パソコンの「ブルーライト」の影響と思える目の痛みが続いたので、「ブルーライト」や、それを多く含む「LED」について調べました。
「ブルーライト」は、太陽光にも含まれている光なのですが、この光は体内時計(サーカディアンリズム)を整える働きがあります。
しかしながら、ブルーライトを見ることで目が痛くなるというのは紛れもない事実です。
なので、本記事はブルーライトのデメリットについてお話します。
スポンサーリンク
ブルーライトで目の痛みを訴える人は多い
私はパソコンやイルミネーションを見た時に特に目が痛くなるのですが、世の中には痛くならない人もいます。
まず、「LED(ブルーライトを多く含んでいる)を見たら目が痛くなる」という症状が他の人にもあるのかどうか、話を集めてみました。
『YAHOO 知恵袋』より引用
LEDライトの光がつらい。私だけでしょうか?
LED照明の空間にいると、目が痛いと言いますか、目の奥に染みるような刺激を感じます。周りの人はそんなことないそうです。できるだけ光源を見ないようにはしていますが、止むを得ず視界に入ってくる場合もあり、つらいです。
自宅はまだ普通のタイプを使っていますが、勤め先や公共の施設などはエコとか言って当たり前のようにどんどんLEDに変わっていってるのでこわいです。
『YAHOO 知恵袋』より引用
知人宅がLEDのシーリングライトに変えたのですが、目の痛みを感じるようになったそうです。設定や色目など色々と試してみたそうですが、改善しないようなのです。
私なりに原因を探ってみたのですが、不快グレアなる現象がある事くらいしかわかりませんでした。
70代のご両親は違和感を感じないそうですが、40代の息子さん夫婦は目の痛みを感じるのだそうです。
キリがないので、区切りますが、ブルーライトで体調を崩す人は珍しくないようです。
ですが、「LEDで目が痛くなるけど、これって変ですか?」みたいな悩みが多かったです。
周りが何もなっていないのに、1人だけダメージを受けていたら「自分がおかしいのかな」と思ってしまうものです。
しかし、「ブルーライトで目が痛くなるメカニズム」を知れば、彼らのその感覚が、決して間違っていないことが分かります。
スポンサーリンク
ブルーライトで目が痛くなるメカニズム
目が痛くなっても、後で休めばいいや・・・と、軽く考えている人は注意して下さい。
体は代謝するので、大抵の細胞は入れ替りますが、目と脳の細胞は入れ替らないので、大事にした方が良いです。
それを傷つける仕組みが以下になります。
『マイナビニュース なぜLEDによるブルーライトが目に悪いのか? - 岐阜薬科大が仕組みを解明 [2014/07/25]』より引用
青色の光は波長が短く、目の角膜や水晶体で吸収されないため網膜に達しやすく、視細胞に障害を与えることが知られており、近年では、眼精疲労や急性網膜障害、加齢黄斑変性症などの原因になるとされているが、LEDのブルーライトが、視機能にどのように影響を及ぼすのか、といったことについてはよくわかっていなかった。
そこで研究グループは今回、波長の異なる緑、白、青の3色のLEDを用いて、マウスに照射し、細胞の状況を調べることで、その謎の解明に挑んだという。
その結果、波長の長い緑色の光では細胞障害は惹起されなかったが、白色および青色の光では、視細胞での細胞障害が惹起されることが確認されたという。
また、細胞障害の原因となる活性酸素の量は、青色、白色の順に多く、緑色のLEDでは増加がみられなかったという。
これらの結果から、研究グループでは、細胞のエネルギー産生の場であるミトコンドリアが障害を受けるほか、タンパク質合成の場である小胞体に障害が起きることで、細胞障害が惹起されたと考えられると説明しており、ブルーライトから目を守ることや、細胞障害の原因となる活性酸素を抑えることなどが、視機能障害に対する対策の一助となる可能性が示されたとしている。
2014年の古い記事ですが、無視できない内容です。
ブルーライトが目に悪いのは、光が「角膜」や「水晶体」を通り越して、奥の「網膜」に直撃しているからです。
目の奥が痛くなるはずです。
というか、逆にこれで痛くならない人の方が凄いと思います。
とにかく、痛みが出る人も出ない人も、ブルーライトは細胞障害を引き起こすので注意が必要です。
それに、「目の老化は、脳の老化につながる」と言われているぐらい、目と脳は密接に関係しています。
目にダメージがあるということは、脳にダメージがいくことも考慮すべきです。
スポンサーリンク
ブルーライトに起因する頭痛
目が痛いのもしんどいですが、頭痛もしんどいです。
次はブルーライトで頭痛が発生するメカニズムです。
『タノシムタメノ ブルーライトはなぜ頭痛の原因になるの?メカニズムを徹底解説』より引用
まず、ブルーライトの光は他の照明の光と比較しても波長が短いため、目に入る際にブルーライトの光は錯乱しやすくなります。
光が錯乱しやすいということは、目がまぶしさを感じたり、画面のちらつきを感じるということを意味します。
ちらつきの多い画面を見るために、脳はピントを合わせる必要がありますが、ディスプレイのちらつきが多ければ多いほど、脳はピントを合わせるのにより苦労するため、結果として脳が疲労してしまいます。
この脳の疲労が頭痛の原因となっているのです。
ここで、一旦切ります。
波長が短いと、どうして光が錯乱するのか、そのことについて分かりやすい図がありましたので以下の図を引用します。
『メガネレンズの専門店 れんず屋 ブルーライトカットコートとは、無色なのに眩しさをカットするコーティング』より引用
光が粒子にぶつかった時に光が散るから、チラついて見にくい・・・というわけです。
では、先ほどの続きです。
さらに、ブルーライトの光は蛍光灯や白色電球の光と比べて、そのエネルギーが強いため、目は光の入る量を制限するために瞳孔を狭めようとします。
瞳孔を縮小させる際に、目の周りの筋肉が使われることから、目の疲れや肩こりなどを生じるため、頭痛がひきおこされることになるのです。
もちろん、ブルーライトを目にする時間が増えれば増えるほど目の周りの筋肉の疲労は蓄積されます。
ブルーライトは、ガン見していい光ではありません。
スポンサーリンク
緑色の光で頭痛は和らぐが、青色の光は頭痛が悪化する?
ブルーライトが眼精疲労や、頭痛を引き起こす理由はわかりましたが、さらに興味深い記事がみつかりました。
『カラパイア グリーン系レンズのサングラスが片頭痛を緩和してくれることが判明(米研究)』より引用
頭の一部が脈を打つような痛みを伴う片頭痛(偏頭痛)は程度の差はあれ、耐えがたいものだ。
そんな片頭痛持ちの人々の症状を和らげてくれるのが、グリーン系レンズのサングラスなのだそうだ。最新の研究で狭帯域の緑色の光以外を遮断するサングラスが片頭痛の緩和に一定の効果を上げるという。
(中略)
実験では、急性片頭痛発作を発症したことがある対象者に、青色、緑色、琥珀色、赤色の強度の異なる光を当て、その反応を観察した。
明るい職場などの高強度の光の下では、80パーセント近くの人が頭痛の悪化を訴えた。しかし、光が緑色の場合は悪化は見られず、逆に20パーセントの痛みが軽減したという。
バーステイン博士は、「これらの発見は片頭痛で悩む人たちにとって希望の光となり、さらなる研究と臨床実験の足がかりとなりました」と述べている。
緑色で症状緩和、青色で悪化
またチームはなぜ緑色だけが他の色と比べ、大幅に頭痛を軽減するのかを調べるため、片頭痛を持つ人を対象として、網膜や脳の大脳皮質から発せられる電気信号の振幅を計り、各色の光に対する反応を調べた。
実は5年前、バーステイン博士らは青色の光が盲目の人たちの片頭痛を悪化させるという驚きの研究結果を発見している。そこで今回博士は視力障害がある人を除いた研究を行い、光の色による頭痛の影響を検証した。
そして、片頭痛が発症する際に見られる光に対する異常過敏は、青色の光をブロックすることで避けることができることがわかったのだという。
グリーン系のサングラスがオススメですね
・・・なんてことが言いたいのではありません。重要な部分はここです。
>片頭痛が発症する際に見られる光に対する異常過敏は、青色の光をブロックすることで避けることができることがわかったのだという。
元頭痛持ちの私としては読み捨てならないことです。
ここまで悪いと分かっているのに普及する理由は何なのでしょう。
「LED」だらけになるのは健康面が心配です。目や脳を傷つけてまで、「省エネ」に拘る必要はありません。
そして、「LED」と関係あるかどうかわかりませんが、考えさせられる話があります。
スポンサーリンク
子どもにiPhoneやipadを使わせないほうが良い?
もう何年か前になりますが、スティーブ・ジョブズは自分の子どもにはiPhoneやiPadを使わせなかったというニュースが流れました。
『CCORE+ スティーブ・ジョブズはなぜ自分の子どもにiPhone やiPadを使わせなかったのか』より引用
「子どもたちは私たち夫婦が厳しすぎると文句を言います。友達の家にはこんなに厳しいルールはないってね。
でも、それは我々は誰よりも技術の危険性を見てきているからです。自分自身でも感じています。
子どもたちの身にそのようなことは起こってもらいたくないのです。 」
危険性について知っているから、使わせなかったとのことです。
「危険性」というのが曖昧なので、必ずしも、この発言が「LED」のことを指しているとは言えません。
「頭が悪くなる」「コミュニケーションが出来なくなる」「ディスプレイの光」「運動不足」・・・色々と考えられますが、これらのうち何を指しているのかはわかりません。
ですが、どちらにせよ、「子供に使わせるべきではない物」という認識があった事は間違いありません。ジョブズ氏が「電子機器が目や脳に与える影響を知らなかった」とは考えにくいです。
これは「医師は、患者に抗がん剤を使うが、自身が癌になった時には、抗がん剤は使わない」という話と一緒です。
実は危険だということを知っているから自分達は使わない。でも人には「安全だ」ということにして売る。
社会的地位のある人たちがこういう態度にでたら要注意です。
「食品添加物」、「遺伝子組み換え食品」、近年ようやく危険なことが当たり前になってきたマーガリンなどの「トランス脂肪酸」・・・
世の中にある毒性の強い商品は「安全だ」と堂々と売られています。「ブルーライトが多く含まれているLED」も、その内うちの一つではないかと考えています。
次はブルーライトが目と脳以外に与える影響についてお話します。ジョブズ氏が、何故子どもに使わせなかったのか・・・その意味が分かると思います。
スポンサーリンク