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虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

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発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは
発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは

 

母親の不足が原因で、生まれてくる子供が発達障害である「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」になる可能性があると知ってショックでした。

 

 

「アスペルガー症候群」に関しては、とうなのかわからないですが、どちらにせよ、栄養不足が子供の脳にダメージを与えるというのは間違いないようです。

 

 

前回は、鉄不足が脳に与える影響について説明しました。

 

鬱や睡眠障害や発達障害の原因を栄養の視点から考える。鉄不足が脳に与える影響は深刻だった

 

 

こちらの記事でも発達障害について触れましたが、本記事は続編で、母親の鉄不足がどう発達障害に繋がるのかについてお話します。

 

 

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発達障害の原因は不明

 

 

まずは一般論から。

 

 

現在、発達障害の原因は、わかっていないそうです。

 

 

『Medical Note 大人の発達障害の種類とその症状・特徴―自閉症スペクトラムとADHD、LD』より引用

 

 

発達障害に原因はあるのか?

 

 

はっきりとした原因は分かっていませんが、基本的には生まれつきのものと考えられています。

 

 

遺伝の要素は強いとされています。たとえば、一卵性双生児における発達障害の一致率が高い(双子が二人とも同じく発達障害となる)ことが知られています。

 

 

遺伝的な要因に加え、生まれる前後くらいまでの環境的な要因も影響する可能性が指摘されていますが、水銀との関連などのように否定されているものもあります。

 

 

このように、「一般的な見解」では、食や栄養に問題があるという発想がありません。

 

 

鉄のの字もありません。

 

 

他の原因として、「社会毒の摂りすぎ」、「妊娠中の感染症」、「遺伝」も否定できません。

 

 

しかし、「栄養不足が原因でなる」という可能性はありえると思います。

 

 

 

次にその根拠を紹介します。

 

 

 

 

子供の脳と栄養

 

 

子供の脳と栄養について、興味深い記事を3つ紹介します。

 

 

『公立学校共済組合 関東中央病院 赤ちゃんの脳に鉄分を』より引用

 

小児科部長 石川久美子
(緑のひろば 2011年10月号掲載)

 

生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、実はまだ完成していません。

 

生まれた時に400gだった脳は、3歳で大人の脳の重量のなんと80%まで成長します。

 

また、1~2歳で神経細胞のネットワークはダイナミックに完成していき、運動面でも精神面でも赤ちゃんはどんどん発達していきます。

 

赤ちゃんの脳の発達を促すために栄養は大切ですが、脳に不足しがちな栄養素として「鉄」が注目されています。

 

「鉄」は脳の細胞と細胞の間の刺激が伝わる成分を作る上で重要です。

 

また、「鉄」が不足すると、細胞に酸素を供給しているヘモグロビンが十分に作られず貧血になります。

 

 

2歳以下のお子さんで鉄欠乏状態が3ヶ月以上続くと、認知能力、運動発達、社会性や情緒発達に影響を与える可能性があると言われています。

 

 

さらに、離乳期の鉄欠乏による貧血が続くと、発達の遅れをその後何年も引きずってしまう可能性があることがわかってきました。

 

生後6ヶ月以降は、母乳だけでは鉄は足りません。

 

赤ちゃん自身がお母さんのおなかの中でもらった鉄のストックが底をつくと同時に、母乳の鉄分は最初の頃に比べて6割程度に減ってきます。

 

赤ちゃんの脳は更に多くの鉄を必要としてくる時期なので、脳の発達にとっては深刻な事態です。

 

 

 

『Dr.靖子のblog 不妊治療で生まれた子供さんに発達障害が多い!』より引用

 

 

自然妊娠で生まれた子供さんにも発達障害の子供さんもいますが不妊治療で生まれた子供さんの方が発達障害の割合が多いようです

 

母体の栄養状態が悪いと、低出生体重児や神経、精神の発達の遅れが起こりやすくなります(言葉の遅れや運動能力低い、反応が悪いなど)

 

出生後に十分な栄養補充ができれば取り戻すことができますがそのような子供さんは腸が悪いことが多く食物アレルギー、小食、偏食であったりしてなかなか難しいようです。そのため食物制限や糖質中心の食事になり、栄養状態があまりよくないことが多いです。

 

最近は初産年齢があがり、自然妊娠でもギリギリの栄養状態で出産しています。不妊治療なら、最初から母体が妊娠においては栄養不足の状態なので発達障害の子供さんの割合が高くなります。

 

 

 

『facebook  藤川徳美医師 2015年1月2日』より引用

 

母親が鉄タンパク不足ならその子供は多動児になる

 

15-50歳の女性の80%は鉄不足があります。

 

当院の患者の男女比は、25%:75%と圧倒的に女性が多い。

 

幼稚園児を連れて受診される女性も多い。

 

先日気づいたこと、それは母親が鉄タンパク不足ならその子供は多動児であること。泣いたり、愚図ったり、叫んだり、走り回ったり、飛び跳ねたりで、じっとしてません。

 

この子、小学校に入ればじっと座って授業を受けることができないだろうな、と推測されます。

 

そういう子は、ADHD、LD(学習障害)などと診断されるはずです。

 

そういう子の母親の検査データは、フェリチン<30、尿素窒素(BUN)<10、中性脂肪(TG)>150、と見事に鉄タンパク不足+糖質過多。

 

乳児の頃は、鉄タンパクの不足した母乳を飲んで成長。

 

その後も母親と同じものを食べているので、鉄タンパク不足+糖質過多で、栄養失調になっている。B群、Zn、Mgも不足しているはずです。

 

必要なのは、診断治療ではなく、食を正すことです。

 

 

これらを読む限り、妊娠中の母親の栄養状態は、子供の脳にとって極めて重要だということがわかりますね。取り返しがつきませんから。

 

 

 

では、ここででてきた「鉄」、「フェリチン」についてお話します。

 

 

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母親のフェリチン

 

 

子供は生まれてくる時に、母親からフェリチン(貯蔵鉄)をもらいます。

 

 

「フェリチン」というのは鉄の事で、「体に貯蔵されている鉄」の事です。

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

 

この「フェリチン」は、「体に余った鉄」が溜まる仕組みになっています。

 

 

なので、体の中に余る程の鉄がない人は、「フェリチン」は溜まっていません。

 

 

しかも鉄が不足した時は、この貯蔵分から真っ先に使われますので、常に減る可能性があるわけです。

 

 

そして、女性には毎月生理がありますから、意識して鉄をとらないと、鉄不足になります。

 

 

表向き貧血の症状がでていなかったとしても、体内の「フェリチン」が密かに不足していれば、それはもう立派な鉄不足です。おまけに、フェリチンは普通の血液検査では測らない項目なので、不足しても気付かない事が多いのです。

 

 

 

 

母親は妊娠出産で「フェリチン」を50失うそうです。子供に与えるからです。

 

 

ということは、出産には「フェリチン」が最低50は必要だということになります。もし、この「フェリチン」が少ない状態で子供を産むと、母親の「フェリチン」は枯渇します。

 

 

つまり、女性は鉄を十分に蓄えた状態で妊娠しなければいけないのです。

 

 

そして、子供に鉄を与えるのは理由があります。

 

 

子供は鉄を吸収しにくいので、産まれてから鉄を補給するのは困難です。従って、胎児の時に鉄を貰って生まれてくるのです。

 

 

『つるかめ院長のブログ わかっているようで解らない鉄欠乏』より引用

 

成長期の子供は1年間に数センチも身長が伸びるので、より多くの血液が必要になり、鉄の需要が増えます。

 

 

赤ちゃんにおいては生まれてから3~4か月でほぼ2倍の大きさに成長するので、これまた多くの血液が必要になりますが、この成長における大事な点は、胎児期に母体から適切な量の鉄を得られているかです。

 

 

母体が鉄不足であると、早産や、未熟児、脳障害、アトピー性皮膚炎の原因になる場合もあります。

 

 

通常、成人が1日に食事から摂る鉄の量は15mg前後ですが、体内に吸収される鉄の量は約1mgです。

 

 

また汗、尿、大便で約1mgの鉄が排泄されるので、プラスマイナスゼロの状態ですが、有経の女性では生理で約60mlの出血し、鉄が約30mg失われるので、1日あたりにすると約1mgマイナスになります。

 

 

よって妊娠前であれば1日2mg、妊娠中は自身と赤ちゃんのために4mgの鉄が最低必要になります。

 

 

もしフェリチンが50以下で妊娠、出産すると、母体も胎児も鉄不足になる為、以下のような悪影響があります。

 

 

 

  • 母親の場合は、流産、切迫早産、産後鬱、パニック障害、精神疾患の原因になります。

 

  • 胎児の場合は、ADHD、歯並びが悪くなる原因になります。

 

 

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アスペルガー症候群とADHD

 

 

発達障害の原因が鉄不足なら大変なことです。

 

 

妊娠前、妊娠中のわずかな油断が、後の子供の人生を左右するということを知っていただきたいので、一例をお話します。

 

 

前回の記事でも少しお話しましたが、私には「アスペルガー症候群」と「ADHD」の特徴を合わせもつ祖母がいます。

 

 

一応、両者の違いを簡単に説明します。

 

 

 

  • 出力に障害があるのが「ADHD」で、ミスが多い、じっとしていられない等

 

 

  • 入力と出力に障害があるのが「アスペルガー症候群」で、人の気持ちを察する事ができない、変化に対応できない等

 

 

 

私が「発達障害」を知ったのは5年前です。

 

 

「世界仰天ニュース」という番組で、「アスペルガー症候群」の女性のストーリーをやっていたのですが、その特徴が祖母とまったく同じだったのがキッカケです。

 

 

すぐに、ネットで関連書籍を3冊注文しました。

 

 

当時、祖母と母が大ゲンカをしていて、母は「家を出る」と言って部屋を探していました。祖母は祖母で「老人ホームに入ろうか」と言っていました。

 

 

テレビを見た時、「ケンカになるのは、障害のせいに違いない」と思いました。

 

 

ケンカの内容はしょうもなくて、お互いの話が全く噛み合っていません。その時々で問題は違っても、根底にはコミュニケーション不足がありました。特に祖母のパターンが普通ではありませんでした。

 

 

普通の人同士のケンカでも、ある程度は「言った、言わない」、「過去どうだった、こうだった」の言い争いはあります。ですが、祖母の場合、そのスケールが違います。

 

 

起こっている問題と関係ない事ばかりにこだわるから、話し合いをしていても、話の本筋とは関係ない事を言うのです。

 

 

毎回毎回、同じ事の繰り返しです。

 

 

私がよく間に入っていたので、解決するためにも、祖母の会話の流れを軌道修正していたのですが、注意しても注意しても変わらないのです。

 

 

不思議だったのが、祖母には全く悪気がない事です。

 

 

注意されたに反抗する時、普通だっらわざとやっている意地の悪さが垣間見えるのですが、祖母には全くそれがありません。注意しても一向に直そうとしないのは、明らかにわざとやってるとしか思えないけど、そうではなく純粋にやらない、聞いていないだけ。

 

 

「へっ、テメーの言う事なんか聞くかよ」

 

 

っていう気持ちがないのです。わざととぼけているにしては、こっちをバカにしたような態度ではありません。

 

 

 

とすると、理解できないのか・・・そこまでバカか・・・いや、違う。

 

 

何故なら、祖母は自他共に認める勉強好きで、子供の時はクラスで一番だったそうです。

 

 

賢いのにこんな簡単な事もわからないのか・・・バカなのか、賢いのかよくわからないわけです。

 

 

対応しているこっちが混乱します。賢いのにバカのフリをしているようにも見えます。

 

でも本人は大真面目だったのです。真面目にわかっていなかったのです。

 

事情をわからずに「普通の人と同じ感覚」で接していたら、腹が立ちます。

 

「アスペルガー症候群」の人の特徴としてよく言われる「場をわきまえずに思った事を言う」のは、慣れます。

 

 

ですが、こちらが真面目に話しをしているのに、違う話をされたり、わざととぼけてわからないフリをしたり、人の話を一切聞かなかったりするとイラっとして怒鳴ってしまいます。聞き分けのない子供を叱りつけるみたいな感じで。

 

 

母も祖母と言い合いになった時に自分の話ばかりされて、怒鳴ってしまったんですね。それに祖母が怯えたわけです。臆病なので。

 

 

この状況を「発達障害」を知らない状態で聞くと、自己主張ばかりの性格の悪い人に見えますので、怒鳴る人の気持ちも理解できます。

 

私も何度となく祖母と言い合いをしたことがあるのですが、やはり、何度か大きな声を出した事があります。でも、全く改善されず、同じことを繰り返すので、疲弊してきます。

 

祖母のそういうところを知っていたので、母が「家を出る」と言い出した時、祖母を治して上手くやるのは無理だろうなと思いました。私も解決されないから本当に困っていました。

 

祖母にも良いところがあるのに、そういう性質のせいで、良いところまで周りから全く評価されない。悪いところばっかり目立つわけです。

 

その後、「発達障害」という特性を知って、今では祖母が苦手とする言葉のやり取りはしないように気をつけています。私だけは。

 

今は行動も読めるようになりました。もし、そんな障害があると知らなかったら、今でも無駄に怒ったり、イライラしていたと思います。

 

 

知るって大事です。

 

 

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栄養療法を軽視しない方がいい

 

 

発達障害であることに気付かずに困っている人はたくさんいると思います。

 

そして、何故この障害になるのかが分からない人も大勢いると思います。一応原因はわからないことになっていますから。

 

 

原因が遺伝であるならば避けようがないですが、栄養ならなんとか気をつけることができます。

 

 

妊娠中の母親の栄養状態や、生まれてからの子供の栄養状態によって、発達障害になる可能性がある事が広く認知されればいいと思っています。

 

 

以下を読むと、医者が鉄不足を問題視していないようなので、各々が気をつけるしかありません。

 

 

『facebook 藤川徳美医師 2015年4月20日』より引用

 

15-50歳日本人女性の99%に鉄不足がある、しかし99%の医者はそのことを知らない

 

欧米の栄養療法の本には鉄不足に関する記載がほとんどありません

 

むしろ鉄過剰症への懸念が書かれています

 

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/683476941768633?pnref=story

 

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/686716171444710?pnref=story

 

やっとその理由が分かりました

 

欧米では日本人の3倍の肉を食べる

 

そして、欧米の50カ国以上では小麦粉に鉄を入れてある

 

すなわち、欧米では鉄タンパク不足が非常に稀なのです

 

栄養療法の本も鉄タンパク不足が稀であることを前提に書かれている

 

日本の医学教育においても欧米の考え方を取り入れているため、鉄過剰症の懸念を教えられ、鉄イコール危険という考え方を刷り込まれる

 

日本では欧米諸国と異なり小麦粉に鉄を入れていない

 

貴重な鉄補給源だった鯨を食べなくなった

 

15-50歳の日本人女性では、

 

99%でフェリチン100以下

 

80%でフェリチン30以下

 

40%でフェリチン10以下

 

ほとんど全員深刻な鉄不足を呈している

 

この鉄不足は日本特有の問題です

 

そして、99%の医者はこの事を知らないそのため、行政も動かない

 

当院で鉄剤投与している患者が他院を受診すると、”貧血はないのだから鉄剤を飲む必要がない”などと言われてしまう

 

鉄は、赤血球合成に必要ですが、それ以外に、

 

1)神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン作成の際の補酵素になる

 

2)活性酸素スカベンジャーであるカタラーゼには鉄が必須

 

3)ミトコンドリア膜にある電子伝達系には鉄が必須

 

99%の医者はこの事を知らない

 

 

(追記)「3)ミトコンドリア膜にある電子伝達系には鉄が必須」が分からない方は、以下を参照してください。

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

 

 

 

鉄は健康の維持に不可欠です。

 

 

ですが、鉄不足が原因で不調になっても、気がつかないケースが多いのだそうです。

 

 

そうならない為にも、体調が悪くなった時、「鉄不足は様々な不調を引き起こす」という事を思い出していただければと思います。

 

 

 

 

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フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

「鉄不足」は、貧血でフラフラする・・・だけですみません。

 

 

 

実は、体にとって非常に深刻な問題です。

 

 

 

 

しかし、日本では「鉄不足」を軽くみている人が多いです。

 

 

 

通常の血液検査では、「ヘモグロビン」の値は測りますが、体内にどれくらい鉄が貯蔵されているかが分かる「フェリチン」の値は測りません。

 

 

 

 

生理がある女性は、毎月「鉄」を失うので、深刻な鉄不足になっている人が多いのですが、病院では、通常「ヘモグロビン」しか測らないので、「鉄不足」になっているかどうかが見逃されてしまいます。

 

 

 

 

 

本記事では、「鉄不足になる流れ」と、「鉄不足」かどうかを調べる「フェリチン」について話をします。

 

 

 

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体内の鉄の働き

 

 

 

体の中に入った鉄の働きは、大きく分けて3つです。

 

 

 

 

機能鉄

 

 

「機能鉄 きのうてつ」は、体の機能をサポートする鉄です。

 

ヘモグロビンの中や、筋肉にあるミオグロビンの中に存在します。

 

 

このうち、酸素を運ぶ役割のあるヘモグロビンが、生命維持に欠かせないので、優先的に鉄が回されます。

 

 

 

貯蔵鉄(血清鉄)

 

 

「貯蔵鉄 ちょぞうてつ(血清鉄)」は、鉄のストックです。

 

 

肝臓や脾臓、小腸粘膜、等に蓄えられています

 

 

これが「フェリチン」です。これが足りているかどうかで鉄不足かどうかを見分けます。

 

 

「血清鉄」は貯蔵鉄の一部と見なされます。

 

 

「血清鉄」がヘモグロビンの材料になります。

 

 

 

組織鉄

 

 

「組織鉄 そしきてつ」は、髪の毛、爪、皮膚等の組織に含まれています

 

 

 

 

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鉄が減っていく順番

 

 

鉄不足になる時は、いきなり貧血にはなりません。以下のような順番を辿ります。

 

 

 

 

①貯蔵鉄(フェリチン)が減る

 

 

②血清鉄が減る

 

 

③血清鉄がないので赤血球(ヘモグロビン)が造れない(貧血)

 

 

 

 

このように、一番最後に減る「ヘモグロビン」が造れなくなって始めて、世間一般でイメージされるような貧血の症状がでます。

 

 

 

しかし、この時は末期症状です。

 

 

 

こうなる前、フェリチンが減る段階で気付いて対処する必要があります。

 

 

 

では、何故フェリチンから減って、ヘモグロビンは最後なのか、その理由を説明します。

 

 

 

ヘモグロビンの鉄

 

 

体内の鉄は、働きによって振り分けて使われますが、体内の鉄の70%は血液の赤血球に含まれている「ヘモグロビン」が独占しています。

 

 

 

 

 

 

ヘモグロビンは、細胞に酸素を届ける働きがあります。

 

 

 

 

 

 

鉄が不足し始めた場合、いきなり「もう赤血球を造るのを止めた」とはなりません。

 

 

 

赤血球の「ヘモグロビン」の中に含まれている鉄に酸素がくっいて運ばれるので、無くなったら困ります。

 

 

 

 

 

 

体の細胞に酸素を送り届ける重要な役割があるからです。

 

 

 

酸素は生命維持の為に必要です。

 

 

 

従って、いつだって赤血球に含まれる「ヘモグロビン」が最優先です。

 

 

で、残りの鉄が「ヘモグロビン」以外のところに使われます。

 

 

 

そういうわけなので、鉄が足りない時は、貯金にあたる「貯蔵鉄」から減っていきます。

 

 

 

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鉄不足に気が付かない理由

 

 

鉄が減ってくると、赤血球の方に鉄が優先的に使われるので、その他のところは鉄不足で過ごすことになります。

 

 

 

鉄が不足した場合は、ストックである「貯蔵鉄(フェリチン)」から減っていきます。

 

 

 

それでも、赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の鉄は足りているので、体全体の鉄不足には気が付きません。

 

 

 

これが「フェリチン」を測らない弊害です。

 

 

気が付かないから、そのまま鉄不足を放置します。

 

 

 

 

すると、「貯蔵鉄」の鉄も有限ですから、補充しなければ、やがて枯渇します。

 

 

 

女性は生理があるので、ここで手を打たないと、どんどん減っていきます。

 

 

 

最終的には赤血球が減るほどの「鉄不足」、つまり貧血へと発展します。

 

 

 

貧血でフラフラになる・・・というのは、厳密に言うと、酸素を運ぶ「ヘモグロビン」に回される鉄まで無くなって、体が酸欠の状態です。

 

 

 

それがどう悪いのか具体的に説明していきます。

 

 

 

 

 

貧血がヤバイ理由

 

 

 

「貧血」には、種類が色々あります。

 

 

 

  • 鉄欠乏性貧血

 

  • 失血性貧血

 

  • 続発性貧血

 

  • 再生不良性貧血

 

  • 溶血性貧血

 

  • ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血(巨赤芽球性貧血)

 

 

 

本記事で扱っている貧血は、一番上に挙げた「鉄欠乏性貧血 てつけつぼうせい・ひんけつ」です。

 

 

 

貧血のほとんどは、この「鉄欠乏性貧血」です。

 

 

 

「鉄欠乏性貧血」は、血液の量が減少したのではありません。血液中の赤血球(酸素の運び屋ヘモグロビン)が不足することで、身体が酸欠になった状態のことを言います。

 

 

 

ちなみに、似たような症状に、脳貧血(起立性低血圧の一つ)というのがあります。

 

これは急に立ち上がる事によって、血圧が急に下がり、脳に運ばれるはずの血液が一時的に減少して、めまいや立ちくらみとなります。

 

 

この場合は、鉄が欠乏したわけではないので「鉄欠乏性貧血」ではありません。

 

 

 

「鉄欠乏性貧血」になると、細胞の酸欠ですので、フラフラしたり、頭がボーっとしたり、眠くなったりするわけです。

 

 

この時点では、もう最後の「鉄がなくて赤血球が造れない」という段階に来ているので、蓄えてあった「貯蔵鉄」はずっと前に枯渇したと思って下さい。

 

 

フラフラして気付くのは遅いのです。

 

 

ここで「フラフラするとか、頭がボーっとする程度なら大したことないじゃん」等と思ったらダメですよ。

 

 

例え赤血球が減ろうと、どんな事情があろうと、細胞に酸素は必要ですよね。

 

 

そうした時に、体はその足りない酸素をどうやって調達すると思いますか?

 

 

 

心臓を使うのです。

 

 

 

心臓がいつもより血液を送ることで酸素不足を補おうとします。つまり、負担をかけます。

 

 

酸欠が続くことで割を食うのは心臓です。

 

 

その結果、「動悸」「息切れ」等の症状が出ます。場合によっては心肥大につながります。

 

 

酸素を運んでくれる従業員の穴埋めをする為に、残りの従業員の過労で補うようなものです。

 

 

 

貧血がよくないということはお分かりいただけたと思うので、ここからは、「鉄不足」に気付く方法を紹介します。

 

 

 

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貧血を体の色でチェック

 

 

貧血になると、体の色で確認することも出来ます。

 

 

血液が赤いのは赤血球の中に含まれているヘモグロビンのヘムの色が赤いからです。

 

 

従って、「鉄が足りなくてヘモグロビンが造られない」ということは、赤が少なくなるという事です。

 

 

それによって、以下のような症状が表れます。

 

 

 

  • 目蓋の裏側の赤色が薄くなる

 

  • 爪が白っぽくなる

 

  • 顔色が悪くなる

 

 

 

↑このように、体から「健康的な赤さ」が見られなくなります。

 

 

 

 

貧血を体の状態でチェック

 

 

鉄は、細胞を造る為に必要な物質です。

 

 

 

従って、鉄不足では新しい細胞は造られません。

 

 

鉄が足りないと、肌、爪、髪の毛の質が劣化します。

 

 

 

 

  • 爪の場合だと、割れやすくなったり、表面がガタガタになったり、貧血が進むと、爪が反り返る「スプーン爪」という形になります。ちなみに、私はここまでではありませんが、割れやすいと、表面のガタガタは該当します。

 

 

 

 

  • 髪の場合だと、抜け毛が増えたりします。

 

 

 

 

  • 肌の場合だと、カサカサになったり、湿疹が出来やすくなったり、荒れます。

 

 

 

 

爪、肌、髪の劣化は気付きやすいといえます。

 

 

 

しかし、細胞の生まれ変わりが滞るということは、爪や肌や髪といった見える部分だけではなく、見えない部分にも同じことが起こるということです。

 

 

 

神経伝達物質である「セロトニン」や「ドーパミン」等が不足したり、免疫細胞の数が減ったりするわけです。

 

 

爪や肌や髪は例え質が落ちても、とりあえず普通に生きていけます。

 

 

 

しかし、神経伝達物質や免疫細胞等、生きていく上で必要な細胞の質が落ちるのは問題が大きいです。

 

 

 

ここまでは、見た目で「鉄不足」かどうかをチェックする方法を紹介しましたが、やはり「貯蔵鉄(フェリチン)」を測るのが確実です。

 

 

 

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フェリチンとは

 

 

「フェリチン」とは、鉄とくっついたタンパク質のことです。

 

 

 

先程も言いましたが、「鉄が不足しているかどうか」は、以下の2つの値によって知ることができます。

 

 

 

 

  • ヘモグロビンの値

 

 

 

  • フェリチン(貯蔵鉄)の値

 

 

 

前者は、一般的な血液検査で分かります。

 

 

しかし、「ヘモグロビン」の数値だけでは「貯蔵鉄(フェリチン)」がどれくらい残っているかはわからないので、それを知る為には、「フェリチン」を検査しないといけません。

 

 

ただし、通常の血液検査では測らないので、「フェリチンを測って下さい」とお願いする必要があります。

 

 

 

ここで、「ヘモグロビン値」と「フェリチン値」のそれぞれの違いを、お金に例えて説明します。

 

 

 

  • 「ヘモグロビン値」・・・お財布のチェック

 

  • 「フェリチン値」・・・貯金のチェック

 

 

 

 

収入が滞った時、貯金があれば、それを下ろして財布にお金を補充します。

 

 

手元の財布が空だと、日々の生活を送るのに困りますから、0円にはしません。

 

 

 

鉄の摂取が減った場合も同様です。

 

 

酸素の運搬が滞っては生きていくことができませんから、「貯蔵鉄」がある場合は、それを切り崩して「ヘモグロビン」に鉄をまわします。

 

 

 

この時、財布の中だけを見れば、お金が満ちているので、表面上は、まるでお金に困っていないように見えます。

 

 

つまり、財布を見ただけでは、その人が貯金を切り崩しているかどうかまでは分からないわけです。

 

 

 

「ヘモグロビン」だけをチェックするのも同じです。

 

 

鉄不足の初期は、貯蔵鉄で「ヘモグロビン」が作られているので、その間は「ヘモグロビン」には問題がありません。

 

 

この場合、表面上は鉄不足のように見えないわけです。

 

 

「ヘモグロビン」を見ただけでは、貯蔵鉄を切り崩しているかどうかまではわからないのです。

 

 

 

そこで、貯金がいくら残っているのかを調べる・・・に相当するのが「フェリチンの値」です。

 

 

 

言うまでもありませんが、貯金が底をつけば、財布の中も減って生活が回らなくなります。

 

 

 

それがフェリチンも枯渇し、ヘモグロビンの鉄も足りていない「貧血」です。

 

 

 

 

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日本人女性のフェリチン

 

 

 

日本人女性は鉄不足が多いです。その理由は以下です。

 

 

 

  • 生理で鉄を失う

 

  • 外国のように食品に鉄を入れていない

 

  • 鉄製の調理器具が少なくなった

 

  • 鉄の吸収に必要な肉などのタンパク質の摂取が少ない

 

 

 

欧米では小麦に「鉄」を、中国では醤油に「鉄」を入れる・・・といった対策が取られているそうですが、日本では、そのような対策は取られていません。

 

 

 

フェリチンは100以上が理想です。

 

 

しかし、日本人女性15~50歳の99%がフェリチン100以下だそうです。

 

 

 

ちなみに、生理がない男性、閉経後の女性には鉄不足はあまり見られないそうです。

 

 

男性のフェリチンの基準が知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

貧血に至らなくても、鉄が欠乏すると様々な影響が出てきます。

 

 

 

 

  • 疲れやすい

 

 

 

  • 肌荒れ

 

 

 

  • 気分が落ち込む

 

 

 

・・・等といった「鉄不足の症状」が出ることがあります。

 

 

ですが、通常の検査では「フェリチン」が調べられないため、「鉄不足の症状」が出ているにも関わらず、原因がわからなくて困る人がいるのです。

 

 

 

そして、一番の問題は、妊娠する予定のある女性の鉄不足です。

 

 

 

女性は1回の妊娠・出産でフェリチン50を失います。そして、日本人女性15~50歳の女性の80%では、フェリチン30以下です。

 

 

 

足りませんね。

 

 

この状態で子供を生むとどうなるかを簡単に説明します。

 

 

まず、母親の「フェリチン」は子供に持っていかれますので枯渇します。

 

 

すると産後のうつの原因になります。

 

 

そして、鉄を十分に貰えなかった子供の成長にも影響します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり、重要なことなのですが、この事実はほとんど広がっていません。

 

 

 

フェリチンを溜めるのは時間がかかります。

 

 

 

なので、フェリチンが枯渇する前に気付いて鉄を補うようにするのがよいです。

 

 

 

「貯蔵鉄(フェリチン)」を増やすには、先にヘモグロビンと血清鉄が満ち足りて、最後に貯蔵鉄に鉄が溜まっていく・・・という逆の順番をたどることになります。

 

 

 

(追記)フェリチンを増やす方法

 

 

2017年の1月にフェリチンを測ったら49でした。

 

 

その後、鉄サプリを飲むようになって、2017年の9月にフェリチン199になりました。

 

 

 

その話が以下になります。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

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卵子が老化する原因と防ぎ方。卵子の質を悪化させない食習慣は、不妊症の改善にも期待できる
卵子が老化する原因と防ぎ方。卵子の質を悪化させない食習慣は、不妊症の改善にも期待できる

 

「卵子には寿命があるので老化する」・・・と言われていますが、世の中には、同じ年齢でも、老化が早い人と、遅い人がいます。

 

 

 

老化のスピードを加速させている原因は色々と考えられますが、かなりのダメージを与えているものがあります。

 

 

それは、「糖質」です。

 

 

卵子の「老化」とは、「卵子の糖化」でもあるのです。

 

 

しかし、その事があまり伝えられていないように思います。

 

 

糖質で卵子が劣化する事を知らない若い女性は、糖質の過食を止めません。致命傷を避けないから、どんどん糖化(細胞の劣化)していきます。

 

 

 

というわけなので、糖質が卵子に与える影響についてお話していきたいと思います。もちろん不妊症とも関係あります。

 

 

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卵子の老化(糖化)とは

 

 

人間の体は常に代謝されているので、細胞も常に入れ替っています。

 

 

 

しかし、入れ替らない細胞もあります。

 

 

 

 

 

それは、「目」と「脳」の細胞、そして、「卵子」です。

 

 

 

 

「卵子」は、女性が胎児の時に創られます。そして、それ以降は新たに創られることはありません。つまり、生まれ持った数が全てというわけです。

 

 

なので、生まれてからは、どんどん減り続けます。また、肌にシミやシワが増えていくように老化していきます。

 

 

 

そして、それに「糖質」が追い討ちをかけます。

 

 

 

なぜ糖質が「卵子」にダメージを与えるのかというと、「卵子」はタンパク質だからです。

 

 

 

そのメカニズムはこうです。

 

 

 

糖質は甘い物だけでなく、穀物や野菜や果物にも含まれています。

 

 

 

どのくらいかと言うと、例えば、ご飯茶碗一杯(150g)で、糖質は55gです。

 

 

 

その為、普通に食事をすると、必要以上の糖を摂ってしまう為、使い切れなかった糖質が体に余ります。

 

 

すると、その余った糖は、体のタンパク質と化学反応を起こして、細胞を劣化させます。これを「糖化」と言います。

 

 

卵子もタンパク質だから「糖化」します。

 

 

そして、これが「老化」です。

 

 

 

『健康+生活卵子の老化から不妊の原因に?卵子の糖化を予防するには』より引用

 

 

卵子の老化をすすめる原因のひとつに「糖化」が関係あることが分かってきました。糖化した卵子は褐色に変色し、体外受精の際に採取した卵子が褐色だった場合には受精しにくいことも知られていました。

 

 

 

一応言っておくと、糖化は「卵子」だけに起こるのではありません。

 

 

人間の体はタンパク質でできているので、卵子以外、骨も、筋肉も、血液も、内臓も、当然「糖化」します。

 

 

どこに影響が表れるかは、その人の遺伝的な弱点によって変わります。ダメージを受けやすい弱いところから症状が表れると思って下さい。

 

 

これは化学反応なので、糖質を摂る限り避けられません。

 

 

卵子は見えないので、「自分は糖化していない」と思う方もいるかもしれませんが、糖質を日常的に食べている人は体のどこかが糖化しているはずです。

 

 

例えば、セルライトがあったり、痔になったり、関節の音が鳴りやすかったり、胃もたれがあったりする人は糖化しています。

 

 

 

さらに、以下の記事を読むと、女性が糖質を過剰摂取すると、「卵子」だけでなく、「胎児」にも影響を与えるようです。

 

 

『D!CULT 自然食品ヘルスケア事業部 AGEは、生まれる前から悪影響。』より引用

 

 

老化を促進する物質が、AGEs(エイジス)という総称で呼ばれます。実は、このAGEは、生まれる前から、たまっている場合が多くなっています。

 

 

妊娠しているお母さんのAGEもへその緒を通して、胎児にAGEが移行することがわかっております。つまり、お母さんの食生活などの乱れで、AGEを溜め込んでいると、その赤ちゃんにも影響が及びます。胎児の時から、健康に障害を与える可能性があります。

 

 

妊娠中は、高血糖になりやすいので、AGEが溜まりやすくなるのが原因です。AGEを母親から多く摂取した場合、生まれて1年ぐらい経過すると検査値に異常を示すことが多いことが知られていますが、赤ちゃんが離乳食を食べるようになると、さらにAGE化が進むようになります。

 

 

現代食の環境は、糖を多く摂取する機会がどうしても多くなっています。赤ちゃんの味覚は、妊娠中の母親が食べていたものに影響されることから、AGEを多く含む食事の場合、赤ちゃんも同じような食事を好むようになります。

 

 

 

「AGEs」というのは、タンパク質の糖化反応によって作られた物質のことで、毒性が強いです。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

「女性の喫煙は子供に影響する」・・・と、昔から言われてきましたが、ハッキリ言って糖質はそれ以上です。

 

 

とくに細胞が入れ替らない卵子の「糖化」は深刻です。重要なところなので、念を押しておきます。

 

 

 

『ひなたぼっこ 漢方の吉村 卵子の糖化について』より引用

 

ただし、体の中で生まれ変わらない細胞があります。

 

心筋とか、脳、そして卵子です。

 

こういった細胞のタンパク質に糖がくっついてしまうとなかなか厄介です。

 

卵子の場合でも一旦糖化してしまうと、それを戻すのは難しいでしょう。

 

卵子の糖化がどの段階で起こるのかはまだ解っていません。

 

ただ、インスリン抵抗性が卵子の質を劣化させ、インスリン抵抗性を改善すると卵子の質も良くなる事から、比較的排卵が近づいて来てから起こる糖化もあると考えられます。日頃から血糖値に注意して、特に夜に澱粉、甘いものなどをとらないようにしていく事が大切と思います。

 

中医学では、糖のようなベタベタしたものを「痰湿」と呼んでいます。痰湿は体の至る所にたまり、色々な病気を引き起こすと言われています。

 

 

一度、「糖化」してしまうと、入れ替る細胞であっても、なかなか治ってくれません。

 

 

先ほど、セルライトも糖化だと言いましたが、あれなど、本当に落ちませんよね。普通の脂肪ではなく「糖化」した脂肪だから落ちにくいのです。

 

 

入れ替る細胞であっても苦労するのですから、入れ替らない細胞が「糖化」するのは、どれほどヤバイことか…

 

 

また、不妊とも関係しています。

 

 

『島田薬局 「甘いものの食べ過ぎで卵子の質が悪くなる」の根拠』より引用

 

 

肌だけでなく、このAGEsは、女性の卵巣からも発見されており、特に、不妊のなかでも最近多い要因となっているPCOSの方の原因がAGEsであるということを、ウィメンズクリニックの神野正雄先生が、2011年の抗加齢学会で、発表されています。

検索してみると、AGEsが進んだばあい、卵子の色が茶色になるとか、、(これほんと!?)

 

 

 

ちなみに、卵子や卵巣の老化の原因は、糖化を含め6つだそうです。

 

 

『老化がやってきた☆必死の抵抗日記 卵子・卵巣の老化を引き起こす原因』より引用

 

 

 卵子・卵巣の老化を引き起こす原因は、

 

1.成長ホルモンの減少

 

2.エストロゲンの減少

 

3.細胞の酸化

 

4.メラトニンの減少

 

5.DHEAの減少

 

6.終末糖化産物(AGE)の増加

 

 

 

この中で気をつけられるのは、「3.細胞の酸化」と、「6.終末糖化産物(AGE)の増加」です。

 

 

つまり「酸化」「糖化」ですね。

 

 

人間を老化させることで悪名高い「酸化」と「糖化」について触れておきます。

 

 

 

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「酸化」と「糖化」

 

 

「酸化」と「糖化」は、人間の体にダメージを与えます。

 

 

もちろん、両方防ぐにこしたことはありませんが、特にダメージが大きいのは、私の経験上「糖化」です。

 

 

 

私は糖質制限をする前は、抗酸化に力を入れていて(「糖化」を深刻に捕らえていなかった為)、抗酸化食品を積極的に摂るのはもちろんですが、水素水も飲んでいました。(2年以上)

 

 

以下の記事にも書きましたが、水素水(抗酸化)で、頭痛が治るキッカケになったりと、いい面もありましたが、糖化による体のダメージだけは消せませんでした。

 

目と脳は密接に関係している。慢性的な頭痛の原因と、それが改善した理由とは

 

 

 

まさか、不調の原因が「糖化」だなんて思っていなかったですから、「こんなに気をつけているのに、なんで体が弱いんだろう?」と、ずっと思っていたのです。

 

 

 

その当時は、「バランスの良い食事」や、ベジタリアンやローフードの食事を取り入れたりしていたので、野菜や穀物がメインです。タンパク質や脂質は0ではありませんが、量が少なく、ほぼ糖質ばかりでした。

 

 

 

糖化の症状があちこちにでていたのですが、リンゴによってダメージが大きくなりました。後で知ったのですが、果糖はブドウ糖の10倍糖化するそうです。

 

 

 

半年間、毎日抗酸化食品のリンゴを食べるようにした事で、ある時、糖化の症状、シワが一気にでたのです。お菓子を食べていてもならなかったのに、健康的な果物でなったのでショックでした。

 

 

 

リンゴは抗酸化物質ですが、そのリンゴの果糖で一気に老化したのです。

 

 

抗酸化が虚しくなるぐらいです。

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

その後、「1日10g以下のスーパー糖質制限」に転向した後は、植物性の食品はほぼ摂っていません。水素水も止めました。なので特に「抗酸化」には力を入れていません。

 

 

それにもかかわらず、「糖化」に気をつけただけで、「抗酸化」だけに気をつけていた時よりも体調が改善しました。

 

 

(※もちろん両方気をつけたら良いと思いますが、)「糖化」には特に気をつけた方がいいです。

 

 

 

それに、考えてみて下さい。

 

 

同じダメージを与える物質でも、「酸素」というのは、少なくとも人間の体に必要な物質です。なければ死ぬわけです。必要だけど、害もある・・・そんな物質です。必要なものである以上、ある程度、「酸素の害に対する抵抗力」も機能として備わっているはずです。

 

 

 

しかし、「糖質」はそうではありません。

 

 

 

「糖質」というのは、人間にとって必要ありません。

 

 

 

厳密に言うと必要なのですが、その量は、一説によると5gというレベルです。しかも、人間はその糖を「糖新生」という仕組みによって作り出す事ができるので、それ以上摂ってしまうと毒になります。

 

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

糖質は「人間の体に入ってくる予定のないもの」です。そんな物質に対しては無防備で、より害を受けると考えられます。

 

 

 

過去に何度も言っていますが、人間は、動物食性(肉食)動物だからです。

 

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

 

従って、本来必要のない糖質を、大量に摂ってしまったら、今はなんともなくても、将来ツケがきます。それに、一見糖質が原因じゃないと思われるような症状が、実は「糖化」だったりします。「糖化」の殺傷能力は高いのです。

 

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

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不妊と食事

 

 

 

糖質の害は、ここまで話してきた通りです。

 

 

しかし、「子供を生む予定のある女性」が栄養面で気をつけるべき事はこれだけではありません。

 

 

 

食事は、低糖質を心がけるのはもちろんですが、高タンパク質である必要があります。

 

 

 

パートナーより肉を食べるか、それが無理なら、プロテインを摂るなどして、タンパク質が不足しないよう注意が必要です。

 

 

 

そして、女性だけでなく、夫婦そろって、高たんぱく質、低糖質食が基本です。

 

 

 

「お菓子を食べながら不妊治療」は論外です。音楽プレーヤーで音楽を聴きながら、授業を聞くようなものです。

 

 

 

 

妊娠・出産に特に必要な栄養素は「鉄」と「タンパク質」

 

 

 

そして、もう1つ忘れてはいけないのが「鉄」の存在です。生まれてくる子供の体に影響するからです。

 

 

人間の体にある鉄は、「機能鉄」と「貯蔵鉄」とにザックリ分けられます。

 

鉄の働きについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

このうち注目して欲しいのが「貯蔵鉄 ちょぞうてつ」です。

 

 

 

「貯蔵鉄」とは読んで字のごとく、「機能鉄が足りなくなった時の為のストック」です。「貯蔵された鉄が足りているかどうか」が重要です。

 

 

 

この「貯蔵鉄」のことを「フェリチン」と言うのですが、通常の血液検査では測りません(※フェリチンを測って下さいと言う必要があります)

 

 

これが足りていないと、普通の血液検査で貧血と診断されなくても立派な「鉄不足」です。

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

 

で、話を妊娠・出産に戻しますが、

 

 

 

女性は1回の妊娠出産で「フェリチン」を50失うので、「フェリチン」は、最低50は必要です。

 

 

 

理想は100です。

 

 

 

しかし、女性は生理があるので、鉄を失います。簡単には「フェリチン」は上がりません。

 

 

15歳~50歳の女性の80%は、「フェリチン」30以下だそうです。

 

 

 

ほとんどの女性は、深刻な鉄不足です(※閉経したら回復します)

 

 

 

だから妊娠前に「フェリチン」を最低50にしておく必要があります。

 

 

 

30以下だと不妊になりますし、

 

 

 

もし、それで妊娠・出産できた場合でも、子供が「鉄不足」のまま生まれてしまいます。母親の鉄が足りないと、十分もらえないからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、出産によって、フェリチンをゴッソリもっていかれ、鉄が枯渇すると、母親も健康ではいられません。

 

 

 

 

産後うつは、鉄不足が原因です。

 

 

 

 

そうならない為にも、女性は、鉄をしっかり摂っておく必要があります。

 

 

 

そして、鉄の吸収には「タンパク質」がかかせないということも忘れてはいけません。

 

 

 

糖質の過食が招く、卵子や卵巣の老化リスクや、妊娠・出産には鉄タンパクが必要ということについてお話しましたが、これらは、子供を生む女性だけに限った話ではありません。

 

 

 

糖質を控える事、タンパク質や鉄を不足させない事は、全ての人の健康の基本だと言っても過言ではありません。

 

 

 

あらゆる健康法も、糖質を摂っている事で足を引っ張ってしまいますし、また、「鉄タンパク不足」だと、あらゆる健康法も効果が薄れます。

 

 

 

(追記)私が試したところ、鉄の補給は食事よりサプリメントの方が効果的でした。

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

(追記)子供の健康について考えている方は、以下の記事も参考にして下さい。

 

草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である

 

 

 

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