お知らせ

 

 

私達は憲法によって言論の自由が守られているので、

食や健康等の問題を主張する事ができます。

 

 

 

 

元々憲法改正賛成派だった人の解説です。

 

 

 

 

谷本議員と一緒に飛行機を降ろされたもう一人の人物・高橋清隆氏について

 

 

 

谷本議員らがノーマスクで強制降機! 釧路空港のエアドゥ機、「憲法違反を公然と行う航空各社への行政指導を国交省に求める」

 

 

一緒に飛行機を降ろされた反ジャーナリスト高橋清隆氏による、谷本誠一議員のインタビュー動画です。

 

 

 

 

 

身近な人が被害に合った時の為に

とりあえずブックマークをお願いします。

 

 

 

 

 

 

年別:2017年
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ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

厚生労働省と農林水産省が推奨している「食事バランスガイド」を健康的だと思っている人は多いです。

 

 

 

しかし、これを真面目に守っていれば、確実に「質的な栄養失調」になります。

 

 

 

質的な栄養失調とは、「糖質過多 タンパク質不足 脂質不足 ビタミン不足 ミネラル不足」の状態です。

 

 

 

 

これの何がいけないのかというと、

 

 

 

生物が活動する為に必要なATP(えーてぃーぴー)というエネルギー物質が足りなくなるからです。

 

 

 

 

「ATP」は小さな分子です。

 

 

 

 

「ATP」が十分にあることで、心臓も動き、呼吸し、体を動かすことができます。

 

 

 

 

もし「ATP」が不足すると、多くの慢性疾患を引き起こします。そして、どの生物も「ATP」が無くなると死にます。

 

 

 

 

「質的な栄養失調」が原因で、生命活動に必要な「ATP」が不足する...

 

 

 

 

そうなってはいけないので、「ATP」について理解し、不足させないように栄養に気を配る事が大事なのです。

 

 

 

 

食事には、「自分の体を作り出す為の何か」と、「生きていく為に必要なエネルギー」が含まれています。

 

 

 

しかし、「体の材料」と違って、「エネルギー」は目に見えません。その為、ピンとこない人もいると思います。

 

 

 

 

なので、本記事では「ATP」について分かりやすく説明します。

 

 

 

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食事をするということ

 

 

 

生体が生きていく為(生命維持や、細胞活動)には、エネルギーが必要です。

 

 

 

熱、運動、化学反応・・・働きは「細胞の種類」によって様々ですが、これらの仕事を遂行する為に、エネルギー物質である「ATP」を使います。

 

 

 

  • 筋肉を動かす

 

  • 細胞が分裂する

 

  • 体を構成する物質の合成をする

 

  • 体温を維持する

 

 

 

私達が食事をする一番の目的は、「ATP」を作り出すこと・・・と言っても過言ではありません。

 

 

 

細胞は、食事から摂れる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」を処理することで「ATP」を作りだしています。

 

 

 

つまり、「三大栄養素」と言われるものが、「ATP」の材料になるわけです。

 

 

 

ちなみに、「ATP」を作る時に「ビタミンC」が必要なので、これが足りないと、「ATP」を上手く作ることができません。

 

『優しく生きたい 教育問題と医療問題について 藤川先生講演会(2016.12.4)』より引用

 

・ATP→ADP→AMPとなるときにエネルギーを放出

 

・AMP→ADP→ATPとATPを合成するときにビタミンCが必要

 

・厚労省推奨の1日ビタミンC100mgでは足りない
→人によって500mg~10gは必要

 

 

次は「ATP」の構造について説明します。

 

 

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ATPとは何か?

 

 

「ATP」とは略語です。

 

 

正式名称は、「アデノシン3リン酸」です。

 

 

英語でadenosine triphosphate(アデノシン・トリ・ホスフェート)。

 

 

「T」は「トリ」と読みます。意味はです。

 

 

なんで「3」なのかというと、「アデノシン」という物質に、「リン酸」が3つくっついた構造をしているからです。

 

 

 

記事の一番上のイラストを簡略化したのが以下になります(向きが逆ですが)。

 

 

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)の構造

 

(アデノシン・3・リン酸(ATP)の構造)

 

 

 

「エネルギー」というと、形の無い物を思い浮かべてしまいますが、そうではなく、「ATP」は「エネルギーを貯蔵できる物質」です。

 

 

 

この物質を介してエネルギーのやりとりを行なう・・・というわけです。

 

 

 

だから、「ATP」は、別名「生体内のエネルギー通貨」と呼ばれています。

 

 

 

また、エネルギーが蓄えられる(エネルギーがつまった)物質なので、「充電式の電池」ともいえます。

 

 

 

ネットや本を調べると、「ATP」は「小さな分子」であるとか、「物質」であるとか、「化合物」であるとか、「化学物質」であるとか、様々な言い方がされています。

 

これだとピンとこないので「エネルギー通過」や、「充電式の電池」のイメージの方がわかりやすいと思います。

 

 

 

 

ATPはどうやってエネルギーを蓄えるか

 

 

糖質、脂質、タンパク質・・・といった、違う物質から「ATP」を作って、様々な事に利用する...

 

 

 

使用方法は「通貨」にそっくりです。

 

 

 

しかし、エネルギーの産生方法は、「充電式の電池」に似ています。充電したり、使用したりするからです。

 

 

 

エネルギーがつまった状態を「ATP」、エネルギーが空の状態を「ADP」と言います。

 

 

 

材料を分解する時に出てきたエネルギーを「ADP」の空の電池につめて、「ATP」にします。

 

 

 

 

 

ADP → ATP(充電)

 

 

 

 

  • 「ATP」はアデノシン・トリ・ホスフェートです。トリ(Tori)は、です。つまり、アデノシンにリン酸が3つくっついています。この3つ目のリン酸をくっつけるのに大きなエネルギーが必要です。

 

 

 

 

 

  • 「ADP」はアデノシン・ジ・ホスフェートです。ジ(Di)は、です。こちらはリン酸が2つくっついています。3つ目のリン酸が外れて2つになる時に、エネルギーが放出されます。

 

 

 

 

 

わかりやすく「電池」と表現しましたが、図で表すと、全然電池風ではありません。

 

 

 

以下のように、3個目のリン酸をくっつけたり、外したりして、エネルギーの貯蔵と放出をしているわけです。

 

 

 

ATPとADP

 

 

 

 

 

ちなみに、「 ATP ⇔ ADP 」の変換は、何度でも行なうことができます。

 

 

 

充電が完了した「ATP」が多い程元気なのですが、

 

 

 

次はこれが不足するとどうなるのかについてお話します。

 

 

 

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ATPが不足すると起きる問題

 

 

生体はまず、「ATP」を作ります。

 

 

 

そして、この「ATP」を「ADP」に変換する時に放出されるエネルギーを使って熱、運動、化学反応といったさまざまな活動をしています。

 

 

 

従って、活動資金である「ATP」が十分足りていれば「健康」ですが、不足すると、体に様々な問題が起きます。

 

 

『ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤 生体のどこかでATPが不足すると人間は病気になる』より引用

 

 

私たち人間はATPという生体エネルギー通貨によって、すべてを動かして生きています。ATPが不足すれば、あらゆる臓器や筋肉・神経などに不具合が生じ、衰弱して死にます。

 

 

ATPの95%を作っているのが、ミトコンドリアです。体の痛みやコリは、ミトコンドリアが衰弱してATPが不足していることを教えてくれています。

 

 

それを放置していれば、やがてガン・糖尿病・心臓病・リウマチなどが悪化し、大変なことになります。

 

 

アルツハイマーやうつ病なども、ミトコンドリア機能障害によるATP不足からきています。

 

 

 

活動の元が断たれるので、どこに問題が起きても不思議ではありません。

 

 

 

 

ですが、必ず「みんなが同じ病気」になるわけではありません。どんな病気になるかは、その人の遺伝的な弱点によって違います。

 

 

 

 

また、病気とまではいかなくても、以下のような小さな不調も「ATP」不足が原因だったりします。

 

 

 

  • 熱が生産されなくなることで体温が低くなる

 

  • 糖質制限が上手くいかない

 

 

 

次はATPの材料について説明します。

 

 

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ATPの材料

 

 

食事から糖質、脂質、タンパク質を摂っても、そのままではエネルギーとして使用できません。

 

 

 

これらは、少しずつ分解されて、その際に発生したエネルギーを「ATP」という形で蓄えて、利用できるようにするわけですが、そうなるまでには化学反応が何段階も起こります

 

 

 

 

材料になる「糖質」、「脂質」、「タンパク質」は、違う物質で、以下のような特徴があります。

 

 

 

 

  • 糖質・・・・・・身体の成分にはならない。燃料のみになる。※「必須糖質」というのはない。

 

 

  • 脂質・・・・・・身体の成分であり、燃料となる。※「必須脂肪酸」というのがある。

 

 

  • タンパク質・・・身体の主成分となる。一部が燃料となるが、生体を維持するための十分な燃料ではない。※「必須アミノ酸」というのがある。

 

 

 

 

「ATP」を作る材料は、主に糖質脂質ということになります。

 

 

 

一方、飢餓時など、糖質や脂質の供給が追いつかない時は、タンパク質を材料にして「ATP」を作ります。これを「糖新生 とうしんせい」といいます。

 

 

 

 

より多くATPが作れる材料は

 

 

エネルギー源としてあてになるのは、「糖質」と「脂質」です。

 

 

 

この2つのうち、どちらが燃料として優れているかについてお話します。

 

 

 

まずはブドウ糖(糖質)の場合です。

 

 

 

 

「ATP」を作る時は、通常、「酸素」を使うのですが、糖質の場合は、酸素が無くても「ATP」を作ることが可能です。

 

 

 

 

「糖質」は、酸素を使用せず「ATP」を作る場合と、酸素を使って「ATP」を作る場合と、2つの方法があります。

 

 

 

  • ブドウ糖から酸素でATPを作る

 

  • ブドウ糖から酸素でATPを作る

 

 

 

この2つは、作られる「ATP」の数が違います。

 

 

 

無酸素での作り方だと、1分子のブドウ糖から、「ATP」は2分子作られます。少ないです。

 

 

 

でも、酸素を使えば、1分子のブドウ糖から、「ATP」は38分子作られます。なかなかです。

 

 

 

 

次に脂質です。

 

 

 

1分子のパルミチン酸(飽和脂肪酸)だと、「ATP」は129分子作られます。高エネルギーです。

 

 

 

 

脂質に比べると、糖質は得られるエネルギーが少ないです。

 

 

 

ご飯やお菓子を、食べても食べても満足できない...という人がいますが、これが原因の1つです。

 

 

 

「ATP」がたくさんあると元気になりますが、「ATP」が少ないとエネルギー不足になります。

 

 

 

糖質は、食べても作られる「ATP」が少ないので、「エネルギー不足」を解消する為に過食してしまう...というわけです。

 

 

 

 

 

ATPの合成経路

 

 

 

「ATP」を合成する反応ルートは複数あります。以下がその名称です。

 

 

 

  • 解糖系(かいとうけい)

 

  • クエン酸回路(くえんさんかいろ)

 

  • 電子伝達系(でんしでんたつけい)

 

 

 

これらの反応が起きる場所は以下になります。

 

 

 

  • 解糖系・・・・・・細胞質基質(さいぼうしつきしつ)

 

  • クエン酸回路・・・ミトコンドリアのマトリックス

 

  • 電子伝達系・・・・ミトコンドリアの内膜(ないまく)

 

 

 

解糖系とクエン酸回路と電子伝達系

 

(ATPを作っている場所)

 

 

 

反応については、以下の記事でお話します。

 

 

 

エネルギー代謝について分かりやすく説明してみたへ続く

 

 

 

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「〇〇炎」と名がつく疾患は多いです。

 

 

身近で不快な症状なので、なってしまうと慌てて治そうとします。

 

 

 

しかし、「炎症」が起こっている時、どうなっているのか、何が原因なのかを分かっていないと、筋違いの治療を選択してしまいます。

 

 

 

メカニズムを詳しく知っておいて損はないので、本記事では「炎症」の本質についてシンプルにお話します。

 

 

 

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「炎症」と「免疫」の違い

 

 

 

まず、混同しやすい「炎症」と「免疫」の違いを明確にしておきます。

 

 

 

免疫

 

 

「免れる」「疫病(えきびょう)」と書いて「免疫 めんえき」です。これは、「自己と、非自己を区別して、非自己を排除する」仕組みのことです。

 

 

概念としては、「システム」、「生体の能力」、「力」です。

 

 

 

炎症

 

「炎症」というのは、「生体が何らかの刺激を受けた時に、これを取り除いて再生する為の」反応のことです。

 

 

概念としては、「症状」、「状態」、「反応」です。

 

 

 

 

「免疫」が、お巡りさんや防衛軍のイメージ、

 

「炎症」は、戦闘のイメージです。

 

 

 

 

 

免疫(システム)の異常

 

 

後の説明で必要なので、もう少しだけ「免疫」の話にお付き合い下さい。

 

 

免疫とは、「自分」と「自分じゃないもの」を区別して排除するシステムですから、「外から入ってくる病原体、ウイルス等」は当然排除されます。

 

 

体を守る為にイイ仕事をしてくれているのです。

 

 

しかし、このシステムに異常が起きる事もあります。

 

 

「アレルギー」と、「自己免疫疾患 じこめんえきしっかん」です。

 

 

「ある異物」に対して、免疫が必要以上に働いてしまうのが「アレルギー」です。「花粉症」や、「気管支ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」等がこれにあたります。

 

 

これに対して、

 

 

「自己」と「非自己」の認識がおかしくなって、自己組織に攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。「慢性関節リウマチ」や「膠原病」等がこれにあたります。例え自分自身であっても、免疫が 「これは自分ではない」 と判断したら、「敵」として攻撃してしまうのです。自分の攻撃であっても、体は傷つきます。

 

 

 

「アレルギー」は、「自己」と「非自己」の認識には問題はないので、攻撃対象はあくまで外敵です。

 

しかし、外敵に対して過剰に攻撃をしてしまうので、これはこれで、「周りの正常な組織」に被害が波及します。

 

 

 

「アレルギー」や「自己免疫疾患」も、「炎症」なので、なってしまうと非常にしんどい症状です。

 

 

 

それでは、ここから、本題の「炎症」について話をすすめます。

 

 

 

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炎症の徴候

 

 

外敵に対して、体が反応しているのが「炎症」です。

 

「炎症」の徴候は、以下です。

 

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

 

痛々しいですね...。

 

 

炎症が長く続いたり強すぎたりすると、体に負担がかかります。

 

 

それでも、外敵に負けるわけにはいかないので、体を守る為、修復する為に、反応するのです。

 

 

 

 

炎症の原因

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

では、外敵(有害な刺激)とはどんなものかというと、以下の3つに分けられます。

 

 

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫...等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質...等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛...等

 

 

 

 

このうち、私達が最も注意を怠りやすいのが「化学的因子」です。

 

 

「化学的因子」には、酸、アルカリ、薬・・・等、色々ありますが、実は、ほとんどの人が毎日食べている「糖質」も炎症の原因になります。

 

 

毎日食べている・・・ということは、毎日「炎症の原因」を作り出しているということです。だからヤバいのです。

 

 

 

 

なので、ここからは、炎症の原因である化学的因子のうちの一つ、「糖質」に絞って話を進めたいと思います。他の因子と違って、「糖質が炎症を引き起こす」という事実を、まだ知らない人が多いからです。

 

 

 

関節リウマチ、アルツハイマー、膠原病・・・これらの病気に「糖質」が関わっている事は、糖質制限実践者の間では常識です(「糖質制限=お気軽なダイエット」という認識の人は除く)。

 

 

従って、これらの病気は、原因である糖質を減らす事が鍵となります。

 

 

 

特に、難病である「膠原病 こうげんびょう」は、糖質制限で劇的に良くなるという報告があります。

 

 

 

米を一口も食わない覚悟がいるそうですが、驚くほど回復するそうです。

 

 

 

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膠原病の本当の原因と治し方

 

 

 

「膠原 こうげん」は、「コラーゲン」のことです。

 

 

そして、「膠原病」は、以下のような病気です。

 

 

 

『東京女子医科大学付属 膠原病リウマチ痛風センター』より引用

 

 

膠原病とは

 

 

「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。

 

 

関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。

 

 

関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。

 

 

 

簡単に言うと「膠原病」とは、全身に炎症が起こる病気です。

 

 

 

「炎症」とは、何かの刺激に対して起こる「受動的な反応」です。ということは、当然、「炎症」の前に「何か」が先にあったということになります。

 

 

 

それは「糖質」の摂取です。

 

 

 

糖質を食べると「糖化反応 とうかはんのう」が起きて、体の細胞を劣化させます。

 

 

その結果、毒性の強い「AGE エージーイー」という物質が生じます。

 

 

 

『花粉症は1週間で治る / 著者:溝口徹』より引用

 

 

AGEは、近年、老化をもたらす要因として注目されている物質で、細胞内の酸化酵素を活性化して、酸化を促進させます。

 

 

つまり、体内で活性酸素による酸化作用が起こる前の段階でAGEがかかわっているのです。

 

 

体内のタンパク質のなかで、とくにAGEの害を受けやすいのが、コラーゲンです。

 

 

(129p)

 

 

 

「膠原病」は、コラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる疾患です。

 

 

 

コラーゲンにダメージを与える糖化反応やAGEの元になるのは糖質です。「膠原病」は糖質を制限した方が良いのは、こういう理由だからです。

 

 

 

 

 

 

 

ここで、以下の記述をご覧下さい。

 

 

 

『Wikipedia 膠原病』より引用

 

 

 

膠原病 (こうげんびょう、英: connective tissue disease [disorder]) とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。

 

 

(中略)

 

 

原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、『(A)組織に沈着したり、(B)組織を攻撃する』ことで発病すると考えられ、死亡に至る場合もある。

 

 

典型的な症状として発熱・皮疹・倦怠感・関節痛・関節炎・筋肉痛・内臓病変・レイノー現象などがあげられ、女性に多いのも特徴である。

 

 

遺伝的要因と環境要因が発症に関与するとされる。

 

 

慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行することがある。

 

 

多くの場合に自己免疫疾患としての機序が関与していると考えられており、完全な病態の解明は、未だ成されていない。

 

 

 

 

最後に「完全な病態の解明は、未だ成されていない。」と書かれています。

 

 

 

しかしですね、

 

 

 

私が膠原病は糖質が原因だから糖質制限が劇的に効くという事を知ったのは2年前(2015年)です。それなのに、いまだに原因がわかっていないことになっていて、「糖質」のことなど、一切書かれていないのです。

 

 

 

これが定説です。

 

 

 

「慢性に経過し、寛解と再燃を繰り返しながら進行する」と書かれていますが、糖質を止めなかったら、そうなるのは当然です。何故なら、ほとんど多くの日本人は、非常に糖質の多い食事をしているからです。

 

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

原因をハッキリさせなければ、誰も気をつけません。

 

 

 

ですが、これは「膠原病」に限った話ではありません。

 

 

「糖質が原因で起こる疾患」はどれも同じです。他の原因については小難しい言葉で、あーでもない、こーでもないと説明するくせに、何故か決まって糖質については触れようとしません。

 

 

 

「体質」、「ストレス」、「老化」、等に誘導し、最後は

 

 

「原因は分からない」

 

 

で締め、話は終了です。

 

 

 

 

例えば、癌も全く同じで、原因である「乳酸の蓄積」には触れません。乳酸の蓄積は、元を辿ると「糖質の食べすぎ」、それに加えて「ビタミンB群」の不足が原因です。

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

癌細胞と癌家系について分かりやすく説明してみた

 

 

【注意】癌の本質を理解していないと症状が悪化する治療法を選択します

 

 

 

癌も膠原病も、本当の原因が見えない状態だから「難病」なのですが、蓋を開けてみると簡単な理屈で、難病でもなんでもありません。

 

 

 

話を戻しますが、

 

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は糖質が原因です。根本的に治す為には「糖質」を徹底的に断ち、修復に必要な「タンパク質」が多く必要です。

 

 

 

米を食べながら治療、お菓子を食べながら治療は論外です。

 

 

 

野菜や果物は・・・と言うと、こちらも糖質が多いので注意が必要です。

 

 

 

 

私は過去に健康の為に食べていた野菜や果物で体を弱らせたので、これらを嗜好品として楽しむならともかく、健康の為に食べるべきではないと考えています。

 

 

野菜や果物は健康的というイメージの盲点。ビタミン・ミネラルに注目しすぎる事で気付かれない糖質の害

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

 

なお、「薬を使用している」人、「低フェリチン」の人、「LowT3症候群」の人の場合は、回復に時間がかかるそうです。

 

 

 

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糖質が炎症を引き起こすメカニズム

 

 

どうして糖質が炎症を起こすのか・・・については、以下の記事が参考になります。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

 

以前も紹介しましたが、こちらの動画でも、糖質と炎症について述べられています。(3:03~から)

 

 

 

 

 

「糖質」以外にも炎症を起こす食べ物はあります。

 

 

しかし、いつも言っているように、糖質は他の物質に比べて、取り込むが半端ないのです。

 

 

普通の人は1日100gとか200gの糖質を、平気で食べるでしょう。他の物質はここまでは食べません。

 

 

「膠原病」は、全身に「炎症」が起こる病気なので、糖質を食べながら治療はありえない・・・というのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

 

そして、「膠原病」の回復には多くの「タンパク質」が必要と言いましたが、非常に重要なポイントなので、その理由についても説明しておきます。

 

 

 

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タンパク質不足も自己免疫疾患の原因になる

 

 

全身に炎症が起こる「膠原病」は、自己免疫疾患の一種です。

 

 

「自己免疫疾患」とは、身体を守ってくれる「免疫」という防衛軍が、敵と味方の区別がつかなくて、自己組織に攻撃をしてしまう疾患です。

 

 

 

「タンパク質不足」は、その敵と味方の区別がつかない勘違いを引き起こす原因になります。

 

 

 

生体は、アミノ酸を材料に、タンパク質を作るのですが、常に

 

 

 

作る → 壊す → 作る → 壊す...

 

 

を繰り返しています。

 

 

すると、当然、「アミノ酸」も古くなります。「原子団」や「ミネラル」が結合し変形します。その場合、再利用には相応しくないので破棄されるわけです。

 

 

しかし、「タンパク質貧乏」の場合は事情が違ってきます。

 

 

新しい材料が調達できないのですから、痛んだ材料を再利用するしかありません。捨てるなんてもったいない事しません。

 

 

痛んだ材料を再利用

 

 

・・・等と言うと、一見エコっぽいですが、これこそが「自己免疫疾患」の原因なのです。

 

 

「変形したアミノ酸」は、身体(免疫)にとってはもはや「味方」ではなく「曲者」です。

 

 

 

なんだこいつはっ!!と、攻撃してしまうのです。

 

 

 

古いアミノ酸を捨てる為にも、常に新鮮な「タンパク質」を摂る必要があります。

 

 

 

ここでは「膠原病」を例にしましたが、糖質を原因とする「炎症」には、この知識は応用できます。

 

 

糖質を減らして、修復に必要なタンパク質をしっかり摂る、これが回復の条件です。

 

 

では、ここで再び話を「炎症」に戻します。

 

 

 

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「酸化」と「糖化」と「炎症」は関係がある

 

 

ここまでの話を読んで、

 

 

糖質=炎症

 

 

は、結びついたと思いますが、実は「酸化」も炎症に関係するそうです。

 

 

 

『医療法人社団医献会 辻クリニック facebook 2012年11月19日』より引用

 

 

人の3大劣化は『酸化』『糖化』『炎症』であり、これらはすべてリンクする化学反応である。

 

 

*糖化→AGEs(糖化最終産物)→活性酸素発生、炎症発生

 

*活性酸素→酸化、炎症反応発動

 

 

(中略)

 

 

この『タンパク質劣化』が

 

 

*皮膚で起これば?

 

*血管で起これば?

 

*神経細胞で起これば?

 

*筋肉で起これば?

 

*骨/関節軟骨で起これば?

 

*肝臓で起これば?

 

*腎臓で起これば?

 

 

 

と考えれば、『老化と疾患』が理解できる。

 

カラダの中で細胞レベルで発生する『酸化・糖化・炎症』を止めない限り、いくら外から治療(内科的・外科的含め)を施したところで、最終的には「モグラ叩き」と同じように対処きしれないことは明らかである。

 

 

 

『予防医療/抗老化医療』というものは

 

 

1:酸化・糖化・炎症の素を減らす努力(生活改善)

 

2:抗酸化・抗糖化・抗炎症

 

 

 

が同時に行われることによってその効果を最大限にすることができる。

 

 

そして、医療が提供できるのは『2』であり、『1』は本人の自覚のもとに行われなくてはならない。このことをしっかりと伝えることも、医療の役割のひとつであろうと考えている。

 

 

 

 

「膠原病」や「関節リウマチ」などの、大きな炎症になっていないから関係ないと思わないで下さい。本人が自覚できるレベルの「炎症」もあれば、本人が自覚できない小さな「炎症」もあるからです。

 

 

 

一例ですが、瞼の上に脂肪の塊ができる「 眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」も、まず炎症が起こるそうです。切っても切っても再発するそうなのですが、それは、「炎症」の元を止めないからです。

 

 

瞼に脂肪の塊ができる「眼瞼黄色腫」の放置は要注意!意外な原因と解決方法とは

 

 

 

炎症が酷いと体にダメージが大きいので、時には薬で抑える事も必要です。

 

 

 

しかし、元となった原因を排除するという視点を忘れるべきではありません。それは、化学的因子に限らず、物理的因子、生物学的因子も同じです。

 

 

次は炎症が起きている時、どんな事が起こっているのかについてお話します。

 

 

 

 

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炎症=今治しているよ

 

 

炎症には、赤くなる、腫れる、熱くなる、痛い、動かせない等がありますが、そうなるには理由があります。

 

 

「それぞれの炎症の声」について、分かりやすく書かれている以下の記事を紹介します。

 

 

 

『るいネット Life Journal vol.5【不快な症状も体の声~病気が治っていく過程で生じる治癒反応】』より引用

 

 

まずは、痛み腫れの声についてです。

 

 

1.「痛み・腫れ」の声=「今、壊れた部分を治している」

 

 

痛みや腫れは傷ついた組織を修復するときに必要不可欠なステップです。

 

 

病気の多くは、交感神経の緊張状態で発症します。交感神経が緊張すると、血管は絞られ血流が悪くなるとともに、顆粒球がふえて活性酸素による組織破壊が起こります。(リンク)病気を治すためには、これとは逆のプロセスをたどる必要があります。

 

 

すなわち、副交感神経が優位になって血管を開き、血流をふやして傷ついた組織を修復するのです。この修復作業のときに働くのは、プロスタグランジンというホルモン様物質です。

 

 

プロスタグランジンには、①血管を開く、②痛みを起こす、③発熱させるという3つの働きがあります。

 

 

私たちが不快と感じる痛みや発熱、患部の腫れといった症状は、プロスタグランジンの作用で血流がふえ、組織を修復する際に生じるものです。

 

 

最も分かり易い例が「しもやけ」です。寒さで血流が悪くなり組織が破壊されると、体はそこに血液を送り込んで修復します。プロスタグランジンが産生され、血管を拡張して血流をふやした結果、患部が赤く腫れ、痛がゆくなるのです。これは組織を修復しているときに起こる症状です。

 

 

「関節リウマチ」も関節に炎症が起こって、体のあちこちの関節が腫れたり、痛くなったりします。これは関節内の異常になった自己細胞をリンパ球が処理し、傷ついた組織を修復するときに現れる症状です。

 

 

血流障害を解消するとき、破壊された組織を修復するときなど、体は血管を拡張し、血流をふやし炎症を起こして対応します。

 

 

病気の種類が違っても、治癒反応は同じ過程をたどります。

 

 

痛みや腫れ、炎症があるときは「今、壊れた部分を治している」と受け止めてください。

 

 

 

次は発熱の声についてです。

 

 

 

2.「発熱」の声=「今、リンパ球が闘っている」

 

 

発熱は、究極の自然治癒力ということができます。

 

 

体内に侵入してきたウィルスなどの微生物を排除するとき、壊れた組織を修復する時には、体の代謝(体内での利用と排出)を高める必要があります。代謝を上げるには、発熱のエネルギーが必要なのです。

 

 

わかりやすい例は、カゼによる発熱です。

 

 

リンパ球が活性化するためには熱が必要で、だいたい37~38℃に体温が上がったときに、最も攻撃力が強くなります。

 

 

そこで体内にウィルスの侵入を認めると、発熱を起こす物質が次々に放出されて臨戦態勢を整えるのです。

 

 

カゼで熱が高いときは、「今、リンパ球が闘っている」と理解し、解熱剤で下げないようにしましょう。水分をじゅうぶんにとって休んでいれば治ります。

 

 

 

最後はかゆみです。

 

 

 

3.「かゆみ」の声=「体が毒を排出したがっている」

 

 

体がかゆみを生じさせる目的は、体内の毒物を排泄することにあります。

 

 

体内に抗原が入ってくると、体はIgE抗体(免疫グロブリンE)という抗体を作り、抗原を無毒化しようとします。

 

 

アレルギー反応はこの抗原と抗体、そしてもう一つ、マスト細胞(肥満細胞)が関わって起こります。

 

 

IgEはマスト細胞の表面にあり、侵入してきた抗原と結びつきます。

 

 

その刺激でマスト細胞の細胞膜が壊れ、細胞内からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が周囲に放出されます。

 

 

ビスタミンは炎症を起こして皮膚を赤く腫れさせたり、かゆみを起こしたりします。この一連の反応は血流をふやして、抗原を洗い流すため生じるものです。

 

 

皮膚は排泄器官の1つです。体が拒絶したものはここから排泄しようとします。

 

 

この場合、アレルギー反応のように形のあるものだけでなく、心にたまった毒も皮膚から排泄しようとします。これは、「いやなもの反射」が皮膚に起こった場合です。

 

 

自分の大嫌いなものに出くわした時、体中にかゆみが走ることがありますよね。

 

 

かゆみや湿疹が出たときは「体が毒を出したがっている」と思ってください。

 

 

かゆみを解消するには、体を温めて血行を促し、体の毒出し作業を応援することが大切です。

 

 

 

不快な症状を薬で抑える事も時には必要ですが、これら「炎症の声」を覚えていていただければと思います。

 

 

 

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若い人、それも女性に「ロコモティブ・シンドローム」が増えている、というニュースを読みました。

 

 

急増と言われているので、何故そうなったのか理由を知りたくて調べました。

 

 

ですが、増えている、増えている・・・と騒ぐわりに、納得のいく説明がされていないのです。

 

 

以下はよく言われている理由を要約したものになります。

 

 

(1)、「ロコモ」の大きな原因は慢性的な運動不足。車、エスカレーター、エレベーターの使用などで、体を動かす機会が減っているから。

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。→ タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

よく見ると、(1)と(2)は、「ロコモ」が増えている事の説明になっていないですし、(3)はこの問題の解決になっていません。

 

 

そこで、前回は(1)について、

 

 

現在若い人に「ロコモ」が増えている原因は、「ただの運動不足」では説明がつかない。20年前から変わってきた社会環境が原因かもしれない、とお話しました。

 

若者や子供がロコモティブシンドロームになる原因は、ただの運動不足ではない

 

 

 

しかし、前回は「現在の若者」にロコモが増えている理由について話したので、若者のうち「女性」に増えている理由については説明ができていませんでした。

 

 

 

なので、本記事では、「ロコモティブ・シンドローム」が、若い女性に増えている原因について考えてみたいと思います。

 

 

 

その過程で、先に挙げた(2)と(3)のおかしな点も指摘します。

 

 

 

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筋肉量が少ないという理由で「運動器機能不全」になるのか?

 

 

まず、

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

・・・のおかしな点についてお話します。

 

 

男性と比べて筋肉量が少ないだけで、機能不全になるものでしょうか。

 

 

筋肉があるにも関わらず、使用せず、筋肉の量が減った、だから機能不全になった・・・というならわかります。

 

 

ですが、普通にしていて、別の人間と比べた時に、その人より劣っているからといって、それだけで機能不全のリスクが高くなるというのはおかしな話です。

 

 

他人(男)の体は関係ないと思いませんか。

 

 

筋肉量が劣っているように見えたとしても、その人その人の骨格に見合った筋肉がついているのです(筋肉や骨格に先天的に問題がある場合は除く)。

 

 

つまり、女性の骨格には女性の筋肉でちょうど良いのです。

 

 

女性の骨格を維持する為に必要な筋肉量があるなら、男性と比べて少なかろうが、それはそれで正常だと思います。

 

 

 

その自然な状態を、「男性と比べて少ないから運動器機能不全になる」といっているのです。

 

 

もし、女性の劣った筋肉量で男性と同じ力仕事をしたら、確かに、負荷が大きい分、女性の方が早く壊れるでしょう。

 

 

しかし普通は、女性は男性と同じ力仕事はしません、というか出来ません。物理的に。

 

 

女性に合った力仕事にレベルを落として行なわれるのが普通です。

 

 

女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、運動機能不全(ロコモティブ・シンドローム)になりやすい

 

 

・・・というのは、

 

 

日本人はポリネシア人に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になりやすい

 

子供は大人に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になりやすい

 

 

・・・と言っているようなものです。

 

 

「闘った場合、どっちが負けるか、どっちが怪我をするか」の比較ではないのです。

 

 

「本人の健康状態」を維持するのに、「他人の体」は関係ありません。

 

 

ポリネシア人にはポリネシア人の、日本人には日本人の、男性には男性の、女性には女性の、大人には大人の、子供には子供の・・・それぞれの骨格に見合った筋肉量がついているのです。

 

 

 

「女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、男性と闘ったり、男性と同じ力仕事をしたら壊れやすい」というのであれば、確かにその通りです。

 

 

 

しかし、「女性は男性に比べて筋肉量が少ないから、運動器機能不全になる」という理屈は信憑性に欠けると言えます。

 

 

そして、もう1つ。

 

 

「男性に比べて筋肉量が少ない」のは、一昔前の女性も条件は同じです。

 

 

「一昔前の若い女性(40代~50代)」も、男性より筋肉量が少なかったのに、どうして「運動器機能不全」にはならなかったのでしょうか?

 

 

それとも、「現代の若い女性」と「一昔前の女性」の筋肉量が変わってしまったのでしょうか?

 

 

同じように車に乗り、同じように家電を使っているのに、これでは全く説明がつきません。

 

 

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不十分な栄養の話

 

 

ここからは栄養の話になります。

 

 

 

以下は、「ロコモ」の原因を栄養的な視点で分析し、その解決策について述べられています。

 

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。→ タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

一見、よくありそうな回答で、どこが問題なのか分からないかもしれません。

 

 

 

なので、問題を書き出してみます。

 

 

 

  • 「バランスの良い食生活」が動物食性である人間の食性に反している事実を知らない

 

  • 「偏った食生活」に問題があるとし、ドサクサに紛れて「バランスの良い食生活」に誘導しようとしている

 

 

  • 骨や関節の糖化について一切触れない

 

  • 「タンパク質を摂れ」と言うわりに、具体的にどのくらいタンパク質が必要なのか説明がない

 

  • タンパク質の重要性を訴えていながら、鉄不足について触れていない

 

 

 

 

ここで述べた特徴は、「ロコモ」に関するほとんどの記事に見られます。

 

 

もし「ロコモ」の原因が栄養状態にあるなら、「バランスの良い食事」では元気になりません。

 

 

 

「バランスの良い食生活」をしているから、体が適正に作られないのです。

 

 

 

 

関節を糖化させる「バランスの良い食生活」

 

 

(3)の「栄養の分析と対策」の何が問題なのか、順に説明していきます。

 

 

 

一般的に良いと言われている「バランスの良い食生活」は、穀物や野菜を多めに摂ることになるので、糖質過多になります。

 

 

 

おまけに、タンパク質不足、脂質不足になります。

 

 

 

 

問題は「運動器機能不全」ですから、改善するには、それに関係するパーツである「骨」、「関節」、「筋肉」、「神経」、「靭帯」、等を強化し、これらの負担になるものを摂らない方が良いわけです。

 

 

 

 

 

 

強化する栄養は、体の材料となる「タンパク質」です。

 

そして、負担をかけるものは、細胞を変性させる「糖質」です。

 

 

 

従って、「タンパク質」が多いと回復に繋がり、「糖質」が少ないと負担が少なくなります。

 

 

 

「バランスの良い食事」は、必要なタンパク質が少なく、有害な糖質が多いので、不健康になります。

 

 

 

まず、「糖質」が体に与えるダメージからお話します。

 

 

 

「糖質」を摂ると、体に糖が余ります。すると、体のタンパク質と化学反応を起こして細胞が劣化します。これを「糖化」と言います。

 

 

「糖化」は様々なところに表れます。例えば、

 

 

 

  • 胃下垂

 

  • 歯槽膿漏

 

 

  • セルライト

 

 

 

・・・等です。勿論、骨も関節もタンパク質なので「糖化」します。

 

 

 

例えば、関節が「糖化」すると音が鳴りやすくなります。

 

 

 

 

 

 

しかし、穀物や野菜を多く取る「食事バランスガイド」を守ると、糖質まみれになりますから、体は劣化する一方です。

 

 

「控えた方が良い栄養」と、「摂取した方が良い栄養」が逆転してしまっているからです。

 

 

この情報は、体の健康の為に極めて重要です。

 

 

しかし、「ロコモティブ・シンドローム」を宣伝している人の多くは、何故か「糖化」には触れません。

 

 

それどころか、「偏った食生活」を叩き、「バランスの良い食事」を薦めて、より「糖化」するようにしているのです。

 

 

「偏った」とは、ほとんどの場合「動物性食品が多め」の事を指しているのだと思います。

 

 

しかし、人間の本来の食性は「動物食性(肉食)」です。食性に逆らってバランスを意識する方が不自然なのです。

 

 

 

 

 

 

人間の体は「植物食性(草食)」向けには出来ていません。バランスを意識して体に合わないものを入れれば故障の原因になります。

 

 

ダメージになるようなものを避け、回復させるものを食べるのが健康的だと思います。

 

 

 

次は、回復させる栄養、体の材料となる「タンパク質」についてお話します。

 

 

 

 

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タンパク質が不足した状態で鍛えても意味がない

 

 

 

「ロコモ」の7つのチェック項目に、以下のようなものがあります。

 

 

 

  • 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)

 

 

  • 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

 

 

 

2年前までの私は、まさにこの状態でした。運動していてこれです。

 

 

では、私は「運動器機能不全(ロコモティブ・シンドローム)」だったのでしょうか?

 

 

 

 

違います。

 

 

 

ただのタンパク質、脂質不足でした。

 

 

何故そう言えるのかと言うと、栄養状態を改善したら解消されたからです。

 

 

 

糖質制限をする前の私は、「バランスの良い食事」をしていました。穀物、野菜が中心だったので、見事に糖質過多、タンパク質・脂質不足でした。

 

 

すると、どうなるかというと、

 

 

 

とにかく、メチャクチャしんどい。

 

 

具体的にどんな状態だったかというと、

 

 

 

  • 若者であれば軽く持ち上げられるものが異常に重い

 

  • すぐギックリ腰になる(年に最低3回)

 

  • 材料が入った状態でフライパンを持ち上げると、手首が震える

 

 

 

 

・・・挙げたらキリがないですが、日常の何でもない動作がしんどいのです。体がもってくれない。

 

 

 

言っておきますが「ロコモ」じゃありません。

 

 

 

必要な栄養が足りていないとこうなります。

 

 

 

それでも、私は1人でする運動は好きなので、習慣で筋トレ、ストレッチは続けています。

 

 

しかし、タンパク質不足で筋トレをやっても、やっても、やっても、腹が立つくらい筋肉がつきませんでした。運動した分、痩せていきます。

 

 

 

しんどいだけ。時間を浪費するだけです。

 

 

 

 

人間には植物性食品より、動物性食品のタンパク質の方が合う

 

 

一応、植物性の食品からでもタンパク質は摂れます。

 

 

 

私も、昔は植物性タンパク質の豊富な大豆、ひよこ豆、レンズ豆等を食べていました。豆腐や納豆、きなこ・・・といった加工品も好んで食べていました。

 

 

 

普通の人よりかは、豆類の摂取が多かったので、植物性食品からタンパク質を摂っていたつもりでした。

 

 

 

そして、当時はプロテインを飲んでいませんでした。

 

 

 

 

肉も卵も乳製品もあまり食べない、動物性食品と言えば魚、植物性食品のタンパク質をあてにして、プロテインなし

 

 

 

・・・このような食生活は、イメージは健康的ですが、実際にやると、体がガラクタのように弱くなります。

 

 

 

 

よく、スポーツを生業にしている人や、ムキムキのボディービルダーが「僕は菜食でこんな風になりました」と言って、筋肉を見せつけていたりしますが、

 

 

 

あんた、間違いなく食事とは別に「プロテイン」を摂っているでしょうと言いたくなります。

 

 

 

プロテインなし、普通に菜食だけで、ああはなりません。

 

 

 

私は野菜多めでしたが、肉や魚を全くとらなかったわけではありません。

 

 

 

肉は少なかったですが、魚は健康によいと思って普通の人より多めに摂っていたくらいです。つまり、ベジタリアンよりはタンパク質の摂取は多かったのです。

 

 

 

それでも、「プロテイン」なしで、穀物・野菜多めの食生活は、運動しても筋肉がつきませんでしたし、私より運動不足の人間から「風が吹いたら飛びそうだ」といわれる体格でした。

 

 

 

また植物性食品に頼る食生活は、筋肉がつかないだけでなく、体も弱っていきます。

 

 

 

プロテインなしで、純粋な菜食だけで、ムキムキになれるのだとしたら、「必要なタンパク質量」を確保するために、大量の植物性食品を食べているということになります。

 

 

ということは、当然糖質量も増えます。タンパク質は確保できるかもしれませんが、糖化のリスクが上がります。

 

 

 

今だけムキムキになるには、それでもいいかもしれませんが、同時に将来の健康を考えた場合、「糖化」というツケがきますから、やはり不健康です。

 

 

 

本人だけに留まればいいですが、「糖化」は、次世代に影響することもあります。

 

 

 

 

 

 

そのような理由から、「菜食で良い体を手に入れた人」が存在したとしても、真似する事を私はオススメしません。

 

 

筋肉をつけるなら、動物性食品からタンパク質を摂った方が、動物食性である人間には合っています。糖化の心配もありません。

 

 

私は、ほとんど筋肉がつかなかったのですが、糖質制限に切り替えてタンパク質をたくさん摂るようになって、あっさり筋肉がつくようになりました。それだけじゃなく、体が疲れません。

 

 

おまけに糖質を減らしたことで、関節の音も少なくなりました。

 

 

運動する前に大事なことがあるのです。

 

 

 

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タンパク質の目安

 

 

運動をしていく上で栄養状態は重要ですが、何を摂ったら良くて、何を摂ったらダメなのかがハッキリしていないと、気をつけようがありません。

 

 

「ロコモ」の対策でも、一応タンパク質を薦めています。

 

 

それは良いのですが、説明に具体性がありません。どのくらい摂っていいのか、どのくらいだと足りないのか、わかりません。

 

 

肉、魚、卵、大豆を含んだバランスの良い・・・

 

 

とか、アバウトすぎます。気をつけてもらいたい気持ちはあるのでしょうか。

 

 

人体を構成する成分のうち、タンパク質は水の次に多いです。従って、健康な体を維持する為には、常に補う必要があります。

 

 

健康を維持する為に必要なタンパク質量は、「プロテインスコア100の食品」で、体重50kgあたり50g~60g必要です。

 

 

 

体重×1gですね。これが最低です。

 

 

病気の改善が目的なら、さらに増量します。

 

 

 

そして、「タンパク質が足りているかどうか」の1つの目安ですが、血液検査で分かる尿素窒素(BUN)の値が10以下の場合は、タンパク質不足になります。

 

 

10以下の人は足りていないので、動物性食品をもっと増やすか、プロテインで補う方法もあります。

 

 

 

ちなみに理想は15以上です。

 

 

ほとんどの人が不足していると思います。

 

 

 

 

 

日本食はタンパク質不足になりやすい

 

 

日本人、特に女性は欧米人のように、肉をたくさん食べません。

 

 

お隣の韓国は肉食が盛んで、内臓の食べ方も豊富ですが、和食は肉料理のボリュームが少ないですし、内臓料理も少ないです。

 

 

魚は豊富ですが、骨や内臓は捨てるので、一匹から取れる身の量はしれています。子イワシや、鮎ならともかく、一度の食事で、魚を2匹も、3匹も食べる女性は少ないでしょう。

 

 

それに、和食の献立上、魚を2匹にするくらいなら、2品目、3品目の別のおかずを並べます。

 

 

日本は魚料理が多い国ですが、それ以上に、ご飯や根菜類等、ほかの品目も幅をきかせている為、食べる全体からすると、魚の摂取量は少ないです。

 

 

 

以上のような理由から、ボリュームのある肉を食べる文化圏の人たちに比べると、日本はタンパク質が不足しやすい食文化だと言えます。

 

 

 

そして、肉を食べる量が少ない事で不足するのは「タンパク質」だけではありません。

 

 

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鉄とタンパク質の組み合わせが大事

 

 

タンパク質が大事な事は説明してきましたが、それに加えて、忘れてはいけないのが、の存在です。

 

厳密に言うと、鉄だけでもダメ、タンパク質だけでもダメ、この2つがセットで満ち足りていることが基本となります。

 

 

 

 

しかし、鉄はレバーや赤身の肉や卵に多く含まれているので、動物性食品の摂取量が少ないと鉄も不足します。

 

 

 

「タンパク質」の重要性を訴えるなら、当然、鉄の重要性にも触れるはずなのですが、「ロコモティブ・シンドローム」の予防に、このことに触れられているものはありませんでした。

 

 

運動器機能不全が若い女性に増えているという記事を読んだ時、若い女性のタンパク質不足、鉄不足が頭に浮かびました。

 

 

若い女性、特に日本の女性はこの2つが不足しやすいからです。

 

 

 

この2つをしっかり摂ると、明らかに疲れにくくなりますし、運動機能も向上します。

 

 

 

私はここ最近、タンパク質と鉄の組み合わせが大事だなと実感しています。

 

 

 

細かいところは省いていますが、以下がこれまでの私の栄養状態です。

 

 

 

①バランスの良い食事、ベジタリアンやローフードに影響を受けた、穀物・野菜多め、動物性食品が少なめの食事を長年おくる

 

 

②2年前から、1日10g以下の糖質制限開始。毎日肉、卵、たまに魚。毎日プロテイン、バターを食べる

 

 

③今年1月から、今までの糖質制限に、鉄サプリを加える

 

 

 

さらに、シンプルに言うとこういう事です。

 

 

 

①「高糖質、低タンパク質・低脂質」  (長年)

 

 

②「低糖質、高タンパク質・高脂質」  (2年前~)

 

 

③「低糖質、高タンパク質・高脂質 + 鉄」(今年1月~)

 

 

 

私はの糖質制限を始めた時、この食事だけでどこまで効果がでるのか、正確に知りたかったので、それまで飲んでいた健康食品は止めました。どれがどこに効いたのか分からなくなるのを防ぐ為です。

 

 

ただし、タンパク質と脂質を補う為に、バターとプロテインを習慣に加えました。

 

 

他の事をしなかったお陰で、糖質制限だけで体がどう変化したのか、よく分かりました。

 

 

 

の時代は、健康食品にお金をかけていましたが、健康ではありませんでした。

 

サプリメントや健康食品に対する考え方と、飲む理由について

 

 

 

だからに変えて、体の不調が改善し、体力がついた時は本当に驚きました。

 

 

しかし、そう思っていたのですが、今思うと不完全でした。

 

 

何故なら、低糖質、高タンパク質・高脂質(従来の糖質制限)を土台に、鉄サプリを飲むようになって、さらにパワーアップしたからです。言葉足らずで申し訳ないのですが、本当に「パワーアップ」という言葉しか思いつきません。

 

 

まず、びっくりするぐらい冬が寒くなかったのです。

 

 

そして、疲れないのはもちろんですが、同じ筋トレをしても、以前より楽々こなせるのです。

 

 

日常生活も楽です。

 

 

階段も、ちょっと蹴っただけで軽々と上がることが出来ます。一歩が、飛び跳ねるほど軽いです。ここまで調子が良いと、止まっているのが勿体無い、とにかく運動したくなります。

 

 

 

こういうことを言うと、周りから

 

 

 

「気のせい」と言われるのですが...

 

 

そう思われるのは嫌なので、試す時はしつこく確認するようにしています。

 

 

1月から鉄サプリを飲みはじめて4ヶ月経ちます。

 

 

鉄とタンパク質は同時に摂った方が良いという知識は前からあったので、それが本当かどうか実験してみましました。

 

 

ベースは「スーパー糖質制限」です。その上で

 

 

  • プロテインは飲むが、鉄サプリを飲まない

 

  • 鉄サプリは飲むが、プロテインは飲まない

 

 

を試してみました。

 

 

私は基本、肉食・卵食なので普通の人よりは「タンパク質」を多く摂っていますが、長年のタンパク質不足があるので、それだけでは足りません。その不足分をいつもは「プロテイン」に頼っているので、それを抜いたら、タンパク質が足りなくなるのは目に見えていました。

 

 

結果ですが...

 

 

  • プロテインを飲んでいるけど、鉄サプリを飲まない場合は、(※「これまでのスーパー糖質制限」と同じ条件です)これだけでも疲れにくいです。ですが、筋トレをすると、疲労なのか、鍛えている最中、その部分が疲れて痛くなりやすいです。

 

 

  • 鉄サプリを摂って、プロテインを飲まなかった場合は、筋トレの最中、筋肉が痛くなる感じはないのですが、体が重たく感じます。少し、体全体に力が湧かない感じがします。それに加えて、肌のハリがイマイチになります。(※この場合、タンパク質は食事からの摂取だけとなりますが、私にはこの量では足りないようです)

 

 

 

試してみて改めて思いましたが、何度確認しても、どちらのパターンも、2つ組み合わせた時の効果には及びません。

 

 

やはり、糖質制限単独よりも、鉄を組み合わせた時の方が、体の動き、健康状態が良いです。

 

 

鉄とタンパク質を同時に摂った方が良いというのは、その通りだと思います。

 

 

 

栄養状態で、健康はもちろん運動能力も変わります。栄養状態が悪いと、体がまともに作られないし、まともに働きません。

 

 

そんな状態で何をやっても効果は薄いでしょう。

 

 

運動機能がどうこうと言う前に、まず、栄養状態を確かめて、その上で対策をとった方が効率が良いです。

 

 

 

 

 

 

 

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若い日本人女性に多い、鉄とタンパク質の不足

 

 

ただの運動不足で「運動器機能不全」になるなら、一昔前の若者も、現代の男性もなるはずです。

 

 

しかし、現代女性に異変が起きているということは、男性にはない女性特有の原因があると見て間違いないでしょう。

 

 

男性にはなくて、女性にある原因で、最も考えられるのは「鉄」と「タンパク質」の不足です。

 

 

 

以下が不足しやすい理由になります。

 

 

 

「タンパク質」が不足する理由です。

 

 

  • そもそも日本の食文化は、肉がメインではない

 

 

  • 女性は食べる量が少ないので、主食でお腹いっぱいになり、肉が入らない

 

 

 

「鉄」が不足する理由です。

 

 

  • 調理器具が鉄製でなくなった

 

 

  • 食べ物から鉄分を摂取する事が少ない

 

 

  • 対策が摂られていない

 

 

  • 生理で毎月鉄を失う

 

 

 

 

女性は生理があるので、毎月鉄を失います。

 

 

 

なので、鉄不足になるかどうかは、「口から鉄分を摂れているか」にかかっていると言えます。

 

 

 

まず、調理器具については、近代化している国はどこも似たような状況だと思います。

 

 

 

食事ですが、鉄が多い食材は、レバー、赤身の肉・魚、卵等、動物性の食品です。

 

 

これらをたくさん食べていない人は要注意です。

 

 

 

鉄といえば思い浮かぶのは「ほうれん草」や「プルーン」ですが、植物性の「非ヘム鉄」なので吸収が悪いのです。必要な量を「ほうれん草」で摂ろうと思ったら、毎日バケツ4杯食べないといけません。

 

 

だから、効率が良いのは動物性の食品なのです。

 

 

 

「植物性食品の鉄」と、「動物性食品の鉄」はどちらが良いかについては、以下の記事に書いています。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄について分かりやすく説明してみた

 

 

 

レバー、赤身の肉・魚、卵をたくさん食べない人は、「タンパク質不足」だけでなく、「鉄不足」になっている可能性大です。

 

 

摂取量が乏しいのに加え、生理の度に鉄を失う若い女性は、深刻な鉄不足です。

 

 

ちなみに、欧米では小麦に鉄を混ぜるそうです。肉も日本人の3倍食べます。従って、女性であっても普通に食事をしていれば、鉄とタンパク質が不足することはありません。

 

 

ですが、日本はそのような対策が取られていませんし、肉を食べる量も少ないので、日本人の女性は慢性的に「鉄タンパク不足」になります。

 

 

 

ところで、先ほど、「タンパク質」が足りているかどうかは、血液検査の尿素窒素(BUN)をチェックするというお話をしました。

 

 

 

「鉄」が足りているかどうかを調べるには、「フェリチン」を測る必要があります。

 

 

 

「フェリチン」は最低50必要ですが、生理のある日本人女性のほとんどはフェリチン50以下です。その為、50以上になると別人のように元気になります。

 

 

 

 

 

「フェリチン」や「BUN」が低い場合、つまり「鉄」や「タンパク質」が不足している場合、いろんな意味で要注意です。これが足りないと、不健康ですし、それだけでなく、どんな健康法も効果は薄れます。

 

 

 

 

「フェリチン」は、血液検査の項目にありません。別に測ってもらう必要があります。「フェリチン」については、以下に詳しく書いています。

 

フェリチンと鉄不足について分かりやすく説明してみた

 

 

一方、生理がない男性は、鉄不足になることは稀だそうです。

 

 

男性のフェリチンの基準と、鉄不足の症状

 

 

 

糖質制限を始める前の私は、栄養不足が原因でロコモのチェック項目に該当していました。

 

 

 

もし「ロコモティブ・シンドローム」の疑いがある場合は、運動機能だけの問題で考えるのではなく、栄養状態にも注目してみて下さい。

 

 

 

栄養を添え物として考えるのではなく、栄養状態を改善して体を作った上で運動機能に問題がないかどうか調べた方が良いと思います。

 

 

 

もしかしたらただの栄養不足かもしれません。

 

 

それに栄養状態が悪いと、せっかくの運動が無駄な努力になります。

 

 

あれは、しんどいだけで時間の無駄です。

 

 

 

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一般的な栄養知識は適当である

 

 

「ロコモ」対策の一般的な栄養のアドバイスは、何の解決にもなりません。

 

 

タンパク質を推奨していながら、鉄について語られていなかったり(鉄とタンパク質はセット)、糖化の害に触れなかったりと、穴だらけなのです。

 

 

それどころか、「バランスの良い食事」を薦めることによって、逆に病気になる環境を作っています。

 

 

「バランスの良い食事」は、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足です。

 

 

この栄養指導では、不要な栄養を多めに摂り、必要な栄養が足りないので、真面目に実践すると体にガタがきます。

 

 

 

私の体のガラクタぶりについては、過去に記事を書いていますので参考にして下さい。

 

糖質の毒性は遅効性。体に合わない物を食べると、表面的には問題がなくても水面下では体が劣化する

 

 

 

 

 

男性はメタボ、女性はロコモに気を付けるべきなのか

 

 

そして、男性は「メタボ」、女性は「ロコモ」に気をつけようと言われています。

 

 

 

しかし、「メタボ」が、基準を厳しくして、「本来健康だった人」を病人予備軍に仕立て上げてしまった話を忘れてはいけません。

 

ロコモティブシンドロームの原因と対策は、不安を煽ったメタボの教訓に学べ

 

 

 

ほとんどの人は「メタボ」の基準に引っ掛かってしまいますが、中にはそれを免れる人もでてくるでしょう。そういう人を取りこぼさない為に「ロコモ」があるかもしれません。

 

 

高齢者も、60代も、50代も、40代も、30代も、若い女性も、子供もなるそうですから、

 

 

そして、「ロコモ」の基準に引っ掛かった人に対し「バランスの良い食生活」をオススメするのですから、今度は「メタボ」になってしまいます。

 

 

 

 

メタボに該当しなかった人

 

 

ロコモと認定

 

 

運動や「バランスの良い食生活」を進める

 

 

糖質過多になる

 

 

関節等の糖化促進

 

 

整形外科、内科ともに病人が増える

 

 

 

 

これは悪循環です。

 

 

 

一般的な栄養の理論では間違いなくこうなります。

 

 

 

糖化の危険性を無視しているからです。

 

 

 

女性は「鉄タンパク不足」だけでなく、甘い物が大好きです。それは体の糖化を招きます。

 

 

また、美容に良いと、果物を食べたり、スムージーを作ったりしますが、果物に多く含まれる「果糖」は「ブドウ糖」の10倍糖化しますから、逆効果です。肌にも悪いですが、関節にも悪いです。

 

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

「運動器機能障害(ロコモティブ・シンドローム)」の疑いがある若い女性に注意を促すのであれば、真っ先に言わなければならないのは「糖化の危険性」と、「鉄タンパク不足」です。

 

 

「ロコモ」の対策では、こういう問題点を一切言わずに、「タンパク質とカルシウムを摂ったら良い」、「バランスの良い食事が良い」と語られていますが、適当に言っているとしか思えません。

 

 

「ロコモ」の予防を指導をする整形外科の先生に、もっと栄養理論について学ぶ機会を与えてあげてほしいです。

 

 

 

まとめ

 

 

3回にわたって、「ロコモティブ・シンドローム」についてお話しました。

 

 

 

 

  • ロコモティブ・シンドロームの流れが、メタボリック・シンドロームと似ている事

 

  • 近年増えてきた有害物質が、運動機能に影響を与えている可能性

 

 

  • 栄養状態の悪さが運動機能に影響を与えている可能性

 

 

 

 

急増、異変と言われていますから、色々と可能性を考えてみました。

 

 

「症候群(シンドローム)」とは、原因が分からない症状につける名前ですから、原因を特定する事が難しいのは分かっています。ここで私が述べたことが間違っているかもしれないし、他にも原因があるかもしれません。

 

 

しかし、仮説を立てることは大切です。

 

 

何事も「原因は分かりません」で終わるのではなく、根本的な原因を模索する事が重要だと思います。

 

 

 

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「ロコモティブ・シンドローム(運動器機能不全)」は、高齢者だけでなく、働き盛り、若い女性、さらに子供までなるそうです。

 

 

なので、「ロコモティブシンドロームに気をつけよう!」・・・と、今後色んなところで言われると思います。

 

 

一見、健康を考えてくれているように見えるので、この呼びかけは親切に感じるかもしれません。

 

 

普通の人は、特に疑問を持たないでしょう。

 

 

しかし、その煽りっぷりが、基準を厳しくし、ほとんどの人に「不健康」のレッテルを貼ってしまった「メタボリック・シンドローム」の時と同じなのです。

 

 

 

 

煽って、煽って、基準を狭くしていって、「メタボ」と同じように、全員が「ロコモ」に該当するようになっています。

 

 

子供までが「ロコモ」になる・・・という話を読んで、「さすがにおかしい」と思いました。

 

 

 

 

 

胡散臭いので、本当にそんな症状があるのか?と思いました。

 

 

 

とはいっても、若者や子供の運動機能が低下しているのは紛れもない事実です。

 

 

 

例えば、以下の記事等を読めば、本当に運動機能が低下しています。

 

 

クローズアップ現代 子どもの体に異変あり ~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~

 

 

 

従って、その状態を「ロコモだ」と言われたら、普通の人は信じてしまうでしょう。

 

 

 

そこで、何故「ロコモ」だと思われるような症状が現代人に増えているのかについて考えてみました。

 

 

 

すると、「ロコモ」の、おかしな点がいくつも見られたのです。

 

 

 

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「ロコモ」の説明に見られるおかしな点

 

 

 

私が最初にロコモの説明を読んだ時に「おかしい」と思った点を挙げます。

 

 

 

(1)、「ロコモ」の大きな原因は慢性的な運動不足。車、エスカレーター、エレベーターの使用などで、体を動かす機会が減っている。

 

 

(2)、男性に比べて女性は筋肉量が少ないので「ロコモ」になりやすい。

 

 

(3)、偏った食生活が原因で、筋肉や軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちる。タンパク質とカルシウムをしっかり含んだバランスの良い食事を気をつけた方が良い。

 

 

 

これらのどこがおかしいのか順番に説明します。

 

 

本記事では、(1)の慢性的な運動不足が「ロコモ」の原因だという説について取り上げます。

 

 

乗り物の使用等で、運動不足になったことで、ロコモが増えた・・・というのは辻褄が合いません。

 

 

 

乗り物の使用はここ最近始まったことではない

 

 

最近、若い女性の間で「ロコモ」が急増している、異変が起きている

 

 

・・・と、わざわざニュースにするぐらいなので、これは、「2017年現在の若い女性」の事を言っていることになります。

 

 

 

なので、何故、「現在急に」、それも「若い女性に」増えているのか知りたいです。

 

 

 

しかし、その理由は、「ロコモの原因は、車、エスカレーター、エレベーターといった、乗り物の使用が増えたことによる運動不足だ」・・・ということになっています。

 

 

 

これは、全く説明になっていません。

 

 

考えてみてください。

 

 

ハッキリ言って、車社会、エスカレーター、エレベーター社会になったのは、最近の話ではありません。

 

 

一昔前の若者だって、これは同じ条件なのです。

 

 

車や家電、エスカレーターなど、歩かなくてもいいような社会環境は現在、50代、60代の人が若い時だって同じことです。60代前半~50代は確実です。彼らが18歳になる頃は、普通に車の免許を取って、マイカーを乗り回していたのです。

 

 

特に羽振りのよかったバブル世代の方が不摂生をしたり、車を持ったりして、楽をしていたのではないでしょうか。

 

 

「一家に1台車を持つなんて考えられなかった」とか、家電が出たときに感動した思い出があるのは、80代以上の世代です。

 

 

「80代の若い頃」と、「現代の若者」を比べて「最近の若者は運動不足だ」というならまだわかりますが、60代より下の世代は、どんぐりの背比べです。

 

 

運動不足はなにも今に始まったわけではありません。

 

 

それなのに、今の50代~60代はどうして若い時に「ロコモ」じゃなかったのでしょうか。同じ運動不足なのに、今の若い人だけが「ロコモ」なるのは辻褄が合わないと思いませんか。

 

 

それとも、本当は、昔も「ロコモ」の若者は存在していたけど、「ロコモ」という言葉が発明されていなかったから認識できていなかっただけなのでしょうか。

 

 

でも、それはありえません。

 

 

何故なら、ニュースに若い女性、ロコモ、急増、異変・・・と書いてあるのですから。

 

 

「急増」と「異変」というキーワードが使われています。そこまで書くということは、本当に昔はいなかった、現代にのみ見られる現象なのでしょう。

 

 

 

では何故、「今の40代50代60代が若い頃」と、「現代の若者」は、「運動不足」という条件は変わらないのに、今の20代、30代に限って「ロコモ」の症状が若いうちからでているのか

 

 

・・・この説明をしてくれないと納得できません。

 

 

なので、ロコモの原因を考えてみます。

 

 

 

私は「100%運動不足が原因ではない」とは思いませんが、どちらかというと、「ロコモの原因」は運動不足以外にあるのではないか・・・と、考えています。

 

 

 

それは、ほんの数十年前と、現代の社会環境は違うからです。

 

 

 

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ここ10~20年で急速に変わったもの

 

 

私が考える、「今の若者が過ごしている環境」と、「一昔前の若者が過ごしていた環境」の決定的な違いを思いつく限り書き出してみます。

 

 

 

 

  • 少子化→遊び相手が少ない→外で遊ぶ機会も減る

 

  • 社会全体に細かいルールが増え、外で遊びにくくなっている(公園でボール禁止等)

 

  • 携帯の基地局が増え、電波が飛び交う中で生活している

 

  • ブルーライトを発する製品を使用する機会が増えた

 

  • 昔に比べると「遺伝子組み換え食品」「人工甘味料」等、普段口にしているものが健康を害する

 

 

  • 骨格的な不正咬合による運動器機能不全

 

  • 鉄不足

 

 

 

 

私が今思いつくのはこれだけです。かなりありますね。

 

 

このうち、上の2つは「運動不足」に関係するものです。

 

 

これは、最近の子供の事です。私が子供の時は、そこまで少子化じゃなかったですし、ボール遊び禁止といったルールもなかったので、普通に外で遊んでいました。

 

 

現代の子供が「運動不足」である事は事実です。

 

 

 

ですが、「運動不足」よりも、深刻な環境の変化があることに気付いて下さい。

 

 

下の5つは、人間の体に大きなダメージを与えている可能性があります。

 

 

 

少しシンプルにしてみます。

 

 

 

 

  • 電磁波

 

  • LED

 

  • 遺伝子組み換え食品

 

  • 人口甘味料

 

  • 不正咬合(かみ合わせの悪さ)→バランスの悪さ

 

  • 鉄不足(神経伝達物質の合成が上手くいかない)

 

 

 

賢明な方はピンとくると思いますが、これらは、脳に影響を与えるものです。

 

 

言うまでもありませんが、身体というのは、脳が指令を送るからまともに働くわけです。なので、運動機能を語るのであれば、脳にも注目する必要があります。

 

 

 

その脳にダメージを与える条件が、ここ20年の間で急速に増えている事に気付かないといけません。私達はこの中で生活をしているのです。

 

 

そして、20代前半より下は、生まれた時からこれらの中で生活しているのですから、負担が大きいでしょう。

 

 

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脳の働きを無視して運動能力を語ってはいけない

 

 

「ロコモ」の説明を読んでいると、運動と脳を別々に切り離して考えているように思えます。

 

 

「ゲーム」や「パソコン」をする・・・ときたら「=外で遊ばないから運動不足になっているだろう」、という発想なのです。

 

 

ゲームやパソコンのやりすぎで、運動不足になるから「ロコモ」になるというより、「ゲーム」や「パソコン」から出る「ブルーライト」や「電磁波」が脳に影響を与え、それが運動機能に影響を与えている可能性だってあります。

 

 

かつて、アップルの「スティーブ・ジョブズ」氏は、自分の子供にiPhone や、iPadを使わせなかったといいます。

 

 

何がどう悪いのか、その理由は語られませんでしたが、子供に悪い影響を与えるとわかっていたから使わせなかったのです。

 

 

それが、脳や運動機能に影響を与えるだったとしても不思議ではありません。

 

 

「ロコモ」は整形外科が提唱しているので、しょうがないかもしれませんが、こういった体のパーツ以外の視点がないのです。

 

 

なので、簡単ではありますが、現代特有の社会環境が脳や運動機能に与える影響について触れておきます。

 

 

 

電磁波の中で生活

 

 

 

20年前、高校生がPHSや携帯を持つようになった時、街中でも「圏外」になることはザラでした。

 

 

今はどうでしょうか。

 

 

アンテナだらけで、街中で「圏外」になることはほとんどありません。

 

 

電磁波が人体に与える影響が良いか悪いかは別として、20年前にはなかった環境であることは間違いありません。

 

 

 

 

LEDの中で生活

 

 

 

これはここ数年の傾向ですね。

 

 

LEDに多く含まれる「ブルーライト」は、目や脳にダメージを与えます。詳しくは以下に書きました。

 

 

LEDの安全性は疑わしい。ブルーライトで目の奥や頭が痛くなる理由

 

肌の対策まで必要?ブルーライトの生体への影響は深刻だった

 

 

 

遺伝子組み換え食品や人工甘味料

 

 

現在、ほとんどの加工品に入っている「遺伝子組み換え食品」と「人工甘味料」ですが、脳に影響を与えます。

 

 

さらに「人工甘味料」は「神経毒」と言われています。

 

 

 

遺伝子組み換え食品から学んだ、学問に不毛な議論が発生する本当の理由

 

 

余談ですが、「遺伝子組み換え食品」は、生殖能力に影響を与えます。

 

 

草食系男子が増える原因は、価値観の変化でも女性の強さでもなく、生殖能力に影響を与える環境である

 

 

 

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不正咬合と運動機能の関係

 

 

骨格的な不正咬合は深刻です。治すのが難しいですから。

 

 

そして、「不正咬合」は運動能力に影響を与えます。

 

 

 

以下は噛みあわせと体の関係がよく説明されています。

 

 

『日本噛み合せ研究センター 噛み合せが全身に及ぼす影響』より引用

 

 

ステップ 1 : 噛み合わせがズレると筋肉のバランスがおかしくなる

 

まず、噛み合わせがズレると、下あごが上あごとしっかり合わなくなります。

 

頭蓋骨と下あごは咀嚼筋などの「筋肉」でつながっています。

 

そのため、しっかり上下が合わなくなると、筋肉への力のかかり方が、前後左右上下の3次元でバランスしなくなり、結果的に頭部が傾いてきます。

 

 

ステップ 2 : 頭部の不安定を身体全体でバランスしようとする

 

頭部はとても重く、身体の中でもっとも上に位置しています。

 

つまり、頭部の筋肉のバランスが崩れるとまっすぐ立ったり、歩行ができなくなってしまいます。

 

とはいえ、人間は二足歩行していますから、なんとかそれを補正しようと、無意識に今度は身体全体でバランスをとろうとします。

 

 

ステップ 3 : 身体全体のバランスが変わる

 

身体全体が無理にバランスをとろうすることで、体中の筋肉が無理な力を受けます。ここで単純な例で考えてみましょう。

 

例えば、噛み合わせが悪く、頭が右に傾いたとします。すると、その傾きを補正するために左の肩に力がかかります。

 

すると左肩がつらくなってくるので、右の腰で補正しようとします。

 

今度は右腰がつらくなるので、左足でバランスをとろうとする。

 

これだけでも、身体のバランスがあちこちでおかしくなってしまうのが分かるかと思います。

 

もちろん、実際には前後左右上下がありますから、もっと複雑に身体全体に影響を及ぼしているのはいうまでもありません。

 

 

ステップ 4 : 筋肉から骨格や神経、内臓にまで影響が及ぶ

 

このように、噛み合わせの不具合によって、全身の筋肉のバランスが崩れ、さらに筋肉に過度の力がかかり続けるとやがて骨格が歪みはじめます。

 

 

そして、最終的には神経や内臓にまでダメージを与えてしまうのです。

 

 

原因がはっきりしない様々な症状、例えば、めまい、肩こり、腰痛、不良姿勢、喘息、不眠、生理痛、高血圧症、更年期障害、自律神経失調症、不定愁訴などが、噛み合わせ調整で解消するケースが多いのもよくお分かりいただけるかと思います。

 

 

不正咬合が体を歪めるわけです。

 

 

そして、歪んだ体では、まともな運動ができるわけはありませんよね。

 

 

アスリートが矯正治療をしたら、記録を伸ばしたり、練習後の疲労が少なくなったという話があるくらいなのです。

 

また、このように続けられています。

 

 

また、最近の研究では、噛み合わせの不具合が「脳」の活動にも影響しているといわれています。

 

噛み合わせがおかしくなることで、「脳」への刺激のかかり方が不均等になり、認知症や様々な脳の病気と関連しているのではないかとも言われています。

 

噛み合わせの専門医は、内科・外科・整形外科には存在せず、また、歯科でも噛み合わせを研究したドクターでなければ、これを治すことはなかなか困難です。

 

原因不明の体調不良で悩んでいる方は、もしかするとこうした噛み合わせが原因かもしれません。もし噛み合わせが原因だとわかってしまえば、後は適切な方法で治療するだけです。

 

早期治療で健康な毎日を1日でも早く取り戻しましょう。

 

 

噛み合せは、脳にも影響を与える可能性があると書かれています。

 

 

そして、整形外科に噛み合せを診立てる人はいないということは、整形外科では、不正咬合に起因する運動器機能不全でも、真相は分からないわけです。

 

 

「運動不足です。」で終わりです。

 

 

運動している人は「運動の仕方が悪い。」と言われて終わりです。

 

 

これは、現代医療の問題です。

 

 

様々な専門に分かれていますが、それ故に、自分の科以外を視野に入れて診立てられる医師が少ないように思います。

 

 

ここで、「噛み合せ」を整えることで、体が元気になった事例を紹介しておきます。

 

 

 

『医者は口を診ない、歯医者は口しか診ない 医科歯科連携で医療は大きく変わる /著者:相田能輝』より引用

 

 

咀嚼運動と脳の関係

 

 

NHKの人気番組「ためしてガッテン」で、咀嚼運動が脳に与える影響が紹介されました。

 

ほぼ寝たきり状態だった高齢者の歯を治療して口から食事を摂れるようにすると、なんと自立歩行するまで回復したというのです。

 

また、終日ベットに横たわり、介護者の問いかけににも反応しなかった男性に、歯科医師が義歯を製作して装着すると、QOLが劇的に回復しました。「気力が甦った」といきいきとした表情で述べる男性の姿が印象的でした。

 

(中略)

 

歯の組織には、歯根膜という、歯根と歯槽骨をつなぐ繊維性結合組織が存在します。咀嚼と脳をつなぐ重要な働きをするのが、この歯根膜です。

 

歯根膜は、歯と歯槽骨をつなぐという役割以外にも、「噛み応え」を感じるという役割や、咀嚼の際に歯にかかる衝撃を和らげる役割があります。それだけではありません。

 

歯根膜は、脳内の三叉神経につながっているのです。

 

咀嚼運動によって発生した刺激は、歯根膜から三叉神経を通じて脳の中枢に送られます。そして、脳内の運動、感覚、記憶、思考、意欲を司る前頭前野まで活性化させます。

 

(中略)

 

歯が抜けると歯根膜も失われますが、その場合には口腔内の軟組織が歯根膜の代わりを果たすことが明らかになっています。義歯でも噛むことができれば、脳は活性化します。

 

近年では、義歯を装着することによって車椅子を使用していた高齢者が自立歩行できるようになった事例を日本歯科医師会が再三にわたり紹介しています。

 

理由として、食物の経口摂取が可能になって体力が回復したことに加え、正しい咬合を回復したことで身体のバランスを取りやすくなったことが、大きな理由として指摘されています。

 

(152p~154p)

 

 

このように、噛み合せは大事なのです。

 

 

じゃあ、不正咬合にならなければ良いと思いますよね。

 

 

しかし、妊娠中の母親が栄養不足(特に鉄不足)だと、生まれた子供の上顎の成長に影響します。

 

 

なってしまったら後が大変ですから、妊娠前から気をつける必要があります。

 

 

 

 

 

 

鉄不足

 

 

先ほど、子供の不正咬合が母親が妊娠中の「鉄不足」にあると言いました。

 

 

「鉄」は他に、とても重要な働きをするのです。

 

 

鉄が不足すると、酸素を運ぶヘモグロビンが作られないので、体か酸欠になります。

 

 

脳の機能も低下します。

 

 

 

 

 

 

そして、神経伝達物質が上手く合成されないなど、様々な悪影響を及ぼします。

 

 

 

鬱や睡眠障害や発達障害の原因を栄養の視点から考える。鉄不足が脳に与える影響は深刻だった

 

発達障害を遺伝として片づけない。母親の鉄不足が子供の脳に与える影響とは

 

 

「ロコモ」の7つのチェック項目に「重いものを持つと疲れる」というのがあるにですが、鉄不足だと非常に疲れやすくなるので、当然、ちょっとの重さでもしんどく感じます。

 

 

私も以前これでした。

 

 

現代人は鉄鍋や鉄の包丁を使わなくなったので、鉄不足になりやすいと言われています。

 

 

 

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「ロコモ」の原因

 

 

以上、昔と今の環境の違いについて述べてきました。ここで紹介した環境は、人間の脳、運動機能に影響を与えるものばかりです。

 

 

複数の影響を同時に受けている可能性だってあります。

 

 

この環境に晒されることで弱り、そこに運動不足が加わったら、「ロコモ」になりやすい・・・ことも考えられます。

 

 

どうでしょうか。

 

 

「運動不足が原因だ」という説明では、現代の若者に「ロコモ」が増えている理由にはなりませんが、その他の社会環境が影響しているから現代の若者に「ロコモ」の症状が表れる
・・・と過程したら辻褄が合います。

 

 

少なくとも「運動不足」だけよりは説得力があると思います。

 

これらの可能性を視野に入れず、「ロコモの原因は運動不足が大きい」と言われては、

 

 

いやいや、待って下さい。

 

 

もうちょっと考えましょうよ、となります。

 

 

先ほども言ったように、一昔前の運動不足の若者は若くして「ロコモ」にはならなかったのですから。

 

ただの運動不足で「ロコモ」になるなら、バブル世代ですでに若者の「ロコモ」は大発生しています。

 

 

原因を中途半端に決めて、本当の原因を模索しないのは問題です。

 

 

ロコモの原因を「運動不足」になすりるけることで、本当の原因を隠している可能性だってあります。

 

 

先ほど紹介した「遺伝子組み換え食品」「人工甘味料」「電磁波」「ブルーライト」などです。

 

 

これらは、危険だといわれたり、危険じゃないと言われたりして、どっちが本当か分かりにくくなっています。

 

安心・安全が大好きな日本!でも何故か「健康を損ねる物質」への規制だけは甘い

 

 

ですが、「ロコモ」のように、それまでみられなかった症状が、ある世代から出始めるということは、実は危険で、どれかが影響している可能性は十分に考えられるわけです。

 

 

一斉に同じ症状が表れているなら、大変な事です。

 

 

しかし、運動機能に問題が生じても、「あ、それロコモだよ、運動不足が原因で、みんななっているよ」と言われれば、そこで思考停止です。

 

 

本当の原因は運動不足じゃなく、みんなが毒の影響を受けて不調になっていたとしても、誰も真相を追求しません。

 

 

健康を害している物質は野放しです。

 

 

 

何故、若い「女性」に増えているのか

 

 

本記事では、「運動不足」以外のその他の社会環境が影響しているから、最近の若者に「ロコモ」が増えているのではないかと言いました。

 

 

ですが、これだけでは、若者でも特に「女性」に多いことの説明にはなっていません。

 

 

次回は、同じ若者でも、何故「女性」に多いのか、何故「男性」ではないのか・・・その説明もしようと思います。

 

 

ロコモティブシンドロームが若い女性に増えている原因と、対策について考える

 

 

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「ロコモティブ・シンドローム」について色々調べたけど、どの情報も歯切れが悪くて、いまいち納得できない。

 

 

 

もしかしたら、「ロコモティブ・シンドローム」予備軍かも・・・。

 

 

 

そんな不安を抱えている人達の為に、「今何故ロコモティブ・シンドロームが増えているのか」ということと、「ロコモティブ・シンドロームの対策」についてお話します。

 

 

 

その謎を解く鍵は、「メタボリック・シンドローム」にあります。

 

 

 

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原因が曖昧

 

 

 

「ロコモ」と「メタボ」に何の関係があるんだ?

 

 

と思われたかもしれませんが、「ロコモ」だけを調べていったら行き詰まります。だから別の角度から見る必要があるのです。

 

 

 

それを説明する前に、まず「ロコモティブ・シンドローム」とは何なのか、基本的な事をおさえておきましょう。

 

 

 

私がこの記事を書く数日前に、以下のようなニュースが流れました。

 

 

 

『若い女性に「ロコモ症候群」が急増 2つのテストで「ロコモ度」診断』より引用

 

 

「ロコモ」とは、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)の略で、関節や筋肉が弱くなり、「座る」「立つ」「歩く」などの日常的に必要な動作ができなくなってしまう状態だ。これが今、若い女性に急増している。

 

 

(中略)

 

 

ロコモの主な症状は、「歩くとすぐに疲れる」「階段が登りにくい」「つまずきやすい、転びやすい」「椅子から立ち上がりにくい」「重いものを持つとすぐに疲れる」といったものがある。この原因としては、「筋力の低下」「バランス能力の低下」「骨、関節、筋肉の病気」「使わないことによる身体機能の衰え」などが挙げられる。

 

 

ロコモアドバイスドクターで東京大学医学部付属病院整形外科・脊椎外科の山田恵子医師によると「もともとロコモというのが、日本語で運動器症候群といって、骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分、こういったものの障害が原因で、立ったり座ったり、階段を上ったり、簡単な日常生活に必要な移動ができなくなる、もしくは低下している状態」だという。

 

 

丸の内で働く20代・30代女性352人にテストを実施した結果、30%の女性に移動機能障害がすでに始まっている傾向が見られ、さらに4%に「障害が進行中」という調査結果が出た。

 

 

ロコモの大きな原因は、慢性的な運動不足と言われている。

 

 

現代社会では、車による「ドア to ドア」の移動が増えていたり、エレベーターやエスカレーターを使ったりなど、日常的に体を動かす機会が減ってきていることが理由の1つだ。

 

 

また、社会人になると運動する機会は極端に減り、男性に比べて女性は筋肉量が少ないため、「ロコモティブ症候群」になりやすいという。さらに、偏った食生活で筋肉や骨、軟骨が適正に作られない、神経細胞の機能が落ちるといったことも大きな要因であると言われている。

 

 

 

原因が曖昧でハッキリしないので、こんなものを読めば、不安になる人もいるでしょう。

 

 

この記事で気になった部分は以下です。

 

 

 

>骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分、こういったものの障害が原因で、立ったり座ったり、階段を上ったり、簡単な日常生活に必要な移動ができなくなる、もしくは低下している状態

 

 

↑「骨や関節、筋肉、神経などの体を動かす部分に何故問題が起きるのか」ということが説明されていません。

 

 

 

その辺のことがもう少し知りたいと思ったので、さらに調べてみました。

 

 

 

『wikipedia ロコモティブ症候群』より引用

 

 

ロコモティブ症候群(ロコモティブしょうこうぐん、locomotive syndrome)とは、運動器の障害や、衰え(関節可動域の制限やサルコペニア等の筋力低下など加齢や生活習慣が原因といわれる)によって、歩行困難など要介護になるリスクが高まる状態のこと。

 

 

一言で言えば、運動器機能不全のことである。

 

 

日本整形外科学会が2007年に提唱した呼称(和製英語とされる)で、予防啓発を行っている。ロコモと略されたり、ロコモティブシンドローム、ロコモーティブシンドローム、ロコモーティブ症候群、運動器症候群などと呼ばれることもある。

 

 

やはり、ウィキペディアでも

 

 

>運動器の障害や、衰え(関節可動域の制限やサルコペニア等の筋力低下など加齢や生活習慣が原因といわれる)

 

 

・・・とありますが、いまいちハッキリしません。

 

 

 

「運動器が何故おとろえるのか」、「どんな生活習慣をした場合ロコモになるのか」といった、一番知りたいことが全く説明されていないのです。それが分からなければ、気をつけようがありません。

 

 

さらに言わせてもらえば、若い女性に増えている原因もこれでは説明できません。

 

 

 

なったらやっかいだし、原因は分からないし、増えているし、・・・では、心配になります。

 

 

しかし、このように「ロコモティブ・シンドローム」についていくら調べても、根本的な原因はでてこないのです。

 

 

一応、「症候群(シンドローム)」というのは、「原因がわからない症状」に対してつけられる用語だから、その名前がついている「ロコモ」の根本的な原因が分からないのは仕方のない事なのかもしれません。

 

 

これ以上は普通に探しても見つからないので、別の視点から原因を探そうと思いました。

 

 

そこで、私が着目したのは「メタボリック・シンドローム」との共通点です。

 

 

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「ロコモティブ・シンドローム」と「メタボリック・シンドローム」の共通点

 

 

「メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)」とは、「内臓脂肪型の肥満」に加えて、「高血糖」、「高血圧」、「脂質異常症」のうち2つ以上の症状がでている状態のことをいいます。

 

 

なので、運動器機能不全の「ロコモティブシンドローム」とは全く違う症状ですね。

 

 

 

確かに「症状」というくくりで捕らえれば、2つは別の症状です。

 

 

しかし、「社会的な背景」を比べると、この2つはとても良く似ているのです。

 

 

 

「ロコモティブ・シンドローム」に限らず、医療の問題というのは、「医学」「栄養学」の視点だけで見ていたのでは、真相は見えてきません。

 

 

なので、「メタボ」と「ロコモ」の概念が登場した背景を考えます。

 

 

 

「ロコモ」は、2007年に「日本整形外科学会」が言い出したものです。

 

 

それに対し「メタボ」は、2004年に以下が合同で公表しました。

 

 

 

  • 日本肥満学会

 

  • 日本動脈硬化学会

 

  • 日本糖尿病学会

 

  • 日本高血圧学会

 

  • 日本血栓止血学会

 

  • 日本循環器学会

 

  • 日本内科学会

 

  • 日本腎臓学会

 

 

「メタボ」は病院、テレビ、サプリメーカー、雑誌・・・等、いたるところで大々的に宣伝されたおかげで、もはや知らない人はいない程常識化しました。「メタボ」にならないように、生活習慣に気をつけている人も多いと思います。

 

 

一見、国民の健康の為を思っているかのようにスタートした呼びかけでしたが、蓋を開けてみるととんでもないインチキでした。

 

 

診断基準が厳しすぎて、ほとんどの人が「メタボリック・シンドローム」に該当してしまうのです。これによって、本来健康な人まで「メタボ」というレッテルを貼られてしまうようになったのです。

 

 

厳しくした理由は、そうすることで、病人(見込み客)を増やせるからです。健康な人からするとたまったもんじゃありません。

 

 

2008年の読売新聞で、「メタボリック・シンドローム」の基準を作成した医師達が、製薬会社から寄付金を受け取っていたことが報じられているので、ピンとくる方もいらっしゃると思います。

 

 

子飼いの専門家を使って、基準値を厳しくすることのメリットは、たくさんあります。

 

 

『メタボリックシンドローム対策市場規模は1兆6000億円 - 富士経済調べ』より引用

 

 

富士経済の調査によると、メタボリックシンドローム対策市場の2007年における規模は対前年比14.1%増の1兆4,000億円であり、2008年には同18.7%増の1兆6,613億円に拡大する見込みだ。

 

なお、同市場には食品や外食・中食商品、一般用医薬品に加え、衣類/機器類/ソフト/ネットサービス/フィットネスクラブなどの商品・サービスを含む。

 

 

基準値を捏造する専門家、そしてそれをコントロールする製薬会社が叩かれますが、彼らだけが儲かっているわけではないのです。

 

 

「寄付金を貰っていた」というニュースを読んで、

 

 

「寄付金を受け取っていた医師は悪い奴だ」

 

 

「製薬会社はとんでもない」

 

 

・・・と思った人は多いはずです。

 

 

 

でも、彼らを否定しても、もし、自分の勤める会社が「メタボ」を利用して商売をしていた場合は、改善しないわけでしょう。

 

 

健康関連とは全く関係ない職業についている人達も、ここで一旦「インチキだった」と納得しても、実際に「メタボ」を指摘されたら不安になるわけでしょう。

 

 

 

お金のやり取りをして、不正な基準値を作った張本人も悪いですが、問題は、このような嘘がバレたのにも関わらず、一向に社会が変わらないことです。

 

 

医療問題でバッシングを受けるのはいつも決まって、製薬会社と子飼いの専門家です。彼らを叩けば膿が出るかというとそうではありません。

 

 

「メタボリック・シンドローム」のシステムの発明に関わった人達が叩かれても、システム自体が存続しているということは、叩かれた人達は、所詮に過ぎないということです。

 

 

彼らを隠れ蓑にして、このシステムを維持したい人達がいるということです。

 

 

一度ついた嘘は頑ななまでにつき通す

 

 

 

・・・そして、それが繰り返され、常識化してしまえば、ほとんどの人は「これが本当なんだろう」と思ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

私は、「メタボリック・シンドローム」の実態を知っていたので、「なんちゃらシンドローム」と名がつくものは、基本、疑ってかかるようにしています。

 

 

そこで、引っ掛かったのが、「ロコモティブ・シンドローム」なのです。

 

 

 

私はロコモが若い女性に増えているというニュースを読むまでは「ロコモ」のことは知りませんでしたが、記事を読むにつれ、健康な人を病人に仕立て上げた「メタボ」と同じ流れになるのではと感じました。

 

 

その理由を説明します。

 

 

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これでもかと煽ってくる「ロコモティブ・シンドローム」

 

 

「メタボ」はこれまで相当煽られてきたので、私があえて説明するまでもありません。

 

 

ここで注目してほしいのは、同じように「ロコモ」も危険性を煽っていることです。

 

 

『公益社団法人 日本整形外科学会 もっと知ろう!「ロコモティブ・シンドローム」』より引用

 

 

実は、全体の約2割は運動器の障害が原因であることがわかっています。

 

 

さらに男女別に見ると、男性は脳卒中が4割を超えて圧倒的に多いのですが、一方、全要介護者の約7割を占める女性の場合は3割近くが運動器疾患によるものです。

 

 

脳卒中を予防するために重要なことは、高血圧、高コレステロール血症に気をつけること、すなわちメタボリックシンドローム予防ということになります。 一方、女性にとってはロコモ予防が重要ということになります。

 

 

介護予防のためには、「男性はメタボに気をつけて、女性はロコモに気をつけよう」というわけです。

 

 

ところで、現在ロコモの人口は予備軍も含めて4700万人と言われています。これは、東京大学22世紀医療センターの吉村典子准教授よる和歌山県における調査結果*9によるもので、2000人のレントゲン検査、骨密度検査からの推計値です。

 

 

(中略)

 

 

ずっと「自分の足で歩ける!」ことが、ロコモ予防の目標です。
特に女性の方、「女性はロコモに気をつけよう!」ですよ。

 

 

 

男性はメタボ、女性はロコモに気をつけろと言っています。男性も女性も、どちらも取りこぼさない念の入れようです。女性に対しては2回も注意を促してくれています。

 

 

それにしても、4700万人とはおいしい市場ですね。

 

 

これだけではありません。もっと、もっと、煽っています。

 

 

 

『6割が「ロコモ」該当 大磯町が2年間の健診まとめ』より引用

 

 

歩行能力などを診断する「ロコモ健診」を足掛かりに健康寿命の延伸を目指す大磯町で、2年間にわたる先駆的な取り組みの結果がまとまった。

 

 

受診者約800人のうち、6割ほどが骨や関節などが衰える「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)に該当。

 

 

体操の継続で改善することも判明し、町などは介護予防に向けた運動機能向上の必要性を訴えている。

 

 

(中略)

 

 

介護予防の観点からロコモに着目した町は15年、東海大や医療機器メーカー「アルケア」と協力し、特定健康診査(集団健診)に歩行能力や下肢筋力などを測定するロコモ健診を導入。ロコモ判明者には体操教室への参加も促し、改善を図ってきた。

 

 

町によると、集団健診の受診者は2年間で2695人(重複あり)。ロコモ健診を初めて受けたのは798人(平均年齢65・8歳、重複なし)で、このうち約6割がロコモに該当した。メタボリック症候群の2割を大幅に上回る値だった。

 

 

ご他聞に漏れず大学や医療機器メーカーがからんでいます。

 

 

しかも、「ロコモ」の該当者は「メタボ」より多いとのことです。

 

 

で、調べてみると、あれこれと理由をつけて、様々な世代に向けて危険を煽っています。

 

 

 

例えば、以下は30代に向けてです。

 

 

『PRESIDENT Online 健康寿命考 30代女性、約50%が不安を感じるロコモとは?』より引用

 

昨年実施された20代から70代以上の男女計5019名を対象にした意識調査(ロコモチャレンジ!推進協議会実施/2014年度ロコモティブシンドローム生活者意識全国調査)で、全体の約半数がロコモに「該当する」および「不安をかなり/やや感じる」と回答。

 

 

男性よりも女性のほうが不安度が高く、30代女性ですでに約半数の47.1%、40代、50代の女性は2人に1人が不安を強く感じているという結果が出ています。

 

 

 

続いて40代に向けてです。

 

『日経トレンディネット メタボより怖いのは「ロコモ」!? 40代からの対策で“大きな差”』より引用

 

 

40代男女の5人に4人が“ロコモ予備群”!?

 

 

「要介護」「要支援」という言葉を聞いても、働き盛り世代にはまだまだ遠い先の話に思え、ピンと来ないかもしれない。

 

 

しかし文科省による新体力テスト調査の結果(平成21年度)では、男女ともに40代後半から体力が低下することが判明。“ロコモ予防”は40代からの対策が必要であることが明らかになった。

 

 

現在、ロコモは予備群を含めると約4700万人といわれるが、40歳以上の男女の5人に4人が“ロコモ及び予備群”と推定されているのだ。

 

 

続いて50代です。

 

 

『SBS イブニングeye 1月16日放送「50代の7割がロコモ及び予備軍 新・国民病 ロコモとは?」』より引用

 

 

『ロコモ』 耳慣れない言葉ですが、可愛らしいネーミングとは裏腹に、恐ろしい国民病のことを言います。

 

 

運動器、つまり骨や筋肉、関節が衰えて、これをほおっておくと寝たきりになってしまう、またはそのリスクが高い状態のことを言います。

 

 

50歳以上のおよそ7割がこのロコモ予備軍と言われているほど…他人事ではありません!!!

 

 

 

 

さらに、大人だけでなく子供も該当するそうです。

 

『子供に増える「ロコモ症候群」の症状 原因となる運動不足に注意を』より引用

 

 

 

子どもの「ロコモ症候群」増加。対策は?

 

ロコモ症候群は、高齢者だけの症状ではない

 

 

突然ですが、あなたの子どもはちゃんとしゃがめますか?また、フラつかずに片足立ちができますか?「そんなこと、気にしたことがない」という場合は、子どもができるかどうか試してみてください。

 

 

実は今、子どもたちの体に「異変」が起きているのです。

 

 

特に基本動作である「(1)片脚立ち左右5秒間ずつ」「(2)肩を180度挙上」「(3)しゃがみ込み」「(4)体前屈」についてチェックしてみましょう。

 

 

(1)ではバランス、(2)~(4)では身体のかたさを調べることがでいます。

 

 

このうち1つでもできないと、何らかの運動器機能不全を有していることになり、運動器機能調整力不足の状態にあるといえます。

 

 

こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い「ロコモティブシンドローム(ロコモ症候群/運動器症候群)」になるリスクが高くなると専門家も危機感を募らせているのです。

 

 

 

子供の「ロコモ」については、ウィキペディアにも以下のような事が書かれています。

 

 

『wikipedia ロコモティブ症候群』より引用

 

 

若年者のロコモティブ症候群

 

 

埼玉県医師会(文部科学省からの委託)による検診調査では、幼稚園児から中学生にも、すでに運動器にロコモティブ症候群の兆候が見られる例があったという。

 

 

この少年少女のロコモティブ症候群の原因の傾向について、「運動量・運動経験が少ない子」もしくは「運動量は多いが、単一運動・1種目しか運動していない子」の2パターン、

 

 

さらに食事による栄養摂取面を要因とする指摘がある(2016年)。

 

 

ここまでくると、笑ってしまいます。

 

 

該当する世代を書き出してみます。

 

 

 

  • 運動量・運動経験が少ない子

 

  • 運動量は多いが、単一運動・1種目しか運動していない子

 

  • 若い女性

 

  • 30代

 

  • 40代

 

  • 50代

 

 

 

なんだかんだ理由をつけて、結局、全ての人が該当するようになっています。

 

あからさまに「全員が当てはまります」と言えば胡散臭いですが、こうして個別にターゲットを絞って発信することで、「全員、ロコモじゃん!!」と突っ込まれにくくなりますし、情報を受け取った側も「俺(私)のことかも」と思いやすくなります。

 

 

 

俯瞰で見たら全員が該当するようになっているのですが...。

 

 

 

ロコモティブシンドロームのチェック項目

 

 

日本整形外科学会が公表している、ロコモティブシンドロームの「自己チェック項目」というのが全部でつあります。

 

 

このうち1つでも当てはまると「ロコモティブシンドロームの可能性がある」と言われています。

 

 

試しに当てはまるかどうか確認してみて下さい。

 

 

『ロコモチャレンジ! 日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト ロコチェック』より引用

 

 

1、片脚立ちで靴下がはけない

 

2、家の中でつまずいたり、滑ったりする

 

3、階段を上るのに手すりが必要である

 

4、家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

 

5、2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳2本程度)

 

6、15分くらい続けて歩くことができない

 

7、横断歩道を青信号で渡り切れない

 

 

 

どうですか?

 

 

該当しない、あぁ良かった・・・と思われた人、

 

 

 

それでも、こんな意見があるので油断なりません。

 

 

 

『日経トレンディネット メタボより怖いのは「ロコモ」!? 40代からの対策で“大きな差”』より引用

 

 

この自己チェック項目にあてはまらなかったとしても、安心はできない。

 

 

このチェック項目は「今現在すでに運動器がかなり衰えている人」がターゲット。

 

 

これは、これまでのロコモ対策は「要介護の一歩手前の人が寝たきりにならずに自立していくために何をするべきか」が狙いだったためだ。

 

 

しかしこれからはその前の世代、今まさに働き盛りの人にロコモ予備軍にならないことが重要という考えが広がっている。

 

 

そのために日本整形外科学会では、健康な人が「ロコモ予備軍かどうか」をチェックできるガイドラインを作成しようとしているとのことだ。

 

 

こうやって、どんどん基準を厳しくしていって、「本来は該当しなかった人」まで病人にしてしまうのです。

 

 

私が「メタボと同じだ」と言った意味が分かっていただけたかと思います。あまりにバカらしくて、心配する気も失せますね。

 

 

ただ、実際に若者の運動機能が低下しているのは事実です。

 

 

だから、安心はできません。

 

 

次は現代人の運動機能低下の原因について考えてみます。

 

 

若者や子供がロコモティブシンドロームになる原因は、ただの運動不足ではない

 

 

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特に変わった動きをしたわけでもないのに、関節から音が鳴る・・・ということはありませんか。

 

 

筋肉隆々の人が自分の力を誇示する為に鳴らすのとは違います。

 

 

普通に動かしただけでパキッと音が鳴るかどうか・・・です。

 

 

そうなる正確な原因を知っている人が意外にも少ないようなので、その理由を話そうと思います。

 

 

ここで対象にするのは、「何もしていないのに、理由もなく関節が鳴る」そして、「どれか特定の関節が鳴るのではなく、どこの関節でも鳴る」といったケースです。

 

つまり、心当たりはないけど、意味不明な音が様々な関節から鳴る場合に限ってのお話です。

 

 

怪我や病気などが原因で「特定の関節」だけが鳴る場合は該当しません。その場合は、病院に行って下さい。

 

 

ですが、ここでお話する知識は、どんな病気にも応用が効くのでお役に立てると思います。

 

 

ちなみに、この関節の不具合は、米が好きな日本人は誰がなってもおかしくないので、現在、関節に問題を抱えていない方も「自分には関係ない」と思わずに最後まで読んでいただければと思います。

 

 

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体験

 

 

私は17歳くらいから、些細な動きで関節から音が頻繁に鳴るようになりました。

 

 

異変に気付いても最初はなんとも思いませんでした。

 

 

しかし、体育の時間、準備運動で2人一組になってストレッチをした時に、相手が私の関節の音にビックリするわけです。

 

 

なんかマズいことをしたんじゃないかというような顔で

 

 

えっ!?ごめん...」

 

 

 

と言うので、私はその度に「あ~、大丈夫、大丈夫、なんでもないよ!」と言っていました。

 

 

不思議な事に、同じストレッチをしても、私と身長が同じくらいの相手の関節はウンともスンとも言わないのです。

 

 

その違いを見て、「これは普通じゃないんだ」と思いました。

 

 

 

最初は軽く考えていましたが、こういう事が何度もあって、だんだんその原因不明の音が怖くなりました。

 

 

ただし、痛くないので、整形外科に行くとかはしていません。放置です。

 

 

それが30代前半まで続きました。

 

 

 

それが、2年前から徐々に改善して、今ではほとんど音がしなくなりました。完全ではありませんが、前のようなことはありません。

 

 

私は2015年から糖質量1日10g以下の糖質制限を始めました。

 

 

改善したのは、関節を劣化させる原因を断ったからです。

 

 

 

関節が鳴ったり、痛くなる原因は、色々あると思います。

 

 

しかし、特別なにも疾患がないのに、意味不明に音が鳴る場合は、私達が当たり前に食べている糖質が原因です。

 

 

おそらく、関節が糖化しています。

 

 

私自身この事実を知るまでに、相当な時間がかかりましたし、知らなかったせいで、逆に体を弱らせる事をしてしまいました。

 

 

ですが、あれから2年経っても、世間一般ではこの情報が浸透していないようです。

 

何故、そう言い切れるかというと、今私の祖母と母は、整形外科に通っています。それぞれ違う病院です。

 

 

ですが、どちらの整形外科の先生も、糖質が関節を劣化させることを教えないそうなのです。

 

 

関節、骨を守るうえで非常に大切な事で、真相を伝えるだけで悪化をふせげるのに、それをしないから、いつまでも関節が弱いままなのです。

 

 

 

これでは、物理的な対策も効果が半減します。

 

 

 

 

世間一般で言われている関節の音が鳴る理由

 

 

「何故原因が糖化だと言い切れるのか」、そして、「糖化が原因で関節が痛んでいる場合の見分け方」などをお伝えする前に、一般論の「関節から音が鳴るメカニズム」を紹介します。

 

 

 

私は糖質制限を始める前に、原因を知りたくて調べました。

 

 

 

しかし、糖化の情報を得る事ができず、一般論を真に受けていました。

 

 

以下は、その当時調べたものと同じ趣旨の説明です。

 

 

Wikipedia クラッキング(関節) 何故音がするのか』より引用

 

物理的なメカニズムは未だ証明されていないが、以下のようにいくつかの理論が提唱されている。

 

1.関節内のキャビテーション — 関節に物理的な力が加わったとき、内部では滑液の流れの中で真空に近い部位が出来る。そして小さな気泡が多数生じ、それらがはじけて大きな音が出る。この説明ではクラッキングはどの関節でも行うことが出来るといえる。例えば脊椎の徒手整復術(マニピュレーション)など。

 

2.靱帯の急速な伸張に伴うもの

 

3.関節内に出来た癒着の剥がれることによるもの

 

4.関節腔内の空気が弾けたり移動したりすることによるもの(気泡緩衝材をつぶすのと同じ原理)

 

これらの理論の内最も支持を得ているのが1.キャビテーション(Cavitation)である。本稿においてもキャビテーション理論に基づいて話を進める。

 

関節は骨と骨が関節包という袋のような物に覆われていて、関節腔という僅かな隙間があり、そこには滑液という一種の潤滑油で満たされている。

 

関節を曲げたり伸ばしたりすると、関節腔の容積が増し、その分負圧が生じ、結果滑液が気化し空洞(キャビティ)が発生する。そして下がった圧力を戻す働きが作用し、反対側から滑液が一気に流入して空洞が消滅すると同時にクラッキング音が発生する。気化したガスの成分は二酸化炭素或いは窒素であるといわれている。

 

一度鳴らすと同じ部位を再び鳴らすことができるまで約40分かかる。この間を不応期という。

 

 

 

これだけでは分かりにくいので、あるテレビ番組で説明されていたことを要約します。

 

 

 

指の関節の中には「関節液」という液体がある。液体は密閉された状態で圧力が急に下がると、中から気体が発生するという性質がある。

 

 

指の関節を曲げたり引っ張ったりすると、圧力が下がった状態になり、関節にある「関節液」の中から気体が発生し、さらにそのまま関節を引っ張るとその気体が弾けて「ポキッ」と音が鳴る。

 

 

なお、弾けた気体が再び「関節液」に溶け込むのに20~30分かかるため、一度指を鳴らすとしばらく鳴らなくなる。

 

 

 

・・・と、一見、説得力があります。

 

 

 

ただ、これらは「音が鳴るメカニズム」の説明をしてくれてはいますが、「音が鳴る原因」については追求されていません。

 

 

というのも、これでは「鳴る人」と「鳴らない人」の違いが分かりませんし、

 

 

また同じ人でも、ある時を境に急に鳴るようになる理由もわかりません。

 

 

私の場合も、高校一年の時は、同じような準備運動をしても鳴りませんでした。

 

 

そして、指を引っ張るような強引な動作で「急に圧力が下がる」というなら話はわかりますが、なんでもない普通の緩い動作でも鳴るのは何故か・・・

 

 

これらの説明では不十分で納得ができなかったのですが、他に答えも見つからないので、そこでストップです。

 

 

「そういうもんだ」と思って生活していました。

 

 

 

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関節の音が鳴る原因は糖化

 

 

関節の音が鳴ることに対して、気にしない生活を送っていました。

 

その後、私は1日の糖質量10g以下の「スーパー糖質制限」を始めました。

 

実践する前に、「糖化」について学んだのですが、その時、ようやく関節の音が鳴る原因が分かりました。

 

 

「糖化」とは、余った糖が体のタンパク質と化学反応を起こして、細胞を劣化させることをいいます。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

そして、「糖化」の症状には以下のようなものがあります。

 

 

 

  • 胃下垂

 

  • セルライト

 

 

  • 歯槽膿漏

 

  • 動脈硬化

 

 

 

・・・一見するとこれらは、それぞれ全く関係ない症状ですが共通点があります。

 

 

人間の体はタンパク質で出来ています。

 

 

これらの症状があるところも全て「タンパク質」です。

 

 

従って、糖質を食べている限り、どこが糖化しても不思議ではないのです。

 

 

爪、肌、髪、神経、内臓もタンパク質ですので、糖化で劣化していきます。

 

 

もちろん、骨、関節もです。

 

 

関節が糖化すると、音が鳴るようになります。

 

 

次は、そのメカニズムについてお話します。

 

 

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関節が糖化するメカニズム

 

人間の体を構成しているのは60~70%が水分...というのはご存知だと思いますが、

 

その次に多いのがタンパク質で、約20%です。

 

 

そのタンパク質が、糖質と反応することで、変性し、劣化してしまうのです。

 

 

関節が糖化した場合、具体的にどうなるのか、参考になる記事を紹介したいと思います。ちょうど2年前に私が読んだものです。

 

 

『Yahoo 知恵袋 股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。』より引用

 

股関節がとても痛みます。あぐらがかけなくなりました。

 

柔軟体操の足の裏を着けて膝をおすやつも、すると痛いです。

 

さらに膝を曲げて胸につける動作をすると足の付け根がとても痛みます。

 

階段を上がっている時もたまに股関節がコキッと音を立てます。

 

気になって病院に行きレントゲンも撮ってもらいましたが、写真では異常なところが見当たりません。

 

この症状ってなんなんでしょうか?知っておられる方がおられましたら、回答お願いします。とても困っています。

 

 

この質問に対する回答が以下です。原因についての記述を引用します。

 

 

たぶん、関節部の糖化が原因と思われます。

 

最近、この手の質問者が多いですね。

 

ようするに、糖質を過剰に摂取しすぎているんです。

 

 

関節部は、たんぱく質等でできていますが、

 

糖質を過剰に摂取すると、

 

関節部に糖がやってきて、

 

関節部を糖化します。

 

とどうなるか?

 

関節部が硬化する

 

関節部の水分が奪われる

 

関節部の可動域がせまくなる

 

関節部が固くなり柔軟性がなくなる

 

硬質化した関節部が周囲の神経を刺激して

 

痛みを誘発します

 

硬質化した関節部は怪我をしやすくなります

 

関節を動かすと音がする様になる

 

少し強引な例ですが、

 

自転車の回転部に油をささないと、

 

ギオシギシ音がしてきて

 

回転が渋くなります

 

糖を過剰に摂取するということは、

 

関節部の油を奪うようなイメージになります。

 

 

私は当時これを読んで、ヤバイと思いました。心当たりがあったからです。

 

 

この話は空論ではありません。

 

 

実際に糖質制限を始めて、数ヶ月で音が少なくなり、今はほとんど鳴らなくなりました。本当に糖質が悪さをしていたのです。

 

 

もし「関節の糖化」という概念を知らず、「気体が弾ける音」と片づけて何も対処しなかったら・・・と思うと恐ろしいです。

 

 

 

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日本人は糖化に注意

 

 

糖質が原因なのです。

 

 

普段食べている「米」、「麺」、「パン」、「野菜」、「果物」、「お菓子」が原因で、細胞が劣化する・・・

 

 

怖くなりませんか?

 

 

私は怖くなりました。

 

 

 

当時は頻繁に音が鳴っていたので、その話がとてもリアルに感じました。自分の体がどんどんガラクタ化している...と。30代でこれなら、歳をとった時どうなるんだ?と思いました。

 

 

当時、1日260g前後の糖質を摂っていました(ほとんど穀物と野菜です)。

 

 

その結果、関節だけではなく、爪、髪、胃・・・等、体のあらゆるところが弱っていました。

 

 

でも、「糖化」についての知識がなく、「バランスの良い食事は健康に良い」、「野菜は健康に良い」と信じて、糖化の原因である「植物性の食品」をたくさん食べ続けていたのです。

 

 

一方、体の材料になるのはタンパク質ですが、これらを多く含む食品であるは、生活習慣病が恐ろしくて、なるべく量を少なめにしていました。それも体を弱らせる原因でした。

 

 

今考えたら、健康になる方法のをやっていたわけです。

 

 

よく、「健康に気をつける人ほど不健康」と揶揄されたりしますが、その言葉はあながち間違いではありません。

 

 

「健康に良い」とされる定説が間違っているのですから、「真面目に健康に気をつける人」ほど体が弱っていくのは当然のことです。

 

 

世間一般で体に良いとされている定説を守っていたら、こうなります。

 

 

日本人の大好きな「バランスの良い食事」、「昔ながらの和食」等を食べれば、糖質まみれになります。

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

つまり、関節に限らず糖化のリスクが増えるということです。

 

 

これは、本来みんなが知らなくてはいけないことなのですが、多くの人は「糖化」に関心がありません。

 

 

医療の現場で働く人が指導しないからです。

 

 

 

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整形外科では関節の糖化は指摘されない

 

 

ほとんどの人が「糖化」を怖いと思わないのは、やはり、医療に携る人の多くが「糖化」について詳しくなく、「糖化」の注意を促さないからです。

 

 

もし医療機関が「糖化と病気」の関係に注目して、治療に摂り入れてくれれば、多くの症状が改善します。

 

 

例えば、歯医者さんが患者に対し、糖化を防ぐように指導すれば、歯槽膿漏は減るはずです。

 

 

 

糖化を防ぐことは。そんなに意味のある事なのか?

 

 

そう疑問に思われたかもしれませんので、例を挙げます。以下は糖質を制限することによって効果が出た、整形外科のお話です。

 

 

『腰痛の病院、お茶の水整形外科』より引用

 

 

体の痛みと糖質制限

 

私が糖質制限食に注目したのは、血糖コントロールの悪い糖尿病の患者さんの肩の痛みは治りづらいという報告を見つけたためです。

 

確かに、当院でもリハビリでなかなか治らない肩の痛みを訴える糖尿病の患者さんに糖質制限食指導をおこなったところ、みるみるうちに痛みが改善しました。

 

高血糖と関節痛の間には密接な関連があるに違いないと考えた私は、痛みがなかなか消えないと嘆く難治性の腰痛や関節痛の患者さんにも適応を広げ、独自のリハビリ法とともに糖質制限食を実行してもらいました。

 

すると、手術を受けても消えなかった頑固な痛みやしびれが軽くなり、「鎮痛薬がやめられた」「杖なしで歩けるようになった」などの喜びの声が多数寄せられたのです。

 

 

 

ここから先が、関節が糖化するメカニズムになります。

 

 

 

高糖質食で関節がコゲつく

 

 

伝統的に穀物を多食してきた私たち日本人は、米や小麦、イモ類など高糖質食を好みます。しかし、この高糖質食こそ「腰痛や関節痛の重大原因」なのです。糖質のとりすぎが肥満や糖尿病を招くことは、みなさんもご存じでしょう。

 

それに加え、糖質をとりすぎていると、体の「糖化」(コゲつくこと)が進み、関節組織の柔軟性が失われて硬くなり、さまざまな関節痛を招くことがわかってきました。

 

糖化といっても聞き慣れない人が多いかもしれません。糖化とは、体内で余った糖が、体を形作るコラーゲン(硬たんぱく質線維)やエラスチン(コラーゲンを結びつける弾性線維)などのたんぱく質と結びつくことをいいます。

 

この糖化によって「AGE」(終末糖化産物)という悪玉物質が生み出されると、全身の老化が進むのです。

 

コラーゲンやエラスチンは、血管や心臓、腎臓や肌など体のあらゆるところに存在します。当然、関節を支える筋肉・靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)・軟骨・骨にも多く存在し、繊細で力強く、なめらかな関節の動きを可能にしています。

 

 

ところが、高糖質食を長年続けていると、体内で糖化が進みAGEがどんどん蓄積されます。

 

そして、筋肉・靭帯・軟骨・骨を徐々にむしばみ、関節の変性(性質が変わること)や変形を速めてしまうのです。

 

お菓子のクッキーを思い浮かべてください。表面がカリッとした褐色のクッキーです。あの歯ごたえと褐色は、クッキーの材料に含まれる糖とたんぱく質が結びつき、糖化した結果です。これと同じことが、関節でも起こるのです。

 

 

骨も弱くなる

 

 

高血糖が続いてAGEが蓄積されると、筋肉・靭帯・軟骨・骨も、まるで焼けすぎたクッキーの表面のように硬くコゲついた状態になってしまうのです。

 

具体的には、筋肉や腱は柔軟性を失って硬直し、小さな断裂を起こしてきます。靭帯も硬くなり、弾力性や強靱性が失われます。また、軟骨は柔軟性を失ってもろくなり、背骨の椎間板も傷みやすくなってしまいます。

 

その結果、関節のなめらかな動きが損なわれ、可動域(動かせる範囲)が狭まり、関節の軟骨がすり減り、関節周囲の骨の変形を引き起こします。

 

さらに軟骨や骨の変形が神経を刺激すると、痛みやしびれを引き起こすことにもなるのです。

 

骨の強さというものは、骨量と骨質という2つの要素によって決まってきます。骨量は骨のカルシウムの濃度のことで、骨密度検査で測ることができます。

 

骨質というのは、骨のしなやかさのことで、骨の中にあるコラーゲンの働きによりますが、これは血液検査で調べることができます。

 

骨質が低下しても、骨がもろくなり、すぐに骨折しやすくなりますので、骨密度が保たれているのに、骨粗鬆症によるて骨折を起こしてしまう人は骨質が低下している可能性があります。

 

 

 

かなり長いので、重要な部分だけを紹介しましたが、関節が悪い人にとってかなり役に立つ記事だと思います。糖質がいかに体、関節にダメージを与えているか、これを読めばぐうの音も出ないと思います。

 

 

「糖質に注意しよう」と考えるのが正常な感覚です。

 

ですが、注目して欲しいのはこの部分です。

 

 

現在の整形外科の治療には、極めて重要なことが一つ、ポッカリと抜け落ちているように思えてなりません。それは、「食事療法」です。

 

 

これは、整形外科だけではありません。あらゆる科に言えることです。このような意識の先生の方が、レアケースです。

 

 

私の祖母は、最近近所にできた新しい整形外科に通っています。そこでも軽く「タンパク質を摂ってください」くらいは言うそうですが、「糖質」のことは一切言わないそうです。もちろん「糖化」の事もです。

 

 

これがマジョリティです。

 

 

ここで紹介した整形外科の記事も、だいぶ前に読んだので、随分と時間が経っているはずです。専門家なら、一度は耳にしたことがあるはずなのですが、それでも、多くの整形外科では患者にとって有益となるこの方法を取り入れていないようです。

 

 

「関節の治療」ですから、化学的な解決方法である「食事」だけでなく、物理的な解決方法も必要です。

 

 

「後者をおろそかにして食事だけで治せ」等と言うつもりもありません。

 

 

しかし、回復の足を引っ張る糖質を減らす事が有効なのは紛れもない事実です。

 

 

 

どこの整形外科もこの治療法を研取り入れてほしいです。

 

 

 

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個人で気をつけられる事

 

先ほど紹介したような「糖化の危険性に気付いている医師」はまだまだ少ないです。

 

 

また、真実が世の中に広がらないようになっているため、一部の頭の切れる医師が正しい情報を伝えようと頑張っても、全体に影響を与えるのは難しいと言えます。

 

 

 

 

 

 

 

指導してくれる人が少ないのですから、体を弱らせたくない人は、自分で気をつけるしかありません。

 

 

 

  • 「糖質が体のタンパク質を変性させる」という事実を忘れないこと

 

  • 「日本人は糖質を食べ過ぎてしまう傾向にある」という事を忘れないこと

 

 

 

 

これは多くの病気に当てはまるので、関節に問題が無くても、この2つは押さえておいた方が良いでしょう。

 

 

 

もし、関節から音が鳴って「もしかしたら、これは糖化かもしれない」と思った時は、自分でよく観察して下さい。

 

 

見分けるポイントですが、単独では難しいので、体全体で判断します。

 

 

関節から音が鳴る人で、糖質の多い食事をしている人は、他にも「糖化した症状」があるかどうかを診ます。

 

 

例えば、胃下垂、痔、歯槽膿漏、肌に締りがない、セルライトがある...等。一見、老化現象に見えますが、これが糖化です。

 

 

糖化すると、熟れ過ぎた果物のようにブヨブヨしたり、垂れ下がったり、締りがなかったり、逆に水分が抜けて硬くなったり..

 

 

細胞が変性して劣化するので、組織の質が悪くなっている状態になります。

 

 

こういった「糖化の特徴」が体に見られれば、おそらく、その関節も糖化による可能性が高いです。

 

 

一例ですが、以下の記事では、私の体がどれほど糖質によって弱っていたかについて書いています。糖化の特徴が参考になると思います。

 

 

糖質は人間の体にとって良いのか悪いのか、見極められない人へ

 

 

肉を食べると胃が気持ち悪くなるが、野菜や穀物や甘い物はいくらでも食べられる理由とは

 

 

 

そして、原因が糖化だとわかったら、自分の食生活を振り返ってみる必要があります。原因さえ分かれば、あとは本人次第です。

 

 

間違っても整形外科で「これは糖化ですよね?」なんて聞かないことです。鼻で笑われます。

 

 

「糖化」という概念を持って診察してくれる医師だったらアタリですが、多くは「糖化」について関心はないと思います。

 

 

医者は栄養学を勉強しないと聞いた事があります。

 

 

私は医者ではないので、医者が何を勉強して医者になるのか、そのカリキュラムは分かりません。

 

 

しかし、例え栄養学を勉強したところで、その学ぶ教科書に「バランスの良い食生活が良い」「糖質は60%摂るのが理想的」等と書かれていれば、当然「糖質は必要なものだ」と考えるようになるので、それと矛盾する糖質制限を受け入れることができません。

 

 

「長いものに巻かれる人」はこれ以上先には進めないのです。

 

 

これが、糖化について言及する医師がレアケースである所以です。

 

 

「長いものに巻かれる人」から、「糖化が原因だから、糖質を控えて下さい」と言われることもなければ、「正しい糖質制限の知識」を指導されることもありません。期待する方が間違っています。

 

 

ですが、大多数は彼らのような人達です。

 

 

だからこそ、世の中には様々な病気があり、解決法も多く出回っていますが、そのほとんどが「糖質の害」をまるで見なかったように除外して組み立てられているのです。

 

 

関節の話でもそうです。

 

 

真実に気付こうが気付くまいが、糖質を食べ続ける限り、関節は劣化の一途を辿ります。関節じゃなくても、徐々に体のどこかが劣化していきます。

 

 

病院で関節を物理的に治せても、糖化の化学反応は防げません。

 

 

 

音が鳴るうちはいいですが、関節の劣化が進めば、やがて、痛くて日常生活を送るのも辛い、痛み止めが効かない、外出できない...最後は手術です。

 

 

 

糖質が原因で自分の体が不調になっていると気付いた人は、本気で体を元気にしたいと考えるのであれば、自分の責任で、調べて、食生活を改善するしかありません。

 

 

 

糖質制限の注意点

 

 

私は糖質制限という方法があらゆる病気に有効的だということを何度も述べていますが、あえて、薦める事はしません。

 

 

それは私自身、過去に糖質制限に失敗したことがあるからです。

 

 

その原因は無知です。

 

 

糖質制限は、糖質をほとんど摂らないので糖化を抑えることができますが、問題なく実践する為にいくつか注意点があります。

 

 

それを勉強せずして「ダイエット」のようなお気軽なノリでやると、失敗する確立が高くなります。

 

 

ここで言う失敗とは、糖質制限を始める前よりも体調が悪化するということです。

 

 

「糖質制限をすることによって、どういうメカニズムで体質が改善するのか」・・・を勉強する気がない人は、アレンジを加えて「糖質制限」とは程遠い方法で体調を悪化させてしまったり、「体質が改善する為に必要な一時的な悪化」の意味を理解できず、それを乗り越えられない・・・といったことが起こります。

 

 

 

 

勉強すれば、間違っていても軌道修正ができますが、勉強しない人は、ここでって止めてしまいます。そして「糖質制限が悪い」と思います。

 

 

かつての私がそうでした。もっとも、あの時は今ほど情報がなかったので勉強したくても学ぶ方法がなかったのです。

 

 

そして、糖質制限をするにあたって、「体質的にやってはいけない人」、「体がなじむまでに時間がかかる人」、「他の栄養素を同時進行で補給しながら実践した方が良い人」がいるので、その辺の事前知識も必要です。

 

 

さらに、中途半端な糖質制限はリスクがあるということも付け加えておきます。

 

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

以上のような理由から、糖質制限は効果がありますが、薦めることはしません。

 

 

その気がある人は、自分で責任を持って、実践前にこれらを調査してやるべきだと声を大にして言います。

 

 

健康になる為にやったのに、失敗して体調を崩しました・・・というのでは本末転倒ですから。

 

 

調査といっても、難しい事ではありません。糖質制限の本を1~2冊、サイトをいくつか眺めれば,すぐに知識はつきます。中でも、自分と同じような体質で糖質制限に成功している人の情報は特に参考になります。

 

 

これをするかしないかによって結果が違います。糖質制限の情報は玉石混淆ですが、きちんと勉強して、「どちらの言っている事が辻褄が合うのか」を考えられるようになれば、デマに惑わされることもなくなります。

 

 

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目の周囲に「脂肪の塊のようなものが出来る症状」は複数あります。例えば、

 

 

 

 

  • 白ニキビのような小さい稗粒腫(ひりゅうしゅ)

 

  • 汗管の細胞が増殖してできた3~5mmくらいの汗管腫(かんかんしゅ)

 

 

 

 

...このように様々な症状がありますが、瞼の上(目頭)にかなり大きめの脂肪の塊ができることがあります。

 

 

 

 

それを「眼瞼黄色腫(がんけん・おうしょくしゅ)」と言います。

 

 

 

 

 

「脂肪の塊」・・・と聞くと、一見大した事ないような気がしますが、この症状は見た目だけの問題ではありません。

 

 

 

 

食生活が原因なので、「眼瞼黄色腫」ができる人は、動脈硬化になっている可能性が高いからです。

 

 

 

 

しかし、この疾患を改善させる方法をネットで調べると、ほとんどがレーザー、切る...といった対処療法ばかりで、本当の原因に触れられているものはほとんどありません。

 

 

 

しかし、食生活を改善しなければ再発します。

 

 

 

その証拠に、この疾患はとても再発率が高いそうです。

 

 

 

 

そんな風になってはいけないので、本記事では、切除 → 再発 といった対処療法ではなく、何故「黄色腫」が出来るのか、根本的な原因についてお話します。

 

 

 

 

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黄色腫とは

 

 

原因の前に、まず黄色腫がどんなものなのかについてお話します。

 

 

「黄色腫 おうしょくしゅ」とは、「黄色い斑点状の盛り上がり」という意味です。「黄色腫」のサイズは1cm前後ですが、その形態によって、以下のように分類されています。

 

 

 

  • 盛り上がった「発疹型 はっしんがた」

 

  • あまり盛り上がらない「偏平型 へんぺいがた」

 

  • 手足の関節にコブできる「結節型 けっせつがた」

 

 

 

気になる「黄色腫」の正体ですが、コレステロールの塊で、良性のできものです。

 

 

 

ひざ・ひじ・おしり・アキレス腱・・・等、体の様々なところに出来ますが、にできたものを「眼瞼黄色腫 がんけん・おうしょくしゅ」と言います。

 

 

ちなみに、上瞼だけでなく、下瞼にもできるみたいです

 

 

 

そして、「黄色腫」は、「脂質異常症 ししついじょうしょう」の人に多いそうです。

 

 

 

 

脂質異常症と基準値

 

 

「脂質異常症」とは、「高コレステロール血症」と「高脂血症」の総称です。

 

 

高コレステロール血症、高脂血症 = 脂質異常症 

 

 

 

「脂質異常症」の基準値が以下になります。

 

 

『OMRON All for Healthcare vol.110』より引用

 

 

「高コレステロール血症」「高脂血症」「脂質異常症」は、いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指しています。

 

 

まず、「脂質異常症」ですが、次の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。

 

 

 

・LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上

 

・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上

 

・HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満

 

(いずれも空腹時の血清中濃度)

 

 

 

これらの脂質のうち、何が異常値となっているかにより、「高コレステロール血症」または「高脂血症」に分類されます。

 

 

そして、「高脂血症」の合併症の1つが「黄色腫症」になります。

 

 

 

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眼瞼黄色腫は脂質異常症でなくてもできる可能性がある

 

 

数値を見て、自分は「脂質異常症」じゃないから、良かった、良かった・・・と思わないで下さい。

 

 

というのも、他の「黄色腫」と違って、瞼にできる「眼瞼黄色腫」だけは、脂質異常症(高脂血症)じゃない普通の人でもなるそうです。

 

 

 

その数、なんと3分の2です。

 

 

『貴方の為の健康お役立ちサイト 顔の不調(まぶたに黄色いシミができた)』より引用

 

 

この黄色腫は、血液中のコレステロール値が400mg/dl以上に上昇した高脂血症の際に多く発生します。

 

 

まぶただけに単独で出るときは、コレステロール値が正常な人も少なくなく大部分は無害なものですが、まぶた以外にも出る場合は、医者に診てもらって、高脂血症かどうか調べてもらった方がよいでしょう。

 

 

このように、瞼の黄色腫は、コレステロール値が普通の人でもなるわけですから、決して人事ではありません。特に中年に多いそうです。

 

 

 

ちなみに、レオナルド・ダ・ヴィンチの書いたモナ・リザにも「眼瞼黄色腫」らしきものが描かれています。

 

 

 

無害だと書かれているので、

 

 

脂質異常症じゃないのなら、別に瞼に黄色腫があっても問題ないんじゃない?

 

 

・・・と思われるかもしれません。

 

 

しかし、そう考えた方は認識が甘いです。「脂肪の塊」ができる原因と、なる人の多さを知れば、そうも言っていられないと思います。

 

 

 

両方の瞼に脂肪の塊

 

 

何年か前から、父の両目頭に「脂肪の塊」ができています。

 

 

片方だけならともかく両方あるので、「何だろう?」と思っていました。

 

 

「眼瞼黄色腫」という疾患があることは知らなかったので、父にどうしたのか訪ねたら、「歳をとったら、脂肪の塊が出来る人は多いよ」と言われました。

 

 

 

「癌」だったら大騒ぎですが、「脂肪の塊」と言われたので軽く考えて、とくに調べたりしませんでした。

 

 

 

しかし、最近祖母にも、目立ちにくいですが「脂肪の塊」ができている事に気が付きました。

 

 

 

同じ場所なので余計気になったのですが、「脂肪の塊」だと思っていたのでまた調べませんでした。「本当によくあることなんだ」・・・という認識です。

 

 

それが先週、別の件で目について調べていたら、偶然、「眼瞼黄色腫」の写真を見つけたのです。こんな感じの写真です。

 

 

 

 

 

(修正)当時、画像検索で見つけた中で一番分かりやすい写真を引用していましたが、引用元からダメだとご連絡いただきましたので、7月20日より自作イラストに差し替えます。本物の写真はリンク先でご覧下さい。

 

『皮膚科専門医ブログ 眼瞼黄色腫のレーザー治療』

 

 

 

これを見て始めて「あっ、これ、病気なんだ・・・」と思いました。

 

 

そりゃそうですよね。

 

 

歳をとったからといって、意味もなく出来るわけありません。出来る人と出来ない人がいる以上、必ず原因があるはずです。「歳のせいだ」と丸め込まれてバカでした。

 

 

 

「脂肪の塊」が、「眼瞼黄色腫」という病気だと知った以上は無視出来ないので、解決方法を調べる事にしました。

 

 

 

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眼瞼黄色腫の原因と対策

 

 

「眼瞼黄色腫」の治療法を探すと、「炭酸レーザーで焼く」「切開する」という外科的な方法が目立ちます。

 

 

「眼瞼黄色腫」の根本的な原因と、解決法を探したかったのですが、ハッキリとした答えが見つかりませんでした。

 

 

「高脂血症が原因」というのもありましたが、それでは説明になっていません。中には「詳しい原因はわかっていない」と書かれているものさえありました。Wikipediaにもありません...。

 

 

しかし、その中で興味深い説をみつけました。

 

 

一言で言うと、「眼瞼黄色腫には糖質制限が効果的」という話です。

 

 

『青山エルクリニック院長ブログ 眼瞼黄色腫には糖質制限!?』より引用

 

 

黄色腫を作る病気は色々あり、全身性の脂質代謝異常症が基礎にあると言われています。

 

 

眼瞼黄色腫(xanthelasma palpebrarum)もその脂質代謝異常症の一部に分類されています。皮膚の中にコレステロールが沈着し、黄色い境界明瞭な塊を作ります。

 

 

顕微鏡で見ると、泡沫細胞(ほうまつさいぼう、組織球という細胞が脂質を食べ過ぎて風船みたいになった状態)がたくさん認められます。

 

 

血中の余分なコレステロールが眼瞼に溜まるのかと思いきや、眼瞼黄色腫の患者様は血中コレステロール値が高くない方が多いのです。

 

 

あれ~コレステロールが血中に多すぎるから、余ったものがくっつくんじゃないの?と、言いたくなりますよね。

 

 

眼瞼黄色腫が再発するところを注意深く観察すると、黄色い塊ができる前に皮膚が赤く腫れることがあります。まるで蚊に刺されたかのようですが、痛くも痒くもありません。

 

 

そうこうするうちに、何となく皮膚が黄色くなってくるのです。黄色の塊になるのは、あっという間。数週間の出来事です。

 

 

黄色の塊ができる前に、皮膚に炎症が起こっているんですね。炎症が起こってから、コレステロールが集まるの?

 

 

これってどこかで聞いた話です。そう、動脈硬化のメカニズム。

 

 

動脈硬化はコレステロールが血管に沈着して起こると考えられていました。しかし現在はコレステロールが長年無実の罪を背負っていたことが分かってきました。

 

 

本当の原因はさまざまなストレスによる炎症が血管内皮を傷つけるから。

 

 

特に血糖が高いと糖が血管のタンパク質と結合して、血管内皮を傷つけます。その修復のためにコレステロールが集まっていたのでした。

 

 

「火事の現場に行ったら消防士がたくさんいたので、火事の原因は消防士だ」と決めつけられたようなものと例えられています。コレステロールさん、長年誤解していてごめんね。

 

 

消防士さんのお話はこの動画に
ttps://youtu.be/AwkBB2Z6914

 

 

 

ずいぶん遠回りしまいましたが、要は眼瞼黄色腫の始まりは炎症であり、その修復のためにコレステロール沈着が起こるのではないか、と言いたかったのです。

 

 

 

その証拠に黄色くなる前に皮膚が赤く腫れあがります。

 

 

まるで血管内の動脈硬化過程を目の前で見ているようです。

 

 

これと同じことが、いま自分の血管の中で起こっているに違いない!

 

 

ぞぞ~~~っ!

 

 

しかし糖質制限を開始してから、そのような皮膚の炎症症状が起きなくなりました。眼瞼黄色腫の再発もありません。

 

 

 

ちょっと気を抜いて糖質を多めに摂ると、黄色腫のあった部位が一、二度赤くなったことがあります。その時は気を引き締めて糖質制限を強化すると、赤味は収まりました。

 

 

なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。そして再発率がとても高い。せっかく患者様をきれいに手術しても、再発するとがっかりなんです。

 

 

 

私一人の経験から大きなことを言うつもりはありませんが、眼瞼黄色腫の再発を防ぐには糖質制限食が有効ではないかと思っています。専門の先生方、いかがですか?

 

 

以下の部分に注目して下さい。

 

 

 

>しかし糖質制限を開始してから、そのような皮膚の炎症症状が起きなくなりました。眼瞼黄色腫の再発もありません。ちょっと気を抜いて糖質を多めに摂ると、黄色腫のあった部位が一、二度赤くなったことがあります。その時は気を引き締めて糖質制限を強化すると、赤味は収まりました。

 

 

 

糖質を摂ると炎症が起き、糖質を控えると炎症が治まる・・・

 

 

この「炎症」がポイントです。

 

 

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炎症とは

 

 

「眼瞼黄色腫」になる過程が以下のようになっているので、「炎症」について説明しておきます。

 

 

 

糖質の摂取

 

 

皮膚が赤く腫れる(炎症)

 

 

皮膚が黄色くなる

 

 

 

免疫が「防衛軍(の仕組み)」なら、外敵から自国を守る本土決戦、戦火が「炎症」です。

 

 

 

炎症の症状

 

 

「炎症」の症状は以下になります。

 

 

  • 赤くなる・・・・・「発赤 はっせき」

 

  • 腫れる・・・・・・「腫脹 しゅちょう」

 

  • 熱くなる・・・・・「発熱 はつねつ」

 

  • 痛い・・・・・・・「疼痛 とうつう」

 

  • 動かせない等・・・「機能障害」

 

 

 

炎症の原因

 

 

そして、炎症の原因である外敵(有害な刺激)は、以下のようなものです。

 

 

  • 生物学的因子・・・細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫...等

 

  • 化学的因子・・・・化学物質...等

 

  • 物理的因子・・・・捻挫、筋肉痛...等

 

 

 

「糖質」は、化学的因子になります。

 

 

 

 

 

炎症について、詳しくは以下の記事に書いています。

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

次は、ご飯やパン、麺類等の「糖質」がどのようにして炎症を引き起こすのか説明します。

 

 

 

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糖質が引き起こす炎症

 

 

「糖質が炎症を引き起こす」といってもピンとこない方も多いと思いますので、分かりやすいこちらの記事を紹介します。

 

 

 

『糖質制限で18kgやせた医師の記録 炎症性、アレルギー性、自己免疫性…』より引用

 

 

炎症とは、免疫反応です。

 

 

異物に対して、免疫細胞が集まるために血流を増やすので腫れて、赤く見えるわけです。周りの神経を圧迫して痛みもあります。

 

糖質が、炎症を促進する理由は

 

 

 

1.糖質コルチコイドを抑制するから

 

糖質コルチコイドは、血糖値を上昇させる働きがあるとともに抗炎症(炎症を防ぐ)作用を持ちます。(人体に存在するステロイド)

 

つまり、糖質過剰摂取により血糖値が上昇すると糖質コルチコイドの放出が止まり、抗炎症作用も得られなくなります。

 

 

2.脂肪細胞が炎症性サイトカインを放出するから

 

過剰な糖質は、体内で体脂肪に変換されます。

 

脂肪細胞は炎症性サイトカインといわれる情報伝達物質を放出し体内の炎症を促進します。

 

 

3.全身のタンパク質をAGE化するから

 

糖質はタンパク質に作用し、AGE(終末糖化産物)化します。

 

身体にとっては、AGEは変性した不要なタンパク質なので排除しようと免疫が働き、炎症を起こします。

 

 

 

1.~3.の理由により、糖質は炎症を促進します。

 

 

皮膚の中にコレステロールが沈着する「眼瞼黄色腫」は、修復に訪れたコレステロールが悪いのではなく、炎症を起こす糖質が悪いのです。

 

 

 

・・・といっても、この説に納得できない方も多いと思いますので、上の記事で紹介されていた「消防士さんのお話」を紹介します。これを視聴すると、体の中で起きる炎症の原因が一目瞭然です。

 

 

 

 

 

(※遅いので1.5倍速くらいで見るのがお勧めです。方法は、「右下の歯車」をクリック→「速度」をクリック)

 

 

 

脂肪の塊が出来る人は動脈硬化の心配をした方がいい

 

 

一旦、整理すると、

 

 

「目に黄色腫ができる」という事は、前段階として「炎症」が起こっていた。そして、「炎症」が起こったということは、さらにその前に、「糖質を摂り過ぎていた」ということです。

 

 

 

 

糖質の摂りすぎ

 

 

炎症が発生

 

 

眼の周囲に黄色腫ができる

 

 

 

 

そして、これが冒頭で言ったように眼の周囲に黄色腫がある人は、他の疾患になる可能性もあるという理由です。

 

 

 

まず、こちらをご覧下さい。

 

 

 

『美容医療の口コミ広場 美容医療 ドクター相談室』より引用

 

 

また、眼瞼黄色腫の方の半分程度はコレステロール値は基準値内です。

 

 

 

しかし、近年コレステロール値の絶対値ではなくLDLコレステロールとHDLコレステロールの比が重要だということがわかってきています。

 

 

 

眼瞼黄色腫の有無は、虚血性心疾患の予後を規定する独立したリスク因子です。

 

 

 

このような知見は近年明らかになってきたもので、皮膚科の先生はご存知ないと思います。

 

 

重要なことは、眼瞼黄色腫ができているということは、全身の血管がボロボロになっている可能性があるということです。

 

 

 

体型、血糖値などを考慮すると、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、脳血管疾患などの生命に関わる疾患にかかるリスクが高いと思います。

 

 

 

もし喫煙者であればそのリスクは格段に上がります。

 

 

 

生活習慣を改善しないと、眼瞼黄色腫は治療しても再発します。

 

 

 

早急に循環器内科専門医を受診して、適切な血圧、血糖、コレステロール値、体重のコントロールをつけるのが最優先ではないでしょうか?

 

 

合わせて全身の精密検査を受けることを強くお勧めいたします。

 

 

 

何故、「眼瞼黄色腫」が「全身の血管がボロボロになる事」と結びつくのかというと、糖質は「炎症」だけでなく、血管が変性する原因にもなるからです。

 

 

 

糖質は余ると、体のタンパク質と結びついて「糖化反応」します。それによってタンパク質は変性します。劣化と言えばわかりやすいでしょう。

 

 

 

血管もタンパク質でできています。なので、これと余った糖が結びついて「糖化反応」を起こすと、組織が変性します。

 

 

 

糖質が悪いので、動脈糖化です。コレステロールが原因ではありません。

 

 

 

糖化が何か分からない方は、以下の記事をお読み下さい。

 

糖化反応(メイラード反応)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

そして、動脈がどのように劣化していくか具体的な流れは以下の記事に書きました。

 

動脈硬化は悪玉コレステロールではなく、動脈壁の劣化が原因だった

 

 

でも、考え方によっては、表面に表れるのはある意味ラッキーです。

 

 

以下の記事で動脈硬化の改善法を紹介しているので、心当たりのある方は参考にして下さい。

 

動脈硬化を改善・予防する方法を分かりやすく説明してみた

 

 

 

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何故、目の周辺なのか

 

 

そして、「なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。」・・・とのことですが、これについて私は、単にその場所が弱い場所だからではないかと考えています。

 

 

実際、目の周囲の皮膚は薄く(頬の3分の1)デリケートです。

 

 

 

皮膚が薄いという事は、下の血管も他の血管に比べて、外からの刺激に弱いと考えられます。にも関わらず、目の周辺は動きが活発です。

 

 

 

以下にも「機械的刺激や炎症によって」とあります。

 

 

『山手皮フ科クリニック 眼瞼黄色腫』より引用

 

眼瞼黄色腫の原因

 

 

機械的刺激や炎症によって、血液中のリポタンパク(血液中の脂質の総称、LDLコレステロール、悪玉コレステロールなど)が血管外に漏れ出て、マクロファージなどの組織球がこれを取り込みます。

 

 

取り込んだ組織球は泡沫細胞に変化して皮下に沈着するのが原因です。

 

 

1/3は高脂血症と伴い、高脂血症Ⅱ型(LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロール高値)の場合が多いのですが、2/3では高脂血症が認められません。

 

 

 

目の周辺は弱いので、中からの炎症と外からの刺激の両方からのダメージを受けやすいということになります。

 

 

ただ、これは憶測なので、他にちゃんとした理由があるかもしれません。

 

 

 

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(追記)切ると再発

 

 

>なぜ眼瞼の特定部位に炎症が起こるのか、その原因は不明です。そして再発率がとても高い。せっかく患者様をきれいに手術しても、再発するとがっかりなんです。

 

 

 

・・・とありますが、「眼瞼黄色腫」と同じように、切っても切っても再発する病気があります。

 

 

 

です。こちらも原因は同じです。

 

 

 

糖質が分解されて出来る「ブドウ糖」と、さらに代謝されて出来る「乳酸」の蓄積が癌を発生させます。従って、こちらも原因である糖質を止めない限り、切っても再発します。

 

 

病気は違っても、本質は同じです。

 

 

「眼瞼黄色腫」ができる人は、糖質を摂りすぎているかもしれないので、同じ糖質で引き起こされる「癌」にも注意しておいた方がよいでしょう。

 

 

余命わずかの末期癌患者が退院できたのは病院での栄養療法のおかげだった!

 

 

 

どちらも切り取ってチャラという問題ではありません。根本的な解決が必要ではないでしょうか。

 

 

このように言うと、

 

 

「糖質を食べているけど、何も問題は起きていない。私は糖質を食べても大丈夫なんだ」

 

 

・・・と考える人がでてくるので、その理由もお話しておきます。

 

 

 

糖質を大量に食べても眼瞼黄色腫にならない人は健康なのか?

 

 

栄養素が欠けていたり過剰だったりすると、それによって体に不具合が起きますが、原因は同じでも人によって症状の表れ方は様々です。

 

 

 

何故なら、誰でも先天的に「傷つきやすい部分」と「傷つきにくい部分」があるからです。なので、その人の弱いところにダメージが表れると思って下さい。

 

 

糖質を食べると病気になる人と、健康で長生きする人の違いについて考えてみた

 

 

 

例えば、先ほど「動脈硬化は動脈糖化」だと言いました。

 

 

 

この「糖化」は、血管だけに表れるのではなく全身に表れます。

 

 

 

過去にも書きましたが、私の場合は特に胃、関節、爪、皮膚(セルライト)に表れました。しかし、糖質を摂っていれば全ての人がこうなるわけではありません。

 

 

 

胃かもしれないし、血管かもしれないし、肌かもしれないし、筋肉かもしれないし、関節かもしれない・・・

 

 

 

また、私は糖質をいくら食べても太らない体質なので、「私には糖質は合う」と思ってしまい、大量の糖質を摂っていましたが、それが原因で体がボロボロになりました。「糖質=太るものだ」と思っていたので、それ以外の害に気付かなかったのです。

 

本当は怖いいくら甘い物を食べても太らない体質と、後で払う肥満以上の大きな代償

 

 

 

従って、特定の場所や症状にだけ気を取られて、「〇〇が劣化していないから、他のところも大丈夫」と考えるべきではありません。

 

 

 

仮に、糖質を摂っているのに、特定の場所に何も症状が感じられなかった場合、

 

 

「私の場合は、たまたま〇〇には症状が出なかっただけ」

 

 

 

・・・と考えるのが適切です。他のところが影響を受けている可能性は十分あるからです。

 

 

しかし、「原因が同じだと、全く同じような症状になる」という前提で考えていると、

 

 

「もし〇〇という病気の原因が糖質なら、なんで同じように糖質を摂っている〇〇さんは、何も起きていないんだ?本当に糖質が悪いなら同じようになるはずだろ?同じようにならないのは糖質が原因じゃないからだ。」

 

 

このような発想になります。太らないから問題ないと考えていた過去の私と同じです。「違った症状」を想定する事ができなくなります。

 

 

 

症状がどこに表れるかは、その人の体質なので一概には言えません。「表れる場所」、「症状」、「ダメージの度合い」は、本当に様々です。

 

 

 

もし、ダメージを受けやすい場所を予測したいのであれば、体質が似ている年上の親族の体を観察する事です。血のつながった親族に同じような症状が表れるのは、先天的に弱いところ、つまりダメージを受けやすい場所が同じだからだと考えられます。

 

 

父と祖母の、同じ場所に脂肪の塊が出来たのも、それで説明がつきます。

 

 

 

 

 

原因である糖質に気をつけることが根本的な対策

 

 

糖質は「炎症」や「糖化」によって体を傷つけます。その理屈が分かれば、「糖質制限を開始したら炎症がなくなった」とか、「眼瞼黄色腫が再発しない」という話は小学生でも理解できます。

 

 

 

「黄色腫」で悩まれている方は、「審美的」な理由から「早くなんとかしたい」と思われているかもしれませんが、せっかくですのでこれを機に「食生活」を見直してみるといいかもしれません。

 

 

 

なので、眼瞼黄色腫の根本的な原因である「糖質」は、できるなら避けた方が良いでしょう。

 

 

 

 

一応言っておくと、日本人はご飯を中心にメニューを組み立てる食事スタイルなので、ほとんどの人は糖質の過剰摂取をしています。

 

 

和食は素材の味を生かした料理だという嘘と、日本人が不健康な白米を止められないワケ

 

 

 

 

糖質の過剰摂取を放っておいたら、表面的に切り取ったところで、再発する可能性は高く、血管も弱くなっているので「眼瞼黄色腫」以外の疾患も心配です。

 

 

 

そこで、以下の点に注意してみて下さい。

 

 

 

  • 食材にどれぐらい糖質が含まれているのかを知る

 

  • 摂っている糖質量が1日どれぐらいなのかを知る

 

  • 摂るべき栄養素と摂ってはいけない栄養素を間違えない

 

 

 

ちなみに、人間の体に糖質は必要ですが、その量はわずかで一説によると5gです。そして、その必要な量は「糖新生 とうしんせい」という肝臓や腎臓に備わった機能でつくることができます。

 

 

人間の身体に必要な糖質量を血糖値の視点から分かりやすく説明してみた

 

 

そして、世の中には様々な事情から糖質を制限できない人がいます。なので、糖質を摂りながら害を最小限に食い止める方法も合わせて紹介しておきます。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

 

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「どんな栄養を摂れば健康になるか」を知る為には、「人体の構造」を正しく理解する事が重要です。

 

 

構造が分かれば、どんな燃料を使うのが相応しいのかも見えてくるからです。よく分からないマシンに、よく分からない燃料を入れれば、故障の原因になります。

 

 

だから、健康に関心のある人は、「人間の食性」を追求していくわけです。

 

 

ただ、それ自体は良いのですが、以下のような発想には注意が必要です。

 

 

 

 

  • 昔の人類は〇〇だったが、進化して〇〇という能力を獲得して、〇〇を食べる様になった。だから、〇〇を食べるのが正解だ

 

  • 人類の親戚であるチンパンジーやゴリラは、〇〇を食べて健康なのだから、人間もそれを見習ったら健康になれる

 

 

 

栄養に関心のある人なら、一度は触れたことのある話の展開ではないでしょうか。どちらの意見も、一見、論理的な気がしますが、そうでもありません。

 

 

このような意見は、「生物は進化するものである」、「人間とチンパンジーの祖先は共通している」という前提に基づいています。

 

 

しかし、「進化論」は仮説です。

 

 

 

「進化」を証明する「中間種」の化石も見つかっていませんし、現実に生物が進化したという話も聞きません。

 

 

 

 

信憑性が低い以上、人間とチンパンジーが親戚であるかのように語るのは慎重さに欠けると言わざるを得ません。

 

 

 

 

 

以前書いたこちらの記事では、歴史的な視点で「生物の進化が疑わしいので、親戚かどうかもわからないチンパンジーの真似をしない方が良い」事をお話しました。

 

 

なので、今回は、体の構造という視点から、「人間と消化器官の構造が違うので、チンパンジーの真似をしない方が良い」理由をお話します。

 

 

 

「人間とチンパンジーはなんとなく似ているだろう」という考えを覆します。

 

 

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類人猿

 

 

一般的に、「チンパンジー」や「ゴリラ」は、ある時期までは祖先が「人間」と同じだ・・・ということになっています。

 

 

分かりやすくするとこんな感じです。

 

 

 

 

進化を信じていて、この図が頭の中にある人にとっては、「チンパンジー」や「ゴリラ」等の類人猿は、遠い昔に枝分かれした親戚になるのです。

 

 

だから、彼らの食生活によって、彼らが健康を保っている様子を見て、「彼らの真似をしよう」という発想が生まれるのだろうと思います。

 

 

 

「人間は類人猿と同じような食事をするべきだ」という意見に対して、私がどう考えているかと言うと、「NO」です。

 

 

 

先ほども言いましたが、改めてその理由を書き出してみます。

 

 

 

① 見た目が人間と近くても、消化器官の構造が違う

 

② 人間とチンパンジーやゴリラは本当に親戚なのか疑わしい

 

③ ②の土台となる「進化論」そのものが疑わしい

 

 

 

②と③がなかったとしても、①があるだけでアウトです。

 

 

 

ここで、「類人猿」について簡単に説明しておきます。

 

「霊長類の中の一部」を「類人猿」と呼びます。「人に類似した猿」という意味です。

 

 

『一般社団法人 アースメイト・チンパンジーNEXT 2014.9月 ----- vol.3~チンパンジーは類人猿(るいじんえん)~』より引用

 

 

先月のコーナーで、「チンパンジーにはしっぽがないよ」というお話をしました。実は、しっぽがないのはチンパンジーだけではありません。

 

チンパンジーのほかにも、霊長類(れいちょうるい=いわゆるサルの仲間)の中で、テナガザル、オランウータン、ゴリラ、ボノボも同じようにしっぽがありません。

 

これらの、しっぽがない霊長類(テナガザル・オランウータン・ゴリラ・ボノボ・チンパンジー)は“類人猿(るいじんえん)”と呼ばれています。なかでもテナガザル以外の体の大きな類人猿は“大型類人猿”と呼ばれています。

 

類人猿は霊長類の中でもっともヒトに近いグループです。他のサルたちに比べると、ヒトと同じような特徴がよりたくさんあるということです。「しっぽがない」こともそのひとつです。

 

さて、この“類人猿”という言葉、英語では“ape”。類人猿以外のサルは“monkey”なので、明らかに区別されています。

 

 

(中略)

 

 

 「ヒトと同じような特徴がよりたくさんある」ということです。

 

 

しかし、だからといって「人が彼らを真似ても大丈夫か」は、また別の問題です。何故なら、見た目が人間と近くても、消化器官が違うからです。

 

 

というわけで、私が人間は類人猿と同じような食事をするべきではないと思う、1つ目の理由についてお話します。

 

 

 

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姿は似ていても中身が同じとは限らない

 

 

「類人猿」の食性の特徴ですが、基本的には「果実食」だそうです。それプラス、その他の「葉」や「昆虫」や「動物の肉」等も食べるそうです。

 

 

「健康を保てるから人間も真似した方が良い」と言われるのは、だいたい「ゴリラ」と「チンパンジー」の事ですが、実はこの2つの食性も少し違います。

 

 

「チンパンジー」は肉も食べるので「雑食で、人間の食性に近い」とも言われていますが、「ゴリラ」は葉を好んで食べる「植物食性(草食)動物」です。

 

 

従って人間に近いのが「チンパンジー」で、遠いのが「ゴリラ」と言えます。それに伴って、消化器官の構造も、人間に近いのが「チンパンジー」で、「ゴリラ」の方が遠いといえます。

 

 

というわけなので、まず、人間とは消化器官の構造がかなり違う「ゴリラの食事の真似」は避けた方が良いと言えます。

 

 

では、具体的にどう違うのか確認していきます。

 

 

ゴリラの消化器官

 

 

以下は「人間とゴリラの大腸」の説明をした記事です。

 

 

『宇野コラム Uno column (追記あり)あなたはゴリラ?発酵食と高繊維食はゴリラでOK』より引用

 

 

ゴリラは、人間に姿が似た草食動物です。

 

ゴリラは食物繊維の発酵によって生じる短鎖脂肪酸を栄養源としています。つまり、ゴリラの腸の中では非常に高いレベルの発酵を生じています。

 

(英文略)

 

では、なぜ、ゴリラはそのような過発酵に耐えられるのでしょうか?

 

ゴリラの大腸は広い管腔幅と発達したハウストラがあります。(大腸のボコボコした隆起をハウストラといいます。)この形態は馬のような草食動物に共通しています。

https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/

 

 

馬の大腸では発酵に対応するための非常に広い管腔があります。ハウストラも非常に発達もしています。

https://kppusa.com/tips-and-topics/colonic-ulcers-horses/

 

 

 

これに比べ、人間の大腸は貧弱なハウストラと狭い管腔を持ちます。

https://mbwildlifeblog.wordpress.com/digestive-anatomy/

 

 

また、肉食動物のライオンの大腸にはハウストラはなく、腸内発酵に適していません。

 

 

つまり、人間の大腸は草食動物と肉食動物の中間であり、人間の大腸は解剖学的に、草食動物のような過発酵には適さないのです。食物繊維を沢山摂取して、なおかつ、高フォドマップのような発酵食品を沢山食べると、人間の大腸は、それに耐えられず、過敏性腸症候群や大腸憩室を来すことになります。

 

しかし、大丈夫だという人もいます。

 

そういう人は、ゴリラや猿に似た丈夫な大腸の持ち主かもしれません。しかし、生まれつきゴリラではないので、慢性的な高圧力によって、だんだんと腸管が拡張してきて、腸管が薄くなり、腸が横に伸びて、収縮力が低下し、巨大結腸症の方向へ向かってゆきます。

 

また、発酵による短鎖脂肪酸が健康にいいという理論ですが、短鎖脂肪酸をエネルギー源としている馬や日本猿の寿命は25-30年、ゴリラは35-40年です。

 

ゴリラは人間よりも何十倍もの短鎖脂肪酸を体内に取り入れています。しかし、その死因の多くは腸炎によるとされています。またウイルス感染や肺炎で死にます。

 

(英文略)

 

マイコプラズマにも感染しやすい。これらのことは、短鎖脂肪酸が腸環境を改善するとか、免疫力を高めるという仮説と矛盾しています。

 

 

腸炎・・・つまり炎症ですね。

 

 

炎症については以下の記事をお読み下さい。

 

炎症と自己免疫疾患について分かりやすく説明してみた

 

 

 

このように、見た目の共通点ばかりに注目してはいけないのです。中がどうなっているか知る事は重要です。

 

 

「ゴリラ」はその消化器官の構造から「植物食性(草食)動物」です。

 

 

 

そして、「ゴリラ」のように「植物食性動物の消化器官」を持っていても、植物性の食品を食べ続けていれば、このような病気になるということです。ならば、それを持っていない人間が真似をするのは、もっとリスクが高いと思います。

 

 

 

「人間」と「ゴリラ」の消化器官の違いはわかったと思いますので、ここからは、人間に近いとされる「チンパンジー」にも触れていきます。

 

 

 

 

チンパンジーの消化器官

 

 

 

「チンパンジー」も、人間とかなり違います。

 

 

『食と文化の謎 / 著者:マーヴィン・ハリス / 訳:板橋作美』より引用

 

実際、人間の生理学的特徴の一つは、消化管が少量の線維質しか処理できないことである。

 

多繊維質食物から必要な栄養とエネルギーをとりだすには、長くて大きい腸をもつか、牛や羊がもっているような特別の発酵タンク(これについてはあともっと詳しく説明する)を必要とする。

 

繊維質食物を食べて生きていくには、1日の大半を食べることについやさなければならない。

 

植物の葉や木質という多繊維質で栄養的に低濃度の食事に適応した動物の特徴を、大型類人猿の数種にみることができる。ゴリラは、たえ間なく食べつづけ、ゆっくり消化し、巨大な結腸(「大腸」)で発酵させて、セルロースを分解する。

 

実験によると、ゴリラやチンパンジーがなにかを食べてから、それが排泄物としてはじめて出てくるまでに、約三五時間かかる。

 

人類は、ゴリラやチンパンジーとおなじく長い小腸をもっているが、結腸ははるかに小さい。人間の結腸は、栄養物の吸収もある程度はおこなうが、おもなはたらきは(排泄のほかに)体液の再吸収である。

 

人間の消化管内通過時間はきわめて短い。被験者に小さなプラスティックの標識を食事といっしょにのみこませると、便といっしょに出てくるまでに、約二五時間しかかからない。

 

この実験結果からわかることは、われわれ人間の消化器官は繊維質の食物に適応していないということ、むしろ人間は「量のわりに高栄養で消化の早い、高品質な食物」に適応しているらしい、ということである。動物性食物は、そのような条件にぴったりあてはまる。

 

(39p~40p)

 

 

 

「人類は、ゴリラやチンパンジーとおなじく長い小腸をもっているが、結腸ははるかに小さい。」という記述がありますね。

 

 

ということは、チンパンジーの結腸は人間より大きいということです。でも、これだけでは不十分なので、別の記事も紹介します。

 

 

『糖質オフと栄養の科学 / 著者: 斎藤糧三、大柳珠美』より引用

 

 

加えて傍証となるのは、他の霊長類とヒトの消化管の違いです。

 

霊長類のなかでもヒトにもっとも近いとされるのはチンパンジー。

 

ヒトとチンパンジーは生物の設計図であるゲノム(生物が持つ遺伝子の総体)の98%までは一致していますが、その消化管には大きな違いがあります。

 

チンパンジーは消化管全体のおよそ半分が大腸で占められているのに、ヒトの大腸は消化管全体の20%ほどでしかないのです。

 

大腸はこれまで単に便をつくるところだと誤解されてきましたが、実際には多くの腸内細菌が共生しており、胃腸で消化できない食物繊維を腸内細菌が酢酸などに分解してエネルギーを取り出しています。

 

森をすみかとするチンパンジーの主食は果実や葉などの植物で、植物の食物繊維を分解するために長い腸が必要でした。

 

対するヒトは森を出てサバンナに広がり、狩猟で野生動物の肉食を始めた結果、相対的に植物の摂取が減り、短い大腸で生きるようになったと考えられます。このように消化管の構造からも糖質はヒトの食生活に合っていないのです。

 

 

このように人間は、似ていると言われる「チンパンジー」とも消化器官の構造が異なっています。

 

 

従って、「チンパンジー」の食事の真似をするのも止めた方が良いと思います。

 

 

 

 

 

人間が「チンパンジー」や「ゴリラ」の真似をして植物性の食品を食べれば、不具合が生じる可能性が高くなるのは、人間の持つ消化器官が植物性向けではないからです。

 

 

しかし、植物性の消化に適した体を持つ、「チンパンジー」や「ゴリラ」は、「肉」や「昆虫」といった動物性の食品も食べるそうです。

 

 

それは大丈夫なのか・・・そう思われた方の為に、その理由についてお話します。

 

 

 

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植物食性動物は食性に柔軟性がある?

 

 

以下は、ここまでの流れのポイントです。

 

 

  • 動物食性の動物が、植物性の食品を消化・吸収するのは困難

 

  • 人間は動物食性動物

 

 

これらをふまえた上で話を続けます。

 

 

「ゴリラ」や「チンパンジー」は、植物食性の消化器官を持つわけですが、かといって動物性食品を全く食べないわけではありません。

 

 

まず、「ゴリラ」や「チンパンジー」が、動物性食品を食べている様子を紹介します。

 

 

 

『食と文化の謎 / 著者:マーヴィン・ハリス / 訳:板橋作美』より引用

 

つい最近まで、猿類や類人猿は完全な菜食主義者だと人類学者は信じていた。しかし今日では、野生動物の綿密、細心な観察の結果、霊長類の大部分はわれわれとおなじく雑食であることがわかっている。

 

そのうえ、猿や類人猿の多くは、雑食性であるだけでなく、肉にありついたときに大騒ぎするという点でも、人間によく似ているのだ。

 

猿類は、動物としてやや小型であるため、鳥獣類というより、主として昆虫類を獲物にする。しかも、これまで信じられていたよりはるかに多くの時間を、昆虫の捕食についやしている。

 

これは、猿類が野生状態でどのような食事をしているのか、という長年の謎を解くものであった。

 

 

猿類の多くは、森のなかをすすむあいだ、噛みかけの葉や果物をたえずまき散らしていく。かれらが食べたものと捨てたものをさらによくしらべてみると、かれらはだらしがないのではなく、贅沢にえりごのみしているらしいことがわかる。

 

猿は、ほしい果物をつみとるまえに、何度もにおいをかぎ、触れ、ためしに少しかじってみたり、吐きだしたりする。しかしそれは、完璧な、よく熟した、けがれのない、エデンの園のリンゴをさがしているのではない。そうではなく、なかに虫がいるものをみつけようとしているのだ。

 

事実、アマゾンの猿には、果物自体より昆虫の幼虫のほうに関心をもつのがいる。かれらは、コクゾウムシが食いあらしているイチジクの実をひらいて、なかのコクゾウムシだけを食べ、イチジクのほうは捨ててしまう。

 

 

なかには果物と虫の両方とも食べる猿もいるが、そのばあい、虫に食われていない部分は吐きだしてしまう。形がくずれているなどの、昆虫が巣くっている兆候がなにもない果物には、まったく目もくれないものすらいる。

 

昆虫の入った果物をさがしだすことによって、猿は、「蛋白質節約」効果のためのカロリーの豊かな炭水化物と肉を組あわせて食べる人間の食習慣の先駆者となっている。人間が肉とバナナを交互に食べることを、猿は、ただ、なかにたくさん昆虫の入っているバナナを選びだすという方法で、おなじ効果をえているのだ。

 

 

現在では、数種の猿は、単に昆虫を食べるだけでなく、小動物の獲物を積極的にとることもわかっている。

 

ヒヒはとりわけ熱心な狩人だ。ロバート・ハーディングは、ケニアでの一年間の観察のあいだに、子どものガゼルやアンテロープをふくむ四七頭の小型脊椎動物をヒヒが殺し、食べるのを目撃した。

 

野生のヒヒは、ふつう、一日の大半を植物性植物を食べてくらす。しかし、仕方なく「菜食主義者」となっている多くの人間の場合と同様、ヒヒがほんのわずかしか肉を食べないのは、そうしようとしているからではなく、そうせざるをえないからだ。手ごろな獲物をみつけたり、つかまえたりするのが難しいためだ。

 

 

ウィリアム・ハミルトンが主張するところによれば、かれがナミビアとボツアナで観察したヒヒは、どちらでも選べるばあいには、かならず動物性植物のほうをまず食べる。根、草の実、果物は二番目、木の葉は三番目である。昆虫が豊富な時期には、ハミルトンによると、ヒヒは、七二パーセントもの時間を昆虫を食べるのについやすという。

 

 

人間以外の霊長類の肉食についてのもっとも驚くべき発見は、動物界においてわれわれ人間にいちばん近い親類であるチンパンジーが、熱心な、またかなり上手な狩人であることだ。(人間は唯一の「殺し屋」猿である、という流布した説など、所詮こんなものだ)。

 

 

ゲザ・テレキは、タンザニアのごんべ国立公園での十数年の観察にもとづいて、チンパンジーは時間の約10パーセントを小動物―おもに若いヒヒ、他の猿類、「ヤブイノシシ」―狩につかっている、と推定している。

 

 

おなじゴンベ国立公園で、R・W・ランガムは、チンパンジーがコロブス・モンキー、ヤブイノシシ、ブッシュバック、レッドティル・モンキー、ブルー・モンキー、ヒヒ、(この順に回数は少なくなる)をつかまえ、食べるのを観察した。

 

テレキの計算によると、雄の成獣は、昆虫以外の肉類を、二週間に約一オンス食べる。

 

チンパンジーの狩人は、しばしば共同で猟をする。おもに雄の、9頭ほどのチンパンジーが、位置をさだめて布陣し、たがいの動きを調整し、ときには一時間にもわたって、獲物が逃げないようにたくみに包囲する。獲物をとらえると、チンパンジーは、たいてい数時間かけて、その死体をひきさき、食べる。多数のチンパンジーが分け前にあずかる。

 

あるものは、リーダーの雄の顎の下に手のひらをあげて、少しくれと「ねだる」。また、たがいにひったくりあうものもいれば、落ちた小片をとろうととびまわるものもいる ―― このような行動は、植物性の食物を食べるときにはめったにおきない。

 

 

いずれにせよ、なんらかの方法で、一五頭ほどのチンパンジー ――おもに雄―― が一頭の獲物を分けあって食べる。

 

われわれのイトコにあたる霊長類のあいだだけでなく、これほど多くの人間社会のあいだでも動物性の食物が特別な行動をおびおこすというのは、たまたまそうであるにすぎないのか、それともなにか共通するものがあるのか、わたしにはなんとも言えない。

 

しかし、そうだからといって、ライオンやタカやそのほかの本当の肉食動物が肉食にかりたてられるのとおなじに、人間も遺伝的なプログラムによって動物性食物をさがしだし、食べるよう仕組まれているのだ、とわたしが考えているわけではない。

 

 

食慣習における植物性食物と動物性食持ちの比率は文化によってあまりに大きくちがっており、それゆえ、人間は動物性食物をかならず食べなければいけないものと本能的に認識している、などという考えを支持することはできない。

 

 

より納得しやすい説明をするなら、われわれに固有の生理作用および消化作用が、われわれに動物性食物のほうを好むよう学習させる、ということだ。

 

 

そして、われわれも、われわれのイトコにあたる霊長類も、動物性食物に特別な注意をはらうが、それは、それらの食物にはいくつかの特性があり、そのためにきわめて栄養豊かだからなのだ。

 

 

(26p~30p)

 

 

類人猿は、思った以上に、動物性食品である「昆虫」を食べているようです。

 

 

また、人間が肉を「美味しい」と感じるように、植物食性の類人猿にとっても、肉は「特別な食べ物」である様子が伺えます。

 

 

で、問題は「植物食性である類人猿が、動物性食品を食べて大丈夫なのか」ということでしたね。

 

 

「動物食性の動物には植物性の食品が向いていない」のだから、「植物食性の動物が、動物性の食品を食べるのも困難」だろうと考えがちですが、意外にもそれはハードルが低いそうです。

 

 

『NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 ゴリラがサルを食べる、証拠発見か?2010.03.08』より引用

 

 

研究チームの一員で同じくマックス・プランク進化人類学研究所の遺伝学者ミヒャエル・ホフライター氏は、「たいていの場合、草食動物は肉の消化に困ることはない。逆だとそうはいかないが」とコメントした。

 

 

つまり、動物食性の動物は植物性の食品の消化には困るが、植物食性の動物が動物性の食品を食べる事は、消化上は問題ないということです。できれば、何故そうなのか根拠が欲しいところですが...。

 

 

ところで、「ゴリラ」や「チンパンジー」は雑食で、「人間」も同じように両方食べるから雑食だ、似ていると言われたりします。

 

 

類人猿も人間も、表面上は「両方食べている」ことには変わりないので、結果論として、同じ「雑食」になってしまっています。ですが、その意味合いは全く違います。

 

 

「ゴリラ」や「チンパンジー」が、植物性の食品の消化に適した体を持ち合わせていながらも、動物性の食品も食べても平気なのは、ミヒャエル・ホフライター氏の語ったような事情があるからなのかもしれません。

 

 

従って、そのような事情を無視して、「類人猿が雑食だから」といって、「人間も雑食で大丈夫だろう」と考えるのは軽率です。

 

 

何故なら、植物食性動物の類人猿と違って、人間は植物性食品の消化が困難な動物食性動物だからです。

 

 

人間がバランス良く食べて不健康になる理由がわかるような気がします。

 

 

ここまでをまとめます。

 

 

 

  • 人間 → 動物食性動物でありながら、植物性の食品に手を出す → 負担がかかる

 

  • ゴリラやチンパンジー → 植物食性動物でありながら、動物性の食品に手を出す → さほど負担ではない

 

 

 

というわけで、ここからは、私が人間は類人猿と同じような食事をするべきではないと思う、2つ目と、3つ目の理由についてお話します。

 

 

 

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「人間とチンパンジーの遺伝子は99%が同じ」は本当かのか

 

 

そもそも「人間は類人猿の真似をすると健康になれる」という発想は、親戚だからという発想があって成り立つものです。

 

 

一般的に、「人間」と「類人猿」は親戚で、「チンパンジー」にいたっては、人間と遺伝子が99%同じだとまで言われています。

 

 

これだけ聞いたら、違いは僅かだから、本当に親戚のような気もしますし、真似をした方がいいのかなと思いたくなります。

 

 

ですが、99%も同じなら、見た目もさることながら、消化のシステムだってそんなに違わないはずです。でも、現実には違っているのです。

 

 

こう考えると、「99%」の真相を確かめたくなります。

 

 

 

というわけで調べてみたところ、真相はこうでした。

 

 

『Gigazin 人間とチンパンジーのDNAは99%一致するというのは本当なのか?』より引用

 

 

よく言われるのは人間とバナナの遺伝子(DNA)は50%が一致するということ。同様に、人間と犬では80%が、チンパンジーにいたっては99%のDNAが共通だと言われます。

 

この場合、体内の細胞を取り出してみると、染色体に代表されるDNAの遺伝子情報のごく一部のみが異なるように受け取れます。

 

 

しかし、実際には人間とチンパンジーでは、DNAの遺伝子情報はかなり違っています。

 

 

人間とチンパンジーが別の種に別れたのは600万年前から800万年前。別の種になってからも、ともに進化を続けて遺伝子情報がそれぞれ変化してきました。人間の染色体は23対なのに対してチンパンジーは24対と、それぞれ独自の進化を遂げてきました。

 

 

遺伝子情報を文字に書き起こして比べてみます。

 

 

人間にあるけれど、チンパンジーにはない遺伝子情報やその逆もあり。それ以外の部分は、塩基配列はごく一部が違うだけでほとんど同じ。これらの違いを科学者がどう捉えるのかが、99%一致説の鍵を握ります。

 

 

塩基配列のわずかな違いは一つずつ数え上げることは可能。では、まったく違う部分はどう扱えばよいのでしょうか?

 

 

例えば、人間とチンパンジーとで記述自体は共通しているけれど、人間では2回繰り返す場合はどうでしょう。

 

 

これらをすべて1文字ずつ違うものとして数え上げるべきか……それともパラグラフ全体を「1つ」の違いとして数えるべきか。同じパラグラフでも異なる場所に現れている場合はどう考えるべきか?文字列の順序が反対の場合は?文を区切れば一致する場合はどうか?……など判断が難しい場合がたくさんあります。

 

 

この難問に対する科学者の回答は……なんと、「大きく異なる部分は切り捨てる」という大胆な方法。その数、なんと13億文字。

 

 

一方、残った24億文字だけを考えて……比較した結果が「98.77%の一致」というわけです。

 

 

つまり、人間の25%のゲノムとチンパンジーの18%のゲノムを無視して、残りの部分だけを比較して出されたのが「人間とチンパンジーはDNAが99%一致している」という99%一致説なのです。

 

 

さらに、根本的な問題としてDNA情報の異なる「程度」は単純な文字列の違いでは計れないというものがあります。わずかなDNA情報の違いで、姿かたちがまったく異なることがあったり……他方でDNA情報がかなり違うのに、ほとんど同じ形の場合もあったりします。

 

 

つまりは、DNAの情報がほとんど同じであることをもって、生物学的に「近い」とは言えないということ。

 

 

しかし、DNA情報を調べることに意味がないかと言えばそうでもありません。DNA情報はその動物が進化してきた「歴史」を記録している情報として非常に大きな意味を持っています。

 

 

進化する度に異なる枝に分かれてきたそれぞれの進化の過程を示すのがDNA情報。その進化の過程を考えれば比較的近い段階で分かれた人間とチンパンジーが非常に近い種であるのは確実だと分かります。もちろんバナナと大きく異なるのも確実と言えるのです。

 

 

 

元の動画は以下です。

 

 

 

 

 

異なる部分を切り捨てて、残った同じ部分を比較して、「99%が一致する」ということになっているのですから、随分といい加減な話です。

 

 

 

 

改めて考えてみると、「チンパンジー」でさえこの有様なのですから、「ゴリラ」と「人間」はもっと違うでしょうね。

 

 

同じだと思って食を真似しない方が良いです。

 

 

 

人間と類人猿は親戚だと思わない方が良い

 

 

蓋を開けてみればこの適当ぶりですが、ほとんどの人はそれを大前提として理論展開しています。

 

 

物事は、一時が万事じゃないですけど、私などは他にも適当言ってんじゃねーかと思ってしまいます。

 

 

そしてこれは、「進化論」についても当てはまることかもしれません。

 

 

紹介した動画では、「進化論」を前提に語られていますが、冒頭で言ったとおり、私は「進化論」というものに対して懐疑的です。

 

 

「サルが人間になる」とか、「魚が陸に上がる」という話も、本当の話に思えないのです。

 

 

「サルやチンパンジーが進化して人になった」という話を前提にした上で語られる「だから人間もこれらの動物を参考にしよう」という理論展開は、「進化論」を信じている人にとっては、「なるほど」と思えるのかもしれません。

 

 

 

しかし、「進化という現象はなく、人間は最初から人間として存在している」という考えに落ち着いている私は、

 

 

「進化論が仮説である以上、類人猿と人間は、最初から全く違う生物として存在している可能性があるのだから、わざわざ違う体の構造を持つ生物の真似をする必要はない」と考えています。

 

 

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間食が止められない人向け②糖質が少なくてタンパク質が多い食品を探してみた

 

間食をただ我慢するのはしんどいものです。

 

 

なので、どうしても止められないという人は、お菓子ではなく、「栄養的にマシなもの」に置き換えて食べる等、工夫をすればいいと思います。

 

 

では、どんなものに置き換えるのがいいのか・・・

 

 

 

無添加の食品にこだわる事も大切ですが、添加物がどうこう以前に、もっと重要な事があります。

 

 

それは、食品に含まれている「糖質量」と「タンパク質量」です。

 

 

私は「糖質が多くて、タンパク質が少ない食べ物」を食べているなら、それを「糖質が少なくてタンパク質が多い食べ物」に変えるのが良いと考えています。

 

 

 

 

糖質過多・低タンパク質

 

 

低糖質・高タンパク質

 

 

 

 

糖質が多くてタンパク質が少ないのが良くない理由については、以下の記事に書きました

 

間食が止められない人向け①タンパク質不足を補う為にプロテインバーを買ってみた

 

 

 

こちらの記事にも書きましたが、実際に、間食が止められない父に、低糖質、高タンパクの「プロテインバー」等を、間食の替わりに食べてもらいました。本記事は、その続編になります。

 

 

 

目的は以下の2つです。

 

 

 

  • 間食の栄養をマシにする事

 

 

 

  • 糖質による糖化と、タンパク質不足で胃が弱ってしまい、気持ち悪くて食事から動物性食品をほとんど食べられない状態を改善させる事

 

 

 

具体的に何をしたかというと、上の写真のように「プロテイン」を買い置きして、お腹がすいた時はそこから食べるように言っておいたのです。これなら、普通のお菓子より糖質も少なくて、タンパク質も摂れて一石二鳥です。

 

 

最初は味も気に入ってくれていたので、他の物は食べない・・・と思っていました。

 

 

 

 

しかし、数日後に部屋に入ってみると、他のものを食べた形跡がありました。

 

 

 

 

メーカーの批判をしたいわけではありませんが、「こんなもん買ってました」と報告する為に袋から出してみました。

 

 

 

これとか(メーカーは伏せます)、

 

 

 

 

 

これとか(メーカーは伏せます)、

 

 

 

 

 

 

 

・・・が置いてありました。

 

 

 

 

 

袋に書かれている成分を見てみると(メーカーを伏せるため、少しオブラートに包みます)、

 

 

 

前者の「さきいか」は、100gあたり、エネルギー約290kcal、タンパク質が約44g、脂質が約3g、炭水化物が約23gです。

 

 

原材料は、いか、砂糖、食塩...と続きます。

 

 

 

 

後者の「イカフライ」は、100gあたり、エネルギーが約490kcal、タンパク質が約15g、脂質が約22g、炭水化物が約58gです。

 

 

原材料は、小麦粉、植物油、いか、でん粉、パン粉、食塩、砂糖...と続きます。

 

 

 

 

一度にどのくらい食べるのかわかりませんが、やはり、タンパク質の量と、炭水化物(食物繊維と糖質)の量が気になります。

 

 

 

もし、「プロテインバー」を置いていなかったら、これらばかり食べるわけです。他にもクッキー、チョコレート、ガムの時もあります。

 

 

 

置いているにも関わらず、他のものを食べるということは、「プロテインバー」の味に飽きていることが考えられました。

 

 

 

種類が少ないのが問題です。

 

 

 

 

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プロテインの代用品

 

 

似たような商品に「カロリーメイト」や「ソイジョイ」があります。

 

 

ですがこれらは、「プロテインバー」に比べるとタンパク質が少なく、糖質が多いです。

 

 

こちらは種類がたくさんありますし、コンビニだろうが、スーパーだろうが、ドラッグストアだろうが、どこにでも置いてあります。

 

 

 

しかし、「プロテインバー」は種類もないですし、どこのお店にも置いてあるわけではありません(地方だからかもしれません)。

 

 

 

一応、ネットで海外の「プロテインバー」や「プロテインチップス」を買うことも可能ですが、「手軽に」「身近で」「お金を掛けずに」という条件がなければ続かないので、なるべく、いつも買い物しているところで手に入る物にこだわっています。

 

 

今はまだ食べてくれていますが、「飽きた」と言われるのは時間の問題です。

 

 

 

そうなったら、「プロテインバー」にも手をつけてくれなくなる可能性があるので、早めに手を打っておかなければなりません。なので、「どうしようかな~」と考えていました。

 

 

 

すると、「プロテインバー」のパッケージの後ろに、以下のように書かれていました。

 

 

 

「おいしく・手軽に・たんぱく質10gを摂ろう!」

 

 

 

これを読んで、ふと、

 

 

 

「タンパク質が10g近くあって、糖質の少ない食べ物であれば、別にプロテイン商品に拘らなくてもいいんじゃないか」と思ったのです。

 

 

 

そこで、「タンパク質がたくさん摂れて、糖質も類似品に比べると少ない食べ物」を探してみました。

 

 

 

添加物は気になりますが、目をつぶります。

 

 

 

 

水切りヨーグルトは高タンパク

 

 

 

最近スーパーでよく見かける、濃厚な「水切りヨーグルト」は、栄養が濃縮されているので高タンパクです。

 

 

 

トップバリュのギリシャヨーグルト

 

 

「水切りヨーグルト」は種類が色々ありますが、タンパク質が約10g摂れるのは「トップバリュ」の「ギリシャヨーグルト」です。値段は148円でした。

 

 

味は「プレーン」、「バニラ」、「アロエ」、「オレンジ」、「はちみつ」の5種類ありました。

 

 

糖質の少ない「プレーン」が理想ですが、「プレーン」をそのまま食べると、どのメーカーでも「不味い」と言われるので、味付きの物を買うしかありません。

 

 

そこで、「バニラ」と「アロエ」を買うことにしました。どの味も栄養的にそんなに大差ないのですが、「オレンジ」と「はちみつ」は果糖が気になるので避けました。

 

 

以下は「アロエ」です。こちらは父が食べました。

 

 

 

 

 

 

「アロエ」のタンパク質は9.8gで、糖質は10.5gです。

 

 

 

ちなみに、「プロテインバー」で一番糖質の少ない「ベイクドチョコ」は、タンパク質は10.0gで、炭水化物(糖質と食物繊維)が12.2gです。

 

 

 

 

 

比較すると、「ギリシャヨーグルト」は、「プロテインバー」と大差なく、数値的に良いと言えます。

 

 

 

「ギリシャヨーグルト」を食べた父の感想は、

 

 

「ネチっとしているから、「ヨーグルトだ」と思って食べると気持ち悪いけど、「クリームだ」と思って食べたら美味しい」そうです。

 

 

私や母は「これはどんな味がするんだろう?」と、変わった味に対して興味を持って食べられるのですが、父は「食」に関心がないので、味の許容範囲が狭いです。

 

 

なので、味やメニューに対して「これはこういう味がするもんだ!!」という決め付けが強く、そこから少しでも脱線しようものなら、「美味しい」、「美味しくない」に関わらず受け入れられないタイプです。

 

 

「味の冒険」が出来ないので、「ギリシャヨーグルト」のヨーグルトらしからぬ食感に、微妙な反応をしました。

 

 

一方、私と母はそのような決め付けはありません。

 

 

母は「バニラ」を食べたのですが、濃厚で美味しいと言っていました。乳製品が好きなので、受けが良かったです。

 

 

私も一口貰いましたが、「バニラ」の香りがあるので、アイスクリームを彷彿とさせます。

 

 

 

「バニラ」の方は、写真を撮るのを忘れたので、改めて栄養成分を調べてみました。

 

 

 

 

1個(110g)当たり、 エネルギー90kcal、 たんぱく質10.0g、 脂質0.2g、 糖質11.9g 、食物繊維0.2g 、ナトリウム47mg 、カルシウム117mg 、食塩相当量0.1g

 

 

 

 

・・・だそうです。こちらも、タンパク質が多くて、糖質が少ないので良いですね。

 

 

 

ただ、「トップバリュ」製品は、イオン系のスーパーにしか置いていないのでそこが問題です。

 

 

私が住んでいる所には、いくつかイオンがありますが、実家周辺には一箇所しかなく、何故かそこのスーパーには「バニラ」と「オレンジ」は置いていないのです。おまけにそのスーパーは、あまり行くスーパーではありません。

 

 

気に入っても、買うチャンスがないなら話になりません。

 

 

そこで、もう1つ、水切りヨーグルトで糖質の少ない商品を探しました。

 

 

 

パルテノ

 

 

ギリシャヨーグルトの「パルテノ」を買ってみました。値段は128円でした。

 

 

こちらはほとんどのスーパーに置いているので手に入りやすいです。

 

 

期間限定の「ティラミス」を除いて、「プレーン」以外はフルーツ系です。「アロエ」とか「バニラ」はありません。仕方がないので、「ブルーベリー」を買ってみました。

 

 

「トップバリュのギリシャヨーグルト」は1個110gでしたが、「パルテノ」は、1個が80gです。g数が少ない分、タンパク質も少ないですが、炭水化物(糖質と食物繊維)も少ないです。

 

 

「ブルーベリー」の場合、たんぱく質6.8g、炭水化物6.1gです。

 

 

 

 

 

「ギリシャヨーグルト」よりもボリュームが少ない分、1回で摂る糖質量も減るので、血糖値を気にする方は、こちらの方が良いかもしれません(そのぶんタンパク質も減りますが)。

 

 

希望としては、「フルーツ以外の味」が充実して欲しいです。

 

 

前にも言いましたが、健康を考えるのであれば、極力、「ブドウ糖の10倍糖化する果糖」が多い果物を避けるほうが良いからです。

 

 

 

私は以前、果物に含まれる果糖によって相当ダメージを受けたので、「果物をアピールした商品」には警戒しています。

 

ローフーディストやベジタリアンの真実。肉を避け野菜や果物を多く食べる人に見られる肌の特徴と、健康上の問題

 

 

 

ヨーグルトに入っているフルーツの量はしれていますが、問題は食べる頻度です。

 

 

たまーに、ご褒美として食べるならともかく、ヨーグルトというのは健康の為に毎日食べる事が多いので、そこにフルーツが入っていれば、その度に果糖のダメージを受ける事になります。

 

 

果糖を食べる事を習慣化させる・・・というのが良くないのです。

 

 

 

フルーツ系じゃない味に、期間限定で160円の「ティラミス」もあったのですが、こちらはソースを含めると、タンパク質より糖質がわずかに上回ってしまうので、NGにしました。でも、今調べたところ、普通のヨーグルトより、随分マシな気がしてきました。

 

 

 

「ティラミス」のヨーグルトの方は、エネルギー79kcal、たんぱく質7.9g、脂質3.8g、炭水化物3.4g、ナトリウム26㎎、その他:カルシウム80mg。

 

添付品のティラミスソースは、砂糖、果糖、コーヒー、水あめ、ココア、洋酒、寒天、香料が入っています。エネルギー33kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物8.2g、ナトリウム0mg、カルシウム0mg(アルコール分0.5%未満)

 

 

 

「ティラミス」は、ヨーグルトとソース合わせると、タンパク質7.9g、炭水化物11.6gです。
ティラミスも、ソースという形で果糖が入っていました。

 

 

 

 

 

「水切りヨーグルト」は、いろんなメーカーが出していますが、今のところ、タンパク質が10g摂れて、フルーツが入っていない「トップバリュのギリシャヨーグルト」の「バニラ」、「アロエ」がお勧めです。

 

 

 

ただし、食べられるのであれば、「プレーン」が一番良いです。

 

 

 

母が好きな普段食べているヨーグルトは、1カップ(180g)が、炭水化物が約22g たんぱく質が約8gです。しかも、フルーツ入りです。

 

 

 

これを食べるより、「水切りヨーグルト」を食べた方が健康的だと思います。

 

 

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おつまみ系の中には高タンパクのものも...

 

 

「タンパク質が多い」ということに焦点をあてるなら、「水切りヨーグルト」よりもお勧めなのが、おつまみ系の商品です。

 

 

くどいですが、動物性の加工食品の場合、酸化も気になりますし、食品添加物も心配ですが、「タンパク質を摂る事」を目的にしているので、今回は目をつぶります。

 

 

おつまみ系の商品は、糖質まみれのものも多いのですが、探せば、高タンパク質でありながら、「水切りヨーグルト」や「プロテインバー」より低糖質のものがあります。

 

 

「ミルクプロテイン」、「プロテインバー」、「水切りヨーグルト」には微妙な反応を示した父も、おつまみ系は「また買ってきてくれ」と高評価でした。いつも食べる商品は、甘味料が加えてあるものばかりなので、「甘味料が少ないのはダメかな...」と思ったのですが、いけました。

 

 

食べてみると、おつまみ系は甘さがなくても美味しいです。いや、むしろ甘くない方が美味しいかもしれません。

 

 

 

ししゃも

 

 

以下は、「おいしい減塩焼きししゃも」です。値段は298円でした。

 

 

 

 

 

 

私は干物は好きではないのですが、これは、ししゃもがしっとりしていて美味しかったです。

 

 

特に卵のところが好きですね。

 

 

そして、以下が100gあたりの成分と、原材料名になります。

 

タンパク質量に対して、この炭水化物の量は相当魅力的です。ちなみに、一袋は45gです。

 

 

 

 

世の中に溢れる類似品は、大抵、原材料の2番目に砂糖がくるのですが、これはそうはなっていません。

 

 

甘くしなくても「やればできるじゃないか」と思いました。

 

 

このメーカーの、ししゃも以外のシリーズもあったのですが、それは炭水化物が多かったです。

 

 

 

するめ

 

 

 

もう1つは、「辛口するめ」です。これは100円でした。

 

 

 

 

 

 

100gあたりの成分を見て下さい。こちらも高タンパク質、低糖質であることがわかります。

 

 

 

 

 

 

で、するめ1枚は、個体差もありますが大体10gでした。

 

 

 

 

 

 

1枚、タンパク質6.21g、炭水化物0.39gということになります。

 

 

2枚入っているので、一袋食べたらタンパク質10g以上摂れますね。

 

 

こちらも甘くないですが、素材の味だけでも美味しいです。

 

 

 

コンビーフ

 

 

おつまみではないですが、高タンパク質、低糖質の食べ物に「コンビーフ」があります。

 

 

最近はこのようなカップになっているようです。

 

 

 

 

 

 

肉を大量に食べる私も、加工肉は添加物が入っているのであまり食べたくありません。

 

ですが、タンパク質が多かったので今回は買ってみました。以下が成分です。

 

 

 

 

 

「プロテインバー」より、高タンパクで低糖質です。

 

 

 

 

まだ少ないですが、探せば他にも「高タンパク、低糖質の食べ物」があると思います。

 

 

ここまで「タンパク質を増やして、糖質を(断糖ではなく)少し減らすこと」に拘ってきましたが、これには注意点もあるので、次はその事について話しておきます。

 

 

 

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緩い糖質制限の危険性

 

 

今回紹介したような、「間食に低糖質、高タンパクの食品を食べる」という方法には、注意点があります。

 

 

タンパク質を多く摂ることは良いのですが、問題は糖質です。

 

 

「糖質を減らした」・・・といっても、それは部分的なもので、減らし具合は大したことありません。

 

 

 

何故なら、例えば「プロテインバー」だけでも10gちょっとの糖質が含まれているからです。

 

 

 

お菓子等を食べるよりは糖質が少ない・・・というだけです。

 

 

 

食事から糖質を取っている人の場合は、「食事からの糖質+間食の糖質」が1日の糖質量になるので、全体を通してみると、やはり糖質を多く摂っている事になります。

 

 

このような、「糖質を大幅に減らさずに、タンパク質をたくさん摂る」という食事は、「緩めの糖質制限」に近いです。

 

 

で、世の中に「糖質制限をして体調を崩した」「糖質制限は危険だ」という話は多くありますが、そのほとんどが、「中途半端な糖質制限」によるものです。

 

 

 

それに近くなる食べ方をする以上は、その仕組みとリスクについて知っておく必要があります。

 

 

 

私自身も過去に一度、中途半端に糖質を制限しながら、タンパク質や脂質をたくさん食べようとする、「緩い糖質制限」をして失敗した事があります。その時は「これは危険だ」と思って止めました。

 

 

しかし数年後、糖質を可能な限り排除した1日10g以下の「スーパー糖質制限」をしたら、上手くいって体質が改善したのです。

 

 

最初に実践した、「糖質を中途半端に減らし、タンパク質や脂質を食べる緩めの糖質制限」を行なった時は、肉や脂を食べようとしても、気持ちが悪くて食べる事が出来ませんでした。糖質はいくらでも食べられるのに、動物性食品だと「うっ」となるのです。

 

 

 

糖質を制限した状態で、タンパク質や脂質も多く食べられないので、カロリーの摂取量が落ちました。それによってフラフラになりました。

 

 

 

これは、エネルギー物質「ATP」不足なので、かなり危険です。「ATP」が不足すると慢性疾患になり、無くなると死にます。

 

ATP(アデノシン三リン酸)について分かりやすく説明してみた

 

 

 

しかし、ほぼ糖質を摂らない状態で、タンパク質や脂質を食べるとそうはなりません。

 

 

胃の糖化が進まないので、肉や脂を食べても気持ち悪くならないのです。最初はしんどいですが、頑張れば食べられるレベルです。

 

 

日に日に量を食べられるようになっていきましたし、糖質を減らして動物性食品が中心だと、食後も胃が楽で、10分もすれば軽くなります。

 

 

 

 

 

体の成分であるタンパク質や脂質をしっかり食べられるようになった事、体にダメージを与える糖質をほとんど摂らなくなった事で、みるみる体質が変わっていきました。

 

 

このように、同じ糖質制限でも「主食を抜いた程度の糖質制限」と、「1日10g以下の糖質制限」では、全く効果が違います。

 

 

そういう経験があるので、私は「緩めの糖質制限」、つまり、「糖質を食べながら、タンパク質や脂質をたくさん食べる食生活」は基本的にオススメしていません。

 

 

ただし、糖化(タンパク質と糖質が結びついて細胞が劣化すること)が胃にきていない方は、タンパク質や脂質が食べられると思うので、緩い糖質制限でも続けられると思います。

 

 

 

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タンパク質と脂質に、糖質を組み合わせない方が良い

 

 

すでに胃が糖化している人は、緩い糖質制限では、胃の糖化が改善されません。

 

 

そのせいで、肉や脂が気持ち悪くて食べられないので、結果的にエネルギー不足になって続けられない

 

 

 

・・・というお話をしましたが、緩い糖質制限のリスクは他にもあります。

 

 

病気のリスクを高めてしまう可能性があるのです。

 

 

 

「脂質+タンパク質」であれば慢性疾患になりませんが、これに糖質が加わると慢性疾患の原因になります。しかし、それは脂質やタンパク質が悪いのではなく、糖質が問題なのです。

 

 

 

「高糖質+高脂質・高タンパク質」の王道といえば、ジャンクフードですが、実際に、このような食生活をしていて、成人病になる人は多いです。

 

 

「糖質制限」も糖質の制限が甘いと、これに近くなるので要注意です。これなら、まだ「高糖質 + 脂質とタンパク質を限りなく減らした食事」の方がマシです。

 

 

 

以下の記事で「脂質・タンパク質 + 糖質」・・・この組み合わせが良くないのだというお話をしました。

 

【脂質+タンパク質】は良くて【糖質+脂質+タンパク質】が良くない理由

 

 

 

まとめ

 

 

 

注意点をまとめます。

 

 

 

  • 糖質を摂ると、糖化や乳酸の蓄積のリスクがある。だから減らした方が良い。

 

 

  • タンパク質が不十分だと体の主成分が足りないので体が弱る。だからタンパク質は摂った方が良い。

 

  • 脂質は体の成分で、エネルギー源だから不足すると体が弱り、エネルギー不足になる。だから脂質は摂った方が良い。

 

  • 「脂質・タンパク質 + 糖質」は、慢性疾患のリスクがある。健康を目的とするなら、できる限り組み合わせない方が良い。

 

 

 

以上のような理由から、体質的に糖質制限が出来ない人を除けば、理想は、極端に糖質を減らして、タンパク質や脂質を摂った方が良いのです。

 

 

しかし、「体質的にいきなり厳しい糖質制限に対応できない人」がいるのも事実です。

 

 

そんな場合は、糖質制限に体を慣らす為に、徐々に糖質量を減らし、同時に徐々にタンパク質や脂質を増やしていく方がよいと思います。

 

 

失敗するリスクもありますが、それで上手くいく人もいるみたいなので、「移行期間の緩い糖質制限」として、様子を見ながら試してみる価値はあると思っています。

 

 

そうしないと、前に進みませんし、タンパク質不足の状態では、他の健康法の効果も下がってしまうからです。

 

 

 

(追記)糖質を止められない人が気をつけた方がいい事

 

 

タンパク質や脂質を摂らないとマズい。糖質は減らした方が良いけど、ご飯も間食も止められない。かといって「高糖質+高脂質・高タンパク質」はリスクがある

 

 

・・・なので、実践を難しく感じる人もいると思います。

 

 

 

私は過去、糖質によるダメージで相当体が弱かったので、「糖質を制限した方が良い」ということはあっても、「摂っても大丈夫ですよ」と言う事はありません。

 

 

しかし、糖質が止められない人は多いです。

 

 

 

なので、そういう人が少しでも健康になるにはどうしたらいいか、その方法をまとめました。

 

 

糖質を摂っている人が気をつけるべきことを書いたので読んでみて下さい。

 

 

ベジタリアンや糖質を止められない人が、健康の為に摂っておきたい栄養素とは

 

 

 

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間食が止められない人向け①タンパク質不足を補う為にプロテインバーを買ってみた

 

タンパク質不足の父に食べさせる為に、いくつか、プロテイン商品を買ってみました。

 

 

「ミルクプロテイン」と、お菓子のような「プロテインバー」です。

 

 

 

これを健康目的で利用できないかなと思いました。

 

 

私の父は、おかずよりもご飯が大好きなので、糖質の摂取量が多いです。

 

 

そして、肉は食べますが、ムカムカするのであまり量は食べません。

 

 

このような食生活を続けていると、糖質過多、タンパク質不足、脂質不足になります。

 

 

 

これだけでも問題ですが、困ったことに、ガム、アイスクリーム、クッキー、チョコレート、ヨーグルト、スナック、おつまみ系・・・と、間食も多いのです。

 

 

そして、その原材料名を見たら、「砂糖」、「人口甘味料」が一番最初に記載してある商品もめずらしくありません。

 

 

 

材料は「多く含まれている順」に記載されています。

 

 

 

体に悪いので、せめて間食だけでも止めさせたいのですが、完全に依存しているので、止めさせるよりも「栄養的にマシな食べ物」に置き換えるのがベストだと思いました。

 

 

そこで、手間がかからなくてサッと口に出来て、どこでも手に入る商品を探したら、これらのプロテインがあったのです。

 

 

普通のお菓子に比べると、糖質が少なくて、タンパク質が多いところが良いです。

 

 

 

糖質制限をしている私からすると、これらの商品は、やはり糖質が多すぎます。

 

 

しかし、間食の多いタンパク質不足の父が、お菓子の代わりにプロテインバー等を食べてくれたら、今よりも随分糖質量が減らせるし、タンパク質も摂取できるので、少しマシです。

 

 

そこで2週間前から、買い置きして様子を見てみました。

 

 

2週間試した父の意見と、私も数日かけて少しずつ試食をしたので、これらの感想をお伝えします。

 

 

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ザバスのミルクプロテイン

 

 

まず、ザバスのプロテインです。

 

 

店によって値段は変わりますが、左下の「フルーティー」は138~150円、右の「低脂肪ミルク」が100円前後です。この2つはスーパーに置いてあるので、手に入れやすいです。

 

 

 

 

 

父は「飲むヨーグルト」系の飲み物を好んで飲むので、その替わりに使えそうかなと思って買いました。

 

 

で、気になるタンパク質と、糖質の量はというと...

 

 

 

 

 

 

左の「フルーティー」は1本(430ml)あたり、タンパク質15g、炭水化物10gです。

 

 

右の「低脂肪ミルク」は1本(200ml)あたり、タンパク質10g、炭水化物9.5gです。

 

 

これはタンパク質が多く、糖質が少ないといえます。

 

 

比較の為に「飲むヨーグルト」のタンパク質と、糖質量をみてみます。

 

 

以下のサイトを参考にすると、200mlあたり、タンパク質が6.26g、炭水化物が26.35gだそうですので、相当甘いことが分かります。「飲むヨーグルト」には色んな味がありますが、同じように甘いので糖質量は大差ないでしょう。

 

カロリーSlism 飲むヨーグルト

 

 

 

プロテインの味ですが、私は「フルーティー」を飲みました。

 

 

薄くてあっさりめの乳酸菌飲料・・・といった感じです。「飲むヨーグルト」と比べると、酸味が強いです。

 

 

私は糖質制限をしていて、普段甘いものを食べることがないので、このわずかな糖質量でも、とても甘く、おいしく感じます。いつも飲んでいる味のないプロテインと比べると随分と飲みやすいと思います。

 

 

しかし、普段甘い物を食べ慣れている人はあまり美味しく感じないようです。

 

 

母は、最初「これなら飲みやすい」と言っていたのですが、続きませんでした。父の反応も微妙でしたね。やはり、「飲むヨーグルト」に比べると、減りが悪い気がします。

 

 

「フルーティー」は残るので、次は買わないかもしれません。

 

 

一方、「低脂肪ミルク」は、私は飲んでいないので味はわかりませんが、両親は普通に飲んでいました。

 

 

 

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ウィダーのプロテインバー

 

 

次はプロテインバーです。

 

 

味は3種類ありますが、どれも1本10gのタンパク質が含まれています。値段は150円です。

 

 

父の好きそうな「ベイクドチョコ」と「ウェファーバニラ」の2種類の味を買いました。

 

 

私も食べましたが、思ったより腹持ちが良いです。

 

 

こちらは「ベイクドチョコ」です。3種類の中でこれが一番糖質が少ないです。

 

 

 

 

 

 

私はプロテインバーの中で、この味が一番好きです。元々チョコレート好きなので。できれば、ホワイトチョコや、抹茶のチョコとかシリーズで出してもらいたいくらいです。

 

 

父もこれが一番良いと言いました。

 

 

母は、周囲をチョコレートでコーティングしたお菓子がそもそもダメらしく、半分食べただけです。

 

 

原材料名の順番は、乳たんぱく、植物油、ココアパウダー、大豆たんぱく、砂糖、ショートニング、大豆パフ、マーガリン...と続いています。マーガリンが気に入りませんが・・・。

 

 

次は「ウェファーバニラ」です。ベイクドより少し糖質が多いです。

 

 

 

 

 

 

これも、私は美味しいと思いました。

 

 

ウエハースなんて久しぶりです。糖質制限をしてからは頂き物を除いて、お菓子を食べる事はないので、何を食べても美味しく感じるので評価が甘いかもしれません。

 

 

父も順調に食べているので、嫌いではないようです。

 

 

母はウエハースが好きではないので食べていません。

 

 

ただ、こちらのウエハースタイプは、原材料が、小麦粉、砂糖、ショートニング、大豆たんぱく、ホエイたんぱく(乳成分を含む)、植物油脂、ココアパウダー、果糖...となっています。

 

 

砂糖がかなり使われていることも問題ですが、小麦粉が入っているので、健康を考えると、個人的にはあまり食べたくありません。

 

 

健康面を考えると、ベイクドチョコの方がいいです。

 

 

ちなみにウエハースタイプは、バニラとナッツ味があります。同じものばかりだと飽きるので、どちらも買いますが、より糖質の少ないバニラを買うことの方が多いです。

 

 

ちなみ、にナッツは糖質が14.8gです。
そして、最近発売したグラノーラタイプも数日後に試食してみましたが、食べてみた結果、これは買い置きしない事にしました。

 

 

ドライフルーツが入っているからです。

 

 

フルーツに多く含まれている果糖は、ブドウ糖の10倍糖化しやすいです。しかも、ドライフルーツは果糖が濃縮されているので、健康を考えるのであれば私はお勧めしません。

 

 

 

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プロテイン商品に対して思う事

 

 

プロテインのドリンクの方は、合わなかったようですが、プロテインバーの方はお菓子代わりに食べてくれているみたいなので、引き続き様子を見ようと思います。

 

 

腹持ちが良いので、満足感もあります。小食の父は、朝1本食べてお腹が一杯になったと言っています。

 

 

今一番怖いのは、飽きたと言われる事です。なので、いろんなメーカーに糖質をカットした、プロテイン商品を出してほしいです。

 

 

色々とケチをつけましたが、それでも、こんな商品があるのはありがたいと思っています。

 

 

私のように糖質制限をしている人間も食べられるからです。

 

 

これまでは、外出先でタンパク質を摂る場合は、コンビニでチキン等を買っていたのですが、これからは、プロテイン商品を買って食べるのもありかなと思います。

 

 

ところで、このプロテインバーですが、何故か私の住む地域のスーパーには全く置いていません。ドラッグストアには必ず置いてあるのに、スーパーにはないのです。モールにある大きなスーパーにも置いてありません。

 

 

ソイジョイ等は、棚だけでなく、レジの前にも置いてあり、これでもかというくらいアピールしているのですが、何故かプロテインバーはありません。

 

 

 

ソイジョイより少し高いですが、タンパク質が多くて糖質の低いプロテインバーがお勧めです。

 

 

 

 

タンパク質の重要性

 

 

ここからは、何故私がここまでタンパク質にこだわるのか・・・についてお話します。

 

 

勧められる側にとっては、かなりウザいことをしていますが、意味があるのです。

 

 

父の食生活、嗜好を見ていると、糖質過多も問題ですが、タンパク質が圧倒的に足りません。メディアの影響をかなり受けており、「肉や脂は控えた方が良い」という意識が強いので、動物性の食品を避けようともします。

 

 

このような考えはまだまだ一般的ですが、それを真に受けて肉や脂を控えると、「タンパク質」や「脂質」が不足するので体は弱っていきます。

 

 

人体を構成する物質を多い順に言うと、水59%、タンパク質18%、脂質17%、無機塩類5%、その他(炭水化物や核酸)1%です。

 

 

このように、タンパク質は水の次に多く、体の主成分です。「酵素」や「ホルモン」や「免疫細胞」もタンパク質でできています。

 

 

その為、体の材料であるタンパク質が足りなくなると、回復力も落ちますし、他の健康法も効果が薄れます。

 

 

優秀な大工がいても材料がなければ何も作れないのと同じで、他の栄養素が足りていてもタンパク質不足の状態では話にならないのです。

 

 

私は過去に、タンパク質不足を放置して、ミネラル、ビタミンを健康食品や食事から多めに摂っていたのですが、「ちょっと体が軽いかな...」程度で、劇的な効果はありませんでした。

 

 

 

「体を構成する材料」が不足しているのだから当然です。

 

 

 

私は若い時からタンパク質不足で、10代でも、体全体の作りが非常に貧弱で、少しのことで故障していました。傷の治りはとても遅いです。何もしていないのに、いつもとにかく疲れていて、横になるのが一番好きでした。

 

 

ダメージは大きく、回復は小さい・・・こうなると、年齢関係なく、年寄りのような体になります。

 

 

 

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タンパク質不足の原因

 

 

タンパク質の摂取量が減る原因は、糖質の過剰摂取にあります。

 

 

日本人の食事は「ご飯を中心におかずを食べる」というスタイルなので、ご飯でお腹がいっぱいになるぶん、必然的におかずから得られるタンパク質の量が不足します。

 

 

 

 

 

 

そして、私の両親は、「糖質制限」ではなく「バランスの良い和食」を食べています。おかずは肉より魚が目立ち、どちらかというと野菜がメインです。

 

 

一般的に言う「健康的」な料理ですが、「動物食性動物である人間の体の構造」や、「糖質の害」を考えると、この食事では不健康になります。

 

 

私以上に健康食品や食事からミネラルやビタミンを摂取しているのですが、最近、糖害と思われる症状が前面に出てきました。タンパク質不足による症状も目立ちます。

 

 

 

 

 

 

動物性食品が食べられない原因

 

 

糖質の害についてお話しましたが、これが胃にくると、体に必要な栄養源である肉が食べられなくなります。

 

 

こうなると、いくら「タンパク質をしっかり摂りたい」と思っても、気持ちが悪くて肉が食べられなくなるので、野菜など気持ち悪くならないものばかり食べるようになります。

 

 

そして、ますますタンパク質不足になります。

 

 

で、私の両親は最近、特に胃の不調を訴えています。

 

 

糖質はいくらでも食べられるのに、動物性食品を見るとムカっとする

 

 

そうです。母よりも父の方が酷いです。

 

 

「歳をとるとそうなる」と思われている人がいますが、実は違います。

 

 

若くても、子供でも、なります。

 

 

 

物心ついた時から2年前まで、肉や脂っこいものがほとんど食べられなかった私に言わせれば、この症状は、胃の糖化とタンパク質不足です。

 

 

「糖化」とは、余った糖が体のタンパク質と結びついて、細胞を変性させてしまうことをいいます。

 

 

胃もタンパク質で出来ていますから、もし胃が糖化すると細胞が劣化します。そして、タンパク質でできているので、修復にはタンパク質が必要なのです。

 

 

従って、糖質を大量に取っていて、タンパク質の摂取量が少なければ、このタイプの胃の不調は改善されません。

 

 

同じ胃の不調でも、動物性だろうが、炭水化物だろうが、お菓子だろうが、何でもとにかく食べたくないのであれば、胃癌や精神疾患など、別の病気を疑います。

 

 

しかし、「動物性食品は食べたくないのに、何故か都合よく糖質だけは食べられる」という症状は、明らかに胃の糖化とタンパク質不足が原因です。

 

 

 

 

 

 

歳のせいではありません。不摂生(糖質過多、タンパク質不足)をしながら歳を重ねてきたせいなので、若くてもなります。

 

 

長年何を食べてきたのかを知っているので、両親の胃が弱っている原因は、私には手にとるように分かります。実際に、それに影響を受けて、同じようなメニューを食べていた私が全く同じ症状でしたから(※私は糖質制限を始めたことで改善しました)

 

 

ダメージが大きくて、回復がない状態ですので、他の病気が心配です。改善させるには、糖質を少なくして、タンパク質を多く摂ることが必要です。

 

 

しかし、原因や対処法は分かっても、治すのは難しいのです。

 

 

一つは体の問題、もう一つは食事を変えるには家族の理解が必要な事です。

 

 

この胃の状態だと、体の材料であるタンパク質は必要な量が食べられないですし、食べやすい糖質に逃げてしまうため、胃の糖化は進みます。そして、ますます、糖質過多、タンパク質不足になります。

 

 

しかし、それは工夫次第でなんとか乗り切ることができます。私も克服しましたから。

 

 

問題は、食事を変えることに対する無理解です。

 

 

 

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食事を変えるのは家族の理解がないと難しい

 

 

実は、数年前と2年前の2回、両親も私の影響を受けて、一時期、糖質制限に近い食事をしていたことがあります。かなり緩めでしたが、続ける事はできませんでした。

 

 

母は元々、肉や乳製品が大好きです。

 

 

料理が好きなので、動物性食品が多めの西洋料理にも関心があります。そして栄養にも関心があります。そういう嗜好なので、母に肉食を勧めるのはわりと簡単なのです。

 

 

ですが、問題は父です。

 

 

私の両親の世代には多いのですが、旦那さんの好みに合わせて、その家庭の料理の方向性が決まるという家は少なくありません。

 

 

例えば、旦那さんが香辛料が嫌いだったら、あらゆる料理に香りの強い食材が使えない・・・といった風になります。

 

 

奥さんが料理好きで、健康の為、味の為、色んな料理を作りたくても、旦那さんの好みのせいでレパートリーが狭められるのです。

 

 

うちも例外ではありません。

 

 

父は男性にしては食が細く、基本的に食べる事に関心がありません。ですが、「ご飯はとにかく柔らかく炊く」「汁物は汁はいるけど具はいらない」、等の好みがあります。

 

 

その中でも一番の問題は「ボリュームのあるおかずはいらない」です。

 

 

この嗜好では「ご飯中心におかずを食べる」のスタイルから脱却できません。糖質過多、タンパク質不足、脂質不足が続きます。

 

 

実は、この好みは、以前の私と全く同じです。

 

 

当時の私は、胃が弱くて食が細かったので、ちょっとのおかずで満足でした。

 

 

だから、目の前に、具のゴロゴロ入ったおかずや、華やかな料理をズラッと並べられると、うんざりしたものです。

 

 

なので、父の主張する「ボリュームのあるおかずはいらない」という気持ちはよく分かります。

 

 

ただ、私の場合、健康の為であれば「食の好み」はいくらでも妥協できます。四六時中体がしんどい方が嫌だからです。

 

 

でも、父にはそれが難しいのです。体に良いものでも、好きじゃなかったら手をつけません。

 

 

ボリュームを嫌われると、カサが増える動物性食品は料理しずらくなります。

 

 

結果的に、食べないものを作ってもしょうがないから、父の好みに合わせて料理を作るようになります。

 

 

そうなると、父個人の問題で納まりません。この食事は母にも影響します。

 

 

母は現在、「肉や脂質を避けて、野菜を中心とした、バランスの良い手の込んだ家庭料理」を普通に食べているにもかかわらず肥満です。

 

 

母の両親は島出身なので魚を好んで食べていました。その影響を受けている母も魚料理が多いです。それプラス、野菜多め、肉・脂質は少なめです。

 

 

常識だと、「太る要素が何もない料理」なのにも関わらず、太っているのです。

 

 

それは、太る原因は糖質だからです。

 

 

2年前に、母に糖質制限を勧めて実践した時は、一時期ですが、明らかに体が引き締まってきました。

 

 

でも、それも長くは続きませんでした。糖質を制限して、タンパク質や脂質を摂ろうとすると、どうしてもおかずにボリュームが出てきます。母に肉を勧めてそれを料理に反映させようとすると、父がNOをつきつけるのです。

 

 

そこで、「家では糖質制限は無理だ」という結論になりました。

 

 

 

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どうやって苦手なタンパク質を摂るか

 

 

父の嫌いなものを出すと食べないので、それでは体が心配です。そこで、食べてくれそうな料理を作ります。

 

 

すると、必然的にボリュームの少ない、ムカっとこない、見た目だけ健康そうなバランスの良い食事しか作れません。

 

 

つまり、和食のような、糖質中心、タンパク質・脂質不足の食事です。そろってそういう食事を摂ることになります。

 

 

それで、健康になるなら構いません。でも、あれから2年近く経ち、糖化による不調が目立つようになりました。

 

 

こうなると、私としても、放置するわけにはいきません。

 

 

しかし、前回の失敗があるので、同じように母に糖質制限食を勧めても、「父が食べられない料理」は長続きしないことが分かっています。

 

 

父のように、ボリュームのある物が食べられないのは、好みもありますが、タンパク質不足と胃の糖化による影響が大きいです。胃が弱かった私もそうだったのですが、見ただけで「食べられそうにない」と圧倒されるのです。

 

 

これを改善しないと、肉料理を出されても食べることはできません。

 

 

私がプロテイン商品を買って来たのは、「体に悪い間食を止めさせたい」というのもありますが、それと同時に、動物性食品が食べられない胃を改善させる為です。

 

 

少しずつタンパク質に慣らしていき、最終的に肉やボリュームのあるおかずを抵抗なく食べれるレベルに持っていけたら理想だと思います。

 

 

で、肉以外で、タンパク質をたくさん摂る方法は2つです。

 

 

  • プロテインを飲む(粉末)

 

  • 今食べている食材を、なるべく「低糖質・高タンパク質の食材」に置き換える

 

 

普通の粉を溶かして飲むタイプのプロテインが良いのですが、不味いものは飲みたくないそうなので、私が飲んでいる無添加・プレーンのプロテインはNGです。

 

 

以前飲ませたところ、

 

 

 

「プラスチックを飲んでるみたい」と言われました。

 

 

良いものでも、飲んでくれないと話にならないので却下です。

 

 

それにこのタイプのプロテインは、私が粉を溶かして「はい、どうぞ」と目の前に持っていけば飲んでくれますが、それをしなければ、父の性格上、毎日粉を溶かして飲むという行為を面倒くさがって続けない気がします。

 

 

それで、お菓子感覚で食べられるプロテインバーを買って来たのです。これなら一応プロテインですし、間食の置き換えになります。

 

 

正直言うと、プロテインとはいえ、甘味料や添加物の入ったものを飲ませるのは気が進みません。

 

 

しかし、タンパク質を補う事と、糖質を少しでもカットすることを最優先にしたので、今回は甘味料や添加物には目をつむりました。

 

 

 

そして、タンパク質が多くて、糖質が少ない食べ物は「プロテインバー」だけじゃなく他にもあるので、以下の記事では別の食べ物を紹介します。

 

 

間食が止められない人向け②糖質が少なくてタンパク質が多い食品を探してみた

 

 

 

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