- 投稿 2017/01/07
- パーツ別 - 歯
顎が痛くなったことで、その上にある「20代前半に、神経を取った歯の根」の再治療を始めたわけですが、治療後、度々痛みやしびれが発生しました。痛みだけならよかったのですが、しびれがでたことで怖くなりました。
治療しても治療しても改善しないので、不信感が芽生えていました。「成功する確率は2分の1」と言われていたのですが、「痛くなる事はない」とも言われていたので、混乱しました。
1回目の治療の後、痛みが出たため、2回目の治療は早めにしました。
ですが、2回目の治療が終わった後も、また痛くなったので、次回も早くA歯科でみてもらいたいと思いました。しかし、2日間も休診日の為、それはできませんでした。
なので、なにか解決策は無いか、自分で調べようと思い、ネットや本で情報を探しました。
調べて、最終的に「しびれがでた場合、大きな病院の口腔外科でみてもらった方が良い」という情報を掴んだので、別の病院に行く気になりました。それが前回のお話です。
今回はその続きですが、その前に、私が「大きい病院の口腔外科」に拘った理由を述べておこうと思います。
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急性下顎骨骨髄炎の体験談
私はネットで根管治療中の痛みやしびれについて調べました。
同じように根管治療中に痛い思いをしている人は、世の中にたくさんいました。その方達の体験記を読むと、ロキソニンが効かないという話も少なくないようです。酷い人は、効かないから一度に何錠も飲むそうです。
それに比べれば私はまだマシでした。ですが、ちょうど私もロキソニンの効き目が日に日に弱くなっていたので、いずれ効かなくなると思いました。
同じ体験をされた方の話は、自分の症状と重なるので、怖い反面、とても参考になりました。事前に知識もついたし、後々先生に質問する時にも役に立ちました。とくに先生の診断や説明がハッキリしない時など、自分で動いて解決しなければならないので、知識を得ていたことは事はプラスになりました。
色々な情報を調べましたが、その中でも特に参考になったブログが以下になります。
何故このブログが良かったのかというと、この体験談を読むことによって最悪のケースが想定できたからです。
このブログには、虫歯の治療をキッカケに下顎骨骨髄炎になり、緊急入院したエピソードが書かれています。痛みの真っ最中だった私にとって笑えない話でした。これを読んで、こうはなりたくないと思いました。
ちょっと引用させてもらいます。
異変をレントゲンで発見
一番最初の始まりは、いつも通っている歯医者さんからでした。
今ではどこを治療していたか忘れてしまったのですが、たしか右の奥歯の治療が終わりかけた時に、先生から「この間撮影したレントゲン、この左側の奥歯の根の部分にバイキンがたまっているようですので、これから治療していきましょうか」と提案していただきました。
その歯は、私が6年以上前に大阪住んでいるときに治療したもので、いわゆる「神経を抜いて治療したあと、銀歯をかぶせて終了」という、皆さんが歯科で受ける、ごくありふれた虫歯の治療跡です。
私は、その歯に痛みもありませんでしたし、すっかり治療が終わった歯ということで存在を忘れており、先生の説明を受けても、いまいちピンと来ませんでしたが、バイキンがたまってるなら、それは取った方がいいですから、「お願いします」と言いました。
そして、その歯の銀歯が6年ぶりに外され、感覚的には、細いギザギザしたような棒を出したり入れたりし、特に痛みもなく、治療後の会計を済ませて帰宅しました。
ところが、この何気ない歯の治療が、あとに生活を一変させる、「急性下顎骨骨髄炎」の始まりとなりました(´д`ι)
まず、帰宅するころには、痛みのなかったその歯が痛み出し、(あ~痛むなら(治療のため銀歯を)開けんかったら良かった…)と、その時は少し後悔したのですが、まあ、朝には治っているだろうとその夜は眠ったのです。
無知なんでよく分からないのですが、6年ぶりに銀歯をあけて、久しぶりに(歯の中が)空気に触れたから、痛むのかな???(´д`?)と…(そんなワケないんですが)
ところが、朝になっても痛い。
ロキソニンを飲んで会社に出勤するものの、やっぱり歯が痛い。
痛い。
痛い…。
次の予約日までまだ日にちはあったんですが、そんなことは言ってられないので会社を早退し、いつもの歯科へ。
ところが、先生も原因が分からないようで、「バイキンを取り除けば痛みはひいてくるはずです、頑張って続けていきましょう」的なことを言われたような気がします。
痛みを訴えると、心配そうな顔をしてくれ、そのバイキンを取り除く治療をもう1度丹念にしてくれ、診察は終了。痛み止め(と言っても、ロキソニン)を出されて、自宅に帰ります。
が、私は、この一連の行動を、このあと3回も4回も繰り返すことになります。
・・・いかがだったでしょうか。この方がやがて「急性下顎骨骨髄炎」になり手術するのです。
私はこれを読んで顔面蒼白になりました。他人事とは思えません。このブログを読んだことで、自分も骨髄炎ではないかと心配になりました。
ですが、これを知った事で、後で機転をきかせることができました。このような体験記を残してくれて非常に感謝しています。
しかしながら、骨髄炎についての話は、A歯科では一度も聞きませんでした。
なんで言ってくれないんだろう。わからなかったのだろうか。
そう思いました。
私の取り越し苦労の可能性もありますが、ネットで調べた限り、骨髄炎になった人の話と自分の症状が被ります。それなのに、何故A先生は骨髄炎の話をしなかったのか、見立ては大丈夫なのか・・・疑うようで悪いですが、信じられなくなっていきました。
ここで私はA歯科に通い続けるべきか悩みました。私としては、何か問題があるなら早期発見してほしいのです。それを見つけてくれる人に見てもらいたいというのが本音です。
その反面、止めるのは悪いし・・・という気持ちもありました。
でも、1回目の治療後、「痛み止めを飲む必要はない」と言われたのに、飲まないと耐えられない痛みが何度も襲ってきたり、2回目の治療後、「もう痛くなる事はないと思いますよ」と言われたのに、その後痛みがでて、腫れや痺れが酷くなったりしたわけです・・・ちゃんと見立ててもらえているのか不安でした。
別のところに行こうかどうか、散々悩みましたが、最終的に「大きな病院の口腔外科」で顎の骨を含めた全体を見てもらおうと決めました。
決め手となったのは、他のサイトやブログで目にした「しびれがある場合は大きい病院の口腔外科で見てもらった方がいい」という情報でした。
緊急性があると思ったので、義理は封印しました。
そう思ったのは夕方だったので、「明日病院に行こう」と思ったのでした。
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魔の祝日
大きい病院の口腔外科・・・に行くつもりでしたが、翌朝になって祝日であることを思い出したのです。
朝、さらに顔の腫れは酷く、麻酔のようなしびれは唇の半分まで広がっていました。舌のしびれも広がり、水を飲むのも困難になっていました。
しまった。昨日行っておけばよかった。
遅かったのです。
ですが、そうも言っていられないので、気を取り直して、祝日でも開いている病院を探す事にしました。正月でも休まない店が多い時代ですから、祝日でもどこか診療しているだろうと思いました。
しかし、これが甘かったのです。土日に診察している歯科・口腔外科は、まあまああります。
しかし、探しても探しても祝日に開いている歯科・口腔外科は絶望的にありません。
土日よりも、祝日が厳しいのです。
大きい病院はもちろんですが、個人医院も祝日はお休みです。
様子見などせず昨日どこかの病院に行っておけばよかったとマジで後悔。このまま、放置しなければならないのかと思うと怖くなってきました。
痛みよりもしびれの方が恐ろしかったです。時間が経てば経つほど酷くなるわけです。こうして、探している間にもどんどん悪くなっていると思うと焦ります。特に前日に読んだ「骨髄炎」が心配です。早く検査したいと思いました。
探してみると、日曜日、祝日に応急処置をおこなってくれている「歯科医師会」という機関がありました。各県にありそうなので、もし休日困ったら訪ねてみるとよいと思います。
しかし、電話で聞いてみると、そこで出来るのはあくまで応急処置で、検査などはできないとのことでした。
これでは行っても意味がないと思ったので、ここに行くのは止めました。
こう考えると、日曜・祝日にきちんとした歯科の治療は受けられないということです。歯だから軽くみられているのだと思いますが、やはり、休日でもキチンとみてくれる機関がどこかにないと困るなと思いました。
散々探しましたが、日曜・祝日に、症状を正確に分析して対応してくれそうな歯科・口腔外科はありませんでした。地方だからかもしれません。
探している間も、化膿止めはどうなっているんだというくらい炎症がおさまりません。昼ごろに、また痛みが出てきて耳の奥や頭まで痛くなってきました。ジワジワと酷くなっていっています。
これ、歯が原因なのか、骨じゃないのか、歯じゃなくて別の病気だったら怖い...。
心配はピークに達し、もう歯科や口腔外科にこだわらない、とにかく大きい病院の救命救急でもいいから見てもらおうと思いました。じっとしていられませんでした。
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救命救急での診断
急いで、大きい病院の救命救急に行きました。この病院にも歯科・口腔外科はありますが、休診日でした。ですが、なりふりかまっていられませんでした。
一応救急科の先生に診察はしていただいて、この痛みと痺れの原因は何か、骨髄炎ではないか、歯科医でもない先生に相談してみました。すると、先生は一旦黙って考え込み、「当直の口腔外科の先生がいるから、相談してみます」と言ってくれました。
待つこと10分、もう一度診察室に呼ばれて行きました。
「顔は腫れているけど、かろうじてまだ水も飲めるし、体の発熱はない。よくあることみたいなので、様子を見ましょう。CTで検査すると被爆するので、すぐに検査もしない方がいいですし、今かかっている歯医者さんで一度相談してみて下さい。」
・・・と、救急科の先生が「口腔外科の先生から聞いてきた事」を私に伝えてくれました。口腔外科の先生には直接見てもらうことができませんでした。
でも救急科の先生は良い先生で、「もし酷くなるようでしたら、我慢せずに来て下さい」と言ってくれました。
そして、歯医者さんで出された「メイアクトMS錠100」という化膿止めが切れたので、その薬と、しびれに効く「メチコバール錠500μg」という薬を出され、病院を後にしました。
原因を知りたくて、CTを取ってもらうことを期待していたのですが、残念ながらこの日は、到底効くとは思えない薬をもらっただけで終了でした。
この時、人が見てわかるくらい顔が腫れていましたが、深刻に受け取ってもらえませんでした。
この症状は本当に放置していていいのだろうか?そう思いながら家路に着きました。
素人なので、この症状が重いのか軽いのか判断がつきません。比較対象もありませんし、客観的な判断が出来ないのです。どんなに痛い思いをしても、医師にこのような対応をされると、「深刻じゃないのかな」とさえ思ってしまいます。
そして、「今かかっている先生に相談してみて下さい」と言われたことで、また悩みました。確かに、今治療してもらっている先生に相談するのが筋です。それはわかります。
しかし、「痛むことはない」という趣旨の事を言われたのに、それに反して日に日に痛くなったのと、「しびれが起こる可能性」や「骨髄炎の可能性」の説明が無かったことから、先生がこの状況をなんとか出来るのか・・・と。
また、レントゲンの画像でも結構骨が溶けていたのにも関わらず、「CTで検査しよう」とも言われなかったですし。
HPの経歴を見る限りではとても腕のいい先生のはずですが・・・ギャップがあります。「腕がよくて手先が器用な能力」と、「病気の原因を見抜く能力」は別だなと思いました。
この日は寝る間際まで、翌日、A歯科の先生に相談するか、それとも別の病院で見てもらうか、悩みました。
そこで、先ほど紹介したブログをもう一度読みました。そこに何件も歯医者を回っても原因がわからなかった話が書いてあったので、やはり、別の先生に見てもらった方がいいかもしれないと思いました。
でも、やっぱりA先生に紹介状を書いてもらって行く方が筋だなとも思うわけです。なかなか決まりません。
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紹介状無しで、大きい病院の口腔外科に行く事にした理由
翌日は土曜日だったのですが、たまたま、ある大きな病院の歯科・口腔外科が12:30まで開いている事を発見しました。これをT病院とします。先生は一人で、午後からは手術となっていました。
HPを見てみるとCT、MRI、マイクロスコープもあります。さらに私のような炎症等の症状もみると書いてあります。これなら検査してもらえるかなと思いました。
ですが、すでに夕方で、予約の受付も終了していたので、もし行くとしたら、翌日に電話をして予約を取らないといけません。
で、考えたのですが、この日に、A歯科に受診して、許可、あるいは紹介状を書いてもらって、それからT病院にいくのは間に合わないと思いました。
何故なら、A歯科もいつも予約が一杯なので、予約が取れるかどうかもわからないし、仮に予約が取れて紹介状を書いてもらったとしても、T病院の歯科・口腔外科は、土曜日は12:30までしか診療していません。こちらも都合のいい予約が取れるとは限りません。
しかもこの日を逃したら、次は日曜日です。もう待てません。
以上のような理由から、土曜日に「A歯科→T病院の歯科・口腔外科と回るコース」は間に合わないと判断し、直でT病院の歯科・口腔外科に行ってみようと思いました。
散々迷いましたが、何とか決まりました。
この日の夜は、さらに顔も腫れて、舌のしびれで、しゃべるのも嫌でした。でも、保冷剤で冷やすことしかできません。そして、再び襲って来た痛みを抑えるために、またロキソニンを飲みました。
この日も薬を飲むのがやっとで、食事はしませんでした。まさかこんな理由で断食をするとは夢にも思いませんでした。エネルギー不足と睡眠不足と、痛みによる疲労でフラフラです。
そして、寝る前12:00に、もう一度ロキソニンを飲みました。翌日、T病院の歯科・口腔外科の予約が取れて、検査してもらえたらいいなと考えていました。
根幹治療体験④紹介状を持たず、大きい病院の歯科・口腔外科に行ったへ続く
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