お知らせ

 

 

私達は憲法によって言論の自由が守られているので、

食や健康等の問題を主張する事ができます。

 

 

 

 

元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:見解
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ビタミンやミネラルをしっかり摂ろうと思ったら、サプリメントや食品から摂ることになります。

 

 

食品の場合、ビタミンやミネラルが豊富なのは、やはり野菜や果物ですね。

 

 

 

野菜も果物も、世間一般では「健康的」なイメージです。

 

 

 

しかし、それは半分正解で、半分間違いです。

 

 

 

何故なら、野菜や果物には、健康に必要な「ビタミン」や「ミネラル」が豊富に含まれていますが、体に害を与える「糖質」も多く含まれているからです。

 

 

これらを摂る時には、メリットだけでなくデメリットも摂っていることを忘れてはいけません。

 

 

その事に気が付かず、「ビタミン」や「ミネラル」の欠乏を恐れるあまり、健康目的で野菜や果物を摂ると、逆に糖質を過剰摂取してしまう可能性があるので注意して下さい。

 

 

私は、健康に気をつけたいなら、ビタミンやミネラルの欠乏を何とかしようとするより、先に糖質の過剰摂取の方を治した方がいいと思います。

 

 

 

糖質の過剰摂取を治さない状態では、何をしても効果が半減するからです。

 

 

それは、例えるなら、穴の開いたバケツを塞がずして、水を注ぐようなものです。

 

 

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気付かない害

 

 

 

世の中には、「白砂糖は悪だが、黒砂糖や蜂蜜はOK」とか、「砂糖は体に悪いが、植物性の食品は体に良い」という話があります。

 

 

一見、どこにでもありそうな健康の話ですが、

 

実はこれ、矛盾しています。

 

 

白砂糖も、黒砂糖も、蜂蜜も、野菜も、果物も、全て同じだからです。

 

 

何が同じかというと「糖質」が含まれていることがです。これらは、形も味も違いますし、含まれているビタミンやミネラルも違います。

 

 

 

しかし、「糖質」を多く含んでいることだけはどれも共通しています。

 

 

 

「砂糖の糖質」で起こる事は、「他の植物性の食品の糖質」によっても起こります。だから、「砂糖(糖質)を摂るのが悪い」のなら、同じように「他の植物性の食品(糖質多い)も悪い」ことになります。

 

 

しかし、「白砂糖を否定しながら、一方で、他の植物性食品を肯定する人」は結構おられます。

 

 

白砂糖には厳しいのに、多くの植物性食品に含まれる糖質は、何故か無視なのです。

 

 

その理由に「白砂糖は精製されていてミネラル・ビタミンがないから悪い」を挙げられます。

 

 

 

違うだろ

 

 

・・・と、言ってやりたいです。

 

 

 

砂糖が悪い一番の理由は「糖質」だからです。

 

 

ビタミンやミネラルがただないだけでは、何も起こりません。プラスにもなりませんがマイナスにもなりません。

 

 

しかし、「白砂糖は精製されてミネラル・ビタミンがないから悪い」という理屈を聞いたら、知らない人は「ビタミンやミネラルがある甘味料なら安全」な気がしてくるでしょう。

 

 

というよりも、ビタミンやミネラルが強調されると、「糖質は体にダメージを与える」という本質が忘れられます。

 

 

 

こうして、いつの間にか、問題がミネラル・ビタミンの話にすり替わっていきます。

 

 

 

ビタミンやミネラルの必要性を強調するのはいいのですが、私からすると、このような話の展開は「糖質の害」の話を煙に撒かれた気分になります。

 

 

 

 

チャラにはならない

 

 

質のいい土壌で育った植物性の食品は、ビタミンやミネラルが豊富でしょう。

 

 

ですが、「ビタミン・ミネラルがあるから、糖質の害はチャラ」というわけにはいきません。

 

 

穀物でも野菜でも果物でも、「1つの固体」の中に様々な栄養が一緒に含まれているので、メリットのある栄養も、デメリットな栄養も、同時に取ることになります。

 

 

 

財産だけでなく負債も相続するようなものです。

 

 

 

実は、野菜や果物というのは、負債の方が大きいのです。

 

 

 

サプリメントの場合は、狙った栄養素を単体で摂ることも可能ですが、食品はそのようなことは出来ません。野菜や果物を食べれば、メリットとデメリットの両方を同時に取り込むことになります。

 

 

メリットが輝いて見えても、デメリットが消えるわけではありません。

 

 

ですが、「野菜や果物はヘルシー」と、メリットばかりのように宣伝されているので、多くの人は「その影に隠れる糖質のデメリット」を、無かった事のように感じていることでしょう。

 

 

 

植物性の食品に、いくらビタミンやミネラルが豊富に含まれていても、抱き合わせで「その量をはるかに上回る毒物」を摂取すれば、体には負担がかかります。

 

 

しかし、その情報を教えずに、メリットばかりを強調すれば、みんな「健康の為に」とこれらをバクバク食べます。害はないと信じているので、とんでもない量の糖質をとっている事にも気付かないのです。

 

 

過去の私も例外ではありません。野菜や果物に含まれている糖質に油断していました。

 

 

私は健康にいいと信じて、緑黄色野菜のポタージュスープを毎日飲んでいました。

 

 

スープメーカーで作っていたので、生クリームとか余計なものを入れなくても、野菜だけで美味しく仕上がります。偏らないように、人参、かぼちゃ、トマト、さつまいも、カリフラワー、ほうれん草など、緑黄色野菜をメインに、その時々で色んなものを混ぜていました。

 

 

上手いんですよ、これが。

 

 

ビタミンやミネラルが豊富に摂れると思っていたのでガブガブ飲みました。

 

 

 

その糖質量...

 

 

 

今考えたらゾッとします。

 

 

このように、ビタミンやミネラルばかりにこだわると、「気にしなければならない糖質」の存在を忘れてしまいます。

 

 

そしてメリットばかり強調するのは悪質だということがお分かりいただけると思います。両方伝えて、その上で選択させればいいのに、そうしないから選択を誤るわけです。

 

 

給料が今月から10万円上がっても、今月からギャンブルで20万円浪費したら意味がありません。それよりは「給料は今のままだけど、浪費なしで真面目に過ごす」方が、安全な生活が送れます。

 

 

また、「給料は多いけど、暴力を振るう旦那」より、「給料は少なくても、暴力を振るわない旦那」の方が、幸せになる確率は高いでしょう。

 

 

メリットに飛びつく前に、「抱き合わせで付いてくるデメリット」が、どんなものなのかまで考える必要があります。

 

 

 

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糖質の害を避けることは重要

 

 

糖質の害は軽く見られているので気にする方は少ないかもしれません。

 

 

 

しかし、糖質は「糖化」、「癌」、「感染症に弱くなる」・・・等、慢性疾患の原因になります。

 

 

(追記)ここで、「糖質が体に与える影響」について一部を紹介します。

 

 

  • 多くの人がなる本態性高血圧の原因は「塩」ではなく「糖質」です。

 

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

  • 癌の原因は、糖質が分解されてできる「ブドウ糖」を代謝する時に発生する「乳酸」の蓄積です。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

  • 糖化は全身を細胞レベルで弱らせます。

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

ビタミンやミネラルが欠乏する事によって起こる病気もたくさんあるので、「ビタミンやミネラルを全く気にするな」とは言いません。

 

 

ですが、現代人にとって一番の問題は、ミネラル・ビタミンが足りない事よりも、糖質という(人間にとっての)毒物に絶えず晒されている事だと思います。

 

 

 

「借金を抱えている人」が一番にしなければならないのは、無駄な出費をカットする事です。

 

 

同じように、健康も「体にダメージを与えるもの」をまず止める。その方が効率よく改善できます。

 

 

 

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ビタミンやミネラルが欠乏する原因

 

 

私が、ビタミンやミネラルの欠乏を心配するよりも、先に体が糖質の害を受けているかどうかに注目した方がいいと思う理由は他にもあります。

 

 

まず、ビタミンやミネラルが欠乏する2つの理由を見てください。

 

 

 

 

  • ビタミン・ミネラルの摂取量が少ない

 

 

  • 摂取量は足りているが、糖質の過剰摂取で、せっかく摂ったビタミン・ミネラルが消費される

 

 

 

糖質には後者のようなデメリットもあります。

 

 

 

私は、「現代人のビタミンやミネラルの欠乏」の主な原因は、「糖質の過剰摂取」にあるのではないかと疑っています。

 

 

ビタミンが不足して壊血病になった「昔の船乗り」と違い、現代は十分過ぎるほどの食料があります。例え土壌の質が低下して、1つの食材の栄養の量が昔より減っていたとしても、それを補うほどの量は食べているはずだからです。

 

 

それなのに不足するのは、どこかから摂取した栄養が漏れ出している可能性があります。

 

 

それか、食べただけで、最初から栄養が吸収されていないということも考えられます。

 

 

そもそも、植物性食品は人間の消化器官には適していないのですから、そのような現象が起こっていたとしても何の不思議もありません。

 

 

 

意味のない栄養の摂り方

 

 

糖質は栄養泥棒・・・という言葉があります。

 

 

上手いこと言うなぁ・・・と思いました。

 

 

「糖質」は体内で分解されて、エネルギーとして使われる時に、ビタミンやミネラルを消費します。

 

 

野菜や果物を摂ると、ビタミンやミネラルと、同時に糖質も摂ってしまうと言いました。

 

 

しかし、それだけではなく、せっかく「健康の為に」と思って摂ったビタミンやミネラルが、「糖質」にとられてしまうのです。

 

 

正に泥棒です。栄養だけでなく、食費やサプリメントのお金ももったいないです。

 

 

 

(追記)昔はどの健康食品を飲んでも効果がほとんど感じられませんでした。

 

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

糖質を過剰に摂りながらだと、ビタミンやミネラルを摂っても取っても意味がありません。

 

 

貧乏なのは給料が少ないからとは限りません。例え給料を沢山貰っていたとしても、それを上回る浪費をしていたら、例え毎月100万稼いでも貧乏なのです。

 

 

ビタミンやミネラルの消費を上回る量をサプリで補えばいいのかもしれませんが、かなりお金がかかります。

 

 

経済的な視点からみても、そのような無駄な事をするより、糖質の摂取量を見直した方が良いと考えます。

 

 

昔の私は「糖質の処理にビタミン・ミネラルが使われている」という知識が無かったので、他のことには気をつけても、糖質の過剰摂取だけはそのままでした。その結果、せっかく摂ったビタミンやミネラルがパクられまくっていました。

 

 

 

 

  • ビタミンやミネラルを摂る為に野菜や果物を食べるが、そこに含まれている糖質を消費するために、ビタミンやミネラルを浪費する

 

 

 

  • 高いお金を払って健康食品を買うが、糖質を大量に食べるので、健康食品から摂ったビタミンやミネラルが使われる

 

 

 

 

ビタミン・ミネラルはただでさえ不足しがちな栄養素です。それを「糖質の代謝」という作業で浪費してしまってはもったいないと思いませんか。

 

 

給料をもらったら、何かを買ったり、家を直したり、出来るだけ建設的に、自由に使いたいですよね。栄養素だって、せっかくいい栄養素が体の中に入ってきたら、体を修復したり等、建設的な事に使いたいものです。

 

 

 

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枝葉ではなく本質を見る

 

 

「メリット」よりも「デメリット」の方が大きい場合、注意が必要です。

 

 

何度も言いますが、ビタミン・ミネラルに注目するのはいいですが、本質を「糖質」から逸らすべきではありません。

 

 

糖質から話の本質がズレるから、ビタミン・ミネラルのあるなしで、揉めるようになります。例えば、

 

 

 

白砂糖はダメ、でも黒砂糖はいい、てんさい糖はいい、蜂蜜は・・・等と。

 

 

 

また、「砂糖」と、「他の糖質を含む植物性の食品」を別の物として区別すると、混乱と誤解を招きます。

 

 

これらにどんな栄養素が含まれているのかをみていくと、「ビタミンやミネラルがついているか、ついていないか」という違いはありますが、どれも姿が違うだけで「糖質」と「糖質」です。

 

 

片方は何も被っていない剥き出しの状態、もう片方は野菜や果物という皮を被っている状態・・・違いはそれだけです。

 

 

 

「狼」と「おばあさんに化けた狼」は同じなのです。

 

 

 

「糖質をとっても、そこにビタミンやミネラルが含まれていればOKだろう」「植物ならセーフ」と思いたい人達が、問題の本質を「糖質」からそらす為に、ミネラルやビタミンを過剰に強調していますが、「問題視しなければならないところ」を間違えてはいけません。

 

 

ただ、「少しなら大丈夫な事にしよう」、「糖質は食べても大丈夫という理屈が存在すればいいな」・・・という気持ちは理解できます。

 

 

お菓子も、野菜も、炭水化物も、果物も美味しいですから。

 

 

甘いものが大好きな私も、かつては、人生から甘いものを切り離したくなくて、糖質の害にあえて注目せずに、甘味料の種類にこだわりました。

 

 

砂糖じゃなくて、オリゴ糖、甜菜糖、ココナッツシュガー・・・

 

 

安心して甘い物を食べる為に、なんとかして、よりマシな甘味料を探しましたが、どんぐりの背比べでした。糖質は糖質です。

 

 

どこで金を借りても、借金は借金です。こっちの方が利子が少し安いとか、多少の違いはあるでしょう。しかし、借金自体を止めないと、基本的にどこで借りても生活は苦しくなります。よりマシな甘味料を探すのはそれと同じ理屈です。

 

 

 

 

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糖質制限を始めてから、ビタミンやミネラルを意識しなくなった

 

 

私はかつて、ミネラル、ビタミン、酵素の健康食品を摂っていました。これらの栄養素が必要だと思っていたからです。

 

 

食事にも気を配っていました。お酒もタバコもなしです。

 

 

それなのに、体がガラクタのように弱かったです。とても健康に気をつけていたので不思議でした。

 

 

しかし、今思えば、糖質を大量に摂っていた為、ビタミンやミネラルが糖質の消費に使われて、それによって、健康食品の効果が感じられなかったのだと思います。

 

 

糖質制限を始めた昨年から、効果を調べるために、これらの健康食品は摂っていません。代わりに「バター」と「プロテイン」を摂取しています。

 

 

私が実践しているのは「1日10g以下のスーパー糖質制限」ですから、野菜はほとんど食べません。ネギ、ニンニク、しょうが、スパイス・・・食べてもこの程度です。冷蔵庫の野菜室がさみしいことになっています。

 

 

嗜好品をあげるとすれば、ブラックコーヒー1~2杯です。

 

 

外食をする回数もそんなにありませんから、植物性食品はほとんど摂っていません。

 

 

食品だけでなく、健康食品からのビタミン・ミネラルも、ほぼなしです。

 

 

かといって肉食動物のように、内臓も含めて丸ごと食べるという事はしていませんので、生の内臓からビタミンやミネラルを摂取していません。

 

 

内臓を含めて全部食べるのは子魚くらいです。でも、これも回数は多くありません。

 

 

食べるのは、肉や卵がほとんどです。

 

 

タンパク質や脂質ばかり食べているので、ビタミンやミネラルは不足しているはずですが、「ビタミン・ミネラル・糖質」を摂取していた時に比べて、今の方が圧倒的に元気です。

 

 

 

ビタミンやミネラルの欠乏に注意を払うのも大事ですが、糖質の害にも関心をもって頂ければ幸いです。

 

 

 

(追記)野菜に含まれているミネラル・ビタミンには期待はできない

 

 

現代は土壌が悪いので、野菜にミネラル・ビタミンがほとんど含まれていないと言われています。

 

 

そして、品種改良がされているので、本来の野菜には少なかった糖質が増えています。

 

 

本来含まれていた栄養素が減っている可能性もあります。

 

 

「食べ物だけで健康を保つ」と、「食事法と栄養補助食品を組み合わせる」ではどちらが優れているか

 

 

それだけでなく、1970年代からテレビの料理番組によって、栄養を捨てる調理法が普及しました。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

現代人は「ビタミンやミネラルが欠乏した野菜」を食べているということになります

 

 

 

ビタミンやミネラルを摂りたいなら、野菜や果物ではなくサプリメントから摂った方が効果的です。

 

 

 

(追記)ビタミンやミネラルをサプリメントから摂る

 

 

この記事を書いたのは2016年の10月です。

 

 

それから勉強して、2017年1月からミネラルである「鉄」、6月からビタミンである「ナイアシン」を飲み始めました。

 

 

目的、結果とも、過去に健康食品を摂っていた時と違います。

 

 

 

鉄サプリの効果については、以下の記事をお読み下さい。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

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特別な病気でもないのに、何をやっても胃が弱い人がいます。かつての私もそうでした。

 

 

治らないのは、「胃に優しい」と思って選択する食材を間違えているからです。

 

 

ここを勘違いしている限り、何をやっても根本的には治りません。

 

 

これを読んで下さっているあなたには、その場しのぎの表面的な対処法ではなく、胃が弱くなる本質についてお伝えしたいと思います。

 

 

ですが、それを理解する為には、人間の食性について知っておく必要があります。

 

 

 

人間は、どんな体をしていて、何を食べるのが良いか・・・ですね。

 

 

 

まず、「人間の歯の形状」は、草食動物の歯にそっくりです。肉食動物の歯には似ていません。それは間違いありません。

 

 

じゃあ、人間は草食動物か・・・というと、それは違います。

 

 

実は、人間は肉食動物(動物食性動物とも言います)です。

 

 

人間は、矛盾しているようですが、「草食動物に近い歯」をもった肉食動物なのです。何故そんなチグハグなことが可能なのかは、以下の記事で説明しました。※この記事を読んでいない方は、先にこちらの記事を読むことをオススメします。

 

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

 

「歯の形から考えると、人間は草食動物だ」という考えは、ベジタリアンに多く見られるのですが、私はそれは違うと思っています。何故なら、「何を食べるのが最も適しているか」は、歯の構造だけでなく、消化の構造も含めて分析するべきだと思っているからです。

 

そして、人間の消化器官の構造は、動物食性向けに造られています。(詳しい理由は後で述べます)

 

 

だから人間は肉食動物なのですが、世間一般では、「動物性食品は体に悪くて、植物性食品が良い」みたいなイメージになっていますね。これが、消化の話にも影響しています。

 

 

肉を消化するに適した体なのに、植物性の食品を食べると...

 

 

 

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人間の消化についての間違い

 

 

多くの人は、人間の消化器官について、知っているようで、実は何も分かっていません。

 

素人はもちろん、医師、栄養士、看護師もです。

 

何故、そんな事が言えるのかと言うと...

 

 

胃が弱っている時は、消化のよいお粥を食べると良いですよ

 

 

等と言うからです。

 

 

このような発言を、あなたも耳にしたことがあると思います。それも一度や二度ではありませんね?何度も...です。

 

 

もしかしたら、あなた自身も言った事があるのではないでしょうか?

 

 

もちろん私も言った事があります。

 

 

病院、学校、家庭、職場、テレビ、雑誌・・・様々なところで言われています。

 

 

だから誰も疑わないのですが、実はこれ、真っ赤なです。

 

 

インチキデタラメ

 

 

世紀の大嘘なのです。

 

 

 

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炭水化物は消化に悪いという証拠

 

 

定説では、「消化が良いのはお粥(炭水化物)、胃がもたれるのは動物性食品」ということになっています。

 

 

それを覆す為に、まずは論より証拠です。以下の画像をご覧下さい。

 

 

 

『新しい創傷治療 消毒とガーゼの撲滅を目指して 2014/08/06』より引用

 

40代男性、昼に寿司を食べた後4時間後に急に立てなくなるほどの腹痛が出現し救急車にて搬送された患者さんです。当院外来医が胃アニサキス症を疑い、私が緊急内視鏡検査をしました。

 

食べてから5時間後の内視鏡画像ですが、寿司ネタは見事に消化され、魚の面影はまるでありませんが、シャリだけは見事に残っています。これを見てもご飯が如何に消化が悪いかが分かります

 

 

 

このように、炭水化物(ご飯)は消化されていなくて、タンパク質(魚)は消化されています。

 

 

世間一般の考えとは間逆です。

 

 

もし、「炭水化物は消化に良くて、タンパク質が消化に悪い」が事実なのだとしたら、これと間逆のことが起きて然るべきです。炭水化物が消えて、タンパク質が残っているはずなのです。

 

 

何故そうならないのか?

 

 

現象がおかしいのでしょうか?それとも、定説がおかしいのでしょうか?

 

 

・・・答えはお分かりですね。

 

 

そう、当然、現象は嘘をつきません。おかしいのは定説の方なのです。

 

 

しかも、180℃間違っています。「炭水化物は消化に悪く、タンパク質は消化に良い」が真実です。

 

 

「みんなが嘘を信じるなんてありえない」と思ってしまいがちですが、現実に、大勢が嘘を信じ込むことはありえることなのです。

 

 

この画像だけでは、納得されない方もいると思いますので、まだまだ話を続けます。

 

 

 

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信憑性のない定説

 

 

何故、「炭水化物は消化に悪くて、タンパク質は消化に良い」のでしょうか。

 

その謎を解く鍵は「人間の食性」にあります。人間が動物食性(肉食)動物であると考えれば、そうなるのは当たり前ですよね。

 

 

しかし、定説は最強です。定説を疑わない人は理解できないと思います。「実は炭水化物は消化に悪いんだよ、タンパク質は消化に良いよ。だって人間は動物食性動物だから」・・・なんて言っても、検証することも、信じることもしないでしょうね。

 

 

でも、私は違いました。

 

 

 

心当たりがあったからです。

 

 

 

私が定説とは間逆の説に興味を示したのは、長年、健康に良いと思って「植物性の食品」を中心に食べてきたのに、胃が弱く、消化不良は日常的だったからです。

 

 

食べている時は大丈夫なのですが、食後、動けないほど胃が重くなっていました。

 

 

頭の中では、消化に良い=植物性の食品 だったのですが、現実に「その通りだ」と感じたことは一度もありませんでした。

 

 

私の胃の弱さは重傷で、物心ついた時は、人並みに食べられなかったのです。消化不良を起こすので、食事を楽しいと思えませんでした。

 

 

「消化に悪い」と言われている動物性食品はとくに苦手で、肉よりは魚をメインに食べる事が多かったです。そして、植物性の食品である野菜を積極的に摂っていました。それでも、何故か胃が人並みに丈夫になることはありませんでした。

 

さらに、ベジタリアンや、ローフードの食事も取り入れていた時期もあったので、動物性不使用の食事をすることもありました。それでも、消化不良になっていました。

 

 

不摂生をしていて胃が悪くなるなら理解できますが、健康的な食事をしているにも関わらず、暴飲暴食をしている人より胃が弱いのですから腑に落ちません。「何故そうなるんだろう」と思っていました。

 

 

もし、本当に「植物性の食品」が消化に良いのなら、当時私がしていたような食事では消化不良にならないはずです。

 

 

「定説」と、「それを実践して、自分の体に起きていたこと」が、全くかみ合わないのです。

 

 

だから、「実は炭水化物は消化に悪い」と知った時、ピンときたのです。

 

 

 

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肉が悪者になる理由

 

 

「肉は消化に悪い」と多くの人が思っていますが、そう勘違いしてしまうのも無理はありません。

 

肉を食べるとムカムカする人は多いです。食の細い方、そしてお年を召された方などがそうですね。私も同じように感じていました。

 

 

おもしろいことに、肉はほとんど食べられないのに、穀物や野菜、お菓子はいくらでも食べられるのです。食後、消化不良になるのは「植物性の食品」「動物性の食品」も同じですが、食べている時は、前者は気持ち悪くならないのです。

 

 

以下は、当時私が「植物性の食品」と「動物性の食品」を食べた時の特徴です。

 

 

●植物性・・・食べているときはムカムカしない。食べやすい、比較的多く食べられる。でも食後、消化不良

 

●動物性・・・食べている時からムカムカする。2.3口食べたら十分。ほとんど食べられない。食後、消化不良

 

 

当時は肉を食べたら、炭水化物以上に胃がもたれていました。嫌いではないのですが、量が食べられません。例えば、焼肉屋にいったら、肉3~4枚で満足、それと野菜をおかずにしてご飯大盛り・・・という感じでした。肉が食べられないから、植物性の食品に走るんですね。

 

 

食べられないから、「動物性食品は消化に悪い」と思っていました。

 

 

「植物性の食品」でも食後に消化不良を起こしていたので、「植物性の食品」の消化の悪さに気付きそうなものですが、肉の食べにくさ、消化の悪さのインパクトが強く、かき消されていました。

 

 

だから、「肉が胃を弱らせている」と思ってしまうのも無理はありません。

 

ですが、それはただの思い込みです。

 

 

それは「肉が悪い」のではないし、「人間の消化器官が肉の消化に向いていないから」でもありません。

 

 

次は、そのカラクリについてお話します。

 

動物性の食品を食べる時にムカムカするのも、食後「動物性」だろうが「植物性」だろうが消化不良を起こすのも、その原因は糖質にありました。

 

 

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消化を悪くする原因2つ

 

 

気持ち悪くて肉が食べれない、消化不良を引き起こす原因は糖質です。理由は2つあります。

 

 

 

1つは「胃の糖化」。

 

もう1つは「糖反射」です。

 

 

 

まず「胃の糖化」について説明します。

 

「糖化」とは、体のタンパク質と、余った糖質が化学反応を起こして、細胞が変性し劣化することを言います。

 

 

糖化については、以下の記事で詳しく述べています。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

胃もタンパク質で出来ていますから、そこに余った糖が反応すれば、胃が「糖化」します。

 

胃が「糖化」すると、胃が弱くなりますし、進行すると「胃下垂」になります。これは私もなっているのですが、重度の「糖化」です。

 

 

当然、糖質を多く食べている人程、必要ない糖が体の中に余るので、「糖化」のリスクは大きくなります。私のように胃が「糖化」することもありますが、「糖化」が体のどこに表れるかは、人によって違いますので、必ず胃が「糖化」するというわけではありません。

 

 

で、私ですが、昔は植物性食品中心でしたから、当然糖質ばかり食べていました。「糖化」の悪影響は全身に表れましたが、胃が特に酷かったわけです。

 

 

で、先ほど言ったように、「糖化」した胃は、「動物性食品を食べるとムカムカする」という現象を引き起こします。ですが、何故か、胃を「糖化」させた張本人である糖質を食べた時は、そのような現象が起きないのです。

 

 

 

 

 

 

このことが、「日本人には肉は合わない、肉は体に悪い」「消化に良いのは炭水化物で、消化に悪いのは肉だ」という誤解を生む原因になっています。

 

ここまで読んできた方は分かると思いますが、このような意見を持つ方は、胃が「糖化」しているからそうなるのです。

 

そして、胃が「糖化」しているということは、その人が糖質の過食をしているという証拠です。

 

ベジタリアンの人が、付き合いで肉を食べると気持ち悪くなって「肉はダメですね」と言ったりしますが、ただ、糖質が原因で起きる現象を、肉のせいにしているだけなのです。

 

肉を食べてムカムカするのは、結果であって、原因ではありません。原因は、胃を「糖化」させている糖質です。

 

 

そう言うと、原因である糖質を排除したらどうなるか気になりませんか?

 

私の場合は糖質を1日10g以下にして2ヶ月くらいで肉をたくさん食べても平気になりました。昔は焼肉3枚でしたが、今は野菜なしご飯なしで、肉だけです。消化不良は起きません。

 

 

 

そして2つ目の「糖反射 とうはんしゃ」について説明します。

 

 

「糖反射」とは、糖質を食べた時に胃の蠕動運動がストップする現象の事を言います。

 

 

胃の動きが止まれば、内容物がそこに留まる時間が長くなるのですから、苦しくなるのは当たり前です。

 

 

では、何故「糖反射」が起きるのか?

 

 

という謎がでてきますが、これこそが、人間の体が「植物性の食品(糖質)」の消化に向いていない証拠でもあります。

 

要するに「植物性の食品」を消化するのが苦手なんですね。だから止まるわけです。

 

 

 

 

ただし、「糖反射」は、糖質だけじゃなく、肉を食べた時にも起きることがあります。

 

その原因もやっぱり糖質です。

 

当時の私も含めて、ほとんど多くの人は、肉を食べる時、必ずご飯やパンなどの糖質も食べます。「主食を食べる必要がある」という概念があるからです。これが肉を食べた時も「糖新生」が起き、消化不良が起きる原因です。

 

ほとんどの人は、これを「肉を食べたら胃がもたれる」と言います。これを「勘違い」と言います。

 

だけを食べたら「糖反射」は起こりません。

 

ちょっと多めに食べて「ふぅ~っ、食ったな~」と思っても、10分もすれば、まるで肉が溶けたかのように消化されます

 

かつて、胃がメチャクチャ弱かった私でも、体の仕組みに沿った食べ方をすると、ここまで正常になるのです。ちなみに、変わるまでに有した時間は2ヶ月くらいです。こう言うと、

 

 

本当はそんなに胃が弱くなかったんじゃないか?

 

 

と思われたかもしれませんので、誤解のないように、次は、糖質を食べていた頃(30代前半まで)の私の胃がどういう状態だったのか詳しくお話したいと思います。

 

 

 

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子どもの頃から年寄り以上に胃が弱かった

 

 

私は実生活で、私より胃の弱い人に会ったことがありません。

 

「歳をとったら、コッテリしたものが食べられなくなった」という老人の方がまだ胃が丈夫なのです。

 

肌年齢、骨年齢というのはありますが、胃年齢というのはありません。ですが、胃年齢があったとしたら、昔の私は70代くらいだったと思います。

 

先ほど説明したように、子供の時、物心ついた時には胃の糖化がとにかく酷かったのです。当時は「糖化」という言葉も知りませんから、漠然と、自分は人より「量が食べられない」、「トロい」、「食べた後が苦しい、立てない」と思っていました。

 

何故そうなのか分かりません。とにかく、食事が負担なのです。

 

周囲の人間はこの様子を見て、とにかく「食べろ、食べろ」と言います。「ちゃんと食べないとダメだ」と、もう無理なのにも関わらず食べさせようとします。

 

また、胃が弱いので食べるペースも遅くなります。「早く食べろ」「まだ食べてるの?」と言われるのは日常茶飯事です。時間内に食べられるようにするには、量を減らすか、残すかしかありません。

 

 

多くの人は、食べる量が少ない人間を見ると、強引に食事を薦めてきます。これは食が細い人間にとってはキツイです。心配してくれている気持ちもわかるのですが、食べられないものは食べられないのです。

 

 

こういう事ばかり言われると、食事が嫌いになります。普通の人にとって食事は楽しい行事ですが、私にとって食事はキツイ行事で、何が楽しいのかさっぱりわかりませんでした。

 

 

最悪なのは学校の給食です。給食の料理自体には不満はありませんでしたが、それを食べるのは苦痛でした。

 

私が子供の時は、まだ先生の立場は強かったので、「食べられないのに、給食を無理矢理食わせる」という鬼のような先生が存在していました。現代の先生があんな強引な事をすれば、すぐに問題になると思いますが、私が小学生の頃はこういう先生がいました。

 

小食の人のあるあるです。

 

最終的には知恵がついてきて、当番じゃないのに、給食の配膳を積極的にすることで、自分の器に入れるおかずを少なくしたり、たくさん食べる友人(救世主)と交渉して食べてもらったりして、危機を回避していました。

 

それをしないと地獄です。

 

 

絶対に残させてくれない先生の場合、休憩時間になろうが、掃除時間になろうが、5時間目が始まろうが、食べきるまで絶対に席を立たせないのです。

 

・・・今思えば、あれは先生にとって何の意地だったのかよく分かりません。

 

 

あれで、生徒の食事が早くなることはありませんし(胃が丈夫になるわけではないので)、あれで得たものはありませんね。

 

 

中学校も給食でしたが、小学校の時と違い「先生の干渉」が少ないので楽でしたね。中学生になって嬉しかったのは、給食を無理矢理食わせられないということです。

 

なんだこの思い出。

 

大人になるにつれて、食事の時に何かを言われることは少なくなりましたが、胃が丈夫になったわけではないので、食べたら苦しいのは変わらないわけです。

 

自分一人で食べて、その後、胃が楽になるまで転がっていれば良いのですが、そういうわけにもいきません。生きている以上、人とご飯を食べる事もあるし、職場では早く食べなければなりません。

 

だから、「胃を丈夫にするにはどうしたらいいか」という課題が常にありました。食事を気をつけたり、運動してみたり、健康食品を飲んでみたり色々やったわけです。

 

「消化に良いと言われている野菜」を中心にメニューを組んだり、酵素の無駄遣いをしないように、加熱食を避けてみたり。また、酵素や消化のことを視野に入れていたからこそ、「一日一食」や、「断食」も実践しました。

 

酵素について考え出すと、大抵ここに行き着くのではないかと思います。

 

健康食品の酵素も飲みましたね。酵素は確かに消化の助けになるので良かったのですが、それは根本解決ではありません。だから酵素を飲むからめでたし、めでたしではありません。頼らなくても消化できるのが健全な胃だと思っていましたから、私はそこに甘んじませんでした。

 

体質が変わるように、試行錯誤を繰り返しました。ですが、何をしても一向に変わらないのです。

 

 

それもそのはずです。私が参考にしていた情報は、表面は違えど、「消化に良いのは植物性の食品である」という前提をもとにしていたのです。どの本も、どの専門家も、消化については同じ考えなのです。

 

つまり、これらを信じて実践している限り、胃の状態は改善されません。「糖質」が胃に与える影響を考えたら分かると思います。

 

できることはほとんど試して、それでも改善しなかったので、生まれもった体質だから仕方ないと思うようになりました。「自分の胃が正常になることはないだろう」と思っていました。

 

 

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消化の実験

 

 

そんなある時、「植物性の食材は消化に悪くて、動物性の食材は消化しやすい」という話を知りました。

 

それまでの知識が邪魔をしていたので、簡単には信じることができませんでしたが、言われてみれば心当たりがあります。

 

 

しかも、注目に値する話がそこにはありました。

 

 

それは、「拒食症の人に実際に食べたものを吐いてもらって、食材の消化状態を確認した」という話でした。

 

もし、従来の説が正しいのであれば、当然、「植物性の食品が一番早く消化され、動物性の食品はいつまでも消化されない」はずです。ですが、そこに書かれていた結果はそれと正反対でした。

 

 

●炭水化物を食べて30分後に吐くと、食材はほぼ原形のまま出てきた。

 

●タンパク質だけを食べて30分後に吐くと、吐けない。無理矢理吐こうとすると胃液しか出てこない。

 

 

これにはビックリしましたね。

 

私は植物性中心の食生活をおくってきたにも関わらず、常に消化に問題を抱えてきました。消化について、同じ方向性の食事を試しても何も変わりませんでした。

 

その変わらなかった理由はこれかもしれない、と...。

 

 

私はこれを読んで「この説は真実だろう」と悟りました。

 

 

ここで、冒頭で紹介した内視鏡の写真を見てみてください。

 

 

辻褄が合いますね。

 

 

 

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「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

人間の食性は何か?

 

 

 

・・・と聞かれたら、あなたは何と答えますか?

 

 

人によって考えは様々だと思います。例えば...

 

 

 

  • 「人間は雑食動物だ」→ バランスが大事だと思っている人に多い意見

 

 

  • 「人間は草食動物だ」 → ベジタリアンに多い意見

 

 

  • 「人間は肉食動物だ」→ 糖質制限実践者に多い意見

 

 

 

この中でも、「人間は雑食」という説を支持する人の数は圧倒的です。あとの2つは少数派ですね。

 

 

何を根拠に、その考えに至ったのか...を考えてみると、「雑食」を支持する人の考えは単純です。

 

 

何故なら、人間の食べ物は、文化や習慣によって様々です。地域によって違いますが、色んな食品を食べ続けてきた歴史もあります。

 

 

本来の「食性」がどうであれ、人間は「雑食生活をしてきた」という事実があります。

 

 

従って、結果論ではありますが、多くの人は漠然と「人間は雑食だろう」という考えに行き着きます。

 

 

また、「バランスの良い食事をするのが良い」という思想が、「人間は雑食である」という考えを後押ししています。いや、もしかしたらその逆で、「人間は雑食である」という前提があるからこそ、「バランスの良い食事をするのが良い」という考えが生まれたのかもしれません。

 

 

私も以前は、多くの方と同じように「人間は、色んなものを食べるから雑食だ」と思っていました。そして、「バランスの良い食事こそが、人間を健康にする」と思っていたので、そのような食事を心がけていました。

 

 

ですが、「草食」と考えていた時期もありますし、今では「肉食」という考えになりました。

 

 

つまり、「雑食」、「草食」、「肉食」、全て考えた事があります。

 

 

全く異なる意見なのに、よくコロコロと変わったなと思います。

 

 

でも、ただ、適当に考えを変えたわけではありません。そう納得してしまった根拠があったのです。

 

 

最初は多くの人が考えるように、人間は「雑食だ」と思っていました。

 

 

その次にベジタリアンの意見に触れて、「人間は、本来は植物食性(草食)動物だ」という考えになりました。

 

 

何故納得してしまったのかというと、その根拠が、「人間の歯の形」だったからです。

 

 

「雑食だ」という説は、どちらかというと「文化や習慣や歴史」を根拠にしています。ですが、「植物食性(草食)だ」という説は、「“歯”という人間の体」に注目しているので、説得力があり新鮮でした。だから、

 

 

「人間の歯と「植物食性(草食)動物」の歯はそっくりだ。だから人間は植物性の食品を食べるのが良い」

 

 

 

・・・という話を聞いた時、「なるほどな!」と思ってしまったのです。

 

 

もっとも、これは昔の話なので、現在は「人間は植物食性(草食)動物だ」とは思っていません。

 

 

色々調べた結果、また体験から、草食であるという根拠に穴が見つかり、その説が間違いだったという事に気が付いたからです。

 

 

こうして、先ほども述べたように、今は、「人間は動物食性(肉食)動物だ」という結論に到達しました。

 

 

そこで、当時、理に適っていると思った、「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説を改めて振り返って、どこが辻褄が合わないのかを説明したいと思います。

 

 

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人間の歯の特徴

 

 

当たり前ですが、「植物食性(草食)動物」と、「動物食性(肉食)動物」の歯の形は全く違います。

 

歯は形によって、以下のように分けられます。

 

 

 

  • 臼歯(きゅうし)→穀物をすりつぶす

 

  • 犬歯(けんし)→ 肉を噛み切る

 

  • 門歯(もんし)→ 野菜・果物を噛み切る

 

 

 

 

で、それぞれの動物の歯の特徴が以下になります。

 

 

「植物食性(草食)動物」の歯

 

 

「門歯」は食物を噛み切りやすい形で、「臼歯」はそれをすりつぶしやすいよう、平になっています。

 

 

 

「動物食性(肉食)動物」の歯

 

 

肉を引き裂いたりするのに適しています。「犬歯」が発達しているのはもちろんですが、それだけでなく、全体的にどの歯も尖っていてギザギザしています。

 

 

 

 

人間の歯

 

 

人間の場合はというと、以下のようになっています。

 

本数は上下合わせた数です。

 

 

 

 

「歯の形や数が、その動物が何を食べるべきかを示している」ということだったので、その理屈に当てはめて考えてみます。

 

 

人間の場合、肉を噛み切る為の「犬歯」が貧弱です。肉を食べる時でさえ意識してこの歯を使うことはありません。

 

噛み切る時は、「犬歯」よりも、「門歯」の方が役にたちます。

 

 

そして、穀物をすりつぶす為の「臼歯」が発達しています

 

 

役に立っている割合を数字で表したら、「犬歯」1に対して「臼歯」と「門歯」は9くらいではないでしょうか。

 

 

そして、臼歯担当である「穀物」と、門歯担当である「野菜・果物」は、共に植物性食品です。

 

 

「臼歯」と「門歯」をメインに使っている人間の歯は、どう考えても、「植物食性動物」の歯にそっくりです。肉を食べるのに適した歯ではありませんね。

 

 

以上のことから、ベジタリアンが主張するように、「人間は植物食性(草食)だ」という考えは、間違いではなさそうに聞こえます。

 

 

あるいは、お飾り程度で「犬歯」が生えているので、一応、肉も食べられるということで、「人間は雑食」と言う事もできます。

 

 

どちらにせよ、歯を見る限り、人間は「動物食性(肉食)動物」ではありません。

 

 

 

(追記)猫の歯

 

 

人間の歯と比較する為に、「動物食性(肉食)動物」である猫の歯を見てみましょう。非常によくできています。

 

 

『子猫のへや 猫の歯・舌。味覚』より引用

 

永久歯の各部名称、及び主な役割は下図です。

 


合計30本ある永久歯の中でも、上下合わせて4本ある犬歯(けんし, canine tooth)は獲物を捕らえるときに役立ちます。この歯は横幅が広く平らであるため、ちょうど「くさび」としての機能を果たします。

 

この「くさび」を獲物の首筋にグサリと刺し込むと、うまい具合に脊髄(せきずい)に当たり、効率的に切断することができるのです。脊髄とは、背骨の中を通っている神経線維の束で、これを切断された動物は即死してしまいます。

 

なお犬歯の根元には特殊なセンサーがあり、獲物の脊髄を正確に噛み切れるよう、歯の方向を微調整していると言われています。

 

また犬歯の表面にある小さな溝は「血溝」(blood groove)と呼ばれるもので、獲物から流れ出た血が歯に付着しないよう、効率的に流す下水溝のようなものだと考えられています。

 

ただし猫のものは、ライオンのキバで見られるほど明瞭ではありません。

 

 

門歯(もんし)は切歯(せっし)とも呼ばれ、上下とも6本ずつあります。この歯の裏にはヤコブソン器官の入り口があり、フレーメンによって大きく開き、フェロモンを取り込みやすくします。またグルーミングの際は櫛(くし)のような働きをします。

 

一般的に「奥歯」と呼ばれている臼歯(きゅうし)は、「前臼歯」と「後臼歯」に分かれています。しかしこれらは、私たちの奥歯のように上の歯と下の歯の面がピッタリとかみ合いません。

 

猫の臼歯は先端がとがっており、なおかつ上下の歯が前後で微妙にずれた構造になっているため、ちょうどハサミのような役割を果たします。これは、猫が肉を噛みちぎることに特化した構造の歯を発達させた結果でしょう。

 

 

また上顎の「後臼歯」はほとんどお情け程度にしかついておらず、見分けることすら困難です。

 

 

このように、同じ「臼歯」でも、猫の「臼歯」は人間の「臼歯」とは違います。トゲトゲです。

 

それにしても、肉を食べるために非常に良く出来た構造です。

 

 

これを読むと、同じペットでありながら、猫が犬のように大きく品種改良されない理由が分かったような気がします。猫はあのサイズだから、人間と共存できるのです。もし、大型犬くらいのサイズだったら危険です。

 

 

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歯と食性は関係あるのか

 

 

猫に限らず「動物食性(草食)動物」の場合、全ての歯が肉を噛み砕く為に適していると言っても過言ではありません。

 

 

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(↑ 獲物を仕留める武器のような歯)

 

 

これぞ、肉食の歯ですね。

 

 

こんな歯をしている人はいません。

 

 

人間の歯は、誰がどう見ても「動物食性(肉食)動物」の様ではありません。植物性の食品に合った構造です。

 

 

これだから、歯の形を根拠に、「人間は動物食性(肉食)ではない」と言われれば、説得力があります。この強力な説を覆すのは一見厳しそうです。

 

 

かつての私は、あまりに的を得ていたこの意見にコロッとやられて、ここで思考停止してしまったのです。

 

 

でも、今思えば、この時は明らかに考えが足りませんでした。

 

 

 

  • 人間は、ベジタリアンが主張するように、本当に「植物食性(草食)動物」なのか?

 

  • 人間は動物性食品を食べるべきではないのか?

 

 

・・・その答えを出すために、次は、ベジタリアンが想定していなかった盲点についてお話します。

 

 

 

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人間の歯が鋭くない本当の理由

 

 

私は現在、スーパー糖質制限をしているので、ほぼ「動物食性」の生活をしています。でも、いきなりそうなったのではなく、以下のような流れを辿りました。

 

 

 

①バランスの良い食事

 

 

②緩い糖質制限(失敗)

 

 

③バランスの良い食事

 

 

④ベジタリアン・ローフード、1日1食、断食等

 

 

⑤スーパー糖質制限(成功)

 

 

 

見てもらったら分かると思いますが、私は糖質制限を2回しています。

 

 

過去に1回失敗して、その後糖質制限を再開するまで、数年間は別の食事をしていました。

 

 

 

最初の糖質制限で失敗し体調を崩したため、数年間は「糖質制限否定派」でした。

 

 

 

「動物性食品は体に悪い」と思っていたので、ベジタリアンやローフード寄りの食事に走りました。

 

 

にも関わらず、そこから、「再び糖質制限をやろう」と決心したのは理由があります。

 

 

年月が経ったことで、糖質制限の情報が増え、そのおかげで過去の失敗の原因が特定できたからです。ハッキリ言って、失敗したのは私のやり方が悪かったのです。

 

それを気をつければ上手くいくと確信しました。でないと、もう一度やろうとは思いません。

 

 

この時、情報を仕入れて「大丈夫だ」と確信し、再び糖質制限を実践することに決めたわけですが、不安が全くなかったわけではありません。

 

 

糖質制限を始める直前は「ベジタリアン寄りの考え」に影響を受けていた為、「人間の食性を、歯の形から分析した説」がどうしても引っ掛かるのです。

 

 

歯の形に合った食事をするのが正解なら、「人間は植物食性(草食)だから、肉を食べるに適していない」ということになります。

 

 

この考えがある限り、糖質制限とはケンカになります。

 

 

「人間は「植物食性(草食)動物」なのに、動物性食品ばかり摂る糖質制限をして大丈夫か?」

 

 

・・・と思うわけです。

 

どんなに糖質制限の正当性を述べられても、どんなに人間は「動物食性(肉食)動物」だと言われても、この歯の説がある限り、「人間は肉を食べるべきではない」ような気がするのです。

 

 

肉を食べるに相応しくない歯であることは厳然たる事実なわけですから。

 

 

一度失敗して体調を崩した経験があるので、慎重だったのは言うまでもありません。

 

 

ですが、もっと調べたところ、腑に落ちる答えはあっさり見つかりました。

 

 

人間が動物食性(肉食)でありながら、鋭い歯をしていないのには、他の動物とは違う、人間ならではの理由があったのです。

 

 

その理由を要約するとこういう事です。

 

 

「人間は、他の動物の食べ残した肉や骨を、横取りして食べることで、タンパク質や脂質を摂取していた。だから鋭い牙は無くても、動物性の食品を手に入れることができた。動物の骨や骨髄もすり潰して食べていた。」

 

 

なんと、人間の「臼歯」が発達しているのは、植物をすり潰す為ではなく、骨髄をすり潰す為だったのです。これは盲点でした。

 

 

確かにこの理屈であれば、動物を襲う必要がないので、牙や爪も必要ありません。人間の「犬歯」が発達していなくても辻褄が合います。

 

動物を仕留める鋭い牙がなくても、鋭い爪がなくても、人間であれば、動物を食べる事は可能です。それは、現代の私達にも言えることです。

 

 

そして、私は「もう1つ別の理由」があるのではと考えています。

 

 

 

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牙がない人間が肉を得る事ができたもう1つの理由

 

 

ここまでの内容をまとめます。昔の人間は、以下の方法で動物性食品を食べていたそうです。

 

 

 

  • 他の動物の食べ残しを食べる

 

  • 骨や骨髄をすりつぶす

 

 

だから、人間の歯は「植物食性動物」系でありながら、動物性食品を問題なく食べられる...というわけです。

 

 

さらに、これにもう1つ、私の持論ですが、以下のような可能性もあるので、付け加えておきます。

 

 

  • 人間は他の動物と違うので、昔から道具を使って動物を狩り、調理して食べやすいサイズに切って食べていた。よって歯が他の動物食性動物の様に尖っている必要はない。

 

 

・・・こんなことを言うと、「昔の人間がそんなに頭が良いわけないじゃないか、初期の人類は道具は使えないよ」と思うかもしれません。

 

 

もし、そう考えるのであれば、それは「進化論」を信じすぎです。

 

 

「進化論」は仮説です。

 

 

進化があることを証明する、「中間種」の化石も見つかっていないのです。

 

 

従って、私は進化論を疑っているので、「進化がない」ということも視野に入れて仮説を立てています。

 

 

「人間は、チンパンジーと同じ祖先から進化した。昔はサルのように知能が低く道具も使えなかった」という発想に縛られる必要はありません。

 

進化がないのであれば、人間は最初から今の人間と同じだった可能性もあるのです。そして、人間の武器は今も昔も「頭脳」です。

 

 

昆虫学者のファーブルは、「生き物は、「生きるために必要な能力」を、最初から完璧に備えていないと生きられない」事を、自身の研究から知っていたので、進化論(進化して途中から能力を獲得する)を否定しました。

 

 

この考えに当てはめると、人間が生きてこられたということは、「人間にとって生きるために必要な機能(つまり頭脳)」が最初から備わっていたということです。つまり、人間は昔も今のように知能があり、道具も使えたということです。

 

 

もし、知能がないと、人間は弱いので、自然界で生き残ることは難しいです。

 

 

(原始人の五感や体力が現代人より優れていたとしても)体に元から武器が備わっていない人間の体の造りでは、他の動物と闘うのは不利です。ですが、武器を使えば、動物を狩ることも可能です。堂々と肉を食べられます。他の動物の食べ残しをあてにする必要はないのです。

 

 

「肉を引き裂く歯じゃないから、動物を狩れない。だから肉食ができないだろう」という発想は、「昔の人間がバカで、他の獲物を捕らえることも、 調理することもできない。」という進化論を前提にした考えに基づくものです。

 

 

しかし、進化はなく、「人間は当時から、知恵を使って獲物を捕獲したり、調理することが出来ていた」と仮定すれば、肉食は可能であり、鋭い歯は必要ありません。あっても邪魔なだけです。

 

 

 

 

 

以上のような理由から、歯の形だけを見て、昔の人間が食べていたものを分析し、食性を判断するのは、信憑性に欠けると思いました。

 

 

そして、さらに見逃してはいけないポイントがあります。

 

 

「歯の形」は食性を分析するにあたって大事な要素です。しかし、食べた後の過程も同じように重要ではないでしょうか。歯だけに気を取られて、消化器官の存在を忘れてはいけないのです。

 

それに、引きちぎったり噛み砕いたりは、道具で代用が可能ですが、消化器官の代わりはできません。

 

 

 

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口にいれた後、消化、排泄までを含めて「食性」です

 

 

「家に帰るまでが遠足だから、帰り道も気をつけて帰りましょう」

 

 

・・・これは、遠足の時に教師に言われた言葉です。

 

「遠足は目的地に着いて終わりじゃないよ」ということですが、食事も同じで、「食べ物を飲み込んだら終了」ではありません。その後があります。

 

 

食性を語るには、飲み込む → 消化 → 栄養を取り込む → 排泄・・・ここまでの全体の流れをみなければなりません。歯の形だけで結論を出すのではなく、その後に続く臓器の存在を考慮する必要があります。

 

 

そして、食べるという行為において重要なのは、食材を砕く歯の構造ではなく、食材を受けとめる消化器官の構造ではないでしょうか。

 

 

何故なら、食べ物を食べただけでは、栄養を取り込んだことにはならないからです。

 

 

食べたものを分解・吸収して、体内で栄養が利用されてこそ、生き物は正常に活動できるわけです。食べ物を砕いて、体の中に入れても、それを上手く活用できなければ意味がありません。

 

 

ディスクを、規格の合わないプレーヤーに、一応入れる事はできます。しかし、正常に再生できないのであれば、それは「見れた」事にはなりません。

 

 

人間が「植物食性動物」なら、植物性の食品の消化に長けていることになりますが、残念ながら人間の消化器官は、植物性の食品の消化には適していないのです。

 

 

従って、人間が植物性の食品を食べると、様々な不具合が起きてしまいます。

 

 

一応、比較の為に言っておきますが、「植物食性動物」には、特殊な消化のシステムが備わっています。例えば、牛は「植物食性(草食)動物」ですが、胃が4つあります。ゴリラも体の中に「発酵タンク」を持っています。

 

 

 

(追記)ゴリラやチンパンジーの消化器官の構造については以下をご覧下さい。

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

 

コアラやパンダは、排泄物を取り込む事によって植物を消化します。

 

 

 

『アレルギーの9割は腸で治る! クスリに頼らない免疫力のつくり方 / 著者:藤田紘一郎』より引用

 

 

動物の赤ちゃんはなぜ母親の便をなめるのか

 

コアラの赤ちゃんは、生まれるとすぐ土をなめたり、お母さんの便をなめたりします。

 

 

これは、土のなかやお母さんの便のなかにある細菌類をお腹に入れないと、コアラの餌であるユーカリという毒のある葉を無毒化できないからです。

 

 

コアラの赤ちゃんは、生まれながらにしてユーカリの葉を無毒化する酵素をもっているわけではありません。だから本能的に、土をなめたりお母さんの便をなめて、自分の腸内細菌を増やそうとするのです。

 

 

パンダの赤ちゃんも同じです。

 

 

パンダの体には餌の堅い笹の葉を消化する酵素がないために、生まれるとすぐに土をなめたり、お母さんの便をなめて細菌をお腹に入れます。

 

 

腸内細菌が笹の葉を消化してくれるからです。

 

 

また、ウサギは下痢をすると、元気なときの自分の便を食べます。私も幼い頃は、飼っているウサギを見て「便なんか食べて、汚い」と思ったものです。

 

 

でも、その行為には「腸を元気に保っている細菌を腸のなかに取り入れて、腸内環境を整える」という目的があったのです。

 

 

つまり、元気な動物の便に含まれる腸内細菌は、ある意味で「腸内環境を整える薬」と考えることができます。

 

 

人間も同じです。

 

 

でも誤解しないでください。「便をなめなさい」と言いたいのではありません。

 

 

「自分の便を汚いからと無視しないで、毎日ちゃんと見てください」、「腸内細菌には重要な意味があるのだから、むやみに悪者扱いしないでください」と、伝えたいのです。

 

 

(54~55p)

 

 

 

 

人間はこういうことはしませんね...。

 

 

 

「歯を見たら食性がわかる」と主張している人達の惜しい点は、歯の構造にだけ注目して、「消化の構造」まで視野に入れて分析していない事です。

 

 

そして、「草食動物のような歯」を持つ人間の消化器官は「動物食性(草食)」向けに作られています。

 

 

 

その証拠に、人間は動物性の食品だけを食べれば、すぐに消化してしまうのです。植物性の食品の消化は時間がかかります。

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

総合的に考えると、私は「歯の形が植物食性(草食)動物に似ているから、人間は本来、植物食性(草食)動物だ」という説は、誤りだと思っています。

 

 

 

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糖質制限をダイエットだと勘違いしている人達が知らない糖質の健康被害

 

糖質制限が話題になる時、「ダイエット」や「糖尿病」との関係ばかりがピックアップされます。

 

 

 

痩せる/太る、血糖値...の話がほとんどです。

 

 

 

その為、糖質が他の慢性疾患の原因になる事はあまり触れられません。

 

 

 

こちらが特に重要なのですが、そこを社会全体で無視する事によって、糖質を摂取している人に危機感が芽生えません。

 

 

 

その為、「ダイエットをしたい人」や「糖尿病」に該当する人だけが糖質を気にしている...という状況になります。それ以外の人はどうなるかというと、

 

 

 

 

糖質を食べても太らないし、糖尿病じゃないから関係ないし、糖質を摂って何が悪いの?

 

 

 

・・・といった思考になります。

 

 

 

糖質が慢性疾患の原因になる事を知らないとこうなるのです。

 

 

 

あなたの周りにもこんな風に楽観的に考える人はいると思います。

 

 

 

これを書いている私もかつてはそうでした。

 

 

 

もし、糖質が「ダイエットをする人」や「糖尿病の人」にだけ関係するのだったら、私もおそらく、1日糖質10g以下の糖質制限には踏み切っていなかったでしょう。

 

 

 

糖質は大好きだったので、「止める動機」としては弱いからです。

 

 

 

私が糖質制限を始めたのは、糖質が慢性疾患の原因であること、そして、虚弱体質の原因だと知ったからです。

 

 

 

 

・・・と言っても、それに気が付いたのは30代です。ある時シワが急に増えた事で異変に気付きました。

 

 

 

 

何故そうなったのか調べると、原因はリンゴの果糖でした。

 

 

 

 

それがキッカケで、糖質の害について色々調べると、それまで私が知らなかった事が沢山分かりました。

 

 

 

糖質が体に与えるダメージは恐ろしいです。誰でもある程度の年齢になると、1つ2つの不調は抱えていると思います。

 

 

 

実は、それらの原因のほとんどは糖質なのです。

 

 

 

 

糖質を止める事で、お金をかけることなく、それらの不快な症状が改善する可能性があります。

 

 

 

しかし、世の中は、「糖質の害」が正しく認識されていません。「糖質は必要だ」という意見と、「糖質は毒だ」という2つの意見があります。

 

 

 

 

「必要」「毒」・・・意見が正反対です。

 

 

 

 

このように「一つの事象に対して、専門家の意見が何故か真っ二つに割れる」と言う現象は、世の中のあらゆる分野に見られます。健康情報はほとんどです。

 

 

 

これでは、一体どちらが正しいのか分からなくなります。

 

 

 

 

これから「食生活を見直そう」、「糖質制限を始めよう」と思っている人は、「必要」と「毒」、また「良い」と「悪い」と反対の事を言われたら、混乱すると思います。

 

 

 

 

このような環境では、糖質の危険性に気付きにくくなります。知らないばっかりに不調の状態で生きている人は大勢います。

 

 

 

私も最初から事実を知っていたら、もっと若いうちから糖質を制限していました。

 

 

 

真実を知らないというのは、非常にもったいないのです。

 

 

 

私は、昔は「糖質は必要だ」と思っていましたが、今は、「糖質は毒だ」と思っています。

 

 

 

調べて自分の体で試したら、結果がそうなるので、厳然たる事実であると嫌でも思い知らされます。

 

 

 

糖質制限を「体質改善」や「病気の治療」の為と捕らえている人は、このような結論にいきつくのですが、

 

 

 

糖質制限を「ダイエット」程度に捕らえている人は、痩せる事が目的ですから、「糖質の害」について深く考えることは稀です。

 

 

 

その為、「糖質は少しは食べた方が良い」という甘い情報に流される傾向があります。

 

 

 

 

なので、そんな方達の為に、本記事では「太る」とか「血糖値」以外の糖質のデメリットについてお話します。

 

 

 

 

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人間の消化器官の構造と糖質を含む食品は相性が悪い

 

 

糖質を多く含む食品・・・

 

 

 

つまり、「穀物」や「野菜」や「果物」...といった植物性の食品を人間が食べると、体に負担がかかります。

 

 

 

何故なら、人間の体の構造が植物を食べる事に適した構造になっていないからです。

 

 

 

これは、「動物食性(肉食)動物である人間」と、「植物性の食品」の相性の問題です。

 

 

 

合わないから負担がかかるのです。

 

 

 

なので、「植物性の食品(糖質)」を食べることに適した体である「植物食性(草食)動物」の場合は、これにはあてはまりません。

 

 

 

例えば、「牛」や「ゴリラ」など、植物を主に食べる動物は、体の中に「発酵タンク」を備えています。そのおかげで、植物性の食品から栄養を効率良く摂ることが可能なのです。

 

 

 

従って、このようなシステムを備えていない動物食性(肉食)動物が真似できるものではありません。

 

 

 

構造が違うのですから、真似をすれば、体に負担がかかるのは当然です。

 

 

 

 

人間の食性については、以下の記事で詳しく述べています。

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

ゴリラの消化器官の構造については、以下の記事で詳しく述べています。

 

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

 

 

最近では、犬が糖質制限を実践したところ、健康を回復したという例もでてきています。

 

 

 

この事からも、人間だけでなく、肉食の体をもつ動物にとって、「糖質を多く含む植物性食品」は相性が悪いといえます。

 

 

 

しかし、それだけではありません。

 

 

 

 

植物というのは動物の為に存在しているわけではないので、それを食べた動物の体を蝕む毒物となります。

 

 

 

 

これは「植物の存在自体が悪い」という意味ではありません。別にこの世に「毒」として誕生したわけではないからです。

 

 

 

 

植物が生存する為の武器が「糖質」なので、動物にとっては毒にもなる...という意味です。

 

 

 

 

詳しい理由が知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

 

「美味しいと感じる食べ物は体に良い」と感覚だけで判断するのは危険です

 

 

 

 

「消化しずらい」とか、「栄養を効率良く摂れない」・・・程度ならまだマシです。

 

 

 

糖質の毒性は色々ありますが、特に恐ろしいのは、ゆっくりと体を蝕んでいく「糖化 とうか」です。

 

 

 

 

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体のタンパク質を劣化させる糖化反応

 

 

糖質が起こす害で最も恐ろしいのが、糖化反応が起きることだと思っています。

 

 

 

 

人間の体は極端に言うと、水を除くとタンパク質脂肪でできています。

 

 

 

 

普通に食事をしている人は、毎食、大量の糖質を摂ります。

 

 

 

 

すると、余った糖が体内のタンパク質と反応します。その結果、タンパク質が変性(劣化)してしまうのです。この反応を「糖化反応」と言います。

 

 

 

 

やっかいなことに、この反応によって「劣化したタンパク質」は、分解されにくく、負の遺産として体内に蓄積されていきます。

 

 

 

一番分かりやすいのが「セルライト」です。あれは、ただ太ったのではありません。糖化です。だから落ちにくいのです。

 

 

 

以下、Wikipediaより引用

 

AGEs(エージス、エイジス、エイジズ、エージーイー)とは、終末糖化産物、後期糖化生成物 等と訳される。

 

 

タンパク 質の糖化反応(メイラード反応)に因って作られる生成物の総称であり、身体の様々な老化に関与する物質(より正確に 言えば、生体化学反応による生成物)と言える。

 

 

現在判明しているだけでも、AGEsには数十種類の化合物があり、其々が多種多様な化学的性質を有する。

 

 

AGEsの例としては、Nε-カルボキシメチルリシン(英語版)(CML)、Nε-カルボキシエチルリシン(CEL)、アルグピリ ミジン(英語版)等が知られている。

 

 

類似の概念に過酸化脂質に由来する終末過酸化産物(Advanced Lipoxidation End products、ALEs)が有る。

 

 

AGEsは糖尿病、アテローム性動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー型認知症等の変性疾患(英語版)を悪化させると 言われる。糖尿病の血管系合併症の原因ともされる。活性酸素に因る細胞障害を加速し、機能を変化させるという。

 

 

 

化学反応ということは、「糖質」を体に入れる限り、避けられないということになります。

 

 

 

 

体が丈夫な人も弱い人も、外国人も日本人も、「糖質」を食べれば糖化します。生まれながらの体の丈夫さや、年齢によって、ダメージには個人差がありますが、それでも起きます。

 

 

 

 

そして、 糖化反応が起これば細胞が劣化するのですから、糖質を摂ると体全体が満遍なく弱っていくのは、なんとなく理解していただけるかと思います。

 

 

 

 

糖化反応について詳しく説明している記事がこちらです。 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

次は、糖質を食べる事によって、体が具体的にどうなるのかについてお話します。

 

 

 

「自分には何も問題は起こっていない」と勘違いしている人は必見です。

 

 

 

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糖質を摂取する事で生じる具体的な症状とは

 

 

ここでは、私の体に常に起こっていた、糖質が原因と考えられる主な症状を紹介します。

 

 

 

  • 花粉症(アレルギー)

 

  • 消化不良(+胃下垂)

 

  • 疲れやすい

 

  • 目の痒み

 

  • 関節が鳴る

 

  • 傷の治りが遅い

 

  • 生理不順

 

  • セルライト

 

 

 

 

・・・等です。

 

 

 

これらは病気のうちにも入らないような些細な症状です。しかし、あると確実に生活の質が落ちます。

 

 

一見、それぞれの症状は、全く関係ないように見えますが、糖質という同じ原因から起こるのです。ちなみに、上の症状のほとんどは「糖化」によるものです。

 

 

 

 

ちょっと考えてみて下さい。どれか心当たりがありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

いや、ない

 

 

 

 

・・・と思われるかもしれないので、一応、他の例も挙げておきます。

 

 

 

糖化が原因で起きる代表的な症状に、「歯周病」「痔」があります。

 

 

 

これもです。該当者は多いと思います。

 

 

 

実は「糖化」には特徴があるのです。

 

 

 

細胞が劣化するので、締りがない、ブヨブヨする・・・熟れ過ぎた果物のようなイメージです。

 

 

 

こういう特徴を持つ症状は、「糖化」の可能性が高いといえます。

 

 

 

 

 

締りがない、ブヨブヨする・・・ですから、その極みである「胃下垂」や「脱肛」といった、緩んで「本来ある位置」から下に下がるような症状は、重度の糖化です。

 

 

 

 

 

この事実を知れば、「自分は糖質の害は受けていない」と胸を張って言える人は少ないと思います。...というか、身の回りの人は「糖化した人」だらけではないでしょうか。

 

 

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糖化は改善されるのか

 

 

基本的に糖化をチャラにする事は難しいです。

 

 

 

組織には、「改善しやすい部分」と「改善しにくい部分」、そして「改善しない部分」があります。

 

 

 

だから、「歳をとったからもう遅い」と諦めないでください。今より悪くならないように食い止めることは出来るかもしれません。

 

 

 

食生活の改善は、早ければ早いほど効果があります。

 

 

 

今までのダメージをどこまでチャラにできるかは、その人次第です。年齢、体力もありますし、「生活習慣を改善させて糖化を改善させる」という気があるのかどうかも大事な要素です。

 

 

 

「改善するなら、後で気をつければいい」と思う方がいたら、これだけは覚えておいて下さい。

 

 

 

先ほども言いましたが、改善しない部分があります。

 

 

 

 

それは「目」「脳」です。女性であれば「卵子」もです。

 

 

 

 

 

 

これらの細胞は入れ替らない(ということになっている)ので、糖化してしまうと改善できないと思われます。

 

 

 

ちなみに、脳の糖化で怖いのはアルツハイマーです。「ブドウ糖は脳にとって唯一の栄養」という大嘘がまかり通っていますが、その栄養がアルツハイマーの原因を作るのです。

 

 

 

脳とブドウ糖の関係について、詳しくは以下の記事で述べています。 

 

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

 

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糖質制限によって改善した症状

 

 

 

先程挙げた以下の症状ですが、糖質制限を始めた事で、ほとんど改善しました。

 

 

 

  • 花粉症(アレルギー)

 

  • 消化不良(+胃下垂)

 

  • 疲れやすい

 

  • 目の痒み

 

  • 関節が鳴る

 

  • 傷の治りが遅い

 

  • 生理不順

 

  • セルライト

 

 

 

まだ完治していないのは、「胃下垂」と「関節が鳴る」です。「消化不良」はわりと早く治りましたが、「胃下垂」はそのままです。

 

 

 

組織によって細胞の入れ替るスピードが違うのでこのような差がでます。

 

 

 

関節は、以前のように動かすたびに頻繁に鳴らなくはなりましたが 、まだ完全ではありません。骨ですから、完全回復にはもう少し時間がかかると思います。

 

 

 

後の症状は改善しました。

 

 

 

 

特に驚いたのは、ブタクサのアレルギーが無くなったことです。9月になると、「もうそろそろかな」・・・と構えていたのですが、現在は、待っても、待っても来ないのです。

 

 

 

 

 

 

 

それまでも、運動、健康食品、様々な食事管理をしてきましたが、暖簾に腕押しでした。それが、糖質を断った事で簡単に治ってしまったのです。

 

 

 

私が糖化の恐ろしさを実感したのは、糖質を止めてこれらの症状が、次から次へと、まるで無かった事のように消えたことです。

 

 

その時改めて、ほとんどの不調は、糖質が悪さをしていたことで生じていたと悟りました。

 

 

 

ここに書いたのは、あくまで「私に起こった症状」です。なので、「糖質の害」はこれが全てではありません。

 

 

 

 

人は糖質によってダメージを受けますが、人によって弱い部分が違うので、細胞が劣化(糖化)する場所は様々です。

 

 

 

 

「ここに書いてある症状」になっていないからと言って、「自分は大丈夫」と考えない方が良いです。

 

 

 

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糖質の摂取はビタミンやミネラルを浪費する

 

 

 

糖質を多く含む野菜や果物には、ビタミンやミネラルが含まれています。

 

 

 

 

だから、サラダにしたり、煮物にしたり、スムージーにしたり...みんなせっせとこれらを食べるわけですね。

 

 

 

 

ビタミン・ミネラルは確かに大切です。

 

 

 

 

それだけなら、私も否定しません。むしろ、ビタミンやミネラルが足りていないのであれば、積極的に摂るべきです。

 

 

 

 

ただし、私の場合は、「ビタミンやミネラルは、野菜や果物をあてにするのではなく、サプリメントから摂取しよう」...という考えです。

 

 

 

突拍子もないと思われるかもしれませんが、「根拠」と「実体験から導いた結論」があるから、このように言い切っているのです。

 

 

 

 

「糖質を含む植物性食品」というのは、人体にとって毒になる「糖質」と、人体にとって必要な栄養素である「ビタミンやミネラル」が両方含まれています。

 

 

 

その為、多くの人は、果物や野菜に含まれる雀の涙程のビタミンやミネラルを摂る為に、それを遥かに凌駕する量の糖質を躊躇なく食べるのです。

 

 

 

で、ビタミン・ミネラルを摂った気になって、健康的だと錯覚しています。

 

 

 

私もかつては、バランスの良い食事や野菜多めの食事をしていました。

 

 

 

「スープメーカー」を買って、複数の野菜で作ったポタージュを毎日飲んでいました。

 

 

 

 

しかし、このせっかく摂った、ビタミン・ミネラルですが、ほぼ意味がありません。

 

 

 

 

何故なら、糖質を代謝する為に、ビタミン・ミネラルが消費されてしまうからです。

 

 

 

 

食品に含まれるビタミン・ミネラルはただでさえ少ないのに、同時に取った糖質の処理に奪われてしまうのでは、何のために野菜や果物を無理して摂ったのかわかりません。

 

 

 

糖質は栄養泥棒なのです。

 

 

 

 

 

 

 

また、それを裏づけるような体験をしています。

 

 

 

私は糖質制限をする前は、健康食品(ミネラル)を飲んでいたのですが、何故か効き目が悪かったのです。同じものを飲んでいた他の人は、何かしら改善しているのに、自分には効きませんでした。

 

 

何故効果がなかったのか、今ならその理由が分かります。

 

 

 

当時、私は1日260g前後の糖質を摂取していたので、その処理に、せっかく摂ったミネラルが使われてしまっていたのでしょう。要するに、ミネラルの効果が無かったのではなく、毒の方が強すぎて勝っていたのです。

 

 

 

健康の為にと、せっかく摂っていた野菜や健康食品ですが、同時に摂取していた糖質のせいで「栄養」と「お金」を無駄にしてしまいました。

 

 

 

せっかく稼いだお金が、全て借金に消えてしまったような感覚です。

 

 

 

もちろん、それを飲んでいたことで、食い止められた症状があるのかもしれませんが、せっかく栄養を摂るのであれば、建設的なことに使いたいですよね。

 

 

 

野菜や果物を「健康の為に」と積極的に取る人は、以下の事を覚えておいて下さい。

 

 

 

「危険な要素である糖質」と、「魅力的な要素であるビタミン・ミネラル」を完全に切り離して、良い部分だけを取り込めれば理想ですが、食品のように、両者がセットになって存在していると、切り離しは不可能です。

 

 

 

どちらか片方の栄養だけを摂ることは出来ません。

 

 

 

「糖質」が人体に害を与えない物質であれば良いのですが、そうではありません。

 

 

 

野菜や果物が、どんなに健康に必要な栄養成分を含んでいても、それと抱き合わせで強制的に「糖質」を体にダウンロード、 インストールさせられては、長い目で見た時に、メリット以上のデメリットを受けてしまうことになります。

 

 

 

 

糖質は栄養ドロボーです。精製糖質だけが悪者にされていますが、精製していない野菜もほとんど変わりません。これは野菜をたくさん食べてきたから言える事です。

 

 

 

 

 

 

 

糖質制限ダイエットのイメージによるデメリット

 

 

 

「人間が糖質を食べると毒になる」

 

 

 

最初は「そんなことはない!」と思われた人も、ここまで読むことで、考えが変わったのではないでしょうか。

 

 

 

 

「そうかもしれない」と気付いていただけると嬉しいです。

 

 

 

でも、ここで終わりではありません。まだ重要な事が残っています。

 

 

 

ここで、糖質の怖ろしさについて、違う角度から説明していきます。

 

 

 

 

1、すぐに影響が出にくい

 

2、糖質の毒性が、正確に広がっていない(ダイエットのイメージが強すぎる)

 

 

 

まず、1つ目について解説します。

 

 

 

糖質は遅効性の毒です。

 

 

 

 

すぐに影響が出にくいので、ダメージが分かりにくいのです。従って、反発する人の多くは

 

 

 

「糖質を食べているけど、何も起きていない」

 

 

 

と言います。でも、今はまだ・・・なのです。遅効性ですから。

 

 

 

これは、クレジットカードを使った時の「現時点では、財布から金が減ったわけではない」という感覚と似ているかもしれません。請求は忘れたころに来るので、使っている時は「ダメージを受けた」感がないのです。

 

 

でも、お金はまだマシです。内訳がキチンと明記されますから。

 

 

 

体の場合、過去の不摂生の内訳はハッキリと明記されないので、本人の記憶が頼りになります。

 

 

 

従って、正確な原因を後から特定させることは難しいです。よっぽど注意して観察していないと、分からないかもしれません。

 

 

 

だから、ツケは後からくるけど、原因が何かわからない。根本的な解決ができない・・・という事態になるのです。

 

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

「すぐに影響が出ない」というのは、困ったものです。

 

 

 

似たようなものに、「タバコ」、「遺伝子組み換え食品」、「食品添加物」、「LED」...等があります。これらも遅効性ですね。

 

 

 

「タバコ」はどうなるか想像がつきます。それ以外の物質は歴史が浅いので、ハッキリとした事は分かりませんが、調べる限り体に良いとは思えません。

 

 

 

 

このように現代は、体に悪い物質で溢れています。その中で生活している私達は、絶えずこれらを浴び続けているのです。これでは、単体が悪いのか、複合的な要因なのか・・・正確に特定するのが難しいです。

 

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

 

 

後で説明しますが、これらの中でも、群を抜いて体に悪いのが「糖質」です。

 

 

 

そして、2つ目について説明します。

 

 

 

本記事のテーマなのですが、これだけ毒性が強いのに危険性が認識されていないのは恐ろしい事です。

 

 

 

ここ数年、「糖質制限」は広まりましたが、糖質の毒性についての情報は正確に広がっていないように思えます。

 

 

同じ遅効性の毒でも、「タバコ」や「アルコール」、「食品添加物」等は、医療機関や専門家が注意を促すので、毒性が認識されています。

 

 

 

実際に気をつけるかどうかはともかく、一応、人々の頭の中に「危険だ」、「体に悪い」という意識があります。

 

 

 

しかし、「遺伝子組み換え食品」、「ブルーライト」、「糖質」は一般的に「危険だ」と認識されていません。

 

 

 

一部の人達が警告しているだけです。

 

 

 

 

多くの医療機関や専門家は警告をしないので、一般的には「安全だ」ということになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも、「遺伝子組み換え食品」や「ブルーライト」はまだマシです。

 

 

 

それに比べて「糖質」は、「健康の為には、糖質を摂ることが必要だ」ということになっています。

 

 

 

最近、テレビや雑誌などでは「糖質を減らした方が良い」とやんわりと言っていますが、それでもタバコや酒のように「毒性がある」という視点で語られているのは見た事がありません。

 

 

 

糖質制限を肯定しても、そこだけは煙に巻くのです。

 

 

 

専門家が注意しない影響は大きいです。

 

 

 

ここで、ほとんどの人は「専門家が注意しないということは、安全だからだろ」と思ってしまうかもしれませんが、それが落とし穴です。

 

 

 

安全だから注意しないのではありません。

 

 

 

健康とは全く関係ない、政治的、経済的な理由で、危険なものが安全ということになっているに過ぎません。

 

 

 

事情はどうであれ、人間は大勢が「安全だ」と言っているものに対しては、安心してしまうものです。

 

 

 

だから、一部の気付いた人が「糖質は毒だ」と言っても、みんなピンと来ないのです。

 

 

 

 

「後でツケが来るので、何が原因だったかわからない」という分かりにくさと、多くの専門家が「安全だ」と公言し、糖質制限はダイエット程度の軽いイメージがある事

 

 

 

 

・・・これらのせいで、なかなか真実が伝わりません。

 

 

 

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日本人のほとんどは糖質の過剰摂取をしている

 

 

身の回りにある様々な物質の中でも、「糖質ほど害の大きいものはない」と断言できます。

 

 

 

先に挙げた有害物質もそれなりに体に悪いですし、歴史が浅いものは、その破壊力は正確には分かりません。

 

 

 

ですが、それらと糖質が決定的に違うのは、直接体内に入れる物質であるにも関わらず、摂取する量が圧倒的に多いことです。

 

 

 

例えば、私達は「食品添加物」を毎日のように口にしています。「食品添加物」は種類こそ多いものの、量にするとごくわずかです。1日に口にする「食品添加物」を集めて測っても、たかが知れているでしょう。

 

 

 

それに比べて糖質は、現代の日本人であれば、1日に100g~200gは普通に摂ります。こう言うと、

 

 

 

 

「そんなに食べていない」

 

 

 

...と思う方もいると思いますので、一応説明しておきます。

 

 

 

例えば、ご飯一杯に含まれる糖質は、約55gです。1日ご飯を3食食べたら、主食だけで、最低でも糖質165g摂取した事になります。

 

 

 

あなたが若い男性なら、お代わり、ご飯を大盛りにすることもあるでしょう。

 

 

 

 

そして、おかずも必要です。肉や魚なら良いのですが、例えば、「肉じゃが」とか、「カボチャの煮物」とか、根菜を使った煮物を食べたとします。

 

 

 

日本人が大好きな和食は、砂糖、酒、酢、醤油、味噌・・・と糖質の高い調味料を駆使して味付けをする調理法なので、健康を意識して和食を食べる人ほど糖質過多になります。

 

 

 

その場合、根菜と調味料で200g近くいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初「100~200gなんてとんでもない」と思われたかもしれませんが、これを読むと、ハードルが低いことがお分かりいただけたかと思います。

 

 

 

しかし、これで終わりではありません。

 

 

 

ほとんどの人は、嗜好品も摂ります。「お菓子」や「甘いドリンク」を飲めば、200gを過ぎます。

 

 

 

かつての私は、糖質を1日260g前後摂っていました。

 

 

 

これだと4日で、砂糖一袋を超えてしまいます。「食品添加物」はこれほど食べません。

 

 

 

内訳を思い返してみると、260gに特に貢献していたのは、「米」と「根菜類」でした。私の場合、ご飯の量が多かったのと、健康の為に野菜のポタージュスープをほぼ毎日飲んでいた事でこの量になりました。

 

 

 

ジャンクフードを食べていてこうなったのではありません。

 

 

 

甘すぎるお菓子はたくさん食べれませんでしたが、「米」や「根菜類」は味付けさえ間違えなければ、ほのかに甘いのでいくらでも摂れました。

 

 

 

しかも、「お菓子は食べ過ぎるとヤバイ」と思っているので歯止めが利きますが、野菜は「体に良い」と思っているので「ヤバイ」と思いません。

 

 

 

むしろ、野菜をたくさん、それも、様々な種類を摂る程「健康に良い」と錯覚していたので、種類もたくさん、できるだけ量も摂るようにしていました。

 

 

 

ですから、バランスの良さだけは抜群でした。健康的な食事をしていると思っていました。

 

 

 

 

しかし、今考えたら、「人間の体の設計図」をおもいっきり無視した燃料の取り方でした。

 

 

 

 

 

こんな食生活をしていた私ですから、当時は糖質が大好きでした。

 

 

 

昔は、胃が弱くて肉や魚がほとんど食べられなかったので、唯一たくさん食べられる糖質への依存は、ハンパなかったです。

 

 

 

 

従って、「酸化も危険だけど、糖化も危険」という、当時の食生活を脅かす説に最初に触れた時は、当然反発しました。「何を言っているんだ?この記事は」と思いました。

 

 

 

今程、糖質の害について、理論が詳しく説明されていなかったので納得できないというのもありましたが、それよりも、その時の食生活が気に入っていたので、それが不健康になると思いたくなかったのです。

 

 

 

 

「バランスの良い食事が健康だ」「野菜なら大丈夫」と思っていたのですが、「糖質が害になる」という事を知ったことで、多少、気になるようになりました。

 

 

 

「糖質は大丈夫」と、「でも、もしかしたら大丈夫じゃないかもしれない・・・」の間を行ったり来たりしました。確証がなかったからです。

 

 

 

でも、やがて「糖質は害になる」という結論に達しました。「毒」としか言いようがない症状がいくつも自分の身に起きる以上、その事実を認めざるを得ませんでした。

 

 

 

私が糖質の害に気付くことが出来たのは、外から取り入れた有益な情報のおかげもありますが、体が弱かった事も大きいです。

 

 

 

先ほど「糖質の害は遅効性で、そのツケは忘れたごろにやって来る」...と言いましたが、私の場合は体が弱いので、糖質に限らず、何かにつけてダメージが人よりも早く表れます。

 

 

 

従って、「糖質を食べた時と、食べなかった時の体の反応の違い」をハッキリと観察する事ができるのです。

 

 

 

糖質制限をしているのですが、たまに糖質を食べると、必ず「不快な症状」が戻ってきます。

 

 

 

比較的すぐに表れるのは、「体のだるさ」、「目の痒み」です。

 

 

 

続いて、「吹き出物」、「関節の柔らかさが失われる」・・・といった症状が表れます。関節の可動が硬く感じると、歳をとった(劣化した)気分になります。オイルが切れて、滑らかさが失われたような感覚になるのです。

 

 

 

 

自分に起こった不調を、手に入れた情報と照らし合わせて、逆算して考えることによって、不調の原因が糖質である事が明白になります。

 

 

 

 

糖質を1日10g以下に抑えている時は、このような症状はありません。本当に毒だなと思います...。

 

 

 

もし体が丈夫で、「何も変化がない」、「何も起こっていない」と感じていたら、外から入る情報も適当に受け止めていたかもしれません。

 

 

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まとめ

 

 

「糖質は毒だ」と言われても、なかなか受け入れられないと思います。かつて、私も糖質中毒だったので、その気持ちは良く分かります。

 

 

 

お菓子などの嗜好品、国民食である米、さらに野菜や果物にも糖質がタップリ含まれています。これらを否定したら、食べるものがほとんどなくなってしまうという問題も出てきます。(実際にはあるのですが、選択肢が少なくなります。)

 

 

 

だから、これらが毒になるなんて、信じたくない事です。

 

 

 

私も「糖質が人間にとって毒にならなければどれほど良いだろう」と思いました。1日10g以下の糖質制限をしている今でもそう思います。糖質は嫌いで止めたわけじゃないですから。

 

 

 

でも、真実は真実です。

 

 

 

体の中で起こる出来事は、化学反応ですので、正直です。

 

 

 

 

どんなに事実から目を背けようが、糖質を摂ることで起こるものは起こる、そして、止めれば止まるのです。

 

 

 

 

糖質制限ダイエットが浸透してきていますが、あくまで「ダイエット」です。

 

 

 

医療現場や栄養指導の現場で、「糖質が悪い」とか、「毒だ」と言い切る人はまだまだ少ないです。というよりも、世間一般のお医者さんはこれとは反対の事を言います。

 

 

 

私達はそういう社会の中で生きているのです。

 

 

 

 

なので、普通の人が今すぐ糖質の毒性に気付くのは難しいかもしれません。

 

 

 

ですが、気付かなくても、糖質を摂取している限り、いずれ人間は糖化によって体が劣化していきます。

 

 

 

弱い固体程、積み重ねる程、その時期が早く訪れます。

 

 

 

 

糖質を制限する事は、「ダイエットをする人」や「糖尿病の人」だけではなく、あらゆる人にメリットがあるのです。

 

 

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