元虚弱体質だった私が体が弱い人と強い人の体質の違いを車に例えてみた

 

 

私は2015年の春に糖質制限を始めて、虚弱体質を改善させました。

 

 

その結果、現在は人生で一番の健康体を維持しています。

 

 

 

以前は、以下のような状態でした。

 

 

 

  • 休んでも疲れが取れない

 

  • 体を鍛えても筋肉がつかない

 

  • ちょっと無理をするとすぐ体を壊す

 

  • 傷の治りが遅い

 

  • てつやができない

 

  • 体力をつけたいけど食が細い

 

  • 具合が悪くなる事が心配で行動が萎縮する

 

 

 

このような状態だったので、何もしていないのにしんどくて、時間があればいつも横になって休んでいました。

 

 

 

とにかく無理ができないのです。

 

 

当時、その様子を見た人達から

 

 

 

 

  • 何を考えているんだ

 

  • みんなしんどいけど頑張っている

 

  • 根性がない

 

 

 

 

つまり、休んでばかり、寝てばかりの状態 = 甘え、怠けている

...的な事を言われていました。

 

 

 

子供の時から体が弱かったので、それまでは「虚弱の感覚」しかありませんでした。

 

 

 

従って、「みんなこんなもんだろう」と思っていたので、「他の人はしんどくても根性で乗り切っているんだろう」と思っていました。

 

 

 

しかし、体が丈夫になった事で、その考えが間違っていた事に気が付きました。

 

 

 

体が強い人は、根性でしんどい事を乗り切っている...のではなく、本当に楽なのです。大して疲れないし、鍛えたらその分丈夫になります。必要以上に休まなくてもいいのです。

 

 

 

もし、私が子供の時からこの状態だったら、虚弱体質の人が休んでいる姿を見て「怠けている」と判断したかもしれません。

 

 

虚弱ではなくなった事で、日常生活のあらゆる事が楽になり、行動力も上がりました。絶対に回復する自信があるので、頑張る事もできるようになりました。休んでばかりだと、逆にしんどくなります。

 

 

体が弱い人は、必ずしも好きで休んでいるわけではないのです。元気になると可能性が広がるので、「休んでいる時間がもったいない」とさえ思うようになります。

 

 

 

体質の違いでこれだけ変わります。

 

 

今体が弱い人も、「体さえ丈夫になればもっと行動したい」と思っているはずです。

 

 

 

ですが、周囲には理解されないでしょう。「甘えている」「怠けている」...というレッテルを貼られて終わりです。

 

 

 

私は「体が弱くて休んでばかりの人」が、「甘え」や「怠けたい」という気持ちでそうしているわけではない事を知っているので(もちろん、そうじゃない場合もあります)、そのような人達が「甘え」とか「怠けている」と評価されていると、かわいそうになってきます。

 

 

でも、体が丈夫な人に理解しろというのも無理でしょう。

 

 

10歳の子供には高齢者の体のしんどさは分かりません。その子が歳をとった時にはじめて昔高齢者がしんどいと言っていた事が理解できるようになるのです。

 

 

そこで、元虚弱体質だった私が、体が丈夫な人でも分かるように、「体が弱い」とはどういった状態なのかを説明します。

 

 

 

 

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病人と虚弱体質は違う

 

 

「体が弱い人」というと、どんな状態を想像しますか?

 

 

「病人」ではありません、「体が弱い」です。

 

 

 

病気じゃないなら健康だろ?...という認識の人がほとんどだと思います。

 

 

 

これは、「体が弱い=病気」と混同している人の発想ですが、実はこの2つは違うのです。

 

 

例えば、私は「体は弱い」ですが、大病はしたことありません。従って「病人」ではありません。

 

 

ですが、体が弱いのは紛れもない事実です。体の一つ一つのパーツは、同じ体格、年齢の人と比べてもきゃしゃですし、耐久性に劣ります。

 

 

このように、「病歴のある人、病人」と「体が弱い人」は、なんとなく同じような感じもしますが、似て非なるものなのです。

 

 

体が弱い人は生きていく上で不利ですが、「特定の病気」を持っているわけではないので、周囲から理解が得られず肩身の狭い思いをします。

 

 

 

そうなると、病人ではないので、「自分は元気なんだ」と自分の体の弱さを無視して無理をします。

 

 

体の弱さに本人も気が付かず「みんなこんなもんだろう」と考えているケースもあります。

 

 

そのような習慣を繰り返すことによって、体を壊しやすくなります。

 

 

また、1度体を壊すと、回復力が弱いので苦労します。

 

 

 

 

そうならないように、体の弱い人は体の弱さを自覚する、そうではない人は、体の弱い人に配慮するなどしてほしいと思います。

 

 

 

 

 

体が弱い人とそうでない人の違い

 

 

 

では、「体が弱い人」と「そうじゃない人」の違いについて説明します。

 

 

 

 

「体が弱くなく、平均的な体質の人」が乗用車だとしたら、「体が弱い人」は軽自動車です。

 

 

 

 

 

  • 平均的な体質の人・・・乗用車

 

  • 虚弱体質の人・・・・・軽自動車

 

 

 

 

軽自動車は乗用車に比べて、耐久性や、馬力が劣っていますが、それは別に故障しているわけではありません。

 

 

 

軽自動車は乗用車に比べると、耐久性やパワーが劣りますが、軽自動車としてはそれが標準です。軽自動車に見合った走り方をして、乗用車並に負荷をかけなければ、平穏に過ごせます。

 

 

 

 

これに対して「病人」というのは、「乗用車が故障した状態」を思い浮かべてください。故障していますが、元は馬力と耐久性がある乗用車です。

 

 

 

 

もちろん軽自動車も故障します。動物の場合は体が弱い方が病気のリスクは高くなります。しかし、ここでは「体が弱い状態」と「病気の状態」の比較の為、わかりやすくする為、乗用車を例にだします。

 

 

 

体の丈夫な人でも、場合によっては大病をします。

 

 

 

ですが、治れば「故障した乗用車」が、「故障してない乗用車」に戻ります。元に戻ってからは乗用車の馬力と耐久性になります。

 

 

 

乗用車の故障は、「軽自動車に変身すること」ではなく、「乗用車」が「乗用車の故障した状態」におちいることです。

 

 

 

これに対して、体の弱い軽自動車は、たとえ故障を直しても、「故障していない軽自動車」に戻るので、治った状態でも乗用車に劣ります。

 

 

 

 

ただし、これはあくまで例えのお話です。人間の体は、完全に車と同じではないので、乗用車だった人が退院した時には軽自動車の様な体力になることはあります。 病気の種類や、その人の年齢によってそういうケースがあることは否定はしません。

 

 

 

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虚弱体質は社会にでると不利

 

 

「体が弱い事(軽自動車)」の何が問題なのかというと、

 

 

世の中は乗用車を基準にして回っているからです

 

 

この中で軽自動車が乗用車の真似事をすれば、体を壊してしまいます。

 

 

 

「自分は乗用車だ」と思い込んだり、周囲の人も軽自動車を「乗用車だ」と思い込んだ場合、その軽自動車は常に無理をするようになります。

 

 

 

これがもし、軽自動車ばかりの中で過ごして、軽自動車に見合った馬力で生活していれば、軽自動車には問題が起きません 。

 

 

 

学生の時がそうです。

 

 

 

学生の時も、乗用車、軽自動車、大型車...と、色んな体格、体質の人がいます。

 

 

 

しかし、学生は基本的には個人の能力以上の事は求められません。

 

 

 

どんなにキツイ部活でも「体を壊してでもやれ」とは言われません。頑張ることや努力は要求されたとしても、前提は「体を壊さない範囲で」です。

 

 

 

ここが、社会に出た後と、前との決定的な違いです。

 

 

 

 

従って、学生のうちは、体力が軽自動車でも周囲に合わせて故障しないように、自分のペースで頑張る事が出来ます。体育の授業でも部活でも、体を痛めた時や、具合が悪い時は休んで回復する時間を与えてもらえます。

 

 

 

調整しながら頑張れるので、気をつければ体がひどく故障する事もありません。

 

 

 

 

故障した経験がないから、「自分の体が弱い」とは気が付きません。つまり軽自動車なのに「軽自動車だ」という自覚がないのです。

 

 

 

しかし、社会にでると、「平均である乗用車の馬力」を求められるようになります。軽自動車でも乗用車の馬力を出さなければなりません。

 

 

 

乗用車であれば、乗用車の耐えられる負荷にはかろうじて耐えられます。

 

 

 

しかし、元から乗用車の耐久性を持ち合わせていない軽自動車には、乗用車にとっては平気なことでも、上手くいきません。

 

 

 

自分の耐久力を超えた作業をする事で、軽自動車はしょっちゅう不具合を起こすようになります。周りの乗用車も疲れてはいますが、軽自動車より余裕を感じます。

 

 

 

乗用車が100%頑張ればいいところ、軽自動車が同じ力を出そうとすると120%頑張る必要があります。

 

 

 

その上軽自動車の回復力は乗用車より劣るわけですから疲弊していきます。

 

 

 

はじめは軽自動車はどこも壊れていませんでした。ですが乗用車のような使い方をすると、壊れやすくなります。

 

 

 

別に「乗用車がキツクない、楽そうだ」と言っているわけではありません。

 

 

 

同じように酷使したら、軽自動車の方が乗用車より負荷が大きいぶん、先に壊れる確率が高い...という意味です。

 

 

 

ですが、乗用車も老朽化すれば、壊れやすくなっていきます。

 

 

 

 

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体が弱いと、鍛えても健康に気をつけてもすぐに体を壊す

 

 

 

私の場合は何度か体を壊して、「自分の体は丈夫ではない」と気付きました。それまでは、

 

 

 

「なんでこれしきの事で体を壊すんだろう」

 

 

「鍛えてるのに体力無いな」

 

 

「健康に気を使っているのに不健康だな」

 

 

 

 

...このように、不思議に思っていましたが、「体が弱い」...とまでは思っていませんでした。

 

 

 

始めに言いましたが、私は大病をしたことがないので、「体が弱い」という自覚がなかったのです。

 

 

 

そして、本人が分からないのですから、当然、周囲も分かりません。

 

 

 

そんな中、唯一指摘してくれた人がいました。

 

 

 

 

当時、同じ職場で働いていた体の弱い女性です。

 

 

 

 

色々話しているうちに、彼女から「私たちって体が弱いよね」と言われたのです。最初は自分が該当していると思っていなかったので、誰のことを言っているのか分かりませんでした。

 

 

 

彼女は体が弱くて毎日働けないので、一日おきに出勤するというスタイルでした。

 

 

 

そんな人に「体が弱い」と言われてしまったのです。

 

 

 

そこで始めて気が付いて、自分の体質を見つめ直すことになりました。もし彼女に言われなかったら、気付くのにもっと時間がかかっていたと思います。

 

 

 

それでも、「体が弱いくらいたいしたことない」と思って乗り切っていましたが、体を何度も壊した事で、これは無視できない問題だと思うようになりました。

 

 

 

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体を強くしたい

 

 

「体が弱い事」を自覚してからは色々と考えました。どうやったら体質が変わるのか...

と。

 

 

 

「乗用車が故障した状態」なら、故障した部分を直せば、元の乗用車に戻ります。

 

 

 

しかし、軽自動車は、修理をして元の常態に戻ったとしても、「軽自動車の完全な状態」に戻るだけです。乗用車の耐久性や馬力にはなりません。そこが難しいところです。

 

 

 

 

軽自動車は、どこも故障していなくても、乗用車に劣っているのです。なので、乗用車と同じような使い方をすると、また故障します。

 

 

 

 

「乗用車なみの耐久性と馬力が欲しいな」...と、思っていました。

 

 

 

 

ですが、食事、運動、健康食品、規則正しい生活と、すでに思いつく事はやっていました。

 

 

 

 

その為、「改善しないのは遺伝のせいだ」と思っていました。

 

 

 

 

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体が弱かった原因は栄養不足だった

 

 

どこも故障していない状態だけど、耐久性が劣る為、標準より壊れやすい。馬力が足りない

 

 

 

...これが、「病人ではないけど、体が弱い」という状態です。

 

 

 

世の中、病気の原因がわからなくて困っている人はたくさんいます。

 

 

 

 

ですが、体が弱い原因がわからなくて困っている人もたくさんいると思います。私も原因を突き止めるまでに何年もかかりました。

 

 

 

 

ずっと体が弱いのは遺伝のせいと思っていましたが、

 

 

 

私の体が弱かった原因は、体の糖化と、タンパク質・脂質不足でした。

 

 

 

 

私が「体に良い」と思って実践していた食事が間違っていたのです。

 

 

 

その食事とは、世間一般で健康に良いとされている「バランスの良い食事」や「野菜多めの食事」です。

 

 

 

 

その間逆が正解だったのです。

 

 

 

 

それに気付いて、「バランスの良い食事、野菜多め」から、「スーパー糖質制限」に切り替えたら、おもしろいくらい体質が変わっていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう30代ですので、成長期の時に試すような変化は望めませんが、それでも効果は絶大です。

 

 

 

ちなみに、私は2008年に糖質制限にチャレンジして挫折し、「糖質制限否定派」の期間を経て、再び「糖質制限肯定派」になりました。

 

 

 

 

その一回目にチャレンジをした時に、「私達って体が弱いよね」と私に言った職場の女性に、糖質制限の事を話したことがあります。

 

 

 

「とにかく肉を食べると疲れにくくなる」...といった趣旨の事を言った記憶があります。

 

 

 

今であれば「糖化の危険性」や、「脂質の重要性」についても話すのですが、その時はその知識を知らなくて、「タンパク質をたくさん食べる良さ」しか伝えなくて申し訳なかったなと思います。

 

 

私自信が当時の方法で、一時的に筋肉がつきやすくなったり、疲れにくくなったものの、中途半端な知識だった為、副作用で体調を崩して失敗したからです。

 

 

 

その後、派遣先の契約が終わって、その女性とは合わなくなりました。

 

 

 

半年後、彼女をよく知る人から、彼女が出勤日数を増やして元気でやっているという話を聞きました。

 

 

 

「肉を意識的に食べるようにしたところ、それまでより多く働けるようになった」...と言っていたそうです。

 

 

 

「肉を食べると疲れにくくなる」と軽く話したつもりだったのですが、彼女は実生活に取り入れたようです。それ故、知識不足のまま伝えてしまったことは申し訳なく思います。

 

 

 

それからどうなったかわかりませんが、肉を食べるのと食べないのでは、これほど体力に差が出るのかと思った出来事です。

 

 

 

 

こういうケースは稀です。

 

 

 

健康について話を聞いてくる人は多いのですが、その場で「うん、うん」と頷いて実践しない人は多いのです。おそらく彼女は「体が弱いこと」を本気で悩んでいたからこそ、実践したのだと思います。

 

 

 

私も実際に体が丈夫になってきているので、今では、栄養状態を変えれば、軽自動車を乗用車に近づけることが出来ると思っています。

 

 

 

「近づける」という表現にしたのは、「親から受け継いだ糖化の規模」や、「実践する年齢」によって差があるからです。成長期の前と後でも違うと思います。

 

 

 

それでも実践すると、実践しない人より明らかに元気になります。

 

 

体が弱い人の無理は要注意です!その理由をパソコンに例えて解説へ続く

 

 

 

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(追記)体が弱い、ではどうするか

 

 

ここまで読まれた方は、おそらく、体が弱くて真剣に悩んでいる本人か、それに近い人ではないかと思います。

 

 

 

私も体が弱かったので、そういう人には元気になってもらいたいです。

 

 

 

以下に、解決につながりそうなヒントをいくつか提示します。該当する状態に合わせて、記事を読んでみて下さい。

 

 

 

糖化の対策

 

 

「大病はしていないけど、体が物理的に弱い、脆い」と感じている方は、「糖化」かもしれません。糖質を摂ると、体のタンパク質と余った糖が結びついて細胞が変性します。

 

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

AGE(終末糖化産物)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

ATP不足の対策

 

 

とにかく元気がない。力がでない。鬱っぽい。

 

 

・・・という方はエネルギー物質である「ATP」がしっかり作られていないのかもしれません。

 

 

日本人は糖質の多い食事をしていますが、糖質はある条件だと「ATP」がわずかしか作られません。その場合、食べているのに「エネルギー不足」になります。

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

鉄とタンパク質不足の対策

 

 

とにかく元気がない。力がでない。鬱っぽい

 

 

・・・が女性であれば、「鉄不足」の可能性もあります。閉経していない女性は、先にこちらを疑って下さい。

 

 

女性は毎月生理で鉄を失うので、鉄不足による疾患になりやすいです。女性の鬱やパニックは「鉄不足」を疑って下さい。

 

 

原因が「鉄不足」の場合、それが解消されると別人のように元気になります。体温も上がります。

 

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

鬱や睡眠障害や発達障害の原因を栄養の視点から考える。鉄不足が脳に与える影響は深刻だった

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

男性は鉄不足になりにくいですが、なった場合は、女性よりも深刻になります。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

慢性疾患の対策

 

この記事のテーマには反しますが、もし、大病を患って体が弱っている方なら、以下の記事を一読する事をオススメします。

 

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

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