胃の動きを一時的に止める糖質。意外と知られていない糖反射とは。

 

糖質を摂ると、場合によっては私の様に胃が糖化し、常に胃が弱くなります。前回は糖化した胃がどうなるか、状態を紹介したわけですが、今回は糖質が胃に与えるもう一つの悪影響をお話したいと思います。

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

糖化というのは、必ず胃に現れるわけではありません。関節が糖化すれば、関節が古い家のように鳴りやすくなったり、肌が糖化すれば、肌がボロボロになったり、どこに影響が出るかは人それぞれです。意外と多いですが、痔も糖化です。脱肛は重度の糖化です。胃に問題がなくても、これらの症状がある人は、一度糖化を疑ってみてください。このように、胃に問題がない人は、どこも糖化していないという意味ではありません。

 

胃が糖化したままで、タンパク質や脂質を食べると、胃が疲弊します。この状態では、糖質制限を続けられなくなってしまいます。最初のうちは実践出来ても、いずれ続かなくなります。

 

過去にこのパターンで失敗しました。

 

その原因は、中途半端な糖質制限にありました。これでは糖化は止まりません。糖質の減らし具合が甘かったのです。

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それ以前の糖質摂取量よりは圧倒的に糖質は少なかったと思います。しかし、それでも、やっぱりそこそこ糖質を摂っていました。糖化がちっとも改善しなかったレベルなので、減らし方が甘いと言わざるを得ません。当然、今の私からすると、昔やった糖質制限は、糖質制限とは言わないレベルです。

 

でも、その当時は、糖質を減らした気になっていました。「これだけ減らしているんだから、少しくらいは大丈夫」というナメた考えでした。「少しぐらい」というのが曲者なのです。

 

それで何も起きなければ良かったのですが、糖質は情け容赦なく攻撃を加えてきました。

 

僅かだと思って食べていた糖質によって、胃の糖化は止まりません。そこにタンパク質や脂質を入れ続けるのですから、苦しくなり「やってられるか!」となったわけです。

 

おまけに、タンパク質や脂質もろくに食べられないくせに、糖質は中途半端にカットしていたので、エネルギー不足になり、体力もかなりおちました。

 

糖質をナメた成れの果てがこれです。

 

前回の失敗を反省し、今回はまず、胃の糖化を改善させることを意識しました。「一日の糖質摂取量10g以下」を目標にしました。植物性の食品で食べるのは、わずかの調味料と薬味ぐらいです。

 

徹底して糖質を避けて一ヶ月半後、完全にタンパク質や脂質を食べても平気な体になりました。ここにきて始めて、糖質制限のスタートラインに立てたような気がしました。そして、完全に治ったことで、それまでの私の胃の不調は、全て糖化が原因だったとわかりました。

 

まだ、胃下垂を治すという課題は残っていますが、とりあえず食事が問題なくできるようになったので、ひとまず成功です。

 

肉を食べるのが苦痛ではなくなったあたりから、「もっと肉が食べたい」と思うようになりました。それまでの人生で、タンパク質が不足していた為かもしれませんが、この時期は驚くぐらい食べられました。

 

肉と卵だけ(つなぎなし)で作ったハンバーグ4個とゆで卵数2個を食べても、胃の中がすぐに軽くなります。「ちょっと食べ過ぎたかな」と思っても、全く後に引きずらないのです。凄い消化力です。

 

さらに、おもしろい事がわかりました。

 

普段自分で食事を作る場合は、徹底して糖質をそぎ落とす私ですが、人と食事をする場合は通常の食事をします。食性が人と違う事で、相手に気を使わせてしまうからです。

 

もし「食べたら死ぬ」という深刻な症状ならば、例え人と接触する時でも食事内容を変えませんが、幸い私の場合はそこまでではないので、体に異常が起きないなら、たまの食事は羽目を外します。

 

もちろん、その時も常に「糖質は体に悪い」事を認識した上で食べます。スモーカーが「タバコは体に悪い」と認識して吸うみたいな感じでしょうか。危険を認識していれば、ブレーキが効きます。逆に、これを肯定しだすとヤバイわけです。言い訳して歯止めが利かなくなるからです。

 

このように、人と一緒に食事をする事で、糖質を食べる機会に恵まれます。すると、いつもと消化の具合が違うのがハッキリとわかります。

 

すでに糖質制限で胃が完全に治っているので、家で食べる場合、以前のように食後苦しくなることも、胃がダメージを受けて数日食べれないという事もありません。

 

ですが、外食をすると、少ししか食べていないのに、急に食欲が落ちたり、その次の食事を食べたくなくなるパターンがあることに気が付きました。で、その食材の組み合わせが以下になります。

 

多めの糖質+タンパク質・脂質

 

この組み合わせだと、今でも決まって消化が悪くなるのです。「もう食べたくない」が早くきます。焼肉はたくさん食べてもなんともないけど、すき焼きの甘いタレが染み込んだ肉はあまり食べられません。

 

一年以上、たまに人と食事をする際、いろんな食べ物で確認しました。何度試しても、タンパク質や脂質を食べて、同時に糖質を取ると、元気になった今でもいつもと違って調子が狂うのです。

 

小さい発見ですが、何度も「自分で作った食事」と「外食」の反応の違いを確認しているので、そういう事なのだと思います。これによって、最初に糖質制限を失敗した理由は、「わずかな糖質があったせいで上手くいかなかった」と理解できました。

 

外食の食事内容は、ざっくりと以下の3つのパターンにわけられます。

 

①糖質ばかりを摂る・・・野菜中心のメニュー、アイスクリーム等

②糖質にタンパク質・脂質を組み合わせる・・・ハンバーガー、ラーメン、寿司等

③糖質を徹底的に絶った状態で、タンパク質や脂質を取る・・・焼肉、等

 

1番目は、途中で食欲がストップするという事はありませんが、食後いつまでも食べた物がある感じがします。私の場合、ランチでこのメニューを食べると、夕食は食べる気がなくなります。

 

2番目は、途中で食欲がピタッと止まって、その後食べられなくなります。やはりランチでこのメニューを食べると、夕食は食べる気がしません。

 

3番目は、たくさん食べられるうえに、いっぱい食べてもすぐお腹が軽くなるので、夕食は普通に食事がしたくなります。

 

でも、やっぱり美味しいのは最初の2つです。3は焼肉くらいしか思いつきません。他人の体では試していませんが、少なくとも自分の体で試す限り、決まってこのパターンになります。

 

自分の体験だけでも、糖が消化に悪影響を与えているとしか思えないのです。胃が元気になった今でも糖質を食べるとこの調子ですから、以前はもっと酷いことになっていたと想像できます。

 

「胃の糖化が治ったと豪語しているくせに、なんで糖質を食べると消化に悪いんだ?」「胃が糖化していなければ、何を食べようが問題ないだろう」と思われるかもしれません。しかし、「人間の体は動物食性」なので、そうもいかないのです。

 

実は、糖質は誰の胃にも負担をかけます。当然、胃が糖化していない人もです。

 

これまでは、私の様に糖化が胃に来たケースを紹介しました。「胃が糖化するとこうなるんだよ」というお話です。

 

ですが、この症状になっていない人にとっては、あまり馴染みのない話だったかもしれません。そんな人は「胃は別に糖化していないから大丈夫だ」と思っているかもしれませんが、大丈夫ではありません。ここからは、その理由をお話します。

 

胃が弱かろうが、丈夫だろうが、人間の胃の中に糖分が一定量入ると、胃の動きがピタリと止まるのです。残念ながらそういう仕組みなのです。

 

どのくらいの量でそうなるかというと、角砂糖だと5分の1、キャラメルだと4分の1個程度の量で作用します。大した量じゃありませんね。たったこれだけです。人間が糖質の消化を得意とするなら、糖質こそ胃の中でサクサクと処理するはずです。ピタリと止まるのは、パソコンでいうフリーズです。ようするに負担なのです。

 

食事も間食も、甘味料の入った水分補給も、糖質を摂取する時は、この量を下回ることってほとんどないのではないでしょうか。つまり、毎回胃が止まっているという事です。

 

先程「過去に糖質を制限したつもりになっていたが、実はそこそこ糖質は摂っていた」とお話しました。その糖質量は自分が「少ない」と思っていただけで、胃には多い量だったのです。当然胃は止まっていたと思います。

 

このように、糖質によって胃が一時的に止まる現象を、「糖反射」と言います。

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「糖反射」が起こったら、食べたものは、胃に入った糖分の濃度が下がってから、消化、吸収活動をします。ちなみに、この現象は数十分~1時間以上続くそうです。

 

「糖反射」が解除されないと、口にしたものは胃の中で、無消化の状態で留まるのです。・・・これでは苦しいのは当たり前です。

 

消化を止める原因は糖質です。肉の消化がどんなに良くても、同時に糖質を食べてしまうと、糖質が足をひっぱるのだと考えられます。「甘いすき焼き」を途中で食べたくなくなったのは、おそらくこういった理由からでしょう。

 

胃が糖化していて、こんな現象が毎日繰り返されたら体に負担がかかるのは当たり前です。

 

これも、人間の体が動物食性だという事を裏づける話の一つです。最後に「糖反射」について、ウィキペディアより引用します。

 

wikipediaより

ヒトの胃は1分間に約3回ほどのペースで動いているが、胃内に糖が入ると胃の動きが止まることが東京大学での実証試験で判明している。

 

被験者に砂糖水を飲ませると数十秒間胃腸の動きが完全に静止し、逆に塩水を飲ませると胃腸の動きが急に活性化した。さらにはチューブで直接十二指腸へ糖分を流し込んだ実験でも胃の運動が停止した。

 

量的には角砂糖の1/4-1/5個くらいで起こる。糖分は唾液、胃液、腸液などで5.4%等張液になり消化吸収されるため大量の糖分の摂取により1時間以上という長時間の停滞が起こるとされる。

 

糖を飲ませると細胞の動きが緩慢になる反応を東京大学では糖反射と名付けたが、このメカニズムは未だ解明されていない。

 

多すぎる糖の摂取は細胞にはいわば絶縁物質として作用し、神経信号の伝達を阻害するのではないかと考えられている。また、糖分はカリウムの働きも加味され静脈の弛緩をもたらすとともに血液粘度を上げる。そのため血流の遅滞が起こり、組織や静脈に老廃物が蓄積することで様々な病気が発症することがある。

 
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