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試してみたらこうなった

虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

カテゴリー:病気
癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

癌の原因は「乳酸が過剰に蓄積すること」です。

 

 

 

 

本記事では、「癌細胞が出来るメカニズム」についてと、「癌になりやすい体質」について、分かりやすく説明していきます。

 

 

 

 

以下の続編になるので、まだお読みでない方は、先にこちらを読んでいただいた方がわかりやすいと思います。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

 

 

「癌細胞」には、「正常な細胞」にはない特徴がみられます。それが以下です。

 

 

 

 

  • 正常な細胞と比べて、何倍ものブドウ糖が必要

 

  • ミトコンドリアが機能不全になっている

 

  • 嫌気的解糖系

 

  • 解糖系なので、ガン細胞の中では乳酸が溢れている

 

  • 癌の周辺は酸性である

 

  • ビタミンCが弱点

 

 

 

 

癌細胞の構造を知るためのポイントになるので、順を追って説明していきます。

 

 

 

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何故、癌はブドウ糖が好きなのか

 

 

聞いた事があるかもしれませんが、

 

 

 

ブドウ糖(糖質)は癌の恋人

 

 

 

・・・と言われるくらい「ガン細胞」はブドウ糖(英語:グルコース)が大好物なのです。

 

 

 

これは冗談ではなく、実際に、「ガン細胞」は「正常な細胞」と比べて、何倍ものブドウ糖を必要としています。その理由は、

 

 

正常な細胞は、「ブドウ糖」だけではなく、「脂肪酸」や「ケトン体」をエネルギーとして利用できるのですが、

 

癌細胞は、ちょっと事情が違っていて、「ブドウ糖」に依存して生きているからです。

 

 

このような理由から、癌細胞は、正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込みます。だから「ブドウ糖は癌の恋人」と言われるのです。

 

 

では、何故そうなってしまったのか…。

 

 

それは、細胞にある「ミトコンドリア」が、癌細胞の場合、機能不全になっているからです。

 

 

「ミトコンドリア」が使えない細胞には、エネルギーは「ブドウ糖」しか使えない・・・という特徴があります。

 

 

そして、ミトコンドリアが使えない細胞は、「ガン細胞」と「赤血球」です。それ以外の細胞は、「ブドウ糖」以外にも「脂肪酸」や「ケトン体」といったエネルギーを使って生きていけます。

 

 

「えっ、脳は?」・・・と思われた方もいると思いますので、それについても説明しておきます。

 

 

「脳はブドウ糖しか使えない」という話はデマです。脳は「ブドウ糖」も使えますが、「脂肪酸」が分解する過程で生じる「ケトン体」も使えます。しかも、脳は「ケトン体」の方が好きなのです。

 

 

また、脳の細胞には「神経細胞(ニューロン)」と、ニューロンの補助をする「グリア細胞」があります。

 

 

ブドウ糖が必要なのは「グリア細胞」の方ですが、必要な量は「糖新生」というシステムで合成することができます。

 

 

一方、思考を司る「神経細胞(ニューロン)」は、ミトコンドリアの多い細胞で、ブドウ糖を必要としていません。

 

 

神経細胞(ニューロン)

 

(ニューロン)

 

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

 

 

次は、癌がブドウ糖に依存する理由である、「ミトコンドリア」の機能不全についてお話します。

 

 

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ミトコンドリア機能不全

 

 

まずは「ミトコンドリア」がどんなものか説明します。

 

 

生体は、生きていく為に「ATP えーてぃーぴー」という名前のエネルギー物質を作り出しています。

 

 

 

 

 

そのエネルギー物質「ATP」を使って、呼吸をしたり、頭を使ったり、体を動かしたりして、生きているというわけです。「ATP」が減ると病気に、「ATP」が無くなると死にます。従って、「ATP」を作り出すのは重要なことなのです。

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

「ATP」の材料は、「糖質」、「脂質」、「タンパク質」ですが、「タンパク質」は燃料としては当てになりません。

 

 

なので「糖質」と「脂質」が主なATPの材料ということになります。

 

 

 

そして、「ミトコンドリア」というのは、細胞の中にある発電所です。

 

 

ここを使うと、効率よく「ATP」を産生することができます。

 

 

 

 

(細胞)

 

 

 

しかし、「癌細胞」はこの発電所が壊れていて(機能不全)、「赤血球」は最初から発電所がありません。

 

 

 

癌細胞・・・ミトコンドリア機能不全

 

 

赤血球・・・ミトコンドリアがない

 

 

 

これらの細胞は、発電所を使わずに、どうやってエネルギーを得ているんだ?と思われるかもしれませんが、心配無用です。

 

 

ミトコンドリアを使わない発電方法もあるからです。

 

 

それが、細胞の液体部分で行なわれる「解糖系」という発電です。ミトコンドリアでのエネルギー産生に比べると効率が悪く、作れる「ATP」が少ないという特徴があります。

 

 

ちなみに、ミトコンドリアで行なわれる発電は、「クエン酸回路」→「電子伝達系」と言います。こちらは、より多くのエネルギーを作ることができます。

 

 

 

 

  • 解糖系(かいとうけい)・・・細胞質基質

 

  • クエン酸回路(くえんさんかいろ)・・・ミトコンドリアのマトリックス

 

  • 電子伝達系(でんしでんたつけい)・・・ミトコンドリアの内膜

 

 

 

解糖系とクエン酸回路と電子伝達系

 

(それぞれの発電場所)

 

 

 

「赤血球」のように、最初からミトコンドリアがないものは、「解糖系」だけに頼っても、その状態が正常なのですから別に問題ありません。

 

 

 

「赤血球」は体中に酸素を運ぶのが仕事です。

 

 

血液と赤血球とヘモグロビンについて分かりやすく説明してみた①

 

 

血液と赤血球とヘモグロビンについて分かりやすく説明してみた②

 

 

そして、ミトコンドリアは酸素を要求します。

 

 

なので、もし酸素を届ける「赤血球」がミトコンドリアを持っていたら、酸素を届ける前に届け用の酸素を使ってしまうかもしれません。商品に手をつけるようなものです。

 

 

そう考えると、「赤血球」にミトコンドリアがないのは、理に適っていると言えます。

 

 

 

問題はミトコンドリアが機能不全になってしまった「ガン細胞」の方です。こちらは異常です。

 

 

その為、ガン細胞はミトコンドリアではなく、ミトコンドリアの外で行なわれる「解糖系 かいとうけい」というシステムに頼ってエネルギーを得ています。

 

 

 

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ガン細胞が依存する解糖系とは

 

 

 

正常細胞にも「解糖系 かいとうけい」は備わっています。どんなシステムなのか、簡単に説明します。

 

 

「解糖系」というのは、「ブドウ糖(グルコース)を「ピルビン酸」という物質にまで分解する反応ルート」のことです。

 

 

 

 

 

グルコース

 

 

(何段階か代謝)

 

 

ピルビン酸

 

 

 

 

 

この過程で、1分子のブドウ糖からエネルギー物質である「ATP」は2分子作られます。

 

 

 

この反応の特徴は、酸素が必要ない事です。

 

 

ここからが分かれ道です。

 

 

「ピルビン酸」に変化した後、酸素があればミトコンドリアで反応ができます。

 

 

「クエン酸回路」、「電子伝達系」といった反応を行なうことで、さらに多くの「ATP」を作ることができます。

 

 

しかし、酸素がなければこの反応はできませんので、「ピルビン酸」は乳酸になります。

 

 

前回、癌の原因は「乳酸」だと言いましたが、ようやくでてきました。

 

 

 

 

 

右のルートなら健康的ですが、左のルートは不健康です。

 

 

何故なら、「ミトコンドリアでエネルギーが生産できない」ということは、作り出せる「ATP」が少ないだけでなく、乳酸まで作り出してしまうからです。

 

 

ただし、全くダメなシステムというわけでもありません。

 

 

まず、「赤血球」のようにミトコンドリアがない細胞にとっては必要な機能です。

 

 

「通常の細胞」にとっても、この反応は、無酸素でエネルギーが作れるので、「激しい運動をして、酸素の供給が少なくなった時」には必要で、無くてはならないものです。

 

 

だから、完全に悪いとも言えません。

 

 

しかし、あくまで特殊な細胞にとって必要だったり、緊急時のエネルギー産生方法なので、健康を考えると、やはり、「ピルビン酸」からはミトコンドリアのルートを通った方が良いです。

 

 

その方が「乳酸」も出さないし、作られる「ATP」も多いからです。

 

 

同じ1分子のブドウ糖からでも、ミトコンドリアのルート(解糖系→クエン酸回路→電子伝達系)を行けば、合計で38分子のATPを得ることができます。

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

 

 

 

でも、「ガン細胞」は、ミトコンドリアが機能不全なので、酸素があっても、乳酸が発生するルートしかないという事になります。

 

 

「解糖系」だけだと、「ATP」はたった2分子です。

 

 

少ないですね。

 

 

「解糖系」のエネルギーシステムに依存すると、エネルギー(ATP)不足になるので、低体温になります。そういえば、癌患者の体温は35度代だそうです。

 

 

 

癌細胞は、解糖系(グルコース→→ピルビン酸)で発生する少ない「ATP」を頼って生きているわけです。だから、癌細胞が十分なエネルギーを確保するには、材料であるブドウ糖(糖質)が大量に必要になってきます。

 

 

癌細胞が正常細胞の何倍ものブドウ糖を取り込むのはこのような理由からです。

 

 

ですから、ブドウ糖(糖質)を断てばガンが弱るし、

 

 

ブドウ糖(糖質)を摂ればガンが元気になります。そして乳酸も増えます。

 

 

 

乳酸の危険性

 

 

前回の記事で、世間では乳酸が悪者ではなかったという新説が浸透し始めているとお話しました。その説を唱えている人達は専門家なので、その理屈はもっともらしいものです。

 

 

ですが、彼らは「乳酸は疲労物質ではないから警戒するな」的なことを言っている一方で、「乳酸の危険性」には何故か触れません。

 

 

なので、彼らが絶対に言わない、「乳酸が溜まる危険性」について書いている記事を紹介しておきます。

 

 

『ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤 ミトコンドリア異常(低酸素・血液のpH7.3以下)で人は病気になり死ぬ』より引用

 

酸素濃度と同じくらいに重要なのが、血液のpH値です。

 

人間の血液のpHは、7.35~7.45という7.4前後が正常だと言われています。

 

糖質制限の第一人者である江部医師のブログを見ると、pH7.45がベストだと思います。

 

pH7.3以下では病気になり、7.1以下は生命の危険があります。

pH7.5以上でも危険ですが、現代人はやはりpH7.3以下で病気になっているようです。

pH7.3以下では、ミトコンドリアが順調にATPを作れなくなるようです。

 

ATPが不足すると、人間は脳も心臓も各臓器も筋肉も神経も麻痺してきます。ATPというエネルギーが不足すれば、すべてに不具合が生じるのです。

 

酸素濃度が低かったり、血液のpHが7.3以下になると、頭痛やめまいや吐き気や筋肉に力が入らない、ダルいといった症状が出てきます。ギランバレー症候群の様な症状が出てくるのです。

 

血液のpHが7.3以下になる最大の原因は、大量の乳酸が血管に流れ込むからです。

 

乳酸はpH5程度の酸性物質なので、慢性的に溜まってくると7.4という正常値を、7.3以下に下げてしまいます。

 

ブドウ糖をエネルギーに変えられなくて、乳酸に変えてしまっている人は、乳酸アシドーシスという体質になっているのです。

 

ガンも糖尿病も腎不全も肝不全も脚気も重症感染症もてんかんも薬害も、すべてタイプBの乳酸アシドーシスです。

 

乳酸アシドーシスになるからガンや糖尿病になり、ガンや糖尿病になるから乳酸アシドーシスになります。

 

医学界の都合で様々な病名が付けられていますが、基本的には「ミトコンドリア病による乳酸アシドーシス」なのです。乳酸アシドーシスを改善すると様々な病気が治るのは、基本的には同じだからです。

 

メトホルミンやベンフォチアミンやジクロロ酢酸や水素やテラヘルツ波が万能薬として重宝されるのは、現代病の基本が同じであり、ダブついた乳酸の代謝や還元が重要なのです。

 

酸素濃度が21%は正常で、18%以下で病気になり、10%以下で死ぬ。
血液のpHは7.4前後が正常で、7.3以下で病気になり、7.0以下で死にます。

 

ミトコンドリアがATPを作るためには、絶対的に酸素と電子が必要になります。

 

酸素と電子が不足すれば、ミトコンドリアは満足にATPが作れなくなり、人は病気になり、最悪の場合は死んでしまうのです。ミトコンドリアは酸素と水素(電子)を利用する燃料電池なのです。

 

白米や白砂糖などを大量に摂取するようになってから、日本に病気が蔓延するようになりました。

 

ビタミンやミネラルを削ぎ落とした白米や白砂糖は、その多くが乳酸に変わり、血液を慢性的にpH7.3以下に下げてしまう可能性が高いのです。日本に住む現代人は、慢性的な乳酸アシドーシスになっている人が多いのです。

 

軽度な人もいれば、重度な人もいて、重度な人はガンや糖尿病になっています。

 

他の食品やサプリなどでビタミンやミネラルやクエン酸などを摂取している人はまだマシですが、炭水化物や砂糖菓子や糖質飲料ばかり飲食している人は悲惨です。

 

血液のpH値は、酸素濃度と同じくらいに重要です。
pH値は絶対に7.4前後に保たなくてはなりません。

 

pHが7.3以下になるのは生命の危機なので、pHが下がりそうになると人間の身体は骨からカルシウムを溶かして、何とか7.4を保とうとします。それが慢性的に続くと骨が弱くなって骨粗鬆症になり、血管はカルシウムで硬くなって動脈硬化の原因にもなります。

 

人間の身体は骨や血管を犠牲にしても、まずは血液のpH値を7.4前後に保とうとするのです。それくらいミトコンドリアがATPを作り続ける事が重要であり、血液のpH値を正常に保つことが重要なのです。

 

溜まりすぎた乳酸を中和するために尿酸を出動させることもありますが、これも度が過ぎれば尿酸が結晶化して痛風になってしまいます。

 

骨粗鬆症も動脈硬化も痛風も、乳酸アシドーシスを防ぐための人体の苦肉の策なのです。

 

無知な現代人がどんどん乳酸を溜め込んで血液を酸性化させてしまうので、人間の身体は必死にカルシウムや尿酸で応戦しているのです。

 

しかしそれも限界があります。結果的に違う病気を誘発してしまうのですから・・・。

 

 

 

「pH7.3以下では、ミトコンドリアが順調にATPを作れなくなるようです。」がポイントですね。

 

 

そして、「乳酸アシドーシス」とは、乳酸が蓄積して血液の酸性度が高くなりすぎた状態のことです。

 

 

『クシロ薬局 Facebook 2016年5月2日』より引用

 

癌は「酸性の環境(低 pH)」で成長し、酸が癌が転移する(拡大する)のを助けます。

 

(この『癌は「酸性の環境」で成長し、酸が癌の転移(癌の拡大)を助ける』というところは、凄く重要な「癌の特徴」です!

 

癌は『乳酸アシドーシス』の「酸毒」を成長因子にして成長していきます。癌は「酸性の環境」であれば成長できますが、「アルカリ性の環境」では、癌の成長は阻害されます。

 

癌は『乳酸アシドーシス』の「酸毒」という成長因子が定着した組織に癌細胞が遊離して結合していく、という転移を行ないます。癌が成長・転移できるのも「酸があればこそ」なのです。

 

 

これを読んだら、乳酸を溜めることがいかに体にとって良くないかが分かると思います。

 

 

 

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乳酸を増やすのは糖質

 

 

エネルギーとして主に使えるのは、「糖質」と「脂質」です(タンパク質は燃料としては当てになりませんから)。

 

 

このうち、クリーンなのは「脂質」の方です。

 

 

脂質は、「グリセロール」と「脂肪酸 しぼうさん」に分けられます。

 

 

「グリセロール」は「解糖系」の途中に合流します。

 

 

「脂肪酸」は「解糖系」は通らず、別の流れでミトコンドリアの中に入り、「クエン酸回路」 → 「電子伝達系」へと進みます。

 

 

 

中性脂肪から「ATP」を作る場合は、「グリセロールの代謝経路」と、「脂肪酸の代謝経路」とを合わせたものになります。

 

 

それに対し、糖質はグルコース(ブドウ糖)に分解された後は、必ず「解糖系」を経由しピルビン酸になります(ここまでが解糖系)。その後のルートは先に説明した通りです。

 

 

「脂肪酸」は乳酸にはならないのでクリーンです。

 

 

 

「ブドウ糖」も「クエン酸回路」 → 「電子伝達系」ルートに行けば乳酸がでないのでクリーンです。

 

 

しかし、「クエン酸回路」以降の反応ができなければ乳酸になります。これはクリーンではありません。

 

 

 

ちなみに、「脂肪酸」はクリーンなだけじゃなく、高エネルギーです。例えば、パルミチン酸(脂肪酸)1分子から得られるATPは129分子です。

 

 

 

脂肪酸をエネルギー源として使うということ

 

 

乳酸も発生しないし、高エネルギーなので、「脂肪酸」からエネルギーを得た方が健康的です。

 

 

しかし、1つ問題があります。

 

 

糖質を摂っている場合、脂肪酸は燃えないのです。

 

ですから、脂肪酸のエネルギーを利用するには、糖質を制限する必要があります。

 

 

糖質を抑えて、脂質を摂る・・・これがポイントです。

 

 

よく、糖質制限で失敗するパターンに、「糖質は抑えて、タンパク質は摂るけど脂質を摂らない」というのがあります。

 

 

先程も言いましたが、タンパク質は燃料としては当てにはなりません。タンパク質の主な役割は体の主成分になることだからです。

 

従って、糖質を控えて、タンパク質は摂ったけど、脂質を摂らない・・・これでは「ATP」不足になります。

 

「ATP」が少なくなれば「不健康」に、「ATP」が無くなれば「死」ですから、危険です。

 

 

この事実に気付かず、糖質も脂質も制限する糖質制限をすると、エネルギー不足になり、失敗して体調を崩し「糖質制限は悪い!」と思い込んでしまいます。

 

 

私も過去に一度糖質制限に失敗してそう思っていました。

 

 

問題は、「脂質を摂ると癌になる、動脈硬化になる」と言って脅す連中がいることです。これでは、恐ろしくて脂質など食べられません。

 

しかし、動脈硬化の原因は「コレステロール」ではなく、糖質による「炎症」と「糖化」が原因です。

 

 

科学や論文のインチキはコレステロールが教えてくれる

 

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

癌の原因は「ブドウ糖」、「乳酸」です。

 

 

恐がる物を間違えています。

 

 

私たちは「害があるものを有難がり、安全なものを危険だと思い込む」ように誘導されていることに気が付かなくてはいけません。

 

 

さらに言えば、「動物性食品を食べて病気になる原因」は、糖質と食べ合わせるからです。

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

動物性食品単独では害はありません。むしろ、健康になります。いつまでもダラダラと胃の中に留まる植物性食品と違い、消化もあっという間です。

 

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

何故なら、人間は「動物食性動物」だからです。

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

遺伝子の99%が同じでも、人間とチンパンジーの消化器官の構造は違う

 

 

それなのに、必要な脂質を摂らせないようにしたり、必要でもない糖質を摂らせるようにしたりするのですから、要注意です。

 

 

誤解のないように注意しておきます。

 

 

人間の体に「ブドウ糖」は必要です。

 

 

「赤血球」のようにブドウ糖しか使えない細胞もあるからです。しかし、人間に必要なブドウ糖の量はごくわずかで、一説によるとたったの5g(小さじ1)です。

 

 

しかも、そのブドウ糖は、肝臓で合成することができます。これを「糖新生 とうしんせい」というのですが、必要だからこのような機能が備わっているのです。「赤血球」が使うブドウ糖はこの「糖新生」で十分賄えます。

 

 

糖新生の仕組みについて分かりやすく説明してみた

 

 

糖質制限をしているのに血糖値が高いのは、糖新生が原因かもしれません

 

 

必要でもない・・・というのは、「食事から摂る必要がない」という意味です。

 

 

わざわざ食事から大量の糖質を摂らせようとする意図に敏感になって下さい。

 

 

 

とにかく、糖質を減らしたら、タンパク質だけでなく、脂質も摂る。これは鉄則です。

 

 

糖質を減らすと、「糖化」や「慢性的な炎症」や「乳酸の発生」を抑えるだけでなく、高エネルギーな脂肪酸が燃やせるというメリットがあります。

 

 

 

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癌の条件

 

 

乳酸は肝臓に運ばれてピルビン酸に変換され、最終的に再びグルコース(ブドウ糖)に戻されます。

 

乳酸にも代謝経路があるので溜まりっぱなしではありません。エネルギーにもなるので、使い道もあります。

 

 

ですが、代謝される量より、増える量が上回れば話は別です。「乳酸」が体を酸性化させる以上、蓄積は避けなければなりません。

 

 

乳酸が溜まりすぎたせいで、血液が酸性化し、ミトコンドリアが機能不全になり、細胞が癌化する

 

 

・・・わけですから。乳酸は癌が発生する条件です。

 

 

では、ここからは何故、「乳酸」が蓄積するのか・・・

 

 

その理由についてお話します。

 

 

原因の1つは、材料である「糖質」の食べすぎですね。

 

 

 

でも、それだけではありません。糖質を食べても、「解糖系」の後にミトコンドリアの「クエン酸回路」→「電子伝達系」のルートを進めば、乳酸は発生しないわけですから。

 

 

もう1つの原因は、食べた糖質を代謝する時に、「乳酸のルートばかり(嫌気性解糖)に傾く」 ことです。

 

 

 

糖質の食べすぎ

 

代謝が嫌気性解糖に傾く

 

 

 

これが乳酸が蓄積する条件、癌が発生する条件です。

 

 

癌になった人は、癌になる前から、乳酸のルートばかりに傾いていたということになります。

 

 

 

(何故か、いつも乳酸が出来るルートに傾く人)

 

 

糖質の代謝をする時に赤いルートばかりに傾く人は、乳酸がたまりやすく癌になりやすいと言えます。これが「癌家系」というわけです。

 

 

一方、糖質を食べても、代謝をミトコンドリアで行なえる人(好気性解糖)は、乳酸が溜まりにくく、癌になりにくいです。

 

 

 

糖質をたくさん食べていても、「癌になる人」と、「癌にならない人」がいるのはこのような違いです。

 

 

では何故、糖質をたくさん食べる人でも、乳酸のルートに行く人と、行かない人がいるのか・・・

 

 

次は、その違いについてお話します。

 

 

 

ちなみに、「脳腫瘍」というのがありますが、これは「ブドウ糖」を燃料とする「グリア細胞」が癌化したものです。

 

 

ミトコンドリアで代謝する「神経細胞(ニューロン)」は癌化しません。

 

 

「脳のエネルギー源はブドウ糖なので糖質をしっかり摂りましょう」と言う人が語らない話

 

 

 

 

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アセチルCoAに変われるかどうか

 

 

ここでは「解糖系」の後、乳酸のルートにばかり傾く理由についてお話します。

 

 

ブドウ糖がピルビン酸に分解された(解糖系)後、酸素が無い場合はミトコンドリアで代謝できない・・・と言いましたが、実は、他にも理由があるのです。

 

 

 

ミトコンドリアで代謝できない理由

 

 

・・・それは、栄養不足です。

 

 

そして、その栄養素を体に取り入れるのが体質的に「得意な人」と、「得意じゃない人」がいます。同じように糖質を食べても、癌にならない人(ミトコンドリア行き)と、癌になる人(乳酸行き)がいるのはこの為です。

 

 

もう少し詳しく説明します。

 

 

グルコースがピルビン酸まで分解されて、ミトコンドリアの「クエン酸回路」に進む為には、まず、「ピルビン酸」が「アセチルCoA」に変換される必要があります。(※アセチルコエーと読みます)

 

 

 

 

 

しかし、その変換にはある条件が必要なのです。

 

 

条件とは、「基質 きしつ」と「酵素 こうそ」と「補酵素 ほこうそ」がピッタリ合わさることです。

 

 

それが揃わないと、「アセチルCoA」になれないので、このルートに進めません。乳酸のルート行きです。

 

 

 

(基質と酵素と補酵素がピッタリ合わさることで、アセチルCoAになる)

 

 

 

ここで、「基質」と「酵素」と「補酵素」について説明します。

 

 

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酵素とは

 

生体内では、様々な化学反応が起こります。それを調節しているのが「酵素 こうそ」です。

 

 

「酵素」の仕事は、例えば、この反応は早く、その反応はゆっくり、あの反応はストップ・・・といった反応速度の調節です。

 

 

 

化学反応は、この酵素の仲立ちがあって成立するので、酵素なしでは生命活動ができません。

 

 

非常に重要です。

 

 

そして、「解糖系」「クエン酸回路」「電子伝達系」も化学反応です。なので、当然「酵素」が関わっています。

 

 

酵素の材料はタンパク質(成分はアミノ酸)で、設計図であるDNAに基づいて作られます。

 

 

そして、体内で生成される酵素は2種類あります。

 

 

 

消化酵素・・・食べたものを消化する酵素

 

代謝酵素・・・全ての生命活動を司る酵素

 

 

ちなみに、食べ物から摂る酵素は「食物酵素」と言います。

 

 

ここで取り上げるのは、「代謝酵素」です。

 

 

そして、「ピルビン酸」を「アセチルCoA」に変換させる代謝酵素の名前を、「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」と言います。

 

 

  • アセチルCoAに変換させるのに必要な代謝酵素:ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体

 

 

次は「基質」についての説明になります。

 

 

 

基質とは

 

化学反応では、「元(基)の物質」から、何かの反応が起こって、「新しい物質」がつくられます。

 

この「元の物質」の事を「基質 きしつ」と呼びます。

 

ちなみに、「新しくできた物質」は「生成物 せいせいぶつ」と呼びます。

 

 

 

元の物質(基質)  反応  新しい物質(生成物)

 

 

 

今の話に当てはめると、ピルビン酸が「基質」で、アセチルCoAが「生成物」です。

 

 

  • 基質:ピルビン酸

 

  • 生成物:アセチルCoA

 

 

体内の化学反応は、「酵素」と「基質」が結合すれば起こります。

 

 

 

 

 

 

しかし、中には単独では力を発揮できない「酵素」があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな酵素を助けるのが「補酵素」です。

 

 

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補酵素とは

 

「単独では活躍できない酵素の働きをサポートする物質」の名を「補酵素 ほこうそ」と言います。

 

 

先程、「酵素はタンパク質でできている」と言いました。

 

 

一方の補酵素はビタミンです。

 

 

「補酵素はビタミン・ミネラル」という説があったり、「ビタミンは補酵素で、ミネラルは補因子」という説があったり、どっちかわからないので、とりあえずここでは補酵素はビタミンとします。

 

 

  • 補酵素:ビタミン

 

 

単独では力を発揮できなかった酵素も、「補酵素」の力を借りることで仕事ができるようになります。

 

 

当然ですが、「補酵素」とセットで働く酵素の場合、「補酵素」が足りないと上手く反応できません。

 

 

 

 

 

 

 

そして、「ピルビン酸」から「アセチルCoA」に変換するには、条件がありましたね。この反応は補酵素が必要なタイプなので、「基質」と「酵素」と「補酵素」がぴったり合う必要があります。

 

 

この3者が上手くくっつけば、「アセチルCoA」に代謝されます。すると、ミトコンドリアでの反応ができるので、癌の元である乳酸を溜めなくてすみます。

 

 

 

基質・・・・・・・「ピルビン酸」

 

代謝酵素・・・・・「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」

 

補酵素・・・・・・「ビタミンB1」

 

 

 

 

 

 

 

この流れを頭に入れた上で、次は「癌家系」についてお話します。

 

 

癌になりやすいかどうかは、「代謝酵素の形」と、「補酵素が足りているかどうか」で決まります。

 

 

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先天的に癌になりやすい人(癌家系)の特徴

 

 

「酵素」と「補酵素」がピッタリと合うことによって、「基質」が結合する土台ができます。この土台があってこそ「基質」も結合でき、目的の姿へ変換することが可能になります。

 

 

ここで重要なのが「酵素の」です。

 

 

 

 

「酵素」はタンパク質で、設計図であるDNAに基づいて作られている・・・と言いました。

 

 

 

 

遺伝子が違うと姿形が違いますが、あれと同じで、酵素の形も個体差があります。

 

 

 

 

代謝酵素である「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」もタンパク質で出来ていますから、人によって形が違い、「形の良い人」と「形の悪い人」がいます。

 

 

 

それが癌にどう影響するのかというと…

 

 

 

 

もし、酵素(ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体)の形が良ければ、補酵素である「ビタミンB1」がピッタリ合います。すると、「ピルビン酸」は「アセチルCoA」に変換されます。

 

 

しかし、形が悪ければ「ビタミンB1」が合う確立が低くなります。すると、「ピルビン酸」が「アセチルCoA」になれないので、ミトコンドリアで代謝ができず、乳酸の道へ進みます。

 

 

 

形が良い方がいいに決まっているのですが、形は先天的に決まっています。

 

 

 

そして、「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」の形が悪い人は、アセチルCoAへの代謝が上手くいかないという弱点を抱えているので、乳酸が溜まりやすく「癌になりやすい人」なのです。

 

 

 

結合する確率

 

 

ただし、酵素の形が悪いといっても、全く合わないということはありません。

 

 

 

形といっても、酵素はプラスチックではないので、カッチリとはしていません。イメージはコンニャクです。

 

 

 

で、生体分子は、熱運動によって微妙にぷるぷると震えているようなので(見たことはないですが…)、例え、形が悪くても、たまにはハマるチャンスはあります。※あるいはその逆で、振動のせいでハマらないという説もありました。

 

 

 

(イメージです)

 

 

 

だから、形が悪くても、「10回出合って1回」とか、「100回出合って1回」・・・ぐらいは合えます。その頻度は人によって異なります。

 

 

 

酵素と補酵素が出会って上手く結合する力のことを「確率的親和力 かくりつてき・しんわりょく」と言います。

 

 

確率的親和力がければ「体が丈夫」ですが、確率的親和力がければ「体質的な弱点を抱えている」ことになります。

 

 

 

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癌になりやすい人の対策

 

 

「癌の原因」は過剰な乳酸なのですから、癌になりたくない人は、代謝を「乳酸のルート」に傾けない事でした。

 

 

 

でも、先天的に「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」の形が悪い人は、「アセチルCoA」への代謝が上手くいかないという弱点を抱えているので、乳酸が溜まりやすい…

 

 

 

でも、解決方法はあります。

 

 

 

結合する確率が低いなら上げれば良いのです。

 

 

1人と出会ってパートナーになれなくても、10人、100人と出会えばパートナーになる確率は増えます。同じように、多くの「補酵素」と出会えば良いのです。

 

 

方法はビタミンを何倍も摂るです

 

 

ここでは、「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体」の補酵素である「ビタミンB1」の量を増やします。そうすることで3者がくっつく確率を上げます。

 

 

ビタミンの量ですが、その人の確率的親和力に合わせます。

 

 

しかし、食事だけで大量のビタミンを確保するのは大変なので、ビタミンB群のサプリを飲むのが効率が良いと言えます。

 

 

『かのえ鍼灸整骨院 筋 鍼灸治療研究所 確率的親和力について。。簡単に。。。』より引用

 

「うちは癌家系で」
「うちは早死にの家系で~」

 

 

など中年になると会話にこんな言葉を耳にすることがないでしょうか?
同じような環境で、同じような物を食べているのに病気になるなど個体差が出るのはなぜだろう?

 

 

「確率的親和力」という言葉がある。

 

 

人間には酵素という大切なたんぱく質がある。

 

 

酵素はそれ単体では働かず、ビタミン、ミネラルなどの補酵素の必要なのです。

 

 

その酵素タンパクと補酵素の関係はカギと鍵穴の関係でかみ合わないと、スイッチが入らないで、決まった仕事をすることができません。この事を酵素とミネラル、、ビタミンの親和性というようです。

 

 

しかし同じ種類の酵素、ビタミンミネラルも個性があり、構造的にカギと鍵穴が合わないことがあり、また熱運動学的に振動している(ゆらぎというらしい)ので、うまく結合できないようです。この結合のしやすさを確率的親和力といいます。

 

 

この確率的親和力、人によって個性がありビタミンに関しては100倍、ミネラルでは10倍の個体差があるようです。

 

 

すなわち、ビタミンC を200mg一日摂取すればいい人もいれば10g摂取しなければ同じような反応を起こさない人もいるということです。ビタミンやミネラル、たんぱく質はできるだけたくさんとりたいですね!!

 

 

 

そして、糖質の摂取を控えることも重要です。

 

 

 

糖質の代謝にビタミンB群が消費されます。増やさなければならないビタミンが減ってしまうのです。

 

 

 

癌家系の人、そして、糖質を過剰に取る飲食業の方は乳酸のルートに傾く危険性が高いので、この辺の事を意識してみて下さい。

 

 

ここでは話をシンプルにしましたが、正確に言うと、「ピルビン酸」を「アセチルCoA」に変える為に必要な補酵素は、「ビタミンB1」一つではありません。

 

 

そして、「アセチルCoA」以降のその後の反応にも、それぞれ「補酵素」や「補因子」が必要です。詳しくは以下の記事の後半「補酵素と補因子」で述べています。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

反応については以下にかきました。

 

 

クエン酸回路(TCA回路)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

ビタミンCの点滴

 

 

前回お話した、「末期癌の患者を治した治療」は以下です。

 

 

 

断糖食(ケトン食) + 高濃度B + C点滴

 

 

 

「断糖食(ケトン食) + 高濃度B」はお分かりいただけたと思います。なので、最後の「ビタミンC点滴」についてお話します。

 

 

 

「ビタミンC」は副作用が少ない抗癌剤のようなものです。

 

 

 

この「ビタミンC」ですが、構造が、癌の大好きな「ブドウ糖」と良く似ています。

 

 

 

 

 

 

その為、癌がブドウ糖と勘違いして、ビタミンCに食いつくのですが、ビタミンCは癌細胞の中で、活性酸素である「過酸化水素」を発生させて、癌を破壊してしまうのです。

 

 

 

正常細胞の場合は、細胞の中に「カタラーゼ」という酵素を持っているので、「過酸化水素」が発生しても無害にできるのでヘッチャラです。

 

 

 

「カタラーゼ」酵素がほとんどない癌細胞だけがお陀仏になるという仕組みです。

 

 

 

まとめ

 

 

断糖食をして乳酸を溜めないことで、癌を疲弊させ、さらに弱ったところに癌細胞ホイホイ(高濃度ビタミンC)で罠にかける

 

 

 

・・・これが、「断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴」の治療です。十分、理に適った手法ですが、今後、もっと進化すると思います。

 

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択しますへ続く

 

 

 

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余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

末期癌が改善して退院できた

 

 

 

…このような話は、「怪しげな健康食品の宣伝」か、「ネットのデタラメ情報」のように捕らえられるかもしれません。

 

 

 

しかし、本記事で紹介する癌が改善したという話は、病院で行なわれた癌治療によるものです。

 

 

 

 

不安に思われた方も安心したのではないでしょうか?

 

 

 

 

論より証拠なので、まずその現場の話を紹介して、後で癌の仕組みについて簡単に説明します。

 

 

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断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴で末期癌が改善

 

 

 

糖質制限をしている人はご存じかもしれませんが、2016年末、「末期癌患者が回復した」という話が流れました。

 

 

 

これは健康食品会社が言っているのではなく、一部の医療関係者達が発信した情報です。

 

 

 

癌の餌はブドウ糖です。

 

 

 

従って、糖質制限が有効的です。

 

 

 

 

しかしそれまでは、「癌に餌(ブドウ糖)を与えない糖質制限でも、末期癌は治らない」という話でした。しかし、一部の医療関係者がネット上で情報のやりとりをして、この結果に繋がったとのことです。

 

 

 

その事を知っていたので、このニュースを読んだ時は、「とうとう画期的な治療法が確立されたか」と思いました。

 

 

 

『藤川徳美医師 Facebook 12月1日』より引用

 

 

ガンと診断された方へ、一年前とは世界が変わっていることに気付いて直ちに行動すべき

 

 

断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴でガンは治る時代になった。

 

 

これが発見されたのが一ヶ月前。

 

 

飲水も出来なくなっていた末期ガン患者が歩いて退院できた。

 

 

凄い時代になった。

 

 

最大のポイントは断糖食(ケトン食)でケトン体を上げることに尽きる。

 

 

これは患者自身の自己学習が最も大切。

 

 

ガンと診断された方、宗田哲男先生、新井圭輔先生、西脇俊二先生、古川健司先生の本は必読です。

 

 

荒木裕先生、福田一典先生の本も読むべきです。

 

 

理解できなければ繰り返し読み、頭の中に叩き込むこと。

 

 

パラダイムシフト好きの外科医先生のブログも全て読むこと。
http://blog.livedoor.jp/skado1981/

 

 

水野先生のブログも全て読むこと。
http://ameblo.jp/naikaimizuno/

 

 

ビタミン・ケトン療法グループに参加すること。
https://www.facebook.com/groups/vktherapy/

 

 

自分のノート、生化学的に正しいがん治療~断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴、がんは脚気+壊血病、も全て読むこと。

 

 

そして直ぐに行動することが必要。手探りでも良いから断糖食を始める。

 

 

この段階まで来て初めて「断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴」のスタート台に立てる。

 

 

このような治療は一年前には存在していなかったし、一年前にはこのようなことができるようになるとは想像さえしていなかった。ネットで優秀な医師達と情報交換しているうちに急激に進歩した。

 

 

一年前とは世界が変わってしまったことに気付いて直ちに行動すべきだ。行動を起こしたもののみ救われる。

 

 

 

以下が現場の様子です。

 

 

『パラダイムシフト好きの外科医のblog 奇跡が起きました。』より引用

 

 

奇跡が起きました。

 

 

大腸癌術後2年、腹膜播種により腹水が大量にたまっていた方にビタミンC20gの点滴を3日連続で行ってみました。

 

 

しかも、血中の総ケトン体が6000μM/Lを超えた状態です。

 

 

入院時は、水も飲めない、胃液も吐いてしまう。胃の中にチューブを挿入すると、1000mlも胃液がたまっている状態でした。

 

 

腹膜播種により十二指腸が閉塞しかけ、胃腸の蠕動運動もほとんどない。

これまでの常識であれば、腹水を抜いて利尿剤を使うくらい。

その他に出来ることと言えば、モルヒネを使って症状緩和するだけ。

はっきり言って、指をくわえて亡くなるのを待つだけ。

もって、1~2週間。

 

 

これまで様々な先生方のfacebookやブログからアイデアを頂いてきました。

高ケトン+高濃度ビタミンC療法、この人に行わずに誰に行うのか。

そんな想いで患者さんにも説明し、この治療にかけてみることにしました。

 

 

入院してから、完全な断食・断糖。飲水は口を潤す程度。

イントラリポス250ml、毎日点滴。

ビタミンB製剤も、連日多めに点滴。

ビタミンCは1日4g。

 

 

腹水が増えないよう、輸液量は1日合計500mlにとどめました。

胃液の逆流による食道炎に対して、対症療法として制酸剤の点滴を行いました。

この治療で入院時に500μM/Lだった総ケトン体が、4日間で6600μM/Lまで急上昇。

徐々に水を飲めるようになり、明らかに元気になってきました。

 

 

その段階で、ビタミンC20gを3日間。

腹水が全くたまらなくなりました。

 

 

飲める水も少しずつ増え、入院一週間目には500mlのペットボトルの水を1日に1本は飲めるようになりました。

 

 

何とか一旦退院できる状態にまでいけそうです。

面会者と話もしっかりできる。

暇過ぎて、本を4冊も読んでしまったそうです。

腫瘍マーカーや腫瘍の大きさなどでの、客観的な効果判定はまだしていません。

 

 

しかし腹水を抜かず利尿剤も使わず、ジャブジャブだった腹水がたまらなくなった。

胃液すら流れない状態でしたが、水をしっかり飲めるようになった。

 

 

これを奇跡と言わず、何と呼ぶのか。

 

 

 

 

はい。

 

 

 

ここまで読んでも、何故こんな事で癌が治ったのか?と思う人は多いと思います。

 

 

 

 

 

 

もしそう思っているのだとしたら、「癌は複雑難解な病気だ」と勘違いしている可能性があります。その発想を捨てて下さい。

 

 

 

 

 

まず、ハッキリと言います。

 

 

 

癌の情報は複雑難解になっていますが、実はとてもシンプルな病気なのです。

 

 

 

シンプルな仕組みを複雑難解に見せられているだけです。

 

 

 

 

小学生程度の知能があれば、「あぁ、なるほどな」と分かります。

 

 

 

 

では、次はその癌のシンプルな仕組みについて説明していきます。

 

 

 

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ブドウ糖は癌の餌

 

 

 

冒頭で、「癌の餌はブドウ糖」といいました。つまり、糖質ですね。

 

 

 

このブログでは、「私達にとって身近な糖質が、いかに体にダメージを与える物質なのか」ということについて、様々な記事を書いてきました。

 

 

 

大きな病気から、ちょっとした不調まで、多種多様な疾患の原因が「糖質」という1つの物質によって引き起こされているわけです。

 

 

 

共通しているのは、どの疾患も「原因は糖質である」と認識されていない、気付かれていない・・・ことです。

 

 

 

本当の原因を取り除く努力がされない為、「原因である糖質を摂りながら治療を行なう」というトンチンカンな治療が行なわれています。

 

 

 

 

例えば、以下の話など、糖質の摂取を止めないことで、何度も再発する典型的な例です。

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

 

 

 

とにかく、糖質が絡む病気は必ずこの構図になっています。

 

 

 

そういう話を何度もしているので、長く読んで下さっている方は、「他のどの病気が同じようなパターンでも不思議ではない」と思っているかもしれません。

 

 

 

 

で、マンネリで申し訳ないですが、実は今回話す「癌」も、ご多分に漏れず糖質が関係しています。正確に言うと「ブドウ糖(英語:グルコース)」です。

 

 

 

 

 

そして、「ブドウ糖を分解してできた物質」が、ある条件で「乳酸」になるのですが、この「乳酸」の蓄積が癌を生み出しているのです。

 

 

 

 

糖質を食べる

 

 

ブドウ糖にまで分解される

 

 

さらに分解される

 

 

そうしてできた物質が、ある条件で「乳酸」に変わる

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてできた「乳酸」が蓄積すると癌化します。

 

 

その流れを、簡単に説明します。

 

 

 

 

①乳酸の蓄積によって、血液が酸性化する

 

 

②そのせいでミトコンドリアが機能不全になる

 

 

③細胞がガン化

 

 

④ガン化した細胞はブドウ糖を餌にする

 

 

 

 

 

「ミトコンドリア」とは、細胞の中にある発電所です。ここで生きていく為に必要なエネルギー物質を多く産生します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「乳酸」は体を酸性化させて、ミトコンドリアを機能不全にさせるので危険です。

 

 

 

 

ミトコンドリア機能不全になった細胞

 

 

 

・・・これが癌の正体です。

 

 

 

 

 

つまり、大量のブドウ糖が入ってきて「乳酸」が増えなければ、血液が酸性化することもないし、ミトコンドリアも機能不全になりません。

 

 

 

だから乳酸の原因になる糖質を制限することが、ガン治療には必要不可欠になってくるのです。

 

 

 

よく、癌になって「昔ながらの和食」や「野菜中心」のメニューにする人がいますが、これは大きな間違いです。

 

 

 

糖質まみれの和食を食べながらガンを治そうとすれば悪くなるのは当たり前です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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乳酸は体に良いという説は本当なのか

 

 

 

癌の原因は乳酸、ブドウ糖である。

 

 

 

・・・このように書くと、疑問を持たれる方もいると思います。

 

 

 

何故なら、ここまでのお話は、「糖質は悪い」、「ブドウ糖は悪い」、「乳酸は悪い」という概念がなければ成立しない話だからです。

 

 

 

この概念があるかないかで、受ける印象は変わってくると思います。

 

 

 

 

ご存知の方もいると思いますが、近年「乳酸が疲労物質であるとか、体に悪いというのは誤りだった」という新説が浸透しつつあります。

 

 

 

乳酸=いい奴、みたいな風潮なのです。

 

 

 

今私が話したような、乳酸 → 血液の酸性化 → ミトコンドリア機能不全 → ガン化 という乳酸悪のシナリオと矛盾します。

 

 

 

 

私も一瞬、新説を信じ、最初は、「乳酸は悪い」というのは本当に間違いなのか…と思いました。

 

 

 

でも、「乳酸の蓄積=悪」の概念を発展させて、一部の医療関係者がガン患者の治療に「厳しい糖質制限」を取り入れて、実際に末期ガンが治ったのです。

 

 

 

・・・ということは、「乳酸は良くないもの」という概念で間違いはないということです。それに、糖質の害は私もよく知っています。

 

 

 

癌の元になるなら、なるべく蓄積させない方がいいに決まっています。

 

 

 

それなのに、世間では、何故か「乳酸は悪くない」という話が目立つのです。

 

 

 

 

不審に思ったので、「乳酸を悪者にしない説」について調べてみました。

 

 

 

 

『Knowledge Notes 筋肉疲労にクエン酸と乳酸の真実  NOTE #28』より引用

 

 

「Science」誌論文が、”乳酸は疲労物質”の常識を否定

 

 

2004年8月に「Sience」誌に掲載された論文でそれまでの乳酸についての常識とされた乳酸疲労物質説が否定された。

 

 

「これまで筋肉の疲労と乳酸とは、同一と考えられてきたが、むしろ逆に乳酸は筋肉疲労を和らげてくれる物質と分かった。」というものだ。

 

 

国の疲労研究グループのリーダーも、いろいろな研究をやって来た中で、乳酸が疲労の原因物質だということは、全く常識に反して間違いだったことが分かってきた、と言う。

 

 

乳酸は、運動すると一時的に上がって、しばらくすると下がる物質。

 

 

以前はこれが疲労の原因物質ではないかと言われていたが、現在では、乳酸はむしろ疲労を和らげてくれる物質で、エネルギーが足りないところを補ってくれる物質という考えを持っている。

 

 

 

 

『みんな元気!2012年3月10日 (土) 乳酸と疲労回復物質』より引用

 

 

ところが2年の夏、世界的権威である米国の科学誌「サイエンス」に、「運動したときに増える乳酸は筋肉の疲れをやわらげ、動きをよくしている」という論文が掲載された。今までとまったく逆の内容である。

 

 

日本の疲労研究で第一人者の大阪市立大学・渡辺恭良教授も「乳酸は脳の神経細胞の栄養源にもなっており、疲労の原因どころか回復の味方です」と力説する(2005年、国際疲労学会シンポジウムより)。

 

 

実際、ネズミに大量の乳酸を注射しても、少しも疲れた様子を見せない。乳酸の無実が実証されたといえそうだ。

 

 

 

 

『SECOND STAGE 「乳酸」は疲労物質ではない?』より引用

 

 

「乳酸」は疲労に関係がないだけでなくメリットも

 

 

しかし、最近の研究では、「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がないという考え方が主流になってきています。

 

 

「乳酸」は老廃物ではなく、運動中でも運動後でも使われているのです。

 

 

「乳酸」は糖に変わったり、二酸化炭素に変わったりして完全に分解され使われてしまいます。また、「乳酸」が分泌されることによって成長ホルモンも分泌されるので、代謝も促進されるという良い面もあるのです。

 

 

Jason Karp,MS(ジェイソン・カープ、修士)はその講義の中で、「乳酸」は疲労の原因として関係がないだけでなく、心臓を動かす唯一のエネルギー源である糖が体内で足りなくなった時の代用として使われたり、肝臓で新しいグルコース(ブドウ糖)に変えられたりするので、“「乳酸」は身体に悪い”と言うイメージを取り去り、自分の友達なんだと思った方が良い、と語っていらっしゃいました。

 

 

 

さて、これらの「乳酸は危険じゃない」という説をどう捕らえるかですが、あなたはどうお感じになられましたか?

 

 

 

私は、疲労と関係なかったとしても、ガンの原因になるのなら、乳酸は少ない方が良いと考えます。

 

 

 

 

先程お話した「ガンの原因の話」を知らなければ、疲労物質じゃないなら良かった良かった・・・と思うかもしれませんが、「乳酸の蓄積がガンの原因になる」と知った後で、これらの良い面ばかりを強調した話を読めば、何かひっかかると思います。

 

 

 

それだけではありません。「乳酸は悪くない」説には、以下のような特徴があります。

 

 

 

 

  • 脳の神経細胞の栄養になるから大事

 

  • 不自然な“乳酸”礼賛

 

  • 筋肉疲労には触れるが、「ガンの原因」には触れない

 

 

 

 

 

賢明な方なら、もうお察しだと思います。これは、糖質制限が否定される時と、話の展開が同じです。

 

 

 

 

糖質も、

 

 

 

 

  • ブドウ糖は脳の唯一の栄養素だから大事

 

  • 不自然な“糖質”礼賛

 

  • 糖質がいかに良いかということは説くが、「糖化」には触れない

 

 

 

 

こうして害を弱小に偽って、警戒を解き、食べさせようとします。

 

 

 

 

ガンの原因になることに触れないで、「乳酸は良い物質だから警戒するな」とは、糖質制限つぶしと手口がそっくりです。

 

 

 

 

悪いですが、「乳酸が疲労物質ではなかった」という説、ガンを治されない為の捏造の可能性も疑っています。

 

 

 

いつも言っていますが、性善説の視点だけで物事を見る人は、このような社会的な背景を視野に入れて分析する事ができません。

 

 

 

従って、そういう人は、新しい説にふれてそうか、今までの説は勘違いだったんだ、新しい説が正しいんだ」・・・と疑いなく思います。

 

 

 

ですが、それだけでは真実は見えてきません。

 

 

 

考えてみてください、

 

 

 

乳酸は体に悪くない、乳酸は脳にいい、乳酸は私達の友達、蓄積しても大したことない…この延長線上にあるのは何でしょうか?

 

 

 

 

細胞のガン化です。

 

 

 

 

たとえ乳酸が疲労物質でなかったとしても、ガンの原因になる以上、健康の事を考えたら蓄積させない方がいいに決まっています。警戒した方がいいでしょう。

 

 

 

それなのに、都合の悪いことを隠して、乳酸礼賛をするわけです。その背景には、乳酸を溜めて欲しい、ブドウ糖をもっと摂って欲しいという思惑が隠れているということです。

 

 

 

こう言うと、「乳酸は悪くないと言っている人たちは、そこまでのことは考えて言っていない」と思われるかもしれませんが、それはありえません。

 

 

 

少なくとも、公の場で主張するということは、それなりの地位、学歴のある人です。しかも乳酸について意見を言うのですから、「乳酸とガンの関係」を知らないわけがありません。そんなにバカなら、頭を使う職業にはついていません。

 

 

 

乳酸は疲労物質なのかどうか、本当のところは私にもわかりません。唯一分かるのは、「癌細胞の中は乳酸で溢れている」ということと、「末期癌患者の治療に乳酸を抑える食事(断糖食)を用いて効果がある」という事実です。

 

 

 

どちらにせよ、この新説を利用して、ガンの原因である乳酸に警戒を抱かせないような流れを作り出しているのは間違いありません。

 

 

 

そして、乳酸の害に対して白を切りとおすのであれば、「乳酸が体に悪い」という説の方が真実であると見た方がよいでしょう。

 

 

 

 

乳酸については、以下の記事で詳しく説明しています。 

 

乳酸のエネルギー源としての働きと、疲労との関係について分かりやすく説明してみた

 

 

 

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癌細胞の特徴から考える予防と対策

 

 

冒頭で紹介した「断糖食(ケトン食)+高濃度B+C点滴」ですが、現在も行なわれていて、成果を出しています。

 

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2017年3月25日』より引用

 

 

ビタミンケトン療法(VKT)を開始して1ヶ月の大腸がん患者、かなり元気になられました

 

 

症例;80代前半、男性。
妻と二人暮らし。

 

 

娘さんは数年前から糖質制限+メガビタミンを継続されており、とてもよく勉強されている。

 

 

本人は元々糖質過多の生活で、お菓子を一日中食べ続けるような食生活だった。

 

 

H30.1、大腸がんステージ4にて近くの総合病院で手術を受けるも、すべてを取り切れず余命半年と言われ、抗がん剤投与を勧められた。

 

 

娘の説得で、H30.2より高タンパク/低糖質食を始め、抗がん剤は断った。

 

 

 

H30.2、当院受診。
顔色が悪く、肌つやが悪い。

 

お菓子、米、小麦は全て処分して、卵、肉、魚、チーズを食べ始めたと言う。

 

 

アルブミン、2.2。
ヘモグロビン、7.7。
HgbA1c、6.2。
フェリチン、580(炎症のための高フェリチンと判断)。

 

 

→プロテイン20*2を指示。
サプリメントは娘さんが下記のメニューで用意。

 

 

A 25000IU。
ベンフォチアミン (150 mg )5錠。
ナイアシンエステル(500mg )5錠。
B50 5錠。
C 4000mg。
D 10000IU。
E (d-α400IU) 5錠。
Zn(30mg) 5錠。
Mg(200mg) 3錠。
Se 200mcg。
Fe36mg*2錠

 

 

週1回ペースでイントラリポス+B、C点滴+陶板浴を行っている(今まで計4回)。

 

 

内容は、20%イントラリポス50ml、
生食250ml、B1は100mg、B2は40mg、ナイアシンは100mg、B5は100mg、B6は100mg、Cは30g。

 

 

1ヶ月経過して、点滴を行うと元気が出てファイトが出ると言われる。

 

 

食欲は旺盛で、卵、肉、魚をしっかり食べている。

 

 

下痢はなく、むしろ便秘傾向(栄養の吸収は良い様子)。

 

ケトン体は0.3~0.5で推移。

 

1ヶ月前と比べると、明らかに顔色、肌つやが良くなり元気になった。

 

現在では、余命半年と言われている人には見えない。

 

 

アルブミン3.3↑。
ヘモグロビン9.8↑。
HgbA1c、5.1↓。

 

 

以下は娘さんのコメント、

 

 

Mg と、ナイアシンエステル、B50、Cはカプセルを外して粉にして、プロテインに適当に入れているよう。

 

Cとプロテイン、Mg に関しては、何度言っても、大量摂取に抵抗あるようで、日に日に少なくなっていると思われます。

 

 

いまだに母は、サプリメントを薬、薬と言います。
昨日より、アセチルLカルニチン(500mg)を2錠追加。
プロテインを多目に飲む決心。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

しかし、総合病院の医者、低タンパク血症(低アルブミン血症)、貧血があるのにそれの改善を図らないで抗がん剤をしましょう、なんて自分には理解不能。

 

 

キッチリ糖質を減らしており、HbgA1cの数値が素晴らしい。

 

 

ケトン体が上がりにくい体質なので、アセチルLカルニチンを追加、1gで開始し3gに。

 

プロテイン、C、Mgはさらに強化する必要がある。

 

 

プロテインは20g*2を厳守を。

 

Cは10~20g入れたい。

 

 

アルブミン、ヘモグロビンの回復が素晴らしい。

 

 

もう1~2ヶ月でアルブミン、ヘモグロビンは正常化するものと思われる。

 

 

これが継続出来れば寿命が5~10倍延長できると考えている。

 

 

 

栄養療法に詳しくない人は意味が分からないと思うので、とりあえず、癌の原因が乳酸という事だけ覚えておいて下さい。

 

 

 

 

本記事でお伝えした、癌が発生するシンプルな理由ですが、抗癌剤治療や手術をする前…いや、できれば癌になる前に知っておいて欲しいです。

 

 

 

 

これから、この治療ででてきた栄養が何故必要なのかについて説明していきます。仕組みが分からないと予防も治療もできませんからね。

 

 

 

 

「癌細胞」は、「正常な細胞」に比べるとかなり変わり者です。完結にその特徴を書きます。

 

 

 

 

  • 正常な細胞と比べて、何倍ものブドウ糖が必要

 

  • ミトコンドリアが機能不全になっている

 

  • 嫌気的解糖系

 

  • 解糖系なので、ガン細胞の中では乳酸が溢れている

 

  • 癌の周辺は酸性である

 

  • ビタミンCが弱点

 

 

 

 

こんな特徴があるんだな・・・くらいで構いません。次回以降、詳しく説明していきます。

 

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

 

早く癌の予防の方法を知りたい方は以下の記事をお読み下さい。

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

実際に癌になられた方や、家族が癌の方は、1度以下の記事を読んでおいて下さい。

 

病気の治療法や食事を巡って家族や身内と大ゲンカ…にならない為の注意点

 

 

 

癌の理屈はシンプルなのに、何故複雑難解になっているのか…その理由は以下の記事を読むと分かると思います。

 

サプリメントが批判される理由を社会背景から考えてみた

 

 

 

 

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炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた
炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

「〇〇炎」と名がつく疾患は多いです。

 

 

身近で不快な症状なので、なってしまうと慌てて治そうとします。

 

 

 

しかし、「炎症」が起こっている時、どうなっているのか、何が原因なのかを分かっていないと、筋違いの治療を選択してしまいます。

 

 

 

メカニズムを詳しく知っておいて損はないので、本記事では「炎症」の本質についてシンプルにお話します。

 

 

 

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「炎症」と「免疫」の違い

 

 

 

まず、混同しやすい「炎症」と「免疫」の違いを明確にしておきます。

 

 

 

免疫

 

 

「免れる」「疫病(えきびょう)」と書いて「免疫 めんえき」です。これは、「自己と、非自己を区別して、非自己を排除する」仕組みのことです。

 

 

概念としては、「システム」、「生体の能力」、「力」です。

 

 

 

炎症

 

「炎症」というのは、「生体が何らかの刺激を受けた時に、これを取り除いて再生する為の」反応のことです。

 

 

概念としては、「症状」、「状態」、「反応」です。

 

 

 

 

「免疫」が、お巡りさんや防衛軍のイメージ、

 

「炎症」は、戦闘のイメージです。

 

 

 

 

 

免疫(システム)の異常

 

 

後の説明で必要なので、もう少しだけ「免疫」の話にお付き合い下さい。

 

 

免疫とは、「自分」と「自分じゃないもの」を区別して排除するシステムですから、「外から入ってくる病原体、ウイルス等」は当然排除されます。

 

 

体を守る為にイイ仕事をしてくれているのです。

 

 

しかし、このシステムに異常が起きる事もあります。

 

 

「アレルギー」と、「自己免疫疾患 じこめんえきしっかん」です。

 

 

「ある異物」に対して、免疫が必要以上に働いてしまうのが「アレルギー」です。「花粉症」や、「気管支ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」等がこれにあたります。

 

 

これに対して、

 

 

「自己」と「非自己」の認識がおかしくなって、自己組織に攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。「慢性関節リウマチ」や「膠原病」等がこれにあたります。例え自分自身であっても、免疫が 「これは自分ではない」 と判断したら、「敵」として攻撃してしまうのです。自分の攻撃であっても、体は傷つきます。

 

 

 

「アレルギー」は、「自己」と「非自己」の認識には問題はないので、攻撃対象はあくまで外敵です。

 

しかし、外敵に対して過剰に攻撃をしてしまうので、これはこれで、「周りの正常な組織」に被害が波及します。

 

 

 

「アレルギー」や「自己免疫疾患」も、「炎症」なので、なってしまうと非常にしんどい症状です。

 

 

 

それでは、ここから、本題の「炎症」について話をすすめます。

 

 

 

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炎症の徴候

 

 

外敵に対して、体が反応しているのが「炎症」です。

 

「炎症」の徴候は、以下です。

 

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

 

痛々しいですね…。

 

 

炎症が長く続いたり強すぎたりすると、体に負担がかかります。

 

 

それでも、外敵に負けるわけにはいかないので、体を守る為、修復する為に、反応するのです。

 

 

 

 

炎症の原因

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

では、外敵(有害な刺激)とはどんなものかというと、以下の3つに分けられます。

 

 

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫…等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質…等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛…等

 

 

 

 

このうち、私達が最も注意を怠りやすいのが「化学的因子」です。

 

 

「化学的因子」には、酸、アルカリ、薬・・・等、色々ありますが、実は、ほとんどの人が毎日食べている「糖質」も炎症の原因になります。

 

 

毎日食べている・・・ということは、毎日「炎症の原因」を作り出しているということです。だからヤバいのです。

 

 

 

 

なので、ここからは、炎症の原因である化学的因子のうちの一つ、「糖質」に絞って話を進めたいと思います。他の因子と違って、「糖質が炎症を引き起こす」という事実を、まだ知らない人が多いからです。

 

 

 

関節リウマチ、アルツハイマー、膠原病・・・これらの病気に「糖質」が関わっている事は、糖質制限実践者の間では常識です(「糖質制限=お気軽なダイエット」という認識の人は除く)。

 

 

従って、これらの病気は、原因である糖質を減らす事が鍵となります。

 

 

 

特に、難病である「膠原病 こうげんびょう」は、糖質制限で劇的に良くなるという報告があります。

 

 

 

米を一口も食わない覚悟がいるそうですが、驚くほど回復するそうです。

 

 

 

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膠原病の本当の原因と治し方

 

 

 

「膠原 こうげん」は、「コラーゲン」のことです。

 

 

そして、「膠原病」は、以下のような病気です。

 

 

 

『東京女子医科大学付属 膠原病リウマチ痛風センター』より引用

 

 

膠原病とは

 

 

「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。

 

 

関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。

 

 

関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。

 

 

 

簡単に言うと「膠原病」とは、全身に炎症が起こる病気です。

 

 

 

「炎症」とは、何かの刺激に対して起こる「受動的な反応」です。ということは、当然、「炎症」の前に「何か」が先にあったということになります。

 

 

 

それは「糖質」の摂取です。

 

 

 

糖質を食べると「糖化反応 とうかはんのう」が起きて、体の細胞を劣化させます。

 

 

その結果、毒性の強い「AGE エージーイー」という物質が生じます。

 

 

 

『花粉症は1週間で治る / 著者:溝口徹』より引用

 

 

AGEは、近年、老化をもたらす要因として注目されている物質で、細胞内の酸化酵素を活性化して、酸化を促進させます。

 

 

つまり、体内で活性酸素による酸化作用が起こる前の段階でAGEがかかわっているのです。

 

 

体内のタンパク質のなかで、とくにAGEの害を受けやすいのが、コラーゲンです。

 

 

(129p)

 

 

 

「膠原病」は、コラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる疾患です。

 

 

 

コラーゲンにダメージを与える糖化反応やAGEの元になるのは糖質です。「膠原病」は糖質を制限した方が良いのは、こういう理由だからです。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、以下の記述をご覧下さい。

 

 

 

『Wikipedia 膠原病』より引用

 

 

 

膠原病 (こうげんびょう、英: connective tissue disease [disorder]) とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。

 

 

(中略)

 

 

原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、『(A)組織に沈着したり、(B)組織を攻撃する』ことで発病すると考えられ、死亡に至る場合もある。

 

 

典型的な症状として発熱・皮疹・倦怠感・関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・レイノー現象などがあげられ、女性に多いのも特徴である。

 

 

遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。

 

 

慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行することがある。

 

 

多くの場合に自己免疫疾患としての機序が関与していると考えられており、完全な病態の解明は、未だ成されていない。

 

 

 

 

最後に「完全な病態の解明は、未だ成されていない。」と書かれています。

 

 

 

しかしですね、

 

 

 

私が膠原病は糖質が原因だから糖質制限が劇的に効くという事を知ったのは2年前(2015年)です。それなのに、いまだに原因がわかっていないことになっていて、「糖質」のことなど、一切書かれていないのです。

 

 

 

これが定説です。

 

 

 

「慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行する」と書かれていますが、糖質を止めなかったら、そうなるのは当然です。何故なら、ほとんど多くの日本人は、非常に糖質の多い食事をしているからです。

 

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

原因をハッキリさせなければ、誰も気をつけません。

 

 

 

ですが、これは「膠原病」に限った話ではありません。

 

 

「糖質が原因で起こる疾患」はどれも同じです。他の原因については小難しい言葉で、あーでもない、こーでもないと説明するくせに、何故か決まって糖質については触れようとしません。

 

 

 

「体質」、「ストレス」、「老化」、等に誘導し、最後は

 

 

「原因は分からない」

 

 

で締め、話は終了です。

 

 

 

 

例えば、癌も全く同じで、原因である「乳酸の蓄積」には触れません。乳酸の蓄積は、元を辿ると「糖質の食べすぎ」、それに加えて「ビタミンB群」の不足が原因です。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

癌も膠原病も、本当の原因が見えない状態だから「難病」なのですが、蓋を開けてみると簡単な理屈で、難病でもなんでもありません。

 

 

 

話を戻しますが、

 

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は糖質が原因です。根本的に治す為には「糖質」を徹底的に断ち、修復に必要な「タンパク質」が多く必要です。

 

 

 

米を食べながら治療、お菓子を食べながら治療は論外です。

 

 

 

野菜や果物は・・・と言うと、こちらも糖質が多いので注意が必要です。

 

 

 

 

私は過去に健康の為に食べていた野菜や果物で体を弱らせたので、これらを嗜好品として楽しむならともかく、健康の為に食べるべきではないと考えています。

 

 

野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

 

なお、「薬を使用している」人、「低フェリチン」の人、「LowT3症候群」の人の場合は、回復に時間がかかるそうです。

 

 

 

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糖質が炎症を引き起こすメカニズム

 

 

どうして糖質が炎症を起こすのか・・・については、以下の記事が参考になります。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

 

以前も紹介しましたが、こちらの動画でも、糖質と炎症について述べられています。(3:03~から)

 

 

 

 

 

「糖質」以外にも炎症を起こす食べ物はあります。

 

 

しかし、いつも言っているように、糖質は他の物質に比べて、取り込むが半端ないのです。

 

 

普通の人は1日100gとか200gの糖質を、平気で食べるでしょう。他の物質はここまでは食べません。

 

 

「膠原病」は、全身に「炎症」が起こる病気なので、糖質を食べながら治療はありえない・・・というのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

 

そして、「膠原病」の回復には多くの「タンパク質」が必要と言いましたが、非常に重要なポイントなので、その理由についても説明しておきます。

 

 

 

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タンパク質不足も自己免疫疾患の原因になる

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は、自己免疫疾患の一種です。

 

 

「自己免疫疾患」とは、身体を守ってくれる「免疫」という防衛軍が、敵と味方の区別がつかなくて、自己組織に攻撃をしてしまう疾患です。

 

 

 

「タンパク質不足」は、その敵と味方の区別がつかない勘違いを引き起こす原因になります。

 

 

 

生体は、アミノ酸を材料に、タンパク質を作るのですが、常に

 

 

 

作る → 壊す → 作る → 壊す…

 

 

を繰り返しています。

 

 

すると、当然、「アミノ酸」も古くなります。「原子団」や「ミネラル」が結合し変形します。その場合、再利用には相応しくないので破棄されるわけです。

 

 

しかし、「タンパク質貧乏」の場合は事情が違ってきます。

 

 

新しい材料が調達できないのですから、痛んだ材料を再利用するしかありません。捨てるなんてもったいない事しません。

 

 

痛んだ材料を再利用

 

 

・・・等と言うと、一見エコっぽいですが、これこそが「自己免疫疾患」の原因なのです。

 

 

「変形したアミノ酸」は、身体(免疫)にとってはもはや「味方」ではなく「曲者」です。

 

 

 

なんだこいつはっ!!と、攻撃してしまうのです。

 

 

 

古いアミノ酸を捨てる為にも、常に新鮮な「タンパク質」を摂る必要があります。

 

 

 

ここでは「膠原病」を例にしましたが、糖質を原因とする「炎症」には、この知識は応用できます。

 

 

糖質を減らして、修復に必要なタンパク質をしっかり摂る、これが回復の条件です。

 

 

では、ここで再び話を「炎症」に戻します。

 

 

 

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「酸化」と「糖化」と「炎症」は関係がある

 

 

ここまでの話を読んで、

 

 

糖質=炎症

 

 

は、結びついたと思いますが、実は「酸化」も炎症に関係するそうです。

 

 

 

『医療法人社団医献会 辻クリニック facebook 2012年11月19日』より引用

 

 

人の3大劣化は『酸化』『糖化』『炎症』であり、これらはすべてリンクする化学反応である。

 

 

*糖化→AGEs(糖化最終産物)→活性酸素発生、炎症発生

 

*活性酸素→酸化、炎症反応発動

 

 

(中略)

 

 

この『タンパク質劣化』が

 

 

*皮膚で起これば?

 

*血管で起これば?

 

*神経細胞で起これば?

 

*筋肉で起これば?

 

*骨/関節軟骨で起これば?

 

*肝臓で起これば?

 

*腎臓で起これば?

 

 

 

と考えれば、『老化と疾患』が理解できる。

 

カラダの中で細胞レベルで発生する『酸化・糖化・炎症』を止めない限り、いくら外から治療(内科的・外科的含め)を施したところで、最終的には「モグラ叩き」と同じように対処きしれないことは明らかである。

 

 

 

『予防医療/抗老化医療』というものは

 

 

1:酸化・糖化・炎症の素を減らす努力(生活改善)

 

2:抗酸化・抗糖化・抗炎症

 

 

 

が同時に行われることによってその効果を最大限にすることができる。

 

 

そして、医療が提供できるのは『2』であり、『1』は本人の自覚のもとに行われなくてはならない。このことをしっかりと伝えることも、医療の役割のひとつであろうと考えている。

 

 

 

 

「膠原病」や「関節リウマチ」などの、大きな炎症になっていないから関係ないと思わないで下さい。本人が自覚できるレベルの「炎症」もあれば、本人が自覚できない小さな「炎症」もあるからです。

 

 

 

一例ですが、瞼の上に脂肪の塊ができる「 眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」も、まず炎症が起こるそうです。切っても切っても再発するそうなのですが、それは、「炎症」の元を止めないからです。

 

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

 

 

炎症が酷いと体にダメージが大きいので、時には薬で抑える事も必要です。

 

 

 

しかし、元となった原因を排除するという視点を忘れるべきではありません。それは、化学的因子に限らず、物理的因子、生物学的因子も同じです。

 

 

次は炎症が起きている時、どんな事が起こっているのかについてお話します。

 

 

 

 

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炎症=今治しているよ

 

 

炎症には、赤くなる、腫れる、熱くなる、痛い、動かせない等がありますが、そうなるには理由があります。

 

 

「それぞれの炎症の声」について、分かりやすく書かれている以下の記事を紹介します。

 

 

 

『るいネット Life Journal vol.5【不快な症状も体の声~病気が治っていく過程で生じる治癒反応】』より引用

 

 

まずは、痛み腫れの声についてです。

 

 

1.「痛み・腫れ」の声=「今、壊れた部分を治している」

 

 

痛みや腫れは傷ついた組織を修復するときに必要不可欠なステップです。

 

 

病気の多くは、交感神経の緊張状態で発症します。交感神経が緊張すると、血管は絞られ血流が悪くなるとともに、顆粒球がふえて活性酸素による組織破壊が起こります。(リンク)病気を治すためには、これとは逆のプロセスをたどる必要があります。

 

 

すなわち、副交感神経が優位になって血管を開き、血流をふやして傷ついた組織を修復するのです。この修復作業のときに働くのは、プロスタグランジンというホルモン様物質です。

 

 

プロスタグランジンには、①血管を開く、②痛みを起こす、③発熱させるという3つの働きがあります。

 

 

私たちが不快と感じる痛みや発熱、患部の腫れといった症状は、プロスタグランジンの作用で血流がふえ、組織を修復する際に生じるものです。

 

 

最も分かり易い例が「しもやけ」です。寒さで血流が悪くなり組織が破壊されると、体はそこに血液を送り込んで修復します。プロスタグランジンが産生され、血管を拡張して血流をふやした結果、患部が赤く腫れ、痛がゆくなるのです。これは組織を修復しているときに起こる症状です。

 

 

「関節リウマチ」も関節に炎症が起こって、体のあちこちの関節が腫れたり、痛くなったりします。これは関節内の異常になった自己細胞をリンパ球が処理し、傷ついた組織を修復するときに現れる症状です。

 

 

血流障害を解消するとき、破壊された組織を修復するときなど、体は血管を拡張し、血流をふやし炎症を起こして対応します。

 

 

病気の種類が違っても、治癒反応は同じ過程をたどります。

 

 

痛みや腫れ、炎症があるときは「今、壊れた部分を治している」と受け止めてください。

 

 

 

次は発熱の声についてです。

 

 

 

2.「発熱」の声=「今、リンパ球が闘っている」

 

 

発熱は、究極の自然治癒力ということができます。

 

 

体内に侵入してきたウィルスなどの微生物を排除するとき、壊れた組織を修復する時には、体の代謝(体内での利用と排出)を高める必要があります。代謝を上げるには、発熱のエネルギーが必要なのです。

 

 

わかりやすい例は、カゼによる発熱です。

 

 

リンパ球が活性化するためには熱が必要で、だいたい37~38℃に体温が上がったときに、最も攻撃力が強くなります。

 

 

そこで体内にウィルスの侵入を認めると、発熱を起こす物質が次々に放出されて臨戦態勢を整えるのです。

 

 

カゼで熱が高いときは、「今、リンパ球が闘っている」と理解し、解熱剤で下げないようにしましょう。水分をじゅうぶんにとって休んでいれば治ります。

 

 

 

最後はかゆみです。

 

 

 

3.「かゆみ」の声=「体が毒を排出したがっている」

 

 

体がかゆみを生じさせる目的は、体内の毒物を排泄することにあります。

 

 

体内に抗原が入ってくると、体はIgE抗体(免疫グロブリンE)という抗体を作り、抗原を無毒化しようとします。

 

 

アレルギー反応はこの抗原と抗体、そしてもう一つ、マスト細胞(肥満細胞)が関わって起こります。

 

 

IgEはマスト細胞の表面にあり、侵入してきた抗原と結びつきます。

 

 

その刺激でマスト細胞の細胞膜が壊れ、細胞内からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が周囲に放出されます。

 

 

ビスタミンは炎症を起こして皮膚を赤く腫れさせたり、かゆみを起こしたりします。この一連の反応は血流をふやして、抗原を洗い流すため生じるものです。

 

 

皮膚は排泄器官の1つです。体が拒絶したものはここから排泄しようとします。

 

 

この場合、アレルギー反応のように形のあるものだけでなく、心にたまった毒も皮膚から排泄しようとします。これは、「いやなもの反射」が皮膚に起こった場合です。

 

 

自分の大嫌いなものに出くわした時、体中にかゆみが走ることがありますよね。

 

 

かゆみや湿疹が出たときは「体が毒を出したがっている」と思ってください。

 

 

かゆみを解消するには、体を温めて血行を促し、体の毒出し作業を応援することが大切です。

 

 

 

不快な症状を薬で抑える事も時には必要ですが、これら「炎症の声」を覚えていていただければと思います。

 

 

 

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動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

動脈硬化が話題になる時、ほとんどの場合、注目されるのは「悪玉コレステロール」です。

 

 

しかし、よく調べてみると、「コレステロール元凶説」はどれも信憑性に欠けていました。

 

 

絶対に悪い結果になるような不自然な条件で実験を行なったり、都合のいいデータだけを根拠に論文をまとめたり・・・と、真面目に真実を追究する姿勢ではありませんでした。

 

科学や論文のインチキはコレステロールが教えてくれる

 

 

そういう歴史があるので、私は「コレステロールを悪く言う」説に対しては常に疑いを持っています。どんな新説であろうとです。

 

 

そもそも、動脈硬化は血管の疾患なので、血管そのものにもっと目を向けるべきではないでしょうか。

 

 

なので、本記事では、「動脈硬化の原因に、本当にコレステロールが関係しているのかどうか」と、「血管はどうやって劣化していくのか」に焦点を当ててお話します。

 

 

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動脈硬化について

 

本題に入る前に、動脈硬化がどういうものなのか、簡単に説明しておきます。

 

動脈硬化には3タイプあります。

 

 

 

  • アテローム性動脈硬化(粥状動脈硬化)

 

  • 細動脈硬化

 

  • 中膜石灰化硬化(メンケベルグ硬化)

 

 

一般的に言う「動脈硬化」とは、「アテローム性動脈硬化」の事を指している場合が多いです。「脳梗塞」や「心筋梗塞」の原因になります。

 

 

なので、ここからは「アテローム性動脈硬化」に焦点を当てます。

 

 

 

アテローム性動脈硬化とは

 

「アテローム性動脈硬化」は、一言で言うと、血管の中に「お粥状の塊」ができた状態です。

 

その塊の事を、「アテローム性のプラーク(粥状の隆起)」とか、「粥腫(じゅくしゅ)」と呼びます。

 

 

『動脈硬化症 Wikipedia』より引用

 

アテローム性動脈硬化

 

アテローム性動脈硬化とは、動脈の内側に粥状(アテローム性)の隆起(プラーク)が発生する状態。

 

 

「お粥状」・・・といっても、内訳は脂質やカルシウム等です。

 

『アテローム Wikipedia』より引用

 

 

病理学においてアテロームとは、脂質(コレステロールや中性脂肪)、カルシウムや様々な線維性結合組織を含んだ細胞(ほとんどマクロファージ)や細胞の死骸から構成された動脈血管内での蓄積物であり固まりである。

 

心臓や動脈で問題になるアテロームは、通常、粥腫である。

 

アテロームは、不健康な状態であるが、ほとんどの人で見つかっている。

 

 

 

 

アテローム性動脈硬化の成り立ち

 

 

意味を理解したところで、次は「アテローム性動脈硬化」がどのようにしてできるのか説明していきます。

 

以下は、動脈の大まかな構造になります。血管の壁に注目して下さい。

 

 

 

 

動脈硬化に関係があるのは、「内膜」と「中膜の内半分」です。膜はさらに複雑になっていますが、後で詳しく説明しますので、ここではシンプルに考えて下さい。

 

 

そして、以下が一般的に言われている「アテローム性動脈硬化」の成り立ちになります(※つまり、「アテローム性のプラーク」の出来方です)。

 

 

 

①「血管」は血圧が高かったり、喫煙することで内膜の「内皮細胞」が傷つけられる

 

 

②傷ついた「内皮細胞」の隙間から、LDL(悪玉)コレステロールが内膜の内側に入り込んでいく

 

 

③内皮細胞の内側に入り込んだLDLは、活性酸素によって酸化される

 

 

④不要な酸化LDLを排除する為に、単球(白血球の一種)も内膜の内側へ入っていく

 

 

⑤「内皮細胞」の間から内膜へと入り込んだ単球は、「マクロファージ」の姿に変身して掃除を行なう

 

 

 

 

⑥マクロファージは、次々と酸化LDLを食べていくので大きくなる(泡沫細胞という)

 

 

 

 

⑦泡沫細胞が蓄積すると、アテロームになる

 

 

⑧アテロームができると、血管壁が厚くなって、血管内部は狭くなる

 

 

 

泡沫細胞(ほうまつさいぼう)とは、マクロファージが「酸化LDLコレステロール」を溜め込んで「泡状」になった細胞です。これが集まったものが「粥状」のアテロームです。)

 

 

 

あなたは、この過程を読んでどう思われましたか?

 

 

私は①の「内膜の傷が悪い」と思うのですが、

 

②以降の「LDL(悪玉)コレステロールが悪い」と考える人も多いのではないでしょうか。「コレステロール元凶説」は根強いですからね。

 

 

なので、先に「LDLコレステロール」について話をします。

 

 

 

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コレステロールとは

 

テレビ等で「LDLコレステロール」が紹介される時、その絵は悪者のように描かれています。あのせいで、「LDLコレステロール」に対しておかしな先入観を持っている人は少なくないと思います。

 

なので、コレステロールがどういうものなのかを説明します。

 

 

コレステロールは、血液の中に単体で存在しているのではありません。コレステロールは、中性脂肪やタンパク質(アポタンパクと言う)とセットになって存在しています。

 

このセットを「リポタンパク」と呼びます。

 

このような姿で血液の中に存在しているのは理由があります。

 

血液は水分で、コレステロールは脂です。水と脂は馴染みません。

 

 

だから、水と馴染みにくい「エステル型コレステロール」と「中性脂肪」は、比較的水と馴染みやすい「遊離型コレステロール」「リン脂質」「アポたんぱく」にくるまれることによって、血液の中に存在しているというわけです。

 

 

 

 

 

日常的に使われている「善玉コレステロール」とか、「悪玉コレステロール」といった言葉は、この加工された「リポタンパク」のことを指していて、「コレステロール分子」自体を指しているわけではありません。

 

 

リポタンパクの種類

 

 

このリポタンパク(一般的に言うコレステロール)は、善玉と悪玉の他にもいくつかあります。

 

 

  • (カイロミクロン(キロミクロン)/ 英語:chylomicron)

 

  • (超低比重リポタンパク / 英語:Very-Low-Density Lipoprotein cholesterol)

 

  • (中間比重リポタンパク / 英語:Iintermediate Density Lipoprotein cholesterol)

 

  • (低比重・リポタンパク /英語:Low-Density Lipoprotein cholesterol)→ 悪玉コレステロール

 

  • (高比重リポタンパク / 英語:High Density Lipoprotein cholesterol)→ 善玉コレステロール

 

 

 

 

脂質の比率密度合成される場所によって、このように分けられています。

 

様々なサイトを参考に、それぞれのサイズを図にしておきました。一番小さいのが善玉と呼ばれる「HDLコレステロール」です。

 

 

 

 

で、本題は悪玉と呼ばれる「LDLコレステロール」・・・でしたね。

 

なので、次は先ほど書いた、アテローム性動脈硬化の成り立ちのこの部分を詳しくみていきます。

 

 

②傷ついた「内皮細胞」の隙間から、LDL(悪玉)コレステロールが内膜の内側に入り込んでいく

 

 

 

有益なLDLコレステロールが悪いと言われる理由

 

ここからはリポタンパクの中で2番目に小さい「LDLコレステロール(ロウ・デンシティ・リポプロテイン・コレステロール)」が本当に悪いのか検証していきます。

 

 

冒頭でもお話した通り、私はこのコレステロールの話は胡散臭いと思っているので、調べたことを解説しますが、基本信じていないので文章的に「断言」する形をとっておりません(その理由は後で述べます)。なので、「こんなことが世間で言われているんだな」・・・という感覚でお読み下さい。

 

 

LDLコレステロールは「悪玉」などと呼ばれていますが、「新鮮なコレステロールを全身に配達する」という体にとって重要な役割を担っています。

 

良い仕事をしているのです。

 

 

よくよく調べてみると、「LDLコレステロール」そのものが悪いのではなく、「変性したLDLコレステロール」が悪いのだそうです。

 

 

 

〇 正常なLDLコレステロール

 

× 変性したLDLコレステロール

 

 

そして、「変性したコレステロール」にもいくつかパターンがあるみたいですが、多くは活性酸素によって酸化したLDLコレステロールだそうです。

 

 

「正常なLDLコレステロール」は、マクロファージに相手にされませんので、先ほどお話した「泡沫細胞」を作ることはありません。

 

しかし、「酸化したLDLコレステロール」は毒性が強く、マクロファージから見ると有害物質なので、食べられます。すると、「泡沫細胞」を作って動脈硬化を進行させてしまいます。

 

 

「酸化LDLコレステロール」が危険視されているのは、以上の理由からです。

 

では、何故、LDLコレステロールは酸化してしまうのか・・・その理由が気になると思うので解説します。

 

 

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LDLコレステロールが酸化する理由

 

 

実は、「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールは、2種類あるそうです。

 

 

 

  • 通常サイズの LDLコレステロール

 

  • 小型サイズの LDLコレステロール(small dense LDL スモール・デンス・LDL)

 

 

後者を、悪玉コレステロールと呼びます。

 

そして「小型LDLコレステロール」が「超悪玉」と言われる根拠が以下になります。

 

 

『川村内科診療所 脂質代謝系 2015年5月19日 火曜日 小型LDLの重要性 平野勉教授』より引用

 

① 血液中に滞在する時間が、通常のLDLの場合は平均2日なのに比べ、5日と長いこと

 

② 血管壁のプロテオグリカンに付着しやすいこと

 

③ 小型の粒子なので血管内皮下に侵入しやすいこと

 

④ 通常のLDL粒子に比較してコレステロール含有量が少ないが、それ以外にも脂溶性の抗酸化ビタミンなどの抗酸化物質が乏しいため酸化されやすい

 

⑤ 酸化されるとマクロファージに取り込まれ、泡沫化し、動脈硬化層へと進展していく

 

 

「プロテオグリカン」とは、多糖類を含むタンパク質の一つです。細胞と細胞をつなぎ合わせたり、細胞を保護する働きがあります。

 

 

『生研 small, dense LDL はなぜ動脈硬化惹起性が強いのでしょうか?』より引用

 

small, dense LDL(sd LDL)は、LDL を異化する LDL レセプターに対する親和性が低下しており、血中滞在時間の長いことが知られています。

 

一般的に正常サイズの LDL の血中滞在時間は2日、sd LDL のそれは5日と言われています。このため、sd LDLは血管壁と接触する機会が多いと言えますが、それ自身が小型であることと相まって血管壁に侵入しやすく、酸化変性というストレスにさらされやすいという側面を有しています。

 

さらにこの酸化ストレスに対して、正常サイズの LDL はビタミン E やユビキノール10といった抗酸化物質によって保護されていますが、sd LDL は抗酸化物質に乏しく酸化変性を受けやすいという特徴も有しています。

 

以上のことから、sd LDLはアテローム性動脈硬化の主因である酸化LDLの良き原料と考えられています。

 

 

「小型LDLコレステロールの特徴」と、それによる不都合な展開を完結にまとめるとこうなります。

 

 

  • 滞在時間が長い → 血管壁と接触する機会が多い

 

  • サイズが小さい → 血管壁に侵入しやすく、侵入した先で酸化される

 

  • 抗酸化物質が乏しい → 活性酸素に対する防御力が弱いので酸化しやすい

 

 

「小型LDLコレステロール」は、このような条件がそろっているので、毒性の強い「酸化コレステロール」になりやすいというわけです。だから「超悪玉」と言われています。

 

 

「小型LDLコレステロール」は、よく「小型だから悪い」と言われていますが、厳密に言うと「内皮細胞に入ると酸化するから悪い」ということになります。

 

 

以上が「LDLコレステロールは動脈硬化の原因になる」・・・と悪く言われる所以です。

 

 

しかし、忘れてはいけません。

 

酸化コレステロールは泡沫細胞の蓄積を招くので「アテローム性動脈硬化」を進展させますが、あくまで二次的なものです。

 

コレステロールの前に注目しなければいけない過程があります。

 

それが、最初に起こる「内膜の傷」です。

 

 

 

内膜の傷

 

 

確かに、酸化コレステロールは良くない性質をもっています。

 

しかし、元になった「小型LDLコレステロール」を溜めない事が動脈硬化を防ぐ一番の方法か・・・というと、私はそうは思いません。

 

コレステロールに気をつけるよりも、①の血管そのものの健康に気をつける方が、根本的な解決に繋がると思うのです。

 

 

その根拠をお話します。ここでもう一度、「アテローム性動脈硬化」の流れを見て下さい。

 

 

 

①「血管」は血圧が高かったり、喫煙することで内膜の「内皮細胞」が傷つけられる

 

 

②傷ついた「内皮細胞」の隙間から、LDL(悪玉)コレステロールが内膜の内側に入り込んでいく

 

 

③内皮細胞の内側に入り込んだLDLは、活性酸素によって酸化される

 

 

・・・

 

 

そもそも、①が起こらなければ「内皮細胞」は傷つかないということになりますよね。

 

そして、「内皮細胞」が傷つかなければ、「小型LDLコレステロール」が隙間から入ることもありません。

 

 

そして、LDLコレステロールの酸化は「内皮細胞」に入り込んだ先で起きるので、入り込まなければ酸化LDLコレステロールは作られない・・・ということになります。

 

 

マクロファージは「酸化LDLコレステロール」にならなければ攻撃してこないそうなので、その後の「泡沫細胞」になる展開も起こりません。

 

 

結局、元をたどれば「血管にLDLが入ってしまう傷ができる事」、「内皮細胞に入ってしまう事」が悪いのであって、「小型LDLコレステロールが悪い」・・・というのはなんか違うような気がします。コレステロールに関する説はインチキが多いので、無駄に大騒ぎしすぎかなと思います。

 

しかし、既に内皮細胞に傷が多い人は、小型LDLが入り込む確率が増しますし、そうなれば酸化してマクロファージの攻撃対象ですから、どうにもなりません。その場合は小型LDLコレステロールを減らす努力をした方が良いでしょう。

 

 

 

また、「小型だから内皮細胞に入りやすい」・・・ということですが、それを言うなら「HDL(善玉)コレステロール」も小型です。何故こちらは内皮細胞に入っていかないのか・・・

 

 

謎はありますが、とりあえずコレステロールの話は置いておいて、ここからは「血管の状態」に注目します。

 

 

 

 

血管の状態に注目する

 

 

「動脈硬化」という疾患は「血管の症状」なので、そこを流れている「コレステロール」に注目するよりも、「血管の質」そのものに目を付ける方が理に適った分析だと思います。

 

 

動脈硬化を予防したい人は、コレステロールの心配をする前に、血管の質が悪くならないような生活を心がけた方が良いでしょう。

 

しかし、その為には、何故、血管の質が悪くなるのかについて知っておく必要があります。

 

 

まずは、コレステロールから頭を切り替える為に以下をお読み下さい。

 

 

『日本人よコレステロールを恐れるな / 著者:長谷川元治』より引用

 

「コレステロールが高い=動脈硬化」ではない。

 

 

みなさんが健康診断などを受けたとき、コレステロールが高いと、動脈硬化を起こしている(あるいは起こすおそれがある)と言われます。しかし、実はここに大きな落とし穴があるのです。

 

 

たとえば、高血圧かどうかを調べるときには血圧そのものを測定します。その結果、血圧の値が高かった人がすなわち高血圧ということになります。血圧が高いことを高血圧というのですから、これはあたりまえです。

 

 

ところが、動脈硬化の場合は違います。血管の病変であるにもかかわらず、血管そのものをなんらかの形で検査。測定するのではなく、血中コレステロールという“別のもの”を測って、間接的に診断を下しているにすぎません。

 

 

これば、血管そのものの状態を直接調べる簡易な検査法が少なく、行なう場合には特別な機器や技術が必要だったため、会社や地域の健康診断や人間ドックなどで実施しにくかったという事情もあるでしょう。

 

 

しかし、その結果、不幸なことに「コレステロールが高い=動脈硬化」という図式が世の中に浸透してしまいました。

 

 

本来、血中コレステロールが高いということは、血液中にコレステロールが多いという状態を示しているにすぎず、それ以上でも以下でもありません。

 

 

血管の状態そのものは調べていないのですから、動脈硬化かどうかはほんとうにはわからないはずです。にもかかわらず、わかったことにしている、つまり動脈硬化を起こしている(起こすおそれがある)とみなしているのが現在行なわれている検査・診断であるといえるでしょう。

 

 

実際には、コレステロールが高くても動脈硬化を起こさない例があり、逆にコレステロールが低くても動脈硬化を起こしている例も多いことがさまざまな研究・調査によって、また私自身の研究によっても明らかになっています。

 

 

(p37~38p)

 

 

こちらは、1998年に出版された本です。言うまでもありませんが、あの当時「動脈硬化はコレステロールが原因ではない」という説を唱えるのは凄いことです。

 

 

ですが、ここに書かれてある内容は、考えたら当たり前のことです。小学生でも分かる理屈ではないでしょうか。

 

 

しかし、みんなが「動脈硬化=コレステロール」と言うと、なんとなく「そうかな・・・」と思うようになるのです。

 

 

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動脈硬化の定義

 

動脈硬化が何かよく分かっていないと原因もわかりません。

 

 

なので、まず動脈硬化の定義をハッキリさせます。

 

 

血管の“しなやかに伸び、力強く復元する”という機能が失われる。

 

動脈硬化とは何かという問題を考えるとき、二つの側面からのアプローチがあります。

 

一つは“血管機能”の面から論じる場合、もう一つは“病理組織学”の面から検討した場合です。

 

このうち、血管機能の面から動脈硬化を論じるのは、実はそれほどむずかしいことではありません。一言で言えば、動脈が本体持っている「しなやかに伸び、力強く復元する」という機能が低下し、失われた状態を動脈硬化と呼ぶのです。

 

 

(中略)

 

 

正常な動脈、よい動脈とは何でしょうか。

 

 

医学的にいろいろな側面から表現することはできますが、要はこの“しなやかに伸び、力強く復元する”機能を維持しているということに尽きるでしょう。

 

 

動脈硬化を起こすと、血管はこのような機能を失ってしまいます。

 

 

実際、不幸にも亡くなられたかたがたの大動脈をとり出し、手で引っぱってみると、正常な血管は柔らかくて、よく伸びるのですが、動脈硬化を起こした血管はガチガチに硬く、まったく伸びません。

 

 

こうした状態では、動脈は血液を全身のすみずみまでつつがなく送り届けるという大事な役目を果たすことができなくなってしまいます。

 

 

(139p~142p)

 

 

機能的に良い動脈がどういう状態か分かったので、次は顕微鏡を使って病気の細胞と組織を検査する「病理組織学」から見た動脈硬化の定義をみていきます。

 

 

冒頭でも少し解説しましたが、動脈壁は、「内膜」、「中膜」、「外膜」の3つに分けられます。

 

 

 

 

この構造を頭に入れた上で続きをお読み下さい。

 

 

動脈硬化とは血管の組織が“病的老化”を起こした状態。

 

 

一方、病理組織学の面から見た場合はどうでしょうか。こちらは実はなかなかむずかしい問題なのですが、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。

 

 

動脈の血管壁の組織は、内膜、中膜、外膜という三つの層を重ね合わせた形でできています。

 

 

このうち、動脈硬化に関係が深いのは内膜と中膜(の内側半分)です。図23に正常な動脈の断面拡大図を示しました。

 

 

 

 

内膜は表面のタンパク膜、内皮細胞、内弾性板(エラスチン)から成り立っており、そのうちの内皮細胞は一層で構成されています。

 

 

中膜は平滑筋細胞を中心として、弾性繊維という太い線維性のタンパク質(エラスチン)、細い線維性のタンパク質(コラーゲン)、それらの間を埋めるしなやかなゼリー状、にわか状のタンパク成分(グリコサミノグリカンス、糖タンパク)によって構成されています。

 

 

動脈の「しなやかに伸び、力強く復元する」というすばらしい機能を担っているのはこれらの材料です。

 

 

エラスチンは平滑筋細胞の間に繊維状に分布しており、「しなやかに伸びる」という機能を専門に受け持っています。

 

 

一方、コラーゲンはエラスチンの要所、要所に密着して存在しており、「力強く復元する」という機能を受け持っています。細胞やゼリー状、にわか状のタンパク成分はこの二つの機能がスムーズに働くように、いわば手助けをします。

 

 

年をとるにつれて、これら動脈壁を構成する成分の形と質は徐々に劣化し、その機能もしだいに低下してきます。

 

 

したがって、結果として動脈は硬くなってきますが、そのとき“病的な成分”が発生していなければまだ「生理的老化」の段階であり、動脈硬化を起こしているとは言えません。

 

 

それに対して動脈壁に“病的な成分”が発生している場合を「病的老化」と呼び、私はこれをイコール動脈硬化と定義しています。

 

 

上の画像を参考に、「内膜」と「中膜」の構造をシンプルにしておきます。

 

まずは、「内膜」です。水色の部分は後で説明しますので、ここでは以下の名前を覚えて下さい。

 

 

 

 

 

 

次は「内膜」です。

 

 

 

 

 

 

それぞれの役割をまとめます。

 

 

  • エラスチン・・・「しなやかに伸びる」機能

 

  • コラーゲン・・・「力強く復元する」機能

 

  • 細胞・ゼリー状・にわか状のタンパク成分・・・2つの機能のサポート

 

 

 

年をとって、これらの成分、質、機能が低下したら、動脈は硬くなりますが、以下の違いがあります。

 

 

 

動脈壁に病的な成分が発生していない状態(動脈硬化を起こしていない)

 

 

動脈壁に病的な成分が発生している状態(動脈硬化と定義)

 

 

 

後者が「動脈硬化」です。

 

 

 

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動脈硬化のプロセス

 

 

定義がハッキリしたところで、次は動脈硬化になるプロセスです。

 

 

さっきの「アテローム性動脈硬化」のプロセスの説明では見られなかった話なので、楽しんで読んで下さい。

 

 

病的老化のプロセスを簡単に説明しましょう。図24―①、②をごらんになると、よりわかりやすいと思います。

 

 

 

 

まず細胞、生理的なエラスチン、コラーゲンが破壊され、形がくずれ、量的にも減少してきます。その間を埋めているゼリー状、にわか状のタンパク成分もやはり破壊され、量が減ってきます。

 

 

このとき、エラスチンは壊れるだけですが、コラーゲンはしだいに変性したものがつくられてきます。簡単にいうと、質のよいコラーゲンと悪いコラーゲンのうち、悪いコラーゲンがふえてくるのです。

 

 

それとともに病的なゼリー状、にわか状の成分も塊状にふえてきます。こうしたまったく機能をなさないさまざまな病的なタンパク質が増加するうちに、細胞は異常にふくれ上がり、のちに萎縮し、ついには消失して(死んで)しまいます。

 

 

そして、最後にこれらの現象に輪をかけるように、血管壁に大量のコレステロールやカルシウムが集まり、アテロームや石灰化が形成されるのです。

 

 

 

 

このように血管壁の組織を構成する主な成分が破壊され、減少、消失し、病的な成分が発生、増加した結果、動脈は本来持っている機能をついには失ってしまいます。

 

 

つまり、しなやかに伸びなくなり、力強く復元しなくなるのです。病理組織学の視点から論じた場合、動脈硬化はまさにこの病的老化が起きた時点をもって始まると言ってよいでしょう。

 

 

(143p~147p)

 

 

 

 

「病理組織学」の視点で見た動脈硬化のプロセスを簡単にまとめるとこうなります。

 

 

 

①エラスチン、コラーゲン、ゼリー状、にわか状のタンパク成分が破壊され形が崩れ、量が減少する

 

 

②変性したコラーゲンが増え、病的なゼリー状、にわか状の成分は塊状に増える

 

 

③病的なタンパク質の増加によって細胞が膨れ、萎縮、消失する

 

 

④血管壁に大量のコレステロールやカルシウムが集まる

 

 

⑤アテロームや石灰化が形成される

 

 

⑥動脈は本来持っている機能を失う

 

 

 

 

どうでしょう。

 

 

先に紹介した「アテローム性動脈硬化」になるプロセスとは、ちょっと違いますね。

 

 

一般的な「アテローム性動脈硬化」の説明は、動脈壁が傷つく様子を軽く触る程度で、その後の「コレステロールが~」ばかりを強調していました。

 

 

しかし、こちらの説明では、諸悪の根源である動脈壁の変性ぶりが丁寧に描写されています。私はここがミソだと思っています。

 

 

コレステロールと関係なく動脈の変性は起こるのです。

 

 

 

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動脈硬化になることで失われる機能

 

 

動脈硬化になると、どんな不都合な事が起こるのかみていきましょう。

 

 

血管は「栄養呼吸」を行なっています。

 

 

しかし、病的な老化(動脈硬化)をしたものは、その機能を失ってしまうのです。以下はその実験の様子です。

 

 

私達の体を構成する組織はすべからく、栄養分や酸素をとり入れて、かわりに浪費物を排出する「栄養呼吸」を行なっています。

 

 

動脈壁のように常に動きつづけている組織の場合には、なおさらこの栄養呼吸が非常に活発に行なわれていることが予想されます。もしそうでなければ、動脈壁の組織は疲労とエネルギー不足に陥って、伸び縮みを繰り返しつづける“激務”にはとても耐えきれないはずだからです。

 

 

では、動脈壁の組織の栄養呼吸はどのような仕組みになっているのでしょうか。実は、これが動脈硬化の発生する原因を知るうえで重要なポイントになります。私たちは次のような実験を行いました。

 

 

まず人間(や動物)の動脈組織を短く切ってとり出し、それを人工心臓を中心とした特殊な装置にとりつけます。

 

 

この装置は心臓の拍動や血液を生体同様に再現する仕組みになっており、作動させると脈動流が起きて、溶液が管腔の中に送り出され、動脈の口径は体内にあるときと同様に広がったり、元に戻ったりを繰り返します。このとき、動脈の組織に必要な栄養素をとかした液体(よく見えるように着色してある)を送り出して、どうなるかを観察してみたのです。

 

 

すると、正常な動脈(や生理的老化を起こしている動脈)では、口径が広がったときに溶液が血管壁の組織に十分に吸い込まれ、元に戻るときに溶液が吐き出されることが確認できました。血管壁の断面図でいうと、中膜組織の内側半分にまで深く溶液は出入りしています。

 

 

つまり、動脈壁はその伸び縮みに連動して、実に活発に栄養呼吸を繰り返していることがわかったわけです。心臓は1日に10~11万回は拍動しますから、動脈の栄養呼吸も同じ回数だけ行なわれていることになります。

 

 

では、動脈硬化=病的老化を起こしている動脈の場合はどうだったでしょうか。同様の実験を行なってみたところ、栄養液は血管壁の組織表面の浅いところに貯留して(たまって)しまい、そこから奥には入っていきませんでした。

 

 

つまり、栄養呼吸が障害されているか、ほとんど行なえなくなっていたのです。肺呼吸になぞらえて言うと、“浅く息を吸い、浅く息を吐く”といった、まるで呼吸困難に陥った重症の肺炎のような呼吸の仕方でした。

 

 

このような状態では動脈壁の組織は栄養不足に陥ってボロボロになっていくのは当然だと言えるでしょう。

 

 

病的な老化を起こしている動脈

 

 

栄養呼吸が障害される

 

 

血管が栄養不足でボロボロ

 

 

 

・・・悪循環ですね。

 

 

ところで、もう一度言いますが、この本は1998年、今から約20年前に書かれています。

 

 

従って、所々「LDLコレステロール=悪者」という当時の概念で話を展開されていますが、「LDLコレステロールは悪くない」と事実が分かる前なので、考慮して続きを読んで下さい。

 

 

さらに、私たちは着色した「LDLコレステロール」をとかした液を使って同様の実験を行なってみました。LDLコレステロールは俗に“悪玉コレステロール”と呼ばれ、動脈壁の中に侵入してアテロームをつくる原因となり、ひいては動脈硬化を引き起こす元凶であると一般には言われているものです。

 

 

実験の結果、正常な動脈では、LDLコレステロールはまったくといってよいほど血管壁の中には侵入できませんでした。もちろん栄養呼吸は活発に行なわれているのですが、LDLコレステロールは入っていきません。

 

 

それに対して、動脈硬化を起こしている血管では、LDLコレステロールがまるで土足で人の家に踏み込むように、血管壁の組織の中に侵入していったのです。しかも、組織内に入ったLDLコレステロールはそこに居ついてしまって、外に出てくることはありませんでした。

 

 

以上の結果をまとめてみますと、正常な動脈ではスムーズに栄養呼吸が行なわれており、必要な栄養素は組織の中にとり入れられますが、LDLコレステロールは侵入できません。つまり、必要な成分は入れて、害になる成分は撃退するという一種の「取捨選択機能」(バリア)が働いているわけです。

 

 

一方、動脈硬化=病的老化を起こしている動脈では栄養呼吸はほとんど行なわれておらず、必要な栄養素を組織内にとり入れることができませんが、逆にLDLコレステロールはどんどん侵入していきます。

 

 

つまり、動脈がもともと持っているはずの取捨選択機能が壊れているわけです。

 

 

(148p~151p)

 

 

 

 

血管壁の組織の中にLDLコレステロールが入るのは良くないそうです。この点は先ほどの「アテローム性動脈硬化」の説明と同じです。

 

 

内皮細胞の中に入ると酸化されてしまいますから。

 

 

でも、ふと思いました。

 

 

「血管壁の組織の中にLDLコレステロールが入るのは良くない」・・・と言うと「入らない方がいい物質=害」と考え、「やっぱりLDLコレステロールは悪いんだ」と結論づけてしまうかもしれません。

 

 

「悪玉」という概念があると、そういう発想につながりやすいです。

 

 

しかし、「入らない方が良い」からといって、必ずしもそれが「害」だからとは限りません。

 

 

例えば、「水」は体にとって必要です。

 

 

胃の中に入れば有益ですが、肺の中に入ったら有害です。「肺に入ると悪いから、水は体に悪い」・・・ということにはなりませんよね。

 

 

それと同じように、血管壁の組織の中に「LDLコレステロール」が入らないようになっている、または、入ったら都合が悪い現象が起きるのは、

 

 

単純に、「LDLコレステロールは血管壁の組織の中に機能的に相応しくないだけ」・・・ともとれるわけです。

 

 

従って、私は小型だろうが普通サイズだろうが、以下のように捉えています。

 

 

 

×  LDLコレステロール=有害成分

 

 

〇  LDLコレステロール=正常な血管壁の組織には不要成分

 

 

 

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タンパク成分の膜の存在

 

 

血液中を流れる「LDLコレステロール」が、内膜の内皮細胞の中に入ったら良くありません。

 

 

次は、血液に面している「内膜」の構造に焦点を当てます。

 

 

動脈壁の内膜の表面には「内皮細胞」がびっしり綺麗に並んでいます。

 

 

 

 

 

 

この「内皮細胞」が血液と触れている・・・と思われるかもしれませんが、そうでもないようです。

 

 

実は、「内皮細胞」の上にが存在しています。

 

 

血液に触れているのは「タンパク成分の膜」です。

 

 

 

私たちは「走査電子顕微鏡」という何千、何万倍という倍率で、しかも組織を立体的に見ることができる高性能の顕微鏡で、動物や人間の動脈をつぶさに観察しました。

 

 

その結果、動脈壁のいちばん内側、つまり血液と接している面にゼリー状、にわか状のタンパク成分(グリコサミノグリカンス、糖タンパク)でできた「膜」を発見しました。

 

 

(中略)

 

 

私たちがこの膜を発見したのは、動物実験がきっかけでした。

 

 

麻酔をしたウサギの心臓が拍動しているうちに、ごくわずかの固定液を血液中に流します。

 

 

そして、走査電子顕微鏡で動脈の組織を観察したところ、明らかに内皮細胞群の直上に膜が一面一様に存在することを確認できたのです。内皮細胞が無数に並んでいる様子を拡大してみると、まるで“キャベツ畑”のようですが、この膜はあたかも霜などの害からキャベツを守るために張られたビニールシートのようにも見えます。

 

 

その後、固定液の用い方など、実験や観察の方法にさらに工夫を重ね、他の動物や人間のいろいろな動脈の血管壁にも同様の膜が存在することを突き止めました。

 

 

(中略)

 

 

しかも、その後の研究で、タンパク膜は動脈壁の表面だけでなく、組織内のすみずみにまで張りめぐらされていることもわかりました。

 

 

先に述べた平滑筋細胞やエラスチン、コラーゲンなどの間を埋めるしなやかなゼリー状、にわか状のタンパク成分が、こうした膜の働きをつかさどっているのです。

 

 

この膜がかなり重要な役割をするのです。

 

 

しかし、「タンパク成分の膜が存在している」とハッキリと書かれている本がある一方で、「血液に触れているのは内皮細胞である」とタンパク膜がなかったかのように書かれている情報源があります。どちらかというとこちらの方が多いです。例えば、

 

 

『一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本 著者:島田 和幸』より引用

 

 

内皮細胞の“バリア機能”と“活性化機能”

 

 

血管病のメカニズムを知ると、血圧や血糖値、LDLコレステロール値が高い人は、「このままでは危ないかも・・・」と不安な気分になってしまうかもしれません。

 

 

しかし、血管は、若返りが可能な器官です。

 

 

疲れて老化しかけた血管も、セルフケアで強くよみがえらせることができ、それによって怖い血管病も防げるのです!

 

 

その生まれ変わりのカギを握るのが、“内皮細胞”です。

 

 

血管壁の最も内側に位置する内皮細胞は、一層の細胞だけが並ぶ薄い層ですが、血管内腔(血管の内側の空洞)との境にあるので、血管内を流れる血液につねに接しています。

 

 

そのため、血液と血管壁の仲介者のような役割を持ち、血管を守り、強くするよう働いているのです。

 

 

バリア機能は「防壁機能」とも呼べるもので、血液中に存在する成分が血管壁内に侵入するのを防いでいます。

 

 

血液の循環を川の流れにたとえると、内皮細胞は、川の水があふれないように保ち、よどみない流れを促す堤防のようなものです。

 

 

一方、活性化機能は、内皮細胞自身が作る物質に関係しています。

 

 

内皮細胞は、防壁となって血管壁を守るだけでなく、血管を健康に保つための物質を自らが生み出し、活用しているのです。

 

 

そのおもな物質が“NO(一酸化窒素)”です。NOは排気ガスにも含まれていますが、人の体内で生み出されるNOはとても良い働きをします。

 

 

その驚くべき作用を発見した研究者はノーベル賞をもらったほどです。

 

 

内皮細胞から生まれたNOは血管壁に良い刺激を与え、血管壁を広げるよう働きます。すると、血圧が下がり、血管の負担が減ってきます。

 

 

また、NOが血液中に放出されると、血液がかたまりにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になる血栓(血のかたまり)ができにくくなります。

 

 

そのため、内皮細胞がイキイキしていると、血管自体も若さと強さを保てます。

 

 

逆に、内皮細胞が疲れていると、本来の役割を果たせなくなり、血管の老化が早まって、40代や50代でも血管病に襲われてしまうのです。

 

 

つまり、内皮細胞をどうケアするかが、血管ケアの最大のカギとなるのです。

 

 

違いをまとめてみます。

 

 

 

  • 内皮細胞は血液に常に接していると書かれている

 

  • 「バリア機能」の事には触れるが「タンパク成分の膜」は触れない

 

  • 「活性化機能」について書かれている

 

 

 

気になるのは、「タンパク成分の膜」について触れられていない事です。他にもネットや本を色々探したのですが、どの情報にも書かれていません。

 

 

その後、「膜の名前が変わった」のか、「やっぱり膜はなかったことになった」のかは分かりませんが、「内皮細胞は血液に接している」というものばかりです。

 

 

 

長谷川氏の本には、私たちは発見したと、

 

 

「その後、固定液の用い方など、実験や観察の方法にさらに工夫を重ね、他の動物や人間のいろいろな動脈の血管壁にも同様の膜が存在することを突き止めました。」

 

 

・・・と、膜が存在していると具体的に書いてあるので、何故その他の情報に、「タンパク成分の膜」のことが記されていないのか不思議です。

 

 

しかも、「図23 正常な動脈壁の断面拡大図」には膜がハッキリと描かれています。

 

 

スッキリしませんが、先に進みます。

 

 

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タンパク膜の役割

 

再び長谷川氏の話に戻ります。

 

 

「タンパク成分の膜」が存在していて、どういう役割を果たしているのかをみていきます。

 

 

動脈というと堅固なゴムチューブのようなものを思い浮かべがちですが、実は拡大して見ると動脈壁の組織はスポンジのような構造になっており、無数の微小な管孔(通路)が動脈内腔(血液と接する部分)に開口しています。

 

 

栄養素などの血液成分はこの微小管孔を通って動脈壁組織の奥深くまで入っていくのですが、管孔(かんこう)の開口部も内側もすべて取捨選択機能を持ったゼリー状、にわか状のタンパク膜でおおわれており、そこでもまた、こまかな栄養呼吸が行なわれているのです。

 

 

これら動脈壁内外のタンパク膜が正常でしっかりしていれば、動脈壁の栄養呼吸はスムーズに行なわれ、必要な栄養分はとり入れられて、かわりに老廃物は排出されます。また、LDLコレステロールなどの有害な成分はシャットアウトされます。

 

 

逆に膜の質が悪くなったり、あるいは壊れたりすると動脈壁の栄養呼吸は十分に行なわれず、必要な栄養分がとり入れられなくなり、老廃物もきちんと排出できなくなります。

 

 

その結果、動脈壁の組織は栄養不足に陥ってボロボロになり、さらにはLDLコレステロールなどの有害成分も侵入してくるのです。

 

 

 

タンパク膜の役割です。

 

 

  • 栄養呼吸(栄養を取り込み、老廃物を排出)

 

  • 不要成分をシャットアウトするバリア機能

 

 

情報源によって、ところどころ食い違いますが、血管壁が「不要な成分をシャットアウトするバリア機能」を持っていることは確かです。

 

 

 

sdLDLコレステロールが酸化される場所

 

 

「バリア機能」は重要です。

 

 

100歩譲って「sd(小型)LDLコレステロール」が悪かったとしても、膜の不具合(バリア機能に問題)がなければ中に入れないので問題はないようです。

 

 

何故なら、「小型LDLコレステロール」は、血液内で酸化されるのではなく、膜に入った後で酸化されるからです。

 

 

以下の動画の0:37でも、酸化は動脈壁の内部の化学反応で起こると説明されています。その部分を文字起こししてみました。

 

 

コレステロール、脂肪、細胞はいきせい生物など、血中内を移動する物質は動脈壁の損傷領域の内部で蓄積します。

 

蓄積した物質内で起こる化学反応によりコレステロール分子は酸化されます。

 

 

 

動画がこちらです。

 

 

 

 

 

 

極端に言えば、膜がきちんと機能していて、動脈壁に入らなければ酸化されないので、血液の中に「小型LDLコレステロール」が多かろうが少なかろうが問題はありません。

 

 

少なくとも、理論上はそういう事になります。

 

 

 

(膜があると守られているので、LDLも単球も中には入れない)

 

 

 

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電気化学的な面から見た動脈硬化

 

 

余計なものが中に入らないように守ってくれている「タンパク成分の膜」ですが、どうやって不要な成分をシャットアウトしているのか、もしこれが壊れたらどうなるのかを、みていきます。

 

 

少し話がむずかしくなりますが、動脈硬化の発生・進行を電気化学的な面から説明してみましょう。

 

 

赤血球や白血球、リンパ球、血小板をはじめ、LDLコレステロールなどの有害成分も含めて、すべての血液の有形成分はマイナスの電気を帯びています。

 

 

一方、動脈壁のタンパク膜は正常な状態では電気的にはほとんどゼロ、つまりプラスもマイナスも帯びていない状態です。

 

 

したがって、血液中の成分と動脈壁のタンパク膜とは電気的にお互いに反発し合うので、くっつくことはありません。

 

 

ところが、このタンパク膜は質が悪くなったり、壊れたりすると、急速にプラスに荷電してくるのです。

 

 

そうなると、マイナス電気を帯びている血液成分とお互いに引き合うようになりますから、それらの成分がタンパク膜の表面に集まってきて、たくさんくっついてしまいます。

 

 

こうした状態がつづくと、いろいろな余計な成分が膜の上に蓄積し、さらに病的なコラーゲンなども膜の上に雑草のように生えてきて、やがて厚くて硬い層ができ上がります。

 

 

タンパク膜や内皮細胞はその下にいわば“生き埋め”になってしまうわけですから窒息状態になり、破壊され、ついには消失してしまいます。

 

 

そして、膜の消失した部分から分子量の小さいLDLコレステロールなどの有害な成分がどんどん動脈壁の中に入り込むようになるのです。

 

 

 

電気の状態を図にしてみました。

 

 

 

 

 

 

つまり、こういうことです。

 

 

 

①左の「正常な膜」だと血液中の成分はくっつかない

 

 

②膜が劣化すると、膜と血液中の成分はくっつく

 

 

③余計な成分が膜の上に蓄積する

 

 

④タンパク膜や内皮細胞は、窒息、破壊、消失する

 

 

⑤壊れたところから分子量の小さいLDLコレステロールが侵入

 

 

 

 

ただし、この電荷の話は分からないことが多いです。

 

 

「血液中の成分の電荷」と「動脈壁の電荷」について色々調べていたらこんな話もありました。

 

 

『CRCグループ リポ蛋白分画の検査法の違いを教えてください。』より引用

 

 

また、リポ蛋白はその表面に存在するアポ蛋白のアミノ酸残基を反映して陰性に荷電しています。

 

この陰性荷電はLDL、VLDL、HDLの順に増加し、CMはほとんど荷電が認められません。

 

 

 

「LDLコレステロール」は他のリポタンパクに比べてあまり陰性に荷電していない・・・ともとれます。

 

 

で、悪玉である「LDLコレステロール」より、善玉である「HDLコレステロール」の方が陰性が強いということは、善玉は正常なタンパク膜にくっつきにくい・・・ということになります。

 

 

でも膜が劣化してプラスに変わったらくっつきます。

 

 

 

そして、以下は間逆です。

 

 

『脂質異常症(高脂血症)』より引用

 

 

LDLはプラスに荷電している。

 

 

一方、平滑筋細胞や内皮細胞において産生される糖タンパクであるプロテオグリカンはかなり強くマイナスに荷電している(プロテオグリカンは細胞外基質である)。

 

 

プラスに荷電したLDLがマイナスに荷電したプロテオグリカン(糖鎖の部位)に引き付けられるように強固に結合すると、LDLの構成タンパクであるApo-Bタンパクは構造変化して血管壁から外へ出ることはない。

 

 

なんと、いきなり「LDLはプラスに荷電している」・・・ときました。

 

 

そうすると「正常なタンパク膜(ほどんどゼロ)」の時より、「劣化したタンパク膜(プラス)」の時の方が反発してよりくっつきにくくなる気がします。

 

 

しかし、ちょっと気になったのが、以下の部分です。

 

 

 

>平滑筋細胞や内皮細胞において産生される糖タンパクであるプロテオグリカンはかなり強くマイナスに荷電している(プロテオグリカンは細胞外基質である)。

 

 

 

「プロテオグリカン」・・・

 

 

内皮細胞の上にある「たんぱく成分の膜」膜は、「グリコサミノグリカンス、糖タンパクで出来た膜」と説明がありました。

 

 

一応「グルコサミノグリカンス」と「プロテオグリカン」について調べてみました。

 

 

『グリコサミノグリカン wikipedia』より引用

 

グリコサミノグリカン(glycosaminoglycan)は、長鎖の通常枝分れがみられない多糖。動物の結合組織を中心にあらゆる組織に普遍的に存在する。狭義のムコ多糖。GAGと略される。

 

 

硫酸基が付加した2糖の繰り返し構造からなる。

 

 

うち1つはアミノ糖(ガラクトサミン、グルコサミン)であり、もう1つはウロン酸(グルクロン酸、イズロン酸)またはガラクトースである。

 

 

多数の硫酸基とカルボキシル基を持つために、強く負に帯電している。

 

 

多くのグリコサミノグリカンは、プロテオグリカンとしてコアタンパク質と呼ばれる核となるタンパク質に付加した形で存在している。唯一の例外は、ヒアルロン酸であり、プロテオグリカンとしては存在していない。

 

 

「グルコサミノグリカンス」は強く負に帯電しているとのことです。

 

 

『プロテオグリカン wikipedia』より引用

 

プロテオグリカンは、動物成分の多糖類(グリコサミノグリカン:glycosaminoglycan)の研究中に見つけ出された成分である。

 

 

グリコサミノグリカンとしては、ヒアルロン酸や軟骨から分離されたコンドロイチン硫酸(1889)などが有名であるが、これらのグリコサミノグリカンの構造解析を行っている中で、1970年にグリコサミノグリカンとコアタンパク質(CoreProtein)が一定の結合様式で結合した糖タンパク質が発見され、プロテオグリカンと命名された。

 

 

イマイチ何が言いたいのかよく分からない説明ですが、

 

 

グルコサミノグリカン + タンパク質 = プロテオグリカン

 

 

・・・ということなので、「プロテオグリカン」とは、「タンパク膜」のことを指しているのでしょう。ハッキリ「膜」と言えばいいのにと思います。

 

それを踏まえた上で、以下の部分をもう一度読みます。

 

 

>平滑筋細胞や内皮細胞において産生される糖タンパクであるプロテオグリカンはかなり強くマイナスに荷電している(プロテオグリカンは細胞外基質である)。

 

 

「グルコサミノグリカン」が強く負に帯電しているので、この「プロテオグリカン」は強くマイナス・・・ということだと思うのですが、

 

 

そうすると、最初に紹介した「グルコサミノグリカンスと糖タンパクでできているタンパク膜は、電気的にほとんどゼロ」という話と食い違います。

 

 

混乱してきたので図にします。

 

 

「正常な膜」を「ほとんどゼロ」から「マイナス」に、血液中の成分の中の「LDLコレステロール」だけを「マイナス」から「プラス」に変えると、

 

 

「血液中の成分」と「タンパク成分の膜」がくっつくか、くっつかないかの話が、先ほどと違ってきます。

 

 

 

 

仮に正常な「タンパク膜」が強いマイナスと過程して、さらに、「LDLコレステロール」もプラスと仮定したら、「LDLコレステロール」と正常な「タンパク膜」はくっつきます。

 

 

でも、「タンパク膜」が劣化してプラスになれば、「LDLがコレステロール」がプラスだった場合は反発することになります。

 

 

膜が傷ついていても「LDLコレステロール」が中に入りにくいことになります。

 

 

どっちが本当なのかよく分からないですね。

 

 

検証のしようがないので、とりあえず「電荷」の件は保留にします。

 

 

 

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カルシウムによる石灰化

 

 

タンパク成分の膜が壊れると問題が起こります。

 

 

その一つが、組織の「石灰化」です。

 

 

もう一つ、ここでたいへん興味深い現象が起きることがあります。台風などで河川の堤防が決壊すると、そのときは本格的な修理をしている余裕などはありませんから、応急処置として破壊された部分に砂袋などを積み重ねます。

 

 

実はこれと似たようなことが動脈の組織で起きるのです。

 

 

タンパク膜の質が悪くなって動脈壁が栄養不足に陥ると、組織を構成している重要な成分であるエラスチンやコラーゲンの新陳代謝も低下し、作り替えが行なわれなくなって、やがては壊れて量が減ってきます。すると、組織はあわてて手近にある他の材料で代用して、このすき間を埋めようとするのです。

 

 

その代用品がカルシウムです。

 

 

血液中のカルシウムイオンが組織内にとり込まれて、リン酸カルシウムとなり、エラスチンやコラーゲンがあった場所を埋めるのに使われてしまいます。動脈硬化が進行すると、組織の石灰化(リン酸カルシウムの沈着)が見られるのは、こうした理由からなのです(146ページ・図24―②参照)。

 

 

このように、動脈硬化が起きるそもそもの原因は、動脈壁内外に存在するタンパク膜の形態や機能が悪くなることにほかなりません。

 

 

動脈硬化を引き起こす“主役”はこのタンパク膜の変性や破壊であり、コレステロールやカルシウムも関係はしていますが、あくまでも途中から加わる“脇役”にすぎないのです。

 

 

タンパク膜の変性がなぜ起きるのかについては現在研究中ですが、遺伝的素因にさまざまな要因が加わって生じるものと思われます。

 

 

したがって、血中のコレステロール濃度がどんなに高くても、膜が正常である限り動脈硬化は発生せず、LDLコレステロールが動脈壁にくっついたり侵入したりすることもありません。逆に血中のコレステロール濃度が低くても、膜の質が悪くなれば動脈硬化は発生し、LDLコレステロールも動脈壁にくっついたり侵入したりするのです。

 

 

これは、高脂血症でも動脈硬化を起こさない例がたくさんあり、逆にコレステロール値が低くても動脈硬化を起こす人が非常に多いという、これまでに多くの臨床研究で得られている結果とも一致しています。

 

 

(151~158p)

 

 

動脈硬化の原因ですが、

 

 

>動脈硬化を引き起こす“主役”はこのタンパク膜の変性や破壊であり、コレステロールやカルシウムも関係はしていますが、あくまでも途中から加わる“脇役”にすぎないのです。

 

 

とあります。

 

 

 

これが答えです。

 

 

つまり、動脈硬化を根本的に防ぐには、タンパク膜の変性や破壊を防がなければならないというわけです。カルシウム対策は二の次ということです。

 

 

しかし、

 

 

>タンパク膜の変性がなぜ起きるのかについては現在研究中ですが

 

 

・・・とあるように、「変性の具体的な原因」までは、この時点で判明していないようです。

 

 

先ほども言ったように、ネットや本で調べても、書かれているのは、文章、イラスト共に動脈壁の「内皮細胞」までで、その上の「タンパク膜」について触れられていません。

 

 

そして、動脈硬化の説明は、「膜が壊れたところ」からスタートしているので、膜が変性する具体的な理由も見つかりませんでした。

 

 

「タバコ」、「ストレス」、「老化」、「何らかの原因で…」・・・とかなり曖昧です。

 

 

なので、私が「タンパク膜」が変性してしまう理由についてお話します。

 

 

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タンパク質の変性

 

 

タンパク質はデリケートな分子です。従って、何かの「影響」によって、立体構造が変化し、性質が変わってしまうのです。

 

 

これを「タンパク質の変性」と言います。

 

 

「影響」とは、例えば、加熱、攪拌、酸、アルカリ、尿素などです。

 

 

そして、「糖質」もタンパク質を変性させます。これを「糖化反応」と言います。

 

 

変性の原因の中でも大きいのが「糖化反応による変性」です。その理由は、あらゆる有害物質の中で「糖質」が最も取り込む量が多いからです。

 

 

「糖質」は血管に炎症を起こす原因にもなりますが、体のタンパク質を変性させる原因にもなります。

 

 

で、「タンパク成分の膜」ですから、当然糖化対象でしょう。さらに言えば「エラスチン」と「コラーゲン」と「細胞」もタンパク質ですから、糖化対象です。

 

 

糖質をバクバク食べていれば、血管を構成するタンパク質は糖化します。

 

 

だから、動脈硬化ではなく「動脈糖化」です。

 

 

私は長年糖質過多だったので、糖化によって体がボロボロになりました。その為、多くの人に糖化の危険性について知ってもらいたいと思っているのですが、現代の医療関係者でも「糖化」にはほとんど触れません。

 

 

この本が出版された1998年は、「糖化」という概念は広がっていませんでした。だから、「タンパク膜」が変性する可能性として「糖化」は考え付かなかったのだと思います。

 

 

しかし、この本に「糖化」という単語はでてきませんが、それを思わせる記述がいくつも書いてありました。

 

 

「糖化によって「タンパク膜」が変性破壊された」・・・と考えれば整合性がとれます。

 

 

糖質を大量に食べている人なら、「糖化」が起きても不思議ではないのです。

 

 

「糖化反応」は血管だけに起こるわけではありません。関節、肌、内臓、卵子・・・等、全身に起こります。症状は一見「老化」に似ています。具体的にどうなるか知りたい方は以下の記事をお読み下さい。

 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

ちなみに血液検査で測る「ヘモグロビンA1c」ですが、あれは、タンパク質である「ヘモグロビン」に糖がどれぐらいくっついているかを測っているのです。糖質は、血管だけでなく、血液成分にも影響を与えるのです。

 

 

 

動脈硬化の対策

 

 

動脈硬化の一番の予防は、体のタンパク質を変性させたり、炎症の原因になる「糖質」を控えることです。

 

 

その上で、既にバリア機能のあるタンパク膜が壊れている人は、「小型LDLコレステロール」を減らす努力も必要です。

 

 

「酸化」と「糖化」を防ぐ為に…

 

 

『AGEエージーイー牧田クリニック AGEとは?』より引用

 

 

AGEは2つの仕組みで、アテロームによる動脈硬化を進行させます。

 

 

動脈硬化の最初の引き金になるのは、血液中に増えすぎた悪玉コレステロールの血管への蓄積です。

 

 

血管に蓄積した悪玉コレステロールは、AGEによる悪玉修飾を受けます。悪玉修飾を受けた悪玉コレステロールは、処理をするために出動したマクロファージに摂り込まれて「泡沫細胞」となります。この泡沫細胞がアテロームをつくったり、動脈の内側を厚くしたりするのです。これが第1の仕組みです。

 

 

もう1つ、AGEには血管に対する直接的な悪影響もあります。

 

 

血管の内側にある「血管内皮細胞」には、AGEをキャッチするアンテナ(受容体)があります。この受容体にAGEが結合すると、動脈硬化を進め炎症反応がおこります。

 

 

AGEとは「終末糖化産物」の事です。

 

 

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

そして、もう一つ大事なことがあります。

 

それは、タンパク質を増やす事です。その根拠が以下になります。

 

 

 

ご存じのように、生体の臓器や器官はすべてタンパク質でできていますが、このタンパク質を合成しているのは臓器や器官に存在する細胞です。

 

 

動脈壁の組織においても、細胞は栄養呼吸によってとり入れられた栄養分に養われながらタンパク質を合成し、日々新陳代謝を営んでいます。

 

 

血管の構造や機能を正常に保つためには、こうした細胞による新しいタンパク質の合成が活発に行なわれ、老化や障害を起こしたタンパク質との交換がきちんと行なわれていることが必要です。

 

 

さらに注目すべきなのは、栄養呼吸をつかさどっている動脈壁内外のタンパク膜自体も動脈壁の細胞によって合成されているという点です。

 

 

動脈硬化を防ぐためには、このタンパク膜の新陳代謝がスムーズに行なわれ、常にリフレッシュされていることがいちばん重要となります。

 

 

(179~180p)

 

 

タンパク質は体の材料なので、体の修復の為には、絶対必要です。

 

 

今回紹介した長谷川氏の本ですが、1998年の時点で、コレステロールと動脈硬化は関係ない事、糖質を減らした方が良い事を述べられています。

 

 

それだけでなく、中高年が肉を減らすのは大間違い、タンパク質+脂質の割合を50%ぐらいにはした方が良いとも言われています。

 

 

当時の私が読んだら「何言ってんの?」と思ったでしょうが、今考えると糖質制限の概念もなかったこの時代に、このような主張をするのは凄いと思います。

 

 

長谷川氏は、血管を研究する人なので、動脈硬化の「血管の状態」を詳しく述べられていてとても参考になりました。

 

 

現在、動脈硬化を研究している学者には、大きく分けて三つのグループがあります。

 

 

一つは、主に血液を研究しているグループで、簡単にいうと、血液中に含まれる成分やその作用などを明らかにすることによって、動脈硬化の原因を突き止めようとしています。

 

 

血液に含まれる成分を研究するのがいわば本職で、得意分野ですから、その成分の一つである血中コレステロールに注目しがちな傾向があります。「コレステロール元凶説」を唱える学者の多くは、このグループの人たちです。

 

 

二つ目は、血管壁の表面の細胞(内皮細胞)や組織内の細胞(平滑筋細胞)をとり出して培養し、その生態や病態を観察・研究するグループです。

ただし、この場合も主としてウサギの細胞を実験の対象としており、病態をつくり出すためにはコレステロールなどを負荷する方法が用いられます。結局は、一つ目のグループの研究と連動していることが多く、「コレステロール元凶説」を裏づけることをその研究の目的としていると言ってよいでしょう。

 

 

三つ目は、主に血管そのものを研究しているグループです。血管を構成している材料、血管の状態や働きなどを検討することによって、動脈硬化の原因をさぐっていきます。私自身はこちらのグループに入るでしょう。

 

 

問題は、現状では前の二つのグループのほうが圧倒的に人数が多いということです。

 

 

血液研究グループ+細胞培養研究グループが9・5に対して、血管研究グループは0・5ぐらいの割合でしょうか。

 

 

そのため、どうしても血液研究グループや細胞培養研究グループのほうが力も強く、声も大きくなりがちで、「コレステロール元凶説」が有力になったという背景もあるのです。

 

 

(43~44p)

 

 

20年近く経っているので、現在の状況は分かりませんが、貴重な、血管そのものを研究しているグループに属する人の意見です。

 

 

長くなるので、最初は要約しようかと思ったのですが、私が分かったような事を言うよりも、直接血管を観察している人の主張をそのまま紹介した方が説得力があるので、引用をメインにしました。

 

 

改めて動脈硬化の原因について考える

 

 

本気で動脈硬化を避けたいのであれば、血管を傷つけない事、その原因になる糖質の量に気をつけることです。

 

 

しかし、動脈硬化の原因を探していると、内皮細胞が傷つくのは、高血圧、糖尿病、喫煙、ストレス・・・とサラッと流し、コレステロールの小難しい話に突入します。判で押したようにこのパターンが多いです。

 

 

 

コレステロールが悪い

 

 

悪玉LDLが悪い

 

 

小型LDLが悪い

 

 

 

・・・と、コレステロールに関しては細かい話をするくせに、肝心なところにダメージを与えるであろう「糖質が与える影響」についてはほぼ無視です。

 

 

糖尿病、高血圧・・・ときたら、もう一歩踏み込んで「糖質」をあげないとおかしいわけです。コレステロールを追求する時の勢いと違います。

 

 

ちなみに、90%の人がなる「本態性高血圧」は糖質が原因です。

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

コレステロールを下げる薬を飲んでいる人は多いようですが、根本的な原因である血管を傷つける糖質をバクバク食べていたら、血管はボロボロになります。

 

 

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