全て〇〇が原因であるわけがない。病気の原因を探すポイントとは。

本屋に行くと、健康に関する本がたくさんあります。

 

食、栄養に関する本
DVD付きの運動の本
マッサージの方法の本
骨格や筋肉について書かれた本
分厚い専門書

 

・・・等、様々なタイプの本があります。私は、これまでジャンル関係なく色んな本を読んできました。そんな私が、健康に関する情報を読む時に注意した方がいいと思う事をお話します。

 

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仮説を立てる事と決め付ける事は違う

 

「全ての病気は〇〇が原因」といったようなフレーズを目にすることがあると思います。本を売り出す為のキャッチコピーだけならまだしも、読んでみると、中身もそのような主張だったりすることがあります。全部じゃないです。ですが、たまにこの様に主張される方がおられます。

 

全ての病気は〇〇が原因

 

・・・なわけないでしょう。

 

なんでそうなっちゃうんでしょうか。どんな説、どんなやり方も一長一短あります。向き不向きもあります。なのに「このやり方は万能だ」みたいに書かいてあるわけです。

 

こんな事を書くから全部チャランポランなのかと思いきや、意外にそうでもなく、一方で的を得た斬新な切り口で分析していたりもします。そこはかなり評価できるので余計に残念なのです。

 

例をあげます。

 

・全ての病気の原因は〇〇を食べる事だ。
・全ての病気の原因は〇〇が歪んでいるからだ。

 

確かに、ある病気は、〇〇を食べる事で発生するかもしれません。ですが、ありとあらゆる病気が食事が原因で起こるわけではありません。

 

確かに、ある病気は、体の不自然な歪みによって発生するかもしれません。ですが、ありとあらゆる病気が体の歪みが原因で起こるわけではありません。

 

このように、一部分には適用できたとしても、だからといって他の全ての部分に使い回しできるとは限らないのです。「この方法は使える」、「この理屈は凄い」、例えそうであったとしても、「全ての事柄に当てはまるんだ」と考えるのは稚拙です。

 

問題の解決、(とくに病気の治療)は、原因を追究する事が大切です。原因がわからなければ、それに対する処置もトンチンカンなものになってしまいます。原因を正確に探し出すことは大切なのです。それなのに「全ての病気は〇〇が原因だ」と、先に原因を決め付けるところからスタートするのですから、それは本当に原因に向き合う姿勢ではありません。

 

「過去にこの原因でこの問題が起こったのだから、このケースも同じではないのか」という仮説を立てることは大事です。ですが、その仮説が本当に当てはまるのか考えることはもっと大切です。それで合っていればいいですが、もし違った場合は、別の原因を探る柔軟性が必要です。原因は決め付けるものではなく、調べるものだと思います。

 

私はこの様に考えているので、本を読んでいて途中までは良くても、この主張をされただけで、それまでの話の展開まで怪しく思えてきます。ですが、ここが怪しいからといって、その人の語る全てがダメになるわけではありません。理にかなっているところは理にかなっています。しかし、一部では優れた発見をする人が、一方で「それが万能である」と稚拙な考えをしてしまうところが、もったいない感じがします。

 

自分の発見したアイデアや技術を広めたいと思っている人は、その偉大さを強調したいのかもしれません。だから、「この方法こそが万能なんだ」と考えてしまうのかもしれません。

 

ですが、そこにこだわると、病気を治したい人にとっては不親切な情報になります。

 

私はこのブログで糖質制限についての記事を多く書いていますし、糖質の害について、ある程度は把握しています。

 

 

ですが「糖質を控えれば全ての病気が治る」等とは微塵も思っていません。

 

 

私は、糖質が体の細胞を弱らせる事を知っていて、「ほとんどの人は糖質を摂りすぎている為に、糖化による症状があっても不思議ではない」とは思っています。その糖質の摂取量が半端ではないので、病気の原因の可能性として一番考えられるから、糖質の害を先に指摘する事が多くなるだけです。

 

ですから、明らかに原因が糖質ではなさそうな場合は、その症状に最も該当しそうな原因を指摘します。

 

例えば、もし誰かに「味覚障害になった」と言われたら、まず亜鉛不足を疑います。

 

また、仕事で腰を痛めた人に、「食事が原因でそうなった」とか、DVを受けて精神が病んでいる人に、「食事を変えれば治る」などとは言いません。明らかに原因がそこじゃないからです。

 

私の目的は1つの方法に拘ることではありません。当てはまらないものまで、無理矢理当てはめて考えようとするよりも、足りないところは、別の方法をあてにしたっていいわけです。原因が違えば対処が違って当たり前です。

 

シンプルな見分け方

 

「全ての病気は〇〇が原因」というフレーズで一番問題なのは、単純な読者が影響されて「それさえやれば病気がなくなる」と誤解してしまう事です。

 

今回は「全ての病気の原因は〇〇が原因」を真に受けないように、それはありえないという事と、原因を探すうえで一番シンプルなポイントをお伝えします。もちろんこれも万能ではありませんが、問題の的をズラさない考え方なのでお役に立つと思います。

 

もし、あなたが何か不快な症状に悩まされていると過程します。あなたはその時、その病気を治す為にどういう選択肢を考えますか?

 

「これは何科に行けばいいんだろうか」

「食事法はたくさん種類があるけど何がいいんだろうか」

「サプリメントはどれにしようか」

「西洋医学と東洋医学、どっちにしようか」

 

・・・もし、そういう迷い方をしたのであれば、一旦考えを止めて、まず、その症状の原因が以下のうちどれに当てはまるのか考えてみてください。

 

 

1化学的(食事)
2物理的(骨、筋肉、外傷)
3精神的
4電気的(電磁波など)
5外敵(ウイルス)

 

いきなり「運動で治そう」とか、いきなり「食事で治そう」とか、考えるのでなく、まず病気の原因の性質が何であるかを考えてみて下さい。それがわかったら、その原因に合う方法で、最も良いものを選択できるので、無駄がないと思います。

 

足を怪我するのは、物理的な影響ですよね。普通は怪我した足を「精神をポジティブにして治そう」とは考えません。

 

ペースメーカーをしている人が電磁波の影響で動悸がするのは、電気的な影響です。この場合普通は「食事で治そう」とは考えません。

 

当たり前だろ

 

と思うかもしれません。その通りです。これくらいの事であれば誰でもわかります。しかし、以下のような事もあります。

 

背骨(頚椎、胸椎、骨盤)がズレているのは物理的な問題です。そういう事実があるにもかかわらず「原因は全て食事だ」と化学的な事象であるかのように言う人がいます。

 

不摂生によって糖化したのは化学的な問題です。そういう事実があるにもかかわらず「原因は全て体の歪みだ」と物理的な事象であるかのように言う人もいます。

 

間違いそうにない事ですが、現実にこのように考えてしまう人がいるのです。だから私はまず、症状が以下のどれに当てはまるかを考えた方が良いと思ったのです。ここを押さえていれば、「何でも〇〇が原因」という考えには至りません。

 

1化学的
2物理的
3精神的
4電気的
5外敵

 

病気は長く患ってくると、気が付いたら、最初の病が引き金になってあっちもこっちも悪くなります。そんな時もその重なったいくつもの病が、どういうタイプのものになるのか分析できれば、治療法が見つけやすくなります。

 

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優先順位を勘違いしない

 

症状が重なれば、どこから治していけばいいかわからなくなります。病気ごとに原因のジャンルが違うこともあるので混乱します。

 

その場合は、まず、複数の病気のうちどちらが先なのかを考えて下さい。「ニワトリが先か、卵が先か」で揉める事はありますが、病気はほとんど「卵」が先です。「卵」と「ニワトリ」の関係をハッキリさせた上で、同時進行でそれぞれのジャンルに合った治療をするのが理想です。

 

ある病気が原因で別の病気に発展した場合、「卵」と「ニワトリ」の関係をゴッチャにしない方が良いです。

 

わかりにくいので例をあげます。

 

●最初に質の悪い食生活が原因で体調を崩し、その体調不良がストレスとなり、最終的に精神的な問題を抱えるようになったケース。

●最初にストレスが続いて精神が病んだことで暴飲暴食をし、最終的に化学的な疾患を抱えるようになったケース。

 

前者は、化学的な病気 → 精神的な病に発展。
後者は、精神的な病気 → 化学的な病に発展。

 

最初の病が「卵」で、それによって生じる病が「ニワトリ」だと思ってください。どちらの病気が元の「卵」になるかは、人によって様々です。「必ず化学的な病気が先」とか、「必ず精神的な病気が先」とか決まっていません。

 

そして、最終的に生じる疾患をこねくりまわすのは対処療法です。そこを治してもある程度は楽になります。しかし、「卵」が解決されていないので、「卵」を放置する限り再発します。

 

●最初に質の悪い食生活が原因で体調を崩し、その体調不良がストレスとなり、最終的に精神的な問題を抱えるようになった人が、一時的に人生相談を受けてポジティブになって元気になったとします。しかし、元である食生活を正さなければ、再び体調を崩すことでストレスに合い、やがて精神も安定しなくなります。

 

●最初にストレスが続いて精神が病んだことがキッカケで暴飲暴食をし、最終的に化学的な疾患を抱えるようになった人が、暴飲暴食を止めて化学的な疾患を治したとします。しかし、ストレスの原因となった人間関係を改善させなければ、再びストレスから暴飲暴食に走る可能性があります。

 

このように「ニワトリ」だけを解決しても、「卵」を解決しないと意味がないのです。その為には、「卵」が何であるかわからないとダメです。しかし、卵」が何であるかわからなくする情報がこの世には溢れています。元になった「卵」が何であるかを突き止め、改善させなければなりません。

 

同じように「病気のジャンル」が何であるかわからなくする情報もこの世には溢れています。物理的な問題を化学的な問題だといったり、精神的な問題を物理的な問題といったり。・・・複雑になればなるほどわからなくなります。

 

機械の修理に万能法はない

 

治療法を探すポイントは、いたってシンプルです。

 

まず、「元々あった病気が原因で、別の病気に発展した場合」は、両方の因果関係をハッキリさせてみて下さい。表に出ている派手な症状ばかりに気を取られて、その原因となった病気を放置しないように気をつけて下さい。

 

そして、病気が一つだろうが、複数重なっていようが、「それぞれの病気のジャンルを見極めること」が大切です。間違っても、原因を分析しないうちから、「食事が原因だ」、「骨格の歪みが原因だ」、「ストレスが原因だ」と、決め付けないことです。予測を立てるのは大事ですがあくまで仮説で留めましょう。

 

化学的に問題があるのか
物理的に問題があるのか
精神的に問題があるのか
電気的に問題があるのか
外敵が問題なのか

 

原因がどれにあたるのか、まずそれを判断してから、「どんな食事法にしようか」「どこのセラピストにかかろうか」について考える方が順番として良いと思います 。

 

「原因を決め付けることが良くない」というのは、これでおわかりいただけたかと思います。パソコンでもそうですね。パソコンの調子が悪くなる原因って色々あると思います。

 

中の部品が壊れる
パソコンはまともなのに使用者の使い方が雑
通信環境が悪い
ウイルス

 

パソコンは「これさえやっとけば全て調子がよくなる」なんてことはありません。

 

本屋のパソコンコーナーに「全ての不具合はウイルスから」、「全ての不具合は〇〇が壊れるから」っていう本はありません。私は見た事がありません。全て原因も違えば、解決の手順も違うからです。

 

機械であればわかる単純な事が、人間の体になると何故かわからないのです。体も同じで、まず自分の疾患がどのジャンルに由来するのかを考えるのが先です。「〇科」とか、「どの食事にする」とかはその後です。

 

「全ての病気の原因は〇〇」というタイトルは売れるから、そういうタイトルにするのかなとも思います。そして、そんなタイトルが売れるのは、「楽」だからなのかもしれません。読者だって、正直あれもこれも気をつけるのは面倒です。目の前に「これさえやれば完璧」という方法を提示されれば、頼ってしまいます。それ一つだけ気をつけておけばいいんだから「楽」です。しかし、そういう都合の良いものはなかなかないものです。

 

 
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