのか?

 

 

・・・と思うかもしれませんが、別に珍しい話ではありません。

 

 

姿勢が良い例です。

 

 

 

一度、変な姿勢の癖がついて、その状態を脳が形状記憶してしまうと、綺麗な姿勢に戻すのは非常に難しいです。

 

 

崩れた状態でも、それに慣れてしまうと、体はそれをに感じるようになるので、元の綺麗な姿勢を不自然に感じるようになります。

 

 

本来は綺麗な姿勢が自然なのですが、歪んだ状態に慣れた体は、それをしんどいと感じてしまうので、元に戻すのは大変です。

 

 

また、歪んでいるのに、本人に歪んでいる感覚がない場合もあります。

 

 

一度崩れたものを治すのは大変なのです。

 

 

自然の状態に戻すのに、トレーニングをしたり、調べたり、勉強するのは効果的です。

 

 

そしてこれは、姿勢だけでなく思考にも言えることです。

 

 

 

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教え込まれた概念に縛られている

 

 

「一度覚えた常識」を覆すのが嫌いな人は多いです。

 

 

そういう人は糖質制限に失敗する要素があります。

 

 

ふつう、糖質制限をする時は「糖質」をひかえるだけではなく、「タンパク質」や「脂質」を多目に摂らなければいけません。

 

 

「ご飯なんていらない、肉食べ放題!」と、「タンパク質」はみんな喜んで食べます。

 

 

しかし、そういう人でも、何故か脂質が必要という事実だけは受け入れられないようです。このようなケースは少なくありません。

 

 

長年「脂質悪」を刷り込まれてきたので、脂質をたくさん食べることに抵抗を感じるようです。

 

 

私が「バターをかじる」といったら、ドン引きされます。緩めの糖質制限をしている人にです。

 

 

この「脂質をたくさん食べる」という事に対して起きる「良くない反応」ですが、それは、生まれたときから自然にあった感覚ではなく、与えられた価値観なのです。それも間違った価値観です。

 

 

 

(追記)脂質は悪くないという話は以下に書きました。

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

 

人間の体に合っている脂質に「引く」というのが不自然だということに気付いて下さい。

 

 

「脂質は悪い」という間違った概念のままで糖質制限を行なうと、かなりの確率で失敗します。糖質を控えて、脂質も控えるからです。

 

 

糖質(特にご飯)は、エネルギー源です。その為、主食をさっくりカットすると、確実にエネルギー不足になります。そうならない為には、脂質が必要なのです。

 

 

生体は、「糖質」「脂質」「タンパク質」を材料に、「ATP エーティーピー」というエネルギー物質を作り出しています。このうち、「タンパク質」は、エネルギーとしては頼りないので、「糖質」と「脂質」が主な材料になります。

 

 

「糖質」と「脂質」の両方を削ったら、当然「ATP」不足になります。生体は「ATP」がないと生きていけないので、非常に危険です。

 

 

 

(追記)「ATP」について詳しくは以下をご覧下さい。

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

糖質をカットしたら脂質を摂るは鉄則なのです。

 

 

ここで、そのアドバイスに従うか、従わないかで結果が変わってきます。エネルギーに満ちあふれるか、エネルギー不足でフラフラになるかの分岐点です。

 

 

多くの人は「脂質は危険だ」という常識が足を引っ張って、脂質をたっぷり食べる事が出来ません。

 

 

癌になる、太る、動脈硬化・・・と、恐怖が頭をよぎって実践できないのです。

 

 

真実と逆の事を真実だと思わされる・・・これを洗脳と言います。

 

 

もし、人間の作り出した情報のコントロール下にいなければ、手に入った動物性の食材を、脂質も含めたっぷり食べる事でしょう。コレステロールが気になって赤身だけ食べてわざわざ脂を残す、という奇妙な食べ方もしないはずです。

 

 

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逆の事を信じ込ませる事を洗脳と言う

 

 

脂質を避けるのは、「脂質は危険」という常識があるからです。

 

 

下手に頭がいい分、動物より人間の方が言葉による洗脳を受けやすく
下手に情報が多い分、昔の人より現代人の方が洗脳を受けやすいのです。

 

 

今は、「動物性の脂が大事だ」という人が少しずつ増えてきましたが、そんな事を言う人はまだまだマイノリティです。そんな人達が「脂質を食べましょう!」といったところで、社会的影響力は少ないです。

 

反対に「脂質を控えましょう」「コレステロールに気をつけましょう」という真実と逆の主張は、テレビ、医者、世間で、何度も何度も連呼されます。

 

何度も繰り返し言うのは基本ですね。

 

中身はともかく、「みんながそう言っているから、なんとなくこっちがいいんだろう」とジワジワと流されていきます。

 

 

医者にコレステロールを下げるよう言われたら、一旦は「これからは脂質を食べようかな・・・」と気持ちが変わっていた人も、自信を無くして、また従来の常識に染まっていきます。

 

こうして脂質にビビり続けます。

 

与えられた情報が自然に合って、理にかなったものであれば問題ありません。

 

 

しかし、そうではなかった場合、その情報に合わせてしまうことで、人間は自然な状態ではいられなくなります。

 

 

不自然な方を「自然だ」と思いこんだり、自然な方を「不自然だ」と思い込むことはありえます。

 

 

情報というのは真実を逆転させる程恐いのです。

 

 

だから私は、自分で考え、分析し、情報を鵜呑みにしない事を繰り返し伝えているわけです。それが出来ないと、おかしな情報に、なんとなく無理矢理納得させられるからです。

 

 

(追記)真実の逆を教え込むのは、学問で多くみられる現象です

 

教育と洗脳は紙一重、確認をしなければどんな学問もただの信仰である

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

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動かない前提

 

 

自分で考える習慣を身につけていないと、考えが固まってしまいます。以下のような、

 

 

 

脂質は悪い

 

野菜をしっかり食べなければ不健康になる

 

糖質も少しは必要

 

 

・・・といった説を、何も考えず真に受けてしまうと、それがその人の大前提になり、その後入ってきたどんな情報より幅をきかせるようになります。

 

 

その結果どうなるかというと、その前提のせいで、やることが中途半端になります。

 

 

何故なら、固まった前提は絶対に崩せないからです。前提を崩さない範囲で違う事をすると以下のようになります。

 

 

  • 主食を減らし、肉はたっぷり食べるけど、「脂質は控えた方がいい」という考えが頭から離れず、エネルギーが不足するような組み合わせになる。

 

  • 「糖質は必要だ」という考えがあるので、たいして糖質を控えずに、そのうえで肉と脂質をたっぷり食べる、もっともヤバイ「糖+タンパク質+脂質」という組み合わせをする。

 

 

こうして、「全くかみ合わない間逆の理論」を組み合わせた方法を発明し、実践して、カロリー不足で倒れたり、予期せぬ病気になったりして止めていきます。

 

組み合わせる元の理論が、相性の良いもの同士なら良いですが、世の中には混ぜてはいけない組み合わせというのが存在します。そして、「糖質制限」と「バランスの良い食生活」は、混ぜてはいけない相性です。残念ながら。

 

それでも、本人にとっては一応、糖質制限です。だから、こう言います。

 

 

「一応、主食は控えた」

 

「一応、肉や脂質をたっぷり食べている」

 

 

だけど、よく聞いてみたら、

 

 

  • 脂質を控えすぎてエネルギー不足

 

 

  • ご飯は控えたのに、野菜のとりすぎで、結果的に糖質がっつり

 

 

のような状態です。

 

 

・・・肝心なところが分かっていないので、心配になったことが度々あります。その後どうなるかが目に見えるからです。

 

 

特に主食だけ減らして脂質を控えるという、エネルギーが不足している状態は、私も経験ありますが、フラフラになります。当時は「動物性の脂質が安全だ」という知識がなかったので、従来の常識通り、脂質を避けるようにしていました。

 

 

こうなってしまうのは、「必要な情報」が総合的に認知されていないからです。一部だけ知って、一部を知らないという状態です。だから失敗するのです。

 

 

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質的な情報不足

 

 

栄養も、不必要な栄養が山の様にあって、必要な栄養素が足りていなかったら意味がありません。「質的な栄養失調」を改善させてこそ意味があるのです。

 

情報も同じです。どうでもいい枝葉の情報が山の様にあっても、必要な情報が揃っていなければ意味がありません。

 

 

現代は情報過多ですが、個々の分析能力の差から、「質的な情報不足」に陥っている人が多いです。

 

正確な情報を広げようと努力されている方もおられますが、それを火消しする様に、これまでの常識が「糖質制限をするうえで必要な情報」を覆い隠しています。重要なポイントを見えにくくしているのです。

 

 

そして、肝心な情報が抜け落ちた虫食い状態のまま情報が広まってしまっている状態です。

 

 

分かりにくいと思うので、イラストを書きました。

 

 

以下の図を見て下さい。この葉っぱ全部に必要な情報が書かれているとします。

 

 

 

左の葉っぱは正しくする為に必要な情報が全て書かれています。しかし、右の葉っぱは重要なところが虫食いになって分かりません。

 

 

%e8%99%ab%e9%a3%9f%e3%81%84

 

左ではなく、右の葉っぱを手に入れた場合、

 

 

虫食いの部分に気が付き、欠けたところを調べてから実践する人がどれぐらいいるでしょうか。残念ですが、多くの人はそこまでしません。

 

 

受けとった人はここに書かれている事が全てですから、書かれている事だけを実践します。

 

で、失敗します。虫の正体は、常識とかです。

 

 

この虫は、

 

「人間の体は、糖新生でブドウ糖をつくりだすことができるから、糖質は食事から摂らなくても良い、糖質を食べると糖化する」と言っているのに、「脳にはブドウ糖が必要だから糖質をとりましょう」と言って打ち消し、

 

「エネルギー不足になるから脂質を摂って下さい」と言っているのに、「コレステロールが高くなるから脂質は控えましょう」といって打ち消す。

 

 

・・・こうして肝心なところが否定によってつぶされ、

 

混ざるはずのない理論が組み合わさった、実践すればほぼ失敗するような変な指南書が出来上がります。

 

 

このような本質に気が付かない指南書は数多くあります。

 

 

これを受けとった人が気の毒です。

 

 

多くの人、特に調べない人は、虫食い状態の指南書に気付かず、それを「糖質制限だ」と思って実践します。全部わかった上で実践すれば問題ないのに、肝心な部分が見えないから失敗します。

 

そうならない為にも、虫食いの指南書ではなく、正しい指南書を見つけなければいけません。

 

 

私が「指導してくれる人が身近にいると良い」といったのは、例え変な情報を信じていても、途中で虫食いになったところを埋めてもらえるからです。

 

 

「食事」は本来習う必要がない自然なことですが、選択を誤るような罠があるので、調べたり、考えたり、教えてもらったりしないと、上手く出来ないのです。

 

 

ですが、その事に気づいている人は少ないです。

 

 

 

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大事な事

 

 

人から学ぶ事も大事ですが、それ以上に、考える事も大切です。

 

 

この世は、何かにつけて白いものを「黒」に見せかけたり、黒いものを「白」に見せかけたりする事が多いからです。

 

 

私達人間には習慣文化常識教育というものがあって、それによって元々備わっていた感覚を書き換えられています。そして、「何を食べれはよいか」という、判断基準も例外ではありません。

 

 

自然にそむくように誘導されれば、正常な判断が鈍り、間違ったものを選ぶようになってしまいます。

 

 

私だって、糖質制限を始めて「脂質を食べてください」と言われるまでは、「脂質は避けるものだ」と思っていました。間逆の事を信じてしまういい例です。

 

 

人間は簡単に洗脳されてしまうことに気付かなければいけません。

 

 

基本的に人間というのは「与えられた常識」に沿って生きようとします。

 

 

その為、「白米を食うことが自然だ」という常識の中で育てば、例え体がタンパク質や脂質を欲していても、考え(常識)が「それは必要ない」と言います。

 

例え、体が糖質によって傷ついていても、考え(常識)が「それは必要だ」と言います。

 

 

このように、常識の声は、外からだけでなく、頭の中からも響いてきます。

 

 

それらを疑い、分析する事は難しい事かもしれません。

 

しかし、これが出来なければ、どんな有益な情報が手に入っても、生かすことは難しいです。

 

 

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糖質制限で一時的に体調が悪化。その後ブタクサのアレルギーが治った

 

私は「バランスの良い食事」、「一日一食」、「断食」、「糖質制限」・・・と色々やってみて、その結果「糖質制限」で最もいい結果を出すことができました。

 

 

糖質制限の効果はぶっちぎりでした。

 

 

良い成果が出せたので、この食事法を評価しています。

 

 

ただ、その結論に至るまでには時間がかかりました。

 

 

 

私は2008年に一度、中途半端な糖質制限をして失敗し、その後アンチになり、2015年に再び2回目の糖質制限を始めて、今に至ります。

 

 

一度失敗した経験があるので、糖質制限の危険性も知っています。

 

 

ある条件で体調を崩す事、また、糖質制限をする事が危険な体質の人もいる事・・・

 

 

これら「良い面」も「危険な面」も認識したうえで、それでも糖質制限を肯定しています。

 

 

最初に糖質制限を実践して体調が悪化した理由は、私の無知で「やってはいけない事」をやった事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、これとは別に、2回目の糖質制限でも体調が悪くなった事がありました。

 

 

 

 

ただし、この体調悪化は想定の範囲内でした。

 

 

 

始める前から分かっていたことであり、1回目の体調悪化とは全く違うものです。

 

 

 

 

なので、本記事では、2回目の糖質制限を実践中に、一時的に体調が悪化した時の話をしようと思います。

 

 

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糖質制限をすると、体が毒を出す

 

 

2015年の春に1日10g以下の糖質制限を始めました。

 

 

そして、2015年の9月に、首から上に湿疹がでました。

 

 

 

対処療法でクリームを塗ってみると一時的に軽くなるのですが、再び次から次へと発生しました。

 

 

 

以前、お風呂の入浴剤が原因で湿疹がでたことがあったので、最初は、「何か変なものに触れたのか」とも思いましたが、続けて発生するので、体の中から起こっていると悟りました。

 

 

 

しかし、私は焦りませんでした。

 

 

 

糖質制限を始めると、それまで体に溜めた毒が出ることがあるという話を知っていたからです。

 

 

 

私は過去にかなりの糖質を摂っていました。その為「何かきてもおかしくない」と思っていたので、むしろ、きたかという感じでした。

 

 

 

すぐに詳しい人に相談して、症状を伝えたところ、アドバイスをいただきました。

 

 

 

「一日、バター100g摂取して下さい」

 

 

 

それまでも、バターを食べていましたが、量は20gくらいでした。今思うと少ないです。

 

 

しかし、それからは、言う通りに毎日100g食べ続けました。朝50g、寝る前50gです。

 

 

 

すぐに効果があったわけではありませんが、2週間半で、湿疹は出なくなりました。

 

 

 

それと同時に、長年あった目の痒みと、9月~10月に起きるはずの花粉症が来ないのです。

 

 

綺麗サッパリ消えてなくなりました。一気に何もかもひいた感じです。

 

 

 

学んだ情報の通り、この症状は体に溜まっていた毒を体が出していたのです。

 

 

 

 

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毎年9月~10月に起こるブタクサの花粉症が来なくなった

 

 

 

花粉症が消えたのは嬉しかったですね。予想していない事でした。

 

 

 

 

最初は気のせいかと思いましたが、今年も来ませんでした。もう10月後半なので、今からくるということはこれまでの経験上ないでしょう。

 

 

 

2年続けてないということは、気のせいではなく、本当に花粉症は治ってしまったようです。

 

 

 

一応言っておくと、「一日一食」も、「断食」も、「バランスの良い食事」も、「高価なサプリメント」も、花粉症が治った事は一度もありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

事前に知識を得ておくことの大切さ

 

 

私は毒出しがあることを事前に知っていたから、その症状が表れた時に焦ることなく「早く毒を出し切りたい」と思って相談しました。

 

 

 

一人で考えて、もし違う症状だったらいけないので、体が毒を出していることで間違いないかを確認したのです。

 

 

 

お陰様で、アドバイスの通り実践して乗り切ることができました。

 

 

もし、それが分からなければ、湿疹が出た時点で恐ろしくなって止めていたでしょう。

 

 

糖質制限を止めて、普通の食事に戻っていったと思います。

 

 

 

ちなみにこの時の「毒出しの体調悪化」と、「1回目の糖質制限で起こった体調不調」は全く別物です。

 

 

 

2回目の体調悪化は、体が健康になる為に必要な過程ですが、最初の体調悪化はただの不健康です。

 

 

 

ここで、比較する為に、1回目の失敗の原因をまとめてみます。

 

 

 

 

 

  • 糖質制限の理屈を理解していなかった

 

 

 

  • 糖質の減らす量が少なく、そこそこ糖質を食べながらの実践だった

 

 

 

  • 糖質を少し摂っていたことで、胃の糖化が治らず、肉や脂が食べられなかった

 

 

 

  • 脂質は危険という考えがあったので、糖質と脂質を両方とらなかった

 

 

 

  • エネルギー物質「ATP」の主な材料である糖質と脂質を摂らなかったことでATP不足になった

 

 

 

 

 

この時の失敗は2回目の時にはしていません。

 

 

 

過去に一度、自己流にアレンジした糖質制限で失敗したので、次に糖質制限を開始した時は、より慎重に情報を読み漁って実践しました。

 

 

 

また、問題が起こった時は私より詳しい人に質問して、自分に合うようにアドバイスを頂いて、最初のうちは軌道修正もしました。

 

 

 

食事法を実践するにあたり、事前にどういう事が起こるかも調べていたので、上手くいかなくても落ち着いて対処できたと思います。

 

 

このように、「糖質制限」といっても、やり方次第で結果が変わります。

 

 

 

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糖質制限で湿疹が出て止めた人の話

 

 

 

これは、身近な人に聞いた話ですが、気軽に糖質制限をはじめて、何も考えずに主食を抜く生活をしていた人がいたそうです。

 

 

 

その人のその後を人に聞くと、最初のうちは痩せてスリムになって喜んでいたけど、途中から体中に湿疹が出て止めたそうです。

 

 

 

「あれはやらない方がいいですよ」と言っていたそうです。

 

 

 

 

ここだけ聞いたら「糖質制限って恐い」と思いますよね。

 

 

 

でも、違うんです。

 

 

恐いのは「糖質制限」ではなく無知です。

 

 

 

「毒出し」という現象があることを調べなかったから、そういう判断になるのです。

 

 

 

このように知識、対処の仕方で結果が全く違ってきます。失敗した人も、もう少し知識があれば、また、頼れる人がいれば、「毒出し」という一時的な体調の悪化を乗り越え上手くいったかもしれません。

 

 

 

  • 情報があるか、ないか

 

  • 調べるか、調べないか

 

  • 人に聞くか、聞かないか

 

 

 

この違いが結果を左右します。

 

 

 

 

糖質制限は危険という説について

 

 

 

一度失敗したことで、アンチ糖質制限になっていた時に、糖質制限で失敗して体を壊した人のブログとかを読んでいました。

 

 

 

そのおかげで、多くの人が糖質制限で体を壊している事を知りました。

 

 

 

糖質制限に失敗した人は「糖質制限は危険だ」という情報を発信しています。

 

 

 

私も人の事は言えませんが、きちんと調べて理屈を理解したら、原因は分かるものです。

 

 

 

「他人の失敗」から学ぶ人が少ないのか、そもそも「他人の失敗」があまり知れ渡っていないのか、とにかく同じ過ちを繰り返す人が後を絶ちません。

 

 

 

理由が分析されないまま、「上手くいかなかった」という事実だけが一人歩きし、「糖質制限は危険な食事だ」と言われる事もあります。

 

 

 

このような情報は、失敗の原因の分析がなされていないので、役には立ちません。

 

 

 

 

今、糖質制限はどちらかというと「糖質制限ダイエット」と、チャラいイメージです。

 

 

ダイエット自体を否定するわけではありませんが、これだと適当にアレンジしてやっても大丈夫そうです。

 

 

 

そして、調べない人が安易に糖質制限を始めています。

 

 

 

それで何も問題が起きなければいいのですが、「調べればわかるような簡単なこと」で失敗する人が多いのです。

 

 

 

 

 

私は「上手くいかない原因」が広がる事は大事だと考えています。失敗する危険性も含めて、正しく糖質制限が伝わって欲しいと思います。

 

 

 

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全て~が原因だったは信じるな!病気の原因を特定する為の5つの視点

 

 

「全ての病気は〇〇が原因」

 

 

 

・・・といったようなフレーズは多いです。

 

 

 

本を売り出す為のキャッチコピーだけならまだしも、読んでみると、中身も「全ての病気は〇〇が原因」と大真面目に主張される方がおられます。

 

 

 

 

 

・・・なわけないでしょう。

 

 

 

 

どうしてそうなっちゃうのでしょうか。

 

 

 

どんな説、どんなやり方にも一長一短あります。向き不向きもあります。

 

 

 

なのに、「このやり方は万能だ!」みたいに書かいてあるわけです。

 

 

 

こんな事を書くから、本の全部がチャランポランなのかと思うのですが、読んでみると、一方で的を得た分析をしていたりもします。

 

 

 

そこはかなり評価できるので余計に残念です。

 

 

 

そして、このような情報に惑わされる人もいます。

 

 

 

 

特に病気を抱えている人は、万能にみえる方法にコロッとやられてしまう可能性があります。

 

 

 

それはよくないので、冷静に判断する方法をお話します。

 

 

 

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仮説を立てる事と決め付ける事は違う

 

 

 

例をあげます。

 

 

 

  • 全ての病気の原因は〇〇を食べる事だ。

 

  • 全ての病気の原因は〇〇が歪んでいるからだ。

 

 

 

 

本屋に行けば、この手の本はいっぱいあります。

 

 

 

確かに、ある病気は、〇〇を食べる事で発生するかもしれません。ですが、ありとあらゆる病気が食事が原因で起こるわけではありません。

 

 

 

確かに、ある病気は、体の不自然な歪みによって発生するかもしれません。ですが、ありとあらゆる病気が体の歪みが原因で起こるわけではありません。

 

 

 

どんな優れた解決方法も、問題と一致していなければ効果がありません。

 

 

 

ゲームで例えると、「火の属性」の攻撃は、「水の属性」の敵には効果的ですが、「火の属性の敵」には効きません。

 

 

 

「火の属性」の敵に「火の攻撃」をしたら、パワーを与えてしまうこともあります。

 

 

 

「この方法は使える」、「この理屈は凄い」・・・例えそうであったとしても、「全ての事柄に当てはまるんだ」と考えるのは稚拙です。

 

 

 

問題を解決(とくに病気の治療)する為には、原因を追究する事が大切です。

 

 

 

原因がわからなければ、それに対する処置もトンチンカンなものになってしまいます。属性が分からない状態で攻撃をしても効果はあるかもしれませんが、分かった上で対処した方が効率がいいです。

 

 

 

 

原因を正確に探し出すことは必須なのです。

 

 

 

 

「全ての病気は〇〇が原因だ」と、先に原因を決め付けるところからスタートするのは、本当に原因に向き合う姿勢とは言えません。

 

 

 

「過去にこの原因でこの問題が起こったのだから、このケースも同じではないのか」という仮説を立てることは大事です。

 

 

 

ですが、その仮説が真実と一致しているかどうかを考える事はもっと大切です。もし違った場合は、別の原因を探る柔軟性が必要です。

 

 

 

解決に結びつかない意味のないこだわり

 

 

 

原因は決め付けるものではなく、調べるものだと思います。

 

 

 

私はこの様に考えているので、途中までの内容が良くても、「全ての病気は〇〇が原因だ」というフレーズがあると、稚拙に感じます。

 

 

 

ですが、一部が怪しいからといって、その人の語る全てがダメになるわけではありません。

 

 

理にかなっているところは理にかなっています。

 

 

しかし、一部では優れた発見をする人が、一方で「それが万能である」と稚拙な考えをしてしまうところが、もったいない感じがします。

 

 

 

自分の発見したアイデアや技術を広めたいと思っている人は、その偉大さを強調したいのかもしれません。だから、「この方法こそが万能なんだ」と考えてしまうのでしょう。

 

 

しかし、そこにこだわると、病気を治したい人にとっては不親切な情報になります。

 

 

私はこのブログで糖質制限についての記事を多く書いていますし、糖質の害について、ある程度は把握しています。

 

 

 

ですが、「糖質を控えれば全ての病気が治る」等とは微塵も思っていません。

 

 

私は、糖質が体の細胞を弱らせる事を知っていて、「ほとんどの人は糖質を摂りすぎている為に、糖化による症状があっても不思議ではない」とは思っています。

 

 

 

その糖質の摂取量が半端ではないので、病気の原因の可能性として一番考えられるから、糖質の害を先に指摘する事が多くなるだけです。

 

 

 

糖質制限が万能だと思っているのではなく、多くの疾患が糖質が原因であるから、それを解決するには糖質制限が合う・・・と思っているに過ぎません。

 

 

 

ですから、明らかに原因が糖質ではなさそうな場合は、その症状に最も該当しそうな原因を指摘します。

 

 

 

例えば、もし誰かに「味覚障害になった」と言われたら、まず亜鉛不足を疑います。

 

 

 

また、仕事で腰を痛めた人に、「食事が原因でそうなった」とか、DVを受けて精神が病んでいる人に、「食事を変えれば治る」などとは言いません。

 

 

 

明らかに原因がそこじゃないからです。

 

 

 

私の目的は1つの方法に拘ることではありません。

 

 

当てはまらないものまで、無理矢理当てはめて考えようとするよりも、足りないところは、別の方法をあてにしたっていいわけです。

 

 

原因が違えば対処が違って当たり前です。

 

 

 

「全ての病気は〇〇が原因」というフレーズで一番問題なのは、単純な人が真に受けて、「それさえやれば病気がなくなる」と誤解してしまう事です。

 

 

 

次は「全ての病気の原因は〇〇が原因」を真に受けないように、それはありえないという事と、原因を探すうえで一番シンプルなポイントをお伝えします。

 

 

 

もちろんこれも万能ではありませんが、問題の的をズラさない考え方なのでお役に立つと思います。

 

 

 

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シンプルな見分け方

 

 

 

もし、あなたが何か不快な症状に悩まされていると過程します。

 

 

「これは何科に行けばいいんだろうか」

 

「食事法はたくさん種類があるけど何がいいんだろうか」

 

「サプリメントはどれにしようか」

 

「西洋医学と東洋医学、どっちにしようか」

 

 

 

・・・もし、そういう迷い方をしたのであれば、一旦考えを止めて、まず、その症状の原因が以下のうちどれに当てはまるのか考えてみてください。

 

 

 

 

1、化学的な問題(栄養)

 

 

2、物理的な問題(骨、筋肉、外傷)

 

 

3、精神的な問題

 

 

4、電気的な問題(電磁波など)

 

 

5、外敵の問題(ウイルス)

 

 

 

いきなり「運動で治そう」とか、いきなり「食事で治そう」とか、考えるのでなく、まず病気の原因の性質が何であるかを考えるのです。

 

 

 

それが分かったら、その原因に合う方法で、最も良いものを選択できるので、無駄がないと思います。

 

 

足を怪我するのは、物理的な影響ですよね。普通は怪我した足を「精神をポジティブにして治そう」とは考えません。

 

 

ペースメーカーをしている人が電磁波の影響で動悸がするのは、電気的な影響です。この場合普通は「食事で治そう」とは考えません。

 

 

 

当たり前だろ

 

 

・・・と思うかもしれません。その通りです。これくらいの事であれば誰でもわかります。しかし、以下のような事もあります。

 

 

背骨(頚椎、胸椎、骨盤)がズレているのは物理的な問題です。

 

 

そういう事実があるにもかかわらず「原因は全て食事だ」と化学的な事象であるかのように言う人がいます。

 

 

不摂生によって糖化したのは化学的な問題です。

 

 

そういう事実があるにもかかわらず「原因は全て体の歪みだ」と物理的な事象であるかのように言う人もいます。

 

 

間違いそうにない事ですが、現実にこのように考えてしまう人がいるのです。

 

 

だから私はまず、症状がどれに当てはまるかを考えた方が良いと思ったのです。

 

 

ここを押さえていれば、「何でも〇〇が原因」という考えには至りません。

 

 

 

 

病気は長く患ってくると、気が付いたら、最初の病が引き金になって、あっちもこっちも悪くなります。

 

 

 

そんな時もその重なったいくつもの病が、どういうタイプのものになるのか分析できれば、治療法が見つけやすくなります。

 

 

 

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優先順位を勘違いしない

 

 

症状が重なれば、どこから治していけばいいかわからなくなります。

 

 

 

病気ごとに原因のジャンルが違うこともあるので混乱します。

 

 

 

その場合は、まず、複数の病気のうちどちらが先なのかを考えて下さい。

 

 

 

「ニワトリが先か、卵が先か」で揉める事はありますが、病気はほとんど「卵」が先です。

 

 

 

「卵」と「ニワトリ」の関係をハッキリさせた上で、同時進行でそれぞれのジャンルに合った治療をするのが理想です。

 

 

 

ある病気が原因で別の病気に発展した場合、「卵」と「ニワトリ」の関係をゴッチャにしない方が良いです。

 

 

 

わかりにくいので例をあげます。

 

 

 

 

  • 最初に質の悪い食生活が原因で体調を崩し、その体調不良がストレスとなり、最終的に精神的な問題を抱えるようになったケース。

 

 

  • 最初にストレスが続いて精神が病んだことで暴飲暴食をし、最終的に化学的な疾患を抱えるようになったケース。

 

 

 

 

前者は、化学的な病気 → 精神的な病に発展。

 

 

後者は、精神的な病気 → 化学的な病に発展。

 

 

 

 

最初の病が「卵」で、それによって生じる病が「ニワトリ」だと思って下さい。

 

 

 

どちらの病気が元の「卵」になるかは、人によって様々です。「必ず化学的な病気が先」とか、「必ず精神的な病気が先」とか決まっていません。

 

 

 

そして、最終的に生じる疾患をこねくりまわすのは対処療法です。

 

 

 

そこを治してもある程度は楽になります。しかし、「卵」が解決されていないので、「卵」を放置する限り再発します。

 

 

 

分かりやすく言うと、

 

 

 

 

  • 最初に質の悪い食生活が原因で体調を崩し、その体調不良がストレスとなり、最終的に精神的な問題を抱えるようになった人が、一時的に人生相談を受けてポジティブになって元気になったとします。しかし、元である食生活を正さなければ、再び体調を崩すことでストレスに合い、やがて精神も安定しなくなります。

 

 

 

  • 最初にストレスが続いて精神が病んだことがキッカケで暴飲暴食をし、最終的に化学的な疾患を抱えるようになった人が、暴飲暴食を止めて化学的な疾患を治したとします。しかし、ストレスの原因となった人間関係を改善させなければ、再びストレスから暴飲暴食に走る可能性があります。

 

 

 

このように「ニワトリ」だけを解決しても、「卵」を解決しないと意味がないのです。

 

 

その為には、「卵」が何であるかわからないとダメです。

 

 

 

しかし、「卵」が何であるかわからなくする情報がこの世には溢れています。元になった「卵」が何であるかを突き止め、改善させなければなりません。

 

 

 

同じように「病気のジャンル」が何であるかわからなくする情報もこの世には溢れています。

 

 

 

物理的な問題を化学的な問題だといったり、精神的な問題を物理的な問題といったり。

 

 

 

・・・複雑になればなるほど分からなくなります。

 

 

 

 

機械の修理に万能法はない

 

 

治療法を探すポイントは、いたってシンプルです。

 

 

まず、「元々あった病気が原因で、別の病気に発展した場合」は、両方の因果関係をハッキリさせます。

 

 

表に出ている派手な症状ばかりに気を取られて、その原因となった病気から目を背けてはいけません。

 

 

そして、病気が一つだろうが、複数重なっていようが、「それぞれの病気のジャンルを見極めること」が大切です。

 

 

 

間違っても、原因を分析しないうちから、「食事が原因だ」、「骨格の歪みが原因だ」、「ストレスが原因だ」と、決め付けないことです。予測を立てるのは大事ですがあくまで仮説で留めましょう。

 

 

 

 

  • 化学的に問題があるのか

 

 

 

  • 物理的に問題があるのか

 

 

 

  • 精神的に問題があるのか

 

 

 

  • 電気的に問題があるのか

 

 

 

  • 外敵が問題なのか

 

 

 

 

原因がどれかを判断してから、「どんな食事法にしようか」「どこのセラピストにかかろうか」について考える方が順番として良いと思います 。

 

 

 

今回の話をパソコンに例えてみます。

 

 

 

 

  • 中の部品が壊れる

 

 

  • パソコンはまともなのに使用者の使い方が雑

 

 

  • 通信環境が悪い

 

 

  • ウイルス

 

 

 

 

パソコンは「これさえやっておけば全て調子がよくなる」なんてことはありません。

 

 

 

本屋のパソコンコーナーに「全ての不具合はウイルスから」、「全ての不具合は〇〇が壊れるから」という本はありません。

 

 

 

原因が違えば、解決の方法も違うからです。

 

 

 

機械であれば分かる単純な事が、人間の体になると分からなくなる人がでてきます。

 

 

 

原因を発見し、それに相応しい解決策を選ばなければなりません。

 

 

 

「全ての病気の原因は〇〇」は、売れるからそういうタイトルにするのかなとも思います。

 

 

 

そして、そんなタイトルが売れるのは、「楽」だからなのかもしれません。

 

 

 

読者だって、正直あれもこれも気をつけるのは面倒です。

 

 

 

目の前に「これさえやれば完璧」という方法を提示されれば、頼ってしまいます。それ一つだけするのは「楽」です。

 

 

 

しかし、そんな都合の良い方法はなかなかないものです。

 

 

 

状況を分析して、的確な判断をし、戦略的に修正する・・・私はこの方法をオススメします。

 

 

 

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私は数年前までは頻繁に頭痛が起こっていました。

 

 

しかし、ある時から次第に回数が減っていき、今では数ヶ月~半年に1度になりました。

 

 

全くなくなったわけではありませんが、それでも以前のように「慢性的」ではなくなったので、かなり生活は楽になりました。

 

 

前回は私に起こっていた頭痛の詳細についてお伝えしました。

 

薬が手放せない程の頭痛持ちだった過去を振り返ってみた

 

 

今回は、「頭痛を起こしていた原因」と、「頭痛が起きる回数が減っていった理由」について順にお話します。

 

 

なお、これから紹介する話は、「慢性的な頭痛」のことです。すぐに病院に行かないといけないようなタイプの頭痛ではありません。

 

 

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頭痛を起こしていた原因

 

 

私が頻繁に頭痛を起こしていた主な原因は以下の2つでした。

 

 

 

  • 頭痛薬

 

  • 眼精疲労

 

 

 

この2つの原因を取り除いたことで、頭痛が起きにくくなりました。

 

 

では何故、頭痛専門医でもない私が「この2つが頭痛の原因だった」と言い切れるのか、詳しく説明していきます。

 

 

 

頭痛薬が頭痛の原因

 

 

頭痛薬は確かに効果があります。

 

 

ですが、飲みすぎることで効かなくなることもあります。

 

 

また、飲みすぎが原因で頭痛が起きやすくなることもあります。

 

 

この薬の飲みすぎが原因で起こる頭痛の事を「薬物乱用頭痛」と言います。

 

 

私の頭痛も、頭痛薬の飲みすぎが関係していました。

 

 

以下の説明をご覧下さい。

 

 

『スッきりんと学ぶ スッきりんのバイバイ頭痛講座』より引用

 

 

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)とは

 

 

もともと片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛持ちの人が、頭痛薬の飲み過ぎにより、かえって毎日頭痛が起こるようになった状態を「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」といいます。

 

市販鎮痛薬の飲み過ぎによるものが多いですが、医師から処方された薬によっても起こります。

 

 

次のような症状が当てはまる人は、「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の可能性があります。

 

 

・月に15日以上頭痛がある。

 

・頭痛薬を月に10日以上飲んでいる。

 

・朝起きたときから頭痛がする。

 

・以前はよく効いていた頭痛薬が効かなくなってきた。

 

・薬をいくら飲んでも頭痛が以前よりひどくなってきた。

 

・頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがある。

 

・以前は月に数回、片頭痛が起こっていた。

 

 

 

「薬物乱用頭痛」は、頭痛持ちの人ほど気になると思います。

 

 

しかし、それを知っていても、頭痛が起こったら止める術がないので、薬に頼ってしまいます。

 

 

私もそうでした。

 

 

 

飲まないと頭痛が治まりません。

 

 

ただ、薬が効かなくなるとか、薬物乱用頭痛になるのは嫌だったので、「成人は2錠」のところを1錠にするとか、基本は一ヶ月に1回しか飲まないと決めるとか、飲み方を工夫していました。

 

 

 

自分では飲む量を控えめにしていたつもりでしたし、この量なら、「たいした量じゃない」と思っていました。

 

 

しかし、私にもしっかり「薬物乱用頭痛」が起こっていたのです。

 

 

 

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薬物乱用頭痛は頭痛薬を頻繁に飲まなくてもなる可能性がある

 

 

自分は頭痛薬をたくさん飲んでいないから「薬物乱用頭痛」にはならないだろう

 

 

・・・そう思っている人もいると思いますが、必ずしもそうとは言い切れません。

 

 

少ない量、回数でも定期的に飲むことで、「薬物乱用頭痛」になることもあります。

 

 

私も注意を払っていたのですがなりました。

 

 

もっとも、私の場合は体が弱かったので、薬の副作用が強くでたのかもしれません。

 

 

先ほど紹介した引用元に、薬剤の使用過多によっておこる「薬物乱用頭痛」の特徴がありましたが、その中で当時の私に当てはまっていたのは、以下の3つでした。

 

 

 

 

  • 「以前は月に数回、片頭痛が起こっていた」

 

  • 「朝起きたときから頭痛がする」

 

  • 「頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがある」

 

 

 

 

 

この程度です。

 

 

頭痛持ちではありましたが、「月に15回以上頭痛」とか、「頭痛薬を月に10日以上飲んでいる」とか、さすがにそこまでではありません。

 

 

これに比べると、私の症状は大した事ないですし、当時の私が飲んでいた薬の量も、基本1ヶ月に一錠だけ、それも成人の飲む量の半分に留めていました。

 

 

原因となる「頭痛薬」はたくさん飲んでいなかったのですが、このわずかな薬の量でも、定期的に服用することで、しっかり慢性頭痛の原因になっていました。

 

 

薬が頭痛の原因だったと言い切れるのは、

 

 

実際に、「頭痛薬」を飲まなくなたら、本当に頭痛の起きる間隔が減っていったからです。

 

 

薬物乱用頭痛は、「薬をたくさん飲む人の病気」だと思っていたので、自分の頭痛が、頭痛薬が原因であると気付きませんでした。

 

 

最終的に、半年間一度も頭痛薬を飲んでいない事に気付いた時に、「薬を止めたらこんなに違うんだ」と実感したのです。

 

 

 

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頭痛薬を飲まなくなった理由

 

 

 

頭痛薬を止めたら頭痛が減る

 

 

・・・単純な理屈ですが、実行するのは大変です。頭痛が起きた時に何もせずに耐えるのは、とてもしんどいことだからです。

 

 

でも、私はそれができたからこそ、薬を手放し、それにより、頭痛自体が減っていったわけです。

 

 

何故、出来たのかというと、根性じゃありません。

 

 

 

頭痛持ちの私が、頭痛が起きても薬なしで乗り切れたのは、「頭痛薬」の代わりに「水素水」を飲んでいたからです。

 

 

 

 

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水素水と頭痛

 

 

ある時から「水素水」を定期購飲するようになったのですが、私は頭が痛い時、「水素水」を飲むようにしていました。

 

 

頭痛がする時に「水素水」を飲むと頭痛がいつの間にか消えるのです。

 

 

 

私がその事に気付いたのは何年も前です。

 

 

スパで働いていたのですが、そのお店ではお客さんへのサービスで、「水素水」を提供していました。

 

 

スタッフは「水素水」を飲み放題だったので、私も喉が渇いた時によく飲んでいました。

 

 

まだ「水素水」がメディアにも取り上げられていない時です。

 

 

活性酸素の害については知っていたので、それを打ち消してくれる水素水は良い・・・と理屈では分かっていました。

 

 

しかし、体の酸化や還元を意識する事は難しいので、「水素水」を飲んでいても、最素はこれといった変化を感じませんでした。

 

 

 

ある日、朝から頭痛が酷くて、いつものように我慢して働いていました。

 

 

 

耐えられなくなったので、薬を取りに行こうとしたのですが、忙しくなってお客さんの対応に追われてしまい、タイミングを逃したのです。

 

 

 

 

仕方がないので、水分補給のつもりで「水素水」を飲みました。

 

 

 

それから30分以上たった後で気付いたのですが、薬を飲まないと耐えられない程の頭痛が、まるでなかったかのように消えていたのです。

 

 

 

信じられませんでした。

 

 

 

それまでは、一度頭痛が起きると、薬を飲むか、寝るかしないと絶対に止まらなかった頭痛が、動き回っているうちに消えたのですから。

 

 

感激して、他のスタッフにも頭痛が消えた事を話したのですが、そういう体験がないとピンと来ないのか、みんなあっさりした反応でした。

 

 

「へ~そうなんだ。」程度です。

 

 

残念ながら、誰もその効果を実感していない様子でした。

 

 

 

その「水素水」を作る機械をネットで探したところ、全く同じ機械を見つけました。

 

 

しかし、その価格は当時50万円相当。

 

 

難病だったら買ったかもしれませんが、正直、頭痛でこの金額を出す気にはなれませんでした。

 

 

その時は、世間で「水素水」はほとんど認知されていませんでした。

 

 

今の様にパウチに詰められた「水素水」を定期購飲というのもありませんでした。

 

 

でも、諦めて数年たった頃、「水素水」がテレビや雑誌で取り上げられるようになったのです。

 

 

それに気が付いたのが、5年くらい前だったと思います。

 

 

改めてネットで調べてみると、ようやくお手ごろな値段で手に入るようになり、定期購飲のサービスもありました。

 

 

あまり高いと続かないので、手ごろな値段の「水素水」を探して、毎月頼むことにしました。

 

 

2年半くらい続けて飲みました。

 

 

毎日一本に加え、頭痛が発生した時も飲むようにしていました。

 

 

他の健康食品と違い、頭痛にはよく効いてくれました。

 

 

一応言っておくと、過去、他の健康食品も色々飲んでいましたが、何故か私にはあまり効果がありませんでした。もちろん頭痛も治りませんでした。

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

「水素水」を飲むと、頭痛薬を飲まなくていいので、頭痛薬から開放されたのです。

 

 

そういう事を繰り返していたら、うれしい事に、頭痛の起きる回数が徐々に減っていきました。

 

 

 

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頭痛を治したのは水素水なのか

 

 

頭痛を消してくれたのは「水素水」だという確信があったのですが、じゃあ、頭痛自体が少なくなったのも「水素水」のお陰か?・・・

 

 

というと、たぶんちょっと違います。

 

 

確かに、1度痛くなった頭痛を止めてくれたのは「水素水」ですが、頭痛自体が少なくなったのは、薬を飲まなくなった事が理由だと思います。

 

 

何故なら、もし「水素水」が頭痛が起きない様に止めてくれていたのであれば、「水素水」を飲むのを止めた時点で、再び頭痛は以前のように頻繁に起きていたはずだからです。

 

 

しかし、「水素水」を止めても頭痛が増えないところをみると、「頭痛が少なくなった理由」は別にあると考えられます。

 

 

そこで、以下のように仮説を立てました。

 

 

 

  • 水素水を飲む事で薬を飲まなくなり、それがキッカケで「薬を飲む事が原因で起こっていた頭痛」も起こらなくなった

 

  • 私の頭痛の原因の1つは「頭痛薬」だった

 

 

 

・・・こう考えると辻褄が合います。

 

 

時々、「水素水は効かない」と言って叩かれていますが、私はそんな事はないと思います。

 

 

普通のサプリの場合は、置いておくだけでいきなり効果がなくなるという事はありませんが、水素水の場合、扱いを間違えば、水素が抜けてただの水になってしまうリスクがあります。

 

 

たまたまその時に飲んだ人が「効かない」と言って文句を言っている可能性もあります。

 

 

しかし、水素が入っていれば、確かに効果があります。

 

 

 

「抗酸化作用」を期待したいのであれば、他のサプリや食品よりも「水素水」がオススメです。

 

 

今はスーパーやドラッグストアで簡単に手に入るので、清涼飲料水を飲むのであれば、代わりに「水素水」を試しに飲んでみてはいかがでしょうか?

 

 

「水素水」は酸素に触れると、ただの水になってしまうので、開けたら早く飲みきる。また、ペットボトルや缶ではなく、パウチに入れられている水素水を選ぶ方が良いです。

 

 

 

話を頭痛に戻します。

 

 

「水素水」をキッカケに「薬物乱用頭痛」が解消し、それによって頭痛の回数が徐々に減っていたわけですが、まだ問題は残っていました。

 

 

 

相変わらず、「眼精疲労が原因で起きる頭痛」は起こっていました。

 

 

 

何故か目が疲れやすいのです。

 

 

 

ですが、この頭痛もあることがキッカケでほとんど起きなくなりました。

 

 

 

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眼精疲労が頭痛の原因

 

 

前回、私に起こっていた「眼精疲労が原因の頭痛」3パターンを紹介しました。

 

 

 

①視界の中の一部が極端に目立つことで、気になって疲れる

 

 

②理由もなく片方の目だけが疲れる

 

 

③パソコンが原因

 

 

 

この頭痛は頭だけでなく目も痛くなるので、起こらないように気を使っていました。

 

 

3つのうち、対処できるのは①と③です。

 

 

 

①の対処は、気になる物の配置に気をつけたり、自分が場所を移動して、目に入る景色に偏りがないようにする。

 

 

③の対処は、休憩をはさんで、使いすぎないようにする。

 

 

 

これらは、なんとか事前に防ぐことが可能なのですが、②だけは別でした。

 

 

②は「右目と左目のどちらか一方が、理由もなくやたらと疲れて起こる頭痛」で原因不明でした。

 

 

どうして片目が疲れるのか理由がわからなかったので、対処法が思いつかなかったので、お手上げだったのです。

 

 

しかし、後にその原因が分かったことで、対処できるようになりました。

 

 

 

片目が疲れやすかったのは、「緑内障」が原因でした。

 

 

 

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緑内障が眼精疲労の原因だった

 

 

「緑内障」は視野が欠ける病気です。

 

 

私の場合、左目の視野の一部が欠損しています。

 

 

自分がいつから「緑内障」になったのかは分かりません。

 

 

ある時、目が凄く痒くなって眼科に行った事で判明しました。

 

 

「アレルギーでしょう」と言われ、目薬をもらう事になったのですが、 その時に先生から「緑内障」の可能性を指摘されました。

 

 

 

後日、改めて検査を受けて「正常眼圧緑内障 せいじょうがんあつ・りょくないしょう」と診断されました。

 

 

 

長い間ずっと、目がおかしい、目がおかしい、と思っていたので、この診断を受けて「なんだ、そういうことか」と思いました。

 

 

左目の視野が、いつの間にか一部欠けていたので、そのせいで、見る時に無意識に目に変なが加わっていたのです。

 

 

視野が欠けている事で、片方の目が疲れ、頭痛に発展する・・・そう考えると全て府に落ちます。

 

 

「緑内障」じゃない人にこの話をしても理解されないわけです。

 

 

当然、「頭痛は緑内障が原因です」と医者が言ったわけではありません。

 

 

眼科の先生に一度、頭痛と緑内障の関係について聞いたことがありますが、聞いた事がないと笑っていました。まぁ、そんなもんです。

 

 

ただ、私は確信しています。

 

 

見えにくいものを見よう、見ようとすれば、目は疲弊します。

 

 

しかも眼科で言われるまで、視野が欠けている事に、私自身全く気付いていませんでしたから、「見えて当たり前」の感覚で見ていたわけです。

 

 

 

片目だけが疲れるのは2パターンあります。

 

 

 

 

  • 視野が欠けている自覚がなければ、普通に見ようとして、「緑内障になっている目」を酷使する。そうすれば、その目が疲れる。

 

  • 視野が欠けていて見えないので、反対のよく見える「緑内障になっていない目」で頑張って見ようとする。そうすれば、その目が疲れる。

 

 

 

どちらのパターンも、無意識で目に力を入れてしまうので、気が付いたら、どちらか片方の目が疲れているということになります。

 

 

このタイプの頭痛は、片方の目が痛くなるのですぐわかります。

 

 

 

 

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緑内障だと分かったことが頭痛改善のキッカケになった

 

 

「片方の視野が欠けているから見えにくい」

 

 

その事実を知った事は大きな収穫でした。

 

 

眼精疲労の原因がハッキリしたこと、自分の目の癖を知ったことで、目が疲れるような事は避けるようにしました。

 

 

前は、見えにくくても、意地で見ようとしていましたが、そういうのを止めにしました。無理しても見えないわけですから。

 

 

 

習慣で、つい目に力が入りかけた時は、「見えにくくてもいいんだ」と思って、リラックスをします。そう思う事で、目に力が入らなくなります。

 

 

これがとても効果があって、目の疲労の度合いが違います。

 

 

目が疲れなければ、頭痛に発展することもありません。

 

 

 

結果的に「緑内障」がわかったおかげで、それによる眼精疲労、頭痛から開放されたのです。

 

 

 

 

「緑内障」は40人に一人がなると言われています。40人と言えば、クラスに一人です。

 

 

私の場合は早期発見できてラッキーだったと思っています。

 

 

私は30代ですが、同じくらいの年代の方、それ以上の方で、不自然に片目が疲れる方は、一度眼科で検査をしてもらった方がいいかもしれません。

 

 

 

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現在の頭痛の頻度

 

 

 

「薬物乱用頭痛」と「眼精疲労が原因の頭痛」、これらの原因が取り除かれたことで、頭痛持ちじゃなくなりました。

 

 

現在は本当に半年に1回くらいです。頭痛薬が減りません。

 

 

昔は外出する時、バックに頭痛薬が入っていないと心配でしたが、今は頭痛薬を持ち歩くこともなくなりました。

 

 

 

痛くなるとすれば、パソコンを長時間使用した場合や、神経を使った場合です。

 

 

 

目の痛みに耐えてパソコンの使用を続けていたら、頭痛に発展します。

 

 

しかし、頭痛になる前に、目が開けていられない程痛くなります。そこでパソコンを止めてしまうので、眼は痛くなりますが、頭痛に発展することはめったにありません。

 

 

 

あと、「神経を使う、緊張することが原因で起こる頭痛」は起きることがあります。

 

 

これは気分的な問題なので、なる時はなります。

 

 

とくに小難しい文章を読むと頭が痛くなります。

 

 

何かのサービスを利用する時に読まされる同意書などが原因になります。

 

 

 

ケータイショップのパンフレットを読み込んで、混乱して頭が痛くなって寝込んだ事もありました。

 

 

 

今たまに起きる頭痛はほぼこの頭痛です。

 

 

 

まぁ、こんなのもめったにないですから、今はほとんど頭痛の心配はしていません。

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

以下に、私の頭痛が改善したポイントをまとめます。

 

 

 

 

  • 頭痛が起きたときに、薬ではなく「水素水」を飲んで治した

 

 

  • 薬を飲まなくなった事で、頭痛が起きなくなった

 

 

  • 眼精疲労からなる頭痛は「緑内障」が原因だとわかった。目を酷使しないように気を付けたことで起きなくなった

 

  • パソコンを使って目が疲れた時は、休憩を取る

 

 

 

100%頭痛が起こらなくなったわけではありませんが、ほとんど改善されました。

 

 

 

 

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私は昔から薬をなるべく飲まないようにしています。

 

 

ですが、過去に唯一、定期的に飲んでいた薬がありました。

 

 

それが「頭痛薬」です。

 

 

朝は元気でも、頭痛がいつ起こるか分かりません。心配だったので、外出する時は常に持ち歩いていました。

 

 

それが、今では頭痛は数ヶ月~半年に1回程度にまで減りました。つまり、頭痛体質が改善されたのです。

 

 

 

そこで当時の「頭痛の原因」と、「頭痛が改善した理由」についてお話しようと思います。

 

 

 

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頭痛の原因は様々

 

 

私は頭痛専門の病院に受診したわけではないので、過去の頭痛の正確な病名や、原因はわかりません。

 

 

ですが、私なりに当時の頭痛を分析したところ、原因は以下の4タイプに分けられました。

 

 

 

 

1、眼精疲労が原因で頭が痛くなる

 

 

2、神経を使う、緊張することが原因で頭が痛くなる

 

 

3、睡眠不足が原因で頭が痛くなる

 

 

4、原因不明の頭痛

 

 

 

 

これらの特徴について順番に解説していきます。

 

 

 

 

 

 

 

1、眼精疲労が原因で頭が痛くなる

 

 

最も発生率が高かったのは、眼精疲労による頭痛です。

 

 

眼精疲労といっても、いくつかパターンがありました。それがこちらです。

 

 

 

 

①視界の中の一部が極端に目立つことで、気になって疲れる

 

 

②理由もなく片方の目だけが疲れる

 

 

③パソコンが原因

 

 

 

③以外は意味がわからないと思います。なので解説します。

 

 

 

①視界の中の一部が極端に目立つことで、気になって疲れる

 

 

これは上手く説明できないのですが、視界の片方に、「周囲の風景から浮く物」があると目が疲れます。

 

 

 

「浮く」というのは、例えば、「周囲に比べて極端にサイズが違う」、「周囲に比べて極端に光が強い」等です。

 

 

 

こういう物が視界に入ると、気になって目が疲れます。

 

 

 

それがキッカケで頭痛に発展します。

 

 

 

目立つ物が視界の中央にあるならいいのですが、右か左どちらか一方にあると目が疲れるのです。

 

 

 

 

分かりにくいので、テーブルの画像で説明します。

 

 

 

dinner-table-1433494_1280

 

 

 

普通食事中は、料理、人、風景全体をまんべんなく見ます。

 

 

 

でもこの画像は、ロウソクの光が周囲より目立っています。

 

 

 

全体を見たいのに、このように一点の主張が強すぎると、そこばかり気になって疲れるのです。

 

 

 

見ないようにしても、目立つので気になります。

 

 

 

気になる物が視界の中心にある場合はまだ良いのですが、中心からズレて左右のどちらかに寄っていると、物が置いてある側の目が疲れるのです。

 

 

 

※位置によって影響力が違って、ロウソクを正面に置いて、それを真っ直ぐ見るのであれは大丈夫です。

 

 

 

ロウソクが置いてある側の目が気になって、だんだん疲れ、目の奥が痛くなり、最後に頭が痛くなる・・・という過程を辿ります。

 

 

 

反対側にロウソクが置いてあったら反対側が痛くなります。

 

 

 

 

このような頭痛は厄介です。

 

 

 

 

例えば、居酒屋など、照明が暗めの飲食店がしんどいです。

 

 

 

頭が痛くなりやすい場所を避ける為に、席を替わってもらうこともありました。その度に説明をするのですが、他の人は平気みたいで、誰にも理解してもらえませんでした。

 

 

 

 

②理由もなく片方の目だけが疲れる

 

 

理由がハッキリしていた①と違い、なんの前触れも理由もなく、何故か右目と左目どちらか一方の目が、理由もなくやたらと疲れることがありました。

 

 

それが酷くなって、やがて、その疲れた目の側の頭が痛くなります。

 

 

これも人に理解されませんでした。

 

 

 

自分でもなんでそうなるのか分かりませんでした。

 

 

気が付いたら、片方の目が反対側の目に比べてやたらと疲れているのです。

 

 

片目の奥が重く冷たいような感覚や、片目だけを酷使している感じもします。

 

 

「なんで片方だけなんだ?」と思っていました。

 

 

こんな時、なんとか痛みを和らげたくて、「疲れていない反対側の目を使おう」と思うのですが、右目と左目のコントロールが上手くできません。

 

 

バランスがとれないので、疲れた方の目はどんどん疲れていきます。

 

 

両目を同じバランスで使いたいのですが、どうやったらそれができるのか感覚的にわからないのです。

 

 

同じ眼精疲労でも①の視界の中の一部が極端に目立つことで、気になって疲れる頭痛の場合は、疲労の原因や気になる原因となる「対象」に気をつけていれば防ぐこともできます。

 

 

ですが、「特に何もないのに、片目だけ異様に疲れる」という現象は、理由がわからないので防ぎようがありませんでした。

 

 

いつ起こるかもわかりません。

 

 

おまけに、この頭痛は薬を飲まないと、おかしくなった目も頭も治りません。

 

 

 

 

③パソコンが原因

 

 

これが一番人に理解してもらいやすい原因です。

 

 

パソコンをして光を浴び続けると、両目が痛くなり頭痛へと発展します。

 

 

疲労の初期の段階でパソコンを止めれば回復しますが、しばらく何の対処もしなかったら、目の奥が痛くなり、電気や太陽の光、全ての光が見れない程痛くなります。

 

 

その次に頭が痛くなるのですが、ほとんどの場合、頭が痛くなる一歩手前でパソコンを止めます。

 

 

引き際を誤らなければ頭痛には発展しないので、このタイプの目の疲れが一番楽です。

 

 

目を開けていられない程痛くなるので、頭痛に発展するまでにパソコンを止めてしまうことの方が多いです。

 

 

でも、ここまでくると、暗くして休むしかありません。目がダメージを受けているようで、パソコン以外のちょっとの光も見ることができなくなります。

 

 

少しでも光がある限り目が回復しないので、アイマスクをするか、カーテンを閉めて、布団をかぶって数時間目を休めます(電気はもちろん、窓から差し込むわずかな光や、目をつぶって目蓋から透けて見える光でも痛いので)。

 

 

 

(追記)目が痛くなるの原因は、パソコンの「LED」バックライトに多く含まれる「ブルーライト」でした。目だけでなく脳にもダメージを与えるので深刻です。

 

詳しくは以下の記事をお読み下さい。

 

 

 

LEDの安全性は疑わしい。ブルーライトで目の奥や頭が痛くなる理由

 

 

肌の対策まで必要?ブルーライトの生体への影響は深刻だった

 

 

 

「LED」や「ブルーライト」が何か分からない方は、こちらの記事からお読み下さい。

 

 

ブルーライトとLEDについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

以上が「1、眼精疲労が原因で頭が痛くなる」の3つのパターンです。

 

 

 

続いて、眼精疲労以外が原因で起こる頭痛について説明します。

 

 

 

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神経を使う事が原因で頭痛になる

 

 

②の「神経を使ったり、緊張する事が原因で起こる頭痛」は、たまに起こる頭痛です。

 

 

これは「原因となる、気を使うような事象」がなければ起きないので、頻度は当然、その事象があるかないかによって左右されます。

 

 

新しい事にチャレンジした日によく起こっていました。

 

 

自分ではそんなに神経を使った実感はないのですが、知らないうちに緊張していたのかもしれません。

 

 

また、楽しい事でも、旅行など環境が変わった時によくなっていました。

 

 

 

「現在、半年に1回くらいまで頭痛の回数が減った」と言いましたが、起きるのはこのタイプの頭痛がほとんどです。

 

 

 

 

睡眠不足が原因で頭痛になる

 

 

③の「睡眠不足による頭痛」ですが、私は数年前まで、睡眠時間が7時間を下回ると、90%の確率で頭痛が起きていました。

 

 

今は体力がついたせいか、睡眠不足で頭が痛くなる事はありません。

 

 

例え睡眠不足で頭が痛くなったとしても、これも睡眠時間をコントロールすれば済む話なので防ぐことはできます。

 

 

 

原因不明の頭痛

 

 

④の「原因不明の頭痛」ですが、これは本当に原因がわからないので分析のしようがありません。

 

 

「朝起きてすでに片側が痛い」という意味不明なものがありました。

 

 

しかし、原因不明の頭痛は頻度が少ないです。

 

 

 

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解決策は頭痛薬だった

 

 

 

以前は、頭痛がいつ起きるかわからないので、心配で「頭痛薬」を常に持っていました。

 

 

 

頭痛が起こった時は、頭痛薬を飲むか、寝るかしないと、痛みが止まりません。

 

 

 

放置すると吐き気がするので、飲まないという選択肢はありませんでした。好きとか嫌いとか言っていられなかったのです。

 

 

 

ただし、薬の効きが弱くなるのが怖かったので、「頭痛薬は、基本一ヶ月に一錠まで」と、ルールを決めていました。

 

 

私の祖母も頭痛持ちなのですが、薬の飲みすぎで、薬の種類によっては効かないのです。

 

 

祖母は子供の頃から体が弱く、ひどい頭痛持ちで、学校の帰りによく吐いていたそうです。

 

 

大人になってからもそんな症状は続き、薬を常用するようになりました。その結果、頭痛薬がほとんど効かなくなったそうです。

 

 

私がよく飲んでいたバファリンは「効果がない」と言っていました。

 

 

 

私と祖母の体質はとてもよく似ていると、祖母は言っています。

 

 

ということは、同じ事をすれば、私もそうなる可能性があります。

 

 

ちなみに父親も、祖母譲りなのか、若いときは頭痛が頻繁に起きていたと言います。

 

 

私は恐くなりました。

 

 

頭痛がしんどくても、薬があるからなんとかやっていけるのです。ですが、その薬が効かなくなる事を考えると・・・

 

 

そういうわけなので、私はどんなにしんどくても、頭痛薬はなるべく飲まないようにしてしました。

 

 

飲むか飲まないかの基準は「吐き気を伴うかどうか」です。気分が悪くなるまで、いけるところまで耐えました。

 

 

薬を我慢する時は、横になれるのであれば、寝て治していました。それしか治す方法はありませんでした。

 

 

だから、薬も我慢しなきゃいけない、横にもなれない時は、本当にしんどかったです。

 

 

ですが、外出先で酷い頭痛になった場合は、例外で、2回以上薬を飲むこともありました。

 

 

飲んだらその場は楽になりますが、「いずれ効かなくなるのでは」と思うと心配でした。

 

 

だから、一ヶ月に何度も頭痛が来ないように・・・、

 

 

そんなことばかり考えていました。

 

 

頭痛がほとんど起きなくなった今から考えると、以前は本当に不自由でした。

 

 

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慢性的な頭痛が無くなった

 

 

冒頭でも言いましたが、子供の頃から頻繁に起こっていた頭痛ですが、今は数ヶ月~半年に1回くらいしか起こらなくなりました。

 

 

頭痛専門外来に行ったわけではありません。

 

 

数年前から、少しずつ頭痛の起きる回数が減っていきました。

 

 

何故そうなったかというと、糖質制限・・・ではありません。治ったのは別の理由です。

 

 

私が糖質制限を始める前に、すでに頭痛の事を忘れるくらい起きなくなっていました。

 

 

一発で治ったのではなく、2年くらいかけてジワジワと治っていった感じです。

 

 

ある時、「この前頭痛薬を飲んだのは、半年前だ」と、減っていない頭痛薬を見て思ったのです。

 

 

正直言って、治るとは思っていませんでしたし、一生付き合っていくと思っていました。

 

 

でも、頭痛の心配から開放されました。

 

 

次回は、その理由についてお話します。

 

 

 

目と脳は密接に関係している。慢性的な頭痛の原因と、それが改善した理由とはへ続く

 

 

 

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