- 投稿
- パーツ別 - 歯
続いていた根幹治療も終わりにさしかかり、型取りまでたどりつきました。
この根幹治療を機に、歯の知識をもっと深めたいと、歯に関する情報を集めるようになったわけですが、この分野は知らない事が多かったので、良い学びになったと思います。
そして、調べていて「これは当てにならないな」と思う情報もあれば、知っていて有益だった情報もありました。
「どんな医療情報が真実で、どんな医療情報が当てにならないのか」
・・・というのは、このブログのテーマでもありますので、今回は「歯医者さんに関係する情報をネットで集める事」について、私が感じた事をお話しします。
「歯科には縁がない」という方も、他の科の医療情報を探す時にも当てはまる事ですので、「歯科」という単語を、医療全般に置き換えて読んでみて下さい。
スポンサーリンク
インターネットを使った病院探しは当てになるか
これは△~×と判断しました。その理由を説明します。
△~×としたのは、手に入ったパズルのピース、情報量によって決まるからです。
単純に考えて、情報というのはピースが多ければ多い程、全体像が鮮明に掴めるようになります。
そして、医療や栄養など、知識を調べる場合と違い、病院を調べる場合は基本的にピースが少ないと思って下さい。
大きな町の有名な病院であれば、病院の公式ホームページ以外にも、口コミサイトや、ブロガーの体験談など、情報がちらばっているかもしれません。
その場合、病院自身のホームページだけでなく、患者側の視点で書かれた「客観的な情報」が手に入ると思われるので、まあまあ参考になるかもしれません。
ですが、これが「地方の個人が経営する医院」であれば話は変わってきます。
地元の歯医者を色々と探してみて思ったのですが、ネット上にはこれだけ情報が溢れているのに、「歯科医院の情報」は意外と少ないと感じました。
公式ホームページがないケースも珍しくないのです(※あくまで私の地域の歯科医院の話です)。
的外れな歯医者の口コミ
公式ホームページが存在しない・・・
そうなってくると頼れるのは口コミサイトですが、投稿数が圧倒的に少なく、0のところが目立ちました。
あったとしても、「待合室が綺麗だった」とか、「優しい対応だった」とか、「駐車場がどうだった」とか、医師の腕等、医療の本質とは関係ない評価が目立つので、正直あまり参考になりませんでした。
医療と関係ない部分の評価を全て否定するわけではありませんが、どちらかと言うと、知りたいのは、「どういう症状で訪れたか」、「治療はどうだったか」、「宣伝と実態に差がないか」、「その後再発がないか」等です。
これらの情報が記載された口コミは本当に稀で、手に入りにくいと思いました。
同じ地域の口コミでも、飲食店の場合なんかだと、「料理の本質と関係ない部分」以上に料理の技術、質に対しても鋭く分析されていたりするのですが、対象が医療の場合は、どうしても本質ではなく枝葉の部分の評価に偏ってしまう傾向があります。
ただ、素人が医療を分析するのは難しいので、これは仕方のない事だとは思います。
だから、医院の口コミは、「雰囲気」とか、「立地」等の話になってしまうんだと思います。
これでは、料理の器や接客ばかりを褒め、肝心の料理についての意見がないようなものです。
以上が口コミの残念な点です。
で、仮に歯科の公式ホームページがあった場合、それを頼る事になるわけですが、注意が必要です。
ホームページで書かれている事を期待して行っても、実際は違う事もあるからです。
スポンサーリンク
ホームページで書かれている内容と実態が微妙に違う
今回、私は「根幹治療を得意としていそうな医院」を探し、その中からCTを備えている事をアピールしている医院に行きました。
期待して行ったものの、根管治療にはCTではなくレントゲンを使われました。
素人が「えっ?CT使わないんですが」等と言えば、感じが悪い事極まりないですので、聞けませんでした。
症状が酷くなって心配になってようやく言ったのです。
私が骨髄炎の可能性があるかもしれないから確認の為にCTを撮ってもらえないかとお願いしたところ、撮ってもらえたのですが、それでも撮って欲しい理由を説明するまでは「何のために?」と言われました。
ホームページに紹介してあっても、使わないのであれば意味がありません。
だから、ホームページで「いいな」と思っても、それが現場で反映されているかどうか、実際に医院に問い合わせてみる方が良いかもしれません。
公式ホームページと口コミについて
このように、(やらせでなければ)口コミは素直な患者の意見が拾えるのですが、その内容が医療の本質とは関係ない事なので当てにならず、医院のホームページは医院の大まかな情報が得られるが、場合によって記述してある内容と異なる事があるので当てにならない事もあります。
ここまで、「口コミ」と「公式ホームページ」の欠点を述べてきましたが、じゃあ、だからと言って「インターネットの情報は当てにはならない」のかというと、それは少し違います。
欠点があったとしても、「インターネットが当てにならない」のではありません。
たまたま得た情報の質が悪かったのです。
今回のケースだと、質が低かったのは、以下の2つが原因です。
- 口コミという「客観的な情報」の量が足りない事(やらせもある)
- 情報源が公式ホームページ等の宣伝だけになる事
そして、それを載せている媒体がたまたまインターネットだった・・・というだけに過ぎません。
公式ホームページは、インターネットという手段を使っていますが、「宣伝」ですから、マイナスになるような事は書きません。宣伝を当てにするのは危険です。
価値があろうとなかろうと、とにかく売り込みたい対象を良く見せるのが宣伝の役割なのですから、これを「真実」と捕らえてしまうことに問題があるのです。
メディアであろうが、インターネットであろうが、宣伝は宣伝です。
「良く見せているに過ぎないのだから期待はずれでも仕方がない」・・・宣伝に対してはそう割り切って情報収集しましょう。
こういう事がわかっていないと、「宣伝」や、「宣伝の為に雇われた専門家の発言」を真実だと思い込み、騙された結果、その情報源ではなく、何故か媒体であるインターネットのせいにしてしまうのです。
ネットで真実を探す時に大事な事の一つは、「利益誘導の意図がない情報」を掴む事です。
その情報が宣伝かどうか、そこに注目しましょう。
スポンサーリンク
先生の情報発信には注目する価値がある
ただし、公式ホームページで比較的参考になると思えるものがあります。
これはある場合と、ない場合があるのですが、時々、先生が情報発信されている事があります。
そういう記事があれば、先生が勉強熱心かどうか、読者に対してどういう反応を示す人か、考え方等がなんとなく見えてきます。
数ヶ月観察していると、人柄くらいは、文章から推測する事ができます。
ホームページの「理念」のページで、さらっと綺麗事を述べるのは簡単ですが、長期間、情報発信するのは大変だと思います。
そういうコツコツした部分から、人柄の良さがにじみ出ているのであれば、私の経験上(糖質制限を実践している医師等を見てきて)、それは良い先生の可能性が高いです。
当然ですが、この方法では「情報発信をしていない先生」を見極めることはできません。
「情報そのもの」がないのですから、現場に行って自分の目で確かめるしかありません。
インターネットの強み
ネットの強みはなんといっても情報量です。
多くの情報を見比べていくと、「辻褄の合う事」と、「辻褄の合わない事」がハッキリしてきます。
それを繰り返していくと、次第に何が真実か見えてきます。
この作業が出来る事こそ、ネットの魅力だと思っています。
その為、「情報量が少ないテーマ」の場合は、残念ながら強さが発揮されません。少ない情報にすがってしまうのは危険です。
地方の個人がやっているお店、医院となると、分析するだけの情報量が少ないので、選定する作業も精度が落ちます。
たった一つしかない宣伝を頼りにせざるを得ません。
「利益誘導が目的ではない、複数の第三者の客観的な意見」がないのは、調べる上で痛いと言えます。
スポンサーリンク
医院の美しい公式ホームページとガイドブック
ホームページが異様に豪華な歯科医院は多いです。
これについては、以下のサイトでその理由が書かれてありましたので参考に。
『デンターリスク|歯医者の裏話 歯科医院ホームページの落とし穴』より引用
歯科医院ホームページの見るべきところ
近所で歯科医院を探すためホームページを検索してみると、驚くほどの件数が表示されます。
2014年現在『歯医者』というキーワード検索で、約600万件ほどのヒット件数がありますが、同様のキーワードに『歯科医院』『歯科クリニック』『デンタルクリニック』などがあることを考えると、非常に多くのサイトが存在することがわかります。
ウェブ制作の業界でも歯科医院のホームページ制作といえば、定番のお仕事と言えるほど、多くの歯科医院が宣伝費にお金をかけて立派なウェブサイトを持っています。
当然ながらどのウェブサイトも『素晴らしい経営理念』や『安心』『安全』『清潔』『高い技術』を謳い、どの歯科医院が本当に素晴らしい歯科医院であるかを見極めるのは非常に困難です。
このように、豪華絢爛のホームページはお金がかかるとの事です。
逆に言えば、お金をかければ見栄えの良いホームページを作る事ができるというわけです。
『僕の審美歯科ガイド 差し歯治療体験記 06 ~ 歯医者さんに告ぐ』より引用
僕はIT系の仕事をしているので医療関係のホームページが普通以上にコストが掛かるってのは聞いてる。
薬事法やら医師法やらの関係でデリケートなんですよね。
医院自らサイトを製作している場合は別でしょうが、お金をかけてホームページを製作した場合、その料金は、設備代などとともに、上乗せされる可能性もなきにしもあらずです。
宣伝の話のついでに付け加えますが、病院を紹介したガイドブックってありますよね。「〇〇県、20XX年度版」みたいな。
私は昔バイトで、病院に「ガイドブックに載せませんか?」みたいな営業の電話をかけてました。
あれも病院がお金を払って本に載せているので、宣伝です。言うまでもありませんが、腕がいいから載っているわけではありません。
スポンサーリンク
ネットで医療情報探しは当てになるか
これは〇です。大いに調べましょう。
ただし、注意もありますから、そのことも踏まえて、「情報収集する姿勢が大事だ」と言う理由をお話します。
ネットで検索すると、「治療の内容」、「良い歯医者の選び方」、「歯科相談」等、あらゆる情報が手に入ります。ほぼ必要な情報は手に入るのではないかというくらいです。
これらを調べていてよく遭遇するのが以下の言葉です。
- ネットの情報はあてにならない
- いいかげん
・・・という記述です。(歯科医師や専門家が述べられている場合がほとんどです)。
これ、結構多いんです。しかも、何故当てにならないのか、その理由が具体的に説明されていません。
とにかく大前提としてネット=いいかげんという図式があるのです。
まぁ、「自分で調べた事を医院で主張し、医師の判断に聞く耳を持たない人」に困っている医療関係者にとってはうんざりかもしれません。
ですが、そういう人がいるからといって、調べる事自体を「中途半端な知識」と揶揄したりするのはどうなのでしょうか。
医師が間違っていたら終わりです。
現実に、医師や専門家の唱える医療や栄養の一般論は嘘デタラメが多いです。
自分で調べなければ間違った方向に誘導されるようになっています。
一方で、医師の意見を頑なに信じない患者にも問題はあります。
調べるのなら、考え、話し合い、医師が納得するような説明をする必要があります。
私も調べるタイプです。
今回の歯の事もそうですが、最初は医師にしっかり自分の考えを述べますが、話をして、「私が思っている事よりも医師の説明が理に適っているな」と思ったら、あっさり医師に従います。
どんなに事前に調べていようがです。
優秀な先生であれば、論証付きで話してくれるものです。
その代わり、整合性のとれない話だったり、ハギレが悪かったりしたら、自分の考えでいきます。
調べるだけじゃなく、それが正しいのかどうか思考、検証する事が大切です。もし、これが出来ないと、考えが間違っていた時に軌道修正が出来ません。
これはマズイ。
患者だけでなく医師にもこの柔軟性は必要です。
調べるだけで思考をしない患者も問題ですが、「思考していない」という点では、「ネットの情報はインチキ」と決め付ける人も同じなのです。
この人達も思考していなかったから、ネットのインチキな情報に騙され「ネットの情報はインチキ」という結論に至ったに過ぎません。
ネットから有益な情報を得ている人は、「ネットの情報はインチキ」とは言いません。
一部にいい情報があるからといって、全体がいい情報ではないし、
一部に悪い情報があったからといって、全体が悪い情報とは限りません。
当たり前ですね。
玉石混淆の中から、吟味、分析をし、真実を探り当てるのです。間違うこともありますが、それなら軌道修正すれば良いのです。
これすらもせずに「ネットの情報がいい加減だ」と決め付ける人は、「自分はいい加減な情報しか探り当てることが出来ない」と言っているようなものです。
ですから、自分なりに調べた人が「中途半端な知識」とか「頭でっかち」だとバカにされても凹む必要はありません。
調べるのを止めてはいけません。その姿勢は決して間違っていないのです。
私も今回、顎の骨が痛くなって色々調べましたが、「知っていて良かったな」と思う事はいくつかあります。
特に「骨髄炎」の情報は事前に知って良かったと思います。
「利益誘導目的でないと思われる体験談」は、相当参考になりました。
「そういう事もあり得る」と知ったおかげで、行動が慎重になり、結果的に症状悪化をくいとめる選択をする事ができたと思います。
もし、無知だったらもっと大変な目にあっていたかもしれません。
このように、自分の症状と全く同じじゃなくても、ヒントになれば十分なのです。
探し方にもよりますが、ネットの情報はいつも当てになっています。
スポンサーリンク
歯磨きって本当に必要なのでしょうか?
猫を飼っているのですが、小さい時から歯磨きに慣れさせて毎日していたにも関わらず、歯肉炎になっていました。
ところが「グリニーズ」と言う歯磨きスナックを与えた所、歯肉炎が治ったのです。
私の強引な歯磨きによって歯茎を痛めていたのでしょう。
これを人間に置き換えた場合、食べカスだけ除去すれば歯磨きは必要ないのではと考えるようになりました。お茶を飲まなければステインも付かないでしょうし、如何でしょうか?
「歯磨き」の定義が何なのかによって答えは変わってくると思います。
歯磨き効果のあるようなものをかじって綺麗にするのを「歯磨き」と言うのか、食べ終わった後に歯の間に引っ掛かっているものを、爪楊枝のようなもので取るのを「歯磨き」と言うのか、人間の作ったブラシ状のもので磨くのを「歯磨き」と言うのか。
動物は「歯磨き」という意識がなくて、何かをかじっていたら結果的に「歯磨き効果になっていた」ということがあるかもしれません。文明が発達していないどこかの部族がそういう文化を持っているかもしれません。
人間にしかできませんが、引っ掛かっているものを爪楊枝のようなもので取るのが「歯磨き」の一種なら必要でしょう。理屈云々ではなく、不快だから、「何も付いていない元の状態に戻したい」と思うのは自然だからです。
しかし、これが「歯磨きはブラシを使うべきもの」、「歯磨き粉をつけなければならない」と発展してくると話は別です。
糖質は摂らなければならないもの...
肌は保護しなければならないもの...
石鹸は使わなければならないもの...
世の中には人間の考えた「しなければならないもの」が多くあります。
よくよく調べていくと、しなければならない...というより、してくれた方が都合がいいものだったりします。
で、「した方が良い派」と、「しない方が良い派」の意見があります。
私たちが知りたいのは、どちらが正解なのか?ですね。
私は以下に注目します。
●人間の普遍性かどうか
●状況的に必要になっているかどうか
私は生体は、完璧な状態でできていると考えています。
進化で能力を獲得するのではなく、最初から完全体、そうでなければ生きれないという昆虫学者ファーフルと同意見です。
従って、本当に人間が歯ブラシを使って歯を磨かなければならない体の構造をしているのであれば、最初から体にそのような機能が備わっているはずです。
ないということは、本来は必要ない、無くても命に問題ないということでしょう。
しかし、問題は後者です。
本来は必要なくても、環境が変わった事によって無いと困ることになった場合は必要になってくると思います。
例えば自然に近い環境でいきていた場合は、汚れは自然のものです。
石鹸を使わなくても水洗いである程度綺麗になります。
しかし、鉄工所とかに勤めている人は、自然界にないような油に触れたりするわけです。
この場合は石鹸を使わないと綺麗になりません。
糖質制限を徹底してやるとわかるのですが、本来食事から食べなくてもいい糖質をほぼ食べない時(1日10g以下)と、外食で食べてしまった時では、歯の汚れ方が全く違います。
肉に塩コショウみたいな食事をした後は、歯がツルツルですが、糖質を食べた後はザラザラします。
明らかに菌の繁殖具合が違います。
前者は簡単に落ちますが、後者は落ちにくいのです。
環境を悪化させるような事をしなければ、
「エチケット」という視点をはずせば、健康上は歯磨きをしなくても問題ないのかもしれません。
食べカスといっても、目に見えるサイズだけとは限らないので、ブラシを使った方が効率的に除去できるのは確かです。
歯磨き不要論があるので調べてみると面白いかもしれません。