- 投稿 2020/03/03
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私は健康管理、特に栄養状態には気を配っていたのですが、これまでにないほど体調を崩してしまいました。
栄養は体を構成する物質なので凄く大事です。でも、そこばかりに注目しすぎて、他の事が見えなくなってはダメだなと改めて思ったので、同じ油断をされる方が出ないように記事にします。
酷かった時期が3月~12月なので、約9か月です。
症状はこちらです。
生理不順、動機、吐き気、手の震え、睡眠障害、記憶障害
このうち記憶障害については、以下の記事でお話しました。
本記事では、他の症状についてや、何故このような症状が起きたのかについて解説します。
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体調不良の原因とは
まず、結論から言います。
全ての症状の原因は ストレス でした。
これまでにない強いストレスを、長期間受けたことによって、体が参ってしまいました。
それまでは、ストレスを甘く考えていたのですが、今はストレスは怖いと思うようになりました。
ここでいうストレスとは、プライベートで起きた問題に対する 怒り です。
通常であれば、2~3年に一度あるかないか...ぐらいの激しい怒りが、毎日3回生じる。それが数か月続きました。
私は外敵、それも巨悪に対しては向かっていくタイプです。発散させるので、怒ってもそんなにダメージはありません。ため込んだり、引きずったりしないので、気分的にスッキリします。
外敵との戦いなら、どれだけ怒っても、内ではリラックスできるので回復もできます。
しかし今回は、相手が身内で、弱っている状態だったので、「怒りをぶつける」という事がしづらく、抑え込むという方法をとってしまいました。
なので、怒る度に「怒ってはいけない」と抑え込みました。
当時の状態はこんな感じです。
怒る → 抑える → 怒る → 抑える → 怒る → 抑える → 思い出す → 怒る
ちなみに、私は愚痴をこぼすのは嫌いなので、抑えたままの状態になります。
数か月やってみて思うのですが、これは相当体に悪いです。自分で自分に攻撃を仕掛けているような感じです。
最初はそうでもなかったのですが、数か月経った辺りから、急に体がおかしくなりました。
私の性格上、ストレスのせいで落ち込んだり、鬱っぽくなったり...ということは、起きないのですが、もともと体が弱かったからなのか、体の方に異変が表れやすいようです。
怒られるよりも、怒る方が疲弊するかもしれません。
イライラしたり、怒っぽい性格の人は、健康管理をしていても、晩年になって大病を患う人が多い...という話は知っていたのですが、因果関係がよくわからなかったので、納得できませんでした。
でも今は、そうだろうなと思います。
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記憶障害以外の症状を説明
怒りによって、体がおかしくなったわけですが、その症状を解説していきます。
生理不順
最初に異変がおきたのが生理不順でした。
私の場合、糖質制限をはじめてから、ほぼ同じ間隔で生理がくるようになりました。年末年始や付き合いで食事が乱れたりすると、多少ずれることはありましたが、ひどく狂うことはありませんでした。
それがストレスによって、1か月半遅れる、2か月遅れる...となっていったので、おかしいと思うようになりました。
ストレスで生理が遅れるメカニズムはこちら。
『東邦大学 医療センター 大森病院 臨床検査部 ストレスと月経不順』より引用
ではなぜ、ストレスを受けると月経不順になるか。
通常卵巣はエストロゲン、プロゲステロンの分泌が減少すると不足分を補うため脳に信号を送り、分泌を促進するフィードバック機構を機能させて恒常性を維持しています。
しかしながら、ストレスを受けた場合はフィードバック機構が破綻します。
脳は過度なストレスを受けることによって、ストレスホルモンと呼ばれているCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)の分泌を促進します。
CRHは食欲抑制作用、睡眠抑制作用およびGnRH分泌抑制作用を有します。
つまりストレスを受けることは、GnRHの分泌が抑制され、FSHとLHは減少し、最終的にエストロゲン、プロゲステロンの産生が抑制され、月経不順に結びつきます。
このように、女性ホルモンは脳と密接にかかわっているのです。
生理不順は、他の症状と違って、ストレスがなくなっただけで、簡単に治りました。問題が解決した次の月から、ほぼ同じ間隔で生理がきたので、私の場合は改善しやすい症状でした。
睡眠障害
私は糖質制限とメガビタミンをやっても、睡眠障害が治りませんでした。
ナイアシンで改善する人は多いのですが、私の場合は改善しませんでした。最初は寝られるのですが、すぐに効かなくなるのです。
その為、以前から私の睡眠障害は、精神的な理由だと思っていました。それが、問題が起きて、ストレスが強くなった事で悪化しました。
ちなみに、寝る時間が少ないとこうなります。
『藤川徳美医師 facebook 2015年11月12日』より引用
睡眠不足は交感神経を刺激する、そしてーー
福田-安保理論によると、慢性的なストレス状態では交感神経が過度に刺激され続け、顆粒球が増加してリンパ球が減少する
リンパ球が減少すれば免疫力が低下しガンが発生する(副交感神経が刺激されると顆粒球が減少しリンパ球が増加して免疫力が高まる)
慢性ストレスの中で最も重要なのは睡眠不足です
(中略)
睡眠不足では交感神経が持続的に刺激された状態となります
交感神経が刺激されるとアドレナリン、コルチゾールが持続的に分泌されます
そうなると、血管が収縮して血圧が上がります
糖新生が亢進し血糖値を上昇させます
つまり、睡眠不足が改善すれば降圧薬は止めることもできるし、糖尿病薬も減らせるという理屈になります
ステロイド剤であるプレドニンを毎日服用しているのと同じような状態となると説明したらわかりやすいでしょう
プレドニンの副作用欄に書いてあることが体内で起こってしまう
中心性肥満(四肢の筋肉萎縮+体幹への脂肪沈着)、胃潰瘍、易感染性、骨粗鬆症、糖尿病、など
睡眠不足が常態化すればガンも引き起こされます
睡眠と栄養は最も重要です
糖質過多、必須アミノ酸不足、必須脂肪酸不足、ビタミン不足、ミネラル不足、に睡眠不足が重なるなんて最悪です
それを改善せずに色々な健康法や治療をやっても全く無意味でしょう
動機、吐き気、手の震え
動悸と吐き気は、同時に起きることが多いです。動悸が酷い時は手が震えます。
タイミングは、体がストレスを感じた時です。
例えば、時間に間に合わない、人が争う場面を見た...等です。
例外もあって、目が覚めた時から症状がある事も何回かありました。というよりも、この場合は動悸で目が覚めるという感じです。
また、普段から息苦しくなり、ため息をする事が多くなりました。
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二次被害(気が向かない小食・断食)
紹介した症状のうち、最も深刻だったのが、動悸と吐き気です。
生理不順で生理が遅れても、生活自体は普通にできます。
記憶力が低下してミスが増えると、周囲に迷惑はかけますが、生きていくことはできます。
睡眠不足になっても、いずれ眠たくなる時がきます。
しかし、動悸と吐き気が頻繁に起きると困った事になります。こうなると、横になって収まるのを待つしかありません。
これのせいで、だんだん栄養療法ができなくなりました。
食事だけでなく、サプリや水でも吐いてしまうのです。もちろん糖質も、タンパク質も、脂質も関係ありません。
厄介なのは、「通常であれば、精神的にダメージを受けないような軽い事」でなる事です。
例えば、日常的に起こる、電車の時間に間に合うかな、道が分からないな...といった、ちょっと焦ったり、心配したり、気になった程度の事で、体がストレスとして過剰に反応します。
私の考えでは全然大した問題ではないのですが、体は負担に感じるようです。
だから、今元気でも、いつなるかわかりません。そうなると、「吐いたらいけないから、飲食止めよう」...となります。
怖いので、ほとんど飲まず食わずで外出していました。家に帰ってから飲食をするという生活です。
結果的に、小食・断食になる事が多かったです。これが体にいいわけありません。
私は小食、断食で体を壊した経験があるので、その危険性はよく分かっているつもりです。よほどの体調不良で食欲がない時以外は、二度とやらないと思っていました。
しかし、小食・断食がどんなに体に悪いと分かっていても、栄養を摂らないといけないと分かっていても、食べられないのです。
症状がない時は元気なので、食欲はあります。でも食べたいけど、その後が怖いです。
その結果、消化吸収能力が落ちたような気がします。
必ずではないのですが、日によって、肉をあまり食べられなかったり、プロテインを飲んだ後で、気持ち悪くなる事がありました。
寝る前に飲んだプロテインが、朝起きた時、胃に残っているような感じがする事もありました。
糖質を多少摂取するので、吐き気が起きる回数が少なかった時は、回復の為にサプリやプロテインの量を増やしたりしていたのですが、そういう事もできなくなりました。
私は2015年に、「穀物や野菜が大部分を占める食生活」から、「糖質量一日10g以下の糖質制限」をいきなり始めましたが、動物性食品の大量摂取にわりと早く慣れました。
消化吸収能力に問題がある人は、「肉や脂がムカムカして食べれられない」という人もいるのですが、私の場合はそうはなりませんでした。
糖質制限開始後、唯一食欲がなくなったのは、祖母が亡くなった後の数か月間くらいです。ちなみに、これも精神的なものだと思います。
それ以外は、全く問題なく動物性食品を食べることができましたし、プロテインやバターも問題なく摂取できていました。
それまで大丈夫だったのに、肉や脂、プロテインも受け付けなくなっていったので、行き詰りました。
小食になって、栄養療法も今まで通りできないので、早く手を打たないと、体力がどんどんなくなっていきます。
断食をした後は、極端に弱ります。
気づいたのですが、動悸や吐き気がある時にした断食は、以前私がやっていた断食とは違います。今回のような断食は、体の疲弊具合が、普通の断食の3倍くらいです。
普通の断食はフラフラになる、力が入らなくなって軽くなる...といった感覚になるのですが、ストレスが原因で動悸や吐き気が生じた時にした断食は、とにかく体が重くてだるくなります。
この後、風邪を引く事が何回かありました。抵抗力の落ち方が半端ないので、「体が弱ったな」...ということがよくわかります。
ストレスによって大量のビタミンCを消費するので、C不足になり、感染症に対して弱くなっているのだと思います。
体がかなり弱った
8月に問題解決と思っていたら、10月になりました。
解決が伸びたという事は、ストレスの期間が増えたということになります。このダメージは大きかったです。
緊張が緩んだら疲れが出るのか、8月には救急車で運ばれました。
日常生活に支障がでる症状もあったので、早く治したいと思っていました。
症状は酷かったですが、ストレスに対する認識が甘かったので、最初は、ストレスの原因である問題が解決したら、後は自然に治っていくだろう...と軽く考えていました。
でも、10月以降も症状は治りませんし、怒りから解放されて、気分的に疲れて、何もせずにボーっとする日が続きました。
11月が一番しんどかったです。
糖質制限を始めてからは、ずっと体が元気だったので、こんなに体が弱ったのは久しぶりでした。
これではいけないと思っていたので、私は治そうと試行錯誤しました。次回はその話をします。
簡単に治ると思って色々試したけど、なかなか改善しなかった...へ続く
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