トマト缶を使ったレシピは多いのにトマトパックは売れ残る。安全な商品の需要について考えてみた

 

だいぶ前に、「専門家が食べない七つの食品」“7 Foods the Experts Won’t Eat” という記事を読みました。

 

その中では以下の食品が危険な食品として挙げられていました。

 

 

●トマト缶

●洋食サーモン

●トウモロコシを食べて育った牛

●電子レンジで作るポップコーン

●有機栽培でないじゃがいも

●成長ホルモンを与えられた牛の牛乳

●オーガニックでないリンゴ

 

 

 

このうちの「トマト缶」について考えてみたいと思います。

 

 

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トマト缶 VS トマト紙パック

 

 

 

「トマト缶」が危険な理由ですが、「トマト缶」の内側に塗られている樹脂加工が、トマトの酸によって溶け出すからです。

 

それが、「成長ホルモン」や「生殖ホルモン」に影響を与えるそうです。

 

缶詰は色々ありますが、「トマト缶」が危険なのは、トマトのが強いからです。

 

 

 

以前、「トマト缶」が危険だと知った私は、さっそくその後から、缶を止めて紙パックタイプの商品を購入することにしました(※まだ糖質制限をしていない頃です)。

 

ちょうど、地元のスーパーでも「トマトパック」の取り扱いが増えていた時だったのでよかったのですが、わずか半年で、売り場面積が縮小され、今では「トマト缶」だけになってしまいました。

 

「トマトパック」の取り扱いを完全に無くした店では、「トマト缶」の方はいつも減っていたのに、「トマトパック」の方はいつ見ても残っていました。

 

まだ「トマトパック」を扱っているお店もありますが、以前に比べ置いている数が減りました。

 

つまり、「トマトパック」ではなく、「トマト缶」を選ぶ人がほとんどだということです。

 

何故、わざわざ危険な物を選ぶのか不思議でしたが、賞味期限を見てわかりました。缶の方が圧倒的に保存期間が長いのです。紙パックの方は数ヶ月です。

 

そして、私がスーパーで見た限りでは、通常は値段は紙パックが高めです。これも好まれない理由の一つでしょう。

 

 

しかし、私が良く買っていた店では、缶とパックの値段はそんなに変わりませんでした。少し紙が高いですが、大した差ではありません。なので、値段ではなく、やはり保存期間が短いのが不人気の原因なのかなと思いました。

 

保存期間を重視するということは、「便利さ」を重視するという事です。それとも、「トマト缶」が危険だと知らない人が多いのか...

 

とにかく、安全な「トマトパック」に需要がなかったのは事実です。

 

 

他の地域はわからないですが、もし他の地域もこのような状況だったら、やがて生産打ち切りになってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

 

なお、このブログでは、「一つの事象に、専門家の意見が真っ二つに割れる事がある」事を、度々指摘してきましたが、この「トマト缶」も、ご多分にもれず、やっぱり意見が割れていました。

 

缶詰に使用のビスフェノールA フランスで禁止も健康リスク皆無と発表

 

 

 

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糖質0麺もやがて消えるのか

 

 

安全な物が消えるのは、「トマトパック」に限った話ではありません。糖質の少ない商品も売れ残る傾向にあります。

 

私は糖質制限をしているので、最近「糖質0の麺」が普通のスーパーでも安く手に入るようになって喜んでいたのですが、「トマト缶」の時と同じような現象が起きています。どんどん売り場面積が少なくなるので、やがて消えてしまうのではないかと思っています。

 

 

ハッキリ言って、「糖質0の麺」は、従来の炭水化物の麺に比べると美味しくありません。普通の麺を食べている人からすると不味いでしょう(すみません・・・)。

 

 

しかし、糖質制限をしている人からすると、新鮮です。食の幅が広がります。

 

 

糖質制限をする事で、「甘いものが食べたい」という欲求は次第になくなっていくので、未練もなくなります。

 

しかし、唯一未練があるのは、食材の食感です。タンパク質、脂質は食感がいまいちです。

 

 

野菜のシャキシャキ感とか、

スナックをかじった時のサクサク感

麺類を食べた時の喉越しなど、

 

 

食べる時の食感は、食の楽しみに貢献していると思います。この食感だけは、どう頑張っても動物性の食材では出せません。

 

なので、多少不味くても、たまに違った食感のものが食べたいと思った時に、そういう選択肢があるだけで、食事が楽しくなります。

 

現在実践している人はもちろん、これから糖質制限に参入する人にとっても、食べられるものが少ないより、食べられるものが多い方が楽しいはずです。

 

 

でも、売れ残っているのをよく見かけます。

 

需要がない・・・

 

流行っているように見えて、糖質を制限する人は、少ないのだなと実感します。

 

 

そういう安全なものが消えていくと、ますます、「糖質制限をすると食べるものがない」と言って、挑戦するハードルが高くなります。

 

そして、糖質制限をする人が少なくなれば、関連商品は益々減っていきます。

 

 

 

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安全なものは消えやすい

 

 

安全な物が、どこのスーパーでも普通に買えるようになって欲しいですが、需要が増えないと話になりません。その為には、「安全に気を配る人」の増加が不可欠です。でも、

 

 

危険なものでもちょっとくらいなら大丈夫、毎日食べるわけじゃないし

 

今はそんなの気にしない

 

 

・・・こう考える人は多いです。安全にばかり気を配っても、今すぐ健康になるわけではありません。だから気をつけることに意味がないように感じられるかもしれません。

 

しかし、その積み重ねがないと、安全な物が手に入る社会は築けません。

 

これは食品に限った話ではありません。

 

 

(追記)

例えば今、白熱球に替わり、LEDが普及していますが、LEDの発するブルーライトは、人間の健康に悪影響を及ぼします。

 

LEDの安全性は疑わしい。ブルーライトで目の奥や頭が痛くなる理由

 

肌の対策まで必要?ブルーライトの生体への影響は深刻だった

 

白熱球が姿を消すのは時間の問題です。

 

 

しかし、「危険なものは避けたい」と少人数が思ったところで、他の大多数の人間がその危険なものを選択すれば、危険なものの需要が増え、売れ残った良質なものが消えていきます。

 

 

そうなってしまうと「危険なものを避けようと思った人」でも、事実上、それを避けることは出来なくなります。選択肢そのものがなくなるからです。

 

 

(追記)事実、そうなりつつあります。

 

草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

私はそんな細かい事は一生気にしないからいい

 

そう思う人もいるかもしれません。

 

今そう思ったとしても、病気になったり、子供が出来たりすれば、安全な物を選択しなければいけない時が来るかもしれません。そうなった時に、安全な道が残されていなかったら、恐い事だと思いませんか。

 

 

安全な物は残さないといけないのです。

 

 

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