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野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害

 

ビタミンやミネラルをしっかり摂ろうと思ったら、サプリメントや食品から摂ることになります。

 

 

食品の場合、ビタミンやミネラルが豊富なのは、やはり野菜や果物ですね。

 

 

 

野菜も果物も、世間一般では「健康的」なイメージです。

 

 

 

しかし、それは半分正解で、半分間違いです。

 

 

 

何故なら、野菜や果物には、健康に必要な「ビタミン」や「ミネラル」が豊富に含まれていますが、体に害を与える「糖質」も多く含まれているからです。

 

 

これらを摂る時には、メリットだけでなくデメリットも摂っていることを忘れてはいけません。

 

 

その事に気が付かず、「ビタミン」や「ミネラル」の欠乏を恐れるあまり、健康目的で野菜や果物を摂ると、逆に糖質を過剰摂取してしまう可能性があるので注意して下さい。

 

 

私は、健康に気をつけたいなら、ビタミンやミネラルの欠乏を何とかしようとするより、先に糖質の過剰摂取の方を治した方がいいと思います。

 

 

 

糖質の過剰摂取を治さない状態では、何をしても効果が半減するからです。

 

 

それは、例えるなら、穴の開いたバケツを塞がずして、水を注ぐようなものです。

 

 

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気付かない害

 

 

 

世の中には、「白砂糖は悪だが、黒砂糖や蜂蜜はOK」とか、「砂糖は体に悪いが、植物性の食品は体に良い」という話があります。

 

 

一見、どこにでもありそうな健康の話ですが、

 

実はこれ、矛盾しています。

 

 

白砂糖も、黒砂糖も、蜂蜜も、野菜も、果物も、全て同じだからです。

 

 

何が同じかというと「糖質」が含まれていることがです。これらは、形も味も違いますし、含まれているビタミンやミネラルも違います。

 

 

 

しかし、「糖質」を多く含んでいることだけはどれも共通しています。

 

 

 

「砂糖の糖質」で起こる事は、「他の植物性の食品の糖質」によっても起こります。だから、「砂糖(糖質)を摂るのが悪い」のなら、同じように「他の植物性の食品(糖質多い)も悪い」ことになります。

 

 

しかし、「白砂糖を否定しながら、一方で、他の植物性食品を肯定する人」は結構おられます。

 

 

白砂糖には厳しいのに、多くの植物性食品に含まれる糖質は、何故か無視なのです。

 

 

その理由に「白砂糖は精製されていてミネラル・ビタミンがないから悪い」を挙げられます。

 

 

 

違うだろ

 

 

・・・と、言ってやりたいです。

 

 

 

砂糖が悪い一番の理由は「糖質」だからです。

 

 

ビタミンやミネラルがただないだけでは、何も起こりません。プラスにもなりませんがマイナスにもなりません。

 

 

しかし、「白砂糖は精製されてミネラル・ビタミンがないから悪い」という理屈を聞いたら、知らない人は「ビタミンやミネラルがある甘味料なら安全」な気がしてくるでしょう。

 

 

というよりも、ビタミンやミネラルが強調されると、「糖質は体にダメージを与える」という本質が忘れられます。

 

 

 

こうして、いつの間にか、問題がミネラル・ビタミンの話にすり替わっていきます。

 

 

 

ビタミンやミネラルの必要性を強調するのはいいのですが、私からすると、このような話の展開は「糖質の害」の話を煙に撒かれた気分になります。

 

 

 

 

チャラにはならない

 

 

質のいい土壌で育った植物性の食品は、ビタミンやミネラルが豊富でしょう。

 

 

ですが、「ビタミン・ミネラルがあるから、糖質の害はチャラ」というわけにはいきません。

 

 

穀物でも野菜でも果物でも、「1つの固体」の中に様々な栄養が一緒に含まれているので、メリットのある栄養も、デメリットな栄養も、同時に取ることになります。

 

 

 

財産だけでなく負債も相続するようなものです。

 

 

 

実は、野菜や果物というのは、負債の方が大きいのです。

 

 

 

サプリメントの場合は、狙った栄養素を単体で摂ることも可能ですが、食品はそのようなことは出来ません。野菜や果物を食べれば、メリットとデメリットの両方を同時に取り込むことになります。

 

 

メリットが輝いて見えても、デメリットが消えるわけではありません。

 

 

ですが、「野菜や果物はヘルシー」と、メリットばかりのように宣伝されているので、多くの人は「その影に隠れる糖質のデメリット」を、無かった事のように感じていることでしょう。

 

 

 

植物性の食品に、いくらビタミンやミネラルが豊富に含まれていても、抱き合わせで「その量をはるかに上回る毒物」を摂取すれば、体には負担がかかります。

 

 

しかし、その情報を教えずに、メリットばかりを強調すれば、みんな「健康の為に」とこれらをバクバク食べます。害はないと信じているので、とんでもない量の糖質をとっている事にも気付かないのです。

 

 

過去の私も例外ではありません。野菜や果物に含まれている糖質に油断していました。

 

 

私は健康にいいと信じて、緑黄色野菜のポタージュスープを毎日飲んでいました。

 

 

スープメーカーで作っていたので、生クリームとか余計なものを入れなくても、野菜だけで美味しく仕上がります。偏らないように、人参、かぼちゃ、トマト、さつまいも、カリフラワー、ほうれん草など、緑黄色野菜をメインに、その時々で色んなものを混ぜていました。

 

 

上手いんですよ、これが。

 

 

ビタミンやミネラルが豊富に摂れると思っていたのでガブガブ飲みました。

 

 

 

その糖質量...

 

 

 

今考えたらゾッとします。

 

 

このように、ビタミンやミネラルばかりにこだわると、「気にしなければならない糖質」の存在を忘れてしまいます。

 

 

そしてメリットばかり強調するのは悪質だということがお分かりいただけると思います。両方伝えて、その上で選択させればいいのに、そうしないから選択を誤るわけです。

 

 

給料が今月から10万円上がっても、今月からギャンブルで20万円浪費したら意味がありません。それよりは「給料は今のままだけど、浪費なしで真面目に過ごす」方が、安全な生活が送れます。

 

 

また、「給料は多いけど、暴力を振るう旦那」より、「給料は少なくても、暴力を振るわない旦那」の方が、幸せになる確率は高いでしょう。

 

 

メリットに飛びつく前に、「抱き合わせで付いてくるデメリット」が、どんなものなのかまで考える必要があります。

 

 

 

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糖質の害を避けることは重要

 

 

糖質の害は軽く見られているので気にする方は少ないかもしれません。

 

 

 

しかし、糖質は「糖化」、「癌」、「感染症に弱くなる」・・・等、慢性疾患の原因になります。

 

 

(追記)ここで、「糖質が体に与える影響」について一部を紹介します。

 

 

  • 多くの人がなる本態性高血圧の原因は「塩」ではなく「糖質」です。

 

 

血圧が高いほど健康で長生きできる!原因を根本的に間違えている高血圧の食事や治療

 

 

血圧と、本態性高血圧の原因について分かりやすく説明してみた

 

 

  • 癌の原因は、糖質が分解されてできる「ブドウ糖」を代謝する時に発生する「乳酸」の蓄積です。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

  • 糖化は全身を細胞レベルで弱らせます。

 

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

ビタミンやミネラルが欠乏する事によって起こる病気もたくさんあるので、「ビタミンやミネラルを全く気にするな」とは言いません。

 

 

ですが、現代人にとって一番の問題は、ミネラル・ビタミンが足りない事よりも、糖質という(人間にとっての)毒物に絶えず晒されている事だと思います。

 

 

 

「借金を抱えている人」が一番にしなければならないのは、無駄な出費をカットする事です。

 

 

同じように、健康も「体にダメージを与えるもの」をまず止める。その方が効率よく改善できます。

 

 

 

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ビタミンやミネラルが欠乏する原因

 

 

私が、ビタミンやミネラルの欠乏を心配するよりも、先に体が糖質の害を受けているかどうかに注目した方がいいと思う理由は他にもあります。

 

 

まず、ビタミンやミネラルが欠乏する2つの理由を見てください。

 

 

 

 

  • ビタミン・ミネラルの摂取量が少ない

 

 

  • 摂取量は足りているが、糖質の過剰摂取で、せっかく摂ったビタミン・ミネラルが消費される

 

 

 

糖質には後者のようなデメリットもあります。

 

 

 

私は、「現代人のビタミンやミネラルの欠乏」の主な原因は、「糖質の過剰摂取」にあるのではないかと疑っています。

 

 

ビタミンが不足して壊血病になった「昔の船乗り」と違い、現代は十分過ぎるほどの食料があります。例え土壌の質が低下して、1つの食材の栄養の量が昔より減っていたとしても、それを補うほどの量は食べているはずだからです。

 

 

それなのに不足するのは、どこかから摂取した栄養が漏れ出している可能性があります。

 

 

それか、食べただけで、最初から栄養が吸収されていないということも考えられます。

 

 

そもそも、植物性食品は人間の消化器官には適していないのですから、そのような現象が起こっていたとしても何の不思議もありません。

 

 

 

意味のない栄養の摂り方

 

 

糖質は栄養泥棒・・・という言葉があります。

 

 

上手いこと言うなぁ・・・と思いました。

 

 

「糖質」は体内で分解されて、エネルギーとして使われる時に、ビタミンやミネラルを消費します。

 

 

野菜や果物を摂ると、ビタミンやミネラルと、同時に糖質も摂ってしまうと言いました。

 

 

しかし、それだけではなく、せっかく「健康の為に」と思って摂ったビタミンやミネラルが、「糖質」にとられてしまうのです。

 

 

正に泥棒です。栄養だけでなく、食費やサプリメントのお金ももったいないです。

 

 

 

(追記)昔はどの健康食品を飲んでも効果がほとんど感じられませんでした。

 

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

糖質を過剰に摂りながらだと、ビタミンやミネラルを摂っても取っても意味がありません。

 

 

貧乏なのは給料が少ないからとは限りません。例え給料を沢山貰っていたとしても、それを上回る浪費をしていたら、例え毎月100万稼いでも貧乏なのです。

 

 

ビタミンやミネラルの消費を上回る量をサプリで補えばいいのかもしれませんが、かなりお金がかかります。

 

 

経済的な視点からみても、そのような無駄な事をするより、糖質の摂取量を見直した方が良いと考えます。

 

 

昔の私は「糖質の処理にビタミン・ミネラルが使われている」という知識が無かったので、他のことには気をつけても、糖質の過剰摂取だけはそのままでした。その結果、せっかく摂ったビタミンやミネラルがパクられまくっていました。

 

 

 

 

  • ビタミンやミネラルを摂る為に野菜や果物を食べるが、そこに含まれている糖質を消費するために、ビタミンやミネラルを浪費する

 

 

 

  • 高いお金を払って健康食品を買うが、糖質を大量に食べるので、健康食品から摂ったビタミンやミネラルが使われる

 

 

 

 

ビタミン・ミネラルはただでさえ不足しがちな栄養素です。それを「糖質の代謝」という作業で浪費してしまってはもったいないと思いませんか。

 

 

給料をもらったら、何かを買ったり、家を直したり、出来るだけ建設的に、自由に使いたいですよね。栄養素だって、せっかくいい栄養素が体の中に入ってきたら、体を修復したり等、建設的な事に使いたいものです。

 

 

 

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枝葉ではなく本質を見る

 

 

「メリット」よりも「デメリット」の方が大きい場合、注意が必要です。

 

 

何度も言いますが、ビタミン・ミネラルに注目するのはいいですが、本質を「糖質」から逸らすべきではありません。

 

 

糖質から話の本質がズレるから、ビタミン・ミネラルのあるなしで、揉めるようになります。例えば、

 

 

 

白砂糖はダメ、でも黒砂糖はいい、てんさい糖はいい、蜂蜜は・・・等と。

 

 

 

また、「砂糖」と、「他の糖質を含む植物性の食品」を別の物として区別すると、混乱と誤解を招きます。

 

 

これらにどんな栄養素が含まれているのかをみていくと、「ビタミンやミネラルがついているか、ついていないか」という違いはありますが、どれも姿が違うだけで「糖質」と「糖質」です。

 

 

片方は何も被っていない剥き出しの状態、もう片方は野菜や果物という皮を被っている状態・・・違いはそれだけです。

 

 

 

「狼」と「おばあさんに化けた狼」は同じなのです。

 

 

 

「糖質をとっても、そこにビタミンやミネラルが含まれていればOKだろう」「植物ならセーフ」と思いたい人達が、問題の本質を「糖質」からそらす為に、ミネラルやビタミンを過剰に強調していますが、「問題視しなければならないところ」を間違えてはいけません。

 

 

ただ、「少しなら大丈夫な事にしよう」、「糖質は食べても大丈夫という理屈が存在すればいいな」・・・という気持ちは理解できます。

 

 

お菓子も、野菜も、炭水化物も、果物も美味しいですから。

 

 

甘いものが大好きな私も、かつては、人生から甘いものを切り離したくなくて、糖質の害にあえて注目せずに、甘味料の種類にこだわりました。

 

 

砂糖じゃなくて、オリゴ糖、甜菜糖、ココナッツシュガー・・・

 

 

安心して甘い物を食べる為に、なんとかして、よりマシな甘味料を探しましたが、どんぐりの背比べでした。糖質は糖質です。

 

 

どこで金を借りても、借金は借金です。こっちの方が利子が少し安いとか、多少の違いはあるでしょう。しかし、借金自体を止めないと、基本的にどこで借りても生活は苦しくなります。よりマシな甘味料を探すのはそれと同じ理屈です。

 

 

 

 

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糖質制限を始めてから、ビタミンやミネラルを意識しなくなった

 

 

私はかつて、ミネラル、ビタミン、酵素の健康食品を摂っていました。これらの栄養素が必要だと思っていたからです。

 

 

食事にも気を配っていました。お酒もタバコもなしです。

 

 

それなのに、体がガラクタのように弱かったです。とても健康に気をつけていたので不思議でした。

 

 

しかし、今思えば、糖質を大量に摂っていた為、ビタミンやミネラルが糖質の消費に使われて、それによって、健康食品の効果が感じられなかったのだと思います。

 

 

糖質制限を始めた昨年から、効果を調べるために、これらの健康食品は摂っていません。代わりに「バター」と「プロテイン」を摂取しています。

 

 

私が実践しているのは「1日10g以下のスーパー糖質制限」ですから、野菜はほとんど食べません。ネギ、ニンニク、しょうが、スパイス・・・食べてもこの程度です。冷蔵庫の野菜室がさみしいことになっています。

 

 

嗜好品をあげるとすれば、ブラックコーヒー1~2杯です。

 

 

外食をする回数もそんなにありませんから、植物性食品はほとんど摂っていません。

 

 

食品だけでなく、健康食品からのビタミン・ミネラルも、ほぼなしです。

 

 

かといって肉食動物のように、内臓も含めて丸ごと食べるという事はしていませんので、生の内臓からビタミンやミネラルを摂取していません。

 

 

内臓を含めて全部食べるのは子魚くらいです。でも、これも回数は多くありません。

 

 

食べるのは、肉や卵がほとんどです。

 

 

タンパク質や脂質ばかり食べているので、ビタミンやミネラルは不足しているはずですが、「ビタミン・ミネラル・糖質」を摂取していた時に比べて、今の方が圧倒的に元気です。

 

 

 

ビタミンやミネラルの欠乏に注意を払うのも大事ですが、糖質の害にも関心をもって頂ければ幸いです。

 

 

 

(追記)野菜に含まれているミネラル・ビタミンには期待はできない

 

 

現代は土壌が悪いので、野菜にミネラル・ビタミンがほとんど含まれていないと言われています。

 

 

そして、品種改良がされているので、本来の野菜には少なかった糖質が増えています。

 

 

本来含まれていた栄養素が減っている可能性もあります。

 

 

「食べ物だけで健康を保つ」と、「食事法と栄養補助食品を組み合わせる」ではどちらが優れているか

 

 

それだけでなく、1970年代からテレビの料理番組によって、栄養を捨てる調理法が普及しました。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

現代人は「ビタミンやミネラルが欠乏した野菜」を食べているということになります

 

 

 

ビタミンやミネラルを摂りたいなら、野菜や果物ではなくサプリメントから摂った方が効果的です。

 

 

 

(追記)ビタミンやミネラルをサプリメントから摂る

 

 

この記事を書いたのは2016年の10月です。

 

 

それから勉強して、2017年1月からミネラルである「鉄」、6月からビタミンである「ナイアシン」を飲み始めました。

 

 

目的、結果とも、過去に健康食品を摂っていた時と違います。

 

 

 

鉄サプリの効果については、以下の記事をお読み下さい。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

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どこも異常がないのに消化が遅くて胃が重いのは「糖反射」が原因かもしれません

どこも異常がないのに消化が遅くて胃が重いのは「糖反射」が原因かもしれません

どこかが特別悪いわけでもないのに、食事をすると胃がもたれる。

 

食べた後、食べ物がずっと胃の中に残っているような気がする。

 

小食で、あっさりしたものばかり食べているはずなのに消化が悪い。

 

食事をすると胃が重くて気持ち悪くなるから、食べるのが遅い。

 

病院で診てもらっても「異常なし」と言われる。

 

 

・・・このような症状があって、もし、日常的に穀物や野菜を食べているなら、「糖質」を疑って下さい。

 

 

具体的に言うと、糖質による「糖化反応」によって胃が弱っているか、糖質を食べる事によって胃の蠕動運動が止まる「糖反射」が原因の確率が高いです。

 

 

 

 

  • 糖質 → 胃の糖化

 

  • 糖質 → 糖反射が起こる

 

 

 

前者の「糖化」については他の記事でも取り上げているので、本記事では後者の「糖反射」についてお話します。

 

 

 

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糖反射とは

 

 

「糖反射 とうはんしゃ」とは、名前の通り、を食べた時に胃の中で起こる現象です。

 

 

どうなるかというと、胃の中に糖質が入った時に胃の動きがピタッと止まるのです。

 

 

Wikipediaにはこのように書かれています。

 

 

『糖 wikipedia』より引用

 

ヒトの胃は1分間に約3回ほどのペースで動いているが、胃内に糖が入ると胃の動きが止まることが東京大学での実証試験で判明している。

 

被験者に砂糖水を飲ませると数十秒間胃腸の動きが完全に静止し、逆に塩水を飲ませると胃腸の動きが急に活性化した。さらにはチューブで直接十二指腸へ糖分を流し込んだ実験でも胃の運動が停止した。

 

量的には角砂糖の1/4-1/5個くらいで起こる。糖分は唾液、胃液、腸液などで5.4%等張液になり消化吸収されるため大量の糖分の摂取により1時間以上という長時間の停滞が起こるとされる。

 

糖を飲ませると細胞の動きが緩慢になる反応を東京大学では糖反射と名付けたが、このメカニズムは未だ解明されていない。

 

多すぎる糖の摂取は細胞にはいわば絶縁物質として作用し、神経信号の伝達を阻害するのではないかと考えられている。また、糖分はカリウムの働きも加味され静脈の弛緩をもたらすとともに血液粘度を上げる。そのため血流の遅滞が起こり、組織や静脈に老廃物が蓄積することで様々な病気が発症することがある。

 

 

ここでは「砂糖」ということになっていますが、砂糖に限らず、これを「糖質」を含む食品全般に置き換えて考えてもよいでしょう。

 

ほとんど多くの人は、かなりの量の糖質を摂っています。

 

しかし、その糖質で、「糖反射」という現象が起こる事を知っている人は少ないと思います。

 

ここで、wikipediaに書いてあった特徴を書き出してみます。

 

 

  • 胃の動きが完全に停止する

 

  • 止まる量は、角砂糖の1/4~1/5くらい

 

  • 大量の糖分の摂取により一時間以上の停滞

 

  • 胃だけでなく、入れた先が十二指腸でも胃の動きが停止する

 

  • メカニズムは解明されていない

 

  • 糖の摂取が細胞に絶縁物質として作用し、神経信号の伝達を阻害している可能性がある

 

 

 

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何故、糖質で胃の動きが止まるのか

 

 

Wikipediaを読む限り、「糖反射」のメカニズムは分かっていないことになっています。

 

しかし、理由はよく分からないけど、糖質は胃の動きを止めるらしい、しかも、十二指腸に入れても胃の動きが停止する

 

・・・というのは普通じゃない事態です。

 

 

異物混入があって、工場の流れが止まったみたいにもとれます。

 

一流大学の知識などなくても、その答えはだいたい予測がつきます。物事を普通に考えてみて下さい。

 

 

例えば、パソコンは無理な作業をしなければサクサク動きます。しかし、そのパソコンの能力を越えるような作業を一度にしたり、重いソフトを入れたりして負担をかけると動きが滞ります。

 

例えば、DVDプレーヤーに規格違いのディスクを入れると、「ローディング」が続いて先の画面に進みません。

 

規格が違うものを無理矢理入れるのは良くないという知識があれば、「このディスクは合わないのかな?」と考えることができます。

 

ところが、そのような考えが全くなく、「いや、読みこまないはずはない。どんなディスクも読み込むはずだ」と思っていたら、その現象に悩むはめになります。

 

 

・・・このように、ある事象が滞る場合は、なんらかの負担がかかっていると考えられるわけです。

 

糖質を入れて、胃の動きが止まるのは、それが胃にとって負担だからです。

 

角砂糖1個にも満たない量で、一時間以上止まるという意味のない停滞なので、そう考えるのが自然です。

 

 

では、「何故、胃にとって負担なのか」というと、人間は「動物食性(肉食)動物」だからです。

 

 

 

 

 

これは大事です。ここを押えているかどうかで、見解がガラッと変わります。

 

よく「うどんやお粥、など植物性の食品は消化に良くて、動物性の食品は消化に悪い」と言われます。

 

 

しかし、実際に吐いて検証してみると、動物性の食品は30分程度で消え、植物性の食品はいつまでも胃の中に残っているのです。

 

にも関わらず定説では、

 

 

 

植物性の食品=消化に良い

 

動物性の食品=消化に悪い

 

 

 

・・・ということになっています。

 

このような前提で考えるから、糖質が胃で止まっているのを見て「何故だろう?」・・・となるのです。

 

 

 

しかし、以下のような人間の体の構造を知った上で、

 

 

 

植物性の食品=消化に悪い

 

動物性の食品=消化に良い

 

 

糖質が胃の動きを止める現象がある事を知れば、「そりゃそうでしょうね」で終わりです。

 

 

1秒で分かります。

 

 

「糖反射」が起こると、中身がそのままで動きが止まるわけですから、胃は重くなるし、しんどくなります。

 

 

糖質は胃に負担をかけているのです。

 

 

 

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糖質は胃に負担をかけるのか

 

 

ここでちょっと私の話をします。

 

今は1日10g以下のスーパー糖質制限をしているので、毎日、肉、卵、バター、プロテイン、時々魚介類をたくさん食べていますが、ほんの2年前までは、食後30分は立てない、油っこいものを食べると胃が気持ち悪くなるという状態で、サプリメントの「酵素」が手放せませんでした。

 

私程胃が弱い人は周囲にはいませんでした。どれぐらい酷かったかというと、食が細い年配者以上です。

 

胃に大きな疾患を抱えているわけではありません。特に普通の人のように肉が食べられないのです。ポテトチップスを一度に一袋食べられない程油も苦手でした。

 

胃が弱いので、動物性のものは魚が多めで、ほとんど、穀物や野菜が多めの食事をしていました。酵素を取り入れようとローフードの食事を参考に作っていたので、消化に良い食事でした。

 

しかし、どんなに工夫をしても改善されません。胃下垂で、食後立てなくなる程しんどかったので、これは体質だから、一生付き合わなければならないと思っていました。

 

 

それが、糖質制限を始めて2ヶ月しないうちに、肉、卵、バター・・・等の動物性食品を摂っても平気になりました。食後立てないということはありません。

 

それまで、植物性の食品をどんなに捏ね繰り回しても、消化がスムーズになることは無かったのですが、動物性食品に変えただけであっさり変わったのです。

 

実は、食べると気持ち悪くなる、胃が重い、胃下垂・・・という現象は、糖質による「胃の糖化」です。

 

 

以下の記事に詳しく書いたのですが、胃が糖化していると「胃を傷つけた糖質はいくらでも食べられるのに、肉や脂は気持ち悪くなる」という現象が起きます。

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

ちなみに、「胃下垂」は重度の糖化です。

 

 

だから、糖質をそこそこ食べながら・・・だと、気持ちが悪くて肉や脂が食べられません。胃が弱いと、糖質制限ができないので、まずは糖化の悪化を食い止める為に、徹底的に糖質を減らしました。

 

その結果、肉や脂を食べても気持ち悪くなる事もなくなりました。

 

 

「糖化」が改善したおかげで、今は胃もたれや、食後苦しくなるということも全くありません。ただし「胃下垂」はまだ治っていません。

 

 

 

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糖質制限をしていても、糖質を食べると...

 

 

ところがです。

 

 

以前のような、「糖質を食べても気持ち悪くならないが、肉や脂を食べた時は気持ち悪くなる」糖化の症状はありませんが、時々、食事中に一気に食欲がなくなる、食べた後苦しい・・・といった現象が起こります。

 

 

それが、「外食をして糖質を食べた時」です。

 

 

お正月やお盆等、親戚が集まる席でも普通にみんなと同じ物を食べるのですが、この時も苦しくなります。

 

 

消化の具合がいつもと違うとハッキリ分かります。

 

これは、「糖化」が起こったのではなく「糖反射」が起こっていると思われます。

 

 

 

食欲が落ちる組み合わせ

 

 

すでに糖質制限で(胃下垂以外は)胃が完全に治っているので、家で食べる自分で作った料理の場合は、以前のように、食後に苦しくなることも、胃がダメージを受けて気持ち悪いという事もありません。

 

 

ですが、外食をすると、少ししか食べていないのに、急に食欲が落ちたり、その次の食事を食べたくなくなるパターンがあることに気が付きましたで、その食事内容が以下になります。

 

 

  • 多めの糖質

 

  • 多めの糖質+タンパク質・脂質

 

 

これらを食べると、今でも決まって消化が悪くなるのです。

 

「もう食べたくない」が早くきます。塩コショウで食べる焼肉はたくさん食べてもなんともないけど、甘いタレが染み込んだ肉はあまり食べられません。付け合せにある根菜を一緒に食べてもそうなります。

 

一年以上、たまに人と食事をする際、いろんな食べ物で確認しました。何度試しても、糖質を食べた時、あるいはタンパク質や脂質を食べても、同時に糖質を取ると、元気になった今でも調子が狂うのです。

 

小さい発見ですが、何度も「自分で作った食事」と「外食」の反応の違いを確認しているので、そういう事なのだと思います。これによって、糖質は負担になるとハッキリと認識しました。

 

 

 

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消化不良になるメニュー

 

 

私が観察した外食の食事内容は、ざっくりと以下の3つのパターンにわけられます。

 

 

 

①糖質ばかりを摂る・・・野菜中心のメニュー、アイスクリーム等

 

②糖質にタンパク質・脂質を組み合わせる・・・ハンバーガー、ラーメン、寿司等

 

③糖質を徹底的に絶った状態で、タンパク質や脂質を取る・・・焼肉、等

 

 

 

①は、途中で食欲がストップする事はありませんが、食後いつまでも食べた物が胃に残っている感じがします。重たいのです。私の場合、ランチでこのメニューを食べると、夕食は食べる気がなくなります。

 

②は、途中で食欲がピタッと止まってその後食べられなくなります。やはりランチでこのメニューを食べると、夕食は食べる気がしません。

 

③は、たくさん食べられるうえに、いっぱい食べてもすぐお腹が軽くなるので夕食は普通に食事がしたくなります。

 

 

他人の体では試していませんが、少なくとも自分の体で試す限り、決まってこのパターンになります。

 

自分の体験だけでも、糖が消化に悪影響を与えているとしか思えないのです。胃が元気になった今でも糖質を食べるとこの調子ですから、以前はもっと酷いことになっていたと想像できます。

 

胃が弱っていた時は、それが「糖化」なのか「糖反射」なのかも分かりませんでした。

 

しかし、普段糖質をほとんど食べず、胃が丈夫になった今は、「糖反射」という現象をハッキリと感じることができるのです。

 

 

 

 

糖反射と人間の食性

 

 

胃が「糖化」してなくても、「糖反射」があるので油断できません。

 

もし人間に糖質が必要で、消化を得意だったらサクサクと処理をするはずです。

 

しかし、胃が弱かろうが、丈夫だろうが、人間の胃の中に糖分が一定量入ると、胃の動きがピタリと止まるのです。残念ながらそういう仕組みなのです。

 

このことも、人間が動物食性動物である裏づけになります。

 

角砂糖だと5分の1、キャラメルだと4分の1個程度の量でそうなるので、大した量じゃありません。

 

多くの人は、食事も間食も、甘味料の入った水分補給も、この量を下回ることはほとんどありません。ということは、毎回胃の動きが止まっているという事です。

 

 

消化が悪いな、重たいなと思った時は「糖反射」を疑ってみて下さい。

 

 

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肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

長年、穀物や野菜等、植物性の食品ばかりを食べてきた人は、「肉を食べると気持ちが悪くなってダメです」と言います。

 

 

 

また、若い頃は暴飲暴食をしてきた人も、歳をとると「最近コッテリした物が食べられなくなった。歳をとってくると和食がいいね」と言ったりします。

 

 

 

誰でも、こんなセリフを聞いた事はあるでしょう。

 

 

 

あっさりした食品を食べる人には重いし、歳をとって弱った体には負担がかかる

 

 

 

・・・これを聞くと、まるで肉や脂が体に悪いみたいですよね。

 

 

 

 

 

でもこれ、間違いです。

 

 

 

悪いのは肉ではなく、糖質です。

 

 

 

胃はタンパク質で出来ているので、糖質による「糖化反応 とうかはんのう」によって劣化していきます。

 

 

 

糖化とは、余った糖質と、体のタンパク質と、体温が反応し、細胞が劣化する事です。

 

 

 

 

その為、消化不良を良くしようと、糖質の多い野菜や果物等の植物性の食品に逃げれば逃げる程悪化します。

 

 

 

 

また、体がタンパク質で出来ている...ということは、弱くなった胃を修復させるには「タンパク質」が必要です。

 

 

 

 

肉は、体にダメージを与える糖質が少なく、材料であるタンパク質が多いので、胃にとって良い食材なのです。

 

 

 

 

...簡単な理屈なのですが、この事を語る人は少ないです。

 

 

 

 

その為、多くの人が消化不良で苦しみ、それをトンチンカンな方法で改善させようとしています。

 

 

 

 

そこで、子供の時から肉や脂を食べると気持ち悪くなっていた過去の私の体験を元に、

 

 

 

 

「肉を食べると気持ち悪くなる理由」と、「私がそれを約2ヶ月で改善させた方法」についてお話します。

 

 

 

 

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肉や脂がムカムカして食べられない2つの原因とは

 

 

冒頭でも言いましたが、菜食中心の食生活を送っている人が、「たまに肉を食べるとしんどい」と言ったりします。

 

 

そのセリフを、

 

 

 

  • 野菜 = ヘルシー

 

  • 野菜から出来た体 = 健康的

 

 

 

・・・という認識の人が聞くと、「この人は、野菜に適した健康的な体になっているんだなぁ」と感じるかもしれません。

 

 

 

「肉を受け付けない体は健康の証。植物性の食品が良い」・・・と、肉が食べられない事を、つい良い方に解釈してしまいそうですが、実はこれ、良い事ではありません。

 

 

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなる原因は、2つ考えられます。

 

 

 

 

1つは、「胃の糖化」。

 

 

 

もう1つは、「タンパク質不足」です。

 

 

 

 

糖化とは、余った糖質と、体のタンパク質と、体温が反応し、細胞が劣化する事です。

 

 

 

 

 

髪、爪、筋肉、骨、内臓・・・体はタンパク質でできているので、これらのどこが劣化してもおかしくはないですが、胃の場合は、

 

 

 

 

タンパク質や脂質を受け付けない、でも原因になった糖質はいくらでも食べられるという現象が起こります。

 

 

 

 

これが「胃の糖化」の特徴です。

 

 

 

 

「胃の病気」になっているわけでもないのに、この症状が見られたら「糖化」を疑って下さい。

 

 

 

過去の私は、物心ついた時からこの状態でした。だいぶ後からですが、「胃下垂」にもなりました。

 

 

 

 

「胃下垂」は重度の糖化です。

 

 

 

 

ちなみに、現在、胃がもたれる事は全くなくなりましたが、「胃下垂」は完治していません。

 

 

 

そして、胃」はタンパク質でできているので、材料であるタンパク質をあまり摂取しない食生活をおくっていると、弱った胃は回復しません。

 

 

 

 

また、消化に使われる「酵素」もタンパク質でできています。

 

 

 

 

タンパク質が不足すると、肉や脂を消化する酵素が足りなくなるので、これらを消化する機能が低下します。

 

 

 

多くの人は気付いていませんが、「糖化」と「タンパク質不足」によって、肉や脂が食べられなくなるのです。

 

 

 

純粋な「胃の病気」よりも、これらが原因で胃がもたれるケースの方が多いと思います。

 

 

 

何故なら、この世では「消化に良いのはお粥やうどん、煮た野菜等の植物性食品で、消化に悪いのは肉や脂などの動物性食品である」と真実とはの事が説かれているからです。

 

 

 

 

 

 

また、意外かもしれませんが、和食は糖質が多い食事です。その事に気が付かないと、糖質過多になってしまいます。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

この状態では、根本的な原因を理解できないので、多くの人は知らず知らずのうちに「胃に悪い事」ばかりやってしまいます。

 

 

 

それだけでなく、原因を全く見当違いのところに求めてしまいます。

 

 

 

過去の私がそうでした。

 

 

 

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不調の原因を間違える

 

 

過去に胃が糖化していた時は、胃に問題があるにも関わらず、食材に問題があると思っていました。

 

 

 

決まって肉や脂が原因でしんどくなるので、「肉は悪い」という見方をしてしまい、その上、

 

 

 

「自分の体は「体に悪い肉」を受け付けないようになった、それはいい事だ」と思っていたのです。

 

 

 

主食や野菜のおかずでは、いくら食べても気持ち悪くならないので、これらに含まれる糖質に原因があるなんて夢にも思いませんでした。

 

 

 

とにかく「糖化」という概念が無い状態だと、このような勘違いをしてしまうのです。

 

 

 

私のように胃が丈夫ではない場合、「コッテリした肉は食べれない、あっさりした日本食が最高!」と、若くして年配者のようなセリフを吐きます。

 

 

 

同じ現象が、若い時に丈夫だった人が老化した時に起こるようになります。

 

 

 

「年をとったら肉や脂が食べられなくなった、昔ながらの日本食が美味しく感じるようになった」という人は多いですが、これも、年に原因があるのではありません。

 

 

 

 

長年、糖質を摂りすぎて胃が糖化した結果、年齢が上がって体が弱った時に、胃が悲鳴をあげて、日本食のような高糖質の食事しか対応できなくなった状態だと思います。

 

 

 

 

 

子供の時からだろうが、年をとってからだろうが、「糖質をいくら食べても平気なのに、何故かタンパク質や脂質を食べた時だけ胃がもたれる」という症状があるならば、一度、胃が糖化している可能性を疑った方がいいです。

 

 

 

糖化は一見、ただの老化にみえますが、老化と糖化は、ほぼイコールだと思って下さい。

 

 

 

 

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糖化が原因とみられる胃の不調の治療方法と改善までの期間

 

 

私の経験上、「胃下垂」はなかなか治りませんが、胃の糖化で「タンパク質や脂質を受け付けない症状」は、やり方次第ではかなり改善できると思います。

 

 

 

私の場合は100%治りました。

 

 

 

スーパー糖質制限によって、開始から2ヶ月でほぼ楽勝で肉を食べられるようになったのです。

 

 

 

最近、同級生が、「昔のように量がたくさん食べられなくなった」と言うようになりました。

 

 

 

しかし私は逆で、今の方がたくさん食べられます。それも、昔全然食べられなかったコッテリ系をです。

 

 

 

昔は若かったですが、年寄りのようでした。

 

 

 

要するに、私は若くして老化の症状が出ていたのです。

 

 

 

胃だけではありません。「糖化」は胃だけに表れるわけではないので、同時に体の他の部分も弱っていました。

 

 

 

「胃が弱い」の他に、「疲れやすい」とか、「傷がいつまで経っても治らない」とか、「ちょっと動かしただけで関節から音が鳴る」・・・等です。まさに老化の症状ですが、これが「糖化の症状」なのです。

 

 

 

でも、スーパー糖質制限によって「糖化」しないように気をつけたことで、これらの多くは改善されました。

 

 

 

若いのに年をとっているような症状がで出る・・・

 

 

 

糖化はとても怖いと思いませんか?

 

 

 

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糖質はいくらでも食べられた

 

 

糖化の恐ろしさは、原因が糖である事に気付きにくい事です。私も30年以上、全く気付きませんでした。

 

 

 

私は、タンパク質や脂質は少ししか食べられませんでしたが、何故か糖質はいくら食べても平気でした。

 

 

 

例えば、「トロロご飯」は脂は使いませんよね。

 

 

 

これば糖質の多い炭水化物の上に、糖質の多い芋を組み合わせるので、相当糖質量が高いです。私はこれが大好きで、昔は大量に食べていました。

 

 

 

しかし、肉を食べた時のように気持ち悪くはなりませんでした。消化不良のように重くはなりますが、食べる途中で気持ち悪くなって・・・ということはありません。

 

 

他にも、根菜類だけで作ったポタージュを毎日飲んでいました。根菜類ですから、ビタミンは豊富ですが、やはり糖質は高いです。こちらも野菜しか使わないので脂質はありません。

 

 

スープメーカーで楽に作れるのをいいことに、ガブガブ飲んでいました。しかし、飲んだ後、胃が重くなって動けなくても、気持ち悪くはなりません。

 

 

 

 

肉や脂を食べた時と、穀物や野菜を食べた時の違い

 

 

当時は、基本的に何を食べても、食後は立っていられないほど苦しかったです。

 

 

肉や脂だけでなく、穀物や野菜でもこうなっていました。

 

 

そして、肉や脂を食べた時というのは、食後苦しい症状に加えて、

 

 

「食べている途中から気持ちが悪くなる」、「胃が痛くなる」、「場合によっては翌日まで食事ができなくなる」・・・という症状が加わります。穀物や野菜はこうはなりません。

 

 

どちらがキツイかと言うと、もちろん肉や脂です。

 

 

  • 植物性の食品・・・食後重苦しい、食べる時はもたれない

 

  • 肉や脂(特に加熱したもの)・・・食後重苦しい、食べる時ももたれる

 

 

 

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以前は肉や脂をたくさん食べると消化不良を起こしていた

 

 

何年か前に、身内が集まって創作料理のお店でコース料理を食べました。

 

 

 

肉やフォアグラ...といった動物的な食材が野菜以上に出てきたのですが、これを食べた後、そうとうなダメージを受けてしまいました。

 

 

 

私はその後3日間何も食べられませんでした。

 

 

 

 

時間が経っても経っても、ずっと胃の中に何かあるような重~い感じが続きました。

 

 

 

食中毒ではありません。そして、家族の中でも私だけがそうなりました。

 

 

 

 

このように、動物性のものを食べてくたばった事は、一度や二度ではありません。

 

 

 

以前は何度もそんな目に合っていたので、タンパク質や脂質を食べることが恐くなり、最終的に肉は出来るだけ避けるようになっていきました。

 

 

 

それでもベジタリアンにならなかったのは、肉の味自体は好きだったからです。ただ、食べたくても食べられなかったのです。

 

 

 

あと、「バランスが大事」だと思っていたので、さすがに、肉を0にするのには抵抗がありました。

 

 

 

でも、次第に、「体調を崩す原因になる肉は、悪いものだろう」と思うようになりました。それを裏づけるかのように「肉が害である」という論証はこの世に多く出回っています。

 

 

そんな理由から、ベジタリアンにはならなかったけど、肉を食べる量は徐々に減っていきました。

 

 

 

ただし、肉は減っても、魚介類や甲殻類、豆類などは、多く食べていました。これらの食材は比較的食べやすかったですし、悪い評判を聞かなかったので、安心して食べられました。

 

 

 

ですが、「食べる割合は 動物性<植物性 が正しいだろう」...という考えがあったので、タンパク質や脂質の摂取量は、全体の割合からすると少なかったです。

 

 

 

 

やはり多いのは野菜でした。

 

 

 

 

このように、タンパク質や脂質の摂取量が減った分、代わりに野菜などで量を補いますから、肉類を避ければ避けるほど、結果的に糖質量が増え、益々糖化していく・・・という悪循環におちいっていました。

 

 

 

それが、2回目の糖質制限を始める前の私の状態です。

 

 

 

このような体質になっていたので、「タンパク質や脂質ばかりの糖質制限」に切り替えるのは、筋トレやマラソンをするよりハードなことでした。

 

 

 

 

 

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胃もたれによって肉や脂が食べられず、糖質制限を断念

 

 

私は2015年から糖質制限を始めていますが、その前の2008年にも1度、糖質制限をしたことがあります。

 

 

最初に糖質制限をやった時は、糖化のカラクリを理解していなかった(というか知らなかった)ので、かなり「緩めの糖質制限」をしてしまいました。

 

 

そして、失敗しました。

 

 

「緩めの糖質制限」は、普通の食事に比べると糖質は少ないですが、「糖質量1日10g以下の糖質制限」をしている今の私からしたら糖質制限じゃありません。

 

 

 

しっかり糖質を食べていました。

 

 

 

それが1回目の糖質制限に失敗した原因の1つです。

 

 

 

糖質をそこそこ食べながら・・・だと、胃の糖化が治りません。胃が糖化した状態では、「タンパク質や脂質中心の糖質制限の食事」に胃が耐えられませんでした。

 

 

 

糖質制限は、糖質を減らすだけでなく、肉や脂をしっかり摂らないといけないのですが、胃が弱りきっていた私は、肉を中心に食べると気持ちが悪くなって、その必要な量が食べられなかったのです。

 

 

 

糖質も減らすけど、タンパク質や脂質も非常に少ない・・・これでは調子が悪くなります。

 

 

そして、調子が悪くなると、「やっぱり肉は悪いんじゃないか」と思うので、食べる勢いも衰えます。

 

 

 

それに当時は、脂質の摂取量を増やすことは今ほど肯定されていませんでした。私も「コレステロールは悪い」という考えが抜け切れておらず、脂質を積極的に摂りませんでした。

 

 

 

そのような事情があり、糖質を緩く制限して、タンパク質はそこそこ摂るけど、脂質は控える「なんちゃって糖質制限」にアレンジしてしまったのです。

 

 

 

「糖化」が改善されないのも問題ですが、「エネルギー不足」になってフラフラでした。

 

 

 

(追記)今思えば、糖質と脂質の両方を控えたことで、エネルギー物質「ATP」が不足した状態でした。これは非常に危険なのでやってはいけません。

 

 

疲れてフラフラになる...糖質制限のつもりがカロリー制限に!危険なATP不足とは

 

 

 

糖質制限の理屈を理解せず、こういうアレンジをすると失敗します。

 

 

 

無知は怖ろしい...。

 

 

 

一方、2回目の糖質制限では、「胃の糖化」を理解していたので、糖質を10g以下にして、胃が糖化しないように注意し、タンパク質、脂質をガッツリ食べました。

 

 

 

すると、1回目の時と結果は違いました。

 

 

 

最初はしんどかったですが、段々食べられるようになっていき、タンパク質、脂質をしっかり食べたことで、おもしろいぐらい体が丈夫になっていきました。

 

 

 

理屈を理解し、成功した今はそれがわかりますが、

 

 

 

失敗した後数年間は「食べられない原因は、肉や脂のせいだ」「こんな食事は私には合わない、かえって不健康になる」と思っていました。

 

 

 

原因は「なんちゃって糖質制限」をしたことにあるにも関わらず...。

 

 

 

糖化を止めることを最優先にした

 

 

 

糖化の症状は人それぞれですが、私の場合はたまたま胃でした。

 

 

 

「緩めの糖質制限」は、ハッキリ言って、そこそこ糖質を摂ることになります。

 

 

 

ですが、糖質を摂れば、量に比例して体が糖化します。例えタンパク質や脂質を摂っても、同時に糖質を摂れば、糖化は止むことはありません。

 

 

 

「糖化が止まらない」という事は、胃も常に糖化した状態なので、当然、そこに肉や脂を入れると胃がもたれます。

 

 

糖質制限は、糖質を減らすのですから、肉や脂が食べられなければ話になりません。食べるものが無くなります。タンパク質や脂質を食べる必要があるのです。

 

 

 

その為に、私は、胃の糖化の進行をどうしても止める必要がありました。

 

 

 

糖質を摂り続けていれば、肉をまともに食べることも出来ない、これを改善しない限り、1回目と同じようになるので、糖質制限は出来ないと思いました。

 

 

 

私が糖質を10g以下にしたのはそういう理由です。

 

 

 

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糖質を10g以下にした効果

 

 

とにかく、限りなく糖質量を押さえる必要がありました。穀物も、野菜も、甘い嗜好品も排除。調味料をわずかに使うくらい・・・と、とにかく削れる糖質は徹底的に削りました。

 

 

「肉や脂を食べれるようになりたかった」・・・というのもありますが、そこまで拘ったのは、もう1つ理由がありました。

 

 

 

そこまで徹底して糖質を排除しないと、本当に糖質が胃を傷つける原因だったのかどうか分からないからです。

 

 

 

一種の実験です。

 

 

 

知識としては知っていても、それが本当かどうかを確認する事は大切なのです。

 

 

こうして、一回目失敗した時と比較しながら、糖質制限2度目の挑戦を始めました。

 

 

 

予想した通り、最初は食事の時間が苦痛になるほどきつかったです。ですが、様々な体験記を参考にしながら続けていきました。

 

 

 

すると、3週間目くらいから、次第に肉を食べるのが苦痛にならなくなり、食べた後も胃がそれまでより楽に感じるようになりました。

 

 

 

糖質を中途半端に減らしていた一回目の時とは明らかに違いました。

 

 

 

「緩い糖質制限」をしていた時は、最初のうちはタンパク質を食べたぶんだけ、体力がつきました。しかし、胃の方は食べれば食べるほど、苦しくなる一方で、2回目の時のような胃の改善は一切ありませんでした。

 

 

 

そして、改善されたのは、「食事の途中で気持ち悪くなる事」だけではありません。「食後の状態」も変わりました。

 

 

 

それまでは食後30~1時間は、立つのもしんどかったので、食器を片づけるのはいつも胃が落ち着いてからでした。

 

 

 

それがこの頃には、たくさん食べて「お腹一杯だ」と思っても、10分もすれば胃が軽くなるのです。気のせいでもなく、食後すぐの後片付けなんて楽勝なのです。食後にさっと動ける事に感動しました。

 

 

 

私の場合、胃の症状が完全に治ったと言い切れるまでにかかった時間は、開始から一ヶ月半~2ヶ月です。気が付いたら食べられるようになっていたのです。

 

 

 

「胃下垂」は治っていませんが、この食事を続けている限り、食事中、食後の不快な症状は一切ありません。

 

 

従来の食事をしていた時は、酵素を飲んで胃を楽にしていましたが、その時と比べても比較になりません。

 

 

 

従って、糖質制限を始めてからは酵素は飲んでいません。

 

 

 

というか飲む必要がありません。動物性食品だけ食べると、消えるように消化が早いのです。

 

 

 

そして、不思議なことに、お腹はすきません。満足感も続くのです。

 

 

 

体験を通して分かった事

 

 

 

体験によって、それまで知識としてあった、

 

 

 

  • 糖質はいくらでも食べられるが、肉はが気持ち悪くて食べられないのは「胃の糖化」

 

  • 「動物性の食品は消化が良くで、植物性の食品は消化に悪い」

 

 

 

・・・という説は信憑性があると思いました。

 

 

 

あまりにも簡単な事で消化が楽になったので驚きました。

 

 

 

それまで、「酵素を無駄遣いしないようにしよう」、「消化器官を休める為に、一日一食にしよう、断食を時々しよう」と実践してきたアレはなんだったのか...と思うレベルです。

 

 

 

胃カメラで見たわけではありませんが、胃の糖化だと思われる症状は、「胃下垂」以外は、まるで無かったかのように綺麗サッパリなくなりまし た。

 

 

 

 

それでも、この時点では、まだ今のように「糖質制限は良い」と断言できるほどの確信はありませんでした。ですが、肉を食べても平気な体質になれた事で、糖質制限を本格的に実践できるようになりました。

 

 

 

 

そして、さらに継続することで

 

 

 

 

  • 胃が糖化していたことが胃もたれの原因

 

  • 体を弱らせるのは糖質である

 

  • 肉の消化は早い=人間の体は肉を消化する事に長けている

 

 

 

・・・という説は、間違いの無い事実であると実感するようになりました。

 

 

 

 

胃だけでなく腸の調子も悪い人は、以下の記事を読んでみて下さい。

 

 

腸内環境が悪化する原因と、糖質制限で便秘になる場合の対策

 

 

 

 

 

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定説が正しいとは限らない。真実から遠ざからない為に気をつけたい事。

 

「ネットの健康情報はデタラメだ」

 

 

 

・・・と思われていますが、実は、定説の医療・栄養情報の方がデタラメが多いです。

 

 

 

真面目に調べる人は、その嘘・デタラメに感づくのですが、ほとんど多くの人は、定説や常識に疑いをもたないので調べません。

 

 

 

 

大嘘であっても、みんなが信じているので「騙されている」という実感はありません。

 

 

 

「間違いない!」と思っています。

 

 

 

 

ここで注意していただきたいのは、騙されているのは特別アホな人ではなく「普通の人」だということです。

 

 

誰でも騙される可能性はありますが、どちらかというと特に頭が良いと言われている人ほど、騙される傾向にあります。

 

 

 

そういう人が多いので、「何故、人は嘘を信じこんでしまうのか」という事と、「そうならない為の対処法」についてお話したいと思います。

 

 

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単純な間違いでも気が付かない例

 

 

 

現代は、科学が発達していますし、みんなが教育を受けられる環境にあるので、「教育を受けられなかった昔の人」と比べて、頭も良いはずです。調べる方法だってたくさんあります。

 

 

 

しかし、騙されてしまうのです。

 

 

 

その一例を紹介します。

 

 

 

私は以下の記事で、「消化の嘘」についてとりあげました。

 

 

消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

 

 

 

この記事でも書きましたが、世間一般では、「消化に良いのは植物性の食品で、動物性の食品は消化に悪い」ということになっています。

 

 

 

ですが真実は180℃違いました。

 

 

 

実際に食べたものを30分後に吐いて消化状態を確認するという実験では、すぐに消化されて胃から消えて吐けないのが「タンパク質」で、いつまでも消化されずほぼ原形で胃の中に残っているのが「炭水化物」だったのです。

 

 

 

また、寿司を食べた5時間後に救急車で搬送された人の胃の画像では、タンパク質である「魚」が消えていて、炭水化物である「ご飯」が残っていたのです。

 

 

 

「植物性の食品は消化に良くて、動物性の食品は消化に悪い」という定説が、全くの嘘であったということです。

 

 

酷いのはそれだけではありません。

 

 

私がネットでこの話を見つけてから、ずいぶん時間が経っているにも関わらず、世間ではいまだに「胃の調子が悪い時は、消化に良いお粥を食べましょう」等と言ったりするわけです。

 

 

 

 

ある食材が消化されやすいかどうか・・・なんて、吐けばわかることです。

 

 

 

研究室でしか見つけられないような内容ではありません。

 

 

 

調べるのに高額な資金がかかるわけでも、高性能な機械が必要なわけでも、肉眼で確認できないような小さな対象でもありません。

 

 

 

これは現代人が見抜けないような難しい事象ではないはずです。その気になれば、誰でも検証できます。それなのに、みんなそれをせず、ただ、言われた事を信じて、騙されていたのです。

 

 

それだけ定説は強力なのです。

 

 

 

私自身、「植物性の食品が消化に良い、動物性の食品は消化に悪い」を信じて、そういう食事をして、胃がずっと悪かったです。

 

 

 

健康について調べたり、色々実践してきたのですが、こんな単純なことに30年以上も騙され続けてきました。

 

 

 

「消化の現実が常識と反対だった」という事よりも、

 

 

 

こんな、素人が実験してわかるようなことを、頭のいい人達が間違えているという事に私はビックリしました。

 

 

 

そこで私はこう思ったのです。

 

 

 

「こんな単純な事象」の間違いでさえみんなが見抜けないのなら、「他の定説」もデタラメなんじゃないか

 

 

 

・・と。そして、それは大きく外れてはいませんでした。

 

 

 

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優秀な人ほど騙される

 

 

先ほども言いましたが、私が「実は、肉のほうが消化が良かった」という事を知って1年以上経っていますが、常識ではいまだに「肉は消化に悪い」という事になっています。

 

 

 

この、嘘だと分かっても、いまだに訂正されないという事について考えてみたいと思います。

 

 

 

訂正されていないのは、情報の源流にいる人達が認めないからです。彼らが訂正してくれれば済むことなのですが、それをしません。

 

 

 

私のような素人は、定説と事実が違っていても柔軟に対応できます。定説に執着がないからです。

 

 

 

しかし、専門家ほど、定説に執着が強く、また「定説を共有するお仲間」の顔色も伺わなければなりません。

 

 

従って、立場が悪くなるからなのか、それを覆すような事実を頑なに認めようとしません。都合の悪い事実と遭遇した時の白の切り方は見事です。

 

 

 

間違ったことを受け入れる人は少ないように思います。

 

 

 

ただ、彼らも全ての「新説」に反対するわけではありません。

 

 

 

「定説を覆さない範囲以内」の新説であれば、真面目に考えるのです。

 

 

 

しかし、「定説という枠から少しでも外れた考え」は、最初から相手にしません。

 

 

 

 

「もしかしたら、エビデンスが間違いかもしれない」という発想もありません。

 

 

 

 

  • 定説を崩さない新説・・・・認める

 

  • 定説を崩す新説・・・・・・認めない

 

 

 

このような姿勢は、医療や栄養に限らず、あらゆる学問で見受けられます。

 

 

 

確かめる気すら起こさないのですから、話になりません。確かめないのですから、例え間違っていたとしても、真実に気付くことはありません。

 

 

 

すると、彼らのような「専門家」を信じる人も騙されるわけです。

 

 

 

「専門家」というだけで無条件で相手を信じるような人もまた「定説・常識」が大好きだからです。

 

 

こうして定説を信じる人」「常識を疑わない人」「エビデンスは絶対だと考えている人」ほど、簡単な嘘にひっかかってしまいます。

 

 

 

↑こういう人は優等生タイプに多いですね。

 

 

 

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定説は間違っていても叩かれないが、異端は正しくても叩かれる

 

 

専門家の立場に胡坐をかいて、デタラメを垂れ流す方にも問題がありますが、それを受け入れる側にも責任があります。全く考えていないのです。

 

 

 

ですが、そんな「定説・常識」を信じる人に限って、どこの誰が言ったか分からないような「ネットの健康情報」には目くじらをたてます。

 

 

この矛盾は何なのでしょう。

 

 

 

 

こっちの情報は、知らない人が唱えているし、支持している人も少ないから、間違いだろう・・・

 

 

こっちの情報は、有名な人が唱えていて、みんなも信じているから、信憑性があるだろう・・・

 

 

 

・・・というのは、なんの根拠もなくただの信仰です。こういう考えでいたら騙されます。

 

 

 

医学も栄養学も「学問」なのですから、「定説・常識」であっても、辻褄の合わないことは、横着をせず調べるべきです。

 

 

それをしないと、間違った定説はどんどんコピーされ、世の中に珍説が溢れかえってしまいます。現実にそうなっています。

 

 

 

①「定説・常識」だから、中身を確認しなくていい

 

 

②その「定説・常識」を元に、新たな理論を作る

 

 

③さらにその理論を参考に、別の誰かが新たな理論を展開する

 

 

 

 

以下の記事で、学問に嘘が多いという話をしています。

 

 

教育と洗脳は紙一重、確認をしなければどんな学問もただの信仰である

 

 

 

こうして、「真相がハッキリしない定説・常識」を元にした理論が増えていくのです。

 

 

ですが、元になった「定説・常識」がデタラメなら、それを元に展開された理論は全て空論です。例え、その理論が市民権を得ていたとしても、デタラメです。

 

 

 

これと、叩かれている「ネットの健康情報」の違いはなんでしょうか?

 

 

「ネットの健康情報」ばかり叩く人は、一般常識や専門家の意見を重要視しますが、どっちもどっちです。

 

 

むしろ、影響力のある専門家が堂々と嘘を言うのですから、「定説・常識のデタラメ」の方がはるかにたちが悪いと言えます。

 

 

 

 

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歴史を見れば人は簡単に騙されてきた事が分かる

 

 

 

ちょっと質問です。こんな考えをしていませんか。

 

 

 

  • みんなが当たり前に信じている事だから間違いないだろう

 

  • 常識を疑う奴は頭がおかしい

 

  • 専門家が嘘をつくわけない

 

 

 

 

 

もし、これらのうちのどれか1つでも思った事があるなら、以下の言葉を憶えておいて下さい。

 

 

 

 

 

 

“ 確かめない奴は、必ず騙せる ”

 

 

 

 

 

 

これは、その辺の詐欺師が語った言葉ではありません。

 

 

 

この人物の言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほとんどの人は知らない・・・と思います。

 

 

 

 

 

この人物はヨーゼフ・ゲッベルスといって、

 

 

ナチス・ドイツの宣伝大臣だった人物です。

 

 

 

『Wikiquote パウル・ヨーゼフ・ゲッベルス』より引用

 

 

パウル・ヨーゼフ・ゲッベルス(Paul Joseph Goebbels, 1897年 - 1945年)は、ドイツの政治家。国家社会主義ドイツ労働者党第3代宣伝全国指導者、初代国民啓蒙・宣伝大臣。

 

 

「プロパガンダの天才」「小さなドクトル」と称され、アドルフ・ヒトラーの政権掌握とナチス党政権下のドイツの体制維持に辣腕を発揮した。

 

 

 

敗戦の直前、ヒトラーの遺書によってドイツ国首相に任命されるが、直後に自殺した。

 

 

 

ただの詐欺師の考えなら関わらなければいいだけの話ですが、国を動かす立場にある人間がこういう考えだから問題なのです。

 

 

また、彼の語録にはこんなものもあります。

 

 

 

「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。

 

 

嘘によって生じる政治的、経済的、軍事的な結果から人々を保護する国家を維持している限り、あなたは嘘を使える。

 

 

よって、国家のために全ての力を反対意見の抑圧に用いることは極めて重要だ。」

 

 

 

外国の話、昔の話、政治の話・・・で片づけられる問題ではありません。

 

 

 

その気になれば、集団を洗脳するのは簡単で、そのテクニックを持っているのは、社会的地位のある人物であるという事が学べます。

 

 

 

洗脳は詐欺師だけのテクニックではありません。

 

 

 

確かめない人の数が多いほど、洗脳しやすいです。

 

 

 

大多数である「確かめる気のない人」を中心に洗脳していけば、大きな流れができるので、「正論を吐く少数派」は居心地が悪くなります。

 

 

 

このような戦略でドイツがどうなったかは、説明するまでもないでしょう。

 

 

それでも、外国の話、昔の話、政治の話だと片づけようとする人もいると思いますが、どの分野であれ、大きな嘘は私達の周りに溢れています。

 

 

 

私は医療の嘘にはウンザリしています。

 

 

 

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人間は信じたいものを信じる

 

 

ここで「何故、間違いだと分かったのに、いつまでも認めないか」について話を戻します。

 

 

一度洗脳されて嘘を信じ込んだ人は、修正が困難になります。

 

 

 

 

後でどんなに理論的に説明されても理解する事ができないクルクルパーになってしまうのです。

 

 

 

何故かと言うと、人には以下のような習性があるからです。

 

 

 

『カラパイア 不思議と謎の大冒険 人は科学的根拠に基づく事実を知ったところで、信じたくないものは信じない(米研究)』より引用

 

 

 世の中の多くの人々は、実際には思っているより科学的根拠に基づく知識を持っている。ただしそれが自分の理念や信条、政治的・宗教的な見解とぶつかるような場合には、それを認めたくないのだ。

 

 

大量破壊兵器やワクチン問題、健康被害などについて話す時もそうだ。

 

 

科学的証拠をどんなに突きつけたところでそれが逆効果になり、頑なに自分の信じていることを曲げない人がいる。

 

 

人は、事実がどうであるかよりも、自分の立場が大切なのだ。

 

 

カーハン氏の今回の研究は、人がなぜそうなるかについての理解を深めるのに役立つかもしれない。

 

 

(中略)

 

 

一度文化的、政治的な視点ができあがってしまうと、例え事実がどうであろうと、それがどのようなメッセージに使われている場合でも、人々の信念を元の白紙状態に戻すことはとても難しいのだ。

 

 

 

大人の方が幼稚かもしれません。こうはなりたくないですね。↑こうなってしまったら、知識人としての価値は0です。

 

 

 

ですが、人が間違いを修正しない理由は、「信じたくないものは、信じない」という「個人の我が侭」だけではありません。こちらは、これらを信じている人がいなくなれば、パラダイムシフトが起きるので、間違いは時間が解決してくれます。

 

 

 

問題は、政治的な理由、社会的な理由から修正されない場合です。

 

 

こちらは第一線で活躍している人が世代交代しても、パラダイムシフトは起きません。意図的に嘘がつかれているからです。

 

 

 

政治的、社会的な理由から間違いが修正されないということは珍しい話ではありません。

 

遺伝子組み換え食品から学んだ、学問に不毛な議論が発生する本当の理由

 

 

 

 

 

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騙されない為に気をつけたいこと

 

 

嘘が多いわけですが、そんな中で騙されないコツがあります。

 

 

肩書きとか、人数とか、定説とか、そういった上っ面で物事を判断しない。コレに尽きます。

 

 

専門家の提示した情報に依存せず、再現できるところは実験し、検証が難しいものに関しては、それが間違いである可能性を常に考えることです。

 

 

私も常に疑っています。

 

 

 

例えば「進化論を疑っている」と何度か言いました。

 

人の食性を考える時、チンパンジーを参考にしてはいけない理由【前編】

 

 

 

これも、みんなが信じているけど、冷静に考えたら納得できない部分がいっぱいあるので、無条件で信じたりはしません。

 

 

 

ですが普通は、専門家から「これが、定説です。」「これがエビデンスです。」・・・等と提示されたら、基本的には疑いません。

 

 

 

それさえ出されれば満足するので、実験して確かめることもしません。だから誰も「吐いて、どのくらい消化されているか」を確認しないのです。

 

 

 

みんな「エビデンス」が大好きです。

 

 

 

 

「エビデンス」を元に思考すれば、一見、知的に見えます。ですが「エビデンス」には落とし穴があります。

 

 

 

医療だけ、栄養だけ・・・と、限られた学問の範囲だけで考えようとすると見えないのですが、政治、経済、歴史というフィルターを持って分析すると、「エビデンス」の捏造は可能なことが分かります。

 

 

 

どうやって捏造するかは以下の記事に書いています。

 

 

科学や論文のインチキはコレステロールが教えてくれる

 

 

 

従って、「エビデンス」自体が真実であるかどうか疑ってかかることも必要なのです。

 

 

 

ですが、時間、資金に限りがある為、実験して確かめる事が難しいのも事実です。

 

 

 

「1000人を10年間観察した結果」や、「特殊な装置を使って体を調べる」・・・等は素人に再現できるレベルではありません。

 

 

 

独自に確かめられない、けど疑わしい・・・

 

 

 

 

そんな時は放置です。

 

 

確かめられないからといって、無理矢理、疑わしいものを信じるべきではありません。

 

 

 

私は理論的な話が好きなので、本来ならば「エビデンス」や「定説」を元に理論を組み立てるのが好きなのですが、それらを過信していた為に、人間の食性、消化について間違った考えをしていました。

 

 

 

なのでその反省を生かして、今は「エビデンス」「定説・常識」に対しては慎重です。

 

 

 

「そのエビデンスを広めたい側」が見せたいように作っている可能性があるので、「エビデンスそのものが、定説・常識とされている情報が、インチキかもしれない」という疑いがいつも頭にあります。

 

 

 

無理矢理納得しない、確かめる癖をつける、それが真実に近づく為に最低限必要なことです。

 

 

 

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消化に良い食品の嘘。慢性的に胃がもたれる人は糖質の過食を疑え!

特別な病気でもないのに、何をやっても胃が弱い人がいます。かつての私もそうでした。

 

 

治らないのは、「胃に優しい」と思って選択する食材を間違えているからです。

 

 

ここを勘違いしている限り、何をやっても根本的には治りません。

 

 

これを読んで下さっているあなたには、その場しのぎの表面的な対処法ではなく、胃が弱くなる本質についてお伝えしたいと思います。

 

 

ですが、それを理解する為には、人間の食性について知っておく必要があります。

 

 

 

人間は、どんな体をしていて、何を食べるのが良いか・・・ですね。

 

 

 

まず、「人間の歯の形状」は、草食動物の歯にそっくりです。肉食動物の歯には似ていません。それは間違いありません。

 

 

じゃあ、人間は草食動物か・・・というと、それは違います。

 

 

実は、人間は肉食動物(動物食性動物とも言います)です。

 

 

人間は、矛盾しているようですが、「草食動物に近い歯」をもった肉食動物なのです。何故そんなチグハグなことが可能なのかは、以下の記事で説明しました。※この記事を読んでいない方は、先にこちらの記事を読むことをオススメします。

 

 

「人間が肉食か草食かは、歯を見れば分かる」という説は正しいのか

 

 

「歯の形から考えると、人間は草食動物だ」という考えは、ベジタリアンに多く見られるのですが、私はそれは違うと思っています。何故なら、「何を食べるのが最も適しているか」は、歯の構造だけでなく、消化の構造も含めて分析するべきだと思っているからです。

 

そして、人間の消化器官の構造は、動物食性向けに造られています。(詳しい理由は後で述べます)

 

 

だから人間は肉食動物なのですが、世間一般では、「動物性食品は体に悪くて、植物性食品が良い」みたいなイメージになっていますね。これが、消化の話にも影響しています。

 

 

肉を消化するに適した体なのに、植物性の食品を食べると...

 

 

 

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人間の消化についての間違い

 

 

多くの人は、人間の消化器官について、知っているようで、実は何も分かっていません。

 

素人はもちろん、医師、栄養士、看護師もです。

 

何故、そんな事が言えるのかと言うと...

 

 

胃が弱っている時は、消化のよいお粥を食べると良いですよ

 

 

等と言うからです。

 

 

このような発言を、あなたも耳にしたことがあると思います。それも一度や二度ではありませんね?何度も...です。

 

 

もしかしたら、あなた自身も言った事があるのではないでしょうか?

 

 

もちろん私も言った事があります。

 

 

病院、学校、家庭、職場、テレビ、雑誌・・・様々なところで言われています。

 

 

だから誰も疑わないのですが、実はこれ、真っ赤なです。

 

 

インチキデタラメ

 

 

世紀の大嘘なのです。

 

 

 

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炭水化物は消化に悪いという証拠

 

 

定説では、「消化が良いのはお粥(炭水化物)、胃がもたれるのは動物性食品」ということになっています。

 

 

それを覆す為に、まずは論より証拠です。以下の画像をご覧下さい。

 

 

 

『新しい創傷治療 消毒とガーゼの撲滅を目指して 2014/08/06』より引用

 

40代男性、昼に寿司を食べた後4時間後に急に立てなくなるほどの腹痛が出現し救急車にて搬送された患者さんです。当院外来医が胃アニサキス症を疑い、私が緊急内視鏡検査をしました。

 

食べてから5時間後の内視鏡画像ですが、寿司ネタは見事に消化され、魚の面影はまるでありませんが、シャリだけは見事に残っています。これを見てもご飯が如何に消化が悪いかが分かります

 

 

 

このように、炭水化物(ご飯)は消化されていなくて、タンパク質(魚)は消化されています。

 

 

世間一般の考えとは間逆です。

 

 

もし、「炭水化物は消化に良くて、タンパク質が消化に悪い」が事実なのだとしたら、これと間逆のことが起きて然るべきです。炭水化物が消えて、タンパク質が残っているはずなのです。

 

 

何故そうならないのか?

 

 

現象がおかしいのでしょうか?それとも、定説がおかしいのでしょうか?

 

 

・・・答えはお分かりですね。

 

 

そう、当然、現象は嘘をつきません。おかしいのは定説の方なのです。

 

 

しかも、180℃間違っています。「炭水化物は消化に悪く、タンパク質は消化に良い」が真実です。

 

 

「みんなが嘘を信じるなんてありえない」と思ってしまいがちですが、現実に、大勢が嘘を信じ込むことはありえることなのです。

 

 

この画像だけでは、納得されない方もいると思いますので、まだまだ話を続けます。

 

 

 

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信憑性のない定説

 

 

何故、「炭水化物は消化に悪くて、タンパク質は消化に良い」のでしょうか。

 

その謎を解く鍵は「人間の食性」にあります。人間が動物食性(肉食)動物であると考えれば、そうなるのは当たり前ですよね。

 

 

しかし、定説は最強です。定説を疑わない人は理解できないと思います。「実は炭水化物は消化に悪いんだよ、タンパク質は消化に良いよ。だって人間は動物食性動物だから」・・・なんて言っても、検証することも、信じることもしないでしょうね。

 

 

でも、私は違いました。

 

 

 

心当たりがあったからです。

 

 

 

私が定説とは間逆の説に興味を示したのは、長年、健康に良いと思って「植物性の食品」を中心に食べてきたのに、胃が弱く、消化不良は日常的だったからです。

 

 

食べている時は大丈夫なのですが、食後、動けないほど胃が重くなっていました。

 

 

頭の中では、消化に良い=植物性の食品 だったのですが、現実に「その通りだ」と感じたことは一度もありませんでした。

 

 

私の胃の弱さは重傷で、物心ついた時は、人並みに食べられなかったのです。消化不良を起こすので、食事を楽しいと思えませんでした。

 

 

「消化に悪い」と言われている動物性食品はとくに苦手で、肉よりは魚をメインに食べる事が多かったです。そして、植物性の食品である野菜を積極的に摂っていました。それでも、何故か胃が人並みに丈夫になることはありませんでした。

 

さらに、ベジタリアンや、ローフードの食事も取り入れていた時期もあったので、動物性不使用の食事をすることもありました。それでも、消化不良になっていました。

 

 

不摂生をしていて胃が悪くなるなら理解できますが、健康的な食事をしているにも関わらず、暴飲暴食をしている人より胃が弱いのですから腑に落ちません。「何故そうなるんだろう」と思っていました。

 

 

もし、本当に「植物性の食品」が消化に良いのなら、当時私がしていたような食事では消化不良にならないはずです。

 

 

「定説」と、「それを実践して、自分の体に起きていたこと」が、全くかみ合わないのです。

 

 

だから、「実は炭水化物は消化に悪い」と知った時、ピンときたのです。

 

 

 

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肉が悪者になる理由

 

 

「肉は消化に悪い」と多くの人が思っていますが、そう勘違いしてしまうのも無理はありません。

 

肉を食べるとムカムカする人は多いです。食の細い方、そしてお年を召された方などがそうですね。私も同じように感じていました。

 

 

おもしろいことに、肉はほとんど食べられないのに、穀物や野菜、お菓子はいくらでも食べられるのです。食後、消化不良になるのは「植物性の食品」「動物性の食品」も同じですが、食べている時は、前者は気持ち悪くならないのです。

 

 

以下は、当時私が「植物性の食品」と「動物性の食品」を食べた時の特徴です。

 

 

●植物性・・・食べているときはムカムカしない。食べやすい、比較的多く食べられる。でも食後、消化不良

 

●動物性・・・食べている時からムカムカする。2.3口食べたら十分。ほとんど食べられない。食後、消化不良

 

 

当時は肉を食べたら、炭水化物以上に胃がもたれていました。嫌いではないのですが、量が食べられません。例えば、焼肉屋にいったら、肉3~4枚で満足、それと野菜をおかずにしてご飯大盛り・・・という感じでした。肉が食べられないから、植物性の食品に走るんですね。

 

 

食べられないから、「動物性食品は消化に悪い」と思っていました。

 

 

「植物性の食品」でも食後に消化不良を起こしていたので、「植物性の食品」の消化の悪さに気付きそうなものですが、肉の食べにくさ、消化の悪さのインパクトが強く、かき消されていました。

 

 

だから、「肉が胃を弱らせている」と思ってしまうのも無理はありません。

 

ですが、それはただの思い込みです。

 

 

それは「肉が悪い」のではないし、「人間の消化器官が肉の消化に向いていないから」でもありません。

 

 

次は、そのカラクリについてお話します。

 

動物性の食品を食べる時にムカムカするのも、食後「動物性」だろうが「植物性」だろうが消化不良を起こすのも、その原因は糖質にありました。

 

 

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消化を悪くする原因2つ

 

 

気持ち悪くて肉が食べれない、消化不良を引き起こす原因は糖質です。理由は2つあります。

 

 

 

1つは「胃の糖化」。

 

もう1つは「糖反射」です。

 

 

 

まず「胃の糖化」について説明します。

 

「糖化」とは、体のタンパク質と、余った糖質が化学反応を起こして、細胞が変性し劣化することを言います。

 

 

糖化については、以下の記事で詳しく述べています。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

胃もタンパク質で出来ていますから、そこに余った糖が反応すれば、胃が「糖化」します。

 

胃が「糖化」すると、胃が弱くなりますし、進行すると「胃下垂」になります。これは私もなっているのですが、重度の「糖化」です。

 

 

当然、糖質を多く食べている人程、必要ない糖が体の中に余るので、「糖化」のリスクは大きくなります。私のように胃が「糖化」することもありますが、「糖化」が体のどこに表れるかは、人によって違いますので、必ず胃が「糖化」するというわけではありません。

 

 

で、私ですが、昔は植物性食品中心でしたから、当然糖質ばかり食べていました。「糖化」の悪影響は全身に表れましたが、胃が特に酷かったわけです。

 

 

で、先ほど言ったように、「糖化」した胃は、「動物性食品を食べるとムカムカする」という現象を引き起こします。ですが、何故か、胃を「糖化」させた張本人である糖質を食べた時は、そのような現象が起きないのです。

 

 

 

 

 

 

このことが、「日本人には肉は合わない、肉は体に悪い」「消化に良いのは炭水化物で、消化に悪いのは肉だ」という誤解を生む原因になっています。

 

ここまで読んできた方は分かると思いますが、このような意見を持つ方は、胃が「糖化」しているからそうなるのです。

 

そして、胃が「糖化」しているということは、その人が糖質の過食をしているという証拠です。

 

ベジタリアンの人が、付き合いで肉を食べると気持ち悪くなって「肉はダメですね」と言ったりしますが、ただ、糖質が原因で起きる現象を、肉のせいにしているだけなのです。

 

肉を食べてムカムカするのは、結果であって、原因ではありません。原因は、胃を「糖化」させている糖質です。

 

 

そう言うと、原因である糖質を排除したらどうなるか気になりませんか?

 

私の場合は糖質を1日10g以下にして2ヶ月くらいで肉をたくさん食べても平気になりました。昔は焼肉3枚でしたが、今は野菜なしご飯なしで、肉だけです。消化不良は起きません。

 

 

 

そして2つ目の「糖反射 とうはんしゃ」について説明します。

 

 

「糖反射」とは、糖質を食べた時に胃の蠕動運動がストップする現象の事を言います。

 

 

胃の動きが止まれば、内容物がそこに留まる時間が長くなるのですから、苦しくなるのは当たり前です。

 

 

では、何故「糖反射」が起きるのか?

 

 

という謎がでてきますが、これこそが、人間の体が「植物性の食品(糖質)」の消化に向いていない証拠でもあります。

 

要するに「植物性の食品」を消化するのが苦手なんですね。だから止まるわけです。

 

 

 

 

ただし、「糖反射」は、糖質だけじゃなく、肉を食べた時にも起きることがあります。

 

その原因もやっぱり糖質です。

 

当時の私も含めて、ほとんど多くの人は、肉を食べる時、必ずご飯やパンなどの糖質も食べます。「主食を食べる必要がある」という概念があるからです。これが肉を食べた時も「糖新生」が起き、消化不良が起きる原因です。

 

ほとんどの人は、これを「肉を食べたら胃がもたれる」と言います。これを「勘違い」と言います。

 

だけを食べたら「糖反射」は起こりません。

 

ちょっと多めに食べて「ふぅ~っ、食ったな~」と思っても、10分もすれば、まるで肉が溶けたかのように消化されます

 

かつて、胃がメチャクチャ弱かった私でも、体の仕組みに沿った食べ方をすると、ここまで正常になるのです。ちなみに、変わるまでに有した時間は2ヶ月くらいです。こう言うと、

 

 

本当はそんなに胃が弱くなかったんじゃないか?

 

 

と思われたかもしれませんので、誤解のないように、次は、糖質を食べていた頃(30代前半まで)の私の胃がどういう状態だったのか詳しくお話したいと思います。

 

 

 

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子どもの頃から年寄り以上に胃が弱かった

 

 

私は実生活で、私より胃の弱い人に会ったことがありません。

 

「歳をとったら、コッテリしたものが食べられなくなった」という老人の方がまだ胃が丈夫なのです。

 

肌年齢、骨年齢というのはありますが、胃年齢というのはありません。ですが、胃年齢があったとしたら、昔の私は70代くらいだったと思います。

 

先ほど説明したように、子供の時、物心ついた時には胃の糖化がとにかく酷かったのです。当時は「糖化」という言葉も知りませんから、漠然と、自分は人より「量が食べられない」、「トロい」、「食べた後が苦しい、立てない」と思っていました。

 

何故そうなのか分かりません。とにかく、食事が負担なのです。

 

周囲の人間はこの様子を見て、とにかく「食べろ、食べろ」と言います。「ちゃんと食べないとダメだ」と、もう無理なのにも関わらず食べさせようとします。

 

また、胃が弱いので食べるペースも遅くなります。「早く食べろ」「まだ食べてるの?」と言われるのは日常茶飯事です。時間内に食べられるようにするには、量を減らすか、残すかしかありません。

 

 

多くの人は、食べる量が少ない人間を見ると、強引に食事を薦めてきます。これは食が細い人間にとってはキツイです。心配してくれている気持ちもわかるのですが、食べられないものは食べられないのです。

 

 

こういう事ばかり言われると、食事が嫌いになります。普通の人にとって食事は楽しい行事ですが、私にとって食事はキツイ行事で、何が楽しいのかさっぱりわかりませんでした。

 

 

最悪なのは学校の給食です。給食の料理自体には不満はありませんでしたが、それを食べるのは苦痛でした。

 

私が子供の時は、まだ先生の立場は強かったので、「食べられないのに、給食を無理矢理食わせる」という鬼のような先生が存在していました。現代の先生があんな強引な事をすれば、すぐに問題になると思いますが、私が小学生の頃はこういう先生がいました。

 

小食の人のあるあるです。

 

最終的には知恵がついてきて、当番じゃないのに、給食の配膳を積極的にすることで、自分の器に入れるおかずを少なくしたり、たくさん食べる友人(救世主)と交渉して食べてもらったりして、危機を回避していました。

 

それをしないと地獄です。

 

 

絶対に残させてくれない先生の場合、休憩時間になろうが、掃除時間になろうが、5時間目が始まろうが、食べきるまで絶対に席を立たせないのです。

 

・・・今思えば、あれは先生にとって何の意地だったのかよく分かりません。

 

 

あれで、生徒の食事が早くなることはありませんし(胃が丈夫になるわけではないので)、あれで得たものはありませんね。

 

 

中学校も給食でしたが、小学校の時と違い「先生の干渉」が少ないので楽でしたね。中学生になって嬉しかったのは、給食を無理矢理食わせられないということです。

 

なんだこの思い出。

 

大人になるにつれて、食事の時に何かを言われることは少なくなりましたが、胃が丈夫になったわけではないので、食べたら苦しいのは変わらないわけです。

 

自分一人で食べて、その後、胃が楽になるまで転がっていれば良いのですが、そういうわけにもいきません。生きている以上、人とご飯を食べる事もあるし、職場では早く食べなければなりません。

 

だから、「胃を丈夫にするにはどうしたらいいか」という課題が常にありました。食事を気をつけたり、運動してみたり、健康食品を飲んでみたり色々やったわけです。

 

「消化に良いと言われている野菜」を中心にメニューを組んだり、酵素の無駄遣いをしないように、加熱食を避けてみたり。また、酵素や消化のことを視野に入れていたからこそ、「一日一食」や、「断食」も実践しました。

 

酵素について考え出すと、大抵ここに行き着くのではないかと思います。

 

健康食品の酵素も飲みましたね。酵素は確かに消化の助けになるので良かったのですが、それは根本解決ではありません。だから酵素を飲むからめでたし、めでたしではありません。頼らなくても消化できるのが健全な胃だと思っていましたから、私はそこに甘んじませんでした。

 

体質が変わるように、試行錯誤を繰り返しました。ですが、何をしても一向に変わらないのです。

 

 

それもそのはずです。私が参考にしていた情報は、表面は違えど、「消化に良いのは植物性の食品である」という前提をもとにしていたのです。どの本も、どの専門家も、消化については同じ考えなのです。

 

つまり、これらを信じて実践している限り、胃の状態は改善されません。「糖質」が胃に与える影響を考えたら分かると思います。

 

できることはほとんど試して、それでも改善しなかったので、生まれもった体質だから仕方ないと思うようになりました。「自分の胃が正常になることはないだろう」と思っていました。

 

 

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消化の実験

 

 

そんなある時、「植物性の食材は消化に悪くて、動物性の食材は消化しやすい」という話を知りました。

 

それまでの知識が邪魔をしていたので、簡単には信じることができませんでしたが、言われてみれば心当たりがあります。

 

 

しかも、注目に値する話がそこにはありました。

 

 

それは、「拒食症の人に実際に食べたものを吐いてもらって、食材の消化状態を確認した」という話でした。

 

もし、従来の説が正しいのであれば、当然、「植物性の食品が一番早く消化され、動物性の食品はいつまでも消化されない」はずです。ですが、そこに書かれていた結果はそれと正反対でした。

 

 

●炭水化物を食べて30分後に吐くと、食材はほぼ原形のまま出てきた。

 

●タンパク質だけを食べて30分後に吐くと、吐けない。無理矢理吐こうとすると胃液しか出てこない。

 

 

これにはビックリしましたね。

 

私は植物性中心の食生活をおくってきたにも関わらず、常に消化に問題を抱えてきました。消化について、同じ方向性の食事を試しても何も変わりませんでした。

 

その変わらなかった理由はこれかもしれない、と...。

 

 

私はこれを読んで「この説は真実だろう」と悟りました。

 

 

ここで、冒頭で紹介した内視鏡の写真を見てみてください。

 

 

辻褄が合いますね。

 

 

 

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