2017年06月の記事一覧

試してみたらこうなった

虚弱体質や慢性疾患を改善させる為に必要な情報や心得について、体験記を交えながらお話します。

月別:2017年06月
エネルギー代謝について分かりやすく説明してみた

「代謝(メタボリズム)」とは、体内で起こる化学反応の事です。

 

 

 

そして、生体内の代謝には、大きく分けてつあります。

 

 

 

 

  • エネルギー源である「ATP」を作る代謝

 

  • 「ATP」を使って、「ATP」以外のものを作る代謝

 

 

 

 

細胞には、後者「ATP以外のもの」を作る任務があります。しかし、その活動に必要なエネルギーも自分で作らなければならないのです。

 

 

 

本記事では、前者の、エネルギー源であるATPを作る「エネルギー代謝」についてお話します。

 

 

 

 

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エネルギー物質ATP

 

 

まずは、「ATP」が何なのかについてご説明します。

 

 

日本名は、「アデノシン3リン酸」です。

 

 

 

 

「ATP(エーティーピー)」は、簡単に言うと、エネルギーを溜め込んで充電がMaxの電池のような状態です。

 

 

また、エネルギーを放出して空っぽの状態を「ADP(エーディーピー)」と言います。

 

 

 

ATPとADP

 

 

 

 

そして、充電するには、何段階もの化学反応が起きます。

 

 

 

この「ATP」のエネルギーが無ければ、生体は生きていくことができません。

 

 

 

当然、後者の「ATP以外のものを作る」代謝も行なわれません。

 

 

 

不足すると、慢性疾患の原因になり、無くなれば死にます。どの生物でもです。

 

 

 

その為、「ATP」を作ることが重要なのです。

 

 

 

そして、「ATP」の材料は、糖質、脂質、タンパク質です。

 

 

 

このうち、燃料としてあてになるのは糖質と、脂質です。タンパク質は体の主成分になりますが、燃料としてはイマイチで、あまりあてになりません。

 

 

 

「ATP」については以下の記事で説明しています。

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

ATPとミトコンドリア

 

 

 

自らの活動資金(エネルギー物質ATP)を捻出するのも、細胞の仕事です。

 

 

 

そのエネルギー物質ATPは、細胞の中の「ミトコンドリア」で作っています。

 

 

 

 

ミトコンドリア

 

(細胞の図)

 

 

 

「ミトコンドリア」とは、一言で言うとエネルギーを作る発電所です。

 

 

 

なので、エネルギーをたくさん必要とする細胞は「ミトコンドリア」をたくさん持っています。

 

 

 

ただし、「ミトコンドリア」は酸素を使って「ATP」を作り出しているので、酸素があることが発電の条件です。

 

 

 

 

酸素がない = ミトコンドリアでATPが作れない

 

 

 

 

 

「ATP」は酸素がないと作れないのか・・・

 

 

 

というと、そんなこともありません。酸素がなくても、「ATP」をつくることは可能です。

 

 

ただし、ミトコンドリア発電所に頼ることはできません。その場合、別の方法で「ATP」を作ります。

 

 

 

 

 

 

ミトコンドリアを使わずにATPを作る

 

 

ミトコンドリアというのは、酸素がないと発電できませんから、酸素が滞る場合は、こちらの発電所は利用できません。

 

 

そんな時でも、細胞の液体部分「細胞質基質(さいぼうしつ・きしつ)」で起こる発電なら、酸素がなくてもエネルギーを作り出すことができます。

 

 

 

細胞質基質の解糖系

 

 

 

この発電方法には、酸素がいらないので、嫌気的解糖(けんきてき・かいとう)という名前がつけられています。(別名:解糖系)

 

 

 

「嫌気的解糖」は、酸素を要求する「ミトコンドリア」に頼らなくてもいいというメリットもありますが、少しの「ATP」しか作り出せないデメリットがあります。

 

 

そして、「酸素が足りない時」というのは、以下のようなケースです。

 

 

 

  • 激しい運動をして酸素供給が間に合わない

 

 

  • 細胞内にミトコンドリアを持っていない細胞(例:赤血球)は、そもそもミトコンドリアに頼った発電自体ができない

 

 

 

・・・このような場合、酸素が必要ない嫌気的解糖によって「ATP」を作り出すことができます。ですが、この方法では作り出せる「ATP」が少ないので、エネルギー不足になります。

 

 

「ATP不足 = 不健康」なので、やはり酸素を使った「ミトコンドリア」でのATP発電の方が、たくさんの「ATP」を作りだすことができるので健康的です。

 

 

 

 

嫌気的解糖 = ATP少ない = 不健康

 

 

ミトコンドリアでの反応 = ATP多い = 健康

 

 

 

 

このように「材料である、糖質、脂質、たんぱく質を分解してATPを作る」反応を「呼吸」と言います。

 

 

 

 

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呼吸とは

 

 

ここで、「呼吸」の定義についてお話します。

 

 

 

一般的に使う「呼吸」という言葉は、「酸素を吸って、二酸化炭素を吐くこと」を意味します。

 

 

ですが、生物学で使う「呼吸」という言葉は、「細胞が有機物を分解して、その過程で生じるエネルギーを「ATP」に蓄えること」を意味します。

 

 

 

 

 

前者が肺で行なっている「外呼吸(ガス交換)」で、後者は「内呼吸(細胞呼吸)」です。「外呼吸」で吸収した酸素を使って、「内呼吸」で「ATP」を作ります。

 

 

本記事では、「内呼吸」について説明しています。

 

 

 

「ATP」にエネルギーをつめる = 内呼吸

 

 

 

 

好気呼吸と嫌気呼吸の違い

 

 

 

エネルギーを「ATP」に蓄える「内呼吸」には、パターンあります。

 

 

先程もチラっとでてきましたが、「呼吸に酸素がいるか、いらないか」です。

 

 

 

  • 酸素が必要な呼吸・・・好気呼吸(こうき・こきゅう)

 

  • 酸素が必要じゃない呼吸・・・嫌気呼吸(けんき・こきゅう)

 

 

 

 

前者の酸素が必要な「好気呼吸」は、動物や植物が行なっています。

 

 

後者の酸素が必要じゃない「嫌気呼吸」は、先程紹介した「嫌気的解糖」、酵母菌や植物等が行なう「アルコール発酵」や、乳酸菌が行なう「乳酸発酵」です。

 

 

 

先程の復習ですが、効率よく「ATP」が作れるのは、酸素を利用した“好気”の方です。

 

 

 

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糖質からATPを作る

 

 

「ATP」の材料になるのは「糖質」「脂質」「タンパク質」でした。

 

 

最初に、「糖質」の代謝について説明します。

 

 

「糖質からATPを作る」というのは、言い換えると、「ブドウ糖からATPを作る」です。

 

 

 

「糖質」というのは、単糖が集まって出来ています。ブドウ糖(英語:グルコース)は単糖の代表です。これが「ATP」の材料になるわけです。

 

 

 

ブドウ糖を分解して「ATP」を取り出すには、まず、「解糖系 かいとうけい」という名前の反応が起きます。

 

 

 

 

解糖系とは

 

 

「糖質」を食べると、消化器官でグルコース(ブドウ糖)に分解されます。

 

 

グルコースは小腸で吸収され、血液によって全身の細胞に届けられます。

 

 

すると、グルコースは、最初に細胞内の液体部分「細胞質基質 さいぼうしつきしつ」に到着します。

 

 

 

細胞質基質の解糖系

 

細胞(簡略化)

 

 

 

ここで行なわれる「解糖系」とは、先程説明した「嫌気的解糖系(けんきてきかいとう)」の事です。「嫌気的解糖」は、名前の通り酸素が必要ありません。

 

 

 

また、「解」「糖」という名前の通り、グルコース(糖質)が分解されます。

 

 

 

何段階か代謝があるのですが、最終的に「ピルビン酸」に変身します。

 

 

 

 

グルコース

 

 

(何段階か代謝)

 

 

ピルビン酸

 

 

 

 

で、その分解の過程で発生したエネルギーによって、「ATP」が2個と、「水素」が生じます。

 

 

 

解糖系について詳しく説明した記事が以下になります。

 

解糖系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

 

で、グルコースは「ピルビン酸」になったわけですが、ここが分かれ道です。

 

 

 

ここから先、もし酸素がなければ、ミトコンドリア発電所で発電することはできません。「ピルビン酸」は「乳酸」になります。

 

 

ここまでだと「ATP」は2個です。つまり、

 

 

 

解糖系 = ATP2個

 

 

 

 

しかし、もし酸素があれば、ミトコンドリアで発電することができます。

 

 

 

 

嫌気的解糖か好気的解糖か

 

 

 

 

(追記)ちなみに、右が健康的なルート、左が不健康なルートです。左のルートに偏ると、乳酸の蓄積を招くので、癌が発生しやすくなります。癌が発生する過程は以下に書きましたので参考にして下さい。

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

 

ここからは、解糖系でできた「ピルビン酸」が、ミトコンドリアのマトリックスの中に進んだ後のお話をします。

 

 

 

 

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ミトコンドリアのマトリックス(クエン酸回路)

 

 

「ピルビン酸」は、酸素がない状態だと、ミトコンドリアで発電する資格がないので「乳酸」になりますが、酸素があればミトコンドリアでもっと多くの「ATP」を作ることができます。

 

 

ミトコンドリアのマトリックスでは、「クエン酸回路 くえんさん・かいろ」という名前の反応が行なわれます。

 

 

 

ミトコンドリアのマトリックスに移動した「ピルビン酸」は、そのままでは「クエン酸回路」に参加することができません。

 

 

 

なので、まず、酵素の働きによって代謝されて「アセチルCoA(あせちるこ・えー)」という物質になります。

 

 

 

 

ピルビン酸

 

 

アセチルCoA

 

 

 

 

さらに、「アセチルCoA」は、マトリックスの中の「オキサロ酢酸」という物質と反応して、「クエン酸」になります。

 

 

 

ピルビン酸からアセチルCoA

 

 

 

そこから、さらに何回も姿を変えるのですが、ぐるっーと一周回って、最後は再び「オキサロ酢酸」になり、また「ピルビン酸から作られるアセチルCoA」と反応する…

 

 

 

と、何度もクルクルと繰り返し反応できるというわけです。

 

 

 

クエン酸回路(TCA回路)

 

 

 

だから「回路」、そして、一番最初に変わるのが「クエン酸」だから「クエン酸回路」です。別名は「TCA回路」です。

 

 

 

この過程で、2分子の「ATP」が生じますが、「水素」も生じます。

 

 

 

この「水素」が、次に続く反応経路で、「ATP」を作るために必要なのです。

 

 

 

 

「クエン酸回路」について詳しく知りたい方は以下の記事をお読み下さい。

 

 

クエン酸回路(TCA回路)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

ここまで、「解糖系」→「(酸素あり)クエン酸回路」、と来ました。

 

 

次に続く反応経路の名前は「電子伝達系 でんしでんたつけい」です。

 

 

この反応が行なわれる場所は、ミトコンドリアの内膜です。

 

 

 

 

電子伝達系

 

 

「電子伝達系」は、好気呼吸の最終段階です。反応が起こる場所は、ミトコンドリアの内膜です。

 

 

「解糖系」と「クエン酸回路」で生じた水素は、ミトコンドリアの内膜に集まってきて、酸素と結びつきます。

 

 

 

そして、「ATP」34個と、水を合成します。

 

 

 

「ATP」34個・・・「電子伝達系」の「ATP」の合成は、「解糖系(ATP2個)」、「クエン酸回路(ATP2個)」と比べて圧倒的に多いのが分かると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで、糖質の代謝を簡単にみてきました。次は「脂質」の代謝について説明します。

 

 

 

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脂質からATPを作る

 

 

脂質の代表が「中性脂肪」です。

 

 

中性脂肪は、「グリセロール」と、「脂肪酸が3個」が結合した構造をしています。

 

 

「グリセロール」と「脂肪酸」・・・この2つは、代謝経路が少し違います。前者は、解糖系の途中へ合流しますが、後者は少しずつ分解されて「アセチルCoA」になります。

 

 

 

 

  • グリセロール(グリセリンともいう)・・・解糖系の途中へ

 

 

  • 脂肪酸・・・分解されて(炭素鎖が2個ずつ切れて酸化されて)アセチルCoAに変身する

 

 

 

 

脂肪酸が分解されて「アセチルCoA」になることを「β酸化」と言います。

 

 

中性脂肪から「ATP」を作る場合は、グリセロールの代謝経路と、脂肪酸の代謝経路とを合わせたものになります。

 

 

 

 

脂質のエネルギー代謝の経路

 

 

 

脂質は、糖質やタンパク質に比べると、多くのATPを作ることができます。

 

 

「脂肪酸」は高エネルギーです。

 

 

『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか 著者:宗田哲男』より引用

 

 

通常は、細胞が必要なエネルギー(ATP)は、グルコースが解糖系からピルビン酸とアセチルCoAを経て、TCA回路(クエン酸回路)へと代謝され、さらに酸化的リン酸化によって産生されます。

 

 

このときに、グルコースからATPへと変換されるのは、1分子から2分子です。

 

 

一方、脂肪酸からエネルギーを産生する場合は、脂肪酸が分解(β酸化)されてアセチルCoAになり、このアセチルCoAがミトコンドリアのTCA回路で代謝されてATPを作り出します。

 

 

このときの脂肪酸酸化は、たとえば活性化されたパルミチン酸のβ酸化は、7サイクルくり返されるので、パルミチン酸からは8分子のアセチルCoAができて、それぞれ12分子のATPが生じますから、最終的には129分子という多くのATPが得られます。

 

 

これは、ブドウ糖の場合に比べてかなり大きなエネルギーになります(『ハーパー・生化学』原書27版訳本P157、丸善)。

 

 

(127p)

 

 

 

そして、「グリセロール」は、糖質以外の材料から糖質をつくる「糖新生 とうしんせい」というシステムによって「グルコース」に変換されます。

 

 

 

糖新生については以下の記事をご覧下さい。

 

糖新生の仕組みについて分かりやすく説明してみた

 

 

 

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タンパク質からATPを作る

 

 

「タンパク質」は、糖質や脂質にくらべて、エネルギーとしてあてになりませんが、「ATP」は作れます。

 

 

タンパク質は、アミノ酸が鎖になったものです。なので、まず、タンパク質はアミノ酸に分解されます。

 

 

 

タンパク質

 

 

アミノ酸

 

 

 

ところで、

 

 

糖質と脂質は「炭素」、「水素」、「酸素」からできています。

 

 

タンパク質は「炭素」、「水素」、「酸素」と「窒素」が含まれています。

 

 

ATPを作る時、この「窒素」である「アミノ基」は邪魔なので外されます。

 

 

 

で、「炭素」、「水素」、「酸素」から構成される分子に変換して、クエン酸回路に入るというわけです。

 

 

そして、クエン酸回路の入り方にはいくつかあります。

 

 

 

アセチルCoAになってから、クエン酸回路に入る方法や、

 

アセチルCoAにならずにクエン酸回路に入る方法です。

 

 

 

どのルートを辿るかは、アミノ酸の種類によって決まっています。

 

 

 

ちなみに、外された「アミノ基」は、そのままでは毒性のある「アンモニア」になります。これは体に悪いので、「尿素」に作り変えられ、最終的に尿中に排泄されます。

 

 

 

説明について

 

 

 

本記事では、全体の流れが掴めるように、細かい部分はかなり省略して説明してみました。

 

 

ここで書ききれなかった細かい部分は、今後、必要であれば、それぞれの記事のテーマに合わせて、深堀して説明していくつもりです。

 

 

 

(追記)エネルギー代謝の視点から見た健康

 

 

「糖質」、「脂質」、「タンパク質」のうち、「タンパク質」は体の主成分でエネルギー源としてはあてにならないので、「ATP」の主な材料は「糖質」と「脂質」になります。

 

 

脂質はエネルギーです。

 

 

一方、糖質は「解糖系→クエン酸回路→電子伝達系」と進めばエネルギーですが、「解糖系」だけだとエネルギーで「乳酸」を発生させます。

 

 

当然、健康に良いのは「脂質」です。

 

 

糖質の場合は、代謝が「解糖系に傾いて乳酸を発生させる」か、「ミトコンドリアまで進んで代謝し切る」かによって、健康状態が変わってきます。

 

 

乳酸はpH5程度の酸性です。その為、蓄積すると血液が酸性に傾き慢性疾患の原因になります。

 

 

糖質を摂られている方が健康の為に気をつけた方がいい事は、代謝を「解糖系」に傾けない事です。以下はその為の具体的な方法になります。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

 

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ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた
ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

厚生労働省と農林水産省が推奨している「食事バランスガイド」を真面目に守っていれば、確実に「質的な栄養失調」に陥ります。

 

 

質的な栄養失調とは、「糖質過多 タンパク質不足 脂質不足 ビタミン不足 ミネラル不足」の状態です。

 

 

 

これの何がいけないのか?

 

 

・・・それは、生物が活動する為に必要なATP(えーてぃーぴー)という化学物質が足りなくなるからです。

 

 

 

「ATP」が十分にあることで、心臓も動き、呼吸し、体を動かすことができます。

 

 

もし「ATP」が不足すると、多くの慢性疾患を引き起こします。

 

 

そして、どの生物も「ATP」が無くなると死にます。

 

 

質的な栄養失調が原因で、生命活動に必要な「ATP」が不足する・・・

 

 

そうなってはいけないので、本記事では、「ATP」の重要性についてお話します。

 

 

 

 

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食事をするということ

 

 

「ATP」は小さな分子です。

 

 

私達が食事をする一番の目的は、「ATP」を作り出すこと・・・と言っても過言ではありません。

 

 

生体が生きていく為(生命維持や、細胞活動)には、エネルギーが必要です。例えば、

 

 

  • 筋肉を動かす

 

  • 細胞が分裂する

 

  • 体を構成する物質の合成をする

 

  • 体温を維持する

 

 

 

熱、運動、化学反応・・・働きは「細胞の種類」によって様々ですが、これらの仕事を遂行する為には、エネルギー源である「ATP」が必要なのです。

 

 

細胞は、食事から摂れる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」を処理することで「ATP」を作りだしています。つまり、「三大栄養素」と言われるものが、「ATP」の材料になるわけです。

 

 

ちなみに、「ATP」を作る時に「ビタミンC」が必要なので、これが足りないと、「ATP」を上手く作ることができません。

 

『優しく生きたい 教育問題と医療問題について 藤川先生講演会(2016.12.4)』より引用

 

・ATP→ADP→AMPとなるときにエネルギーを放出

 

・AMP→ADP→ATPとATPを合成するときにビタミンCが必要

 

・厚労省推奨の1日ビタミンC100mgでは足りない
→人によって500mg~10gは必要

 

 

 

食事には、「自分の体を作り出す為の何か」と、「生きていく為に必要なエネルギー」が含まれています。

 

 

しかし、「体の材料」と違って、「エネルギー」は目に見えません。その為、ピンとこない人もいると思います。

 

 

 

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ATPとは何か?

 

 

「ATP」とは略語です。

 

 

正式名称は、「アデノシン3リン酸」です。

 

 

英語でadenosine triphosphate(アデノシン・トリ・ホスフェート)。

 

 

「T」は「トリ」と読みます。意味はです。

 

 

なんで「3」なのかというと、「アデノシン」という物質に、「リン酸」が3つくっついた構造をしているからです。

 

 

記事の一番上のイラストを簡略化したのが以下になります(向きが逆ですが)。

 

 

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)の構造

 

(アデノシン・3・リン酸(ATP)の構造)

 

 

 

「エネルギー」というと、形の無い物を思い浮かべてしまいますが、そうではなく、「ATP」は「エネルギーを貯蔵できる物質」です。

 

 

この物質を介してエネルギーのやりとりを行なう・・・というわけです。

 

 

だから「ATP」は、別名「生体内のエネルギー通貨」と言います。

 

 

また、エネルギーが蓄えられる(エネルギーがつまった)物質なので、「充電式の電池」ともとれます。

 

 

 

ネットや本を調べると、「ATP」は「小さな分子」であるとか、「物質」であるとか、「化合物」であるとか、「化学物質」であるとか、様々な言い方がされています。

 

これだとピンとこないので「エネルギー通過」や、「充電式の電池」のイメージの方がわかりやすいと思います。

 

 

 

 

ATPはどうやってエネルギーを蓄えるか

 

 

糖質、脂質、タンパク質・・・といった、違う物質から「ATP」を作って、様々な事に利用する

 

・・・使用方法は「通貨」にそっくりですが、エネルギーの産生方法は、充電式の電池にそっくりです。

 

 

エネルギーがつまった状態を「ATP」

エネルギーが空の状態を「ADP」と言います。

 

 

材料を分解する時に出てきたエネルギーを「ADP」の空の電池につめて、「ATP」にします。

 

 

ADP → ATP(貯蔵)

 

 

 

 

  • 「ATP」はアデノシン・トリ・ホスフェートです。トリ(Tori)は、です。つまり、アデノシンにリン酸が3つくっついています。この3つ目のリン酸をくっつけるのに大きなエネルギーが必要です。

 

 

 

 

 

  • 「ADP」はアデノシン・ジ・ホスフェートです。ジ(Di)は、です。こちらはリン酸が2つくっついています。3つ目のリン酸が外れて2つになる時に、エネルギーが放出されます。

 

 

 

 

わかりやすく「電池」と表現しましたが、図で表すと、全然電池風ではありません。

 

 

 

ATPとADP

 

 

 

3個目のリン酸をくっつけたり、外したりして、エネルギーの貯蔵と放出をしているわけです。

 

「 ATP ⇔ ADP 」の変換は、何度でも行なうことができます。

 

 

 

充電が完了した「ATP」が多い程元気なのですが、

 

次はこれが不足するとどうなるかについてお話します。

 

 

 

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ATPが不足すると起きる問題

 

 

生体はまず、「ATP」を作ります。

 

 

そして、この「ATP」を「ADP」に変換する時に放出されるエネルギーを使って熱、運動、化学反応といったさまざまな活動をしています。

 

 

従って、活動資金である「ATP」が十分足りていれば「健康」ですが、不足すると、体に様々な問題が起きます。

 

 

『ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤 生体のどこかでATPが不足すると人間は病気になる』より引用

 

 

私たち人間はATPという生体エネルギー通貨によって、すべてを動かして生きています。ATPが不足すれば、あらゆる臓器や筋肉・神経などに不具合が生じ、衰弱して死にます。

 

ATPの95%を作っているのが、ミトコンドリアです。体の痛みやコリは、ミトコンドリアが衰弱してATPが不足していることを教えてくれています。

 

それを放置していれば、やがてガン・糖尿病・心臓病・リウマチなどが悪化し、大変なことになります。

 

アルツハイマーやうつ病なども、ミトコンドリア機能障害によるATP不足からきています。

 

 

 

活動の元が断たれるので、どこに問題が起きても不思議ではありません。

 

 

ですが、必ず「みんなが同じ病気」になるわけではありません。どんな病気になるかは、その人の遺伝的な弱点よって違います。

 

 

また、病気とまではいかなくても、以下のような小さな不調も「ATP」不足が原因だったりします。

 

 

 

  • 熱が生産されなくなることで体温が低くなる

 

  • 糖質制限が上手くいかない

 

 

 

 

そうならない為に、細胞は、糖質、脂質、タンパク質(3大栄養素)から「ATP」を作っているのです。

 

 

 

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ATPの材料

 

 

食事から糖質、脂質、タンパク質を摂っても、そのままではエネルギーとして使用できません。

 

 

これらは、少しずつ分解され、その際に発生したエネルギーを「ATP」という形で蓄えて、利用できるようにするわけですが、そうなるまでには化学反応が何段階も起こります

 

材料になる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」は、違う物質で、以下のような特徴があります。

 

 

 

  • 糖質・・・・・・身体の成分にはならない。燃料のみになる。※「必須糖質」というのはない。

 

 

  • 脂質・・・・・・身体の成分であり、燃料となる。※「必須脂肪酸」というのがある。

 

 

  • タンパク質・・・身体の主成分となる。一部が燃料となるが、生体を維持するための十分な燃料ではない。※「必須アミノ酸」というのがある。

 

 

 

 

「ATP」を作る材料は、主に糖質脂質ということになります。

 

 

飢餓時など、糖質や脂質の供給が追いつかない時、タンパク質を材料にして「ATP」を作るわけです。

 

 

 

 

より多くATPが作れる材料は

 

 

エネルギー源としてあてになるのは、糖質と脂質です。この2つのうち、どちらがエネルギーとして優れているのかお話します。

 

 

まずはブドウ糖(糖質)の場合です。

 

 

「ATP」を作る時は、通常、「酸素」を使うのですが、糖質の場合は、酸素が無くても「ATP」を作ることが可能です。

 

 

従って「糖質」は、酸素を使用せず「ATP」を作る場合と、酸素を使って「ATP」を作る場合で、作られる「ATP」の数が違います。

 

 

 

無酸素での作り方だと、1分子のブドウ糖から、「ATP」は2個作られます。少ないですね。

 

でも、酸素を使えば、1分子のブドウ糖から、「ATP」は38個作られます。なかなかです。

 

 

 

次に脂質です。

 

 

 

1分子のパルミチン酸(飽和脂肪酸)だと、「ATP」は129個作られます。高エネルギーですね。

 

 

 

脂質に比べると、糖質は得られるエネルギーが少ないです。

 

 

糖質を食べても食べても満足できないのは、これが原因の1つです。

 

 

「ATP」がたくさんあると元気になりますが、「ATP」が少ないとエネルギー不足になります。

 

 

糖質は、食べても作られる「ATP」が少ないので、「エネルギー不足」を解消する為に過食してしまうというわけです。

 

 

 

 

 

ATPの合成経路

 

 

 

「ATP」を合成する反応ルートは複数あります。以下がその名称です。

 

 

  • 解糖系(かいとうけい)

 

  • クエン酸回路(くえんさんかいろ)

 

  • 電子伝達系(でんしでんたつけい)

 

 

 

これらの反応が起きる場所は以下になります。

 

 

 

  • 解糖系・・・・・・細胞質基質(さいぼうしつきしつ)

 

  • クエン酸回路・・・ミトコンドリアのマトリックス

 

  • 電子伝達系・・・・ミトコンドリアの内膜(ないまく)

 

 

 

解糖系とクエン酸回路と電子伝達系

 

(ATPを作っている場所(かなり簡略化)

 

 

 

反応について説明は、次回に回します。(情報をゴチャゴチャ詰め込むと、“分かりやすく説明してみた” というタイトルに反しますので)

 

 

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

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炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた
炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

「〇〇炎」と名がつく疾患は多いです。

 

 

身近で不快な症状なので、なってしまうと慌てて治そうとします。

 

 

 

しかし、「炎症」が起こっている時、どうなっているのか、何が原因なのかを分かっていないと、筋違いの治療を選択してしまいます。

 

 

 

メカニズムを詳しく知っておいて損はないので、本記事では「炎症」の本質についてシンプルにお話します。

 

 

 

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「炎症」と「免疫」の違い

 

 

 

まず、混同しやすい「炎症」と「免疫」の違いを明確にしておきます。

 

 

 

免疫

 

 

「免れる」「疫病(えきびょう)」と書いて「免疫 めんえき」です。これは、「自己と、非自己を区別して、非自己を排除する」仕組みのことです。

 

 

概念としては、「システム」、「生体の能力」、「力」です。

 

 

 

炎症

 

「炎症」というのは、「生体が何らかの刺激を受けた時に、これを取り除いて再生する為の」反応のことです。

 

 

概念としては、「症状」、「状態」、「反応」です。

 

 

 

 

「免疫」が、お巡りさんや防衛軍のイメージ、

 

「炎症」は、戦闘のイメージです。

 

 

 

 

 

免疫(システム)の異常

 

 

後の説明で必要なので、もう少しだけ「免疫」の話にお付き合い下さい。

 

 

免疫とは、「自分」と「自分じゃないもの」を区別して排除するシステムですから、「外から入ってくる病原体、ウイルス等」は当然排除されます。

 

 

体を守る為にイイ仕事をしてくれているのです。

 

 

しかし、このシステムに異常が起きる事もあります。

 

 

「アレルギー」と、「自己免疫疾患 じこめんえきしっかん」です。

 

 

「ある異物」に対して、免疫が必要以上に働いてしまうのが「アレルギー」です。「花粉症」や、「気管支ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」等がこれにあたります。

 

 

これに対して、

 

 

「自己」と「非自己」の認識がおかしくなって、自己組織に攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。「慢性関節リウマチ」や「膠原病」等がこれにあたります。例え自分自身であっても、免疫が 「これは自分ではない」 と判断したら、「敵」として攻撃してしまうのです。自分の攻撃であっても、体は傷つきます。

 

 

 

「アレルギー」は、「自己」と「非自己」の認識には問題はないので、攻撃対象はあくまで外敵です。

 

しかし、外敵に対して過剰に攻撃をしてしまうので、これはこれで、「周りの正常な組織」に被害が波及します。

 

 

 

「アレルギー」や「自己免疫疾患」も、「炎症」なので、なってしまうと非常にしんどい症状です。

 

 

 

それでは、ここから、本題の「炎症」について話をすすめます。

 

 

 

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炎症の徴候

 

 

外敵に対して、体が反応しているのが「炎症」です。

 

「炎症」の徴候は、以下です。

 

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

 

痛々しいですね…。

 

 

炎症が長く続いたり強すぎたりすると、体に負担がかかります。

 

 

それでも、外敵に負けるわけにはいかないので、体を守る為、修復する為に、反応するのです。

 

 

 

 

炎症の原因

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

では、外敵(有害な刺激)とはどんなものかというと、以下の3つに分けられます。

 

 

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫…等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質…等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛…等

 

 

 

 

このうち、私達が最も注意を怠りやすいのが「化学的因子」です。

 

 

「化学的因子」には、酸、アルカリ、薬・・・等、色々ありますが、実は、ほとんどの人が毎日食べている「糖質」も炎症の原因になります。

 

 

毎日食べている・・・ということは、毎日「炎症の原因」を作り出しているということです。だからヤバいのです。

 

 

 

 

なので、ここからは、炎症の原因である化学的因子のうちの一つ、「糖質」に絞って話を進めたいと思います。他の因子と違って、「糖質が炎症を引き起こす」という事実を、まだ知らない人が多いからです。

 

 

 

関節リウマチ、アルツハイマー、膠原病・・・これらの病気に「糖質」が関わっている事は、糖質制限実践者の間では常識です(「糖質制限=お気軽なダイエット」という認識の人は除く)。

 

 

従って、これらの病気は、原因である糖質を減らす事が鍵となります。

 

 

 

特に、難病である「膠原病 こうげんびょう」は、糖質制限で劇的に良くなるという報告があります。

 

 

 

米を一口も食わない覚悟がいるそうですが、驚くほど回復するそうです。

 

 

 

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膠原病の本当の原因と治し方

 

 

 

「膠原 こうげん」は、「コラーゲン」のことです。

 

 

そして、「膠原病」は、以下のような病気です。

 

 

 

『東京女子医科大学付属 膠原病リウマチ痛風センター』より引用

 

 

膠原病とは

 

 

「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。

 

 

関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。

 

 

関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。

 

 

 

簡単に言うと「膠原病」とは、全身に炎症が起こる病気です。

 

 

 

「炎症」とは、何かの刺激に対して起こる「受動的な反応」です。ということは、当然、「炎症」の前に「何か」が先にあったということになります。

 

 

 

それは「糖質」の摂取です。

 

 

 

糖質を食べると「糖化反応 とうかはんのう」が起きて、体の細胞を劣化させます。

 

 

その結果、毒性の強い「AGE エージーイー」という物質が生じます。

 

 

 

『花粉症は1週間で治る / 著者:溝口徹』より引用

 

 

AGEは、近年、老化をもたらす要因として注目されている物質で、細胞内の酸化酵素を活性化して、酸化を促進させます。

 

 

つまり、体内で活性酸素による酸化作用が起こる前の段階でAGEがかかわっているのです。

 

 

体内のタンパク質のなかで、とくにAGEの害を受けやすいのが、コラーゲンです。

 

 

(129p)

 

 

 

「膠原病」は、コラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる疾患です。

 

 

 

コラーゲンにダメージを与える糖化反応やAGEの元になるのは糖質です。「膠原病」は糖質を制限した方が良いのは、こういう理由だからです。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、以下の記述をご覧下さい。

 

 

 

『Wikipedia 膠原病』より引用

 

 

 

膠原病 (こうげんびょう、英: connective tissue disease [disorder]) とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。

 

 

(中略)

 

 

原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、『(A)組織に沈着したり、(B)組織を攻撃する』ことで発病すると考えられ、死亡に至る場合もある。

 

 

典型的な症状として発熱・皮疹・倦怠感・関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・レイノー現象などがあげられ、女性に多いのも特徴である。

 

 

遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。

 

 

慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行することがある。

 

 

多くの場合に自己免疫疾患としての機序が関与していると考えられており、完全な病態の解明は、未だ成されていない。

 

 

 

 

最後に「完全な病態の解明は、未だ成されていない。」と書かれています。

 

 

 

しかしですね、

 

 

 

私が膠原病は糖質が原因だから糖質制限が劇的に効くという事を知ったのは2年前(2015年)です。それなのに、いまだに原因がわかっていないことになっていて、「糖質」のことなど、一切書かれていないのです。

 

 

 

これが定説です。

 

 

 

「慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行する」と書かれていますが、糖質を止めなかったら、そうなるのは当然です。何故なら、ほとんど多くの日本人は、非常に糖質の多い食事をしているからです。

 

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

原因をハッキリさせなければ、誰も気をつけません。

 

 

 

ですが、これは「膠原病」に限った話ではありません。

 

 

「糖質が原因で起こる疾患」はどれも同じです。他の原因については小難しい言葉で、あーでもない、こーでもないと説明するくせに、何故か決まって糖質については触れようとしません。

 

 

 

「体質」、「ストレス」、「老化」、等に誘導し、最後は

 

 

「原因は分からない」

 

 

で締め、話は終了です。

 

 

 

 

例えば、癌も全く同じで、原因である「乳酸の蓄積」には触れません。乳酸の蓄積は、元を辿ると「糖質の食べすぎ」、それに加えて「ビタミンB群」の不足が原因です。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

癌も膠原病も、本当の原因が見えない状態だから「難病」なのですが、蓋を開けてみると簡単な理屈で、難病でもなんでもありません。

 

 

 

話を戻しますが、

 

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は糖質が原因です。根本的に治す為には「糖質」を徹底的に断ち、修復に必要な「タンパク質」が多く必要です。

 

 

 

米を食べながら治療、お菓子を食べながら治療は論外です。

 

 

 

野菜や果物は・・・と言うと、こちらも糖質が多いので注意が必要です。

 

 

 

 

私は過去に健康の為に食べていた野菜や果物で体を弱らせたので、これらを嗜好品として楽しむならともかく、健康の為に食べるべきではないと考えています。

 

 

野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

 

なお、「薬を使用している」人、「低フェリチン」の人、「LowT3症候群」の人の場合は、回復に時間がかかるそうです。

 

 

 

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糖質が炎症を引き起こすメカニズム

 

 

どうして糖質が炎症を起こすのか・・・については、以下の記事が参考になります。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

 

以前も紹介しましたが、こちらの動画でも、糖質と炎症について述べられています。(3:03~から)

 

 

 

 

 

「糖質」以外にも炎症を起こす食べ物はあります。

 

 

しかし、いつも言っているように、糖質は他の物質に比べて、取り込むが半端ないのです。

 

 

普通の人は1日100gとか200gの糖質を、平気で食べるでしょう。他の物質はここまでは食べません。

 

 

「膠原病」は、全身に「炎症」が起こる病気なので、糖質を食べながら治療はありえない・・・というのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

 

そして、「膠原病」の回復には多くの「タンパク質」が必要と言いましたが、非常に重要なポイントなので、その理由についても説明しておきます。

 

 

 

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タンパク質不足も自己免疫疾患の原因になる

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は、自己免疫疾患の一種です。

 

 

「自己免疫疾患」とは、身体を守ってくれる「免疫」という防衛軍が、敵と味方の区別がつかなくて、自己組織に攻撃をしてしまう疾患です。

 

 

 

「タンパク質不足」は、その敵と味方の区別がつかない勘違いを引き起こす原因になります。

 

 

 

生体は、アミノ酸を材料に、タンパク質を作るのですが、常に

 

 

 

作る → 壊す → 作る → 壊す…

 

 

を繰り返しています。

 

 

すると、当然、「アミノ酸」も古くなります。「原子団」や「ミネラル」が結合し変形します。その場合、再利用には相応しくないので破棄されるわけです。

 

 

しかし、「タンパク質貧乏」の場合は事情が違ってきます。

 

 

新しい材料が調達できないのですから、痛んだ材料を再利用するしかありません。捨てるなんてもったいない事しません。

 

 

痛んだ材料を再利用

 

 

・・・等と言うと、一見エコっぽいですが、これこそが「自己免疫疾患」の原因なのです。

 

 

「変形したアミノ酸」は、身体(免疫)にとってはもはや「味方」ではなく「曲者」です。

 

 

 

なんだこいつはっ!!と、攻撃してしまうのです。

 

 

 

古いアミノ酸を捨てる為にも、常に新鮮な「タンパク質」を摂る必要があります。

 

 

 

ここでは「膠原病」を例にしましたが、糖質を原因とする「炎症」には、この知識は応用できます。

 

 

糖質を減らして、修復に必要なタンパク質をしっかり摂る、これが回復の条件です。

 

 

では、ここで再び話を「炎症」に戻します。

 

 

 

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「酸化」と「糖化」と「炎症」は関係がある

 

 

ここまでの話を読んで、

 

 

糖質=炎症

 

 

は、結びついたと思いますが、実は「酸化」も炎症に関係するそうです。

 

 

 

『医療法人社団医献会 辻クリニック facebook 2012年11月19日』より引用

 

 

人の3大劣化は『酸化』『糖化』『炎症』であり、これらはすべてリンクする化学反応である。

 

 

*糖化→AGEs(糖化最終産物)→活性酸素発生、炎症発生

 

*活性酸素→酸化、炎症反応発動

 

 

(中略)

 

 

この『タンパク質劣化』が

 

 

*皮膚で起これば?

 

*血管で起これば?

 

*神経細胞で起これば?

 

*筋肉で起これば?

 

*骨/関節軟骨で起これば?

 

*肝臓で起これば?

 

*腎臓で起これば?

 

 

 

と考えれば、『老化と疾患』が理解できる。

 

カラダの中で細胞レベルで発生する『酸化・糖化・炎症』を止めない限り、いくら外から治療(内科的・外科的含め)を施したところで、最終的には「モグラ叩き」と同じように対処きしれないことは明らかである。

 

 

 

『予防医療/抗老化医療』というものは

 

 

1:酸化・糖化・炎症の素を減らす努力(生活改善)

 

2:抗酸化・抗糖化・抗炎症

 

 

 

が同時に行われることによってその効果を最大限にすることができる。

 

 

そして、医療が提供できるのは『2』であり、『1』は本人の自覚のもとに行われなくてはならない。このことをしっかりと伝えることも、医療の役割のひとつであろうと考えている。

 

 

 

 

「膠原病」や「関節リウマチ」などの、大きな炎症になっていないから関係ないと思わないで下さい。本人が自覚できるレベルの「炎症」もあれば、本人が自覚できない小さな「炎症」もあるからです。

 

 

 

一例ですが、瞼の上に脂肪の塊ができる「 眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」も、まず炎症が起こるそうです。切っても切っても再発するそうなのですが、それは、「炎症」の元を止めないからです。

 

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

 

 

炎症が酷いと体にダメージが大きいので、時には薬で抑える事も必要です。

 

 

 

しかし、元となった原因を排除するという視点を忘れるべきではありません。それは、化学的因子に限らず、物理的因子、生物学的因子も同じです。

 

 

次は炎症が起きている時、どんな事が起こっているのかについてお話します。

 

 

 

 

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炎症=今治しているよ

 

 

炎症には、赤くなる、腫れる、熱くなる、痛い、動かせない等がありますが、そうなるには理由があります。

 

 

「それぞれの炎症の声」について、分かりやすく書かれている以下の記事を紹介します。

 

 

 

『るいネット Life Journal vol.5【不快な症状も体の声~病気が治っていく過程で生じる治癒反応】』より引用

 

 

まずは、痛み腫れの声についてです。

 

 

1.「痛み・腫れ」の声=「今、壊れた部分を治している」

 

 

痛みや腫れは傷ついた組織を修復するときに必要不可欠なステップです。

 

 

病気の多くは、交感神経の緊張状態で発症します。交感神経が緊張すると、血管は絞られ血流が悪くなるとともに、顆粒球がふえて活性酸素による組織破壊が起こります。(リンク)病気を治すためには、これとは逆のプロセスをたどる必要があります。

 

 

すなわち、副交感神経が優位になって血管を開き、血流をふやして傷ついた組織を修復するのです。この修復作業のときに働くのは、プロスタグランジンというホルモン様物質です。

 

 

プロスタグランジンには、①血管を開く、②痛みを起こす、③発熱させるという3つの働きがあります。

 

 

私たちが不快と感じる痛みや発熱、患部の腫れといった症状は、プロスタグランジンの作用で血流がふえ、組織を修復する際に生じるものです。

 

 

最も分かり易い例が「しもやけ」です。寒さで血流が悪くなり組織が破壊されると、体はそこに血液を送り込んで修復します。プロスタグランジンが産生され、血管を拡張して血流をふやした結果、患部が赤く腫れ、痛がゆくなるのです。これは組織を修復しているときに起こる症状です。

 

 

「関節リウマチ」も関節に炎症が起こって、体のあちこちの関節が腫れたり、痛くなったりします。これは関節内の異常になった自己細胞をリンパ球が処理し、傷ついた組織を修復するときに現れる症状です。

 

 

血流障害を解消するとき、破壊された組織を修復するときなど、体は血管を拡張し、血流をふやし炎症を起こして対応します。

 

 

病気の種類が違っても、治癒反応は同じ過程をたどります。

 

 

痛みや腫れ、炎症があるときは「今、壊れた部分を治している」と受け止めてください。

 

 

 

次は発熱の声についてです。

 

 

 

2.「発熱」の声=「今、リンパ球が闘っている」

 

 

発熱は、究極の自然治癒力ということができます。

 

 

体内に侵入してきたウィルスなどの微生物を排除するとき、壊れた組織を修復する時には、体の代謝(体内での利用と排出)を高める必要があります。代謝を上げるには、発熱のエネルギーが必要なのです。

 

 

わかりやすい例は、カゼによる発熱です。

 

 

リンパ球が活性化するためには熱が必要で、だいたい37~38℃に体温が上がったときに、最も攻撃力が強くなります。

 

 

そこで体内にウィルスの侵入を認めると、発熱を起こす物質が次々に放出されて臨戦態勢を整えるのです。

 

 

カゼで熱が高いときは、「今、リンパ球が闘っている」と理解し、解熱剤で下げないようにしましょう。水分をじゅうぶんにとって休んでいれば治ります。

 

 

 

最後はかゆみです。

 

 

 

3.「かゆみ」の声=「体が毒を排出したがっている」

 

 

体がかゆみを生じさせる目的は、体内の毒物を排泄することにあります。

 

 

体内に抗原が入ってくると、体はIgE抗体(免疫グロブリンE)という抗体を作り、抗原を無毒化しようとします。

 

 

アレルギー反応はこの抗原と抗体、そしてもう一つ、マスト細胞(肥満細胞)が関わって起こります。

 

 

IgEはマスト細胞の表面にあり、侵入してきた抗原と結びつきます。

 

 

その刺激でマスト細胞の細胞膜が壊れ、細胞内からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が周囲に放出されます。

 

 

ビスタミンは炎症を起こして皮膚を赤く腫れさせたり、かゆみを起こしたりします。この一連の反応は血流をふやして、抗原を洗い流すため生じるものです。

 

 

皮膚は排泄器官の1つです。体が拒絶したものはここから排泄しようとします。

 

 

この場合、アレルギー反応のように形のあるものだけでなく、心にたまった毒も皮膚から排泄しようとします。これは、「いやなもの反射」が皮膚に起こった場合です。

 

 

自分の大嫌いなものに出くわした時、体中にかゆみが走ることがありますよね。

 

 

かゆみや湿疹が出たときは「体が毒を出したがっている」と思ってください。

 

 

かゆみを解消するには、体を温めて血行を促し、体の毒出し作業を応援することが大切です。

 

 

 

不快な症状を薬で抑える事も時には必要ですが、これら「炎症の声」を覚えていていただければと思います。

 

 

 

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