- 投稿 2020/05/01
- 電磁波
電磁波の生体への作用は、3つに分類されています。
これらのうち、健康を害する可能性が認められているのは、「刺激作用」と「熱作用」です。
日本の電磁波(の電波)の安全基準では、
「熱作用」は基準を設けているので、その基準を守って使えば問題ないという認識になっています。
「刺激作用」は、電波では、あまり話題にならない印象です。
海外と異なる電磁波の安全基準が本当に信頼できるのか考えてみた
以下の図は、電波の周波数帯と、「身近にある物」の周波数です。
一方で、「非熱作用」は、健康を害する可能性が認められていません。
根拠がない、見つかっていない...ということになっています。
しかし、国内外を問わず、これまで報告があった電磁波の健康被害は、症状から考えると、ほとんどが「非熱作用」です。
従って、「非熱作用」が認められない以上、どんな健康被害がでても、なかった事にされてしまいます。これはあってはならない事です。
この状態を放置するわけにはいかないので、何故「非熱作用」が認められないのか、理由を考えていきます。
非熱作用に該当する電磁波の様々な健康被害
まず、どんな状態が「非熱作用」に該当するのかを紹介します。
有名なのは「白血病」ですね。
『住環境測定協会 facebook 2013年5月23日』より引用
電磁波で健康被害は?
京丹後・経ヶ岬
米軍専用レーダー基地計画で不浄
米軍専用レーダー基地設置問題で、住民から電磁波への健康被害を心配する声が強く上がっています。
電磁波問題について研究してきた、寺岡敦子さん(医薬情報センターあさひ・薬剤師)、古本公蔵さん(「フルモト商事」社長)に聞きました。
(立花亮)
寺岡 敦子さん
医薬情報センターあさひ・薬剤師
大阪市在住。薬剤師。日本科学者会議会員。新薬学研究者技術者集団。関西医科大学付属病院で血液検査技師として、長年勤務する中で、白血病にかかる中高年男性患者が増えていることから、電磁波との関連性を研究
白血病、ガンの発生は常識
電磁波による健康被害を研究しています。
米軍レーダーの電磁波に関して、防衛省側は「熱被害以外の健康被害はない」と何度も説明しています。
しかし国際的な研究成果では、電磁波によって白血病やガンなどの健康被害が生まれていることは常識です。
世界保健機関(WHO)の付属機関である国際がん研究機関(IARC)は02年、電磁波の極低周波磁界で「人に対して発がん性の可能性がある」と評価しました。
また、高圧電線付近で小児白血病が2倍以上増えるという結果が世界中の疫学調査で確認されており、欧米を中心に健康被害のデータが多数発表されています。
高圧線のような低周波だけでなく、米軍レーダーなど高周波の帯域でも、携帯電話を中心に、健康被害が確認されています。
防衛省側の説明では「レーダーはスピード違反取り締まりに使われるレーダーと同じ8~12ギガヘルツ帯だから安全」という説明を行っています。
しかし、米国コネチカット州の警官が、スピードガンを使用したためにガンにかかったとして労災補償を請求。
コネチカット全州や、カルフォルニア州サンディエゴ市、フロリダ州セント・ピーターズバーグ市の各警察では、スピードガンの使用を禁止する措置をとっています。
私自身、血液検査業務に長年従事する中、中高年男性の白血病が80、90年代を経て増加傾向にあることに気づきました。
調べてみると92年~97年で、急性骨髄性白血病や急性リンパ性白血病などにかかった男性は、女性の約1.55倍でした。
飲酒や喫煙などに主な関連性は見られず、原因として考えたのが電磁波です。
勤務地の守口市と隣接する門真市は巨大な送電線・変電所とパナソニック本社・工場がある一大工業地帯です。
その中で労働者が電磁波被ばくし、後天的に白血病にかかっているのではないかと考え、調査を続けました。
欧米では、電磁波規制が進んでいます。それは、因果関係に科学的不確実性が存在する場合も予防的な行動を積極的に採用するという「予防原則」の立場にたっているからです。
京都への米軍レーダー設置も「予防原則」の立場から、設置すべきではないと考えます。
職業的電磁波被曝によって病気へのリスクを認めた報告
米国(1985年)
調査対象:48万6000人中 電気関係職死1万2714人
結果:急性白血病1.63倍、リンパ腫1.64倍
米・英・ニュージーランド(1987)
調査対象:11研究のレビュー、白血病死452人、白血病発症167人
結果:白血病1.2倍
デンマーク(1993)
調査対象:対照280万人
結果:連続被ばくで白血病1.64倍
スウェーデン(1994)
調査対象:国内全人口における鉄道員
結果:慢性リンパ性白血病1.9倍、慢性骨髄性白血病1.4倍、リンパ腫1.0倍、脳腫瘍1.2倍、(若年12.2倍)、乳がん4.9倍、下垂体がん3.2倍
カナダ、フランス(1994)
調査対象:電気関係者22万3292人、発症者4151人
結果:急性非リンパ性白血病2.41倍、急性骨髄性白血病3.15倍
米国(1997)
調査対象:電気関係職13万8905人
結果:非ホジキンリンパ腫3.7~2.3倍
スウェーデン(1997)
調査対象:送電線から300メートル以内の全居住者
結果:職業性→白血病1.7倍、住民→白血病1.3倍
ニュージーランド(2001)
調査対象:白血病症例110人
結果:急性白血病1.9倍(職業性2.8~5.8倍)
スイス(2007)
調査対象:48万4129人(機関士のリスクを駅長と比較)
結果:白血病1.43(骨髄性4.74)倍、ホジキン病3.29倍
日本(2003)=国立環境研究所の兜真徳・上級主席研究員=
調査対象:小児白血病患者312人、603人の健康な子ども
結果:白血病2.6倍、急性リンパ性白血病4.7倍
何故「白血病」になるかというと、原因の一つに、ビタミンC不足があります。
詳しくは以下の記事に書きましたが、「白血病」というのは、ビタミンC不足によって生じる「壊血病」の性質があります。
その為、「壊血病」がビタミンCの摂取で改善するように、「白血病」もビタミンCが効果を発揮します。
しかし、電磁波を浴びると、体に静電気が溜まります。
すると、ビタミンCが流出します。その結果、ビタミンCの不足による代謝障害によって、様々な病気になります。
電磁波を浴びる
↓
静電気がたまる
↓
ビタミンCが不足する
現代は、どこへいっても電磁波があるので、休みなくずっとこの状態です。
どの疾患になるかは、その人の遺伝的な弱点によって決まります。同じビタミンC不足でも、ある人は白血病、ある人は免疫力低下による感染症、ある人は癌...。
また、エネルギー物質ATPを作る時にビタミンCが必要なので、不足するとエネルギー不足になります。
ついでに言うと、ビタミンCはコラーゲンの材料なので、不足すると、肌等の組織も弱くなります。老化が加速することは間違いありません。
コラーゲン=タンパク質+ビタミンC+鉄
ビタミンC不足だけでも、組織の弱体化、免疫力の低下、エネルギー不足を招くわけです。
しかし、電磁波の影響は他にもあります。
例えば、5Gの周波数では、酸素とヘモグロビンがくっつかなくなる...と言われています。
【原因不明】免疫力が低下したかもしれないと思った時に参考になるサイト
これについては、メカニズムについてもう少し調べが必要ですが、仮にこの話が本当なら、酸素を全身に上手く運べなくなるので、酸素の利用に障害が起きます。
ビタミンCを失う事も、酸素がうまく利用できない事も、代謝障害と言えます。
また、電磁波による以下のような影響も、代謝に問題が生じています。
血液脳関門に及ぼす影響
記憶機能に及ぼす影響
脳腫瘍の発生に及ぼす影響
脳微小循環動態に及ぼす影響
睡眠に及ぼす影響
「非熱作用」は、深刻な問題だということが理解できると思います。
しかし、これが認められていない事は、もっと問題です。
次に、現在「非熱作用」が、一般的にどのような扱いを受けているのかを紹介します。
非熱作用の扱い
「非熱作用」さえなかった事にしてしまえば、「被害が起きていない」と工作することができます。
次のような方法で「非熱作用」をなかった事にしています。
- 人々が「非熱作用」に関心を持たないようにする
- 「非熱作用」について調べたり研究した結果問題なかった...と主張しているが、中身が怪しい
基本的に「非熱作用」が話題にならないようにします。特に代謝障害にはなるべく触れません。
触れてしまうと、証拠がいくつも出てくるので、「非熱作用なんて大したことがない」という嘘が保てなくなるからです。
5Gもそうですよね。
5Gは、海外では人体や動物に影響があるとして問題になっていて、デモも起きています。日本でも少ないですが、反対している人はいます。
本来は「放送法第4条」があるので、賛否両論ある意見をどちらも取り上げなければいけないのに、メリットばかり放送して、デメリットは一切取り上げません。
触れると傷口が大きくなるので、議論してデメリットを強く否定できないのです。
できるだけ知られないように、「都合の悪い部分」から関心をそらしたり、忘れさせるのが鉄則です。
「芸者コント」を見た事があるでしょうか?あれなどが良い例です。
(1:15~から)
「貸したお金返して」という指摘に対して、借りた側はあえて真っ向から挑まず、別の話をして上手くかわします。まともに向き合ったら負ける、非がある...と思っているからです。
こういったテクニックが「非熱作用」にも使われています。
ただし、「非熱作用」に全く触れないと、怪しまれるので、話がでたら一応取り上げますが、それ以上注目されないように曖昧な表現にします。「もう調べたんだよ」とかですね。
その上で、「熱作用」に話をそらすわけです。
「非熱作用」について頭を使わせないようにします。
それでは、実際にどうなっているか例をみていきましょう。
『電波と安心な暮らし 知っておきたい身近な電波の知識』より引用
解説します。
報告されている「非熱作用」に対して、このように片付けています。
...を調べ、いずれも影響は認められないという結果を得ています。
否定の仕方に、説得力がありません。
「...を調べ」 ← この部分。サラッと流して、なんとも歯切れが悪いですね。
そして、調べて結果がでた事について、おかしな部分を指摘します。
まず、本当に調べたかどうかが怪しいです。何故なら、簡単に以下のような話が見つかるからです。
『〔8〕健康を脅かす電磁波 ― 小児白血病や脳腫瘍など子供への影響大 ―』より引用
◇電磁波と脳
1975 年、米カリフォルニア大学で 16 サイクル周辺の変調電磁波をニワトリの脳細胞に照射すると細胞内からカルシウムイオンが抜けていくという予想もしない事実を発見した。
体液のカルシウムの濃度は一定に保たれていて、神経伝達と精子卵子の活動に関わるので、カルシウム漏洩は大変重大である。
また 1975 年、米マサチュセッツ工科大学で、バクテリアが小さな磁石を持っていることを発見。
その後伝書バト、ミツバチ、サケ、イルカ、アユ、渡り鳥などにも発見され、1992 年カリフォルニア大学で人間の脳にも発見された。
白血病や脳腫瘍などはこの磁石が扉の役目をして、ホルモンや免疫機能をコントロールしているのではないかという仮説が発表された。
脳には血液脳関門という機能があり、有害物質の侵入を排除し、必要な栄養素や酸素だけを通すが、電磁波に被曝すると、脳関門の機能が低下し、有害物質が脳内に移行することがスウェーデンの動物実験で示されて問題になっている。
さらに、脳内ホルモンの中でメラトニン、セロトニン、ドーパミンが電磁波被曝の影響を受けているという研究もある。
メラトニンが、電磁波の影響で減少すると、卵巣ホルモンが増加して乳がんになるのではないかといわれている。
メラトニンはカルシウムとも関連し、睡眠を左右し、ガンを抑制するNK細胞を活性化し、体の酸化を防止し、痴呆を予防し、紫外線から身を守ると考えられている重要なホルモンである。
とくに電磁波の侵入しやすい子どもの脳への悪影響が心配され、 切れやすさ、多動性障害(ADHD)などとの関係が議論されている。セロトニン、ドーパミンはうつ病と関係し、自殺の増加との関係が心配される。
最近異常発生したバッタはセロトニンが 3 倍になっていたという。
カリフォルニア大学、スウェーデンの動物実験...と出てきます。
これらは、専門機関です。そして、このような報告は探せばいくらでもでてきます。
この時点で、「証拠がない」とか、「調べた」...というのが嘘だということになります。
現時点では、電磁防護指針値を超えない強さの電波により、非熱効果を含めて健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められないと考える。
一応、実験をしたような事も書かれていますが、海外で行われた実験とは、真逆の結果になったようです。
これでは納得できません。
「何故、別の専門機関の発表と、結果が異なるのですか?」と問いたいです。
実験の方法に問題があったのかもしれないし、どちらかが嘘をついているかもしれないからです。
それに、この理屈で、「電磁波が危険だという考え」に証拠がない事になるなら、「電磁波が安全だという考え」にも証拠がない事になります。
条件は同じなのに、片方の意見だけが科学的ではないと否定される
「電磁波の非熱作用が体にダメージを与える」という説は、
実験では再現できない、根拠や証拠がない、科学的に認められていない...と扱われています。
そしてそれを元に、「電磁波は安全であり、現在の規制に問題はない」...と結論づけているわけです。
何故、これがおかしいのか説明します。
まず、再現とか、証拠とか、科学的という概念がこちらです。
『京都大学 理学研究科・理学部 “科学的”であるということ』より引用
1 つ目は、ある事柄について考えたり調べたりする時、その方法が同じならば、いつ・どこで・誰であったとしても、同じ答えや結果にたどり着くことです。
これは再現性という性質です。言い換えると、調べる人によって結果がバラバラだったり、同じ人でも毎回違う答えが出てきたりするようなものは、”科学的”ではありません。
別の人が結果をもう一度再現できなくてはならないのです。コツや勘のようなものは、誰にも説明できず、再現性が無い限りは科学的ではありません。
2 つ目は、原因と結果の関係がきちんとあるということです。これは因果関係という性質です。
例えば、天気予報を完全に的中させることはまだ不可能ですが、気圧や気温、湿度によって天気が決まることはある程度はっきりしています。
分かる範囲の法則を使って天気を予測するならば、たとえ完全には当たらないとしてもそれは十分に科学的なのです。
あるいはスリッパを放って明日の天気を完璧に当てられる人が現れたとしても、スリッパと天気の間に関係がない限りは全く科学的ではないのです。
科学的である事のポイントをまとめます。
- いつ、どこで、誰が実験しても、同じ答えになる
- 因果関係がある
これを元に、電磁波の「危険派」と「安全派」が、科学的なのかどうか、改めて考えてみます。
危険派が主張する「非熱作用の健康被害」は、電磁波安全派の実験では再現できなかったから証拠として認められない...ということになっていますが、
安全派が主張する「非熱作用の健康被害はない」も、電磁波危険派の実験では再現できていません。
両方の意見が食い違っているので、両方再現できていないのです。
公平に判断すれば、この場合はどちらの意見も一貫性がなく、科学的でなく、証拠として認められない...ということになります。
それなのに、「片方の意見が正しいから、それを元にルールを作っても良いだろう」とするのは、明らかにおかしいです。
実験者によって結果が逆になるという事は、どちらかが、嘘をついている可能性がある状態なので、片方の意見だけを採用して、話を進めるのは危険です。
非熱作用とは
「非熱作用」の扱いが悪いと感じる理由は他にもあります。
「非熱作用」という名前自体が間違っています。
この「熱があるか、ないかを表すワード」によって、まるで考えるべきポイントがそこしかないような錯覚を与えるからです。
熱以外の視点が必要です。
ただ、「電磁波の非熱作用」のメカニズムを理解するには。薬学や工学の知識だけではなく、量子力学の知識も必要だそうです。
そして、この研究において、日本と海外では次のような違いがあるそうです。
- 日本・・・薬学部出身者が研究している
- 海外・・・物理学などの科学者が研究している
そういえば、分子栄養学の三石巌先生も物理学者でした。生体について深く理解するには、これらの知識が必要みたいです。
『電磁波問題市民研究会「電磁界情報センター」所長・大久保千代次氏はどこが間違っているか 東北大・本堂毅さんに聞く』より引用
電磁波の生体影響は熱作用によるものだけであるかのような説明
大久保さんは「非常に強い電磁界ばく露の生体影響は(略)高い周波数領域(100kHz~300GHz)では熱作用が主となることが科学的に確認されている」(抄録集)という前提で、電磁波による熱作用とその防護について講演しました。
生物物理分野の研究者で非熱効果に異議を唱える者はいない
本堂さんは、渡り鳥の研究やMRIを例に、生物への非熱作用は明らかであるとして、熱作用のみを前提とすることに疑問を呈しましたが、時間の都合で大久保さんからの回答は得られませんでした。
本堂さんは「ドイツのオンデンブルク大学での研究で、渡り鳥へ影響を及ぼすと分かった電磁波は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の指針値の1000分の1。
非熱作用による生物への影響は、基礎科学の確立された知見になっていて、生物物理学分野でこれに異を唱える研究者はいません。
MRIも高周波電磁波を使いますが、その作用は熱作用ではなく『周波数共鳴作用』。
電磁場を浴びて生まれる熱は、特定の周波数を持たない死んだエネルギーで、(熱になる前の)電磁場が持っていたエネルギーより弱い」と指摘しました。
私は「大久保さんも非熱作用を無視しているわけではなく、非熱作用についての研究もとりあげた上で、健康影響を及ぼす証拠はないと言っていますが」と質問しました。
本堂さんは「大久保さんはメカニズムが解明されない限り非熱作用を認めないでしょう。(メカニズムが分からないと影響を認めない考え方じたいが問題ですが)
熱作用とは違い、非熱作用のメカニズムは量子力学の分野であり、薬学部出身の大久保さんや(日本で電磁波生体影響を研究する者に多い)工学者の多くに、量子力学は理解できないと思います」との考えを示し、「海外では、物理学などの科学者がこの分野を研究しています」と教えてくださいました。
まぁ、専門的な知識等なくても、電磁波の健康被害の多くが、「熱」とは直接関係ない事ぐらいは想像がつきます。
「熱」という言葉を使うと、正しく理解する妨げになるので、
「非熱」を改め、「周波数共鳴作用」「代謝阻害作用」等と言い換えるべきです。
この名前の方が、実態を上手く表現できていると思います。
認められている刺激作用と熱作用
ここまで、「非熱作用」に対する酷い扱いについて見てきました。
これとは対照的に、「刺激作用」や「熱作用」は認められています。
何故これだけは認めるているのか、考えられる理由は2つです。
- 分かりやすいので、隠す事が困難
- 隠せないものは、あえて積極的に認めることにより、信頼を勝ち取れるので、「その他の見解」に信憑性を持たせることができる。
熱作用や刺激作用を認めるのは、「危ないから」という理由の他に、誰からも分かりやすく、確認もしやすいから...という理由もあると思います。
特に熱は、隠しようがありません。
温度を測る事は、専門的な知識を必要としないので、確認しやすいです。
こういったケースでは、嘘が効果を発揮しません。
一方、「非熱作用」について考える場合は、代謝の知識等が必要なので、知らない人はピンときません。
また、代謝障害の場合は、その人の「遺伝的な弱点」がある部分から症状が現れます。
電磁波が原因でビタミンC不足になっても、ある人は白血病、ある人は感染症...
これだと、結果が違うから原因も違うんじゃないの?...と考えてしまう人がほとんどです。個人差があるので、分かりにくいです。
知識があれば予測できますが、勉強が必要...となると、面倒になります。その為、多くの人は確認しません。言われた事を鵜呑みにする方が楽だからです。
ほとんどの人は、専門機関に「調べた結果、こうでした」等と言われたら、
「まぁ、調べた人がそう言うんだから、そうなんだろう。」...と納得することでしょう。
このようなケースでは、嘘が効果を発揮します。
そして、「隠せない事」は、あえて積極的に認める方がいいです。
何故なら、それによって信頼を勝ち取ることができるので、「その他の見解」に信憑性を持たせることができます。
自ら非を認めると、誠実な印象を与える事ができます。
一度信じさせると、その後どんなデタラメを言ったとしても、「この人は真面目だから、悪い事は悪いと認める。従って、この人が主張する事は本当だろう。」と勝手に思ってくれます。
「刺激作用」と「熱作用」を積極的に認める事で、人々は「ちゃんと安全性を考えてくれているんだな」と思うようになるので、
「非熱作用は確認できない」とデタラメを主張しても、そのまま信じてしまうのです。
ただし、デタラメといっても、実験結果等、証明できるものは必要です。
実験結果を捏造する方法
世の中には、実験結果を捏造する方法がいくつもあります。
「現実に起きている事」と、違う結果になるなら、実験に問題があったと考えた方がいいです。
「そんな事はない」と思う方もいると思うので、いくつか例を紹介します。
有名なのは、コレステロール詐欺です。以下の動画の2:00以降で述べられています。
次は、効果があるビタミンを、効果がないように見せかける方法です。
『精神科医こてつ名誉院長のブログ 6-2)、あなたが知らない真実、ビタミンへの信頼性を破壊する方法』より引用
6-2)、あなたが知らない真実、ビタミンへの信頼性を破壊する方法
Orthomolecular Medicine News Service(OMNS)、2010年1月11日
2)「低用量のビタミン研究を選択して、高用量試験を無視する」というのは、低用量の栄養素の研究を用いて効果がないと批判します。 1つのネガティブなビタミン研究を選び、何百ものポジティブなビタミン研究を無視することを忘れないでください。
3)正しいメガビタミンの研究が実際にあなたの部門、医学会、医学雑誌に提出された場合は、1〜2年待たせて、そしてそれをreject(却下)します。結局のところ、the Journal of Orthomolecular Medicine(JOM)に出版された論文は米国国立医学図書館で索引付けされません。(3)したがって、一般の7億回のMEDLINE検索ではそれを見つけることができません。
4)栄養療法を妨害しましょう。問題を混乱させて、真実の報道を決して行わないで下さい。タバコ産業から学んだこのこと:知恵で彼らを驚かせることができないならば、ビタミンと一緒に、常に否定的な部分を強調表示し、肯定的な点を無視して、事実を一般大衆に認識させないで下さい。
(中略)
6)医学生、医者を教育し続けましょう。こつこつと継続的に教育することが必要です。、重要な点は、私たちが望むような考え方に彼らを繋ぎ止めておくことです。ニュースメディアや医学のWHOPPERが言うとおりに動くよう教育することで、栄養サプリメントが効果がないと信じ込ませるためには、大切な歩みです。
この方法は栄養療法だけでなく、優れた薬に対しても使われます。
新型コロナの特効薬アビガンもそうです。
私がアビガンの効果は本物であると確信している理由の1つがこれです。ビタミン潰しの方法とそっくりです。
試しに上の記事の「ビタミン」、「栄養療法」 という言葉を、 「アビガン」に置き換えて読んでみて下さい。今、アビガンに起こっている状況そのものです。
例えば、「ビタミンCがインチキだとでっちあげる為に、わざと効果が出にくい量を投与する」ように、
アビガンも投与量が少なくされている報告があります。
『2020.5.2rkyoutube新型コロナウイルス戦争79』のコメント欄より
Cambridgeあや
ソラマメ琴美さん、ヤバいです。 ケチられて、ワザと後遺症が残るよう、微量しか、「アビガン錠」を与えられていません。
『 アビガン錠 1粒 200mg 』 は、公式では、『普通のインフルエンザで、1日 3g』『 エボラで 1日 9g 』です。
この量は白川先生もTVでおっしゃってました。 絶対です。
琴美さんは、この、『 エイズも エボラも 発症する 劇感染症:Covid-19』に感染したにも関わらず、「普通のインフルエンザ」よりも 少ない、『 1日、2,6g 』しか、投与されていません。
これは、明らかに、琴美さんに、後遺症を残す為、もしくは、「アビガンは たいして効かない、必ずしも特効薬ではない。なぜなら、こうやって 後遺症が 残るではないか」の、プロパガンダに使われたのではないでしょうか?
この、「普通のインフルエンザ」よりも微量しか、投与しなかった『病院名の公表』と、『担当医は、なぜそんな事をしたのか』。明らかにさせるべきです!
そら豆琴美さんは、アビガンで回復したのですが、退院後、再び匂いがわからなくなったと言われていました。
コロナは中枢神経にも影響が出るという報告があるので、もしかしたらその可能性もあります。
他にも、アビガンは発症6日以内に服用する事で効果を発揮する薬なのに、手続きを難しくして、遅らせて期間を過ぎて投与するといった報告が多いです。
このように「真実を捻じ曲げる結果」を出す事は、私たちが考えている以上に簡単なのです。
そして、「嘘をつく人が少なくない」という事実も知っておく必要があります。残念ですし、そうじゃない世の中の方がいいのですが、でも現実なので...。
だから、「専門機関が研究したから大丈夫」「専門家が言っているから」と信じるのは危ないのです。
医療や栄養の情報は、こんな話が多いです。
専門機関の出した結論が、「現実で起こっている事」と噛み合っていなかったら、「またか」と思ってしまいます。電磁波も同じです。
電磁波の安全性を発信している専門機関と人脈
日本は「電磁波の代謝阻害作用」を否定していますが、どこの専門機関の情報を元にしているのか辿ってみました。
総務省のHPには、次のような案内がありました。
9 総務省が行った動物実験、疫学調査等による生体の安全評価等に関する研究
総務省では、電波による人体への影響を科学的に解明するため、様々な研究を行い結果を公表しています。
下記から詳しい情報をご覧ください。
生体電磁環境研究 (電波利用ホームページへ)
と記載があったので、「電波利用ホームページ」へ進んでみました。
総務省 電波利用ホームページ 生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究
すると、『生体電磁環境研究』は、以下のような人物で構成されていました。
電磁波のことを調べていると、この中の大久保千代次氏の名前はよく見かけます。
例えば、「電磁界情報センター」が公開しているガイドにも名前が記載してあります。
学校教職員用の電磁波説明ガイド 子どもの健康と電磁波「電磁波は危ないの?」
「電磁界情報センター」は、WHO等の科学的な見解から、電磁波の情報を発信している組織で、立場的には中立ということになっています。
...なので、本当にそうなのか確かめてみました。
すると、次のような意見がみつかりました。
『電磁波問題市民研究会「電磁界情報センター」所長・大久保千代次氏はどこが間違っているか 東北大・本堂毅さんに聞く』より引用
化学物質過敏症(MCS)、電磁波過敏症(EHS)の診療、研究を行う医師や研究者も多数会員になっている日本臨床環境医学会の第28回学術集会が6月、都内で開かれました。第1日の冒頭、大久保千代次・電磁界情報センター所長が「教育講演」の講師として登壇し、EHSはノセボ効果(後述)によるもので電磁波曝露のせいではないなど持論を展開しました(会報119号既報。なお、この病気の呼称は様々ありますが、ここではEHSとします)。
電磁界情報センターは「中立的な機関」と自己紹介していますが、それはウソで、電磁波問題の利害関係者である電力会社からの出向者らで運営され、資金を出す賛助会員もその多くは電力会社などであると見られます。
中立だと主張しながら、実は中立ではない「電磁界情報センター」。
ということは、「電波利用ホームページ」にある「生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究」の他の構成員も、中立ではないかもしれない...
そう思って、一番上に名前が載っている上野照剛氏について調べてみると、次のような話がみつかりました。
『「平成25年度より実施する生体電磁環境研究の基本計画書(案)」に対する意見書』より引用
「平成25年度より実施する生体電磁環境研究の基本計画書(案)」に対する意見書
2013年(平成25年)2月1日
日本弁護士連合会
意見の趣旨
生体電磁環境研究を実施するに際し,研究を実質的に行う研究機関(委員会)は,
関連企業からの利益供与の有無及び内容が公開された研究者により,公正に構成さ
れるべきである。
意見の理由
国民の関心を集めている分野に関し,国が科学研究を行う場合,研究を行う機関
の構成員の公正さが確保されなければならないことはいうまでもない。
この点に関して,科学研究においては,研究者やその所属する研究機関などが,
当該科学技術に関して利益を得ている企業やその関係団体から研究資金の援助や
寄付などの利益供与を受けている場合,研究結果にバイアスがかかる可能性がある。
そこで,研究者や研究機関が,関係団体からの利益供与の有無や程度を公開する
ことが世界的な潮流となっているところである。
このように,研究を行う研究機関が公正であることを担保するためには,構成す
る研究者の関連企業からの利益供与の有無及び内容が公開されていることが重要
であり,その旨は当連合会の2012年9月13日付け「電磁波問題に関する意見
書」においても述べているところである。
しかし,今回の基本計画書案においては,研究機関の構成についての記載がない。
この点,総務省が以前開催した生体電磁環境研究推進委員会については,委員長で
あった上野照剛氏が携帯電話会社や電力会社などの関連企業から寄付を受けてい
たことが後に発覚して問題視された(2012年3月30日付け西日本新聞記事参
照)。
今回,生体電磁環境研究を実施するに当たっては,関連企業からの利益供与の排
除に極力努めるとともに,構成員に関連企業からの利益供与を有する研究者がいる場合には,関連企業からの利益供与の程度について明らかにし,公正な研究機関による生体電磁環境研究を実施するべきである。
以上
電磁波の問題を調べていくと、金の話が出てきます。
以下の記事では、京都のレーダーの件で、30億円の金で自治体の口封じをした話を紹介しましたが、後ろめたいから金を払うわけでしょう。
電磁波(種類と周波数と波長)について分かりやすく説明してみた
人の健康を考えるとか、誠実さが欠片も感じられません。
携帯会社や電力会社とズブズブの関係の人物が構成員になっている機関の「完全基準」を信用できますか?
個人の問題もありますが、そのような人達を人選する組織自体も腐敗しています。
中立じゃないのに「中立」と平気で嘘をつくのですから、他の事でも嘘をつくはずです。
ちなみに、WHOも不正腐敗が酷いです。Mitzさんの動画(14:30~)が分かりやすいです。
どんなに専門知識があっても、心が詐欺師ではダメなのです。
本当に安全かどうかは、確認しないとダメ
まとめます。
「電磁波の安全神話」は、次のような理由で信頼されていますが、よく考えたら説得力がないことが分かります。
- 「健康への悪影響」を示唆する研究報告があることは知っているが、「実験で再現」できないので、証拠としては認めない。
- WHOも「健康への悪影響」は、研究による一貫性のある証拠は示唆されていないとしている。
- 総務省が正当性を主張する時は、たいていWHOの見解を引っ張る
証拠があるのに、証拠は全くない、見つかってないと言ったり、
中立じゃないのに、中立であると言ったり、
...専門家にはこのような人が多いので要注意です。
総務省のHPには、次のような事が書かれています。
10 最後に
インターネットで情報検索をすれば、様々な情報を知ることができます。
電磁波の生体影響についても、様々な情報を知ることができますが、その情報の信頼性や、正確なものであるかということを考えることが重要です。
「情報の信頼性や。正確なものであるかどうか」...を考える事は、本当に大切です。
調べなければ、「安全基準」を出している機関が、裏で企業と癒着している事も分からないですから。
電磁波の生体への影響「周波数共鳴作用」「代謝阻害作用」が認められないまま、5Gが開始されました。
「5Gは安全」、「電磁波は安全」と言われていますが、実はそう主張している人の方が、危険性を分かっています。このような話があるくらいですから。
寝ている人が多いのも、私が一般席で具合が悪くなるのも実は新幹線の中の電磁波によるのです。
ところが、国会議員や政財界の大物、大金持ちが乗るグリーン車やグランクラスからは電磁波が出ないようになっています。
それは、国の研究機関では電磁波が有害であるということに気付いているからです。
さらに、国会議員や政財界の大物、金持ち達だけが、どれほど電磁波が生命にとって危険かを知っているからであります。
世間には「安全」と言っておいて、実は危険だと分かっているから避ける。
ちなみに、これと反対に、世間には「危険」と言っておいて、実は安全だと分かっているから使う...というのもあります。
アビガンは世間には「危険」と言っておいて、実は、2月から備蓄分のアビガンを政府関係者だけ手に入れて飲めるシステムになっているのです。(※)国立国際医療センターの忽那氏が元締めとなり、コネのある人たちにアビガンを無制限に流していたことが、立教大学特任教授の金子勝教授によって表にでました。
これをダブルスタンダードと言います。
だから、人が健康を害した時、その原因が5Gでないように、色々と工作する可能性があります。
最近、5Gの基地局の数が減少するという不思議な事が起こったようです。
真相は分からないですが、
「コロナの感染者が増えた事と関係があると悟られないように、数を減らした」可能性も考えて、みんなで様子をみていった方がいいですね。
関心を持つ人が増える程、悪い事はできなくなりますから。
『5G反対』より引用
米国ワシントン州立大学名誉教授のマーティン・ポール博士が、5Gと新型コロナの因果関係について論文を出したようです。
翻訳はあまりあてにできないので、日本語と英語の両方貼っておきます。
ザウスでござる コロナ騒動:5GとCOVID-19の “因果関係メカニズム” :米医学界重鎮の論文
https://electromagnetichealth.org/electromagnetic-health-blog/5g-covid-19-epidemic/
現時点では、この人物がまともな人かどうかは分からないので、メカニズムを理解する為の参考程度にします。
電磁波は、特に非熱作用が問題なので、今後も調べていきます。