私は昔、野菜が中心の食生活をしていたので、ベジタリアンのレシピ本や、動画をよく見ていました(今でも、なんとか肉料理にアレンジできないかなと思って、時々見ています)。

 

 

 

 

そのテクニックは見事で、「植物性の食品だけで、よくここまで多彩な料理ができるな」と関心します。

 

 

 

しかし、

 

 

 

「味覚」や、「食の楽しみ」は多彩なテクニックで誤魔化せても、「植物性食品に足りない栄養素」だけは誤魔化せません。

 

 

 

「動物性食品からしか得られない栄養素」があるのですが、厳格なベジタリアンは、それを「一切摂らない」という事になります。

 

 

 

それで、生きているので、「不思議だなぁ」と思っていたのです。

 

 

 

しかし、調べてみると、そんな厳格なベジタリアンでも、実はわずかの動物性食品を食べていました。

 

 

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食品に含まれている虫がタンパク源

 

 

 

ベジタリアンは、植物は必ず食べます。

 

 

 

この植物にはが付着しているのです。

 

 

 

 

閲覧注意 :ここから先は潔癖症の人や、虫が嫌いな人は読まない方が良いです。神経の太い方のみご覧下さい。

 

 

 

『カラパイア 不思議と謎の大冒険 知らずに食べていることもある。身近な食品の中に潜む10の虫(昆虫注意)』より引用

 

 

 

アメリカでは、食虫の習慣のない一般の人たちでも、知らず知らずのうちに毎年およそ450グラムほどの虫を口にしているという。

 

 

こちらのサイトの情報によると、

 

 

 

1. アザミウマ(缶詰、冷凍野菜など)

 

2. アブラムシ(冷凍野菜)

 

3. ダニ(穀物、冷凍野菜)

 

4. ウジ(マッシュルーム、缶詰 冷凍食品、トマトペーストなど)

 

5. ミバエ(柑橘系のジュース)

 

6. アメリカタバコガ(スイートコーンの缶詰)

 

7. ササゲシギゾウムシ(ササゲやエンドウの缶詰)

 

8. イモムシ、毛虫(冷凍ホウレンソウ、加工食品)

 

9. コクゾウムシ(お米)

 

10. ガイマイデオキスイ(ドライフルーツ)

 

 

 

加工食品でさえ、これらの虫が入っているそうです。

 

 

 

異物混入だと騒いでも、どんなに加工技術が上がっても、これを避けるのは不可能だと思います。

 

 

クリーンな工場で作られたものでこれなら、普通に野菜を買ってきて家で調理している人は、これ以上の「虫付きの野菜」を口にしている可能性があります。

 

 

引用元では、生鮮食品の方が洗えるから良いと書いてありますが、私的には生鮮食品の方が虫ついている気がします。

 

 

 

根菜類なら、皮を剥いて洗えば除去できますが、葉物は微妙です。洗いにくいところがあるからです。

 

 

 

 

私も以前、卵付きの水菜を買った事があります。

 

 

水菜の葉っぱに無数の白い粒粒がついていたのです。

 

 

 

気持ち悪くなって何の卵かネットで調べたのですが、見つかりませんでした。

 

 

 

それは水に浸けたり流したりしたくらいでは落ちなかったので、葉っぱをちぎって捨てました。

 

 

 

たまたま目に留まったところに卵がついていたから気が付いたのであって、もし場所がズレていれば、気付かずに食べていたと思います。

 

 

 

そういう事が2回あって水菜を生で食べられなくなりました。水菜のサラダは好きだったのですが・・・。

 

 

 

1回くらいなら、偶然として見なかったことに出来るのですが、2回目見て常習性を確認すると「また卵があるんじゃないか」と思うようになります。

 

 

 

私はしっかり時間をかけて洗う方です。

 

 

 

しかし、それでも取りきれていないのです。私より大雑把にチャッ、チャッと洗う人は、絶対取りきれていないと思います。

 

 

 

なので、全ての人間が、野菜を通して虫からタンパク質や脂質を摂っていることになります。野菜だけ食べているつもりでもです。

 

 

 

 

『食と文化の謎 /著者:マーヴィン・ハリス/訳:板橋作美』より引用

 

 

しかし、蛋白質としての高品質性と濃縮性は、人類が動物性食物にかくも強くひきつけられることの、単なる栄養上の一理由にすぎず、一番重要な理由というわけではない。

 

 

獣肉、魚肉、鶏肉、乳製品は、また、ヴィタミンA、すべてのB、Eなどのヴィタミン供給源であり、それらを濃密に含有している。

 

 

そして、唯一のヴィタミンB12源であり、これが不足すると悪性貧血や神経失調症、精神障害行動をまねく。

 

 

完全な菜食主義者がヴィタミンB12欠乏症にまったくかからないとしたら、それは、かれらが食べる植物性植物に昆虫の残骸がまじっているか、ある種のコバルト消化バクテリアが入っているからであり、ほかの理由は考えられない。

 

 

インドからイギリスに移住したヒンドゥー教徒菜食主義者が悪性貧血罹患率の増加に悩むのはそのためであると説明できる。

 

 

イギリスでは、殺虫剤を使用し、また果物や野菜をよく洗うので、ヴィタミンB12供給源が一掃されてしまうのだ。

 

 

菜食主義者は、また、くる病、つまりヴィタミンD欠乏によっておきる骨格変形の病気にかかりやすい。

 

 

ふつうは、皮膚にふりそそぐ日光の活動によって、ヴィタミンDを十分に得られる。

 

 

しかし、高緯度で冬が長く、霧がかかったり曇の日が多いところでは、食事中のヴィタミンDが決定的な役割をはたしており、動物性食品、とくに卵、魚、レバーは最善の供給源である。

 

 

動物性食物は、また、一日にふつう必要とされる量を十分にまかなえるだけのヴィタミンCも含有している。

 

 

エスキモーは、動物の肉と骨髄を豊富にとることによって、完全に肉だけの食事でありながら、壊血病その他のヴィタミンC欠乏症にほとんどかかることなく、きわめて良好な健康状態を維持していた。(最近では、外部のひとたちとの接触によって、甘いものや澱粉をとるようになった結果、エスキモーの健康と食事は悪くなっている)。

 

 

(36p~37p)

 

 

1988年の古い本です。

 

 

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昆虫食は珍しくない

 

 

 

野菜を虫ごと食べるのは、「厳格なベジタリアン」に限った話ではありません。

 

 

 

「昔の日本人」は、肉の摂取量が今よりも少なかったですが、「どこから動物性食品の栄養素を摂っていたか」というと、やはり「虫」でしょう(獣や魚も含め)。

 

 

 

「昔の人」は、「今の人」みたいに神経質じゃありませんから、今以上に野菜に付着した虫を食べていたと思います。

 

 

 

以前、知人の経営する喫茶店のカウンターで、「ブロッコリーやカリフラワーは、中に虫が入っているかもしれないから嫌いだ」と話していたら、後ろのテーブルに座っていた知らないおじいさんに「虫がついているような野菜じゃないとダメだ、少々食べても大丈夫だ」と怒られた事があります。

 

 

まるで、普通に虫を食べているかのような発言です。

 

 

 

テレビをつけたら、除菌殺菌という言葉が、必ずと言っていいほど聞こえてきます。

 

 

 

現代の日本人は、昔の人に比べて潔癖症です。虫に対する免疫もありません。

 

 

 

動物性食品を避けるのは難しい

 

 

 

ベジタリアンは動物性食品を摂っていない、昔の日本人は動物性の食品をほとんど摂らなかった

 

 

・・・ように見えても

 

 

 

本人に「動物性食品(虫)を食べた」という自覚があろうとなかろうと、「野菜に付着した虫」からタンパク質・脂質を摂取している可能性は十分あります。

 

 

 

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