- 投稿 2016/12/21
- パーツ別 - 目
「LED」には、「ブルーライト」という光が多く含まれています。
「蛍光灯」や「太陽光」と比べてみて下さい。
『石原藤樹のブログ(元六号通り診療所所長のブログ)ブルーライトは本当に危険なのか? [医療のトピック]』より引用
「太陽」や「蛍光灯」と比べても、「LED」は「ブルーライト(青色光)」が際立っています。
「LED」に囲まれた生活をしている私たちは、「ブルーライト」を大量に浴びているということになります。
なので、それが健康にどう影響するのか知っておかなければなりません。
以下の記事では、「ブルーライト」と「LED」についての説明と、ブルーライトのメリットについてお話しました。ブルーライトのメリットは、「省エネ」と、「人間の体内時計を整えてくれること」でした。
また以下の記事では、「ブルーライトが目や脳にどんな悪い影響を与えるのか」、デメリットについてお話しました。
本記事では、ブルーライトが目と脳以外にどんな影響があるのか・・・についてお伝えしていきます。
ちなみに、以下が目や脳に与える影響です。
- 「ブルーライト」は、角膜や水晶体を通り越して、網膜に直撃するため、目の細胞にダメージを与えます。
- 「ブルーライト」は、波長が短い為、光が散乱しやすいので、画面がチラついたり、まぶしく感じます。すると、脳がピントをあわせようとするため、脳が疲弊します。おまけに、強い光を制限しようと、瞳孔を狭めようとするので、目の周囲の筋肉が使われます。こうして「目の疲れ、肩こり」→「頭痛」へと発展します。
スポンサーリンク
浴びる時間帯によっては体内時計が乱れる
「ブルーライト」のメリットとして、体内時計(サーカディアンリズム)を整える役割があると、過去の記事でお話しましたが、実はこれ、「ブルーライト」を浴びる時間帯によっては、デメリットにもなるのです。
「ブルーライト」には、メラトニン(眠気を誘う睡眠ホルモン)を抑える働きがあります。
だから、「起きる時」に光を浴びるのは良いのですが、逆に「寝る前」に浴びてしまうと目が覚めてしまうのです。
つまり、浴びる時間帯を間違えると、体内時計を乱してしまいます。
寝る前に光を浴びなければ良いだけの話ですが、身の回りに「LED]が溢れているとそうもいきません。特に光を直視するような製品を使っている人は要注意です。
寝る前までスマホやパソコンをいじっている人は多いでしょうが、体内時計を乱す元ですから、睡眠障害等、心当たりのある方は夜間のこれらの使用を控えた方がよいと思います。
ただ、パソコンやスマホは「や~めた」といってスイッチを切ってしまえば終わりです。いくらでも時間を縮小できます。
問題は、常に照らす照明です。
「LED照明」は、照明ですから長時間付けるのが当たり前です。そこで生活している人は、慢性的に体内時計が乱れることを避けられないわけです。
今はまだ従来の蛍光灯があるからいいかもしれませんが、もし照明がLEDしかなくなったら、夜もブルーライトから逃げられないということになります。
そして、ブルーライトの悪影響は「体内時計の乱れ」だけに留まりません。
LEDと果物
私が特に気にしているのは、「長期的な使用による悪影響」です。
果物を「LED」と「蛍光灯」で照らし比べた結果を見て下さい。
『<LEDの影響> オレンジの観察』より引用
<LEDの影響>
LEDの光が身体はもちろん、あらゆるものに悪影響があることを知らないまま、多くの人がLED照明のスーパーで買い物をしています。
LEDの光が当たった果物は、影響を受けて、どのように変化(変質)してしまうのか、観察してみました。
蛍光灯のスーパーでニューサマーオレンジ(日向夏)という、黄色いミカンを2袋購入。
みずみずしくて、甘く、とてもおいしい。(2016/5/10)
1袋はLED、もう1袋は蛍光灯の光を当てて観察。
電球色LEDなので、写真に撮ると、穏やかな明かりのようだけれど、
実際には蛍光灯よりまぶしさを感じる。
2日後。 LEDのオレンジは、5つのうち、3つが、ヘタの周りがへこんできた。(5/12)
拡大したところ。触った感じもフニャフニャしている。 (5/12)
3日後。色やつや、張りに違いが出てきているのが分かる。(5/13)
4日後。左のLEDのオレンジは、明らかに皮の水分がなくなってきて、形もいびつになってきている。(5/14)
6日後。つやもなく、しわっぽくしなびてしまったLEDオレンジと、つや、張りがあり、みずみずしい蛍光灯のオレンジ。 (5/16)
手で軽く押すと、そのままの形になってしまうほど、弾力がないLEDオレンジ。 (5/16)
1週間後。左のLEDのほうは、全体的に縮んでしまった。
空気の抜けたゴムボールのよう。
蛍光灯のほうは、まだ買ったときとあまり変わらず、つや、弾力がある。(5/17)
切ってみたところ。右の蛍光灯のオレンジはまだみずみずしく、食べてみると、購入時と変わらず、甘くておいしい。
左のLEDのオレンジは、水分が抜け、スカスカになっている。
味見をしてみると、刺激のある苦みが、いつまでも口に残る。(5/17)
1週間、蛍光灯とLEDの光にそれぞれ当てたオレンジは、2日後ぐらいから、明らかな違いが出て、1週間後、まだおいしく食べられるものと、とても食べようとは思えないものとに、はっきりと分かれました。
LEDのオレンジのほうは、味も、明らかに変わってしまっていて、身体への影響を思うと、やはりLED照明のスーパーで販売されているものを食べるのは、避けたいなと思います。
毎日、どんどんしわしわになっていく、オレンジの皮を見ていたら、LED照明を浴び続けると、人間の皮膚もこうなってしまうのではと、怖くなりました。(5/17)
なんということでしょうか。
これが本当なら、食事を気をつけようが、運動しようが、何をやっても健康を保つことは難しくなります。
私は、個人が気をつけられるのは「水」までだと思っています。汚染が「空気」とか「光」になってくると、完全な遮断は難しいです。
話を戻しますが、「オレンジ」だけではありません。
以下は「オーガニックブルーベリー」を三日間観察した結果です。
長いので最後だけ引用します。過程が気になる方は引用元をご覧下さい。
『<LEDの影響> ブルーベリーの観察』より引用
切ってみたところ。蛍光灯のブルーベリーは、 買った時とあまり変わっていない。
味も、甘くておいしい。(7/14)
ビックリするほど色が変わってしまったLEDのブルーベリー。
切るのに苦労するほどグチャグチャで、中はドロッとしている。(7/14)
「オレンジ」と「ブルーベリー」の場合を紹介しましたが、こんなのは序の口です。他にもありますので、興味がある方は以下をご覧下さい。
ここまで見て、十分「LED」の危険性が分かった気がしますが、上の実験では、光の毒性の問題ではなく、単純に「蛍光灯」より「LED」の方が温度が高かった為、果物が傷んだ・・・とも考えられます。
なので、別の角度から、「生命の劣化の原因が本当に“LEDの光”によるものなのか」をみていきましょう。
スポンサーリンク
LEDと肌
LEDが使われている製品が「パソコン」や「スマホ」なら、「ブルーライトカットメガネや、フィルムがあるから、いざとなったらそれで保護すればいいや」・・・とのん気な事を言っていられます。
ですが、「LED照明」の場合は、そういうわけにもいきません。目や脳だけでなく、体にも浴びてしまいますから。
実験では「LED」によって果物がシワシワになるみたいですが、これを読んだ方は、これが人間にも当てはまるのか気になっていると思います。
「人間には関係ない」と思いたい方には残念ですが、あの実験を裏づけるように、「ブルーライト」は、目だけでなく、肌の劣化にもつながるようです。
『女性の美学 ブルーライトの影響は肌にまで!スマホ焼け対策の必要性』より引用
すでにこれだけたくさんの悪影響があるスマホですが、ここにきて、女性にとってとても心配な問題が指摘され始めました。それが「スマホ焼け」です。
スマホ焼けとはスマホを長時間使用することにより、肌に色素沈着を起こしてしまうこと。日焼けは太陽光に含まれる紫外線が原因ですが、スマホ焼けはスマホから発せされるブルーライトが原因で起こります。
ブルーライトが肌を変色させる?スマホ焼けとは
通勤電車の中、家事の合間、就寝前。いつでも簡単に取り出せて使えるため、ガラケーに比べてスマホの使用時間はついつい長くなりがち。手元で操作するため、かなりの至近距離でディスプレイと向き合うのでブルーライトの浴び方もきつくなります。
紫外線対策をせずに太陽の光を浴び続ければ、日焼けやシミができてしまうように、なんの対策もせずにブルーライトの光を浴び続ければ、スマホ焼けを起こしてしまう恐れがあるのです。
浴びる距離は違いますが、「スマホ」の「ブルーライト」で日焼けするなら、「LED照明」の「ブルーライト」でも日焼けします。
もし全ての照明が「LED」になれば、これからは365日、就寝時間以外は、常に「日焼け」を気にしなくてはいけない時代が来るかもしれません。
「ブルーライト日焼け対策商品」が化粧品メーカーから発売されるのは時間の問題です。
スポンサーリンク
ブルーライトの殺虫効果
「ブルーライト」は殺虫にも効果があるようです。
『excite ニュース 青色光を当てると昆虫が死ぬ、新たな害虫防除装置の開発に期待も。』より引用
東北大学大学院農学研究科の堀雅敏准教授の研究グループは12月9日、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見したと発表した。
この研究により、ある種の昆虫では、紫外線よりも青色光のほうが強い殺虫効果が得られること、また、昆虫の種により効果的な光の波長が異なることも明らかになったという。
紫外線の中でも波長が短いUVCやUVBは、生物に対して強い毒性をもつことが知られているが、比較的複雑な動物に対しては、長波長の紫外線(UVA)でも致死させるほどの強い毒性は知られていない。
そして一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなる。
よって紫外線よりも波長の長い可視光が昆虫のような動物に対して致死効果があるとは考えられていなかった。
今回の発見はこれまでの常識を覆すもので、青色光はさまざまな昆虫種に対して殺虫効果を示している。その効果は卵、幼虫、蛹、成虫のいずれの発育段階でも得られるという。
同グループは「その殺虫効果はヒトの目に対する傷害メカニズムに似ていると推測しています」とコメントしている。
こうした研究結果は、例えば、青色のLED光などを害虫の発生している場所に当てることで、簡単に殺虫できる害虫防除装置の開発が期待されるほか、波長を工夫することで、衛生害虫、農業害虫、貯穀害虫、畜産害虫など様々な害虫に適用できるクリーンな殺虫技術になる可能性も。
また、青色光やそれに起因する活性酸素の生体への影響を評価する研究にも、今後、役立つと考えられるという。
害虫防除装置の開発が期待される・・・
いやいや、期待せんし、そんなの...。
身の回りに溢れているのは殺虫効果のあるライトでした。
この事実を知っても「省エネ」に貢献できて嬉しいと思いますか?
虫には効くが人間にはダメージがないとは思わないでほしいです。
人間と虫の違いを考えると、
私は丈夫か、丈夫じゃないかの違いだと思っています。
同じ毒物でも、個体が丈夫であればあまりダメージは受けないし、固体が弱いとダメージを受けやすい。
なんでもそうですが、弱いものから先にダメージが表れます。
もし、「虫は人間に比べて弱いからダメージを受けた」のだとしたら、虫ほどでなくても、「弱い人」は何らかの影響を受けるはずです。
目が痛い、頭が痛い・・・そう訴える人が正にそれです。
そして、殺虫効果のあるライトを「イルミネーション」と称して、木に巻きつけています。
私は「LEDが怖い」と言っているのではありません。
選択肢がなくなり、LEDしか選べない世の中になってしまうのが怖いのです。
スポンサーリンク
ブルーライトへの対策と関連商品について
私は基本的に、対処療法にいきなり頼るのは好きではありません。
辺り一面に毒をばら撒いたうえで、「それらをどうやって避けようか」と試行錯誤するのではなく、できるだけ毒を置かない努力をするべきだと思っているからです。
しかし、全く対処しないわけにもいきませんので、ここまでデメリットについて話してきた以上、対策法にも触れておきます。
当たり前ですが、物を買うとき、「LEDを使っている商品」と「LEDを使っていない商品」がある場合は、「LEDを使っていない商品」を選ぶ方が良いでしょう。
しかし、どうしても「LED」を使った商品しかない場合は、「対策グッズ」の世話になることになります。
ブルーライトメガネ、レンズ
パッと思い浮かぶのは、「ブルーライトメガネ」です。
ネットで調べると、効果については賛否両論ですが、どちらかというと肯定的な意見が多く見られました。
私は眼鏡には度がないと困るので、眼鏡屋で「度入りのブルーライトメガネ」を作ってもらわなければならず、目の良い人に比べると、高い買い物になります。
探してみると、今あるメガネに簡単に取り付けられるレンズがありました。クリップオンタイプのブルーライト対策レンズです。価格は3000円代だそうです。
IT media エンタープライズ 度入りメガネの利用者に最適、着脱可能なブルーライト対策レンズ
視力に問題がなく、度が無くても平気な方であれば、これより安いのがいくらでもあるはずので、試してみる価値はありそうです。
ただし、「ブルーライトメガネ」に効果があったとしても、防げるのは目だけです。
体に浴びる「ブルーライト」までは防げません。
ブルーライトカットシート
全身を守るには、目だけを守るメガネよりも、ディスプレイに「ブルーライトカットシート」を張る方がいいのかなと思うのですが、絵を描いたり、洋服を購入する時など、色が変わると困る事もある為、躊躇ってしまいます。
そんなの気にしないという人なら、まず、お安い100均のシートから試してみるのもいいかもしれません。
価格.comマガジン 100円ショップの液晶保護フィルムと高機能フィルムはどう違う?
サプリ
サプリはピンキリあります。私は「目だけに特化したサプリ」は、試したことがないので答えられません。
ですが、あえて私が「サプリ」に頼る時の注意点をいうとしたら、サプリの効果を発揮させたいのであれば、「質的な栄養失調」を改善させたうえで飲んだ方が良いということです。
土台となる体が健康ではない状態だと、せっかくサプリを摂っても、栄養が上手く利用されなかったりします。
LED照明の「電球色」
LED照明には「電球色」というものがあります。
一見、「ブルーライト」の対策になりそうですが、実はそうでもないようです。
『情報検証サイト 仙人の結界 LED電球、蛍光灯、白熱電球の危険性と健康への被害』より引用
ちなみに、LED電球や蛍光灯にも電球色があるので、それを使えばいいのではないかと思う人がいるかもしれませんが、それは蛍光体の色を使って、そういう色に見せかけているだけで、青色の光が出ていることに変わりはありません。
この点、誤解してはいけません。
ただ、どうしても寝室にLED電球や蛍光灯を使わなくてはいけないのなら、電球色の方が気分的に寝付きやすくなるかもしれませんが、睡眠と覚醒のリズムはかなり強力なので、その程度のことではあまり変わらないでしょう。
以上、簡単ではありますが、対策法を紹介しました。
しかし、本来なら、こんな物を買わなくても健康でいられるはずなのです。その環境が壊れていっていることから目を背けないで下さい。
スポンサーリンク
白熱球、蛍光灯消滅の危機
白熱球や蛍光灯は完全にはなくならないだろう
・・・そう考えている人もいるかもしれませんが、2008年に、経済産業省が白熱電球の生産販売を自主的にやめるように要請しているのです。
しかし、その一方で、消費者にはこれらの製品を強制的に止めさせるようなことはしないと言っています。
これをどう捕らえるかですが、明らかに矛盾していますよね。
自主的に止めるように要請されたら、企業もその流れに乗るしかないでしょう。企業が作らなくなったら、消費者は製品の使用を止めるしかありません。
これまで、企業が作らなくなったことで、事実上使用できなくなった製品は五万とあります。私達が使っている物は企業次第なのです。選択はその次です。ない物は選びようがありません。
「メーカーに白熱球を作らないように要請する」という事と、
「消費者に白熱球を止めさせるように強制しない」というのは両立しないのです。
「供給元を作らないようにしてしまう事」は、「消費者が白熱球を選ぶ事を強制的に奪う事」に等しいのです。
その要請が功を奏したのか、ここ数年で、身の回りの物が「LED」だらけです。
今はまだ、「LED」ではない製品がありますが、消えるのは時間の問題です。
「白熱電球」が市場から姿を消す前に、その価値を見直してみる必要があるのではないでしょうか。
不健康の原因はたくさんある
私は食べ物が健康に大きな影響を与えると思っているので、食について書くことが多いです。
ですが、それだけが全てだとは思っていません。
身の回りに不健康になる物質が溢れているので、何の影響を受けて不健康になったのか正確に突き止めるのは難しいです。
もし、不摂生をしていないのに、原因不明の不調になった場合は、それ以外の原因も疑ってみて下さい。
スポンサーリンク