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虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

タグ:フェリチン
男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状
男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

これまで、「生理のある女性のフェリチン」について書くことはありましたが、男性のケースには触れてきませんでした。

 

 

男性は生理がないので、鉄不足になることは稀だからです。

 

 

しかし、男性でも鉄不足が気になる人が多いようなので、記事にすることにしました。

 

 

 

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生理がないと鉄はなかなか減らない

 

 

生理がない男性は、「何らかの理由で出血がある」場合や、「糖質ばかり食べて、動物性の食品を食べない」場合等で、鉄不足になるそうです。

 

 

しかし、後者はよっぽどのケースだと思います。

 

 

 

それは、閉経した女性にも言えることです。

 

 

私の母と祖母は2人とも糖質過多で動物性食品の摂取量が少ないです(ちなみに、祖母は寝る前にプロテインを30g飲んでいます)。

 

 

なので、測る前は「鉄不足だろう」と思っていたのですが、それでも私が最初にフェリチンを測った時の数値49を遥かに上回る150前後でした。

 

 

鉄を多く含む食品をたくさん食べている私より、約3倍多いのです。

 

 

これには我が目を疑いました。

 

 

私は糖質制限をする前は、バランスの良い食事を心がけていて、ベジタリアンの食事やローフードも参考にしていました。肉よりも魚介類・甲殻類が好きでした。

 

 

なので、糖質過多で動物性食品の摂取が少なかったです。それによって体が弱っていた事は過去にも記事にしました。

 

 

母と祖母は、栄養的にその時の私と同じ方向性の料理を食べているわけですから、糖質過多で動物性食品の摂取は少ないです。

 

 

どんなに手をかけても、食材の質にこだわっても、日本人の「ご飯を中心におかずを食べる」というスタイルでは、糖質過多、タンパク質不足、脂肪酸不足になります。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

それでもフェリチンが150あるということは、

 

 

生理がなかったら、鉄は簡単には減らないのかもしれません。

 

 

 

生理がないのに鉄が減る・・・ということは、よっぽど酷い食生活を送っているということです。

 

 

例えば、ラーメンばっかり、パンばっかり、パスタばっかり、お菓子がごはん…等。

 

 

要注意なのは1人暮らしの人です。

 

 

 

 

男性で鉄サプリを飲む前にした方がいい事

 

 

男性で「体が弱いから、あるいは、体温が低いから鉄を飲んだ方がいいかもしれない」・・・と心配されている方がいますが、

 

 

出血や、食生活が酷くない場合は、まずはフェリチンを測ることが先ではないかと思うのです。

 

 

 

そこで本当に鉄不足であれば、「鉄サプリを飲む」という選択が意味をもってきます。

 

 

測ってみないと分からないですし、もしかしたら原因が鉄不足以外かもしれません。

 

 

 

私はどんな結果が出ようと、検査には意味があると思っています。やはり、現状を把握しないで、憶測で行動するより、確認しながら次の行動をしていく方が安全です。

 

 

鉄が不足していた場合は、次の行動に繋げられますし、

 

 

鉄が不足していなかった場合も、「原因が鉄ではない」という事実が分かるので一歩前進です。

 

 

ハッキリ言って、原因が分からない状態で闇雲にやるのは鉄に限らず効率が悪いです。

 

 

例えば、機械が壊れて自分で修理する場合、

 

 

 

①壊れている場所、症状を予測する

 

 

②実際に中を確認する

 

 

③何処がどう壊れていて、何が原因なのかを特定する

 

 

 

 

③が分かって始めて、その場所を直す為に必要な部品を用意しますし、その機械に合った部品を探します。

 

 

間違っても「今これが流行っているから」と、型番も合わない部品をはめようとはしませんよね。

 

 

機械では当たり前の事ですが、生体となると、何故か②と③をすっとばして、憶測で部品を揃えようとする人が多いです。

 

 

自分が原因だと思っていることと、実際の原因が一致するか確認することも大事です。

 

 

 

私自身が、効能ばかりに気を取られ、「それが自分にとって必要なのか」を確認せず、優先順位を考えずに健康食品を飲み続けて、効果がほとんどなかった・・・という経験をしているので、そういう効率の悪い事はハッキリと指摘します。

 

 

 

 

「口から過剰に摂った鉄」は吸収されない仕組みになっているので、余分な分は排泄されますが、それはもったいないですよね。

 

 

 

時間手間は有効的に使いましょう。

 

 

 

ある栄養素がすでに足りているなら、さらにそこを強化するのではなく、まだ充分でない別の栄養素を補うようにした方が賢いと思います。

 

 

その為には現状がどうなのか確認が必要です。

 

 

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男性のフェリチン値

 

 

ここで、男性のフェリチンの基準について、参考になる話を紹介します。

 

 

『藤川徳美医師 facebook 2017年6月15日』より引用

 

 

鉄過剰症の診断はフェリチン500以上。

 

普通に糖質を食べている男性のフェリチンは100~300。

 

数年間糖質制限(高タンパク/低糖質食)を継続している男性のフェリチンは300~400前後。

 

自分の場合、糖質制限を始めた5年前はフェリチン180、現在は408。(もちろん鉄剤は飲んでいない)

 

まわりの糖質制限をしている男性も300~400前後の人が多い。

 

しかし、これ以上は増えることはないはず。

 

生体には、鉄の貯蔵量に応じて「鉄の吸収を調整する機能」があるので、鉄が十分にあれば吸収しなくなる。鉄剤の経口投与を続けても、フェリチン500以上にはならず、簡単には鉄過剰症にはならない。

 

溝口先生のブログにも同じ事が書いてあった。

 

以前はフェリチン70と男性にしては低値だったのでヘム鉄服用を開始した。フェリチンが十分増えると、便が真っ黒になり、鉄を吸収しなくなったそうだ。

 

経口からの摂取は、必要な量だけタンパク質と結合して吸収されるので安全。

 

一方、フェジン静注はタンパク質と結合していない鉄イオンなので、非常に毒性が高い。

 

鉄イオンがフェントン反応を生じて、猛毒のヒドロキシラジカルを発生させる。頻回のフェジン静注は寿命を縮める行為。

 

 

 

まとめます。

 

 

  • 男性(普通の食事)・・・100~300

 

  • 男性(糖質制限)・・・300~400前後

 

 

 

このように、男性は女性より基準値が高めです。女性より丈夫なはずです。

 

 

しかし、それ故に男性のフェリチンが不足すると女性より悲惨な事になります。

 

 

 

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男性の鉄不足

 

 

女性は生理で出血し、出産では胎児に鉄を持っていかれるので、鉄不足になり体調を崩しやすいです。しかし、最初から「鉄が減る」という前提で体ができている・・・ということでもあります。

 

 

一方、男性は「鉄が減る」前提ではない体です。

 

 

生涯を通じて、フェリチンは100~300だそうです。

 

 

しかし、生理や出血で鉄が減る事がない・・・という意味では女性よりも強いですが、体に予期せぬ「鉄不足」が訪れた場合、体の仕様がそのようになっていないので、女性よりダメージが大きいと考えられます。

 

 

 

想定外の危機に対しては脆いものです。

 

 

 

女性・・・鉄不足になりやすい / 鉄不足は想定内

 

男性・・・鉄不足になりにくい / 鉄不足は想定外

 

 

 

従って、「男性のフェリチン50以下」は、「女性のフェリチン10以下」に相当するそうです。

 

 

 

『精神科医こてつ名誉院長のブログ 自閉症スペクトラムはなぜ男の子に多いのか?』より引用

 

 

男性の鉄不足、100人に1人以下と稀であるが当院にも数人おられます

 

 

痔出血での失血、ベジタリアン、など

 

 

フェリチンが30-50に下がると全員酷い症状を示す

 

 

頭が働かなくなって動けなくなる人

 

 

レストレスレッグス症候群となりじっとしていられなくなったりする人

 

 

20歳前後で発症した男性の統合失調症患者でもフェリチン値が微妙に低い

 

 

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/notes

 

 

女性であれば30-50あれば代謝低下はあるが、殆どの人は無症状

 

 

柏崎良子先生によると、鉄不足の診断基準は、男性でフェリチン120以下、女性で80以下と男女差あり

 

 

男性のフェリチン50以下は、女性のフェリチン10以下に相当すると判断している

 

 

男性のフェリチン100以下は、女性のフェリチン30以下に相当すると判断している

 

 

 

 

(男性)フェリチン50以下 = (女性)フェリチン10以下

 

 

(男性)フェリチン100以下 = (女性)フェリチン30以下

 

 

 

 

どのような状態になるのか、具体例も紹介しておきます。

 

 

 

『精神科医こてつ名誉院長のブログ 一人暮らしを始めて1年経過した男性警察官も鉄不足でうつ状態』より引用

 

 

症例:20代前半、男性、警察官

 

 

主訴:頭が回らずミスが多い、不眠、希死念慮

 

 

H27.4、大学卒業後警察官となり一人暮らしを始めた

 

 

H28.2頃から仕事のミスが目立つようになった

 

 

H28.4、仕事のミスが続き落ち込む、色々悩み不眠を生じ、早朝覚醒あり

 

 

H28.5、希死念慮が出現、上司に相談後、実家で休養を取ることになった

 

 

H28.6、当院受診

 

 

不眠、抑うつ気分、思考制止、希死念慮を認める

 

 

一人暮らしの時は糖質ばかり食べていたと言う

 

 

ジェイゾロフトなどいつものセットを処方

 

 

一ヶ月の休養の診断書を書いた

 

 

高タンパク/低糖質食を指導

 

 

BUN11.7、RBC544、Hgb16.1、MCV84.7↓、フェリチン38↓

 

 

 

 

フェリチン38・・・とありますが、生理のある女性のほとんどはこれ以下です。

 

 

しかし、症状はここまでではありません。

 

 

私が2017年の1月に測った時は49だったので、38はそんなに違いません。

 

 

それで症状がこんなに酷いのですから、「男性は鉄不足に対して耐性が低い」というのはうなずけます。

 

 

 

ただ、耐性は低いですが、鉄剤を投与すると女性よりも早く回復します。

 

 

 

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不調の原因が鉄不足ではない可能性も視野に入れる

 

 

私の同級生に、体温の低い男性がいます。

 

 

平熱が低いので、風邪を引くと「36度でもしんどい」と言っています。

 

 

 

低体温が女性だった場合、鉄不足を指摘しますが、男性なので別の原因を考えました。

 

 

 

というのも、友人は低体温以外はいたって元気で、うつのような症状もありません。

 

 

 

実家暮らしなので、食事も酷くはないはずです。

 

 

おまけに調理の学校を出ているので、食に無頓着な人間でもありません。

 

 

20代の時からこの調子なので、もし鉄不足が原因なら、先ほど紹介したような症状になりそうなのですが、そうはなっていません。

 

 

 

なので、別の原因で体温が低いのではないかと思いました。

 

 

 

低体温の原因で考えられるのは、エネルギー物質「ATP」の不足です。

 

 

 

ATPの主な材料は、「糖質」と「脂質」です。

 

 

 

ATPをたくさん作れるのは脂質で、高エネルギーです。脂肪酸から129個のATPが得られます。しかし、脂質は糖質を摂っていると燃えないという特徴があります。

 

 

 

一方糖質(ブドウ糖)は、「嫌気性解糖」だと低エネルギー、「好気性解糖」だと中エネルギーです。

 

 

 

  • 嫌気性解糖・・・細胞質基質でATPを作る

 

 

グルコース

 

 

ピルビン酸

 

 

乳酸、ATP

 

 

 

 

  • 好気性解糖・・・ミトコンドリアでATPを作る

 

 

 

グルコース

 

 

ピルビン酸

 

 

アセチルCoA

 

 

ミトコンドリア(クエン酸回路→電子伝達系)

 

 

ATP38

 

 

 

 

 

右の「好気性解糖」の方がATPがたくさん作られるわけですが、以下の栄養素が不足すると、代謝が上手くいきません。

 

 

 

 

 

 

鉄以外にも、ATPを作る為に関わっているビタミンやミネラルがあります。

 

 

これらの不足によって、クエン酸回路→電子伝達系で代謝ができず、嫌気性解糖に傾き、ATPが不足し、低体温ということもあります。

 

 

 

なので、友人は何が原因で低体温なのか考えると、可能性は鉄不足だけではないのです。

 

 

特に、米を多く食べる日本人はビタミンB1不足になりやすいので注意が必要です。

 

 

なので、鉄不足が心配なら、何が不足して症状が起きているのかを把握する為にも、いきなりサプリメントではなく、確認作業をした方が良いです。

 

 

 

確認しなければ、どれぐらい飲んだらいいかの目安も分かりません。

 

 

 

私も自分のフェリチン値を見て「少ない」と確認してから、サプリメントを3錠飲む事に決めました。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

 

 

サプリメントは容量を多く取れるので影響力が大きいです。

 

 

 

その為、やみくもに摂取するのはおすすめしません。反対に、戦略的に慎重に摂取すれば、普通に食事だけで栄養を摂取するよりも早く効果が表れます。

 

 

 

 

「鉄をサプリメントで飲む事」に対する批判は多いです。それを読んで心配になって、私のところへメールやコメントで相談される方が何人もおられました。

 

不安な方は、以下の記事をお読み下さい。

 

 

サプリメント肯定派が批判される理由は正当なのか検証してみた

 

 

 

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フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

「鉄不足」は、貧血でフラフラする・・・だけですみません。

 

 

 

実は、体にとって非常に深刻な問題です。

 

 

 

 

しかし、日本では「鉄不足」を軽くみている人が多いです。

 

 

 

通常の血液検査では、「ヘモグロビン」の値は測りますが、体内にどれくらい鉄が貯蔵されているかが分かる「フェリチン」の値は測りません。

 

 

 

 

生理がある女性は、毎月「鉄」を失うので、深刻な鉄不足になっている人が多いのですが、病院では、通常「ヘモグロビン」しか測らないので、「鉄不足」になっているかどうかが見逃されてしまいます。

 

 

 

 

 

本記事では、「鉄不足になる流れ」と、「鉄不足」かどうかを調べる「フェリチン」について話をします。

 

 

 

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体内の鉄の働き

 

 

 

体の中に入った鉄の働きは、大きく分けて3つです。

 

 

 

 

機能鉄

 

 

「機能鉄 きのうてつ」は、体の機能をサポートする鉄です。

 

ヘモグロビンの中や、筋肉にあるミオグロビンの中に存在します。

 

 

このうち、酸素を運ぶ役割のあるヘモグロビンが、生命維持に欠かせないので、優先的に鉄が回されます。

 

 

 

貯蔵鉄(血清鉄)

 

 

「貯蔵鉄 ちょぞうてつ(血清鉄)」は、鉄のストックです。

 

 

肝臓や脾臓、小腸粘膜、等に蓄えられています

 

 

これが「フェリチン」です。これが足りているかどうかで鉄不足かどうかを見分けます。

 

 

「血清鉄」は貯蔵鉄の一部と見なされます。

 

 

「血清鉄」がヘモグロビンの材料になります。

 

 

 

組織鉄

 

 

「組織鉄 そしきてつ」は、髪の毛、爪、皮膚等の組織に含まれています

 

 

 

 

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鉄が減っていく順番

 

 

鉄不足になる時は、いきなり貧血にはなりません。以下のような順番を辿ります。

 

 

 

 

①貯蔵鉄(フェリチン)が減る

 

 

②血清鉄が減る

 

 

③血清鉄がないので赤血球(ヘモグロビン)が造れない(貧血)

 

 

 

 

このように、一番最後に減る「ヘモグロビン」が造れなくなって始めて、世間一般でイメージされるような貧血の症状がでます。

 

 

 

しかし、この時は末期症状です。

 

 

 

こうなる前、フェリチンが減る段階で気付いて対処する必要があります。

 

 

 

では、何故フェリチンから減って、ヘモグロビンは最後なのか、その理由を説明します。

 

 

 

ヘモグロビンの鉄

 

 

体内の鉄は、働きによって振り分けて使われますが、体内の鉄の70%は血液の赤血球に含まれている「ヘモグロビン」が独占しています。

 

 

 

 

 

 

ヘモグロビンは、細胞に酸素を届ける働きがあります。

 

 

 

 

 

 

鉄が不足し始めた場合、いきなり「もう赤血球を造るのを止めた」とはなりません。

 

 

 

赤血球の「ヘモグロビン」の中に含まれている鉄に酸素がくっいて運ばれるので、無くなったら困ります。

 

 

 

 

 

 

体の細胞に酸素を送り届ける重要な役割があるからです。

 

 

 

酸素は生命維持の為に必要です。

 

 

 

従って、いつだって赤血球に含まれる「ヘモグロビン」が最優先です。

 

 

で、残りの鉄が「ヘモグロビン」以外のところに使われます。

 

 

 

そういうわけなので、鉄が足りない時は、貯金にあたる「貯蔵鉄」から減っていきます。

 

 

 

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鉄不足に気が付かない理由

 

 

鉄が減ってくると、赤血球の方に鉄が優先的に使われるので、その他のところは鉄不足で過ごすことになります。

 

 

 

鉄が不足した場合は、ストックである「貯蔵鉄(フェリチン)」から減っていきます。

 

 

 

それでも、赤血球に含まれる「ヘモグロビン」の鉄は足りているので、体全体の鉄不足には気が付きません。

 

 

 

これが「フェリチン」を測らない弊害です。

 

 

気が付かないから、そのまま鉄不足を放置します。

 

 

 

 

すると、「貯蔵鉄」の鉄も有限ですから、補充しなければ、やがて枯渇します。

 

 

 

女性は生理があるので、ここで手を打たないと、どんどん減っていきます。

 

 

 

最終的には赤血球が減るほどの「鉄不足」、つまり貧血へと発展します。

 

 

 

貧血でフラフラになる・・・というのは、厳密に言うと、酸素を運ぶ「ヘモグロビン」に回される鉄まで無くなって、体が酸欠の状態です。

 

 

 

それがどう悪いのか具体的に説明していきます。

 

 

 

 

 

貧血がヤバイ理由

 

 

 

「貧血」には、種類が色々あります。

 

 

 

  • 鉄欠乏性貧血

 

  • 失血性貧血

 

  • 続発性貧血

 

  • 再生不良性貧血

 

  • 溶血性貧血

 

  • ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血(巨赤芽球性貧血)

 

 

 

本記事で扱っている貧血は、一番上に挙げた「鉄欠乏性貧血 てつけつぼうせい・ひんけつ」です。

 

 

 

貧血のほとんどは、この「鉄欠乏性貧血」です。

 

 

 

「鉄欠乏性貧血」は、血液の量が減少したのではありません。血液中の赤血球(酸素の運び屋ヘモグロビン)が不足することで、身体が酸欠になった状態のことを言います。

 

 

 

ちなみに、似たような症状に、脳貧血(起立性低血圧の一つ)というのがあります。

 

これは急に立ち上がる事によって、血圧が急に下がり、脳に運ばれるはずの血液が一時的に減少して、めまいや立ちくらみとなります。

 

 

この場合は、鉄が欠乏したわけではないので「鉄欠乏性貧血」ではありません。

 

 

 

「鉄欠乏性貧血」になると、細胞の酸欠ですので、フラフラしたり、頭がボーっとしたり、眠くなったりするわけです。

 

 

この時点では、もう最後の「鉄がなくて赤血球が造れない」という段階に来ているので、蓄えてあった「貯蔵鉄」はずっと前に枯渇したと思って下さい。

 

 

フラフラして気付くのは遅いのです。

 

 

ここで「フラフラするとか、頭がボーっとする程度なら大したことないじゃん」等と思ったらダメですよ。

 

 

例え赤血球が減ろうと、どんな事情があろうと、細胞に酸素は必要ですよね。

 

 

そうした時に、体はその足りない酸素をどうやって調達すると思いますか?

 

 

 

心臓を使うのです。

 

 

 

心臓がいつもより血液を送ることで酸素不足を補おうとします。つまり、負担をかけます。

 

 

酸欠が続くことで割を食うのは心臓です。

 

 

その結果、「動悸」「息切れ」等の症状が出ます。場合によっては心肥大につながります。

 

 

酸素を運んでくれる従業員の穴埋めをする為に、残りの従業員の過労で補うようなものです。

 

 

 

貧血がよくないということはお分かりいただけたと思うので、ここからは、「鉄不足」に気付く方法を紹介します。

 

 

 

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貧血を体の色でチェック

 

 

貧血になると、体の色で確認することも出来ます。

 

 

血液が赤いのは赤血球の中に含まれているヘモグロビンのヘムの色が赤いからです。

 

 

従って、「鉄が足りなくてヘモグロビンが造られない」ということは、赤が少なくなるという事です。

 

 

それによって、以下のような症状が表れます。

 

 

 

  • 目蓋の裏側の赤色が薄くなる

 

  • 爪が白っぽくなる

 

  • 顔色が悪くなる

 

 

 

↑このように、体から「健康的な赤さ」が見られなくなります。

 

 

 

 

貧血を体の状態でチェック

 

 

鉄は、細胞を造る為に必要な物質です。

 

 

 

従って、鉄不足では新しい細胞は造られません。

 

 

鉄が足りないと、肌、爪、髪の毛の質が劣化します。

 

 

 

 

  • 爪の場合だと、割れやすくなったり、表面がガタガタになったり、貧血が進むと、爪が反り返る「スプーン爪」という形になります。ちなみに、私はここまでではありませんが、割れやすいと、表面のガタガタは該当します。

 

 

 

 

  • 髪の場合だと、抜け毛が増えたりします。

 

 

 

 

  • 肌の場合だと、カサカサになったり、湿疹が出来やすくなったり、荒れます。

 

 

 

 

爪、肌、髪の劣化は気付きやすいといえます。

 

 

 

しかし、細胞の生まれ変わりが滞るということは、爪や肌や髪といった見える部分だけではなく、見えない部分にも同じことが起こるということです。

 

 

 

神経伝達物質である「セロトニン」や「ドーパミン」等が不足したり、免疫細胞の数が減ったりするわけです。

 

 

爪や肌や髪は例え質が落ちても、とりあえず普通に生きていけます。

 

 

 

しかし、神経伝達物質や免疫細胞等、生きていく上で必要な細胞の質が落ちるのは問題が大きいです。

 

 

 

ここまでは、見た目で「鉄不足」かどうかをチェックする方法を紹介しましたが、やはり「貯蔵鉄(フェリチン)」を測るのが確実です。

 

 

 

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フェリチンとは

 

 

「フェリチン」とは、鉄とくっついたタンパク質のことです。

 

 

 

先程も言いましたが、「鉄が不足しているかどうか」は、以下の2つの値によって知ることができます。

 

 

 

 

  • ヘモグロビンの値

 

 

 

  • フェリチン(貯蔵鉄)の値

 

 

 

前者は、一般的な血液検査で分かります。

 

 

しかし、「ヘモグロビン」の数値だけでは「貯蔵鉄(フェリチン)」がどれくらい残っているかはわからないので、それを知る為には、「フェリチン」を検査しないといけません。

 

 

ただし、通常の血液検査では測らないので、「フェリチンを測って下さい」とお願いする必要があります。

 

 

 

ここで、「ヘモグロビン値」と「フェリチン値」のそれぞれの違いを、お金に例えて説明します。

 

 

 

  • 「ヘモグロビン値」・・・お財布のチェック

 

  • 「フェリチン値」・・・貯金のチェック

 

 

 

 

収入が滞った時、貯金があれば、それを下ろして財布にお金を補充します。

 

 

手元の財布が空だと、日々の生活を送るのに困りますから、0円にはしません。

 

 

 

鉄の摂取が減った場合も同様です。

 

 

酸素の運搬が滞っては生きていくことができませんから、「貯蔵鉄」がある場合は、それを切り崩して「ヘモグロビン」に鉄をまわします。

 

 

 

この時、財布の中だけを見れば、お金が満ちているので、表面上は、まるでお金に困っていないように見えます。

 

 

つまり、財布を見ただけでは、その人が貯金を切り崩しているかどうかまでは分からないわけです。

 

 

 

「ヘモグロビン」だけをチェックするのも同じです。

 

 

鉄不足の初期は、貯蔵鉄で「ヘモグロビン」が作られているので、その間は「ヘモグロビン」には問題がありません。

 

 

この場合、表面上は鉄不足のように見えないわけです。

 

 

「ヘモグロビン」を見ただけでは、貯蔵鉄を切り崩しているかどうかまではわからないのです。

 

 

 

そこで、貯金がいくら残っているのかを調べる・・・に相当するのが「フェリチンの値」です。

 

 

 

言うまでもありませんが、貯金が底をつけば、財布の中も減って生活が回らなくなります。

 

 

 

それがフェリチンも枯渇し、ヘモグロビンの鉄も足りていない「貧血」です。

 

 

 

 

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日本人女性のフェリチン

 

 

 

日本人女性は鉄不足が多いです。その理由は以下です。

 

 

 

  • 生理で鉄を失う

 

  • 外国のように食品に鉄を入れていない

 

  • 鉄製の調理器具が少なくなった

 

  • 鉄の吸収に必要な肉などのタンパク質の摂取が少ない

 

 

 

欧米では小麦に「鉄」を、中国では醤油に「鉄」を入れる・・・といった対策が取られているそうですが、日本では、そのような対策は取られていません。

 

 

 

フェリチンは100以上が理想です。

 

 

しかし、日本人女性15~50歳の99%がフェリチン100以下だそうです。

 

 

 

ちなみに、生理がない男性、閉経後の女性には鉄不足はあまり見られないそうです。

 

 

男性のフェリチンの基準が知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

貧血に至らなくても、鉄が欠乏すると様々な影響が出てきます。

 

 

 

 

  • 疲れやすい

 

 

 

  • 肌荒れ

 

 

 

  • 気分が落ち込む

 

 

 

・・・等といった「鉄不足の症状」が出ることがあります。

 

 

ですが、通常の検査では「フェリチン」が調べられないため、「鉄不足の症状」が出ているにも関わらず、原因がわからなくて困る人がいるのです。

 

 

 

そして、一番の問題は、妊娠する予定のある女性の鉄不足です。

 

 

 

女性は1回の妊娠・出産でフェリチン50を失います。そして、日本人女性15~50歳の女性の80%では、フェリチン30以下です。

 

 

 

足りませんね。

 

 

この状態で子供を生むとどうなるかを簡単に説明します。

 

 

まず、母親の「フェリチン」は子供に持っていかれますので枯渇します。

 

 

すると産後のうつの原因になります。

 

 

そして、鉄を十分に貰えなかった子供の成長にも影響します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり、重要なことなのですが、この事実はほとんど広がっていません。

 

 

 

フェリチンを溜めるのは時間がかかります。

 

 

 

なので、フェリチンが枯渇する前に気付いて鉄を補うようにするのがよいです。

 

 

 

「貯蔵鉄(フェリチン)」を増やすには、先にヘモグロビンと血清鉄が満ち足りて、最後に貯蔵鉄に鉄が溜まっていく・・・という逆の順番をたどることになります。

 

 

 

(追記)フェリチンを増やす方法

 

 

2017年の1月にフェリチンを測ったら49でした。

 

 

その後、鉄サプリを飲むようになって、2017年の9月にフェリチン199になりました。

 

 

 

その話が以下になります。

 

 

鉄の過剰摂取は危険という考えを改めます。鉄サプリを半年間飲んでみて思う事

 

 

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