- 投稿 2018/06/04
- 健康食品・サプリメント - 栄養 - 鉄
前回は読者さんとのコメント欄でのやりとりをそのまま載せました。
ウコンが原因と見られる肝臓の障害は、本当に鉄が問題なのか考えてみた
この記事の内容を簡単に言うと、
「鉄分を過剰に摂ると肝臓が線維化するという医師のコメント」に対してどう思うか?という質問と、私の返信です。
その後、再び返信を頂きましたので、本記事でそれを紹介します。
そして、後半でそれに対する私の考えを述べていきます。
頂いたコメントは、サプリメントに対して多くの方が考えている事でもあるので、なるべく細かく話していきます。
スポンサーリンク
読者さんの返信
まず、頂いた返信を紹介します。
長いので、読みやすくする為に4分割し、一部文字装飾します。
アリヤさん、詳細な回答をありがとうございました。じっくり読ませていただきました。
しかし、私はやはり「鉄分をサプリで長期間摂取することは危険だ」と考えます。ただし、「鉄分を摂ることは危険」と言いたいのではありません。また、鉄分が不足している人が「サプリで短期間」摂ることも否定しません。
あくまで「サプリで長期間」摂取することが危険だということです。理由は以下の3点です。
(1)鉄調整機能が鉄の大量&長期間摂取に耐えられるのか未検証。
アリヤさんは、鉄が肝疾患の原因でないことの大きな根拠して、「鉄は過剰分が排泄される仕組みになっているから」と言っています。
しかしその仕組みは、確かに短期間の鉄分調整には機能するでしょうけど、鉄の大量&長期間摂取に耐えられない可能性が高いです。
というのは、人類は長い歴史の中で、そのような環境に置かれたことがないからです。ミネラルは通常、自然の食物にわずかしか含まれていません。
人類はそのわずかなミネラルを体内で貯蔵して健康を維持してきました。逆に言えば、そうしたわずかなミネラルで十分なはずです。むしろ過剰なミネラルは体に悪影響を及ぼします。
ですから、人類はミネラルの吸収率を下げて、体内のミネラルが過剰にならないようにしているのです。
それなのに大量&長期間摂取し続ければ、体内の調整機能が破綻して取り返しのつかないことになるでしょう。それは様々な公害で証明されています。
藤川医師は診療経験上、大丈夫だと主張しているようですが、エビデンスとしては弱いです。長期間の追跡調査をしていない統計は信憑性が低いです。
特に肝臓は(アリヤさんが言うとおり)再生能力の高い臓器ですから、症状が出るまで十年以上かかるかもしれません。しかし、そのことは検証されていません(少なくとも科学的には)。
もし十年後に症状が出た患者がいても、藤川医師は「それはその患者の元々の疾患で、鉄とは関係ない」と言うかもしれません。実際、藤川医師の考えに疑問を呈している医師がいます。
http://promea2014.com/blog/?p=1131
また、アリヤさんは『鉄が排泄されない場合は、鉄が悪いのではなく、「既に細胞が壊れる疾患になっている事」や、「正常に排泄されない状態」が悪いと考えられます。』と述べられました。一般論としては、その理屈が正しいです。
しかし、その不調が当の鉄によってもたらされる(おそれがある)場合は、やはり鉄を大量&長期間摂るべきではありません。
例えば、人体には「万一の鉄の過剰時には、小腸の粘膜をねこそぎ剥いで貯蔵鉄を便中に排泄する」仕組みがあります(上の記事)。
でも、これはあくまで万一の時の仕組みです。鉄の大量&長期間摂取でその仕組みが作動しつづけたら、小腸に不具合が生じることは容易に想像がつきます。
(2)鉄の長期間摂取は発ガンのリスクを高める。
肝臓とは直接に関係ないですが、例えば清水泰行医師は「(鉄)1日18㎎という量でも有意にがんのリスクが上がる」と言っています(上の記事)。
つまり鉄は、それほどの過剰摂取でなくても、長期間摂取することで弊害があるのです。これは、人体が長期間の鉄分摂取を想定した構成になっていないことの証拠と言えるでしょう。
この研究と藤川医師の経験談のどちらを信用するかと言えば、研究ですよね。
また、過剰な鉄が他にも色々な病気をもたらす(しかも、発症するまで症状がない)のは、アリヤさんがご存じのとおりです。
(3)鉄は少量OR短期間なら肝臓に悪影響がない。
ウコンの記事の医師が「鉄は一部の肝臓の悪い方に悪影響を及ぼすことがわかっています」と断言しているので、そのことは事実だと思います。
でもそれは、裏を返せば、「肝臓が健康なら大丈夫」ということでしょう。健康であれば、鉄調整機能と肝臓の再生機能が働いて、肝臓の健康が維持されるのでしょう。
つまり、鉄が肝臓に適切に蓄積されている分には、活性酸素が発生して炎症が起こるのだとしても、自浄作用によって回復するのでしょう。
逆に言えば、肝臓の再生能力が高いのは、鉄(や他のミネラル)を貯蔵するためなのかもしれませんね。
以上の3つの理由から、私は「鉄分をサプリで長期間摂取することは危険だ」と考えます。
鉄剤を飲むのは、糖質摂取やスタチン服用と同じ過ちを招くおそれがあります。
ご存じのとおり、糖質は、摂取しても血中濃度を一定に保つ調整機能(膵臓)があります。しかし、過渡的には血糖値が上下して体にダメージを与えます。さらに調整機能が疲弊すると上手く作動しなくなり、不具合が生じます(糖尿病やその合併症)。
また、スタチンは、コレステロールを下げて血栓を予防しますが、他の病気のリスクを高めて総死亡率を高めます。
鉄剤を飲むこともそれらと同じような弊害をもたらすおそれが高いです。
糖質を制限する・スタチンを飲まないという立場を取るのなら、鉄剤を飲まないという立場を取るべきです。
●余談
私は、「精製されたものは摂るべきではない」という立場です。精製されたものとは、薬やサプリ、白米、小麦粉、砂糖、油等のことです。
精製されたものは体に強く作用します。それによってバランスを崩しますし、悪ければ体を壊します。
それに対して、自然の食べ物は上手くできています。代謝しやすいよう様々な栄養素がセットになっています。
また、繊維が栄養の吸収を穏やかにするので内臓に負担をかけません。さらに、繊維は腸内細菌のエサになるので、腸を健康にします。また、野菜は体内の過剰な塩分を排出するのに役立ちます。
ですので私は「自然のものを自然な形で自然な量だけ食べる」のがいいと考えます。
と言っても、私も「主食をしっかり食べるべき」とは考えません。糖質を減断し、その代わりにタンパク質と脂質をしっかり摂るという立場です。ただ私は、アリヤさんと違って、野菜も摂るべきだという立場ですが。
ただし、ある栄養素が不足している(ことが検査で明らか)なら、薬やサプリで摂取するのは仕方ないです。ですが、その場合さえも、ちゃんと体内量をモニターすることが前提です。しかも、一回で大量に摂ると内臓に負担がかかるということは留意すべきです。
●ウコンは冤罪
私も、肝障害をウコンだけのせいにするのは間違いだと思います。ウコンの記事内の調査は、どういう方法で行われたのか怪しいです。
単に「肝障害で病院を受診した人の中でウコンを摂っていた人が多かった」というだけなら、「元々肝臓が悪い人が、健康のためと思ってウコンを摂取しただけだ(しかも過剰に)」と言えます。
実際、記事の医師も「薬物性肝障害は、肝臓に何らかの問題がある人に起こりやすいことがわかっています」と言っています。
ただし、「ウコンは肝障害を改善しない」という事実は大事な教訓ですね。
「肝臓がそこそこ元気なら、適量のウコンを摂ると、クルクミンによって肝臓が癒やされる(そして、少量の鉄による悪影響は肝臓の再生能力で回復される)」と考えるべきでしょう。
さらに言うと、肝臓を癒やす栄養素は他にもあるので、結局は「バランスよく食べましょう」という当たり前のスローガンに行き着きます。
とは言え、「ウコン(ターメリック)は、インド人達が大丈夫なんだから、日本人も大丈夫だ」と考えるのは、軽率だと思います。
私も「大丈夫だろう」と思っていました。ですが、アリヤさんの色々な説明を読んでいて、考えを変えました。
インド人達はウコンの有害性を、他の栄養素や、耐性のある体質、生活習慣によって中和しているかもしれません。そういう可能性がある以上、「インド人達が大丈夫なんだから、日本人も大丈夫だ」とは言えません。
それに(アリヤさんが言うとおり)ウコンごときで肝障害を発症させる人は、他に不具合を抱えている可能性があります。確かに、ウコンだけを見ていては駄目ですね。
●ウコン記事の医師の「脂肪肝の人の血液は、ほとんどの人が鉄過剰だった」という発言は、どう解釈すればいいのか不明です。
これに関してアリヤさんは「細胞が壊れる病気だから」と述べられています。その見解は妥当です。それに、記事の医師の発言だけでは、「鉄過剰が原因で脂肪肝になる」のか「脂肪肝が原因で鉄過剰になる」のかが分かりません。
医師か記事が、故意に読者を惑わそうとしているように思われます。
ここまでが、頂いた返信になります。
次にそれに対する私の考えを述べていきます。
スポンサーリンク
鉄の長期摂取について
>アリヤさんは、鉄が肝疾患の原因でないことの大きな根拠して、「鉄は過剰分が排泄される仕組みになっているから」と言っています。しかしその仕組みは、確かに短期間の鉄分調整には機能するでしょうけど、鉄の大量&長期間摂取に耐えられない可能性が高いです。
欧米では小麦に鉄を、中国では醤油に鉄を入れているそうです。
「食品に鉄を入れる事」も「サプリメントの鉄を飲む事」も、「足りない鉄を補う」という点では同じです。
そして、欧米人の鉄不足は稀だそうですから、効果を発揮しているようです。
この国策がいつごろからなのか分かりませんが、すでに長期、そして大多数、それも様々な人種で人体実験済みではないでしょうか。
鉄が加えられているのは食品なので、生理で鉄を失う人も、そうじゃない人も、みんな長期間摂取している事になります。
中国はともかく、欧米は有害物質に対する反応も日本より敏感ですから、問題があれば不平不満がでているでしょう。
>というのは、人類は長い歴史の中で、そのような環境に置かれたことがないからです。ミネラルは通常、自然の食物にわずかしか含まれていません。人類はそのわずかなミネラルを体内で貯蔵して健康を維持してきました。
長い歴史上、サプリメントを取ったことがない、だからそんな不自然なものを摂る環境は異常だ...と考える人は多いです。
しかし、その歴史感が間違っています。
長い歴史を振り返ると、昔の人は現代よりもより多くのミネラルを得ていた事は間違いありません。
わずかなミネラルで過ごしているのは、「現在の食品を食べている現代人」の話です。
自然の食物にミネラルやビタミンがわずかしかないのは、人間が環境を作り替えてしまったからです。
現代のミネラル不足の状態こそ、人類が経験していない異常な事態だと言えます。
この異常な状態を「普通」だと認識して、何も対処しないのは、体を弱体化させている事に等しいです。
>逆に言えば、そうしたわずかなミネラルで十分なはずです。むしろ過剰なミネラルは体に悪影響を及ぼします。
ですから、人類はミネラルの吸収率を下げて、体内のミネラルが過剰にならないようにしているのです。
それなのに大量&長期間摂取し続ければ、体内の調整機能が破綻して取り返しのつかないことになるでしょう。それは様々な公害で証明されています。
「わずかなミネラルで充分」と考えるのは、「ミネラル不足である現代環境」が抜け落ちている発想です。
そして、「わずかなミネラルで生きている人」と、「満ちたりたミネラルで生きている人」を比較していない発想でもあります。
両者を比較すると、前者が圧倒的に不健康です。
そして、
- 大量長期間摂取で体内の調整機能が破錠する
・・・という理屈ですが、これは現実に起こる事に基づいて語られているのか気になります。
私は糖質制限や他の食事法をする前、子供の時から健康食品の世界に触れていました。それも複数のメーカーの商品です。
「ローヤルゼリー」、「アミノ酸」、「酵素」...種類は色々ですが、なかでも一番親しんだのが「ミネラル」です。
今でこそ、タンパク質や脂質、ビタミンの重要性が身にしみていますが、当時はどの栄養素よりもミネラルへの関心が高かったのです。
会社が主催する勉強会に私も母と一緒についていき、ミネラルについて勉強したからです。
そこで、現代の食べ物はミネラルが不足している事、それによって慢性疾患が増えている事を教わりました。
当然、ミネラルはバランスが大事で、ある特定のミネラルだけを過剰に摂ったら吸収率が下がる事や、体に良くない事も勉強済みです。
なので、最初は藤川医師の情報に触れた時は、鉄だけをたくさん摂ってもいいのか心配になりました。
ミネラルはバランスが大事、不足だけでなく過剰摂取も注意という知識があったからです。
藤川医師は何故鉄を強調するのか...
気になるからこそ、彼の過去記事を遡って熟読しました。
中でも、以下の記事は印象的でした。
『藤川徳美医師 facebook 2015年9月11日』より引用
鉄と他のミネラルについて比較してみる
多くのミネラルは拮抗元素として存在する
KはNaの拮抗元素、つまりKは降圧作用がある
MgはCaの拮抗元素。つまりMgは天然のカルシウム拮抗薬
ZnはCuの拮抗元素、Cu過剰は凶暴になるらしい
Feには拮抗元素はない
臨床的には、
マグミット(Mg)だけ投与しても改善しない
プロマック(Zn)だけ投与しても改善しない
唯一、鉄(Fe)だけは投与すると、精神症状、身体症状が顕著に改善する
やはり、数々のミネラルの中でFeが特別な役割を果たしているように感じる
本当に鉄は大切です
鉄不足では話にならない
・・・ここに書かれている、鉄が他のミネラルより特殊である理由は、昔ミネラルについて勉強をした時には習わなかったので、正直言って意外でした。
「ミネラルはバランスが大事」...という曖昧な表現で教えられたので、さらにその一歩先を行った深い考察をする事はなかったのです。
で、鉄はミネラルの中でも特別な役割を果たしているように感じる
・・・という藤川医師の考察は、現場の体験を元にされているので、本当にそのような結果になるならば、その現実を無視するべきではないと思いました。
しかし、このような考察をしたからと言っても、それが「その他の拮抗関係を無視しろ」と言っている事には繋がりません。
- ミネラルには拮抗元素がある
- その中でも鉄が特殊に感じる
藤川医師の記事を読む限り、2つとも、しっかり把握されています。
最初は、半信半疑でしたが、
鉄が極めて重要なミネラルである事、そして、日本人女性は鉄が不足しやすい事等...記事を読むと、藤川医師が鉄を多く摂るように指導している理由が少しずつ分かってきました。
単体の過剰摂取は危険であるけども、過剰に不足している人が多いのも事実。前提がそうなのであれば、それをチャラにする為には食事では追いつかないので、サプリでしっかり摂る必要がでてくる。例えその量が基準より多かったとしても。
...ということです。私はこのように読み取っています。
元々、「ミネラルはバランスよく摂らなければいけないんだ」...と長年思ってきた私でも、この「あるミネラルを単体でたくさん摂る根拠」は、理に適っていると思いました。
本当にいけないのは、不足してもいないミネラル(栄養素)を、見境なしに単体で過剰に摂る事です。
これが本質です。
ここまで、「特定のミネラルを単体で過剰に摂る事の問題点」や、「状況によっては単体でも多く摂取する必要がある事」について考えてきました。
- ついでに、単体でない場合、つまり「ミネラルを複合的に過剰に摂った場合」はどうなのかについてお話しします。
スポンサーリンク
濃縮されたミネラルを長期間飲んで健康になる人達
大量のミネラルの長期間摂取によって体内の調節機能が破綻するのでは...という不安を持っている方は多いと思います。
ですが、私の周りには、濃縮されたミネラルを長年飲んできた人達がたくさんいます。そのような人達がどうなったかについてお話します。
プライベートの付き合いなので会社名は伏せます。これはメールで教えてくれと言われても、公開はしません。
なので、じゃあ信用できないと思う方は話半分で読んで下さっても結構です。信用されようとされまいと、起きている事実は変わらないので、私は体験してきた事を述べるだけです。
そのミネラルは、単体ではなく複合で比率が良いです。濃縮されてますから、普通の生活で摂取する量と比較したら大量という事になります。
しかし、私はそれを飲んで難病が治った人を何人もみてきました。
その人達の家族の体験談も含めたら、私の周りだけでも、大量のミネラルが慢性疾患に効果があった実話はかなり多いです。
また、それを飲んでいる会社の人達も、商品を購入する人、その家族も、一般の人達より見た目が相当若いです。
私より10歳年上でミネラルを長く飲んでいる人がいるのですが、長年しっかり飲んでいるので、他の人に比べて肌の質が一際違います。
長期間、それも若い時から飲み始めた方が良いと思います。
また、ミネラルを飲んでいる女性が赤ちゃんを産んだ時に、看護師から「こんな綺麗な赤ちゃんは久しぶりに見た」と言われたそうです。さらに、羊水も他の母親より綺麗だそうです。
同じような話を色んな人から何度か聞いているので、あるあるです。
長年、それも若いうちからしっかりミネラルを摂っている人は、肉体の質が違います。
ですが、ある程度年齢がいってからでも、しっかり飲むと、やはり体に変化が表れます。
ミネラルを40代から飲んでいた両親は、共に60歳から白髪が目立つようになりましたが、それまでは白髪がほとんどなかったので白髪染めはしていませんでした。
それまでは、歳のわりに黒々としていました。
母親に聞くと、60歳までは、後ろの髪を分けると中の方に少し白髪があった程度で、抜いておこう...と思える量だったそうです。
叔父や叔母は白髪が早い時期からあったのに...です。
両親は糖質をがっつり食べているし、タンパク質、脂質不足なので、体のあちこちに糖化の症状があらわれています。しかし、それでも髪が黒々としていたのは、長く飲んでいるミネラルが影響を与えているのでしょう。
また、難病の治療の時は、いつもの何倍も、浴びるように飲む事を勧められます。量が少ないと効きが悪いからです。
ミネラルのとんでもない大量摂取ですが、これで末期癌が治った人は私の身近に数人いますし、人伝いに聞いた話を含めると、膠原病等の他の慢性疾患も治っているので、珍しい話ではありません。
ただ、金がかかるというのが難点ですが...。
老若男女、それも、一部の地域ではなく日本各地の(勉強会で知り合う為)特殊能力を持っていない普通の人達が、濃縮したミネラルを飲み続けることで、難病が治り、老化しにくい姿を維持しているのを、この目で見てきました。
糖質制限や藤川医師や三石巌氏を知るずっと前から、そういう環境で育ってきたので断言できます。
ミネラルの大量長期間摂取で体内の調整機能が破錠する
・・・というのは、明らかに間違いです。むしろ、逆に健康で若々しくなります。普通に食事で栄養を摂っている人がどうがんばってもこうはなりません。
もし、おかしくなるとしたら、やはり、元々の機能が破錠していたか、摂取の仕方に問題があると言えます。
スポンサーリンク
ミネラルの影響
私もスーパー糖質制限をする前は、他の健康食品や、このミネラルを飲んでいて、食事も野菜を多く摂っていたので、普通の人よりはビタミンミネラルの摂取量は多かったはずです。
しかし、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足だったので非常に効きが悪かったです。
スーパー糖質制限をする前は、ミネラルに限らず他の健康食品、健康法を試しても、ずっと虚弱体質でした。
だから「ミネラルは私には効果が無かった」...と、ずっと思っていたのです。
しかし、最近考えが変わりました。
時々私のところに、私と同じように虚弱体質で糖質制限を開始した人からメールやコメントがきます。
早く改善して驚く人もいますが、私の様に早く改善しないという人もいます。
私はスーパー糖質制限に切り替えて、みるみる元気になった事をブログ内で書いています。
だから、それを読んだ虚弱の人は、真似をすると同じ期間で改善できる気がするようです。
私もそうだと思っていました。
しかし、実際には同じような虚弱の人で、スーパー糖質制限を始めても、3歩進んで2歩下がる...といった風に、思うようにステップアップしない方も少なくないです。
私も酷い虚弱だったので、同じように改善が遅れてもおかしくはありませんが、調子よく改善したわけです。
そこで、「何故、自分はスーパー糖質制限がうまくいったのか」について考えました。
これまでは、表立って効果を感じなかったのですが、もしかしたら、それまで飲んでいた健康食品(特に長年飲んでいたミネラル)によって守られていたのかもしれません。
それしか考えられません。
ミネラルは高いので、私は両親に比べるとケチ飲みしていましたし、そのせっかく摂取したミネラルも、糖質の過剰摂取で無駄に消費されていました。
プラスよりマイナスが多いので効きが悪かった...というのがこれまでの私の見解でした。
私は2015年にスーパー糖質制限を始めたのですが、効果を確かめる為に、ミネラル、水素水、酵素...といった健康食品は一切飲まず食事(とプロテイン)だけにしました。
2017年1月まではプロテイン以外の健康食品、サプリメントの類いは取っていないわけです。
だから、糖質制限、高タンパク質、高脂質と、食品に含まれているわずかなビタミン、ミネラルを摂取していた事になります。
この期間はビタミン、ミネラルの摂取量は少なかったと思います。
しかし仮に、それまで長年飲んでいたミネラルが100%無駄になっていなくて、影響がしばらく残っているとしたら...
また、ミネラルを止めても、それまで長年摂取してきた影響はすぐには消えないとしたら...
普通の人よりはミネラルが体に充実していた可能性もあります。あくまで仮説ですが。
もしそうだとしたら、その上で、足を引っ張っていた糖質を止め、材料であるタンパク質を摂取し、高エネルギーの脂質をしっかり摂ったということになります。
だから、ミネラルの摂取が少ない人よりかは、改善のスピードが早いのかもしれません。
もちろん、糖質以外の有害物質を避けていた事や、薬を使用する事がなかったのも改善が早い理由かもしれません。
それでは、話を戻します。
次は「ミネラルの問題のある摂取の仕方」について考えていきます。
スポンサーリンク
ミネラルの大量・長期摂取について
巷で言われている「ミネラルで肝臓を傷める、内臓を痛める」...という話は、全て単体で過剰に摂った場合です。
単体ではなく、複合的にどのミネラルも完璧な比率であれば、それを大量摂取しても肝臓も傷めないし、内臓も痛めません。
完璧な比率のミネラルは、有害物質を排出します。
これは憶測ではなく、実際に私がミネラルを大量に何十年と飲み続けて健康な人達を側でみてきて語っている話です。
肝臓が悪い人(肝臓癌含む)も普通に飲まれているんですよね。問題なく。
論文を参考に「危険だ!危険だ!」と吠えられても、現実に起こっている事は間逆なわけです。
拮抗するミネラルのうち、片方だけを過剰に摂る...等すれば、確かに問題が起きてきます。
それは先ほど紹介した藤川医師の記事でも述べられています。「Cu過剰は凶暴になるらしい」...と。
しかし、比率の良い濃縮されたミネラルは、過剰に蓄積しないどころか、体にとって有害な物質を強力に排出する作用があります。
年配の人の体験なのですが、戦争中、爆発によって飛び散ったガラス等が体にたくさん刺さったそうです。
歳をとってミネラルを飲み始めたら、体の中に残っていた破片が皮膚からでてきたそうです。
これは体に不要なもの、有害なものを排出しているという分かりやすいケースです。
ただ、私の経験上、この話は「癌が治った」よりも信じてもらえません。
健康系のネットワークビジネスで繋がっている人達とは、このようなあるある話で盛り上がるのですが、これを一般の人達に話すと、かなりの確率でキチガイだと思われます。
面と向かっては言われないですが、相手のリアクションや顔を見たら、どう思っているか分かります。
だから、体験があっても言わない人は多いです。
そして、ありえない話に感じるかもしれませんが、事実です。
比率の良いミネラルはたくさん飲むと有益なのです。
従って、「ミネラルを単体でおかしな摂り方をしたケース」と、「比率の良いミネラルを大量・長期間摂るケース」は、分けて考える必要があります。
ミネラルを単体で過剰に摂る・・・問題あり
複合で比率の完璧なミネラルを過剰に摂る・・・問題なし
前者を叩くフリをして、後者を叩くのは間違っています。
ミネラルを過剰摂取して体を壊す人は、仕組みも、比率も何も考えずに、無計画に特定の栄養素だけを飲んだり、マルチサプリを何種類も摂って何かが重複する...等、単体過剰摂取をしている事がほとんどです。
そして、公害における健康被害は、特定のミネラル成分を単体で過剰に浴びていることが大きな原因です。
また、公害の場合は、体に必要な「必須ミネラル」よりも、鉛とか水銀、カドミウム、砒素...といった「毒性が強いミネラル」を大量に浴びたケースが目立ちます。
これらは生物に対して元々毒性が強いので、「ミネラルの過剰摂取が悪い」、「単体・複合」云々以前の問題です。
そういえば、三石巌氏は鉛の公害で健康を損ねたそうですが、享年95歳と長寿でした。メガビタミン、メガプロテインの効果も素晴らしいです。
『藤川徳美医師 facebook 2016年3月10日』より引用
特筆すべきは、三石先生は鉛公害による重症の糖尿病を抱えていた点(鉛はインスリン合成に必要な亜鉛の働きを阻害する)
血糖値300、インスリン30単位だった
つまり高インスリン状態
しかし、独自の方法により30年以上の病歴で糖尿病合併症なし
こういうことは医学の教科書には全く書いていない
これを実践している医者は皆無のはず
三石理論(分子栄養学)
=科学に基づき病気にならない生活
=高タンパク食+メガビタミン+スカベンジャー(抗酸化物質)
=メグビープロ+ミックス+S
タンパク過剰の人は世界中に一人も居ない、つまり全員タンパク不足である
三石理論+低インスリン、が最強だと思う
「ミネラルを単体で過剰に浴びて病気になった人」と、「ミネラルを比率よく計画的に摂取して効果を上げている人」の話は別問題です。
計画的に補えば、また、必要量であれば、それが傍から見て過剰摂取のように見えたとしても体を壊しません。
鉄もそうです。
計画的に摂取するのであれば、それが傍から見て過剰にみえたとしても安全なのです。
それは、世間一般から多いと判断される量の鉄を飲んで安全だった私の体験からも言えることです。
スポンサーリンク
藤川医師の主張は過剰摂取の推進にあたるのか
これまで、藤川医師や、彼に影響を受けた人達の情報をずっと見てきましたが、私が見てきた限りでは、「必要量をオーバーしても、さらに過剰に摂取しろ」とは誰も言っていません。
もちろん私も言っておりません。
サプリを肯定していたり、量の基準が違うので、「栄養は食品から派」から見たら大量に感じるのかもしれません。
しかし、栄養はバランスではなく、必要なだけ補うのが基本なので、「必要量が満ちていないのであれば、足りるまで補いましょう」というスタンスです。
女性のように、鉄が足りていない場合は、食事では追いつかないからサプリを使った方が効率的です。その結果はこうなりました、具体例はこうで~
...といった内容になっています。
その必要量に対して「そこまでいらない」と言っているのが外野です。
そして、鉄不足(栄養不足)の過小評価によって割りを食っているのが、鉄不足が原因で体が弱っている人達です。
藤川医師は、フェリチンが不足していない男性や、閉経女性に「鉄を飲んだ方が良い」と主張されていませんし、
鉄不足が稀な欧米人は鉄を飲む必要は無く、マグネシウム不足を心配した方が良い...と、常にその人の健康状態に合わせて適切な対処法を紹介されています。
また、鉄に限らず、他のビタミン、ミネラルについても、必要量を越えれば過剰摂取になる事、CとEのように関連するビタミンを両方摂らない場合に起きる問題...等、サプリメントを摂取する時の注意点も必ず書かれています。
それも、具体的な期間や量をハッキリと数字で示されています。
さらにご自身も実践されて、その結果も公開されています。
曖昧さは微塵もありません。
また、「女性」、「新生児」、「糖質を普通に食べている男性」、「糖質制限実践者」のそれぞれのフェリチンの目安をきちんと書かれています。
このような目安が全くなければ怖いですが、目安を書かれる...ということは、真似をする人達が必要以上に摂らないようにする為でもあるのでしょう。
その情報を見た人が、「自分の状態に当てはまる基準値」を超えなければいいだけの話です。
スポンサーリンク
長期間の追跡調査
>藤川医師は診療経験上、大丈夫だと主張しているようですが、エビデンスとしては弱いです。長期間の追跡調査をしていない統計は信憑性が低いです。
中国、欧米が食品に鉄を混ぜる国策を続けている以上、それは相当な体験者を生んでいることになります。
統計以上に信憑性があります。
しかも、欧米人は肉を日本人の3倍食べるようですから、常に吸収率の良い「ヘム鉄」を食事から摂取している事になります。
日本人よりも鉄が不足しない習慣なのに、さらに小麦に鉄を加えるという事は、食品だけでは鉄不足になる可能性があるからでしょう。
つまり欧米の人は、このような環境です。
肉多め(ヘム鉄摂取)+国策の鉄補給
この状態で、問題もないのに、さらに鉄のサプリメントを摂ったら、確かに多いでしょう。許容量を越えても不思議ではありません。
肉多め(ヘム鉄摂取)+国策の鉄補給+サプリメントの鉄
しかし、日本人は前の2つがほぼないわけです。
肉少なめ
サプリメントを摂るにしても、前提条件が違うのです。
肉少なめ+サプリメントの鉄
スーパー糖質制限を始めてからの私は、動物性タンパク質を普通の人よりも多く摂取しています。元々の食が細いので、そんなに大量ではありませんが、同じような体格の女性よりはたくさん食べています。
それでもフェリチンは49でした。理想が100なので、全然足りません。
これが現実です。
そして、統計の信憑性について語られていますが、どんな統計であれ信憑性はないと思った方が良いでしょう。利権の為にいくらでも操作できるからです。やりたい放題の世界です。
スポンサーリンク
サプリメントの長期摂取で体のシステムが壊れるのか
>また、アリヤさんは『鉄が排泄されない場合は、鉄が悪いのではなく、「既に細胞が壊れる疾患になっている事」や、「正常に排泄されない状態」が悪いと考えられます。』と述べられました。一般論としては、その理屈が正しいです。
しかし、その不調が当の鉄によってもたらされる(おそれがある)場合は、やはり鉄を大量&長期間摂るべきではありません。
ですから、誰も「鉄の摂取が負担になっている人に対して、大量&長期間摂れ」等とは言っておりません。
私はちゃんと、そのような人は鉄を避ける事が必要だという事を述べています。それがこちらです。
鉄に当てはめると、鉄が排泄されない場合は、鉄が悪いのではなく、「既に細胞が壊れる疾患になっている事」や、「正常に排泄されない状態」が悪いと考えられます。
鉄に限った話ではないですが、システムトラブルにより、本来無害なものが有害になってしまう事は珍しくありません。
既に疾患になってしまった場合、対処療法として鉄を避ける事は必要でしょうが、それと合わせて、本来の力が発揮できない状態(細胞が壊れる疾患等)を治す事も必要です。
そして、その疾患の対処法も説明しました。
>例えば、人体には「万一の鉄の過剰時には、小腸の粘膜をねこそぎ剥いで貯蔵鉄を便中に排泄する」仕組みがあります(上の記事)。
でも、これはあくまで万一の時の仕組みです。鉄の大量&長期間摂取でその仕組みが作動しつづけたら、小腸に不具合が生じることは容易に想像がつきます。
まず、「万一の鉄の過剰時には、小腸の粘膜をねこそぎ剥いで貯蔵鉄を便中に排泄する」仕組み
...の話ですが、これは藤川医師の記事に記載されている話です。
藤川徳美医師 facebook 2016年2月18日 鉄不足があるとガンになりやすい
藤川医師はこのような説も知った上で、鉄との付き合い方を指導されているわけです。
例えば、経口摂取でのフェリチンの目安を提示されていますが、これは、万が一レベルの過剰にならないように...と考えられます。
また、紹介される患者の症例も、鉄の種類を変えたり、フェリチンの値によってサプリの量を調節したりが、こと細かに書かれています。
フェリチンが測れる病院の情報も定期的に更新されています。
フェリチンを測定し、摂取する鉄の量を決め、鉄の吸収に必要なタンパク質をしっかり摂取し、当てはまるフェリチン値が満ちたら、鉄サプリを減らしたり中止したりする...
失敗しない為の情報は充分提供されています。
鉄の大量&長期間摂取で小腸の粘膜を剥ぐ仕組みが作動しつづける...としても、その万が一レベルを摂らなければいいだけです。
少なくとも、藤川医師の記事に書かれてある量や警告を熟読して真似する限り、万が一の量にはなりようがありません。
ということは、小腸の粘膜が剥げる仕組みが作動し続けて小腸に負担がかかる...状況にもなりようがないのです。
万が一のレベルを摂らない以上(そのように方向性を示しているにも関わらず)、起こりもしない心配をして、「過剰!危険!」と騒ぐのは、一体、誰に対しての警告なのか良く分かりません。
「わざと失敗する人」に対してなのか、「説明書を読まないタイプの人」に向けてなのか...。
サプリを問題視す人は、とんでもない量が危険だからといって、足りていない量を補う事まで危険であるかのように語ろうとする傾向があります。
良い栄養状態の判断基準へ続く
スポンサーリンク